JP6415835B2 - ドローモデル生成方法及びドローモデル生成システム - Google Patents

ドローモデル生成方法及びドローモデル生成システム Download PDF

Info

Publication number
JP6415835B2
JP6415835B2 JP2014066629A JP2014066629A JP6415835B2 JP 6415835 B2 JP6415835 B2 JP 6415835B2 JP 2014066629 A JP2014066629 A JP 2014066629A JP 2014066629 A JP2014066629 A JP 2014066629A JP 6415835 B2 JP6415835 B2 JP 6415835B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polygon
coordinate
draw model
determination unit
threshold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014066629A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015191312A (ja
Inventor
耕宏 松井
耕宏 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2014066629A priority Critical patent/JP6415835B2/ja
Publication of JP2015191312A publication Critical patent/JP2015191312A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6415835B2 publication Critical patent/JP6415835B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/80Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
    • Y02T10/82Elements for improving aerodynamics

Description

本発明は、ドローモデル生成方法及びドローモデル生成システムに関する。詳しくは、プレス成形品を成形するためのドローモデルを生成するドローモデル生成方法及びドローモデル生成システムに関する。
自動車のアウタパネルやルーフパネルなどのパネル製品は、所望の製品形状をかたどった金型で一の板材を加圧してプレス成形品を成形し、このプレス成形品から製品部分を切り取った後、縁部を曲げてフランジ部を形成したり、ボルトが挿通する孔を空けたりすることにより形成される。このようなパネル製品では、実際に製造する製造工程の前に、製造ラインの設計が行われる。
具体的には、製品形状のデザイン設計が行われると、このデザイン設計からプレス成形品のドローモデルを生成し、CAE(Computer Aided Engineering)によるモデル形状評価を行うことで、デザインされた形状が実際にプレス加工可能であるか確認することとしている。
ここで、図9を参照して、製品形状とドローモデルとの関係について説明する。ドローモデル9は、車種に合わせてデザインされた製品部91と、切り落とすことを想定した余肉部93と、金型で加圧する際に皺押さえすることを想定したダイフェース部95と、を含んで構成される。
デザイン設計が成されると製品形状が得られるため、ドローモデル9の製品部91はデザイン設計と共に生成することができる。また、ダイフェース部95は、皺押さえを想定した部分であるため基本的に略平面であり比較的容易に生成することができる。一方、余肉部93は、プレス加工に応じて変形する部分であるため、ドローモデル9の生成では、余肉部93の生成に多くの時間がかかっている。
また、CAEによるモデル形状評価が良好でない場合、余肉部の修正とCAEによる解析とを繰り返す必要があり、膨大な時間がかかってしまう。そこで、近年では、余肉部の形状を所定のテンプレートから選択することで、CAEによる品質の保証されたドローモデルを短時間で設計できるモデル設計システムが知られている(特許文献1)。
特開2009−104456号公報
ところで、製造ラインの設計では、板材を加圧する力や金型の形状といった製品形状を成形するためのプレス加工パラメータの設計に加え、板材を搬送する搬送負荷検討におけるハンドリングツールのレイアウト検討なども行われる。ここで、CAEによる品質の保証を待って搬送装置のレイアウト設計を行っていたのでは、設計タイミングが遅れてしまうという問題があった。
この点、搬送装置のレイアウト設計では、搬送する板材の重量や重心といったパラメータが重要であり、成形品の品質が低くても行うことができることがわかった。
また、設計タイミングの遅れを防ぐためには、ドローモデルの生成における処理負荷を軽減し、より効率的にドローモデルを生成することが求められる。
そこで、本発明は、製品形状のデザイン設計が成された後、直ちに搬送装置のレイアウト設計が可能なドローモデルをより効率的に生成することができるドローモデル生成方法及びドローモデル生成システムを提供することを目的とする。
本発明は、格子状に配列された複数の平面座標点の法線と三次元形状データとの交点座標を算出し、複数の交点座標を結ぶことによりポリゴン化されたドローモデルをコンピュータによって生成するドローモデル生成方法であって、生成されたポリゴンの分割が必要であるか否かを判定する判定工程と、前記判定工程において分割が必要であると判定された場合には、既に作成されたポリゴンを分割し、新たなポリゴンを生成する新ポリゴン生成工程と、を有する。
本発明では、格子状に配列された複数の平面座標点の法線と三次元形状データとの交点座標を算出し、複数の交点座標を結ぶことによりポリゴン化されたドローモデルを生成する。このとき、生成されたポリゴンの分割が必要であるか否かを判定し、分割が必要であると判定された場合には、既に作成されたポリゴンを分割し、新たなポリゴンを生成する。
これにより、生成するのに膨大な時間が係るドローモデルを生成する際に、ポリゴンの分割が必要である部分のみを選択して分割することで、処理負荷を軽減し、より効率的にドローモデルを生成することができる。その結果、製品形状のデザイン設計が成された後、直ちに搬送装置のレイアウト設計が可能なドローモデルをより効率的に生成することができる。
また、前記判定工程において、隣接する前記平面座標点の間の距離が閾値以下となっている場合には、前記ポリゴンの分割が必要でないと判定してもよい。
この発明では、隣接する平面座標点の距離が閾値以下である場合に、ポリゴンの分割が必要でないと判定される。
これにより、十分に高精度にポリゴンを生成できる場合には、ポリゴンの分割が行われないことから、簡単な判定を行うことで、より高速に、より効率的にドローモデルを生成することが可能となる。

また、前記判定工程において、格子内の前記平面座標点の前記交点座標における前記法線方向の座標の最大値と最小値との差分値が、当該差分値について設定された閾値以上となっている場合には、前記ポリゴンの分割が必要であると判定してもよい。
この発明では、格子内の平面座標の交点座標における法線方向の座標の最大値と最小値との差分値が閾値以上である場合に、ポリゴンの分割が必要であると判定される。
これにより、法線方向の大きさが過大なポリゴンが生成されることを避けることができる。
また、前記判定工程において、生成されたポリゴンを形成する辺がなす折れ角を算出し、該折れ角が第1の閾値を超えている場合には、前記ポリゴンの分割が必要であると判定することとしてもよい。
この発明では、生成されたポリゴンを形成する辺がなす折れ角が第1の閾値を超えている場合に、ポリゴンの分割が必要であると判定される。
これにより、ポリゴンの各辺がなす折れ角が大きくなり、隣接するポリゴンとの関係において適確にドローモデルを表せない場合にはポリゴンの分割を行うことができるため、簡単な判定を行うことで、より高速に、より高精度なドローモデルを生成することが可能となる。
また、前記判定工程において、生成されたポリゴンの内部に座標点を設定し、該座標点と前記三次元形状データとの交点座標を算出し、該交点座標と該ポリゴンを構成する他の前記交点座標とを結ぶ線分によって形成される折れ角を算出し、該折れ角が第2の閾値を超えている場合には、前記ポリゴンの分割が必要であると判定してもよい。
この発明では、生成されたポリゴンの内部に設定した座標点と三次元形状データとの交点座標と、ポリゴンを構成する他の交点座標とを結ぶ線分によって形成される折れ角が、第2の閾値を超えている場合に、ポリゴンの分割が必要であると判定される。
これにより、ポリゴン内部において、ポリゴンが表す面と形状データの面との差が大きい部分についてはポリゴンの分割を行うことができるため、簡単な判定を行うことで、より高速に、より高精度なドローモデルを生成することができる。
また、前記新ポリゴン生成工程において、隣接する前記平面座標点の間に追加して平面座標点を設定し、追加した該平面座標点の法線と前記三次元形状データとの交点座標を算出し、隣接する複数の前記交点座標と結ぶことにより新たなポリゴンを生成してもよい。
この発明では、隣接する平面座標点の間に追加して設定した平面座標の法線と三次元形状データとの交点座標を、隣接する複数の交点座標とを結ぶことで新たなポリゴンが生成される。
これにより、簡単にポリゴンを分割することができ、より高速にドローモデルを生成することができる。
また、本発明は上述のドローモデル生成方法を実行可能なドローモデル生成システムを含む。
本発明によれば、製品部及びダイフェース部の形状データから余肉部を含むドローモデルをより効率的に生成することができ、製品形状のデザイン設計が成された後、直ちに搬送装置のレイアウト設計を行うことができる。
ドローモデル生成システムの概要を示す図である。 ドローモデル生成システムの機能構成を示すブロック図である。 複数の特徴点を有する平面格子の一例を示す図である。 平面格子の分割条件の概念を説明するための模式図である。 投影した特徴点のZ座標の算出方法の一例を示す図である。 ドローモデル生成システムの処理の流れを示すフローチャートである。 ドローモデル生成システムの処理の流れを示すフローチャートである。 ドローモデル生成システムの処理の流れを示すフローチャートである。 製品部、余肉部、ダイフェース部からなるドローモデルの一例を示す図である。 sag値の概念を示す模式図である。
以下、本発明のドローモデル生成システムの好ましい一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
[ドローモデル生成システムの概要]
初めに、図1を参照して、本発明のドローモデル生成システムの概要について説明する。ドローモデル生成システムでは、CAD(Computer Aided Design)を用いて生成した製品部91とダイフェース部95とから、プレス成形品の三次元のドローモデル9を生成する。具体的には、ドローモデル生成システムでは、図1(B)に示すように、製品部91及びダイフェース部95を含むドローモデル9に相当する領域に、夫々が個別のXY座標により規定される複数の特徴点101により構成される平面格子10を投影する。そして、図1(C)に示すように、投影した特徴点101を繋ぎポリゴン102とすることで、ドローモデル9を生成する。
このとき、図1(A)に示すように、製品部91及びダイフェース部95は、予め形状が規定されているため、製品部91及びダイフェース部95に投影した特徴点101の座標(Z座標)は、容易に取得することができる。一方、余肉部93は、形状が規定されていないため、余肉部93に投影した特徴点101の座標(Z座標)は、取得することができない。
この点、本発明のドローモデル生成システムでは、余肉部93に投影した特徴点101の座標(Z座標)を後述する方法により補間し、ドローモデル9を生成することとしている。
また、図1(C)に示す平面格子10の特徴点101を高密度に設定するほど、より精密なドローモデル9を生成することができるが、これに対応して、ドローモデル9を生成するための処理負荷が増大する。
一方、平面格子10における特徴点101を低密度に設定すれば、ドローモデル9を生成するための処理負荷は低減されるものの、適切なモデル形状評価を得られない可能性が増大する。
この点、本発明のドローモデル生成システムでは、平面格子10における特徴点101を後述する方法により設定し、ドローモデル9を生成することとしている。
以下、詳細に説明する。
[ドローモデル生成システムの構成]
続いて、図2を参照して、本発明のドローモデル生成システム1の構成について説明する。図2は、本発明の一実施形態に係るドローモデル生成システム1の機能構成を示すブロック図である。
ドローモデル生成システム1は、作業者が各種データや指令を入力する入力装置2と、この入力装置2からの入力に応じて各種演算処理を実行する演算装置4と、画像を表示する表示装置6と、各種データを記憶する記憶装置8と、を含んで構成される。
入力装置2は、作業者が操作可能なキーボードやマウスなどのハードウェアで構成される。この入力装置2を操作することにより入力されたデータや指令は、演算装置4に入力される。
表示装置6は、画像を表示可能なCRTや液晶ディスプレイなどのハードウェアで構成される。この表示装置6の表示部には、演算装置4による処理結果として、例えば、ドローモデルの立体画像が表示される。
記憶装置8は、ハードディスクドライブやソリッドステートドライブなどのハードウェアで構成され、CADを用いて生成された製品部91の形状データ及びダイフェース部95の形状データを含むCADデータを記憶する。なお、記憶装置8に記憶されるCADデータには、余肉部93の形状データは含まれない。また、記憶装置8は、平面格子10を構成する特徴点101のデータ(XY座標)を含む平面格子データを記憶する。
演算装置4は、CPUなどのハードウェアで構成され、所定のソフトウェアと協働して平面格子生成部41、座標算出部42及びドローモデル生成部43として機能する。
平面格子生成部41は、入力装置2を介した作業者からの指令に応じて図3に示す平面格子10を生成する。平面格子生成部41が生成した平面格子10は、記憶装置8に記憶される。なお、平面格子10は、作業者の操作に応じて生成するのではなく、予め記憶装置8に記憶しておき、適宜必要に応じて記憶装置8から読み出すこととしてもよい。
ここで、図3を参照して、平面格子10について説明する。図3(A)に示すように、平面格子10は、夫々が個別のXY座標により規定される複数の特徴点101を所定間隔で格子状に配置することで構成される。
特徴点101の間隔は、任意に設定することができるが、ドローモデルが自動車のアウタパネルやルーフパネルなどのパネル製品に関するものである場合、0.5mm間隔とすることが好ましい。この点、図3(B)(C)を参照して、具体的に説明する。なお、図3(B)は、製品部91の断面形状を示す模式図であり、図3(C)は、自動車のアウタパネルやルーフパネルなどのパネル製品のうち最もポリゴンの折れ角が大きくなる部位における、特徴点101の間隔とポリゴンの折れ角との関係を示す図である。
上述のように、本発明のドローモデル生成システム1では、製品部91などに平面格子10(特徴点101)を投影し、特徴点101のZ座標を取得することとしている。ここで、製品部91に投影した特徴点101の間隔は、XY座標に対する製品部91の傾斜度合いに応じて異なることになる。
図3(B)を参照して、製品部91が、XY座標と略平行な平面911、913と、XY座標に対して所定の角度傾斜した斜面912とから構成される断面形状を考える。このとき、平面911、913に投影した特徴点101の間隔L1と、斜面912に投影した特徴点101の間隔L2とを比較すると、間隔L2の方が広くなる。この特徴点101の間隔は、特徴点101を繋いでポリゴン102を取得する場合にポリゴン102の折れ角となってあらわれる。ポリゴン102の折れ角が大きいとCAEによるモデル形状評価においてエラーの原因となるため、エラーとならない範囲に収める必要がある。
図3(C)に示すように、CAEによるモデル形状評価では、ポリゴン102の折れ角がθmaxを超えると、エラーや不正な解などの不具合となる。この点、自動車のパネル製品では、特徴点101の間隔を0.7mmとすることでポリゴン102の折れ角が約θmaxとなり、特徴点101の間隔を0.5mmとすることでポリゴン102の折れ角がθmax未満となることが確認できた。そのため、自動車のパネル製品についてドローモデルを生成する場合、特徴点101の間隔を形状変化が大きな箇所では0.5mmとすることが好ましい。
尚θmaxは経験的な閾値であり、各CAEソフトで夫々異なる。
次に、平面格子10における特徴点101の具体的な設定方法について説明する。
上述のように、自動車のパネル製品においては、特徴点101の間隔を0.5mmとすることで、ポリゴン102の折れ角がθmax未満となる。
一方、パネル製品の全体にわたって特徴点101の間隔を0.5mmとした場合、形状変化の大きくない箇所では、特徴点101が過度に高密度に設定されることとなり、ドローモデル9を生成するための処理負荷が増大する。
即ち、特徴点101に関しては、より少ない数で、より精密なドローモデル9を生成できることが望ましい。
そこで、本実施形態においては、特徴点101を上限値となる間隔で初期設定し、所定の条件に適合する場合に、より小さい間隔で、さらに特徴点101を設定する。
即ち、図2に示すように、平面格子生成部41は、平面格子分割部411と、第1分割条件判定部412と、第2分割条件判定部413と、第3分割条件判定部414とを含んで構成される。
図4は、平面格子生成部41における各分割条件(第1〜第3分割条件)の概念を説明するための模式図であり、図4(A)は第1分割条件判定部412における平面ピッチ、図4(B)は第2分割条件判定部413における折れ角、図4(C)は第3分割条件判定部414における折れ角の概念を示している。以下、図4を適宜参照しながら、平面格子生成部41の各機能について説明する。
平面格子分割部411は、予め設定された特徴点101の間隔の上限値(ここでは20mm)によって構成される平面格子10を初期値として設定する。特徴点101の間隔の上限値は、ドローモデル9の生成において、パネル製品の平坦な部分を、少なくともその間隔の特徴点で表すことができる最大の値である。なお、特徴点101の間隔の上限値は経験的な閾値であり、各CAEソフトで夫々異なる。
また、平面格子分割部411は、第1分割条件判定部412、第2分割条件判定部413、及び第3分割条件判定部414によって平面格子10をさらに分割すると判定された場合に、平面格子10の単位格子(隣接する4つの特徴点101が構成する方形の領域)に対して、特徴点101をより小さい間隔で設定する。隣接する特徴点101の間にさらに特徴点101を追加することで、簡単にポリゴンの分割を行うことができ、ドローモデルを生成する処理を高速化することができる。
第1分割条件判定部412は、図4(A)に示す平面格子10の各単位格子について、設定された特徴点101の間隔が特徴点101の間隔の閾値(ここでは0.5mm)以下であるか否か(XY平面における条件)、及びCADデータ上に投影された、単位格子内の特徴点101のZ座標の差分値が閾値以上であるか否か(Z座標における条件)の判定を行う。なお、これらXY平面における条件とZ座標における条件とを総称して、第1分割条件と呼ぶ。第1分割条件は、単位格子内の特徴点101間の距離の観点から、平面格子10をさらに分割し、特徴点101をより小さい間隔で設定するか否かを判定するための条件である。なお、特徴点101の間隔が閾値以下となっている場合、十分に高精度なポリゴンを生成できることから、それ以上の平面格子10の分割は必要ない状態である。また、CADデータ上に投影された、単位格子内の特徴点101のZ座標の差分値が閾値以上である場合、Z軸方向の大きさが過大なポリゴンが生成されることから、これを避けるために、平面格子10の分割が必要な状態である。なお、CADデータ上に投影された、単位格子内の特徴点101のZ座標の差分値とは、例えば、単位格子内の縦方向あるいは横方向に隣接する特徴点101のZ座標の差分値(図3(B)における間隔L2のZ軸方向の成分)や、単位格子の対角に位置する特徴点101のZ座標の差分値など、単位格子内の特徴点101のZ座標の最大値と最小値との差分値である。
第1分割条件判定部412は、設定された特徴点101の間隔が、特徴点101の間隔の閾値以下であると判定した場合、現在の特徴点101の間隔を確定する。また、第1分割条件判定部412は、CADデータ上に投影された、単位格子内の特徴点101のZ座標の差分値が閾値未満であると判定した場合、第2分割条件判定部413に対し、その単位格子の判定結果を出力する。
第2分割条件判定部413は、第1分割条件判定部412によって、平面格子10の単位格子において、CADデータ上に投影された、単位格子内の特徴点101のZ座標の差分値が閾値未満であると判定された場合に、図4(B)に示すように、ドローモデル生成部43によって生成されたポリゴンにおいて、その単位格子の特徴点101夫々と、隣接する特徴点101とがなす辺の折れ角θ1〜θ8が折れ角の第1閾値Th1を超えているか否か(第2分割条件)の判定を行う。第2分割条件は、特徴点101を繋いで得られるポリゴンの折れ角が、他の単位格子との関係において適確にドローモデル9を表す観点から、モデル形状評価においてエラーとならないための条件である。
第2分割条件判定部413は、ドローモデル生成部43によって生成されたポリゴンにおいて、その単位格子の特徴点101夫々と、隣接する特徴点101とがなす辺の折れ角θ1〜θ8のいずれかが、折れ角の第1閾値Th1を超えていると判定した場合、平面格子分割部411に対し、その単位格子について、平面格子10をさらに分割するための指示を出力する。
また、第2分割条件判定部413は、ドローモデル生成部43によって生成されたポリゴンにおいて、その単位格子の特徴点101夫々と、隣接する特徴点101とがなす辺の折れ角θ1〜θ8のいずれも、折れ角の第1閾値Th1を超えていないと判定した場合、第3分割条件判定部414に対し、その単位格子の判定結果を出力する。
第3分割条件判定部414は、第2分割条件判定部413によって、単位格子の特徴点101夫々と、隣接する特徴点101とがなす辺の折れ角θ1〜θ8のいずれかが、折れ角の第1閾値Th1を超えていないと判定された場合に、図4(C)に示すように、ドローモデル生成部43によって生成されたポリゴンにおいて、その単位格子内部(例えば単位格子の対角線の交点)に条件判定用の特徴点101を設定する。そして、第3分割条件判定部414は、条件判定用の特徴点101と単位格子の他の特徴点101とがなす辺の折れ角φ1,φ2のいずれかが折れ角の第2閾値Th2を超えているか否か(第3分割条件)の判定を行う。第3分割条件は、特徴点101を繋いで得られるポリゴンの折れ角が、その単位格子が表す面と形状データの面との関係において適確にドローモデル9を表す観点から、モデル形状評価においてエラーとならないためのさらなる条件である。
第3分割条件判定部414は、条件判定用の特徴点101と単位格子の他の特徴点101とがなす辺の折れ角φ1,φ2のいずれかが、折れ角の第2閾値Th2を超えていると判定した場合、平面格子分割部411に対し、その単位格子について、平面格子10をさらに分割するための指示を出力する。
また、第3分割条件判定部414は、条件判定用の特徴点101と単位格子の他の特徴点101とがなす辺の折れ角φ1,φ2のいずれも、折れ角の第2閾値Th2を超えていないと判定した場合、平面格子分割部411に対し、現在の特徴点101の間隔を確定するための指示を出力する。
図2に戻り、座標算出部42は、CADデータ上に平面格子10を投影し、特徴点101のXY座標と一致するCADデータ上のZ座標を、特徴点101のZ座標として算出する。これにより、XY平面上に配置された特徴点101にZ座標が与えられる。
ここで、図5を参照して座標算出部42についてより詳細に説明する。図5(A)は、CADデータの断面形状を示す模式図である。図5(A)を参照して、製品部91やダイフェース部95は、記憶装置8に形状データが予め記憶されているため、製品部91やダイフェース部95に投影された特徴点101のZ座標は、製品部91やダイフェース部95の形状データから容易に取得することができる。一方、余肉部93は、形状データが設定されていないため、余肉部93に投影された特徴点101のZ座標を適切に取得するための工夫が求められる。
図2に戻り、そこで、座標算出部42は、判定部421と、第1のZ座標算出部422と、第2のZ座標算出部423と、を含んで構成される。
判定部421は、投影した特徴点101のXY座標と一致するCADデータ上の位置に、形状データが設定されているか否かを判定する。より詳しくは、判定部421は、特徴点101がCAD面(製品部91、ダイフェース部95)上に投影されたか否か、即ち、特徴点101のXY座標と一致する位置に製品部91又はダイフェース部95が存在するか否かを判定する。
第1のZ座標算出部422は、特徴点101のXY座標と一致する位置に製品部91又はダイフェース部95が存在する場合に機能し、製品部91又はダイフェース部95の形状データに基づいて特徴点101のZ座標を算出する。具体的には、第1のZ座標算出部422は、特徴点101のXY座標と一致する位置における製品部91又はダイフェース部95のZ座標を、特徴点101のZ座標として算出する。
第2のZ座標算出部423は、特徴点101のXY座標と一致する位置に製品部91及びダイフェース部95が存在しない場合に機能し、この特徴点101の周辺の特徴点101のZ座標から、この特徴点101のZ座標を算出する。なお、周辺の特徴点101とは、Z座標が算出できた特徴点101のうち、製品部91及びダイフェース部95が存在しない特徴点101の近傍の特徴点101をいう。
ここで、図5(B)を参照して、第2のZ座標算出部423によるZ座標の算出方法の一例について説明する。図5(B)において、特徴点101は、対応するXY座標に製品部91及びダイフェース部95が存在しない特徴点であり、そのZ座標をZとする。また、特徴点101a、101b、101c、101dは、この特徴点101の周辺の特徴点であり、Z座標が夫々Za,Zb,Zc,Zdと算出されているものとする。
第2のZ座標算出部423は、算出済みの特徴点101a、101b、101c、101dのZ座標Za,Zb,Zc,Zdを、特徴点101から特徴点101a、101b、101c、101dまでの距離に基づく重み付けを行うことで、特徴点101のZ座標を算出する。この重み付けの方法は任意であり、最も単純には、特徴点101a、101b、101c、101dのZ座標Za,Zb,Zc,Zdに対して線形補間を行うことで、特徴点101のZ座標を算出する。もちろん、線形補間に限られるものではなく、所定の近似式を用いた非線形補間により特徴点101のZ座標を算出することとしてもよい。
一例として、線形補間する場合には、以下の式により特徴点101のZ座標を算出することができる。
Z=Ka・Za+Kb・Zb+Kc・Zc+Kd・Zd ・・・式(1)
Ka+Kb+Kc+Kd=1 ・・・式(2)
Ka・Na=Kb・Nb=Kc・Nc=Kd・Nd ・・・式(3)
なお、Ka,Kb,Kc,Kdは、特徴点101からの距離に基づく重みであり、Na,Nb,Nc,Ndは、特徴点101からの距離(格子状である場合には数と同義)である。これら式(1)〜(3)から以下の式(4)が導かれ、この式(4)により特徴点101のZ座標を算出することができる。
Figure 0006415835
このように第1のZ座標算出部422により製品部91又はダイフェース部95に投影された特徴点101のZ座標が算出され、また、第2のZ座標算出部423により余肉部93に投影された特徴点101のZ座標が算出される。なお、夫々の特徴点101には、予めXY座標が規定されているため、Z座標の算出に伴い、夫々の特徴点101のXYZ座標が算出されることになる。
図2に戻り、ドローモデル生成部43は、XYZ座標が得られた特徴点101同士を繋ぎポリゴン化する。例えば、隣接する特徴点101同士を繋いだ場合には、三角形状のポリゴン102を作成することができる(図1(C)参照)。これにより、CADデータが存在しない余肉部93を含むプレス成形品のドローモデル9(図9参照)が生成される。なお、ドローモデル生成部43によって生成されたドローモデル9は、平面格子生成部41に出力され、第1〜第3の分割条件の判定が行われる。
[ドローモデル生成システムの処理]
図6から図8は、ドローモデル生成システム1の処理の流れを示すフローチャートである。図6に示すように、ドローモデルの生成は、製品部91やダイフェース部95の形状データ及び平面格子10を設定する準備工程と、この準備工程において準備したデータを用いてドローモデル9を生成するドローモデル生成工程と、を含む。より具体的には、準備工程は、ステップS1,S2の処理で構成され、ドローモデル生成工程は、ステップS3〜S7の処理で構成される。
ステップS1では、作業者は、入力装置2を用いて製品部91及びダイフェース部95の形状データを生成し、記憶装置8に記憶する。ステップS2では、作業者は、入力装置2を用いて平面格子10を生成し、記憶装置8に記憶する。
ステップS3において、座標算出部42は、製品部91及びダイフェース部95の形状データ(CADデータ)に対して平面格子10を投影する。続く、ステップS4において、座標算出部42は、Z座標算出処理を行う。ここで、図7を参照して、Z座標算出処理について説明する。
ステップS11において、判定部421は、特徴点101がCAD面上に投影されたか否かを判定する。ここで、CAD面とは、製品部91及びダイフェース部95をいう。即ち、特徴点101のXY座標と一致する位置に製品部91又はダイフェース部95が存在するか否かを判定する。特徴点101が製品部91やダイフェース部95に投影された場合、ステップS11においてYESとなり、処理をステップS12に移す。
ステップS12において、第1のZ座標算出部422は、投影した位置の製品部91又はダイフェース部95のZ座標を取得し、処理をステップS15に移す。
他方、ステップS11においてNOと判定されたときは、ステップS13において、第2のZ座標算出部423は、Z座標を算出済みの周辺の特徴点101を検索する。そして、ステップS14において、第2のZ座標算出部423は、これら周辺の特徴点101のZ座標に対して、距離に基づく重み付けを行うことで、対象となる特徴点101のZ座標を算出する。
続く、ステップS15において、ステップS12又はステップS14で算出したZ座標を、特徴点101のXY座標と結びつけて記憶装置8に記憶する。その後、全ての特徴点101について処理を行い(ステップS16)、Z座標算出処理を終了する。
図6に戻り、全ての特徴点101についてZ座標を算出(即ちXYZ座標を取得)すると、ステップS5において、ドローモデル生成部43は、隣接する特徴点101同士を繋いでポリゴン化する。
ステップS6において、平面格子生成部41は、平面格子生成処理を実行する。ここで、図8を参照して、平面格子生成処理について説明する。
図8において、平面格子生成処理は、ポリゴンを構成する平面格子10の分割が必要であるか否かを判定する判定工程と、この判定工程において分割が必要であると判定された場合に、平面格子10を分割し、新たなポリゴンを生成する新ポリゴン生成工程と、を含む。より具体的には、判定工程は、ステップS22〜S25の処理で構成され、新ポリゴン生成工程は、ステップS27の処理で構成される。
ステップS21において、平面格子生成部41は、特徴点101の間隔を上限値に設定した平面格子10を生成する。ステップS22において、第1分割条件判定部412は、平面格子10における処理対象の単位格子について、設定された特徴点101の間隔が特徴点101の間隔の閾値(ここでは0.5mm)以下であるか否か(第1分割条件のXY平面における条件)の判定を行う。
処理対象の単位格子について、設定された特徴点101の間隔が特徴点101の間隔の閾値以下でない場合、ステップS22においてNOと判定され、処理をステップS23に移す。
他方、平面格子10の各単位格子について、設定された特徴点101の間隔が特徴点101の間隔の閾値以下である場合、ステップS22においてYESと判定され、処理をステップS26に移す。
ステップS23において、第1分割条件判定部412は、処理対象の単位格子について、CADデータ上に投影された、単位格子内の特徴点101のZ座標の差分値が閾値以上であるか否か(第1分割条件のZ座標における条件)の判定を行う。
処理対象の単位格子について、CADデータ上に投影された、単位格子内の特徴点101のZ座標の差分値が閾値以上である場合、ステップS23においてYESと判定され、処理をステップS27に移す。
他方、平面格子10の各単位格子について、CADデータ上に投影された、単位格子内の特徴点101のZ座標の差分値が閾値未満である場合、ステップS23においてNOと判定され、処理をステップS24に移す。
ステップS24において、第2分割条件判定部413は、処理対象の単位格子の特徴点101夫々と、隣接する特徴点101とがなす辺の折れ角θ1〜θ8が折れ角の第1閾値Th1を超えているか否か(第2分割条件)の判定を行う。
処理対象の単位格子の特徴点101夫々と、隣接する特徴点101とがなす辺の折れ角θ1〜θ8のいずれかが折れ角の第1閾値Th1を超えている場合、ステップS24においてYESと判定され、処理をステップS27に移す。
他方、処理対象の単位格子の特徴点101夫々と、隣接する特徴点101とがなす辺の折れ角θ1〜θ8の全てが折れ角の第1閾値Th1を超えていない場合、ステップS24においてNOと判定され、処理をステップS25に移す。
ステップS25において、第3分割条件判定部414は、処理対象の単位格子内部(例えば単位格子の対角線の交点)に条件判定用の特徴点101を設定し、この条件判定用の特徴点101と、処理対象の単位格子の他の特徴点101とがなす辺の折れ角φ1,φ2のいずれかが折れ角の第2閾値Th2を超えているか否か(第3分割条件)の判定を行う。
条件判定用の特徴点101と、処理対象の単位格子の他の特徴点101とがなす辺の折れ角φ1,φ2のいずれかが折れ角の第2閾値Th2を超えている場合、ステップS25においてYESと判定され、処理をステップS27に移す。
他方、条件判定用の特徴点101と、処理対象の単位格子の他の特徴点101とがなす辺の折れ角φ1,φ2の全てが折れ角の第2閾値Th2を超えていない場合、ステップS25においてNOと判定されて、処理をステップS26に移す。
ステップS26において、平面格子分割部411は、処理対象の単位格子について現在の特徴点101の間隔を確定し、記憶装置8に記憶する。ステップS26の後、処理対象が次の単位格子に移され、図6の処理に戻る。
ステップS27において、平面格子分割部411は、処理対象の単位格子について、特徴点101を追加して単位格子を1/2のピッチに分割する。即ち、処理対象の単位格子における縦横の辺の中央及び対角線の交点に特徴点101が追加される。ステップS27の後、図6の処理に戻る。
平面格子生成処理において、ステップS25、S24、S23、S22では、ステップS25の処理負荷が最も大きく、次いでステップS24、続いてステップS23又はステップS22の順に処理負荷が小さくなる。
そこで、図8に示すように、ステップS22、ステップS23、ステップS24、ステップS25の順に平面格子10の分割条件を判定することにより、全体として、より効率的に平面格子10の生成を行うことが可能となる。
図6に戻り、ステップS7において、平面格子生成部41は、全ての単位格子について、第1〜第3の分割条件が充足されたか否かを判定する。全ての単位格子について、第1〜第3の分割条件が充足されていない場合、ステップS7においてNOとなり、処理をステップS3に移す。
他方、ステップS7において、全ての単位格子について、第1〜第3の分割条件が充足されたと判定された場合、処理は終了する。
以上、本発明のドローモデル生成システム1の好ましい一実施形態につき説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
例えば、第2分割条件判定部413における第2分割条件、及び第3分割条件判定部414における第3分割条件では、折れ角について設定された第1閾値Th1、第2閾値Th2に基づいて、平面格子10をさらに分割するか否かを判定したが、3つの特徴点101によって定義されるsag値について設定された閾値によって、第2分割条件及び第3分割条件を判定することとしてもよい。
図10は、sag値の概念を示す模式図である。
図10に示すように、sag値Hは、3つの特徴点101によって定義され、以下の式(5)によって算出される。
H=Da・Db・sinθ/(Da+Db−2・Da・Db・cosθ)1/2 ・・・式(5)
なお、図10において、Da、Dbは夫々辺の長さを表し、θはそれらの辺に挟まれる角度を表している。
平面格子10において、隣接する任意の3つの特徴点101によって定義されるsag値Hの全てが、sag値について設定された閾値Hth(例えば、0.1mm)以下であれば、平面格子10の分割が不要であると判定できる。
sag値は、3つの特徴点101が形成する3角形のうち、2辺とその挟角を把握することで算出でき、ポリゴンの精度を適確に判定できるパラメータである。そのため、sag値を用いることで、負荷の小さい処理により、より適切に平面格子10の分割条件を判定することができる。
以上説明した本実施形態によれば、以下のような効果を期待することができる。
(1)ドローモデル生成システム1では、平面格子10を構成する複数の特徴点101の法線と製品部91及びダイフェース部95の形状データとの交点座標を算出し、複数の交点座標を結ぶことによりポリゴン化されたドローモデルを生成する。このとき、平面格子生成部41は、平面格子10の分割が必要であるか否かを判定し、分割が必要であると判定した場合に、平面格子10に特徴点101を追加してポリゴンをさらに分割し、新たなポリゴンを生成する。
これにより、生成するのに膨大な時間が係るドローモデルを生成する際に、ポリゴンの分割が必要である部分のみを選択して分割することで、処理負荷を軽減し、より効率的にドローモデルを生成することができる。その結果、製品形状のデザイン設計が成された後、直ちに搬送装置のレイアウト設計が可能なドローモデルをより効率的に生成することができる。
(2)このとき、ドローモデル生成システム1は、平面格子10の分割が必要であるか否かを判定する際に、第1分割条件のXY平面における条件として、特徴点101の距離が閾値以下となっている場合には、ポリゴンの分割が必要でないと判定する。
これにより、十分に高精度にポリゴンを生成できる場合には、ポリゴンの分割が行われないことから、簡単な判定を行うことで、より高速に、より効率的にドローモデルを生成することが可能となる。
(3)このとき、ドローモデル生成システム1は、平面格子10の分割が必要であるか否かを判定する際に、第1分割条件のZ座標における条件として、単位格子内の特徴点101のZ座標の最大値と最小値との差分値が閾値以上となっている場合には、ポリゴンの分割が必要であると判定する。
これにより、Z軸方向の大きさが過大なポリゴンが生成されることを避けることができる。
(4)また、ドローモデル生成システム1は、平面格子10の分割が必要であるか否かを判定する際に、第2分割条件として、特徴点101によって構成されるポリゴンの各辺がなす折れ角θ1〜θ8を算出し、折れ角θ1〜θ8のいずれかが第1閾値Th1を超えている場合には、平面格子10の分割が必要であると判定する。
これにより、ポリゴンの各辺がなす折れ角が大きくなり、隣接するポリゴンとの関係において適確にドローモデルを表せない場合にはポリゴンの分割を行うことができるため、簡単な判定を行うことで、より高速に、より高精度なドローモデルを生成することが可能となる。
(5)また、ドローモデル生成システム1は、平面格子10の分割が必要であるか否かを判定する際に、第3分割条件として、ポリゴンの内部に条件判定用の特徴点101を設定し、条件判定用の特徴点101とそのポリゴンの他の特徴点101とが形成する線分の折れ角が第2閾値Th2を超えている場合には、平面格子10の分割が必要であると判定する。
これにより、ポリゴン内部において、ポリゴンが表す面と形状データの面との差が大きい部分についてはポリゴンの分割を行うことができるため、簡単な判定を行うことで、より高速に、より高精度なドローモデルを生成することができる。
(6)また、ドローモデル生成システム1は、ポリゴンを分割する際に、平面格子10の特徴点101の間に追加して特徴点を設定し、追加した特徴点の法線と形状データとの交点座標を算出して他の特徴点101の交点座標と結ぶことで、新たなポリゴンを生成する。
これにより、簡単にポリゴンを分割することができ、より高速にドローモデルを生成することができる。
1 ドローモデル生成システム
2 入力装置
4 演算装置
41 平面格子生成部
411 平面格子分割部
412 第1分割条件判定部
413 第2分割条件判定部
414 第3分割条件判定部
42 座標算出部
421 判定部
422 第1のZ座標算出部
423 第2のZ座標算出部
43 ドローモデル生成部
9 ドローモデル
91 製品部
93 余肉部
95 ダイフェース部
10 平面格子
101 特徴点

Claims (8)

  1. 格子状に配列された複数の平面座標点の法線と三次元形状データとの交点座標を算出し、複数の交点座標を結ぶことによりポリゴン化されたドローモデルをコンピュータによって生成するドローモデル生成方法であって、
    生成されたポリゴンの分割が必要であるか否かを判定する判定工程と、
    前記判定工程において分割が必要であると判定された場合には、既に作成されたポリゴンを分割し、新たなポリゴンを生成する新ポリゴン生成工程と、を含み、
    前記判定工程は、
    隣接する前記平面座標点の間の距離が、当該距離について設定された閾値以下となっている場合には、前記ポリゴンの分割が必要でないと判定する予備判定工程と、
    格子内の前記平面座標点の前記交点座標における前記法線方向の座標の最大値と最小値との差分値が、当該差分値について設定された閾値以上となっている場合には、前記ポリゴンの分割が必要であると判定する本判定工程と、を含み、
    前記本判定工程は、前記予備判定工程において前記距離が前記閾値より大きいと判定された場合に実行されることを特徴とするドローモデル生成方法。
  2. 前記本判定工程は、
    前記差分値が、前記閾値以上となっている場合には、前記ポリゴンの分割が必要であると判定する第1判定工程と、
    生成されたポリゴンを形成する辺がなす折れ角を算出し、該折れ角が第1の閾値を超えている場合には、前記ポリゴンの分割が必要であると判定する第2判定工程と、を含み、
    前記第2判定工程は、前記第1判定工程において前記差分値が前記閾値より小さいと判定された場合に実行されることを特徴とする請求項1に記載のドローモデル生成方法。
  3. 前記本判定工程は、生成されたポリゴンの内部に座標点を設定し、該座標点と前記三次元形状データとの交点座標を算出し、該交点座標と該ポリゴンを構成する他の前記交点座標とを結ぶ線分によって形成される折れ角を算出し、該折れ角が第2の閾値を超えている場合には、前記ポリゴンの分割が必要であると判定する第3判定工程を含み、
    前記第3判定工程は、前記第2判定工程において前記折れ角が前記第1の閾値以下である場合に実行されることを特徴とする請求項2に記載のドローモデル生成方法。
  4. 前記新ポリゴン生成工程において、隣接する前記平面座標点の間に追加して平面座標点を設定し、追加した該平面座標点の法線と前記三次元形状データとの交点座標を算出し、隣接する複数の前記交点座標と結ぶことにより新たなポリゴンを生成することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のドローモデル生成方法。
  5. 格子状に配列された複数の平面座標点の法線と三次元形状データとの交点座標を算出し、複数の交点座標を結ぶことによりポリゴン化されたドローモデルを生成するドローモデル生成システムであって、
    生成されたポリゴンの分割が必要であるか否かを判定する判定部と、
    前記判定部によって分割が必要であると判定された場合には、既に作成されたポリゴンを分割し、新たなポリゴンを生成する新ポリゴン生成部と、を備え、
    前記判定部は、
    隣接する前記平面座標点の間の距離が、当該距離について設定された閾値以下となっている場合には、前記ポリゴンの分割が必要でないと判定する予備判定部と、
    格子内の前記平面座標点の前記交点座標における前記法線方向の座標の最大値と最小値との差分値が、当該差分値について設定された閾値以上となっている場合には、前記ポリゴンの分割が必要であると判定する本判定部と、を含み、
    前記本判定部は、前記予備判定部において前記距離が前記閾値より大きいと判定された場合に前記ポリゴンの分割が必要であるか否かを判定することを特徴とするドローモデル生成システム。
  6. 前記本判定部は、
    前記差分値が、前記閾値以上となっている場合には、前記ポリゴンの分割が必要であると判定する第1判定部と、
    生成されたポリゴンを形成する辺がなす折れ角を算出し、該折れ角が第1の閾値を超えている場合には、前記ポリゴンの分割が必要であると判定する第2判定部と、を含み、
    前記第2判定部は、前記第1判定部によって前記差分値が前記閾値より小さいと判定された場合に前記ポリゴンの分割が必要であるか否かを判定することを特徴とする請求項5に記載のドローモデル生成システム。
  7. 前記本判定部は、生成されたポリゴンの内部に座標点を設定し、該座標点と前記三次元形状データとの交点座標を算出し、該交点座標と該ポリゴンを構成する他の前記交点座標とを結ぶ線分によって形成される折れ角を算出し、該折れ角が第2の閾値を超えている場合には、前記ポリゴンの分割が必要であると判定する第3判定部を含み、
    前記第3判定部は、前記第2判定部によって前記折れ角が前記第1の閾値以下であると判定された場合に前記ポリゴンの分割が必要であるか否かを判定することを特徴とする請求項6に記載のドローモデル生成システム。
  8. 前記新ポリゴン生成部は、隣接する前記平面座標点の間に追加して平面座標点を設定し、追加した該平面座標点の法線と前記三次元形状データとの交点座標を算出し、隣接する複数の前記交点座標と結ぶことにより新たなポリゴンを生成することを特徴とする請求項5から7のいずれか1項に記載のドローモデル生成システム。
JP2014066629A 2014-03-27 2014-03-27 ドローモデル生成方法及びドローモデル生成システム Active JP6415835B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014066629A JP6415835B2 (ja) 2014-03-27 2014-03-27 ドローモデル生成方法及びドローモデル生成システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014066629A JP6415835B2 (ja) 2014-03-27 2014-03-27 ドローモデル生成方法及びドローモデル生成システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015191312A JP2015191312A (ja) 2015-11-02
JP6415835B2 true JP6415835B2 (ja) 2018-10-31

Family

ID=54425779

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014066629A Active JP6415835B2 (ja) 2014-03-27 2014-03-27 ドローモデル生成方法及びドローモデル生成システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6415835B2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4185698B2 (ja) * 2002-03-25 2008-11-26 株式会社富士テクニカルリサーチ メッシュ生成方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015191312A (ja) 2015-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10169497B2 (en) Method and apparatus for analysis of shape optimization
JP6257796B2 (ja) 工具経路の生成方法および工作機械
US8768661B2 (en) Method for creating finite element model of rubber composite
US8831914B2 (en) Pseudo-physical modeling of drawbead in stamping simulations
CN104307939A (zh) 大相对弯曲半径薄壁冲压件回弹补偿方法
JP2018106521A (ja) 解析装置、解析方法、及びコンピュータプログラム
CN107145630B (zh) 基于cad剪裁曲面的板壳结构设计分析一体化方法
JP2017006970A (ja) 鍛造型設計支援装置および鍛造型設計支援方法
JP6415835B2 (ja) ドローモデル生成方法及びドローモデル生成システム
JP6265811B2 (ja) ドローモデル生成方法及びドローモデル生成システム
JP5969886B2 (ja) 対応点算出システム及びプログラム、並びに金型形状生成システム及びプログラム
JP5343052B2 (ja) 構造物解析方法、プログラムおよび解析装置
JP6144612B2 (ja) ドローモデル生成方法及びドローモデル生成システム
JP2010176573A (ja) 金型設計装置およびその方法
KR102125883B1 (ko) 3차원 시뮬레이션 기반의 핀지그 구동방법
JP5806169B2 (ja) 設計データ生成装置、その生成方法及びプログラム
JP6153456B2 (ja) ドローモデル生成方法及びドローモデル生成システム
JP6469555B2 (ja) モデル設計方法
US8325183B2 (en) System and method for determining a position for an addendum mesh node
JP6153457B2 (ja) ドローモデル生成方法及びドローモデル生成システム
Chung Geometric modelling of drawbeads using vertical section sweeping
JP6449556B2 (ja) 補間面生成方法
JP5954955B2 (ja) 形状データ作成システム及び形状データ作成方法
CN110199280B (zh) 用于包括在确保约束一致性时编辑操作跨视图传播的多视图计算机辅助设计的方法和系统
JP6334347B2 (ja) 補間面生成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171212

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180710

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180904

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180918

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181003

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6415835

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150