JP3932852B2 - 自動車の排気系構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の排気系構造に関し、特に、消音室内の構造に工夫を施した排気系構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車のエンジンの排気系には、排気流による騒音を抑制するために、消音室(マフラ)が設けられる。例えば図4は自動車の排気系構造を示す模式図であり、エンジン1には吸気マニホールド2を介して排気管3が接続される。排気管3は上流側から、フロントパイプ31,触媒コンバータ4,センターパイプ32,消音室5,テールパイプ33等を配した構成になっている。
【0003】
消音室5には、センターパイプ32の下流側部分(インレットパイプ)41とテールパイプ33の上流側部分(アウトレットパイプ)42とが導入され、インレットパイプ41から消音室5内に進入した排気ガスは、消音室5内で流れやこれに伴う音を減衰されたり、吸音されたりして、アウトレットパイプ42から外部に排出される。
【0004】
ところで、排気ガスが消音室5内を流入する際に、排気管3のフロントパイプ31,触媒コンバータ4,センターパイプ32,消音室5,テールパイプ33等を通過する過程で、排気ガスが冷却されるので凝縮水を生じる。また、排気ガスが排気管3に介装されている触媒コンバータ4の三元触媒を通過することで、化学反応を起こし、これによっても凝縮水が発生する。この凝縮水は、排気管内を流れ、その量が多くなったりすると、排気ガスの排出を阻害し、ひいては排圧の上昇から内燃機関の出力低下、消音室5の消音効果が低下したり、冬期には停車後に凝縮水の凍結を生じる等の弊害がある。
【0005】
凝縮水の滞留は、排気系の最後の方、例えば消音室近くで多くなる。消音室5は、例えば図5に示すように、インレットパイプ41とアウトレットパイプ42とがバッフルプレート43を介して接続されているが、消音室5がセンターパイプ32に対して傾けられて、且つインレットパイプ41が下部に設置されていて、冬期に消音室の内部に凝縮水Wが滞留して凍結すると、始動時に障害を生じることや、凝縮水Wが消音室5からセンターパイプ32内に逆流して滞留し冬期に凍結した場合にも同様な不都合がある。
【0006】
凝縮水Wがセンターパイプ32に滞留する排気系の構造的な原因の一つとして、インレットパイプ41の接合部(合わせ部)が製造コストの関係から部分的にのみ溶接されているため、合わせ部が下向きになると、エンジン始動後、時間の経過とともに消音室4に滞留した凝縮水が合わせ部の非溶接部分を通じてセンターパイプ32の方向に逆流し、センターパイプ32内に滞留することがある。
【0007】
そこで、図6に示すように、バッフルプレート43のインレットパイプ41との結合部分の形状43aを、インレットパイプ41の非円形部分41bと嵌合するようにして、インレットパイプ41の合わせ部41aが自動的に上方に位置するようにすることで、簡単な構造により、消音室5に滞留した凝縮水が下向きの部分を通じてセンターパイプ3の方向に逆流しないようにした排気系構造(特開平7−269336号公報)等が提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、インレットパイプ41の外周には、全周にわたって多数の通気孔41cが配設されている。このため、図7に示すように、消音室5が水平に配置されている場合には、合わせ部41aを上方に位置させても、通気孔41cの一部は消音室5内の下方に下向きに位置し、消音室4に滞留した凝縮水がこの下向きの通気孔41bを通じてセンターパイプ32の方向に逆流してしまい、センターパイプ32内に滞留して、凍結することによって始動時に障害を生じてしまう。
【0009】
また、自動車によっては、消音室4の高さが制限され、消音室5の上下方向サイズを小さく構成した上で水平に配置すべき場合もある。このような場合には、消音室5に滞留した凝縮水のセンターパイプ32方向への逆流を防止するには、インレットパイプ41とアウトレットパイプ42との位置関係にも配慮する必要がある。
【0010】
本発明は、上述の課題に鑑み創案されたもので、消音室の配置や上下寸法が規制された場合にも、消音室内に滞留した凝縮水がセンターパイプ方向に逆流して始動障害等を招かないようにした、自動車の排気系構造を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1記載の本発明の自動車の排気系構造は、消音室と、上記消音室内に導入され該消音室内の外周面に排気ガス流出孔が配設されたインレットパイプと、上記排気ガス流出孔から排出した排気ガスを吸気口から吸入して上記消音室外へ排出するアウトレットパイプと、を備え、上記吸気口は、上記消音室内の凝縮水の水面上昇に応じて実質的な開口が狭まるように形成されるとともに、上記排気ガス流出孔は、上記インレットパイプ外周面上記吸気口よりも車両上方位置にのみ配設されているので、上記消音室内の下部に滞留した凝縮水が上記排気ガス流出孔から逆流し難くなる。
特に、アウトレットパイプの吸気口は、消音室内の凝縮水の水面上昇に応じて実質的な開口が狭まるように形成されているので、消音室内の凝縮水の水面が上昇して、吸気口の実質的な開口(凝縮水で塞がれていない部分)が狭まるほど排気圧が高くなり、この排気圧により消音室内の凝縮水が排出されるようになり、さらに、排気ガス流出孔が、インレットパイプ外周面上記吸気口よりも車両上方位置にのみ配設されているので、消音室内の下部に凝縮水が溜まっても、アウトレットパイプの吸気口から外部に排出されるようになる。
【0012】
記インレットパイプと上記アウトレットパイプとが、車両上下方向で略同位置に配置されるとともに、上記インレットパイプは上記消音室内の左右方向の一側に配置され、上記アウトレットパイプは上記消音室内の左右方向の他側に配置され、上記インレットパイプと上記アウトレットパイプとの間には排気ガスが流通する空間が設けられていると、上記消音室の上下寸法を小さくしながらインレットパイプとアウトレットパイプとの流路径を確保しやすくなる(請求項2)。
【0013】
上記消音室内には、内部空間を前後方向に仕切るバッフルプレートが設けられ、上記インレットパイプ及び上記アウトレットパイプは上記バッフルプレートを貫通して設けられ、上記バッフルプレートには、前後方向に仕切る上記消音室内の空間部分どうしを連通する開口部が設けられていることも好ましい(請求項3)。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明すると、図1〜図3は本発明の一実施形態としての自動車の排気系構造を示すもので、図1(a)はその消音室の水平断面図、図1(b)はその消音室の横断面図、図2,図3はその消音室の縦断面図である。
【0015】
図1(a),(b)に示すように、本排気系構造では、消音室5が上下寸法の小さい扁平な形状に形成されている。インレットパイプ51及びアウトレットパイプ52は、いずれも消音室5の上下方向(車両上下方向)の略中央に配置されている。したがって、インレットパイプ51及びアウトレットパイプ52は、消音室5の上下方向で略同位置に配置されることになる。
【0016】
このように配置するのは、効率よい消音をするためにはインレットパイプ51及びアウトレットパイプ52をいずれも消音室5の壁部から所要距離離隔させる必要があり、且つ、消音室5が上下寸法を小さくしながらインレットパイプ51及びアウトレットパイプ52の流路径はできるだけ確保しようとしているためであり、消音室5の上下寸法に余裕があれば、その分だけインレットパイプ51とアウトレットパイプ52との上下方向位置をシフトさせることはできる。
【0017】
このように、インレットパイプ51とアウトレットパイプ52とを上下方向で略同位置に配置することから、インレットパイプ51は消音室5内の一側、即ち、車体前方[図1(a)に矢印Fで示す]に向いて左側に配置され、アウトレットパイプ52は消音室5内の他側、即ち、車体前方に向いて右側に配置され、さらに、両パイプ51,52間には排気ガスが流通する空間が設けられている。
【0018】
つまり、消音室5内には、内部空間を前後方向に仕切るバッフルプレート53が適宜の数(ここでは2枚)だけ設けられ、インレットパイプ51及びアウトレットパイプ52はこれらのバッフルプレート53a,53b(両者を区別しない場合は53で示す)を貫通して設けられている。
バッフルプレート53a,53bによって、消音室5内は複数(ここでは3つ)の空間部分54a,54b,54cに仕切られるが、各バッフルプレート53a,53bには、インレットパイプ51とアウトレットパイプ52と間に配置して開口部55a.55bが設けられており、空間部分54a,54b,54cのうち隣接する空間部分どうしを互いに連通している。
【0019】
インレットパイプ51は、消音室5の前端から導入され消音室5の後端付近に達するように配設される。このインレットパイプ51には、空間部分54aに開口する排気ガス流出孔56aと、空間部分54bに開口する排気ガス流出孔56bと、空間部分54cに開口する排気ガス流出孔56cとを夫々複数そなえ、中でも最も下流部の排気ガス流出孔56cは多数設けられている。
【0020】
アウトレットパイプ52は、消音室5の後端から導入され消音室5の前端付近に達するように配設される。このアウトレットパイプ52には、その上流端に吸気口57aを有する吸気ダクト部57が設けられ、中間部には多数の微小孔58aが形成されこの外周に消音材59が周設されている。さらに、アウトレットパイプ52の下流部には複数の通気孔58bが形成されている。
【0021】
ところで、排気ガスが消音室5内を流入する際には、排気管3のフロントパイプ31,触媒コンバータ4,センターパイプ32,消音室5,テールパイプ33等を通過する過程で(図5参照)、排気ガスが冷却されることや、排気管3に介装された触媒コンバータ4の三元触媒を通過する際に化学反応を起こすことにより、凝縮水が発生し、この凝縮水が消音室5内にも滞留する。このような凝縮水が多くなると排気ガスの排出を阻害し、ひいては排圧の上昇から内燃機関の出力低下や消音室5による消音効果の低下を招いたり、寒冷時、停車後に消音室5内の凝縮水が凍結して始動時に障害を生じたりする等の弊害がある。また、凝縮水が消音室5からセンターパイプ32内に逆流して滞留し凍結した場合にも同様な不都合がある。そこで、消音室5内において、凝縮水を外部へ確実に排出することと、消音室5からセンターパイプ32内への凝縮水の逆流を確実に防止することとが必要になる。
【0022】
消音室5内の凝縮水を外部へ確実に排出するため、本排気系構造では、図1(a),図3に示すように、吸気ダクト部57の吸気口57aを消音室5の底部に接近するように屈曲させている。これによって、吸気口57aの下端57bは消音室5の底部付近に位置し、吸気口57aの上端57cは消音室5内の上下方向中心位置付近に位置している。
【0023】
消音室5内に溜まった凝縮水は、排気圧が高まると吸気ダクト部57からアウトレットパイプ52を通じて排気ガスとともに外部に排出される。吸気口57aが消音室5の底部に近いほど消音室5内の凝縮水を低いレベルまで排出できる。そこで、吸気口57aの下端57bを消音室5底部付近に位置させているのである。
【0024】
また、エンジン負荷が高いときには排気圧も高まるため、消音室5内の凝縮水は速やかに排出されるが、アイドリング時などには、排気圧が低いため、消音室5内の凝縮水はなかなか排出されず、消音室5内の凝縮水の水面が上昇して、吸気口57aの実質的な開口(凝縮水で塞がれていない部分)が狭まると排気圧が高くなって消音室5内の凝縮水が排出されるようになる。
【0025】
このため、吸気口57aの上端57cが高位置にあると、長期間のアイドリング運転の結果、大量の凝縮水が消音室5内に溜まってしまうおそれがある。大量の凝縮水が消音室5内に溜まると、排気性能や消音性能が低減するばかりでなく、消音室5内の凝縮水がインレットパイプ51の排気ガス流出孔56a,56b,56cからセンターパイプ32内へ逆流しやすくなってしまう。
【0026】
また、消音室5内の上下に限られたスペースの中で、吸気口57aの上端57cをあまり低くしてしまうと、排気の流通断面積を十分に確保できず、排気性能や消音性能を確保しにくくなる。
これらの点を勘案して、吸気口57aの上端57cを高過ぎず低すぎない位置、即ち、消音室5内の上下方向中心位置付近に位置させているのである。
【0027】
また、消音室5内の凝縮水がセンターパイプ32内へ逆流するのは、インレットパイプ51に形成された開口部が凝縮水の水位以下に没する場合であり、逆に、インレットパイプ51に形成された開口部が常に凝縮水の水位よりも高い位置にあれば、凝縮水のセンターパイプ32側への逆流は防ぐことができる。ここで、開口部とは、主として、インレットパイプ51の排気ガス流出孔56a,56b,56cであるが、インレットパイプ51の接合部(合わせ部)が製造コストの関係等から部分的にのみ溶接されて非溶接部分を有する場合には、この合わせ部の非溶接部分も開口部に相当する。
【0028】
そこで、本排気系構造では、図1(a),(b),図2に示すように、インレットパイプ51の排気ガス流出孔56a,56b,56c及び合わせ部に非溶接部分がある場合はこの合わせ部を、凝縮水の水位以上になるように、インレットパイプ51外周面の下部を除いて配設している。
特に、本実施形態では、排気ガス流出孔56a,56b,56c等(合わせ部に非溶接部分がある場合はこの合わせ部を含む)を、吸気口57aよりも車両上方位置にのみ、即ち、吸気口57aの上端57cよりも上方位置にのみ配設している。
【0029】
これは、上述のように、アイドリング時などの排気圧が低い場合、消音室5内の凝縮水はなかなか排出されないが、消音室5内の凝縮水の水面が上昇して、吸気口57aの実質的な開口が狭まると排気圧が高くなって排出されるようになる。したがって、消音室5内の凝縮水の水位は、吸気口57aの上端57cよりも下方の図1(b),図2,図3中に示すレベルLHを上限とすることになる。
【0030】
そこで、排気ガス流出孔56a,56b,56c等を、吸気口57aの上端57cよりも上方位置にのみ配設すれば、排気ガス流出孔56a,56b,56c等まで凝縮水が達することはなく、消音室5内の凝縮水がセンターパイプ32内へ逆流するのを防止することができるのである。
なお、排気ガス流出孔は一般に円形孔が採用されるが、ここでは、インレットパイプ51の最下流部の排気ガス流出孔56cを、パイプ長手方向に延びる長孔に形成している。これは、この部分は各排気ガス流出孔56cを合わせた全開口面積を十分に大きくとる必要があるため、円形孔よりも全開口面積を確保し易い長孔を採用しているのである。全開口面積を必要量取れれば最下流部の排気ガス流出孔56cを、円形孔で構成しても良い。
【0031】
本発明の一実施形態としての自動車の排気系構は、上述のように構成されているので、排気ガスは、インレットパイプ51から消音室5内に進入し、主に、インレットパイプ51の各排気ガス流出孔56a,56b,56cから空間部分54a,54b,54c及び開口部55a.55bを経て吸気口57aからアウトレットパイプ52に流入し外部へと排出される。排気ガスは、このような複雑な流れによって、流速やこれに伴う音を減衰され、またアウトレットパイプ52の吸音材59で吸音され、消音される。
【0032】
排気ガスが消音室5内を流入する際には、排気管3のフロントパイプ31,触媒コンバータ4,センターパイプ32,消音室5,テールパイプ33等を通過する過程で(図5参照)、排気ガスが冷却されることや、排気管3に介装された触媒コンバータ4の三元触媒を通過する際に化学反応を起こすことにより、凝縮水が発生し、この凝縮水が消音室5内にも滞留するが、この凝縮水は、吸気口57aからアウトレットパイプ52を通じて排気ガスとともに外部へと排出される。
【0033】
アイドリング時などの排気圧が低い場合には、消音室5内の凝縮水はなかなか排出されないが、消音室5内の凝縮水の水面が上昇して、吸気口57aの実質的な開口が狭まると排気圧が高くなって排出される。したがって、消音室5内の凝縮水の水位は、吸気口57aの上端57cよりも下方の図1(b),図2,図3中に示すレベルLHを上限とすることになる。吸気口57aの上端57cは位置が高くならないように設定されているので、レベルLHは高くはなく凝縮水が消音室5内に大量に溜まることはない。
【0034】
したがって、このような凝縮水が消音室5内で大量に溜まることで、排気ガスの排出を阻害したり、排圧の上昇から内燃機関の出力低下や消音室5による消音効果の低下を招いたりする不具合を回避できる。また、寒冷時、停車後に消音室5内の凝縮水が凍結して始動時に障害を生じたりする等の弊害も招きにくくなる効果もある。
【0035】
そして、排気ガス流出孔56a,56b,56c等(合わせ部に非溶接部分がある場合はこの合わせ部を含む)を、吸気口57aの上端57cよりも上方位置にのみ配設しているので、これらの排気ガス流出孔56a,56b,56c等まで凝縮水が達することはなく、消音室5内の凝縮水がセンターパイプ32内へ逆流するのを防止することができる。
【0036】
これによって、凝縮水が消音室5からセンターパイプ32内に逆流して滞留することによる上記同様の不具合、つまり、排気ガスの排出を阻害したり、されには、排圧の上昇から内燃機関の出力低下や消音室5による消音効果の低下を招いたりする不具合や、寒冷時、停車後にセンターパイプ32内の凝縮水が凍結して始動時に障害を生じたりする等の不具合を回避することができる。
【0037】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
たとえば、上記実施形態では、排気ガス流出孔56a,56b,56c等を吸気口57aの上端57cよりも上方位置にのみ配設しているが、これらは凝縮水の水位以上になるように設定すればよく、上記実施形態の構成に限定されない。
【0038】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の自動車の排気系構造(請求項1)によれば、上記消音室内の下部に滞留した凝縮水が上記排気ガス流出孔から逆流し難くなり、寒冷時の排気凝縮水の凍結によるエンジン不始動を回避することができるようになる。
【0039】
本発明の自動車の排気系構造(請求項2)によれば、請求項1のものの効果に加えて、車両上下方向の省スペース化を実現しながら、インレットパイプとアウトレットパイプとの流路径を確保して、消音性能を確保することができ、消音室の配置に車両上下方向の省スペース化を図る必要がある車両においても、車両上下方向の省スペース化と、寒冷時の排気凝縮水凍結によるエンジン不始動の回避との両方を達成できる。
【0040】
また、本発明の自動車の排気系構造(請求項)によれば、排気ガス流出孔から排出した排気ガスを吸気口から吸入して上記消音室外へ排出するアウトレットパイプでは、その吸気口が、上記消音室内の凝縮水の水面上昇に応じて実質的な開口が狭まるように形成され、さらに、排気ガス流出孔は、インレットパイプ外周面の上記吸気口よりも車両上方位置にのみ配設されることから、消音室内で凝縮水が排気ガス流出孔よりも上方まで滞留しないようになり、消音室内の凝縮水の排気ガス流出孔からの逆流を確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての自動車の排気系構造を示す図であって、(a)はその消音室の水平断面図、(b)はその消音室の横断面図[図1(a)のA−A矢視断面図]である。
【図2】本発明の一実施形態にかかる消音室の縦断面図[図1(a)のB−B矢視断面図]である。
【図3】本発明の一実施形態にかかる消音室の縦断面図[図1(a)のC−C矢視断面図]である。
【図4】一般的な自動車の排気系構造を示す模式的側面図である。
【図5】第1従来例の自動車の排気系構造を示す縦断面図である。
【図6】第2従来例の自動車の排気系構造を示す斜視図である。
【図7】本発明の課題を説明する自動車の排気系構造の縦断面図である。
【符号の説明】
5 消音室
51 インレットパイプ
52 アウトレットパイプ
53,53a,53b バッフルプレート
55a.55b 開口部
56a,56b,56c 排気ガス流出孔
57a 吸気口

Claims (3)

  1. 消音室と、
    上記消音室内に導入され該消音室内の外周面に排気ガス流出孔が配設されたインレットパイプと、
    上記排気ガス流出孔から排出した排気ガスを吸気口から吸入して上記消音室外へ排出するアウトレットパイプと、を備え、
    上記吸気口は、上記消音室内の凝縮水の水面上昇に応じて実質的な開口が狭まるように形成されるとともに、
    上記排気ガス流出孔は、上記インレットパイプ外周面の上記吸気口よりも車両上方位置にのみ配設されている
    ことを特徴とする、自動車の排気系構造。
  2. 記インレットパイプと上記アウトレットパイプとが、車両上下方向で略同位置に配置されるとともに、
    上記インレットパイプは上記消音室内の左右方向の一側に配置され、上記アウトレットパイプは上記消音室内の左右方向の他側に配置され、上記インレットパイプと上記アウトレットパイプとの間には排気ガスが流通する空間が設けられている
    ことを特徴とする、請求項1記載の自動車の排気系構造
  3. 上記消音室内には、内部空間を前後方向に仕切るバッフルプレートが設けられ、上記インレットパイプ及び上記アウトレットパイプは上記バッフルプレートを貫通して設けられ、
    上記バッフルプレートには、前後方向に仕切る上記消音室内の空間部分どうしを連通する開口部が設けられている
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載の自動車の排気系構造。
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