JP2015068525A - 冷蔵庫 - Google Patents

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舞子 柴田
Maiko Shibata
舞子 柴田
毅 内田
Takeshi Uchida
毅 内田
松本 真理子
Mariko Matsumoto
真理子 松本
永田 滋之
Shigeyuki Nagata
滋之 永田
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Abstract

【課題】 冷蔵庫内の収納物を精度よく検知し、空き領域や冷蔵保存に適した配置位置に収納物を移動するための情報を表示することにより、従来に比べて短時間で冷蔵庫への食品の収納や冷蔵保存に適した配置に変更することができる冷蔵庫を得る。【解決手段】 冷蔵室100を撮影手段12で撮影した画像を用いて、制御装置7により貯蔵室100の収納物の配置情報を抽出すると共に、貯蔵室100の空き領域や冷蔵保存に適した配置位置に収納物を移動するための収納情報を演算し、この収納情報を操作パネル6の表示部に表示する。【選択図】図2

Description

この発明は、庫内の収納物の収納情報を検知し、収納物の冷蔵保存に適した情報を得ることができる冷蔵庫に関する。
従来の冷蔵庫においては、収納空間内を撮影する撮影部を備え、撮影部によって撮影された収納空間内の画像から、収納物の位置情報と物品情報を検出し、冷蔵庫を開ける前に収納物の位置情報と物品情報を確認できる構成にしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−193873号公報
従来の冷蔵庫では、冷蔵庫内の収納物について位置情報と物品情報を表示部で確認することができたが、冷蔵保存に最適な収納物の配置位置を把握することができなかったので、ユーザーは冷蔵庫を開けて収納物の配置を見る場合と同様に、空き領域を迅速に認識することができず、冷蔵庫への食品の収納や冷蔵保存に適した配置位置への収納物の移動に時間がかかるという問題点があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、冷蔵庫内の収納物を精度よく検知し、空き領域や冷蔵保存に適した配置位置に収納物を移動するための情報を表示することにより、従来に比べて短時間で冷蔵庫への食品の収納や冷蔵保存に適した配置に変更することができる冷蔵庫を得るものである。
この発明に係る冷蔵庫は、貯蔵室内を撮影手段で撮影した画像を用いて、制御装置により貯蔵室内の収納物の配置情報を抽出すると共に、配置情報をもとに貯蔵室内の収納情報を演算し、この収納情報を表示手段で表示するものである。
この発明は、貯蔵室内を撮影した画像から収納物の配置情報を抽出し、貯蔵室の空き領域や冷蔵保存に適した配置位置に収納物を移動するための収納情報を、冷蔵庫を開ける前に確認できるので、従来に比べて、短時間で冷蔵庫への食品の収納や冷蔵保存に適した配置に移動することが可能となり、冷蔵庫の電力消費を低減することができる。
この発明の実施の形態1に係る冷蔵庫を示す正面図である。 この発明の実施の形態1を示す図1におけるA−A断面図である。 この発明の実施の形態1に係る冷蔵庫おける冷蔵室の扉を開いた状態を示す正面図である。 この発明の実施の形態1を示す図1のA−Aにおける冷蔵室に収納物が配置された状態の縦断面図である。 この発明の実施の形態1に係る冷蔵庫における冷蔵室の棚とチルドケースの上面図である。 この発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の機能ブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の画像演算処理を説明する図である。 この発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の画像演算処理の一例を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1に係る冷蔵庫における収納物の収納状態を検知する処理の一例を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の表示部の表示の一例を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の表示部の表示の別の例を示す図である。 この発明の実施の形態2に係る冷蔵庫の表示部の表示の一例を示す図である。 この発明の実施の形態2に係る冷蔵庫における収納物を配置する手順を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態3に係る冷蔵庫の表示部の表示の一例を示す図である。 この発明の実施の形態3に係る冷蔵庫における冷蔵室の下段に位置する棚を示す斜視図である。 この発明の実施の形態3に係る冷蔵庫における撮影手段による撮影方法を示す図である。 この発明の実施の形態4に係る冷蔵庫の表示部の表示の一例を示す図である。 この発明の実施の形態4に係る冷蔵庫における冷蔵室を示す要部斜視図である。 この発明の実施の形態5に係る冷蔵庫を示す縦断面図である。 この発明の実施の形態5に係る冷蔵庫の機能ブロック図である。 この発明の実施の形態5に係る携帯端末での表示の一例を示す図である。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1について説明する。
まず、冷蔵庫の構成について説明する。
図1は、この発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の正面図である。図2は、この発明の実施の形態1に係る図1におけるA−A断面図である。図3は、この発明の実施の形態1に係る冷蔵庫における冷蔵室の扉を開いた状態の正面図である。
図1において、冷蔵庫1は、最上部に開閉ドアを備えて配置される冷蔵室100、冷蔵室100の下方に冷凍温度帯(−18℃)から冷蔵(3℃)、チルド(0℃)、ソフト冷凍(−7℃)などの各温度帯に切り替えることのできる引き出しドアを備えた切替室200、切替室200と並列に配置される引き出しドアを備えた製氷室300、切替室200と製氷室300の下方に配置される引き出しドアを備えた冷凍室400、最下部に配置される引き出しドアを備えた野菜室500等から構成される。また、冷蔵室100の扉表面には、各室の温度や設定を調節する操作スイッチと、各室の温度などを表示する液晶表示部などから構成される操作パネル6が設けられている。
なお、冷蔵庫1内に備えられ、食品を保管するための各種の場所を、貯蔵室と総称することとする。
切替室200、冷凍室400、野菜室500には、それぞれ収納ケース201、401、501が設置されており、食品を収納することができる。各室のケース数は1個でもよいが、冷蔵庫全体の容量からして整理性などが向上する場合には2個以上あっても構わない。
次に、冷却機構の構成について説明する。
図2において、冷蔵庫1の背面側には、各貯蔵室を冷却するための冷却機構として、圧縮機2と、冷却器3と、送風ファン4と、風路5と、制御装置7とを備える。
制御装置7は、制御回路やその動作プログラムを格納した記憶装置などを備え、冷蔵庫1の動作を制御する。圧縮機2、冷却器3により作り出された冷気は、送風ファン4によって送風され、風路5を通って、冷凍室400、切替室200、製氷室300、冷蔵室100へと送風され各室を冷却する。野菜室500は冷蔵室100の戻り冷気を冷蔵室用帰還風路より循環させ冷却され、そして、野菜室用帰還風路より冷却器3に戻される(帰還風路は図示せず)。各室の温度は、各室に設置されたサーミスタ(図示せず)により検知され、あらかじめ設定された温度になるように、風路5に設置されたダンパ(図示せず)の開度や圧縮機2の出力および送風ファン4の送風量を調整することで制御される。
次に、冷蔵室の構成について説明する。
図2及び図3において、冷蔵室100は、扉8の開閉状態を検知する扉開閉検知スイッチ9と、扉8の内側に設けられたドアポケット10と、冷蔵室100内を複数に仕切る棚11a、11b、11c、11d(棚11と総称する場合がある)と、冷蔵室100内の下方に設けられたチルドケース13と、製氷用の給水タンク15とを備える。さらに、冷蔵室100内を撮影可能な庫内カメラ12a、12b、12c、12d、12sc(庫内カメラ12と総称する場合がある)と、冷蔵室100内を照明する照明部14が設けられている。
次に、庫内カメラの構成について説明する。
図4は、この発明の実施の形態1を示す図1のA−Aにおける冷蔵室に収納物が配置された状態の縦断面図を示すものである。
図5は、この発明の実施の形態1に係る冷蔵室の棚とチルドケースの上面図を示すものであり、図5(A)は棚11aを上から見た場合の図、図5(B)は棚11bを上から見た場合の図、図5(C)は棚11cを上から見た場合の図、図5(D)は棚11dを上から見た場合の図、図5(E)はチルドケース13を上から見た場合の図である。
図4及び図5において、撮影手段であるカメラ12a〜12d及び12scは、棚11a〜12d及びチルドケース13内に配置された収納物30をそれぞれ撮影する。
庫内カメラ12は、透明なカバーで覆うなど、収納物30が接触しない構成となっている。また、庫内カメラ12の近くにヒーターなど加熱手段を設け、庫内カメラ12に結露したりしないようにしてもよい。庫内カメラ12は、上下、左右の角度を変化できる駆動部を設け、角度の異なる画像を複数枚撮影してもよい。複数枚の画像を撮影することにより、カメラの死角を防止するとともに、収納物30をより精度よく、検出することができる。
次に、機能ブロックの構成について説明する。
図6は、この発明の実施の形態1に係る冷蔵庫1の機能ブロック図である。なお、図1及び図2と同一の構成要素には同一の符号を付しており、説明を省略する。
図6において、制御装置7は、温度センサから冷蔵室100内の温度を取得し、冷蔵室100内が設定された温度に維持されるよう、予め記憶されたプログラムにしたがって、圧縮機2、送風ファン4、ダンパ(図示せず。)の運転状態を制御する。また、制御装置7は、扉8の開閉を扉開閉検知スイッチ9により検知し、照明部14を点灯または消灯する。扉8が開かれたことを検知すると、照明部14を点灯し、扉8が閉じられたことを検知すると、照明部14を点灯したまま、庫内カメラ12を動作させて、冷蔵室100内を撮影し、撮影動作が終了したら、照明部14を消灯する。庫内カメラ12によって撮影された画像は、制御装置7で演算処理し、棚11、チルドケース13について、収納可能な位置、量を検出し記憶する。
操作パネル6の操作部25に、「ナビゲートモード」選択スイッチを設け、「ナビゲートモード」が選択されると、制御装置7は、記憶した収納可能な空間を表示部へ表示させる。
次に、画像演算処理の動作について説明する。
図7は、この発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の画像演算処理を説明する図を示すものである。
制御装置7は、冷蔵室100内に収納物がない初期状態での初期画像が記憶されている。庫内カメラ12により撮影された撮影画像と、初期画像との差分をとることにより、庫内の収納状況を算出する。
図7において、画像は画素18の単位に分割しており、横方向(x)、縦方向(y)の位置を表す画素座標(x,y)を与える。同一座標の画素18同士の例えば輝度L(x,y)を比較し、その差分があらかじめ設定した閾値以上である場合、変化あり、すなわち、収納物があると判定し、閾値未満である場合、変化なし、すなわち、収納物がないと判定する。このように、画素単位で収納物の有無を判定し、収納可能な位置、量を検出する。
図8は、この発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の画像演算処理の一例を示すフローチャートを示すものである。
図8において、撮影された画像について、N×M個の画素単位に分割し、1番目から順にn(=1,2,,,N)及びm(=1,2,,,M)番目の画素について演算処理を行うことで配置情報を得る。撮影画像のn及びm番目の画素座標(x,y)における輝度L(x,y)と、同一座標の初期画像の輝度L0(x,y)の差分を算出し、その差分があらかじめ設定した閾値Δk以上か否かを判定する(S1102)。閾値Δk以上である場合(S1102のyes)は、変化あり、すなわち、収納物があると判定し、カウント値f(x,y)=1を与える(S1103)。閾値Δk未満である場合(S1102のno)は、変化なし、すなわち、収納物がないと判定し、カウント値f(x,y)=0を与える(S1104)。以上の処理を繰り返し、N×M個の画素単位をすべてについて処理を行う(S1106a及びbのno)。
画素座標(x,y)を、対象となる棚の奥行き方向と幅方向で規定される棚座標(X,Y)に変換し(S1107)、棚座標(X,Y)上でのカウント値F(f(x,y))を算出(S1108)することで、棚内の収納物が配置されていない空き領域の情報である収納情報が演算により求められ、画像演算処理を終了する。
画素座標(x,y)と棚座標(X,Y)とは、あらかじめ相対位置が設定されているか、または、座標が等しくなるように庫内カメラ12を設置してもよい。
次に冷蔵庫1の収納物を認識する動作について説明する。
図9は、この発明の実施の形態1に係る冷蔵庫1の処理の一例を示すフローチャートである。
図9において、扉8が開かれたことを検知すると(S101のyes)、照明部14を点灯する(S102)。扉8が閉じられたことを検知すると(S103のyes)、照明部14を点灯したまま、庫内カメラ12を動作させて、冷蔵室100内を撮影し(S104)、撮影終了後、照明部14を消灯する(S105)。庫内カメラ12によって撮影された画像を画像演算処理して収納可能な位置、量を検出する(S106)。
冷蔵室100内の収納状況が変化する際には、必ずユーザーが扉8を開閉して、冷蔵室100内の収納物を追加したり、移動させたりするため、扉開閉に連動して冷蔵室100内の画像を撮影し、収納状況を更新することにより、常に冷蔵室100内の収納状況を把握することができる。また、扉8を閉鎖した状態で、照明部14を点灯して撮影することにより、冷蔵室100の外部の光の影響を排除することができ、常に同じ照明環境で撮影することができる。
次に、表示部について説明する。
図10は、この発明の実施の形態1に係る冷蔵庫1の表示部の表示の一例を示すものである。
図10において、棚11とチルドケース13を正面から見た様子が模式的に操作パネルの表示部20に表示する。棚11及びチルドケース13の収納の状態を模式的に表示しているのが、棚の表示例21a〜21d及びチルド室の表示例22である。
画像演算処理結果により、カウント値F(f(x,y))が0である棚座標(X,Y)、つまり、収納物がないと判定された位置について、図10では斜線部で表示しているが、例えば、色を変えて表示するなどユーザーが判りやすい表示にすることも可能である。なお、黒色の領域は、収納物が棚に配置されている状態を示している。
ユーザーが冷蔵室100の扉8を開いたときは、通常、正面からの様子を見ているため、正面から模式図の表示にすることにより、表示と対応した冷蔵室100内をイメージしやすくなり、収納可能な空間を、色を変えて表示するため、ユーザーは視覚的に容易に認識することができる。
このような構成により、画像に基づき冷蔵室100内の収納状態を精度良く検出することができ、収納可能な空間を報知することで、ユーザーは収納場所を探す手間がなくなり、扉8の開時間、回数も低減でき、省エネルギーが実現できる。
図11は、この発明の実施の形態1に係る冷蔵庫1の表示部の別の一例である。
図11において、操作パネルの表示部20に収納物がないと判定された位置について、斜線部で表示することに加えて、収納可能な空間の比率23を表示してもよい。これにより、より具体的に、収納可能な量を把握することができる。
実施の形態2.
次に、この発明を実施するための実施の形態2について、図12及び図13を用いて説明する。実施の形態1と同一箇所は同一番号を付しており、説明を省略する。
図12は、この発明の実施の形態2に係る冷蔵庫1の表示部の一例を示すものである。
図12において、収納物がないと判定された位置について、色を変えて表示する点は、本実施の形態1と同じであるが、収納物の配置を改善するアドバイス24を表示する点が異なっている。
図13は、この発明の実施の形態2に係る収納物を適した配置にするフローチャートを示すものである。
図13において、操作パネル6の操作部に設けられた「ナビゲートモード」選択スイッチが選択されると、制御装置7は、最新の画像演算処理の結果記憶された棚11a、11b、11c、11d、チルドケース13の収納状況の情報であるFa((f(x,y)))、Fb((f(x,y)))、Fc(f(x,y))、Fd(f(x,y))をそれぞれ比較し(S201)、最も収納可能な空間が多い棚Fmaxと最も少ない棚Fminを検出する(S202)。FmaxとFminの差分ΔFを計算し(S203)、両者の収納可能な空間が同等となるように、最も収納可能な空間が少ない棚の収納物のうち、最も収納可能な空間が多い棚へ移動すべき収納物ΔF/2を算出し(S204)、収納可能な空間の表示とは別の色などで表示し、さらにメッセージ、アドバイス及びアイコンを表示する(S205)。これにより、棚11に配置される収納物が、各棚に均等に配置されるようになり、効率的な冷却が可能となり、エネルギー消費量を削減することができる。
複数の棚を均等にするための収納物の移動の算出については、画像演算処理により、収納物があると判定された位置、カウント値F(f(x,y))が1である棚座標(X,Y)のうち、連続する座標を抜き出し、それらで構成される空間を1つの収納物として算出する。算出された収納物のうち、ΔF/2に相当する量の収納物を選択し、表示する。ΔF/2に相当する量の収納物が存在しない場合は、表示をしない。
また、収納物の配置を改善するアドバイスを表示するほかに、収納物の配置を点数化して報知してもよい。これにより、ユーザーは、収納物の配置の仕方を学ぶことができ、 利便性が向上する。
収納物の配置の点数化は、例えば、収納物の量と配置について、点数化した以下に示すテーブル(表1)をあらかじめ設定し、検出した収納状況に応じて、点数を報知する。
収納量は、少、中、多の3段階とし、収納物の量を、それぞれ0〜50%、50〜80%、80%〜100%とし、配置を均等、不均等の2段階とし、最も収納可能な空間が多い棚Fmaxと最も少ない棚Fminの差分ΔFが、棚が初期状態で収納可能な量の1/2未満であれば、均等とし、それ以上は不均等とする。
Figure 2015068525
実施の形態3.
次に、この発明を実施するための実施の形態3について、図14〜図16を用いて説明する。実施の形態1と同一箇所は同一番号を付しており、説明を省略する。
図14は、本実施の形態3に係る冷蔵庫1の表示部の一例である。実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
図14において、収納物がないと判定された位置について、色を変えて表示する点は、本実施の形態1と同じであるが、収納物の位置と形状に応じて、収納物の配置を改善するアドバイス24を表示する点が異なる。
図15は、この発明の実施の形態3に係る冷蔵室100の棚11dの斜視図を示すものである。
図15において、棚11dには、第1〜第4の収納物31〜34が配置されている。第2収納物32及び第3の収納物33は、両者の高さは同じで、第1の収納物31及び第4の収納物34よりも高さが低い形状である。そのため、ユーザーが正面から見たとき、第2の収納物32及び第3の収納部33は、第1の収納物31及び第4の収納物34の影になり、視認することができず、使い忘れる可能性があり、取り出し時には、第1の収納物31を取り出してから、第2の収納物32及び第3の収納物33を取り出さなければならず、使い勝手の悪い配置となっている。
操作パネル6の操作部に設けられた「ナビゲートモード」選択スイッチが選択されると、制御装置7は、庫内カメラ12により撮影された画像を演算処理し、収納物の配置と形状を検出する。検出された配置と形状から、扉に近いほうから、高さの低い順に並び替えた配置を算出する。検出された配置と並び替えた配置とを比較し、並び替えた配置に収納物の移動回数が最も少ない配置を表示部に表示して報知する。
図15においては、第1〜第3の収納物31〜33を、それぞれ、記号A、B、Cで表して、扉に近いほうから高さの低い順に並び替えた配置として、(B、C、A)と(C、B、A)の2パターンが算出される。画像から検出された現状の配置は、(A、B、C)であるから、最も収納物の移動回数(変化)が少ない(C、B、A)のパターンを採用し、図14のように表示部20に並び替えの仕方のアドバイス24を表示する。
これにより、視認性がよい配置にすることができ、使い忘れなどの死蔵品を防止することができ、取り出し性もよい配置になるため、利便性が向上する。
図16は、実施の形態3に係る撮影手段による撮影方法を示す図である。
図16において、庫内カメラ12は、上下、左右の角度を変化できる駆動部を設け、角度の異なる画像を複数枚撮影してもよい。複数枚の画像を撮影することにより、カメラの死角を防止するとともに、収納物30の形状をより精度よく、検出することができる。
駆動部により庫内カメラ12は,上下方向に少なくとも2段階の角度に変更できる。一つの角度は,収納物30の高さを検出可能な第1の角度36であり,もう一つは,収納物の棚の上面での配置を検出可能な第2の角度37に設定する。これにより,収納物30の配置と高さを検出することができる。
実施の形態4.
次に、この発明を実施するための実施の形態4について、図17及び図18を用いて説明する。実施の形態1と同一箇所は同一番号を付しており、説明を省略する。
図17は、本実施の形態4に係る冷蔵庫1の表示部の表示の一例である。
図17において、収納物がないと判定された位置について、色を変えて表示する点は、本実施の形態1と同じであるが、収納物の位置と種類を基に、配置を改善するアドバイス24を表示する点が異なる。
操作パネル6の操作部に設けられた「ナビゲートモード」選択スイッチが選択されると、制御装置7は、庫内カメラ12により撮影された画像を演算処理し、収納物の配置と、収納物の種類を検出する。制御装置7は、撮影された画像より収納物を検出し、収納物の形状と色のパターンを、あらかじめ制御装置7に記憶された食品の種類毎の形状と色のパターンと比較し、一致する食品の種類を判定する。
撮影画像について,画素単位に分割し,画素ごとのRGB値を取得する。隣り合う画素のRGB値を比較し,各RGB値の差分が閾値未満であれば同一物体上と判定し,閾値以上であれば別の物体と判定する。これにより,収納物の形状を検出する。検出された形状と,それを構成する画素の配置とそのRGB値を,あらかじめ記憶された食品の種類毎の形状とRGB値とを比較し,食品の種類を判定する。
制御装置7は、食品の種類とそれに適応した保存場所が記憶されており、収納物の食品の種類と配置場所とを比較し、配置場所が適応した保存場所と異なる場合には、適した配置場所を報知する。
図18は、この発明の実施の形態4に係る冷蔵庫における冷蔵室の要部斜視図を示すものである。
図18において、棚11aに第5の収納物35が配置されている。庫内カメラ12aにより撮影された画像に基づき、制御装置7は、第5の収納物35が魚であることを検出する。また、制御装置7は、棚11aとチルドケース13に配置された収納物の配置と種類を検出し、棚11cとチルドケース13内に、収納可能な空間があることを算出する。第5の収納物35は魚であるため、低温保存が望ましい。そのため、収納可能な空間のうち、チルドケース13を選択し、図17のように、棚11aからチルドケース13への移動をすすめる表示を行う。このように、収納物の位置、種類に合わせて、配置場所を報知することで、収納物の種類に適した温度で保存が可能となり、食品の保存品質が向上する。
食品の種類に適応した保存場所は、適した温度だけでなく、種類毎にユーザーが任意に保存場所を設定しても構わない。これにより、同じ種類のものは同じ場所に保存されるため、在庫の管理がしやすくなり、使い忘れや在庫切れなどを防止することができる。
また、庫内カメラ12に撮影された画像により検出した食品の種類と配置場所などの収納状況を、リスト化して表示できるようにしてもよい。これにより、ユーザーは冷蔵室100内の在庫管理が容易になり、使い忘れなど死蔵品を防止することができる。
実施の形態5.
次に、この発明を実施するための実施の形態5について、図19〜図21を用いて説明する。実施の形態1と同一箇所は同一番号を付しており、説明を省略する。
図19は、実施の形態5に係る冷蔵庫の縦断面図を示すものである。
図20は、本実施の形態5に係る冷蔵庫の機能ブロック図を示すものである。
図19及び図20において、冷蔵庫1の上面に、通信手段16が設けられている。通信手段16は、制御装置7と、電気通信回線17と接続されている。制御装置7は、電気通信回線17を介して、タブレット端末や携帯電話などの携帯端末40にデータを送信することができる。
電気通信回線17は電灯線、赤外線、非赤外線、無線、公衆回線、光ケーブル、ISDN、ADSL、インターネット、衛星等のデジタルやアナログの信号の通信回線を指す。通信手段16は、デジタルやアナログの信号を送受信できるインターフェースであり、有線で通信する場合は、例えばシリアルインターフェースやドライバ、無線で通信する場合は、例えば、Wi−FiやBluetooth(登録商標)などの通信モジュールが具備されている。
図21は、本実施の形態5に係る携帯端末での表示の一例を示すものである。
図21において、タブレット端末や携帯電話などの携帯端末40の画面41に、冷蔵庫の収納状況を示す情報を表示している。
ユーザーは、冷蔵室100内の収納状況を知りたいとき、携帯電話やタブレット端末を操作し、電気通信回線17を介して、収納状況のデータの要求を行う。制御装置7は、通信手段16により、要求を受け取ると、庫内カメラ12により撮影された画像に基づいて、画像演算処理し、冷蔵室100内の収納状況を算出した結果を、操作パネル6の表示部以外に、通信手段16により、電気通信回線17を介して、タブレット端末や携帯電話などの携帯端末40に表示する。これにより、冷蔵庫1のそばにいなくても、ユーザーが好きな場所で、冷蔵庫の収納状況を把握することができ、利便性が向上する。また、買い物先などの遠隔地で、冷蔵庫の収納可能な空間を確認することができるため、購入する量が多すぎて冷蔵庫に入らないなどのミスを防止することができる。
実施の形態1〜4に示したように、操作パネルの表示部20に表示される冷蔵室内の状態は、収納物をそのまま表示するのでは無く、空き領域が容易に判るような表示にしていることから、携帯端末などの狭い画面でも容易に確認することができる。また、表示のためのデータ量も従来に比べて少なくできるので、送信に要する時間を短縮することが可能である。
この発明に係る庫内カメラ12は、冷蔵室100内に限定するものでなく、他の貯蔵室に設けられていても構わない。
1 冷蔵庫、6 操作パネル、7 制御装置、12 庫内カメラ、16 通信手段、
20 操作パネルの表示部、30 収納物、100 冷蔵室

Claims (8)

  1. 収納物を保存する貯蔵室と、
    前記貯蔵室内を撮影する撮影手段と、
    前記撮影手段が撮影した画像から、前記貯蔵室内の前記収納物の配置情報を抽出し、
    前記配置情報から、前記貯蔵室内の前記収納物の収納情報を演算する制御装置と、
    前記収納情報を表示する表示手段と
    を備えることを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記収納物の配置情報は、前記貯蔵室内での前記収納物の位置であり、
    前記収納情報は、前記貯蔵室内の前記収納物が収納可能な領域と前記収納物が配置された領域であること
    を特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記収納情報は、前記貯蔵室内の収納可能な領域に対する前記収納物が配置された領域外の割合を示す数値をさらに含むこと
    を特徴とする請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記貯蔵室内に複数の棚を備え、
    前記配置情報は、前記棚ごとの前記収納物の位置であり、
    前記収納情報は、前記棚ごとの前記収納物が収納可能な領域に対する前記収納物が配置された領域外の割合を均等にする前記収納物の移動情報をさらに含むこと
    を特徴とする請求項2に記載の冷蔵庫。
  5. 前記貯蔵室内の配置情報は、前記貯蔵室内に収納された収納物の形状をさらに含み、
    前記収納情報は、前記形状に応じた前記貯蔵室内の前記収納物の移動情報をさらに含むこと
    を特徴とする請求項2に記載の冷蔵庫。
  6. 前記貯蔵室内の配置情報は、前記貯蔵室内に収納された収納物の種類をさらに含み、
    前記収納情報は、前記種類に応じた前記貯蔵室内の前記収納物の移動情報をさらに含むこと
    を特徴とする請求項2に記載の冷蔵庫。
  7. 前記表示手段は、前記貯蔵室の扉の外面に設けられること
    を特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  8. 前記収納情報を携帯端末に送信する通信手段を備えること
    を特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
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