JP2826581B2 - 等高線描画方法 - Google Patents

等高線描画方法

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JP2826581B2
JP2826581B2 JP774396A JP774396A JP2826581B2 JP 2826581 B2 JP2826581 B2 JP 2826581B2 JP 774396 A JP774396 A JP 774396A JP 774396 A JP774396 A JP 774396A JP 2826581 B2 JP2826581 B2 JP 2826581B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2つのデータによ
り決定される制御量の全体傾向を示す等高線グラフを高
速で描画する、等高線描画方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数のパラメータにより制御
量が決定されるような制御では、その制御特性の傾向を
視覚的に分かり易く示すために、制御マップを3次元グ
ラフや等高線グラフとして描画する場合がある。ここ
で、このようなグラフの一例として、エンジンの点火時
期制御マップの等高線グラフについて簡単に説明する。
【0003】通常、エンジンの点火時期は、エンジン回
転数とエンジン負荷とに応じて設定されるようになって
おり、エンジンの点火時期データは、上記の2つの変数
をパラメータとする制御マップに格納されている。この
制御マップは、例えばX軸及びY軸を有する直交座標を
有しており、この場合、X軸にエンジン回転数、Y軸に
エンジン負荷としての体積効率を設定し、これらのエン
ジン回転数データや体積効率データの交点にエンジンの
点火時期データが設定されている。
【0004】しかしながら、このような点火時期データ
は、単にXY座標上に設定された数値データの集まりで
あって、この数値データの傾向を視覚的に捕らえるのは
困難である。そこで、この点火時期データのうち、等し
い値同士を線分で結んで等高線グラフ(図2参照)を作
成することが一般に行なわれている。このような等高線
グラフは、作業者の手作業により作成してもよいが、よ
り早く、且つ正確に作成すべく、通常はコンピュータ等
により自動描画される。
【0005】この等高線の自動描画について説明する
と、従来は、例えば以下の手順で等高線の自動描画を実
行する。数値条件X,Yがあり、その交点にデータZが
存在するデータ構成がある。ここで、Zのデータ値を、
例えば1〜20とし、Zのデータ値の1毎に等高線を描
画する場合について説明する。
【0006】まず、交点と交点との間を細かく(コンピ
ュータの1ドット位)補間して、1と1未満,2と2未
満,3と3未満,・・・の境界に線を引いていく。そし
て、線を引くべきX,Yのポイントを全て補間で求め、
線と線とが交差しないように結ぶポイントを選び線を引
く。そして、この手順を繰り返し実行することで、等高
線グラフ(図2参照)が作成されるのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の等高線描画方法では、プログラミングが複雑
なものとなり、プログラミング自体が膨大なものとなる
うえ、メモリを大量に消費することになる。したがっ
て、上述のような等高線グラフの描画をパーソナルコン
ピュータ等で処理しようとすると、実行速度が遅くな
り、パーソナルコンピュータでの使用には不向きである
という課題がある。
【0008】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、パーソナルコンピュータ等でも高速で等高線
グラフを作成できるようにした、等高線描画方法を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の等高線描画方法は、第1のデータ及び第2の
データで規定され離散的に分散する複数の座標点にそれ
ぞれ第3のデータを相当させたデータ構成について、該
第3のデータに関して等高線を描画するに際し、該デー
タ構成を、上記複数の座標点のうちの隣接する4つの座
標点で規定される複数の枡に分割し、各枡について、そ
れぞれ、該枡を構成する4つの座標点のうちの隣接する
2つの座標点間を補間することにより、該第3のデータ
に関しての等高線部分を描画する処理を繰り返し行なっ
て、該第3のデータに関しての等高線を描画するととも
に、該枡を構成する4つの座標点のうちの隣接する3つ
の座標点における該第3のデータの値が同じ場合は、該
第3のデータに関しての等高線部分を描画する処理を禁
止することを特徴としている。
【0010】また、請求項2記載の本発明の等高線描画
方法は、第1のデータ及び第2のデータで規定された直
交座標系における離散的に分散した複数の座標点にそれ
ぞれ第3のデータを相当させたデータ構成について、該
第3のデータに関して等高線を描画するに際して、該デ
ータ構成を、上記複数の座標点のうちの隣接する4つの
座標点で規定される複数の枡に分割し、これらの枡の1
つについて、該枡を構成する4つの座標点のうちの隣接
する2つの座標点間を補間することにより、該第3のデ
ータに関しての等高線部分を描画し、その後、残りの枡
についても、それぞれ該枡を構成する4つの座標点のう
ちの隣接する2つの座標点間を補間することにより、該
第3のデータに関しての等高線部分を描画する処理を繰
り返し行なって、該第3のデータに関しての等高線を描
画するとともに、該枡を構成する4つの座標点のうちの
隣接する3つの座標点における該第3のデータの値が同
じ場合は、該第3のデータに関しての等高線部分を描画
する処理を禁止することを特徴としている。
【0011】また、請求項3記載の本発明の等高線描画
方法は、上記請求項1又は2記載の構成に加えて、該枡
を構成する4つの座標点の該第3のデータの値が全て同
じ場合は、該第3のデータに関しての等高線部分を描画
する処理を禁止することを特徴としている。
【0012】
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図22により、本発
明の一実施形態としての等高線描画方法について説明す
る。ここで、本発明の等高線描画方法に用いられるシス
テムを簡単に説明すると、図1に示すように、このシス
テムは、制御データを記憶したROM(読み出し専用メ
モリ)1と、ROM1に記憶されたデータを読み出すR
OMライタ(データ入力手段)2と、ROMライタ(デ
ータ入力手段)2から転送されたデータを取り込んで演
算処理するコンピュータ3と、このコンピュータ3での
演算処理結果を表示するディスプレイ(表示手段)10
と、このコンピュータ3での演算処理結果を出力するプ
リンタ4等をそなえている。
【0014】このコンピュータ3には、図示はしないが
CPU(中央処理装置)が設けられており、主に、この
CPU内で等高線を描画するための演算が実行されるよ
うになっている。さて、本発明は、2つのデータ(X,
Y)の値に基づいて決定される制御量(Z)の傾向を視
覚的に分かりやすく表現するための手法であって、具体
的には2次元平面内(XY平面)に設定された制御量
(Z)の値に対して同じ値同士を線分で結んで、図2に
示すような等高線グラフを描画する際に用いられるもの
である。言い換えれば、X軸,Y軸を有する直交座標系
において、第1のデータX及び第2のデータYで規定さ
れる複数の座標点にそれぞれ第3のデータZを相当させ
たデータ構成について、第3のデータZに関して等高線
を描画するものである。
【0015】以下、本発明の等高線描画方法による等高
線グラフの作成について具体的に説明すると、ROM1
には、図3に示すような制御データが入力されており、
この制御データはROMライタ2により取り出されて、
CPUに転送される。この制御データは、第1のデータ
XとしてのXmap(1),Xmap(2),・・・,Xmap(10)
と、第2のデータYとしてのYmap(1),Ymap(2),・・
・,Ymap(10)と、これらX及びYに対応する第3のデ
ータZとしての制御値dt(1,1),・・・,dt
(10,10)が設定されている。
【0016】このようなデータ構成から等高線グラフを
作成する場合、まず、上下左右に隣接した4つのデータ
について着目して、この4つのデータを頂点とする長方
形の枡目(又は、単に枡という)について等高線を描画
する作業を実行する。すなわち、等高線を描画する最小
単位として、図4,図5及び図6に示すような枡が設定
されているのである。
【0017】例えば、図3における斜線部分について着
目して抜き出すと、図4,図5に示すような長方形の枡
が形成される。なお、この長方形において、頂点dt
(5,5)と頂点dt(5,6)とにより規定される辺
を辺A、頂点dt(5,6)と頂点dt(6,6)とに
より規定される辺を辺B、頂点dt(6,6)と頂点d
t(6,5)とにより規定される辺を辺C、頂点dt
(6,5)と頂点dt(5,5)とにより規定される辺
を辺Dとする。
【0018】そして、この枡目内において等高線を描画
する場合は、まず、データ値dt(5,6)とデータ値
dt(5,5)との間でデータ値を1次補間するととも
に、データ値dt(5,6)とデータ値dt(6,6)
との各座標点間でデータ値を1次補間する。次に、辺A
と辺Bとの間で同じ高さのデータ同士を線分で結んで、
図5に示す等高線を作成するのである。以下、図5に
示すような〜までの等高線の描画処理を上述と同様
の手順で実行する。
【0019】さて、このような等高線の描画について、
もう少し詳しく説明すると、例えば各データが、図6に
示すような値であったとする。すなわち、Xmap(5)=
7,Xmap(6)=8,Ymap(5)=5,Ymap(6)=10であ
って、これらの第1のデータX及び第2のデータYに対
応して設定されるデータ値が、それぞれdt(5,5)
=4,dt(5,6)=8,dt(6,6)=3及びd
t(6,5)=2に設定されている。
【0020】ここで、図6に示す枡目において、データ
値Z=5で等高線を引く場合を具体的に説明する。ま
ず、dt(5,6)からdt(5,5)までの間で、Z
=5となる位置を1次補間により算出する。この1次補
間は、図7に示すような単純な比例計算を用いて行な
う。すなわち、辺Aにおいては、Ymap(5)=5,Ymap
(6)=10であり、この間Z値は4から8へ4変化して
いるので、Z値の大きさ1当たりのYmap の変化量は、
1.25となる。
【0021】したがって、辺Aにおいて、Z=5となる
位置は、Ymap の値が6.25に相当する位置になる。
これを数式にして示すと以下のようになる。すなわち、
図7に示すように、横軸(x軸)をデータ値Z、縦軸
(y軸)をYmap に設定した直交座標を設け、この座標
に上記のYmap の値とデータ値Zとを入力し、入力され
た2点を直線で結ぶ。
【0022】そして、この直線の式からデータ値Zが5
のときのYmap の値を算出するのである。すなわち、通
常は平面内の直線の式は下式により表される。 y=ax+b この直線の式に、図6の場合の数値(4,5)及び
(8,10)を代入して直線の式を決める。
【0023】5=4a+b 10=8a+b 上記の連立方程式を解くと、a=1.25,b=0とな
るので、直線の示す式は、 y=1.25x となる。この式にx=5を代入すると、y=6.25と
なり、図7中のy軸方向で6.25に相当する位置が、
Z=5の位置に相当することになる。
【0024】これと同様にして、辺B上においてZ=5
となるXmap の位置を1次補間により算出する。すなわ
ち、図8に示すように、上記の直線の式に、(Xmap ,
Z)の値を代入する。この場合、図6及び図8に示すよ
うに、Xmap =7,8であって、Z=8,3であるの
で、これらの値を直線の式に代入すると以下のようにな
る。
【0025】7=8a+b 8=3a+b 上記の連立方程式を解くと、a=−0.2,b=8.6
となるので、直線の示す式は、 y=−0.2x+8.6 となる。この式にx=5を代入すると、y=7.6とな
り、図8に示す直線のy軸方向で7.6に相当する位置
が、Z=5の位置に相当することになる。
【0026】このような計算により、辺Aから辺Bにか
けて、図9に示すようなZ=5の等高線が描画される。
そして、上述のような計算において、xに代入する値を
変えることで、任意の高さの等高線を描画することがで
きるのである。そして、このような等高線の描画を図5
に示す〜まで繰り返し実行すると図10に示すよう
な等高線を描画することができるのである。なお、図1
0においては、Z=3,4,5,6,7の等高線を示し
ている。
【0027】さらに、このような計算を全ての枡目につ
いて実行することにより、図2に示すような等高線グラ
フを作成することができるのである。ところで、隣接し
あった4つのデータのうち、複数のデータの値が同一で
あると、等高線を作成するための計算ができなくなる。
そこで、このような事態を回避すべく、等高線を描画す
るための条件が設けられている。
【0028】すなわち、図11に示すように、Xmap
(a),Xmap(a+1),Ymap(b),Ymap(b+1)により形成さ
れる枡目において、各頂点dt(a,b),dt(a,
b+1),dt(a+1,b),dt(a+1,b+
1)の値が以下の条件に当てはまる場合にのみ等高線の
描画処理を実行して、以下の条件を満足しない場合は、
等高線を描画する処理を禁止するようになっている。
【0029】等高線の描画を実行する条件: dt(a,b)≠dt(a,b+1)&dt(a,b+
1)≠dt(a+1,b+1) 等高線の描画を実行する条件: dt(a,b)≠dt(a,b+1)&dt(a+1,
b+1)≠dt(a+1,b) 等高線の描画を実行する条件: dt(a,b)≠dt(a,b+1)&dt(a,b)
≠dt(a+1,b) 等高線の描画を実行する条件: dt(a,b+1)≠dt(a+1,b+1)&dt
(a+1,b+1)≠dt(a+1,b) 等高線の描画を実行する条件: dt(a,b+1)≠dt(a+1,b+1)&dt
(a,b)≠dt(a+1,b) 等高線の描画を実行する条件: dt(a+1,b+1)≠dt(a+1,b)&dt
(a,b)≠dt(a+1,b) そして、このような条件により、例えばある枡の頂点の
4つデータが全て同一である場合は、この枡には等高線
を1本も描画しないようになっている。
【0030】さて、図12は、本発明の等高線描画方法
により描画された等高線グラフの一例を示すものである
が、枡eは頂点のデータ値Zが全て同一(図12中で
は、Z=5)であり、この場合、上述の条件によれば、
枡eには等高線が描画されないはずである。しかしなが
ら、枡eに隣接する枡(すなわち、枡b,枡d,枡f及
び枡h)が等高線を描画する条件を満たしていれば、こ
れらの隣接した枡で等高線の描画処理が実行されること
になる。したがって、結果的には、枡eの枠に等高線が
描画されることになり、Z=5となる範囲を等高線で示
すことができるのである。
【0031】つまり、枡eの左側の辺Aに沿って描画さ
れる等高線は、枡dの等高線の描画処理により描画さ
れるものであって、枡eの上側の辺Bに沿って描画され
る等高線は、枡hの等高線の描画処理により描画され
る。また、これと同様に、枡eの右側の辺C及び下側の
辺Dに沿って描画される等高線は、枡f及び枡bの等高
線及びの描画処理により描画されるのである。
【0032】ところで、Xmap やYmap には、例えばエ
ンジン回転数や体積効率等、様々なデータが設定される
が、表やグラフをディスプレイに表示するには、ディス
プレイに表示できる範囲の中にグラフの枠を作成する必
要がある。そこで、以下のような式(1),式(2)の
計算式により、グラフ枠を設定する。なお、式(1),
式(2)では、グラフ枠のサイズを縦309,横503
に設定した例である。
【0033】
【数1】
【0034】
【数2】
【0035】本発明の一実施形態としての等高線描画方
法は、上述のように構成されているので、例えば図13
〜図22に示すようなフローチャートにしたがって等高
線が描画される。まず、ステップS1において、グラフ
の外形枠を描画し、次にステップS2に進んでグラフの
外形枠に目盛りを設定する。そして、ステップS3でこ
のグラフの対応する位置にデータ値dtをプロットす
る。
【0036】また、Y軸の最初の値をYmap(1)、b番目
の値をYmap(b)とすると、ステップS4において、b=
1と設定する。さらに、ステップS5では、上述と同様
に、X軸の最初の値をXmap(1)、a番目の値をXmap(a)
とすると、ステップS5で、a=1と設定する。そし
て、ステップS6以下では、Xmap(a),Xmap(a+1),Y
map(b),Ymap(b+1)により形成される枡目において、各
頂点dt(a,b),dt(a,b+1),dt(a+
1,b),dt(a+1,b+1)の値が等高線を描画
する条件を満たしているか否かを判定する。
【0037】すなわち、まずステップS6では、図11
に示す等高線の描画を実行する条件を満たしているか
否かを下式により判定する。 dt(a,b)≠dt(a,b+1) 且つ dt(a,b+1)≠dt(a+1,b+1) そして、この条件を満たしている場合は、ステップS7
に進んで、描画する等高線の値(等高線の高さ)cを初
期値Zmin に設定する。また、ステップS6で等高線
の描画を実行する条件を満たしていないと判定された場
合は、後述するステップS24に進む。
【0038】次に、ステップS8では、ステップS7で
設定された高さcに相当する部分が、辺A(図11参
照)に存在するかどうかを以下の式を用いて判定する。 dt(a,b+1)≦c≦dt(a,b) 又は dt(a,b+1)≧c≧dt(a,b) そして、このステップS8において、上記2つの式のい
ずれかを満たしている場合は、辺Aにおいて高さcに相
当する部分が存在すると判定して、次に図9に示すステ
ップS9に進む。なお、上記の2つの式をOR条件にし
ているのは、dt(a,b)とdt(a,b+1)との
大小関係が不明なためである。
【0039】また、cが上記2つの式のいずれにも該当
しない場合は、辺Aにおいて高さcに相当する部分がな
いと判定して、図15に示すステップS22に進む。次
に、ステップS9では、図11に示す辺Bに相当する部
分に、高さcに相当する部分が存在するかどうかを以下
の式を用いて判定する。 dt(a,b+1)≦c≦dt(a+1,b+1) 又は dt(a,b+1)≧c≧dt(a+1,b+1) そして、上記2つの式のいずれかを満たしている場合
は、ステップS10に進み、そうでなければ、ステップ
S22に進む。なお、このステップS9における判定式
の内容は、上述のステップS8における判定と同様なも
のであり、詳しい説明は省略する。
【0040】次に、ステップS10,ステップS11で
は、辺AにおけるYmap とデータdtとの関係を直線の
式に換算する。そこで、まず、ステップS10では、下
式により直線の傾きdを算出する。
【0041】
【数3】
【0042】そして、ステップS11では、直線の式に
上述のようにして算出された傾きdと、既知の点〔Yma
p(b),dt(a,b)〕を代入してy切片eを算出す
る。さらに、ステップS12において、上述のようにし
て求めた直線の式に、等高線の高さcを代入して、この
ときのYmap の値Yp1を算出する。次に、ステップS1
3において、Yp1の位置をグラフ枠(ここでは、グラフ
全体のX方向×Y方向のサイズを503×307とす
る)の大きさに基づいて下式により算出する。
【0043】
【数4】
【0044】また、ステップS14では、下式により、
Xmap(a)の位置Xp1を算出する。
【0045】
【数5】
【0046】なお、上記の式において、Yeは最後のYma
p の番号を示し、Xeは最後のXmapの番号を示してい
る。次に、ステップS15に進んで、グラフの(Xp1
Yp1)の位置を等高線描画開始点として設定する。そし
て、上述のステップS15までの処理を実行することよ
り、図11に示す辺A上に、等高線の開始点が描画さ
れるのである。
【0047】そして、ステップS16以下では、辺B上
に高さcに相当する部分を検索して、等高線を描画す
るための位置(Xp2,Yp2)を設定する。この作業は、
具体的には、ステップS16からステップS20までの
間で行なわれが、このステップS16〜ステップS20
における作業は、上述のステップS10〜ステップS1
4の作業と同様のものであるので、説明を省略する。
【0048】そして、ステップS21において、上述の
(Xp1,Yp1)と(Xp2,Yp2)とを線分で結んで等高
線の描画が終了するのである。そして、ステップS2
1の作業が終了すると、ステップS22に進んで等高線
の高さcが最大値Zmax か否かを判定する。例えば、最
初の制御周期では、c=Zmin であるので、NOのルー
トを通ってステップS23に進み、cの値を所定数Zだ
けインクリメントして、ステップS8に戻る。
【0049】そして、c=Zmax となるまで、上述のス
テップS8からステップS23までを繰り返し、c=Z
max となると、この枡についての等高線の描画が全て
終了する。次に、ステップS24以下に進み、図11に
示す等高線の描画処理を実行する。ここで、等高線
についても、上述の等高線と同様の処理を実行するこ
とにより描画処理が行なわれる。例えばステップS2
6,ステップS27では等高線を描画するための条件
を満たしているか否かを判定し、ステップS28〜ステ
ップS33において、辺Bにおける等高線の描画点を
算出し設定する。また、ステップS34〜ステップS3
8において、辺Cにおける等高線の描画点を算出して
設定した後、ステップS39に進み、辺Bと辺Cとにお
ける等高線の描画点を線分で結んで、等高線を描画
するのである。
【0050】そして、ステップS40において、等高線
の高さcが最大値Zmax か否かを判定する。ここで、
高さcが最大値Zmax より小さければ、ステップS41
に進み、cの値を所定数Zだけインクリメントして、ス
テップS26に戻る。そして、c=Zmax となるまで、
ステップS26〜ステップS39を繰り返し、c=Zma
x となると、この枡についての等高線の描画が全て終
了する。
【0051】以下、上述と同様に、ステップS42〜ス
テップS59により等高線が描画され、ステップS6
0〜ステップS77により等高線が描画される。ま
た、ステップS78〜ステップS95により等高線が
描画されるとともに、ステップS96〜ステップS11
3により等高線が描画される。そして、このようにし
てステップS1〜ステップS113により、等高線を一
通り描画すると、ステップS114に進んで、a=Xe−
1か否かを判定する。そして、a≠Xe−1であれば、ス
テップS115に進んでaをインクリメントしてステッ
プS6に戻り、次のXmap における等高線の描画処理を
行なう。
【0052】また、a=Xe−1であれば、次にステップ
S116に進む。すなわち、図11に示すように、枡の
左端をXmap(a)としているので、この左端が最後の番号
Xeよりも1つ手前の番号になると、Xmap 方向の枡の等
高線の描画処理が終了したことになる。また、ステップ
S116では、b=Ye−1か否かを判定する。そして、
b≠Ye−1であれば、ステップS117に進んでbをイ
ンクリメントしてステップS5に戻り、次のYmap にお
ける等高線の描画処理を行なう。そして、b=Ye−1と
なると、全ての枡についての等高線の描画処理が終了す
る。
【0053】本発明の等高線描画方法では、上述のよう
にして等高線を描画するので、図2に示すような、等高
線グラフを高速に描画することができる。すなわち、従
来の等高線描画方法と比較して、プログラミングが比較
的簡単なものとなるので、メモリの容量が比較的小さく
ても高速で演算を行なうことができるのである。したが
って、実行速度の遅延等を招くことなく、等高線グラフ
の描画をパーソナルコンピュータ等で処理することがで
き、コストや時間を節約することができるという利点も
有している。
【0054】さらに、Xmap(a),Xmap(a+1),Ymap
(b),Ymap(b+1)により形成される枡目において、各頂
点dt(a,b),dt(a,b+1),dt(a+
1,b),dt(a+1,b+1)の値が所定の条件を
満足しない場合は、等高線を描画する処理を禁止するこ
とにより、計算ロジックに矛盾をきたすことなく、高速
で等高線グラフを描画することができるのである。
【0055】なお、上述の実施形態では、主に、エンジ
ンの回転数と体積効率とに基づいたエンジンの点火時期
の制御マップにおける等高線の描画方法について説明し
ているが、本発明は、このようなエンジンの点火時期の
制御マップにのみ用いられるものではなく、第1のデー
タと第2のデータとにより規定される第3のデータに関
して等高線を描画する等高線描画方法に広く適用できる
ものである。
【0056】また、上述では、枡が長方形の場合につい
て説明しているが、枡の形状は、このような長方形のも
のに限定されるものではなく、4つの座標点により規定
されるものであれば、他の形状のものでもよい。
【0057】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の等高線描画方法によれば、第1のデータ及び第2
のデータで規定され離散的に分散する複数の座標点にそ
れぞれ第3のデータを相当させたデータ構成について、
該第3のデータに関して等高線を描画するに際し、該デ
ータ構成を、上記複数の座標点のうちの隣接する4つの
座標点で規定される複数の枡に分割し、各枡について、
それぞれ、該枡を構成する4つの座標点のうちの隣接す
る2つの座標点間を補間することにより、該第3のデー
タに関しての等高線部分を描画する処理を繰り返し行な
って、該第3のデータに関しての等高線を描画するとと
もに、該枡を構成する4つの座標点のうちの隣接する3
つの座標点における該第3のデータの値が同じ場合は、
該第3のデータに関しての等高線部分を描画する処理を
禁止するという簡素な構成により、プログラミングを簡
単なものとすることができ、パーソナルコンピュータ等
でも高速で等高線グラフを作成することができるという
利点がある。また、これにより、コストや時間を節約す
ることができるという利点も有している。さらには、計
算ロジックに矛盾を来すことなく高速で等高線グラフを
描画することができるという利点も有している。
【0058】また、請求項2記載の本発明の等高線描画
方法は、第1のデータ及び第2のデータで規定された直
交座標系における離散的に分散した複数の座標点にそれ
ぞれ第3のデータを相当させたデータ構成について、該
第3のデータに関して等高線を描画するに際して、該デ
ータ構成を、上記複数の座標点のうちの隣接する4つの
座標点で規定される複数の枡に分割し、これらの枡の1
つについて、該枡を構成する4つの座標点のうちの隣接
する2つの座標点間を補間することにより、該第3のデ
ータに関しての等高線部分を描画し、その後、残りの枡
についても、それぞれ、該枡を構成する4つの座標点の
うちの隣接する2つの座標点間を補間することにより、
該第3のデータに関しての等高線部分を描画する処理を
繰り返し行なって、該第3のデータに関しての等高線を
描画するとともに、該枡を構成する4つの座標点のうち
の隣接する3つの座標点における該第3のデータの値が
同じ場合は、該第3のデータに関しての等高線部分を描
画する処理を禁止するという簡素な構成により、請求項
1と同様に、プログラミングを簡単なものとすることが
でき、パーソナルコンピュータ等でも高速で等高線グラ
フを作成することができるという利点がある。また、こ
れにより、コストや時間を節約することができるという
利点も有している。さらには、計算ロジックに矛盾を来
すことなく高速で等高線グラフを描画することができる
という利点も有している。
【0059】また、請求項3記載の本発明の等高線描画
方法は、上記請求項1又は2記載の構成に加えて、該枡
を構成する4つの座標点の該第3のデータの値が全て同
じ場合は、該第3のデータに関しての等高線部分を描画
する処理を禁止するという構成により、やはり計算ロジ
ックに矛盾を来すことなく、高速で等高線グラフを描画
することができるという利点がある。
【0060】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての等高線描画方法に
用いられるシステムを簡単に説明するための図である。
【図2】本発明の一実施形態としての等高線描画方法に
より描画される等高線グラフの一例を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態としての等高線描画方法に
おけるデータ構成を示す模式図である。
【図4】本発明の一実施形態としての等高線描画方法に
おける等高線が描画される最小単位としての枡を示す図
である。
【図5】本発明の一実施形態としての等高線描画方法に
おける等高線の描画順序の一例を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態としての等高線描画方法に
おける等高線が描画される最小単位としての枡を示す図
である。
【図7】本発明の一実施形態としての等高線描画方法に
おける等高線の描画位置の算出手順を示す図である。
【図8】本発明の一実施形態としての等高線描画方法に
おける等高線の描画位置の算出手順を示す図である。
【図9】本発明の一実施形態としての等高線描画方法に
おける等高線の描画位置の算出手順を示す図である。
【図10】本発明の一実施形態としての等高線描画方法
により描画される等高線の一部を示す図である。
【図11】本発明の一実施形態としての等高線描画方法
における等高線の描画条件を示す図である。
【図12】本発明の一実施形態としての等高線描画方法
により描画された等高線グラフの一例を示す図である。
【図13】本発明の一実施形態としての等高線描画方法
の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【図14】本発明の一実施形態としての等高線描画方法
の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【図15】本発明の一実施形態としての等高線描画方法
の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【図16】本発明の一実施形態としての等高線描画方法
の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【図17】本発明の一実施形態としての等高線描画方法
の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【図18】本発明の一実施形態としての等高線描画方法
の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【図19】本発明の一実施形態としての等高線描画方法
の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【図20】本発明の一実施形態としての等高線描画方法
の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【図21】本発明の一実施形態としての等高線描画方法
の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【図22】本発明の一実施形態としての等高線描画方法
の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 ROM(読み出し専用メモリ) 2 ROMライタ 3 コンピュータ 4 プリンタ 10 ディスプレイ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のデータ及び第2のデータで規定さ
    れ離散的に分散する複数の座標点にそれぞれ第3のデー
    タを相当させたデータ構成について、該第3のデータに
    関して等高線を描画するに際し、 該データ構成を、上記複数の座標点のうちの隣接する4
    つの座標点で規定される複数の枡に分割し、 各枡について、それぞれ、該枡を構成する4つの座標点
    のうちの隣接する2つの座標点間を補間することによ
    り、該第3のデータに関しての等高線部分を描画する処
    理を繰り返し行なって、該第3のデータに関しての等高
    線を描画するとともに、該枡を構成する4つの座標点の
    うちの隣接する3つの座標点における該第3のデータの
    値が同じ場合は、該第3のデータに関しての等高線部分
    を描画する処理を禁止することを特徴とする、等高線描
    画方法。
  2. 【請求項2】 第1のデータ及び第2のデータで規定さ
    れた直交座標系における離散的に分散した複数の座標点
    にそれぞれ第3のデータを相当させたデータ構成につい
    て、該第3のデータに関して等高線を描画するに際し
    て、 該データ構成を、上記複数の座標点のうちの隣接する4
    つの座標点で規定される複数の枡に分割し、 これらの枡の1つについて、該枡を構成する4つの座標
    点のうちの隣接する2つの座標点間を補間することによ
    り、該第3のデータに関しての等高線部分を描画し、 その後、残りの枡についても、それぞれ、該枡を構成す
    る4つの座標点のうちの隣接する2つの座標点間を補間
    することにより、該第3のデータに関しての等高線部分
    を描画する処理を繰り返し行なって、該第3のデータに
    関しての等高線を描画するとともに、該枡を構成する4
    つの座標点のうちの隣接する3つの座標点における該第
    3のデータの値が同じ場合は、該第3のデータに関して
    の等高線部分を描画する処理を禁止することを特徴とす
    る、等高線描画方法。
  3. 【請求項3】 該枡を構成する4つの座標点の該第3の
    データの値が全て同じ場合は、該第3のデータに関して
    の等高線部分を描画する処理を禁止することを特徴とす
    る、請求項1又は2記載の等高線描画方法。
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