JP5266263B2 - 内燃機関の排気系に接続される消音器 - Google Patents

内燃機関の排気系に接続される消音器 Download PDF

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Description

本発明は、内燃機関、主としての車両用内燃機関の排気系に接続される消音器に関し、特に、膨張室内に貯溜する貯溜水を能率良く大気に放出できるようにした、新規な内燃機関の排気系に接続される消音器に関する。
従来、内燃機関の排気系に接続される消音器においては、排気ガス中に含まれる水分が凝縮して消音器の底部に貯溜することがあるため、消音器の底部近くに配置されて消音器内と大気とを連通するアウトレットパイプ(30)に、貯溜水の吸上げ孔(40)を形成し、アウトレットパイプ(30)を通過する排気ガスの流速が大きいときにアウトレットパイプ(30)内が負圧になることを利用して、吸上げ孔(40)を介して貯溜水をアウトレットパイプ(30)内に吸い上げ、排気ガスと共に大気に放出するようにしたものは公知(後記特許文献1参照)である。
特開2009−180138号公報
ところが、前記特許文献1のものでは、アウトレットパイプ(30)に形成される吸上げ孔(40)は、アウトレットパイプ(30)内方に向けて凹入成形される凹み部を備え、この凹み部に、排気ガスの流れ方向に指向されるガイド壁(42w)が形成されているので(図6参照)、吸い上げる貯留水を、ガイド壁(42w)が上方から押さえ付けるようにガイドして、吸い上げる貯留水をアウトレットパイプ(30)内の排気ガスの流れ方向に指向させることになり、そのため、吸い上げる貯留水の一部がガイド壁(42w)で跳ね返って、ふたたび、シェル(11)内の底部に戻ってしまう「跳ね返り現象」があり、その分、貯留水の吸上げ効率が低下するという問題があった。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、前記「跳ね返り現象」を防止して、貯留水の吸上げ効率を高めるようにした、新規な内燃機関の排気系に接続される消音器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、シェルと、このシェルに設けられ内燃機関の排気管に連なるインレットパイプと、シェルに設けられ大気に開口するアウトレットパイプと、シェル内で前記両パイプを連通する膨張室とを備え、内燃機関からの排気ガスをインレットパイプを介して膨張室に導き、さらに、そこからアウトレットパイプを介して大気に排出すると共に、シェル内の底部に貯留する貯留水をアウトレットパイプを介してシェル外に排出するための貯留水の吸上げ孔をアウトレットパイプに設け、この吸上げ孔は、アウトレットパイプ内に吸い上げる貯留水をアウトレットパイプ内の排気ガスの流れ方向に指向させるガイド部を備える、内燃機関の排気系に接続される消音器であって、
前記シェルは、水平面に対して前傾姿勢に傾斜され、前記アウトレットパイプは、排気ガス進入パイプ部と、直状の排気ガス排出パイプ部と、それら両パイプ部を接続するU字状の方向変換パイプ部とを備え、前記排気ガス排出パイプ部は、前記シェルの軸線と略平行に延びて前傾姿勢に傾斜していてその前端が、前記膨張室内の前部において、前記方向変換パイプ部に接続され、この方向変換パイプ部の下面は、前記シェルの底壁に向かって下向きに凸に湾曲する湾曲面と、この湾曲面の下流側に続いてアウトレットパイプ内を流れる排気ガスの上流側から下流側に向かって上り勾配に傾斜する傾斜面を有し、その傾斜面に、前記吸上げ孔が設けられ、この吸上げ孔は、アウトレットパイプの管壁の一部を外方に向けて切り起した横断面アーチ状の切り起し部よりなり、この切り起し部は、排気ガスの下流側から上流側に向けて切り起し深さが大きくなるように形成されると共に、切り起し部の上流側の端部に開口部を備え、この開口部は、前記下向きに凸に湾曲する湾曲面の最下面よりも低い位置にあって、シェル内の底面に臨んでいて、前記湾曲面の最下部の辺りに指向しており、前記ガイド部は、前記切り起し部の内周面により形成されていることを特徴としている。
本請求項1の発明によれば、
(1) 吸い上げ孔を通してアウトレットパイプ内に吸い上げられる貯留水が、ふたたび、シェル内に戻らないように、すなわち前記「跳ね返り現象」が生じないように、切り起し部に形成したガイド部が吸い上げる貯留水を下方からガイドして、吸い上げる貯留水をアウトレットパイプ内の排気ガスの流れ方向に指向させるので、貯留水の吸い上げ効率を大幅に高めることができる。
(2) アウトレットパイプの管壁の下部、外方に向けて切り起こした切り起し部により吸上げ孔が形成され、吸上げ孔の開口部が、アウトレットパイプ前部の方向変換パイプ部の、シェルの底壁に向かって下向きに凸に湾曲する湾曲面の最下面よりも低いので、貯留水を吸上げる入口を、前記従来技術のものよりも低く抑えることができる。
(3) 前記(1) (2) により、シェル底部の貯留水の水面を、前記従来技術のものよりも下げることができ、貯留水の絶対量を減らすことができる。その結果、消音器自体の熱による貯留水の気化も一層促進され、さらに、貯留水が減少し、消音器の発錆などに起因する腐食の防止効果を一層高めることができる。
本発明消音器を備えた自動車用内燃機関の排気系の概略平面図 1の2−2線に沿う消音器の断面図 図2の3−3線に沿う断面図 図2の4−4線に沿う断面図 図3の5−5線に沿う断面図 図5の6−6線に沿う拡大断面図 図6の7線矢視図
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて具体的に説明する。
この実施例は、本発明消音器を自動車用内燃機関の排気系に実施した場合であって、図1において、自動車の車体前部に搭載される内燃機関Eの排気ポートには、該内燃機関Eより排出される排気ガスを浄化、消音して大気に放出するための排気系Exが接続されている。この排気系Exは自動車の車体Bの下部に支持され、車体Bの前後方向に延長されていてその後端は大気に開口されている。
排気系Exは、内燃機関Eにその上流端が接続され、車体Bの前後方向に伸びて後方に延長される単一の上流側排気管1と、その上流側排気管1の下流端に、分岐管3を介して接続されて車体Bの幅方向に離れて配置される2本の左、右下流側排気管2L,2Rとよりなる。上流側排気管1には、その上流側から下流側に向けて排気触媒CA、補助消音器(プリチャンバ)MA、共鳴型消音器(サイドブランチ型消音器)MRが間隔をあけて直列に接続されている。また、左、右の下流側排気管2L,2Rには、対をなす2つの主消音器M,Mがそれぞれ接続され、これらの主消音器M,Mの下流端には、テールパイプ5,5がそれぞれ接続されている。
つぎに、本発明にかかる左、右主消音器M,Mの構造について説明するに、それらはいずれも同じ構造を備えているので、以下に、図2〜7を参照してそれらの一方(右)主消音器Mについて詳細に説明する。
前記排気系Exが内燃機関に接続されるとき、主消音器Mは水平面に対して傾斜角θ(図2参照)をもって前傾姿勢に配置される。
主消音器Mの外殻を構成するシェル11は、ステンレス製の板材を楕円筒状に巻曲し、その両端縁同志を一体に接合して構成されるシェル本体11aと、その左右開口端に、気密にかしめ固定される前、後部端板11b,11cとにより密閉状に形成されている。
図3,4に示すように、シェル11は、楕円形状をなしており、その短径側を上下方向に向けて配置されている。そして、このシェル11の前部端板11bには、下流側排気管2Rの下流部が、また、その後部端板11cには、大気に開口されるテールパイプ5が共に気密に接続されている。
図2〜5に示すように、前記シェル11内の膨張室は、第1、第2の仕切板13,14により3つの膨張室、すなわち第1、第2および第3の膨張室A,BおよびCとに仕切られている。具体的には、シェル11の内周には、その長手方向に間隔をあけて第1の仕切板13および第2の仕切板14の外周が接触して、シェル11の内周に前、後部端板11b,11cと略平行に圧入固定されている。シェル11の長手方向の前部には、前部端板11bと第1の仕切板13とによって第1の膨張室Aが区画され、また、第1の膨張室Aの後側には、第1の仕切板13と第2の仕切板14とにより第2の膨張室Bが区画され、さらに、前記第2の膨張室Bの後側には、第2の仕切板4と後部端板11cとにより第3の膨張室Cが区画される。
図3に示すように、第1の仕切板13には、多数のパンチング孔15が形成され、また、図4に示すように、第2の仕切板14には、多数のパンチング孔16および貫通孔17が形成されており、第1、第2および第3の膨張室A,B,Cは、排気ガスの自由な流通が可能であり、それらの膨張室A,B,Cは、実質的に一つの膨張室を形成している。
図2,5に示すように、下流側排気管2Rの後端(下流端)には、シェル11内に配設されるインレットパイプ20の前端(上流端)が連通して接続される。このインレットパイプ20は、その全長にわたり直状をなし、シェル11の長径方向一側において、前記前部端板11bおよび第1、第2の仕切板13,14に嵌合支持されて、シェル11内を長手方向に延びており、その後端(下流端)は、キャップ25により閉じられている。
インレットパイプ20の、第1、第2の膨張室A,Bに対応する部分には、複数の小孔よりなる、排出孔22,23がそれぞれ形成され、これらの排出孔22,23を通してインレットパイプ10内は、第1、第2の膨張室A,B内に連通され、また、インレットパイプ20の、第3の膨張室Cに対応する部分には、多数の小孔よりなる、排出孔24が形成され、この排出孔24を通してインレットパイプ20内は、第3膨張室Cに連通される。
下流側排気管2Rからインレットパイプ20に流入した排気ガスは、主に排出口24から第3の膨張室Cへ流入し、第1および第2の膨張室A,Bに拡散しつつ排気ガスの膨張、干渉作用により排気音の減衰がなされ、排気音の消音が行われる。そして、第2の膨張室Bから後述するアウトレットパイプ30を通って大気に排出される。
前記シェル11内には、前記インレットパイプ20に並列してアウトレットパイプ30が配設されている。このアウトレットパイプ30は、図2,5に示すように、シェル11内を前後方向にU字状に屈曲して長く形成されていて、開口端の拡開された、直状の排気ガス進入パイプ部31と、同じく直状の排気ガス排出パイプ部33と、それら両パイプ部31,33を1本に連結するU字状の方向変換パイプ部32とで構成されている。
前記排気ガス進入パイプ部31は、シェル11の長径方向他側に配置されて、シェル11内を前後方向に延び、第1の仕切板13に嵌合支持されて、そこに溶接され、第2の膨張室Bに開口している。そして、排気ガス進入パイプ部31の前端(上流端)は、末広状に拡開され第2の膨張室Bに開口されており、排気ガスの排気ガス進入パイプ部31内への流入量を増やすようにされている。
一方、前記排気ガス排出パイプ部33は、前記排気ガス進入パイプ部31よりも下方において、シェル11の長径方向中央部に配置されていて、そのシェル11の軸線と略平行に延びており、第1、第2の仕切板13,14に嵌合支持されて、そこに溶接されており、さらに排気ガス排出パイプ部33の後端(下流端)は前部端板11bに嵌合支持されている。そして、その前端(上流端)は前記第1の膨張室A内の方向変換パイプ部32に接続され、またその後端(下流端)は、大気に開口されるテールパイプ5に接続されている。排気ガス排出パイプ部33の後端、テールパイプ5の前端および後部端板11bは同時溶接される。
図2,5に示すように、排気ガス排出パイプ部33の途中には、第2、第3の膨張室B,Cに跨がってその外周面に、それよりも大径の吸音筒35が溶接されている。そして、この吸音筒35と排気ガス排出パイプ部33の外周面との間に形成される密閉状の環状空間には、グラスウールなどの吸音材36が充填されている。排気ガス排出パイプ部33の吸音材36に対応する部分には、多数の吸音孔37が形成されている。排気ガス排出パイプ部33内を流れる排気ガスの排気音は、吸音材36により吸収することができる。
図2〜5に示すように、排気ガス進入パイプ部31の下流端と、それよりも下方に位置する、排気ガス排出パイプ部33の上流端は、シェル11の前部に位置する第1の膨張室Aに配置される方向変換パイプ部32により連通接続される。この方向変換パイプ部32はその上流側から下流側に向かって下向きに傾斜しており、排気ガス進入パイプ部31を流れる排気ガスを下向きに方向変換させながら排気ガス排出パイプ部33へと導くようにされている。
図2,6,7に示すように、方向変換パイプ部32の下流側、すなわち、排気ガス排出パイプ部33との接続側の底部の下面には、前記シェルの底壁に向かって下向きに凸に湾曲する湾曲面30aと、この湾曲面の下流側(後方側)に続いてアウトレットパイプ30内を流れる排気ガスの上流側から下流側に向かって上り勾配に傾斜する傾斜面30bが形成されており、その傾斜面30bに、シェル11内の貯留水を、アウトレットパイプ30内に吸い込むための吸上げ孔40が形成される。
つぎに、この吸上げ孔40について説明すると、この吸上げ孔40は、シェル11内の貯留水を効率よく排気ガス排出パイプ部33内、すなわちアウトレットパイプ30内に吸い上げるべく構成され、その吸い上げた貯留水を、アウトレットパイプ30内の排気ガスの流れ方向に指向させるガイド部Gを備えている。
吸上げ孔40は、方向変換パイプ部32の下流側の底部壁の適所に、その周方向に沿って長い切り込み41を入れ、その切り込み41よりも下流側の底部管壁に、外方に向けて横断面アーチ状の切り起し部42を切り起して形成され、この切り起し部42は、方向変換パイプ部32の、排気ガスの流れの下流側から上流側に向けて切り起しの深さが漸次深くなるように形成されると共に、その切り起し部42の上流側の端部には、シェル11内の底部に臨む開口部44が開口されており、この開口部44は、方向変換パイプ部32の下向きに凸に湾曲する湾曲面30aの最下面よりも低い位置にあって、前記湾曲面30aの最下部の辺りに指向している(図2、図6参照)。そして、前記切り起し部42の内周面にガイド部Gが形成されている。
図2に示すように、第1および第2の仕切板13,14の底部には、複数の流通孔18,19がそれぞれ形成されており、これらの流通孔18,19は、シェル11の底部に貯留する貯留水が自由に流通するようにされている。シェル11は、前傾姿勢に傾斜されていることから、シェル11内に残留する貯留水は、前記流通孔18,19を通ってシェル11内の前部に集められる。
つぎに、この実施例の作用について説明する。
いま、内燃機関Eが運転され、そこから排出した排気ガスは、排気系Exへと導かれる。そして排気系Exを流れる排気ガスは、対をなす主消音器M,M内に分流して流れ、各主消音器M内で排気音の主たる消音が行われる。
図2,5に矢印aで示すように、下流側排気管2Rよりインレットパイプ20に流入した排気ガスは、その大部分が多数の排出孔24を通って第3の膨張室Cへ流れ、またその一部が複数の排出孔22,23を通って第1、第2の膨張室A,Bへ流れ、第1,3の膨張室A,Cに流入した排気ガスは第1の仕切板13のパンチング孔15および第2の仕切板14のパンチング孔16および貫通孔17を通って第2の膨張室Bに流れる。そして、その間に排気ガスの膨張、干渉の複合作用により、排気音の効果的な減衰が行われ、排気音の消音がなされる。
この後、排気ガスは、第2の膨張室Bより、図2,5に矢印bで示すように、排気ガス進入パイプ部31の開口端よりアウトレットパイプ30内に流入する。このとき、アウトレットパイプ30の上流端(流入端)は、末広状に拡開されていることにより、排気ガスのアウトレットパイプ30への流入量が増加する。また、アウトレットパイプ30は、前述したように、U字状に屈曲させて長く延長したことにより、アウトレットパイプ30内の排気ガスは、該パイプ30内を流れる間に、排気音がさらに減衰されて、その消音が効果的に行われる。そして充分に消音された排気ガスは、排気ガス排出パイプ部33の後端より、図2,5に矢印cで示すように、テールパイプ5を通って大気に排出される。
前記排気ガスの消音過程において、消音器M内には、高温の排気ガスがシェル11内で冷却されて、そこに含まれる水分が露化し凝縮した水や、洗車時にアウトレットパイプ30からシェル11内に進入した水が残留する。
シェル11内に残留した貯留水は、シェル11が水平面に対して前傾姿勢に傾斜(図2参照)されていることにより、第1、第2仕切板13,14の流通孔18,19を通ってシェル11内を前方に移動して、シェル11の前部に集められる。そして、その貯留水は、方向変換パイプ32に形成した吸上げ孔40からアウトレットパイプ30内に引き込まれて、アウトレットパイプ30内を流れる排気ガスと共にテールパイプ5を通って外部に効率良く排出することができる。
本発明に従うこの実施例では、
(1) 吸い上げ孔40を通してアウトレットパイプ30内に吸い上げられる貯留水が、ふたたび、シェル11内に戻らないように、すなわち前記「跳ね返り現象」が生じないように、切り起し部42に形成したガイド部Gが吸い上げる貯留水を下方からガイドして、吸い上げる貯留水をアウトレットパイプ30内の排気ガスの流れ方向(図6,7、矢印g方向)に案内して同方向に指向させるので、貯留水の吸い上げ効率を大幅に高めることができる。
(2) アウトレットパイプ30の管壁の下部に、外方に向けて切り起こした切り起し部42により吸上げ孔40が形成され、吸上げ孔40の開口部44が、アウトレットパイプ30の前部の方向変換パイプ部32の、シェル11の底壁に向かって下向きに凸に湾曲する湾曲面30aの最下面よりも低いので、貯留水を吸上げる入口を、前記従来技術のものよりも低く抑えることができる。
(3) 前記(1) (2) により、シェル11底部の貯留水の水面を、前記従来技術のものよりも下げることができ、貯留水の絶対量を減らすことができる。その結果、消音器自体の熱による貯留水の気化も一層促進され、さらに、貯留水が減少し、消音器の発錆などに起因する腐食の防止効果を一層高めることができる。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明の範囲内で種々の実施例が可能である。
たとえば、前記実施例では、本発明を自動車用内燃機関の消音器に実施した場合を説明したが、これを他の内燃機関の消音器にも実施でき、また、前記実施例では、本発明をシェル内の膨張空間を第1、第2、すなわち2枚の仕切板で仕切る消音器に実施した場合を説明したが、前記膨張空間を1枚あるいは3枚以上の仕切板で仕切る消音器にも実施できることは勿論である。
1・・・・・・・・・排気管
11・・・・・・・・・シェル
20・・・・・・・・・インレットパイプ
30・・・・・・・・・アウトレットパイプ
30a・・・・・・・・湾曲面
30b・・・・・・・・傾斜面
31・・・・・・・・・排気ガス進入パイプ部
32・・・・・・・・・方向変換パイプ部
33・・・・・・・・・排気ガス排出パイプ部
40・・・・・・・・・吸上げ孔
42・・・・・・・・・切り起し部
44・・・・・・・・・開口部
A、B、C・・・・・・膨張室
E・・・・・・・・・・内燃機関
G・・・・・・・・・・ガイド部

Claims (1)

  1. シェル(11)と、このシェル(11)に設けられ内燃機関(E)の排気管(1)に連なるインレットパイプ(20)と、シェル(11)に設けられ大気に開口するアウトレットパイプ(30)と、シェル(11)内で前記両パイプ(20,30)を連通する膨張室(A、B、C)とを備え、内燃機関(E)からの排気ガスをインレットパイプ(20)を介して膨張室(A、B、C)に導き、さらに、そこからアウトレットパイプ(30)を介して大気に排出すると共に、シェル(11)内の底部に貯留する貯留水をアウトレットパイプ(30)を介してシェル(11)外に排出するための貯留水の吸上げ孔(40)をアウトレットパイプ(30)に設け、この吸上げ孔(40)は、アウトレットパイプ(30)内に吸い上げる貯留水をアウトレットパイプ(30)内の排気ガスの流れ方向に指向させるガイド部(G)を備える、内燃機関の排気系に接続される消音器であって、
    前記シェル(11)は、水平面に対して前傾姿勢に傾斜され、前記アウトレットパイプ(30)は、排気ガス進入パイプ部(31)と、直状の排気ガス排出パイプ部(33)と、それら両パイプ部(31、33)を接続するU字状の方向変換パイプ部(32)とを備え、前記排気ガス排出パイプ部(33)は、前記シェル(11)の軸線と略平行に延びて前傾姿勢に傾斜していてその前端が、前記膨張室(A、B、C)内の前部において、前記方向変換パイプ部(32)に接続され、この方向変換パイプ部(32)の下面は、前記シェル(11)の底壁に向かって下向きに凸に湾曲する湾曲面(30a)と、この湾曲面(30a)の下流側に続いてアウトレットパイプ(30)内を流れる排気ガスの上流側から下流側に向かって上り勾配に傾斜する傾斜面(30b)を有し、その傾斜面(30b)に、前記吸上げ孔(40)が設けられ、この吸上げ孔(40)は、アウトレットパイプ(30)の管壁の一部を外方に向けて切り起した横断面アーチ状の切り起し部(42)よりなり、この切り起し部(42)は、排気ガスの下流側から上流側に向けて切り起し深さが大きくなるように形成されると共に、切り起し部(42)の上流側の端部に開口部(44)を備え、この開口部(44)は、前記下向きに凸に湾曲する湾曲面(30a)の最下面よりも低い位置にあって、シェル(11)内の底面に臨んでいて、前記湾曲面(30a)の最下部の辺りに指向しており、前記ガイド部(G)は、前記切り起し部(42)の内周面により形成されていることを特徴とする、内燃機関の排気系に接続される消音器。
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