JPWO2017183374A1 - ニット製品のグレーディング方法とグレーディングシステム - Google Patents

ニット製品のグレーディング方法とグレーディングシステム Download PDF

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Abstract

パターンデータの初期値とゲージデータとを記憶し、ゲージデータに基づいて、パターンデータを編成データに変換し、試編みする。試編みしたニット製品のサイズと、パターンデータの初期値が示すサイズを比較し、パターンデータあるいは編成データを修正する。パターンデータあるいは編成データの修正量を2サイズ分記憶し、記憶した修正量に基づく補間あるいは外挿により、他のサイズに対するパターンデータあるいは編成データを修正する。

Description

この発明は、シューズアッパー等のニット製品のグレーディングに関する。
シューズアッパー、スポーツ用あるいは矯正用のニットウェア、産業資材用のニット製品など、ニット製品では、共通の基本的なデザインを様々なサイズのデザインへ展開することが行われている。仮に、各サイズのニット製品が相似であれば、1サイズのニット製品のデータを縮小/拡大すれば、他のサイズのデータが得られる。しかし、各サイズのニット製品は相似でないことが多く、サイズ毎にニット製品の試編みを繰り返す必要がある。例えばシューズアッパーが、24cmから30cmまで、0.5cm刻みの13サイズとする。13サイズのシューズアッパーに対し、試編みを繰り返し、目標通りのシューズアッパーが得られる編成データを得ることは大変である。
特許文献1(JP2015-175082A)は、試編み無しで目標サイズの編地を得るために、編成データに基づいて編地のサイズをシミュレーションすることを提案している。そして編地サイズの誤差をシミュレーションできれば、編地のデザインを表すパターンデータ等を修正することにより、目標通りのサイズの編地を得ることができる。しかしながら、特にシューズアッパーでは、編み上がりサイズの精度が高く要求され、編糸の物性、編機の機構の影響なども考慮し、正確に編成後のサイズをシミュレーションすることは困難である。このため、目標サイズの編地が得られる編成データを、試編み無しで得ることは実際的ではない。このことは、編み上がりサイズが高く要求される他のニット製品でも同様である。
JP2015-175082A
この発明の課題は、ニット製品をグレーディングする際の、試編み回数を減らすことにある。より具体的には例えば2サイズのニット製品を試編みすることにより、他のサイズのニット製品への試編みを不要にあるいは軽減することにある。
グレーディングシステムを用いて、サイズが異なるニット製品の編成データを3サイズ以上求めるために、
a: ニット製品のパターンデータをパターンデータの初期値とし、グレーディングシステムへ入力するステップと、
b: 編目のコース方向サイズとウェール方向サイズとを示すゲージデータを、グレーディングシステムへ入力するステップと、
c: グレーディングシステムにより、ゲージデータに基づいて、パターンデータを編成データの初期値に変換し、編成データの初期値に基づいて編機によりニット製品を試編みするステップと、
d: 試編みしたニット製品のサイズとパターンデータの初期値が示すサイズとを、マニュアルによりあるいはグレーディングシステムにより、比較するステップと、
e: 試編みしたニット製品のサイズとパターンデータの初期値が示すサイズとの誤差が、所定範囲を超える場合は、マニュアルによりあるいはグレーディングシステムにより編成データを修正し、修正した編成データに基づいて編機によりニット製品を試編みするステップ、とを行い、
f: 試編みしたニット製品のサイズとパターンデータが示すサイズとの、誤差が所定範囲内となるまで、ステップd,eを繰り返す。
この発明のニット製品のグレーディング方法は、
g: ステップc〜fを異なるサイズの少なくとも2つのニット製品に対し実行すると共に、
h: ステップfで試編みしたニット製品のサイズとパターンデータの初期値が示すサイズとの、誤差が所定範囲内となった際に、ステップfで試編みしたニット製品の編成データあるいはそのパターンデータへ近づけるための、パターンデータの初期値あるいは編成データの初期値からの修正量を、グレーディングシステムにより求めるステップと、
i: ステップhで求めた少なくとも2サイズに対する修正量に基づく補間あるいは外挿により、試編みしていない各サイズに対するパターンデータあるいは編成データを、グレーディングシステムにより修正するステップ、とを実行することを特徴とする。
この発明のニット製品のグレーディングシステムは、入力されたパターンデータの初期値を記憶するメモリと、
編目のコース方向サイズとウェール方向サイズとを示すゲージデータの入力値を記憶するメモリと、
ゲージデータに基づいて、パターンデータを編成データに変換するデータ変換手段とを有し、
さらに、編成データに従って編成したニット製品のサイズを、パターンデータの初期値が示すサイズへ近づけるように編集するための、マニュアル入力によりあるいは自動的に、パターンデータあるいは編成データを、編集する編集手段と
編集手段でのパターンデータあるいは編成データの修正量を少なくとも2サイズ分記憶し、記憶した修正量に基づく補間あるいは外挿により、他のサイズに対するパターンデータあるいは編成データを修正する修正手段、とを有することを特徴とする。
この発明では、少なくとも2サイズのニット製品に対し、試編みにより編成データを修正する。しかし3サイズ目以降は、修正量の補間あるいは外挿により、パターンデータの初期値あるいは編成データの初期値を修正できる。なお3サイズ以上のニット製品に対し、試編みにより編成データを修正し、それ以降のニット製品に対し、補間あるいは外挿によりフィードバックしても良い。3サイズ以上の場合、例えば2次曲線による補間あるいは外挿ができる。またパターンデータは、ゲージデータが有れば、編成データに変換できる。さらにパターンデータと編成データとを対応付けることにより、編成データの修正量が分かれば、パターンデータも修正できる。なおこの明細書で、グレーディング方法に関する記載はそのままグレーディングシステムにも当てはまり、逆にグレーディングシステムに関する記載はそのままグレーディング方法にも当てはまる。なおコース方向は編糸が連続するように編目がつながっている方向を表し、ウェール方向は編目が互いに係止し合うことによりつながっている方向を表し、一般にコース方向と直角な方向である。
パターンデータと編成データとを対応付けるため、これらの輪郭を対応付ける。またこれらの輪郭を他のサイズでの輪郭と対応付ける。輪郭を対応付けるには、輪郭に沿った位置毎に修正量を記憶し、輪郭上の位置をサイズが変わっても比較できるようにすればよい。そこで輪郭上の位置を変数として修正量を表す関数等を用いて、後述の特徴点を直接用いないようにしても良い。しかしこのような抽象的な処理は実行が難しい。
そこで好ましくは、ニット製品のグレーディング方法では、
j: パターンデータ及び編成データの間で互いに対応し、かつサイズの異なるパターンデータ間でも互いに対応する複数の特徴点を、パターンデータの輪郭及び編成データでの編地の輪郭に沿って、グレーディングシステムが指定するステップを実行し、
k: ステップhでは、ステップfで試編みしたニット製品の編成データあるいはそのパターンデータと、パターンデータとの初期値あるいは編成データの初期値との間での特徴点の移動量に基づいて、グレーディングシステムは各特徴点に対する修正量を求める。
このようにすると、特徴点によりパターンデータと編成データとが対応し、またサイズが変わっても特徴点が互いに対応する。そこで例えば1つのサイズの編成データに関連する特徴点と、他のサイズのパターンデータの特徴点とを対応させることができる。特徴点の修正量により、パターンデータも編成データも修正でき、また異なるサイズのパターンデータあるいは編成データも修正できる。
好ましくは、ニット製品は特性が異なる複数のエリアから成り、ステップjで、グレーディングシステムは、エリア間の境界にも特徴点を指定する。
ニット製品の輪郭だけでなく、ニット製品のエリアのサイズも、パターンデータに近づけることができる。例えば、編糸を変える、編成組織を変える等により、ニット製品にデザインが施されている場合に、これらのデザインをパターンデータ通りにできる。
好ましくは、修正量は、コース方向の修正量とウェール方向の修正量とから成り、
コース方向の修正量は、特徴点の移動量と、コース方向でのニット製品の編幅との比であり、
ステップiでは、補間あるいは外挿により求めた修正量に、各サイズのコース方向でのニット製品の編幅を乗算することにより、パターンデータあるいは編成データを修正する。
コース方向では、移動量自体を修正量として補間あるいは外挿するよりも、移動量とコース方向の編幅の比を修正量とする方が、より正確なサイズのニット製品が得られることが経験的に分かっている。これに対し、ウェール方向では、移動量自体を修正量としても、移動量とウェール方向の編丈との比を修正量としても、大きな差は生じないことが経験的に分かっている。
好ましくは、ニット製品はフットウェアである。フットウェアは一般にサイズが多く、特にシューズアッパーのパターンデータはサイズ毎に相似変形するのではないため、グレーディングでの試編みが特に負担となる。このため、試編みを減らすことが特に重要である。なおフットウェア以外に、矯正用あるいはスポーツ用のニットウェアでも、パターンデータ通りのサイズのニットウェアが要求され、多数回の試編みが必要になるので、本発明に適している。また産業資材でも同様である。
好ましくは、各サイズのニット製品の編成データが本体部と分割部とを備える際に、
ステップhでは、
h-1: 試編みした少なくとも2サイズのニット製品の編成データに基づいて、分割部をスライドさせて本体部に統合した統合データと、分割部を分離して本体部を残した本体データの2通りのデータを生成し、
h-2: 試編みした各サイズで、パターンデータの初期値から統合データへの修正量と、パターンデータの初期値から本体データへの修正量の、2通りの修正量を発生させ、
ステップiでは、
i-1: 試編みしていない各サイズに対し、試編みした各サイズでの2通りの修正量を補間あるいは外挿するように、パターンデータの初期値を修正して2通りの修正パターンデータを発生させ、各修正パターンデータに基づいて、修正統合データと修正本体データの2通りの編成データを発生させると共に、
i-2: 試編みしていない各サイズに対し、修正統合データに含まれ、かつ修正本体データに含まれないエリアを差分により求め、求めたエリアを統合時とは逆方向にスライドさせることにより、分割部を表すエリアを発生させ、
i-3: 試編みしていない各サイズに対し、分割部を表すエリアを、修正本体データに付加することにより、修正済みの編成データを生成する。
また好ましくは、編成データが本体部と分割部とを備えるニット製品を処理対象とするために、グレーディングシステムは、
編集手段で編集済みの編成データに対し、分割部を本体部に統合するようにスライドさせた統合データとするスライド手段と、
編集手段で編集済みの編成データに対し、分割部を分離して本体部を残した本体データとする分離手段とを備え、
修正手段では、パターンデータの初期値から統合データへの修正量と、パターンデータの初期値から本体データへの修正量の、2通りの修正量を発生させると共に、他のサイズに対し、2通りの修正量を補間あるいは外挿するように、パターンデータの初期値を修正して2通りの修正パターンデータを発生させ、各修正パターンデータに基づいて、修正統合データと修正本体データの2通りの編成データを発生させ、
さらに、修正統合データに含まれ、かつ修正本体データに含まれないエリアを差分により求める差分手段と、
差分手段で求めたエリアを、統合時とは逆方向にスライドさせることにより、分割部を表すエリアを発生させるスライド解除手段と、
修正本体データに分割部を表すエリアを付加することにより、修正済みの編成データを生成する付加手段とを備えている。
分割部は例えば引き返しにより編成する引き返し部であるが、これに限るものではない。分割部を有するニット製品で、試編みにより最適な編成データ、あるいはパターンデータを得ても、分割部と本体部の境界が、パターンデータの初期値でのどこに位置するのかは分かりにくい。
そこでパターンデータの初期値を、統合データと本体データとに対応付けて、修正量を求める。少なくとも2サイズで求めた修正量を補間あるいは外挿すると、他のサイズに対する修正量が得られ、修正統合データと修正本体データとが得られる。これらの差からなるエリアは、本体部側にスライドさせた分割部を表す。そこでこのエリアを統合時と逆方向にスライドさせると、各サイズでの分割部の形状が定まり、これを修正本体データに付加すると、各サイズでの修正済みのパターンデータが得られる。このため、分割部が存在しても、グレーディングできる。なお修正本体データに付加することは、修正統合データから分割部に対応するエリアを除いたものに付加することを含んでいる。
好ましくは、前記ステップi-2では、求めたエリアを上辺と下辺を有する多辺形と近似し、上辺と下辺の内の長い方を水平にするように、求めたエリアをスライドさせる。このようにすると容易にスライドを解除できる。なおこの明細書では、ニット製品は下から上へ向けて編成するものとしてデータの上下を表し、編成データでの水平方向は編成のコース方向を表す。
また好ましくは、前記ステップh-1で、統合前の分割部の形状の特徴を記憶する。そして、前記ステップi-2では、統合前の分割部の形状に近づくように、エリアをスライドさせる。このようにすると、分割部の形状が複雑で、上辺も下辺も元々水平でないなどの場合も、スライドを解除できる。
実施例のグレーディングシステムと周囲の環境とを示す図 実施例のグレーディングシステムのブロック図 グレーディングの準備段階のフローチャート 実施例のグレーディング方法のフローチャート 実施例でのパターンデータと特徴点を模式的に示す図 編成データの例を示す図 コース方向のサイズを模式的に示す図 コース方向に沿っての補正を模式的に示す図 ウェール方向に沿っての補正を模式的に示す図 試編みサンプルのサイズとパターンデータの初期値が示すサイズとを、システムが比較する変形例を示す図 第2の実施例での、パターンデータと得られた編成データとを模式的に示す図で、(a)は最小サイズのサンプルでのパターンデータの初期値を、(b)は最大サイズのサンプルでのパターンデータの初期値を、(c)は最小サイズのサンプルに対する試編み後の編成データを、(d)は最大サイズのサンプルに対する試編み後の編成データを示す。 第2の実施例のグレーディングシステムの要部を示すブロック図 第2の実施例での、アルゴリズムの概要を示すフローチャート 引き返し部分をスライドして本体部に統合した編成データを示し、(a)は最小サイズのサンプルに対する編成データを、(b)は最大サイズのサンプルに対する編成データを示す。 中間サイズに対し、最大サイズと最小サイズの試編み後の編成データにより修正した編成データを示し、(a1)は引き返し部のないデータを、(a2)は引き返し部のあるデータを示す。 中間サイズに対する引き返し部のデータの生成を示し、図15の右側のデータと左側のデータとの差を(a)に示し、(a)のデータを上辺が水平になるようにスライドを解消したデータを(b)に示す。 図16(b)のデータと図15(a1)のデータを整形することにより得た、修正後の編成データを示す。 (a)の左右各2個の引き返しのある編成データに対し、(b)で色分けにより引き返し部の範囲を指定し、(c)で上方へスライドさせて本体部に統合することを示す図
以下に、発明を実施するための最適実施例を示す。
図1〜図10に、実施例のグレーディングシステム2とその変形例とを、シューズアッパーのデザインを例に示す。図1において、4はCAD装置で、ニット製品から成るシューズアッパーを複数のサイズに渡ってデザインし、このデザインデータは3次元データで、2D変換装置6により3次元のデザインデータを2次元のパターンデータへ変換する。デザインデータは、シューズアッパーの立体的形状を、各部のサイズと共に指定し、パターンデータでもシューズアッパー各部のサイズが指定されている。なお図1の破線のブロックは例えばマニュアルでの処理であり、破線の入力もマニュアルによる入力である。
パターンデータは例えばベクトルデータで、輪郭以外に、シューズアッパーのエリアとエリア間の境界に関するデータを含んでいる。なおエリアは、編糸が同じで編成組織も同じである等の編地の特性が同じ範囲を表し、各エリアのサイズもパターンデータで指定する。
ベクトルデータに対し、輪郭及びエリアの屈曲点、輪郭及びエリアの終点と始点、輪郭とエリアとの交点などを特徴点とし、2D変換装置6あるいはCAD装置4が指定する。特徴点の位置は、シューズアッパーのサイズにより変化するが、特徴点の数と相対的な位置は種々のサイズのパターンデータに対して共通である。なお仮に、CAD装置4のCADプログラムでは、特徴点の数あるいは相対的な位置がサイズに依存する場合、これらがサイズに依存しないように事前に処理する。
プリンタ8は、パターンデータで指定したサイズとなるように、パターンデータを紙などにプリントする。CAD装置4〜プリンタ8までは、この発明の前提である。
グレーディングシステム2は、編地のゲージデータと、各種サイズのパターンデータとの入力を受付けて記憶し、パターンデータを編成データに変換する。そして編成データに基づき、横編機等の編機10でシューズアッパーを編成し、セット、熱処理などの処理により製品時の状態にしてから、シューズアッパーのサイズを紙にプリントしたパターンデータとマニュアルで比較することにより、サイズの誤差を求める。求めた誤差を解消するように、編成データあるいはパターンデータを修正する。そして満足なサイズのシューズアッパーを編成できると、各特徴点毎の修正量、実施例ではコース方向(x方向)とy方向(ウェール方向)の2成分から成る修正ベクトルを求める。少なくとも2サイズのシューズアッパーに対し特徴点毎の修正ベクトルを求め、他のサイズのシューズアッパーに対し、特徴点毎に少なくとも2サイズの修正ベクトル間を補間、あるいは外挿することにより、パターンデータあるいは編成データを修正する。
図2はグレーディングシステム2の構造を示し、1台の装置で構成しても、複数台の装置で構成しても良い。ユーザインターフェース12は、ユーザのゲージデータの入力を受付けて記憶し、ユーザインターフェース12は編集手段を兼ね、編成データあるいはパターンデータへのユーザの編集を受付ける。このようにして、パターンデータの初期値で指定されたサイズに、編み上がり後のシューズアッパーのサイズを近づけるように、編成データあるいはパターンデータを編集する。ここでのゲージデータは、例えばシューズアッパーにおける最大面積のエリアに対するゲージデータで、編目のコース方向とウェール方向のサイズを表すデータである。システム入力13は、各サイズのパターンデータ等の入力を受け付け、メモリ14が記憶する。なおメモリ14は、例えばパターンデータの初期値と最新値とを記憶する。
データ変換手段16は、ゲージデータを用いて、パターンデータを編成データ(編機10を駆動するデータ)に変換する。エリアが複数ある場合は、例えば最大面積のエリアを代表的なエリアとして、そのエリアでのゲージデータを用いる。なおパターンデータでサイズが指定され、ゲージデータで1目の編目の縦横のサイズが指定されている。編成データはシステム出力17から出力され、編機によりシューズアッパーを試編みする。
データ変換手段16は、編成データでの編目がパターンデータでのどの位置に対応するか認識できるので、特徴点を編成データ上の位置、例えば編目の位置に対応させることができる。この結果、各サイズのパターンデータ間で特徴点が互いに対応し、パターンデータと編成データとの間でも特徴点が対応する。このため、例えば1つのサイズの編成データでの特徴点を、他のサイズのパターンデータの特徴点、あるいは編成データでの特徴点に対応させることができる。同様に、1つのサイズのパターンデータでの特徴点を、他のサイズのパターンデータの特徴点、あるいは編成データでの特徴点に対応させることができる。
メモリ18は、編成データの例えば初期値と最新値を記憶する。メモリ14,18で最小限記憶するデータは、パターンデータの初期値と、編成データの最新値である。満足なサイズのシューズアッパーを試編みできると、パターンデータの初期値あるいは編成データの初期値から、特徴点がどれだけシフトしたかを示す移動量を演算手段20で求めて、2サイズ分のシューズアッパーに対し、特徴点毎の修正ベクトルを記憶する。ここでコース方向の修正ベクトルの成分は、特徴点のコース方向の移動量Vxをコース方向の編幅xで割ったVx/xとすることが好ましい。ウェール方向の修正ベクトルの成分は、編幅との比Vy/yでも移動量Vy自体でも良い。
修正手段22は、試編みしていないサイズのシューズアッパーに対し、2サイズでの特徴点の修正ベクトルを補間あるいは外挿することにより、パターンデータを修正する。これに基づいて、データ変換手段16により最終の編成データを得る。あるいは他のサイズの編成データを、2サイズでの特徴点の修正ベクトルを補間あるいは外挿することにより、直接修正しても良い。特徴点と特徴点の間を例えば直線で補間すると、特徴点を修正することにより、編成データあるいはパターンデータを修正できる。
グレーディングシステム2により、例えば13サイズのシューズアッパーに対し、2サイズに対し試編みすることにより、11サイズのシューズアッパーの試編みを省略できる。試編みしたシューズアッパーが、次の試編みで多少の修正を加えると目標サイズになることが分かっている場合、次の試編みをせずに、編成データに修正を施し、目標通りのサイズが得られる編成データとしても良い。また試編みしたシューズアッパーのサイズをパターンデータで定まるサイズと比較した際に、実施例では編成データを修正するが、パターンデータを修正しても良い。
図3は、グレーディングの準備段階での処理を示し、例えばステップS1で各サイズのシューズアッパーをデザインするが、別々の段階でデザインしても良い。ステップS2で、3次元から2次元へデザインデータを変換し、各部のサイズを指定したパターンデータとし、ステップS3で特徴点をパターンデータから生成する。パターンデータは例えばベクトルデータであり、ベクトルの端点等を抽出することにより特徴点を生成する。そしてステップS4で、2サイズ分のパターンデータをプリントアウトする。なお1サイズ分のシューズアッパーをデザインし、2次元のパターンデータへ変換し、このパターンデータに対してグレーディングを行っても良い。
図4は、実施例での処理を示し、破線で示したブロックは例えばマニュアルで処理する。ステップS5で、パターンデータの初期値を、2サイズ分、編成データの初期値に変換する。なお2サイズのパターンデータを、別々の段階で編成データへ変換しても良い。そして特徴点を編成データにも対応させる。
ステップS6で、シューズアッパーを試編みする。ステップS7で、マニュアルによりあるいは図10の編集手段30により、パターンデータの初期値と試編みしたシューズアッパーとのサイズを比較し、ステップS8でサイズの誤差をマニュアルによりあるいは自動的に評価する。誤差が許容範囲内であればステップS10へ進み、そうでない場合、ステップS9で編成データをマニュアルによりあるいは自動的に編集し、ステップS6へ戻る。
ステップS10で、編成データの初期値と最新値間の特徴点の移動量を求め、コース方向とウェール方向の2成分から成る修正ベクトルとする。修正ベクトルのコース方向成分は、特徴点の移動量Vxとコース方向の編幅xの比Vx/xとすることが好ましい。
ステップS11で、2サイズ分の修正ベクトルを補間あるいは外挿することにより、試編みしていない他のサイズに対し特徴点の修正ベクトルを求め、パターンデータあるいは編成データを修正する。2点での比Vx/xを補間あるいは外挿する場合、求めたVx/xの比の値に、コース方向の編幅xを乗算して、コース方向成分の修正量とする。ステップS11でパターンデータを修正した場合、ステップS12で修正後のパターンデータを編成データに変換する。
図5は、実線でパターンデータを示し、丸印は特徴点を示し、右上に修正ベクトルを拡大して示す。50はパターンデータの初期値で、51は修正後のパターンデータである。図のy方向(ウェール方向)に沿って3種類のエリア52〜54があり、修正ベクトルVはVxとVyの2成分から成る。
図6は編成データの例を示し、対応するパターンデータ70を模式的に図7に示す。72〜76はエリアで、エリア毎にコース方向の編幅X1〜X6等を定める。エリア73,74及びエリア75,76は編成後のシューズアッパーでは平行な2本のバーとなるが、図7では平行ではなく、編成等により平行な2本のバーとなる。
図8は、コース方向の修正を示し、2サイズに対し各特徴点をどれだけ移動させると良いかが判明している。2サイズでの特徴点に対し、コース方向の編幅をx1、x2とし、求めるサイズでの編幅をxとする。すると図8のように編幅xでの修正ベクトルの成分αが定まり、α・xが修正ベクトルのコース方向成分となる。
図9はウェール方向の修正を示し、2サイズでの移動量Vy1、Vy2を、求めるサイズのウェール長yで補間し、修正ベクトルの成分βを求める。なお図8,図9のいずれの場合でも、試編みした2サイズの間に無いサイズに対しては、外挿により修正ベクトルを求める。また修正ベクトルは特徴点毎に存在し、パターンデータあるいは編成データの各特徴点に対し、その位置を修正する。
図10は変形例の編集手段30を示し、試編みしたサンプル(シューズアッパー)を撮像手段31により撮像し、各部のサイズを求める。求めたサイズを、比較手段32によりパターンデータで指定されたサイズと比較し、サイズの誤差を解消するように、処理手段33により編成データあるいはパターンデータを編集する。
図11〜図18に第2の実施例を示す。ニット製品を構成する編地は、本体部と分割部とに分かれることがある。例えば分割部を編成した後に、引き返しにより本体部を編成すると、本体部と引き返し部とを有する編地となる。そして編成の途中でウェール方向を変更する、インレイ糸をシューズアッパーの長辺方向に対し斜めに挿入する、立体的な編地を変更するなどのために、引き返し等により分割部を編成する。
図11は、引き返し部を含むシューズアッパーに対するパターンデータの初期値と、試編みにより得られた編成データとを示す。(a)は最小サイズのパターンデータの初期値を、(b)は最大サイズのパターンデータの初期値を示し、輪郭に特徴点が多数配置されている。
図11の(c)は最小サイズに対する試編み後の編成データを、(d)は最大サイズに対する試編み後の編成データを示す。編成データは本体部と引き返し部(分割部)とに分かれ、これらの境界が引き返しラインである。
図11で引き返しが必要なのは、中央下方の開口は履口で、履口の周囲に図示しないリブ編み部があるためである。リブ編み部から編み始め上部の爪先まで編む、あるいは逆に爪先から編み始め履口まで編むため、途中でウェール方向の転換が必要になる。図11では、履口から引き返しラインまで編成した後に、ウェール方向が図の下から上を向くように編成し、引き返しラインでウェール方向を転換する。なお引き返しラインの位置は試編みにより決められ、パターンデータの初期値からは定まらない。
図12は、実施例2のために、図2のグレーディングシステム2に追加する要素を示し、図2のメモリ18と演算手段20の間に、スライド手段40と分離手段41及び対応付け手段42を追加する。また図2の修正手段22の後段に差分手段43,スライド解除手段44、整形手段45及び付加手段46を追加する。ただし整形手段45は設けなくても良い。
実施例2を、図11(c),(d)のような編成データがメモリ18に記憶されたところから説明する。スライド手段40は、引き返し部を上方へスライドさせ、本体部に統合した統合データを生成する。分離手段41は、引き返し部を編成データから分離した本体データを生成する。
対応付け手段42は、パターンデータの初期値(図11(a),(b))の特徴点を、統合データと本体データに対応付ける。対応付けでは、例えばいくつかの特徴点をマニュアルであるいは自動的に対応付け、残りの特徴点は自動的に対応付ける。
特徴点を対応付けると、パターンデータの初期値からの、特徴点毎の移動量を演算手段20で求める。この処理は、例えば最大サイズと最小サイズの2サイズで行う。例えば最大サイズと最小サイズの2サイズに対し、特徴点毎の移動量が2通りずつ得られる。そして修正手段22で、各中間サイズに対し、2通りの修正量の各々を用いて、2通りの修正パターンデータを発生させる。発生させる修正パターンデータは、統合データに対応するものと、本体データに対応するものの、2通りである。そして2通りの修正パターンデータを、修正統合データと修正本体データの2通りの編成データに変換する。図15の(a1)は引き返し部を分離した修正本体データを、(a2)は引き返し部を統合した修正統合データを示す。
差分手段43で、図15の(a2)(引き返し部を統合)の修正統合データと、(a1)(引き返し部を分離)の修正本体データの差分となるエリアを求める。結果を図16(a)に示す。スライド解除手段44により、このエリアに対し、図16(b)のようにスライドを解除する。図16(b)では、引き返し部の輪郭に不自然な凹凸があるので、必要に応じ整形手段45により引き返し部の輪郭を整形して凹凸を減らす。付加手段46は、スライド解除後、好ましくは整形後のエリアを、修正本体データに付加する。
図15の(a1)の修正本体データは本体部の形状を表し、図16(b)は引き返し部のエリアを表す。修正本体データ、あるいは修正統合データから前記のエリアを除いたものに、引き返し部のエリアを付加手段46で付加すると、図17の修正済みの編成データが得られる。なお実際の編成データにはこれ以外に履口のリブ編み部等があるが、省略する。
図13に、実施例2のアルゴリズムを示し、図4のステップ1〜8を実行した後、図4のステップ10〜12の代わりに、図13のステップ20〜29を実行する。
ステップ20で、引き返し部を図11(c),(d)での鉛直上方へスライドさせ、本体部に統合し、統合データとする。ここでスライド前の引き返し部での形状の特徴を記憶し、スライドを解除する際の参考にしても良い。例えば図11(c),(d)では、引き返し部の上辺が水平である。編成データによっては、引き返し部の下辺が水平なこともあり、また上辺と下辺が逆方向に傾斜していることもある。ステップ21で、引き返し部を分離し本体部を残した本体データを生成する。得られたデータの例を図14(a),(b)に示す。なお統合データと本体データは、共に編成データである。また編成データには編目1目を1ドットで表す画像データとしての性質がある。
ステップ22で、統合データと本体データの各々に対し、パターンデータの初期値の特徴点を対応付ける。なお統合データと本体データを一旦パターンデータに変換したものに、パターンデータの初期値の特徴点を対応付けても良い。またパターンデータの初期値のどの部分が本体部と対応するかは不明で、パターンデータの初期値から本体部に対応する部分を抽出して、本体データに対応付けるのではない。
ステップ23で、パターンデータの初期値での特徴点毎の修正量を、本体データと統合データ各々に対し求める。データは最大サイズと最小サイズとに対して存在するので、合計4通りの修正量が求まる。そしてステップ24で、統合データから求めた最大サイズと最小サイズでの修正量を補間あるいは外挿するように、中間サイズへの修正量を求める。同様に、本体データから求めた最大サイズと最小サイズでの修正量を補間あるいは外挿するように、中間サイズへの修正量を求める。このようにして、本体データに基づく修正を施した修正パターンデータと、統合データに基づく修正を施した修正パターンデータの2通りのデータが、各中間サイズに対して得られる。修正パターンデータは編地の輪郭を表すデータなので、修正パターンデータの内部を編目で埋めると、編成データに変換できる。このようにして修正パターンデータから、修正統合データと、修正本体データの2通りの編成データが得られる(ステップ25,26)。修正本体データの例を図15(a1)に、修正統合データの例を図15(a2)に示す。
ステップ27で、図15(a2)の修正統合データと図15(a1)の修正本体データの差を求める。これによって図16(a)のエリアが得られ、これは引き返し部の形状を表すが、ステップ20でスライドさせたため、不自然な形状をしている。そこでステップ28でスライドを解除し、図16(b)のデータとする。
スライドの解除について説明する。図16(a)では、引き返し部は四辺形に近く、上辺が下辺よりも長い。そこで上辺はスライド前に水平であったと推定し、図16(b)のようにスライドを解除する。仮に下辺が上辺よりも長いと、下辺が水平になるようにスライドを解除する。そして上辺を水平にするか、下辺を水平にするかで、引き返し部の形状は変化する。
編成データは画像データのように表すことができ、その1ドットが編目の1目に対応する。そしてスライドの解除では、引き返し部を上下方向に並んだ編目からなる短冊が横方向に並んだものと見なし、各短冊を高さ方向にスライドさせ、図16の場合、上辺を水平に揃えるので、各短冊の上部の高さを揃える。
ステップ20でスライドさせる際に、引き返し部の形状の特徴を記憶し、この形状に近づくように、スライドを解除しても良い。
図16(b)のように、スライドを解除すると引き返し部の形状には不自然な凹凸が含まれるので、ステップ29を実行して、輪郭を整形しても良い。
ステップ20〜ステップ28またはステップ29までで、修正済みの引き返し部を表すエリアを各サイズに対して得ることができる。これによって、図17の修正済みの編成データが得られる。
図11のパターンデータは単なる例である。図18は左右各2個の引き返し部を持つデータを示し、試編みにより図18(a)のデータが得られると、例えばマニュアルで引き返し部を指定し(図18(b))、スライドさせる範囲を明確にする。そして図18(c)のように統合する。
引き返しは立体的なニット製品を編成するために種々の場所に設けることができる。例えばインレイ糸をシューズアッパーの長辺方向に対し斜めに挿入するため、またシューズアッパーを立体的な形状に編成するためなどに、引き返しを利用できる。これらの場合、引き返し部の上下双方に本体部がある場合が多いので、引き返し部を分離する場合、引き返し部の上下の本体部を互いに統合する。
2 グレーディングシステム 4 CAD装置 6 2D変換装置
8 プリンタ 10 編機 12 ユーザインターフェース
13 システム入力 14 メモリ 16 データ変換手段
17 システム出力 18 メモリ 20 演算手段
22 修正手段 30 編集手段 31 撮像手段 32 比較手段
33 処理手段 40 スライド手段 41 分離手段
42 対応付け手段 43 差分手段 44 スライド解除手段
45 整形手段 46 付加手段

Claims (10)

  1. グレーディングシステムを用いて、サイズが異なるニット製品の編成データを3サイズ以上求めるために、
    a: ニット製品のパターンデータをパターンデータの初期値とし、グレーディングシステムへ入力するステップと、
    b: 編目のコース方向サイズとウェール方向サイズとを示すゲージデータを、グレーディングシステムへ入力するステップと、
    c: グレーディングシステムにより、ゲージデータに基づいて、パターンデータを編成データの初期値に変換し、編成データの初期値に基づいて編機によりニット製品を試編みするステップと、
    d: 試編みしたニット製品のサイズとパターンデータの初期値が示すサイズとを、マニュアルによりあるいはグレーディングシステムにより、比較するステップと、
    e: 試編みしたニット製品のサイズとパターンデータの初期値が示すサイズとの誤差が、所定範囲を超える場合は、マニュアルによりあるいはグレーディングシステムにより編成データを修正し、修正した編成データに基づいて編機によりニット製品を試編みするステップ、とを行い、
    f: 試編みしたニット製品のサイズとパターンデータの初期値が示すサイズとの、誤差が所定範囲内となるまで、ステップd,eを繰り返す、ニット製品のグレーディング方法において、
    g: ステップc〜fを異なるサイズの少なくとも2つのニット製品に対して実行すると共に、
    h: ステップfで試編みしたニット製品のサイズとパターンデータの初期値が示すサイズとの、誤差が所定範囲内となった際に、ステップfで試編みしたニット製品の編成データあるいはそのパターンデータへ近づけるための、パターンデータの初期値あるいは編成データの初期値からの修正量を、グレーディングシステムにより求めるステップと、
    i: ステップhで求めた少なくとも2サイズに対する修正量に基づく補間あるいは外挿により、試編みしていない各サイズに対するパターンデータあるいは編成データを、グレーディングシステムにより修正するステップ、とを実行することを特徴とする、ニット製品のグレーディング方法。
  2. j: さらに、パターンデータ及び編成データの間で互いに対応し、かつサイズの異なるパターンデータ間でも互いに対応する複数の特徴点を、パターンデータの輪郭及び編成データでの編地の輪郭に沿って、グレーディングシステムが指定するステップを実行し、
    k: ステップhでは、ステップfで試編みしたニット製品の編成データあるいはそのパターンデータと、パターンデータとの初期値あるいは編成データの初期値との間での特徴点の移動量に基づいて、グレーディングシステムは各特徴点に対する修正量を求めることを特徴とする、請求項1のニット製品のグレーディング方法。
  3. ニット製品は特性が異なる複数のエリアから成り、ステップjで、グレーディングシステムは、エリア間の境界にも特徴点を指定することを特徴とする、請求項2のニット製品のグレーディング方法。
  4. 修正量は、コース方向の修正量とウェール方向の修正量とから成り、
    コース方向の修正量は、特徴点の移動量と、コース方向でのニット製品の編幅との比であり、
    ステップiでは、補間あるいは外挿により求めた修正量に、各サイズのコース方向でのニット製品の編幅を乗算することにより、パターンデータあるいは編成データを修正することを特徴とする、請求項3のニット製品のグレーディング方法。
  5. ニット製品はフットウェアであることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかのニット製品のグレーディング方法。
  6. 各サイズのニット製品の編成データは本体部と分割部とを備え、
    ステップhでは、
    h-1: 試編みした少なくとも2サイズのニット製品の編成データに基づいて、分割部をスライドさせて本体部に統合した統合データと、分割部を分離して本体部を残した本体データの2通りのデータを生成し、
    h-2: 試編みした各サイズで、パターンデータの初期値から統合データへの修正量と、パターンデータの初期値から本体データへの修正量の、2通りの修正量を発生させ、
    ステップiでは、
    i-1: 試編みしていない各サイズに対し、試編みした各サイズでの2通りの修正量を補間あるいは外挿するように、パターンデータの初期値を修正して2通りの修正パターンデータを発生させ、各修正パターンデータに基づいて、修正統合データと修正本体データの2通りの編成データを発生させると共に、
    i-2: 試編みしていない各サイズに対し、修正統合データに含まれ、かつ修正本体データに含まれないエリアを差分により求め、求めたエリアを統合時とは逆方向にスライドさせることにより、分割部を表すエリアを発生させ、
    i-3: 試編みしていない各サイズに対し、分割部を表すエリアを、修正本体データに付加することにより、修正済みの編成データを生成することを特徴とする、請求項1〜5のいずれかのニット製品のグレーディング方法。
  7. 前記ステップi-2では、求めたエリアを上辺と下辺を有する多辺形と近似し、上辺と下辺の内の長い方を水平にするように、求めたエリアをスライドさせることを特徴とする、請求項6のニット製品のグレーディング方法。
  8. 前記ステップh-1で、統合前の分割部の形状の特徴を記憶し、
    前記ステップi-2では、統合前の分割部の形状に近づくように、エリアをスライドさせることを特徴とする、請求項6のニット製品のグレーディング方法。
  9. 入力されたパターンデータの初期値を記憶するメモリと、
    編目のコース方向サイズとウェール方向サイズとを示すゲージデータの入力値を記憶するメモリと、
    ゲージデータに基づいて、パターンデータを編成データに変換するデータ変換装置とを有する、ニット製品のグレーディングシステムにおいて、
    編成データに従って編成したニット製品のサイズを、パターンデータの初期値が示すサイズへ近づけるように編集するための、マニュアル入力によりあるいは自動的に、パターンデータあるいは編成データを、編集する編集手段と、
    編集手段でのパターンデータあるいは編成データの修正量を少なくとも2サイズ分記憶し、記憶した修正量に基づく補間あるいは外挿により、他のサイズに対するパターンデータあるいは編成データを修正する修正手段、とを有することを特徴とする、ニット製品のグレーディングシステム。
  10. 編成データが本体部と分割部とを備えるニット製品を処理対象とするために、
    編集手段で編集済みの編成データに対し、分割部を本体部に統合するようにスライドさせた統合データとするスライド手段と、
    編集手段で編集済みの編成データに対し、分割部を分離して本体部を残した本体データとする分離手段とを備え、
    修正手段では、パターンデータの初期値から統合データへの修正量と、パターンデータの初期値から本体データへの修正量の、2通りの修正量を発生させると共に、他のサイズに対し、2通りの修正量を補間あるいは外挿するように、パターンデータの初期値を修正して2通りの修正パターンデータを発生させ、各修正パターンデータに基づいて、修正統合データと修正本体データの2通りの編成データを発生させ、
    さらに、修正統合データに含まれ、かつ修正本体データに含まれないエリアを差分により求める差分手段と、
    差分手段で求めたエリアを、統合時とは逆方向にスライドさせることにより、分割部を表すエリアを発生させるスライド解除手段と、
    修正本体データに分割部を表すエリアを付加することにより、修正済みの編成データを生成する付加手段とを備えていることを特徴とする、請求項9のニット製品のグレーディングシステム。
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