JP2016130609A - 冷蔵庫 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1に記載の宅配ボックスは、開閉する蓋体と、この蓋体を閉じた状態で施錠可能な錠装置と、冷却した空気を収容空間内へ吹き出す空気冷却手段と、を備え、収納空間内が、それぞれ保存温度の異なる部屋である、冷凍室、冷蔵室、および、常温室に区画されたものである。
(冷蔵庫1の構成)
図1は、本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫1を建物に設置した正面図であり、図2は、図1に示した冷蔵庫1のA−A断面図であり、図3は、図2に示した冷蔵庫1のB−B断面図である。なお、図1〜図3を含む以下の図面では、各構成部材の寸法の関係や形状などが実際のものとは異なる場合がある。また、明細書中における各構成部材同士の位置関係(例えば、上下関係など)は、原則として、冷蔵庫1を使用可能な状態に設置したときのものである。
本実施の形態1に係る冷蔵庫1は、宅配ボックスとして用いられており、図1に示すように、建物の壁100に設けられており、建物の出入り口101の横に設置されている。また、冷蔵庫1は、図2に示すように、内箱と外箱との間に断熱材を充填して形成された筐体5を備えており、筐体5の内部には、被冷却物を保存するための貯蔵室4(4a、4b)が複数形成されている。本実施の形態1では、貯蔵室4は上下2段に形成されており、上段には上段貯蔵室4aが、下段には下段貯蔵室4bが、それぞれ配置されている。
また、屋内側扉3よりも上側には、操作パネル20が設けられている。操作パネル20は、各貯蔵室4の保冷温度などの設定を調節したり、各貯蔵室4の冷却の有無を決定したりするための操作スイッチ(操作部27)と、各貯蔵室4の温度などを表示する液晶表示部(表示部28)と、を備えている。
なお、操作パネル20は、操作部27と表示部28とを兼ねるタッチパネルを備えていてもよい。
冷蔵庫1は、図3に示すように、各貯蔵室4を冷却するための冷却手段として、上方に冷却器8および送風ファン9を備えており、下方に圧縮機10を備えている。また、風路12に設置され、風路12から貯蔵室4内に冷気を流入させるための吹き出し口14(14a、14b)を開閉するダンパ18(18a、18b)を備えている。また、冷蔵庫1(特に、冷却手段)を制御するための制御手段として、下方に制御装置11を備えており、制御装置11は、制御回路、動作プログラムを格納した記憶装置など、で構成されている。
なお、冷却手段は、冷却器8、送風ファン9、圧縮機10、および、ダンパ18の全てを備えていなくてもよい。
制御装置11は、サーミスタ16により検知された温度に基づいて各貯蔵室の収納状況(収納物の有無、および収納物の種類)を判定し、各貯蔵室の設定温度を決定する。このとき、各貯蔵室の設定温度は、サーミスタ16により検知された温度に基づいて、冷凍温度帯の温度(例えば−18℃程度)、冷蔵温度帯の温度(例えば3℃程度)などの各種温度帯の温度に、それぞれ決定される。そして、それら設定温度を各貯蔵室に設定し、制御装置11は、各貯蔵室が設定温度となり、設定温度に維持されるように、ダンパ18、圧縮機10、および、送風ファン9などの運転状態を制御する。
なお、ここでいう収納物の種類とは、収納物の保存方法の種類のことであり、本実施の形態1では、室温保存用、冷蔵保存用、および、冷凍保存用があるものとする。
図4は、本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫1の機能ブロック図である。なお、図1〜図3に示した構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付している。
制御装置11は、図4に示すように、サーミスタ16a、16bから上段貯蔵室4aおよび下段貯蔵室4bの温度をそれぞれ取得し、その取得した温度に基づいて収納状況を判定し、収納状況に適した設定温度をそれぞれ決定する。
図5は、本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫1の貯蔵室4の設定温度および庫内温度の経時変化と冷却制御とを示す図である。
以下、本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫1の動作および設定温度の決定方法について説明する。
時刻t1のときに屋外側扉2が開かれると、扉開閉検知スイッチ21により扉が開かれたことを検知し、制御装置11は冷却制御を開始(ON)する。このとき、設定温度は予め定められた初期設定温度T0である。そして、収納ケース6に収納物が投入された後、時刻t2のときに屋外側扉2が閉じられると、扉開閉検知スイッチ21により屋外側扉2が閉じられたことを検知し、制御装置11は、そのときの庫内温度Txをサーミスタ16から取得する。そして、t2から予め定められた時間Δtが経過した時刻t3のときに、そのときの庫内温度Tと時刻t2のときの庫内温度Txとの温度差ΔT=Tx−Tを算出する。
温度差ΔTが予め定められた温度差ΔT1以上ΔT2未満の場合(図5の(2))、制御装置11は、収納物が投入されており、冷蔵保存用であると判定する。そして、設定温度を冷蔵温度帯の温度Tr(例えば3℃)に決定し、それを設定して冷却制御を継続(ON)する。
温度差ΔTが予め定められた温度差ΔT2以上の場合(図5の(3))、制御装置11は、収納物が投入されており、冷凍保存用であると判定する。そして、設定温度を冷凍温度帯の温度Tf(例えば−18℃)に決定し、それを設定して冷却制御を継続(ON)する。
図6は、本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫1の処理の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫1の処理例について図6のフローチャートを用いて説明する。
制御装置11は、屋外側扉2が開かれたことを扉開閉検知スイッチ21により検知したら(S101のyes)、設定温度Tsを初期設定温度T0とし(S102)、冷却制御を開始(ON)する(S103)。そして、屋外側扉2が閉じられたことを扉開閉検知スイッチ21により検知したら(S104のyes)、サーミスタ16から庫内温度Txを取得する(S105)とともに、タイマーtを0として時間カウントを開始する(S106)。時間カウントを開始してから予め定められた時間Δtが経過したら(S107のyes)、サーミスタ16から庫内温度Tを取得し(S108)、温度差ΔT=Tx−Tを算出する(S109)。
一方、温度差ΔTが予め定められた温度差ΔT1以上の場合(S110のno)、冷却が必要な収納物が投入されており、冷却必要と判定し、冷却制御を継続(ON)する。そして、温度差ΔTが予め定められた(温度差ΔT1以上)ΔT2未満の場合(S111のyes)、収納物は冷蔵保存用であると判定し、設定温度Tsを冷蔵温度帯の温度Trに設定する(S112)。また、温度差ΔTが予め定められた温度差ΔT2以上の場合(S111のno)、収納物は冷凍保存用であると判定し、設定温度Tsを冷凍温度帯の温度Tfに設定する(S113)。
以下、本発明の実施の形態2について説明するが、実施の形態1と重複するものについては(一部の)説明を省略し、実施の形態1と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付す。
図7は、本発明の実施の形態2に係る冷蔵庫1の断面図であり、図8は、図7に示した冷蔵庫1のB−B断面図であり、図9は、本発明の実施の形態2に係る冷蔵庫1の機能ブロック図である。
本実施の形態2に係る冷蔵庫1は、図7および図9に示すように、下方に使用者のスケジュール情報を管理するためのスケジュール管理手段22が設けられている。そして、使用者は操作パネル20により、宅配物の宅配日、宅配時間、外出、旅行などのスケジュール情報を、スケジュール管理手段22に登録することができる。また、制御装置11は、スケジュール管理手段22に登録された使用者のスケジュール情報を取得し、その取得したスケジュール情報に基づいて、冷却制御を行う。
例えば、9月8日の月曜日は、8時から20時まで外出の予定があり、9時から12時までの宅配の予定が重複して登録されている。制御装置11は、宅配の予定時間の数時間前、例えば1時間前から、設定温度Tsを初期設定温度T0として、予冷運転を開始する。宅配の予定時間内に屋外側扉2が開閉されたら、収納状況を判定し、収納状況に適した設定温度をそれぞれ決定する。そして、それぞれの設定温度に維持されるように冷却制御する。
図11は、本発明の実施の形態2に係る冷蔵庫1の処理の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態2に係る冷蔵庫1の処理例について図11のフローチャートを用いて説明する。
制御装置11は、スケジュール管理手段22から当日のスケジュール情報を取得し(S201)、宅配日であるか否かを判断して宅配日であれば(S202のyes)、使用者の在・不在を判断する(S203)。使用者が不在であれば(S203のyes)、宅配時刻の数時間前、例えば1時間前になったら(S204のyes)、設定温度Tsを初期設定温度T0として(S205)、冷却制御を開始(ON)して予冷運転を実施する(S206)。
一方、温度差ΔTが予め定められた温度差ΔT1以上の場合(S213のno)、冷却が必要な収納物が投入されており、冷却必要と判定し、冷却制御を継続(ON)する。そして、温度差ΔTが予め定められた(温度差ΔT1以上)ΔT2未満の場合(S214のyes)、収納物は冷蔵保存用であると判定し、設定温度Tsを冷蔵温度帯の温度Trに設定する(S215)。また、温度差ΔTが予め定められた温度差ΔT2以上の場合(S214のno)、収納物は冷凍保存用であると判定し、設定温度Tsを冷凍温度帯の温度Tfに設定する(S216)。
貯蔵室4から収納物が取り出され、使用者によって操作パネル20の冷却スイッチがOFFされたら(S219のyes)、冷却制御を終了(OFF)する(S220)。
以下、本発明の実施の形態3について説明するが、実施の形態1および2と重複するものについては(一部の)説明を省略し、実施の形態1および2と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付す。
図12は、本発明の実施の形態3に係る冷蔵庫1の断面図であり、図13は、図12に示した冷蔵庫1のB−B断面図であり、図14は、本発明の実施の形態3に係る冷蔵庫1の機能ブロック図である。
通信手段23は、デジタルまたはアナログの信号を送受信できるインターフェースである。通信手段23は、有線による通信を行う場合には、例えば、シリアルインターフェースまたはドライバを備える。また、無線による通信を行う場合には、例えば、Wi−Fi(登録商標)またはBluetooth(登録商標)などの通信規格に対応した通信モジュールを備える。
このように、庫内カメラ24を使用して収納物の表示から保存方法の判定を行うため、正確に設定温度を決定することができる。
図15は、本発明の実施の形態3に係る冷蔵庫1の処理の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態3に係る冷蔵庫1の処理例について図15のフローチャートを用いて説明する。
制御装置11は、スケジュール管理手段22から当日のスケジュール情報を取得し(S301)、宅配日であるか否かを判断して宅配日であれば(S302のyes)、使用者の在・不在を判断する(S303)。使用者が不在であれば(S303のyes)、宅配時刻の数時間前、例えば1時間前になったら(S304のyes)、設定温度Tsを初期設定温度T0として(S305)、冷却制御を開始(ON)して予冷運転を実施する(S306)。
貯蔵室4から収納物が取り出され、使用者によって操作パネル20の冷却スイッチがOFFされたら(S317のyes)、冷却制御を終了(OFF)する(S318)。
Claims (6)
- 被冷却物を保存する貯蔵室が内部に形成された筐体と、
前記筐体の側面に設けられ、前記貯蔵室を開閉する第一扉と、
前記貯蔵室を冷却する冷却手段と、
前記冷却手段を制御する制御手段と、
前記貯蔵室の収納状況を判定するための情報を取得する情報取得手段と、を備え、
前記制御手段は、
前記情報取得手段が取得した情報から前記貯蔵室の収納状況を判定し、該収納状況に適した温度となるように前記冷却手段を制御するものである
ことを特徴とする冷蔵庫。 - 前記第一扉と対向する前記筐体の側面に、前記貯蔵室を開閉する第二扉を備えた
ことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。 - 使用者のスケジュール情報を管理するためのスケジュール管理手段を備え、
前記制御手段は、
前記スケジュール管理手段に管理されている使用者のスケジュール情報に基づき、前記冷却手段を制御するものである
ことを特徴とする請求項1または2に記載の冷蔵庫。 - 外部との通信を行う通信手段を備え、
前記通信手段と通信可能な外部端末から登録された使用者のスケジュール情報は、前記通信手段により前記スケジュール管理手段に送信される
ことを特徴とする請求項3に記載の冷蔵庫。 - 前記情報取得手段は、前記貯蔵室の温度を検知する温度検知手段である
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の冷蔵庫。 - 前記情報取得手段は、前記貯蔵室を撮影する撮影手段である
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
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