JPWO2017179169A1 - エレベータ装置 - Google Patents
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Abstract
エレベータ装置は、かご100に設けられたセンサ104と、かご100を駆動させるかご駆動部101とを備え、かご100を走行させることで、センサ104の測定点を変えながら、センサ104から乗場開閉ドア200までの距離を測定し、初回データと今回測定した距離との差異から乗場開閉ドア200の形状異常を検出する。センサ104の測定点を変えながら計測できるため、乗場開閉ドア200毎に複数のセンサを取り付ける必要がなく、少ないセンサで、乗場開閉ドア200の部分的な変形も検出することができる。
Description
本発明はエレベータ装置に関し、特に、乗場開閉ドアの形状異常を検出することが可能なエレベータ装置に関するものである。
外的要因によって乗場開閉ドアに強い力がかかると、乗場開閉ドアの形状異常を引き起こすことがある。形状異常には、例えば、ドアの傾き、歪み、凹みなどが含まれる。形状異常を放置したまま、エレベータの運行を継続した場合、例えば、乗客がドアに巻き込まれる、あるいは、別の機器の破損を誘発するなどの不具合が発生する。
このような不具合を回避するため、保守員が定期的に保守作業を行って、乗場開閉ドアの点検・修理を実施している。しかしながら、保守作業を実施する間隔は、数か月〜1年程度であることが一般的である。従って、保守作業後に、形状異常が発生した場合は、次の保守作業まで、当該形状異常が放置されたまま、エレベータの運行を実施することになる。また、建造物の高層化に伴い、乗場数が増加して、保守作業にかかる保守員の労力が増大している。このため、形状異常を自動的に検知することが望まれている。
乗場開閉ドアの形状異常を自動検出する手法は、例えば、特許文献1及び特許文献2に記載されている。
特許文献1では、ドアを開閉させる駆動用モータの負荷量を検出し、当該負荷量の変動量によって、乗場開閉ドアに形状異常が発生しているか否かを検出する。
特許文献2では、乗場開閉ドアに取り付けたセンサによって、乗場開閉ドアの表面と壁面との間の隙間寸法を計測することにより、乗場開閉ドアに形状異常が発生しているか否かを検出する。
しかしながら、上記の特許文献1の手法では、戸開時の駆動用モータの負荷量を計測するため、乗場開閉ドアの中央部のみが凹むなど戸開に支障がない形状異常は検出できない。
また、上記の特許文献2の手法は、乗場開閉ドアの傾きなど隙間が増大する形状異常は検出できるが、隙間が増大しない部分的な凹みなどの形状異常は検出できない。また、乗場開閉ドアにセンサを設けているため、乗場開閉ドアの個数と同じ個数のセンサが必要であり、さらに、1つの乗場開閉ドアに対して複数のセンサが必要である。そのため、センサの個数が多く、コストが増大する。
本発明は、かかる問題点を解決するためになされたものであり、部分的な凹みを含めた乗場開閉ドアの形状異常が検出でき、コスト低減を図ることが可能な、エレベータ装置を得ることを目的としている。
本発明は、エレベータのかごに設けられ、乗場に設置された戸閉状態の乗場開閉ドアに対してレーザ光または超音波を照射して、前記レーザ光または前記超音波の反射波を受信することで、前記乗場開閉ドアの形状を測定するセンサと、前記かごを昇降方向に走行させるかご駆動部と、前記乗場開閉ドアの形状異常の診断運転を開始する開始指令が外部から入力されたときに、前記かご駆動部に対して、前記かごを測定開始位置まで走行させる走行指示を出力するとともに、前記センサに対して、前記測定の開始を指示する指令を出力する診断運転管理部とを備え、前記診断運転中に前記かご駆動部により前記かごを走行させることで、前記センサの前記測定の測定点を変化させながら、前記乗場開閉ドアの形状の測定を行う、エレベータ装置である。
本発明のエレベータ装置によれば、センサを取り付けたかごを走行させることで、センサの測定点を変化させながら、乗場開閉ドアの形状の測定を行うようにしたので、少ないセンサで乗場開閉ドア全体の測定を行うことができるので、コストを削減しながら、部分的な凹みを含めた種々の乗場開閉ドアの形状異常を検出することができる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るエレベータ装置の全体構成図である。本実施の形態においては、1つの建物内に複数のエレベータが設けられており、それらのエレベータが群管理されている場合を例に挙げて説明する。しかしながら、図1においては、図の簡略化のため、複数のかごのうちの1つのかごについてのみ図示している。
図1は、本発明の実施の形態1に係るエレベータ装置の全体構成図である。本実施の形態においては、1つの建物内に複数のエレベータが設けられており、それらのエレベータが群管理されている場合を例に挙げて説明する。しかしながら、図1においては、図の簡略化のため、複数のかごのうちの1つのかごについてのみ図示している。
図1に示すように、各かご100には、それぞれ、1つのエレベータ制御装置105が接続されている。各エレベータ制御装置105は、1つの群管理制御装置107に接続されている。また、各エレベータ制御装置105には、外部計算機109および異常発報装置108が接続されている。外部計算機109および異常発報装置108は、各エレベータ制御装置105毎にそれぞれ別個に設けてもよく、あるいは、すべてのエレベータ制御装置105に対し共通に1つだけ設けてもよい。
本実施の形態における建物内では、複数のエレベータは、1以上のバンクに区分されている。群管理制御装置107は、バンク間のエレベータの動作の調整を行う。バンクの区分方法としては、1つの昇降路を1つのバンクとしてもよく、あるいは、低層階、中層階、高層階をそれぞれ1つのバンクとしてもよい。但し、バンクの区分方法は、これらに限定されない。
かご100には、かご駆動部101と、ドア開閉部102と、スキャン管理部103と、センサ104とが、設けられている。
かご駆動部101は、エレベータ制御装置105からの走行指示に基づき、かご100を走行させる。
ドア開閉部102は、エレベータ制御装置105からの戸開指令に基づき、かご100が停止階で停止したときに、かご100のかご開閉ドアとともに、乗場に設置された乗場開閉ドアの開閉を行う。
センサ104は、図2に示すように、かご100の外部に設けられ、スキャン管理部103からのスキャン指示に基づき、各階の乗場に設置された乗場開閉ドア200の形状をスキャンする。スキャン時には、乗場開閉ドア200は戸閉状態である。また、センサ104は、スキャンした結果を、スキャン情報として、スキャン管理部103に出力する。
スキャン管理部103は、エレベータ制御装置105からのスキャン指令に基づき、センサ104に対してスキャン指示を出力するとともに、センサ104からスキャン情報を取得する。また、スキャン管理部103は、外部計算機109に対して、センサ104から取得したスキャン情報を送信する。
かご駆動部101は、エレベータ制御装置105からの走行指示に基づき、かご100を走行させる。
ドア開閉部102は、エレベータ制御装置105からの戸開指令に基づき、かご100が停止階で停止したときに、かご100のかご開閉ドアとともに、乗場に設置された乗場開閉ドアの開閉を行う。
センサ104は、図2に示すように、かご100の外部に設けられ、スキャン管理部103からのスキャン指示に基づき、各階の乗場に設置された乗場開閉ドア200の形状をスキャンする。スキャン時には、乗場開閉ドア200は戸閉状態である。また、センサ104は、スキャンした結果を、スキャン情報として、スキャン管理部103に出力する。
スキャン管理部103は、エレベータ制御装置105からのスキャン指令に基づき、センサ104に対してスキャン指示を出力するとともに、センサ104からスキャン情報を取得する。また、スキャン管理部103は、外部計算機109に対して、センサ104から取得したスキャン情報を送信する。
エレベータ制御装置105には、診断運転管理部106が設けられている。診断運転管理部106は、群管理制御装置107からの診断運転の開始指令によって、診断運転を開始する。診断運転において、診断運転管理部106は、かご駆動部101に対して、かご100を測定開始位置まで走行させるように、走行指示を出力する。また、診断運転管理部106は、スキャン管理部103に対して、センサ104を用いて乗場開閉ドアの形状をスキャンするように、スキャン指令を出力する。また、診断運転管理部106は、外部計算機109から、センサ104のスキャン情報に基づく乗場開閉ドアの形状異常に関する判断結果を取得する。その結果、乗場開閉ドアに形状異常が発生していた場合には、診断運転管理部106は、異常発報装置108を用いて、異常を管理者に発報する。さらに、診断運転管理部106は、異常階情報を、群管理制御装置107に出力する。
ここで、異常発報装置108は、以下の(a)〜(d)のいずれの構成でもよいが、これらは一例であり、これらの例に限定されない。
(a)異常発報装置108を、管理室に設けた警報ブザーにより構成する。警報ブザーは、ブザー音の発生により、管理者に対して、乗場開閉ドアの形状異常が発生していることを伝達する。管理者は、エレベータ制御装置105の診断運転管理部106から、異常階情報を取得する。
(b)異常発報装置108を、管理室に設けた警報ランプにより構成する。警報ランプは、各階ごとに設けられており、異常階に対応するランプが点灯することで、管理者に、どの階で、乗場開閉ドアの形状異常が発生しているかを伝達する。
(c)異常発報装置108を、管理室に設けたスピーカーにより構成する。スピーカーは、音声メッセージにより、管理者に対して、どの階で、乗場開閉ドアの形状異常が発生しているかを伝達する。
(d)異常発報装置108を、管理室に設けたディスプレイにより構成する。ディスプレイは、文字メッセージ、図表、または、記号等の表示により、管理者に対して、どの階で、乗場開閉ドアの形状異常が発生しているかを通知する。
(a)異常発報装置108を、管理室に設けた警報ブザーにより構成する。警報ブザーは、ブザー音の発生により、管理者に対して、乗場開閉ドアの形状異常が発生していることを伝達する。管理者は、エレベータ制御装置105の診断運転管理部106から、異常階情報を取得する。
(b)異常発報装置108を、管理室に設けた警報ランプにより構成する。警報ランプは、各階ごとに設けられており、異常階に対応するランプが点灯することで、管理者に、どの階で、乗場開閉ドアの形状異常が発生しているかを伝達する。
(c)異常発報装置108を、管理室に設けたスピーカーにより構成する。スピーカーは、音声メッセージにより、管理者に対して、どの階で、乗場開閉ドアの形状異常が発生しているかを伝達する。
(d)異常発報装置108を、管理室に設けたディスプレイにより構成する。ディスプレイは、文字メッセージ、図表、または、記号等の表示により、管理者に対して、どの階で、乗場開閉ドアの形状異常が発生しているかを通知する。
外部計算機109には、測定結果比較部110が設けられている。測定結果比較部110は、形状異常が起きていない状態で測定した乗場開閉ドアのスキャン結果を、「初回データ」として、予めメモリ(図示省略)に記憶している。この「初回データ」は、例えば、エレベータの設置工事の際に測定する。測定結果比較部110は、センサ104により得られたスキャン結果を、メモリ内に記憶されている「初回データ」と比較して、乗場開閉ドアの形状異常をチェックする。チェック後、形状異常があれば、測定結果比較部110は、どの階の乗場開閉ドアに形状異常が発生しているかを示す異常階情報を、診断運転管理部106に出力する。一方、形状異常がなければ、測定結果比較部110は、診断完了通知を、診断運転管理部106に出力する。
図10に、エレベータ制御装置105のハードウエア構成を示す。エレベータ制御装置105は、図10に示すように、外部との信号の通信を行う送受信装置1001と、プロセッサ1002と、メモリ1003と、ディスプレイ1004とから、構成されている。エレベータ制御装置105の診断運転管理部106は、プロセッサ1002が、メモリ1003に記憶されたプログラムを実行することにより、実現される。また、複数のプロセッサおよび複数のメモリが連携して、上記機能を実行してもよい。
外部計算機109も、同様に、図10に示すハードウエア構成を有する。すなわち、外部計算機109は、図10に示すように、外部との信号の通信を行う送受信装置1001と、プロセッサ1002と、メモリ1003と、ディスプレイ1004とから、構成されている。外部計算機109の測定結果比較部110は、プロセッサ1002が、メモリ1003に記憶されたプログラムを実行することにより、実現される。また、複数のプロセッサおよび複数のメモリが連携して、上記機能を実行してもよい。
さらに、群管理制御装置107も、同様に、図10に示すハードウエア構成を有する。すなわち、群管理制御装置107は、図10に示すように、外部との信号の通信を行う送受信装置1001と、プロセッサ1002と、メモリ1003と、ディスプレイ1004とから、構成されている。群管理制御装置107の各機能は、プロセッサ1002が、メモリ1003に記憶されたプログラムを実行することにより、実現される。また、複数のプロセッサおよび複数のメモリが連携して、上記機能を実行してもよい。
次に、本実施の形態に係るエレベータ装置の動作について説明する。
まず、群管理制御装置107は、各エレベータ制御装置105内の診断運転管理部106に対して、診断運転の開始指令を出力する。診断運転管理部106は、開始指令を受信すると、診断運転を開始する。診断運転においては、まずはじめに、診断運転管理部106は、かご100内のドア開閉部102に対して、ドア戸開閉の禁止指令を出力する。その後、診断運転管理部106は、かご100内のかご駆動部101に対して、予め測定開始位置まで、かご100を走行させるように、走行指令を出力する。かご100が測定開始位置に到着後、診断運転管理部106は、かご100内のスキャン管理部103に対して、スキャン指令を出力する。スキャン管理部103は、スキャン指令を受信すると、かご100に取り付けたセンサ104を使用して、乗場開閉ドア200のスキャン情報を収集して、当該スキャン情報を、外部計算機109に送信する。
また、センサ104によるスキャンが完了すると、スキャン管理部103は、診断運転管理部106に対して、スキャン完了通知を出力する。スキャン完了通知を受けた診断運転管理部106は、次の測定位置まで、かご100を走行させ、再度、センサ104によるスキャンを行う。これを繰り返して、すべての測定位置でのスキャンが完了すると、外部計算機109の測定結果比較部110は、今回のスキャンで得たスキャン情報とメモリに記憶されている「初回のスキャンデータ」とを比較して、乗場開閉ドアの形状異常をチェックする。チェック後、異常があれば、測定結果比較部110は、診断運転管理部106に対して、異常階情報を出力する。これを受けて、診断運転管理部106は、異常発報装置108を使用して、形状異常を管理者に発報する。また、診断運転管理部106は、群管理制御装置107にも異常を伝達し、当該異常に対して対応を行う。一方、形状異常がなければ、測定結果比較部110は、診断運転管理部106に、診断完了通知を送信する。診断運転管理部106は、診断完了通知を受信すると、ドア開閉部102に対して、戸開を許可する戸開許可指令を出力するとともに、かご駆動部101に対して、エレベータを通常の運行に復帰させるための走行指示を出力する。
図2は、本実施の形態で利用するエレベータの構成例を示す図である。図2に示すように、エレベータの昇降路の上部には、機械室が設けられている。機械室には、エレベータ制御装置105が設置されている。また、機械室には、巻上機205が設置されている。巻上機205は、駆動シーブを有している。駆動シーブには、巻上ロープ206が巻き掛けられている。巻上ロープ206の一端には、かご100が接続されている。また、巻上ロープ206の他端には、釣合おもり202が接続されている。かご100と釣合おもり202とは、巻上ロープ206により、昇降路内に吊り下げられている。かご100と釣合おもり202とは、エレベータ制御装置105の制御に基づき、巻上機205により、昇降路内を昇降される。
かご100には、かご出入口を開閉するためのかご開閉ドア(図示省略)が設けられている。また、各階の乗場201には、乗場開閉ドア200が設置されている。かご100の着床時に、かご開閉ドアと乗場開閉ドア200とが互いに係合することにより、かご開閉ドアに連動して、乗場開閉ドア200が開閉動作される。すなわち、かご100内のドア開閉部102は、かご開閉ドアのみを駆動する。こうして、かご開閉ドア及び乗場開閉ドア200が戸開されると、乗場201に待機していた乗客204が、かご100に乗車する。
本実施の形態においては、図2に示すように、かご100に、センサ104が取り付けられている。センサ104は、かご100の外部に設けられている。図2の例では、かご100の上面及び下面に、センサ104がそれぞれ1つ設けられている。センサ104は、乗場開閉ドア200に対して、レーザ光または超音波などの信号の照射203を行い、照射203の反射波を受信する。センサ104は、照射203が障害物に当たって戻ってくるまでの時間に基づいて、照射ライン上の障害物の位置を検出するセンサから構成されている。従って、センサ104は、乗場開閉ドア200に対して、照射203を行い、照射203が乗場開閉ドア200に当たって戻ってくるまでの時間から、乗場開閉ドア200の位置を検出する。この位置の値から、乗場開閉ドア200の形状が検出できるので、乗場開閉ドア200の形状異常を検出することができる。形状の検出方法については、図3〜図6を用いて後述する。なお、センサ104の個数は、昇降路の構造に依存する。昇降路が、かご100が昇降路の上端階または下端階より外側の位置まで走行できる構造であるならば、1個のセンサ104でスキャンが実施できる。一方、昇降路が、そのような構造でない場合は、かご100の上面及び下面に1個ずつ、合計2個のセンサ104が必要になる。
図3は、センサ104のかご100への取り付け構成例を示す図である。図3は、かご100を上から見た図である。図3に示すように、センサ104は、乗場開閉ドア200から、予め設定された距離303だけ離れた位置に取り付ける。なお、距離303は、例えば1m程度が望ましいが、これに限定されることなく、センサ104の特性により適宜設定すればよい。
センサ104は、上述したように、レーザまたは超音波などの照射203を行い、照射203が障害物に当たって戻ってくるまでの時間から、照射ライン上の障害物の位置を検出する。センサ104は、図3に示すように、測定角を徐々に変えながら、繰り返し、照射203を行う。すなわち、センサ104は、1回目の照射203aを行って、乗場開閉ドア200までの距離を計測した後、測定角を予め設定された角度分だけ変更する。これにより、水平方向に、1回目の照射203aの照射位置から間隔304だけずれた位置に、2回目の照射203bが照射される。センサ104は、予め設定された特定範囲において、測定角の変更を繰り返し、乗場開閉ドア200までの距離を計測する。こうして、計測した距離と測定角とから、乗場開閉ドア200の位置を検出する。本実施の形態では、センサ104として、乗場開閉ドア200を、1cm以下程度の間隔304で測定できるものを使用することとする。
図4〜図6に、センサ104を用いた、乗場開閉ドアの形状異常を検出する方法の一例を示す。まずはじめに、上述した「初回データ」を取得するために、図4に示すように、センサ104を用いて、形状異常が起きていない状態の乗場開閉ドア200のスキャンを行う。スキャンの結果、測定点群401を取得することができる。測定点群401は、「初回データ」として、外部計算機109内の測定結果比較部110のメモリに記憶される。
一方、図5に示すように、乗場開閉ドア200に形状異常が起きた後に、センサ104を用いて、同様のスキャンを行うと、測定点群501のような測定結果が得られる。外部計算機109は、メモリに記憶された「初回データ」である測定点群401を読み出し、測定点群401と測定点群501とを比較する。比較の結果、図6に示すように、測定点群401と測定点群501の中の互いに対応する点どうしの間に、偏差602ができる。これらの偏差602を使用して、乗場開閉ドア200の形状異常を検出する。例えば、次の(a)〜(c)のいずれかの方法により、偏差602の閾値判定を行って、乗場開閉ドア200の形状異常の有無を判定する。
(a)各偏差602の合計値を求め、合計値が、予め設定された第1の閾値以上の場合に、乗場開閉ドア200の形状異常が有ると判定する。
(b)各偏差602を、予め設定された第2の閾値と比較して、第2の閾値以上の偏差602の個数を求める。当該個数が、予め設定された第3の閾値以上の場合に、乗場開閉ドア200の形状異常が有ると判定する。
(c)各偏差602を、予め設定された第2の閾値と比較する。そうして、第2の閾値以上の偏差602が連続した場合に、その連続している偏差602の個数を求める。当該個数が、予め設定された第4の閾値以上の場合に、乗場開閉ドア200の形状異常が有ると判定する。
(a)各偏差602の合計値を求め、合計値が、予め設定された第1の閾値以上の場合に、乗場開閉ドア200の形状異常が有ると判定する。
(b)各偏差602を、予め設定された第2の閾値と比較して、第2の閾値以上の偏差602の個数を求める。当該個数が、予め設定された第3の閾値以上の場合に、乗場開閉ドア200の形状異常が有ると判定する。
(c)各偏差602を、予め設定された第2の閾値と比較する。そうして、第2の閾値以上の偏差602が連続した場合に、その連続している偏差602の個数を求める。当該個数が、予め設定された第4の閾値以上の場合に、乗場開閉ドア200の形状異常が有ると判定する。
また、本実施の形態では、かご100を走行させることで、昇降方向(垂直方向)に、スキャン位置を変えることを特徴としている。これにより、少ない個数のセンサ104で、乗場開閉ドア200の形状異常を検出することができる。図7は、乗場開閉ドア200が傾いているとき、図8は、乗場開閉ドア200の一部が凹んでいる場合のスキャン例である。図7及び図8は、いずれも、乗場開閉ドア200を横からみた側面図である。図7及び図8において、701は、スキャン位置である。スキャン位置701間の距離を、以下で、スキャン間隔と呼ぶこととする。まず、図7及び図8に示すように、かご100を測定開始位置まで走行させることで、センサ104の位置を、一番下のスキャン位置701に合わせる。この一番下のスキャン位置701が、測定を開始するスキャン開始位置である。この一番下のスキャン位置701で、センサ104は、照射203を行う。スキャン後、スキャン間隔分だけ、かご100を走行させ、センサ104の位置を、現在のスキャン位置701の1つ上のスキャン位置701に合わせる。そうして、そのスキャン位置701で、センサ104は、照射を行う。こうして、かご100をスキャン間隔分だけ順に昇降方向に走行させて、センサ104が一番上のスキャン位置701でスキャンを行うまで、これを繰り返す。スキャン間隔を十分に短く設定すれば、図7に示す乗場開閉ドア200の位置ずれ、及び、図8に示す乗場開閉ドア200の一部の凹みのいずれも検出することが可能である。こうして、1つの乗場201の乗場開閉ドア200のスキャンが完了すると、1つ上の階の乗場201の乗場開閉ドア200のスキャンを行い、測定対象階の乗場開閉ドア200の全てについてのスキャンを行う。
このように、本実施の形態においては、1つのスキャン位置701において、図3〜図5に示すように、水平方向に間隔304だけ位置をずらしながら、測定点群401,501を取得していく。こうして、測定点群401,501が取得できると、かご100を昇降方向に走行させて、次のスキャン位置701に移動させる。次のスキャン位置701でも、同様に、図3〜図5に示すように、水平方向に間隔304だけ位置をずらしながら、測定点群401,501を取得する。こうして、測定点群401,501を取得すると、かご100を昇降方向に走行させて、さらに次のスキャン位置701に移動させて、図3〜図5に示すように、水平方向に間隔304だけ位置をずらしながら、測定点群401,501を取得する。これを繰り返すことで、乗場開閉ドア200の全体の形状を測定することができる。従って、図7に示すような乗場開閉ドア200の位置ずれも、図8に示すような乗場開閉ドア200の部分的な凹みも、いずれも、確実に検出することができる。
図9は、本実施の形態に係るエレベータ装置の診断運転の処理の流れを示すフローチャートである。図9を用いて、本実施の形態に係るエレベータ装置の診断運転の動作について説明する。
まず、ステップS001において、群管理制御装置107は、前回の診断運転からの経過時間が、予め設定された一定時間を経過しているか否かを判定する。一定時間を経過していた場合は、新たな診断運転を開始するために、群管理制御装置107は、診断運転管理部106に対して、診断運転の開始指令を出力する。この時、エレベータの利用者が多い時間帯は避けるようにする。このように、ステップS001では、現在時刻が、予め設定された混雑時間帯以外で、且つ、前回の診断から一定時間が経過しているか否かを判定する。また、同一バンクに複数のエレベータがある場合は、一台ずつ順番に診断を行う。
さらに、ステップS001において、群管理制御装置107が予測部(図示省略)を有している場合は、経過時間にかかわらず、予測部による予測結果に応じて診断運転を開始する。予測部は、外部から収集した異常情報に基づいて、乗場開閉ドア200に形状異常が発生している可能性があるか否かを予測する。なお、異常情報の例としては、例えば、地震の発生情報、建物の長周期振動の検知情報、あるいは、建物のセキュリティシステムなどとの連携による乗場で検知された異常(例えば、集音マイクによる異音の検知、監視カメラの画像解析による乗客の異常動作検知など)に関する情報などである。予測部は、これらの異常情報が入力されたときに、乗場開閉ドア200に形状異常が発生していると予測する。予測部により、乗場開閉ドア200に形状異常が発生している可能性があると判定された場合には、群管理制御装置107は、診断運転を開始する開始指令を診断運転管理部106に出力する。
さらに、予測部が、異常情報に基づいて、乗場開閉ドア200の形状異常の発生確率を算出するようにしてもよい。発生確率の演算方法としては、例えば、異常の種別ごとに、発生確率を予め設定しておき、異常の種別と発生確率との対応関係が定められたルックアップテーブルをメモリに記憶しておき、異常の種別に基づいて、発生確率を求めるようにすればよい。例えば、地震の震度が5以上の場合は、発生確率90%、震度3以上5未満の場合は、発生確率30%、震度1以上3未満の場合は、発生確率5%、のように、地震検知の場合には、地震の震度により、異常の種別を区分する。また、異音の場合には、異常の音の大きさ、または、異音の音の高さ(ピッチ)により、異常の種別を区分する。このように、予測部が発生確率を予測する場合には、群管理制御装置107は、予測された発生確率に応じて、診断運転の開始指令の入力の頻度を切り替える。すなわち、群管理制御装置107は、発生確率の増加に比例させて、開始指令の入力頻度を高くする。
診断運転管理部106は、開始指令を受信すると、ステップS002で、かご駆動部101に指令を出力して、エレベータを非サービス状態にして、さらに、ステップS003で、ドア開閉部102に対して、ドアの戸開閉を禁止して、測定準備を行う。
測定準備が完了後、ステップS004で、全階床を測定対象に設定する。
次に、ステップS005で、測定対象階の最下階を指定階に指定し、ステップS006で、当該指定階のスキャン開始位置にセンサ104の位置が一致するように、かご100を測定開始位置まで走行させる。スキャン開始位置は、スキャン位置701の中の一番下のスキャン位置701である。
次に、ステップS007で、測定開始位置にかご100が到着したら、センサ104を使って、乗場開閉ドア200をスキャンする。
このとき、ステップS008で、かご100内の操作盤の釦操作を検出するなどして、かご100内に乗客を検出した場合、または、エレベータの利用者が増え混雑してきた場合には、診断運転を中断する。すなわち、ステップS014で、ドアの戸開を許可して、ステップS015で、かご100の通常の運行を再開させる。一方、ステップS008の判定で、いずれの場合でもないときは、ステップS009に進む。
ステップS009では、ステップS007で得られたスキャン情報を、外部計算機109に送信する。
次に、ステップS010で、現在のセンサ104の位置が、一番上のスキャン位置701か否かを判定する。そうであれば、ステップS012に進み、そうでなければ、ステップS011に進む。
ステップS011では、スキャン間隔分だけ、かご100を、上方向に、走行させて、ステップS007の処理に戻る。ステップS010の判定で、スキャン位置701が一番上のスキャン位置701になるまで、ステップS007〜ステップS011の工程を繰り返す。
一方、ステップS012では、現在の指定階が、測定対象階の最上階か否かを判定する。指定階が一番上の階であった場合には、ステップS016に進む。そうでなければ、ステップS013に進む。
ステップS013では、指定階を、現在の指定階の次の階に設定して、ステップS006に戻る。ステップS012の判定で、現在の指定階が、測定対象階の最上階になるまで、ステップS006〜ステップS013の工程を繰り返す。こうして、測定対象階の最上階までスキャンを行う。
最上階までスキャンが完了すると、ステップS016で、外部計算機109が、事前に記憶させておいた初回データと、今回取得したスキャン情報との比較を行い、ステップS017で、乗場開閉ドア200の形状異常の判定を行う。判定の結果、形状異常がなかった場合は、ステップS021に進み、形状異常があった場合には、ステップS018に進む。
ステップS021で、測定時間の更新し、その後、ステップS022で、ドアの戸開を許可して、ステップS023で、かご100の通常の運行を再開させる。
ステップS017の判定の結果、形状異常を検出した場合、ステップS018で、スキャン間隔が最小か否かを判定する。最小でなかった場合には、ステップS019で、スキャン間隔を現在の値よりも短くした上で、ステップS005に戻り、形状異常が発生していた階のみを測定対象階にして、再測定を行う。
再測定後に異常を再度検出して、スキャン間隔が最小以下の場合は、乗場開閉ドア200の形状異常を確定させる。形状異常が確定すると、ステップS020で、異常発報装置108により、外部に異常を発報して、異常階をサービス不可にする。その後、ステップS021に進み、測定時間を更新し、ステップS22で、ドアの戸開許可を行い、ステップS023で、かご100の通常の運行を再開させる。
乗場開閉ドア200の形状異常を検出したかご100は、サービス不可となった階に停止することが禁止される。乗客がサービス不可になった階を目的階にした場合、降車を促し、別のエレベータを降車階に割り当てるなど、異常検出したかごがサービス不可階へ行かないようにする。
あるいは、乗場開閉ドア200の形状異常を検出したかご100は、いったん、休止させ、他のかごのみで、エレベータの運行を行う。
同一バンクに十分の数のエレベータがある場合は、異常検出したかごのサービスを再開させずに、修理が完了するまで非サービス状態にしてもよい。
以上のように、本実施の形態に係るエレベータ装置は、エレベータのかご100に設けられ、乗場201に設置された戸閉状態の乗場開閉ドア200に対して、レーザ光または超音波の照射203を行って反射波を受信することで、乗場開閉ドア200の形状を測定するセンサ104と、かご100を走行させるかご駆動部101と、乗場開閉ドア200の形状異常の診断運転を開始する開始指令が外部から入力されたときに、かご駆動部101に対して、かご100を測定開始位置まで走行させる走行指示を出力するとともに、センサ104に対して照射203による測定の開始を指示する指令を出力する診断運転管理部106とを備えている。また、診断運転中に、かご駆動部101によりかご100を走行させることで、センサ104の測定点を変化させながら、乗場開閉ドア200の形状の測定を行う。このように、本実施の形態に係るエレベータ装置は、センサ104をかご100に取り付け、かご100を走行させながら、測定を行う。その結果、乗場毎に複数のセンサを取り付ける必要がなくなるため、特許文献2に比べて、使用するセンサの数を大幅に減らすことができ、コスト低減になる。また、乗場開閉ドア200から離れた位置から測定ができるので、測定位置も自由に変えられるため、様々な形状異常を検出することができる。このように、本実施の形態においては、かご100にセンサ104を設けて、昇降方向に測定点を徐々に変化させて、乗場開閉ドア200全体の形状を測定するようにしたので、従来は検出が困難であった部分的な凹みを含めた種々の乗場開閉ドアの形状異常を検出することができる。
また、本実施の形態においては、センサ104により、形状異常が発生していない状態の乗場開閉ドア200の形状を測定しておき、それを、初回データとして、外部計算機109のメモリに予め記憶させておく。また、外部計算機109の測定結果比較部110は、メモリに記憶された初回データと、センサ104によって今回測定された乗場開閉ドア200の測定結果とを比較して、初回データと測定結果との差異が閾値以上だった場合に、乗場開閉ドアに形状異常が発生していると判定する。このように、形状異常が発生していない状態の初回データと測定結果とを比較するようにしたので、複雑な形状の乗場開閉ドアに対しても、精度良く、形状異常を検出することができる。
また、本実施の形態においては、かご駆動部101が、1つの測定点(スキャン位置701)において、センサ104の測定が終了するごとに、次の測定点まで、一定間隔で、かご100を走行させ、当該一定間隔の値は、診断運転管理部106により設定する。また、測定結果比較部110により乗場開閉ドア200に形状異常が発生していると判定された場合には、診断運転管理部106は、一定間隔を、現在の値よりも小さい第2の一定間隔に変更する。そうして、かご駆動部101により、第2の一定間隔で、かご100を走行させて、形状異常が発生していると判定された乗場開閉ドア200のみに対し、センサ104による測定を再度行うようにする。このように、形状異常が発生したと判定された乗場開閉ドア200に対してのみ、精度を上げたスキャンを再度行うので、検出しにくい小さな部分的な凹みなどの形状異常も、確実に検出することができる。
また、本実施の形態においては、測定結果比較部110により、乗場開閉ドア200に形状異常が発生していると判定された場合に、診断運転管理部106は、当該かごの運行を休止するよう、かご駆動部101に指示するようにしてもよい。こうして、乗場開閉ドア200の修理が完了するまで、かご100を休止することにより、乗客の巻き込みまたは別の機器の破損を誘発するなどの不具合を未然に防止することができる。
あるいは、本実施の形態においては、測定結果比較部110により、乗場開閉ドア200に形状異常が発生していると判定された場合に、診断運転管理部106は、乗場開閉ドア200に形状異常が発生している階の乗場へのかごの停止のみを禁止した状態で、他の階についてのみ、かごの運行を継続させるよう、かご駆動部101に指示するようにしてもよい。その場合には、かご100のサービスを全面的に休止させる場合に比べて、乗客への不便を最小限に抑えながら、乗客の巻き込みまたは別の機器の破損を誘発するなどの不具合を未然に防止することができる。
また、本実施の形態においては、診断運転管理部106に入力される開始指令を出力する群管理制御装置107をさらに備えている。また、群管理制御装置107が、外部情報に基づいて乗場開閉ドア200の形状異常の発生を予測する予測部を有し、予測部による予測結果に応じて、開始指令を出力するようにしてもよい。その場合には、前回の診断運転からの経過時間にかかわらず、予測部の予測に基づいて形状異常が発生した可能性が高い場合には、診断運転を行うことができるので、形状異常発生後に、速やかに、形状異常を検出することができ、次の保守作業まで形状異常が放置されることを防止することができる。
また、本実施の形態においては、予測部が予測に用いる外部情報として、乗場201に設置された集音装置によって検知される異音の情報、または、地震発生の情報などを用いるようにした。これにより、予測部は、異音が検知された場合または地震が発生した場合に、乗場開閉ドア200に形状異常が発生したと予測する。こうすることで、形状異常が発生した可能性が高い場合に、速やかに、形状異常を検出することができるので、次の保守作業まで形状異常が放置されることを防止することができる。
また、本実施の形態においては、予測部が、外部情報に基づいて乗場開閉ドア200の形状異常の発生確率を予測するようにしてもよい。その場合には、群管理制御装置107は、診断運転管理部106への診断運転の開始指令の入力の頻度を、予測部で予測された発生確率の値の増加に応じて高くするようにする。これにより、発生確率に応じた最適な頻度で、診断運転を実施することができる。
なお、上記の説明においては、ステップS005で、測定対象階を最下階に設定し、下から順にスキャンを行うと説明したが、その場合に限らず、測定対象階を最上階に設定し、上から順にスキャンを行うようにしてもよい。
また、上記の説明においては、ステップS006で、スキャン開始位置を一番下の位置に設定すると説明したが、その場合に限らず、スキャン開始位置を一番上の位置に設定し、上から順にスキャンを行うようにしてもよい。
また、図3〜図5においては、乗場開閉ドア200の片側の扉のみの形状を測定するように図示しているが、乗場開閉ドア200の両側の扉の形状を測定することは言うまでもない。
Claims (8)
- エレベータのかごに設けられ、乗場に設置された戸閉状態の乗場開閉ドアに対してレーザ光または超音波を照射して、前記レーザ光または前記超音波の反射波を受信することで、前記乗場開閉ドアの形状を測定するセンサと、
前記かごを昇降方向に走行させるかご駆動部と、
前記乗場開閉ドアの形状異常の診断運転を開始する開始指令が外部から入力されたときに、前記かご駆動部に対して、前記かごを測定開始位置まで走行させる走行指示を出力するとともに、前記センサに対して、前記測定の開始を指示する指令を出力する診断運転管理部と
を備え、
前記診断運転中に前記かご駆動部により前記かごを走行させることで、前記センサの前記測定の測定点を変化させながら、前記乗場開閉ドアの形状の測定を行う、
エレベータ装置。 - 形状異常が発生していない状態の前記乗場開閉ドアの形状を前記センサにより測定した測定結果を初回データとして記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された前記初回データと前記センサによって測定される前記乗場開閉ドアの測定結果とを比較して、前記初回データと前記測定結果との差異が閾値以上だった場合に、前記乗場開閉ドアに形状異常が発生していると判定する測定結果比較部と
をさらに備えた、
請求項1に記載のエレベータ装置。 - 前記かご駆動部は、1つの測定点において前記センサの前記測定が終了するごとに、次の測定点まで、一定間隔で、前記かごを走行させるものであって、
前記一定間隔の値は、前記診断運転管理部により設定され、
前記測定結果比較部により前記乗場開閉ドアに形状異常が発生していると判定された場合に、前記診断運転管理部は、前記一定間隔を、現在の値よりも小さい第2の一定間隔に変更し、前記かご駆動部により、前記第2の一定間隔で、前記かごを走行させて、前記形状異常が発生していると判定された前記乗場開閉ドアのみに対し、前記センサによる前記測定を再度行う、
請求項2に記載のエレベータ装置。 - 前記測定結果比較部により、前記乗場開閉ドアに形状異常が発生していると判定された場合に、前記診断運転管理部は、前記かごの運行を休止するよう、前記かご駆動部に指示する、
請求項2または3に記載のエレベータ装置。 - 前記測定結果比較部により、前記乗場開閉ドアに形状異常が発生していると判定された場合に、前記診断運転管理部は、前記乗場開閉ドアに前記形状異常が発生している階の乗場への前記かごの停止を禁止した状態で、前記かごの運行を継続させるよう、前記かご駆動部に指示する、
請求項2または3に記載のエレベータ装置。 - 前記診断運転管理部に入力される前記開始指令を出力する制御装置をさらに備え、
前記制御装置は、外部情報に基づいて前記乗場開閉ドアの形状異常の発生を予測する予測部を有し、前記予測部による予測結果に応じて、前記開始指令を出力する、
請求項1ないし5のいずれか1項に記載のエレベータ装置。 - 前記外部情報は、前記乗場に設置された集音装置によって検知される異音の情報、または、地震発生の情報であって、
前記予測部は、前記集音装置によって異音が検知された場合または地震が発生した場合に、前記乗場開閉ドアに形状異常が発生したと予測する、
請求項6に記載のエレベータ装置。 - 前記予測部は、前記外部情報に基づいて前記乗場開閉ドアの形状異常の発生確率を予測するものであって、
前記制御装置は、前記診断運転管理部への前記開始指令の入力の頻度を、前記予測部で予測された前記発生確率の値の増加に応じて高くする、
請求項6または7に記載のエレベータ装置。
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