JP2001120659A - 穿刺針の姿勢保持装置 - Google Patents

穿刺針の姿勢保持装置

Info

Publication number
JP2001120659A
JP2001120659A JP30151399A JP30151399A JP2001120659A JP 2001120659 A JP2001120659 A JP 2001120659A JP 30151399 A JP30151399 A JP 30151399A JP 30151399 A JP30151399 A JP 30151399A JP 2001120659 A JP2001120659 A JP 2001120659A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arm
needle
puncture needle
holding device
screw
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP30151399A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4378495B2 (ja
Inventor
Kenichi Takayasu
賢一 高安
Satoshi Asai
敏 浅井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ASAHI KEISOKU KK
National Cancer Center Japan
Original Assignee
ASAHI KEISOKU KK
National Cancer Center Japan
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ASAHI KEISOKU KK, National Cancer Center Japan filed Critical ASAHI KEISOKU KK
Priority to JP30151399A priority Critical patent/JP4378495B2/ja
Publication of JP2001120659A publication Critical patent/JP2001120659A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4378495B2 publication Critical patent/JP4378495B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 穿刺針の先端を正確に位置決めする作業が容
易化され、安全性がより向上する穿刺針の姿勢保持装置
を得ること。 【解決手段】 所定の穿刺針の姿勢を固定する所定数の
ガイドが形成されるように、それぞれの所定面のうちの
一方または両方に直線状の針溝10a1,10a2,1
0a3が所定数設けられている針ガイド基部9及び押圧
部10と、針ガイド基部9の位置及び姿勢を設定可能に
針ガイド基部9を支持する台座1、第1アーム2、ガイ
ド板3及びスライド部5及び第2螺子6、螺子棒7及び
ナット8とを備えるようにしたので、穿刺針100の先
端を正確に位置決めする作業を容易に、かつ、患者及び
術者の安全性がより向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、病院等の医療施設
において、長い注射針状の穿刺針を用いて行われる作業
の容易化を図るものであり、特に、CTや、MRI等の
技術を用いた断層撮像装置による映像を見ながら、所定
の薬剤を穿刺針を用いて病巣部に注入する作業や、体内
の所望の位置から生体の一部をサンプルとして取り出す
作業を容易化する穿刺針の姿勢保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CT(computed tomogr
aphy)と呼ばれるX線を用いたコンピュータ断層撮
影法や、MRIと呼ばれる核磁気共鳴現象を用いたコン
ピュータ断層撮影法による断層撮像装置の技術進歩によ
り、リアルタイムでCTやMRIによるモニタ映像を見
ながら、穿刺針を用いて肋骨等を避けながら病巣部に所
定の薬剤を注入する作業や、生検を行うため穿刺針によ
り体内の所望の位置から生体の一部をサンプルとして取
り出す作業を行うことが可能になっている。しかしなが
ら、通常このような作業が行われる間、患者に呼吸を止
めてもらう等の必要があり短時間に作業を済ませなけれ
ばならない。このような条件下において、従来は術者が
穿刺針を保持しながら穿刺針の先端を所望の位置に到達
させるようにしていたので、術者には極度の熟練が要求
されていた。
【0003】また、穿刺針を刺すときの穿刺針の姿勢が
適切でなかった場合には、穿刺針を一端抜き取り姿勢を
改めて再度刺さなければならず、場合によっては数回こ
れを繰り返すことになり必要以上に生体に針傷を与える
等の問題が生じていた。穿刺針の先端が撮像断面より外
れた場合に穿刺針の先端が映像に現れないことがあり、
穿刺針を深く刺しすぎるおそれもあった。更に、X線を
用いたCTによる断層撮像装置でモニタする場合は術者
の被爆を少なくする必要から術者は所定の冶具を介して
穿刺針を保持しなければならず、穿刺針の姿勢の適切な
設定に一層の熟練を必要としていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、CTやM
RIによる映像を見ながら、穿刺針を用いて病巣部に所
定の薬剤を注入する作業や、穿刺針を用いて体内の所望
の位置から生体の一部をサンプルとして取り出す作業に
おいては、穿刺針の先端の位置決めに極度の熟練を要す
るという問題点があった。また、安全性の面で極度に神
経を使わなければならないという問題点があった。
【0005】そこで、本発明は、穿刺針の先端を正確に
位置決めする作業の容易化と、安全性の向上を図ること
ができる穿刺針の姿勢保持装置の提供を課題とするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかる穿刺針
の姿勢保持装置は、所定の面相互を接離自在で、前記面
相互が近接または接触状態にあるとき、所定の穿刺針の
長さ方向のみの移動を許容する姿勢を維持する所定数の
ガイドが形成される針ガイド部と、前記針ガイド部の位
置及び姿勢を支持する支持部とを備えたものである。
【0007】請求項2にかかる穿刺針の姿勢保持装置の
前記支持部は、全体を受ける板状のベースと、一端が前
記ベースに支持される第1アームと、前記第1アームの
所定範囲内の位置に固定自在な第2アームと、前記第2
アームに支持され、かつ、前記針ガイド部を取付け、前
記第2アームに略直交する第3アームとを備え、前記第
2アームは前記第1アームに固定位置から前記第3アー
ムの支持位置までの長さが変更自在であり、前記第3ア
ームは前記第2アームの支持位置から前記針ガイド部の
支持位置までの長さを変更自在としたものである。
【0008】請求項3にかかる穿刺針の姿勢保持装置の
前記第1アームは、滑らかに弧状に曲がる略逆L字状の
形状としたものである。
【0009】請求項4にかかる穿刺針の姿勢保持装置の
前記第1アームには、その中心線上または中心線に沿っ
て所定のスリットが設けられており、第1螺子をこのス
リットに通して、前記第1アームに前記第2アームを固
定するものである。
【0010】請求項5にかかる穿刺針の姿勢保持装置の
前記第2アームは、第3アームを支持するスライド部を
有しているものである。
【0011】請求項6にかかる穿刺針の姿勢保持装置の
前記第2アームによる第3アームの支持は、軸方向への
移動が阻止さた状態でナットと螺合している螺子を有
し、前記螺子の頭部に前記針ガイド部を固着したもので
ある。
【0012】請求項7にかかる穿刺針の姿勢保持装置に
おいて、前記第2アームの第3アームの支持部分は、二
股に分かれており、前記第3アームの前記螺子はこれら
両方の孔に遊嵌し、かつ、前記ナットはこの二股の間で
前記螺子に螺合することにより軸方向への移動が阻止さ
れ、前記螺子のみを軸方向に移動するものである。
【0013】請求項8にかかる穿刺針の姿勢保持装置の
前記針ガイド部は、前記第3アームに第3止螺子で固定
されるものである。
【0014】請求項9にかかる穿刺針の姿勢保持装置の
前記第1アームには、所定の目盛が設けられているもの
である。
【0015】請求項10にかかる穿刺針の姿勢保持装置
において、前記第3アームの前記針ガイド部には、1対
のフランジが接近して対向配置され、いずれか一方の前
記フランジには所定の目盛が入れられ、他方のフランジ
には少なくとも1本の基準線が入れられているものであ
る。
【0016】請求項11にかかる穿刺針の姿勢保持装置
の前記第1アームは、回動自在にベース側に一端が軸支
され、所定範囲内の回動角度で固定自在なものである。
【0017】請求項12にかかる穿刺針の姿勢保持装置
の前記ベース側には、前記第1アームの回動角度を示す
目盛が設けられているものである。
【0018】請求項13にかかる穿刺針の姿勢保持装置
においては、前記針ガイド部のうちの一方または両方に
は、着脱可能な補助板が装着され、前記補助板の面には
直線状の所定数の針溝が設けられているものである。
【0019】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は本発明の実
施の形態1による穿刺針の姿勢保持装置の斜視図であ
り、図2、図3はその第2アーム及び第3アームの部分
斜視図である。図4は本発明の実施の形態1による穿刺
針の姿勢保持装置の正面図、図5は第2アーム及び第3
アームの上面の部分断面、図6は第2アーム及び第3ア
ームの側面の部分断面図である。また、図7の(a)及
び(b)は図1に示す穿刺針の姿勢保持装置において押
圧部が回動する様子を示す説明図で、図8は図1に示す
穿刺針の姿勢保持装置における押圧部の平面図及び側面
図である。
【0020】図において、1は縦20cm、横20cm
程度で、厚さ1cm以下の板の形状をしたベース、例え
ば、台座である。2は一端が台座1に固定されている第
1アームである。第1アーム2は中心線または中心線に
沿ってスリット2aが設けられていて、全体としては滑
らかに弧を描いて曲がる逆L字状の形状をしている。3
はガイド板、例えば、特定方向のガイド板である。4は
頭部がつまみになっている第1螺子、例えば、化粧ボル
トである。ガイド板3にはスライド溝3aが長手方向に
設けられており、スライド溝3aの底には第1螺子4が
螺合する幾つかの螺子孔3bk(k=1、・・・、n)
が、ガイド板3の長手方向にそれぞれ所定間隔をおいて
設けられている。第1螺子4を第1アーム2のスリット
2aに通し、ガイド板3のいずれかの螺子孔3bkに螺
合させて締めつけることにより第1アーム2にガイド板
3が固定される。
【0021】5はスライド部、6は頭部がつまみになっ
ている第2螺子、例えば、化粧ボルトである。スライド
部5はガイド板3のスライド溝3a内をスライドする。
スライド部5の一端側には中心線上、または中心線に沿
ってスリット5aが設けられている。第2螺子6をスリ
ット5aに通し、ガイド板3に設けられている螺子孔3
bkのいずれかに螺合させて締めつけることにより、ガ
イド板3にスライド部5が固定される。スライド部5の
他端側は二股に分かれている。実施の形態1の装置にお
いては、第2アームはガイド板3、スライド部5及び第
2螺子6から構成されている。
【0022】7は水平方向に移動するロッドとして機能
する螺子棒である。この螺子棒7は、螺子部7aとこの
螺子部7aの一端に取付けられている円柱状の頭部7b
とから構成されている。螺子部7aには所定の螺子が切
られ、かつ、軸方向に直線状の摺動溝7a1が切られて
いる。また、頭部7bには同心にフランジ7b1が設け
られている。
【0023】スライド部5の端部の二股に分かれたそれ
ぞれの部分アーム5bと部分アーム5cには、螺子棒7
の螺子部7aが遊嵌する貫通孔5b1及び貫通孔5c1
が設けられている。これらの貫通孔5b1、5c1には
突起(図示せず)が設けられており、この突起が螺子部
7aの摺動溝7a1に遊嵌しているため螺子棒7の回転
が阻止される。
【0024】8は螺子棒7に螺合した状態でスライド部
5の2つの部分アーム5bと部分アーム5cとの間に配
設されているナットである。ナット8はこれらの2つの
部分アーム5bと部分アーム5cにより軸方向への移動
が阻止されており、その回転のみが可能となっている。
本実施の形態の装置においては、第3アームは螺子棒7
及びナット8から構成されている。また、ベース1と、
第1アーム2と、ガイド板3及びスライド部5及び第2
螺子6からなる第2アームと、螺子棒7及びナット8か
らなる第3アームにより、本実施の形態の支持部が構成
される。
【0025】9は針ガイド部を構成する針ガイド基部で
ある。針ガイド基部9の一端側には同心の円柱状の窪み
9aが設けられているとともに、その端部にフランジ9
bが設けられている。この円柱状の窪み9aに螺子棒7
の筒部7bが遊嵌している状態で、針ガイド基部9の一
端側(内部に円柱状の窪みがあるところ)に設けられて
いる螺子孔(図示せず)に螺合している、例えば、化粧
ボルトからなる第3螺子11を締めつけることにより針
ガイド基部9が頭部7bを介して螺子棒7に固定され
る。したがって、針ガイド基部9と螺子棒7との相対回
転位置は任意に設定可能である。螺子棒7のフランジ7
b1には軸と直交する方向に1本の目盛(基準線)が付
与されている。針ガイド基部9のフランジ9bは透明で
ありフランジ9bの周に沿って目盛が付与されている。
針ガイド基部9と螺子棒7との相対回転位置は、螺子棒
7のフランジ7b1に入れられている基準線が針ガイド
基部9のフランジ9bの目盛のいずれに位置しているか
を読取ることにより知ることができる。前回設定した相
対回転位置にもう一度設定したい場合には、前回におい
てこの目盛により位置を読取っておけば、容易に再度設
定することができる。
【0026】なお、針ガイド基部9が頭部7bの第3螺
子11で締めつけられる位置は、円周状の溝を形成し、
その溝内で第3螺子11で締めつければ、針ガイド基部
9は頭部7bの何れの周方向の位置にも停止でき、か
つ、その軸方向の移動を拘束できる。
【0027】10は針ガイド基部9と共に針ガイド部を
構成する押圧部である。図7の(a)及び(b)は針ガ
イド基部9に押圧部10が取付けられている様子を示す
説明図、図8は押圧部10の正面図及び側面図である。
【0028】図7において、押圧部10の側面には、L
字状のアーム10c及びL字状のアーム10dのそれぞ
れの一端が取付けられている。L字状のアーム10c,
10dは所定距離をおいて並設されており、それぞれの
他端側には所定の孔10c1,10d1が設けられてい
る。針ガイド基部9には所定の孔(図示せず)を有する
取付部材9cが取付けられており、所定の軸10eがこ
の孔に遊嵌した状態で一端が孔10c1に、他端が孔1
0d1に固着され、軸10eを軸にして押圧部10が回
動する蝶番構造が形成されている。なお、図7(a)は
押圧部10の回動により押圧部10の底面側が針ガイド
基部9の他端側の面に密着した状態を示し、図7(b)
は少し離れた状態を示している。
【0029】図8において、押圧部10はその側面側に
は軸10eの方向に浅い窪み10aが設けられており、
この浅い窪み10aに穿刺針100をガイドする3本の
針溝10a1,10a2,10a3が、5〜10mmの
間隔で設けられている。針ガイド基部9の他端側にはこ
の窪み10aに遊嵌する浅い凸部9dが設けられてい
る。この凸部9dを窪み10aに嵌め合わせることによ
り、針ガイド基部9と針溝10a1,10a2,10a
3との相対位置が、針溝10a1,10a2,10a3
と直交する方向に関して一定に固定される。また、窪み
10aと凸部9dとが嵌合した状態で、押圧部10の側
面側が針ガイド基部9の側面側に押し当てられることに
より穿刺針100の姿勢を固定するガイドが形成され
る。このガイドは真直ぐな中空柱(中空部の断面は、一
辺の長さが穿刺針100の直径よりやや大きい正方形ま
たはこの正方形の半分(針溝の底側の半分)がこの正方
形に内接する円弧である)である。針溝10a1,10
a2,10a3のいずれかに穿刺針100が入れられ、
窪み10aと凸部9dとが遊嵌した状態で、押圧部10
の底面側が針ガイド基部9の他端側の面に押圧されるこ
とにより、押圧部10と針ガイド基部9で挾持され、穿
刺針100の姿勢が固定される。
【0030】本実施の形態で示す装置においては、この
押圧力は、針ガイド基部9において取付部材9cが取付
けられているところと反対側に引掛突起9eが設けられ
ているので、所定のリング状のゴム(輪ゴム)の一端を
取付部材9cに掛け、押圧部10の外側面側(内側面の
反対側)をまわし、他端を引掛突起9eに掛けることに
より生じるゴムの弾性力によって得ている。
【0031】また、作業が終わり次第、リング状のゴム
を外し、押圧部10を回動させれば、押圧部10の側面
側は針ガイド基部9の他端側の面から離れるので、この
状態で穿刺針100を針溝10a1,10a2,10a
3から素早く外すことができ、穿刺針100の固定を開
放することができる。12は押圧部10において側面に
設けられているつまみである。
【0032】本実施の形態で示す装置においては、押圧
部10の底面側には穿刺針100をガイドする3本の針
溝10a1,10a2,10a3が約5〜10mmの間
隔で設けられているので、例えば、病巣が大きく、2c
mの間隔で複数回にわたり穿刺針100を刺す必要があ
る場合、本実施の形態の穿刺針の姿勢保持装置は、その
設置状態を維持したまま、3回までは対応することがで
きる。なお、間隔は5〜10mm間隔に限らず任意の間
隔で設けてもよく、針溝10a1,10a2,10a3
の本数も3本に限らず任意の本数であってもよい。な
お、病巣部が針溝10a1,10a2,10a3を選択
することにより対応できる方向と直交する方向に広がっ
ている場合はナット8を回転させることにより、螺子棒
7の軸方向に容易に移動させて、対応することができ
る。
【0033】なお、本実施の形態の穿刺針の姿勢保持装
置は、原則としてABS樹脂やアクリル樹脂等のX線を
通す合成樹脂を用いて形成されている。したがって、C
Tを用いた場合においても映像には殆ど影響を与えない
で作業することができる。
【0034】本実施の形態では、押圧部10と針ガイド
基部9との間を、リング状のゴム(輪ゴム)を用いて弾
接しているが、押圧部10の側面側が針ガイド基部9の
側面に押圧された状態に容易に保持できるとともに、押
圧部10の側面側を針ガイド基部9の側面から容易に離
隔することができる構造であれば、いずれの構造であっ
てもよい。例えば、針ガイド基部9及び押圧部10のう
ちの一方にレバーを設け、他方にこのレバーの先が係合
する突起を設けるようにし、このレバーの操作により押
圧部10の底面側が針ガイド基部9の他端側の面に押圧
された状態に保持できるようにすれば、リング状のゴム
(輪ゴム)を用いなくてもよい。
【0035】また、本実施の形態の穿刺針の姿勢保持装
置によれば、第1アーム2が撮像装置における撮像面に
平行になるように装置の姿勢を設定することにより、撮
像面内またはその付近内で穿刺針100が移動する姿
勢、即ち、穿刺針100の先端の位置決め中に穿刺針1
00の先端が常に映像画面に写る姿勢に容易に設定する
ことができる。
【0036】なお、本実施の形態1の穿刺針の姿勢保持
装置の針ガイド部は、押圧部10と針ガイド基部9で構
成され、穿刺針100の移動方向を特定できる状態に保
持するものである。
【0037】図12は本実施の形態1の穿刺針の姿勢保
持装置の使用状態の説明図である。図において、200
は患者の体の下腹部の横断面、201は肝臓、201
a,201bは病巣部を示している。次に、図1乃至図
8及び図12を用いて、穿刺針100の姿勢設定方法の
一例を説明する。
【0038】始めに装置全体が患者の横に位置するよう
に台座1をベッドとベッドの上に敷かれているマットと
の間に挿入する。病巣部201aに対しては、まず、ガ
イド板3を垂直にして第1アーム2における上方の水平
部分に近い位置に固定し、針ガイド基部9が患者の皮膚
から所定距離離れた位置になるようにスライド部5をガ
イド板3に対してスライドさせ、第2螺子6を締めつけ
ガイド板3にスライド部5を固定する。次に、穿刺針1
00の先端付近を針溝10a1,10a2,10a3の
中央の針溝(針ガイド基部9の回動軸と交わる針溝)に
入れ、窪み10aと凸部9dとを嵌め合わせ、押圧部1
0の底面側が針ガイド基部9の他端側の面に押し当てら
れた状態になるようにリング状のゴム(輪ゴム)を掛
け、穿刺針100の姿勢がこの針溝に固定された状態に
する。
【0039】次に、CTの映像を見ながら病巣部201
aと穿刺針100とが同時に写る位置に台座1を移動さ
せるか、またはナット8を回転させ、病巣部201a及
び穿刺針100の先端部が撮像装置の撮像断面上に存在
する状態にする。撮像装置の映像から、垂直線Aと針ガ
イド基部9の回動軸及び病巣部201aの中心を結ぶ直
線Bとのなす角度θを求め、針ガイド基部9を螺子棒7
に対して相対回転させ、垂直線(ガイド板3及びスライ
ド部5の中心線)と針溝(または穿刺針100の先端
部)とのなす角度をθに設定し、第3螺子11により固
定し、穿刺針100の姿勢設定を行う。
【0040】術者はこの状態で、CT等の撮像装置の映
像を見ながら穿刺針100の先端が病巣部201aに到
達するまで穿刺針100を刺し込めばよい。このとき、
予め撮像装置の映像から、例えば、針ガイド基部9の回
動軸から病巣部201aまでの距離Dを求めておき、穿
刺針100において、先端までの距離がこの距離Dにな
る位置に印をつけておくか、長さを測定しておけば、こ
の印が針ガイド基部9の回動軸の位置に到達したところ
より刺し込むような事態が回避できる。したがって、万
一、穿刺針100の先端部が撮像装置の映像に写らない
状態が発生しても、刺し込み過ぎの危険を防止すること
ができる。なお、予め、例えば、螺子棒7のフランジ7
b1において規準線をガイド板3及びスライド部5の中
心線の方向に入れるようにし、針ガイド基部9のフラン
ジ9bにおいて、この針溝の方向(または穿刺針100
の先端部の方向)のところに0度の目盛を入れるように
しておけば角度θの設定が行いやすい。
【0041】なお、通常、穿刺針100の挿入には、治
具が使用され、術者の被爆を防止している。このとき、
穿刺針100の挿入は安定性を欠くことになるが、押圧
部10と針ガイド基部9で穿刺針100の移動方向を特
定できるから安定した挿入ができる。
【0042】実施の形態2.図9は本実施の形態2の穿
刺針の姿勢保持装置の押圧部及び針ガイド基部付近の要
部平面図、図10は要部正面図である。また、図11は
補助板が押圧部の溝にスライドしながら装着される状態
を示す説明図である。
【0043】図において、51は押圧部本体であり、こ
の押圧部本体51には溝51aが設けられている。52
はこの溝51aに装着される補助板である。本実施の形
態の押圧部50は押圧部本体51及び補助板52で構成
されている。
【0044】補助板52が押圧部本体51の溝51aに
装着された状態において、押圧部50には図7(b)に
示される窪み10aと同様の浅い窪み50dができる。
針ガイド基部90の一端側には針ガイド基部9と同様に
同心の窪み90aが設けられているとともに、フランジ
9bと同様のフランジ90bが設けられている。針ガイ
ド基部90の他端側には、浅い窪み50dに遊嵌する凸
部90dが設けられている。
【0045】補助板52の表側には穿刺針100をガイ
ドする3本の針溝52a1,52a2,52a3が約5
〜10mmの間隔で設けられている他、更に、穿刺針1
00の径が太い穿刺針用に針溝52b1,52b2が約
10mmの間隔で、針溝52a1,52a2,52a3
と交互に設けられている。針溝52b1,52b2の大
きさは図8における針溝10a1,10a2,10a3
と同じなので、押圧部本体51に補助板52が装着され
ている状態における押圧部50は押圧部10と同様の機
能を有し、更に、針溝52b1,52b2を用いればよ
り径の大きい穿刺針にも対応できる。補助板52の表側
と針ガイド基部90の他端側の面とが近接または接して
いる状態において、穿刺針100の針溝52a1,52
a2,52a3、針溝52b1,52b2への装着状態
がよく見えるように押圧部本体51には上部に切欠き5
1bが設けられている。
【0046】また、この押圧部50によれば、それぞれ
針溝の数、針溝の間隔、針溝の大きさ等が異なる複数の
補助板52を予め用意しておき、それらの中から適宜選
択した補助板52を用いることにより、例えば、病巣の
種類や病巣の大さにより木目細かく対応することができ
る。
【0047】押圧部50に装着されている補助板52の
表側と針ガイド基部90の他端側の面との接近及び離隔
を可能にするための構造は、図9に示す針ガイド基部9
0においては、図5に示すような蝶番構造を用いていな
い。即ち、図9に示す針ガイド基部90においては、押
圧部50の外周付近に、L字状のアーム50cの一端が
取付けられており、L字状のアーム50cの他端側にお
いて軸50eの中央を固定支持している。針ガイド基部
90には、横U字状の2つのガイドが並んで設けられて
いる取付部材90cが形成されており、押圧部50が針
ガイド基部90に装着されたとき(押圧部50に装着さ
れている補助板52と針ガイド基部90との面が接近ま
たは接した状態のとき)、横U字状のガイドの窪みに軸
50eの両端が遊嵌した状態になる。
【0048】図9に示す構成においては、針ガイド基部
90において取付部材90cが取付けられている側の反
対側に引掛突起90eが設けられており、2つ折りにし
た所定のリング状のゴム(輪ゴム)の一端を取付部材9
0cに掛け、押圧部50の外側面側をまわし、他端を引
掛突起90eに掛けることにより、押圧部50に装着さ
れている補助板52の表側を針ガイド基部90の面に押
圧するようにしている。
【0049】また、図9に示す構成によれば、部材90
cに設けられている横U字状の2つのガイドが、押圧部
50のL字状のアーム50cの先端部に設けられている
軸50eのガイドになるので、針ガイド基部90と押圧
部50との位置合わせが容易になる。更に、押圧部50
が針ガイド基部90側に押圧されていない場合において
押圧部50の落下を防止することができる。また、作業
が終わり次第リング状のゴム(輪ゴム)を外すことによ
り、押圧部50が軸方向に針ガイド基部90から離れる
ことができるので穿刺針100は針溝52a1,52a
2,52a3、針溝52b1,52b2に引っ掛かるこ
となく、直ちに穿刺針100を開放することができる。
【0050】なお、このような押圧部50に装着されて
いる補助板52の表側を針ガイド基部90の面に近づけ
たり離したりすることを可能にする構造、即ち、他端側
で所定の軸50eの中央を固定支持しているL字状のア
ーム50cと、横U字状の2つのガイドが並んで設けら
れている取付部材90cとを用いた構造は、上記実施の
形態1に示す装置に適用してもよく、同様の効果が得ら
れる。
【0051】実施の形態3.図13及び図14は、第1
アームの台座への他の取付方法を示す図であり、図13
は、第2アーム、第3アームを取外した状態における装
置の正面図、図14は側面図である。
【0052】図において、101は台座、102は第1
アームである。第1アーム102の一端は円柱側面状に
丸く形成されている。101aは台座101に取付けら
れている補助部材である。この補助部材101aには第
1アーム102の一端の円柱側面状に丸く形成されてい
る軸部分102aが遊嵌する受溝101a1が設けられ
ている。101bは補助部材101aに取付けられてい
る固定板である。第1アーム102は一端の軸部分10
2aが受溝101a1に遊嵌した状態で固定板101b
に接近または摺動しながら回動自在である。回動方向
は、第1アーム102が逆L字状の形状であれば回動時
において最上部の水平な部分は常に水平のままになる方
向である。101b1は固定板101bに設けられてい
るスリットであり、受溝101a1を中心とする円弧状
の形状となっている。このスリットは台座101と垂直
な方向を中心に両側に所定角度に亘り設けられている。
103はつまみ付の調節螺子である。第1アーム102
にはこのスリット101b1に面するところに螺子孔が
設けられており、調節螺子103をスリット101b1
に通しこの螺子孔に螺合させ締めつけることにより、第
1アーム102は回動が阻止された状態にロックされ
る。したがって、本発明の実施の形態3によれば、回動
可能範囲内の任意の角度または傾斜で第1アーム102
をベースに固定することができる。101cは第1アー
ム102の回動位置を示す目盛である。
【0053】また、第1アーム102には目盛が付与さ
れているので、第1アーム102へのガイド板3の固定
位置を読取ることができ、前回の固定位置に再び固定し
たい場合等においては、この目盛により容易に対応でき
る。このような目盛は実施の形態1に示す装置に適用し
てもよく、同様の効果が得られる。
【0054】本実施の形態の機構によれば、例えば、台
座101に平行で、第1アーム102の回動軸と直交す
る方向に患者が寝ている場合において、病巣部等の目標
位置を含む、患者の身長方向と垂直な平面上に肋骨等の
障害物がある場合に、障害物を避けてのガイドの位置及
び姿勢の設定が容易に行える効果がある。なお、穿刺針
100の先端の位置決め中に穿刺針100の先端が常に
映像画面に写るようにするには、撮像装置における撮像
面も第1アーム102の傾斜に合わせて設定する必要が
ある。
【0055】実施の形態4.本実施の形態1の穿刺針の
姿勢保持装置では、スライド部5の他端側は二股に分か
れ、二股に分かれたそれぞれの部分アーム5bと部分ア
ーム5cには螺子棒7が遊嵌する貫通孔5b1,5c1
が設けられ、ナット8は螺子棒7に螺合した状態でスラ
イド部5の2つ部分アーム5bと部分アーム5cの間に
配設され、これらの2つの部分アーム5bと部分アーム
5cにより軸方向への移動が阻止されているようにして
いるが、本発明を実施する場合にはこれに限らず、スラ
イド部5の他端側は二股に分かれず、ナット8の軸方向
への移動を阻止する押さえ(図示せず)をスライド部5
の他端に取付けたものであってもよい。
【0056】また、本実施の形態1の穿刺針の姿勢保持
装置においては、第2アームは、第1アーム2に固定可
能なガイド板3と、このガイド板3にガイドされてスラ
イドし、中心線上または中心線に沿ってスリットが設け
られている部分を有するスライド部5とから構成される
ようにし、つまみ付の第2螺子6をこのスリット5aに
通してガイド板3に設けられている螺子孔に螺合させて
締めつけることによりスライド部5がガイド板3に固定
されるようにして、伸縮性を具現しているが、本発明を
実施する場合にはこれに限らず、例えば、スライド部5
にラックを取付け、ガイド板3にこのラックに歯合する
ピニオンと、このピニオンを回転させるハンドル等の機
構と、ピニオンの回転を阻止するブレーキ機構とを設
け、ピニオンの回転によりガイド板3に対するスライド
部5の位置を変え、ブレーキ機構によりスライド部5の
位置を固定できるようにすることにより伸縮性を実現し
てもよく、操作性がより向上する。
【0057】また、スライド部5には、所定の突起を有
する貫通孔5b1,5c1が他端側に設けられており、
第3アームは、貫通孔5b1,5c1の突起が遊嵌する
摺動溝7a1が軸方向に設けられているとともに、この
貫通孔5b1,5c1に遊嵌する螺子棒7と、軸方向へ
の移動が阻止された状態で螺子棒7に螺合しているナッ
ト8とを有するが、本発明を実施する場合にはこれに限
らず、螺子棒7やナット8を用いずにスライド部5の他
端にスライド部5と直交する方向(螺子棒7の方向と同
じ方向)に補助ガイド板を取付け、この補助ガイド板に
ガイドされてスライドするとともに一端で針ガイド基部
9を支持する補助スライド部を設けるようにし、補助ス
ライド部にはラックを設け、更に補助ガイド板にはこの
ラックに歯合するピニオンと、このピニオンを回転させ
るハンドル等の機構と、ピニオンの回転を阻止するブレ
ーキ機構とを設け、ピニオンの回転により補助ガイド板
に対する補助スライド部の位置を変え、ブレーキ機構に
より補助スライド部の位置を固定できるようにしてもよ
い。
【0058】同様に、第1アーム2に対する第2アーム
の位置の変更及び第1アーム2への第2アームの固定も
同様のラック・ピニオン機構によるようにしてもく、こ
の場合には操作性がより向上する。
【0059】実施の形態5.本発明の実施の形態1及び
2においては、針溝10a1,10a2,10a3、針
溝52a1,52a2,52a3、針溝52b1,52
b2の断面形状は、一辺の長さが穿刺針100の直径よ
りやや大きい正方形または、この正方形の半分(針溝の
底側の半分)がこの正方形に内接する円弧であるものを
想定しているが、本発明を実施する場合にはこれに限ら
ず、穿刺針100の姿勢保持機能を失わない程度に針溝
の深さをより浅いものにし、押圧部10,50の底面側
を針ガイド基部9,90の他端側の面に押圧したとき、
押圧部10,50の底面側と針ガイド基部9,90の他
端側の面との間に隙間が残るようにしてもよい。また、
針溝の断面において、針溝の浅い部分が表面方向に広が
っている台形等の形状にしてもよい。このような構成に
することにより、作業終了時等において、押圧部10,
50が針ガイド基部9,90に押圧されている状態が解
除されたとき、穿刺針100が針溝から外れやすくな
る。
【0060】本発明の実施の形態1においては、針溝1
0a1,10a2,10a3は押圧部10側に設けられ
ているが、本発明を実施する場合にはこれに限らず、針
ガイド基部9側に設けるようにしてもよい。また、本発
明の実施の形態2においては、針溝52a1,52a
2,52a3、針溝52b1,52b2は押圧部50側
に設けられているが、本発明を実施する場合にはこれに
限らず、針ガイド基部90側に設けるようにしてもよ
い。この場合は、作業終了時等において、押圧部50の
底面側と針ガイド基部90の他端側の面とが離れた状態
になっても穿刺針100が針溝52a1,52a2,5
2a3、針溝52b1,52b2から外れない場合は、
術者が直ちに外さなければならない。また、押圧部1
0,50と針ガイド基部9,90との両方に、深さが針
溝10a1,10a2,10a3、針溝52a1,52
a2,52a3、針溝52b1,52b2の半分程度の
針溝を設けるようにしてもよい。この場合は、それぞれ
の針溝の深さが浅くなり、作業終了時等において針溝か
ら穿刺針100が更に外れやすくなる。
【0061】このように、針ガイド基部9,90の一端
側に円柱状の窪み9a,90aが設けられており、この
円柱状の窪み9a,90aに螺子棒7の頭部7bにおけ
る円柱部7b1が遊嵌している状態で、針ガイド基部
9,90の一端側(内部に円柱状の窪み9a,90aが
あるところ)に設けられている螺子孔に螺合している第
3螺子11を締めつけることにより針ガイド基部9,9
0が螺子棒7に固定されるようにしたが、本発明を実施
する場合にはこれに限らず、針ガイド基部9,90の一
端側に円柱状の凸部が設けられているとともに、螺子棒
7の頭部には円柱状の窪みが設けられており、これらの
凸部と凹部とが遊嵌している状態で、螺子棒7の頭部
(内部に円柱状の窪みがあるところ)に設けられている
螺子孔に螺合している螺子を締めつけることにより針ガ
イド基部9,90が螺子棒7に固定されるようにしても
よい。
【0062】実施の形態6.上記各実施の形態において
は、第1アーム2は台座1に固定されているが、本発明
を実施する場合には、例えば、患者のベッドの側面にレ
ール状の取付部を設けるとともに、第1アーム2の一端
にこの取付部への固定機構を設け、台座1を使用せずに
第1アーム2をこの取付部に固定するようにしてもよ
い。
【0063】また、第2アームの全体または第2アーム
の途中から先が、図13における第1アーム102の回
動軸の方向と同じ方向に回動可能、かつ、所定範囲内の
任意の回動位置で固定可能な構成にしてもよく、本発明
の実施の形態3の場合と同様の効果が得られる。
【0064】実施の形態のまとめ (1) 本発明の実施の形態における穿刺針の姿勢保持
装置によれば、それぞれの所定の面相互を接近させたり
離隔させたりすることが可能で、それぞれの所定の面相
互が近接または接触した状態にあるとき、所定の穿刺針
の姿勢を固定する所定数のガイドが形成されるように、
それぞれの所定面のうちの一方または両方に直線状の針
溝10a1,10a2,10a3、52a1,52a
2,52a3、52b1,52b2が所定数設けられて
いる針ガイド基部9,90及び押圧部10,50と、針
ガイド基部9,90の位置及び姿勢を設定可能に針ガイ
ド基部9,90を支持する台座1、第1アーム2、ガイ
ド板3及びスライド部5及び第2螺子6、螺子棒7及び
ナット8からなる支持部とを備えるようにしたので、穿
刺針100の先端を正確に位置決めする作業を容易化で
きる効果がある。また、穿刺針100の先端を正確に位
置決めできるから患者の安全性がより向上でき、そし
て、術者が被爆する可能性を回避できるから術者の安全
性も向上する。
【0065】(2) 更に、針ガイド基部9,90及び
押圧部10,50により形成される穿刺針100のガイ
ドの位置及び姿勢を容易に設定することができ、穿刺針
100の先端の位置決め中に穿刺針100の先端が常に
映像画面に写る姿勢、即ち、CT等における所定の撮像
面内またはその付近内で穿刺針100が移動する姿勢に
容易に設定することができる穿刺針の姿勢保持装置を得
る。
【0066】即ち、本実施の形態の支持部は、板状のベ
ース1と、一端がベース1に支持されている第1アーム
2と、第1アーム2における所定範囲内の位置に固定可
能なガイド板3及びスライド部5及び第2螺子6からな
る第2アームと、第2アームに支持されるとともに針ガ
イド基部9,90を相対回動位置を設定可能に支持し、
ガイド板3及びスライド部5及び第2螺子6からなる第
2アームに直交する方向の螺子棒7及びナット8からな
る第3アームとを備え、前記第2アームは第1アーム2
に固定されたところから前記第3アームを支持するとこ
ろまでの長さが設定可能であり、第3アームは第2アー
ムに支持されているところから針ガイド基部9,90を
支持するところまでの長さを設定可能であるようにした
ので、針ガイド基部9,90及び押圧部10,50によ
り形成される穿刺針100のガイドの位置及び姿勢を容
易に設定できる効果がある。また、穿刺針100の先端
の位置決め中に穿刺針100の先端が常に映像画面に写
る姿勢、即ち、CT等における所定の撮像面内またはそ
の付近内で穿刺針100が移動する姿勢に容易に設定す
ることができる効果がある。
【0067】(3) 装置全体の大きさが大きくなるの
を防止でき、CT等の中に容易に入れることができる穿
刺針の姿勢保持装置を得る。
【0068】即ち、第1アーム2が滑らかに曲がる逆L
字状の形状をなしているようにしたので、第1アーム2
が患者の体に沿って走ることになりガイド板3及びスラ
イド部5及び第2螺子6からなる第2アームは短いもの
で済むとともに、装置全体の大きさが大きくなるのを防
止でき、CT等の中に容易に入れることができる効果が
ある。
【0069】(4) 第1アーム2へのガイド板3及び
スライド部5及び第2螺子6からなる第2アームの取付
位置の設定が容易に行えるとともに、この設定のための
機構を安価に穿刺針の姿勢保持装置を得る。
【0070】即ち、第1アーム2には中心線上にまたは
中心線に沿って所定のスリット2aが設けられており、
第1螺子4をこのスリット2aに通してガイド板3及び
スライド部5及び第2螺子6からなる第2アームに設け
られている螺子孔3bkに螺合させて締めつけることに
より第1アーム2に、ガイド板3及びスライド部5及び
第2螺子6からなる第2アームが固定されるようにした
ので、第1アーム2に対する前記第2アームの取付位置
の設定が容易に行えるとともに、この設定のための機構
が安価に得られる効果がある。
【0071】(5) 螺子棒7及びナット8からなる第
3アームに対する針ガイド基部9,90の相対回転位置
を任意に設定できる穿刺針の姿勢保持装置を得る。
【0072】即ち、ガイド板3及びスライド部5及び第
2螺子6からなる第2アームは、第1螺子4が螺合する
螺子孔3bkが設けられているガイド部3と、ガイド部
3にガイドされてスライドし、中心線上または中心線に
沿って所定のスリット5aが設けられているとともに螺
子棒7及びナット8からなる第3アームを支持するスラ
イド部5とを有し、第2螺子6をこのスリット5aに通
してガイド部3に設けられている螺子孔3bkに螺合さ
せて締めつけることによりスライド部5がガイド部3に
固定されるようにしたので、ガイド板3及びスライド部
5及び第2螺子6からなる第2アームの伸縮が容易に行
えるとともに、前記第2アームが安価に得られる効果が
ある。
【0073】(6) 第1アーム2と直交する方向に患
者が寝ている場合において、穿刺針100のガイドの位
置を患者の身長方向に容易に微調でき、肋骨等の障害物
を避けてのガイドの位置及び姿勢の設定が容易に行える
穿刺針の姿勢保持装置を得る。
【0074】即ち、ガイド板3及びスライド部5及び第
2螺子6からなる第2アームにおける螺子棒7及びナッ
ト8からなる第3アームを支持するところには、所定の
突起を有する貫通孔5b1,5c1が設けられており、
螺子棒7及びナット8からなる第3アームは、この貫通
孔5b1,5c1に遊嵌するとともに突起が遊嵌する摺
動溝7aが軸方向に設けられている螺子棒7と、軸方向
への移動が阻止さた状態でこの螺子棒7に螺合している
ナット8とを有し、針ガイド基部9,90を支持すると
ころは螺子棒7の頭部7bであるようにしたので、例え
ば、第1アーム2と直交する方向に患者が寝ている場合
において、穿刺針100のガイドの位置を患者の身長方
向に容易に微調でき、肋骨等の障害物を避けてのガイド
の位置及び姿勢の設定が容易に行える効果がある。
【0075】(7) 螺子棒7及びナット8からなる第
3アームの姿勢を安定に保持するとともに、ナット8の
移動が阻止されたガイド板3及びスライド部5及び第2
螺子6からなる第2アームが安価に構成される穿刺針の
姿勢保持装置を得る。
【0076】即ち、ガイド板3及びスライド部5及び第
2螺子6からなる第2アームにおける螺子棒7及びナッ
ト8からなる第3アームを支持する付近は二股に分かれ
ていて、二股に分かれたそれぞれに突起のある貫通孔5
b1,5c1が設けられており、螺子棒7及びナット8
からなる第3アームの螺子棒7はこれらの貫通孔5b
1,5c1の両方に遊嵌しているとともに、ナット8は
この二股の間で螺子棒7に螺合することにより軸方向へ
の移動が阻止されているようにしたので、螺子棒7及び
ナット8からなる第3アームの姿勢を安定に保持すると
ともに、ナット8の移動が阻止されたガイド板3及びス
ライド部5及び第2螺子6からなる第2アームが安価に
得られる効果がある。
【0077】(8) 螺子棒7及びナット8からなる第
3アームに対する針ガイド基部9,90の相対回転位置
が任意に設定できる穿刺針の姿勢保持装置を得る。
【0078】即ち、螺子棒7及びナット8からなる第3
アームにおける針ガイド基部9,90を支持するところ
には円柱部7bまたは円筒部が設けられているととも
に、針ガイド基部9,90には円柱部7bに遊嵌する凹
部または円柱状の窪み部に遊嵌する凸部が設けられてお
り、それぞれが遊嵌した状態で針ガイド基部9,90ま
たは螺子棒7及びナット8からなる第3アームに設けら
れている螺子孔に第3螺子11を螺合させ締めつけるこ
とにより針ガイド基部9,90が螺子棒7及びナット8
からなる第3アームに固定されるようにしたので、前記
第3アームに対する針ガイド基部9,90の相対回転位
置が任意に設定できる効果がある。
【0079】(9) 第1アーム2へのガイド板3及び
スライド部5及び第2螺子6からなる第2アームの固定
位置を読取ることができ、前回の固定位置に再び固定し
たい場合に、前回の固定位置における目盛の値が分かれ
ば容易に対応できる穿刺針の姿勢保持装置を得る。
【0080】即ち、第1アーム2に所定の目盛が設けら
れているようにしたので、第1アーム2へのガイド板3
及びスライド部5及び第2螺子6からなる第2アームの
固定位置を読取ることができ、前回の固定位置に再び固
定したい場合に、前回の固定位置における目盛の値が分
かれば容易に対応できる効果がある。
【0081】(10) 螺子棒7及びナット8からなる
第3アームに対する針ガイド基部9,90の相対回転位
置を読取ることができ、前回の固定位置に再び固定した
い場合に、前回の固定位置における目盛の値が分かれば
容易に対応できる穿刺針の姿勢保持装置を得る。
【0082】即ち、螺子棒7及びナット8からなる第3
アームにおける針ガイド基部9,90を支持するとこ
ろ、及び針ガイド基部9,90にはフランジ9b,7b
1が設けられており、それぞれのフランジは接近して対
向し、いずれか一方のフランジには所定の目盛が付与さ
れているとともに、他方のフランジには少なくとも1本
の基準線が付与されているようにしたので、螺子棒7及
びナット8からなる第3アームに対する針ガイド基部
9,90の相対回転位置を読取ることができ、前回の固
定位置に再び固定したい場合に、前回の固定位置におけ
る目盛の値が分かれば容易に対応できる効果がある。
【0083】(11) ベース1に平行で第1アーム2
の回動軸と直交する方向に患者が寝ている場合におい
て、病巣部等の目標位置を含む患者の身長方向と垂直な
平面上に肋骨等の障害物がある場合に、障害物を避けて
のガイドの位置及び姿勢の設定が容易に行える穿刺針の
姿勢保持装置を得る。
【0084】即ち、第1アーム2は回動可能にベース1
側に一端が軸支され、所定範囲内の任意の回動角度で固
定可能であるようにしたので、例えば、ベース1に平行
で第1アーム2の回動軸と直交する方向に患者が寝てい
る場合において、病巣部等の目標位置を含む患者の身長
方向と垂直な平面上に肋骨等の障害物がある場合に、障
害物を避けてのガイドの位置及び姿勢の設定が容易に行
える効果がある。
【0085】(12) 第1アーム2の回動位置を読取
ることができ、前回の固定位置に再び固定したい場合
に、前回の固定位置における目盛の値が分かれば容易に
対応できる穿刺針の姿勢保持装置を得る。
【0086】即ち、ベース1側に第1アーム2の回動角
度を示す目盛が設けられているようにしたので、第1ア
ーム2の回動位置を読取ることができ、前回の固定位置
に再び固定したい場合に、前回の固定位置における目盛
の値が分かれば容易に対応できる効果がある。
【0087】(13) それぞれ針溝52a1,52a
2,52a3、52b1,52b2の数、針溝の間隔、
針溝の大きさ等の異なる複数の補助板52を用意してお
き、それらの中から適宜選択した補助板52を用いるこ
とにより、病巣の大さ等の目的に応じた木目細かい対応
が容易にできる穿刺針の姿勢保持装置を得る。
【0088】即ち、針ガイド基部9,90、及び押圧部
10,50のうちの一方または両方には、着脱可能な補
助板52が装着され、補助板52が装着されている針ガ
イド基部または押圧部の所定の面は補助板52の面であ
り、直線状の所定数の針溝52a1,52a2,52a
3、52b1,52b2はこの補助板52の面に設けら
れているようにしたので、例えば、それぞれ針溝の数、
針溝の間隔、針溝の大きさ等の異なる複数の補助板52
を用意しておき、それらの中から適宜選択した補助板5
2を用いることにより、病巣の大さ等に応じた木目細か
い対応が容易にできる効果がある。
【0089】
【発明の効果】請求項1の穿刺針の姿勢保持装置におい
ては、所定の面相互を接離自在で、前記面相互が近接ま
たは接触状態にあるとき、所定の穿刺針の長さ方向のみ
の移動を許容する姿勢を維持する所定数のガイドが形成
される針ガイド部と、その針ガイド部の位置及び姿勢を
支持する支持部とを備えるようにしたので、穿刺針の先
端を正確に位置決めする作業を容易化できる効果があ
る。また、穿刺針の先端を正確に位置決めできるから患
者の安全性がより向上でき、そして、術者が被爆する可
能性を回避できるから術者の安全性も向上する。
【0090】請求項2の穿刺針の姿勢保持装置における
前記支持部は、全体を受ける板状のベースと、一端が前
記ベースに支持される第1アームと、前記第1アームの
所定範囲内の位置に固定自在な第2アームと、前記第2
アームに支持され、かつ、前記針ガイド部を取付け、前
記第2アームに略直交する第3アームとを備え、前記第
2アームは前記第1アームの固定位置から前記第3アー
ムの支持位置までの長さが変更自在であり、前記第3ア
ームは前記第2アームの支持位置から前記針ガイド部の
支持位置までの長さが変更自在であるから、請求項1に
記載の効果に加えて、針ガイド部による穿刺針のガイド
の位置及び姿勢を容易に設定できる効果がある。また、
穿刺針の先端の位置決め中に穿刺針の先端が常に映像画
面に写る姿勢、即ち、CT等における所定の撮像面内ま
たはその付近内で穿刺針が移動する姿勢に容易に設定す
ることができる効果がある。
【0091】請求項3の穿刺針の姿勢保持装置における
前記第1アームは、滑らかに弧状に曲がる略逆L字状の
形状としたものであるから、請求項2に記載の効果に加
えて、第1アームが患者の体に沿って走ることになり第
2アームは短いもので済むとともに、装置全体の大きさ
が大きくなるのを防止でき、CT等の中に容易に入れる
ことができる効果がある。
【0092】請求項4の穿刺針の姿勢保持装置における
前記第1アームは、その中心線上または中心線に沿って
所定のスリットが設けられており、第1螺子をこのスリ
ットに通して、前記第1アームに前記第2アームを固定
するものであるから、請求項2または請求項3に記載の
効果に加えて、第1アームに対する第2アームの取付位
置の設定が容易に行えるとともに、この設定のための機
構が安価に得られる効果がある。
【0093】請求項5の穿刺針の姿勢保持装置における
前記第2アームは、第3アームを支持するスライド部を
有しているものであるから、請求項2乃至請求項4のい
ずれか1つに記載の効果に加えて、第2アームの伸縮が
容易に行えるとともに、第2アームが安価に得られる効
果がある。
【0094】請求項6の穿刺針の姿勢保持装置における
前記第2アームによる第3アームの支持は、回転方向へ
の移動を阻止した状態で、その軸方向の移動のみ自在な
ナットと螺合する螺子を有し、前記螺子の頭部には前記
針ガイド部を固着したものであるから、請求項2乃至請
求項5記載のいずれか1つに記載の効果に加えて、例え
ば、第1アームと直交する方向に患者が寝ている場合、
穿刺針のガイドの位置を患者の身長方向に容易に微調整
でき、肋骨等の障害物を避けてのガイドの位置及び姿勢
の設定が容易に行える効果がある。
【0095】請求項7の穿刺針の姿勢保持装置における
前記第2アームの第3アームの支持部分は、二股に分か
れており、前記第3アームの前記螺子はこれら両方の貫
通孔に遊嵌し、かつ、前記ナットはこの二股の間で前記
螺子に螺合することにより回転方向の移動が阻止され、
前記螺子の軸方向のみに移動するものであるから、請求
項6に記載の効果に加えて、第3アームの姿勢を安定に
保持するとともに、ナットの移動が阻止された第2アー
ムが安価に得られる効果がある。
【0096】請求項8の穿刺針の姿勢保持装置における
前記針ガイド部は、前記第3アームに回動自在に固定さ
れるものであるから、請求項2乃至請求項7のいずれか
1つに記載の効果に加えて、第3アームに対する針ガイ
ド部の相対回転位置が任意に設定できる効果がある。
【0097】請求項9の穿刺針の姿勢保持装置における
前記第1アームには、所定の目盛が設けたものであるか
ら、請求項2乃至請求項8のいずれか1つに記載の効果
に加えて、第1アームに対する第2アームの固定位置を
読取ることができ、前回の固定位置に再び固定したい場
合に、前回の固定位置における目盛の値が分かれば容易
に対応できる効果がある。かつ、微調整ができる効果が
ある。
【0098】請求項10の穿刺針の姿勢保持装置におけ
る前記第3アームに回動自在に固定された前記針ガイド
部には、1対のフランジが接近して対向配置され、いず
れか一方の前記フランジには所定の目盛が付与され、他
方のフランジには少なくとも1本の基準線が付与されて
いるものであるから、請求項2乃至請求項9のいずれか
1つに記載の効果に加えて、第3アームに対する針ガイ
ド部の相対回転位置を読取ることができ、前回の固定位
置に再び固定したい場合に、前回の固定位置における目
盛の値が分かれば容易に対応できる効果がある。かつ、
微調整ができる効果がある。
【0099】請求項11の穿刺針の姿勢保持装置におけ
る前記第1アームは、回動自在にベース側に一端が軸支
され、所定範囲内の回動角度で固定自在としたものであ
るから、請求項2乃至請求項10のいずれか1つに記載
の効果に加えて、例えば、ベースに平行で第1アームの
回動軸と直交する方向に患者が寝ている場合、病巣部等
の目標位置を含む患者の身長方向と垂直な平面上に肋骨
等の障害物がある場合に、障害物を避けてのガイドの位
置及び姿勢の設定が容易に行える効果がある。
【0100】請求項12の穿刺針の姿勢保持装置におけ
る前記ベース側には、前記第1アームの回動角度を示す
目盛が付与されているから、請求項11記載の効果に加
えて、第1アームの回動位置を読取ることができ、前回
の固定位置に再び固定したい場合に、前回の固定位置に
おける目盛の値が分かれば容易に対応できる効果があ
る。かつ、微調整ができる効果がある。
【0101】請求項13の穿刺針の姿勢保持装置におけ
る前記針ガイド部のうちの一方または両方には、着脱可
能な補助板が装着され、前記補助板の面には直線状の所
定数の直線状の針溝が設けられているものであるから、
請求項1乃至請求項12のいずれか1つに記載の効果に
加えて、例えば、それぞれ溝の数、溝の間隔、溝の大き
さ等の異なる複数の補助板を用意しておき、それらの中
から適宜選択した補助板を用いることにより、病巣の大
さ等に応じた木目細かい対応が容易にできる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の形態1による穿刺針の
姿勢保持装置の斜視図である。
【図2】 図2は図1に示す穿刺針の姿勢保持装置の部
分拡大図である。
【図3】 図3は図1に示す穿刺針の姿勢保持装置の部
分拡大図である。
【図4】 図4は図1に示す穿刺針の姿勢保持装置の正
面図である。
【図5】 図5は図1に示す穿刺針の姿勢保持装置にお
ける部分拡大平面図である。
【図6】 図6は図1に示す穿刺針の姿勢保持装置にお
ける部分拡大平面図である。
【図7】 図7は図1に示す穿刺針の姿勢保持装置にお
いて押圧部が回動する様子を示す説明図である。
【図8】 図8は図1に示す穿刺針の姿勢保持装置にお
ける押圧部の正面図及び側面図である。
【図9】 図9は本発明の実施の形態2による押圧部及
び針ガイド基部付近の要部平面図である。
【図10】 図10は本発明の実施の形態2による押圧
部及び針ガイド基部付近の要部正面側面図である。
【図11】 図11は本発明の実施の形態2による補助
板が押圧部の溝にスライドしながら装着される状態を示
す説明図である。
【図12】 図12は本発明の実施の形態1及び2の穿
刺針の姿勢保持装置の使用方法を説明するための説明図
である。
【図13】 図13は本発明の実施の形態3による穿刺
針の姿勢保持装置の第2アーム、第3アームが取外され
た状態における正面図である。
【図14】 図14は本発明の実施の形態3による穿刺
針の姿勢保持装置の第2アーム及び第3アームが取外さ
れた状態における側面図である。
【符号の説明】
1 台座 2 第1アーム 3 ガイド板 4 第1螺子 5 スライド部 6 第2螺子 7 螺子 8 ナット 9 針ガイド基部 10 押圧部 11 第3螺子 12 つまみ 50 押圧部 51 押圧部本体 52 補助板 90 針ガイド基部 101 台座 102 第1アーム 103 止め螺子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅井 敏 愛知県名古屋市中川区伏屋一丁目102番地 有限会社旭計測内 Fターム(参考) 4C066 AA09 BB05 CC01 DD06 FF04 KK08 NN14

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の面相互を接離自在で、前記面相互
    が近接または接触状態にあるとき、所定の穿刺針の長さ
    方向のみの移動を許容する姿勢を維持する所定数のガイ
    ドが形成される針ガイド部と、前記針ガイド部の位置及
    び姿勢を支持する支持部とを備えたことを特徴とする穿
    刺針の姿勢保持装置。
  2. 【請求項2】 前記支持部は、全体を受ける板状のベー
    スと、一端が前記ベースに支持される第1アームと、前
    記第1アームの所定範囲内の位置に固定自在な第2アー
    ムと、前記第2アームに支持され、かつ、前記針ガイド
    部を取付け、前記第2アームに略直交する第3アームと
    を備え、 前記第2アームは前記第1アームの固定位置から前記第
    3アームの支持位置までの長さが変更自在であり、前記
    第3アームは前記第2アームの支持位置から前記針ガイ
    ド部の支持位置までの長さが変更自在であることを特徴
    とする請求項1記載の穿刺針の姿勢保持装置。
  3. 【請求項3】 前記第1アームは、滑らかに弧状に曲が
    る略逆L字状の形状としたことを特徴とする請求項2に
    記載の穿刺針の姿勢保持装置。
  4. 【請求項4】 前記第1アームには、その中心線上また
    は中心線に沿って所定のスリットが設けられており、第
    1螺子をこのスリットに通して、前記第1アームに前記
    第2アームを固定することを特徴とする請求項2または
    請求項3に記載の穿刺針の姿勢保持装置。
  5. 【請求項5】 前記第2アームは、第3アームを支持す
    るスライド部を有していることを特徴とする請求項2乃
    至請求項4のいずれか1つに記載の穿刺針の姿勢保持装
    置。
  6. 【請求項6】 前記第2アームによる第3アームの支持
    は、回転方向への移動を阻止した状態で、その軸方向の
    移動のみ自在なナットと螺合する螺子を有し、前記螺子
    の頭部には前記針ガイド部を固着したことを特徴とする
    請求項2乃至請求項5記載のいずれか1つに記載の穿刺
    針の姿勢保持装置。
  7. 【請求項7】 前記第2アームの第3アームの支持部分
    は、二股に分かれており、前記第3アームの前記螺子は
    これら両方の貫通孔に遊嵌し、かつ、前記ナットはこの
    二股の間で前記螺子に螺合することにより回転方向の移
    動が阻止され、前記螺子の軸方向のみに移動することを
    特徴とする請求項6に記載の穿刺針の姿勢保持装置。
  8. 【請求項8】 前記針ガイド部は、前記第3アームに回
    動自在に固定されていることを特徴とする請求項2乃至
    請求項7のいずれか1つに記載の穿刺針の姿勢保持装
    置。
  9. 【請求項9】 前記第1アームには、所定の目盛が設け
    られていることを特徴とする請求項2乃至請求項8のい
    ずれか1つに記載の穿刺針の姿勢保持装置。
  10. 【請求項10】 前記第3アームに回動自在に固定され
    た前記針ガイド部には、1対のフランジが接近して対向
    配置され、いずれか一方の前記フランジには所定の目盛
    が付与され、他方のフランジには少なくとも1本の基準
    線が付与されていることを特徴とする請求項2乃至請求
    項9のいずれか1つに記載の穿刺針の姿勢保持装置。
  11. 【請求項11】 前記第1アームは、回動自在にベース
    側に一端が軸支され、所定範囲内の回動角度で固定自在
    なことを特徴とする請求項2乃至請求項10のいずれか
    1つに記載の穿刺針の姿勢保持装置。
  12. 【請求項12】 前記ベース側には、前記第1アームの
    回動角度を示す目盛が付与されていることを特徴とする
    請求項11記載の穿刺針の姿勢保持装置。
  13. 【請求項13】 前記針ガイド部のうちの一方または両
    方には、着脱可能な補助板が装着され、前記補助板の面
    には直線状の所定数の直線状の針溝が設けられているこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項12のいずれか1つ
    に記載の穿刺針の姿勢保持装置。
JP30151399A 1999-10-22 1999-10-22 穿刺針の姿勢保持装置 Expired - Fee Related JP4378495B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30151399A JP4378495B2 (ja) 1999-10-22 1999-10-22 穿刺針の姿勢保持装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30151399A JP4378495B2 (ja) 1999-10-22 1999-10-22 穿刺針の姿勢保持装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001120659A true JP2001120659A (ja) 2001-05-08
JP4378495B2 JP4378495B2 (ja) 2009-12-09

Family

ID=17897841

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30151399A Expired - Fee Related JP4378495B2 (ja) 1999-10-22 1999-10-22 穿刺針の姿勢保持装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4378495B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007163256A (ja) * 2005-12-13 2007-06-28 Sus Corp 機器位置決め装置と機器位置決め装置用回転機構
WO2018015994A1 (ja) * 2016-07-19 2018-01-25 オリンパス株式会社 医療デバイス保持装置
CN109884953A (zh) * 2019-03-20 2019-06-14 孔汶 一种智能自动化打疫苗设备
CN113069112A (zh) * 2021-03-16 2021-07-06 四川省肿瘤医院 一种自动采血系统
CN113712646A (zh) * 2021-09-27 2021-11-30 刘旺 一种临床用b超微创手术穿刺定位器
CN114224450A (zh) * 2021-12-31 2022-03-25 厦门大学 多用途可调式经皮穿刺手术用固定导板
CN115414098A (zh) * 2022-09-05 2022-12-02 中国医科大学 一种甲乳外科临床用高精度多角度穿刺引流装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01146545A (ja) * 1987-12-02 1989-06-08 Olympus Optical Co Ltd 脳手術装置
JPH03111346U (ja) * 1990-02-27 1991-11-14
JPH03116814U (ja) * 1990-03-15 1991-12-03
JPH07184928A (ja) * 1993-12-28 1995-07-25 Topcon Corp 手術用顕微鏡

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01146545A (ja) * 1987-12-02 1989-06-08 Olympus Optical Co Ltd 脳手術装置
JPH03111346U (ja) * 1990-02-27 1991-11-14
JP2551582Y2 (ja) * 1990-02-27 1997-10-22 株式会社島津製作所 医用案内針の刺入指示装置
JPH03116814U (ja) * 1990-03-15 1991-12-03
JPH0713689Y2 (ja) * 1990-03-15 1995-04-05 テルモ株式会社 穿刺針挿入用補助具
JPH07184928A (ja) * 1993-12-28 1995-07-25 Topcon Corp 手術用顕微鏡

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007163256A (ja) * 2005-12-13 2007-06-28 Sus Corp 機器位置決め装置と機器位置決め装置用回転機構
WO2018015994A1 (ja) * 2016-07-19 2018-01-25 オリンパス株式会社 医療デバイス保持装置
JPWO2018015994A1 (ja) * 2016-07-19 2019-05-16 オリンパス株式会社 医療デバイス保持装置
US11446115B2 (en) 2016-07-19 2022-09-20 Olympus Corporation Medical device holding apparatus
CN109884953A (zh) * 2019-03-20 2019-06-14 孔汶 一种智能自动化打疫苗设备
CN109884953B (zh) * 2019-03-20 2020-05-19 孔汶 一种智能自动化打疫苗设备
CN113069112A (zh) * 2021-03-16 2021-07-06 四川省肿瘤医院 一种自动采血系统
CN113069112B (zh) * 2021-03-16 2023-07-04 四川省肿瘤医院 一种自动采血系统
CN113712646A (zh) * 2021-09-27 2021-11-30 刘旺 一种临床用b超微创手术穿刺定位器
CN114224450A (zh) * 2021-12-31 2022-03-25 厦门大学 多用途可调式经皮穿刺手术用固定导板
CN114224450B (zh) * 2021-12-31 2023-07-11 厦门大学 多用途可调式经皮穿刺手术用固定导板
CN115414098A (zh) * 2022-09-05 2022-12-02 中国医科大学 一种甲乳外科临床用高精度多角度穿刺引流装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4378495B2 (ja) 2009-12-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE69733624T2 (de) Bildgesteuertes chirurgisches System
JP4382667B2 (ja) 医療装置用ガイド
US20220031420A1 (en) Surgical Head Clamp and Robotics Platform
JP4248631B2 (ja) 手術器具支持装置
US4733661A (en) Guidance device for C.T. guided drainage and biopsy procedures
US5464410A (en) Imaging fixation and localization system with respiratory feedback device
US6110112A (en) Medical guide apparatus for breath-coordinated puncturing of the body or a body cavity
US5030223A (en) Head mounted stereotaxic apparatus
US7395563B2 (en) Support system for use when performing medical imaging of a patient
EP3363392A1 (en) Medical guidance device with closed-frame arc guide
US20050033315A1 (en) Apparatus and method for guiding a medical device
JP5137149B2 (ja) 超伝導磁気測定装置の制御方法
WO2005065337A2 (en) Apparatus and method for guiding a medical device in multiple planes
US20050171559A1 (en) Stereotactic apparatus and methods
EP3072472B1 (en) Stereotactic whole-body guide system for precisely positioning surgical instruments inside the body
US20020156369A1 (en) Simplified stereotactic apparatus and methods
US20130066232A1 (en) Axial Surgical Trajectory Guide
WO1998031273A1 (en) Omni-directional precision instrument platform
CN211433200U (zh) 一种微创手术导航穿刺器具
US5102391A (en) Guidance device for C. T. guided drainage and biopsy procedures
US20180168766A1 (en) Noninvasive stereotactic assembly
JP3827890B2 (ja) 穿刺針ガイド器具
JP2001120659A (ja) 穿刺針の姿勢保持装置
CN111544131A (zh) 一种双坐标空间定位装置
US20190216569A1 (en) Method and apparatus for guiding a surgical instrument to a target location

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061018

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090507

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090703

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090728

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090825

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121002

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4378495

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121002

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121002

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121002

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151002

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees