JPWO2017169652A1 - ポリフェノール類の製造方法 - Google Patents

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Abstract

本発明の一形態に係るポリフェノール類の製造方法は、上記茶殻に水を混合して混合液を生成するステップを含む。
上記混合液が加熱される。
70℃以上で、加熱後の上記混合液から固形分である茶殻残渣と抽出液とが分離される。
上記構成によれば、加熱後の混合液から固形分である茶殻残渣と抽出液とが70℃以上で分離されるステップにより、ポリフェノール類の抽出効率を高めることができる。これにより、茶葉から茶抽出物を抽出した後の茶殻を用いた場合でも、十分な量のポリフェノール類を抽出することができる。

Description

本発明は、茶殻から茶カテキン等のポリフェノール類を抽出する、ポリフェノール類の製造方法に関する。
茶葉や茶抽出物には、茶カテキン等のポリフェノール類が豊富に含まれている。茶カテキンは、多様な生理活性があることが知られており、抗酸化作用、抗菌作用、血圧上昇抑制作用、血中コレステロール抑制作用、抗ガン作用、抗う蝕作用等が知られている。このため茶カテキンは、健康促進のための有用物質として広く用いられており、例えば特許文献1には、エタノールを用いて茶葉から茶カテキンを抽出する方法が記載されている。
一方、近年、消費者の健康志向の高まりによって茶系飲料の需要が伸び、茶系飲料を抽出等した残渣である茶殻の排出量が年々増加している。含水している茶殻は、通常廃棄物として処理されるが、近年の省資源化の流れもあり、茶殻を有効利用する試みがなされている。
特許文献2には、茶殻に残存した有効成分を利用するため、茶殻の抽出残滓をもとに緑色の液体や微細粉砕を得ることができる、茶殻等リサイクルシステムが記載されている。
特許第5404741号公報 特許第5123718号公報
しかしながら、茶殻に残存している茶カテキン等を効率よく抽出する方法については知られていない。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、茶殻から茶カテキン等のポリフェノール類を効率よく抽出することが可能なポリフェノール類の製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係るポリフェノール類の製造方法は、上記茶殻に水を混合して混合液を生成するステップを含む。
上記混合液が加熱される。
70℃以上で、加熱後の上記混合液から固形分である茶殻残渣と抽出液とが分離される。
上記構成によれば、加熱後の混合液から固形分である茶殻残渣と抽出液とが70℃以上で分離されるステップにより、ポリフェノール類の抽出効率を高めることができる。これにより、茶葉から茶抽出物を抽出した後の茶殻を用いた場合でも、十分な量のポリフェノール類を抽出することができる。
また、上記分離した後、上記抽出液を70℃未満に冷却して除濁してもよい。
これにより、より細かい茶殻残渣や不要な成分を除去することができる。また、冷却することで、フィルターなどへの熱負荷を抑えることができる。
具体的には、上記除濁する工程では、0.1μm以上50μm以下の径を有する濾過用フィルターを用いて上記抽出液を濾過してもよい。
また、分離する工程では、50μm以上の上記茶殻残渣と、上記抽出液とを分離してもよい。
これにより、固形分である茶殻残渣を除去することができる。
上記混合液における上記水の重量は、上記茶殻の重量の2倍以上15倍以下であってもよい。
これにより、混合液が加熱されるステップにおいて、十分な量の水を用いて円滑に熱水抽出を行うことができる。
さらに、上記除濁する工程では、限外濾過膜、精密濾過膜および遠心分離機の少なくとも一つを用いて上記抽出液を除濁してもよい。
これにより、抽出液に含まれるポリフェノール類の純度を高めることができる。
また、上記ポリフェノール類は、茶カテキンであってもよい。
以上のように、本発明によれば、茶殻から茶カテキン等のポリフェノール類を効率よく抽出することが可能なポリフェノール類の製造方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るポリフェノール類の製造方法を示すフローチャートである。 上記実施形態の変形例1に係るポリフェノール類の製造方法を示すフローチャートである。 上記実施形態の変形例2に係るポリフェノール類の製造方法を示すフローチャートである。 上記実施形態の変形例3に係るポリフェノール類の製造方法を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を説明する。
[ポリフェノール類の製造方法の概要]
本発明の一実施形態に係るポリフェノール類の製造方法は、茶殻からポリフェノール類を効率よく抽出する方法である。
本実施形態に係る茶殻は、水を用いて原料茶葉から茶系飲料を抽出した抽出残渣である。このような茶殻は、例えばペットボトルなどの容器入りの各種茶系飲料の工場などにおいて大量に発生するものである。このような茶殻に含まれるポリフェノールとして再利用することで、廃棄される茶殻を有効活用することができる。
茶系飲料には、狭義の茶(茶樹由来)及び広義の茶(穀物茶やハーブ茶等)が含まれる。狭義の茶には、発酵茶、半発酵茶及び不発酵茶が含まれ、例えば、緑茶、烏龍茶、紅茶等が挙げられる。広義の茶の原料には、薬用植物又はハーブ類が含まれ、例えば、ペパーミント、レモンバーム、レモングラス、カモミール、ホワイトホアハウンド、グアバ、ウコン、バナバ、ミモサ、ケブラッチョ、バンビア、アカシア、チェストナット、タラ、ミラボラム、スマック、サイプレス、サンダルウッド、ゼラニウム、ベルガモット、マージョラム、ユーカリ、ラベンダー、ローズマリー、ハイビスカス、クローブ、ベニバナ、アイ、サフラン、アカネ、クチナシ、キハダ、クワ、ケルメス等が挙げられる。
本実施形態に係る茶殻は、1種類の飲料由来のものでもよいし、複数種の異なる飲料由来のものでもよい。
原料茶葉は、上述の茶の有効成分を含む茶樹組織を広く意味し、茎茶、棒茶等を含み得るものであって、「葉」に限定されない。
本実施形態に係るポリフェノール類は、例えば茶カテキンである。
茶カテキンは、茶葉に含まれるカテキン類であり、例えば、カテキン、エピカテキン(EC)、エピガロカテキン(EGC)、エピカテキン(EC)や、ガレート型のエピカテキンガレート(ECg)、エピガロカテキンガレート(EGCg)、ガロカテキンガレート(GCg)、カテキンガレート(Cg)、重合カテキン、その他のカテキン類を含む。茶カテキンは、多様な生理活性があることが知られており、抗酸化作用、抗菌作用、血圧上昇抑制作用、血中コレステロール抑制作用、抗ガン作用、抗う蝕作用等が知られている。
また、本実施形態に係るポリフェノール類は、茶カテキン以外のタンニンや、その他のポリフェノール類を含んでいてもよい。
茶殻には、茶葉や茶抽出物と同様に茶カテキン等のポリフェノール類が含まれている。したがって、大量に発生する茶殻を廃棄せずに、残存する茶カテキン等を抽出することができれば、省資源化と有用物質の製造の双方を両立させることができる。
[ポリフェノール類の製造方法]
図1は、本発明の一実施形態に係るポリフェノール類の製造方法を示すフローチャートである。以下、同図に沿ってポリフェノール類の製造方法の一例を説明する。
(混合液の生成(ステップS11))
ステップS11では、茶殻に水を混合して混合液を生成する。
本ステップにおける茶殻は、茶系飲料を抽出した後の抽出残渣を粉砕せずに用いてもよいし、粉砕処理を予備的に施したものでもよい。粉砕処理は、乾式粉砕でも湿式粉砕でもよく、乾式粉砕の場合は、例えばカッターミル、ボールミル等の乾式粉砕機を用いることができる。また、必要に応じて篩などを用い、所望の大きさに分類することもできる。
また、本ステップにおける茶殻の含水量は特に限定されないが、例えば65〜90重量%とすることができる。これにより、茶系飲料を抽出後の茶殻をそのまま、あるいは軽く絞ることで、本ステップに用いることができる。
また、本ステップの茶殻は、茶系飲料の抽出後、例えば50℃以下、さらに30℃以下まで温度が低下したものを用いることができる。
混合液における水の重量は、茶殻の重量の2倍以上15倍以下とすることができる。これにより、後述する熱水抽出を円滑に行うことができるとともに、分離、濃縮等の時間を適切な範囲に収めることができる。
(熱水抽出(ステップS12))
ステップS12では、上記混合液を加熱し、いわゆる熱水抽出を行う。
上記混合液は、例えば50℃以上100℃未満、より好ましくは70℃以上90℃以下の温度に加熱することができる。これにより、効率よくポリフェノール類を抽出することができる。
本ステップでは、例えば、混合液をパイプ状の加温ユニットに通液することで、連続的に熱水抽出を行うことができる。抽出時には、必要に応じて攪拌してもよい。
また、必要に応じて、混合液を繰り返し加温ユニットに通液してもよい。これにより、抽出効率を高めることができる。
(固液分離(ステップS13))
ステップS13では、加熱後の混合液から固形分である茶殻残渣と抽出液とを分離する。ここでいう「固形分」は、肉眼で明確に確認できる程度の大きさの残渣をいうものとする。また、「茶殻残渣」とは、ステップS12の抽出後の茶殻残渣をいうものとする。また、以下の説明において、固形分である茶殻残渣と抽出液とを分離する操作を「固液分離」とも称する。
本ステップの分離は、70℃以上で行われる。これにより、茶殻残渣とポリフェノール類を含む抽出液とを効率よく分離することができ、ポリフェノール類の抽出量及び純度を高めることができる。
本ステップでは、ステップS12から混合液が冷却しないうちに行うことで70℃以上を維持してもよいし、別途の加熱装置を用いて加熱しながら行ってもよい。
本ステップの分離は、例えば50μm以上の茶殻残渣と、抽出液とを分離することができる。茶殻残渣の大きさは、最も長い部分を基準にした大きさとすることができ、例えば粒子状ならば粒径、繊維状ならば繊維長とすることができる。また、本ステップの分離における茶殻残渣の大きさは、例えば50μm以上10000μm以下であり、好ましくは100μm以上2000μm以下であり、より好ましくは200μm以上500μm以下であってもよい。
本ステップの分離は、肉眼で明確に確認できる程度の固形分を抽出液から分離できれば具体的な方法は限定されず、フィルターや金属メッシュ(金網)を用いてもよい。また、本ステップ後の抽出液には、細かい残渣が混ざっていてもよく、このような残渣により抽出液が濁っていてもよい。
(除濁(ステップS14))
ステップS14では、分離した後、抽出液を70℃未満に冷却して除濁する。本ステップでは、抽出液からより細かい固形分を除去することができる。
本ステップの除濁は、70℃未満であればよく、例えば50℃以下であってもよい。これにより、抽出効率やポリフェノール類の純度を維持しつつ、フィルターなどへの熱負荷を抑え、加熱等の操作を不要とすることができる。
本ステップは、濾過用フィルターを用いた濾過や、遠心分離、デカンテーション等の方法により行ってもよい。当該濾過用フィルターは、例えば0.1μm以上50μm以下の径を有していてもよく、さらに、0.1μm以上10μm以下の径、0.1μm以上1μm以下の径を有していてもよい。これにより、固液分離後の抽出液に含まれている細かい固形分を除去することができる。
さらに、上記除濁操作に加えて、あるいはこれらに替えて、精密濾過膜(MF膜)や限外濾過膜(UF膜)を用いて除濁してもよい。また、遠心分離操作を複数回行ってもよい。これにより、濁りの元である細かい茶殻残渣や不要な成分を除去するとともに、抽出液を濃縮し、ポリフェノール類の純度を高めることができる。
(粉末化(ステップS15))
ステップS15では、抽出液を粉末化することができる。
本ステップの粉末化は、特に限定されないが、凍結乾燥、噴霧乾燥等の方法により行うことができる。これにより、ポリフェノール類を含む粉末を生成することができる。
さらに、必要に応じて、上記粉末を精製することもできる。
[本実施形態の作用効果]
以上のように、本実施形態によれば、70℃以上で固形分である茶殻残渣と抽出液とを分離することにより、茶殻残渣とポリフェノール類を含む抽出液とを効率よく分離することができ、ポリフェノール類の抽出効率及び純度を高めることができる。したがって、茶系飲料の抽出残渣である茶殻からもポリフェノール類を効率よく製造することができ、茶殻を有効利用することができる。
加えて、本実施形態によれば、エタノール等の試薬を用いずにポリフェノール類を熱水抽出することができる。これにより、試薬の添加や除去等の作業を不要とし、シンプルな工程で純度の高いポリフェノール類を精製することができる。
[変形例]
以下、本実施形態の変形例について説明する。なお、上述の実施形態と重複する部分については説明を省略する。
(変形例1)
図2は、本実施形態の変形例1に係るポリフェノール類の製造方法を示すフローチャートである。
同図に示すように、ポリフェノール類の用途に応じて粉末化を省略してもよい。これにより、ポリフェノール類を含む抽出液を生成することができる。
(変形例2)
図3は、本実施形態の変形例2に係るポリフェノール類の製造方法を示すフローチャートである。
同図に示すように、ポリフェノール類の純度等や固液分離の方法に応じて、除濁する工程を省略してもよい。また、図4に示すように、除濁のみならず、粉末化も適宜省略してもよい。
以下、実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
[茶カテキンの抽出及び定量分析]
(実施例1)
撹拌装置のついたステンレス製の抽出容器に、含水量が80質量%である緑茶抽出茶殻500質量部と、純水2350質量部を入れ、90℃で20分抽出した。
抽出後、目開き300μmの金属メッシュで固液分離した。このときの抽出液の温度は、85℃であった。その後、抽出液を50℃以下に冷却した。
冷却した抽出液を、定量ろ紙(NO.5B:アドバンテック東洋、保留粒子4μm)でろ過を行い2360gの抽出液を得た。
抽出液の成分分析は、得られた抽出液5mLを100mLメスフラスコに取り、水で100mLに定容後、0.45μmのメンブレンフィルターでろ過し、HPLC(High Performance Liquid Chromatography:高速液体クロマトグラフィ)でEGCgの定量分析を行った。結果を、表1に示す。
Figure 2017169652
(実施例2)
撹拌装置のついたステンレス製の抽出容器に、含水量が80質量%である緑茶抽出茶殻500質量部と、純水2350質量部を入れ、75℃で20分抽出した。
抽出後、目開き300μmの金属メッシュで固液分離した。このときの抽出液の温度は、70℃であった。その後、抽出液を50℃以下に冷却した。
冷却した抽出液を、定量ろ紙(NO.5B:アドバンテック東洋、保留粒子4μm)でろ過を行い2360gの抽出液を得た。
抽出後の成分分析は、実施例1と同様に行った。結果を、表1に示す。
(比較例1)
実施例1と同様に、撹拌装置のついたステンレス製の抽出容器に、含水量が80質量%である緑茶抽出茶殻500質量部と、純水2350質量部を入れ、90℃で20分抽出した。
抽出後、20分かけて60℃に冷却し、目開き300μmの金属メッシュで固液分離した。その後、抽出液を50℃以下に冷却した。
冷却した抽出液を、定量ろ紙(NO.5B:アドバンテック東洋、保留粒子4μm)でろ過を行い2360gの抽出液を得た。
抽出後の成分分析は、実施例1と同様に行った。結果を、表1に示す。
(比較例2)
実施例2と同様に、撹拌装置のついたステンレス製の抽出容器に、含水量が80質量%である緑茶抽出茶殻500質量部と、純水2350質量部を入れ、75℃で20分抽出した。
抽出後、30分かけて30℃に冷却し、目開き300μmの金属メッシュで固液分離した。
分離された抽出液を、定量ろ紙(NO.5B:アドバンテック東洋、保留粒子4μm)でろ過を行い2360gの抽出液を得た。
抽出後の成分分析は、実施例1と同様に行った。結果を、表1に示す。
[結果]
表1に示すように、固液分離の温度がそれぞれ85℃及び70℃である実施例1,2は、固液分離の温度がそれぞれ60℃及び30℃である比較例1,2と比較して、高い濃度のEGCgを抽出できたことが確認された。同一の抽出温度のもの同士で比較すると、実施例1は比較例1の1.7倍程度、実施例2は比較例1の1.9倍程度の濃度のEGCgを抽出することができた。この結果から、70℃以上の温度で固液分離することにより、茶カテキンの抽出効率を高めることができることが確認された。
以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば本発明の実施形態は各変形例を組み合わせた実施形態とすることができる。

Claims (7)

  1. 茶殻からポリフェノール類を抽出するポリフェノール類の製造方法であって、
    前記茶殻に水を混合して混合液を生成し、
    前記混合液を加熱し、
    70℃以上で、加熱後の前記混合液から固形分である茶殻残渣と抽出液とを分離する
    ポリフェノール類の製造方法。
  2. 請求項1に記載のポリフェノール類の製造方法であって、
    前記分離した後、前記抽出液を70℃未満に冷却して除濁する
    ポリフェノール類の製造方法。
  3. 請求項2に記載のポリフェノール類の製造方法であって、
    前記除濁する工程では、0.1μm以上50μm以下の径を有する濾過用フィルターを用いて前記抽出液を濾過する
    ポリフェノール類の製造方法。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のポリフェノール類の製造方法であって、
    前記分離する工程では、50μm以上の前記茶殻残渣と、前記抽出液とを分離する
    ポリフェノール類の製造方法。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載のポリフェノール類の製造方法であって、
    前記混合液における前記水の重量は、前記茶殻の重量の2倍以上15倍以下である
    ポリフェノール類の製造方法。
  6. 請求項2又は3に記載のポリフェノール類の製造方法であって、さらに、
    前記除濁する工程では、精密濾過膜、限外濾過膜および遠心分離機の少なくとも一つを用いて前記抽出液を除濁する
    ポリフェノール類の製造方法。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載のポリフェノール類の製造方法であって、
    前記ポリフェノール類は、茶カテキンである
    ポリフェノール類の製造方法。
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