JPWO2018020541A1 - 冷蔵庫、それを備えたネットワークシステム、生活状況の報知方法、及び生活状況の報知プログラム - Google Patents

冷蔵庫、それを備えたネットワークシステム、生活状況の報知方法、及び生活状況の報知プログラム Download PDF

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Abstract

第1ユーザによって使用される冷蔵庫(1)は、食品を収納する貯蔵室と、通信を行う通信部(23)と、貯蔵室内の画像を取得する撮影装置(27)と、撮影装置(27)によって取得された貯蔵室画像から食品画像を抽出する画像管理部(101)と、ある期間における食品画像から、貯蔵室内に収納されている食品の状況の変化を検出する食品状況検出部(103a)と、食品状況検出部(103a)によって検出された食品の状況の変化から、第1ユーザによる冷蔵庫(1)の使用状況を示す第1情報を取得する使用状況取得部(104)と、第1情報から第1ユーザの生活状況が第1ユーザとは異なる第2ユーザに報知されるべき状況であると判断した場合に、通信部(23)を介して生活状況を示す第2情報を第2ユーザが使用する端末装置(70)に報知する生活管理部(105)とを備える。

Description

本発明は、通信機能を備えた冷蔵庫、冷蔵庫を含むネットワークシステム、冷蔵庫のユーザの生活状況の報知方法、及びコンピュータに報知方法を実行させる生活状況の報知プログラムに関する。
近年、日本において、全人口に占める高齢者(65歳以上の者)の割合が増加している。また、1世帯を構成する人の数が少なくなっており、1人世帯(1人暮らし)が増加する傾向にある。このため、1人暮らしの高齢者の安否の確認及び介護の要否の確認が必要になっている。ところで、人の生活状況は、その人(ユーザ)の冷蔵庫の使用状況から、推測することが可能である。その理由は、冷蔵庫の使用状況は、冷蔵庫のユーザの生活の一部である食生活と密接に関係しているからである。
特許文献1は、食品に無線タグを取り付け、無線タグから送られる情報と冷蔵庫内の温度センサから送られる温度情報とに基づいて、保存可能期間−保存温度−品質耐性(TTT)理論から、食品の品質劣化特性を推定する技術を開示している。
また、特許文献2は、庫内及び庫外を撮影することによって得られた画像データを、サーバを介して携帯電話機(携帯端末)に送信し、遠隔地から庫内及び庫外を監視することを可能にした物品保存庫としての冷蔵庫を記載している。
特開2006−317109号公報(例えば、段落0027−0042、図5) 特開2007−046833号公報(例えば、段落0021−0025、図1)
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、冷蔵庫の使用状況を示す情報を取得するために食品に貼付された無線タグ用のリーダー及びライターなどの専用の装置が必要であり、システム全体のコストが増加するという課題がある。
特許文献2に記載された冷蔵庫は、リーダー及びライターなどの専用の装置を必要とせず、冷蔵庫の内外の画像データをユーザの携帯端末に送信して、ユーザの携帯端末の表示部に冷蔵庫の内外の画像を表示させることができる。しかし、この冷蔵庫は、冷蔵庫の使用状況に基づく判断(例えば、ユーザの生活状況に関する判断)をすることはできない、という課題があった。
さらに、特許文献1及び2のいずれも、ユーザ以外の者(第三者)である他のユーザが使用する端末装置(第2ユーザ端末)に冷蔵庫のユーザの生活状況を報知する技術を記載していない。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、貯蔵室内に保存されている食品の画像情報から取得された冷蔵庫の第1ユーザの生活状況を、冷蔵庫の第1ユーザ以外の者である第2ユーザが使用する端末装置に報知することが可能な冷蔵庫、それを備えたネットワークシステム、冷蔵庫のユーザの生活状況の報知方法、及びコンピュータに報知方法を実行させる生活状況の報知プログラムを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る冷蔵庫は、食品を収納する貯蔵室と、通信を行う通信部とを備え、第1ユーザによって使用される冷蔵庫であって、前記貯蔵室内の画像を取得する撮影装置と、前記撮影装置によって取得された前記画像から食品画像を抽出する画像管理部と、ある期間における前記食品画像から、前記貯蔵室内に収納されている食品の状況の変化を検出する食品状況検出部と、前記食品状況検出部によって検出された前記食品の状況の変化から、前記第1ユーザによる前記冷蔵庫の使用状況を示す第1情報を取得する使用状況取得部と、前記第1情報から前記第1ユーザの生活状況が前記第1ユーザとは異なる第2ユーザに報知されるべき状況であると判断した場合に、前記通信部を介して前記生活状況を示す第2情報を前記第2ユーザが使用する端末装置に報知する生活管理部とを備えている。
本発明の他の態様に係るネットワークシステムは、前記冷蔵庫と、前記冷蔵庫と通信可能に接続され、前記第2ユーザが使用する前記端末装置とを備えている。
本発明の他の態様に係る生活状況の報知方法は、第1ユーザによって使用される冷蔵庫の貯蔵室内を撮影することによって前記貯蔵室内の画像を取得するステップと、取得された前記画像から食品画像を抽出するステップと、ある期間における前記食品画像から、前記貯蔵室内に収納されている食品の状況の変化を検出するステップと、検出された前記食品の状況の変化から、前記第1ユーザによる前記冷蔵庫の使用状況を示す第1情報を取得するステップと、前記第1情報から前記第1ユーザの生活状況が前記第1ユーザとは異なる第2ユーザに報知されるべき状況であると判断した場合に、前記生活状況を示す第2情報を前記第2ユーザが使用する端末装置に報知するステップとを有する。
本発明によれば、食品画像から検出された食品の状況の変化から第1ユーザによる冷蔵庫の使用状況を示す第1情報を取得し、第1情報から第1ユーザの生活状況が第2ユーザに報知されるべき状況であると判断した場合に、生活状況を示す第2情報を第2ユーザが使用する端末装置(別ユーザ端末)に報知することができる。このため、第1ユーザの生活状況を示す第2情報を受け取った第2ユーザは、第1ユーザに対する適切な対処を講じることができる。
本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の概略構造を示す正面図である。 実施の形態1に係る冷蔵庫の冷蔵室の概略構造(図1を線分II−IIで切る断面構造)を示す断面図である。 実施の形態1に係る冷蔵庫の制御系の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態1に係る冷蔵庫の動作を示すフローチャートである。 (a)から(d)は、実施の形態1に係る冷蔵庫の冷蔵室の撮影画像、撮影画像から抽出された食品画像、及び食品画像の付帯情報の例を示す図である。 (a)及び(b)は、実施の形態1に係る冷蔵庫の冷蔵室の撮影画像から抽出された食品画像の、携帯端末における表示画面の例を示す図である。 実施の形態1に係る冷蔵庫の冷蔵室の撮影画像から抽出された食品画像の、携帯端末における表示画面の一例を示す図である。 (a)及び(b)は、実施の形態1に係る冷蔵庫の変化検出部における、食品画像の時間変化検出方法を説明するための模式図である。 (a)及び(b)は、実施の形態1に係る冷蔵庫の食品画像の、携帯端末における表示画面の例を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る冷蔵庫の冷蔵室の概略構造(図1を線分II−IIで切る断面構造)を示す断面図である。 実施の形態2に係る冷蔵庫の制御系の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態2に係る冷蔵庫の食品情報記憶部に記憶される内容の例を示す図である。 実施の形態2に係る冷蔵庫の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係る冷蔵庫の冷蔵室の概略構造(図1を線分II−IIで切る断面構造)を示す断面図である。 実施の形態3に係る冷蔵庫の制御系の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態3に係る冷蔵庫の操作パネル(スケジュール設定部)におけるスケジュール表示画面(1ヶ月表示)の例を示す図である。 実施の形態3に係る冷蔵庫の操作パネル(スケジュール設定部)におけるスケジュール表示画面(1週間表示)の例を示す図である。 実施の形態3に係る冷蔵庫の操作パネル(スケジュール設定部)におけるスケジュール表示画面(1日表示)の例を示す図である。 本発明の実施の形態4に係る冷蔵庫を備えたネットワークシステムが適用された宅内システム及び宅外システムの全体構成を示す図である。
《1》実施の形態1
《1−1》構成
図1は、本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫1の概略構造を示す正面図である。図1に示されるように、実施の形態1に係る冷蔵庫1は、食品を収納するための複数の貯蔵室を備えている。複数の貯蔵室は、例えば、冷蔵室11、製氷室12、切替室13、冷凍室14、及び野菜室15を含む。図1に示される例では、上から冷蔵室11、製氷室12と切替室13、冷凍室14、及び野菜室15が、この順で配置されている。また、製氷室12と切替室13とは、水平方向の左右に並んで配置されている。冷蔵庫1は、貯蔵室を冷却する冷却装置を備えている。冷却装置は、例えば、圧縮機、凝縮器、膨張弁、及び蒸発器を有する冷凍サイクル回路を備えている。複数の貯蔵室は、冷凍サイクル回路によって冷却される。なお、図1は、実施の形態2(図10)及び実施の形態3(図14)においても参照される。冷蔵庫1は、実施の形態2、3、及び4において、冷蔵庫2、3、及び4とそれぞれ表記される。
冷蔵室11の扉(冷蔵室扉)20の前面(正面)には、表示装置としての表示部(表示画面)を有する操作パネル21が備えられてもよい。操作パネル21の表示画面には、各貯蔵室の設定温度及び現在温度などの冷蔵庫1に関する情報である貯蔵室情報(庫内情報)を表示させることができる。操作パネル21は、例えば、ユーザの入力を受け付けるタッチパネルを有している。操作パネル21の設置位置は、冷蔵室11の扉20に限るものではなく、他の貯蔵室の扉の外面又は冷蔵庫1の側面などのような他の位置に設置されてもよい。また、製氷室12、切替室13、冷凍室14、及び野菜室15は、例えば、それらの前面に備えられた扉と共に、冷蔵庫1の手前側にスライドさせて引き出すことができるように構成されている。図1は、本発明が適用可能な冷蔵庫の一例を示しているが、本発明が適用可能な冷蔵庫は、図1に示されるものに限定されない。
図2は、実施の形態1に係る冷蔵庫1の冷蔵室11の概略構造(図1を線分II−IIで切る断面構造)を示す断面図である。図2に示されるように、冷蔵庫1は、冷蔵室11の前面側(図2における左側)の開口部を開閉する扉20を有している。冷蔵室11は、内部に配置された複数の棚板(棚)16によって、複数の空間に仕切られている。最下段の棚板16の下側の空間は、チルド室17である。チルド室17の内部には、レールなどの案内部材(図示せず)に沿って、前方(図2における左方向)へ引き出すことができるチルドケース18が設置されている。また、冷蔵室11の背面側(図2における右側)には、冷凍サイクル回路によって冷却された空気を貯蔵室に導く通路としての冷却風路19が設けられている。
扉20と接する冷蔵庫1の本体には、扉20の開閉を検出する開閉検出装置としての開閉検出部22が備えられている。開閉検出部22は、例えば、扉20に埋め込まれたマグネット(永久磁石)の近接を、冷蔵庫1の本体に設置された1対のリードスイッチが検出するマグネット方式の装置である。ただし、開閉検出部22は、機械式のスイッチ又は光学式のスイッチなどのような他の検出方式を採用する検出装置であってもよい。
また、冷蔵庫1は、冷蔵庫1を動作させるための制御回路(制御部)を有する制御基板110を備えている。制御基板110は、例えば、冷蔵庫1の背面に備えられる。
扉20の内側の面には、撮影装置27が設置されている。図2の例では、撮影装置27は、冷蔵室11の天井面からチルド室17までを視野範囲とし、ユーザの視点と同じ側である扉20側から冷蔵室11内を撮影することが可能な構成となっている。なお、撮影装置27の設置位置は、扉20の内面に限られない。撮影装置27は、棚板16上に載置される食品等の収納物を広範囲に撮影できる位置であれば、どの位置に設置されてもよい。また、棚板16に視野を遮られることを考慮して、より多くの収納物を撮影できるようにするため、複数の撮影装置27を設置してもよい。また、撮影装置27は、冷蔵室11以外の貯蔵室を撮影する位置に備えてもよい。
また、冷蔵庫1は、冷蔵庫1を動作させるための制御回路を有する制御基板110を備えている。制御基板110は、例えば、冷蔵庫1の背面に取り付けられる。
図3は、実施の形態1に係る冷蔵庫1の制御系の構成を概略的に示すブロック図である。図3に示されるように、冷蔵庫1の制御系は、例えば、操作パネル21と、扉20の開状態及び閉状態を検出する開閉検出部22と、外部装置としての携帯端末(端末装置)と有線又は無線で通信することができる通信装置としての通信部23と、情報を記憶する半導体メモリなどのような記憶部24と、時刻情報を提供する時刻提供部25と、冷蔵庫1の全体の動作を制御する制御部100とを備えている。また、冷蔵庫1の制御系は、例えば、冷凍サイクル回路の一部を構成する圧縮機(コンプレッサ)32を駆動させるコンプレッサ駆動回路31と、冷蔵庫1の貯蔵室内に空気を流すファン(モータ)34を駆動させるファン駆動回路33とを備えている。冷蔵庫1の制御系の主要部である回路は、制御基板110に備えることができる。ただし、図3の回路の一部を、他の制御基板(図示せず)に備えてもよい。
通信部23は、例えば、Wi−Fi(登録商標)又はBluetooth(登録商標)などの通信モジュールを具備している。冷蔵庫1は、通信部23を用いることによって、例えば、ルータ(後述の図19に示されるブロードバンドルータ506)及びインターネット(後述の図19に示されるインターネット601)のうちの少なくとも一方を経由して、宅内又は宅外に存在する、スマートフォン、携帯タブレット、携帯電話、パーソナルコンピュータなどのような端末装置と通信することができる。この端末装置は、例えば、冷蔵庫1のユーザ(以下「第1ユーザ」又は「被管理者」とも言う)が使用する端末装置(以下「第1ユーザ端末」とも言う)と、第1ユーザ以外の第三者であるユーザ(以下「第2ユーザ」又は「管理者」とも言う)が使用する端末装置(以下「第2ユーザ端末」又は「別ユーザ端末」とも言う)70とを含む。冷蔵庫1の制御部100は、冷蔵庫1に関する各種情報を、第1ユーザ端末の表示部と第2ユーザ装置70の表示部71とのいずれかに又は両方に表示させるための情報の送信を行うことができる。
時刻提供部25が提供する時刻情報は、時、分、秒だけでなく、日にち(月日又は年月日)の情報も含むことができる。時刻提供部25は、例えば、時計、又は、時刻信号の提供者が送信する時刻信号を受信する時刻受信装置であってもよい。
制御部100は、電気回路によって構成されてもよく、又は、記憶部24に記憶されているソフトウェアとしてのプログラムを実行する情報処理装置としてのプロセッサによって構成されてもよい。制御部100がプロセッサで構成される場合には、制御部100の機能は、記憶部24に記憶されているプログラムを実行することによって、実現される。このように、制御部100の機能は、冷蔵庫1(又は2〜4)内のプロセッサによって実行されるプログラム(生活状況の報知方法又は報知プログラム)によって実現可能である。また、制御部100の機能は、冷蔵庫1と通信可能なコンピュータ(ネットワーク上のサーバであってもよい)によって実行されるプログラム(生活状況の報知方法又は報知プログラム)によっても実現可能である。生活状況の報知プログラムは、食品を収納する貯蔵室11と、通信を行う通信部23と、貯蔵室11内の画像を取得する撮影装置27とを備えた冷蔵庫1(又は2〜4)を使用する第1ユーザの生活状況の報知プログラムであって、撮影装置27によって冷蔵庫1(又は2〜4)の貯蔵室11内を撮影させることによって貯蔵室11内の画像を取得する処理と、取得された画像から食品画像を抽出する処理と、ある期間における食品画像から、貯蔵室11内に収納されている食品の状況の変化を検出する処理と、検出された食品の状況の変化から、第1ユーザによる冷蔵庫1(又は2〜4)の使用状況を示す第1情報を取得する処理と、第1情報から第1ユーザの生活状況が第1ユーザとは異なる第2ユーザに報知されるべき状況であると判断した場合に、生活状況を示す第2情報を第2ユーザが使用する端末装置に報知する処理と、をコンピュータ(制御部100又は外部のコンピュータ又はネットワーク上のサーバなどの情報処理装置)に実行させることができる。
図3に示されるように、制御部100は、画像管理部101と、変化検出部102と、劣化検出部103と、使用状況取得部104と、生活管理部105とを有している。また、制御部100は、制御部100の全体の動作を制御する主制御部(図示せず)を含んでもよい。また、変化検出部102と劣化検出部103とは、食品状況検出部103aを構成する。また、図3において、記憶部24は、画像管理部101と別個の構成として示されているが、記憶部24は、画像管理部101の一部(又は制御部100の一部)であってもよく、他の構成の一部であってもよい。例えば、記憶部24は、冷蔵庫1の外部に接続された記憶装置又はネットワークを経由して通信可能に接続された装置(例えば、サーバ)の記憶装置であってもよい。
画像管理部101は、撮影装置27、変化検出部102、及び通信部23と接続されている。画像管理部101は、例えば、扉20の開閉時に、撮影装置27による冷蔵室11内の撮影によって取得された冷蔵室11内の全体画像(画像データ)を受け取り、受信した全体画像(以下「庫内画像」又は「貯蔵室画像」とも言う)から食品部分の画像(食品画像)を抽出する。さらに、画像管理部101は、取得された全体画像から抽出された食品画像に時刻情報(例えば、撮影時刻情報)を付帯情報として追加して、画像管理部101内の記憶部(記憶部24と異なる記憶部であってもよく、又は、記憶部24であってもよい)に保存する。画像管理部101は、時刻情報に基づいて食品画像を時系列に並び換えて保存してもよい。画像管理部101は、食品画像及び付帯情報(時刻情報及び入出庫識別情報を含んでもよい)を変化検出部102及び通信部23に与える。
変化検出部102は、画像管理部101、劣化検出部103、及び通信部23と接続されている。変化検出部102は、画像管理部101から食品画像及び付帯情報を受け取り、食品画像の色及び大きさ(実際の食品の色及び大きさに対応する)の時間変化を検出して変化検出部102内の記憶部(記憶部24と異なる記憶部であってもよく、又は、記憶部24であってもよい)に保存する。また、変化検出部102は、検出した食品画像の色及び大きさの時間変化を示す情報を、劣化検出部103及び通信部23に与える。
劣化検出部103は、変化検出部102、使用状況取得部104、及び通信部23と接続されている。劣化検出部103は、変化検出部102から食品画像の色及び大きさの時間変化を受け取り、その時間変化に基づいて食品の劣化状態を検出(推定)し、劣化状態の検出結果を使用状況取得部104及び通信部23に与える。したがって、変化検出部102及び劣化検出部103を有する食品状況検出部103aは、貯蔵室画像から抽出された食品画像から、収納された食品の保管状態を検出することができる。
使用状況取得部104は、食品状況検出部103aの劣化検出部103、生活管理部105、及び通信部23と接続されている。使用状況取得部104は、劣化検出部103から、冷蔵室11内に収納された食品の保管状態として、食品画像単位の食品の劣化状態を受け取り、この劣化状態を示す情報から、例えば、「現在収納されている食品は劣化していない。」などの短期的な使用状況、又は、月日若しくは年月日などの時刻情報と組み合わせて「劣化した食品が数日間放置されている。」などの長期的な使用状況を検出(推定)する。このように、使用状況取得部104は、貯蔵室内における食品の劣化状態に基いて、冷蔵庫1の第1ユーザによる使用状況を検出し、この使用状況を示す情報(以下「第1情報」とも言う)を生活管理部105に与える。
生活管理部105は、使用状況取得部104及び通信部23と接続されている。生活管理部105は、使用状況取得部104から、食品の劣化状態に基づく第1ユーザの使用状況の示す第1情報を受け取り、この第1情報から第1ユーザの生活状況を示す情報(以下「第2情報」とも言う)を取得する。第1ユーザの生活状況を示す第2情報は、例えば、第1ユーザの自宅における第1ユーザの在宅若しくは不在の傾向、又は、第1ユーザが買い物に行く頻度などである。また、生活管理部105は、生活状況を示す第2情報の中で、第2ユーザ端末70に報知すべきである情報(要報知情報)、例えば、冷蔵庫1の第1ユーザの安否に関する情報、又は、第1ユーザ宅の防犯に関する情報などを分類し、報知すべき生活状況を示す第2情報として通信部23に送る。
通信部23は、画像管理部101、変化検出部102、劣化検出部103、使用状況取得部104、及び生活管理部105と接続され、また、第2ユーザ端末70とは無線又は有線で接続される。通信部23は、画像管理部101から食品画像及び付帯情報を受け取り、変化検出部102から食品画像の色及び大きさの時間変化を示す情報を受け取り、劣化検出部103から食品の劣化状態を示す情報を受け取り、使用状況取得部104から第1ユーザの使用状況を示す第1情報を受け取り、生活管理部105から生活状況の中の第2ユーザに報知すべきである情報(第2情報)を受け取る。それぞれの情報は、例えば、無線通信によって、冷蔵庫1を使用する第1ユーザ以外の第2ユーザが使用する第2ユーザ端末70に送信することができる。なお、第2情報の送信先である第2ユーザ端末70は、例えば、第1ユーザなどによって、冷蔵庫1内の記憶部に、又は、ネットワーク上の管理装置としてのサーバに予め登録されていてもよい。
第2ユーザ端末70は、通信部23と無線通信可能に接続されている。第2ユーザ端末70は、通信部23から送信された、食品画像及び付帯情報、食品画像の色及び大きさの時間変化を示す情報、食品の劣化状態を示す情報、第1ユーザの冷蔵庫1の使用状況を示す第1情報、及び生活状況を示す第2情報の中で第2ユーザに報知すべき情報を受信し、受信内容を第2ユーザ端末70の表示部71に表示させることができる。
《1−2》動作
次に、実施の形態1に係る冷蔵庫1の動作の一例について、図2から図4を参照して説明する。図4は、冷蔵庫1の扉20が開閉される毎に行われる動作を説明するためのフローチャートである。
図4に示される動作は、扉20の開閉によって開始される。扉20の開閉が開閉検出部22によって検出されると(ステップS11においてYES)、撮影装置27が、冷蔵室11内を撮影する(ステップS12)。撮影装置27は、例えば、扉20が閉じられた後、冷蔵室11内の照明が点灯している間に撮影を行う。これは、扉20の開閉が検出されると、冷蔵室11内の食品が出し入れされた可能性があるためである。
撮影装置27は、撮影によって得られた冷蔵室11内の貯蔵室画像(望ましくは、貯蔵室全体の画像)を、画像管理部101に与える(ステップS13)。したがって、画像管理部101は、扉20が開閉される毎(すなわち、冷蔵室11内の収納状態が変化する可能性がある毎)に、撮影装置27から貯蔵室画像を受け取る。以下の説明では、今回(最新)の扉20の開閉時を「今回の扉開閉時」と称し、前回(1回前)の扉20の開閉時を「前回の扉開閉時」と称する。
画像管理部101は、前回の扉開閉時に撮影装置27から受け取った貯蔵室画像(画像データ)を(例えば、記憶部24に)保存しており、今回の扉開閉時に撮影装置27から受け取った貯蔵室画像を(例えば、記憶部24に)新たに保存する。そして、画像管理部101は、前回の扉開閉時の貯蔵室画像と今回の扉開閉時の貯蔵室画像との差分を演算することにより、貯蔵室画像の変化部分の画像を食品画像として抽出する(ステップS14)。つまり、貯蔵室画像の変化部分の画像とは、入庫又は出庫された食品の画像である。
例えば、前回の扉開閉時の貯蔵室画像では、冷蔵室11の棚板16にビールが置かれており、今回の扉開閉時の貯蔵室画像では、同じ場所にビールが置かれていない棚板16のみである場合には、2つの貯蔵室画像の差分により、ビールの食品画像が抽出される。
画像管理部101は、このようにして抽出した食品画像に、その抽出を行った時点での現在時刻(又は、撮影を行った時刻)である時刻情報を付帯情報として追加し、これら食品画像及び付帯情報を、時刻情報に基づいて時系列に並び換えて保存する(ステップS15)。
このとき、画像管理部101は、食品の入庫又は出庫の判断を行う。具体的には、画像管理部101は、食品画像を抽出する際に、差分により変化した部分を分析し、例えば、エッジ処理して得られたエッジの変化量、及び、撮影時の貯蔵室画像と食品画像と予め記憶した空状態(冷蔵室11内に食品が全く収容されていない状態)の貯蔵室画像との比較により、食品の入庫又は出庫を判断する。そして、画像管理部101は、入庫又は出庫の判断結果(入出庫識別情報)を食品画像の付帯情報に追加して保存する。
さらに、画像管理部101は、食品画像及び付帯情報(時刻情報及び入出庫識別情報)を、変化検出部102及び通信部23に与える(ステップS16)。
続くステップS17では、変化検出部102が、画像管理部101から食品画像及び付帯情報を受け取り、食品画像の色及び大きさの時間変化を検出して保存するが、これについては後述する。ステップS12からS17の、冷蔵室11の貯蔵室画像を取得してから、食品画像及び付帯情報を食品状況検出部103aに与えるまでの一連の動作は、ステップS11にて扉20の開閉が検出される度に実施される。
図5(a)から(d)は、実施の形態1に係る冷蔵庫1の冷蔵室11の撮影画像81a〜81d、撮影画像から抽出された食品画像82b,82c,82d1,82d2、及び食品画像の付帯情報83d1,84d1,83d2,84d2の例を示す図である。図5(a)から(d)には、扉20の開閉時に、撮影装置27による撮影によって取得されて画像管理部101に送られる撮影データである貯蔵室画像と、貯蔵室画像から抽出された画像データである食品画像と、その付帯情報(時刻情報及び入出庫識別情報)とが示されている。
図5(a)は、時刻Aにおいて、撮影装置27の撮影で取得されて画像管理部101に送信される貯蔵室画像81aを示す。時刻Aでは、扉20は開閉されたが、食品の入庫及び出庫は行われていない。時刻Aとそれ以前とでは、貯蔵室画像に変化がないため、画像管理部101は、差分画像(食品画像)を生成しない。
図5(b)は、時刻Aの後の時刻Bにおいて、撮影装置27の撮影によって取得されて画像管理部101に送られる貯蔵室画像81bと、貯蔵室画像81bから抽出された食品画像82bと、その付帯情報83b,84bとを示す。時刻Bでは、冷蔵室11の最上段の冷蔵室棚板から缶飲料であるビールが出庫している。画像管理部101は、時刻Aの貯蔵室画像と時刻Bの貯蔵室画像との差分により食品画像(ビール)82bを抽出し、また、入庫又は出庫の判断結果に基づき、食品画像と共に、付帯情報である時刻情報「時刻B」83b及び「出庫」という入出庫識別情報84bを保存する。
図5(c)は、時刻Bの後の時刻Cにおいて、撮影装置27の撮影によって取得されて画像管理部101に送信される貯蔵室画像81cと、貯蔵室画像81cから抽出された食品画像82cと、その付帯情報83c,84cとを示す。時刻Cでは、冷蔵室11の最下段の冷蔵室棚板から容器内の食品であるサラダが出庫している。画像管理部101は、時刻Bの貯蔵室画像と時刻Cの貯蔵室画像との差分により食品画像(サラダ)82cを抽出し、また、入庫又は出庫の判断結果に基づき、食品画像と共に、付帯情報である時刻情報「時刻C」83c及び「出庫」という入出庫識別情報84cを保存する。
図5(d)は、時刻Cの後の時刻Dにおいて、撮影装置27で撮影されて画像管理部101に送信される貯蔵室画像81dと、貯蔵室画像81dから抽出された食品画像82d1,82d2と、その付帯情報83d1,84d1,83d2,84d2とを示す。時刻Dでは、冷蔵室11の最上段の冷蔵室棚板上に紙パックの牛乳が入庫し、さらに、最下段の冷蔵室棚板上にケーキが入庫している。画像管理部101は、時刻Cの貯蔵室画像と時刻Dの貯蔵室画像との差分により食品画像(牛乳及びケーキ)82d1,82d2を抽出し、また、入庫又は出庫の判断結果(この場合は、牛乳、ケーキともに「入庫」)に基づき、食品画像と共に、付帯情報である時刻情報「時刻D」83d1,83d2及び「入庫」という入出庫識別情報84d1,84d2を保存する。
このように、画像管理部101は、食品画像を、時刻情報及び入出庫識別情報と共に保存しているため、食品の入庫時刻を把握することができ、入庫時刻に基づいて劣化状態を検出することができる。すなわち、画像管理部101は、冷蔵室11に収納されている食品(在庫食品)を画像として把握すると共に、在庫食品の劣化状態の検出に必要な情報を保持している。
ここで、画像管理部101が保存する画像データは、前回の画像データとの差分によって抽出された食品画像(貯蔵室画像の変化部分)と、その差分の基準となる最新の貯蔵室画像(冷蔵室11の全体画像)のみであってもよい。すなわち、画像管理部101は、食品画像を抽出した後、最新の貯蔵室画像のみを保存し、それ以外の貯蔵室画像を消去してもよい。
このように、画像管理部101は、保存される画像データ量を低減しているため、記憶部のメモリ容量及びデータの通信負荷を低減することができる。また、撮影装置27による撮影、画像管理部101における食品画像の抽出及び画像データの保存は、扉20が開閉されたとき(食品が入出庫された可能性があるとき)に限定して行われてもよく、冷蔵室11内に収納された食品を管理する上で必要なデータのみを保存している。そのため、必要最小限の動作(撮影、画像処理及び保存)で、冷蔵室11内の食品の収納状態及び劣化状態を取得することができる。
ここで、食品の収納状態とは、冷蔵室11内に、どの時点でどの食品が収納されているか示す情報を言う。また、食品の劣化状態とは、食品の劣化がどの程度まで進んだか(例えば、早期に消費する必要があるか否か)を示す情報を言う。
画像管理部101は、保存されている付帯情報(時刻情報及び入出庫識別情報)と共に保存されている食品画像のデータを、時系列に、あるいは、入庫又は出庫に分けて、通信部23を経由して、冷蔵庫1を使用する第1ユーザが使用する第1ユーザ端末だけでなく、第1ユーザ以外の第2ユーザが使用する第2ユーザ端末70の表示部71に出力することができる。第2ユーザ(例えば、冷蔵庫1を使用する第1ユーザの家族又は同居人など)は、第2ユーザ端末70の表示部71の表示画面を視認することにより、冷蔵室11内に収納されている食品を把握することができる。
図6(a)及び(b)は、実施の形態1に係る冷蔵庫1の撮影画像から抽出された食品画像の、携帯端末における表示画面の一例を示す図である。図6(a)に示される表示画面(タイムライン表示画面)では、扉20が開閉される毎に貯蔵室画像から抽出された食品画像42と、その食品画像42に付帯する時刻情報43及び入出庫識別情報44とが、時系列に並べて表示されている。この例では、画面中央に食品画像42が上から並べられており(時刻情報としての撮影時刻情報が新しいものから順に)、それぞれの食品画像の左側に時刻情報43、右側に入出庫識別情報44が表示されている。また、画面上側には対象とする貯蔵室(この例では、冷蔵室11)とその設定温度、及び現在時刻も表示されている。
図6(a)に示されるタイムライン表示画面では、消費期限又は賞味期限の目視による確認を、画面を上から下に(対象とする食品について時間を遡って)検索して行うことが可能である。このため、食生活関連情報として、食品の消費期限又は賞味期限を報知して消費を促すことにより、食費を無駄に廃棄することを防止することができる。
図6(b)に示される表示画面(入出庫リスト表示画面)は、入庫と出庫とで左右の欄に分けて、それぞれの欄に食品画像と時刻情報とを時系列に表示(リスト表示)している。すなわち、左側の欄には、入出庫識別情報54が「入庫」となっている食品画像及びその時刻情報(すなわち入庫時刻)53を、入庫時刻53が新しいものから順に上から並べて表示している。右側の欄には、入出庫識別情報54が「出庫」となっている食品画像52及びその時刻情報(すなわち出庫時刻)53を、出庫時刻53が新しいものから順に並べて表示している。
図6(b)に示される入出庫リスト表示画面では、対象とする食品の入庫及び出庫の履歴から、その食品の現在の残量を取得することができるので、食生活関連情報として、別ユーザ端末70に食品の残量を報知することにより、遠隔地、例えば、買い物先において、家族又はヘルパーが別ユーザ端末70の表示部71を確認することにより、食品の買い過ぎ、又は、食品の買い忘れを防止することが可能となる。
図7は、実施の形態1に係る冷蔵庫1の撮影画像から抽出された食品画像の、携帯端末における表示画面の別の例を示す図である。画像管理部101は、保存されている食品画像(すなわち、扉20の開閉毎に抽出された食品画像)と、その付帯情報である時刻情報及び入出庫識別情報とから、ある時点で冷蔵室11内に収納されている(入出庫識別情報が「出庫」ではない)食品画像を特定する。そして、通信部23を経由して、図7に示されるように、在庫食品画像の一覧を、在庫食品一覧表示画面62として表示する。なお、図7の例では、図6(a)及び(b)とは異なり、時刻情報を基に、入庫時刻が古いものから順に食品画像が上から並べられている。
図7に示される在庫食品一覧表示画面62では、ある時点での在庫食品画像の一覧が表示されるため、図6(b)に示されるリスト表示よりもさらに明確に、食生活関連情報として食品の残量一覧が報知される。このため、冷蔵室11内にどの食品が収納されているかを把握することができ、食品の買い過ぎ、及び、食品の買い忘れを防止することができるという効果が一層期待できる。また、入庫時刻が古いものから順に、上から食品画像が並べられているので、古い食品、すなわち「早期に消費する必要がある」食品を発見しやすくなり、消費期限切れによる食品の廃棄を抑制することが可能となる。
なお、第2ユーザ端末70の表示部71には、図6(a)の「入出庫タイムライン」、図6(b)の「入出庫リスト」、及び図7の「在庫食品一覧」という、3つの種類の食品画像表示画面を説明したが、これらのいずれかを常時、表示するようにしてもよいし、第1ユーザの操作(例えば、タッチパネルに触れる等)に応じて表示するようにしてもよい。また、食品画像表示画面の切換は、それぞれの表示画面へリンクするボタンの操作によって切り換えてもよいし、水平方向のスワイプ動作などによって切り換えてもよい。
また、第2ユーザ端末70の表示部71の画面上側には、対象とする貯蔵室(この例では、冷蔵室11)とその設定温度、及び現在時刻が表示されているが、設定温度の他に、貯蔵室の測定温度を表示してもよい。
次に、変化検出部102及び劣化検出部103の処理について説明する。図4に示されるステップS17では、変化検出部102が、画像管理部101から受け取った食品画像(すなわち、扉20の開閉毎に貯蔵室画像から抽出された食品画像)の色及び大きさの時間変化を検出して(例えば、記憶部24に)保存する。
冷蔵室11に収納されている食品は徐々に劣化し、特に、食品の色又は食品の大きさ(或いは形状)に変化が現れる。例えば、肉及び魚などの生鮮食品は、酸化(メト化)により色が褐色に変化する。野菜について言えば、ブロッコリーは、明るい緑色が徐々に退色して黄色の部分が多くなり、劣化がさらに進行すると腐敗又はカビにより灰褐色に変化する。ホウレン草などの葉物野菜は、蒸散によって萎れ又は縮みが発生して、大きさも変化する。
そこで、変化検出部102は、画像管理部101から食品画像を受け取る毎に、受け取った食品画像の色及び大きさの時間変化を検出して保存する。変化検出部102に保存された食品画像の色及び大きさの時間変化に基づいて、劣化検出部103が劣化状態の検出(推定)を行う。
食品の色の変化を検出するための指標として、例えば、一般的な色指標であるL表色系を用いる場合、上述した生鮮食品の酸化はa値の減少(赤の退色)、ブロッコリーの退色はL値又はb値の増加(明るさの増加及び黄色の増加)、腐敗はL値の減少(明るさの減少)として数値化される。そのため、変化検出部102は、画像管理部101から食品画像を受け取る毎に、a値、b値、及びL値を検出して(例えば、記憶部24に)保存する。
また、色指標はL表色系に限られず、原色をR(赤)、G(緑)、B(青)とする表色系であるRGB表色系、又は、マンセル表色系等のような他の表色系を用いても、色の変化(赤の退色、黄色の増加等)及び明るさの変化を数値化することができる。
変化検出部102は、色分布の変化を記憶部(例えば、記憶部24)に保存してもよい。この場合、変化検出部102は、予め多数のカラーサンプルをデータベースとして記憶部(例えば、記憶部24)に保存しており、画像管理部101から受け取った食品画像から検出した色をカラーサンプルと比較して類似度を算出する。そして、食品画像全体を、最も類似しているカラーサンプルに対応する色毎に分類して、色毎の面積占有率を算出する。
図8(a)及び(b)は、変化検出部102における食品画像の時間変化の一例を示す図である。図8(a)には、食品(肉)の入庫時の食品画像と、その食品画像に基づいて検出した色分布を示す。図8(b)は、食品が酸化するのに十分な時間(T時間)が経過した後の食品画像と、その食品画像に基づいて検出した色分布を示す。Tは、0以上の値である。図8(a)及び(b)では、食品画像における、カラーサンプルに対応する色毎(横軸)の面積占有率(縦軸)を棒グラフで示している。変化検出部102は、画像管理部101から食品画像を受信する毎に、新たに受け取った食品画像の色分布のデータを算出して保存する。
また、変化検出部102は、大きさの変化を検出する指標として、例えば、投影面積、周囲長、及び最長軸の長さなどを保存する。また、変化検出部102は、食品の輪郭形状からパターンを抽出し、そのパターンを保存してもよい。ここでは、変化検出部102は、食品画像の色及び大きさの変化を検出して保存するが、色の変化のみ、又は、大きさの変化のみを検出して保存するようにしてもよい。
このようにして、変化検出部102が検出して保存した色及び大きさの時間変化に基づいて、劣化検出部103が食品の劣化状態を検出する。劣化検出部103による食品劣化状態の検出は、扉20の開閉毎ではなく、一定時間毎に行うことが好ましい。
食品の劣化の状態は、食品の種別(肉、魚又は野菜等)によって異なる。したがって、劣化検出部103は、食品の種別に適した判断基準を用いて、食品の劣化状態の判断を行うことが望ましい。ただし、劣化検出部103は、食品の種別は問わずに、同じ判断基準を用いて食品の劣化状態の判断を行ってもよい。そのため、劣化検出部103は、1つの食品画像について複数の指標に基づく判断を行い、少なくとも1つの指標が基準値を超えた場合には、「早期に消費する必要がある」と判断する。
例えば、色指標としてL表色系を用いる場合には、劣化検出部103は、変化検出部102に保存したa値、b値、及びL値のうちの少なくとも1つが基準値を超えた場合に、当該食品画像に対応する食品について「早期に消費する必要がある」と判断する。
また、図8(a)及び(b)に示される色分布を用いる場合には、変化検出部102が保持する色分布(カラーサンプルに対応する色毎の面積占有率)の変化に基づいて、特定の色の面積占有率が基準値を超えた場合に、例えば、対象の食品画像に対応する食品について「早期に消費する必要がある」と判断する。
図8(a)及び(b)に示される例では、食品の入庫時の図8(a)と比較して、T時間後の図8(b)では、酸化によって食品(肉)の色が濃く(実際には褐色に)変化しており、また、濃い色の面積占有率が大きくなっている。褐色は、酸化すなわちメト化によってメトミオグロビンが呈する色である。
そこで、例えば、「メト化が進むと10番のカラーサンプルに対応する色が増加する」、「腐敗が進むと20番のカラーサンプルに対応する色が増加する」等の知識(情報)に基づき、劣化検出部103に、劣化を反映する色毎に基準値を予め登録しておく。
そして、劣化検出部103は、予め登録された複数の色(例えば、10番、20番等の複数のカラーサンプルに対応する色)の面積占有率のうちの少なくとも1つが基準値を超えた場合に、この食品画像に対応する食品について「食品の劣化が進んでいる可能性がある」と判断する。
また、食品は劣化によって萎れ又は縮みを呈するため、食品画像に含まれている食品の大きさの変化に基づいて、劣化状態を判断することもできる。この場合、変化検出部102が検出して保存した食品の大きさ(例えば、投影面積、周囲長、又は最長軸の長さ等)の変化に基づき、劣化検出部103が、食品の大きさの入庫時からの減少率が基準値を超えた場合には、その食品について「早期に消費する必要がある」と判断することができる。
あるいは、変化検出部102が検出して保存した食品の輪郭形状のパターンに基づき、劣化検出部103が、入庫時の食品の輪郭形状のパターンと検出時の食品の輪郭形状のパターンとのパターンマッチングを行い、その誤差が基準時を超えた場合に、その食品について「早期に消費する必要がある」と判断してもよい。
また、図8(a)及び(b)を参照して説明した色分布に基づく判断において、カラーサンプルに対応する色毎の面積占有率を求める代わりに、絶対的な面積値を求めれば、色の変化と同時に大きさの変化も反映させた判断が可能になる。
劣化検出部103は、変化検出部102に保存された各食品画像について、それぞれ劣化状態の判断を行う。第2ユーザ端末70の表示部71には、画像管理部101によって保存された食品画像と共に、劣化検出部103による劣化状態の検出結果が表示される。
図9(a)及び(b)は、携帯端末における食品の劣化状態の表示例を示す図である。図9(a)に示される表示例では、図7で説明した在庫食品一覧表示画面62に表示される食品画像のうち、劣化検出部103が「早期に消費する必要がある」と判断した食品画像に、アラート(ここでは、感嘆符)を重ねて表示している。これにより、第1ユーザが使用する端末装置だけでなく、第2ユーザ端末70の表示部71を見た第2ユーザも、アラートが表示された食品画像の食品が、早期に消費すべき食品であることを把握することができる。すなわち、冷蔵室11内に収納された複数の食品のうち、どの食品を早期に消費すべきかが一目瞭然になる。その結果、消費期限又は賞味期限の経過により食品を無駄に破棄することを抑制することができる。
したがって、例えば、冷蔵室11内に消費期限又は賞味期限が経過した食品が収納されていて、第1ユーザ、又は、第2ユーザ(例えば、第1ユーザのヘルパー若しくは第1ユーザの家族など)が買い物先においてその食品を購入するかどうか迷った際に、冷蔵室11内の収納状況だけでなく、目的とする食品の消費期限又は賞味期限も確認することができる。このため、冷蔵庫1に収納されているが、消費期限が過ぎていて使用することができない食品を、買い忘れることを防止することが可能となる。
図9(a)に示される表示例では、食品画像にアラートを重ねて示しているが、このような例に限らず、劣化検出部103の検出結果に基づき、早期に消費すべき食品を第1ユーザ又は第2ユーザに知らせることができれば、他の表示であってもよい。
第2ユーザ端末70の表示部71には、また、図9(b)に模式的に示されるように、変化検出部102によって検出した食品画像の色又は大きさの変化を示す食品画像を表示してもよい。この場合、例えば、図7に示されるような在庫食品一覧表示画面63上で1つの食品画像を選択する(例えば、指を画面に接触させて選択する)と、その食品画像の時間毎の色又は大きさの変化を表示する食品変化表示画面64が表示される(図9(b)では、食品として生肉を想定しているため、チルド室を表示例としている)。これにより、第1ユーザ及び第2ユーザは、食品の劣化状態を画像により把握することができる。
なお、扉20が長期間に亘って開閉されない場合も想定される。そのため、例えば、扉20の開閉の最新の時点では、食品の劣化の兆候(例えば、褐色への変化)が僅かであっても、時間の経過により食品の劣化が進行する可能性がある。そこで、劣化検出部103は、一定時間毎に、変化検出部102に保存されている各食品画像の色及び大きさの変化に基づいて食品の劣化状態を検出し、その検出結果に基づいて第1ユーザ又は第2ユーザに食品の消費を促すべき時刻(第1ユーザ又は第2ユーザへの報知時刻)を予測し、予測時刻に達した段階で携帯端末の表示部にアラートを表示することが望ましい。
次に、使用状況取得部104及び生活管理部105の処理について説明する。
使用状況取得部104は、劣化検出部103から送信された、食品画像単位の劣化状態の情報から、冷蔵室11内に収納された食品の保管状態、すなわち、その食品を保管する第1ユーザの使用状況を検出(取得)する。具体的には、現在保管されている食品に全く劣化が見られなければ、食品は常に入れ換えられ適切に保管されているという使用状況が検出され、全体的に食品の移動はあるものの、特定の食品が劣化していれば、その食品の存在が忘れられているという使用状況、さらに、多くの食品が劣化したまま数日間放置されていれば、冷蔵室11そのものが使用されていないという使用状況が検出される。
次に、生活管理部105では、使用状況取得部104において検出された第1ユーザの使用状況を示す第1情報を受け取り、その使用状況を示す第1情報に基づいて生活状況を検出する。例えば、食品が常に入れ換えられていれば、第1ユーザが頻繁に買い物に行き、家で食事をしているという生活状況、貯蔵室内に特定の食品の存在が忘れられている場合には、単に存在を忘れているという以外に、その食品を使用しない生活、すなわち偏った食生活を行っている可能性があるという生活状況も検出することができる。また、使用状況として、冷蔵室11そのものが使用されていないという状況が検出される場合には、第1ユーザが長期間外出しているか、あるいは何か安否上の問題が発生したという可能性も想定される。
また、生活管理部105では、検出した第1ユーザの生活状況を示す第2情報の中で、第2ユーザに報知すべきであると判断された情報を分類する。上記の例では、貯蔵室内の食品が常に入れ換えられ、第1ユーザが買い物及び食事のいずれをも適切に行っていると想定される生活状況では全く問題ない。しかし、食生活が偏っている可能性があるという食生活関連情報、又は、特に冷蔵室11そのものが使用されていない使用状況を、第1ユーザの健康上の問題又は犯罪に関連した状況と判断した場合には、通信部23を介して、冷蔵庫1を使用する第1ユーザとは異なる第2ユーザの保有する第2ユーザ端末70に安否関連情報として報知する。
ここで、生活管理部105において、検出した第1ユーザの生活状況を示す第2情報の中で、第2ユーザに報知すべきであると判断する条件は、予め設定されている。上記の冷蔵室11が全く使用されていない状況が、何時間以上継続したならば、第2ユーザに報知するかを決定する閾値を予め設定し、旅行などで留守にする場合には、その閾値を解除するようにすれば、無駄な報知を防ぎ、適切なタイミングで第2ユーザに安否関連情報を報知することができ、第2のユーザは第1のユーザに対する適切な対処を行うことが可能である。
また、生活管理部105において取得され、第2ユーザに報知される生活状況を示す第2情報は、安否関連情報に限られない。例えば、報知される第2情報は、例えば、旅行中又は仕事又は学校のある平日の昼間等において(家に誰もいないはずの時間帯に)、貯蔵室内の食品の入れ換えが発生した場合に、第1ユーザ以外の想定外の人物による使用を考慮に入れて、防犯関連情報を第2ユーザに報知してもよい。この場合には、第2ユーザによって、警察又はセキュリティ会社への迅速な通報が可能であり、犯罪を未然に防ぐことが可能になる。さらに、貯蔵室内に、劣化した食品が放置されている状況に対して、第1ユーザが気づかない状況も考慮して、使用の警告を食生活関連情報として第2ユーザに報知することもできる。このような報知は、1人暮らしの子供又は単身赴任の夫の健康状態を、遠隔地から管理する親又は妻にとって役立つ情報である。
また、第2ユーザ端末70を保有する第2ユーザは、予め認証された第2ユーザであってもよい。上記食生活関連情報は個人情報ではあるが、不特定の第三者に開示してもセキュリティ上は、大きな問題にはならないと想定される。しかし、安否関連情報又は防犯関連情報は、第1ユーザの健康情報又は第1ユーザの在宅又は不在情報を含むため、家族又は近親者、また、第1ユーザが高齢者である場合にはヘルパー等を含めて、第1ユーザの生活状況を示す第2情報を受信することができる第2ユーザ端末70を予め設定しておく。なお、第2ユーザ端末70を保有する第2ユーザの認証方法については、実施の形態4で説明する。
《1−3》効果
以上説明したように、実施の形態1に係る冷蔵庫1によれば、撮影装置27により撮影した冷蔵室11内の画像から食品画像を抽出して管理し、第2ユーザ端末70の表示部71に、食品画像と、食品の劣化に関する情報(例えば、劣化状態を示す情報)とを共に表示する。そのため、第1ユーザだけでなく第2ユーザも、遠隔地(例えば、買い物先)でも冷蔵室11に収納されている食品を把握し、その中で特に早期に消費すべき食品を把握することができる。
その結果、第2ユーザに食品を消費期限までに消費することを促し、食品の無駄な廃棄を抑制することができる。また、冷蔵室11内に食品を長期間放置することによるスペース及びエネルギーの無駄を低減することができる。また、扉20を閉じた状態でも、携帯端末にて食品の在庫状況又は劣化状態を確認することができるため、扉20の開閉による冷蔵室11内の温度上昇を抑制し、電力消費量を低減することができる。
また、携帯端末に、食品画像と共に入出庫識別情報及び時刻情報を表示することにより、第1ユーザ及び第2ユーザは、ある食品が冷蔵室11内にどの程度の期間収納されているかを容易に把握することができ、特に買い物先から確認した場合には、在庫食品の消費期限又は賞味期限も考慮したうえで、食品の購入を判断することができる。
また、食品画像を入出庫識別情報及び時刻情報と共に保存し、これらに基づいて食品の劣化状態を検出するようにしたため、食品画像の変化及び入庫してからの時間経過等を考慮して、食品の劣化状態を高い精度で検出することができる。
また、扉20が開閉される毎に撮影装置27が貯蔵室画像を撮影し、画像管理部101が貯蔵室画像から食品画像を抽出するようにしたため、冷蔵室11内の食品に変化がある可能性がある毎に情報が更新される。そのため、第1ユーザ及び第2ユーザは在庫食品とその劣化状態をより正確に知ることができる。
また、劣化検出部103が、食品画像の色又は大きさ(又はその両方)の変化に基づいて食品の劣化状態を検出するため、酸化(メト化)及び腐敗等の劣化の検出精度を高めることができる。
さらに、冷蔵室11内における食品の在庫状況又は劣化状態から、冷蔵庫1を所有する第1ユーザの生活状況を示す第2情報を検出することができ、その生活状況として、第1ユーザの安否関連情報、防犯関連情報、又は食生活関連情報などが限られた第2ユーザに報知される。このため、高齢の両親の安否状況、又は、留守宅の防犯状況、離れて暮らす家族の健康状況などを遠隔地から確認することができ、それぞれ適切な対処方法を講じることができるという効果が得られる。
《1−4》変形例
上記の説明では、画像管理部101が食品の入庫又は出庫を識別したが、食品の入庫及び出庫に加えて、冷蔵室11内における食品の移動を識別するようにしてもよい。
食品の移動は、例えば、以下の方法で識別する。すなわち、画像管理部101が、上述したように前回及び今回の扉開閉時における貯蔵室画像の差分画像を得る。さらに、前々回及び前回の扉開閉時における貯蔵室画像の差分画像の中に、前回及び今回の扉開閉時における貯蔵室画像の差分画像と一致するものがあるか否かを、マッチング処理により判断する。マッチング処理の結果、前々回及び前回の扉開閉時における貯蔵室画像の差分画像の中に、前回及び今回の扉開閉時における貯蔵室画像の差分画像と一致するものがある場合には、食品が冷蔵室11内で移動したものと判断する。
劣化検出部103が食品の入庫からの経過時間(すなわち在庫期間)を計算する際に、食品が冷蔵室11内で移動する前の在庫期間も算入することで、食品の劣化状態の検出及び第2ユーザへの報知の精度を向上することができる。
また、上記の説明では、各種の情報(冷蔵室11の画像又は抽出された食品画像、食品画像の色及び大きさの時間変化、食品の劣化状態、第1ユーザの使用状況を示す第1情報)を、通信部23を介して第2ユーザ端末70に送信される場合を説明したが、生活管理部105において、検出した第1ユーザの生活状況を示す第2情報の中で、生活状況が第2ユーザに報知すべき状況であると判断された場合にのみ、上記各種の情報を第2ユーザ端末70に送信してもよい。これにより無駄な送信を防ぐことができ、第2ユーザへの負担を軽減することができる。
なお、上記の説明では、撮影装置27を冷蔵室11に設けたが、冷蔵室11以外の貯蔵室に設けてもよく、複数の貯蔵室に同時に設置してもよい。例えば、比較的購入のサイクルが短く劣化しやすい野菜が収納される野菜室15に、撮影装置27を設置すれば、より短期間で劣化の発生又は生活状況として買い物の頻度を把握することができ、また、冷凍室14にも追加して設ければ、食生活関連情報として、冷凍した肉又はご飯、及び冷凍食品の使用状況も検出することが可能となる。
《2》実施の形態2
《2−1》構成
図10は、本発明の実施の形態2に係る冷蔵庫2の冷蔵室11の概略構造(図1を線分II−IIで切る断面構造)を示す断面図である。図10において、図2に示される構成要素と同一又は対応する構成要素には、図2に示される符号と同じ符号が付される。図11は、実施の形態2に係る冷蔵庫2の制御系の構成を概略的に示すブロック図である。図11において、図3に示される構成要素と同一又は対応する構成要素には、図3に示される符号と同じ符号が付される。
図10及び図11に示されるように、実施の形態2に係る冷蔵庫2は、制御部200が食品情報記憶部106及び食品識別部107を備えた点において、実施の形態1に係る冷蔵庫1と相違する。制御部200は、例えば、制御基板210に備えられる。食品情報記憶部106と記憶部24とは、別個の記憶装置であってもよく、又は、同じ記憶装置の異なる記憶領域であってもよい。また、食品情報記憶部106は、ネットワークを経由して通信可能な外部装置(例えば、サーバ)の情報記憶部の記憶領域であってもよい。
図11に示されるように、食品識別部107は、画像管理部101、変化検出部102、及び食品情報記憶部106と接続されている。食品識別部107は、画像管理部101において抽出された食品画像を受け取り、貯蔵室(ここでは、冷蔵室11)内に収納されている食品(例えば、食品の種類及び量)を識別する。食品識別部107は、食品の種類を識別するために、食品情報記憶部106に記憶されている情報を参照する。食品識別部107は、画像管理部101から受け取った、食品画像のそれぞれの付帯情報(時刻情報及び入出庫識別情報)に、識別結果を示す識別情報(食品の種類及び量に関する情報)を付加し、食品画像と、識別情報が付加された付帯情報とを、変化検出部102に与える。
食品情報記憶部106は、食品識別部107と接続されている。食品情報記憶部106は、食品の種類のそれぞれについて、食品の種類を他の食品の種類と区別するための特徴的な属性(例えば、食品の形状、大きさ、色、及び外装ラベルの少なくとも1つ)を、食品の種類に対応付けた参照情報として記憶している。
図12は、食品情報記憶部106に記憶されている、具体的な情報の一例(食品画像データベース)を示す図である。ここでは、食品情報記憶部106は、食品の種類に属する食品自体の特徴量、又は、食品が入った容器の特徴量を、食品の種類に対応付けて記憶している。具体的には、食品情報記憶部106は、食品の種類毎に、形状(輪郭)、長軸の大きさ、代表色(赤緑青(RGB)値)、及びラベル(文字)などの情報を特徴量として記憶している。
なお、食品情報記憶部106に保存する食品の種類毎の形状としては、輪郭に代えて、食品の外形に最も近い幾何学的形状(例えば、円柱、台形など)を用いてもよい。この場合、食品識別部107は、例えば、パターンマッチングなどの手法により、取得された食品画像の食品形状と、食品情報記憶部106に記憶されている食品形状との照合を行う。また、食品識別部107は、食品画像の色について、代表色のRGB値の他に、例えば、明度又は彩度などの他の指標値を用いるようにしてもよい。
また、制御部200は、電気回路によって構成されてもよく、又は、記憶部24に記憶されているソフトウェアとしてのプログラムを実行する情報処理装置としてのプロセッサによって構成されてもよい。制御部200がプロセッサで構成される場合には、制御部200の機能は、記憶部24に記憶されているプログラムを実行することによって、実現される。
《2−2》動作
次に、実施の形態2に係る冷蔵庫2の動作の一例について、図10から図13を参照して説明する。図13は、冷蔵庫2の扉20が開閉される毎に行われる動作を説明するためのフローチャートである。図13において、図4(実施の形態1)に示されるステップと同一又は対応するステップには、図4に示されるステップ番号と同じステップ番号が付される。
図13に示される動作において、扉20の開閉から開始し、画像管理部101が、前回と今回の扉20の開閉時の貯蔵室画像の差分を演算することにより、貯蔵室画像の変化部分の画像を食品画像として抽出し、この抽出を行った時刻情報、及びその食品画像から食品の入庫又は出庫を判断し、食品画像と共に、入出庫識別情報を、付帯情報として画像管理部101に保存する(ステップS15)までは、図4に示される実施の形態1の動作と同一である。実施の形態1では、画像管理部101は、抽出した食品画像と付帯情報を変化検出部102に送信したが、実施の形態2では、画像管理部101は、抽出した食品画像と付帯情報を食品識別部107に与える(ステップS21)。
食品識別部107は、食品情報記憶部106に記憶されている情報(例えば、図12に示される情報)を参照しながら、画像管理部101から受け取った食品画像に基づいて、貯蔵室(ここでは、冷蔵室11)内に収納されている食品の種類及び量を識別する(ステップS22)。この識別においては、食品識別部107は、画像管理部101により抽出された個々の食品の画像について、食品情報記憶部106に記憶されている食品の種類のうち、どの食品の種類の特徴量と合致するかを照合する。
そして、食品情報記憶部106に、抽出された食品の画像に合致する特徴量(食品情報記憶部106に記憶されている食品の種類の特徴量)が存在する場合、食品識別部107は、画像管理部101により抽出された画像の食品の種類が、合致した特徴量に対応付けられている種類であると、判断する。なお、食品情報記憶部106に、抽出された食品の画像に合致する特徴量(食品情報記憶部106に記憶されている食品の種類の特徴量)が存在しない場合、食品識別部107は、画像管理部101により抽出された画像の食品の種類を、最も類似する食品の種類で代替するか、あるいは、この画像の食品は種類不明の収納物として大きさだけを識別するように構成されてもよい。
食品識別部107は、画像管理部101から受け取った食品画像、及び、それぞれの食品画像についての付帯情報(時刻情報及び入出庫識別情報)に、このようにして識別した食品の種類及び量を示す情報を付帯情報として追加し(ステップS23)、実施の形態1の場合と同様に、食品画像及び付帯情報を変化検出部102に与える(ステップS24)。
続くステップS24では、食品識別部107から受け取った、食品画像及び付帯情報(時刻情報、食品の種類及び量を示す情報及び入出庫識別情報)をもとに、実施の形態1と同様に、変化検出部102が、食品画像の色及び大きさの時間変化を検出して保存する。
ここで、実施の形態1では、変化検出部102が検出した色及び大きさの時間変化に基づいて、劣化検出部103が、食品の種別は問わずに、一律な判断基準を用いて食品の劣化状態を検出していた。すなわち、劣化検出部103は、1つの食品画像について複数の指標に基づく判断を行い、少なくとも1つの指標が、決められた基準値を超えた場合には、対象の食品は、「早期に消費する必要がある」と判断する。
しかし、食品の劣化状態は、食品の種類(肉、魚又は野菜等)によって差異がある。例えば、同じ生鮮食品である肉と魚において、同じように酸化(メト化)によって色が赤から褐色に変化しても、刺身として生で食べる魚には厳しい劣化でも、一般的に加熱調理する肉には問題ないレベルの劣化であり、また野菜又は果物においても、ブロッコリーでは、明るい緑色が退色して黄色になるが、みかんでは、緑が黄色になるのは、熟れて食べ頃になっていることを示すこともある。さらに、大きさについては、葉物野菜は蒸散によって萎れ又は縮みが発生して小さくなるが、牛乳又はドレッシング等、容器に入っているものは、いくら劣化しても大きさは変化しない。
そこで、実施の形態2では、劣化検出部103が食品の劣化状態を検出する際に、食品識別部107にて識別された、食品の種類及び量を示す情報を反映し、劣化を判断する基準値を変更している。これにより、食品の劣化状態の検出精度を向上させることができる。
例えば、図8(a)及び(b)に示される色分布を用いる場合には、「メト化が進むと10番のカラーサンプルに対応する色が増加する」、「腐敗が進むと20番のカラーサンプルに対応する色が増加する」等の知見に基づいて、劣化を判断する基準値を予め登録しておくが、食品の種類によってそれぞれ基準値を変更し、メト化又は腐敗により同じように色が変化する魚(例えば、マグロ)より、色変化の基準値を大きく設定する。
また、同じ食品、例えば、ほぼ全体が撮影できる薄切り肉と、表面しか撮影できないブロック肉では、メト化又は腐敗によって色が変化している面積占有率が同じでも、ブロック肉は内部の劣化も進行している可能性があるため、その量を示す情報を反映して、基準値を小さく設定することにより、劣化を事前に検出することができる。
また、大きさの時間的変化については、食品の種類を示す情報を反映し、容器に入っている食品については、劣化の判断基準から除外することにより、食品の劣化状態の検出精度を向上することができる。
《2−3》効果
以上説明したように、実施の形態2に係る冷蔵庫2によれば、食品の種類及び量を示す情報を反映することにより、劣化検出部103における食品の劣化状態の検出精度が向上する。このため、食品の劣化状態をもとに、使用状況取得部104にて検出される冷蔵室11の使用状況を示す第1情報及び生活管理部105にて検出される第1ユーザの生活状況を示す第2情報の精度を向上させることができる。
例えば、劣化した食品が放置されている状況が検出された場合においても、その食品が、牛乳又は卵のように日常的に使用される種類のものであれば、生活管理部105は、第1ユーザに健康上又は安否上の問題が発生したと判断し、通信部23を介して第2ユーザが使用する第2ユーザ端末70に安否関連情報を報知する。一方、劣化した食品が、特定の料理でしか使用されない調味料又は嗜好品などである場合には、第1ユーザが単に使用を忘れて放置している可能性が高いので、緊急度を下げ、無駄な報知を抑制することが可能となる。
《3》実施の形態3
《3−1》構成
図14は、本発明の実施の形態3に係る冷蔵庫3の冷蔵室11の概略構造(図1を線分II−IIで切る断面構造)を示す断面図である。図14において、図2及び図10に示される構成要素と同一又は対応する構成要素には、図2及び図10に示される符号と同じ符号が付される。図15は、実施の形態3に係る冷蔵庫3の制御系の構成を概略的に示すブロック図である。図15において、図3及び図11に示される構成要素と同一又は対応する構成要素には、図3及び図11に示される符号と同じ符号が付される。
図14及び図15に示されるように、実施の形態3に係る冷蔵庫3は、スケジュール管理部108及びスケジュール設定部109を備えた点において、実施の形態2に係る冷蔵庫2と相違する。より具体的に言えば、実施の形態3に係る冷蔵庫3は、冷蔵室11の扉20に設置された操作部又は操作表示部としての操作パネル21aに、冷蔵庫3を実際に使用するユーザである第1ユーザの行動計画であるスケジュールを、入力及び表示可能なスケジュール設定部109が内蔵され、また、冷蔵庫3の背面に取り付けられている制御装置としての制御基板310に、スケジュール設定部109で入力されたスケジュールを管理するスケジュール管理部108が実装されている点において、実施の形態2に係る冷蔵庫2と相違する。操作パネル21aは、例えば、画像表示機能と情報入力機能とを有するタッチパネルである。スケジュール設定部109は、例えば、操作パネル21aに表示されたスケジュール入力ボタンを有する。スケジュール設定部109のスケジュール入力ボタンは、冷蔵庫3と通信可能な、第1ユーザの携帯端末の表示部(タッチパネル)であってもよい。スケジュール管理部108は、入力されたスケジュールを用いて、操作パネル21aに、第1ユーザのスケジュール管理に有用な情報を表示させることができる。
冷蔵庫3の第1ユーザは、操作パネル21aから、冷蔵庫3が設置される住居の居住者(すなわち、冷蔵庫3の第1ユーザ)がその住居に在宅中か不在中かの予定(在否予定)、第1ユーザの生活パターン(例えば、起床時刻、就寝時刻、出勤時刻、帰宅時刻、食事時刻などのパターン)、第1ユーザの買い物パターン(例えば、1週間における買い物の周期のパターン、冷蔵庫に補充される食品の種類及び量のパターン)のようなスケジュール情報を入力する。スケジュール情報は、後述する図16から図18に示されるように、操作パネル21aに表示される。なお、実施の形態3に係る冷蔵庫3においては、冷蔵庫3の第1ユーザのスケジュール情報は、冷蔵庫3において管理される。ただし、冷蔵庫3の制御部300における機能の一部を、ネットワーク上のサーバ(後述する図19におけるクラウドサーバ602)に実行させることも可能である。
スケジュール管理部108は、操作パネル21a内のスケジュール設定部109及び生活管理部105と接続されており、操作パネル21aからスケジュール設定部109に入力された、冷蔵庫3の第1ユーザのスケジュール情報を受け取って、このスケジュール情報をスケジュール設定部109に所定の形式(後述する図16から図18に示される)で表示させるとともに、生活管理部105に与える。
図16から図18は、実施の形態3に係る冷蔵庫3のスケジュール設定部109によって設定されたスケジュール情報を示すスケジュール表示画面の例を示す図である。図16から図18は、入力された第1ユーザのスケジュール情報を、スケジュール管理部108にて管理し、操作パネル21aに改めて表示させた画面の例を示す。図16は、1ヶ月間のスケジュール表示の例を示し、図17は、1週間のスケジュール表示の例を示し、図18は、1日のスケジュール表示の例を示す。
実施の形態3において、冷蔵庫3の第1ユーザは、4人家族、すなわち、父「太郎」(TARO)、母「花子」(HANAKO)、長女「和美」(TOMOMI)、長男「一夫」(KAZUO)である。図16の1ヶ月間のスケジュール表示には、予定有りマーク91(91a〜91e)が示されている。予定有りマーク91a“全”(ALL)は、家族全員に予定があることを示し、予定有りマーク91b“太”(TA)は「太郎」に予定があることを示し、予定有りマーク91c“花”(HANA)は「花子」に予定があることを示し、予定有りマーク91d“和”(TOMO)は「和美」に予定があることを示し、予定有りマーク91e“一”(KAZU)は「一夫」に予定があることを示している。
また、図17の1週間のスケジュール表示には、予定内容マーク92(92a〜92g)が示されている。例として、予定内容マーク92aは旅行の予定があることを示し、予定内容マーク92bは出張の予定があることを示し、予定内容マーク92cはゴルフの予定があることを示し、予定内容マーク92dは外食の予定があることを示し、予定内容マーク92eは水泳(習い事)の予定があることを示し、予定内容マーク92fはピアノ(習い事)の予定があることを示し、予定内容マーク92gはサッカー(習い事)の予定があることを示している。
また、図18の1日のスケジュール表示(横軸は1日の時刻)には、現在時刻93、平常期間(すなわち、規則的に繰り返される行動パターンが存在する期間)において予定された外出期間(時間帯)94a,94b、平常期間以外の期間(すなわち、規則的に繰り返される行動パターンが存在しない期間)において予定された外出期間95a,95b、就寝期間96が示されている。例として、平常期間以外の期間において予定された外出期間95aは、出張の予定がある(又はあった)ことを示し、平常期間以外の期間において予定された外出期間95bは、外食の予定がある(又はあった)ことを示す。また、平常期間において予定された外出期間94aは、仕事の予定がある(又はあった)ことを示し、平常期間において予定された外出期間94bは、学校の予定がある(又はあった)ことを示している。
《3−2》動作
次に、実施の形態3に係る冷蔵庫3の動作の一例について、図14及び図16を参照して実施の形態1及び2との相違点を中心に説明する。
実施の形態1及び2の説明において説明したように、生活管理部105は、貯蔵室内の食品の収納状況又は劣化状態から取得された冷蔵室11の使用状況に基づいて、冷蔵庫3を使用する第1ユーザの生活状況を示す第2情報を検出(取得)している。しかし、冷蔵庫の貯蔵室内の食品の状況からだけでは、冷蔵庫3の第1ユーザの習慣又は突発的な予定変更などを知ることはできず、生活管理部105は、第1ユーザの生活状況を示す第2情報が第2ユーザに報知すべき情報であるか否かの判断を誤る(すなわち、適切な判断をすることができない)可能性がある。
例えば、牛乳及び卵のように日常的に使用される食品が、劣化した状態のまま貯蔵室内に放置されていた場合においても、第1ユーザに長期的な旅行の予定が入っていれば、冷蔵庫3を使用する第1ユーザとは異なる第2ユーザに、安否関連情報を報知する必要はない。また、ケーキなどの嗜好品の消費期限が迫っていることが検出された場合は、食品の種類を考慮に入れて判断した場合は、嗜好品であり緊急性がないため、第2ユーザに報知する必要はない。
そこで、実施の形態3では、図14に示されるように、操作パネル21a(すなわち、操作パネル21aのスケジュール設定部109)によって入力された第1ユーザのスケジュール情報をスケジュール管理部108が管理し、スケジュール設定部109によって操作パネル21aにスケジュールを表示するとともに、このスケジュールを示すスケジュール情報を生活管理部105に与える。このため、実施の形態3における生活管理部105は、実施の形態1及び2で説明した、使用状況取得部104にて食品の劣化状態に基づいて検出される使用状況を示す第1情報に加え、第1ユーザのスケジュール情報を反映して第1ユーザの生活状況を示す第2情報を検出し、管理することが可能である。
具体的なスケジュール情報の反映方法として、図16から図18に示される第1ユーザのスケジュールに対して、まず数日単位の制御例としては、図16の1ヶ月間のスケジュール表示と、図17の1週間のスケジュール表示とから、12月19日から12月21日までの間は、旅行により第1ユーザの全員(家族全員)が不在であり、貯蔵室内の収納食品が劣化しても放置されることが確実である。このため、食品の劣化状態から、使用状況取得部104において冷蔵室11が全く使用されていないような状況が検出された場合であっても、生活管理部105は、旅行中で不在であるというスケジュール情報を反映することにより、遠方に住んでいる家族等の第2ユーザに、不必要な安否関連情報を報知しないことが可能である。
また、1日単位のスケジュール情報を反映する例としては、図18の1日のスケジュール表示に示される12月25日は、平常期間において予定された外出時間帯94a、94bに加え、平常期間以外の期間において予定された外出期間95a,95bがあり、ほぼ1日中第1ユーザの全員が自宅にいない不在状態である。さらに、出張95a及び外食95bの予定により、夕食を家で摂る者がいないことが想定される。このような状況で、使用状況取得部104において、消費期限が迫っている食品、例えば、刺身又はケーキなどが使用されていない状況が検出された場合に、生活管理部105が、今夜は第1ユーザ全員(家族全員)が外食であるというスケジュール情報を反映することにより、近所に住む家族等である第2ユーザに、期限が迫っている食品が冷蔵庫3内に有ることを報知して、それらの食品を第2ユーザに使用してもらうことができる。このようにして、食品の無駄な廃棄を防ぐことが可能となる。
《3−3》効果
以上説明したように、実施の形態3に係る冷蔵庫3によれば、生活管理部105は、第1ユーザのスケジュール情報を用いて、第1ユーザの生活状況を示す第2情報が、第2ユーザに報知すべき情報であるか否かの判断を行うので、第2ユーザに報知する必要のない情報の第2情報の報知(すなわち、第2情報の過剰な報知)による通信ロス、及び、第2ユーザに報知する必要のある第2情報の報知漏れ(すなわち、報知不足)による食品ロスを防ぐことができる。
また、食品の劣化状態と第1ユーザのスケジュール情報とに基づいて第1ユーザの生活状況を検出する場合、貯蔵室における食品の継続的な収納パターン、又は、第1ユーザの買い物のパターン等も想定することが可能となる。例えば、食品の劣化状態が週末に近づくほど進行し、平日の昼間のスケジュールが、図18に示される平常期間において予定された外出期間94a,94bでほぼ埋まっている場合、第1ユーザは共働き家庭であり、週末に食品をまとめ買いする買い物パターンを持つ家庭であることが想定される。このとき、特に、平常期間以外の期間において予定されるスケジュール情報が入力されることなく、劣化状態に変化が生じた場合には、食品そのものの劣化以外に、冷蔵庫3の故障の可能性が想定される。このため、生活管理部105は、冷蔵庫3を使用する第1ユーザとは異なる第2ユーザ(例えば、長年の取引きのある電器店、又は、その電器店のサービス担当者)に、冷蔵庫3の第1ユーザの生活状況を示す第2情報を報知することができる。
図15では、操作パネル21aのスケジュール設定部109で入力され、スケジュール管理部108にて整理された第1ユーザのスケジュール情報を、生活状況を検出する際に反映させるために、生活管理部105に送る形態が示されている。しかし、スケジュール情報の送信先は、生活管理部105より前段に配置されている劣化検出部5又は使用状況取得部104であってもよい。いずれの場合であっても、第1ユーザの生活状況の検出にスケジュール情報を反映することができるうえ、特にスケジュール情報を劣化検出部103に送った場合には、発生した食品の劣化状態が、偶発的なものなのか、第1ユーザのスケジュール変更に伴う必然的なものなのか等を事前に判断することができる。このため、第1ユーザの生活状況を示す第2情報を、通信部23を経由して第2ユーザに適切に報知することができる。
《4》実施の形態4
本発明の実施の形態4においては、実施の形態1から3に係る冷蔵庫のいずれかを含むネットワークシステムを説明する。図19は、実施の形態4に係るネットワークシステムの概略構成を示す図である。図19において、実施の形態1から3で説明された構成要素と同一の構成要素には、実施の形態1から3で用いられた符号と同じ符号が付される。図19に示されるように、実施の形態4に係るネットワークシステムは、宅内システム500と、インターネットによって宅内システム500と通信を行うことができる宅外システム600とを有している。宅内システム500は、冷蔵庫4を有する。冷蔵庫4は、実施の形態1,2,及び3の冷蔵庫1,2,及び3のいずれかである。
図19に示されるように、宅内システム500は、冷蔵庫4、ルームエアコン、給湯器、IH(Induction Heating)クッキングヒータ、電子レンジなどのような家電機器を有している。これらの家電機器及び電力計測装置503は、電灯線502によって系統電源501と接続され、系統電源501から電力が供給される。宅内システム500は、系統電源501から電灯線502を通して各家電機器に供給される電力を計測するための電力計測装置503及び電力計測端子504と、宅内コントローラ505と、ブロードバンドルータ506と、通信装置としての機器通信部515とを有している。
電力計測装置503は、各家電機器に供給される電力(すなわち、各家電機器の消費電力)、並びに、系統電源501から家電機器全体及び電力計測装置503に供給される全電力を計測し、この計測の結果(履歴)を保存することができる。電力計測装置503は、例えば、CT(Current Transformer)などの電力計測端子504によって供給電力を測定する。
家電機器及び電力計測装置503のそれぞれには、通信ネットワークを介して、宅内コントローラ505と通信するための機器通信部515が備えられている。通信ネットワークは、例えば、有線又は無線のLAN(ローカルエリアネットワーク)である。冷蔵庫4などのような家電機器及び電力計測装置503は、それぞれの機器通信部515を介して、宅内コントローラ505と有線又は無線で双方向通信することができる。なお、冷蔵庫4に接続された機器通信部515は、実施の形態1から3で説明された、通信装置としての通信部23と同一の役割を果たす。したがって、冷蔵庫4の通信部23が宅内コントローラ505と直接、有線又は無線で通信可能である場合には、冷蔵庫4についての機器通信部515を備える必要はない。
機器通信部515が有線で通信する機能を有する場合には、機器通信部515は、例えば、シリアルインターフェース又はドライバなどの有線通信モジュールを具備している。機器通信部515が無線で通信する機能を有する場合には、機器通信部515は、Wi−Fi(登録商標)又はBluetooth(登録商標)などの無線通信モジュールを具備している。なお、機器通信部515は、家電機器及び電力計測装置503のそれぞれに内蔵されていてもよいし、家電機器及び電力計測装置503の外部に備えられてもよい。
宅内コントローラ505は、電力計測装置503が計測した家電機器の消費電力及び系統電源501の供給電力の情報を、通信ネットワークを介して電力計測装置503から取得することができる。また、宅内コントローラ505は、家電機器の運転状態の情報を、通信ネットワークを介して取得することができる。そして、宅内コントローラ505は、取得した消費電力及び供給電力並びに運転状態の情報を管理し、必要に応じて、家電機器に対して通信ネットワークを介して制御変更指示(例えば、運転状態の変更の指示)を送信することも可能な構成となっている。
また、宅内コントローラ505は、ブロードバンドルータ506を経由して、宅外システム600のインターネット601に接続される。
インターネット601は、各種電力情報及び天気予報などの環境情報が格納されているクラウドサーバ602に接続される。また、インターネット601は、第2ユーザ端末70にも接続される。第2ユーザ端末70は、実施の形態1で説明したものと同様、冷蔵庫4の第1ユーザと異なる第2ユーザが使用する装置である。第2ユーザ端末70は、例えば、第2ユーザ(家族、親戚、友人、知人、警備会社、公共機関、又は介護会社のような管理者)に使用権限が与えられている、スマートフォン、携帯タブレット、携帯電話、パーソナルコンピュータなどのような通信機能を備えた装置である。
クラウドサーバ602は、インターネット601を介して冷蔵庫4及び第2ユーザ端末70と通信可能に接続された外部サーバである。クラウドサーバ602は、第2ユーザ端末70について冷蔵庫4への接続権限の有無を認証する個人認証部603を備えていることが望ましい。
例えば、クラウドサーバ602は、内蔵する又は外部接続された記憶部に、冷蔵庫4のID(識別子)に対して、冷蔵庫4への接続権限を有する第2ユーザ端末70の携帯端末IDを予め記憶している。ここで、冷蔵庫4のIDとは、インターネット601に接続され得る複数の冷蔵庫の各々を一意に識別可能な情報である。また、携帯端末IDとは、インターネット601に接続された複数の携帯端末の各々を一意に識別可能な情報である。
そして、個人認証部603は、第2ユーザ端末70の携帯端末IDが、冷蔵庫4に対して冷蔵庫4への接続権限を有するものとして記憶されているか否か(登録された第2ユーザの端末であるか否か)を確認することで、第2ユーザ端末70について冷蔵庫4への接続権限の有無を認証する。
外部サーバであるクラウドサーバ602は、個人認証部603により冷蔵庫4への接続権限を有することを認証した第2ユーザ端末70が、インターネット601を介して冷蔵庫4へと接続する(通信する)ことを許可する。すなわち、クラウドサーバ602は、個人認証部603により冷蔵庫4への接続権限を有することが認証されていない携帯端末が、インターネット601を介して冷蔵庫4へと接続することを禁止する。
宅内コントローラ505は、宅内システム500において電力計測装置503から家電機器の消費電力又は系統電源501の供給電力を入手し、また、家電機器から運転状態又は周囲環境の情報を入手する。さらに、宅内コントローラ505は、ブロードバンドルータ506を経由してインターネット601に接続しており、クラウドサーバ602から各種の電力情報又は各種の環境情報を入手することが可能である。
例えば、宅内システム500の宅内コントローラ505は、宅外システム600のクラウドサーバ602から電力情報として宅内システム500が設置されている地域に関する電力の需給状況を入手することができる。そして、地域の消費電力が供給電力の上限値に迫っている場合には、宅内コントローラ505は、特に消費電力の大きい家電機器に対して節電指示を送信することができる。また、そのような場合に、冷蔵庫4については、貯蔵室の設定温度と実際の温度履歴とから冷却過剰と判断された場合に、宅内コントローラ505から設定温度の上昇を指示することができる。
また、第2ユーザ端末70は、インターネット601を経由し、宅内コントローラ505を介して直接的又は間接的に冷蔵庫4に接続することもできる。この際、クラウドサーバ602の個人認証部603により、冷蔵庫4への接続権限を有することが認証された第2ユーザ端末70のみが、冷蔵庫4への接続を許可される。
したがって、例えば、家族又はヘルパーが管理者である場合には、第2ユーザ端末70の携帯端末IDを登録しておけば、セキュリティを維持したうえで、冷蔵庫4の第1ユーザの生活状況を示す第2情報を共有することが可能となる。また、第1ユーザだけでなく、第2ユーザも、スーパーマーケットなどのような買い物先において、冷蔵庫4の貯蔵室内の食品の在庫状態を確認することが可能となるため、同じ食品を重複して買ったり、必要な食品を買い忘れたりすることを防ぐことができる。
実施の形態4においては、食品識別部(図11における構成107)が参照する参照情報の全部又は一部を、外部サーバであるクラウドサーバ602に保存するようにしてもよい。食品情報記憶部(図11における構成106)の参照情報をクラウドサーバ602に保存するようにすることで、食品の種類に関する膨大なデータを、例えば、第1ユーザ及び第2ユーザ以外のユーザと共有することが可能である。
なお、以上で説明した個人認証部603はIDを用いて接続権限を認証するものであったが、認証方法は、これに限定されない。個人認証部603は、IDを用いた認証に代えて又はIDを用いた認証に加えて、例えば、指紋、静脈、目の虹彩などの生体認証、又は、パスワードによる認証、又は、これらの認証方法の組み合わせによって、接続権限を認証してもよい。
以上説明したように、実施の形態4に係るネットワークシステムによれば、実施の形態1から3に係る冷蔵庫1から3によって得られる効果に加えて、第2ユーザが使用する第2端末装置70が、冷蔵庫と通信する権限を有する者の携帯端末であるかどうかを、厳密に認証することができる。このため、第1ユーザの個人情報である、冷蔵庫の使用状況及び第1ユーザの生活状況が、権限を有していない者に漏れることを確実に防止することができる。
1,2,3,4 冷蔵庫、 11 冷蔵室、 12 製氷室、 13 切替室、 14 冷凍室、 15 野菜室、 16 冷蔵室棚板、 17 チルド室、 18 チルドケース、 19 冷却風路、 20 扉、 21,21a 操作パネル、 22 開閉検出部、 23 通信部、 24 記憶部、 25 時刻提供部、 27 撮影装置、 62 在庫食品一覧表示画面、 70 第2ユーザ端末(別ユーザ端末、端末装置)、 71 表示部、 91,91a〜91e 予定有りマーク、 92,92a〜92g 予定内容マーク、 93 現在時刻、 94,94a,94b 平常期間以外の予定による外出時間帯、 95,95a,95b 平常期間の予定による外出時間帯、 96 就寝時間帯、 100,200,300 制御部、 101 画像管理部、 102 変化検出部、 103 劣化検出部、 103a 食品状況検出部、 104 使用状況取得部、 105 生活管理部、 106 食品情報記憶部、 107 食品識別部、 108 スケジュール管理部、 109 スケジュール設定部、 110,210,310 制御基板、 500 宅内システム、 501 系統電源、 502 電灯線、 503 電力計測装置、 504 電力計測端子、 505 宅内コントローラ、 506 ブロードバンドルータ、 515 機器通信部、 600 宅外システム、 601 インターネット、 602 クラウドサーバ、 603 個人認証部。
本発明の一態様に係る冷蔵庫は、食品を収納する貯蔵室と、通信を行う通信部とを備え、第1ユーザによって使用される冷蔵庫であって、前記貯蔵室内の画像を取得する撮影装置と、前記撮影装置によって取得された前記画像から食品画像を抽出し、前記画像から前記食品の前記貯蔵室への入庫及び前記食品の前記貯蔵室内における移動を検出する画像管理部と、ある期間における前記食品画像から、前記貯蔵室内に収納されている食品の状況の変化を検出する食品状況検出部と、前記食品状況検出部によって検出された前記食品の状況の変化から、前記第1ユーザによる前記冷蔵庫の使用状況を示す第1情報を取得する使用状況取得部と、前記第1情報から前記第1ユーザの生活状況が前記第1ユーザとは異なる第2ユーザに報知されるべき状況であると判断した場合に、前記通信部を介して前記生活状況を示す第2情報を前記第2ユーザが使用する端末装置に報知する生活管理部と、を備え、前記食品状況検出部は、前記食品が前記貯蔵室に入庫されたときには、前記食品の入庫時からの前記食品の状況の変化の検出を開始し、前記食品が前記貯蔵室内において移動されたときには、前記食品の入庫時からの前記食品の状況の変化の検出を継続するものである。
本発明の他の態様に係る生活状況の報知方法は、冷蔵庫を使用する第1ユーザの生活状況の報知方法であって、前記冷蔵庫の貯蔵室内を撮影することによって前記貯蔵室内の画像を取得するステップと、取得された前記画像から食品画像を抽出し、前記画像から食品の前記貯蔵室への入庫及び前記食品の前記貯蔵室内における移動を検出するステップと、ある期間における前記食品画像から、前記貯蔵室内に収納されている食品の状況の変化を検出するステップと、検出された前記食品の状況の変化から、前記第1ユーザによる前記冷蔵庫の使用状況を示す第1情報を取得するステップと、前記第1情報から前記第1ユーザの生活状況が前記第1ユーザとは異なる第2ユーザに報知されるべき状況であると判断した場合に、前記生活状況を示す第2情報を前記第2ユーザが使用する端末装置に報知するステップと、を有し、前記食品が前記貯蔵室に入庫されたときには、前記食品の入庫時からの前記食品の状況の変化の検出を開始し、前記食品が前記貯蔵室内において移動されたときには、前記食品の入庫時からの前記食品の状況の変化の検出を継続するものである。
図15では、操作パネル21aのスケジュール設定部109で入力され、スケジュール管理部108にて整理された第1ユーザのスケジュール情報を、生活状況を検出する際に反映させるために、生活管理部105に送る形態が示されている。しかし、スケジュール情報の送信先は、生活管理部105より前段に配置されている劣化検出部103又は使用状況取得部104であってもよい。いずれの場合であっても、第1ユーザの生活状況の検出にスケジュール情報を反映することができるうえ、特にスケジュール情報を劣化検出部103に送った場合には、発生した食品の劣化状態が、偶発的なものなのか、第1ユーザのスケジュール変更に伴う必然的なものなのか等を事前に判断することができる。このため、第1ユーザの生活状況を示す第2情報を、通信部23を経由して第2ユーザに適切に報知することができる。
1,2,3,4 冷蔵庫、 11 冷蔵室、 12 製氷室、 13 切替室、 14 冷凍室、 15 野菜室、 16 冷蔵室棚板、 17 チルド室、 18 チルドケース、 19 冷却風路、 20 扉、 21,21a 操作パネル、 22 開閉検出部、 23 通信部、 24 記憶部、 25 時刻提供部、 27 撮影装置、 62 在庫食品一覧表示画面、 70 第2ユーザ端末(別ユーザ端末、端末装置)、 71 表示部、 91,91a〜91e 予定有りマーク、 92,92a〜92g 予定内容マーク、 93 現在時刻、 94,94a,94b 平常期間において予定された外出時間帯、 95,95a,95b 平常期間以外の期間において予定された外出時間帯、 96 就寝時間帯、 100,200,300 制御部、 101 画像管理部、 102 変化検出部、 103 劣化検出部、 103a 食品状況検出部、 104 使用状況取得部、 105 生活管理部、 106 食品情報記憶部、 107 食品識別部、 108 スケジュール管理部、 109 スケジュール設定部、 110,210,310 制御基板、 500 宅内システム、 501 系統電源、 502 電灯線、 503 電力計測装置、 504 電力計測端子、 505 宅内コントローラ、 506 ブロードバンドルータ、 515 機器通信部、 600 宅外システム、 601 インターネット、 602 クラウドサーバ、 603 個人認証部。

Claims (16)

  1. 食品を収納する貯蔵室と、通信を行う通信部とを備え、第1ユーザによって使用される冷蔵庫であって、
    前記貯蔵室内の画像を取得する撮影装置と、
    前記撮影装置によって取得された前記画像から食品画像を抽出する画像管理部と、
    ある期間における前記食品画像から、前記貯蔵室内に収納されている食品の状況の変化を検出する食品状況検出部と、
    前記食品状況検出部によって検出された前記食品の状況の変化から、前記第1ユーザによる前記冷蔵庫の使用状況を示す第1情報を取得する使用状況取得部と、
    前記第1情報から前記第1ユーザの生活状況が前記第1ユーザとは異なる第2ユーザに報知されるべき状況であると判断した場合に、前記通信部を介して前記生活状況を示す第2情報を前記第2ユーザが使用する端末装置に報知する生活管理部と、
    を備えた冷蔵庫。
  2. 情報を記憶する記憶部と、
    時刻情報を提供する時刻提供部と、
    をさらに備え、
    前記画像管理部は、前記時刻提供部から時刻情報を取得し、前記食品画像と前記時刻情報とを関連付けて前記記憶部に記憶させる
    請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記食品状況検出部は、
    前記食品画像の時間変化を検出する変化検出部と、
    前記変化検出部によって検出された前記食品画像の時間変化から食品の劣化状態を検出する劣化検出部と、
    を備える請求項1に記載の冷蔵庫。
  4. 前記変化検出部は、前記食品画像の色及び大きさの時間変化を検出する
    請求項3に記載の冷蔵庫。
  5. 前記食品画像に対応する食品の種類及び量を識別する食品識別部をさらに備え、
    前記使用状況取得部は、前記食品識別部によって識別された前記食品の種類及び量に基づいて、前記第1ユーザの使用状況を検出する
    請求項1から4のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  6. 食品の種類に、前記食品の形状、大きさ、色、及び外装ラベルの少なくとも1つを対応付けて予め記憶する食品情報記憶部をさらに備え、
    前記食品識別部は、前記食品情報記憶部に記憶されている情報を参照して、前記食品画像に対応する食品の種類及び量を識別する
    請求項5に記載の冷蔵庫。
  7. 前記第1ユーザのスケジュールを管理するスケジュール管理部をさらに備え、
    前記生活管理部は、前記使用状況取得部によって取得された前記第1情報と前記スケジュール管理部によって受け取られた前記第1ユーザのスケジュール情報とから、前記第1ユーザの生活状況が前記第2ユーザに報知されるべき状況であるか否かを判断する
    請求項1から6のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  8. 前記生活管理部は、前記食品の保管状態又は前記第1ユーザの使用状況に変化がないと判断される状況が、予め決められた期間以上継続したと識別された際に、前記通信部を介して前記端末装置に安否関連情報を報知する
    請求項1から7のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  9. 前記生活管理部は、前記第1ユーザが不在であるにもかかわらず、前記食品の保管状態又は前記第1ユーザの使用状況に変化があると想定される状況が、少なくとも1回発生したと識別された場合、前記通信部を介して前記端末装置に防犯関連情報を報知する
    請求項7に記載の冷蔵庫。
  10. 前記生活管理部は、
    前記第1ユーザの生活状況として、前記食品の保管状態又は前記第1ユーザの使用状況に、所定の特徴があると識別された際に、
    前記通信部を介して前記端末装置に食生活関連情報を報知する
    請求項1から7のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載の冷蔵庫と、
    前記冷蔵庫と通信可能に接続され、前記第2ユーザが使用する前記端末装置と、
    を備えたネットワークシステム。
  12. インターネットを介して、前記冷蔵庫及び前記端末装置と通信可能に接続されたサーバをさらに備え、
    前記サーバは、前記端末装置が前記冷蔵庫との通信が許可された端末であることを認証する個人認証部を有する
    請求項11に記載のネットワークシステム。
  13. 前記サーバは、
    食品の種類に、前記食品の形状、大きさ、色、及び外装ラベルの少なくとも1つを対応付けて予め記憶し、
    前記貯蔵室内の食品の種類及び量に基づいて、前記第1ユーザの使用状況を示す前記第1情報を取得する
    請求項12に記載のネットワークシステム。
  14. 前記サーバは、
    前記第1ユーザのスケジュールを管理し、
    前記第1ユーザによる前記冷蔵庫の使用状況を示す第1情報と前記第1ユーザのスケジュール情報とから、前記第1ユーザの生活状況が前記第2ユーザに報知されるべき状況であるか否かを判断する
    請求項12又は13に記載のネットワークシステム。
  15. 冷蔵庫を使用する第1ユーザの生活状況の報知方法であって、
    前記冷蔵庫の貯蔵室内を撮影することによって前記貯蔵室内の画像を取得するステップと、
    取得された前記画像から食品画像を抽出するステップと、
    ある期間における前記食品画像から、前記貯蔵室内に収納されている食品の状況の変化を検出するステップと、
    検出された前記食品の状況の変化から、前記第1ユーザによる前記冷蔵庫の使用状況を示す第1情報を取得するステップと、
    前記第1情報から前記第1ユーザの生活状況が前記第1ユーザとは異なる第2ユーザに報知されるべき状況であると判断した場合に、前記生活状況を示す第2情報を前記第2ユーザが使用する端末装置に報知するステップと、
    を有する生活状況の報知方法。
  16. 食品を収納する貯蔵室と、通信を行う通信部と、前記貯蔵室内の画像を取得する撮影装置とを備えた冷蔵庫を使用する第1ユーザの生活状況の報知プログラムであって、
    前記撮影装置によって前記冷蔵庫の貯蔵室内を撮影させることによって前記貯蔵室内の画像を取得する処理と、
    取得された前記画像から食品画像を抽出する処理と、
    ある期間における前記食品画像から、前記貯蔵室内に収納されている食品の状況の変化を検出する処理と、
    検出された前記食品の状況の変化から、前記第1ユーザによる前記冷蔵庫の使用状況を示す第1情報を取得する処理と、
    前記第1情報から前記第1ユーザの生活状況が前記第1ユーザとは異なる第2ユーザに報知されるべき状況であると判断した場合に、前記生活状況を示す第2情報を前記第2ユーザが使用する端末装置に報知する処理と、
    をコンピュータに実行させる生活状況の報知プログラム。
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