JPWO2018015994A1 - 医療デバイス保持装置 - Google Patents

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Abstract

カウンタウエイトの可動域がせまくても荷重をささえることができる機構により、支持装置の小型化を実現するために、医療デバイスEを保持する保持部2を遠位端に有する第1のアーム機構3と、第1のアーム機構の基端を回動可能に接続する第2のアーム機構4と、第2のアーム機構に回動可能に接続するとともに鉛直方向に立設された支柱5を有するベース6と、第2のアーム機構の基端部に接続する第1のカウンタウエイト部12とを有する医療デバイス保持装置100であって、第2のアーム機構は、支柱と回動可能に接続する支点4bを有し、第1のカウンタウエイト部は、第2のアーム機構の基端部に接続し支点で第2のアーム機構が回動した際に第2のアーム機構の基端部をガイドするスリット13と、第2のアーム機構の基端部がスリットにガイドされて移動した際に生じる力を受けて第1のカウンタウエイト部を鉛直方向に移動させるためのガイド部15とを有する。

Description

本発明は、医療デバイス保持装置に係り、内視鏡などの医療デバイスを任意の位置に維持するための保持装置に用いて好適な技術に関する。
術後の回復の観点で患者へのメリットが大きいため、内視鏡を用いた腹腔鏡下手術が行われる。腹腔鏡下手術では、しばしば内視鏡を保持するスコピストの手振れ防止、疲労軽減などを目的としてスコープホルダ(保持装置)が用いられている。スコープホルダを用いることによって、楽にスコープの位置姿勢を操作することができるようになる。
その結果として、ブレの少ない良好な視野を実現したり、執刀医自らがスコープを操作できるなどの手術における大きなメリットが生じる。一部のスコープホルダの動作制御には、簡単な機構で実現するためにカウンタバランス方式が採用される。これは、機能を簡便な機構で実現できるからである。
特許文献1には、支持対象の位置をカウンタウエイトでバランスするカウンタバランス機構を備えることによって、アームで支持した支持対象を少ない力で自由に動かす例が記載されている。ここでは、支点を中心に支持対象とカウンタウエイトとは回動するため、釣り合いのバランスが常に取られている。
特許文献2には、巻き取り式定荷重バネと電磁ロックとでアームをバランスするバランス機構を備えるものが記載されている。
特開2009−273714号公報 特開2015−188565号公報
特許文献1記載の技術では、カウンタウエイトの動作が他の機器との接触や、看護師等の作業を阻害する虞があることから、カウンタウエイトの動きを制限しても、同様の効果を得ることができる構成が要求されている。
特許文献2記載は、実際には電磁ロックがないとアームの保持ができないため好ましくない。
さらに、より広範囲のアーム可動域を確保したいという要求がある。また、手術室の空間は限られたスペースであるため、装置を小型化したいという要求もあった。
しかしながら、より広範囲のアーム可動域を確保しようとすると、ホルダの各関節においてより大きなトルクが必要になるため、カウンタウエイトの重量やカウンタウエイトの可動範囲が増加し、装置の小型軽量化ができていないという課題が発生する。
特に、同等のアーム可動範囲を維持した場合、カウンタウエイト自体の体積を削減することが難しいという問題があった。また、カウンタバランスをカウンタウエイトの質量に頼っているため、カウンタウエイトの可動範囲を狭くすると必要な重量が多くなるという問題があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、広範囲のアーム可動域を確保可能とし、カウンタウエイトの可動域がせまくても必要なウエイトとして動作し力を作用することができる機構により、支持装置の小型化を実現するという目的を達成しようとするものである。
本発明の医療デバイス保持装置は、医療デバイスを保持する保持部を遠位端に有する第1のアーム機構と、
遠位端で前記第1のアーム機構の基端を回動可能に接続する第2のアーム機構と、
前記第2のアーム機構に回動可能に接続するとともに鉛直方向に立設された支柱を有するベースと、
前記第2のアーム機構の基端部に接続する第1のカウンタウエイト部と、
を有する医療デバイス保持装置であって、
前記第2のアーム機構は、前記支柱と回動可能に接続する支点を有し、
前記第1のカウンタウエイト部は、
前記第2のアーム機構の基端部に接続し、前記支点で前記第2のアーム機構が回動した際に前記第2のアーム機構の基端部をガイドするスリットと、
前記第2のアーム機構の基端部が前記スリットにガイドされて移動した際に生じる力を受けて前記第1のカウンタウエイト部を鉛直方向に移動させるためのガイド部と、
を有することにより上記課題を解決した。
本発明において、前記スリットは、下凸の曲線状として設けられていることがより好ましい。
本発明の医療デバイス保持装置には、前記第2のアーム機構は、
遠位端を前記第1のアーム機構に接続し、基端を前記第1のカウンタウエイト部と接続する第1のアームと、
前記第1のアームと平行な位置に設けられ、遠位端を前記第1のアーム機構に接続し、基端を前記第1のアーム機構と平行な位置に設けられた第3のアームを介して第2のカウンタウエイト部と接続する第2のアームと、
を有することが可能である。
また、本発明において、前記支点は、前記第2のアーム機構の回動を抑止するブレーキ機構を有する手段を採用することもできる。
また、前記第1のカウンタウエイト部を鉛直下向きに付勢する付勢手段が設けられ、
前記付勢手段の付勢力と、前記ブレーキ機構における前記第2のアーム機構の回動抑止力と、前記第2のアーム機構の基端部をガイドする際の前記スリットに生じる力とをバランスするよう前記スリットの形状が設定されることができる。
また、前記第2のアーム機構の基端部が前記スリットに対してガイド方向に点接触する接触部を有することが好ましい。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、広範囲のアーム可動域を確保可能とし、カウンタウエイトの可動域がせまくても必要なウエイトとして動作し力を作用することができる機構により、支持装置の小型化を実現するという目的を達成しようとするものである。
本発明の医療デバイス保持装置は、医療デバイスを保持する保持部を遠位端に有する第1のアーム機構と、
遠位端で前記第1のアーム機構の基端を回動可能に接続する第2のアーム機構と、
前記第2のアーム機構に回動可能に接続するとともに鉛直方向に立設された支柱を有するベースと、
前記第2のアーム機構の基端部に接続する第1のカウンタウエイト部と、
を有する医療デバイス保持装置であって、
前記第2のアーム機構は、前記支柱と回動可能に接続する支点を有し、
前記第1のカウンタウエイト部は、
前記第2のアーム機構の基端部に接続し、前記支点で前記第2のアーム機構が回動した際に前記第2のアーム機構の基端部をガイドするスリットと、
前記第2のアーム機構の基端部が前記スリットにガイドされて移動した際に生じる力を受けて前記第1のカウンタウエイト部を鉛直方向に移動させるためのガイド部と、
を有することにより、医療デバイスを保持する保持部がベースに対して上下および左右方向に移動して第2のアーム機構が回動したときに、この第2のアーム機構の基端部が前記スリットにガイドされて移動することにより、ガイド部に移動を規制された第1のカウンタウエイト部を鉛直方向に移動して、医療デバイスを保持した保持部と第1のカウンタウエイト部との間のアームを介する平衡状態を維持することが可能となる。
特に、第2のアーム機構の基端部の円弧状の移動にしたがって水平方向のガイドとなるスリットにより、スリット面に対して第2のアーム機構の基端部から荷重のかかることで、ガイド部により鉛直方向に規制されているカウンタウエイトが大きな加重を支えることが可能となるため、カウンタウエイトの可動域を従来より小さくすることができる。
本発明において、前記スリットは、下凸の曲線状として設けられていることにより、第2のアーム機構の基端部から荷重のかかるスリット面の傾斜によって、大きな加重を支えてカウンタウエイトの可動域を従来より小さくすることができる。同時に、スリットを曲線状に形成することで、スリット内で移動する第2のアーム機構の基端部の移動を滑らかにし、医療デバイスを保持した状態を滑らかにして操作感を一定にすることができる。
特に、水平方向のガイドとなるスリット形状を曲線状に湾曲させることで、鉛直方向に規制されているカウンタウエイトの可動域に対して、第2のアーム機構の基端部から荷重のかかるスリット面の傾斜によって、大きな加重を支えてカウンタウエイトの可動域を従来より小さくすることができる。
本発明の医療デバイス保持装置には、前記第2のアーム機構は、
遠位端を前記第1のアーム機構に接続し、基端を前記第1のカウンタウエイト部と接続する第1のアームと、
前記第1のアームと平行な位置に設けられ、遠位端を前記第1のアーム機構に接続し、基端を前記第1のアーム機構と平行な位置に設けられた第3のアームを介して第2のカウンタウエイト部と接続する第2のアームと、
を有することにより、これら第1のアーム機構と第1のアームと第2のアームと第3のアームとが平行四辺形となり、相互の連結により連動する平行四辺形リンク機構を形成し、第2のアーム機構の回動変位を平衡に保持することが容易となる。
また、本発明において、前記支点は、前記第2のアーム機構の回動を抑止するブレーキ機構を有することにより、第2のアーム機構が急激に回動することを防止して、第2のアーム機構の回動変位を平衡に保持する際に、大きな加重を支えることを可能として、カウンタウエイトの可動域を従来より小さくし、また、カウンタウエイトの重量を削減してカウンタウエイトの体積を削減することが容易となる。
また、前記第1のカウンタウエイト部を鉛直下向きに付勢する付勢手段が設けられ、
前記付勢手段の付勢力と、前記ブレーキ機構における前記第2のアーム機構の回動抑止力と、前記第2のアーム機構の基端部をガイドする際の前記スリットに生じる力とをバランスするよう前記スリットの形状が設定されることにより、第2のアーム機構の支点から鉛直下向き位置とされるスリットの中心位置から、両端位置に向かって上昇するスリットの曲線形状を設定した状態で、ブレーキ機構と付勢手段の付勢力とによりさらに調節して、第2のアーム機構の回動変位を平衡に保持する際に、大きな加重を支えることを可能とすることができる。さらに、水平方向から湾曲したスリットにより、カウンタウエイトの可動域と荷重のかかる面の傾斜によって、カウンタウエイトをバネ等の付勢手段でアシストして、カウンタウエイトの可動域を従来より小さくし、また、カウンタウエイトの重量を削減してカウンタウエイトの体積を削減することが容易となるとともに、医療デバイスを保持した状態を滑らかにして操作感を一定にすることができる。
また、前記第2のアーム機構の基端部が前記スリットに対してガイド方向に点接触する接触部を有することにより、第2のアーム機構の基端部からスリットにかかる荷重を正確に規制して、第2のアーム機構の回動変位を平衡に保持する状態を正確に設定することが可能となり、これにより、大きな加重を支えてカウンタウエイトの可動域を従来より小さくすることが可能となる。
本発明によれば、内視鏡などの医療デバイスを保持するための保持装置において、カウンタバランス機構を備え、その機構にあるカウンタウエイトをベースの接地面に対して鉛直方向に移動させるためのガイド部を設けるため、より広範囲の可動域を確保した場合でも、保持装置の各関節においてより大きなトルクが必要になることに対応可能として、カウンタウエイトの重量を増加させることなく可動範囲を増加して、装置の小型軽量化を図ることができるという効果を奏することができる。
本発明に係る医療デバイス保持装置の第1実施形態を示す斜視図である。 本発明に係る医療デバイス保持装置の第1実施形態におけるカウンタバランス機構を示す正面図である。 本発明に係る医療デバイス保持装置の第1実施形態におけるカウンタバランス機構の動作を示す斜視図である。 本発明に係る医療デバイス保持装置の第1実施形態におけるカウンタバランス機構の動作を示す模式図である。 本発明に係る医療デバイス保持装置の第1実施形態におけるスリットを示す正面図である。 本発明に係る医療デバイス保持装置の第1実施形態におけるスリットと接触部との接触状態を示す正面図である。 本発明に係る医療デバイス保持装置の第1実施形態におけるスリットにおける作用力を説明するための模式図である。 本発明に係る医療デバイス保持装置の第1実施形態におけるブレーキ機構を示す断面図である。 本発明に係る医療デバイス保持装置の第1実施形態におけるブレーキ機構を示す断面図である。 本発明に係る医療デバイス保持装置の第2実施形態におけるカウンタバランス機構の動作を示す斜視図である。 本発明に係る医療デバイス保持装置の第2実施形態におけるカウンタバランス機構の動作を示す模式図である。 本発明に係る医療デバイス保持装置の他の実施形態におけるカウンタバランス部の例を示す正面図である。
以下、本発明に係る医療デバイス保持装置の第1実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態における医療デバイス保持装置を示す斜視図であり、図2は、本実施形態における医療デバイス保持装置のカウンタバランス機構を示す一部を透視した正面図であり、図において、符号100は、医療デバイス保持装置である。
本実施形態における医療デバイス保持装置100は、手術室、検査室、処置室等に配置され、顕微鏡、内視鏡、医療用処置具、医療用表示装置等の医療デバイスを保持し、周囲環境に係わらず、その位置を三次元空間内で自由に移動可能とすることにより、その医療デバイスの機能を十分に発揮させると共に、医師等の術者に与える疲労感を可能な限り低減したものである。
医療デバイス保持装置100は、図1,図2に示すように、医療デバイスを保持する保持部2を遠位端に有する第1のアーム機構3と、遠位端で前記第1のアーム機構3の基端を回動可能に接続する第2のアーム機構4と、第2のアーム機構4に回動可能に接続するとともに鉛直方向に立設された支柱5を有するベース6と、医療デバイスを上下方向および水平方向に自由に移動可能とするためのカウンタバランス機構10とを有する。
第2のアーム機構4の基端側と、カウンタバランス機構10と、支柱5とは、筒状としてベース6上に立設されたカバー部7内に収納されている。
ベース6底面側には複数のキャスター6aが設けられて床面等を移動可能とされている。ベース6には、キャスター6aの回転を阻止し、または、床に対するベース6の移動を阻止する適宜の制動手段または固定手段およびその操作部としてのフットペダル6b等を設けることも可能である。
カバー部7の上側には、医療デバイス保持装置100を移動する際に把持する把持部7aが設けられている。
鉛直軸O1と回動軸O2に記載については問題ないですが、図3の支柱5は支柱ではありません。カウンタバランス機構20におけるカウンタウェイト部22です。※ここは、まだ実施例1の説明です。説明資料(ppt)の実施例1の図から見ると「図3の支柱5は支柱」のように思えますが・・・(今野)
ベース6には、軸受部5aが設けられ、この軸受部5aでベース6に対して鉛直軸O1回りに回動自在な支持アーム(支柱)5の下端が支持されている。
支柱5は、鉛直軸(軸)O1に沿って延在し、その上端側で、支持アーム5の先端には、鉛直軸O1に対して直交する水平方向に回動軸(水平軸)O2が設けられ、この回動軸O2回りに軸受部4aを介して回動(揺動) 自在な回動部材としてアーム(第2のアーム機構)4が装着されている。
この支柱5は、鉛直軸O1に対して回転可能として回転力量調節部5bにより、ベース6に対して回転可能とすることもできる。この際、水平軸O2は、鉛直軸O1と交差するように位置することが好ましい。
第2のアーム機構4は、基端側では軸受部4aを支点4bとして水平軸O2を中心に回動自在に支柱5の先端側で支持されるとともに、先端には水平軸(軸)O2に平行で軸受部3aを挿通する水平軸O3回りに第1のアーム機構3が回動可能として接続されている。
第2のアーム機構4の基端側には、軸受部4aよりもさらに基端側位置に第2のアーム機構4の軸方向に延長するようにバランス部材4cが接続され、バランス部材4cには、後述するようにカウンタウエイト部12と接触してバランスをとる接触部14が設けられる。支点4bとなる軸受部4aには、第2のアーム機構4における水平軸O2回りの回動を抑止するブレーキ機構40を有する。ブレーキ機構40に関しては後述する。
第1のアーム機構3は、その基端側において第2のアーム機構4の先端位置に軸受部3aを介して水平軸O2と平行な水平軸(軸)O3を中心に回動可能に支持された旋回部3bと、旋回部3bに対して軸受部3cを介して第1のアーム機構3の延在する軸O4方向を中心に回動可能として軸O4の径方向に湾曲された横延長部3dと、第1のアーム機構3の先端側に位置し、軸O4と一致する位置まで延在するように軸O4の径方向に湾曲された横延長部3eと、を有している。第1のアーム機構3の水平軸O3回りの回動は、軸受部3aに、後述する第2のアーム機構4の軸受部4aと同様に、回動を抑止するブレーキ機構40を有することができる。また、第1のアーム機構3において横延長部3dおよび横延長部3eの軸O4回りの回動は、軸受部3cに、後述するように、回動を抑止するブレーキ機構50を有することができる。
第1のアーム機構3は、横延長部3dおよび横延長部3eによって、軸O4と平行な位置に延在するとともに、この状態で、軸O4回りに回動することができる。これにより、第1のアーム機構3を軸O4回りに回転させても、内視鏡等の医療デバイスは位置および姿勢が変化せず、内視鏡による観察視野も変化しない。また、第1のアーム機構3と術者、助手又は鉗子等の周囲の機器との干渉を避けて移動することができ、医療デバイス保持装置100の全体の設置位置を変更することなく、容易に作業スペースを確保できる。
第1のアーム機構3の先端側には、横延長部3eを介して円筒状の保持部2が取付けられ、この保持部2の内孔内に内視鏡等の医療デバイスを固定することができる。
保持部2は、医療デバイスとともに、第1のアーム機構3の軸O4と、軸O4上の共通の一点を通り互いに直交する軸O5と、軸O6とに対して、それぞれ中心軸線として回動することができるとともに、この回動に要する力量を回転力量調節部で調節可能とされている。これらの3つの中心軸O4,O5,O6が互いに直交するように配置することが好ましい。また、保持部2はこの医療デバイスを軸O6に沿って移動し、軸O6を中心として回動し、所要の軸方向位置および回動位置で確実に固定可能であることが好ましい。
このように第1のアーム機構3に、保持部2を3軸方向に傾動可能な機構が設けられることにより、保持部2に保持した医療デバイスの配置位置に加え、その姿勢を様々に調整することができる。特に、医療デバイスが、顕微鏡、内視鏡、医療用表示器機または医療用処置具などの少なくとも一つである場合には、正確な位置および姿勢制御を行うことができ、その機能を十分に活用することができる。
図3は、本実施形態における医療デバイス保持装置100のカウンタバランス機構10を示す斜視図である。
カウンタバランス機構10は、図1〜図3に示すように、第1のカウンタウエイト部12と、この第1のカウンタウエイト部12に設けられバランス部材4cが摺動可能に接続されるスリット13と、バランス部材4cから水平軸O2と水平な方向に突出してスリット13内に位置して摺動可能に設けられた接触部14と、第2のアーム機構4の回動にしたがって接触部14がスリット13にガイドされて移動した際に生じる力を受けて第1のカウンタウエイト部12を鉛直方向に移動させるためのガイド部15と、第1のカウンタウエイト部12を鉛直下向きに付勢するバネ(付勢手段)16と、を有する。
第1のカウンタウエイト部12は、例えば金属等からなる板状の錘とされ、第1のカウンタウエイト部12の主面が、水平軸O2と略直交するように延在する。つまり、第1のカウンタウエイト部12は、バランス部材4cの旋回面に対して略平行状態となるように配置されている。第1のカウンタウエイト部12は、ガイド部15によって支柱5に対して鉛直方向に移動可能に取り付けられてその移動方向を規制されている。第1のカウンタウエイト部12の輪郭形状は略矩形とされることができるが、カバー部7内に収納されて鉛直方向に移動可能であれば、その形状は限定されない。
ガイド部15は、第1のカウンタウエイト部12を厚さ方向に貫通する長穴15aとされ、その延在する方向が鉛直方向とされるとともに、支柱5側に固定されて、長穴15a内に位置するように支柱5に固定された位置規制突起15bとから構成されている。なお、図3に示す例では、ガイド部15が第1のカウンタウエイト部12の上下端位置にそれぞれ設けられているが、第1のカウンタウエイト部12の滑らかな移動規制が可能であれば、この構成に限定されるものではない。
図4は、本実施形態における医療デバイス保持装置100のカウンタバランス機構10の動作を示す模式図であり、図5は、本実施形態における医療デバイス保持装置100のスリット13を示す模式図であり、図6は、本実施形態における医療デバイス保持装置100のスリット13と接触部14との接触状態を示す模式正面図である。なお図において、符号4zは、第2のアーム機構4における荷重(回転モーメント)を模式的に示している。
スリット13は、支点4bの鉛直下側位置13aを中心として、その左右両側に延在するように第1のカウンタウエイト部12を厚さ方向に貫通する長穴状に形成されている。
スリット13は、図4,図5に示すように、湾曲した水平方向の全長にわたって略同幅寸法とされ、第2のアーム機構4の旋回範囲に対応してその水平方向の長さ寸法が設定されている。
スリット13は、図4,図5に示すように、支点4bの鉛直下側位置13aが最下位置とされ、この最下位置13aから水平方向の両端に向けて滑らかに上昇する下凸の曲線状に形成されている。スリット13は、図4,図5に示すように、支点4bの鉛直下側位置13aに対して左右対称な形状とされることができるが、第2のアーム機構4の回動範囲に対応して、その全域で接触部14が可動なようにスリット13の配置範囲を設定することができる。すなわち、第2のアーム機構4の回動範囲に対応してスリット13が左右対称とされない場合もあり得る。
スリット13の上側輪郭線は、図5に示すように、支点4bの鉛直下側位置13aを通り水平方向に延在する直線13zと、支点4bの鉛直下側位置13aを通り支点4bを中心とする円弧13yとの間に位置している。鉛直下側位置13aは、第2のアーム機構4が設定された旋回領域の中央位置(例えば鉛直方向上向き)になったときに接触部14が接触する点とされており、同時に、バネ16の付勢力が最小となる点とされている。
ここで、円弧13yは支点4bを中心とする接触部14の移動軌跡にほぼ匹敵する形状である。また、直線13zは、スリット13全長において、第1のカウンタウエイト部12の荷重が接触部14に作用する状態となる形状である。
接触部14は、バランス部材4cからその旋回面に対して直交するように突出して形成され、スリット13内に位置し、バランス部材4cが回動した場合でも、スリット13内でスリット上面との接触状態が変化せずに、水平軸O2と略平行な直線状としてスリット上面と接触可能とされている。つまり、図4〜図6に示すように、第1のカウンタウエイト部12の厚さ方向視した際に、接触部14とスリット13とが点接触可能とされている。このため、接触部14は、例えば円筒状とされて、スリット13との接触位置が変化しても直線状の接触状態が変化しないようになっている。
また、接触部14は、円筒状の軸線に対して、その周面が回転可能なカムフォロアとして構成されることができる。接触部14の径寸法は、スリット13の幅寸法とほぼ等しく、スリット13内を移動可能な程度に小さく設定されていることが好ましい。接触部14は、第2のアーム機構4からの加重をスリット13に対して伝達するものとされている。
バネ(付勢手段)16は、第1のカウンタウエイト部12の下端位置と支柱5側とに接続されて、第1のカウンタウエイト部12を鉛直下向きに付勢するよう設けられている。バネ(付勢手段)16の付勢力は、後述するようにばね定数kが所定の値となるようにして設定される。
次に、スリット13の形状について説明する。
湾曲形状とされたスリット13は、上述したように、支点4bの鉛直下側位置13aを通り水平方向の直線13zと支点4bを中心とする円弧との間の形状を有するとともに、下凸の二次曲線として表現可能な形状とされている。
具体的には、スリット13は、第2のアーム機構4の動作にともなって動く、接触部14の軌道に倣うように配置された湾曲形状であるが、これは、次のように設定される。
図7は、本実施形態における医療デバイス保持装置100のスリット13における作用力を説明するための模式図である。
本実施形態におけるスリット13においては、図6に示すように、接触部14がスリット13に接触している点において、図4に示す荷重4zとして、第1のアーム機構3、第2のアーム機構4および、保持部2によって支持している医療デバイス等の重量から作用する力Fwが、接触部14からスリット13に鉛直上向きに作用している。接触部14の接している点において、スリット13との接触する傾きは角度θで表される。
ここで、第1のカウンタウエイト部12が鉛直方向に移動範囲を規制されていることにより、図6に示すように、第1のカウンタウエイト部12の荷重Wは鉛直下向きに作用するが、スリット13が角度θの傾きを有する点で接しているため、傾きに沿ってロス分F0となり、これを差し引いた実際に接触部14に対して作用する力Flossは、
Floss = Wtanθ
となる。
これに対し、図7に示すように、スリット13が横方向xに対して関数f(x)で表される形状であるとすると、XからXまで接触部14が移動した際に高さ方向に
d = f(x)−f(x
だけ高さが変化することになる。したがって、第1のカウンタウエイト部12に対するバネ16の長さが変わることになり、ばね定数kに比例した付勢力kdとしてのアシスト力Fassistが作用する。
また、接触部14がスリット13に接している点xでの傾きは、
tanθ = f’(x)
となっている。
したがって、第1のカウンタウエイト部12の荷重がロスした分Flossが、アシスト力Fassistと等しければ、医療デバイス保持装置100のカウンタバランス機構10が充分に荷重4zを支持して、バランスさせることができるので、
Fassist = Floss
となるように、スリット形状f(x)を決定することが好適である。
図8は、本実施形態における医療デバイス保持装置100のブレーキ機構40を示す断面図である。
ブレーキ機構40は、図8に示すように、支柱5に固定されたリング状部4a1と第2のアーム機構4に固定された短軸4a2とにより形成された軸受部4aの先端側に設けられている。
ブレーキ機構40により、第2のアーム機構4の基端に設けた軸受部3aを支柱5に対して水平軸O2回りの回動を抑止するものとされ、摩擦状態、すなわち第2のアーム機構4における任意の回転位置において摩擦力で水平軸O2回りの回転荷重を低減することができる。
このブレーキ機構40は、短軸4a2の先端に同軸に形成したねじ41に螺合するナット状の押さえリング42と、2枚の摩擦板43a,43bと、摩擦板43a,43b間に挟まれた摩擦板44と、皿バネ45とを配置する。摩擦板43a,43bは例えば、樹脂からなることができ、摩擦板44は、例えば、金属からなることができる。
ブレーキ機構40は、短軸4a2に回転自在として装着した押さえリング42を水平軸O2回りに回転させて水平軸O2方向に沿って移動することにより、短軸4a2に固定された摩擦板43a,43bと、支柱5に固定された摩擦板44との摩擦力を調整するように構成される。
押さえリング42を第2のアーム機構4側にねじ込むと、皿バネ45の付勢力が増大して、2枚の摩擦板43a,43bと、摩擦板43a,43b間に挟まれた摩擦板44との間の摩擦力を増大する。反対に、押さえリング45をねじ戻すと、摩擦力が低下する。この摩擦力を適宜に調整することにより、支柱5に対する水平軸O2回りの第2のアーム機構4の回動力を摩擦力により適宜調整することができる。このようなこのブレーキ機構40の皿バネ45は、例えば1枚から4枚等、その数を増減することにより、付勢力に従って、摩擦力を調整してもよい。
図9は、本実施形態における医療デバイス保持装置100のブレーキ機構50を示す断面図である。
ブレーキ機構50は、図9に示すように、第1のアーム機構3の基端において、旋回部3bに固定されたリング状部3c1と横延長部3dに固定された短軸3c2とにより形成された軸受部3cの先端側に設けられている。
ブレーキ機構50は、短軸3c2の先端に同軸に形成したねじ31に螺合するナット状の押さえリング32と、2枚の摩擦板33,34と、皿バネ35とを配置する。
このブレーキ機構50により、第1のアーム機構3の旋回部3bに対する横延長部3dを半固定状態、すなわち第1のアーム機構3の横延長部3dを軸O4回りの任意の回転位置に摩擦力で保持することができる。また、この摩擦力を超える力を横延長部3dに作用させることにより、直ちに回動し、所望する位置に再配置することが可能となる。
押さえリング35を旋回部3b側にねじ込むと、皿バネ35の付勢力が増大して、旋回部3bと横延長部3dとの間の摩擦力を増大する。反対に、押さえリング35をねじ戻すと、摩擦力が低下する。この摩擦力を適宜に調整することにより、横延長部3dを適宜位置に保持することができる。このようなブレーキ機構50の皿バネ35は、例えば1枚から4枚等、その数を増減することにより、付勢力に従って、摩擦力を調整してもよい。
本実施形態における医療デバイス保持装置100は、保持部2によって、医療デバイスを保持した状態で、第1のアーム機構3、第2のアーム機構4を任意の角度に設定して、その荷重バランスをとることができる。
具体的には、図4に示すように、第1のアーム機構3、第2のアーム機構4および、保持部2によって支持している医療デバイス等の荷重4zが作用している際に、第2のアーム機構4が所定の角度となるように移動させた場合、支点4bを中心として、第2のアーム機構4が回動(旋回)する。これにともなって、接触部14も、支点4bを中心として、荷重4zと対称に回動する。
このとき、ブレーキ機構40による摩擦力により第2のアーム機構4に対する回転力が規制されていると、荷重4zと摩擦力との差分力が接触部14からスリット13に作用して、第1のカウンタウエイト12が鉛直方向に作用力を受ける。
これにより、接触部14の移動軌跡とスリット13の形状とによって規定される鉛直位置まで、ガイド部15によって規制された第1のカウンタウエイト12が移動する。
同時に、第1のカウンタウエイト12の移動にともなって、伸縮したバネ16から第1のカウンタウエイト12が付勢力を受ける。
あらかじめ、ブレーキ機構40の摩擦力と、バネ16の付勢力とを設定することで、荷重4zと摩擦力との差分力が、第1のカウンタウエイト12の重さWとバネ16の付勢力との合計力とバランスが取れている状態とすることができるため、第2のアーム機構4は、任意の位置でバランスされて静止することができるため、第2のアーム機構4がどのような姿勢でも荷重4zをバランスさせて、この姿勢を維持することができる。
このとき、接触部14が移動した際に、スリット13が上述した形状とされていることにより、接触部14の移動にともなった荷重4zの変化分は、第1のカウンタウエイト12の高さ方向への移動によるバネ16の付勢力の変化で相殺され、第2のアーム機構4の角度にかかわらず荷重バランスを維持することができる。
ここで、スリット13の上側輪郭線が、図5に示すように、支点4bの鉛直下側位置13aを通り水平方向に延在する直線13zとされた場合には、接触部14が移動した際に、接触部14の移動範囲の全域にわたって、接触部14からスリット13に荷重4zからの力が作用し、第1のカウンタウエイト12の全重量を第2のアーム機構4に負荷させることができるが、接触部14の高さ変化分に等しい距離を第1のカウンタウエイト12が移動することが必要であるため、第1のカウンタウエイト12の移動範囲を大きくすることが必要となってしまう。
また、スリット13の上側輪郭線が、図5に示すように、支点4bの鉛直下側位置13aを通り支点4bを中心とする円弧13yとされた場合には、接接触部14が移動した際に、触部14の移動範囲の全域にわたって、接触部14からスリット13に荷重4zからの力が作用せず、第1のカウンタウエイト12は鉛直方向に移動しないとともに、接触部14とスリット13との接触面が傾斜しているために、この傾斜分だけ接触位置によって作用力が増減し、接触位置によってはこれらの力をバランスさせることができず、第2のアーム機構4の姿勢を維持することができないため、第1のカウンタウエイト12の重量を増大させることが必要となってしまう。
これに対し、本実施形態の医療デバイス保持装置100においては、スリット13が上述した形状とされていることにより、スリット13に対する接触部14の接触位置変化にともなって、第1のカウンタウエイト12の重量からの負荷がスリット13傾斜分だけ変化(ロス)するが、第1のカウンタウエイト12にバネ16を接続して高さ位置に応じた付勢力を付与することで、第1のカウンタウエイト12の高さ位置(上下方向変位)に応じてスリット13傾斜分だけロスしてしまう第1のカウンタウエイト12の重量を補うことができる。これにより、第2のアーム機構4の角度にかかわらず、荷重4zと第1のカウンタウエイト12とを重力でバランスさせることが可能となる。
なお、本実施形態においては、以下の条件で、第1のカウンタウエイト12の重量を削減することができる。
バネ16の初張力 = 必要な第1のカウンタウエイト12の重力
ばね定数k = 第1のカウンタウエイト12の重力をロスする割合
これは、第1のカウンタウエイト12の重量から作用する負荷のうち、接触部14の位置によってロスする分が、第1のカウンタウエイト12の重量に比例して、スリット13における接触角度θにより決まるためである。
以下、本発明に係る医療デバイス保持装置の第2実施形態を、図面に基づいて説明する。
図10は、本実施形態におけるカウンタバランス機構の動作を示す斜視図であり、図11は、本実施形態におけるカウンタバランス機構の動作を示す模式図である。本実施形態において、上述した第1実施形態と対応する構成には同一の符号を付して一部その説明を省略する。
本実施形態における医療デバイス保持装置200は、図10に示すように、複数のキャスター6aによって床面等を移動可能なベース6を備えている。このベース6には、軸受部5aが設けられ、この軸受部5aでベース6に対して例えば鉛直軸O1回りに回動自在な支持アーム(支柱)5の下端が支持されている。この支持アーム5の上端には軸受部(支点)4aが設けられている。この軸受部4aには、鉛直軸O1に対して直交する方向に回動軸(水平軸)O2が設けられ、この回動軸O2回りに回動(揺動) 自在な回動部材として第2のアーム機構4としての第1のアーム(アーム)4eが装着されている。
この第1のアーム(第1のアーム)4eの一端には軸受部4aが、他端には軸受部3aがそれぞれ設けられている。この軸受部4aには、軸受部4aを挿通する回動軸O2回りに回動可能にアーム(第3のアーム)4gの一端が接続されている。軸受部3aには、回動軸O2に平行として軸受部3aを挿通する回動軸(水平軸)O3回りに回動可能にアーム(第4のアーム)4hの一端が接続されている。なお、軸受部4aは、アーム4eの下端に設けられていることが小型化にとって好適である。
さらに、それぞれアーム4g,4hの他端には、軸受部4j,4kが設けられている。これら軸受部4j,4kには、軸受部4j,4kを挿通する軸O2、O3回りに回動可能、かつ、アーム(第1のアーム)4eに対して平行にアーム(第2のアーム)4fの両端が連接されている。したがって、これら4つのアーム4e,4f,4g,4hと4つの軸受部4a,3a,4k,4jとにより医療デバイス保持装置200の平衡手段に相当する平行四辺形リンク機構4pが構成されている。
アーム4eは軸受部3aと反対側が軸受部4aよりも平行四辺形リンク機構4pの外側に延出されている。また、アーム4gは軸受部4aと反対側が軸受部4jよりも平行四辺形リンク機構4pの外側に延出されている。また、アーム4hは軸受部4kと反対側が軸受部3aよりも平行四辺形リンク機構4pの外部に延出されている。
アーム4e,4fはアーム4g,4hよりも長尺に形成されていることが好適である。また、アーム4eは、他のアーム4f,4g,4hよりも幅広に形成され、平行四辺形リンク機構4pとしての稼働がアーム4eの幅寸法程度内でおこなうこともできる。
なお、アーム4eは、前述した第1実施形態における第2のアーム機構4に相当する構成とされる。
そして、この平行四辺形リンク機構4pの1つの軸受部3aには、旋回部3bが接続され、旋回部3bにはさらに軸受部3aの軸O3に対して直交した軸O4を有する軸受部3cが配設されている。この軸受部3cには医療デバイスの支持手段として長尺のアーム(第1のアーム機構)3の近位端(基端)が支持され、支持アーム3の基端とアーム4hとが一体として連接されている。
アーム3の基端側は軸O4から離間するように湾曲する横延長部3dを有しており、
このため、アーム3の基端とアーム4hとは、軸O4上の同一軸上に配設されているとともに、アーム3とアーム4hとは、軸O4と平行状態として配設されている。また、このアーム3の遠位端(先端)は、アーム3の先端が軸O4と一致する位置まで軸O4に近接するように湾曲した横延長部3eを有している。
アーム3の先端には、医療デバイスを保持する保持部2が設けられている。保持部2は、軸O4を中心として回動可能な回転力量調節部によってアーム3に支持されており、さらに、保持する医療デバイスとともに軸O4と直交する軸O5,O6を中心として回動することができ、この回動に要する力量が回転力量調節部で調節される。
一方、上述した軸受部3aに対して対角上の軸受部4jよりも平行四辺形リンク機構4pの外方に延出されたアーム4gの他端には、カウンタバランス機構20としての第2のカウンタウエイト22が接続されている。この第2のカウンタウエイト22は、保持部2で支持する医療デバイス等の重量物による軸O3回りに発生する慣性(回転)モーメントを相殺し、医療デバイス支持装置200の姿勢をバランスするべく、所定の重量を備えている。なお、この第2のカウンタウエイト22は、その重量が上述した重量物や軸O2までの距離によって適宜に選択可能であることもできる。
さらに、上述した軸受部5aには、ベース6に対する支柱5の軸O1回りの回動を電気的に規制する例えば電磁ブレーキ(電磁クラッチ)が配設されていてもよい。
また、軸受部4aにはアーム4eの軸O2回りの回動を規制するブレーキ機構40が設けられている。軸受部3aにはアーム4hの軸O3回りの回動を規制するブレーキ機構がブレーキ機構40と同等の構成として設けられている。軸受部3cにはアーム3の軸O4回りの回動を規制するブレーキ機構50が設けられている。さらに、保持部2にもアーム3に対してその回動を規制するブレーキ機構が設けられることができる。
これらブレーキ機構40、ブレーキ機構50は、いずれも、前述した第1実施形態におけるブレーキ機構40、ブレーキ機構50にそれぞれ相当する構成とされる。
一方、上述した軸受部4kに対して対角上の軸受部4aよりも平行四辺形リンク機構4pの外方に延出されたアーム4eの基端には、カウンタバランス機構10としての第1のカウンタウエイト部12が接続されている。この第1のカウンタウエイト部12は、保持部2で支持する医療デバイス等の重量物による軸O2回りに発生する慣性(回転)モーメントを相殺し、医療デバイス支持装置200の位置をバランスするべく、所定の重量を備えている。
なお、図10,図11においては、カウンタバランス機構10の図示を省略している。
カウンタバランス機構20は、図10〜図12に示すように、第2のカウンタウエイト部22と、第2のカウンタウエイト部22を鉛直下向きに付勢するバネ(付勢手段)26と、を有する。
第2のカウンタウエイト部22は、アーム4gに取り付けられている。第2のカウンタウエイト部22の輪郭形状は略矩形とされることができるが、カバー部7内に収納されて鉛直方向に移動可能であれば、その形状は限定されない。
アーム4eの基端側と、カウンタバランス機構10と、カウンタバランス機構20と、支柱5とは、筒状としてベース6上に立設されたカバー部7内に収納されている。なお、アーム4eにカバー部を設けて、アーム4f,4g,4h等を内部に収納することもできる。
スリット13の形状は、第1実施形態と同様にして、第1のアーム機構3、第2のアーム機構4および、保持部2によって支持している医療デバイスE等の重量、および、第2のカウンタウエイト部22の重量から作用する荷重4z、ブレーキ機構40の摩擦力、および、カウンタバランス機構10におけるこれらに対応する作用を考慮して設定される。
本実施形態の医療デバイス保持装置200においては、スリット13、スリット23がそれぞれ所定の形状として設定されていることにより、スリット13に対する接触部14の接触位置変化にともなって、第1のカウンタウエイト12の重量からの負荷がスリット13傾斜分だけ変化(ロス)するが、第1のカウンタウエイト12にバネ16を接続して高さ位置に応じた付勢力を付与することで、第1のカウンタウエイト12の高さ位置(上下方向変位)に応じてスリット13傾斜分だけロスしてしまう第1のカウンタウエイト12の重量を補うことができる。
なお、図12に示すように、荷重4zに対する重心Gは、アーム4eと一致する。
これらにより、荷重4zと、第1のカウンタウエイト12および第2のカウンタウエイト22と、をいずれも重力でバランスさせ、平行四辺形リンク機構4pの変形状態およびアーム4gとアーム4eの角度にかかわらず、カウンタバランス機構20によって医療デバイス支持装置200の姿勢をバランスするとともに、カウンタバランス機構10によって医療デバイス支持装置200の位置をバランスし、医療デバイスEの姿勢を保持し三次元空間内での位置を自由に移動可能とすることが可能となる。したがって、カウンタウエイト12,22の可動域のスペースを削減するとともにこれらの重量を削減して、小型軽量化を実現することができる。
なお、本実施形態においては、以下の条件で、カウンタウエイト12の重量を削減することができる。
バネ16の初張力 = 必要な第1のカウンタウエイト12の重力
ばね定数k = 第1のカウンタウエイト12の重力をロスする割合
さらに、平行四辺形リンク機構4pにおける各アームの長さなど、以下の条件を満たすと好適である。
アーム3:約600mm、
リンク4e、4f:約550mm、
4g、4h:約40mm
軸02からカウンタウェイトの荷重箇所24までの距離:約80mm
また、上記の実施形態においては、バネ16をカウンタウエイト12の下端に接続したが、図13に示すように、ガイド部15の長穴15a内にバネ16を設けることもできる。このように、バネ16の伸縮方向を長穴15aの延在する方向と一致させて長穴15a内に収納し、バネ16の端部を長穴15aの端部と位置規制突起15bとに当接させることにより、カウンタウエイト12下端側における省スペース化を図り、さらに装置の小型化をおこなうことが可能となる。
なお、各アームの長さが半径上述の数値として設定されたスコープホルダの場合、通常、カウンタウエイト12は30kg〜50kg程度になるのに対して、本実施形態における医療デバイス保持装置200では、同等の可動域を有する場合において装置重量を90%程度削減することができた。
あるいは、本実施形態における医療デバイス保持装置では、装置重量が同等の重量を有する場合において、保持部2の可動域を拡大することができる。
本発明の活用例として、カウンタウエイトを用いることによって、ロボットアームで保持対象を従来より少ない動力で動かせるものを挙げることができる。
100,200 医療デバイス保持装置
2 保持部
3 第1のアーム機構
3b 旋回部
3d,3e 横延長部
3a,3c,4a,4j,4k,5a 軸受部
4 第2のアーム機構
4b 支点
4c バランス部材
4e アーム(第1のアーム)
4f アーム(第2のアーム)
4g アーム(第3のアーム)
4h アーム(第4のアーム)
4p 平行四辺形リンク機構
O1 鉛直軸(軸)
O2,O3 水平軸O2(軸)
O4,O5,O6 軸
5 支柱
6 ベース
7 カバー部
10,20 カウンタバランス機構
12 第1のカウンタウエイト部
13 スリット
14 接触部
15 ガイド部
16 バネ(付勢手段)
22 第2のカウンタウエイト部
40,50 ブレーキ機構
E 医療デバイス
本発明の医療デバイス保持装置は、医療デバイスを保持する保持部を有する第1のアーム機構と、
遠位端で前記第1のアーム機構を回動可能に支持する第2のアーム機構と、
前記第2のアーム機構に回動可能に支持するとともに鉛直方向に立設された支柱を有するベースと、
前記第2のアーム機構の基端部に接続する第1のカウンタウエイト部と、
を有する医療デバイス保持装置であって、
前記第2のアーム機構は、前記支柱と回動可能に接続する支点を有し、
前記第1のカウンタウエイト部は、
前記第2のアーム機構の基端部に接続し、前記支点で前記第2のアーム機構が回動した際に前記第2のアーム機構の基端部をガイドするスリットと、
前記第2のアーム機構の基端部が前記スリットにガイドされて移動した際に生じる力を受けて前記第1のカウンタウエイト部を鉛直方向に移動させるためのガイド部と、
を有することにより上記課題を解決した。
本発明において、前記スリットは、下凸の曲線状として設けられていることがより好ましい。
本発明の医療デバイス保持装置には、前記第2のアーム機構は
前記第1のアーム機構と遠位端で接続し、前記第1のカウンタウエイト部と基端で接続する第1のアームと、
前記第1のアームと平行な位置に設けられた第2のアームと、
前記第1のアームと遠位端で接続し、前記第1のカウンタウエイト部と異なる第2のカウンタウエイト部と基端で接続し、前記第2のアームに接続する第3のアームと、
前記第1のアームと遠位端で接続し、前記第2のアームと基端で接続し、前記第3のアームと平行な位置に設けられた第4のアームと、
有することが可能である。
また、本発明において、前記支点は、前記第2のアーム機構の回動を抑止するブレーキ機構を有する手段を採用することもできる。
また、前記第1のカウンタウエイト部を鉛直下向きに付勢する付勢手段が設けられ、
前記付勢手段の付勢力と、前記ブレーキ機構における前記第2のアーム機構の回動抑止力と、前記第2のアーム機構の基端部をガイドする際の前記スリットに生じる力とをバランスするよう前記スリットの形状が設定されることができる。
また、前記第2のアーム機構の基端部が前記スリットに対してガイド方向に点接触する接触部を有することが好ましい。
本発明の医療デバイス保持装置は、医療デバイスを保持する保持部を有する第1のアーム機構と、
遠位端で前記第1のアーム機構を回動可能に支持する第2のアーム機構と、
前記第2のアーム機構に回動可能に支持するとともに鉛直方向に立設された支柱を有するベースと、
前記第2のアーム機構の基端部に接続する第1のカウンタウエイト部と、
を有する医療デバイス保持装置であって、
前記第2のアーム機構は、前記支柱と回動可能に接続する支点を有し、
前記第1のカウンタウエイト部は、
前記第2のアーム機構の基端部に接続し、前記支点で前記第2のアーム機構が回動した際に前記第2のアーム機構の基端部をガイドするスリットと、
前記第2のアーム機構の基端部が前記スリットにガイドされて移動した際に生じる力を受けて前記第1のカウンタウエイト部を鉛直方向に移動させるためのガイド部と、
を有することにより、医療デバイスを保持する保持部がベースに対して上下および左右方向に移動して第2のアーム機構が回動したときに、この第2のアーム機構の基端部が前記スリットにガイドされて移動することにより、ガイド部に移動を規制された第1のカウンタウエイト部を鉛直方向に移動して、医療デバイスを保持した保持部と第1のカウンタウエイト部との間のアームを介する平衡状態を維持することが可能となる。
特に、第2のアーム機構の基端部の円弧状の移動にしたがって水平方向のガイドとなるスリットにより、スリット面に対して第2のアーム機構の基端部から荷重のかかることで、ガイド部により鉛直方向に規制されているカウンタウエイトが大きな加重を支えることが可能となるため、カウンタウエイトの可動域を従来より小さくすることができる。
本発明の医療デバイス保持装置には、前記第2のアーム機構は
前記第1のアーム機構と遠位端で接続し、前記第1のカウンタウエイト部と基端で接続する第1のアームと、
前記第1のアームと平行な位置に設けられた第2のアームと、
前記第1のアームと遠位端で接続し、前記第1のカウンタウエイト部と異なる第2のカウンタウエイト部と基端で接続し、前記第2のアームに接続する第3のアームと、
前記第1のアームと遠位端で接続し、前記第2のアームと基端で接続し、前記第3のアームと平行な位置に設けられた第4のアームと、
有することにより、これら第1のアーム機構と第1のアームと第2のアームと第3のアームとが平行四辺形となり、相互の連結により連動する平行四辺形リンク機構を形成し、第2のアーム機構の回動変位を平衡に保持することが容易となる。
ース6には、軸受部5aが設けられ、この軸受部5aでベース6に対して鉛直軸O1回りに回動自在な支持アーム(支柱)5の下端が支持されている。
支柱5は、鉛直軸(軸)O1に沿って延在し、その上端側で、支持アーム5の先端には、鉛直軸O1に対して直交する水平方向に回動軸(水平軸)O2が設けられ、この回動軸O2回りに軸受部4aを介して回動(揺動) 自在な回動部材としてアーム(第2のアーム機構)4が装着されている。
この支柱5は、鉛直軸O1に対して回転可能として回転力量調節部5bにより、ベース6に対して回転可能とすることもできる。この際、水平軸O2は、鉛直軸O1と交差するように位置することが好ましい。
ブレーキ機構40により、第2のアーム機構4の基端に設けた軸受部4aを支柱5に対して水平軸O2回りの回動を抑止するものとされ、摩擦状態、すなわち第2のアーム機構4における任意の回転位置において摩擦力で水平軸O2回りの回転荷重を低減することができる。
押さえリング42を第2のアーム機構4側にねじ込むと、皿バネ45の付勢力が増大して、2枚の摩擦板43a,43bと、摩擦板43a,43b間に挟まれた摩擦板44との間の摩擦力を増大する。反対に、押さえリング42をねじ戻すと、摩擦力が低下する。この摩擦力を適宜に調整することにより、支柱5に対する水平軸O2回りの第2のアーム機構4の回動力を摩擦力により適宜調整することができる。このブレーキ機構40の皿バネ45は、例えば1枚から4枚等、その数を増減することにより、付勢力に従って、摩擦力を調整してもよい。
本実施形態の医療デバイス保持装置200においては、スリット13が所定の形状に設定されていることにより、スリット13に対する接触部14の接触位置変化にともなって、第1のカウンタウエイト12の重量からの負荷がスリット13傾斜分だけ変化(ロス)するが、第1のカウンタウエイト12にバネ16を接続して高さ位置に応じた付勢力を付与することで、第1のカウンタウエイト12の高さ位置(上下方向変位)に応じてスリット13傾斜分だけロスしてしまう第1のカウンタウエイト12の重量を補うことができる。
なお、図11に示すように、荷重4zに対する重心Gは、アーム4eと一致する。

Claims (6)

  1. 医療デバイスを保持する保持部を遠位端に有する第1のアーム機構と、
    遠位端で前記第1のアーム機構の基端を回動可能に接続する第2のアーム機構と、
    前記第2のアーム機構に回動可能に接続するとともに鉛直方向に立設された支柱を有するベースと、
    前記第2のアーム機構の基端部に接続する第1のカウンタウエイト部と、
    を有する医療デバイス保持装置であって、
    前記第2のアーム機構は、前記支柱と回動可能に接続する支点を有し、
    前記第1のカウンタウエイト部は、
    前記第2のアーム機構の基端部に接続し、前記支点で前記第2のアーム機構が回動した際に前記第2のアーム機構の基端部をガイドするスリットと、
    前記第2のアーム機構の基端部が前記スリットにガイドされて移動した際に生じる力を受けて前記第1のカウンタウエイト部を鉛直方向に移動させるためのガイド部と、
    を有する、
    医療デバイス保持装置。
  2. 前記スリットは、下凸の曲線状として設けられている請求項1に記載の医療デバイス保持装置。
  3. 前記第2のアーム機構は、
    遠位端を前記第1のアーム機構に接続し、基端を前記第1のカウンタウエイト部と接続する第1のアームと、
    前記第1のアームと平行な位置に設けられ、遠位端を前記第1のアーム機構に接続し、基端を前記第1のアーム機構と平行な位置に設けられた第3のアームを介して第2のカウンタウエイト部と接続する第2のアームと、
    を有する請求項1または2に記載の医療デバイス保持装置。
  4. 前記支点は、前記第2のアーム機構の回動を抑止するブレーキ機構を有する請求項1から3に記載の医療デバイス保持装置。
  5. 前記第1のカウンタウエイト部を鉛直下向きに付勢する付勢手段が設けられ、
    前記付勢手段の付勢力と、前記ブレーキ機構における前記第2のアーム機構の回動抑止力と、前記第2のアーム機構の基端部をガイドする際の前記スリットに生じる力とをバランスするよう前記スリットの形状が設定される請求項4に記載の医療デバイス保持装置。
  6. 前記第2のアーム機構の基端部が前記スリットに対してガイド方向に点接触する接触部を有する請求項1から5に記載の医療デバイス保持装置。
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