JPWO2017145704A1 - 医療用バッグユニット及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

医療用バッグユニット(10A)は、薬液(M)が収容されたバッグ本体(14)と、バッグ本体(14)内に連通する薬液流路(16)が形成されるようにバッグ本体(14)に一体的に設けられ、互いに重ねられ且つ接合されフィルム部(15a、15b)を有する移送ライン(18)とを備える。薬液流路(16)を構成する第1流路フィルム部(15a)は、その内面が凹状に形成されるように第2流路フィルム部(15b)とは反対側に膨出した膨出部(26)を有している。

Description

本発明は、薬液が収容されたバッグ本体と、バッグ本体に一体的に設けられた移送ラインとを備える医療用バッグユニット及びその製造方法に関する。
従来、バッグ本体内の薬液を移送ラインの薬液流路に流通させて生体内に投与する医療用バッグユニットが利用されている。この種の医療用バッグユニットにおいて、例えば、特許第4658570号公報には、2枚の高分子材料からなるフィルムを互いに重ね、これらフィルムを熱融着することによりバッグ本体と移送ラインとを一体的に成形する技術的思想が開示されている。
上述した医療用バッグユニットでは、2枚のフィルムを互いに熱融着することにより移送ラインを成形しているため、これらフィルムの復元力によって薬液流路が閉塞することがある。そうすると、薬液流路に薬液を円滑に流通させることができないおそれがある。
本発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、フィルム部の復元力によって薬液流路が閉塞することを抑えることができ、バッグ本体内の薬液を薬液流路に円滑に流通させることができる医療用バッグユニット及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る医療用バッグユニットは、薬液が収容されたバッグ本体と、バッグ本体内に連通する薬液流路が形成されるようにバッグ本体に一体的に設けられ、互いに重ねられ且つ接合されたフィルム部を有する移送ラインと、を備え、薬液流路を構成する一方のフィルム部は、フィルム部の内面が凹状に形成されるように他方のフィルム部とは反対側に膨出した膨出部を有していることを特徴とする。
このような構成によれば、膨出部の内側に薬液が流通可能な空間を形成することができるため、フィルム部の復元力によって薬液流路が閉塞することを抑えることができる。よって、バッグ本体内の薬液を薬液流路に円滑に流通させることができる。
上記の医療用バッグユニットにおいて、膨出部は、横断面が円弧状に形成されていてもよい。
このような構成によれば、膨出部の強度を効率的に高めることができる。
上記の医療用バッグユニットにおいて、膨出部は、薬液流路の全長に亘って延在していてもよい。
このような構成によれば、薬液流路に薬液をより円滑に流通させることができる。
上記の医療用バッグユニットにおいて、一方のフィルム部は、膨出部としての第1膨出部を有し、薬液流路を構成する他方のフィルム部は、フィルム部の内面が凹状に形成されるように一方のフィルム部とは反対側に膨出した第2膨出部を有していてもよい。
このような構成によれば、第2膨出部の内側に薬液が流通可能な空間を形成することができるため、薬液流路に薬液をさらに円滑に流通させることができる。
上記の医療用バッグユニットにおいて、第2膨出部は、横断面が円弧状に形成されるとともに薬液流路の全長に亘って設けられていてもよい。
このような構成によれば、第2膨出部の強度を効率的に高めることができるとともに薬液流路に薬液を一層円滑に流通させることができる。
本発明に係る医療用バッグユニットの製造方法は、薬液が収容されたバッグ本体と、バッグ本体内に連通する薬液流路が形成されるようにバッグ本体に一体的に設けられ、互いに重ねられ且つ接合されたフィルム部を有する移送ラインと、を備えた医療用バッグユニットの製造方法であって、第1フィルム部の一部が第1フィルム部の厚さ方向の一方側に膨出するように第1フィルム部にフィルム膨出部を形成するフィルム加工工程と、フィルム加工工程の後で、フィルム膨出部の膨出方向とは逆方向に第2フィルム部が位置するように第1フィルム部及び第2フィルム部を互いに接合することにより薬液流路を形成する流路形成工程と、を行うことを特徴とする。
このような方法によれば、上述した医療用バッグユニットを得ることができる。
上記の医療用バッグユニットの製造方法において、フィルム加工工程では、フィルム膨出部として第1フィルム膨出部を第1フィルム部に形成し、且つ第2フィルム部の一部が第2フィルム部の厚さ方向の一方側に膨出するように第2フィルム部に第2フィルム膨出部を形成し、流路形成工程では、第1フィルム膨出部の膨出方向と第2フィルム膨出部の膨出方向とが逆方向になるように第1フィルム部及び第2フィルム部を互いに接合してもよい。
本発明によれば、膨出部の内側に薬液が流通可能な空間を形成することができるため、フィルム部の復元力によって薬液流路が閉塞することを抑えることができ、バッグ本体内の薬液を薬液流路に円滑に流通させることができる。
本発明の第1実施形態に係る医療用バッグユニットの模式的平面図である。 図2Aは、図1のIIA−IIA線に沿った縦断面図であり、図2Bは、図1のIIB−IIB線に沿った横断面図である。 図1の医療用バッグユニットのフィルム加工工程及び重ね工程を説明するための模式図である。 図4Aは、図1の医療用バッグユニットの接合工程を説明するための模式図であり、図4Bは、当該医療用バッグユニットの切断工程を説明するための模式図である。 変形例に係る移送ラインの横断面図である。 図5の移送ラインの製造方法を説明するための模式図である。 本発明の第2実施形態に係る医療用バッグユニットを示す模式的平面図である。 図7に示す医療用バッグユニットの製造方法を説明するための模式図である。 本発明の第3実施形態に係る医療用バッグユニットの模式的平面図である。 図9の医療用バッグユニットの一部断面側面図である。 図9の移送ラインのフィルム加工工程及び重ね工程を説明するための模式図である。 図12Aは、図9の移送ラインの接合工程を説明するための模式図であり、図12Bは、当該移送ラインの切断工程を説明するための模式図である。 図13Aは、図9の医療用バッグユニットの接合工程を説明するための第1の模式図であり、図13Bは、当該接合工程を説明するための第2の模式図である。 図9の医療用バッグユニットの変形例の製造方法の一例を示す模式図である。
以下、本発明に係る医療用バッグユニットについてその製造方法との関係で好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
以下では、説明の便宜上、医療用バッグユニットの短手方向をX方向と規定し、X方向の一方をX1方向、X方向の他方をX2方向と規定する。また、医療用バッグユニットの長手方向をY方向と規定し、Y方向の一方(使用時に上方となる方向)をY1方向、Y方向の他方(使用時に下方となる方向)をY2方向と規定する。また、便宜上、図2A、図2B、図5、図10において、薬液の図示を省略している。
(第1実施形態)
本実施形態に係る医療用バッグユニット10Aは、例えば、輸液(薬液M)を移送ライン18の落差によって生体内に投与する輸液バッグユニットとして構成されている。ただし、医療用バッグユニット10Aは、例えば、栄養剤(薬液M)を移送ライン18の落差によって、胃瘻、鼻腔又は腸瘻等の小孔に挿入されたチューブを介して消化器官内に導入する栄養バッグユニットとして構成されていてもよい。
図1に示すように、医療用バッグユニット10Aは、薬液Mが収容された収容部12を有するバッグ本体14と、収容部12内に連通する薬液流路16が形成された移送ライン18と、移送ライン18に設けられたコネクタ20と、コネクタ20に設けられたキャップ22とを備えている。
バッグ本体14及び移送ライン18は、軟質樹脂製の可撓性を有する後述する第1フィルム部40と第2フィルム部42とを互いに重ね、その周縁を接合(融着又は接着)することにより一体的に成形されている。ここで、融着は、例えば、熱融着及び高周波融着等を含み、以下同様である。
バッグ本体14は、平面視で四角形状に構成されている。具体的には、バッグ本体14の幅寸法(X方向に沿った寸法)は、100mm〜500mmであり、バッグ本体14の長さ寸法(Y方向に沿った寸法)は、100mm〜500mmである。バッグ本体14は、収容部12の一端側(Y1方向)に設けられた第1端部シール部24aと、収容部12の側方に設けられた一組の側方シール部24b、24cと、収容部12の他端側(Y2方向)に設けられた一組の中間シール部24d、24eとを有している。
第1端部シール部24aは、側方シール部24b、24cの一端部同士を連結している。第1端部シール部24aの幅方向(X方向)の中央には、医療用バッグユニット10Aを図示しないスタンドに吊るすための孔部25が貫通形成されている。各側方シール部24b、24cは、第1端部シール部24aからY方向に沿って直線状に延在している。
一組の中間シール部24d、24eは、Y2方向に向かって互いに近接する方向に傾斜している。そのため、収容部12の底部12aは、Y2方向に向かって幅狭に形成されている。
移送ライン18は、バッグ本体14の他端から孔部25とは反対側(Y2方向)に向かって一定の幅で延出している。移送ライン18の延出長は、収容部12内の薬液Mを生体内に導入可能な落差を生じさせることができるような長さに設定されている。具体的には、移送ライン18の長さ寸法(Y方向に沿った寸法)は、10mm〜1000mmである。本実施形態では、移送ライン18の延出長は、バッグ本体14のY方向の長さよりも長く形成されている。移送ライン18は、各中間シール部24d、24eの他端からY2方向に直線状に延出した一組のラインシール部24f、24gと、これらラインシール部24f、24gの他端部同士を連結する第2端部シール部24hとを有している。移送ライン18の内側の幅寸法(ラインシール部24fとラインシール部24gとの間の寸法)は、10mm〜50mmである。
コネクタ20は、生体内に挿入される図示しないチューブに設けられたチューブ側コネクタに接続可能な構成を有する中空部材であって、移送ライン18の他端部に接合されている。コネクタ20は、移送ライン18の延在方向(Y方向)に延在している。キャップ22は、薬液Mを収容部12内及び薬液流路16内に封止するための封止部である。
図2A及び図2Bに示すように、このように構成された医療用バッグユニット10Aでは、薬液流路16は、互いに対向する第1流路フィルム部15aと第2流路フィルム部15bとによって形成されている。第1流路フィルム部15aは、その内面が凹状に形成されるように第2流路フィルム部15bとは反対側に膨出する膨出部26を有している。
本実施形態では、膨出部26は、薬液流路16の全長に亘って延在しており、第1流路フィルム部15aの全体を構成している。膨出部26は、横断面が円弧状(具体的には、半円状)に形成されている(図2B参照)。これにより、膨出部26の強度を効率的に高めることができる。ただし、膨出部26の横断面は、任意の形状を採用することができ、例えば、多角形状に形成されていてもよい。
次に、上記のように構成された本実施形態に係る医療用バッグユニット10Aの製造方法について説明する。
まず、所定の大きさの第1フィルム部40及び第2フィルム部42を用意する。第1フィルム部40及び第2フィルム部42のそれぞれは、ポリ塩化ビニル、ポリオレフィンのような軟質な樹脂材料又はアルミニウム等を用いることができる。
そして、図3に示すように、フィルム加工工程において、第1フィルム部40にフィルム膨出部44を形成する。フィルム膨出部44は、膨出部26に対応した形状であって、第1フィルム部40の一部を片側(第1フィルム部40の厚み方向の一方側)に膨出するように形成されている。フィルム膨出部44の一端は、第1フィルム部40の長手方向の略中央に位置し、フィルム膨出部44の他端は、第1フィルム部40の他端に位置している。このような第1フィルム部40の加工は、例えば、プレス加工や射出成形等によって行うことができる。
続いて、重ね工程において、フィルム膨出部44の膨出方向とは逆方向に第2フィルム部42が位置するように、第1フィルム部40を第2フィルム部42に対して重ねる。
その後、図4Aに示すように、接合工程において、第1フィルム部40及び第2フィルム部42の周縁部を互いに接合(融着又は接着)することにより接合部46を形成する。これにより、収容部12、第1流路フィルム部15a及び第2流路フィルム部15bが形成される。そして、切断工程において、接合部46を図4Aに示す破断線(ミシン目)48に沿って切断する。これにより、バッグ本体14及び移送ライン18が一体的に形成される。
次いで、移送ライン18の他端部の開口部50から収容部12内に所定の薬液Mを導入し、開口部50にコネクタ20を挿入して接合する。これにより、本実施形態に係る医療用バッグユニット10Aが製造されるに至る(図1参照)。なお、コネクタ20には、キャップ22が設けられているため、薬液Mは収容部12内及び薬液流路16内に封止される。
このような医療用バッグユニット10Aの製造方法では、重ね工程及び接合工程は、薬液流路16を形成する流路形成工程であって、同時に行われてもよい。
医療用バッグユニット10Aを使用する際には、まず、バッグ本体14の鉛直下方に移送ライン18が位置するように、図示しないスタンドのフック等を孔部25に通して医療用バッグユニット10Aをスタンドに掛ける。
このとき、移送ライン18がバッグ本体14に対して一体的に設けられているため、落差発生用のチューブ等を医療用バッグに対して接続する必要はない。よって、薬液投与の準備に係る工程及び工数を削減することができる。
続いて、キャップ22を開封し、生体内に挿入された図示しないチューブのチューブコネクタに対してコネクタ20を接続し、生体内への薬液Mの投与を開始する。そうすると、移送ライン18の落差によって収容部12内の薬液Mは、薬液流路16を下方に流れる。
この際、薬液Mは、第2流路フィルム部15bを外側に押し広げながら薬液流路16内を流通するため、第2流路フィルム部15bには復元力が作用する。しかしながら、薬液Mは、膨出部26の内側に形成された空間S1(図2B参照)を流通することができるため、薬液流路16が閉塞することを抑えることができる。よって、収容部12内の薬液Mを薬液流路16に円滑に流通させることができる。そして、薬液流路16を下方に流通した薬液Mは、図示しないチューブの内孔を介して生体内に導入される。
本実施形態によれば、膨出部26の内側に薬液Mが流通可能な空間S1が形成されているので、第2流路フィルム部15bの復元力によって薬液流路16が閉塞することを抑えることができる。これにより、収容部12内の薬液Mを薬液流路16に円滑に流通させることができる。
本実施形態は、上述した構成に限定されない。すなわち、医療用バッグユニット10Aは、移送ライン18に代えて図5に示す変形例に係る移送ライン18aを備えていてもよい。この移送ライン18aでは、第1流路フィルム部15aが第1膨出部52を有するとともに、第2流路フィルム部15bが第2膨出部54を有している。第1膨出部52は、その内面が凹状に形成されるように第2流路フィルム部15bとは反対側に膨出し、第2膨出部54は、その内面が凹状に形成されるように第1流路フィルム部15aとは反対側に膨出している。本実施形態では、第1膨出部52及び第2膨出部54は、薬液流路16の全長に亘って延在しており、上述した膨出部26と同様に構成されている。
このような移送ライン18aを製造する場合、図6に示すように、フィルム加工工程において、第1フィルム部40に第1フィルム膨出部56を形成するとともに第2フィルム部42に第2フィルム膨出部58を形成する。第1フィルム膨出部56は、第1膨出部52に対応した形状であって、第1フィルム部40の一部を片側(第1フィルム部40の厚み方向の一方側)に膨出するように形成されている。第2フィルム膨出部58は、第2膨出部54に対応した形状であって、第2フィルム部42の一部を片側(第2フィルム部42の厚み方向の一方側)に膨出するように形成されている。
そして、重ね工程において、第1フィルム膨出部56の膨出方向と第2フィルム膨出部58の膨出方向とが逆方向になるように第2フィルム部42に対して第1フィルム部40を重ねた後、上述した接合工程以降の工程が行われる。なお、重ね工程及び接合工程は、流路形成工程であって、同時に行われてもよい。
このような構成によれば、第1膨出部52の内側に薬液Mが流通可能な空間S2が形成されるとともに第2膨出部54の内側に薬液Mが流通可能な空間S3が形成されるため、薬液流路16に薬液Mをさらに円滑に流通させることができる。
本実施形態において、膨出部26、第1膨出部52及び第2膨出部54は、薬液流路16の一部(例えば、薬液流路16の半分の長さ)に亘って形成されていてもよい。この場合であっても、薬液流路16が閉塞されることを抑えることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る医療用バッグユニット10B及びその製造方法について説明する。なお、第2実施形態に係る医療用バッグユニット10Bにおいて、第1実施形態に係る医療用バッグユニット10Aと同一の構成要素には同一の参照符号を付し、詳細な説明は省略する。後述する第3実施形態についても同様である。
図7に示すように、本実施形態に係る医療用バッグユニット10Bは、矩形状のシール部60を有している。つまり、バッグ本体14aの幅寸法と移送ライン18bの幅寸法とが同一(幅寸法L1)に設定されている。なお、バッグ本体14aの幅寸法及び長さ寸法は、上述したバッグ本体14の幅寸法及び長さ寸法と同様に設定され、移送ライン18aの長さ寸法及び内側の幅寸法は、上述した移送ライン18の長さ寸法及び内側の幅寸法と同様に設定される。移送ライン18bは、シール部60の形状が異なる点以外は、上述した移送ライン18又は移送ライン18aと同様に構成することができる。なお、図7及び図8では、移送ライン18bは、移送ライン18と同様に構成された例を示している。
このような医療用バッグユニット10Bの製造方法においては、図8に示すように、第1フィルム部40及び第2フィルム部42のそれぞれの幅寸法L2は、医療用バッグユニット10Bの幅寸法L1と同一に設定される。そして、フィルム加工工程、重ね工程及び接合工程を行った後、所定の切断線62に沿って接合部64を切断する。
このとき、切断線62は、接合部64の4隅と孔部25に対応する部分のみに位置しているため、切断工数の削減を図ることができる。切断工程よりも後の工程は、第1実施形態に係る医療用バッグユニット10Aの製造方法と同様である。
本実施形態によれば、第1実施形態に係る医療用バッグユニット10Aと同様の作用効果を奏する。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る医療用バッグユニット10C及びその製造方法について説明する。
図9及び図10に示すように、本実施形態に係る医療用バッグユニット10Cは、バッグ本体14bと移送ライン18とを備えている。なお、バッグ本体14bの幅寸法及び長さ寸法は、上述したバッグ本体14の幅寸法及び長さ寸法と同様に設定される。バッグ本体14bは、各側方シール部24b、24cが収容部12の側部12bよりも他端側(Y2方向)に延出している。各中間シール部24d、24eは、各側方シール部24b、24cの他端部よりも孔部25が位置する一端側(Y1方向)に所定長だけずれた位置に連結している。
また、医療用バッグユニット10Cは、各側方シール部24b、24cの他端部同士を繋ぐ一組の支持部66、68を有している。各支持部66、68は、収容部12の側部12bに連なっており、一組の支持部66、68の間に形成された空間S4には、収容部12の底部12aと各中間シール部24d、24eとが位置している(図9及び図10参照)。コネクタ20は、移送ライン18の他端部(Y2方向の端部)に幅方向(X方向)に延在した状態で接合されている。
次に、上記のように構成された本実施形態に係る医療用バッグユニット10Cの製造方法について説明する。
本実施形態では、まず、所定の大きさの第1フィルム部70及び第2フィルム部72を用意する。そして、図11に示すように、フィルム加工工程において、第1フィルム部70にフィルム膨出部44を形成する。フィルム膨出部44の一端は、第1フィルム部70の長手方向の中央よりも一端側に位置している。
続いて、重ね工程において、フィルム膨出部44の膨出方向とは逆方向に第2フィルム部72が位置するように、第1フィルム部70を第2フィルム部72に対して重ねる。その後、図12Aに示すように、接合工程において、第1フィルム部70及び第2フィルム部72を互いに接合(融着又は接着)することにより接合部74を形成する。
そして、切断工程において、接合部74を図12Aの破断線76に沿って切断する。これにより、図12Bに示すように、第1ユニット部78(バッグ本体14の底部及び移送ライン18に相当する部位)が一体的に形成される。
また、互いに重ねられたフィルム部の周縁部を接合(融着又は接着)して切断することにより、第2ユニット部80(バッグ本体14bにおける底部を除く部分)を形成する(図13A参照)。そして、図13A及び図13Bに示すように、接合工程において、第1ユニット部78及び第2ユニット部80を互いに接合する。
次いで、移送ライン18の他端側の開口部82から収容部12内に所定の薬液Mを導入し、開口部82にコネクタ20を挿入して接合する。これにより、本実施形態に係る医療用バッグユニット10Cが製造されるに至る(図9参照)。
本実施形態によれば、第1実施形態に係る医療用バッグユニット10Aと同様の作用効果を奏する。本実施形態では、移送ライン18に代えて上述した移送ライン18aが設けられていてもよい。この場合、第1フィルム部70に第1フィルム膨出部56が形成され、第2フィルム部72に第2フィルム膨出部58が形成される(図14参照)。
本発明に係る医療用バッグユニット及びその製造方法は、上述の実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成乃至方法を採り得ることはもちろんである。

Claims (7)

  1. 薬液(M)が収容されたバッグ本体(14、14a、14b)と、
    前記バッグ本体(14、14a、14b)内に連通する薬液流路(16)が形成されるように前記バッグ本体(14、14a、14b)に一体的に設けられ、互いに重ねられ且つ接合されたフィルム部(15a、15b)を有する移送ライン(18、18a、18b)と、を備え、
    前記薬液流路(16)を構成する一方の前記フィルム部(15a)は、当該フィルム部(15a)の内面が凹状に形成されるように他方の前記フィルム部(15b)とは反対側に膨出した膨出部(26、52)を有していることを特徴とする医療用バッグユニット(10A〜10C)。
  2. 請求項1記載の医療用バッグユニット(10A〜10C)において、
    前記膨出部(26、52)は、横断面が円弧状に形成されていることを特徴とする医療用バッグユニット(10A〜10C)。
  3. 請求項1又は2に記載の医療用バッグユニット(10A〜10C)において、
    前記膨出部(26、52)は、前記薬液流路(16)の全長に亘って延在していることを特徴とする医療用バッグユニット(10A〜10C)。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の医療用バッグユニット(10A〜10C)において、
    一方の前記フィルム部(15a)は、前記膨出部(52)としての第1膨出部(52)を有し、
    前記薬液流路(16)を構成する他方の前記フィルム部(15b)は、当該フィルム部(15b)の内面が凹状に形成されるように一方の前記フィルム部(15a)とは反対側に膨出した第2膨出部(54)を有していることを特徴とする医療用バッグユニット(10A〜10C)。
  5. 請求項4記載の医療用バッグユニット(10A〜10C)において、
    前記第2膨出部(54)は、横断面が円弧状に形成されるとともに前記薬液流路(16)の全長に亘って設けられていることを特徴とする医療用バッグユニット(10A〜10C)。
  6. 薬液(M)が収容されたバッグ本体(14、14a、14b)と、
    前記バッグ本体(14、14a、14b)内に連通する薬液流路(16)が形成されるように前記バッグ本体(14、14a、14b)に一体的に設けられ、互いに重ねられ且つ接合されたフィルム部(15a、15b)を有する移送ライン(18、18a、18b)と、を備えた医療用バッグユニット(10A〜10C)の製造方法であって、
    第1フィルム部(40、70)の一部が前記第1フィルム部(40、70)の厚さ方向の一方側に膨出するように前記第1フィルム部(40、70)にフィルム膨出部(44、56)を形成するフィルム加工工程と、
    前記フィルム加工工程の後で、前記フィルム膨出部(44、56)の膨出方向とは逆方向に第2フィルム部(42、72)が位置するように前記第1フィルム部(40、70)及び前記第2フィルム部(42、72)を互いに接合することにより前記薬液流路(16)を形成する流路形成工程と、を行うことを特徴とする医療用バッグユニット(10A〜10C)の製造方法。
  7. 請求項6記載の医療用バッグユニット(10A〜10C)の製造方法において、
    前記フィルム加工工程では、前記フィルム膨出部(56)として第1フィルム膨出部(56)を前記第1フィルム部(40、70)に形成し、且つ前記第2フィルム部(42)の一部が前記第2フィルム部(42、72)の厚さ方向の一方側に膨出するように前記第2フィルム部(42、72)に第2フィルム膨出部(58)を形成し、
    前記流路形成工程では、前記第1フィルム膨出部(56)の膨出方向と前記第2フィルム膨出部(58)の膨出方向とが逆方向になるように前記第1フィルム部(40、70)及び前記第2フィルム部(42、72)を互いに接合することを特徴とする医療用バッグユニット(10A〜10C)の製造方法。
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