JPH08511588A - 服のグレーディングシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 体格値一覧から自動的にグレーディングルールを生成するための手段を含むグレーディング情報処理システム。好ましくはシステムは、服を作る対象となる母集団の標準体格値の単数または複数の一覧を含むデータベースと、新しい体格値一覧によりそのようなデータベースを充実化するツールとを含む。データベースはまた、ある特定の服に関連し該服の分類名を構成する、体格値一覧と知識集合の間の関係を含む。

Description

【発明の詳細な説明】 服のグレーディングシステム 本発明は、服のグレーディング情報処理システムに関する。 服の品質および価値は主に、使用する生地と生地の裁断によって決まる。服は 、装着する人の体積（三次元）にほぼ従う複雑な表面（二次元）を形成する。服 の各構成部分は当初平面であるが、これを個人の体積の違いに合わせなければな らないため問題が生じる。また、既成服は多かれ少なかれある決まった形を有す る。このように既成服により、装着者の体型上の欠点を目立たなくしたり隠すこ とができる。 従来、コンピュータ支援設計（ＣＡＤ）においては、新しい服の設計時に、例 えば「４０」などある決まったサイズについての型紙を作る。すなわち、該サイ ズについて新しい服の全構成部分の幾何学形状を決定する。ある母集団を構成す る人向けの別のサイズは、該服についてのグレーディングルールをコンピュータ に入力することから成るグレーディング、すなわち服の各構成部分の特に周辺構 成部分の特徴点の座標値をサイズと共に変化させることによって得られる。該グ レーディングルールは、サイズについての経験的知識を基にして決定される。ま た、異なる種類の服に関し多量の寸法ルールが存在する。このような方法を適用 する場合の難しさは、ある服の各構成部分の良好な特徴点とある決まった当初サ イズについて有効なルールが選択できる点にある。 グレーダは、異なる服サイズについての体格値一覧を解釈し、処理する服の構 成部分の異なる点に適用するルールを推論する。 したがって、該グレーディングルールの設定および／または服への同ルールの 適用を行うにはかなりの時間を要し、その間、貴重で高価な資源であるＣＡＤス テーションは非有能状態になる。 また、通信販売の場合、グレーディングがうまくなされないと、販売店では売 れ残りおよび／または大量の返品が生じる。このため、服のグレーディングを自 動化するための異なる方法が提案された。一方では、服の異なる構成部分の比例 相似により所望の異なるサイズを得る方法が知られている。異なるサイズの比例 相似係数は、体格値一覧から推論される。 個人の包絡線（皮膚）がその体格線と比例相似的に変化しない限り、この種の グレーディングは近似的でしかないことは明らかである。したかって、この種の グレーディングは、スポー ツウェアまたはスウェットシャツなどゆったりした服にしか適さない。この種の グレーディングを外出着に適用する場合、芳しくない結果しか得られず、服の裁 断品質についてあまり要求の多くない国でしか受け入れられない。 他方、服の異なる特徴点に対応するルールの集合を作り上げ、服の各特徴点に 、対応するルールの名称を割り当てるシステムが提案された。情報処理システム は、ルールの名称と関連するルールを服の各特徴点に割り当てるための点の名称 の間の一対一の関係を利用する。 したがって該システムは、ある服に関して満足のゆくルールを使用できる限り においては、満足を与える。ただし、該システムは、ルールの作成においても、 ある服の最適なルールの集合の選択においても、ユーザの支援を行わない。ルー ルの集合が選択された後、処理する服の幾何学形状に該ルールが自動的に適用さ れるだけである。 したがって、本発明の目的は、高品質のグレーディングが可能なグレーディン グシステムを提供することである。 また、多数の服構成部分の高速グレーディングが可能なシステムを提供するこ とも本発明の目的である。 さらに、実施が容易なグレーディングシステムを提供することも本発明の目的 である。 また、ある型の服または新しい種類に適応することが可能なグレーディングシ ステムを提供することも本発明の目的である。 さらに、ある母集団に特有の形態に適応することが可能なグレーディングシス テムを提供することも本発明の目的である。 また、再現可能なグレーディングを可能にするシステムを提供することも本発 明の目的である。 さらに、服のサイズに関係なく、その型を維持することが可能なグレーディン グシステムを提供することも本発明の目的である。 また、ある服のコレクションの一貫性を保証することが可能なグレーディング システムを提供することも本発明の目的である。 さらに、芳しくない結果をもたらす危険性のない、確実なグレーディングシス テムを提供することも本発明の目的である。 また、グレーディングルールの作成、選択および／または適用に必要な、服に ついての知識を含むデータベースを含むシステムを提供することも本発明の目的 である。 さらに、グレーダ側の情報処理知識を必要としないグレーディング情報処理シ ステムを提供することも本発明の目的である。 また、グレーダに関し、実行するグレーディング作業の理解を容易にするグレ ーディングシステムを提供することも本発明の目的である。 さらに、服への単数または複数のルールの適用の結果を、例えばモニタ上に表 示することを可能にするグレーディングシステムを提供することも本発明の目的 である。 本発明によれば、これらの目的は、体格値一覧から自動的にグレーディングル ールを生成するための手段を含むグレーディング情報処理システムによって達成 される。このシステムは、服を作る対象となる母集団の標準体格値の単数または 複数の一覧を含むデータベースと、新しい体格値一覧によりそのようなデータベ ースを充実化するツールとを含むことが好ましい。データベースはまた、ある特 定の服に関連し該服の分類名を構成する、体格値一覧と知識集合の間の関係を含 む。 好ましくは、人体測定一覧から、測定値が一定ピッチである服一覧が作成され る。 本発明は主に、中央処理装置と、表示手段と、入／出力手段 と、オペレーティングシステムを記憶する記憶手段とを含む、服のグレーディン グ情報処理システムであって、記憶手段がさらに、少なくとも１つの体格値一覧 と、服の構成部分の特徴点の移動量と服の型に伴う体格値の変化との間の少なく とも１つの関連性と、該関連性からグレーディングルールを推論するソフトウェ アとを含むことを特徴とするシステムを対象とする。 本発明はまた、グレーディングを行う服の異なる構成部分の異なる点にグレー ディングルールを適用するための手段を含むことを特徴とするグレーディング情 報処理システムも対象とする。 本発明はまた、ソフトウェアが、服について複数のグレーディングを導くため の複数の体格値一覧により、服の構成部分の特徴点の移動量と服の型に伴う体格 値の変化との間の同一の関連性を利用することができることを特徴とする、服の グレーディング情報処理システムも対象とする。 本発明はまた、グレーディングソフトウェアが、服の構成部分の特徴点の移動 量と服の型に伴う体格値の変化との間に新しい関連性を生成するための手段を含 むことを特徴とする情報処理システムも対象とする。 本発明はまた、少なくとも１つの体格値一覧と、服の構成部分の特徴点の移動 量と服の型に伴う体格値の変化の間の少なくとも１つの関連性とを格納するデー タベースを含むことを特徴とする情報処理システムも対象とする。 本発明はまた、ある服の構成部分の特徴点として、ある体格測定表の測定点に 対向すべき点が使用されることを特徴とする情報処理システムも対象とする。 本発明はまた、服の構成部分の特徴点の移動量と服の型に伴う体格値の変化と の間の関連性が、服の各構成部分の各特徴点に割り当てるべきサイズ変化百分率 に関する情報を含むことを特徴とする情報処理システムも対象とする。 本発明はまた、服の構成部分の特徴点の移動量と服の型に伴う体格値の変化と の間の関連性が、特徴点の移動量に与えるべき方向に関する情報を含むことを特 徴とする情報処理システムも対象とする。 本発明はまた、グレーダとの対話メニューを含む、特にグラフィックインタフ ェースなどのインタフェースを含むことを特徴とする情報処理システムも対象と する。 本発明はまた、処理に必要なデータ（活動分野、服の標準体 格値・・・）を表す絵文字をグラフィック画面に表示するための手段と、表示さ れた異なるグラフィック要素のオペレータによる指示手段と、該指定を情報シス テムの命令またはコマンドとして解釈する手段とを含むことを特徴とする情報処 理システムも対象とする。 本発明はまた、服の構成部分の特徴点の移動量と服の型に伴う体格値の変化と の間の関連性の選択をグレーダに与えるメニューを含むことを特徴とする情報処 理システムも対象とする。 本発明はまた、利用する体格値一覧の選択をグレーダに与えるメニューを含む ことを特徴とする情報処理システムも対象とする。 本発明はまた、グレーディングの結果のグラフィック表示手段を含むことを特 徴とする情報処理システムも対象とする。 本発明はまた、中央処理装置が、コンピュータ支援衣服設計グラフィックステ ーションであることを特徴とする情報処理システムも対象とする。 本発明はまた、少なくとも３つの連続するサイズを含むサイズ範囲上において 連続するサイズ間に、少なくとも１つの体格値の変化を均一に分布させるよう、 体格値一覧を変更するため の手段を含むことを特徴とする服のグレーディング情報処理システムも対象とす る。 本発明はまた、記憶手段が体格測定値一覧の変更における公差を記憶すること と、前記公差を超える変更を禁止するための手段を含むことを特徴とするグレー ディング情報処理システムも対象とする。 本発明はまた、特に、異なる特徴点に割り当てられた移動の百分率を変更する など、服の構成部分の特徴点の移動量と服の型に伴う体格値の変化との間の関連 性を変更する手段を含むことを特徴とする情報処理システムも対象とする。 本発明はまた、グレーディングを行う服の各特徴点に、前記特徴点に割り当て られた名称と同じ名称を含むルールを割り当てる手段を含むことを特徴とする情 報処理システムも対象とする。 本発明はまた、対応する名称を割り当てるため、服の異なる構成部分の異なる 特徴点の場所を認識するための手段、特にエキスパートシステムを含むことを特 徴とする情報処理システムも対象とする。 本発明はまた、服の構成部分について直接グレーディングル ールを作成する手段を含むことと、服のある特徴点は複数の移動をうけるので、 該複数の移動によって生じる移動量を判定するための手段を含むことを特徴とす る服のグレーディング情報処理システムも対象とする。 本発明はまた、服の構成部分の特徴点の移動量と服の型に伴う体格値の変化と の間の関連性が記憶されている知識ベースを含むエキスパートシステムを含むこ とを特徴とする服のグレーディング情報処理システムも対象とする。 本発明はまた、ある一覧の異なるサイズ間のピッチの分布の統一性を確保する エキスパートシステムを含むことと、エキスパートシステムがグレーダに最適統 一一覧を提案することを特徴とする服のグレーディング情報処理システムも対象 とする。 本発明はまた、グレーディングを行うために使用する一覧が、適切な体格値を 含んでいない場合、エキスパートシステムが、同一の一覧の別の体格値を基にし て適切な体格値を判定することを特徴とする服のグレーディング情報処理システ ムも対象とする。 本発明はまた、グレーディングを行う服の特徴点の認識を行うエキスパートシ ステムを含むことを特徴とする服のグレーデ ィング情報処理システムも対象とする。 本発明はまた、エキスパートシステムが、服の構成部分の特徴点の移動量と服 の型に伴う体格値の変化との間の関連性を含むベースを含むことと、エキスパー トシステムが、グレーディングを行う服の異なる特徴点に適用するグレーディン グルールを推論することと、認識された特徴点にエキスパートシステムがグレー ディングルールを適用することを特徴とする情報処理システムも対象とする。 本発明はまた、本発明による情報処理システムを使用し ａ）コンピュータの中央記憶装置に、グレーディングを行う服の異なる構成部 分の幾何学的形状、体格値一覧、服の構成部分の特徴点の移動量と服の型に伴う 体格値の変化との間の関連性をロードすることと、 ｂ）服の連続するサイズの体格値間のピッチを計算することと、 ｃ）体格値一覧、服の構成部分の特徴点の移動量と服の型に伴う体格値の変化 との間の関連性と、体格値一覧とから、グレーディングを行う服の異なる構成部 分の異なる特徴点に適用するグレーディングルールを推論することと、 ｄ）段階ｃ）で決められたグレーディングルールを、服の異なる特徴点に適用 することと、 ｅ）得られたグレーディングを大容量メモリおよび／またはデータベース内に 記憶すること、 とから成る段階を含むことを特徴とする服のグレーディング方法も対象とする。 本発明は、非限定的例として示した添付の図を参照して行う以下の説明を読め ば、より良く理解されよう。 第１図は、グレーディングの原理の説明概略図である。 第２図は、既知の種類の情報処理システムの第１概略図である。 第３図は、既知の種類の情報処理システムの第２概略図である。 第４図は、本発明によるシステムの実施例を示す概略図である。 第５図は、本発明によるシステムのより詳細な概略図である。 第６図は、本発明によるデータベースの充実化を示す概略図である。 第７図は、本発明による分類名の説明概略図である。 第８図は、本発明によるシステムによる新しい分類名の作成を図示するフロー チャートである。 第９図は、服の異なる特徴点へのルールの割り当ての説明略図である。 第１０図は、本発明によるグレーディングルールの設定方法の略図である。 第１１図は、ある服の構成部分へのグレーディングルールの割り当て方法の略 図である。 第１２図は、本発明によるシステムによる服のグレーディングを図示するフロ ーチャートである。 第１３図は、ダーツを含む服のためのルールの生成を示す略図である。 第１４図は、全種の服の構成部分への異なる絶対点の割り当ての説明略図であ る。 第１図から第１４図まで、同一の要素を示すのに同一の参照番号を使用した。 第１図上では、あるサイズ、例えばサイズ「４０」に相当する服の構成部分の 端部１が見える。別のサイズで服を製造する際には、例えば第１図の点Ｐ１から Ｐ６等の特徴点のサイズに 伴う変化を決定する。点Ｐ３の寸法に伴う変化を２に、点Ｐ４の寸法に伴う変化 を３に各々示した。既成服の場合、サイズは非連続的に変化する。このように、 変化量２および３は、例えばサイズ「４８」、「４６」、「４４」、「４２」、 「４０」、「３８」および「３６」についての点に対応するグレーディングを有 する。サイズ「４４」の服の限度構成部分は、第１図上で参照番号４を有する。 グレーダは、既知の種類のコンピュータ支援設計システムのグレーディングソ フトウェアの中で、ソフトウェア内で利用可能なグレーディングルールの中から 、服の種類および当初サイズに最適であると思われるグレーディングルールを選 択する。該選択は非常に経験的である。グレーダは、自己の経験に基くので、高 技能者の場合は優れた結果が得られる。経験の浅いグレーダは、グレーディング の教科書にあるようなできあいのルールを利用するか、コンピュータ支援設計シ ステム内で入手可能なグレーディングルールをいい加減に選択するので、再度行 うグレーディングによって補正を行うような惨めな結果か、服の売れ行きに影響 を及ぼす中程度の結果しか得られない。 第２図には、既知の種類の情報処理システムの第１作動態様 を示す。該システムは、例えば、単純なグレーディングソフトウェア５を具備し たグラフィックワークステーションを含む。通常は、コンピュータ支援衣服設計 のためのグラフィックステーションと同じ種類のグラフィックステーションを使 用する。 服のグレーディングルールのある決まった集合６が、典型的にはハードディス クなど、グラフィックステーションの記憶装置に格納される。グレーダは、グレ ーディングソフトウェア５をロードした後、グラフィックステーションの大容量 メモリから、または情報処理網に接続されたデータベースから、例えば上着の前 身頃など、服のある構成部分の幾何学的形状７をメモリにロードする。グレーダ は、処理する幾何学的形状７の各特徴点に、グレーディングルール、すなわち服 のサイズに応じて該点がうける増分を割り当てる。ルールは、服の各構成部分の 各特徴点に適用される。既知の種類のグレーディングソフトウェア５は、処理す る服についての知識を全く含まない。最良の場合、該知識はグレーダが習熟して いる。その場合、グレーダは、グレーディングソフトウェアを用いて各点に適切 なルールを適用する。しかしながら、服の一貫性は全く保証されない。実際、グ レーダは、ある上着の後身頃を処理する場合には該上 着前身頃に適用したグレーディングを充分に考慮に入れることができない。その ような場合、前身頃と後身頃間のサイズの変化の配分がうまくなされない。経験 の浅いグレーダは、ある種類の服について処理する点に不適当なルールを選択す る可能性がある。いずれにせよ、グレーダは各点に個別にルールを適用しなけれ ばならないため、グレーディング作業は長時間に及ぶ。 既知の種類の情報処理システムを使用する場合、熟練グレーダは、第３図に例 示する原理により、新しい型または新しい種類の服の構成部分に対応する新しい グレーディングルールを作り出すことができる。グレーダは、紙の資料に記述さ れるか、グレーダ（個人）の記憶に記憶されるか、最良の場合、グラフィックス テーションのメモリ内に記憶される体格値一覧１０を使用する。グレーダは、グ レーディングソフトウェア５を使用して、体格値一覧１０を基にして、ある服の 異なる特徴点に適用する増分を決定する。各々の新しいルール６は、全サイズに ついて、ある特徴点に関する増分の集合を含む。該ルールはそのまま、コンピュ ータの大容量メモリに記憶されるとともに、服ファイル８のグレーディング９に 関与する。 既知の種類のグレーディングソフトウェア５は、服について の知識を全く有さないため、ルールの増分と規格化サイズの間に関連性を打ち立 てるのはグレーディングである。また、作られた新しいルール６は、唯１つの体 格値表１０から導かれたものであることに留意されたい。 該欠点を解消するため、第４図に例示するようなグレーディングソフトウェア は、一覧および分類名を使用し処理する。 ａ）一覧：対象とする母集団の体格値についての統計調査を基にして、異なる サイズにおける服のひな型を提供することができるツールを構成する異なる種類 の一覧が作成された。分類名は、服の異なる点に増分（体格値の変化量）を分布 させる方法を示すものである。数種類の一覧が存在する。人体測定一覧は、個人 標本から採取した生データの平均を含む。該平均値は分散値を有しない。 （個人個人にではなく）服の製造に最も適した人体測定一覧のうちのある体格 値を処理することにより、サイズ一覧を作成することが可能である。 服一覧は、ある種類の服の製造に必要な情報を含む。該一覧は、サイズ一覧を 基にした適切な体格値についての詳細情報に加え、仕上り服の丈、袖の長さ等の 追加情報を含む。 好ましくは、本発明によるシステムは、異なるサイズ間におけるピッチの分布 を統一化することを可能にする一覧処理モジュールを含む。実行したいグレーデ ィングに関する適切な単数または複数の測定値について、例えばサイズ４０とい うような中央サイズを起点として、処理を行う一覧の異なるサイズ間が等ピッチ になるようにする。全サイズについて等ピッチを採用しても、あるサイズ範囲だ けについて等ピッチを採用し、周辺サイズは異なるピッチに対応するようにして もよい。 サイズ一覧から抜粋したデータ例を第１表に示す。 第２表は、ピッチとして第２表でのピッチの平均値（４ｃｍ）を採用し、中央サ イズ「４０」を起点とした、第１表の一覧の第１処理例を示す表である。 好ましくは、本発明によるシステムは、このような処理の際、許容公差値を含 む。例えば、服のサイズを小さくする時はサイズを大きくする時よりも公差値が はるかに小さくする。したがって、例えば、サイズ３８の場合のヒップ回り９４ は、第１表に示す値よりも１．５ｃｍ少ない。この値は、受入れ不可としてシス テムによって拒絶されることもある。そのような場合、体格値一覧の単数または 複数の範囲について一定ピッチを採用するか、別のピッチ調整方法を採用する。 例えば、第１表のピッチの中央値、重み付け中央値、または計算上の平均値を求 める。例えば、第３表では、ピッチとして最もよく見られる値である４．５ｃｍ を採用した。第３表は、サイズ「４０」に対するヒップ回り９８を起点としてい る。 第４表では、ピッチは同じ値（４．５ｃｍ）であるが、サイズ「３６」に対す るヒップ回り９１を起点としている。 第５表では、サイズ「３６」に対するヒップ回りを起点としているが、４ｃｍ のピッチを採用している。 第６表は、女性用スカートに関する発明により適用された一覧であり、上３行 は、ウェスト、ヒップ、ヒップ丈などの人体測定に関し、４行目は、服の全長を 示している。寸法は全てｃｍで示されている。スカートの全長は２つの標準サイ ズ間で１ｃｍ異なる。 同一の一覧について複数のピッチを処理しても、本発明の範囲を逸脱しないこ とは明らかである。同様に、異なる種類の服について異なる方法で同一の一覧を 調整することができる。実際、ズボンとスカートとでは公差値は同じではない。 ある服の２つのサイズ間の寸法変化量が一定であれば、グレーディングは容易に なり、服に対し同じスタイルを維持することができ、対象とする母集団の過半数 に合う服を提供しつつも裁断時の検査が容易になる。 ある種の服に対し適用された一覧を、同一の対象母集団についての同一の種の 服のグレーディングのために保存することができることは明らかである。 第１実施変形例では、オペレータが、例えばヒップ、バストなどに適用する単 数または複数のピッチを、本発明による情報処理システムに指示する。システム は例えば表形式で結果を表示し、赤色または点滅表示によりオペレータの注意を 公差を逸脱する値に向けさせる。変形例では、システムは、許容公差を逸脱する ピッチ値を表示しない。好ましくは、一覧の適用についての計算の要求がグラフ を用いて行われる。例えば、単数または複数のピッチは、服を表す絵文字に指示 ツールを置くこと により選択され、基本サイズおよび異なる範囲の幅は、処理する一覧を掲載する 表中に示される。 好ましい実施変形例では、本発明による情報処理システムが、処理を行う体格 値一覧の可能な適用例全てについての計算を行い、オペレータが選択した公差に 対応しない適用ピッチを拒否し、得られた一覧を、システムが提供可能なグレー ディング品質に応じて等級分けする。グレーディングを行う服についての適切な 体格値全てについて、適用基準サイズとして、一覧の全サイズを相前後してとり 、ピッチの範囲についての可能な全ての組み合せについて適用したピッチを計算 する。好ましくは、得られた異なる適用一覧の提案および等級分けはエキスパー トシステムによって行われるが、場合によっては、課される公差に対応しない一 覧を却下した後にそれらが行われることがある。エキスパートシステムは、服の グレーディング方法に関する製造の熟練者、特にグレーダの知識を含むデータベ ースを含む。知識ベースは、従来、事実ベースとルールベースとを含む。ルール ベースは、種類についてのルールを含む。すなわち、 理論的ピッチ＝（サイズ間のピッチの合計）／（サイズ数−１） 実体格値：一覧の体格値 サイズのランク：基準サイズから離れてゆくサイズの連番。基準サイズより小 さいサイズには、−の符号が付けられる。例えば基準サイズが４０の場合、異な るサイズには以下のランクを割り当てる。 − サイズ３６：ランク−２ − サイズ３８：ランク−１ − サイズ４０：ランク０ − サイズ４２：ランク１ − サイズ４４：ランク２ 計算された体格値は、基準サイズに、寸法ランクと理論的ピッチの積を加えた ものに等しい。 ルール１： もし（実体格値−計算体格値）＞公差であるなら、カットオフサイズとする。 ルール２： カットオフサイズは、統一化するサイズ範囲の限度値を構成する。 ルール３： カットオフサイズが体格値一覧の周辺にある場合は、中央の統一ピッチ帯をで きるだけ長い間使用する。 ルール４： カットオフサイズが体格値一覧の中央部にある場合は、２つの広範囲統一ピッ チ帯を含む一覧を使用する。 第１の実施変形例では、本発明による情報処理システムが、認証のためのグレ ーダに、システムによって最適化された衣服一覧、すなわちエキスパートシステ ムによって最適であるとみなされた衣服一覧を提供する。グレーダが、例えば最 も優れた衣服一覧３表の中から選択するということもある。変形例では、一覧の 適用が、グレーダにとって透明な作業であり、システムは、グレーディング段階 の前に衣服一覧を最適化する。 衣服一覧の最適化においては、分類名に含まれる、グレーディングを行う服の 種類についての知識を考慮することができ、例えば許容公差を分類名に含ませる ことができる。例えば、シルエットを洗練しなければならない服の場合、分類名 は、着用者の肥満を強調する可能性のある、体格値のための公差を含む。 複数の範囲について一覧を適用したくない場合には、例えば、異なる体格値間 のピッチを整数に丸めることにより一覧を簡素 化する方が有利である場合もある。 ｂ）分類名：本発明によるグレーディングソフトウェアは、ある種類の服につ いての知識を内蔵するモジュール１１を使用する。本特許出願では以降、該モジ ュールを分類名と呼ぶ。分類名１１により、グラフィックステーションのメモリ または情報処理網のデータベース内に記憶された体格値表１０を、服の異なる特 徴点のグレーディングルール６の集合に接続することが可能である。したがって 、分類名１１は体格値表とは無関係であり、分類名により、例えば別の母集団な ど別の体格値一覧を基にして、自動的にグレーディングルールを生成することが できる。ある分類名１１の例では、ある服について以下の知識を集約している。 − 服の種類名 − 服の異なる構成部分の名称および構成 − 着用者の体格値を決定する点と対向する位置にある、服の特徴点 − 各体格値について、サイズ間のピッチの分布、および服の異なる構成部分 と該変移量の各点について方向の間のピッチの分布 好ましくは、特徴点として、体格値表に特有な測定点と対向すべき点を使用す る。服の種類の如何に関わらず特徴点が一義的に規定される限り、このような特 徴点を絶対点と呼ぶ。例えば、バスト回り寸法に対する前点は、上着、シャツ、 あるいはコートに対しても同様である（第１４図）。 好ましくは、服の各絶対点に記憶のための名称を割り当てる。各名称は例えば 、その名称がある行の、英語による名称の最初の文字と、２桁の番号とを含む。 新しい種類の服または新しいスタイルの服を作る時には、新しい分類名１１を 作ることが必要となることがある。該分類名は何もないところから作成されるこ とがあり、該作業は通常、ソフトウェアの設計者に限定される。分類名は例えば エディタによって入力され、好ましくは、テキスト要素のための入力マスクを含 む。好ましくは、グラフィックエディタにより、分類名の絵文字と、ならびに新 規分類名の表示および後の変更が可能な図を作ることが可能である。好ましくは 、グラフィック手段により、分類名の要素、図、テキスト要素（英数字）間の関 係を設定する。 新規分類名の検討にあたっては、以下の段階を経る。 − 服の種類の識別 − 該種類の服のグレーディングに必要な体格値全てについての調査 − 該種類の服の構成部分の識別 − 該種類の服の各構成部分について、関連体格値の識別と、関連体格値から 絶対点への移行 − 各構成部分について、各体格値についての２つのサイズ間のピッチの百分 率比率と、その方向と、あるサイズから次のサイズに移行するのに構成部分が受 けなくてはならない比率の識別 − 異なる構成部分に適用された体格値のピッチの比率全体が１００％のピッ チを与える、各体格値についての、全体標準服における統一性の検証 − 大容量メモリへの分類名の記録 また、既存の分類名を変更することもできる。該作業は、ユーザがアクセスで き、いかなる情報処理知識も必要としないことが好ましい。 新しい種類の服または新しいスタイルの服を作る際、パラメータを変更または 補完して、近似の服の分類名を変更すること が可能である。第６図の例では、分類名番号ｋを変更して分類名番号Ｍ＋１を作 成している。グレーダは、テキストエディタ、ダイアログボックス、および／ま たはグラフィック手段により、分類名の諸要素を変更する。グレーダは新しい分 類名に名称を割り当て、例えば、服の異なる構成部分間におけるサイズ間の変移 量の分布を変更する。 同様に、婦人用上着についての分類名を充実化することにより婦人用チェック 柄上着についての分類名を生成するので、グレーディングにより、可能な場合に はいつでも、各構成部分がもっぱらチェック柄を分離する線に沿って裁断される 服のサイズが提供される。 変形例では、エンドユーザが、標準服の異なる構成部分についての体格値ピッ チの分布を変更することにより、新規分類名を作成することができ、すなわちこ れは、服の構成部分に適用するピッチの百分率の値（構成部分に適用する体格値 の増分）を変更することである。 得られた新しい分類名は、基本分類名と同じ構成を有する。服の構成部分に関 する体格値のピッチの百分率における分布だけが変更されたかも知れない。 そのような場合、低品質のグレーディングをもたらし得る分類名を生成する可 能性が制限される。 分類名１１の好ましいグラフィック表示を第７図を示す。該表示は、標準服の 構成部分８０に適用される。四角８１は、衣服一覧表１０の値の変化に従った、 サイズに伴う異なる寸法の変移を示す。分類名１１により、服の異なる特徴点に ついて該変移量の分布が得られる。 分類名を変更する場合には、グレーダは、変更する分類名の四角８１のうちの １つを選択し、構成部分８０の該地点に割り当てられた寸法変移量（サイズの関 数）の新規百分率を情報システムに指示する。この情報は、例えばキーボードに よって入力されるか、例えばグラフィックタブレットまたはマウスなどの指示装 置によって指示される。 このようにして変更された分類名の結果の表示により、グレーダによる目視評 価が可能である。好ましくは、第７図の表示は、ある服のグレーディングを行う のに使用する分類名の選択を行うグレーダによって行われる。 好ましくは、第５図に例示するように、本発明による情報処理システムは、通 常の服や、顧客が望む単数または複数の部門 の分類名１１を伴った状態で顧客に納入される。また、システムには単数または 複数の体格値一覧１０が同梱される。好ましくは、体格値一覧１０および分類名 １１は、データベース１２内にひとまとめにされる。勿論、データベース１２は 、第６図に例示するように、新規分類名を追加することができる。 第８図では、新規分類名１１によりデータベース１２の充実化例を見ることが できる。 １６０でグレーダは、分類名に関する活動分野を指定する。 ６１に移る。 ６１で、検証する一覧の全サイズを指定する。 ６２に移る。 ６２で、グレーダは、新規分類名作成の際基本となる体格値一覧１０を選択す る。 ６３で、グレーダは、新規分類名作成の際基本となる服を選択する。好ましく は、理論服とする。このような理論服の１例の構成部分を第１１図に例示する。 ６４に移る。 ６４で、本発明によるソフトウェア１３は、大容量メモリおよび／またはデー タベースから中央記憶装置への理論服の異な る構成部分の記述ファイルのロード要求を、グラフィックステーションのオペレ ーティングシステムに知らせる。 ６５に移る。 ６５で、グレーダは、変更する分類名１１を選択する。 ６６に移る。 ６６で、本発明によるソフトウェア１３は、大容量メモリおよび／またはデー タベースから中央記憶装置への変更する分類名１１のロード要求を、グラフィッ クステーションのオペレーティングシステムに知らせる。 ６７に移る。 ６７で、本発明によるソフトウェア１３は、変更する分類名によって選択した 服に対する増分の割り当てを行う。 ６８に移る。 ６８で、本発明によるソフトウェア１３は、異なるサイズについて、第１１図 に例示するような増分値８１で充実化した理論服をモニタ１４上に表示する。 ６９に移る。 ６９で、本発明によるソフトウェア１３はグレーダに、新しい分類名を認可し たいかどうかを尋ねる。 ＮＯであれば、７０に移る。 ７０で、グレーダは、例えば服の異なる構成部分間および服の異なる特徴点間 での増分の分配を変更することにより、分類名を変更する。該変更は、ダイアロ グボックス、テキストエディタ、またはマウスを介して、グラフィックステーシ ョンに伝えられる。 ６７に移る。 ＹＥＳであれば、７１に移る。 ７１で、本発明によるソフトウェア１３はグレーダに、新しい分類名を登録し たいかどうかを尋ねる。 ＹＥＳであれば、７２に移る。 ７２で、グレーダは、異なる追加情報および特に新しい分類名の名称および組 み合わされる服の種類を指示する。本発明によるソフトウェア１３は、大容量メ モリおよび／またはデータベース１２から中央記憶装置への新しい分類名の登録 要求を、グラフィックステーションのオペレーティングシステムに知らせる。 ７３に移る。 ＮＯであれば、再度７３に移る。 ７３で、本発明によるソフトウェア１３はグレーダに、新しい分類名を作成し たいかどうかを尋ねる。 ＹＥＳであれば、１６０に移る。 ＮＯであれば、７４に移る。 ７４で、本発明によるソフトウェア１３の新規分類名作成モジュールから出る 。 − 分類名の処理 分類名は、ある種類の服の中における関連性の記述を含む。 ある１つの分類名は、該種類の服のグレーディングに関わる体格値全ての一覧を 含む。 分類名は、体格値（位置、向き）に関し各構成部分に関わる絶対点の一覧を含 む。 分類名は、各構成部分について、該構成部分の点に適用する、２つのサイズ間 の体格値のピッチの比率（百分率）を含む。 分類名は例えば、服の構成部分に対する体格値のピッチの％分布を変化させる ことにより変更することができる。 好ましくは、分類名の処理および変更はエキスパートシステムによって行われ る。 分類名は、独立した情報処理ファイルとして、データベース レコードとして、またはエキスパートシステムのルールベースの集合体および／ または事実ベースの事実として登録することができる。分類名全てに適用される 一般ルールは例えば、以下のような種類のものである。 ルール１： あらゆる体格値について、構成部分の増分の合計は、対応する体格値一覧のピ ッチの１００％に等しい。 女性部門の上着に適用可能なルールは以下通りである。 ルール２： 服の前身頃の増分の変化量＝−（服の後身頃の増分の変化量） 男性用ブレザーについてのルールの例は以下の通りである。 ルール３： 前身頃の増分の変化量＝スモールサイドの増分の変化量５０％＋後身頃変化量 ５０％ 男性用乗馬服の分類名についてのルールの例は以下の通りである。 ルール４： 前身頃の増分の変化量＝後身頃変化量 スモールサイドの増分の変化量＝０％ 今度は、例えばズボンなどの衣服についての、第５図に例示するようなグレー ディングについて説明する。グレーダは、グレーディングを行う服を選択する。 グレーディングソフトウェア１３は、オペレーティングシステムを介して、グラ フィックステーションの中央記憶装置に、グレーディングを行う服の構成部分全 てについての幾何学的形状７をロードする。グレーダは、対象とする母集団およ び／または処理が行われる服に対応する、適用する服一覧１０および、ズボンに 対応する分類名１１を選択する。第５図の図示例では、グレーダは、体格値一覧 １０第３番と、分類名１１第２番を選択した。グレーディングソフトウェア１２ は、該データを基にして、服ファイル８のグレーディング９を作成する。該段階 は、ソフトウェアがルールを計算し／または、少なくとも服の構成部分の絶対点 などの異なる特徴点に適用する限り、全自動で行われる。分類名１１が、服の異 なる構成部分に割り当てるサイズのピッチの百分率に関する情報を内蔵する限り においては、ルールは自動的に適用される。 対象とする母集団によっては、体格値一覧１０を取り替える必要が生じること がある。例えば、西欧、東方諸国、またはア ジア諸国の住民では、必ずしも同一の体格値を有しているとは限らない。このよ うにグレーダは、ある特定の市場については、体格値一覧１０第２番を選択し、 特定の市場に対応する第２服ファイル８を作成する。 好ましくは、本発明によるソフトウェア１３は、例えばＣＲＴ画面１４上に、 グレーディングされた服の外観を表示する手段を含む。該表示は例えば、得られ る結果を検証するための服ファイル８が作成される前に実施することができ、場 合によっては、充分な満足が得られないグレーディングを拒否することができる 。 ソフトウェアは、服の構成部分のグレーディングを行う特有部分を識別する。 好ましくは、分類名において該識別は完全に自動であって、割り当てられた点 を読むことから成る。しかしながら、グレーダの補助により、グレーディングを 行う特徴点を選択することは、本発明の範囲を逸脱しない。 好ましくは、本発明による特徴点の自動識別方法は、服の幾何学的形状を記憶 するファイル７の構造および内容に依存する。 本出願人が販売するＣＡＤステーションによって作成される 「基本イメージ」と呼ばれるファイルに対応する最も好適な場合、幾何学的形状 を記憶するファイルは、各点の識別（名称）はないものの、服の特徴点の配置お よび各構成部分の方向についての情報を含む。したがって、幾何学形状上で、分 類名１１に含まれている点の一覧表の各点を識別するだけでよい。点はその絶対 位置により識別することが可能である。これは、第９図の例えばＷＯ１，ＷＯ３ 、ＷＯ４、ＷＯ２、Ａ０２およびＡ０１のように、服の構成部分の角に位置する 点の場合でも難しさをもたらさない。 好ましくは、その他の点は、既に識別されたいくつかの点に対する相対位置に より識別される。好ましくは、分類名１１に含まれる相対位置についての情報を 基にして、識別された点の位置の一貫性を検証する。 例えば、点Ａ０３、Ａ０４は、点Ａ０１、Ａ０２間の中間にある。サイドライ ンは点Ａ０３、Ａ０４、Ｈ０３、Ｈ０４を結んでいる。ニーラインはアンクルラ インに平行であり、体格値一覧から推論される距離のところに位置する。 幾何学的形状を記憶するファイル７が、服の構成部分の方向についての情報を 含まない場合、本発明による情報処理システ ムのソフトウェアが、分類名１１内に含まれる情報を基にして、既知の二次元形 状認識アルゴリズムにより、服の構成部分の方向を識別する。 その他の段階は前記方法と同様である。 変形例では分類名は、異なる特徴点の位置についての情報を伴った、処理する 服の異なる構成部分の幾何学的形状を含む。実際の服の特徴点は、処理される服 の理論構成部分および実構成部分の輪郭の重ね合わせを行う比例相似および／ま たは変形により、識別または判定される。理論構成部分の特徴点は、服の実構成 部分上に移動される。すなわち、幾何学的形状を記憶するファイル７が特徴点の 位置を含む場合、分類名の理論服の対応する点に最も近い実服の点が、名称をは じめ、理論服の点の全ての特性を継承する。 第１０図では、ある服の異なる構成部分の異なる絶対点に適用可能なルールを 生成するための、本発明によるシステムの使用例を見ることができる。 １５では、グレーダが、処理する服の属する部門を選択する。これは例えば、 男性用既成服製造部門、女性用既成服製造部門、あるいは子供用既成服製造部門 である。勿論、ソフトウェアは モジュール単位で売ることができ、１つの部門のみをワークステーションに移植 することができる。そのような場合、グレーダがデータベースから体格値一覧１ ０を選択する段階１６に直接移る。該一覧は、好適な方法で最適化された（一定 ピッチ）衣服を製造しようとする、対象母集団に対応する。好ましくは、選択さ れた体格値一覧は、ワークステーションの中央記憶装置にロードされる。 例えば上着、ズボンなど、グレーディングを行う服の種類を選択する段階１７ に移る。グレーダが選択することにより、選択された服の種類に結合されている 分類名がロードされる。変形例では、グレーダが、例えば複数のスタイルの上着 に対応する複数の分類名の中から選択する。 典型的には、分類名１１は、 − 分類名が結合される服の種類 − 該種類の服についての適切な体格値の一覧表１８ − 服の構成部分一覧表１９ − 服の各構成部分についてグレーディングを行う特徴点の一覧表 − 服の各構成部分に割り当てるサイズ変化の百分率２１ − 被処理点における、服の構成部分の寸法変化の方向についての情報。第７ 表の分類名に対応する図示例では、該情報は、原点２２における方向点２３、お よび変化符号、２８に図示するｘ軸およびＹ軸への投影を含むベクトルによって 与えられる。 第７表の分類名の８段目は寸法変化の方向を示す。 第７表の分類名の９段目は寸法変化に対応する軸を示す。 勿論、例えば直交座標系または極座標系において、特に、各点についての変化 の向きおよび方向を直接指示する等、点の変化についての異なった記載を含む分 類名を使用しても、本発明の範囲を逸脱しない。 したがって分類名１１は、ある種類の服についての情報を含む。該情報は、体 格値一覧に含まれるデータを使用するためにも、一覧内でいくらかの情報が欠け ている場合それを補完するためにも利用することができる。 被処理服の適当な体格値１８を基にして、体格値一覧１０から、服の異なるサ イズに相当する適当な体格値が２４で抽出される。 ２５で、連続する２つのサイズについて処理される体格値間の差に相当するピ ッチが計算される。２９で、２６で計算されたピッチを割り当て％２１を乗ずる ことにより、被処理点について、あるサイズに関する増分値が決定される。 服の各構成部分の各点に組み合わされたグレーディングルールに名称２７を与 える。ルールの名称２７は、被処理点の名称２０に対応する。したがって、第１ ４図のように、ルールの割り当ては自動で行うことができる。 ある点、かつ全サイズについて増分を計算することにより、該点についてのグ レーディングルール３０を作ることができる。このようにして、ある服の特徴点 全てについてのグレーディングルールの集合を作る。 勿論、各サイズについて全点の増分値２９の計算を行わず、服の各点について グレーディングルール３０を直接計算しても、本発明の範囲を逸脱しない。 第１１図では、ある服の異なる構成部分の異なる点へのルー ルの割り当て例を見ることができる。 ３１で、グレーダは、本発明によるグレーディングシステムに、グレーディン グを行う服の名称を指示する。 ３２に移る。 ３２で、本発明によるグレーディングソフトウェア１２は、グラフィックステ ーションのオペレーティングシステムに、服の異なる点の幾何学的形状７を中央 記憶装置にロードする要求を投入する。 ３３に移る。 ３３で、処理する服の構成部分のカウンタＰｉを初期化する。 ３４に移る。 ３４で、処理した服の構成部分数だけカウンタを増分し、処理した構成部分の 幾何学的形状をロードする。 ３５に移る。 ３５で、ソフトウェアは、服の構成部分のうちのグレーディングを行う特徴点 を識別する。 ３６に移る。 ３６で、グレーディングを行う構成部分のグレーディングを行う点のカウンタ Ｐを初期化する。 ３７に移る。 ３７で、グレーディングを行う点のカウンタを増分する。 ３８に移る。 ３８で、処理する点に、対応するルールの名称を割り当てる。 割り当てられた点と対応するルールとが同一の名称を有する好ましい例の場合 、ルールの自動割当ては、読出しと書込みにだけになる。しかしながら、特に、 処理する構成部分の幾何学的形状およびそれに割り当てるルールを分析すること による、グレーダによるルールの割り当てあるいは点の自動認識も、本発明の範 囲を逸脱しない。 ３９に移る。 ３９で、本発明によるソフトウェア１３は、グラフィックステーションのオペ レーティングシステムに、大容量メモリおよび／またはデータベースから、被処 理点に割り当てられたルールを読み出す要求を投入する。 ４０に移る。 ４０で、服の構成部分の最終特徴点の処理の途中であったかどうかを検証する 。 ＮＯであれば、３７に移る。 ＹＥＳであれば、４１に移る。 ４１で、本発明によるソフトウェア１３により、オペレータは、グラフィック ステーションのオペレーティングシステム内の、被処理構成部分の異なる点のル ールを含む被処理服の構成部分のグレーディングについての服ファイル８への記 録要求を投入することができる。 勿論、段階３９後にルールの割当て段階４１を実行しても、本発明の範囲を逸 脱しない。 ４２に移る。 ４２で、服の最終構成部分の処理の途中であったかどうかを検証する。 ＮＯであれば、３４に移る。 ＹＥＳであれば、４３に移る。 ４３で、服のグレーディングを終了する。 処理を行う別の服があるかどうか検証するか、本発明によるソフトウェア１３ の該モジュールから出る。 第９図は、ロングスカートの２つの構成部分の異なる絶対点へのルール９の割 当てについてのグラフ表示である。別の２つの対称な構成部分が、スカートの反 対側（図示せず）を構成す る。 本発明によるシステムにより、割り当てるルールを決定する第１段階と該ルー ルを好ましくは自動的に服の点に割り当てる段階とを含むロットグレーディング も、服の各割り当て点について直接ルールを決定するダイナミックグレーディン グも行うことができる。ロットグレーディングは、複数の服について予め計算さ れたルールを再使用できる限り、より高速であることがある。ロットグレーディ ングは、服の点が複雑な変化を受けない限り、優れた結果をもたらす。 ダイナミックグレーディングは、特にプリーツＰを含む服における場合など、 服の幾つかの点が複雑な変化を受ける時も含め、どんな場合でも優れた結果をも たらす。プリーツを含む服に関するダイナミックグレーディングの１例を第１３ 図に図示する。図示例では、グレーディングが行われた各点についての合計増分 は、被処理点に割り当てられた異なる軸に沿った基本増分のベクトル合計に等し い。 第１３ａ図では、点ＷＯ４、ＢＯ４、ＸＯ４、ＥＯ４、ＦＰ１、ＦＰ２および ＮＯ４に増分８２を割り当てることにより、幅方向のグレーディングを行う。該 グレーディングは、関連増 分の分類名内に示された％値を、Ｙ軸に沿って各割り当て軸に適用することによ り行われる。 第１３ｂ図では、Ｘ軸に沿って長さ方向のグレーディングを行う。バストの寸 法変化に相当する点ＦＰ１およびＮＯ４に対し増分８３が割り当てられる。該変 化は、第７頚骨と背中側のウェスト間の距離を測定することにより、体格値一覧 １０内に与えられる。体格値一覧１０は、前身頃上の体格値を含むこともできる 。含まない場合には、体格値一覧１０内で使用可能な情報を基にして該情報を推 論する方法を分類名が示す。例えば、婦人用衣服の場合、分類名は、前身頃につ いての増分は後身頃の増分の１．５倍でなくてはならないことを示すが、後者は 体格値一覧１０内で常時使用可能である。このように、本発明によるシステムに より、分類名に含まれる服についての知識を介して、使用可能なデータの有効活 用が可能となるばかりでなく、体格値一覧１０内である情報が入手できない場合 でもグレーディングを行うことができる。 標点ＯＸＹが正規直交標点である限り、Ｘ軸に沿うグレーディングは、Ｙ軸に 沿うグレーディングとは完全に独立している。したがって、第１３ａ図の幅方向 の２段階のグレーディングと、 第１３ｂ図の長さ方向のグレーディングに介入しようとすれば介入できたであろ う。 一方、長さ方向および幅方向のグレーディング後は、第１３ｃ図に例示するよ うな、別の軸に沿ったグレーディングを実施するのが好ましい。幅方向ですでに グレーディングが行われた点ＦＰ２（増分８２）に増分８４を割り当てる。この ようにして増分８４は、第１３ｃ図に点線で示す第１３ａ図の軸ＢＯ９ ＦＰ２ と同一ではない第１３ｃ図の軸ＢＯ９ ＦＰ２に沿って整列され、次に、第１３ ｃ図の点ＥＯ４の位置を基にして（増分８２を考慮して）、第１３ｃ図の軸ＢＯ ９ ＦＰ２に平行に、点ＥＯ４のグレーディングが実行される。プリーツＰが存 在する場合、点ＦＰ１における肩幅の寸法増加は軸ＮＯ４ＦＰ１に沿って行わな ければならない（増分８５）が、ＦＰ２では、軸ＦＰ２ ＥＯ４に沿って行わな ければならない（増分８６）。例えば、ピッチの半分を点ＦＰ１に割り当て、残 り半分を点ＥＯ４に割り当てなければならない。 点ＦＰ１およびＮＯ４が受ける増分８３が必ずしも同一でない場合には、軸Ｎ Ｏ４ ＦＰ１の向きは必ずしも第１３ｂ図の向きと同じでなくてもよい。 肩幅の残りの部分のグレーディング（この場合は５０％）により、増分８４に よる変更を考慮して、軸ＦＰ２ ＥＯ４に沿った点ＥＯ４において増分８６が形 成される。 勿論、逆の順序で計算を行うことが可能である。その場合、増分８４の向きは 、増分８６によってもたらされる変更を考慮しなければならない。 該グレーディングによって生じる増分は、異なる数学的記号に変換することが でき、特にＸ軸およびＹ軸上に投影することができる。 第１３図に図示する方法により、サイズに伴う各個人のエンベロープの変化に 追随するための服の二次元表面の複雑な変化の場合、各点について最適化された グレーディングルールを生成することにより、グレーディングの品質を顕著に向 上させることが可能である。その結果、最高品質の衣服ができ上がる。 本発明によるシステムの好ましい例では、特権軸の標点ＸＹを採用した。Ｘ軸 は例えば服の丈に相当し、Ｙ軸はＸ軸に対し直角である。このように、サイズと 共に服の絶対点が正規変化する場合は、グレーディングの計算は簡素化された。 さらに、特に、本出願人が販売するＣＡＤシステム等、既存の服飾ＣＡ Ｄシステムにおいて採用されている手順が踏襲されている。しかしながら、特権 軸を有さない情報処理システムを利用しても、本発明の範囲を逸脱しない。その 場合、第１３ｃ図に図示するように、ベクトルの向きを考慮しながら、ベクトル の加算により、任意の軸に沿って増分の成分を使用する。この場合、計算の増加 分は、高い演算能力を有する単数または複数の最新のマイクロプロセッサを含む ワークステーションがサポートする。 また、グレーディングルールは、以下のような種類のルールを利用するエキス パートシステムによって決定することができる。 ルール１： 絶対点に対する増分＝（通常サイズについての一覧の体格値のピッチ）×（構 成部分に対し適用される％） ルール２： 増分軸＝（方向点−原点）の方向および進行方向 増分軸＝Ｘ軸の場合、 Ｘにおける増分＝軸増分および増分Ｙ＝０ または、増分軸＝Ｙ軸であれば Ｙにおける増分＝軸増分および増分Ｘ＝０ ルール３： （増分軸がＸ軸とは異なりかつ増分軸がＹ軸とも異なる）場合は、ダイナミッ クグレーディング 原点絶対点および方向絶対点により構成部分上で増分軸を探す。 Ｘにおける増分＝Ｘ軸への投影（増分値は増分軸にしたがう） Ｙにおける増分＝Ｙ軸への投影（増分値は増分軸にしたがう） ルール４： （ｊ＝０）が基準サイズである。 変移量Ｘ（サイズｉ）＝合計（ｊ＝０〜ｉ）増分Ｘ（サイズｊ） 変移量Ｙ（サイズｉ）＝合計（ｊ＝０〜ｉ）増分Ｙ（サイズｊ） エキスパートシステムは、市販の人工知能言語で開発することができるが、好 ましくは、同じく市販のエキスパートシステム生成システムで開発する。 第１２図は、本発明のグレーディングシステムの第２の実施態様による服のグ レーディングを示す図である。 ４４で、グレーダは、情報処理システムに、作業を行う部門 名と製造を希望するサイズを指示する。 ４５に移る。 ４５で、グレーダは、情報処理システムに、グレーディングを行う服の名称を 指示する。好ましくは、例えばマウス型のような指示装置により、グレーディン グを行う服のファイル名をクリックする。 ４６に移る。 ４６で、本発明によるソフトウェア１３は、処理する服の異なる構成部分の記 述ファイルの、大容量メモリおよび／またはデータベースから中央記憶装置への ロード要求を、グラフィックステーションのオペレーティングシステムに知らせ る。 ４７に移る。 ４７で、本発明によるソフトウェア１３は、グレーディングを行う服の種類に 対応する分類名１１の、大容量メモリおよび／またはデータベースから中央記憶 装置へのロード要求を、グラフィックステーションのオペレーティングシステム に知らせる。 ４８に移る。 ４８で、本発明によるソフトウェア１３は、グレーディング ルールを割り当てなければならない特徴点を、好ましくは自動でおよび／または 分類名の読み出しにより決定する。 ４９に移る。 ４９で、本発明によるソフトウェアは、グレーディングルールを適用しなけれ ばならない特徴点を、好ましくは自動で決定する。 ５０に移る。 ５０で、グレーダは、本発明によるグレーディング情報処理システムに、利用 する体格値一覧１０を指示する。 ５１に移る。 ５１で、本発明によるソフトウェア１３は、既選択体格値一覧１０のデータの 、大容量メモリおよび／またはデータベースから中央記憶装置へのロード要求を 、グラフィックステーションのオペレーティングシステムに知らせる。 ５２に移る。 ５２で、グレーディングを行うサイズのカウンタを初期化する。 ５３に移る。 ５３で、グレーディングを行ったサイズ数だけカウンタを増 分する。 ５４に移る。 ５４で、グレーディングを行う服の異なる構成部分の特徴点のカウンタを初期 化する。 ５５に移る。 ５５で、処理を行った特徴点数だけカウンタを増分し、４８で決定された現在 の特徴点に対応する情報を分類名内で探す。 ５６に移る。 ５６で、本発明によるソフトウェア１３は、既処理サイズの既処理点の増分を 計算する。本発明によるソフトウェア１３は、体格値一覧１０から、例えば、図 示例内のサイズ３８に対するおよび隣接サイズまたは基準サイズに対応する体格 値１など、既処理サイズの既処理点に対応する体格値を抽出し、例えば割り当て ピッチの百分率および服の構成部分の寸法変化の方向等、該点に適用するデータ を使用分類名１１から抽出する。本発明によるソフトウェア１３は、サイズに応 じて点に割り当てる増分および、場合によってはＸ軸およびＹ軸上への投影を計 算する。好ましくは、点に関して計算された増分は、服ファイル８のグレーディ ング９内に保存される。 ５７に移る。 ５７で、服の最終特徴点の処理の途中であったかどうかを検証する。 ＮＯであれば、５５に移る。 ＹＥＳであれば、５８に移る。 ５８で、グレーディングの最終サイズの処理を行ったかどうかを検証する。 ＮＯであれば、５３に移る。 ＹＥＳであれば、５９に移る。 ５９で、ソフトウェアは、グレーダが別の体格値一覧を服に適用したいかどう かを尋ねる。 ＹＥＳであれば、５０に移る。 ＮＯであれば、６０に移る。 ６０で、服のグレーディングを終了する。 グレーダは、別の服のグレーディングを行うか、本発明によるソフトウェア１ ３から出ることができる。 本発明による情報処理システムにより、服ファイルの完全自動グレーディング も、各段階でグレーダが認証を行うインタラクティブ作動も可能である。前者の 場合、使用する一覧を入力 または選択し、使用する分類名を選択し、システムに、基本幾何学的形状ファイ ルを与える。場合によっては、例えば、異なるサイズについての袖丈または上着 丈など、服に課す制約により、一覧を充実化する。システムは、計算の終了次第 、服のグレーディングを生成する。 後者の場合、熟練グレーダは、グレーディングの各段階を検証し認証すること ができる。また、非熟練グレーディングであっても、教育および研修の目的で、 グレーディングの推移の諸段階を追うことができる。 本発明による情報処理システムは、例えば、コンピュータ支援による衣服設計 グラフィックステーションに移植される。

【手続補正書】 【提出日】１９９６年４月２５日 【補正内容】 （１）明細書中、第３頁第４行目に「受け入れられない。」とあるを「受け入 れられない。仏国特許出願公開第２５６１８０１号は、体格値一覧から計算され た服の種々のサイズ間の比例相似係数と、補足一覧表中に格納された矯正係数と の積に等しい係数を用いる服の自動グレーディングの情報処理システムを記載し ている。」と補正する。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ)，ＡＭ，ＡＴ， ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，Ｃ Ｚ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＪＰ ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＵ，ＬＶ， ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，ＮＬ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，Ｐ Ｔ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＴ ，ＵＡ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．中央処理装置と、表示手段（１４）と、入／出力手段と、オペレーティング システムを記憶する記憶手段とを含む、服のグレーディング情報処理システムで あって、前記記憶手段がさらに、少なくとも１つの体格値一覧（１０）と、服の 構成部分の特徴点の移動量と服の型に伴う体格値の変化との間の少なくとも１つ の関連性（１１）と、該関連性からグレーディングルールを推論するソフトウェ ア（１３）とを含むことを特徴とするシステム。 ２．グレーディングを行う服の異なる構成部分の異なる点にグレーディングを行 うを適用するための手段を含むことを特徴とする、請求の範囲第１項に記載の服 のグレーディング情報処理システム。 ３．ソフトウェア（１３）が、服について複数のグレーディングを導くための複 数の体格値一覧（１０）により、服の構成部分の特徴点の移動量と服の型に伴う 体格値の変化との間の同一の関連性（１１）を利用することができることを特徴 とする、請求の範囲第１項または第２項に記載の服のグレーディング情 報処理システム。 ４．前記グレーディングソフトウェア（１３）が、服の構成部分の特徴点の移動 量と服の型に伴う体格値の変化との間に新しい関連性（１１）を生成するための 手段を含むことを特徴とする、請求の範囲第１項から第３項のいずれか一項に記 載の情報処理システム。 ５．少なくとも１つの体格値一覧（１０）と、服の構成部分の特徴点の移動量と 服の型に伴う体格値の変化の間の少なくとも１つの関連性（１１）とを格納する データベース（１２）を含むことを特徴とする、請求の範囲第１項から第４項の いずれか一項に記載の情報処理システム。 ６．本発明はまた、ある服の構成部分の特徴点として、ある体格測定表（１０） の測定点に対向すべき点が使用されることを特徴とする、請求の範囲第１項から 第５項のいずれか一項に記載の情報処理システム。 ７．服の構成部分の特徴点の移動量と服の型に伴う体格値の変化との間の関連性 が、服の各構成部分の各特徴点に割り当てるべきサイズ変化百分率（２１）に関 する情報を含むことを特徴とする、請求の範囲第１項から第６項のいずれか一項 に記載の 情報処理システム。 ８．服の構成部分の特徴点の移動量と服の型に伴う体格値の変化との間の関連性 （１１）が、特徴点の移動量に与えるべき方向に関する情報を含むことを特徴と する、請求の範囲第７項に記載の情報処理システム。 ９．グレーダとの対話メニューを含む、特にグラフィックインタフェースなどの インタフェースを含むことを特徴とする、請求の範囲第１項から第８項のいずれ か一項に記載の情報処理システム。 １０．活動分野、服の標準体格値、服の種類・・・について、処理に必要なデー タを表す絵文字をグラフィック画面に表示するための手段と、表示された異なる グラフィッタ要素のオペレータによる指示手段と、該指定を情報システムの命令 またはコマンドとして解釈する手段とを含むことを特徴とする、請求の範囲第１ 項から第９項のいずれか一項に記載の情報処理システム。 １１．服の構成部分の特徴点の移動量と服の型に伴う体格値の変化との間で利用 する関連性（１１）の選択をグレーダに与えるメニューを含むことを特徴とする 、請求の範囲第９項または 第１０項に記載の情報処理システム。 １２．利用する体格値一覧（１０）の選択をグレーダに与えるメニューを含むこ とを特徴とする、請求の範囲第９項から第１１項のいずれか一項に記載の情報処 理システム。 １３．グレーディングの結果のグラフィック表示手段（１３、１４）を含むこと を特徴とする、請求の範囲第１項から第１２項のいずれか一項に記載の情報処理 システム。 １４．中央処理装置が、コンピュータ支援衣服設計グラフィックステーションで あることを特徴とする、請求の範囲第１項から第１３項のいずれか一項に記載の 情報処理システム。 １５．少なくとも３つの連続するサイズを含むサイズ範囲上において連続するサ イズ間に、少なくとも１つの体格値の変化を均一に分布させるよう、体格値一覧 （１０）を変更するための手段を含むことを特徴とする、請求の範囲第１項から 第１４項のいずれか一項に記載の衣服のグレーディング情報処理システム。 １６．記憶手段が格測定値一覧（１０）の変更における許容公差を記憶すること と、前記許容公差を超える変更を禁止するための手段を含むことを特徴とする、 請求の範囲第１項から第１ ５項のいずれか一項に記載のグレーディング情報処理システム。 １７．特に、異なる特徴点に割り当てられた移動の百分率を変更するなど、服の 構成部分の特徴点の移動量と服の型に伴う体格値の変化との間の関連性（１１） を変更する手段を含むことを特徴とする、請求の範囲第１項から第１６項のいず れか一項に記載の情報処理システム。 １８．グレーディングを行う服の各特徴点に、前記特徴点に割り当てられた名称 と同じ名称を含むルールを割り当てる手段を含むことを特徴とする、請求の範囲 第２項から第１７項のいずれか一項に記載の情報処理システム。 １９．対応する名称を割り当てるため、服の異なる構成部分の異なる特徴点の場 所を認識するための手段、特にエキスパートシステムを含むことを特徴とする、 請求の範囲第１項から第１８項のいずれか一項に記載の情報処理システム。 ２０．服の構成部分について直接グレーディングを行うを作成する手段を含むこ とと、服のある特徴点が複数の移動をうけることと、該複数の移動によって生じ る移動量を判定するための手段を含むことを特徴とする、請求の範囲第１項から 第１９項のいずれか一項に記載の服のグレーディング情報処理システム。 ２１．服の構成部分の特徴点の移動量と服の型に伴う体格値の変化との間の関連 性（１１）が記憶されている知識ベースを含むエキスパートシステムを含むこと を特徴とする、請求の範囲第１項に記載の服のグレーディング情報処理システム 。 ２２．ある一覧の異なるサイズ間のピッチの分布の統一性を確保するエキスパー トシステムを含むことと、エキスパートシステムがグレーダに最適統一一覧を提 案することを特徴とする、請求の範囲第１項から第２１項のいずれか一項に記載 の服のグレーディング情報処理システム。 ２３．グレーディングを行うために使用する一覧が、適切な体格値を含んでいな い場合、エキスパートシステムが、同一の一覧の別の体格値を基にして適切な体 格値を判定することを特徴とする、請求の範囲第２１項または第２２項に記載の 服のグレーディング情報処理システム。 ２４．グレーディングを行う服の特徴点の認識を行うエキスパートシステムを含 むことを特徴とする、請求の範囲第１項から第２３項のいずれか一項に記載の服 のグレーディング情報処理システム。 ２５．エキスパートシステムが、服の構成部分の特徴点の移動 量と服の型に伴う体格値の変化との間の関連性（１１）を含むベースを含むこと と、エキスパートシステムが、グレーディングを行う服の異なる特徴点に適用す るグレーディングを行うを推論することと、認識された特徴点にエキスパートシ ステムがグレーディングルールを適用することを特徴とする、請求の範囲第２４ 項に記載の情報処理システム。 ２６．ａ）コンピュータの中央記憶装置に、グレーディングを行う服の異なる構 成部分の幾何学的形状、体格値一覧（１０）、服の構成部分の特徴点の移動量と 服の型に伴う体格値の変化との間の関連性（１１）をロードすることと、 ｂ）服の連続するサイズの体格値間のピッチを計算することと、 ｃ）服の構成部分の特徴点の移動量と服の型に伴う体格値の変化との間の関連 性（１１）と、体格値一覧（１０）とから、グレーディングを行う服の異なる構 成部分の異なる特徴点に適用するグレーディングルールを推論することと、 ｄ）段階ｃ）で決められたグレーディングルールを、服の異なる特徴点に適用 することと、 ｅ）得られたグレーディングを大容量メモリおよび／または データベース内に記憶すること、 とから成る段階を含むことを特徴とする、請求の範囲第１項から第２５項のいず れか一項に記載の情報処理システムを使用する服のグレーディング方法。