JP2011102079A - 車両用ディフューザ構造 - Google Patents

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敬太 伊藤
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Abstract

【課題】凝縮水の意匠面側への流出を抑制することができる車両用ディフューザ構造を得る。
【解決手段】下側エクステンション26において、流路32と流路34の境界領域Pに突出部36を形成し、流路32と流路34の境界領域Pから流路32側へ水平に延びると共に、流路32側の下側エクステンション26の表面に対して略直角にせり上がった(立ち上がった)状態で突出させている。この突出部36によって、流路32側の下側エクステンション26の表面に付着した凝縮水38がバッフル22及びリアバンパカバー16側へ移動しないようにしている。これにより、当該凝縮水38のバッフル22及びリアバンパカバー16の表面(意匠面)側への流出を抑制し、バッフル22及びリアバンパカバー16が凝縮水38によって汚れるのを防止する。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用ディフューザ構造に係り、特にリアバンパカバーに形成された排出口の周縁部を覆うバッフルを備えた車両用ディフューザ構造に関する。
従来、車両用ディフューザ構造としては、例えば、特許文献1に開示されたものが知られている。すなわち、マフラパイプと、リアバンパカバーに形成された貫通孔との間に、これらを連通するディフューザが設けられている。また、このディフューザの後端側には、バッフルが設けられており、このバッフルは、上述のリアバンパカバーに形成された貫通孔の内縁部を覆っている。
特開2008−37396号公報
しかしながら、特許文献1に記載の例では、排気ガスが冷却して生成された凝縮水が、ディフューザを経てバッフルやリアバンパカバー側へ移動し、意匠面へ流れてしまうおそれがある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、凝縮水の意匠面側への流出を抑制することができる車両用ディフューザ構造を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の車両用ディフューザ構造は、排気管の後端口と前記後端口よりも車両前後方向後側に配置されたリアバンパカバーに形成された排出口との間の流路を構成するエクステンションと、前記エクステンションの内部の車両下側かつ車両後方側に設けられ、前記エクステンションの表面から立ち上がる壁部と、を備えている。
請求項1に記載の車両用ディフューザ構造では、排気管の後端口とリアバンパカバーに形成された排出口との間の流路がエクステンションによって構成されている。このエクステンションの内部の車両下側かつ車両後方側に、エクステンションの表面から立ち上がる壁部が設けられている。
排気ガスが冷却されると凝縮水が生成されるが、当該凝縮水がエクステンションの表面に付着すると、車両の走行によって凝縮水はエクステンションの表面に沿ってリアバンパカバー側へ移動する。しかし、エクステンションの表面から壁部を立ち上がらせることによって、エクステンションの表面を移動する凝縮水が壁部に当たってリアバンパカバー側への移動が規制される。これにより、凝縮水がリアバンパカバー側へ流出しないようにすることができる。
請求項2に記載の車両用ディフューザ構造は、排気管の後端口と前記後端口よりも車両前後方向後側に配置されたリアバンパカバーに形成された排出口との間の流路を構成するエクステンションと、前記エクステンションの内部の車両下側に設けられ、排気ガスが冷却して生成される凝縮水の前記リアバンパカバー側への進入を規制する壁部と、を備えている。
請求項2に記載の車両用ディフューザ構造では、排気管の後端口とリアバンパカバーに形成された排出口との間の流路がエクステンションによって構成されている。このエクステンションの内部の車両下側に、排気ガスが冷却して生成される凝縮水のリアバンパカバー側への移動を規制する壁部が設けられている。
これにより、凝縮水がエクステンションの表面に付着した際に、エクステンションの表面に沿ってリアバンパカバー側へ移動する凝縮水の移動が壁部によって規制され、当該凝縮水がリアバンパカバー側へ流出しないようにすることができる。
請求項3に記載の車両用ディフューザ構造は、請求項1又は請求項2に記載の車両用ディフューザ構造において、前記エクステンションの前記リアバンパ側に、エクステンション及びリアバンパカバーへ取付けられるバッフルが設けられている。
請求項3に記載の車両用ディフューザ構造では、エクステンションのリアバンパ側には、エクステンション及びリアバンパカバーへ取付けられるバッフルを設けることで、リアバンパカバーとエクステンションの間の隙間を埋めることができる。
請求項4に記載の車両用ディフューザ構造は、請求項1〜3の何れか1項に記載の車両用ディフューザ構造において、前記エクステンションによって構成される流路が、前記排気管側に設けられ、排気管側の断面積が前記リアバンパカバーの排出口側の断面積よりも大きく形成された第1流路と、前記リアバンパカバー側に設けられ、前記第1流路と連通する筒状の第2流路と、を含んで構成され、前記壁部が、前記第1流路と前記第2流路の境界領域に設けられた突出部である。
請求項4に記載の車両用ディフューザ構造では、エクステンションによって構成される流路が、排気管側に設けられた第1流路とリアバンパカバー側に設けられ第2流路とを含んで構成され、第1流路は排気管側の断面積がリアバンパカバーの排出口側の断面積よりも大きくなるように形成され、第2流路は第1流路と連通する筒状を成している。そして、壁部として、第1流路と第2流路の境界領域には突出部が設けられている。
この突出部を第1流路と第2流路の境界領域に設けることで、突出部はリアバンパカバーの排出口の奥方に位置することとなり、車両後方から突出部が目視できないようにすることができる。
請求項5に記載の車両用ディフューザ構造は、請求項1〜3の何れか1項に記載の車両用ディフューザ構造において、前記エクステンションによって構成される流路が、前記排気管側に設けられ、排気管側の断面積が前記リアバンパカバーの排出口側の断面積よりも大きく形成された第1流路と、前記リアバンパカバー側に設けられ、前記第1流路と連通する筒状の第2流路と、を含んで構成され、前記壁部が、前記第2流路に設けられた立壁である。
請求項5に記載の車両用ディフューザ構造では、エクステンションによって構成される流路が、排気管側に設けられた第1流路とリアバンパカバー側に設けられ第2流路とを含んで構成され、第1流路は排気管側の断面積がリアバンパカバーの排出口側の断面積よりも大きくなるように形成され、第2流路は第1流路と連通する筒状を成している。そして、壁部として、第2流路に立壁が設けられている。
この立壁を第2流路側に設けることで、排気量その他の要因などにより、第2流路側へ付着、或いは第1流路から移動してきた凝縮水をリアバンパカバー側へ流出しないようにすることができる。
請求項6に記載の車両ディフューザ構造は、請求項4又は5に記載の車両ディフューザ構造において、前記壁部よりも前記第1流路側に貫通穴が設けられている。
請求項6に記載の車両ディフューザ構造では、壁部よりも第1流路側に貫通穴を設けることで、第1流路を移動する凝縮水を貫通穴へ落下させ、車両走行時でも当該貫通穴を通じて凝縮水を車両下部へ排出することができる。
請求項7に記載の車両ディフューザ構造は、請求項5又は6に記載の車両ディフューザ構造において、前記第2流路の周方向に沿って、複数の前記立壁が設けられている。
請求項7に記載の車両ディフューザ構造では、複数の立壁を設けることで、リアバンパカバーの排出口から目視可能な立壁の面積を小さくすることができる。
請求項8に記載の車両ディフューザ構造は、請求項7に記載の車両ディフューザ構造において、前記立壁から前記第1流路の端部まで連続する溝部が前記エクステンションに形成されている。
請求項8に記載の車両ディフューザ構造では、立壁から第1流路の端部まで連続する溝部をエクステンションに形成することで、立壁によってその移動が規制された凝縮水を、溝部を通じて確実に第1流路の端部側へ案内することができる。
以上詳述したように、請求項1に記載の車両ディフューザ構造によれば、凝縮水の意匠面側への流出を抑制することができる。
請求項2に記載の車両ディフューザ構造によれば、凝縮水の意匠面側への流出を抑制することができる。
請求項3に記載の車両ディフューザ構造によれば、美観を向上させることができ、意匠上好ましい。
請求項4に記載の車両ディフューザ構造によれば、外観からは目視できないため、意匠上好ましい。
請求項5に記載の車両ディフューザ構造によれば、凝縮水の意匠面側への流出をさらに抑制することができる。
請求項6に記載の車両ディフューザ構造によれば、車両走行時において、凝縮水がエクステンションに溜まらないようにすることができる。
請求項7に記載の車両ディフューザ構造によれば、意匠上、好ましい。
請求項8に記載の車両ディフューザ構造によれば、溝部内へ入った凝縮水を確実に車両下方へ落下させることができる。
本発明の実施形態に係る車両用ディフューザ構造を示す側面断面図である。 本発明の第1実施形態に係る車両用ディフューザ構造の要部を示す側面断面図である。 本発明の第1実施形態に係る車両用ディフューザ構造の第1変形例を示す側面断面図である。 本発明の第1実施形態に係る車両用ディフューザ構造の第2変形例を示す側面断面図である。 本発明の第2実施形態に係る車両用ディフューザ構造の要部を示す側面断面図である。 本発明の第2実施形態に係る車両用ディフューザ構造の第1変形例を示す側面断面図である。 本発明の第2実施形態に係る車両用ディフューザ構造の第2変形例を示す側面断面図である。 本発明の実施形態に係る車両用ディフューザ構造の変形例を示す斜視図である。
以下、図1〜図8を用いて、本発明の実施形態に係る車両用ディフューザ構造について説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示している。また、これらの図は、車両用ディフューザ構造10を示す概念図であり、マフラパイプ14及びエクステンション20の大きさ及び配置については、車種等によって若干異なる。
<第1実施形態>
(車両用ディフューザ構造の構成)
まず、図1〜図4を用いて、本発明の第1実施形態に係る車両用ディフューザ構造について説明する。図1に示されるように、車両用ディフューザ構造10は、排気管12の後端部に位置するマフラパイプ(排気管の後端口)14と、このマフラパイプ14よりも車両前後方向後側に配置されたリアバンパカバー16との間に設けられており、このマフラパイプ14の端部と、リアバンパカバー16に形成された排出口18との間の流路を構成している。
車両用ディフューザ構造10は、エクステンション20とバッフル22とを含んで構成されており、エクステンション20は、金属製とされると共に、接合によって内部に空間(流路)30を形成する上側エクステンション24と下側エクステンション26とを備えている。
上側エクステンション24及び下側エクステンション26は、車幅方向両側にそれぞれフランジ28(図8参照、なお、ここでは、下側エクステンション26のみを図示しているが、上側エクステンション24も同様である。)が設けられており、各フランジ28が結合されることにより、互いに一体的に組み付けられている。また、この上側エクステンション24及び下側エクステンション26は、図示しないブラケット等によりリアバンパカバー16に固定されている。
この上側エクステンション24及び下側エクステンション26の接合により、エクステンション20の内部では空間30が形成されるが、マフラパイプ14側に位置する流路(第1流路)32とバッフル22側に位置する流路(第2流路)34とに分けられる。
流路32はマフラパイプ14側の断面積がリアバンパカバー16の排出口18側の断面積よりも大きく形成された中空体を成しており、断面視で下側エクステンション26には、車両前方側へ行くにしたがって車両下部側へ向かう傾斜面26Aが形成されており、流路32側に位置する下側エクステンション26の一端部には車両前方側へ向かって延出する延出部26Bが形成されている。
一方、流路34は車両前後方向に沿って延出する円筒体を成している。なお、この円筒体の形状は、円形以外に車両上下方向よりも車幅方向の寸法が若干長くなった楕円状の中空体も含み、また、円筒体は、車両前後方向に沿って延出する水平線に対して若干傾斜させても良い。
リアバンパカバー16の排出口18を車両後方から矢印方向に沿って水平に見た場合、排出口18の内側には、エクステンション20の流路34側が目視可能である。また、エクステンション20の内側には、マフラパイプ14が目視できると共に、マフラパイプ14の車両上下方向下部の一部は下側エクステンション26によって隠れるようになっている。
さらに、図1に示されるように、エクステンション20の流路32側では、下側エクステンション26とマフラパイプ14との隙間が、上側エクステンション24とマフラパイプ14との隙間よりも大きくなっている。
ここで、下側エクステンション26において、流路32と流路34の境界領域Pには、流路34側から流路32側へ水平に延びると共に、流路32側の下側エクステンション26の表面に対して略直角にせり上がった状態で突出する突出部(壁部)36が、下側エクステンション26の車幅方向の略全域に渡って形成されている。
なお、この突出部36は、プレス加工などによる下側エクステンション26の形成方法、マフラパイプ14からの排気ガスの排気量、マフラパイプ14の外径寸法及び下側エクステンション26の車幅方向の寸法等によっては、下側エクステンション26の車幅方向の中央側のみに形成されていても良い。
一方、エクステンション20の車両前後方向の後端部には、樹脂製又は金属製とされると共に、枠状を成し断面が略U字状に形成されたバッフル22が装着可能とされている。このバッフル22は、奥壁がリアバンパカバー16の表面と略面一となるようにしてリアバンパカバー16の外側から、リアバンパカバー16の表面に対して一段下がった位置に設けられた排出口18の周縁部18Aへ嵌め込まれると共にエクステンション20内へ挿入され、エクステンション20及びリアバンパカバー16に固定される。
このように、リアバンパカバー16の排出口18の周縁部18Aへ嵌め込むと共にエクステンション20内へバッフル22を挿入することで、リアバンパカバー16とエクステンション20の間の隙間を埋めることができ、美観を向上させることができる。
但し、このバッフル22は必ずしも必要なものではなく、エクステンション及びリアバンパカバーの形状などによっては、バッフル22を用いない場合もある。
(車両用ディフューザ構造の作用及び効果)
次に、本発明の第1実施形態に係る車両用ディフューザ構造の作用及び効果について説明する。図1及び図2に示されるように(なお、図2では、エクステンション20のうち、下側エクステンション26のみを図示している)、マフラパイプ14から排気ガスが排出されると、この排気ガスは、エクステンション20内へ案内される。エクステンション20の流路32側では、下側エクステンション26とマフラパイプ14の間に、上側エクステンション24よりも大きい隙間が形成されている。このため、エクステンション20には、排気ガス以外に、車両下部の気流も案内される。
ところで、排気ガスが冷却されると凝縮水38が生成されるが、この凝縮水38が下側エクステンション26に付着する。この場合、車両走行中の気流によって当該凝縮水38が下側エクステンション26の表面に沿って車両後方側へ移動し、バッフル22を通じて意匠面側へ流出してしまう場合もある。
このため、本実施形態では、下側エクステンション26において、流路32と流路34の境界領域Pに突出部36を形成し、流路32と流路34の境界領域Pから流路32側へ水平に延びると共に、流路32側の下側エクステンション26の表面に対して略直角にせり上がった(立ち上がった)状態で突出させている。
したがって、車両走行時、流路32側の下側エクステンション26に付着した凝縮水38が、エクステンション20内を流れる気流によって、下側エクステンション26の表面に沿って流路34側へ移動しようとしても、流路32と流路34の境界領域Pに設けられた突出部36が、下側エクステンション26の表面に対して略直角にせり上がっているため、当該突出部36を乗り越えることは困難である。
つまり、この突出部36によって、流路32側の下側エクステンション26の表面に付着した凝縮水38が流路34を通じてバッフル22及びリアバンパカバー16側へ移動しないようにしている。これにより、当該凝縮水38のバッフル22及びリアバンパカバー16の表面(意匠面)側への流出を抑制し、バッフル22及びリアバンパカバー16が凝縮水38によって汚れるのを防止することができる。したがって、車両の見栄えの悪化を抑制することができる。
また、突出部36を、下側エクステンション26の流路34側から流路32側へ向かって略水平状に突出させるようにすることで、当該突出部36が外観からは目視できないため、意匠上も好ましい。
なお、ここでは、下側エクステンション26の流路34側から流路32側へ向かって略水平状に突出部36を突出させ、流路32側の下側エクステンション26の表面に対して略直角にせり上がるようにしたが、車両走行時に、下側エクステンション26の流路32側に付着した凝縮水38が流路34側へ移動しないようにすることができれば良いため、これに限るものではない。
例えば、図3に示されるように、下側エクステンション26の流路34側から流路32側に掛けて略逆Z字状を成すように下側エクステンション26の表面を凹状に湾曲させ、下側エクステンション26の延出部26B側から見てせり上がる立壁(壁部)40を形成し、流路32と流路34の境界領域Pをエクステンション20の表面から突出させるようにしても良い。
また、本実施形態では、図2に示されるように、突出部36によって、エクステンション20の表面に付着した凝縮水38がバッフル22側へ移動できないようにしたが、これに加えさらに、図4に示されるように、突出部36よりも下側エクステンション26の流路32側に、下側エクステンション26の車幅方向に沿って延びる1つの長孔状の貫通穴42を形成しても良い。
これによると、下側エクステンション26に付着した凝縮水38が流路34側へ移動して、貫通穴42へ到達すると、車両下方へ落下することとなる。貫通穴42から落下した凝縮水38は、矢印で示されるように、一旦リアバンパカバー16に当たって車両下部へ落下、或いは、直接車両下部へ落下する。つまり、これによれば、車両走行時でも凝縮水38を車両下部へ排出することができ、車両走行中に突出部36の車両前方側で凝縮水38が溜まらないようにすることができる。
なお、この貫通穴42は、下側エクステンション26の車幅方向に沿って延びる長孔状に限らず、下側エクステンション26の車幅方向の中央側のみに形成された穴部(円形、楕円形など)でも良い。また、下側エクステンション26の車幅方向に沿って形成された複数の穴部(円形、楕円形など)でも良い。
<第2実施形態>
次に、図5〜図7を用いて、本発明の第2実施形態に係る車両用ディフューザ構造について説明する。なお、第1実施形態と略同一の内容については説明を省略する。
ここで、排気量その他の要因により、車種によっては、凝縮水38がエクステンション20の流路34側に付着するものもある。このため、本実施形態では、図5に示されるように、下側エクステンション26の流路34側に、下側エクステンション26の表面から略垂直に立設する立壁(壁部)44を、突出部36に代えて、下側エクステンション26の車幅方向の略全域に渡って形成しても良い。
これにより、下側エクステンション26の流路34側へ付着、或いは下側エクステンション26の流路32側から流路34側へ移動してきた凝縮水38が、立壁44に当たって、その移動を規制され、バッフル22及びリアバンパカバー16側へ流出しないようにすることができる。
これによると、下側エクステンション26の流路32側へ付着する凝縮水38だけでなく、下側エクステンション26の流路34側へ付着する凝縮水38もバッフル22及びリアバンパカバー16側へ流出しないようにすることができるため、エクステンション20の流路34に付着する凝縮水38のバッフル22及びリアバンパカバー16の表面(意匠面)側への流出をさらに抑制することができる。
なお、ここでは、下側エクステンション26の流路34側に、下側エクステンション26の表面から略垂直に立設する立壁44を形成したが、下側エクステンション26の流路34側に付着した凝縮水38を、バッフル22及びリアバンパカバー16側へ流出しないようにすることができれば良いため、形状はこれに限るものではない。
例えば、図6に示されるように、断面が略逆L字状を成す立壁(壁部)46であっても良い。立壁46の先端部には、車両前方側へ向かって突出する鍔部46Aが形成されており、下側エクステンション26の流路34側へ付着した凝縮水38が立壁46の先端部を乗り越えないようにしている。
さらに、図7に示されるように、立壁46よりも下側エクステンション26の流路32側に、貫通穴42を形成しても良い。この場合においても図4に示す貫通穴42の効果と略同一の効果を得ることができ、車両走行時でも凝縮水38を車両下部へ排出することができると共に、車両走行中に立壁46の車両前方側で凝縮水38が溜まらないようにすることができる。
上記のように、下側エクステンション26の流路34側に立壁44、46を形成した場合において、リアバンパカバー16の排出口18を車両後方から水平に見た場合(矢印A)、立壁44、46は目視可能となるが、リアバンパカバー16の排出口18を車両後方の斜め上方から見た場合(矢印B)には、目視できないようにすることができる。
<その他の実施形態>
図5に示す立壁44は、下側エクステンション26の車幅方向の略全域に渡って連続的に形成されているものとして説明したが、必ずしも1つの立壁44が連続的に形成されていなくても良い。
例えば、図8(図8は下側エクステンション26をマフラパイプ14(図1参照)側から見た概略斜視図である)に示されるように、下側エクステンション26の流路34側に複数の立壁(壁部)48を配置しても良い。これにより、リアバンパカバー16の排出口18から目視可能な立壁48の面積を小さくすることができる。
ここでは、立壁48は、溶接や接着などにより下側エクステンション26の表面に固定させ、下側エクステンション26と一体的に設けられるようになっている。このため、立壁48は下側エクステンション26とは別の材料を用いることができる。
一方、下側エクステンション26には、当該立壁48から流路32側の端部に渡って車両前後方向に沿って溝部50を形成する。これにより、下側エクステンション26の表面から溝部50内へ入った凝縮水38を、当該溝部50から出さないようにすると共に、立壁48によってバッフル22及びリアバンパカバー16側への移動が規制されるため、当該溝部50を通じて確実に車両下部へ案内することができる。なお、ここでは、溝部50とは別に立壁48を設けたが、溝部50の端面を立壁48としても良い。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
10 車両用ディフューザ構造
14 マフラパイプ(排気管の後端口)
16 リアバンパカバー
18 排出口
20 エクステンション
22 バッフル
30 空間(流路)
32 流路(第1流路)
34 流路(第2流路)
36 突出部(壁部)
38 凝縮水
40 立壁(壁部)
42 貫通穴
44 立壁(壁部)
46 立壁(壁部)
48 立壁(壁部)
50 溝部

Claims (8)

  1. 排気管の後端口と前記後端口よりも車両前後方向後側に配置されたリアバンパカバーに形成された排出口との間の流路を構成するエクステンションと、
    前記エクステンションの内部の車両下側かつ車両後方側に設けられ、前記エクステンションの表面から立ち上がる壁部と、
    を備えた車両用ディフューザ構造。
  2. 排気管の後端口と前記後端口よりも車両前後方向後側に配置されたリアバンパカバーに形成された排出口との間の流路を構成するエクステンションと、
    前記エクステンションの内部の車両下側に設けられ、排気ガスが冷却して生成される凝縮水の前記リアバンパカバー側への移動を規制する壁部と、
    を備えた車両用ディフューザ構造。
  3. 前記エクステンションの前記リアバンパ側に、エクステンション及びリアバンパカバーへ取付けられるバッフルが設けられた請求項1又は2に記載の車両用ディフューザ構造。
  4. 前記エクステンションによって構成される流路が、
    前記排気管側に設けられ、排気管側の断面積が前記リアバンパカバーの排出口側の断面積よりも大きく形成された第1流路と、前記リアバンパカバー側に設けられ、前記第1流路と連通する筒状の第2流路と、を含んで構成され、
    前記壁部が、前記第1流路と前記第2流路の境界領域に設けられた突出部である請求項1〜3の何れか1項に記載の車両用ディフューザ構造。
  5. 前記エクステンションによって構成される流路が、
    前記排気管側に設けられ、排気管側の断面積が前記リアバンパカバーの排出口側の断面積よりも大きく形成された第1流路と、前記リアバンパカバー側に設けられ、前記第1流路と連通する筒状の第2流路と、を含んで構成され、
    前記壁部が、前記第2流路に設けられた立壁である請求項1〜3の何れか1項に記載の車両用ディフューザ構造。
  6. 前記壁部よりも前記第1流路側に貫通穴が設けられた請求項4又は5に記載の車両ディフューザ構造。
  7. 前記第2流路の周方向に沿って、複数の前記立壁が設けられた請求項5又は6に記載の車両用ディフューザ構造。
  8. 前記立壁から前記第1流路の端部まで連続する溝部が前記エクステンションに形成された請求項7に記載の車両用ディフューザ構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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FR3013283A1 (fr) * 2013-11-21 2015-05-22 Renault Sas Dispositif de protection pour isoler un habitacle de vehicule.
CN104691630A (zh) * 2013-12-10 2015-06-10 铃木株式会社 车辆后部的下端构造

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