JP2004286355A - 冷蔵庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来から、バーコード等を利用して、食品の在庫状況の管理を行う冷蔵庫は存在する。しかし、食品を貯蔵するのか、あるいは、取り出すのかは利用者による入力が必要である。また、この場合には、食品などの識別はできても、その残量などを正確に認識することはできなかった。
【解決手段】本発明は、かかる実情に鑑み、自動的に庫内の収納物を撮影する冷蔵庫を提供する。利用者は、撮影された庫内の様子を見ることで、貯蔵されている食品を簡単に確認することができる。このときX線によれば、手前の食品を透過するので奥に貯蔵された食品も的確に認識できる。
さらに、撮影は冷蔵庫の扉の閉動を検知することにより行われ、冷蔵庫内の変化を確実に撮影できる。
加えて、X線は、食品に繁殖する有害な菌を死滅させる効果があるため、食中毒の予防にも効果を有する。
【選択図】 図5
【解決手段】本発明は、かかる実情に鑑み、自動的に庫内の収納物を撮影する冷蔵庫を提供する。利用者は、撮影された庫内の様子を見ることで、貯蔵されている食品を簡単に確認することができる。このときX線によれば、手前の食品を透過するので奥に貯蔵された食品も的確に認識できる。
さらに、撮影は冷蔵庫の扉の閉動を検知することにより行われ、冷蔵庫内の変化を確実に撮影できる。
加えて、X線は、食品に繁殖する有害な菌を死滅させる効果があるため、食中毒の予防にも効果を有する。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、冷蔵庫に食品を貯蔵する際に、バーコードリーダー等を利用して、食品のパッケージ等に付されたバーコードを読み取り、食品の在庫状況の管理を行う機能を有する冷蔵庫は存在する(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−49743号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、バーコードで特定される食品を冷蔵庫に貯蔵するのか、あるいは、冷蔵庫から取り出すのかは利用者による入力が必要とされる。
【0005】
また、バーコードの場合には、比較的簡単に食品などの識別はできるが、食品の減り具合などを正確に認識することはできなかった。つまり、調理後の器に盛られた惣菜や、食べかけの食料の残量については、バーコードにて識別することは困難であり、利用者が逐一入力を行うことは煩雑である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、かかる実情に鑑み、自動的に庫内の収納物を撮影する冷蔵庫を提供しようとするものである。利用者は、撮影された冷蔵庫内の様子を見ることにより、貯蔵されている食品を簡単に確認することが可能となる。
【0007】
また、X線によれば、庫内の奥に貯蔵された食品でも、手前の食品を透過して映し出されるため、食品の認識において特段問題は生じない。
【0008】
また、撮影は冷蔵庫の扉の閉動を検知することにより行われるため、冷蔵庫内の様子に変化が生じる可能性のある場合を、確実に撮影することができる。さらに、X線による撮影を行う場合には、利用者がX線を浴びることのないよう、X線を照射する時間内には、扉が開かないようにする。
【0009】
加えて、X線は、食品に繁殖する有害な菌を死滅させる効果があるため、冷蔵庫内の食品の在庫管理のみならず、食中毒の予防にも活用できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を説明する。なお、本発明はこれら実施の形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施しうる。
【0011】
実施形態1は、主に請求項1などについて説明する。
【0012】
実施形態2は、主に請求項2などについて説明する。
【0013】
実施形態3は、主に請求項3などについて説明する。
【0014】
実施形態4は、主に請求項4などについて説明する。
【0015】
実施形態5は、主に請求項5などについて説明する。
【0016】
実施形態6は、主に請求項6などについて説明する。
【0017】
実施形態7は、主に請求項7などについて説明する。
<<実施形態1>>
【0018】
<実施形態1:概要>
【0019】
実施形態1について説明する。
【0020】
図1は、本実施形態の概念の一例を示すものである。図には、本発明の冷蔵庫と、その冷蔵庫内部を撮影した映像のイメージを示す。冷蔵庫内には、様々な収納物が貯蔵されているが、そのすべての品目を、どこに貯蔵したのかを認識しておくことは困難である。図に示したように、冷蔵庫内部を撮影した映像においては、収納物が現され、それぞれの収納物の種類と、数とを判別することができる。これにより、利用者は、何をどこに貯蔵したのかを冷蔵庫を開くことなく把握することができる。
【0021】
<実施形態1:構成>
【0022】
本実施形態での機能ブロックの一例を図2に示した。
【0023】
図2に示す本実施形態の「冷蔵庫」(0200)は、「撮影部」(0201)と、「収納扉閉動検知部」(0202)とからなり、撮影部(0201)は「カメラ撮影手段」(0203)を有する。
【0024】
「撮影部」(0201)は、庫内の収納物を撮影可能とする。「庫内」は、冷蔵庫内部をさし、冷蔵室、冷凍室、野菜室等を広く含む場合がある。「収納物」は、冷蔵庫の内部に貯蔵されている物品であり、食品以外のものも広く含む場合がある。
【0025】
「収納扉閉動検知部」(0202)は、収納扉の閉動を検知する。「収納扉」は、収納物を出し入れするために開閉するドアをいう。野菜室等のような引き出し状になった貯蔵スペースに対しては、その引き出し部分が収納扉に該当する。
【0026】
収納扉には、開いている状態と、閉まっている状態がある。ここで、「閉動」とは、開いている状態から、閉まった状態へ遷移した動きをいう。収納扉に開閉を判断するセンサーを備えつけておき、収納扉が閉じることにより、次のカメラ撮影手段(0203)へ収納扉の閉動を伝える。
【0027】
「カメラ撮影手段」(0203)は、前記収納扉閉動検知部(0202)が収納扉の閉動を検知した場合に、前記撮影を行う。また、撮影は、フィルムを使う銀塩カメラ、デジタルカメラ、ビデオカメラなどにより行われる。ここで撮影を行うタイミングを、収納扉の閉動を検知した場合に限ることで、収納扉の開閉により、冷蔵庫内の収納物の出し入れがあったことが予測されるからである。撮影は、収納扉の閉動が検知された収納スペース部分のみ行うとしてもよい。
【0028】
<実施形態1:処理の流れ>
【0029】
図3は、実施形態1での処理の流れの一例を示したものである。本実施形態の冷蔵庫における撮影方法は、以下に示すステップよりなる。
【0030】
まず、収納扉の状態を検知する(収納扉状態検知ステップ S0301)。
【0031】
次に、収納扉状態検知ステップ(S0301)による検知結果が、収納扉が閉動したとの検知結果であるか判断する(検知結果判断ステップ S0302)。ここで、収納扉が閉動したとの検知結果でない場合には、収納扉状態検知ステップ(S0301)を繰り返す。
【0032】
さらに、収納扉状態検知ステップ(S0301)による検知結果が、収納扉が閉動したとの検知結果である場合には、庫内の収納物を撮影する(X線撮影ステップ S0303)。
【0033】
以上の処理は、計算機に実行させるためのプログラムで実行することができ、また、このプログラムを計算機によって読み取り可能な記録媒体に記録することができる。(本明細書の全体を通して同様である。)
【0034】
<実施形態1:効果>
【0035】
冷蔵庫内の収納物を撮影することで、冷蔵庫の扉を開けることなく、収納物の在庫状況の管理が可能となる。例えば、すでに冷蔵庫に貯蔵されている食品を重複して購入することや、必要な食品の買い忘れを防止することができる。
【0036】
また、収納物の出し入れの際には、利用者に入力等の作業を要求することがないため、ミスや抜けが生じたり、利用者が煩雑さを感じたりすることもない。
【0037】
さらに、どこに何を貯蔵したのかを、冷蔵庫の扉を開く前に認識しておくことができるため、収納物の出し入れをスムーズに行え、かつ、扉の開閉に伴う冷気の漏れを最小限にとどめることが可能となるという効果も有する。
【0038】
冷蔵庫の収納扉の閉動を検知したときのみ内部の収納物を撮影することで、予測される収納物の出し入れに伴う、内部の様子の変化に即時に対応することが可能となり、効率がよいといえる。
<<実施形態2>>
【0039】
<実施形態2:概要>
【0040】
実施形態2について説明する。
【0041】
図4は、本実施形態の概念の一例を示すものである。図には、本発明の冷蔵庫と、その冷蔵庫内部をX線にて撮影した映像のイメージを示す。図に示したように、冷蔵庫内部をX線にて撮影した映像においては、収納物の外形が現され、庫内の奥に貯蔵された食品でも、手前の食品を透過して映し出されている。例えば、最下段の野菜庫においては、複数種類の野菜が積み重ねられて貯蔵されているが、その外形によってそれぞれの種類と、数とを判別することができる。これにより、利用者は、何をどこに貯蔵したのかを冷蔵庫を開くことなく把握することができる。
【0042】
<実施形態2:構成>
【0043】
本実施形態での機能ブロックの一例を図5に示した。
【0044】
図2に示す本実施形態の「冷蔵庫」(0500)は、「X線撮影部」(0501)を有する。
【0045】
「X線撮影部」(0501)は、庫内の収納物をX線にて透過撮影可能とする。「X線」とは、波長が0.001〜10ナノメートル程度の範囲の磁波をいう。X線は物質に対する透過力が強く、物質の密度によって濃淡の影を生じさせる。濃淡の影は、一般に密度の高い物質は白っぽく、密度の低い物質(空気など)は黒く映し出される。この性質を利用し、手前の物質が透過されることで、奥に収納した収納物であってもその存在を確認することができる。
【0046】
<実施形態2:効果>
【0047】
冷蔵庫内の収納物をX線により透過撮影することで、利用者の目が届きにくい、手前の収納物に遮られた奥の収納物も映し出すことができる。このとき収納物の種類だけでなく、映し出された映像からその残量(例えば、食べかけのチーズの残量)なども把握することが可能である。
<<実施形態3>>
【0048】
<実施形態3:概要>
【0049】
実施形態3について説明する。本実施形態は、収納扉の閉動を検知した場合に、X線を照射することに特徴を有する冷蔵庫である。
【0050】
<実施形態3:構成>
【0051】
本実施形態での機能ブロックの一例を図6に示した。
【0052】
図6に示す本実施形態の「冷蔵庫」(0600)は、「X線撮影部」(0601)と、さらに、「収納扉閉動検知部」(0602)とからなり、X線撮影部(0601)は「X線照射手段」(0603)を有する。
【0053】
「収納扉閉動検知部」(0602)は、収納扉の閉動を検知する。収納扉に開閉を判断するセンサーを備えつけておき、収納扉が閉じることにより、次のX線照射手段(0603)へ収納扉の閉動を伝える。
【0054】
「X線照射手段」(0603)は、収納扉閉動検知部(0602)が収納扉の閉動を検知した場合に、前記X線を照射する。ここでX線を照射するタイミングを収納扉の閉動を検知した場合に限るのは、収納扉の開閉により、冷蔵庫内の収納物の出し入れがあったことが予測されるからである。撮影は、収納扉の閉動が検知された収納スペース部分のみ行うとしてもよい。
【0055】
<実施形態3:処理の流れ>
【0056】
図7は、実施形態3での処理の流れの一例を示したものである。本実施形態の冷蔵庫におけるX線照射方法は、以下に示すステップよりなる。
【0057】
まず、収納扉の状態を検知する(収納扉状態検知ステップ S0701)。
【0058】
次に、収納扉状態検知ステップ(S0701)による検知結果が、収納扉が閉動したとの検知結果であるか判断する(検知結果判断ステップ S0702)。ここで、収納扉が閉動したとの検知結果でない場合には、収納扉状態検知ステップ(S0701)を繰り返す。
【0059】
さらに、収納扉状態検知ステップ(S0701)による検知結果が、収納扉が閉動したとの検知結果である場合には、X線を照射し、庫内の収納物を撮影する(X線撮影ステップ S0703)。
【0060】
<実施形態3:効果>
【0061】
冷蔵庫の収納扉の閉動を検知したときのみ内部の収納物を撮影することで、予測される収納物の出し入れに伴う、内部の様子の変化に即時に対応することが可能となる。また、利用者が撮影の指示を行うことなく、収納扉の開閉に応じて自動的に撮影が行われることで、撮影忘れが生じたり、利用者が煩雑さを感じたりすることもない。冷蔵庫の扉を開閉する時間は1日のうちでも限られているので、一定時間経過ごとに撮影を行うよりも、効率がよいといえる。
<<実施形態4>>
【0062】
<実施形態4:概要>
【0063】
実施形態4について説明する。本実施形態は、X線を照射する時間内に収納扉を閉じたままにして開くことを禁止することに特徴を有する冷蔵庫である。
【0064】
<実施形態4:構成>
【0065】
本実施形態での機能ブロックの一例を図8に示した。
【0066】
図8に示す本実施形態の「冷蔵庫」(0800)は、「X線撮影部」(0801)(「X線照射手段」(0803)を有する)と、「収納扉閉動検知部」(0802)と、さらに、「収納扉開動禁止部」(0804)とからなる。
【0067】
「収納扉開動禁止部」(0804)は、前記X線照射手段(0803)が、X線を照射する時間内に収納扉を閉じたままにして開くことを禁止する。X線を照射する時間としては数秒間程度であるが、収納扉をロックし利用者が収納扉を開くことができないようにする。これは、利用者がX線により被曝する危険性を排除するためである。また、収納扉がロックされる時間は短時間であるので、利用者が特段不便を感じることもないといえる。
【0068】
<実施形態4:処理の流れ>
【0069】
図9は、実施形態4での処理の流れの一例を示したものである。本実施形態の冷蔵庫におけるX線照射方法は、以下に示すステップよりなる。
【0070】
まず、収納扉の状態を検知する(収納扉状態検知ステップ S0901)。
【0071】
次に、収納扉状態検知ステップ(S0901)による検知結果が、収納扉が閉動したとの検知結果であるか判断する(検知結果判断ステップ S0902)。ここで、収納扉が閉動したとの検知結果でない場合には、収納扉状態検知ステップ(S0901)を繰り返す。
【0072】
さらに、収納扉状態検知ステップ(S0901)による検知結果が、収納扉が閉動したとの検知結果である場合には、収納扉を閉じたままにして開くことを禁止(ロック)する(収納扉閉動禁止ステップ S0903)。
【0073】
その後、X線を照射し、庫内の収納物を撮影する(X線撮影ステップ S0904)。
【0074】
最後に、収納扉閉動禁止ステップ(S0903)にて禁止した収納扉のロックを解除する(収納扉閉動許可ステップ S0905)。
【0075】
<実施形態4:効果>
【0076】
冷蔵庫の収納扉の閉動を検知後、内部の収納物を撮影するためにX線を照射する時間内に、収納扉をロックし利用者が収納扉を開くことができないようにすることで、利用者がX線により被曝する危険性を排除する。これにより、利用者は安心して冷蔵庫を利用することができる。
<<実施形態5>>
【0077】
<実施形態5:概要>
【0078】
実施形態5について説明する。本実施形態は、X線にて撮影したX線像を出力することに特徴を有する冷蔵庫である。
【0079】
<実施形態5:構成>
【0080】
本実施形態での機能ブロックの一例を図10に示した。ここでは、実施形態1の冷蔵庫を基本とした。
【0081】
図10に示す本実施形態の「冷蔵庫」(1000)は、「X線撮影部」(1001)と、さらに、「X線像取得部」(1002)と、「X線像出力部」(1003)とからなる。
【0082】
「X線像取得部」(1002)は、X線撮影部(1001)にて撮影されたX線像を取得する。取得は、短時間に複数回の撮影が行われた場合には、最新のX線像を選択して取得が行われるとしてもよい。例えば、夕方に頻繁に収納扉の開閉が行われ、6時5分から15分までの10分間は、毎分ごとに撮影が行われているとすれば、最後に撮影された6時15分のX線像を取得するこが該当する。
【0083】
「X線像出力部」(1003)は、X線像取得部(1002)にて取得されたX線像を出力する。出力は、冷蔵庫の前面などに備えられた画面に表示される場合や、X線像がプリントアウトされて出力されるとしてもよい。X線像が画面に表示される場合には、冷蔵庫を開く前に内部の様子を確認して目標の収納物を定めてから扉を開くことができる。また、X線像がプリントアウトされて、手元で確認することができる場合には、例えば、買い物に行く際に持っていくことで、重複して商品を購入することを防ぐことができる。
【0084】
また、携帯電話等に対して、通信手段を用いてX線像の出力を行う場合なども含まれるとしてもよい。利用者は、外出先で携帯電話に出力されたX線像を確認して、商品購入の際に有効に活用することができる。
【0085】
<実施形態5:処理の流れ>
【0086】
図11は、実施形態5での処理の流れの一例を示したものである。本実施形態の冷蔵庫におけるX線照射方法は、以下に示すステップよりなる。
【0087】
まず、X線にて、庫内の収納物を撮影する(X線撮影ステップ S1101)。
【0088】
次に、X線撮影ステップ(S1101)にて撮影されたX線像を取得する(X線像取得ステップ S1102)。
【0089】
最後に、X線像取得ステップ(S1102)にて取得されたX線像を出力する(X線像出力ステップ S1103)。
【0090】
<実施形態5:効果>
【0091】
撮影後に、X線像を出力し、冷蔵庫内の収納物の確認を行うことができる。ここで、X線像が画面に表示される場合には、冷蔵庫を開く前に内部の様子を確認して目標の収納物を定めてから扉を開くことができ、冷蔵庫内の冷気の漏れを最小限に抑えることができる。また、X線像をプリントアウトしたり、携帯電話などを用いたりして、手元で確認することができる場合には、買い物に行く際に持っていくことで、重複して商品を購入することを防ぐことができ、便利である。
【0092】
また例えば、中身が外から見えないパック入り牛乳などは、持ち上げる等して重さからその残量を推し量ることが一般的に行われているが、X線像によれば収納物の残量も認識できるので、買い足す必要があるかどうかの判断も簡単に行うことができる。
<<実施形態6、7>>
【0093】
<実施形態6、7:概要>
【0094】
実施形態6と、7について説明する。本実施形態は、X線が、食品に繁殖する有害菌、腐敗菌を死滅させる強度であることに特徴を有する冷蔵庫である。
【0095】
<実施形態6、7:構成>
【0096】
本実施形態での機能ブロックの一例はすでに、図6に示したものと同様である。ここでは、実施形態3の冷蔵庫を基本とした。
【0097】
図6に示す「冷蔵庫」(0600)は、「X線撮影部」(0601)と、さらに、「収納扉閉動検知部」(0602)とからなり、X線撮影部(0601)は「X線照射手段」(0603)を有する。
【0098】
<実施形態6:具体例>
【0099】
X線照射手段(0603)から照射されるX線は、食品に繁殖する有害菌を死滅させる強度である。有害菌とは、公衆の衛生を害し、人の健康を損ねるような有害な細菌をいう。例えば、食中毒や感染症の原因となるサルモネラ菌、ブドウ球菌、腸炎ビブリオ菌などが該当する。
【0100】
図12は、X線を照射することで、有害菌が死滅するイメージ図を示したものである。放射線は殺菌作用を有しており、この作用を利用して食品・医薬品などの滅菌広く実用されている。放射線殺菌の特徴は、有害な薬品を使用せず、熱を伴わず細部まで殺菌・滅菌可能であることなどである。これを応用し、食品に対しても、殺菌、保存、発芽防止などの目的で放射線照射が行われており、ジャガイモ、小麦、タマネギなど多くの食品の照射が実用化されている。また、寄生虫・害虫、微生物などの殺菌に放射線の照射が行われている。したがって、放射線の一種であるX線を、強度を調整して食品に照射することで、撮影を行いながら、一方では殺菌作用をももたらすことが可能である。
【0101】
<実施形態7:具体例>
【0102】
有害菌は、O−157菌又は、腐食菌である。O−157菌は、病原性大腸菌のうちのひとつであり、大腸菌の多くが無害なのに対し、O−157菌は発症すると腹痛や下痢、血便を伴い、死に至ることもある。腐敗菌は、食品を腐敗させる窒素を含む有機物を分解する細菌をいう。腐敗菌が、食品1gあたり1000万個以上で腐敗した状態となる。冷蔵庫内での低温の状態でも腐敗菌は繁殖するため、X線が食品に照射されることで、O−157菌、腐食菌の殺菌を行い、利用者の安全を守ることができる。
【0103】
<実施形態6、7:効果>
【0104】
X線は、食品に対して照射することで、殺菌、除菌の効果を有し、寄生虫・害虫、微生物などを死滅させる働きがある。これによれば、有害な薬品や、熱を伴わないため、食品を痛めることなく、細部まで殺菌・滅菌可能である。また、撮影を行う際の副次的な要素を用いて有効にX線の活用ができる。一方、食中毒や、感染症等から利用者を守ることができ、有益である。
【0105】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明の冷蔵庫によれば、庫内の収納物を撮影することで、利用者による入力作業なしに、収納物の在庫状況の管理が可能となる。また、X線により透過撮影を行う場合には、利用者の目が届きにくい、手前の収納物に遮られた奥の収納物も映し出すことができる。このとき収納物の種類だけでなく、映し出された映像からその残量なども把握することができ、便利である。
【0106】
また、収納物の出し入れをスムーズに行えるため、扉の開閉に伴う冷気の漏れを最小限にとどめることが可能になるという効果も有する。
【0107】
さらに、撮影時のX線の照射により、食品を痛めることなく、細部まで殺菌・滅菌可能であり、食中毒や、感染症等から利用者を守り、有益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を説明するための概念図
【図2】実施形態1を説明するための機能ブロック図
【図3】実施形態1の処理の流れを説明する図
【図4】実施形態2を説明するための概念図
【図5】実施形態2を説明するための機能ブロック図
【図6】実施形態3を説明するための機能ブロック図
【図7】実施形態3の処理の流れを説明する図
【図8】実施形態4を説明するための機能ブロック図
【図9】実施形態4の処理の流れを説明する図
【図10】実施形態5を説明するための機能ブロック図
【図11】実施形態5の処理の流れを説明する図
【図12】実施形態6を説明するための概念図
【符号の説明】
0500 冷蔵庫
0501 X線撮影部
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、冷蔵庫に食品を貯蔵する際に、バーコードリーダー等を利用して、食品のパッケージ等に付されたバーコードを読み取り、食品の在庫状況の管理を行う機能を有する冷蔵庫は存在する(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−49743号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、バーコードで特定される食品を冷蔵庫に貯蔵するのか、あるいは、冷蔵庫から取り出すのかは利用者による入力が必要とされる。
【0005】
また、バーコードの場合には、比較的簡単に食品などの識別はできるが、食品の減り具合などを正確に認識することはできなかった。つまり、調理後の器に盛られた惣菜や、食べかけの食料の残量については、バーコードにて識別することは困難であり、利用者が逐一入力を行うことは煩雑である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、かかる実情に鑑み、自動的に庫内の収納物を撮影する冷蔵庫を提供しようとするものである。利用者は、撮影された冷蔵庫内の様子を見ることにより、貯蔵されている食品を簡単に確認することが可能となる。
【0007】
また、X線によれば、庫内の奥に貯蔵された食品でも、手前の食品を透過して映し出されるため、食品の認識において特段問題は生じない。
【0008】
また、撮影は冷蔵庫の扉の閉動を検知することにより行われるため、冷蔵庫内の様子に変化が生じる可能性のある場合を、確実に撮影することができる。さらに、X線による撮影を行う場合には、利用者がX線を浴びることのないよう、X線を照射する時間内には、扉が開かないようにする。
【0009】
加えて、X線は、食品に繁殖する有害な菌を死滅させる効果があるため、冷蔵庫内の食品の在庫管理のみならず、食中毒の予防にも活用できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を説明する。なお、本発明はこれら実施の形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施しうる。
【0011】
実施形態1は、主に請求項1などについて説明する。
【0012】
実施形態2は、主に請求項2などについて説明する。
【0013】
実施形態3は、主に請求項3などについて説明する。
【0014】
実施形態4は、主に請求項4などについて説明する。
【0015】
実施形態5は、主に請求項5などについて説明する。
【0016】
実施形態6は、主に請求項6などについて説明する。
【0017】
実施形態7は、主に請求項7などについて説明する。
<<実施形態1>>
【0018】
<実施形態1:概要>
【0019】
実施形態1について説明する。
【0020】
図1は、本実施形態の概念の一例を示すものである。図には、本発明の冷蔵庫と、その冷蔵庫内部を撮影した映像のイメージを示す。冷蔵庫内には、様々な収納物が貯蔵されているが、そのすべての品目を、どこに貯蔵したのかを認識しておくことは困難である。図に示したように、冷蔵庫内部を撮影した映像においては、収納物が現され、それぞれの収納物の種類と、数とを判別することができる。これにより、利用者は、何をどこに貯蔵したのかを冷蔵庫を開くことなく把握することができる。
【0021】
<実施形態1:構成>
【0022】
本実施形態での機能ブロックの一例を図2に示した。
【0023】
図2に示す本実施形態の「冷蔵庫」(0200)は、「撮影部」(0201)と、「収納扉閉動検知部」(0202)とからなり、撮影部(0201)は「カメラ撮影手段」(0203)を有する。
【0024】
「撮影部」(0201)は、庫内の収納物を撮影可能とする。「庫内」は、冷蔵庫内部をさし、冷蔵室、冷凍室、野菜室等を広く含む場合がある。「収納物」は、冷蔵庫の内部に貯蔵されている物品であり、食品以外のものも広く含む場合がある。
【0025】
「収納扉閉動検知部」(0202)は、収納扉の閉動を検知する。「収納扉」は、収納物を出し入れするために開閉するドアをいう。野菜室等のような引き出し状になった貯蔵スペースに対しては、その引き出し部分が収納扉に該当する。
【0026】
収納扉には、開いている状態と、閉まっている状態がある。ここで、「閉動」とは、開いている状態から、閉まった状態へ遷移した動きをいう。収納扉に開閉を判断するセンサーを備えつけておき、収納扉が閉じることにより、次のカメラ撮影手段(0203)へ収納扉の閉動を伝える。
【0027】
「カメラ撮影手段」(0203)は、前記収納扉閉動検知部(0202)が収納扉の閉動を検知した場合に、前記撮影を行う。また、撮影は、フィルムを使う銀塩カメラ、デジタルカメラ、ビデオカメラなどにより行われる。ここで撮影を行うタイミングを、収納扉の閉動を検知した場合に限ることで、収納扉の開閉により、冷蔵庫内の収納物の出し入れがあったことが予測されるからである。撮影は、収納扉の閉動が検知された収納スペース部分のみ行うとしてもよい。
【0028】
<実施形態1:処理の流れ>
【0029】
図3は、実施形態1での処理の流れの一例を示したものである。本実施形態の冷蔵庫における撮影方法は、以下に示すステップよりなる。
【0030】
まず、収納扉の状態を検知する(収納扉状態検知ステップ S0301)。
【0031】
次に、収納扉状態検知ステップ(S0301)による検知結果が、収納扉が閉動したとの検知結果であるか判断する(検知結果判断ステップ S0302)。ここで、収納扉が閉動したとの検知結果でない場合には、収納扉状態検知ステップ(S0301)を繰り返す。
【0032】
さらに、収納扉状態検知ステップ(S0301)による検知結果が、収納扉が閉動したとの検知結果である場合には、庫内の収納物を撮影する(X線撮影ステップ S0303)。
【0033】
以上の処理は、計算機に実行させるためのプログラムで実行することができ、また、このプログラムを計算機によって読み取り可能な記録媒体に記録することができる。(本明細書の全体を通して同様である。)
【0034】
<実施形態1:効果>
【0035】
冷蔵庫内の収納物を撮影することで、冷蔵庫の扉を開けることなく、収納物の在庫状況の管理が可能となる。例えば、すでに冷蔵庫に貯蔵されている食品を重複して購入することや、必要な食品の買い忘れを防止することができる。
【0036】
また、収納物の出し入れの際には、利用者に入力等の作業を要求することがないため、ミスや抜けが生じたり、利用者が煩雑さを感じたりすることもない。
【0037】
さらに、どこに何を貯蔵したのかを、冷蔵庫の扉を開く前に認識しておくことができるため、収納物の出し入れをスムーズに行え、かつ、扉の開閉に伴う冷気の漏れを最小限にとどめることが可能となるという効果も有する。
【0038】
冷蔵庫の収納扉の閉動を検知したときのみ内部の収納物を撮影することで、予測される収納物の出し入れに伴う、内部の様子の変化に即時に対応することが可能となり、効率がよいといえる。
<<実施形態2>>
【0039】
<実施形態2:概要>
【0040】
実施形態2について説明する。
【0041】
図4は、本実施形態の概念の一例を示すものである。図には、本発明の冷蔵庫と、その冷蔵庫内部をX線にて撮影した映像のイメージを示す。図に示したように、冷蔵庫内部をX線にて撮影した映像においては、収納物の外形が現され、庫内の奥に貯蔵された食品でも、手前の食品を透過して映し出されている。例えば、最下段の野菜庫においては、複数種類の野菜が積み重ねられて貯蔵されているが、その外形によってそれぞれの種類と、数とを判別することができる。これにより、利用者は、何をどこに貯蔵したのかを冷蔵庫を開くことなく把握することができる。
【0042】
<実施形態2:構成>
【0043】
本実施形態での機能ブロックの一例を図5に示した。
【0044】
図2に示す本実施形態の「冷蔵庫」(0500)は、「X線撮影部」(0501)を有する。
【0045】
「X線撮影部」(0501)は、庫内の収納物をX線にて透過撮影可能とする。「X線」とは、波長が0.001〜10ナノメートル程度の範囲の磁波をいう。X線は物質に対する透過力が強く、物質の密度によって濃淡の影を生じさせる。濃淡の影は、一般に密度の高い物質は白っぽく、密度の低い物質(空気など)は黒く映し出される。この性質を利用し、手前の物質が透過されることで、奥に収納した収納物であってもその存在を確認することができる。
【0046】
<実施形態2:効果>
【0047】
冷蔵庫内の収納物をX線により透過撮影することで、利用者の目が届きにくい、手前の収納物に遮られた奥の収納物も映し出すことができる。このとき収納物の種類だけでなく、映し出された映像からその残量(例えば、食べかけのチーズの残量)なども把握することが可能である。
<<実施形態3>>
【0048】
<実施形態3:概要>
【0049】
実施形態3について説明する。本実施形態は、収納扉の閉動を検知した場合に、X線を照射することに特徴を有する冷蔵庫である。
【0050】
<実施形態3:構成>
【0051】
本実施形態での機能ブロックの一例を図6に示した。
【0052】
図6に示す本実施形態の「冷蔵庫」(0600)は、「X線撮影部」(0601)と、さらに、「収納扉閉動検知部」(0602)とからなり、X線撮影部(0601)は「X線照射手段」(0603)を有する。
【0053】
「収納扉閉動検知部」(0602)は、収納扉の閉動を検知する。収納扉に開閉を判断するセンサーを備えつけておき、収納扉が閉じることにより、次のX線照射手段(0603)へ収納扉の閉動を伝える。
【0054】
「X線照射手段」(0603)は、収納扉閉動検知部(0602)が収納扉の閉動を検知した場合に、前記X線を照射する。ここでX線を照射するタイミングを収納扉の閉動を検知した場合に限るのは、収納扉の開閉により、冷蔵庫内の収納物の出し入れがあったことが予測されるからである。撮影は、収納扉の閉動が検知された収納スペース部分のみ行うとしてもよい。
【0055】
<実施形態3:処理の流れ>
【0056】
図7は、実施形態3での処理の流れの一例を示したものである。本実施形態の冷蔵庫におけるX線照射方法は、以下に示すステップよりなる。
【0057】
まず、収納扉の状態を検知する(収納扉状態検知ステップ S0701)。
【0058】
次に、収納扉状態検知ステップ(S0701)による検知結果が、収納扉が閉動したとの検知結果であるか判断する(検知結果判断ステップ S0702)。ここで、収納扉が閉動したとの検知結果でない場合には、収納扉状態検知ステップ(S0701)を繰り返す。
【0059】
さらに、収納扉状態検知ステップ(S0701)による検知結果が、収納扉が閉動したとの検知結果である場合には、X線を照射し、庫内の収納物を撮影する(X線撮影ステップ S0703)。
【0060】
<実施形態3:効果>
【0061】
冷蔵庫の収納扉の閉動を検知したときのみ内部の収納物を撮影することで、予測される収納物の出し入れに伴う、内部の様子の変化に即時に対応することが可能となる。また、利用者が撮影の指示を行うことなく、収納扉の開閉に応じて自動的に撮影が行われることで、撮影忘れが生じたり、利用者が煩雑さを感じたりすることもない。冷蔵庫の扉を開閉する時間は1日のうちでも限られているので、一定時間経過ごとに撮影を行うよりも、効率がよいといえる。
<<実施形態4>>
【0062】
<実施形態4:概要>
【0063】
実施形態4について説明する。本実施形態は、X線を照射する時間内に収納扉を閉じたままにして開くことを禁止することに特徴を有する冷蔵庫である。
【0064】
<実施形態4:構成>
【0065】
本実施形態での機能ブロックの一例を図8に示した。
【0066】
図8に示す本実施形態の「冷蔵庫」(0800)は、「X線撮影部」(0801)(「X線照射手段」(0803)を有する)と、「収納扉閉動検知部」(0802)と、さらに、「収納扉開動禁止部」(0804)とからなる。
【0067】
「収納扉開動禁止部」(0804)は、前記X線照射手段(0803)が、X線を照射する時間内に収納扉を閉じたままにして開くことを禁止する。X線を照射する時間としては数秒間程度であるが、収納扉をロックし利用者が収納扉を開くことができないようにする。これは、利用者がX線により被曝する危険性を排除するためである。また、収納扉がロックされる時間は短時間であるので、利用者が特段不便を感じることもないといえる。
【0068】
<実施形態4:処理の流れ>
【0069】
図9は、実施形態4での処理の流れの一例を示したものである。本実施形態の冷蔵庫におけるX線照射方法は、以下に示すステップよりなる。
【0070】
まず、収納扉の状態を検知する(収納扉状態検知ステップ S0901)。
【0071】
次に、収納扉状態検知ステップ(S0901)による検知結果が、収納扉が閉動したとの検知結果であるか判断する(検知結果判断ステップ S0902)。ここで、収納扉が閉動したとの検知結果でない場合には、収納扉状態検知ステップ(S0901)を繰り返す。
【0072】
さらに、収納扉状態検知ステップ(S0901)による検知結果が、収納扉が閉動したとの検知結果である場合には、収納扉を閉じたままにして開くことを禁止(ロック)する(収納扉閉動禁止ステップ S0903)。
【0073】
その後、X線を照射し、庫内の収納物を撮影する(X線撮影ステップ S0904)。
【0074】
最後に、収納扉閉動禁止ステップ(S0903)にて禁止した収納扉のロックを解除する(収納扉閉動許可ステップ S0905)。
【0075】
<実施形態4:効果>
【0076】
冷蔵庫の収納扉の閉動を検知後、内部の収納物を撮影するためにX線を照射する時間内に、収納扉をロックし利用者が収納扉を開くことができないようにすることで、利用者がX線により被曝する危険性を排除する。これにより、利用者は安心して冷蔵庫を利用することができる。
<<実施形態5>>
【0077】
<実施形態5:概要>
【0078】
実施形態5について説明する。本実施形態は、X線にて撮影したX線像を出力することに特徴を有する冷蔵庫である。
【0079】
<実施形態5:構成>
【0080】
本実施形態での機能ブロックの一例を図10に示した。ここでは、実施形態1の冷蔵庫を基本とした。
【0081】
図10に示す本実施形態の「冷蔵庫」(1000)は、「X線撮影部」(1001)と、さらに、「X線像取得部」(1002)と、「X線像出力部」(1003)とからなる。
【0082】
「X線像取得部」(1002)は、X線撮影部(1001)にて撮影されたX線像を取得する。取得は、短時間に複数回の撮影が行われた場合には、最新のX線像を選択して取得が行われるとしてもよい。例えば、夕方に頻繁に収納扉の開閉が行われ、6時5分から15分までの10分間は、毎分ごとに撮影が行われているとすれば、最後に撮影された6時15分のX線像を取得するこが該当する。
【0083】
「X線像出力部」(1003)は、X線像取得部(1002)にて取得されたX線像を出力する。出力は、冷蔵庫の前面などに備えられた画面に表示される場合や、X線像がプリントアウトされて出力されるとしてもよい。X線像が画面に表示される場合には、冷蔵庫を開く前に内部の様子を確認して目標の収納物を定めてから扉を開くことができる。また、X線像がプリントアウトされて、手元で確認することができる場合には、例えば、買い物に行く際に持っていくことで、重複して商品を購入することを防ぐことができる。
【0084】
また、携帯電話等に対して、通信手段を用いてX線像の出力を行う場合なども含まれるとしてもよい。利用者は、外出先で携帯電話に出力されたX線像を確認して、商品購入の際に有効に活用することができる。
【0085】
<実施形態5:処理の流れ>
【0086】
図11は、実施形態5での処理の流れの一例を示したものである。本実施形態の冷蔵庫におけるX線照射方法は、以下に示すステップよりなる。
【0087】
まず、X線にて、庫内の収納物を撮影する(X線撮影ステップ S1101)。
【0088】
次に、X線撮影ステップ(S1101)にて撮影されたX線像を取得する(X線像取得ステップ S1102)。
【0089】
最後に、X線像取得ステップ(S1102)にて取得されたX線像を出力する(X線像出力ステップ S1103)。
【0090】
<実施形態5:効果>
【0091】
撮影後に、X線像を出力し、冷蔵庫内の収納物の確認を行うことができる。ここで、X線像が画面に表示される場合には、冷蔵庫を開く前に内部の様子を確認して目標の収納物を定めてから扉を開くことができ、冷蔵庫内の冷気の漏れを最小限に抑えることができる。また、X線像をプリントアウトしたり、携帯電話などを用いたりして、手元で確認することができる場合には、買い物に行く際に持っていくことで、重複して商品を購入することを防ぐことができ、便利である。
【0092】
また例えば、中身が外から見えないパック入り牛乳などは、持ち上げる等して重さからその残量を推し量ることが一般的に行われているが、X線像によれば収納物の残量も認識できるので、買い足す必要があるかどうかの判断も簡単に行うことができる。
<<実施形態6、7>>
【0093】
<実施形態6、7:概要>
【0094】
実施形態6と、7について説明する。本実施形態は、X線が、食品に繁殖する有害菌、腐敗菌を死滅させる強度であることに特徴を有する冷蔵庫である。
【0095】
<実施形態6、7:構成>
【0096】
本実施形態での機能ブロックの一例はすでに、図6に示したものと同様である。ここでは、実施形態3の冷蔵庫を基本とした。
【0097】
図6に示す「冷蔵庫」(0600)は、「X線撮影部」(0601)と、さらに、「収納扉閉動検知部」(0602)とからなり、X線撮影部(0601)は「X線照射手段」(0603)を有する。
【0098】
<実施形態6:具体例>
【0099】
X線照射手段(0603)から照射されるX線は、食品に繁殖する有害菌を死滅させる強度である。有害菌とは、公衆の衛生を害し、人の健康を損ねるような有害な細菌をいう。例えば、食中毒や感染症の原因となるサルモネラ菌、ブドウ球菌、腸炎ビブリオ菌などが該当する。
【0100】
図12は、X線を照射することで、有害菌が死滅するイメージ図を示したものである。放射線は殺菌作用を有しており、この作用を利用して食品・医薬品などの滅菌広く実用されている。放射線殺菌の特徴は、有害な薬品を使用せず、熱を伴わず細部まで殺菌・滅菌可能であることなどである。これを応用し、食品に対しても、殺菌、保存、発芽防止などの目的で放射線照射が行われており、ジャガイモ、小麦、タマネギなど多くの食品の照射が実用化されている。また、寄生虫・害虫、微生物などの殺菌に放射線の照射が行われている。したがって、放射線の一種であるX線を、強度を調整して食品に照射することで、撮影を行いながら、一方では殺菌作用をももたらすことが可能である。
【0101】
<実施形態7:具体例>
【0102】
有害菌は、O−157菌又は、腐食菌である。O−157菌は、病原性大腸菌のうちのひとつであり、大腸菌の多くが無害なのに対し、O−157菌は発症すると腹痛や下痢、血便を伴い、死に至ることもある。腐敗菌は、食品を腐敗させる窒素を含む有機物を分解する細菌をいう。腐敗菌が、食品1gあたり1000万個以上で腐敗した状態となる。冷蔵庫内での低温の状態でも腐敗菌は繁殖するため、X線が食品に照射されることで、O−157菌、腐食菌の殺菌を行い、利用者の安全を守ることができる。
【0103】
<実施形態6、7:効果>
【0104】
X線は、食品に対して照射することで、殺菌、除菌の効果を有し、寄生虫・害虫、微生物などを死滅させる働きがある。これによれば、有害な薬品や、熱を伴わないため、食品を痛めることなく、細部まで殺菌・滅菌可能である。また、撮影を行う際の副次的な要素を用いて有効にX線の活用ができる。一方、食中毒や、感染症等から利用者を守ることができ、有益である。
【0105】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明の冷蔵庫によれば、庫内の収納物を撮影することで、利用者による入力作業なしに、収納物の在庫状況の管理が可能となる。また、X線により透過撮影を行う場合には、利用者の目が届きにくい、手前の収納物に遮られた奥の収納物も映し出すことができる。このとき収納物の種類だけでなく、映し出された映像からその残量なども把握することができ、便利である。
【0106】
また、収納物の出し入れをスムーズに行えるため、扉の開閉に伴う冷気の漏れを最小限にとどめることが可能になるという効果も有する。
【0107】
さらに、撮影時のX線の照射により、食品を痛めることなく、細部まで殺菌・滅菌可能であり、食中毒や、感染症等から利用者を守り、有益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を説明するための概念図
【図2】実施形態1を説明するための機能ブロック図
【図3】実施形態1の処理の流れを説明する図
【図4】実施形態2を説明するための概念図
【図5】実施形態2を説明するための機能ブロック図
【図6】実施形態3を説明するための機能ブロック図
【図7】実施形態3の処理の流れを説明する図
【図8】実施形態4を説明するための機能ブロック図
【図9】実施形態4の処理の流れを説明する図
【図10】実施形態5を説明するための機能ブロック図
【図11】実施形態5の処理の流れを説明する図
【図12】実施形態6を説明するための概念図
【符号の説明】
0500 冷蔵庫
0501 X線撮影部
Claims (7)
- 庫内の収納物を撮影可能な撮影部を有する冷蔵庫であって、
収納扉の閉動を検知する収納扉閉動検知部と、
前記撮影部に庫内の収納物を撮影するためのカメラ撮影手段と、を有し、
前記カメラ撮影手段は、前記収納扉閉動検知部が収納扉の閉動を検知した場合に、
前記撮影を行う冷蔵庫。 - 庫内の収納物をX線にて透過撮影可能なX線撮影部を有する冷蔵庫。
- 収納扉の閉動を検知する収納扉閉動検知部と、
前記X線撮影部にX線照射手段と、をさらに有し、
前記X線照射手段は、前記収納扉閉動検知部が収納扉の閉動を検知した場合に、
前記X線を照射する請求項2に記載の冷蔵庫。 - 前記X線照射手段が、X線を照射する時間内に収納扉を閉じたままにして開くことを禁止する収納扉開動禁止部をさらに有する請求項3に記載の冷蔵庫。
- 前記X線撮影部にて撮影されたX線像を取得するX線像取得部と、
前記X線像取得部にて取得されたX線像を出力するX線像出力部とをさらに有する請求項2から4のいずれか一に記載の冷蔵庫。 - 前記X線照射手段から照射されるX線は、食品に繁殖する有害菌を死滅させる強度である請求項2から5のいずれか一に記載の冷蔵庫。
- 前記有害菌は、O−157菌又は、腐敗菌である請求項6に記載の冷蔵庫。
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