JPWO2017145414A1 - 炊飯器 - Google Patents
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Abstract
Description
このため、製品本体に対してのおねば分離ケースが占める体積の割合は大きくなってしまい、デザイン的制約が大きかった。一方、おねば分離ケースを小さく構成した場合には、電力を間欠的に出力するなどのおいしさとは相反する制御をせざるを得なかった。
図1は、本発明の実施の形態1に係る炊飯器100を示す斜視図である。図2は、本発明の実施の形態1に係る炊飯器100を示す図1のA−A断面の説明図である。図3は、本発明の実施の形態1に係る炊飯器100を示す図1のB−B断面の説明図である。
図1〜3に示されるように、本発明の実施の形態1に係る炊飯器100は、本体1を備える。本体1の上部には、内釜収容部15の上部開口部が形成されている。上部開口部は、本体1にヒンジ2で軸連結された本体1の内釜収容部15の上部を覆う蓋体3によって開閉される。
蓋体3は、図示しないヒンジばねにて常時上部開口部を開放する開方向に付勢されている。また、蓋体3は、図示しないラッチとラッチ解除ボタン4とによって、開閉される。
おねば分離ケース10は、炊飯中に発生する蒸気とおねばとを分離し、蒸気を蒸気排出孔13に導くと共に、おねばを内釜6に戻す機能を有する。
炊飯器100は、本体1内にコイル台となる内釜収容部15を備え、内釜収容部15には、水、米などが入れられる有底筒状の内釜6が着脱自在に収容される。内釜6は、SUS製である。内釜6は、内釜収容部15の下面の中心部の周りとその外周のコーナー部に配置された加熱手段としての電磁誘導コイル16により加熱されて炊飯される。
次に、内釜6の支持構造について説明する。
内釜6は、最上部に径方向外向きに延出されたフランジ6aが形成される。図5に示すように、フランジ6aは、内釜収容部15への収容時に、本体1の内釜収容部15の上部開口部の縁にて上方に突出した複数の支持体19に載置されて支持される。複数の支持体19は、上部開口部の縁に周方向に点在して設置されている。このため、内釜6は、複数の支持体19に支持されることにより、内釜収容部15に収容された状態で、上部が内釜収容部15から突出している。このため、炊飯器100内には、本体1と、蓋体3と、内釜6とに囲まれた内部空間30が形成されている。
次に、シール部材20について説明する。
内釜収容部15には、内釜6が内釜収容部15に収容された状態で、本体1から内釜6の側壁外面に当接するシール部材20を備えている。シール部材20は、シリコンゴムといった耐熱性のある軟質素材の弾性体で形成される。
図6に示されるように、シール部材20及び保持リング40はリング状であり、シール部材20及び保持リング40は、内釜収容部15の側壁に沿って横1周にわたって配置される。
図9に示されるように、シール部材20は、内周端部が下方に垂れ下がるリップ部20aを有している。リップ部20aは、薄い板状であり、内釜収容部15の内側に向かって延びている。薄い板状のリップ部20aは、内釜収容部15の開口部から内釜6の挿入方向に向かって傾斜している。このように、リップ部20aは、シール部材20の上端内周部から径方向内向きに下方に垂れ下がる。このため、内釜6が内釜収容部15に収容されるときに、リップ部20aの上面20aaが内釜6の外面に当接する。
次に、上記のような構成の炊飯器100により炊飯する場合の作用について説明する。
水と米とを入れた内釜6を炊飯器100の本体1内に収容して蓋体3を閉じ、操作部22に設けた炊飯スイッチをONすると、電磁誘導コイル16の作用によって内釜6が加熱される。内釜6内の水が沸騰すると、おねばを含んだ蒸気が発生する。このとき、内釜6の内圧が上昇しているため、おねば分離ケース10の開閉弁12は、押し上げられて閉弁する。このため、おねばを含む蒸気は、蒸気孔から案内筒11を通って、おねば分離ケース10内に導かれる。おねば分離ケース10は、炊飯中に発生する蒸気とおねばとを分離し、蒸気を蒸気排出孔13に導く。そして、加熱が停止して内釜6の内圧が低下すると、開閉弁12が自重及びおねばの重量によって下降して開弁し、おねばを内釜6に戻す。
実施の形態2では、シール部材20Aのリップ部20aの形状が上記実施の形態と異なる。その他の構成は、実施の形態1と同様であるので、その特徴部分のみ説明する。
実施の形態2に係るシール部材20Aには、リップ部20aに複数のスリット20fが形成されている。複数のスリット20fは、リング状のリップ部20aに均一の間隔を空けて等配される。
実施の形態3では、シール部材20Bのリップ部20a1、20a2の形状が上記実施の形態と異なる。その他の構成は、実施の形態1と同様であるので、その特徴部分のみ説明する。
実施の形態3に係るシール部材20Bには、スリット20fが形成されて分断されたリップ部20a1が隣り合う分断されたリップ部20a2と上下方向にずれて配置されている。すなわち、分断されたリップ部20a1、20a2は、上段リップ部20a1と下段リップ部20a2とから構成される。
(1)以上に説明した実施の形態1〜3によれば、炊飯器100は、内釜6を収容する内釜収容部15及び内釜を加熱する加熱手段を有する本体1と、本体1にヒンジ2により結合されて本体1の内釜収容部15の上部を覆う蓋体3と、を備える。内釜6が本体1に収容された状態で、本体1から内釜6の側壁外面に当接するリップ部20aを有するシール部材20と、シール部材20を保持する保持リング40と、本体1の一部を構成する内ケース33と、を備える。蓋体3は、閉じられた状態で、本体1との間に隙間31が形成される。内ケース33は、内釜収容部15の開口部を構成する。保持リング40は、内ケース33の下部に位置し、内釜収容部15の内部において上下方向の位置が保持されている。シール部材20は、保持リング40と内ケース33との間で保持される。
このように構成されることにより、本体1に収容された状態で、内釜6の側壁上部6bの外側が外気に触れる。また、シール部材20によって内釜6の下方で発生した熱が上方へ逃げることを抑制する。このため、シール部材20と当接する箇所より上部の内釜6の側壁を外気によって冷却することができ、加熱中に湧き上がったおねばの泡が内釜6の上部の側壁内側に接触すると、おねばの泡が冷却され、内釜6の下部に戻されるため、おねばの吹きこぼれを抑制することができる。したがって、投入電力が大きい場合または投入電力の継続時間が長い場合であっても、おねばの吹きこぼれが抑制され、おいしいご飯を炊くことができる。
このように構成されることにより、上記(1)に記載された効果に加えて以下の効果を得ることができる。リップ部20aと張り出し部20bとの間に位置する被支持部20cは、内ケース33と保持リング40の内側リブ40cとの間に挟まれる。そして、内ケース33と保持リング40の内側リブ40cとの距離Lが張り出し部20bの上下方向の寸法H2よりも小さいため、張り出し部20bに対し内釜収容部15の内側方向に引き出される荷重がかかっても、張り出し部20bはその距離Lを通過することができない。このため、シール部材20は、組み付けられた所定の位置から脱落することがない。よって、内釜6の挿抜が繰り返されても、シール部材20は、シール部材20より下部の、内釜6の側壁と内釜収容部15の内側側壁部とにより形成される空間のシール性を維持することができる。
このように構成されることにより、上記(1)及び(2)に記載された効果に加えて以下の効果を得ることができる。シール部材20は、リップ部20a、20a1、20a2の上面が本体1の内釜収容部15に収容された内釜6に接触し、内釜6の下方で発生した熱が上方へ逃げない効果を向上させる。また、リップ部20a、20a1、20a2が下方に垂れ下がり、内釜6を本体1の内釜収容部15に収容するときにリップ部20a、20a1、20a2が邪魔にならない。
このように構成されることにより、上記(1)〜(3)に記載された効果に加えて以下の効果を得ることができる。シール部材20は、保持リング40の凹部40bに嵌め込まれるが、凹部40bの底面に突起部40dがあり、シール部材20の溝部20dに挿入されることによりシール部材20と保持リング40との接触面積が増える。よって、シール部材20は、保持リング40に嵌め込まれた状態から脱落しにくくなるため、炊飯器100の組み立て時においても容易に外れにくくなり、組み立て作業が容易になる。また、炊飯器100の使用時においては、内釜6の挿抜により張り出し部20bに対し内釜収容部15の内側方向に引き出される荷重がかかっても、張り出し部20bが保持リング40の凹部から外れにくく、シール部材20は組み立てられた状態を維持することができる。
このように構成されることにより、上記(1)〜(4)に記載された効果に加えて以下の効果を得ることができる。保持リング40は、放熱板34の上側端部により下側から支持されるため、保持リング40及びシール部材20の上下方向の位置を保持することができる。
(7)また、内釜6は、最上部に径方向外向きに延出されるフランジ6aを有する。本体は、内釜収容部15の縁にて上方に突出してフランジ6aを支持する複数の支持体19を有する。
これらのように構成されることにより、上記(1)〜(5)に記載された効果に加えて以下の効果を得ることができる。内釜6は、本体1に収容された状態で、側壁上部6bを本体1の内釜収容部15から突出させることができる。このため、内釜6の側壁上部6bは、複数の支持体19に支持されていない部位にて、本体1の内釜収容部15から突出して側壁上部6bの外側を露出し、蓋体3の閉時に、内釜6の側壁上部6bの外側が本体1と蓋体3との間の隙間31から流入する外気に触れる。
このように構成されることにより、上記(1)〜(7)に記載された効果に加えて以下の効果を得ることができる。内釜6の最大炊飯量時の最大水位線21が、内釜6の外面に当接するシール部材20よりも下方に位置する。この構成によると、シール部材20によって内釜6の下方で発生した熱が上方へ逃げない状態で水と米とを加熱することができる。
このように構成されることにより、上記(1)〜(8)に記載された効果に加えて以下の効果を得ることができる。リップ部20a、20a1、20a2の先端付近の下面には、複数の突起20eが形成された。この構成によると、内釜6を取り出すときにリップ部20a、20a1、20a2がひっくり返り、複数の突起20eが内釜6と接触する。このため、リップ部20a、20a1、20a2と内釜6は点接触する状態となり、摺動抵抗が低減されて取り出し易い。また、リップ部20a、20a1、20a2の上面20aaには突起20eが無いので、内釜6を本体1の内釜収容部15に収容したときに、シールが確実に行われ、熱が上方へ逃げ難い。
このように構成されることにより、上記(1)〜(9)に記載された効果に加えて、内釜6とリップ部20a、20a1、20a2との間の摺動抵抗が低減され、内釜6の収容が容易になるという効果が得られる。
このように構成されることにより、上記(1)〜(10)に記載された効果に加えて、内釜6とリップ部20a、20a1、20a2との間の摺動抵抗が低減され、内釜6の収容が容易になる。
このように構成されることにより、上記(1)〜(11)に記載された効果に加えて、リップ部20a1、20a2が変形し易くなり、内釜6の出し入れ作業が容易になる。
このように構成されることにより、上記(1)〜(12)に記載された効果に加えて、スリット20fが形成されて分断されたリップ部20a1、20a2は、隣り合う分断されたリップ部20a1、20a2と上下方向にずれて配置された。この構成によると、内釜6の出し入れ作業時に上下方向にずれて配置されると共に分断されたリップ部20a1、20a2で内釜6を支持して内釜6が傾くことを抑制する。このため、ユーザは内釜6の出し入れ作業がし易くなる。
Claims (13)
- 内釜を収容する内釜収容部及び前記内釜を加熱する加熱手段を有する本体と、前記本体にヒンジ結合されて該本体の前記内釜収容部の上部を覆う蓋体と、を備える炊飯器であって、
前記内釜が前記本体に収容された状態で、前記本体から前記内釜の側壁外面に当接するリップ部を有するシール部材と、
該シール部材を保持する保持リングと、
前記本体の一部を構成する内ケースと、を備え、
前記蓋体は、
閉じられた状態で、前記本体との間に隙間が形成され、
前記内ケースは、
前記内釜収容部の開口部を構成し、
前記保持リングは、
前記内ケースの下部に位置し、前記内釜収容部の内部において上下方向の位置が保持され、
前記シール部材は、
前記保持リングと前記内ケースとの間で保持される、炊飯器。 - 前記シール部材は、
前記リップ部から外側に張り出し、かつ前記保持リングに嵌め込まれる張り出し部と、
前記リップ部と前記張り出し部との間をつなぐ被支持部と、を備え、
前記保持リングは、
当該保持リングの全周の上面側に前記張り出し部が収容される凹部と、
該凹部の内側の壁を構成する内側リブと、を備え、
前記内側リブと前記内ケースとは、
前記本体における上下方向に距離を持って配置され、
前記距離は、
前記張り出し部の上下方向の寸法よりも小さく、前記被支持部の上下方向の寸法以上である、請求項1に記載の炊飯器。 - 前記リップ部は、
薄い板状で、前記内釜収容部の内側に向かって延びており、
前記内釜収容部の前記開口部から前記内釜の挿入方向に傾斜している、請求項2に記載の炊飯器。 - 前記保持リングの前記凹部は、
内部の上方向に向けて延びる突起部を備え、
前記シール部材の前記張り出し部は、
下面に開口する溝部を備え、
前記突起部は、
前記溝部に挿入される、請求項2又は3に記載の炊飯器。 - 前記内釜収容部は、
加熱装置で発生した熱を前記内釜収容部の内側にむけて放熱する放熱板を備え、
前記放熱板は、
前記内釜収容部の内部側壁部を構成し、
前記保持リングの下部に設けられている、請求項1〜4の何れか1項に記載の炊飯器。 - 前記内釜の前記側壁外面は、前記内釜収容部より上方へ突出している、請求項1〜5の何れか1項に記載の炊飯器。
- 前記内釜は、最上部に径方向外向きに延出されるフランジを有し、
前記本体は、前記内釜収容部の縁にて上方に突出して前記フランジを支持する複数の支持体を有する、請求項1〜6の何れか1項に記載の炊飯器。 - 前記内釜の最大炊飯量時の最大水位線が、前記内釜の前記側壁外面に当接する前記シール部材よりも下方に位置する、請求項1〜7の何れか1項に記載の炊飯器。
- 前記リップ部の先端付近の下面には、複数の突起が形成された、請求項1〜8の何れか1項に記載の炊飯器。
- 前記リップ部は、表面に凹凸を有する、請求項1〜9の何れか1項に記載の炊飯器。
- 前記内釜の外面は、表面に凹凸を有する、請求項1〜10の何れか1項に記載の炊飯器。
- 前記リップ部には、複数のスリットが形成された、請求項1〜11の何れか1項に記載の炊飯器。
- 前記スリットが形成されて分断された前記リップ部は、隣り合う分断された前記リップ部と上下方向にずれて配置された、請求項12に記載の炊飯器。
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