JP4335814B2 - 異物を摘出するための外科用装置およびその製造方法 - Google Patents

異物を摘出するための外科用装置およびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、体内から対象物を除去するための医療機器の製造、特に胆道系または泌尿系に発生する結石を摘出するための外科用装置の製造に関する。
広く使用される外科用装置の一種として、患者の体内の尿路に沿った種々の部位から異物を回収するための器具がある。異物の例には、様々なサイズおよび特性の結石が挙げられる。
図1を参照すると、従来の外科用回収器具の例の遠位端の部分縦断面概略図が示されている。外科用回収器具10、いわゆる外科用摘出器は、一般に、排除対象物(図示せず)が存在する位置に届くよう体内導管に貫入するように適合された管状シースとして形成されている可撓管状カテーテル11を有する。操作棒またはケーブル12はカテーテル11内に位置し、カテーテルの近位端において外部から操作することができる。棒12は、シース内で展開することが可能なバスケット13に連結される。バスケット13は、可撓性フィラメント14から成り、例えば、ステンレス、またはバスケットに弾性を与えることができるその他の材料から成っていてもよい。図1に示す例によると、フィラメント14はバスケット近位端付近で結束され、撚り線19を形成し、同様にバスケット遠位端でもチップ(tip)15を形成している。バスケット13は、通常、撚り線およびフィラメントを結束しているスリーブコネクタ17を介して操作棒12に接続される。
従来の外科用摘出器の欠点の一つは、カテーテル11の内径、操作棒12の直径およびコネクタ17の直径が一致していないことと関連している。この不一致のため、カテーテル11の内壁と棒12の間の空隙18が、カテーテルの変形特性、およびカテーテルが壊れることなく大きな角度に曲がる能力に、大きく影響する。
操作によって、バスケット13はシース内に格納されカテーテルが導管に貫入できるようにし、またはカテーテルから延出できる。延出位置では、フィラメントがその材料の弾性によって開き、かごを形成して対象物がその隣接するフィラメントの間に残った隙間16を通してバスケット13内に入るようにする。バスケットがシース内へさらに格納されると、かごが折りたたまれ対象物をバスケット内へ取り込む。カテーテルを取り除くと、バスケット内に閉じこめられた対象物と共に装置全体を身体臓器から取り除くことができる。
手術中、外科医はカテーテルを摘出対象物の後方へ動かし、そしてバスケットをカテーテルから延出させる。バスケットは、カテーテルから延出されると(その復元力によって)開き、取り込もうとする対象物をその中に受け入れ可能な状態となる。外科医は、対象物を取り込むまでバスケットと共にカテーテルを引き、それによって取り込もうとする対象物を体内から摘出する。
バスケットのこの特定の設計が、排出を行っている間の対象物の取り込みおよび確実な保持にとって極めて重要であることは容易に理解できる。そのような回収バスケットの種々の例は、特許文献1〜16に記載されている。
なお、一般的に従来の回収バスケットは、全てある共通の特性を有する。つまり、各回収バスケットは、複数のフィラメントから成り、コンパクトな形に折りたたむことができる。フィラメントは複数のワイヤから形成され、マルチフィラメント撚り線または離間した単フィラメントのいずれかの構成とすることができる。
公知のバスケットには、対象物を捕捉するため、バスケットの近位端に比較的少ない本数で間隔が広くされたマルチフィラメント撚り線を有するものがある。これらのバスケットは、そのようなマルチフィラメント撚り線を2本以上含む場合があり、それらの間を対象物が通過して回収バスケット内に取り込むことが可能である。一方、これらのフィラメントはバスケットの遠位端付近で互いに接近して離間配置され、かかる回収バスケット内に捕捉された対象物を保持するため閉塞を行う。バスケットがコンパクトな形である場合、撚り線が実質的に直線上に形成されている回収バスケットもあり、また、個々の撚り線が概ね螺旋状に延在しているバスケットもある。
従来のバスケットの形成は、一般に、軸方向に延在する複数のフィラメント、帯状片またはワイヤであって形状記憶性または超弾性特性を有する複数のフィラメント、帯状片またはワイヤをバスケット軸方向に沿ってまとめること、および、各ワイヤが延在するバスケットの遠心端および近位端でそれらを結束することを含む。
バスケットと取り込まれた結石との接触部の数を増加させるために、フィラメントの本数を追加することは有利である。しかしながら、カテーテルの内径は、フィラメントの本数およびその直径に上限を課すこととなる。従って、バスケットの強度を十分確保するためには、バスケットの設計は、(対象物を保持し対象物を捕捉することを可能にするのに必要な)フィラメントの本数とワイヤの直径との間で妥協を伴う。
バスケットの強度を向上させるために、硬質のワイヤ材料を用いることができることは認知されている。しかしながら硬質材料を利用すると、小径で、蛇行状の経路および不規則な管腔を有する体腔へバスケットを貫入するのに必要な屈曲性が低下する。
米国特許第2,943,626号明細書 米国特許第3,137,298号明細書 米国特許第3,472,230号明細書 米国特許第4,299,225号明細書 米国特許第4,347,846号明細書 米国特許第4,590,938号明細書 米国特許第4,633,871号明細書 米国特許第4,611,594号明細書 米国特許第4,790,812号明細書 米国特許第5,057,114号明細書 米国特許第5,496,330号明細書 米国特許第5,064,428号明細書 米国特許第5,658,296号明細書 米国特許第6,168,603号明細書 米国特許第6,183,482号明細書 米国特許第6,190,394号明細書
対象物の体内からの摘出に回収バスケットを使用する外科用機器およびその製造方法の分野における従来技術の幅広さにもかかわらず、当該技術分野において未だ高い信頼性で効率的に体内から異物摘出することがかなう便利かつ安全な外科用装置への需要があり、かかる装置およびそれを製造する新規かつ再現可能な方法をもたらすことは有用となるであろう。
構造的剛性および拡張能力が高められた回収バスケットを備えた新規な外科用装置製造するための再現可能な方法をもたらすことができれば、隣接する体組織に外傷を負わせる確率を減少させられ有利であろう。
また、様々な比較的大きい角度の曲げに耐えることができるカテーテルを備えた新規な外科用器具の再現可能な製造方法をもたらすことができれば、外科治療を行っている間の機能の信頼性が高まり有利であろう。
さらに、1本のワイヤまたは数本のワイヤからの回収バスケットの再現可能で比較的安価な製造方法をもたらすことができれば、さらに有利であろう。
本発明は、摘出を行っている間対象物を取り込み保持するのに適した回収バスケットを提供することによって前述の需要を満たす。
本発明の一態様によれば、近位端および遠位端を有し、前記近位端から前記遠位端へと延在する複数のワイヤフィラメントから構成される回収バスケットの製造方法は、(a)少なくとも1本のワイヤを選択する工程と、(b)前記ワイヤから前記バスケットを編成する工程であって、複数の撚り線を規定するように結束されたワイヤフィラメントから各部を形成することを含み、前記複数の撚り線は、対応する分岐点で分岐して、種々の形状および大きさを有するループを成し、前記ループの少なくとも一部は、少なくとも前記遠位端で網を規定するように重ねられおよび/または交絡する工程と、(c)前記回収バスケットの形を形成し、前記バスケットが開いているときに前記バスケットに構造的剛性および拡張力を与える工程と、を含む。また、本発明の別の態様によれば、体内に位置した対象物を取り込み保持して体外に摘出するための回収バスケットは、近位端および遠位端を有する構造を含むとともに、複数のフィラメントによって構成され、前記複数のフィラメントは、前記近位端から前記遠位端へと延在するとともに、前記バスケットが開いているときに構造的剛性および拡張力をもたらす材料から成り、前記フィラメントは、前記近位端で複数の撚り線を規定するように結束された各部を有し、前記複数の撚り線は、対応する分岐点で分岐して、種々の形状および大きさを有するループを成し、前記ループの少なくとも一部は、少なくとも前記遠位端で網を規定するように重ねられおよび/または交絡する。また、本発明のさらに別の態様によれば、異物を体内から除去するための外科用装置は、体内に位置した対象物を取り込み保持して体外に摘出するための請求項7に記載の回収バスケットと、前記バスケットに連結されたバスケット制御アセンブリであって、体内へ貫入し前記対象物に達するように適合された管状シースと、前記バスケットを操作して前記対象物を体内から摘出するためのマニピュレータと、前記バスケットを前記マニピュレータに接続するよう前記シース内に配置された操作ケーブルと、を含むバスケット制御アセンブリと、を含み、前記アセンブリは、前記バスケットを前記シース内に格納するとともに前記バスケットを前記シースから延出して開くよう構成されている。
なお、本文中で「重なる(overlap)」とは、ある素子が別のフィラメントと交差するようなフィラメント配置、すなわち1本のフィラメントが常にその他のフィラメントの上または下にあるようなフィラメント配置を指すものとする。本文中で「交絡する(interlace)」とは、少なくともあるフィラメントがその他のフィラメントと織り交ぜられる状況、すなわち1本のフィラメントがまずある交差するフィラメントの上を通り、その後次の交差するフィラメントの下を通る状況を指すものとする。
本発明に係るバスケットの一実施形態によると、網の穴(セル)の大きさは、近位端から遠位端に向かって減少する。換言すれば、網の密度は該構造の近位端から遠位端に向かって上昇する。
該バスケットのさらなる実施形態によると、近位端での該構造の領域におけるフィラメントは、各々複数のフィラメントを含む少なくとも2本の撚り線を形成する。この実施形態によると、バスケットの構造はパラシュート形を有し、例えば、バスケットの形はバスケットの中心軸に対して対称である。
本発明に係るバスケットのさらに別の実施形態によると、近位端での該構造の領域におけるフィラメントは、複数の撚り線を形成し、これら撚り線のうち1本は全てのフィラメントに共通する。該バスケットの構造は、この実施形態によるとスプーン形を有する。
本発明に係るバスケットのさらなる別の実施形態によると、フィラメントは遠位端において結束され、バスケットチップを形成している。
本発明に係るバスケットのさらに別の実施形態によると、フィラメントは近位端において結束され、操作ケーブルを形成している。
別の態様によると、本発明は、体内から対象物を回収するための医療装置の製造に関する。該医療装置は、本発明の回収バスケット、対象物の位置付近の体内導管に沿って貫入するようにされた可撓性管状カテーテル(シースとして設計)、および操作ケーブルを介して該回収バスケットに連結されたマニピュレータを含む。このカテーテルは、シース内へバスケットを格納してカテーテルの体内への挿入を可能にすること、またはシースからバスケットを延ばしバスケットを開くことを可能にすることのいずれかに適している。
本発明に係る医療装置のある実施形態によると、操作ケーブルはバスケットの一体部分として製造される。この場合、該ケーブルの少なくとも一部分はバスケット近位端において結束されているバスケットのフィラメントから形成され、マニピュレータに向かって延ばされる。
この医療装置のさらなる実施形態によると、操作ケーブルの少なくとも一部分は、充填チューブで覆われている。充填チューブの外径は、カテーテルの壊れることなく大きな角度に曲がる能力を高めるため、カテーテルの内壁と操作ケーブルの間の間隙を実質的に満たすのに十分な大きさを有する。
本発明に係る医療装置のさらに別の実施形態によると、操作ケーブルはマニピュレータおよびバスケットに連結される別体として製造される。ケーブルおよびバスケットの間の接合は、ブッシング手段によって行われる。例えばブッシングは、例えばNi、ステンレス等の金属から成るパイプの形であってもよい。
また本発明は、摘出を行っている間対象物を取り込むことおよびそれを保持することに適した回収バスケットの製造処理を提供することによって前述の需要を満たす。この処理は、所定の直径および長さを有するワイヤの所定本数の選択工程で始まる。
該処理のある非限定的な実施例によると、回収バスケットの製造は、1本のワイヤから行われる。
該処理の別の非限定的な実施例によると、回収バスケットの製造は、数本のワイヤから行われる。
なお、バスケットを構成するのに選択されるワイヤは単フィラメントワイヤであってもよく、または、必要に応じてマルチフィラメントワイヤであってもよい。
さらに、回収バスケットの製造処理は、回収バスケットを編成する(weave)ことを含む。該編成は、1本のワイヤまたは数本のワイヤから行うことができる。
本発明に係る一実施形態によると、回収バスケットの編成の少なくとも一部分は、編成ジグ(weaving jig)上で行われる。編成ジグは、その表面上に構成された溝によって形成された所定のパターンを有する。
その後、この処理は回収バスケットの形を形成することを含む。
本発明に係る一実施形態によると、形を形成することは、形状形成ジグ(shape-forming jig)にフィラメントを結束することを含む。形状形成ジグが所定の形を有するのは、この目的のためである。この実施形態によると、形を形成することは、さらに形状形成ジグに取り付けられたバスケットを形状記憶アニーリング(shape storing annealing)することを含む。
そのような形を形成することは、バスケットが開いているときに構造的剛性および拡張力をバスケットにもたらすことを可能にする。
回収バスケットの製造処理は、操作ケーブルを形成するために近位端でフィラメントを結束することを含んでいてもよい。
必要な場合は、この処理は、バスケットチップを形成するために遠位端でフィラメントを結束することを含み得る。
従って、本発明のある広い態様によると、近位端および遠位端を有し近位端から遠位端に向かって延在する複数のワイヤフィラメントから構成される回収バスケットの製造方法が提供され、該方法は:
(a)少なくとも1本のワイヤを選択する工程と、
(b)少なくとも遠位端の付近に網を形成するために該フィラメントを重ねおよび/または交絡させることによって該バスケットを該ワイヤから編成する工程と、
(c)該回収バスケットの形を形成することによって、該バスケットが開いているときに該バスケットに構造的剛性および拡張力をもたらす工程と、を含む。
本発明のまた別の広い態様によると、体内に位置した対象物を摘出し取り込むためおよび保持するための回収バスケットが提供され、該バスケットは近位端および遠位端を有する構造を有し、近位端から遠位端に向かって延在する複数のフィラメントから構成され、該フィラメントの少なくとも一部が少なくとも遠位端において重なりおよび/または交絡して網を規定し、このことによって該バスケットが開いているときに該バスケットに構造的剛性および拡張力を与えることを特徴とする。
さらなる本発明の広い態様によると、異物を体内から除去するための外科用装置が提供され、該装置は:
体内に位置した対象物をそこから摘出し取り込むためおよび保持するための回収バスケットであって、近位端および遠位端を有する構造を有し、近位端から遠位端に向かって延在する複数のフィラメントから構成され、該フィラメントの少なくとも一部が少なくとも遠位端において重なりおよび/または交絡して網を規定し、これによって該バスケットが開いているときに該バスケットに構造的剛性および拡張力をもたらすバスケットと、
体内に貫入し該対象物に達するように適合された管状シース、該バスケットを操作して該対象物を体内から摘出するためのマニピュレータ、および該バスケットを該マニピュレータへ接続するため該シース内に配置された操作ケーブルを有するとともに該バスケットに連結されたバスケット制御アセンブリと、を含み、該アセンブリは、該シース内に該バスケットを格納し該バスケットをそこから延出して開くために構成される。
本発明のさらに別の広い態様によると、異物を体内から除去するための外科用装置が提供され、該装置は:
体内に位置した対象物を取り込み保持しそこから摘出するための複数のフィラメントから成る回収バスケットと、
体内に貫入し該対象物に達するように適合された管状シース、該バスケットを操作して該対象物を体内から摘出するためのマニピュレータ、および該バスケットを該マニピュレータへ接続するため該シース内に配置された操作ケーブルを有するとともに該バスケットに連結されたバスケット制御アセンブリと、を有し、前記操作ケーブルは、該バスケットから該マニピュレータに向かって延在する前記複数のフィラメントから構成され、該アセンブリは、該シース内に該バスケットを格納し該バスケットをそこから延出して開くために構成される。
さらに別の本発明のある広い態様によると、異物を体内から除去するための外科用装置が提供され、該装置は:
体内に位置した対象物を取り込み保持しそこから摘出するための複数のフィラメントから成る回収バスケットと、
体内に貫入し該対象物に達するようにされた管状シース、該バスケットを操作して該対象物を体内から摘出するためのマニピュレータ、および該バスケットを該マニピュレータへ接続するため該シース内に配置された操作ケーブルを有するとともに該バスケットに連結されたバスケット制御アセンブリと、を有し、前記操作ケーブルは、棒、ケーブルおよびワイヤより選ばれる別体として構成され、該アセンブリは、該シース内に該バスケットを格納し該バスケットをそこから延出して開くために構成される。
このように、以下に続く詳細な説明の理解を助けるため、本発明のより重要な特徴をやや広範に概要説明した。詳細な説明において述べる本発明のさらなる詳細および利点は、説明によって部分的に理解されるであろう。または本発明を実施することにより理解されるであろう。
図面および付随する説明を参照して、本発明に係る外科用装置のための方法原理がより理解される。ここで、全体を通して同一の要素の参照には同様の参照符号を使用した。なお、これらの図面の目的は図示することのみであり、制限を意図するものではない。
ここで図2A〜図2Dを参照すると、本発明に係るパラシュート形の回収バスケット20の四つの非限定的な実施例が図示されている。概して、バスケット20は、近位端21および遠位端22を有する構造を有する。該構造は、後述の方法で一本のワイヤから製造された複数のフィラメントによって形成される。フィラメントは、近位端21と遠位端22の間に延在している。近位端21を起点とするフィラメントの少なくとも一部は、屈曲した後近位端21に達していてもよい。フィラメントは、シースから延出すると直ちに容易に広がることできるように巻回され(entwined)空間的に配置されている。該フィラメントは、近位端21近傍で撚り線211、212、213および214を形成する。これらの撚り線は、分岐点215、216、217、および218において分岐し、種々の形および大きさのループになっている。
図2Aに示す実施例によると、各撚り線は、分岐点後方でループを形成する2本の巻回ワイヤフィラメント(entwined wire filament)を含む。例えば撚り線216の分岐後方で、ループ219が、分岐点216から出ている。図示のように、分岐点から出ているループは、遠位端において網を規定するように交絡している。さらに、ループは、付加的な小ループ220が遠位端22に配置されるように形成されている。そのように備えられるループは、重なり交絡するため、バスケットの密な網状の構造を規定する。なお、網の穴(セル)の大きさは、近位端から遠位端に向かって小さくなる。還元すれば、網の密度は、該構造の近位端から遠位端に向かって高くなる。網の高密度は、比較的広く離間された(図1における16)を有する前述の従来の回収バスケットでは通常保持することのできない小さい対象物を取り込むことおよび保持することを可能にする。
なお、従来のバスケット(例えば、図1に示すバスケット)とは異なり、本発明のバスケットのフィラメントは重なり交絡して、少なくとも遠位端の付近に網を規定している。この特徴は、バスケットが開いているときの構造的剛性および拡張能力を高める。種々の形および大きさのフィラメントによって形成されるループを提供することにより、ループの交点に形成されるセルの大きさおよび形もまた異ならせることが可能となり、そのためバスケットの捕捉能力および保持能力が制御できる。
図2Bに示す実施例では、回収バスケット20の撚り線211、212および213の3本のみが見られる。各撚り線は、4本の巻回ワイヤフィラメントで形成される。これらの撚り線は、分岐点231、232および233において分岐している。分岐後方で撚り線は、交絡したループを形成する。例えば撚り線212は分岐点232で分岐してフィラメント234、235および撚り線236に分かれている。フィラメント234および235は、2本の対応するループを形成する。残りの2本の巻回フィラメントから構成される撚り線236は、分岐点237で分岐し、フィラメント238および239から形成されるループを作っている。そのように形成されるループは、交絡して網構造を形成する。
ここで図2Cを参照すると、さらに別の回収バスケット20の実施例が図示されている。この実施例によると、回収バスケット20は、分岐して構成された4本の撚り線を含む。図2Cでは、そのような撚り線211、212および213の3本のみが見られる。各撚り線は、4本の巻回ワイヤフィラメントで形成される。該211、212および213は、分岐点241、242、243において分岐しており、交絡したループとなっている。例えば撚り線212は分岐点242で分岐して2本の分岐244および245に分かれている。各分岐は、2本の巻回フィラメントから構成される。さらに、分岐244および245は、分岐点246および247において分岐し、フィラメント248、249、250および251によって各々形成されるループを作る。このように形成されるループは、交絡して網構造を形成する。
ここで図2Dを参照すると、さらなる別の回収バスケット20の実施例が図示されている。この実施例によると、回収バスケット20は、分岐して構成された4本の撚り線を含む。図2Dでは、そのような撚り線212、213および214の3本のみが見られる。各撚り線は、4本の巻回ワイヤフィラメントで形成される。これらの撚り線は、分岐点260、261、262において分岐し、交絡したループとなっている。例えば、撚り線212は分岐点261で分岐してフィラメント263、264、265および266で形成されるループに分かれている。そのように形成されるループは、交絡して網構造を形成する。本発明のこの実施形態によると、バスケットの撚り線は、コネクタ17によって近位端21で結束されている。
本発明の回収バスケットは、図2Aおよび図2Bに示すチップレスバスケット(tipless basket)の実施例に拘束されないことは明らかである。必要であれば、バスケットはバスケット22の遠位端にチップを有するように構成されてもよい。例えば、ワイヤフィラメントを結束しているブッシング(図2Cおよび図2Dにおける15)を用いてもよい。所望により、チップ15は案内棒(図2Dで破線23により示す)の遠位端に配置されてもよい。
案内棒23は、例えば、相互巻回ワイヤフィラメント(intertwined wire filament)から形成することができる。案内棒23は、バスケットの臓器内での貫入および移動を容易にするガイドとして機能することができる。
ここで図2Eを参照すると、本発明の回収バスケット20のさらに異なる実施例が図示されている。この実施例によると、回収バスケット20は、複数のワイヤフィラメントから形成されるスプーン状構造を有する。バスケット20は、近位端271および遠位端272を有する。近位端における構造の領域では、フィラメントは結束され、複数の撚り線273を形成する。フィラメントは、近位端から遠位端へと延在し、交絡したループの形状をして網構造を形成している。近位端を起点とするフィラメントは、屈曲した後近位端に達する。この実施形態によると、複数の撚り線273のうち1本の撚り線(撚り線274)は全てのフィラメントに共通である。
ここで図10A−10Fを参照すると、ループを形成する個々のワイヤフィラメントが、重なりおよび/または交絡する方法が説明されている。なお、本文中で「重なる」とは、一つの素子が別のフィラメントと交差するようなフィラメントの配置、すなわちフィラメントの1本が常にその他のフィラメントの上にあるまたは下にあることを指す。本文中では「交絡する」とは、少なくとも1本のフィラメントが他のフィラメントと織り交ぜられる、例えば、フィラメントの1本がまず交差するフィラメントの上を通り、その後次の交差するフィラメントの下を通る場合の状況を指す。
図10A−10Fでは、セルを規定する別のフィラメントの可能な配置に対応する複数のパターンを概略的に強調して示す。簡略化のため、ワイヤフィラメントは、4本の垂直の帯片および4本の水平の帯片から構成され、直角に重なり直交するパターンを規定する垂直および水平の帯片として示す。しかしながら、実際には細いワイヤフィラメントがセルを形成していることを理解されたい。フィラメントは必ずしも互いに直角方向に配置される訳ではなく、それらの量は4×4のパターンに制限されるものでもない。
図10Aは、全てのワイヤフィラメントが互いに交絡するパターン、すなわち各水平のワイヤフィラメントが全ての垂直フィラメントと交絡し、逆もまた然りであるパターンを示す。例えば垂直フィラメント1010がまず水平フィラメント1012の下を通り、その後水平フィラメント1014の上を通り、その後再び水平フィラメント1016の下を通り、最後に再び水平フィラメント1018の上を通ることが分かる。一方水平フィラメント1012はまず垂直フィラメント1010の上を通り、その後垂直フィラメント1020の下を通り、その後再び垂直フィラメント1022の上を通り、その後再び垂直フィラメント1024の下を通る。残りのフィラメントは同様に配置されている。
図10Bは、フィラメントが両方とも交点を伴って交絡して重なる別の状況を示す。垂直フィラメント1026は、水平フィラメント1028、1030、1034と交絡し、垂直に向けられたフィラメント1032と重なっていることが分かる。
図10Cに、重ねられ交絡したフィラメントから構成されるさらに新しいパターンを示す。この実施例では、2本の隣り合う垂直フィラメント1036、1038が2本の隣り合う水平フィラメント1040、1042の下を通り、その後次の2本の水平フィラメント1044、1046の上を通ることが分かる。
図10D−10Fは、重なり交絡したフィラメントから構成されるさらなる可能なパターンを示す。特に、図10Fに示すパターンでは、各フィラメントは3本の垂直フィラメントと重なり、1本のフィラメントのみと交絡する。
図10Aおよび図10Fに示されたパターンは、二つの極端な状況を表していることは理解されるであろう。つまり、前者は全てのフィラメントが交絡したパターンに、後者は1本のフィラメントのみが交絡しその他のフィラメントは重ねられているパターンに各々対応する。
以上においてループのフィラメントが取り得る種々のセルパターンを説明した。以下において、回収バスケット20(図2A〜図2Fに図示)の製造処理が説明される。
該処理は、所定の直径および長さを有するワイヤの所定本数の選択工程で始まる。
該処理のある非限定的な実施例によると、回収バスケットの製造は1本のワイヤで行われる。
該処理の別の非限定的な実施例によると、回収バスケットの製造は数本のワイヤで行われる。
なお、バスケットを構成するのに選択されるワイヤは単フィラメントワイヤであってもよく、または必要に応じて、マルチフィラメントワイヤであってもよい。
さらに、回収バスケットの製造処理は、回収バスケットを1本のワイヤまたは数本のワイヤから編成することを含む。
回収バスケットを製造するためには、本発明によると、該編成の少なくとも一部分は編成ジグ上で行うことができる。この目的のため、ジグはその表面上に構成された溝によって形成される所定のパターンを有していてもよい。
また該製造処理は、回収バスケットの形を形成することを含み、これにはバスケットの形およびトポロジー(パターン)を規定することが含まれる。本発明に係る一実施形態によると、形およびトポロジーの規定のため、フィラメントの少なくとも一部は形状形成ジグ上で結束される。ジグは、この目的のために所定の形を有する。
形状形成には、さらに形状形成ジグに取り付けられたバスケットを形状記憶アニーリングすることを含んでもよい。そのような形状形成は、バスケットが開いているときにバスケットに構造的剛性および拡張力を与えることを可能にする。
なお、編成ジグおよび形状形成ジグは同一ユニットであってもよく、または、各々が各自の機能を有する二つの異なるユニットであってもよい。
ここで図3を参照し、回収バスケット20の1本のワイヤからの製造処理の一実施例を、詳細に説明する。該処理は、所定の直径および長さを有する単一のワイヤを選択する工程31で始まる。なお、この長さは、バスケット20の形、パターンおよび大きさに依存する。例えば3Frの大きさを有するバスケットに対して、回収バスケット20に選択されたワイヤの最小径および長さは、各々約0.1mmFrおよび100cmである。
多くの場合、回収バスケット20の製造に利用されるワイヤは、適当な形状記憶材料または弾性材料から成る。本発明に係る一実施形態によると、ワイヤは、金属材料から成る。金属材料は、NiTi系合金(例えばニチノール)およびステンレスから選択され得る。
本発明の別の実施形態によると、ワイヤは非金属材料、例えばカプロンから成る。
本発明のさらに別の実施形態によると、バスケットのフィラメントは、絶縁層によって覆われている。この絶縁層は、例えばテフロン(登録商標)から成り得る。テフロン(登録商標)の利点は、その熱抵抗および低い機械的摩擦係数であり、このため外傷を一段と低減することができる。
本発明のさらに別の実施形態によると、ワイヤは熱機械的な形状記憶特性を有する材料から成る。
上述の通り、バスケットを構成するために選択されるワイヤは単フィラメントワイヤ(single-filament wire)であってもよく、または必要に応じて、マルチフィラメントワイヤ(multi-filament wire)であってもよい。
図3および図5A−5Cを同時に参照すると、回収バスケット20の製造処理は、さらに本発明に係る一実施形態によって回収バスケットを該選択された単独のワイヤから編む工程32を含む。
この実施形態によると、該処理は、バスケット20を編成して形作るよう設計されたジグ52を用意する工程33を含む。ジグ52は、バスケット20の所望のパターンに従って配置された溝を含む構造を有していてもよく、バスケット20の所望の形を模倣した形を有していてもよい。
この実施形態によると、単一のワイヤの一端51は固定されているが、他端はジグ52の上部に装着され、所望の編成パターンおよびバスケット構造のトポロジーに従って溝に沿って動かされる。該バスケットの編成は、網を形成するのに必要である限り、ワイヤフィラメントを重ねることおよび/または交絡させることによって自由端をジグから離れる方向に動かすことおよびそれをジグに戻すことで続けられる。
ワイヤがジグから滑り落ちバスケットの編み目がほどけることを防ぐために、このように編まれたフィラメント53は、図5Aに示すようにジグのまわりに装着された第1の紐(string)54によってジグ52に結びつけられる(工程34)。第一の紐の例としては、バスケットのジグ上への取付を保持するのに十分な強度を有する銅ワイヤが含まれるが、これに制限されるものではない。
また図5Bに示すように、ワイヤの固定端(図5Aにおける51)は解放され、ジグから垂下するフィラメント55は、結束されて撚り線56を形成する。
次に撚り線56は、バスケットの形を規定するために第2の紐57によってジグ52の底部に結びつけられる(工程35)。第二の紐の例としては、撚り線56をまとめて保持するのに十分な強度を有する銅ワイヤが含まれるが、これに制限されるものではない。撚り線56は、その後結束されて(工程36)ケーブル58を形成する。
その後、二つの仮ブッシング59aおよび59bが、ケーブル58の両端に装着される(工程37)。ブッシング59aおよび59bは、例えばNi、ステンレス等の金属からなるパイプ形であってもよい。その後ブッシング59aおよび59bは、その内径を減少させるために圧迫され(圧着され)、よってフィラメントをそこに取付ることができる。なお、これはフィラメントの取付の非限定的な例である。例えば半田付け、溶接または接着といった他の方法を使用してもよい。所望によって、(ケーブル58への取付のための)ブッシング59aおよび59bの端はさらに半田付け、溶接および/または研磨によって追加処理されてもよい。
より詳しくは、3Frの大きさを有する金属製のバスケットに対して、上述の例によると、ブッシングは、内径が0.7mm、長さが4mmであってもよい。圧迫後、ケーブル58に装着されたブッシング59aおよび59bの内径は、例えば、0.6mmの値を実現することができる。なお、これらの値はワイヤの材料、構成等によって変わり得る。
図3の処理は、さらにワイヤの材料に依存する形状記憶アニーリングの工程38を含む。例えばそのような材料がニチノールの場合、アニーリングは約450℃〜600℃の温度で少なくとも約10分かけて行われる。なお、そのような熱処理は、材料内の内部応力を緩和しバスケットの形状記憶性を提供することができる。
なお、本発明は、アニーリング工程に関して特定の実行方法に制限されない。例えばアニーリングはこの目的のために構成されるオーブン内で行うことができる。しかしながら、ワイヤが導電性材料から選択される場合、アニーリングはバスケットのフィラメントに電流を流す事によって行うことができる。
アニーリングの後、ジグ52、第一の紐54、第二の紐57および仮ブッシング59aおよび59bを取り除く(工程39)。
なお、回収バスケットの製造処理は、1本のワイヤからバスケットを形成することに制限されない。別の実施例によると、回収バスケットは数本のワイヤから形成されてもよい。
ここで図4を参照し、回収バスケット20の数本のワイヤからの製造処理のさらなる実施例を、詳細に示す。該処理は、所定の直径および長さを有するワイヤの所定の数を選択する工程301で始まる。なお、ワイヤのパラメータの選択は、バスケットの形、パターンおよび大きさに依存する。例えば、図2Aに示す大きさが3Frのバスケットに対して、ワイヤの数は8本、最小直径およびワイヤの長さは各々0.12mmおよび100cmである。
回収バスケットの製造処理は、回収バスケットを該選択された本数のワイヤから編成する工程302を含む。
ある実施例によると、該処理は、バスケット20を編成するために設計されたジグ41を用意する工程303を含む。特に、バスケットの1本のワイヤでの製造処理に適したジグ52は、図4に示す処理にも適している。
図4に示す処理のこの実施形態の目的のため、まずワイヤが選択される。このワイヤの一端は、所望の編成パターンに従ってジグの溝に沿って動かされる。このワイヤが溝の中に投入される場合、ワイヤの自由端はジグの底に装着される。その後、別のワイヤが持ち出され、該処理はこのワイヤで続く。かかる編む作業の結果として、ワイヤフィラメントが該所望のバスケット構造のトポロジーに従って交差しおよび/または交絡する。
図4に示すバスケットを数本のワイヤから形成する処理のそれ以降の工程は、図3Aの処理工程34〜39と同様である。
従って、該処理は、さらに第1の紐によってワイヤフィラメントをジグに結束する工程(工程304);撚り線を形成し第2の紐によって撚り線をジグの底部に結束する工程(工程305);撚り線を結束しケーブルを形成する工程(工程306);ケーブルをブッシングによって結束する工程(工程307);バスケットをアニーリングする工程(工程308);および結束紐およびブッシングとともにジグを除去する工程(工程309)を含む。
従って、図6は、図3または図4に示す処理によって得られるバスケットの例を示す。
なお、必要に応じて、回収バスケットの製造処理は、遠位端22でフィラメントを結束してバスケットチップを形成する工程を含んでいてもよい。この結束は、例えば、ブッシングによって行ってもよい。所望により、チップ後方で、ワイヤフィラメントは、案内棒(図2Dで破線23により示す)を形成するよう延在していてもよい。
図11Aおよび11Bを同時に参照し、回収バスケット20の数本のワイヤからの製造処理のさらなる実施例を、詳細に示す。
該処理は、所定の直径および長さを有するワイヤの所定本数の選択工程で始まる。なお、ワイヤのパラメータの選択は、バスケットの形、パターンおよび大きさに依存する。
さらに、回収バスケットの製造処理は、回収バスケットを該選択された本数のワイヤから編成する工程を含む。この目的のため、ワイヤはまとめられて束101となり、その後、ブッシング102は束101の端103から所定の距離で束101に固定されている。ブッシング102と端103の間の束101のセクション106は、案内棒を形成するように工夫されている。従って、この距離の長さは、案内棒の所望の長さに依存する。バスケットは、ワイヤフィラメントを重ねることおよび/または交絡させることによって編成され、網104を形成している。編成後、別のブッシング105は、バスケットの編み目がほどけることを避けるために束101上に固定されている。
その後、回収バスケットの製造処理は、バスケットの形を形成する工程を含む。この目的のため、所定の形を有するバスケットは、形状形成ジグ(図示せず)に取り付けられ、並べられ固定される。
また、バスケットの形を形成する工程は、形状記憶アニーリングを含む。例えば、ワイヤがニチノールから選択される場合、アニーリングは、約400℃〜600℃の温度で少なくとも約10分かけて行うことができる。
本発明に係る一実施形態によると、そのような温度での加熱はオーブンで行うことができる。本発明の別の実施形態によると、そのような温度での加熱は、ワイヤフィラメントに電流を流すことによって行うことができる。
さらに必要に応じて、回収バスケットの製造処理は案内棒を形成する工程を含んでいてもよい。この目的のため、セクション106での一定数の余分なワイヤフィラメントは切り落とされ、残りのワイヤフィラメントはねじりあわせられる。好ましくは、ねじられたワイヤフィラメントはその後圧迫され加熱される。かかる加熱は、例えば、セクション106の両端に電圧(例えば、約2−3秒で約4V)を加えることによって行うことができる。
回収バスケットの製造処理は、セクション107のワイヤフィラメントを結束する工程および(図5B−5Cにおけるケーブル58と同様の)ケーブルを形成する工程を含んでいてもよい。ケーブルの形成は、例えばフィラメントをねじり合わせ圧迫することおよびセクション107の両端に電圧(例えば約3−10秒で約20−30V)を加えることで行うことができる。
当業者であれば、図1の従来技術の回収バスケットと本発明の新規な処理によって製造される図2A−2Eの回収バスケットの大きな相違を認めるであろう。特に、従来技術の方法によると、バスケットは、近位端および遠位端においてワイヤ端が共に結束されバスケット軸に沿って所定の構成を有する多数のワイヤから組みたてられる。従来の技術の方法とは異なり、本発明の新規な処理は、フィラメントを編むことの結果として形成されるワイヤループが網を規定するように交絡するようなバスケットを編成することに基づいている。これにより、バスケットの構造的剛性および拡張能力が増強される。
なお、以上の説明より、本発明に従って構成された回収バスケットは、ユーザーが所望する多様な形、ワイヤの本数、編成トポロジー、およびフィラメント間隔を含んでいてもよい。
上述のように一本のワイヤまたは数本のワイヤから製造されるバスケットは、胆道系または泌尿系の治療において対象物を体内から摘出するための外科用装置の製造に使用することができる。そのような治療は、石、例えば胆石、腎臓結石等の摘出を含み得る。
ここで図7を参照すると、本発明に係る一実施形態による対象物を体内から摘出ための外科用装置700の概略図が示される。装置700は、上記の方法によって得られる回収バスケット20、シースとして構成され対象物(図示せず)の位置付近の体内導管に沿って貫入するようにされた可撓管状カテーテル710、および回収バスケット20を操作するのに適したマニピュレータ720を含む。
従来の摘出器(図1に示す)とは異なり、図2A〜図2Cに示された本発明の装置がコネクタ(図1における17)を含まないことは当業者には理解され得るであろう。さらに、カテーテル710内に位置した操作ケーブル730は、バスケット20の一体部分として形成されるケーブル58を含む。すなわち、操作ケーブル730は、別体の素子(図1におけるケーブル12)ではない。ケーブル58自体が操作ケーブルとして使用される場合、その後それがマニピュレータ720に直接接続されることは理解され得る。そのような接続は、例えば半田付けによって行うことができる。しかしながら、ケーブル58の長さが外科用装置を操作するのに十分でない場合、操作ケーブル730は、ケーブル58および同じくカテーテル内に配置された押圧素子740(例えば棒、ケーブルまたはワイヤ)を含んでいてもよい。この場合、押圧素子740は(一端において)マニピュレータ720および(他端において)ケーブル58に接続され、これにより操作ケーブルの長さを延長している。
実際には、外科医がマニピュレータ720によってケーブルまたは押圧素子を操作でき、従ってバスケット20はカテーテル710内に格納され、またはカテーテル内から延出されることができる。外科医は、マニピュレータ720を保持することによって、臓器(図示せず)内でカテーテル710を操作することもできる(例えば回す、押すまたは引くことによってそれをずらす)。
図8を参照すると、本発明の別の実施形態による対象物を体内から摘出ための外科用装置800の概略図が示されている。
本発明のこの実施形態は、従来の外科用摘出器(図1における10)の前述の欠点を克服するように工夫されている。その欠点は、カテーテルの内径および操作ケーブルの直径の不一致と関連する。これは、外科用装置(図7における700)にも内在している。当業者には理解され得るように、この不一致のため、カテーテルの内壁と操作ケーブルの間の空隙(図1における18および図7における750)は、カテーテルの変形特性およびカテーテルの壊れることなく大きな角度に曲がる能力に著しい影響を及ぼす。
装置800は、上記方法によって得られる回収バスケット20、シースとして構成された可撓管状カテーテル810、マニピュレータ820、カテーテル810内に位置した操作ケーブル830、および充填チューブ860を含む。本発明のこの実施形態によると、充填チューブ860は、ケーブル58から形成される操作ケーブル830の主要部分に装着される。
充填チューブの外径860は、操作ケーブル830が大きな摩擦なしにカテーテル内で動くことを可能にしつつ、カテーテルの壊れずに大きな角度に曲がる能力を高めるためには、カテーテル810の内壁と操作ケーブル830の間の間隙を実質的に満たすのに十分な大きさを有する必要がある。
本発明に係るある実施形態によると、充填チューブ860は、熱収縮材料で形成される。熱収縮チューブの例としては、ゼウス社から入手可能なPTFE熱収縮チューブSLW−HS NATURALが含まれるが、これに限定されるものではない。
外科用装置800を用意する処理は、充填チューブ860を上記の方法によって製造されるバスケット20のケーブル(図6における58)に装着すること、およびそれによって得られるアセンブリを80℃〜120℃の温度で少なくとも約1分かけて加熱することを含む。
図9を参照すると、本発明のさらに別の実施形態による対象物を体内から摘出ための外科用装置900の概略図が示されている。装置900は、上記方法によって得られる回収バスケット20、シースとして構成された可撓管状カテーテル910、マニピュレータ920、およびカテーテル910内に位置した操作ケーブル930を含む。
本発明のこの実施形態によると、操作ケーブル930は別体として製造される。この場合、操作ケーブル930は、ケーブルの近位端934でマニピュレータ920に、ケーブルの遠位端935で共通のバスケット撚り線960に連結される。共通の撚り線960とケーブル遠位端935との接合は、ブッシング950によって成される。共通の撚り線960は、バスケット20の本来の分岐点970の付近で切断されるケーブル58の一部分である。ブッシング950は、例えばNi、ステンレス等から成るパイプ形であってもよい。
カテーテルの壊れずに大きな角度に曲がる能力を高めるためには、操作ケーブル930の主要部分の直径は、カテーテル910の内壁と操作ケーブル930の間の間隙を実質的に満たすのに十分な大きさを有する。遠位端935での操作ケーブル930の直径は、その主要な直径とは異なり、共通のバスケット撚り線960の大きさに実質的に近い大きさを有する。
操作ケーブル930と共通のバスケット撚り線960との接合を得るためには、外科用装置900を作成する処理は、ブッシング950を提供する工程;ブッシング950を共通のバスケット撚り線960の一部分および遠位端935に装着する工程;およびブッシング950を圧迫してその内径を接合を保持するのに十分な大きさまで縮小する工程を含む。ある実施形態によると、そのように圧迫した後のブッシングの直径の大きさは、操作ケーブルの主要な直径の大きさに近い。
そのように、本発明の属する分野の当業者であれば、本発明は好ましい実施形態に関して記載されている一方、この開示が基づく概念は他の構造および本発明の複数の目的を実現する処理の設計の基礎として容易に利用することができることは理解しうる。
なお、本発明の装置は、人体の泌尿器の治療に制限されない。動物の外科治療にも同様に好適に用いることができる。さらに、本発明は泌尿器の治療の間に結石を摘出するための外科用装置の製造に厳密に制限されるものではない。そのような装置は、例えば血管等の身体系から異物を取り出す必要が生じる可能性のある他の外科治療に適している。
また、本発明は医療用具の製造に制限されず、摘出装置はパイプまたはチューブ内(例えば家庭の流しの排出口)または解体が困難な大型の機械類の中のチャンバ内等のアクセスしにくい様々な場所からあらゆるタイプの物を摘出するために使用することができる。
下記の請求項の方法において、請求項の工程を指すのに使用したアルファベットの文字は、便宜上の目的に限ってもたらされたものであり、工程を実行する特定の順序を含意するものではない。
また、本文中で用いられる言葉遣いおよび用語は、説明の目的のためであり、制限を加えるものと見なされるべきではないことを理解されたい。
従って、本発明の範囲は、本文中で述べる説明目的の実施形態によって制限されると解釈されるべきではないことは重要である。添付の請求の範囲およびその均等で定義される本発明の範囲内において、種々の変形が可能である。
従来の外科用摘出器の遠位端の部分縦断面における概略図である。 本発明に係る方法で製造された回収バスケットの実施例の平面図および上面図を示す。 本発明に係る方法で製造された回収バスケットの実施例の平面図および上面図を示す。 本発明に係る方法で製造された回収バスケットの実施例の平面図を示す。 本発明に係る方法で製造された回収バスケットの実施例の平面図を示す。 本発明に係る方法で製造された回収バスケットの実施例の平面図を示す。 本発明の一実施形態に係る1本のワイヤからの回収バスケットの製造方法を説明するフローチャートである。 本発明の別の実施形態に係る数本のワイヤからの回収バスケットの製造方法を説明するフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る回収バスケットの製造方法の工程を図示したものである。 本発明の一実施形態に係る回収バスケットの製造方法の工程を図示したものである。 本発明の一実施形態に係る回収バスケットの製造方法の工程を図示したものである。 図3の処理によって得られたバスケットの実施例である。 本発明の一実施形態に係る対象物を体内から摘出するための外科用装置の概略図である。 本発明の別の実施形態に係る対象物を体内から摘出するための外科用装置の概略図である。 本発明のさらに別の実施形態に係る対象物を体内から摘出するための外科用装置の概略図である。 ループの遠位端が織り合わせられる様子の例を概略的に図示する。 ループの遠位端が織り合わせられる様子の例を概略的に図示する。 ループの遠位端が織り合わせられる様子の例を概略的に図示する。 ループの遠位端が織り合わせられる様子の例を概略的に図示する。 ループの遠位端が織り合わせられる様子の例を概略的に図示する。 ループの遠位端が織り合わせられる様子の例を概略的に図示する。 本発明のさらなる実施形態に係る回収バスケットの製造方法を図示したものである。 本発明のさらなる実施形態に係る回収バスケットの製造方法を図示したものである。

Claims (23)

  1. 近位端および遠位端を有し、前記近位端から前記遠位端へと延在する複数のワイヤフィラメントから構成される回収バスケットの製造方法であって、
    (a)少なくとも1本のワイヤを選択する工程と、
    (b)前記ワイヤから前記バスケットを編成する工程であって、複数の撚り線を規定するように結束されたワイヤフィラメントから各部を形成することを含み、前記複数の撚り線は、対応する分岐点で分岐して、種々の形状および大きさを有するループを成し、前記ループの少なくとも一部は、少なくとも前記遠位端で網を規定するように重ねられおよび/または交絡する工程と、
    (c)前記回収バスケットの形を形成し、前記バスケットが開いているときに前記バスケットに構造的剛性および拡張力を与える工程と、
    を含む方法。
  2. 操作ケーブルを形成するために前記近位端で前記フィラメントを結束する工程と、
    前記回収バスケットをアニーリングする工程と、
    をさらに含む請求項1に記載の方法。
  3. バスケットチップを形成するために前記遠位端で前記フィラメントを結束する工程を含む請求項1に記載の方法。
  4. 前記形を形成する工程は、
    所定の形を有する形状形成ジグを用意する工程と、
    前記形状形成ジグ上で前記フィラメントおよび前記撚りを結束する工程と、
    前記回収バスケットをアニーリングする工程と、
    を含む請求項1に記載の方法。
  5. 前記バスケットを編成する工程は、
    前記ジグの表面上に構成された溝によって形成された所定のパターンを有する編成ジグを用意する工程と、
    前記ワイヤの一端を固定し他端を前記ジグの上部に装着する工程と、
    編成の所望のパターンとバスケット構造のトポロジーとに従って、前記ワイヤフィラメントを重ねおよび/また交絡させつつ前記ジグから自由端を離して戻すことによって、前記自由端を前記溝に沿って動かす工程と、
    を含む請求項1に記載の方法。
  6. 前記バスケットを編成する工程は、
    所定数のワイヤを選択する工程と、
    前記ワイヤをまとめて束を成す工程と、
    前記束の端から所定の距離で前記束にブッシングを固定する工程と、
    網を形成するように前記ワイヤフィラメントを重ねおよび/または交絡させる工程と、
    前記束に他のブッシングを固定し、これによって前記網がほどけるのを防止する工程と、
    特定数の前記ワイヤフィラメントを前記遠位端で切断し、残りの数の前記ワイヤフィラメントをねじり合わせて、案内棒を形成する工程と、
    を含む請求項1に記載の方法。
  7. 体内に位置した対象物を取り込み保持して体外に摘出するための回収バスケットであって、
    前記バスケットは、近位端および遠位端を有する構造を含むとともに、複数のフィラメントによって構成され、
    前記複数のフィラメントは、前記近位端から前記遠位端へと延在するとともに、前記バスケットが開いているときに構造的剛性および拡張力をもたらす材料から成り、
    前記フィラメントは、前記近位端で複数の撚り線を規定するように結束された各部を有し、
    前記複数の撚り線は、対応する分岐点で分岐して、種々の形状および大きさを有するループを成し、
    前記ループの少なくとも一部は、少なくとも前記遠位端で網を規定するように重ねられおよび/または交絡するバスケット。
  8. 前記網は、前記近位端から前記遠位端に向かって縮小する大きさを有するセルで形成される請求項7に記載のバスケット。
  9. 前記近位端における前記構造の領域での前記フィラメントは、複数の撚り線を形成し、前記複数の撚り線のうち1本は全てのフィラメントに共通である請求項7に記載のバスケット。
  10. 前記近位端を起点とする前記フィラメントの少なくとも一部は、屈曲した後前記近位端に達する請求項7に記載のバスケット。
  11. 前記構造は、パラシュート形を有する請求項7に記載のバスケット。
  12. 前記構造は、スプーン形を有する請求項に記載のバスケット。
  13. 前記フィラメントは、前記遠位端で結束されてバスケットチップを形成する請求項7に記載のバスケット。
  14. 前記フィラメントは、前記近位端で結束されて操作ケーブルを形成する請求項7に記載のバスケット。
  15. 前記フィラメントは、熱機械的形状記憶特性を有する金属材料から成る請求項7に記載のバスケット。
  16. 前記フィラメントは非金属材料から成る請求項7に記載のバスケット。
  17. 前記フィラメントは、被覆層によって覆われている請求項7に記載のバスケット。
  18. 異物を体内から除去するための外科用装置であって、
    体内に位置した対象物を取り込み保持して体外に摘出するための請求項7に記載の回収バスケットと、
    前記バスケットに連結されたバスケット制御アセンブリであって、体内へ貫入し前記対象物に達するように適合された管状シースと、前記バスケットを操作して前記対象物を体内から摘出するためのマニピュレータと、前記バスケットを前記マニピュレータに接続するよう前記シース内に配置された操作ケーブルと、を含むバスケット制御アセンブリと、を含み、
    前記アセンブリは、
    前記バスケットを前記シース内に格納するとともに前記バスケットを前記シースから延出して開くよう構成された装置。
  19. 前記操作ケーブルは、前記近位端から前記マニピュレータへと延在する前記複数のフィラメントから構成される請求項18に記載の装置。
  20. 前記操作ケーブルの少なくとも一部に装着された充填チューブをさらに含み、
    前記充填チューブの径の大きさは、カテーテルの内壁と前記操作ケーブルとの間の間隙を満たすのに十分である請求項18に記載の装置。
  21. 前記操作ケーブルが、棒、ケーブルおよびワイヤから選択される別体として構成される請求項18に記載の装置。
  22. 前記バスケットと前記操作ケーブルとの接合がブッシングによって確立される請求項18に記載の装置。
  23. 前記フィラメントは、熱機械的形状記憶特性を有する金属材料から成り、
    前記フィラメントに連結され前記フィラメントに電流を流す制御可能電源をさらに含む請求項18に記載の装置。
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