JPWO2017221297A1 - 排気管 - Google Patents
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Abstract
Description
排気管が完全に閉塞されるのを抑制するのが望ましい。
上記構成によれば、曲がり部は非閉塞流路を有する。そして、非閉塞流路は、曲がり部の下側端部では、下側の側壁よりも上側の側壁に接近した状態で配される。このため、傾斜状態となっても、凝縮水が下側端部側から非閉塞流路に流入するのを抑制できる。
なお、上記構成において、仕切り部は、隆起部をさらに有しても良い。隆起部は、非閉塞流路の底面をなす部分であって、傾斜部の下側端部側に位置し、上方に隆起していても良い。
このような構成によれば、他の流路が狭められるのを抑制しながら、基準面に対する傾斜部の傾きを大きくすることができる。そして、該傾きを大きくすることで、傾斜状態である場合に、非閉塞流路に溜まった凝縮水を、より確実に下側端部側に流出させることが可能となる。したがって、より一層、排気管が完全に閉塞されるのを抑制できる。
[構成の説明]
図1A〜1Eに示す第1実施形態の排気管1は、車両に搭載される。排気管1は、車両のエンジンからの排ガスを外部に排出する。排気管1は、マフラー2に繋がっており、排ガスをマフラー2に向けて流下させる。以後、排ガスの流路における上流側,下流側を、単に上流側,下流側と記載する。
曲がり部10は、車両の後方に向かって延びており、屈曲した形状を有する。曲がり部10は、底部区間10aと傾斜区間10bとを有する。
傾斜部11aは、底部区間10aの非閉塞流路12の底面をなす平板状の部分である。傾斜部11aは、底部区間10aにおける傾斜区間10b側の端部(換言すれば、下流側の端部)から、下側端部に到達する手前の地点(以後、隆起位置と記載)にわたる部分である。隆起位置は、下側端部の付近の地点である。傾斜部11aは、下側端部側が基準面10cに対し下方に傾いている。
なお、曲がり部10の長さは、車両が後傾姿勢である際に、曲がり部10の非閉塞流路12が凝縮水により閉塞されるのを好適に回避できるように調整される。該長さは、例えば、排気管1の長さ又は太さ、底部区間10aと傾斜区間10bとが交差する角度、車両のエンジンの排気量等に基づき定められる。
(1)第1実施形態の排気管1の曲がり部10は、非閉塞流路12を有する。そして、非閉塞流路12は、他の流路13の上側に位置する。このため、傾斜状態となっても、凝縮水が下側端部側から非閉塞流路12に流入するのを抑制できる。
(2)また、仕切り部11の下側端部には、隆起部11bが設けられている。このため、傾斜状態である場合であっても、隆起部11bにより、下側端部側から非閉塞流路12に凝縮水が流入するのを抑制できる。したがって、より一層、排気管1が完全に閉塞されるのを抑制できる。
[構成の説明]
第2実施形態の排気管は、曲がり部の構成が第1実施形態の排気管1と相違している。以下では、図2A〜2Cにより、第2実施形態の曲がり部40の構成について説明する。
傾斜部41aは、溝部における傾斜区間40b側の端部から、第1実施形態と同様の隆起位置にわたる区間である。第2実施形態では、底部区間40aの仕切り部41は、基準面40cに沿って延びる。その一方で、傾斜部41aの底部は、下側端部側が基準面40cに対し下方に傾いている。
[効果]
第2実施形態の排気管によれば、第1実施形態における(1),(2)と同様の効果が得られる。また、これらに加え、以下の効果が得られる。
[構成の説明]
第3実施形態の排気管は、曲がり部の構成が第1,第2実施形態の排気管と相違している。以下では、図3A〜3Dにより、第3実施形態の曲がり部50の構成について説明する。
傾斜部51aは、底部区間50aの仕切り部51における、傾斜区間50b側の端部から、第1,第2実施形態と同様の隆起位置にわたる部分である。傾斜部51aは、下側端部側に向かうにつれ、湾曲の度合いが大きくなる。このため、傾斜部51aは、下側端部側が基準面50cに対し下方に傾いた状態となる。
また、曲がり部50の長さは、第1,第2実施形態と同様にして定められる。
[効果]
第3実施形態の排気管によれば、第1実施形態における(1),(2)と同様の効果と、第2実施形態における(1)と同様の効果が得られる。
[構成の説明]
第4実施形態の排気管は、曲がり部の構成が第1〜第3実施形態の排気管と相違している。以下では、図4A〜4Dにより、第4実施形態の曲がり部60の構成について説明する。
傾斜部61aは、底部区間60aの仕切り部61における非閉塞流路62の底面をなす平板状の部分である。傾斜部61aは、傾斜区間60b側の端部から、第1〜第3実施形態と同様の隆起位置にわたって配置される。傾斜部61aは、下側端部側が基準面60cに対し下方に傾いている。
なお、曲がり部60の長さは、第1〜第3実施形態と同様にして定められる。また、第4実施形態の排気管も、第1,第2実施形態と同様にして製造されても良い。
第4実施形態の排気管によれば、第1実施形態における(1),(2)と同様の効果が得られる。
(1)第1〜第4実施形態における排気管の曲がり部における仕切り部には、傾斜部と隆起部とが設けられている。しかしながら、これらの仕切り部に隆起部を設け、傾斜部を設けない構成としても良い。具体的には、第1,第4実施形態の仕切り部11,61においては、傾斜部を、基準面に沿って延びる平板状の部分とすることが考えられる。また、第2実施形態の曲がり部40においては、溝部である傾斜部41aの底部を、基準面40cに沿って延びるようにすることが考えられる。また、第3実施形態の曲がり部50においては、傾斜部51aの湾曲の度合いを一定とし、傾斜部51aが基準面50cに沿って延びるようにすることが考えられる。
具体的には、例えば、第1〜第3実施形態では、非閉塞流路は、曲がり部の上側の側壁に隣接した状態で配置されている。しかし、非閉塞流路は、曲がり部の上側の側壁から離れた状態で配置されていても良い。また、例えば、第4実施形態においても、底部区間60aでは、非閉塞流路62は、曲がり部60の上側の側壁に隣接した状態で配置されている。しかし、底部区間60aの非閉塞流路62は、曲がり部60の上側の側壁から離れた状態で配置されていても良い。
Claims (3)
- 車両に搭載され、エンジンからの排ガスを外部に向けて流下させる排気管であって、
予め定められた基準面に沿って前記排ガスを流下させる底部区間と、前記底部区間の一端から、前記基準面に対し上方に傾いた方向に前記排ガスを流下させる傾斜区間とを有する前記排気管の区間である曲がり部と、
前記曲がり部における前記排ガスの流路を、前記曲がり部にわたって延びる流路である非閉塞流路と他の流路とに仕切る仕切り部と、
を備え、
前記曲がり部における前記底部区間側の端部を下側端部、前記曲がり部における前記傾斜区間側の端部を上側端部とし、
前記非閉塞流路は、前記下側端部において、前記曲がり部の下側の側壁よりも上側の側壁に接近した状態で配され、
前記仕切り部は、前記底部区間にて前記非閉塞流路の底面をなす部分であって、前記下側端部側が前記基準面に対し下方に傾いている傾斜部を有する
排気管。 - 請求項1に記載の排気管において、
前記仕切り部は、前記非閉塞流路の底面をなす部分であって、前記傾斜部の前記下側端部側に位置し、上方に隆起している隆起部をさらに有する
排気管。 - 請求項1又は請求項2に記載の排気管において、
前記傾斜部は、前記仕切り部に設けられた前記底部区間に沿って延びる溝状の部分である
排気管。
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