JP6265811B2 - ドローモデル生成方法及びドローモデル生成システム - Google Patents

ドローモデル生成方法及びドローモデル生成システム Download PDF

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Description

本発明は、ドローモデル生成方法及びドローモデル生成システムに関する。詳しくは、プレス成形品を成形するためのドローモデルを生成するドローモデル生成方法及びドローモデル生成システムに関する。
自動車のアウタパネルやルーフパネルなどのパネル製品は、所望の製品形状をかたどった金型で一の板材を加圧してプレス成形品を成形し、このプレス成形品から製品部分を切り取った後、縁部を曲げてフランジ部を形成したり、ボルトが挿通する孔を空けたりすることにより形成される。このようなパネル製品では、実際に製造する製造工程の前に、製造ラインの設計が行われる。
具体的には、製品形状のデザイン設計が行われると、このデザイン設計からプレス成形品のドローモデルを生成し、CAE(Computer Aided Engineering)によるモデル形状評価を行うことで、デザインされた形状が実際にプレス加工可能であるか確認することとしている。
ここで、図12を参照して、製品形状とドローモデルとの関係について説明する。ドローモデル9は、車種に合わせてデザインされた製品部91と、切り落とすことを想定した余肉部93と、金型で加圧する際に皺押さえすることを想定したダイフェース部95と、を含んで構成される。
デザイン設計が成されると製品形状が得られるため、ドローモデル9の製品部91はデザイン設計と共に生成することができる。また、ダイフェース部95は、皺押さえを想定した部分であるため基本的に略平面であり比較的容易に生成することができる。一方、余肉部93は、プレス加工に応じて変形する部分であるため、ドローモデル9の生成では、余肉部93の生成に多くの時間がかかっている。
また、CAEによるモデル形状評価が良好でない場合、余肉部の修正とCAEによる解析とを繰り返す必要があり、膨大な時間がかかってしまう。そこで、近年では、余肉部の形状を所定のテンプレートから選択することで、CAEによる品質の保証されたドローモデルを短時間で設計できるモデル設計システムが知られている(特許文献1)。
特開2009−104456号公報
ところで、製造ラインの設計では、板材を加圧する力や金型の形状といった製品形状を成形するためのプレス加工パラメータの設計に加え、板材を搬送する搬送負荷検討におけるハンドリングツールのレイアウト検討なども行われる。ここで、CAEによる品質の保証を待って搬送装置のレイアウト設計を行っていたのでは、設計タイミングが遅れてしまうという問題があった。
この点、搬送装置のレイアウト設計では、搬送する板材の重量や重心といったパラメータが重要であり、成形品の品質が低くても行うことができることがわかった。
また、設計タイミングの遅れを防ぐためには、ドローモデルの生成処理を高速化し、より短時間でドローモデルを生成することが求められる。
そこで、本発明は、製品形状のデザイン設計が成された後、直ちに搬送装置のレイアウト設計が可能なドローモデルをより高速に生成することができるドローモデル生成方法及びドローモデル生成システムを提供することを目的とする。
本発明は、格子状に配列された複数の平面座標点の法線と三次元形状データとの交点座標を算出し、複数の交点座標を結ぶことによりポリゴン化されたドローモデルをコンピュータによって生成するドローモデル生成方法であって、
前記ドローモデルを生成するための演算量を算出する見積工程と、
前記見積工程において見積もられた前記演算量が予め決められた分割値で均等化されるように前記平面座標点のエリアを分割する分割工程と、
前記分割されたエリア毎に前記ポリゴン化を行い分割されたエリアに対応する部分ポリゴンを生成する部分ポリゴン生成工程と、
前記部分ポリゴンを合成し、前記ドローモデル全体を表す全体ポリゴンを生成する全体ポリゴン生成工程と、を含む。
本発明では、格子状に配列された複数の平面座標点の法線と三次元形状データとの交点座標を算出し、複数の交点座標を結ぶことによりポリゴン化されたドローモデルを生成する。このとき、ドローモデルを生成するための演算量を算出し、その演算量が分割値で均等化されるようの平面座標点のエリアが分割される。そして、分割されたエリア毎に部分ポリゴンが生成され、部分ポリゴンを合成して全体ポリゴンが生成される。
これにより、生成するのに膨大な時間が係るドローモデルを生成する際に、平面座標点のエリア毎に並列処理を行うことができる。その結果、製品形状のデザイン設計が成された後、直ちに搬送装置のレイアウト設計が可能なドローモデルをより高速に生成することができる。
また、前記分割工程において、隣接する前記分割されたエリアの端部は互いに重なり合っていることとしてもよい。
この発明では、隣接する分割されたエリアの端部が互いに重なり合う。
これにより、部分ポリゴンを合成する際に隣接する部分ポリゴン同士を容易に整合させることができる。
また、前記分割工程において、隣接する前記分割されたエリアの端部は前記平面座標点の格子1つ分が重なり合い、
前記部分ポリゴン生成工程において、予め設定された条件に基づいて、前記分割されたエリアの端部に前記平面座標点を補間し、
前記全体ポリゴン生成工程において、隣接する前記分割されたエリア夫々の端部に補間された前記平面座標点を用いて、前記全体ポリゴンを生成することとしてもよい。
この発明では、隣接する分割されたエリアの端部において平面座標点の格子1つ分を重なり合わせ、予め設定された条件に基づいて、分割されたエリアの端部に平面座標点を補間し、隣接する分割されたエリア夫々の端部に補間された平面座標点を用いて、全体ポリゴンを生成する。
これにより、簡単な方法で確実にポリゴンを合成することができ、ドローモデルの生成処理をより高速化することができる。
また、前記分割工程において、隣接する前記分割されたエリアの端部は前記平面座標点の格子2つ分以上が重なり合い、
前記部分ポリゴン生成工程において、予め設定された条件に基づいて、前記分割されたエリアの端部に前記平面座標点を補間し、
前記全体ポリゴン生成工程において、隣接する前記分割されたエリア夫々の端部の最も外側の前記格子を除く前記格子内に補間された前記平面座標点を用いて、前記全体ポリゴンを生成することとしてもよい。
この発明では、隣接する分割されたエリアの端部において平面座標点の格子2つ分以上を重なり合わせ、予め設定された条件に基づいて、分割されたエリアの端部に平面座標点を補間し、隣接する分割されたエリア夫々の端部の最も外側の格子を除く格子内に補間された平面座標点を用いて、全体ポリゴンを生成する。
これにより、部分ポリゴンを合成する際の処理負荷を低減でき、ドローモデルの生成処理をより高速化することができる。
また、前記見積工程において、格子状に配列された前記平面座標点の数によって前記演算量を算出することとしてもよい。
この発明では、格子状に配列された平面座標点の数によって演算量が見積もられる。
これにより、簡単な方法で精度の高い見積もりをおこなうことができ、ドローモデルの生成処理をより高速化することができる。
また、前記三次元形状データには、ポリゴンの生成を要する部分と要しない部分とが含まれ、前記部分ポリゴン生成工程において、ポリゴンの生成を要する部分のみについて前記部分ポリゴンを生成することとしてもよい。
この発明では、三次元形状データにおけるポリゴンの生成が必要な部分についてのみ、部分ポリゴンが生成される。
これにより、不要なポリゴンが生成されないため、ドローモデルの生成処理をより高速化することができる。
また、本発明は上述のドローモデル生成方法を実行可能なドローモデル生成システムを含む。
本発明によれば、製品部及びダイフェース部の形状データから余肉部を含むドローモデルを生成することができ、製品形状のデザイン設計が成された後、直ちに搬送装置のレイアウト設計を行うことができる。
ドローモデル生成システムの概要を示す図である。 ドローモデル生成システムの機能構成を示すブロック図である。 複数の特徴点を有する平面格子の一例を示す図である。 分割された平面格子のエリアの境界を示す模式図である。 平面格子の分割条件の概念を説明するための模式図である。 投影した特徴点のZ座標の算出方法の一例を示す図である。 ポリゴンを合成する際のオーバーラップ領域における処理の概念を示す模式図である。 ドローモデル生成システムの処理の流れを示すフローチャートである。 ドローモデル生成システムの処理の流れを示すフローチャートである。 ドローモデル生成システムの処理の流れを示すフローチャートである。 ドローモデル生成システムの処理の流れを示すフローチャートである。 製品部、余肉部、ダイフェース部からなるドローモデルの一例を示す図である。 単位格子2つ分の特徴点101がオーバーラップした状態を示す図である。 sag値の概念を示す模式図である。
以下、本発明のドローモデル生成システムの好ましい一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
[ドローモデル生成システムの概要]
初めに、図1を参照して、本発明のドローモデル生成システムの概要について説明する。ドローモデル生成システムでは、CAD(Computer Aided Design)を用いて生成した製品部91とダイフェース部95とから、プレス成形品の三次元のドローモデル9を生成する。具体的には、ドローモデル生成システムでは、図1(B)に示すように、製品部91及びダイフェース部95を含むドローモデル9に相当する領域に、夫々が個別のXY座標により規定される複数の特徴点101により構成される平面格子10を投影する。そして、図1(C)に示すように、投影した特徴点101を繋ぎポリゴン102とすることで、ドローモデル9を生成する。
このとき、図1(A)に示すように、製品部91及びダイフェース部95は、予め形状が規定されているため、製品部91及びダイフェース部95に投影した特徴点101の座標(Z座標)は、容易に取得することができる。一方、余肉部93は、形状が規定されていないため、余肉部93に投影した特徴点101の座標(Z座標)は、取得することができない。
この点、本発明のドローモデル生成システムでは、余肉部93に投影した特徴点101の座標(Z座標)を後述する方法により補間し、ドローモデル9を生成することとしている。以下、詳細に説明する。
[ドローモデル生成システムの構成]
続いて、図2を参照して、本発明のドローモデル生成システム1の構成について説明する。図2は、本発明の一実施形態に係るドローモデル生成システム1の機能構成を示すブロック図である。
ドローモデル生成システム1は、作業者が各種データや指令を入力する入力装置2と、この入力装置2からの入力に応じて各種演算処理を実行する演算装置4−1〜4−N(Nは2以上の自然数)と、画像を表示する表示装置6と、各種データを記憶する記憶装置8と、を含んで構成される。なお、N個の演算装置4−1〜4−Nを総称して、適宜、演算装置4と呼ぶ。
入力装置2は、作業者が操作可能なキーボードやマウスなどのハードウェアで構成される。この入力装置2を操作することにより入力されたデータや指令は、演算装置4に入力される。
表示装置6は、画像を表示可能なCRTや液晶ディスプレイなどのハードウェアで構成される。この表示装置6の表示部には、演算装置4による処理結果として、例えば、ドローモデルの立体画像が表示される。
記憶装置8は、ハードディスクドライブやソリッドステートドライブなどのハードウェアで構成され、CADを用いて生成された製品部91の形状データ及びダイフェース部95の形状データを含むCADデータを記憶する。なお、記憶装置8に記憶されるCADデータには、余肉部93の形状データは含まれない。また、記憶装置8は、平面格子10を構成する特徴点101のデータ(XY座標)を含む平面格子データを記憶する。
演算装置4は、CPUなどのハードウェアで構成され、所定のソフトウェアと協働して平面格子生成部41、座標算出部42、ドローモデル生成部43及びドローモデル合成部44として機能する。本実施形態において、演算装置4は、N個の演算装置4−1〜4−Nによって構成されており、これらの演算装置4−1〜4−Nによって並列処理を実行することが可能である。並列処理を実行する場合、演算装置4全体として、平面格子生成部41、座標算出部42、ドローモデル生成部43及びドローモデル合成部44の機能が実現され、演算装置4−1がマスタ、演算装置4−2〜4−Nはスレーブとして機能する。並列処理が実行される場合の演算装置4−1では、平面格子生成部41と、座標算出部42と、ドローモデル生成部43と、ドローモデル合成部44との機能が実現され、演算装置4−2〜4−Nでは、後述する平面格子生成部41の平面格子分割部415、第1分割条件判定部416、第2分割条件判定部417及び第3分割条件判定部418と、座標算出部42と、ドローモデル生成部43との機能が実現される。即ち、本実施形態における演算装置4は、演算装置4−1が、演算装置4−1〜4−Nに、平面格子生成部41の平面格子分割部415、第1分割条件判定部416、第2分割条件判定部417及び第3分割条件判定部418の処理と、座標算出部42の処理と、ドローモデル生成部43の処理とを割り当て、並列処理する構成となっている。
平面格子生成部41は、演算装置4−1上に実現され、入力装置2を介した作業者からの指令に応じて図3に示す平面格子10を生成する。平面格子生成部41が生成した平面格子10は、記憶装置8に記憶される。なお、平面格子10は、作業者の操作に応じて生成するのではなく、予め記憶装置8に記憶しておき、適宜必要に応じて記憶装置8から読み出すこととしてもよい。
ここで、図3を参照して、平面格子10について説明する。図3(A)に示すように、平面格子10は、夫々が個別のXY座標により規定される複数の特徴点101を所定間隔で格子状に配置することで構成される。
特徴点101の間隔は、任意に設定することができるが、ドローモデルが自動車のアウタパネルやルーフパネルなどのパネル製品に関するものである場合、0.5mm間隔とすることが好ましい。この点、図3(B)(C)を参照して、具体的に説明する。なお、図3(B)は、製品部91の断面形状を示す模式図であり、図3(C)は、自動車のアウタパネルやルーフパネルなどのパネル製品のうち最もポリゴンの折れ角が大きくなる部位における、特徴点101の間隔とポリゴンの折れ角との関係を示す図である。
上述のように、本発明のドローモデル生成システム1では、製品部91などに平面格子10(特徴点101)を投影し、特徴点101のZ座標を取得することとしている。ここで、製品部91に投影した特徴点101の間隔は、XY座標に対する製品部91の傾斜度合いに応じて異なることになる。
図3(B)を参照して、製品部91が、XY座標と略平行な平面911、913と、XY座標に対して所定の角度傾斜した斜面912とから構成される断面形状を考える。このとき、平面911、913に投影した特徴点101の間隔L1と、斜面912に投影した特徴点101の間隔L2とを比較すると、間隔L2の方が広くなる。この特徴点101の間隔は、特徴点101を繋いでポリゴン102を取得する場合にポリゴン102の折れ角となってあらわれる。ポリゴン102の折れ角が大きいとCAEによるモデル形状評価においてエラーの原因となるため、エラーとならない範囲に収める必要がある。
図3(C)に示すように、CAEによるモデル形状評価では、ポリゴン102の折れ角がθmaxを超えると、エラーや不正な解などの不具合となる。この点、自動車のパネル製品では、特徴点101の間隔を0.7mmとすることでポリゴン102の折れ角が約θmaxとなり、特徴点101の間隔を0.5mmとすることでポリゴン102の折れ角がθmax未満となることが確認できた。そのため、自動車のパネル製品についてドローモデルを生成する場合、特徴点101の間隔を形状変化が大きな箇所では0.5mmとすることが好ましい。
尚θmaxは経験的な閾値であり、各CAEソフトで夫々異なる。
次に、平面格子生成部41における具体的な処理方法について説明する。
上述のように、演算装置4−1上に実現される平面格子生成部41は、演算装置4−1〜4−Nに、平面格子生成部41の平面格子分割部415、第1分割条件判定部416、第2分割条件判定部417及び第3分割条件判定部418の処理と、座標算出部42の処理と、ドローモデル生成部43の処理とを割り当てる。これにより、演算装置4では、特に処理負荷の大きい座標算出部42の処理及びドローモデル生成部43の処理を並列処理し、全体として処理の高速化を実現している。ただし、各演算装置4−1〜4−Nにおける処理が過度に少なくなると、反対に処理効率が低下することがあるため、並列処理を行う際の並列数は、並列処理が割り当てられる演算装置4−1〜4−Nの1つあたりの演算量が下限値Wth以上となる範囲で決定される。この下限値Wthは、実験あるいはシミュレーションによって決定される。
また、上述のように、自動車のパネル製品においては、特徴点101の間隔を0.5mmとすることで、ポリゴン102の折れ角がθmax未満となる。
一方、パネル製品の全体にわたって特徴点101の間隔を0.5mmとした場合、形状変化の大きくない箇所では、特徴点101が過度に高密度に設定されることとなり、ドローモデル9を生成するための処理負荷が増大する。
即ち、特徴点101に関しては、より少ない数で、より精密なドローモデル9を生成できることが望ましい。
そこで、本実施形態においては、特徴点101を上限値となる間隔で初期設定し、所定の条件に適合する場合に、より小さい間隔で、さらに特徴点101を設定する。
図2に示すように、平面格子生成部41は、並列処理割当部411と、初期平面格子設定部412と、演算量見積部413と、エリア分割部414と、平面格子分割部415と、第1分割条件判定部416と、第2分割条件判定部417と、第3分割条件判定部418とを含んで構成される。
並列処理割当部411は、演算装置4−1上に実現され、入力装置2を介して、並列処理を行う際の並列数(分割値)の指定を受け付ける。また、並列処理割当部411は、後述するエリア分割部414によって分割された平面格子10の各エリアを、並列処理を行う演算装置4−1〜4−Nに割り当てる。
初期平面格子設定部412は、演算装置4−1上に実現され、予め設定された特徴点101の間隔の上限値(ここでは20mm)によって構成される平面格子10を初期値として設定する。特徴点101の間隔の上限値は、ドローモデル9の生成において、パネル製品の平坦な部分を、少なくともその間隔の特徴点で表すことができる最大の値である。なお、特徴点101の間隔の上限値は経験的な閾値であり、各CAEソフトで夫々異なる。初期平面格子設定部412によって設定された平面格子10は、演算装置4−1〜4−Nにおいて並列処理が行われることにより、分割条件に応じて特徴点101が追加され、細分化された平面格子10とされる。
演算量見積部413は、演算装置4−1上に実現され、ドローモデルを生成する処理全体の演算量の見積もりを行う。本実施形態において、演算量見積部413は、演算量として、初期平面格子設定部412によって設定された平面格子10の特徴点101の数をカウントする。
エリア分割部414は、演算装置4−1上に実現され、演算量見積部413によって見積もられた全体の演算量を並列処理割当部411において受け付けた並列数によって均等に分割する。これにより、並列処理を行う演算装置4−1〜4−Nの1つあたりの演算量Wnが算出される。なお、エリア分割部414は、演算装置4−1〜4−Nの1つあたりの演算量Wnが下限値Wthを下回っている場合、並列数を減らし、下限値Wth以上となるまで並列数を減算する。
また、エリア分割部414は、演算装置4−1〜4−Nの1つあたりの演算量を算出した後、平面格子10の全エリアを、算出した演算量毎の複数のエリアに分割する。このとき、エリア分割部414は、並列数がNpであれば、平面格子10の全エリアをNp個のエリアに分割する。即ち、エリア分割部414は、平面格子10の全エリアを演算量(特徴点101の数)Wn毎にNp個に分割する。
さらに、エリア分割部414は、分割した平面格子10の各エリアの端部を拡張し、隣接するエリアがオーバーラップした状態とする。本実施形態では、エリア分割部414によって分割された平面格子10の各エリアは、その境界部分において、平面格子10の単位格子(隣接する4つの特徴点101が構成する方形の領域)1つ分の特徴点101がオーバーラップしているものとする。
図4は、分割された平面格子10のエリアの境界を示す模式図であり、図4(A)は特徴点101が単位格子1つ分オーバーラップした状態を示す図、図4(B)はオーバーラップがない状態を示す比較図、図4(C)はオーバーラップがある場合に平面格子10が分割された状態を示す図である。なお、図4(C)において、オーバーラップ領域Ac内の実線はエリアAr1の単位格子の分割の状態、破線はエリアAr2の単位格子の分割の状態を示している。
図4(A)に示すように、分割された平面格子10のエリアAr1,Ar2の境界では、特徴点101が単位格子1つ分オーバーラップしたオーバーラップ領域Acが形成されている。
これにより、後述するドローモデル合成部44においてポリゴンを合成する際に、隣接するポリゴン同士を容易に整合させることが可能となる。
また、エリアAr1,Ar2の端部と三次元形状の変化点が重なった場合でも、その影響を抑制することができる。
具体的には、図4(B)に示すように、エリアAr1,Ar2がオーバーラップしていない場合、これらの境界に形状の変化点(頂点)が位置すると、平面格子10が適切に分割されない可能性がある。これに対し、図4(A)に示すように、エリアAr1,Ar2がオーバーラップしている場合、エリアAr1,Ar2のいずれかに形状の変化点が含まれ、形状の変化点を反映して、平面格子10が分割される。ただし、形状の変化点が存在する位置がエリアAr1,Ar2の端部となることから、一方のエリアAr1,Ar2内部における状態(即ち、形状の変化点を含む単位格子の片側に隣接する単位格子)のみが平面格子10の分割に反映され、形状の変化点に対する平面格子10の分割が十分なものとならない可能性がある。そこで、本実施形態では、図4(C)に示すように、オーバーラップ領域Ac内の平面格子10の分割結果を合成し、エリアAr1,Ar2に補間された特徴点101の全てを用いることとしている。これにより、隣接するエリアAr1,Ar2端部におけるデータを補い合い、平面格子10の分割をより適切に行うことが可能となる。
さらに、エリア分割部414は、分割したエリア夫々を演算装置4−1〜4−Nに割り当てる。このとき、エリア分割部414は、分割された平面格子10のエリアと対応させて、CADデータを分割し、演算装置4−1〜4−Nに対して、分割された平面格子10のエリア及び分割されたCADデータを受け渡す。これにより、各演算装置4−1〜4−Nでは、無用なCADデータの部分に対するZ座標の検索処理などを行う必要がなくなり、処理負荷を低減することができる。
次に、平面格子10における特徴点101の具体的な設定方法について説明する。
図5は、平面格子生成部41における各分割条件(第1〜第3分割条件)の概念を説明するための模式図であり、図5(A)は第1分割条件判定部416における平面ピッチ、図5(B)は第2分割条件判定部417における折れ角、図5(C)は第3分割条件判定部418における折れ角の概念を示している。以下、図5を適宜参照しながら、平面格子生成部41の各機能について説明する。
平面格子分割部415は、各演算装置4−1〜4−N上に実現され、第1分割条件判定部416、第2分割条件判定部417、及び第3分割条件判定部418によって平面格子10をさらに分割すると判定された場合に、平面格子10の単位格子に対して、特徴点101をより小さい間隔で設定する。このとき、平面格子分割部415は、演算装置4−1のエリア分割部414によって割り当てられた平面格子10のエリアについて、特徴点101を設定して平面格子10を分割する処理を行う。隣接する特徴点101の間にさらに特徴点101を追加することで、簡単にポリゴンの分割を行うことができ、ドローモデルを生成する処理を高速化することができる。
平面格子分割部415によって特徴点101の間隔が確定されると、そのエリアの平面格子10は、座標算出部42におけるZ座標の算出に用いられる。
第1分割条件判定部416は、各演算装置4−1〜4−N上に実現され、図5(A)に示す平面格子10の各単位格子について、設定された特徴点101の間隔が特徴点101の間隔の閾値(ここでは0.5mm)以下であるか否か(XY平面における条件)、及びCADデータ上に投影された、単位格子内の特徴点101のZ座標の差分値が閾値以上であるか否か(Z座標における条件)の判定を行う。なお、これらXY平面における条件とZ座標における条件とを総称して、第1分割条件と呼ぶ。第1分割条件は、単位格子内の特徴点101間の距離の観点から、平面格子10をさらに分割し、特徴点101をより小さい間隔で設定するか否かを判定するための条件である。なお、特徴点101の間隔が閾値以下となっている場合、十分に高精度なポリゴンを生成できることから、それ以上の平面格子10の分割は必要ない状態である。また、CADデータ上に投影された、単位格子内の特徴点101のZ座標の差分値が閾値以上である場合、Z軸方向の大きさが過大なポリゴンが生成されることから、これを避けるために、平面格子10の分割が必要な状態である。なお、CADデータ上に投影された、単位格子内の特徴点101のZ座標の差分値とは、例えば、単位格子内の縦方向あるいは横方向に隣接する特徴点101のZ座標の差分値(図5(B)における間隔L2のZ軸方向の成分)や、単位格子の対角に位置する特徴点101のZ座標の差分値など、単位格子内の特徴点101のZ座標の最大値と最小値との差分値である。
第1分割条件判定部416は、設定された特徴点101の間隔が、特徴点101の間隔の閾値以下であると判定した場合、現在の特徴点101の間隔を確定する。また、第1分割条件判定部416は、CADデータ上に投影された、単位格子内の特徴点101のZ座標の差分値が閾値未満であると判定した場合、第2分割条件判定部417に対し、その単位格子の判定結果を出力する。
第2分割条件判定部417は、各演算装置4−1〜4−N上に実現され、第1分割条件判定部416によって、平面格子10の単位格子において、CADデータ上に投影された、単位格子内の特徴点101のZ座標の差分値が閾値未満であると判定された場合に、図5(B)に示すように、ドローモデル生成部43によって生成されたポリゴンにおいて、その単位格子の特徴点101夫々と、隣接する特徴点101とがなす辺の折れ角θ1〜θ8が折れ角の第1閾値Th1を超えているか否か(第2分割条件)の判定を行う。このとき、第2分割条件判定部417は、演算装置4−1のエリア分割部414によって割り当てられた平面格子10のエリアについて、第2分割条件の判定を行う。第2分割条件は、特徴点101を繋いで得られるポリゴンの折れ角が、他の単位格子との関係において適確にドローモデル9を表す観点から、モデル形状評価においてエラーとならないための条件である。
第2分割条件判定部417は、ドローモデル生成部43によって生成されたポリゴンにおいて、その単位格子の特徴点101夫々と、隣接する特徴点101とがなす辺の折れ角θ1〜θ8のいずれかが、折れ角の第1閾値Th1を超えていると判定した場合、平面格子分割部415に対し、その単位格子について、平面格子10をさらに分割するための指示を出力する。
また、第2分割条件判定部417は、ドローモデル生成部43によって生成されたポリゴンにおいて、その単位格子の特徴点101夫々と、隣接する特徴点101とがなす辺の折れ角θ1〜θ8のいずれも、折れ角の第1閾値Th1を超えていないと判定した場合、第3分割条件判定部418に対し、その単位格子の判定結果を出力する。
第3分割条件判定部418は、各演算装置4−1〜4−N上に実現され、第2分割条件判定部417によって、単位格子の特徴点101夫々と、隣接する特徴点101とがなす辺の折れ角θ1〜θ8のいずれかが、折れ角の第1閾値Th1を超えていないと判定された場合に、図5(C)に示すように、ドローモデル生成部43によって生成されたポリゴンにおいて、その単位格子内部(例えば単位格子の対角線の交点)に条件判定用の特徴点101を設定する。そして、第3分割条件判定部418は、条件判定用の特徴点101と単位格子の他の特徴点101とがなす辺の折れ角φ1,φ2のいずれかが折れ角の第2閾値Th2を超えているか否か(第3分割条件)の判定を行う。このとき、第3分割条件判定部418は、演算装置4−1のエリア分割部414によって割り当てられた平面格子10のエリアについて、第3分割条件の判定を行う。第3分割条件は、特徴点101を繋いで得られるポリゴンの折れ角が、その単位格子が表す面と形状データの面との関係において適確にドローモデル9を表す観点から、モデル形状評価においてエラーとならないためのさらなる条件である。
第3分割条件判定部418は、条件判定用の特徴点101と単位格子の他の特徴点101とがなす辺の折れ角φ1,φ2のいずれかが、折れ角の第2閾値Th2を超えていると判定した場合、平面格子分割部415に対し、その単位格子について、平面格子10をさらに分割するための指示を出力する。
また、第3分割条件判定部418は、条件判定用の特徴点101と単位格子の他の特徴点101とがなす辺の折れ角φ1,φ2のいずれも、折れ角の第2閾値Th2を超えていないと判定した場合、平面格子分割部415に対し、現在の特徴点101の間隔を確定するための指示を出力する。
座標算出部42は、各演算装置4−1〜4−N上に実現され、演算装置4−1のエリア分割部414によって割り当てられた平面格子10のエリアについて、Z座標を算出する処理を行う。
即ち、座標算出部42は、エリア分割部414から受け渡された分割後のCADデータ上に、分割された平面格子10のエリアを投影し、特徴点101のXY座標と一致するCADデータ上のZ座標を、特徴点101のZ座標として算出する。これにより、XY平面上に配置された特徴点101にZ座標が与えられる。なお、上述のように、エリア分割部414から受け渡されるCADデータは、座標算出部42においてZ座標の算出を行う平面格子10のエリアに対応して分割された部分のみである。そのため、座標算出部42では、平面格子10の特徴点101のXY座標と一致するCADデータ上のZ座標を検索する範囲が限定され、処理負荷が軽減される。
ここで、図6を参照して座標算出部42についてより詳細に説明する。図6(A)は、CADデータの断面形状を示す模式図である。図6(A)を参照して、製品部91やダイフェース部95は、記憶装置8に形状データが予め記憶されているため、製品部91やダイフェース部95に投影された特徴点101のZ座標は、製品部91やダイフェース部95の形状データから容易に取得することができる。一方、余肉部93は、形状データが設定されていないため、余肉部93に投影された特徴点101のZ座標を適切に取得するための工夫が求められる。
図2に戻り、そこで、座標算出部42は、判定部421と、第1のZ座標算出部422と、第2のZ座標算出部423と、を含んで構成される。
判定部421は、投影した特徴点101のXY座標と一致するCADデータ上の位置に、形状データが設定されているか否かを判定する。より詳しくは、判定部421は、特徴点101がCAD面(製品部91、ダイフェース部95)上に投影されたか否か、即ち、特徴点101のXY座標と一致する位置に製品部91又はダイフェース部95が存在するか否かを判定する。
第1のZ座標算出部422は、特徴点101のXY座標と一致する位置に製品部91又はダイフェース部95が存在する場合に機能し、製品部91又はダイフェース部95の形状データに基づいて特徴点101のZ座標を算出する。具体的には、第1のZ座標算出部422は、特徴点101のXY座標と一致する位置における製品部91又はダイフェース部95のZ座標を、特徴点101のZ座標として算出する。
第2のZ座標算出部423は、特徴点101のXY座標と一致する位置に製品部91及びダイフェース部95が存在しない場合に機能し、この特徴点101の周辺の特徴点101のZ座標から、この特徴点101のZ座標を算出する。なお、周辺の特徴点101とは、Z座標が算出できた特徴点101のうち、製品部91及びダイフェース部95が存在しない特徴点101の近傍の特徴点101をいう。
ここで、図6(B)を参照して、第2のZ座標算出部423によるZ座標の算出方法の一例について説明する。図6(B)において、特徴点101は、対応するXY座標に製品部91及びダイフェース部95が存在しない特徴点であり、そのZ座標をZとする。また、特徴点101a、101b、101c、101dは、この特徴点101の周辺の特徴点であり、Z座標が夫々Za,Zb,Zc,Zdと算出されているものとする。
第2のZ座標算出部423は、算出済みの特徴点101a、101b、101c、101dのZ座標Za,Zb,Zc,Zdを、特徴点101から特徴点101a、101b、101c、101dまでの距離に基づく重み付けを行うことで、特徴点101のZ座標を算出する。この重み付けの方法は任意であり、最も単純には、特徴点101a、101b、101c、101dのZ座標Za,Zb,Zc,Zdに対して線形補間を行うことで、特徴点101のZ座標を算出する。もちろん、線形補間に限られるものではなく、所定の近似式を用いた非線形補間により特徴点101のZ座標を算出することとしてもよい。
一例として、線形補間する場合には、以下の式により特徴点101のZ座標を算出することができる。
Z=Ka・Za+Kb・Zb+Kc・Zc+Kd・Zd ・・・式(1)
Ka+Kb+Kc+Kd=1 ・・・式(2)
Ka・Na=Kb・Nb=Kc・Nc=Kd・Nd ・・・式(3)
なお、Ka,Kb,Kc,Kdは、特徴点101からの距離に基づく重みであり、Na,Nb,Nc,Ndは、特徴点101からの距離(格子状である場合には数と同義)である。これら式(1)〜(3)から以下の式(4)が導かれ、この式(4)により特徴点101のZ座標を算出することができる。
Figure 0006265811
このように第1のZ座標算出部422により製品部91又はダイフェース部95に投影された特徴点101のZ座標が算出され、また、第2のZ座標算出部423により余肉部93に投影された特徴点101のZ座標が算出される。なお、夫々の特徴点101には、予めXY座標が規定されているため、Z座標の算出に伴い、夫々の特徴点101のXYZ座標が算出されることになる。
なお、各演算装置4−1〜4−Nの座標算出部42におけるZ座標の算出結果は、平面格子10の隣接するエリアのオーバーラップ領域で一致しない場合が生じる。これは、平面格子10の隣接するエリアでは、第2分割条件及び第3分割条件などを判定する際に参照される特徴点101が異なるためである。
これに対して、本実施形態では、後述するように、両方のオーバーラップ領域に補間された特徴点101を全て採用し、ポリゴンの生成に用いることとする。
また、本実施形態では、各演算装置4−1〜4−Nにおいて、補間された特徴点101が配置されるXY座標については、共通の配置規則の下に決定される。そのため、オーバーラップ領域に特徴点101が補間された場合であっても、隣接するポリゴン同士を容易に整合させることができる。
図2に戻り、ドローモデル生成部43は、XYZ座標が得られた特徴点101同士を繋ぎポリゴン化する。例えば、隣接する特徴点101同士を繋いだ場合には、三角形状のポリゴン102を作成することができる(図1(C)参照)。これにより、CADデータが存在しない余肉部93を含むプレス成形品のドローモデル9(図12参照)が生成される。なお、ドローモデル生成部43によって生成されたドローモデル9は、平面格子生成部41に出力され、第1〜第3の分割条件の判定が行われる。また、ドローモデル生成部43によって生成されたドローモデル9は、分割された平面格子10のエリアに対応する部分のポリゴン(部分ポリゴン)であり、ドローモデル生成部43によって生成されたドローモデル9が第1〜第3の分割条件を充足するものである場合、このポリゴンは演算装置4−1のドローモデル合成部44に出力される。
ドローモデル合成部44は、演算装置4−1上に実現され、各演算装置4−1〜4−Nのドローモデル生成部43から入力されるポリゴンを合成し、CADデータ全体のドローモデルを表すポリゴン(全体ポリゴン)を生成する。このとき、各演算装置4−1〜4−Nから入力されるポリゴンは、隣接する部分にオーバーラップ領域を有しており、ドローモデル合成部44は、両方のオーバーラップ領域に補間された特徴点101を全て採用して(即ち、両方のオーバーラップ領域に補間された特徴点101の論理和によって)、ドローモデルを合成する。
図7は、ポリゴンを合成する際のオーバーラップ領域における処理の概念を示す模式図である。
図7(A)(B)に示すように、初期の平面格子10における特徴点101に対して、隣接するエリアAr1,Ar2のオーバーラップ領域Ac夫々において複数の特徴点101x,101yが補間されているとする。
このとき、図7(C)に示すように、特徴点101x,101yの両方を採用し、隣接する特徴点101,101x,101yを繋いでポリゴンが生成される。
[ドローモデル生成システムの処理]
図8〜図11は、ドローモデル生成システム1の処理の流れを示すフローチャートである。図8に示すように、ドローモデルの生成は、製品部91やダイフェース部95の形状データ及び平面格子10を設定する準備工程と、この準備工程において準備したデータを用いてドローモデル9を生成するドローモデル生成工程と、を含む。より具体的には、準備工程は、ステップS1〜S3の処理で構成され、ドローモデル生成工程は、ステップS4〜S7の処理で構成される。
ステップS1では、作業者は、入力装置2を用いて製品部91及びダイフェース部95の形状データを生成し、記憶装置8に記憶する。ステップS2では、作業者は、入力装置2を用いて平面格子10を生成し、記憶装置8に記憶すると共に、ドローモデル生成割当処理を実行させ、各演算装置4−1〜4−Nにドローモデルの生成処理を割り当てる。ここで、図9を参照して、ドローモデル生成処理について説明する。
図9において、ドローモデル生成割当処理は、ドローモデルを生成する処理全体の演算量の見積もりを行う見積工程と、見積工程で見積もられた演算量を並列数で分割し、分割された演算量となるように平面格子10のエリアを分割する分割工程と、分割されたエリア毎にポリゴンを生成する部分ポリゴン生成工程と、を含む。より具体的には、見積工程は、ステップS13の処理で構成され、分割工程は、ステップS14の処理で構成され、部分ポリゴン生成工程は、ステップS15の処理で構成される。
ステップS11において、演算装置4−1の並列処理割当部411は、入力装置2を介して、並列処理を行う際の並列数の指定を受け付ける。
ステップS12において、演算装置4−1の初期平面格子設定部412は、平面格子10の初期値を設定する。
ステップS13において、演算装置4−1の演算量見積部413は、ドローモデルを生成する処理全体の演算量の見積もり(特徴点101の数のカウント)を行う。
ステップS14において、演算装置4−1のエリア分割部414は、演算量見積部413によって見積もられた全体の演算量を並列処理割当部411において受け付けた並列数によって均等に分割し、平面格子10の全エリアを、算出した演算量毎の複数のエリアに分割する。
ステップS15において、演算装置4−1のエリア分割部414は、分割した平面格子10の各エリアの端部を拡張し、隣接するエリアがオーバーラップした状態として、分割したエリア夫々を演算装置4−1〜4−Nに割り当てる。このとき、エリア分割部414は、分割された平面格子10のエリアと対応させて、CADデータを分割し、演算装置4−1〜4−Nに対して、分割された平面格子10のエリア及び分割されたCADデータを受け渡す。
ステップS15の後、ドローモデル生成割当処理は終了する。
図8に戻り、ステップS3において、各演算装置4−1〜4−Nの座標算出部42は、製品部91及びダイフェース部95の分割された形状データ(CADデータ)に対して、分割された平面格子10のエリアを投影する。続く、ステップS4において、座標算出部42は、Z座標算出処理を行う。ここで、図10を参照して、Z座標算出処理について説明する。
ステップS21において、各演算装置4−1〜4−Nの判定部421は、特徴点101がCAD面上に投影されたか否かを判定する。ここで、CAD面とは、製品部91及びダイフェース部95をいう。即ち、特徴点101のXY座標と一致する位置に製品部91又はダイフェース部95が存在するか否かを判定する。特徴点101が製品部91やダイフェース部95に投影された場合、ステップS21においてYESとなり、処理をステップS22に移す。
ステップS22において、各演算装置4−1〜4−Nの第1のZ座標算出部422は、投影した位置の製品部91又はダイフェース部95のZ座標を取得し、処理をステップS25に移す。
他方、ステップS21においてNOと判定されたときは、ステップS23において、各演算装置4−1〜4−Nの第2のZ座標算出部423は、Z座標を算出済みの周辺の特徴点101を検索する。そして、ステップS24において、各演算装置4−1〜4−Nの第2のZ座標算出部423は、これら周辺の特徴点101のZ座標に対して、距離に基づく重み付けを行うことで、対象となる特徴点101のZ座標を算出する。
続く、ステップS25において、ステップS22又はステップS24で算出したZ座標を、特徴点101のXY座標と結びつけて記憶装置8に記憶する。その後、分割された平面格子10のエリアにおける全ての特徴点101について処理を行い(ステップS26)、Z座標算出処理を終了する。
図8に戻り、全ての特徴点101についてZ座標を算出(即ちXYZ座標を取得)すると、ステップS5において、各演算装置4−1〜4−Nのドローモデル生成部43は、隣接する特徴点101同士を繋いでポリゴン化する。
ステップS6において、平面格子生成部41は、平面格子生成処理を実行する。ここで、図11を参照して、平面格子生成処理について説明する。
図11において、平面格子生成処理は、ポリゴンを構成する平面格子10の分割が必要であるか否かを判定する判定工程と、この判定工程において分割が必要であると判定された場合に、平面格子10を分割し、新たなポリゴンを生成する新ポリゴン生成工程と、を含む。より具体的には、判定工程は、ステップS32〜S35の処理で構成され、新ポリゴン生成工程は、ステップS37の処理で構成される。
ステップS31において、平面格子生成部41は、分割された平面格子10のエリアについて、初期平面格子設定部412によって設定された平面格子10の初期値を取得する。ステップS32において、第1分割条件判定部416は、平面格子10における処理対象の単位格子について、設定された特徴点101の間隔が特徴点101の間隔の閾値(ここでは0.5mm)以下であるか否か(第1分割条件のXY平面における条件)の判定を行う。
処理対象の単位格子について、設定された特徴点101の間隔が特徴点101の間隔の閾値以下でない場合、ステップS32においてNOと判定され、処理をステップS33に移す。
他方、平面格子10の各単位格子について、設定された特徴点101の間隔が特徴点101の間隔の閾値以下である場合、ステップS32においてYESと判定され、処理をステップS36に移す。
ステップS33において、第1分割条件判定部416は、処理対象の単位格子について、CADデータ上に投影された、単位格子内の特徴点101のZ座標の差分値が閾値以上であるか否か(第1分割条件のZ座標における条件)の判定を行う。
処理対象の単位格子について、CADデータ上に投影された、単位格子内の特徴点101のZ座標の差分値が閾値以上である場合、ステップS33においてYESと判定され、処理をステップS37に移す。
他方、平面格子10の各単位格子について、CADデータ上に投影された、単位格子内の特徴点101のZ座標の差分値が閾値未満である場合、ステップS33においてNOと判定され、処理をステップS34に移す。
ステップS34において、第2分割条件判定部417は、処理対象の単位格子の特徴点101夫々と、隣接する特徴点101とがなす辺の折れ角θ1〜θ8が折れ角の第1閾値Th1を超えているか否か(第2分割条件)の判定を行う。
処理対象の単位格子の特徴点101夫々と、隣接する特徴点101とがなす辺の折れ角θ1〜θ8のいずれかが折れ角の第1閾値Th1を超えている場合、ステップS34においてYESと判定され、処理をステップS37に移す。
他方、処理対象の単位格子の特徴点101夫々と、隣接する特徴点101とがなす辺の折れ角θ1〜θ8の全てが折れ角の第1閾値Th1を超えていない場合、ステップS34においてNOと判定され、処理をステップS35に移す。
ステップS35において、第3分割条件判定部418は、処理対象の単位格子内部(例えば単位格子の対角線の交点)に条件判定用の特徴点101を設定し、この条件判定用の特徴点101と、処理対象の単位格子の他の特徴点101とがなす辺の折れ角φ1,φ2のいずれかが折れ角の第2閾値Th2を超えているか否か(第3分割条件)の判定を行う。
条件判定用の特徴点101と、処理対象の単位格子の他の特徴点101とがなす辺の折れ角φ1,φ2のいずれかが折れ角の第2閾値Th2を超えている場合、ステップS35においてYESと判定され、処理をステップS37に移す。
他方、条件判定用の特徴点101と、処理対象の単位格子の他の特徴点101とがなす辺の折れ角φ1,φ2の全てが折れ角の第2閾値Th2を超えていない場合、ステップS35においてNOと判定されて、処理をステップS36に移す。
ステップS36において、平面格子分割部415は、処理対象の単位格子について現在の特徴点101の間隔を確定し、記憶装置8に記憶する。ステップS36の後、処理対象が次の単位格子に移され、図8の処理に戻る。
ステップS37において、平面格子分割部415は、処理対象の単位格子について、特徴点101を追加して単位格子を1/2のピッチに分割する。即ち、処理対象の単位格子における縦横の辺の中央及び対角線の交点に特徴点101が追加される。ステップS37の後、図8の処理に戻る。
平面格子生成処理において、ステップS35、S34、S33、S32では、ステップS35の処理負荷が最も大きく、次いでステップS34、続いてステップS33又はステップS32の順に処理負荷が小さくなる。
そこで、図11に示すように、ステップS32、ステップS33、ステップS34、ステップS35の順に平面格子10の分割条件を判定することにより、全体として、より効率的に平面格子10の生成を行うことが可能となる。
図8に戻り、ステップS7において、平面格子生成部41は、全ての単位格子について、第1〜第3の分割条件が充足されたか否かを判定する。全ての単位格子について、第1〜第3の分割条件が充足されていない場合、ステップS7においてNOとなり、処理をステップS3に移す。
他方、ステップS7において、全ての単位格子について、第1〜第3の分割条件が充足されたと判定された場合、ステップS8において、演算装置4−1のドローモデル合成部44は、各演算装置4−1〜4−Nのドローモデル生成部43から入力されるポリゴンを合成し、CADデータ全体を表すポリゴン(ドローモデル)を生成する。このとき、ドローモデル合成部44は、隣接するポリゴンにおけるオーバーラップ領域において、両方のオーバーラップ領域に補間された特徴点101を全て採用して、ドローモデルを合成する。なお、ステップS7の処理は、全体ポリゴン生成工程を構成する。
以上、本発明のドローモデル生成システム1の好ましい一実施形態につき説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
例えば、上述の実施形態において、図4に示すように、オーバーラップ領域Acでは単位格子1つ分の特徴点101がオーバーラップする場合を例に説明したが、オーバーラップ領域Acにおいて単位格子2つ分の特徴点101がオーバーラップすることとしてもよい。
この場合、ドローモデル合成部44がポリゴンを合成する際に、隣接するポリゴンのオーバーラップ領域夫々において、最も外側の単位格子に生成された特徴点101を切り捨て、最も外側より1つ内側の単位格子に生成された特徴点101を採用して、ポリゴンを合成する。
図13は、単位格子2つ分の特徴点101がオーバーラップした状態を示す図である。なお、図13において、オーバーラップ領域Ac内の実線はエリアAr1の単位格子の分割の状態、破線はエリアAr2の単位格子の分割の状態、一点鎖線は単位格子の境界を示している。
図13に示すように、オーバーラップ領域Acにおいて単位格子2つ分の特徴点101がオーバーラップする場合、エリアAr1,Ar2の端部及びその1つ内側の単位格子が重なる関係となる。この場合、エリアAr1,Ar2の端部の1つ内側の単位格子には、平面格子10の分割に関して、エリアAr1,Ar2の内部側(内側)のみならず、端部側(外側)にある単位格子の存在も影響する。そのため、エリアAr1,Ar2の端部の1つ内側の単位格子では、形状の変化点をより適切に平面格子10の分割に反映させることができる。
そこで、エリアAr1,Ar2の端部の1つ内側の単位格子の分割結果を採用すると共に、端部の単位格子の分割結果を切り捨てて、隣接するエリアAr1,Ar2の分割結果を合成することにより、全体の分割結果とする。
これにより、ポリゴンを合成する際の演算負荷が、単位格子1つ分オーバーラップする場合(図4(C)参照)と比較して小さくなる。また、エリアAr1,Ar2の端部の単位格子についての演算は、1つ内側の単位格子において、より正確な分割結果を得るためにのみ行われることから、ポリゴンに実際に用いる特徴点101を生成する場合よりも演算負荷が小さくなる。
なお、オーバーラップ領域Acにおいて単位格子2つ分以上をオーバーラップさせ、最も外側の単位格子を除く単位格子内に生成された特徴点101を用いて、ポリゴンを合成することとしてもよい。
また、例えば、第2分割条件判定部417における第2分割条件、及び第3分割条件判定部418における第3分割条件では、折れ角について設定された第1閾値Th1、第2閾値Th2に基づいて、平面格子10をさらに分割するか否かを判定したが、3つの特徴点101によって定義されるsag値について設定された閾値によって、第2分割条件及び第3分割条件を判定することとしてもよい。
図14は、sag値の概念を示す模式図である。
図14に示すように、sag値Hは、3つの特徴点101によって定義され、以下の式(5)によって算出される。
H=Da・Db・sinθ/(Da+Db−2・Da・Db・cosθ)1/2 ・・・式(5)
なお、図14において、Da、Dbは夫々辺の長さを表し、θはそれらの辺に挟まれる角度を表している。
平面格子13において、隣接する任意の3つの特徴点101によって定義されるsag値Hの全てが、sag値について設定された閾値Hth(例えば、0.1mm)以下であれば、平面格子10の分割が不要であると判定できる。
sag値は、3つの特徴点101が形成する3角形のうち、2辺とその挟角を把握することで算出でき、ポリゴンの精度を適確に判定できるパラメータである。そのため、sag値を用いることで、負荷の小さい処理により、より適切に平面格子10の分割条件を判定することができる。
以上説明した本実施形態によれば、以下のような効果を期待することができる。
(1)ドローモデル生成システム1では、平面格子10を構成する複数の特徴点101の法線と製品部91及びダイフェース部95の形状データとの交点座標を算出し、複数の交点座標を結ぶことによりポリゴン化されたドローモデルを生成する。このとき、演算量見積部413は、ドローモデルを生成するための演算量を算出し、エリア分割部414は、演算量が予め決められた並列数で均等化されるように平面格子10のエリアを分割する。ドローモデル生成部43は、分割されたエリア毎にポリゴン化を行い分割されたエリアに対応する部分ポリゴンを生成する。ドローモデル合成部44は、部分ポリゴンを合成し、ドローモデル全体を表す全体ポリゴンを生成する。
これにより、生成するのに膨大な時間が係るドローモデルを生成する際に、平面格子10のエリア毎に並列処理を行うことができる。その結果、製品形状のデザイン設計が成された後、直ちに搬送装置のレイアウト設計が可能なドローモデルをより高速に生成することができる。
(2)このとき、隣接する分割されたエリアの端部は互いに重なり合っている。
これにより、部分ポリゴンを合成する際に隣接する部分ポリゴン同士を容易に整合させることができる。
(3)また、ドローモデル生成システム1は、隣接する分割されたエリアの端部において特徴点101の格子1つ分を重なり合わせ、予め設定された条件に基づいて、分割されたエリアの端部に特徴点101を補間し、隣接する分割されたエリア夫々の端部に補間された特徴点101を用いて、全体ポリゴンを生成する。
これにより、簡単な方法で確実にポリゴンを合成することができ、ドローモデルの生成処理をより高速化することができる。
(4)また、ドローモデル生成システム1は、隣接する分割されたエリアの端部において特徴点101の格子2つ分を重なり合わせ、予め設定された条件に基づいて、分割されたエリアの端部に特徴点101を補間し、隣接する分割されたエリア夫々の端部において、最も外側よりも1つ内側の格子に補間された特徴点101を用いて、全体ポリゴンを生成する。
これにより、部分ポリゴンを合成する際の処理負荷を低減でき、ドローモデルの生成処理をより高速化することができる。
(5)また、ドローモデル生成システム1は、格子状に配列された特徴点101の数によって演算量を算出する。
これにより、簡単な方法で精度の高い見積もりを行うことができ、ドローモデルの生成処理をより高速化することができる。
(6)また、ドローモデル生成システム1では、形状データには、ポリゴンの生成を要する部分と要しない部分とが含まれ、部分ポリゴンを生成する際に、ポリゴンの生成を要する部分のみについて部分ポリゴンを生成する。
これにより、不要なポリゴンが生成されないため、ドローモデルの生成処理をより高速化することができる。
1 ドローモデル生成システム
2 入力装置
4 演算装置
41 平面格子生成部
411 並列処理割当部
412 初期平面格子設定部
413 演算量見積部
414 エリア分割部
415 平面格子分割部
416 第1分割条件判定部
417 第2分割条件判定部
418 第3分割条件判定部
42 座標算出部
421 判定部
422 第1のZ座標算出部
423 第2のZ座標算出部
43 ドローモデル生成部
44 ドローモデル合成部
9 ドローモデル
91 製品部
93 余肉部
95 ダイフェース部
10 平面格子
101 特徴点

Claims (12)

  1. 格子状に配列された複数の平面座標点の法線と三次元形状データとの交点座標を算出し、複数の交点座標を結ぶことによりポリゴン化されたドローモデルをコンピュータによって生成するドローモデル生成方法であって、
    前記ドローモデルを生成するための演算量を算出する見積工程と、
    前記見積工程において見積もられた前記演算量が予め決められた分割値で均等化されるように前記平面座標点のエリアを分割する分割工程と、
    前記分割されたエリア毎に前記ポリゴン化を行い分割されたエリアに対応する部分ポリゴンを生成する部分ポリゴン生成工程と、
    前記部分ポリゴンを合成し、前記ドローモデル全体を表す全体ポリゴンを生成する全体ポリゴン生成工程と、
    を含むことを特徴とするドローモデル生成方法。
  2. 前記分割工程において、隣接する前記分割されたエリアの端部は互いに重なり合っていることを特徴とする請求項1に記載のドローモデル生成方法。
  3. 前記分割工程において、隣接する前記分割されたエリアの端部は前記平面座標点の格子1つ分が重なり合い、
    前記部分ポリゴン生成工程において、予め設定された条件に基づいて、前記分割されたエリアの端部に前記平面座標点を補間し、
    前記全体ポリゴン生成工程において、隣接する前記分割されたエリア夫々の端部に補間された前記平面座標点を用いて、前記全体ポリゴンを生成することを特徴とする請求項2に記載のドローモデル生成方法。
  4. 前記分割工程において、隣接する前記分割されたエリアの端部は前記平面座標点の格子2つ分以上が重なり合い、
    前記部分ポリゴン生成工程において、予め設定された条件に基づいて、前記分割されたエリアの端部に前記平面座標点を補間し、
    前記全体ポリゴン生成工程において、隣接する前記分割されたエリア夫々の端部の最も外側の前記格子を除く前記格子内に補間された前記平面座標点を用いて、前記全体ポリゴンを生成することを特徴とする請求項2に記載のドローモデル生成方法。
  5. 前記見積工程において、格子状に配列された前記平面座標点の数によって前記演算量を算出することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のドローモデル生成方法。
  6. 前記三次元形状データには、ポリゴンの生成を要する部分と要しない部分とが含まれ、前記部分ポリゴン生成工程において、ポリゴンの生成を要する部分のみについて前記部分ポリゴンを生成することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のドローモデル生成方法。
  7. 格子状に配列された複数の平面座標点の法線と三次元形状データとの交点座標を算出し、複数の交点座標を結ぶことによりポリゴン化されたドローモデルを生成するドローモデル生成システムであって、
    前記ドローモデルを生成するための演算量を算出する見積部と、
    前記見積部によって見積もられた前記演算量が予め決められた分割値で均等化されるように前記平面座標点のエリアを分割する分割部と、
    前記分割されたエリア毎に前記ポリゴン化を行い分割されたエリアに対応する部分ポリゴンを生成する部分ポリゴン生成部と、
    前記部分ポリゴンを合成し、前記ドローモデル全体を表す全体ポリゴンを生成する全体ポリゴン生成部と、を備えることを特徴とするドローモデル生成システム。
  8. 前記分割部は、隣接する前記分割されたエリアの端部を互いに重なり合わせることを特徴とする請求項7に記載のドローモデル生成システム。
  9. 前記分割は、隣接する前記分割されたエリアの端部において前記平面座標点の格子1つ分を重なり合わせ、
    前記部分ポリゴン生成部は、予め設定された条件に基づいて、前記分割されたエリアの端部に前記平面座標点を補間し、
    前記全体ポリゴン生成部は、隣接する前記分割されたエリア夫々の端部に補間された前記平面座標点を用いて、前記全体ポリゴンを生成することを特徴とする請求項8に記載のドローモデル生成システム。
  10. 前記分割部は、隣接する前記分割されたエリアの端部において前記平面座標点の格子2つ分以上を重なり合わせ、
    前記部分ポリゴン生成部は、予め設定された条件に基づいて、前記分割されたエリアの端部に前記平面座標点を補間し、
    前記全体ポリゴン生成部は、隣接する前記分割されたエリア夫々の端部の最も外側の前記格子を除く前記格子内に補間された前記平面座標点を用いて、前記全体ポリゴンを生成することを特徴とする請求項8に記載のドローモデル生成システム。
  11. 前記見積部は、格子状に配列された前記平面座標点の数によって前記演算量を算出することを特徴とする請求項7から10のいずれか1項に記載のドローモデル生成システム。
  12. 前記三次元形状データには、ポリゴンの生成を要する部分と要しない部分とが含まれ、
    前記部分ポリゴン生成部は、ポリゴンの生成を要する部分のみについて前記部分ポリゴンを生成することを特徴とする請求項7から11のいずれか1項に記載のドローモデル生成システム。
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