JP2009180138A - 内燃機関の排気系に接続される消音器 - Google Patents

内燃機関の排気系に接続される消音器 Download PDF

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Abstract

【課題】 消音器内の膨張室を大気に連通させるアウトレットパイプ内に吸い上げた消音器内の貯留水を効率良く大気に排出して、アウトレットパイプ内の滞留水を少なくして貯留水の流れによる騒音を解消する。
【解決手段】 消音器の底部に溜まる貯留水を、アウトレットパイプ30内に吸い上げるために、そのアウトレットパイプ30に形成される吸上げ孔40に、貯留水をアウトレットパイプ内の排気ガスの流れ方向に指向させるガイド部42を設ける。
【選択図】 図2

Description

本発明は、内燃機関,主としての車両用内燃機関の排気系に接続される消音器に関し、特に、膨張室内に貯溜する貯溜水を能率良く大気に放出できるようにした、新規な内燃機関の排気系に接続される消音器に関する。
以下の説明において、消音器底部に溜まる水とアウトレットパイプ内に溜まる水とを区分けするため、前者を「貯留水」後者を「滞留水」と称する。
従来、内燃機関の排気系に接続される消音器においては、排気ガス中に含まれる水分が凝縮して消音器の底部に貯溜することがあるため、消音器の底部近くに配置されて消音器内と大気とを連通するアウトレットパイプに、貯溜水の吸上げ孔を形成し、アウトレットパイプを通過する排気ガスの流速が大きいときにアウトレットパイプ内が負圧になることを利用して、吸上げ孔を介して貯溜水をアウトレットパイプン内に吸い上げ、排気ガスと共に大気に放出するようにしたものは公知(後記特許文献1参照)である。
特開2006−2612号公報
一般に車両用内燃機関の排気系に接続される消音器は、車両の後退走行時の縁石との干渉回避、デパーチャ−アングル(車両が平坦路から急な勾配路にさしかかり、車両が上向きに傾いたときに、車両後部が平坦路と干渉しないように確保する角度)の確保などの目的に、消音器の後方部を上方へ傾けた前傾姿勢で車両に搭載される。
そこで、消音器内の仕切板下部に連通孔を設けて、貯溜水が消音器の前方底部に集まるようにすると共にアウトレットパイプの前方寄りに,前記吸上げ孔を設けるようにしている。
ところが、消音器は上記のように前傾姿勢で車両に搭載されるため、消音器内部のアウトレットパイプもその大気への排出口側を上方へ傾けた前傾姿勢となり、アウトレットパイプ内の負圧により吸上げ孔から鉛直方向にアウトレットパイプ内へ吸い上げられた消音器底部の貯溜水はアウトレットパイプ内の排ガスのガス流により排出口への付勢力を受けるものの、アウトレットパイプが排出口へ向けて上方へ傾斜しているため、吸い上げられた貯留水の一部は排出口までたどり着けずに、アウトレットパイプ内に滞留することがある。そして、アウトレットパイプ内に滞留する滞留水の量が多くなると、以下のような騒音を生じる。
(1) アウトレットパイプ内の貯留水の水面と交差する向きに排気ガスが進入する箇所(屈曲部など)では、排気ガスのガス流が水面とぶつかり、しかも、このぶつかるガス流の圧力は脈動により変動するため、アウトレットパイプ内の滞留水の水面にうねりを生じる。そして、このうねりによって水面とアウトレットパイプ内面との隙間が狭くなった箇所ではガス流の気流速度が高まるため、周辺の滞留水が飛ばされ、水の飛ばされによる騒音を生じる。
(2) 吸上げ孔から吸い上げられた貯留水がアウトレットパイプ内に噴出し、しかも、消音器内の膨張室内の排気ガスの圧力、すなわち消音器底部の貯留水の水面に作用する圧力も排気ガスの脈動により変動しているため、その噴出の勢いも変動する。これにより、アウトレットパイプ内の滞留水の水面に“暴れ”を生じ水面の暴れにより騒音を生じる。
(3) 上記水面の暴れ部分に排気ガスのガス流が衝突するため、排気ガスと水との衝突による騒音を生じる。
一方、車両の走行条件によっては消音器底部に貯留水がない、または、その量がきわめて少ない場合もあり、こうした場合はアウトレットパイプ内にも貯留水が存在しないか、ほとんど存在しないため上記(1) (2) (3) の騒音は生じないが、代わりに以下の騒音を生じる。
(4) アウトレットパイプ内を流れる排気ガスのガス流が吸上げ孔の縁に直接衝突するため、笛吹き音による騒音を生じる。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、前記(1) 〜(4) をすべて解消した新規な消音器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、シェルと、このシェルに設けられ内燃機関の排気管に連なるインレットパイプと、シェルに設けられ大気に開口するアウトレットパイプと、シェル内で前記両パイプを連通する膨張室とを備え、内燃機関からの排気ガスをインレットパイプを介して膨張室に導き、さらに、そこからアウトレットパイプを介して大気に排出すると共に、シェル内の底部に貯留する貯留水をアウトレットパイプを介してシェル外に排出するための貯留水の吸上げ孔をアウトレットパイプに設けた、内燃機関の排気系に接続される消音器であって、
吸上げ孔からアウトレットパイプ内に吸い上げる貯留水をアウトレットパイプ内の排気ガスの流れ方向に指向させるガイド部を吸上げ孔に設けたことを特徴としている。
上記目的を達成するために、請求項2の発明は、前記請求項1のものにおいて、
前記吸上げ孔は、アウトレットパイプの管壁に内方に向けて形成される凹み部よりなり、その凹み部は、アウトレットパイプの、排気ガスのガス流の上流側から下流側に向けて凹みの深さが大きくなるように形成されると共に、その下流側端部にアウトレットパイプ内へ通じる開口部を備え、また、前記ガイド部は、前記管壁を形成するガイド壁を有し、このガイド壁は前記貯留水を前記開口部に導くように傾斜面に形成されていることを特徴としている。
本請求項1の発明によれば、消音器底部からアウトレットパイプ内に吸上げられた貯留水がアウトレットパイプの排出口までたどり着いて、そこから排出する割合が従来のもの(たとえば、前記特許文献1に示されるもの)に比べて格段に高くなる。その結果、アウトレットパイプ内の滞留水が存在しないか、存在しても前記(1) (2) (3) の騒音を発生することのない少ない量となり、前述の(1) (2) (3) の騒音が解消される。また、恒常的に存在する消音器底部の貯留水、アウトレットパイプ内の滞留水が格段に少なくなることから、消音器の発錆などによる腐食を未然に防止することができる。
また、本請求項2の発明によれば、前記作用・効果に加え、アウトレットパイプの管壁の内方に向けて形成される凹み部よりなる吸上げ孔の存在により、アウトレットパイプ内の排気ガスのガス流が、吸上げ孔に縁に直接衝突することが回避されるため、前記(4) の騒音が解消される。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて具体的に説明する。
まず、図1〜7を参照して本発明の第1実施例について説明する。
この第1実施例は、本発明消音器を自動車用内燃機関の排気系に実施した場合であって、図1は、本発明消音器を備えた自動車用内燃機関の排気系の概略平面図、図2は、図1の2−2線に沿う消音器の断面図、図3は、図2の3−3線に沿う断面図、図4は、図2の4−4線に沿う断面図、図5は、図3の5−5線に沿う断面図、図6は、図5の6−6線に沿う断面図、図7は、図6の7線矢視図である。
図1において、自動車の車体前部に搭載される内燃機関Eの排気ポートには、該内燃機関Eより排出される排気ガスを浄化、消音して大気に放出するための排気系Exが接続されている。この排気系Exは自動車の車体Bの下部に支持され、車体Bの前後方向に延長されていてその後端は大気に開口されている。
排気系Exは、内燃機関Eにその上流端が接続され、車体Bの前後方向に伸びて後方に延長される単一の上流側排気管1と、その上流側排気管1の下流端に、分岐管3を介して接続されて車体Bの幅方向に離れて配置される2本の左、右下流側排気管2L,2Rとよりなる。上流側排気管1には、その上流側から下流側に向けて排気触媒CA、補助消音器(プリチャンバ)MA、共鳴型消音器(サイドブランチ型消音器)MRが間隔をあけて直列に接続されている。また、左、右の下流側排気管2L,2Rには、対をなす2つの主消音器M,Mがそれぞれ接続され、これらの主消音器M,Mの下流端には、テールパイプ5,5がそれぞれ接続されている。
つぎに、本発明にかかる左、右主消音器M,Mの構造について説明するに、それらはいずれも同じ構造を備えているので、以下に、図2〜7を参照してそれらの一方(右)主消音器Mについて詳細に説明する。
前記排気系Exが内燃機関に接続されるとき、主消音器Mは水平面に対して傾斜角θをもって前傾姿勢に配置される。
主消音器Mの外殻を構成するシェル11は、ステンレス製の板材を筒状に巻曲し、その両端縁同志を一体に接合して構成されるシェル本体11aと、その左右開口端に、気密にかしめ固定される前、後部端板11b,11cとにより密閉状に形成されている。図3,4に示すように、シェル11は、楕円形状をなしており、その短径側を上下方向に向けて配置されており、そして、このシェル11の前部端板11bには、下流側排気管2Rの下流部が、また、その後部端板11cには、大気に開口されるテールパイプ5が共に気密に接続されている。
図2〜5に示すように、前記シェル11の膨張室は、第1、第2の仕切板13,14により3つの膨張室、すなわち第1、第2および第3の膨張室A,BおよびCとに仕切られている。具体的には、シェル11の内周には、その長手方向に間隔をあけて第1の仕切板13および第2の仕切板14の外周が接触して、シェル11の内周に前、後部端板11b,11cと略平行に圧入固定されている。シェル11の長手方向の前部には、前部端板11bと第1の仕切板13とによって第1の膨張室Aが区画され、また、第1の膨張室Aの後側には、第1の仕切板13と第2の仕切板14とにより第2の膨張室Bが区画され、さらに、前記第2の膨張室6の後側には、第2の仕切板4と後部端板2cとにより第3の膨張室Cが区画される。
図3に示すように、第1の仕切板3には、多数のパンチング孔15が形成され、また、図4に示すように、第2の仕切板14には、多数のパンチング孔16および貫通孔17が形成されており、第1、第2および第3の膨張室A,B,Cは、排気ガスの自由な流通が可能であり、それらの膨張室A,B,Cは、実質的に一つの膨張室を形成している。
図2,5に示すように、下流側排気管2Rの後端(下流端)には、シェル11内に配設されるインレットパイプ20の前端(上流端)が連通して接続される。このインレットパイプ20は、その全長にわたり直状をなし、シェル11の長径方向一側において、前記前部端板11bおよび第1、第2の仕切板13,14に嵌合支持されて、シェル11内を長手方向に延びており、その後端(下流端)は、キャップ25により閉じられている。
インレットパイプ20の、第1、第2の膨張室A,Bに対応する部分には、複数の小孔よりなる、排出孔22,23がそれぞれ形成され、これらの排出孔22,23を通してインレットパイプ10内は、第1、第2の膨張室A,B内に連通され、また、インレットパイプ20の、第3の膨張室Cに対応する部分には、多数の小孔よりなる、排出孔24が形成され、この排出孔24を通してインレットパイプ20内は、第3膨張室Cに連通される。
下流側排気管2Rからインレットパイプ20に流入した排気ガスは、主に排出口24から第3の膨張室Cへ流入し、第1および第2の膨張室A,Bに拡散しつつ排気ガスの膨張、干渉作用により排気音の減衰がなされ、排気音の消音が行われる。そして、第2の膨張室Bから後述するアウトレットパイプ30を通って大気に排出される。
前記シェル11内には、前記インレットパイプ20に並列してアウトレットパイプ30が配設されている。このアウトレットパイプ30は、図2,5に示すように、シェル11内を前後方向にU字状に屈曲して長く形成されていて、開口端の拡開された、直状の排気ガス進入パイプ部31と、同じく直状の排気ガス排出パイプ部33と、それら両パイプ部31,33を1本に連結するU字状の方向変換パイプ部32とで構成されている。
前記排気ガス進入パイプ部31は、シェル11の長径方向他側に配置されて、シェル11内を前後方向に延び、第1の仕切板13に嵌合支持されて、そこに溶接され、第2の膨張室Bに開口している。そして、排気ガス進入パイプ部31の前端(上流端)は、末広状に拡開され第2の膨張室Bに開口されており、排気ガスの排気ガス進入パイプ部31内への流入量を増やすようにされている。
一方、前記排気ガス排出パイプ部33は、前記排気ガス進入パイプ部31よりも下方において、シェル11の長径方向中央部に配置されていて、そのシェル11の軸線と略平行に延びており、第1、第2の仕切板13,14に嵌合支持されて、そこに溶接されており、さらに排気ガス排出パイプ部33の後端(下流端)は前部端板11bに嵌合支持されている。そして、その前端(上流端)は前記第1の膨張室A内の方向変換パイプ部32に接続され、またその後端(下流端)は、大気に開口されるテールパイプ5に接続されている。排気ガス排出パイプ部33の後端、テールパイプ5の前端および後部端板11bは同時溶接される。
図2,5に示すように、排気ガス排出パイプ部33の途中には、第2、第3の膨張室B,Cに跨がってその外周面に、それよりも大径の吸音筒35が溶接されている。そして、この吸音筒35と排気ガス排出パイプ部33の外周面との間に形成される密閉状の環状空間には、グラスウールなどの吸音材36が充填されている。排気ガス排出パイプ部33の吸音材36に対応する部分には、多数の吸音孔37が形成されている。排気ガス排出パイプ部33内を流れる排気ガスの排気音は、吸音材36により吸収することができる。
図2〜5に示すように、排気ガス進入パイプ部31の下流端と、それよりも下方に位置する、排気ガス排出パイプ部33の上流端は、シェル11の前部に位置する第1の膨張室Aに配置される方向変換パイプ部32により連通接続される。この方向変換パイプ部32はその上流側から下流側に向かって下向きに傾斜しており、排気ガス進入パイプ部31を流れる排気ガスを下向きに方向変換させながら排気ガス排出パイプ部33へと導くようにされている。
図2,6,7に示すように、方向変換パイプ部32の下流側、すなわち、排気ガス排出パイプ部33との接続側の底部には、シェル11内の貯留水を、アウトレットパイプ30内に吸い込むための吸上げ孔40が形成される。
つぎに、この吸上げ孔40の構造およびその加工について具体的に説明すると、方向変換パイプ部32の下流側の底部壁の適所に、その周方向に沿って長い貫通孔41をプレスにより打ち抜き加工したのち、その貫通孔41の上流側の底部管壁に、貫通孔41に続いて凹み部がプレス成形により内方に向けて凹入形成される。この凹み部は、方向変換パイプ部32の、排気ガスの流れの上流側から下流側に向けて凹みの深さが漸次大きくなるように形成されており、また、その凹み部の下流側の端部には、方向変換パイプ部32内に通じる開口部44が開口されている。方向変換パイプ部32の吸上げ孔40には、そこから吸い上げる貯留水を方向変換パイプ部32の排気ガスの流れ方向に指向させるガイド部42が設けられている。このガイド部42は前記凹み部より形成され、図6,7に示すように、前記開口部44よりも排気ガスの流れ方向上流側に離れた一端pから排気ガス排出パイプ部33の内方へ向けて傾斜して開口部44に達するガイド壁42wを有して横断面アーチ状に形成されており、ガイド部42は、方向変換パイプ部32内に吸い上げられる貯留水を、アウトレットパイプ30の排出口へと導くように案内する。
第1および第2の仕切板13,14の底部には、複数の流通孔18,19がそれぞれ形成されており、これらの流通孔18,19は、シェル11の底部に貯留する貯留水が自由に流通するようにされている。シェル11は、前傾姿勢に傾斜されていることから、シェル11内に残留する貯留水は、前記流通孔18,19を通ってシェル11内の前部に集められる。
つぎに、この実施例の作用について説明する。
いま、内燃機関Eが運転され、そこから排出した排気ガスは、排気系Exへと導かれる。そして排気系Exを流れる排気ガスは、対をなす主消音器M,M内に分流して流れ、各主消音器M内で排気音の主たる消音が行われる。
図2,5に矢印aで示すように、下流側排気管2Rよりインレットパイプ20に流入した排気ガスは、その大部分が多数の排出孔24を通って第3の膨張室Cへ流れ、またその一部が複数の排出孔22,23を通って第1、第2の膨張室A,Bへ流れ、第1,3の膨張室A,Cに流入した排気ガスは第1の仕切板13のパンチング孔15および第2の仕切板14のパンチング孔16および貫通孔17を通って第2の膨張室Bに流れる。そして、その間に排気ガスの膨張、干渉の複合作用により、排気音の効果的な減衰が行われ、排気音の消音がなされる。
この後、排気ガスは、第2の膨張室Bより、図2,5に矢印bで示すように、排気ガス進入パイプ部31の開口端よりアウトレットパイプ30内に流入する。このとき、アウトレットパイプ30の上流端(流入端)は、末広状に拡開されていることにより、排気ガスのアウトレットパイプ30への流入量が増加する。また、アウトレットパイプ30は、前述したように、U字状に屈曲させて長く延長したことにより、アウトレットパイプ30内の排気ガスは、該パイプ30内を流れる間に、排気音がさらに減衰されて、その消音が効果的に行われる。そして充分に消音された排気ガスは、排気ガス排出パイプ部33の後端より、図2,5に矢印cで示すように、テールパイプ5を通って大気に排出される。
前記排気ガスの消音過程において、消音器M内には、高温の排気ガスがシェル11内で冷却されて、そこに含まれる水分が露化し凝縮した水や、洗車時にアウトレットパイプ30からシェル11内に進入した水が残留する。
シェル11内に残留した貯留水は、シェル11が水平面に対して前傾姿勢に傾斜(図1,7参照)されていることにより、第1、第2仕切板13,14の流通孔18,19を通ってシェル11内を前方に移動して、シェル11の前部に集められる。そして、その貯留水は、方向変換パイプ32に形成した吸上げ孔40(図6,7参照)からアウトレットパイプ30内に引き込まれて、アウトレットパイプ30内を流れる排気ガスと共にテールパイプ5を通って外部に効率良く排出することができる。
ところで、本発明に従うこの実施例では、吸上げ孔40に前記ガイド部42を設けたことにより、シェル11底部の貯留水は、吸上げ孔40から排気ガスの流れ方向に傾斜してアウトレットパイプ30内に吸い上げられ、吸上げられた貯留水自体が排気ガスの流れ方向への勢いを備えており、これに排気ガスのガス流による付勢力がさらに加わるため、吸上げられた貯留水がアウトレットパイプ30の排出口までたどり着いて、そこから排出する割合が従来のもの(たとえば、前記特許文献1に示されるもの)に比べて格段に高くなる。その結果、アウトレットパイプ30内の滞留水が存在しないか、存在しても前記(1) (2) (3) の騒音を発生することのない少ない量となり、前記(1) (2) (3) の騒音が解消される。また、恒常的に存在するシェル11底部の貯留水、アウトレットパイプ30内の滞留水の量が格段に少なくなることから、消音器の発錆などによる腐食の防止効果を可及的に高めることができる。
また、吸上げ孔40は、ガイド部42の存在により、アウトレットパイプ30内の排気ガスのガス流が吸上げ孔40の縁に直接衝突することが回避されるため、前記(4) の騒音が回避される。
つぎに、図8,9を参照して本発明の第2実施例について説明する。
図8はアウトレットパイプの一部破断部分図、図9は、図8の9−9線に沿う断面図である。
この第2実施例は、アウトレットパイプ30の、方向変換パイプ部32の下流端、すなわち排気ガス排出パイプ部33の上流端との接続端に、吸上げ孔40を設ける共にその上流端の管壁に吸上げ孔40のガイド部42を内方に向けて形成したものであり、この第2実施例によれば、前記第1実施例の、吸上げ孔40を形成するための貫通孔が不要になる。
しかして、この第2実施例のものも、前記第1実施例と同等の作用効果を奏する。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明の範囲内で種々の実施例が可能である。
たとえば、前記実施例では、本発明を自動車用内燃機関の消音器に実施した場合を説明したが、これを他の内燃機関の消音器にも実施でき、また、前記実施例では、本発明をシェル内の膨張空間を第1、第2、すなわち2枚の仕切板で仕切る消音器に実施した場合を説明したが、前記膨張空間を1枚あるいは3枚以上の仕切板で仕切る消音器にも実施できることは勿論である。
本発明消音器を備えた自動車用内燃機関の排気系の概略平面図(第1実施例) 図1の2−2線に沿う消音器の断面図 図2の3−3線に沿う断面図 図2の4−4線に沿う断面図 図3の5−5線に沿う断面図 図5の6−6線に沿う断面図 図6の7線矢視図 アウトレットパイプの一部破断部分図(第2実施例) 図8の9−9線に沿う断面図
符号の説明
1・・・・・・・・・排気管
11・・・・・・・・・シェル
2a・・・・・・・・・シェル本体
20・・・・・・・・・インレットパイプ
30・・・・・・・・・アウトレットパイプ
40・・・・・・・・・吸上げ孔
42・・・・・・・・・ガイド部
42w・・・・・・・・ガイド壁
E・・・・・・・・・・内燃機関

Claims (2)

  1. シェル(11)と、このシェル(11)に設けられ内燃機関(E)の排気管(1)に連なるインレットパイプ(20)と、シェルに設けられ大気に開口するアウトレットパイプ(30)と、シェル(11)内で前記両パイプ(20,30)を連通する膨張室とを備え、内燃機関(E)からの排気ガスをインレットパイプ(20)を介して膨張室に導き、さらに、そこからアウトレットパイプ(30)を介して大気に排出すると共に、シェル(11)内の底部に貯留する貯留水をアウトレットパイプ(30)を介してシェル(11)外に排出するための貯留水の吸上げ孔(40)をアウトレットパイプ(30)に設けた、内燃機関の排気系に接続される消音器であって、
    吸上孔(40)からアウトレットパイプ(30)内に吸い上げる貯留水をアウトレットパイプ(30)内の排気ガスの流れ方向に指向させるガイド部(42)を吸上げ孔(40)に設けたことを特徴とする、内燃機関の排気系に接続される消音器。
  2. 前記吸上げ孔(40)は、アウトレットパイプ(30)の管壁に内方に向けて形成される凹み部よりなり、その凹み部は、アウトレットパイプ(30)の、排気ガスのガス流の上流側から下流側に向けて凹みの深さが大きくなるように形成されると共に、その下流側端部にアウトレットパイプ(30)内へ通じる開口部(44)を備え、また、前記ガイド部(42)は、前記管壁を形成するガイド壁(42w)を有し、このガイド壁(42w)は前記貯留水を前記開口部(44)に導くように傾斜面に形成されていることを特徴とする、前記請求項1記載の内燃機関の排気系に接続される消音器。
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