JP2686007B2 - 消音器の水抜き装置 - Google Patents

消音器の水抜き装置

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JP2686007B2
JP2686007B2 JP3289343A JP28934391A JP2686007B2 JP 2686007 B2 JP2686007 B2 JP 2686007B2 JP 3289343 A JP3289343 A JP 3289343A JP 28934391 A JP28934391 A JP 28934391A JP 2686007 B2 JP2686007 B2 JP 2686007B2
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JP
Japan
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inner pipe
outer shell
pipe
muffler
condensed water
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JP3289343A
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士郎 滝口
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、消音器の水抜き装置に
関し、消音器内部の凝縮水を高効率に排出するためのも
のである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の消音器及び排気管の内部に
は、排出ガス中に含まれる水分が凝縮するが、特に低温
下での運転時には、その凝縮水が比較的多量に発生して
消音器及び排気管の内部に滞留する。そしてこれが原因
となって消音器の腐食が促進されたり、凍結して始動性
に悪影響が及んだりする。
【0003】この凝縮水を排出するための水抜き装置と
して、膨張室を構成するアウタシェル内にインナパイプ
を挿通すると共に、インナパイプの底部からアウタシェ
ルの底部に向けて比較的細径のパイプを突出させ、アウ
タシェルの底部に滞留した凝縮水をこのパイプから排出
ガス流によって吸引するようにしたものが実開平2−6
9011号公報に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この構造によると、イ
ンナパイプの外周面に水抜きパイプを突出させねばなら
ないため、アウタシェルにインナパイプを挿通するのが
厄介であり、製造工程が繁雑化しがちである。
【0005】本発明は、このような従来技術の不都合を
解消すべく案出されたものであり、その主な目的は、製
造工程の繁雑化を招くことなく消音器内部の凝縮水を高
効率に排出することのできる消音器の水抜き装置を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本発
明によれば、アウタシェルと、複数の小孔を穿設してな
り前記アウタシェルの内部を貫通するインナパイプとを
有する消音器の水抜き装置の構成を、インナパイプの少
なくとも一部分をアウタシェルの内側底部に近接配置
し、該部分に於ける当該インナパイプの最下底よりも
やや上方の外周面をパイプ内方へ部分的に膨出させ、該
膨出した部分の排出ガス流の下流側の面に開口を形成
し、かつ前記複数の小孔を前記開口の上方に形成するも
のとすることによって達成される。
【0007】
【作用】このような構成によれば、アウタシェル内に滞
した凝縮水を吸引排出するための水抜き孔を、インナ
パイプの外周面に突出部を設けることなく形成すること
ができる。しかもインナパイプの最下底よりもやや上方
に開口が設けられているので、インナパイプ内を流れる
凝縮水がアウタシェル内に落下せずに済む。
【0008】
【実施例】以下に添付の図面に示された具体的な実施例
に基づいて本発明の構成を詳細に説明する。
【0009】図1は、本発明に基づき構成された消音器
の模式的な構成図である。この消音器1は、膨張室を郭
成するアウタシェル2と、このアウタシェル2の比較的
底部側を貫通するインナパイプ3とからなっている。そ
してインナパイプ3は、緩やかに曲折されてその一部が
アウタシェル2の最下底面に近接するようにしてある。
【0010】インナパイプ3には、多数の通気孔4が打
ち抜きにて形成されており、排気音をアウタシェル2内
に拡散して減衰させるようになっている。これらの通気
孔4は、垂直方向の中心線に対して片側について概ね頂
点から120度までの範囲(図3に於ける角度Aの部
分)に設けられている。この角度Aは、消音器上流側の
排気管内部に溜まった凝縮水がインナパイプ3内を流れ
て通気孔4からアウタシェル2内部に落下するのを防
ぎ、かつ通気孔4の開放率を充分に確保して消音効果が
得られるように設定される。
【0011】インナパイプ3の下部には、その外周面を
パイプ内方へ部分的に膨出させ、かつインナパイプ3内
に於ける排出ガス流の下流側の面を切り込むことによ
り、パイプ内に膨出するルーバ様の開口5が形成されて
いる。この開口5は、垂直方向の中心線に対して片側に
ついて135度から180度の間の部分(図3に於ける
角度Bの部分)に設ければ良く、特に好ましくは、最下
底よりも幾分上方が良い。
【0012】さて、消音器上流側の排気管内部に発生ま
たは滞留した凝縮水は、インナパイプ3内の最下底を流
れ、そのまま外部に放出される。そしてアウタシェル2
内部に滞留していた凝縮水は、排出ガス流にて生ずるア
ウタシェル2とインナパイプ3との内圧差によって開口
5からインナパイプ3内に侵入し、かつ排出ガス流に乗
ってアウタシェル2の外部に放出される。開口5をイン
ナパイプ3の最下底よりも幾分上方に設けることによ
り、エンジン始動直後の冷えたインナパイプ3などで冷
却されて発生する排気管上流からの凝縮水がアウタシェ
ル2内に落下すること、及びエンジンを停止した際にイ
ンナパイプ3内を下流から逆流する凝縮水が再びアウタ
シェル2内に落下することが防止される。
【0013】なお、アウタシェル2とインナパイプ3と
の関係は、要はインナパイプ3の一部をアウタシェル2
の内面底部に近接配置すれば良く、図4に示したように
種々の態様にて実施することができる。
【0014】
【発明の効果】このように本発明によれば、インナパイ
プの外面に突起物を何等設けることなくアウタシェル内
に滞留した凝縮水を排出することが可能になる。従っ
て、消音器の構造を簡略化して製造工数を削減する上に
大きな効果がある。またインナパイプの最下底よりもや
や上方に開口を設けることにより、エンジン始動直後の
冷えたインナパイプなどで冷却されて発生する排気管上
流からの凝縮水がアウタシェル内に落下すること、及び
エンジンを停止した際にインナパイプ内を下流から逆流
する凝縮水が再びアウタシェル内に落下することが防止
されるので、アウタシェル内に滞留する凝縮水の量をよ
り一層少なくする上に効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の模式的な構成図である。
【図2】本発明装置の要部拡大図である。
【図3】図2に於けるIII−III線に沿う断面図である。
【図4】本発明装置の各種変形実施例である。
【符号の説明】
1 消音器 2 アウタシェル 3 インナパイプ 4 通気孔 5 開口

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アウタシェルと、複数の小孔を穿設して
    なり前記アウタシェルの内部を貫通するインナパイプと
    を有する消音器の水抜き装置であって、 前記インナパイプの少なくとも一部分を前記アウタシェ
    ルの内側底部に近接配置し、 該部分に於ける当該インナパイプの最下底よりもやや
    上方の外周面をパイプ内方へ部分的に膨出させ、 該膨出した部分の排出ガス流の下流側の面に開口を形成
    し、 かつ前記複数の小孔を前記開口の上方に形成するものと
    したことを特徴とする消音器の水抜き装置。
JP3289343A 1991-10-08 1991-10-08 消音器の水抜き装置 Expired - Lifetime JP2686007B2 (ja)

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JPH0598958A JPH0598958A (ja) 1993-04-20
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