JPWO2017203582A1 - 内視鏡用デバイスおよび内視鏡システム - Google Patents

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Abstract

内視鏡用デバイス(2)は、長手方向に貫通し内視鏡(1)が挿入される内視鏡用挿通路(5A)を有する細長いシース(5)と、該シース(5)に設けられたワイヤ(6)とを備え、該ワイヤ(6)が、シース(5)の先端部分に設けられ、シース(5)の内部にまたは外周面に沿って配置される通常形態とシース(5)の外径よりも大きな径を有するループ状の拡張形態との間で変形する変形領域(62)を有する。

Description

本発明は、内視鏡用デバイスおよび内視鏡システムに関するものである。
従来、剣状突起下から心膜腔内に内視鏡を挿入し、開胸することなく心臓を観察および処置する方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
米国特許出願公開第2004/0064138号明細書
心膜腔の内部を内視鏡によって観察するためには、内視鏡の先端近傍に空間を確保する必要がある。しかしながら、心膜は、その伸縮性によって心臓の外面に密着している。したがって、心臓の外面と心膜の内面との間に挿入した内視鏡の先端近傍が心膜に覆われて、内視鏡の視野が心膜によって遮られてしまい、視野を確保することが難しいという問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、心膜腔内において内視鏡の視野を確保することができる内視鏡用デバイスおよび内視鏡システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は以下の手段を提供する。
本発明の第1の態様は、長手方向に貫通し内視鏡が挿入される内視鏡用挿通路を有する細長いシースと、該シースに設けられたワイヤとを備え、該ワイヤが、前記シースの先端部分に設けられ、前記シースの内部にまたは外周面に沿って配置される通常形態と前記シースの外径よりも大きな径を有するループ状の拡張形態との間で変形する変形領域を有する内視鏡用デバイスである。
本発明の第1の態様によれば、シースを体外から心膜腔の内部まで経皮的に配置し、シースの内視鏡用挿通路を介して内視鏡を心膜腔内へ挿入することによって、心膜腔の内部を内視鏡によって観察することができる。
この場合に、ワイヤの変形領域を通常形態としてシースを心膜腔内まで挿入し、その後に心膜腔内においてワイヤの変形領域を拡張形態に変形させる。シースの外径よりも大きな外径を有する拡張形態の変形領域はシースの外周面から径方向に突出するので、拡張形態の変形領域によって心膜がシースの先端から離間した位置に保持され、内視鏡の先端が配置されるシースの先端近傍に空間が形成される。これにより、心膜腔内において内視鏡の視野を確保することができる。
上記第1の態様においては、前記シースが、前記長手方向に沿って形成され前記シースの先端面または先端近傍の外周面に開口し、前記ワイヤが前記長手方向に移動可能に挿入されるワイヤ用挿通路を有し、前記ワイヤ用挿通路内に挿入されている前記ワイヤの先端部分に前記変形領域が設けられていてもよい。
このようにすることで、ワイヤを先端側へ移動させてワイヤ用挿通路の開口から変形領域を押し出し、変形領域を拡張形態に変形させることによって、シースの先端の前方に空間を形成することができる。さらに、ワイヤ用挿通路からの変形領域の突出量を変更することによって、シースの長手方向に空間の寸法を調整することができる。
上記第1の態様においては、前記シースは、2つの前記ワイヤ用挿通路を有し、前記ワイヤは、該ワイヤの端部を各々含む2つの直線領域と、該2つの直線領域の間に位置する前記変形領域とを有し、前記変形領域が先端側に位置するように前記2つの直線領域が前記2つのワイヤ用挿通路内に挿入されていてもよい。
このようにすることで、シースの先端面から突出する変形領域がワイヤ用挿通路内の2つの直線領域によって支持されるので、心膜をより安定的に保持することができる。
上記第1の態様においては、前記拡張形態が、前記長手方向に見たときに前記内視鏡用挿通路を略中心としていてもよい。この場合、前記拡張形態が、円形状または多角形状であってもよい。
このようにすることで、拡張形態の変形領域はシースの全ての径方向に突出しているので、シースと心膜との間のみならずシースと心臓との間にも変形領域によって空間を形成することができる。
上記第1の態様においては、前記変形領域が、前記拡張形態においてループ状を成すループ部と、該ループ部よりも基端側に設けられ、前記拡張形態において前記ループ状の前記ループ部によって画定される面に交差する方向に屈曲する屈曲部とを有していてもよい。
このようにすることで、変形領域のうちループ部のみがワイヤ用挿通路から突出しているときには、シースの先端面から長手方向に突出するループ部によって、シースの先端前方に空間を形成することができる。また、屈曲部もワイヤ用挿通路から突出しているときには、屈曲部の屈曲によって拡張形態のループ部を心臓の外面に交差する方向に配置して、心臓の外面と心膜との間にシースの外径よりも大きな空間を形成することができる。
上記第1の態様においては、前記シースの基端側に設けられ、前記ワイヤ用挿通路からの前記変形領域の突出量を所定量に制御する突出量制御部を備えていてもよい。
このようにすることで、体外に配置される突出量制御部によって、ワイヤ用挿通路からの変形領域の突出量を適切に制御することができる。
上記第1の態様においては、前記シースを該シースの長手軸回りに回転可能に収容する外側シースを備え、前記シースの先端部分が、前記外側シースの先端から突出して露出し、前記変形領域が、前記シースの先端部分の外周面に螺旋状に巻き付けられるとともに、前記変形領域の先端が前記シースに固定され、前記変形領域の基端が前記外側シースに固定されていてもよい。
このようにすることで、変形領域の巻き付け方向と同一方向に外側シースを回転させることによって、変形領域を、シースの外周面に螺旋状にきつく巻き付いた通常形態に変形させることができる。一方、変形領域の巻き付け方向と逆方向に外側シースを回転させることによって、変形領域を、通常形態よりも大きな径を有する螺旋状の拡張形態に変形させることができる。
本発明の第2の態様は、体内に挿入可能な細長い挿入部を有する内視鏡と、前記挿入部に設けられたワイヤとを備え、該ワイヤが、前記挿入部の先端部分に設けられ、前記挿入部の内部にまたは外周面に沿って配置される通常形態と前記挿入部の外径よりも大きな径を有するループ状の拡張形態との間で変形可能な変形領域を有する内視鏡システムである。
本発明によれば、心膜腔内において内視鏡の視野を確保することができるという効果を奏する。
本発明の第1の実施形態に係る内視鏡用デバイスおよびこれを備える内視鏡システムの構成を示す斜視図である。 ワイヤが通常形態であるときの図1Aの内視鏡システムを示す斜視図である。 図1Aの内視鏡システムの使用状態を示す図である。 図1Aの内視鏡システムの使用状態を示す図である。 図1Aの内視鏡システムの使用状態を示す図である。 図1Aの内視鏡システムの使用状態を示す図である。 図1Aの内視鏡用デバイスの変形例を示す図である。 図3の内視鏡用デバイスの使用状態を示す図である。 図1Aの内視鏡用デバイスの他の変形例を示す図である。 図1Aの内視鏡用デバイスの他の変形例を示す図である。 図1Aの内視鏡用デバイスの他の変形例を示す図である。 図1Aの内視鏡用デバイスの他の変形例を示す図である。 図1Aの内視鏡用デバイスの他の変形例を示す図である。 図9の内視鏡用デバイスの使用状態を示す図である。 図9の内視鏡用デバイスの使用状態を示す図である。 図1Aの内視鏡用デバイスの他の変形例を示す図である。 図1Aの内視鏡用デバイスの他の変形例を示す図である。 図1Aの内視鏡用デバイスの他の変形例を示す図である。 図1Aの内視鏡用デバイスの他の変形例を示す図である。 図1Aの内視鏡用デバイスの他の変形例の使用状態を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る内視鏡システムの構成を示す斜視図である。 図16の内視鏡システムの変形例の使用状態を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る内視鏡システムの構成を示す断面図である。 ワイヤが拡張形態であるときの図18の内視鏡システムを示す斜視図である。 図18の内視鏡システムの変形例の構成を示す斜視図である。 ワイヤが拡張形態であるときの図20Aの内視鏡システムを示す斜視図である。 本発明の第4の実施形態に係る内視鏡用デバイスの構成を示す斜視図である。 ワイヤが拡張形態であるときの図21Aの内視鏡用デバイスを示す斜視図である
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る内視鏡システム100について図1Aから図15を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る内視鏡システム100は、図1Aに示されるように、内視鏡1と、該内視鏡1の外側に取り付けて使用される内視鏡用デバイス2とを備えている。
内視鏡1は、可撓性を有し心膜腔内に挿入可能な細長い挿入部3と、該挿入部3の先端部に設けられ挿入部3の先端前方の視野を観察する対物光学系4とを備えている。挿入部3の先端近傍は、可撓性を有するとともに、図示しない湾曲機構によって、長手方向から見たときに上下左右の方向に挿入部3の先端の向きを変更するための湾曲部を有している。
内視鏡用デバイス2は、可撓性を有し心膜腔内に挿入可能な細長いシース5と、該シース5に長手方向に設けられたワイヤ6とを備えている。
シース5は、挿入部3が挿入される1つの内視鏡用挿通路5Aと、ワイヤ6が挿入される2つのワイヤ用挿通路5Bとを有している。3つの挿通路5A,5Bはそれぞれ、シース5を長手方向に貫通し、シース5の先端面および基端面に開口している。シース5は、長手方向に直交しかつ互いに直交する上下方向および左右方向を有している。2つのワイヤ用挿通路5Bは、内視鏡用挿通路5Aの上側に位置し、左右方向に並んで設けられている。
ワイヤ6は、ニッケルチタン等の形状記憶材料からなり、可撓性を有している。ワイヤ6は、該ワイヤ6の端部を各々含む2つの直線領域61と、該2つの直線領域61の間に設けられ2つの直線領域61を接続する変形領域62とを有している。ワイヤ6は、2つの直線領域61が互いに略平行となるように変形領域62において2つに折り曲げられている。2つの直線領域61は、シース5の先端側から基端側へワイヤ用挿通路5B内にそれぞれ挿入され、先端側に配置された変形領域62の少なくとも一部分がワイヤ用挿通路5Bから突出している。
ワイヤ用挿通路5Bはワイヤ6の外径よりも大きな内径を有し、ワイヤ用挿通路5B内においてワイヤ6は長手方向に移動可能となっている。ワイヤ6の両端部はシース5の基端から引き出されてシース5の外部に配置されている。したがって、シース5の基端側に延びるワイヤ6の両端部が押し引きされることによって、変形領域62がシース5の長手方向に進退可能となっている。
変形領域62は、図1Aに示される拡張形態と図1Bに示される通常形態との間で変形可能に設けられている。
具体的には、変形領域62は、ループ部62Aと、該ループ部62Aの端部をそれぞれ直線領域61の先端に接続する2つの屈曲部62Bとを有している。ループ部62Aは、屈曲部62Bに接続されている両端の間において開いたループ形状を記憶している。2つの屈曲部62Bは、ループ状のループ部62Aが画定する平面に交差する方向に略直角に屈曲した形状を記憶している。したがって、変形領域62の拡張形態は、シース5の長手方向に略垂直な平面上に広がるループ形状となる。
変形領域62は、ワイヤ6の可撓性によって拡張形態から通常形態に変形可能である。通常形態において、変形領域62の大部分がワイヤ用挿通路5B内に配置され、変形領域62の一部分のみがワイヤ用挿通路5Bから突出している。したがって、通常形態において、屈曲部62Bは、直線領域61の延長線上に沿って延びる略直線状となり、ループ部62Aは、U字状となる。
変形領域62は、例えば体温まで加温されることによって、通常形態から拡張形態に復元しようとする復元力を発生する。したがって、シース5の少なくとも先端部分が体内に配置されている状態でワイヤ6の両端部を先端側へ押し込んで変形領域62全体をワイヤ用挿通路5Bの内部から突出させることによって、変形領域62が通常形態から拡張形態に自己変形するようになっている。また、変形領域62が拡張形態に変形した後に、ワイヤ6の両端を牽引することによって、変形領域62が通常形態へ変形しながらワイヤ用挿通路5B内に収容されるようになっている。
ここで、拡張形態のループ部62Aは、シース5の外径よりも大きな外径を有し、シース5の外周面よりも径方向外側に突出する。したがって、通常形態から拡張形態への変形によって、ループ部62Aがシース5の左右方向に拡張するようになっている。また、拡張形態の屈曲部62Bが内視鏡用挿通路5Aとは同一側(シース5の下側)へ屈曲することによって、拡張形態のループ部62Aがシース5の外周面よりも下側にも突出するようになっている。
次に、このように構成された内視鏡システム100の作用について説明する。
本実施形態に係る内視鏡システム100を用いて心臓Aを観察するためには、操作者は、ワイヤ6の両端部を牽引して変形領域62を通常形態に配置した状態でシース5を剣状突起下から体内に挿入し、剣状突起下から心膜腔の内部までシース5を配置する。次に、操作者は、内視鏡用挿通路5Aを介して内視鏡1の挿入部3を心膜腔内に挿入し、挿入部3の先端をシース5の先端近傍に配置する。
このときに、図2Aに示されるように、心臓Aの外面に心膜Bが密着するため、シース5の先端周辺には空間がほとんどなく、心膜腔の内部を内視鏡1によって観察することができない。したがって、超音波画像装置またはX線透視装置などを使用して心膜腔内における挿入部3の位置を確認し、挿入部3の先端を所望の位置に配置する。
次に、操作者は、シース5の基端側に配置されているワイヤ6の両端部を先端側へ押し込むことによって、変形領域62をワイヤ用挿通路5B内から突出させる。変形領域62がワイヤ用挿通路5B内から突出する過程において、まず、図2Bに示されるように、ワイヤ用挿通路5B内からループ部62Aが突出し、ループ部62Aがシース5の長手方向に略平行な平面上においてループ状に拡張する。
ここで、シース5の下側が心臓A側を向くようにシース5を配置すると、拡張したループ部62Aによって心膜Bが内視鏡用挿通路5Aよりも心臓Aの外面から離間した位置に保持され、シース5および挿入部3の先端前方に空間Sが形成される。したがって、この状態(第1の状態)において、シース5の先端前方を内視鏡1によって観察することができる。
操作者がワイヤ6の両端部をさらに押し込んで屈曲部62Bをワイヤ用挿通路5B内から突出させると、図2Cに示されるように、屈曲部62Bが屈曲変形することによって、ループ状のループ部62Aが心臓Aの外面に略垂直に配置される。そして、シース5よりも下側(心臓A側)に突出するループ部62Aによってシース5が心臓Aの外面から離間する方向に持ち上げられ、シース5の外周面によって心膜Bが心臓Aの外面からさらに離間した位置に保持される。
このときの心臓Aの外面と心膜Bの内面との間の距離はシース5の外径よりも大きくなる。したがって、この状態(第2の状態)において、シース5および挿入部3の先端前方には、第1の状態よりも広い空間Sが形成され、シース5の先端前方のより広い範囲を内視鏡1によって観察することができる。さらに、心臓Aの外面から離間した位置に挿入部3が配置されるので、挿入部3の先端部に設けられた湾曲部を心臓A側へ湾曲させることによって、心臓Aの外面を俯瞰観察することができる。
図2Cに示される第2の状態から、操作者がワイヤ6の両端部をさらに押し込んでワイヤ用挿通路5Bからの変形領域62の突出量を増大させると、図2Dに示されるように、空間Sがシース5の先端前方に広がる。これにより、シース5の先端近傍のみならずシース5の先端から離れた位置も内視鏡1によって観察することができる。
このように、本実施形態によれば、ワイヤ6をワイヤ用挿通路5B内へ押し込むだけの簡単な操作によって、心膜腔内に配置されているシース5の先端周辺に空間Sを形成し、内視鏡1の視野を確保することができるという利点がある。また、第2の状態においては、拡張した変形領域62によってシース5の先端部を心臓Aの外面から離間した位置に保持して心臓Aの外面を俯瞰観察することができるという利点がある。また、シース5の先端面からのワイヤ6の突出量に応じて、シース5の長手方向に沿う方向における空間Sの寸法を変更し、視野の範囲を調整することができるという利点がある。
本実施形態においては、拡張形態のループ部62Aがシース5の左右両側および下側に突出することとしたが、図3に示されるように、長手方向に沿い複数の屈曲部62C,62Dを設けることで、シース5の上側にも突出するように構成されていてもよい。このようにすることで、図4に示されるように、シース5の心臓A側のみならず心膜B側にも、ループ部62Aによって空間Sが形成される。したがって、挿入部3の湾曲部を心膜B側へ湾曲させることによって、心膜Bおよび心膜Bの外側に位置する組織(例えば、肺や横隔神経)を観察することができる。
図3に示される変形例において、変形領域62は、ループ部62Aと、直線領域61の先端に隣接する2つの第1の屈曲部62Cと、第1の屈曲部62Cとループ部62Aとの間に設けられた2つの第2の屈曲部62Dとを有する。拡張形態において、第1の屈曲部62Cはシース5の上側へ略直角に屈曲し、2つの第2の屈曲部62Dはシース5の左右両側にそれぞれ略直角に屈曲する。拡張形態のループ部62Aは、内視鏡用デバイス2を長手方向に見たときにループ部62Aの略中心に内視鏡用挿通路5Aが位置するような略円形状を有する。ループ部62Aは、円形状に代えて、多角形状であってもよい。
変形領域62が拡張形態を成した状態でシース5を長手軸回りに回転させると、ループ部62Aが、シース5の先端の前方および側方に空間Sを形成したままシース5の長手軸回りに回転し、内視鏡用挿通路5A内の挿入部3も回転する。したがって、挿入部3の湾曲部を湾曲させた状態でシース5を回転させることによって、心膜腔の内部を様々な方向から観察することができる。
本実施形態においては、2つのワイヤ用挿通路5Bが内視鏡用挿通路5Aの同一側に設けられていることとしたが、これに代えて、図5に示されるように、2つのワイヤ用挿通路5Bおよび内視鏡用挿通路5Aがシース5の径方向に一列に並ぶように、2つのワイヤ用挿通路5Bが内視鏡用挿通路5Aの両側に設けられていてもよい。
図1Aから図4のように2つのワイヤ用挿通路5Bが内視鏡用挿通路5Aの同一側に設けられている場合、挿入部3の湾曲部をワイヤ用挿通路5B側に湾曲させたときに、挿入部3が、ワイヤ用挿通路5Bから突出するワイヤ6に接触する可能性がある。さらに、内視鏡用デバイス2の組み立て工程において、屈曲部62Bが内視鏡用挿通路5A側へ屈曲するように、シース5とワイヤ6との相対的な向きを決める必要がある。
これに対し、本変形例によれば、上下方向に湾曲する湾曲部の可動範囲にワイヤ6が干渉することを防止することができる。さらに、ワイヤ6とシース5との相対的な向きを決める必要がないため、内視鏡用デバイス2の組み立てを容易にすることができる。
本実施形態においては、2つのワイヤ用挿通路5Bが設けられていることとしたが、これに代えて、ワイヤ用挿通路5Bが1つのみ設けられ、2つの直線領域61が同一のワイヤ用挿通路5B内に挿入されていてもよい。
本実施形態においては、拡張形態の変形領域62が、シース5の長手方向に略垂直な平面上に広がる円形のループ状であることとしたが、変形領域62の拡張形態はこれに限定されるものではない。図6から図10Bは、変形領域62の拡張形態の変形例を示している。
図6に示されるように、ワイヤ用挿通路5Bがシース5の先端近傍の外周面に開口し、変形領域62の拡張形態が、シース5の長手方向に略垂直な平面上に広がるU字のループ状であってもよい。
図7の変形領域62は、図3の変形領域62を変形したものである。図7に示されるように、ループ部62Aの拡張形態が、シース5の長手方向に平行な平面上に広がるループ状であってもよい。
図8に示されるように、ループ部62Aの拡張形態が、円形状ではなく多角形状(図8に示される例では三角形)であってもよい。ループ部62Aの、心臓Aの外面に接触する部分を直線形状とすることによって、心臓Aとループ部62Aとの接触面積を増大し、心膜Bおよびシース5をより安定的にループ部62Aによって支持することができる。
図9に示されるように、ループ部62Aの拡張形態が、シース5の径方向外側へ湾曲する形状であってもよい。このようにすることで、図10Aに示されるように、図2Bに示される第1の状態と比べて、心膜Bを心臓Aの外面からより離間した位置に保持することができる。図10Bは、屈曲部62Bが内視鏡用挿通路5Aから突出した第2の状態を示している。
本実施形態においては、ワイヤ6が2つに折り曲げられ、ワイヤ6の長手方向の途中位置に変形領域62が設けられていることとしたが、これに代えて、図11から図14に示されるように、変形領域62が、ワイヤ6の先端部分に設けられていてもよい。この場合に、ワイヤ6は、基端を含む単一の直線領域61を有する。
変形領域62の拡張形態は、図11に示されるように、シース5の長手方向に略平行な平面上に広がる円形のループ状であってもよく、図12に示されるように、シース5の長手方向に略垂直な平面上に広がる円形のループ状であってもよい。
図13に示される変形例においては、シース5が複数のワイヤ用挿通路5Bを有し、複数のワイヤ6が各ワイヤ用挿通路5B内に挿入されている。この場合、複数のワイヤ6の変形領域62が、互いに異なる方向に突出するように、複数のワイヤ6の向きが調整されていることが好ましい。本変形例によれば、各ワイヤ6が独立に進退可能であるので、シース5の上下左右の所望の側のみに空間を形成することができる。
また、図14に示されるように、ワイヤ用挿通路5Bが、シース5の先端面に代えて、シース5の外周面に開口し、シース5の外周面の開口から変形領域62が出没するように構成されていてもよい。
本実施形態においては、ワイヤ用挿通路5Bからの変形領域62の突出量を制御する突出量制御部を備えていてもよい。
突出量制御部7は、例えば、図15に示されるように、ワイヤ6の両端部に設けられた目印である。
目印7は、変形領域62の突出量が所定量となるときにシース5の所定の位置(例えば、シース5の基端)と一致する位置において、ワイヤ6に設けられている。
このようにすることで、操作者は、目印7が所定の位置に配置されるまでワイヤ6を押し込むことによって、変形領域62を適切な位置に配置することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る内視鏡システム200について図16および図17を参照して説明する。
本実施形態の説明においては、第1の実施形態と異なる構成について主に説明し、第1の実施形態と共通する構成については同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態の内視鏡システム200は、図16に示されるように、シース5を備えず、ワイヤ6が内視鏡1の挿入部3に設けられている。
挿入部3は、第1の実施形態のシース5と同様に、ワイヤ6が挿入される2つのワイヤ用挿通路51Bを有している。2つのワイヤ用挿通路51Bはそれぞれ、挿入部3を長手方向に貫通し、挿入部3の先端面および基端面に開口している。挿入部3は、長手方向に直交しかつ互いに直交する上下方向および左右方向を有している。2つのワイヤ用挿通路5Bは、対物光学系4の上側に位置し、左右方向に並んで設けられている。
ワイヤ用挿通路51Bはワイヤ6の外径よりも大きな内径を有し、ワイヤ用挿通路51B内においてワイヤ6は長手方向に移動可能となっている。ワイヤ6の両端部は挿入部3の基端に接続された操作部(図示略)に設けられているポート(図示略)から引き出されて内視鏡1の外部に配置されている。したがって、挿入部3の基端側に延びるワイヤ6の両端部が押し引きされることによって、変形領域62が挿入部3の長手方向に移動するようになっている。
本実施形態のワイヤ6の構成は、図1Aおよび図1Bに示されるワイヤ6の構成と同一である。
本実施形態によれば、挿入部3の外側に配置されるシース5を省くことによって、第1の実施形態と比べて細径の構造とすることができるという利点がある。本実施形態のその他の作用効果は第1の実施形態と同一であるので説明を省略する。
本実施形態においては、第1の実施形態において説明した図3から図14に示される変形例を適宜適用してもよい。
本実施形態においても、図17に示されるように、ワイヤ用挿通路5Bからの変形領域62の突出量を制御する突出量制御部7を備えていることが好ましい。本実施形態において、目印7は、変形領域62の突出量が、拡張形態の変形領域62の全体が内視鏡1の視野Fの外側に位置する突出量のうち最大となるときに、内視鏡1の所定の位置(例えば、ワイヤ6の基端部が引き出されているポート)と一致する位置において、ワイヤ6に設けられている。
このようにすることで、操作者は、目印7が所定の位置に配置されるまでワイヤ6を押し込むことによって、変形領域62が内視鏡1の視野Fに入らず、かつ、空間Sが最大となる位置に変形領域62を配置することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態に係る内視鏡システム300について図18から図20Bを参照して説明する。
本実施形態の説明においては、第1の実施形態と異なる構成について主に説明し、第1の実施形態と共通する構成については同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る内視鏡システム300は、図18および図19に示されるように、ワイヤ6の配置および形態において第1の実施形態と異なっている。
内視鏡1の挿入部3は、第2の実施形態において説明したワイヤ用挿通路51Bを1つのみ有している。
シース5の内視鏡用挿通路5Aは、挿入部3の外径よりも大きな内径を有し、内視鏡用挿通路5Aの内径と挿入部3の外径との差は、ワイヤ6の直径の2倍よりも大きくなっている。
ワイヤ6は、該ワイヤ6の端部を各々含む2つの直線領域61と、該2つの直線領域61の間に設けられ2つの直線領域61を接続する変形領域62とを有している点で、第1の実施形態とワイヤ6と共通している。ただし、本実施形態において、一方の直線領域61は、挿入部3の先端側から基端側へワイヤ用挿通路51B内に挿入され、他方の直線領域61は、挿入部3の外周面とシース5の内視鏡用挿通路5Aの内周面との間に形成される円筒状の隙間に、シース5の先端側から基端側へ挿入されている。
変形領域62は、シース5の外径よりも大きな外径を有し挿入部3の長手方向にピッチを有する螺旋状のループ形状を記憶している。ワイヤ6の両端部が牽引されることによって、変形領域62は、挿入部3の外周面に密着して該外周面に巻き付く螺旋状の通常形態に変形する。この状態において、図18に示されるように、変形領域62をシース5の内視鏡用挿通路5A内に収納することができる。また、ワイヤ6の両端部が先端側へ押し込まれるか、または、挿入部3に対してシース5が基端側に牽引されて挿入部3の先端部分が内視鏡用挿通路5A内から突出することによって、変形領域62が、挿入部3を略中心としより大きな径を有する螺旋状の拡張形態に変形するようになっている。
本実施形態において、操作者は、挿入部3に対してシース5を基端側へ牽引するか、または、ワイヤ6の両端部を挿通路5A,51B内へ押し込むことによって、挿入部3の外周面に巻き付けられた変形領域62を通常形態から拡張形態に変形させることができる。
この場合に、拡張形態の変形領域62は、挿入部3の下側および上側の両方に突出しているので、挿入部3の心臓A側および心膜B側の両方に空間を形成することができるという利点がある。また、拡張形態の変形領域62は、挿入部3の長手方向にも拡張するため、挿入部3の長手方向にも広い空間を形成することができるという利点がある。さらに、通常形態が拡張形態と類似した形状であるため、変形領域62に記憶された螺旋状のループ形状を安定的に維持することができるという利点がある。
本実施形態においては、挿入部3の外周面とシース5の内視鏡用挿通路5Aの内周面との間の隙間にワイヤ6の一方の直線領域61を配置することとしたが、これに代えて、図20Aおよび図20Bに示されるように、シース5が、第1の実施形態において説明したワイヤ用挿通路5Bを有し、該ワイヤ用挿通路5B内に一方の直線領域61が挿入されていてもよい。ワイヤ用挿通路5Bは、第1の実施形態と同様にシース5の長手方向に沿って延びる直線状であってもよいが、図20Aおよび図20Bに示されるように、螺旋状であることが好ましい。
挿入部3の外周面と内視鏡用挿通路5Aの内周面との間の隙間においてワイヤ6は移動可能であるため、ワイヤ6の端部に加えられた押圧力を変形領域62まで効率的に伝達することが難しい。これに対し、本変形例によれば、ワイヤ6の移動がワイヤ用挿通路5Bの形状に従って制限されるので、ワイヤ6の端部に加えられた押圧力が変形領域62まで効率的に伝達される。これにより、変形領域62を拡張形態に確実に拡張させることができる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態に係る内視鏡システムについて図21Aおよび図21Bを参照して説明する。
本実施形態の説明においては、第1の実施形態と異なる構成について主に説明し、第1の実施形態と共通する構成については同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る内視鏡システムは、内視鏡用デバイス21が、図21Aおよび図21Bに示されるように、円筒状の第1のシース51と、該第1のシース51を長手方向に収容する円筒状の第2のシース(外側シース)52とを備え、ワイヤ6の変形領域62が第1のシース51の先端部分の外周面に螺旋状に巻き付けられている点において、第1の実施形態と異なっている。
第1のシース51は、長手方向に貫通し先端面および基端面に開口する内視鏡用挿通路5Aを有している。
第2のシース52は、長手方向に貫通し先端面および基端面に開口するシース用挿通路5Cを有している。シース用挿通路5C内に挿入された第1のシース51は、第1のシース51の長手軸回りの両方向に回転可能である。第2のシース52の先端面は、第1のシース51の先端面から基端側に間隔を空けた位置に配置され、第1のシース51の先端部分の外周面が露出している。
ワイヤ6は、露出している第1のシース51の先端部分に第1のシース51の外周面に沿って螺旋状に巻き付けられている変形領域62のみを有する。変形領域62は、第2のシース52の外径よりも大きな外径を有しシース51,52の長手方向にピッチを有する螺旋状のループ形状を記憶している。
変形領域62の先端は第1のシース51に固定され、変形領域62の基端は第2のシース52に固定されている。したがって、第1のシース51への変形領域62の巻き付け方向と同一方向に第2のシース52が第1のシース51に対して回転することによって、図21Aに示されるように、変形領域62が、第1のシース51の外周面に密着して該外周面に巻き付く螺旋状の通常形態に変形するようになっている。また、第1のシース51への変形領域62の巻き付け方向とは逆方向に第2のシース52が第1のシース51に対して回転することによって、図21Bに示されるように、変形領域62が、第1のシース51を略中心としより大きな径を有する螺旋状の拡張形態に変形するようになっている。
本実施形態において、操作者は、体外に配置された第2のシース52の基端部を回転させることによって、変形領域62を通常形態と拡張形態との間で変形させることができる。これにより、ワイヤ6の両端部を押し引きする場合と比べて、変形領域62を変形させるための操作を簡便にすることができるという利点がある。
本実施形態のその他の作用効果は、第3の実施形態と同様であるので説明を省略する。
100,200,300 内視鏡システム
1 内視鏡
2,21 内視鏡用デバイス
3 挿入部
4 対物光学系
5,51,52 シース
5A 内視鏡用挿通路
5B,51B ワイヤ用挿通路
5C シース用挿通路
6 ワイヤ
61 直線領域
62 変形領域
62A ループ部
62B,62C,62D 屈曲部
7 突出量制御部
A 心臓
B 心膜

Claims (9)

  1. 長手方向に貫通し内視鏡が挿入される内視鏡用挿通路を有する細長いシースと、
    該シースに設けられたワイヤとを備え、
    該ワイヤが、前記シースの先端部分に設けられ、前記シースの内部にまたは外周面に沿って配置される通常形態と前記シースの外径よりも大きな径を有するループ状の拡張形態との間で変形する変形領域を有する内視鏡用デバイス。
  2. 前記シースが、前記長手方向に沿って形成され前記シースの先端面または先端近傍の外周面に開口し、前記ワイヤが前記長手方向に移動可能に挿入されるワイヤ用挿通路を有し、
    前記ワイヤ用挿通路内に挿入されている前記ワイヤの先端部分に前記変形領域が設けられている請求項1に記載の内視鏡用デバイス。
  3. 前記シースが、2つの前記ワイヤ用挿通路を有し、
    前記ワイヤは、該ワイヤの端部を各々含む2つの直線領域と、該2つの直線領域の間に位置する前記変形領域とを有し、
    前記変形領域が先端側に位置するように前記2つの直線領域が前記2つのワイヤ用挿通路内に挿入されている請求項2に記載の内視鏡用デバイス。
  4. 前記拡張形態が、前記長手方向に見たときに前記内視鏡用挿通路を略中心とする請求項2または請求項3に記載の内視鏡用デバイス。
  5. 前記拡張形態が、円形状または多角形状である請求項4に記載の内視鏡用デバイス。
  6. 前記変形領域が、
    前記拡張形態においてループ状を成すループ部と、
    該ループ部よりも基端側に設けられ、前記拡張形態においてループ状の前記ループ部によって画定される面に交差する方向に屈曲する屈曲部とを有する請求項2または請求項3に記載の内視鏡用デバイス。
  7. 前記シースの基端側に設けられ、前記ワイヤ用挿通路からの前記変形領域の突出量を所定量に制御する突出量制御部を備える請求項2または請求項3に記載の内視鏡用デバイス。
  8. 前記シースを該シースの長手軸回りに回転可能に収容する外側シースを備え、
    前記シースの先端部分が、前記外側シースの先端から突出して露出し、
    前記変形領域が、前記シースの先端部分の外周面に螺旋状に巻き付けられるとともに、前記変形領域の先端が前記シースに固定され、前記変形領域の基端が前記外側シースに固定されている請求項1に記載の内視鏡用デバイス。
  9. 体内に挿入可能な細長い挿入部を有する内視鏡と、
    前記挿入部に設けられたワイヤとを備え、
    該ワイヤが、前記挿入部の先端部分に設けられ、前記挿入部の内部にまたは外周面に沿って配置される通常形態と前記挿入部の外径よりも大きな径を有するループ状の拡張形態との間で変形可能な変形領域を有する内視鏡システム。
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