JP4885889B2 - 寸法決め方法および装置 - Google Patents

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本発明は、コンピュータ支援モデリングに関するものであり、とくに図面における寸法テキストおよびそれに関連する線に関する。
モデリングとは、設計中のオブジェクトから、製造されるオブジェクトを記述するモデルを作ることをいう。データ処理システムおよびコンピュータの進展によりモデリングはコンピュータ制御工程に転換されたが、図面もモデルから作られる。典型的には、寸法決めは、基点(尺度をとる点)から延長線を引くことによって行なわれ、寸法決めすべきオブジェクトから一定の間隔で延長線の間に寸法線を引いて、寸法テキストをこの寸法線と平行に、寸法線より上に、あるいは寸法線を切り欠いてその寸法線上に付加する。
しかし、ときには寸法が小さくて、寸法テキストが延長線の間の空間内に収まらないことがある。寸法テキストをこの空間内に配すると、寸法テキストは他の寸法テキストと重なうことがあり、どこで1つの寸法テキストが終わって次が始まるのか分からなくなることがある。寸法テキストを横に配することが1つの解決策であるが、寸法テキストが他と混ざってしまうことがあり、いかなる場合でも寸法テキストを読み取るのは困難になる。また、収まらない寸法テキストを他の寸法テキストより上方に配置することも別な解決策である。このような場合でも、寸法テキストが示す寸法が不明確になることがある。
本発明はこのような課題に鑑み、寸法決めしようとしているものを、とりわけ、究極的に小さな寸法の場合でも、明確に表示する寸法決め方法および装置を提供することにある。さらに本発明は、読み取り可能で互いに重複しない寸法テキストによって一連の寸法用の連続線を得るツールを提供することを目的とする。
本発明は、独立請求項に記載の事項を特徴とする方法、プログラム製品および装置に関する。
本発明は、短い寸法の延長線の少なくとも1本を誇張し、寸法自体を変えなくても、その寸法テキスト用の空間を広げることを基本にしている。用語「寸法テキスト」とは、1つ以上の数字および/または1つ以上の記号および/または1つ以上の文字を含む列をいう。寸法テキストは、代表的には尺度値(寸法数字、指数)である。
本発明の利点は、寸法決めしようとしているものを、とりわけ、究極的に小さな寸法の場合でも、明確に表示することにある。さらに本発明によれば、読み取り可能で互いに重複しない寸法テキストによって一連の寸法用の連続線を得るツールが提供される。
次に、添付の図面を参照して、本発明のさまざまな実施例を詳細に説明する。
次の実施例は例示的なものである。本明細書のいくつかの箇所に「単数の」「1つの」もしくは「いくつかの」実施例と称しているが、これは、このようなそれぞれの呼称が必ずしも同一の実施例を指すものとは限らず、また特徴事項が1つの実施例にしか当てはまらないことを意味するものでもない。
本発明は、寸法決めされた図面もしくは図を生成することができるコンピュータ支援モデリングシステムであれば、どれにでも適用可能である。
以下に、パーソナルコンピュータのディスクメモリに記憶すべき、もしくは既に記憶された情報を含むランタイムデータベースを利用することによって本発明のプログラムをコンピュータで実行させる例示的なシステムを用いて本発明を説明するが、本発明はこれに限定されない。本発明の他の実施例では、例えばオブジェクト指向データベース、もしくはリレーショナルデータベースを利用し、例えば1つ以上の端末からネットワーク上で使用することができる。さまざまなプログラミング技法、メモリへのデータ蓄積、およびデータベースの実現方法は、絶え間なく発展している。これによって、本発明に更なる変更が必要となることがある。したがって、すべての用語および表現は広く解釈すべきであり、これらは、本発明を限定することなく記述することを企図している。
図1は、いくつかの論理装置だけを説明する単純化したモデリングシステムを動作接続とともに示すが、その実現方法は、提示のものから逸脱してもよい。このシステムは、ここで詳細に説明する必要のない他の機能および構造も含んでよいことは、当業者には明らかである。システムのさらに詳細な構造は、本発明に関係ない。
図1に示すモデリングシステム1は、ユーザインタフェース11、実施例による寸法決め装置12、メモリ13および出力手段14を含むパーソナルコンピュータ含むものである。
ユーザインタフェース11は、モデリングシステムに対するユーザ、すなわちモデルの扱者のインタフェース装置である。ユーザは、モデルを作り、モデルを修正し、それを研究し、その所望の図面および報告を印刷し、事前に図面を表示させ、モデルに対して情報を入力するなど、行なうことができる。しかし、ユーザインタフェースの詳細は本発明には無関係であり、したがってここで詳細には説明しない。
メモリ13は、例えばプログラムの一部として定義され「プログラムライブラリ」を構成するプログラム要素と、延長線の誇張に関する情報などのモデリング中に記憶された/記憶すべきデータとを含む。この例示的システムでは、データは例えばメモリにファイルとして記憶され、処理中、データは中央メモリで「ランタイムデータベース」を構成し、データはディスクメモリから読み出され、高速で処理することができる。処理が終了すると、データベースのランタイムデータ、もしくは少なくとも修正されたデータは、ディスクメモリに保存される。例えば、先ずモデルを基に図面を作り、「ランタイムデータベース」によってメモリに図面ファイルの形で保存することができる。当業者に明らかなように、データは1つ以上のファイルに保存することができ、ならびに/または他の形で、および/もしくは他のメモリを用いて保存/処理することができる。
出力手段14は図面をプリンタへ出力するように構成されている。しかし、図面などのデータを出力する方法の詳細は、本発明に無関係であるので、ここでは詳細に説明しない。
実施例による装置を示すパーソナルコンピュータは、1台として図示されているが、さまざまな装置、モジュールおよびメモリを1つ以上の物理的装置もしくは論理装置で実現することができる。このような装置のさまざまな実施例、もしくは正確には寸法決め装置12の機能性のさまざまな例を以下に詳細に説明する。
本装置は、モデリング時もしくはモデリングに用いる他の装置もしくはモジュールを含んでよい。しかし、これらは本発明に無関係であるので、ここで詳細に説明する必要はない。
実施例により説明する同様の装置の機能性を実現するパーソナルコンピュータおよび/または他の同様の装置などの各装置は、従来技術の手段ばかりでなく、例えば延長線を誇張する手段も含んでいる。さらに詳細には、これらは、実施例により説明する同様の装置の機能性を実現する手段を有し、それぞれ別個の機能ごとに別個の手段を含んでもよく、または手段を2つ以上の機能を遂行するように構成してもよい。本装置は、少なくとも算術演算に用いられる記憶領域を提供する少なくとも1つのメモリと、算術演算を実行する演算処理装置とを含む、単一チップ・コンピュータ素子などの、コンピュータもしくはマイクロプロセッサとして構成することができる。本装置は、実施例において利用できる処理装置およびメモリを含む。メモリは、本装置に脱着可能に接続できるをリムーバブルメモリでよい。例えば、寸法決め装置12は、ソフトウエア・アプリケーション、またはモジュール、または中央処理装置などの演算処理装置で実行される算術演算もしくはプログラム(追加または更新されたソフトウエアルーチンを含む)として構成されたユニットでもよい。実施例では、ユーザ端末で可読な配布媒体/データ記憶媒体として実現されるコンピュータプログラムであり、これは、装置へロードされると寸法決め装置12を構成するプログラム命令を含んでいる。プログラムは、プログラム製品とも称され、ソフトウエアルーチン、アプレットおよびマクロを含み、どのような媒体にも保存することができ、装置へダウンロードすることができる。すなわち、実施例の機能性を実現するのに必要なすべての修正および構成は、追加もしくは更新されたソフトウエアルーチン、アプリケーション回路(ASIC)および/またはプログラム可能な回路として実現することができる。
図1に示すモデリングシステムは、最も単純化したモデリングシステムを表している。大型のモデリングシステムではユーザインタフェースは端末でよく、メモリは、端末がサーバを介して交信するデータベースでよい。サーバは、本例示的システムの寸法決め装置の機能を、もしくはこれらの機能のうち少なくとも一部を遂行し、端末も例示的システムの寸法決め装置の機能を行なうことができる。端末とサーバとの間には、1つもしくは複数のネットワークがあってもよい。これらは、複数の端末とデータベースを有するサーバを含み、好ましくはこれらは、モデル製作者にとって1台のデータベースおよび1台のデータベースサーバとして見えるように統合する。次に説明する本システムの機能が端末で実行されるか、データベースサーバで実行されるか、あるいはこれらの一部が端末で、他の一部がデータベースサーバで、すなわち寸法決めが行なわれる場所で実行されるかは、本発明に無関係である。
図2は本発明の基本原理を示し、これは、寸法決めするオブジェクトの例として方形21を用いる。図面を作成する場合、同時にユーザは、各図面または個々の図面に示すべき寸法もしくは寸法の一部を、例えば基点22、23を指示することによって、出すことができる。基点22、23は尺度を取る点を記述するものであり、寸法は2つの基点間の距離を記述するものである。寸法決めの際、寸法決め装置は基点から延長線24、25を引き、延長線は寸法決めする方向に対して垂直である。寸法線26は、寸法決めするオブジェクトから所定の距離まで引かれ、延長線が寸法線と交わる点27、28は、寸法点と呼ばれる。図2の実施例では、延長線の一方、すなわち線25は、誇張量293だけ誇張されて、寸法テキスト(すなわち寸法テキストに必要な空間294)が寸法点間の空間内に収まるようにする。誇張域はオブジェクトと寸法線との間に位置し、プリセット位置292においてプリセット高さ291を有することが好ましい。高さ、位置およびさまざまな距離のプリセットの仕方は、本発明にとって重要ではない。ある実施例では、ユーザは、誇張量283の値(量値)、プリセット高さ291の値(高さ値)を設定でき、位置292(位置値)を設定することができる。他の実施例では、ユーザは、これらの値のうち1つもしくは2つを設定することができ、寸法決め装置は、例えば図面の縮尺に応じて所定のルールに基づいてこれらの値のうち1つ以上を計算する。さらに他の実施例では、寸法決め装置はこれらの値のすべてを計算する。実現方法に応じて、これらの値は、それぞれ別個の寸法に対して設定することができ、または寸法決するオブジェクトに共通である。ユーザに値を設定させる実施例の利点は、ユーザがこうして図面の体裁を調整できることにある。
寸法テキストが寸法点間に収まるか否かを決めるために、限界を用いてもよい。限界とは、限界より短い寸法は、その寸法で画成される空間内にその寸法テキストが収まりそうもない寸法として考えられるように「境界」を画成するものである。寸法の実際の大きさ、すなわち紙に印刷され、または画面上に出力された時の寸法の大きさを、寸法テキストが空間内に収まるか否かを決めるのに用いることができる。限界は、ユーザが設定することができ、寸法ごとに、オブジェクトごとに、もしくは図面ごとに決めることができ、または初期設定値を用いることができる。また、それぞれの寸法ごとに、対応するテキストが寸法点内に収まるか否かを寸法決め装置で計算し、その際、寸法線の延長線間に有する空間内に寸法テキストが確実に収まるような可能なマージンを考慮することもできる。また、算出された限界、またはユーザの決めた限界、さもなくばプリセットした限界を用いるか否かをユーザが選択することも可能である。
図3は、実施例を示す流れ図であり、誇張は一方向にのみ行なわれ、すべての寸法について同じプリセットされた限界とプリセットされたデルタを用いる。デルタは、図2に示す誇張量に対応する。すべての寸法について同一のデルタを用いることによって、視覚的一貫性と、より体裁のよい図面が得られ、寸法決するものを良好に表示する。
明瞭にするため、図3は、データがランタイムデータベースに存在するステップのみを示し、コンピュータのメモリにおける寸法の記憶、またはメモリからの関連情報を有するモデルもしくはモデルの一部の検索、ならびに限界、デルタ、高さの値および位置の値の設定は、別個に示していない。
図示の例は、補助変数nおよびmがステップ301で初期化され、nが0に、mが1になると開始される。次に、ユーザによって指示される基点をステップ302で収集し、対応する寸法をステップ303で算出する。その後、左端の基点をステップ304で取り、ステップ305で延長線を基点から引く。
そこで、次の基点をステップ306で取り、2つの基点間の算出した寸法をステップ307で限界と比較する。その寸法が限界より小さい場合(ステップ307)、その寸法テキストは寸法内に収まらない。そこで、補助変数nをステップ308で更新して値n+1とし、ステップ309において、当該基点から延長線を引いて、デルタのn倍(デルタ * n)の値の誇張量で延長線を誇張(誇張領域内で)する。
次に、すべての基点が処理されたか否かをステップ310でチェックし、処理されてなければ、工程はステップ306から継続し、次の基点を取る。
ステップ307で、寸法が限界より小さくない場合、nの値が0であるか否かをステップ311でチェックする。その値が0である場合、誇張は考慮されず、工程はステップ309に継続し、延長線を(誇張なしに)引く。
この値が0でない場合(ステップ311)、考慮に入れる必要のある誇張は少なくとも1つ存在する。誇張を考慮しない場合、誇張が原因で、寸法テキストが誇張後の寸法から残った空間内に収まらないことがある。これを回避するために、他の補助因子mを用いて、ステップ311において、デルタのm倍を引き算した寸法が限界より大きいか否かをチェックする。大きければ、nの値をステップ313で値n-1に設定し、mの値をステップ313で値m+1に更新し、nの値が0になるまで(ステップ311)、またはデルタのm倍を引き算し寸法が限界より大きくならなくなるまで(ステップ312)、ステップ311、312および313を繰り返す。寸法が前の誇張を「吸収」できるほど広くない場合、すなわちステップ312で答としてnoが得られた場合、ステップ314でmを初期値1に設定し、その後、工程はステップ309から継続し、延長線をデルタのn倍の誇張で引く。
すべての基点が処理(ステップ310)されると、ステップ315で寸法線を引き、ステップ316で寸法テキストを書き込む。次に、対応するそれぞれの線の寸法をランタイムデータベースへ保存し、ユーザに表示し、および/または図面として印刷することができる。
図4は、上述の実施例により作成された寸法が見えるか様子を示している。図4では、限界は60である(図示しないが)と仮定し、すなわち60より小さい寸法が誇張されている。
図5は、誇張を一方向だけに行なう実施例を示す流れ図であり、プリセットされた限界であるが誇張量が変化するesumと称するものを用い、限界はすべての寸法に対して同一である。可変誇張量を有する利点は、これによって合計誇張量が最小になり、誇張の大きさが寸法テキストによりよく適合することである。
図3のように、図5もやはりデータがランタイムデータベースにあるステップのみを示し、コンピュータのメモリにおける寸法の記憶、またはメモリからの関連情報を有するモデルもしくはモデルの一部の検索、ならびに限界、高さの値、および位置の値の設定は、別個に示していない。
図示の例は、esumがステップ501で0に初期化されると始まる。次に、ユーザにより指示された基点をステップ502で収集し、これらに対応する寸法をステップ503で算出する。次いで、左端の基点をステップ504で取り、ステップ505で基点から延長線を引く。
次いで、次の基点をステップ506で取り、2つの基点間の算出された寸法をステップ507で限界と比較する。
この寸法が限界より大きい場合、その寸法から限界を引き算し、その結果をesumから引き算し、この結果をステップ508で新しいesum値として設定する。次に、ステップ509でこのesumが0以下であるか否かをチェックする。以下であれば、この寸法は、前の誇張があればこれを「吸収」するに十分な幅があることになり、esumをステップ510で0に設定し、ステップ511で、esum(値)で誇張されるような延長線を当該基点から引く。このesumが0になる特定の場合は、誇張を行なわない。
次に、ステップ512において、すべての基点が処理されたか否かをチェックする。処理されていなければ、工程はステップ506から継続し次の基点を取る。
esumが0以上であれば(ステップ509)、工程はステップ511から継続し、esum誇張で延長線を引く。
寸法が限界より大きくなければ(ステップ507)、その寸法は、寸法点により画成された空間内に収まらないことになり、ステップ513において、esumを更新して、これに限界からその寸法を引いた結果値を付加するようにする。その後、工程はステップ511から継続し、esum誇張で延長線を引く。
すべての基点を処理すると(ステップ512)、ステップ514で寸法線を引き、ステップ515で寸法テキストを書き込む。次に、対応する線を有する寸法をランタイムデータベースへ保存し、ユーザへ表示し、および/または図面として印刷することができる。
本発明の他の実施例では、前の誇張を「吸収」する幅広の寸法は用いず、最初の誇張後、残りの延長線をすべて誇張する。換言すれば、寸法が限界より小さい場合、図3で説明した工程が直接ステップ309へ進み、誇張によって延長線を引く。ついで、ステップ311〜314をジャンプし、または図5に記載の工程でステップ508〜510をジャンプする。
上述では寸法決めは左端の基本点から開始するが、右端の基本点からも開始できる。さらに、他のやり方としては、中央の基点もしくはユーザ指定の基点、もしくは基点間の点があるが、それらの場合、工程は両方向に誇張を行なうように構成することができる。すなわち、本発明は誇張の開始点および/または方向の選択を制限していない。
図6は、本発明の他の実施例による寸法決めを示し、図7は、図6に示す寸法決めの結果を示す。明瞭にするため、図6もやはり、データがランタイムデータベースにあるステップのみを示し、コンピュータのメモリにおける寸法の保存、メモリからの関連情報を有するモデルもしくはモデルの一部の検索は、別個に示されていない。
図示の例は、ユーザにより指定された基点がステップ601で収集された時に開始し、ステップ602で、対応する寸法を算出する。この後、クラスタをステップ603で決定する。図7を参照すると、クラスタ7-1、7-1'、7-1"は、限界より小さい寸法もしくは隣接する一群の寸法であり、また限界より広い寸法7-2、7-2'、7-2"、7-2"'が間にある。このような寸法は、幅広未満寸法、または開始点/終了点・幅広寸法間寸法と称する。2つの隣接するクラスタ間に1つ以上の幅広寸法があること場合があると理解される。
クラスタが決定されると、ステップ604で、各クラスタは、クラスタが偶数個の寸法を有する場合はそのクラスタの中央基点から、また、クラスタが奇数個の寸法を有する場合は中央の寸法の中央部から誇張を開始して、両方向に誇張することによって、誇張される。この誇張は図3または図5について上述したように(開始点が異なり誇張を両方向に行なうこと以外は)行なってよい。
すべてのクラスタが誇張されると、ステップ605において、クラスタに属さない隣接する幅広寸法がクラスタの誇張を、または2つのクラスタ間に幅広寸法がある場合に2つのクラスタの誇張を、「吸収」できるか否かについて、チェックする。
誇張を「吸収」不可能な幅広寸法があると、ステップ606において、その幅広寸法は、幅広寸法が吸収できない誇張を有する対応するクラスタと組み合わされる。こうして形成されたそれぞれの新しいクラスタにおける延長線は、ステップ607で、上述のように、クラスタが偶数個の寸法を有する場合はそのクラスタの中央基点から、またクラスタが奇数個の寸法を有する場合は中央の寸法の中央部から、誇張を開始して、両方向に誇張を行なうことによって、誇張される。その後、工程はステップ605から継続し、隣接する幅広寸法が誇張吸収可能であるか否かをチェックする。
隣接する幅広寸法が誇張を吸収可能であると(ステップ605)、または幅広寸法のないクラスタが1つだけ存在すると、ステップ608で寸法線を引き、ステップ609で寸法テキストを書き込む。
次に、対応する線を有する寸法をランタイムデータベースへ保存し、ユーザに表示し、および/または図面として印刷することができる。
ある実施例では、幅広寸法線が吸収可能か否かをチェックしない。すなわち、ステップ605、606および607は省略される。
上述のように、図7は、この実施例によって作られる寸法がどのように見えるかの例を示している。図7から分かるように、3つのクラスタと、クラスタの誇張を吸収可能な4つの寸法がある。図7の例は誇張なしに開始し終了するが、これは常にそうであるとは限らず、必要に応じて、始めおよび/または末尾の延長線を誇張する。例えば、寸法決めされたオブジェクトに左端の幅広寸法7-2がなかった場合、左端の延長線は誇張されていると考えられる。
図3、図5および図6に示すステップは、絶対時系列ではなく、ここに示す以外の順序で、または同時に実行することができる。上述の各ステップの間で、またはこれらと同時に、他の機能を実行してもよい。さらに、各図に示すステップの一部を省略し、または上述のステップの一部を、同様の最終結果を生ずるステップに換えることもできる。例えば、ユーザは個々の寸法を選択したり、また誇張した寸法に設定したりしてもよい。他の例として、ある寸法を、その長さの高々半分もしくは2/3だけ他の寸法の誇張を吸収できるように画成するルールなどの「吸収限界」を設けてもよいことがある。
技術の進歩につれて、本発明の概念をさまざまな方法で実現できることは、当業者に明らかである。本発明およびその実施例は、上述の各例に限定されず、請求の範囲内で改変してもよい。
一例として用いるシステムの構成を示す簡略化したブロック図である。 いくつかの基本定義を示すブロック図である。 一実施例による寸法決め工程を示す流れ図である。 図3に示す工程の成果の一例を示す図である。 実施例による寸法決め工程を示す流れ図である。 実施例による寸法決め工程を示す流れ図である。 図6に示す工程の成果の一例を示す図である。
符号の説明
1 モデリングシステム
11 ユーザインタフェース
12 寸法決め装置
13 メモリ
14 出力手段

Claims (14)

  1. コンピュータを用いて、寸法を決める少なくとも2つの基点を有するオブジェクトを寸法決めする方法において、前記コンピュータは、
    2つの基点の間の寸法を算出する算出ステップと、
    対応する寸法テキストが前記2つの基点により画成される空間内に収まるか否かを判断する判断ステップと、
    収まらない場合、1つ以上の隣接する寸法を含んでそれぞれが前記空間内に収まらない寸法テキストを有するクラスタを決定する決定ステップと、
    前記クラスタの延長線を誇張する誇張ステップとを実行し、
    前記決定ステップによって決定される隣接するクラスタは、該クラスタの間に寸法テキストが前記空間内に収まる少なくとも1つの寸法を有し、
    前記クラスタの延長線を誇張して対応する寸法テキストを前記空間内に収めることを特徴とする寸法決め方法。
  2. 請求項1に記載の方法において、前記判断ステップでは、前記寸法をプリセット限界と比較し、該寸法が該限界より小さい場合、前記寸法テキストが前記空間内に収まらないと判することを特徴とする寸法決め方法。
  3. 請求項2に記載の方法において、前記誇張ステップでは、前記寸法を前記プリセット限界から引き算して得られた量で延長線を誇張することを特徴とする寸法決め方法。
  4. 請求項1に記載の方法において、前記判断ステップでは、前記寸法テキストに必要な空間を算出し、該算出した空間を前記2つの基点により画成された空間と比較して、前記寸法テキストが該空間内に収まるか否かを判断することを特徴とする寸法決め方法。
  5. 請求項4に記載の方法において、前記誇張ステップでは、前記テキストに必要な量で延長線を誇張して、前記空間内に収めることを特徴とする寸法決め方法。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の方法において、前記誇張ステップでは、延長線をプリセット値で誇張することを特徴とする寸法決め方法。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の方法において、前記コンピュータはさらに、前記寸法テキストが前記空間内に収まる場合は、さらに前記寸法が以前の誇張を吸収できるか否かをチェックし、
    寸法線がすべての以前の誇張を吸収できる場合、誇張せずに前記延長線を引き、
    寸法線がすべての以前の誇張を吸収できない場合、前記延長線を誇張することを特徴とする寸法決め方法。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の方法において、前記コンピュータはさらに、
    前記クラスタの延長線を誇張した後、2つの隣接するクラスタの間の寸法が前記誇張を吸収できるか否かをチェックし、
    吸収できない場合、前記クラスタおよび該クラスタの間の寸法を新しいクラスタとして組み合わせ、該新しいクラスタの延長線を誇張することを特徴とする寸法決め方法。
  9. コンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品において、
    寸法を決める少なくとも2つの基点を有するオブジェクトを寸法決めするに際して、コンピュータを、
    2つの基点の間に寸法を算出する算出手段と、
    対応する寸法テキストが前記2つの基点により画成される空間内に収まるか否かを判断する判断手段と、
    1つ以上の隣接する寸法を含んでそれぞれが前記空間内に収まらない寸法テキストを有するクラスタを決定する決定手段と、
    前記判断手段に応動して、前記クラスタの延長線を誇張する誇張手段として機能させ、
    前記決定手段によって決定される隣接するクラスタは、該クラスタの間に寸法テキストが前記空間内に収まる少なくとも1つの寸法を有することを特徴とするコンピュータプログラム製品。
  10. 2つの基点の間に寸法を算出する算出手段と
    対応する寸法テキストが前記2つの基点により画成される空間内に収まるか否かを判断する判断手段とを含む装置において、該装置はさらに、
    1つ以上の隣接する寸法を含んでそれぞれが前記空間内に収まらない寸法テキストを有するクラスタを決定する決定手段と、
    前記判断手段に応動して、前記クラスタの延長線を誇張する誇張手段とを含み、
    前記決定手段によって決定される隣接するクラスタは、該クラスタの間に寸法テキストが前記空間内に収まる少なくとも1つの寸法を有することを特徴とする装置。
  11. 請求項10に記載の装置において、前記判断手段は、前記寸法をプリセット限界と比較して、該寸法が該限界より小さい場合、前記寸法テキストが前記空間内に収まらないと判定することを特徴とする装置。
  12. 請求項10に記載の装置において、前記判断手段は、前記寸法テキストに必要な空間を算出して、該算出した空間を前記2つの基点により画成された空間と比較することを特徴とする装置。
  13. 請求項1011または12に記載の装置において、前記誇張手段は、前記延長線を誇張する量を算出することを特徴とする装置。
  14. 請求項101112または13に記載の装置において、該装置はさらに、ユーザインタフェースを含み、該ユーザインタフェースは、寸法と比較する限界、延長線を誇張する誇張量、誇張領域の高さ、寸法線からの、もしくは寸法決めされるオブジェクトからの前記誇張領域の距離を示す位置を含む1群のパラメータから少なくとも1つのパラメータの値をユーザが設定することができ、前記誇張領域は、前記高さおよび前記誇張量で定義されることを特徴とする装置。

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