JPWO2017090434A1 - センサ基板およびセンサ装置 - Google Patents

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Abstract

検出精度の高いセンサ基板およびセンサ装置が提供される。センサ基板は、絶縁基板と、絶縁基板に配設された、少なくとも正負一対の柱状の検知電極であって、この正負一対の検知電極の正極および負極それぞれの一部が、絶縁基板の一表面に露出している正負一対の検知電極と、絶縁基板の内部に埋設された、正負一対の検知電極の正極および負極それぞれに対応する内層配線と、を備える。

Description

本発明は、絶縁基板と、絶縁基板に設けられた電極とを含むセンサ基板およびセンサ装置に関する。
自動車等の排気ガスに含まれる煤を主成分とする粒子状物質(Particulate Matter:PM)を補集するためにDPF(Diesel Particulate Filter)等が設置されており、このDPF等の異常を検出するためのPM検出センサとして、例えば特許文献1に記載されているように、酸化アルミニウム質焼結体等のセラミック焼結体からなる絶縁基板と、絶縁基板の表面に厚膜印刷(スクリーン印刷)によって形成した検知電極等を備える粒子状物質検出装置が開示されている。この装置は、排気ガス中に含有されるPM等の被検知物が一対の検知電極間に堆積することで生じる電気的特性の変化に基づいて粒子状物質を検出している。
一方、例えば特許文献2に記載されているように、一対の検知電極等を厚膜印刷以外の製法(具体的には、検知電極等を幅方向に順次積層して積層構造体を構成し、この積層構造体をダイシングソー等によって所定の厚さにスライスする製法)によって、一対の電極を有するPM検出センサを製造する方法も開示されている。
さらに、例えば特許文献3または4に記載されているように、排気ガス用センサ等に用いられるセンサ基板として、酸化アルミニウム質焼結体等のセラミック焼結体からなる絶縁基板と、絶縁基板の表面に設けられた一対の検知電極とを含むセンサ基板が用いられている。
例えば排気ガス中に含有される被検知物が一対の検知電極間に堆積することで生じる抵抗値や電流値の変化によって排気ガス等における被検知物の含有量等が検知される。
上記のセンサ基板およびセンサ装置においては、排気ガス中に含有される被検知物を高精度で検出し得ることが求められている。
特開2012−47596号公報 特開2014−32063号公報 特開昭55−30690号公報 特開昭59−197847号公報
本開示のセンサ基板は、絶縁基板と、前記絶縁基板に配設された、少なくとも正負一対の柱状の検知電極と、前記絶縁基板の内部に埋設された内層配線と、を備える。検知電極は、正負一対の検知電極の正極および負極それぞれの一部が、前記絶縁基板の一表面に露出している。内層配線は、前記絶縁基板の内部に埋設されており、前記正負一対の検知電極の正極および負極それぞれに対応している。
また本開示のセンサ装置は、上記のセンサ基板と、前記内層配線を介して前記正負一対の検知電極に電力を供給する電源と、を備える。
本発明の目的、特色、および利点は、下記の詳細な説明と図面とからより明確になるであろう。
図1(a)は、第1の実施形態に係るセンサ基板の上面図である。図1(b)は、第1の実施形態に係るセンサ基板の第2層における配線の構成を示す図面である。図1(c)は、第1の実施形態に係るセンサ基板の第3層における配線の構成を示す図面である。図1(d)は、第1の実施形態に係るセンサ基板の第4層における発熱電極の構成を示す図面である。図1(e)は、第1の実施形態に係るセンサ基板の裏面図である。 図1の切断面線A−Aにおける断面図である。 第1の実施形態に係るセンサ基板を備えるセンサ装置の機能構成を示すブロック図である。 図4(a)は、微小な煤がセンサ基板に付着した場合のリーク電流の変化の様子を説明するための模式図である。図4(b)は、中程度の大きさの煤がセンサ基板に付着した場合のリーク電流の変化の様子を説明するための模式図である。図4(c)は、粗大な煤がセンサ基板に付着した場合のリーク電流の変化の様子を説明するための模式図である。 第1の実施形態に係るセンサ装置における被検知物の分布および大きさを判定するアルゴリズムを示すフローチャートである。 図6(a)は、第2の実施形態に係るセンサ基板の上面図である。図6(b)は、第2の実施形態に係るセンサ基板の第2層における配線の構成を示す図面である。図6(c)は、第2の実施形態に係るセンサ基板の第3層における発熱電極の構成を示す図面である。図6(d)は、第2の実施形態に係るセンサ基板の裏面図である。 図6の切断面線B−Bにおける断面図である。 図8(a)は、直径の異なる円形の検知電極を組み合わせた変形例である。図8(b)は、図8(a)における検知電極の形状を円形から8角形に変更した場合の変形例である。図8(c)は、第1の実施形態における検知電極の形状を円形から正方形に変更した場合の変形例である。 本発明の第3の実施形態であるセンサ基板およびセンサ装置を示す平面図である。 図9の切断面線A−Aにおける断面図である。 図9の切断面線B−Bにおける断面図である。 本発明の他の実施形態を示す断面図である。 本発明のさらに他の実施形態であるセンサ基板およびセンサ装置を示す平面図である。 リード端子を備えるセンサ基板およびセンサ装置を示す断面図である。 図15(a)は、第4の実施形態に係るセンサ基板の上面図である。図15(b)は、図15(a)の切断面線D−Dにおける断面図である。 図16(a)は、第5の実施形態に係るセンサ基板の上面図である。図16(b)は、図16(a)の切断面線E−Eにおける断面図である。
本発明の実施形態であるセンサ基板およびセンサ装置を添付の図面を参照して説明する。以下の説明において、上面等のように上下を区別して記載しているが、これは便宜的なものであり、実際にセンサ基板等が使用される際の上下を限定するものではない。
(第1の実施形態)
図1(a)〜(e)は、本発明の第1の実施形態に係る多層構造のセンサ基板の構成の一例を示す図面である。図1(a)は、センサ基板1aの上面図であり、図1(b)は、センサ基板1aの第2層における配線の構成を示す図面であり、図1(c)は、センサ基板1aの第3層における配線の構成を示す図面であり、図1(d)は、センサ基板1aの第4層における発熱電極の構成を示す図面であり、図1(e)は、センサ基板1aの裏面図である。また、図2は、図1(a)の切断面線A−Aにおける断面図である。
センサ基板1aは、例えばディーゼルエンジン車またはガソリンエンジン車の排気ガス中の粒子状物質(Particulate Matter:PM)を検知するセンサ装置に用いられる(例えば、自動車の排気ガスの排気通路に配設される)ものである。センサ基板1aは、絶縁基板2と、絶縁基板2の一表面に露出している、少なくとも正負一対の柱状の検知電極3a,3bと、絶縁基板2の内部に埋設にされた、検知電極3a,3bに対応する内層配線6a,6bと、を備える。
センサ基板1aの特徴としては、センサ装置に採用することによって、検知電極間ギャップの狭小化による粒子状物質等の検知感度を改善したことである。
上記図1(a)〜(e)および図2に示されるように、センサ基板1aの第1層、第2層または第3層には、検知電極3a〜3dに対応する電極端子4a〜4d、内部配線5a〜5d、内層配線6a〜6dが配設されている。また、センサ基板1aの第4層には、発熱電極7が埋設されており、第4層または第5層には、発熱電極7の正極および負極に対応する内部配線8a,8bおよび接続パッド9a,9bが配設されている。
本実施形態において、検知電極3a〜3dは、例えば円柱状の電極であり、いずれの上面も絶縁基板2の一表面である第1面2aに露出しており、これらの上面と第1面2aとは面一である。検知電極3aは、第3層の内層配線6aに接続されている内部配線5aおよび第1層の電極端子4aを介して、外部の(図示していない)直流電源(例えば、50[V])の正極に接続されている。検知電極3bは、第2層の内層配線6bに接続されている内部配線5bおよび第1層の電極端子4bを介して、外部の上記直流電源の負極に接続されている。なお、検知電極3cは検知電極3aと同様に、内部配線5cを介して上記直流電源の正極に接続され、検知電極3dは検知電極3bと同様に、内部配線5dを介して上記直流電源の負極に接続されている。したがって、検知電極3aは、検知電極3bまたは検知電極3dと正負一対の検知電極を構成し、検知電極3cは、検知電極3bまたは検知電極3dと正負一対の検知電極を構成する。
発熱電極7は、接続パッド9a、9bを介して、外部の(図示していない)直流電源(例えば、20[V])に接続されている。この発熱電極7は、例えば700[℃]に加熱され、第1面2aに付着した粒子状物質(Particulate Matter:PM)を分解除去する。
絶縁基板2は、例えば四角板状等の平板状であり、一対の検知電極同士、および一対の検知電極と発熱電極とを電気的に絶縁して設けるための基体部分である。この絶縁基板2は、例えば酸化アルミニウム質焼結体や窒化アルミニウム質焼結体、ムライト質焼結体、ガラスセラミック焼結体、ジルコニア系セラミック(酸化ジルコニウム質焼結体)等のセラミック焼結体によって形成されている。絶縁基板2は、このようなセラミック焼結体からなる複数の絶縁層が積層されていてもよい。
絶縁基板2は、例えば、酸化アルミニウム質焼結体からなる複数の絶縁層が積層されて形成されている場合であれば、以下の方法で製作することができる。
まず、無機粒子となる、酸化アルミニウム(Al)の粉末に焼結助材として酸化珪素(SiO)、酸化マグネシウム(MgO)および酸化マンガン(Mn)等の原料粉末を添加し、さらに適当なバインダ、溶剤および可塑剤を添加し、次にこれらの混合物を混錬してスラリー状となす。その後、従来周知のドクターブレード法やカレンダーロール法等によってシート状に成形してセラミックグリーンシートを得て、セラミックグリーンシートに適当な打ち抜き加工を施すとともにこれを必要に応じて複数枚積層し、高温(約1300〜1600℃)で焼成することによって製作される。
なお、絶縁基板2は、アルミナおよびマンガンを含む結晶相と、マンガンを含有するガラス相とを含んでいてもよい。結晶相には、アルミナ以外に、ムライト、ジルコニア、窒化アルミニウムまたはガラスセラミックス等の各種セラミックスを含んでいてもよい。
ガラス相は、少なくともMnを含む非晶質相であり、Si、Mg、Ca、Sr、B、Nb、CrおよびCoから選ばれる1種以上の酸化物をさらに含んでいてもよい。ガラス相は、Mn、SiOおよびMgOを含む非晶質相であってもよい。
マンガンを含むガラス相は、アルミナ結晶相に対する濡れ性が良いため、焼成後の加熱処理で、ガラス相が結晶粒子表面を被覆しようとして、絶縁基板2の表層に浸み出し、ガラス相の多くが表層に存在するものと考えられる。
このようにマンガンを含有するガラス相が、絶縁基板2の第1面2aに露出するように存在することで、クラックの起点となる欠陥が少ない割れの生じにくい絶縁基板2が得られる。アルミナを含む結晶相よりもガラス相のほうが、ヤング率が低いので、例えば排気ガスと接触したときに、絶縁基板2への水滴の付着による熱衝撃が緩和され、割れの発生を抑制できる。
検知電極3a〜3dはビア型(即ち、円柱状)の電極である。検知電極3a〜3dは、例えば、その直径が50μmであり、隣接する検知電極との距離は10μmである。なお、検知電極3a〜3dの直径は20μm〜100μm、隣接する検知電極との距離は5μm〜50μmであってもよい。
検知電極3a〜3dはビア型の電極であるため、従来の回路基板におけるビアと同様の製法を用いて、検知電極3a〜3dを含む絶縁基板2を製作することができる。
上記のように、検知電極3a〜3dは、センサ基板がセンサ装置に設置される環境における煤等の粒子状物質を検出するための電極である。一対の電極間(例えば、検知電極3a−3b間や検知電極3c−3d間)に煤等の粒子状物質が付着したときに、この一対の検知電極間の電気抵抗が変化し、電極間に流れるリーク電流が変化する。このリーク電流の変化を検知することによって、一対の検知電極間に存在する粒子状物質に関する情報を取得することが可能となる。
そのため、検知電極3a〜3dは、このようなリーク電流の変化を検知できる金属材料を含有している。検知電極3a〜3dは、このような金属材料として、酸化しにくい白金を用いてもよい。
さらに、検知電極3a〜3dに用いる金属材料は、高温環境下における耐酸化性に優れる材料を用いることができる。例えば白金や表面に酸化物を含む不動態膜が形成されるものを用いることができる。表面に酸化物を含む不動態膜が形成される金属材料としては、例えばFe−Ni−Cr−Ti−Al合金やMoSi金属等がある。
不動態膜の厚みは、例えば0.1〜5μm程度に設定される。この程度の厚みであれば、検知電極3a〜3dの表面部が不動態膜で覆われ、その全体または大部分が酸化するような可能性が低減される。
検知電極3a〜3dの表面部は、面積の割合で、その90%程度が不動態膜を含んでいてもよい。言い換えれば、検知電極3a〜3dの露出表面のうち90%以上が不動態膜で覆われていてもよい。これにより、検知電極3a〜3d全体に酸化が進行する可能性が低減される。
また、検知電極3a〜3dの表面部は、その全体が不動態膜を含んでいてもよい。言い換えれば、検知電極3a〜3dの露出表面の全域が不動態膜で覆われていてもよい。これにより、検知電極3a〜3d全体に酸化が進行する可能性がより低減される。
さらに、検知電極3a〜3dおよび電極端子4a〜4dの露出する表面には、電気めっき法または無電解めっき法によって金属めっき層が被着されていてもよい。金属めっき層は、ニッケル,銅,金または銀等の耐食性や接続部材との接続性に優れる金属から成るものであり、例えば、厚さ0.5〜10μm程度のニッケルめっき層と0.1〜3μm程度の金めっき層とが、あるいは厚さ1〜10μm程度のニッケルめっき層と0.1〜1μm程度の銀めっき層とが、順次被着される。これによって、検知電極3a〜3dおよび電極端子4a〜4dが腐食することを抑制できるとともに、電極端子4a〜4dと外部電気回路との接合、あるいは電極端子4a〜4dと金属リード(図示せず)との接合を強固にできる。また、上記以外の金属からなる金属めっき層、例えば、パラジウムめっき層等を介在させていてもよい。
内層配線6a〜6dは、絶縁基板2の内部に形成されており、内部配線5a〜5dを介して絶縁基板の第1面2aに設けられた電極端子4a〜4dと電気的に接続される。ここで、内層配線6a〜6dは、検知電極3a〜3dに対応する配線スペースを確保するために、異なる層(第2層または第3層)を利用して形成されている。なお、内層配線6a〜6dは、絶縁層の層間に設けられた回路パターン状等の配線導体(符号なし)を含んでいてもよい。
発熱電極7は、例えば検知電極3a等と同様の金属材料からなるものであり、特に効率よく発熱させるために、電気抵抗率が高い鉄、チタン、クロムおよびケイ素等を含む材料が挙げられる。また、発熱電極7は、白金またはFe−Ni−Cr合金等の酸化しにくい金属を主成分として含むものであってもよい。
発熱電極7の金属材料は、例えば発熱電極7に約80質量%以上含有され、発熱電極7の主成分となっている。発熱電極7は、この金属材料以外に、ガラスまたはセラミック等の無機成分が含有されていてもよい。これらの無機成分は、例えば絶縁基板2との同時焼成で発熱電極7を形成するときの、焼成収縮の調整用等の成分である。
検知電極3a〜3d、電極端子4a〜4d、内部配線5a〜5d、内層配線6a〜6dおよび発熱電極7は、例えば上記の金属材料の粉末を有機溶剤およびバインダとともに混練して金属ペーストを作製して、この金属ペーストを、絶縁基板2となるセラミックグリーンシートの表面および貫通孔に所定パターンで塗布または埋め込む。金属ペーストの塗布または埋め込みは、例えばスクリーン印刷法等の印刷法によって行なう。このように、検知電極3a〜3d、電極端子4a〜4d、内部配線5a〜5d、内層配線6a〜6dおよび発熱電極7となる印刷パターンを覆うようにセラミックグリーンシートを複数積層し、これらの金属ペーストとセラミックグリーンシートとを同時焼成する。
次に、上記のように構成されたセンサ基板1aを用いた、本実施形態に係るセンサ装置10の動作について説明する。
図3は、第1の実施形態に係るセンサ基板を備えるセンサ装置の機能構成を示すブロック図である。図3に示されるように、本実施形態のセンサ装置10は、センサ基板1a、全体制御部20および第1煤検出部31〜第6煤検出部36を備え、ヒーター制御部40、温度検知部50および表示部60をさらに備えていてもよい。
全体制御部20は、例えばマイクロコンピュータであり、センサ装置10全体の制御を行う。具体的には、全体制御部20は、予め規定されたプログラムに基づいて、第1煤検出部31〜第6煤検出部36およびヒーター制御部40の制御を行う。さらに、全体制御部20は、第1煤検出部31〜第6煤検出部36において測定された電流値に基づいて、粒子状物質の分布状況および大きさを判定する。
第1煤検出部31は、全体制御部20の指示によって、検知電極3a−3b間に、外部の直流電源(図示せず)から供給される予め規定した電圧(例えば、50[V])を印加して、当該電極間における粒子状物質の検出を行う。具体的には、検知電極3a−3b間に流れる電流値の測定を行う。
第2煤検出部32は、全体制御部20の指示によって、上記第1煤検出部31と同様に、検知電極3b−3c間における粒子状物質の検出を行うため、検知電極3b−3c間に流れる電流値の測定を行う。
以下同様に、第3煤検出部33は検知電極3c−3d間について、第4煤検出部34は検知電極3d−3a間について、第5煤検出部35は検知電極3a−3c間について、第6煤検出部36は検知電極3b−3d間について、其々、粒子状物質の検出を行うため、電流値の測定を行う。なお、検知電極3aと検知電極3cを正極に設定し、検知電極3bと検知電極3dを負極に設定した場合は、第5煤検出部35と第6煤検出部36ではそれぞれの電極が同極となるため、上記電流値の測定は実行しない。
ヒーター制御部40は、例えば20[V]の直流電源を備え、全体制御部20の指示により、発熱電極7に対して予め規定した温度に加熱するための制御を行う。
温度検知部50は、温度センサを備え、ヒーター制御部40に指示によって、発熱電極7の温度を測定する。
表示部60は、例えば液晶表示装置であり、全体制御部20の指示により、第1煤検出部31〜第6煤検出部36において検出された電流値、粒子状物質の分布状況および大きさ等の表示を行う。
次に、全体制御部20における、検知電極3a〜3dに付着した粒子状物質の分布状況および大きさを判定する方法について説明する。
図4(a)〜(c)は、センサ基板に付着した煤の大きさに応じてリーク電流が変化する様子を説明するための模式図である。図4(a)は、微小な煤がセンサ基板に付着した場合のリーク電流の変化の様子を説明するための模式図である。図4(b)は、中程度の大きさの煤がセンサ基板に付着した場合のリーク電流の変化の様子を説明するための模式図である。図4(c)は、粗大な煤がセンサ基板に付着した場合のリーク電流の変化の様子を説明するための模式図である。
図4(a)は、微小な煤51がセンサ基板に付着した場合であり、右のグラフに示すように、時刻T1において、電極A−B間と電極B−C間に流れるそれぞれのリーク電流が略同じように増加している(曲線L1,曲線L2)。なお、このように、電極A−B間と電極B−C間とでリーク電流の増加速度が異なる場合は(曲線L3,曲線L4)、これらの電極間における煤の分布が異なっている(即ち、分布が不均一である)と判定できる。
図4(b)は、中程度の大きさの煤52がセンサ基板に付着した場合であり、右のグラフに示すように、時刻T2において、電極A−B間におけるリーク電流のみが急激に増加している(曲線L5)。この場合は、時刻T2において、電極A−B間にわたる中程度の煤が付着したと判定できる。
図4(c)は、粗大な煤53がセンサ基板に付着した場合であり、右のグラフに示すように、時刻T3において、電極A−B間、および電極B−C間に流れるリーク電流急激に増加している。この場合は、時刻T3において、電極A−B間および電極B−C間にわたる粗大な煤が付着したと判定できる。
図5は、第1の実施形態に係るセンサ装置における被検知物の分布および大きさを判定するアルゴリズムを示すフローチャートである。
最初に、全体制御部20の指示により、第1煤検出部31〜第6煤検出部36において、定期的に電流値が測定され(S100)、規定時間が経過すると(S102でYes)、全体制御部20は、各電極間における最終電流値を比較する(S104)。
比較の結果、各電極間における最終電流値が規定値以下の場合(S106でYes)、全体制御部20は、「煤の分布は均一」であると判定する(S108)。
一方、各電極間における最終電流値が規定値を越える場合(S106でNo)、全体制御部20は、「煤の分布は不均一」であると判定する(S110)。
次に、全体制御部20は、各電極間における電流増加速度を算出する(S112)。算出値が規定値以下の場合(S114でYes)、全体制御部20は、「煤の粒子は微小である」と判定する(S116)。
一方、電流増加速度の算出値が規定値を超える場合(S114でNo)、全体制御部20は、「煤の粒子は粗大である」と判定する(S118)。
(第2の実施形態)
図6(a)〜(d)は、本発明の第2の実施形態に係る多層構造のセンサ基板の構成の一例を示す図面である。図6(a)は、センサ基板1bの上面図であり、図6(b)は、センサ基板1bの第2層の配線の構成を示す図面であり、図6(c)は、センサ基板1bの第3層の発熱電極の構成を示す図面であり、図6(d)は、センサ基板1bの裏面図である。また、図7は、図6(a)の切断面線B−Bにおける断面図である。
センサ基板1bの特徴としては、センサ装置に採用することによって、検知電極間ギャップの狭小化を実現しつつ、シンプルな構成にして低コスト化を図ったことである。
図6(a)〜(d)および図7に示されるように、センサ基板1bの第1層または第2層には、検知電極13a,13bおよび13c,13dに対応する電極端子14aおよび14c、内部配線15aおよび15c、内層配線16aおよび16cが配設または埋設されている。また、センサ基板1bの第3層には、発熱電極17が埋設されており、第3層または第4層には、発熱電極17の正極および負極に対応する内部配線18a,18bおよび接続パッド19a,19bが配設または埋設されている。
検知電極13a〜13dは、上記第1の実施形態と同様に、例えば円柱状の電極であり、いずれの上面も絶縁基板12の第1面12aに露出しており、面一である。さらに、検知電極13a,13bは、外部の(図示していない)直流電源(例えば、50[V])の正極に接続されており、検知電極13c,13dは、直流電源の負極に接続されている。
したがって、検知電極13aは、検知電極13cと正負一対の検知電極を構成し、検知電極13bは、検知電極13dと正負一対の検知電極を構成する。なお、本実施形態におけるセンサ装置(図示せず)については、上記センサ基板1bにおいて複数ある一対の検知電極の各正極と各負極をそれぞれ共通にしているため、上記第1の実施形態におけるセンサ装置10を流用して実現することが可能(具体的には、第1煤検出部31のみを作動させる)であり、その動作は共通であるため、詳細な説明は省略する。
(変形例)
以下では、第1の実施形態および第2の実施形態に係る検知電極の変形例について説明する。図8(a)〜(c)は、検知電極3a〜3dまたは検知電極13a〜13dにおける電極形状および配置に関する変形例を示す図である。
図8(a)は、直径の異なる円形の検知電極を組み合わせた変形例である。図8(a)において、検知電極101a〜101dと検知電極101eは、いずれも上から見た形状が円形であるが、それぞれの直径が異なっている(すなわち、L11=50μm,L21=25μm)。なお、各電極間の距離は10μmである。図8(a)において、例えば、検知電極101eが正極、検知電極101a〜101dが負極となるように電圧を印加した場合は、四対の検知電極が構成される。
図8(b)は、上記図8(a)における検知電極の形状を円形から8角形に変更した場合の変形例である。なお、図8(b)では、各電極の径および電極間の距離は、例えば、L12=50μm、a12=10μm、b12=10μmである。
図8(c)は、上記第1の実施形態における検知電極の形状を円形から正方形に変更した場合の変形例である。なお、図8(c)では、各電極の大きさおよび電極間の距離は、例えば、L13=50μm、a13=10μm、b13=10μmである。
なお、上述の実施形態に係る検知電極は、上記の形状に限られず、楕円形や他の多角形であってもよい。また、上記第1の実施形態における第1煤検出部31〜第6煤検出部36の機能を第1煤検出部に集約し、この第1煤検出部に備えるスイッチで各接続を順次切り替えることによって、各検知電極間における粒子状物質の検出(例えば、リーク電流の測定等)を行うように構成してもよい。
(第3の実施形態)
図9は、本発明の第3の実施形態であるセンサ基板およびセンサ装置を示す平面図であり、図10は、図9の切断面線A−Aにおける断面図であり、図11は、図9の切断面線B−Bにおける断面図である。センサ基板101は、溝部120が設けられた主面102aを有する絶縁基板102と、溝部120の側面に、溝部120の延びる方向に沿って一定の間隔を空けて設けられた一対の対向電極部分103a,103bを有する一対の検知電極103A,103Bと、絶縁基板102に埋設された発熱電極104と、を備える。
絶縁基板102は、例えば四角板状等の平板状であり、一対の検知電極103A,103B同士および一対の検知電極103A,103Bと発熱電極104とを電気的に絶縁して設けるための基体部分である。
絶縁基板102は、例えば上記第1の実施形態の絶縁基板2と同様の方法で製作することができる。なお、絶縁基板102は、上記絶縁基板2と同様に、アルミナおよびマンガンを含む結晶相と、マンガンを含有するガラス相とを含んでいてもよい。
なお、マンガンを含有するガラス相が、絶縁基板102の主面に露出して存在することは、例えば走査型電子顕微鏡(SEM)によるセンサ基板101の表面および断面写真やX線光電子分光分析(XPS)によるセンサ基板101の主面の分析等で確認することができる。
絶縁基板102は、溝部120が設けられた主面102aを有しており、この溝部120内に一対の検知電極103A,103Bが対向して設けられる。なお、以下では、一対の検知電極103A,103Bをまとめて検知電極103という場合がある。
溝部120は、例えば、溝部が延びる方向(延伸方向)に垂直な切断面での断面形状が凹型であり、互いに対向する一側面120a、他側面120bおよび底面120cを有する。一対の検知電極103A,103Bを構成する一対の対向電極部分103a,103bが、溝部120の一側面120aおよび他側面120bにそれぞれ設けられる。溝部120は、凹型の断面形状が延伸方向に一様であり、両側面120a,120bは、幅方向に一定の間隔を空けて対向しており、両側面120a,120bに設けられる一対の対向電極部分103a,103bは、延伸方向に沿って延び、溝部120の幅方向に一定の間隔を空けて設けられる。
一対の検知電極103A,103Bは、センサ基板101が配置される環境におけるすす等の微粒子の含有量を測定するための検知部分である。被検知物であるすす等の微粒子が、一対の検知電極103A,103B間に堆積することで抵抗値や電流値等の電気特性の変化が生じる。この電気特性の変化を検知することによって、検知電極103が存在している環境中の微粒子の質量が算出され、検知される。この微粒子の質量、および検知電極103が存在している環境におけるガスの流量(体積)により、そのガス中の微粒子の含有率が算出され、検知される。
センサ基板101が配置される環境とは、例えば自動車の排気ガスの排気通路である。センサ基板101で検知される微粒子の量が多くなれば、排気通路を流れる微粒子の含有量が大きくなったことが検知される。これにより、例えば排気ガスからすす等の微粒子を除去するDPF(Diesel Particulate Filter)の故障が検知できる。
本実施形態によれば、すす等の微粒子が溝部120の内部に堆積しやすく、溝部120の内面に設けられた一対の検知電極103A,103Bは、堆積した微粒子によって電気特性が変化しやすいので、センサ基板101の検出精度を高くすることができる。
絶縁基板102に設ける溝部120の大きさおよび形状等は、センサ基板101が配置される環境に応じて適宜設定すればよい。本実施形態では、図11に示すように、溝部120の延伸方向に直交する断面である横断面の形状が、深さよりも溝幅のほうが大きい矩形状である。横断面の形状は、溝幅よりも深さのほうが大きい矩形状であってもよく、深さと溝幅が同じである正方形状等であってもよい。また、本実施形態では、平面視したときの溝部120および一対の検知電極103A,103Bの形状は直線状である。なお、溝部120の大きさは、例えば、深さが10〜150ミクロンであり、溝幅が20〜300ミクロンである。
一対の対向電極部分103a,103bは、溝部120の両側面120a,120b全体を覆うように設けられていてもよく、両側面120a,120bの一部を覆うように設けられていてもよい。一部を覆う場合には、少なくとも両側面120a,120bの、底面120c側の端部にまで延びるように設ければ、底面120c上に堆積したすす等の微粒子を検出し易くすることができる。また、一対の対向電極部分103a,103bは、局所的な電気特性のばらつきが生じないように、深さ方向の寸法および溝幅方向の寸法が延伸方向に一定であってもよい。
一対の対向電極部分103a,103bは、深さ方向の寸法(側面視したときの幅)が、溝部120の深さに対して10%〜100%であり、溝幅方向の寸法(側面視したときの厚み)が、溝幅に対して5%〜30%である。
検知電極103に用いる金属材料は、上記の検知電極3a等と同様の材料を用いることができる。したがって、同様の効果が奏される。
なお、検知電極103における不動態膜が厚過ぎれば、検知電極103の表面部の初期の抵抗(微粒子を含む環境中にセットされる前の抵抗)が大きくなり、すす等の微粒子の付着による検知電極103の電気特性の変化が検知されにくくなる。
検知電極103は、白金や表面に酸化物を含む不動態膜が形成される金属材料の粉末に適当な有機バインダおよび溶媒等を添加混合して得た導体ペーストを、絶縁基板102となるセラミックグリーンシートに設けられた溝部120となる凹部に、予めスクリーン印刷法等の印刷法によって所定のパターンに印刷塗布し、絶縁基板102となるセラミックグリーンシートと同時焼成することによって、絶縁基板102の溝部120の内面に形成することができる。
検知電極103の表面部に不動態膜を形成するには、例えば上記の焼成を、微量の酸素および水分を含有する雰囲気で行なえばよい。焼成時に、卑金属系材料を含む金属材料の露出表面に不動態膜が生じる。また、上記金属材料で検知電極103を形成した後、微量の酸素および水分を含む環境中で検知電極103を含むセンサ基板101を熱処理するようにしてもよい。この熱処理によって、金属材料の露出した表面部分が酸化し、不動態膜が生じる。
不動態膜は、例えば検知電極103が主成分として鉄−ニッケル−クロム合金を含有する物である場合には、酸化鉄、酸化クロムおよび酸化クロムのうち少なくとも一種を含む酸化物層である。このように表面部に不動態膜が存在することによって、検知電極103の不動態膜よりも内部に存在している鉄−ニッケル−クロム合金まで酸化が進行することが抑制される。
不動態膜を形成する金属材料は、鉄−ニッケル−クロム合金を主成分として含むものであってもよい。すなわち、卑金属系材料が鉄−ニッケル−クロム合金であってもよい。これは、次のような理由による。すなわち、このような卑金属系材料を含む不動態膜は、鉄、ニッケルおよびクロムを含む金属材料の酸化によって形成される。そのためには、検知電極103に含有される金属材料が、鉄、ニッケルおよびクロムを含むものとされる。これらの金属材料は、例えば上記のように金属ペーストとして絶縁基板102(セラミックグリーンシート)との同時焼成によって検知電極103を形成することが容易である。また、不動態膜の形成が容易であり、検知電極103の内部への酸化の進行もより抑制される。また、これらの卑金属は触媒作用を有していない、触媒不活性な金属である。
したがって、不動態膜の形成の容易さ、つまりセンサ基板101としての測定の精度、信頼性および生産性等を考慮すれば、検知電極103を形成する金属材料は、鉄−ニッケル−クロムを主成分とする合金材料であってもよい。
主成分の卑金属系材料として鉄−ニッケル−クロム合金を含有する金属材料の具体的な組成としては、例えば、鉄(Fe)1〜55質量%、ニッケル(Ni)20〜80質量%、クロム(Cr)10〜25質量%、チタン(Ti)0.1〜5質量%およびアルミニウム(Al)0.1〜5質量%であるものが挙げられる。
また、不動態膜を形成する金属材料の主成分である卑金属系材料は、鉄およびクロムを含むものであってもよい。この場合にも、このような卑金属系材料を含む不動態膜は、鉄およびクロムを含む金属材料の酸化によって形成され、検知電極103に含有される金属材料が、鉄およびクロムを含むものとされる。この金属材料についても、金属ペーストとして絶縁基板102との同時焼成によって検知電極103を形成することが容易である。また、不動態膜の形成が容易であり、検知電極103の内部への酸化の進行もより抑制される。また、これらの卑金属は触媒作用を有していない、触媒不活性な金属である。
したがって、不動態膜の形成の容易さ、つまりセンサ基板101としての測定の精度、信頼性および生産性等を考慮したときに、検知電極103を形成する金属材料は、鉄−クロムを主成分とする合金材料であってもよい。なお、鉄−クロム合金は、前述した鉄−ニッケル−クロム合金からニッケル成分が抜けたものとみなすこともできる。鉄−クロム合金は、鉄−ニッケル−クロム合金に比べて不動態化がより容易であるため、検知電極103の表面部分に不動態膜を形成することがより容易である。
なお、不動態膜は、検知電極103の外気等の環境中に露出した表面部に設けられていればよい。検知電極103のうち絶縁基板102と接する表面部には、必ずしも不動態膜が設けられている必要はない。
また、検知電極103のうち接続パッド103c等の配線導体と接する表面部に不動態膜が設けられていない場合には、検知電極103と配線導体との間の接触抵抗を小さく抑えることが容易である。この場合には、センサ基板101としての電気特性を高める上で有利な構成の配線導体とすることができる。
不動態膜は、例えば、検知電極103が設けられた部分でセンサ基板101を縦断面視可能なように切断し、検知電極103の表面部を電子線マイクロアナライザ(EPMA)分析またはX線回折分析等の方法で分析することによって検出することができる。また、この方法で、不動態膜の厚みを測定することもできる。
このように、検知電極103を構成する材料として、表面に酸化物を含む不動態膜が形成される金属材料を用いることによって、白金のような酸化しにくい金属を用いなくても、表面に不動態膜を有することで、高温環境下における耐酸化性に優れるものとすることが可能となり、検知精度および長期信頼性が高いセンサ基板101を提供することができる。
また、センサ基板101は、表面切削加工等を用いて凹凸形状を施した金型を用いることによって製造することもできる。
まず、セラミックグリーンシートに、一対の対向電極部分103a,103bに対応する導電性ペーストを、従来公知のスクリーン印刷法により印刷する。次に、必要に応じて複数のセラミックグリーンシートを重ね合わせて積層体を作製し、この積層体に溝部120に対応した凸部を持つ金型を、加熱下で押しつけて、変形させる。このとき、セラミックグリーンシートの溝部120に相当する部分が凹むとともに、溝部120の両側面120a,120bに相当する部分に、印刷された導電性ペーストが配置される。そして、金型によって成型された積層体を焼成することによって、センサ基板101を製造することができる。
発熱電極104は、絶縁基板102の内部の、検知電極103に対応する位置、例えば平面透視で検知電極103の少なくとも一部と重なる位置に埋設されている。この発熱電極104に電圧を印可して発熱電極104を発熱させ、検知電極103に付着したすす等の微粒子を分解することができる。
発熱電極104は、例えば検知電極103と同様の金属材料からなるものであり、特に効率よく発熱させるために、電気抵抗率が高い鉄、チタン、クロムおよびケイ素等を含む材料が挙げられる。また、発熱電極104は、白金またはFe−Ni−Cr合金等の酸化しにくい金属を主成分として含むものであってもよい。
発熱電極104の金属材料は、例えば発熱電極104に約80質量%以上含有され、発熱電極104の主成分となっている。発熱電極104は、この金属材料以外に、ガラスまたはセラミック等の無機成分が含有されていてもよい。これらの無機成分は、例えば絶縁基板102との同時焼成で発熱電極104を形成するときの、焼成収縮の調整用等の成分である。
発熱電極104は、例えば検知電極103と同様に形成されている。すなわち、上記の発熱電極104用の金属材料の粉末を有機溶剤およびバインダとともに混練して金属ペーストを作製して、この金属ペーストを、絶縁基板102となるセラミックグリーンシートの表面に所定パターンで塗布する。金属ペーストの塗布は、例えばスクリーン印刷法等の印刷法によって行なう。その後、発熱電極104となる印刷パターンを覆うようにセラミックグリーンシートを複数積層し、これらの金属ペーストとセラミックグリーンシートとを同時焼成する。
本実施形態のセンサ基板101において、絶縁基板102の上面に外部接続用の接続パッド103cが設けられている。接続パッド103cは、検知電極103の例えば一端部と直接に接続されている。この接続パッド103cは、検知電極103と外部電気回路(図示せず)とを電気的に接続させるためのものである。接続パッド103cが、はんだまたは導電性接着剤等の導電性の接合材によって外部電気回路に接合されれば、検知電極103と外部電気回路とが接続パッド103cを介して互いに電気的に接続される。なお、後述しているように、接続パッド103cは絶縁基板102の下面にも設けられ、発熱電極104が、接続パッド103cを介して外部電気回路に電気的に接続されている。
検知電極103および接続パッド103cの表面には、さらに電解めっき法または無電解めっき法によって金属めっき層が被着されていてもよい。金属めっき層は、ニッケル,銅,金または銀等の耐食性や接続部材との接続性に優れる金属から成るものであり、例えば、厚さ0.5〜10μm程度のニッケルめっき層と0.1〜3μm程度の金めっき層とが、あるいは厚さ1〜10μm程度のニッケルめっき層と0.1〜1μm程度の銀めっき層とが、順次被着される。これによって、検知電極103および接続パッド103cが腐食することを抑制できるとともに、接続パッド103cと外部電気回路との接合、あるいは接続パッド103cと金属リードとの接合を強固にできる。
また、上記以外の金属からなる金属めっき層、例えば、パラジウムめっき層等を介在させていてもよい。
また、絶縁基板102の内部に埋設された発熱電極104と絶縁基板102の下面に設けられた接続パッド103cとを電気的に接続するための内部配線105が設けられる。なお、内部配線105は、絶縁基板102の厚み方向の少なくとも一部を貫通する貫通導体を含んでいてもよい。また、絶縁基板102が複数の絶縁層が積層された積層体である場合、内部配線105は、絶縁層の層間に設けられた回路パターン状等の配線導体を含んでいてもよい。
上記構成のセンサ基板101と、検知電極103に電位を供給する電源部111とによって、実施形態のセンサ装置110が構成されている。センサ装置110について、電源部111から検知電極103に約50ボルト(V)の電位が供給され、この電位による漏れ電流が検知される。この漏れ電流の値によって検知電極103の抵抗値が検出される。検知電極103の抵抗値は、例えば外部の測定検知回路(図示せず)によって測定される。また、この絶縁基板102に、検知電極103の抵抗値の測定用回路(図示せず)が配置されていてもよい。
電源部111は、例えばすす検出回路としては、外部電源(図示せず)と電気的に接続された端子および整流器、変圧回路等であり、外部電源から所定の電力が伝送される部分である。伝送された電力が電源部111において、検知電極103の抵抗値の測定に適した条件に整えられ、検知電極103に印加される。
電源部111と検知電極103との電気的な接続は、例えば前述した接続パッド103cを介して行なわれる。なお、図9および図10においては、接続パッド103cと電源部111とを電気的に接続する導電性接続材等の接続用の導体を仮想線(二点鎖線)で模式的に示している。
上記実施形態のセンサ装置110は、上記構成のセンサ基板101を有していることから、検出精度の高いセンサ装置を実現することができる。
図12は、本発明の他の実施形態を示す断面図である。各断面図は、図11と同じ図9の切断面線B−Bにおける断面図に相当する。図12に示す各実施形態と、図9〜図11で示した上記実施形態とは、検知電極103、溝部120の形状等が異なるだけであるので、他の実施形態については、断面図のみを示し、共通の構成については、同じ参照符号を用いて説明を省略する。
図12(a)に示す実施形態では、一対の検知電極103A,103Bが、上記の一対の対向電極部分103a,103bに加えて、絶縁基板102の主面102aに設けられた一対の表面電極部分103e,103fをさらに有する。一対の表面電極部分103e,103fは、絶縁基板102の主面102aの、溝部120の一側面120aに連なる縁部分と他側面120bに連なる縁部分とに設けられており、それぞれ一対の対向電極部分103a,103bに連なって延びている。本実施形態では、一対の検知電極103A,103Bは、一対の対向電極部分103a,103bと一対の表面電極部分103e,103fとから構成される。
本実施形態は、一対の表面電極部分103e,103fを設けることにより、すすの直径が溝幅を超えるような大きなものであったとしても、表面電極によりすすと表面電極が接触し、すすを検知することができる。
図12(b)に示す実施形態では、溝部121の形状が上記実施形態の溝部120の形状と異なっており、溝部121の形状は、開口幅が、底面幅よりも広い形状としている。すなわち、溝部121の横断面が逆台形状であり、溝部121の両側面が底面から開口に向かって、互いに離反する方向に傾斜している。一対の対向電極部分103a,103bは、このような傾斜した両側面にそれぞれ設けられている。
本実施形態は、開口幅が広いことで、すす等の微粒子が溝部121内に進入し易く、底面幅が狭いことで、底面にすす等の微粒子が堆積しやすいので、さらに検出感度を高めることができる。
図12(c)に示す実施形態では、一対の対向電極部分103a,103bの一部が、絶縁基板102に埋設され、他の一部が露出している。露出部分は、一側面120aおよび他側面120bの底面側端部まで延びている部分である。
露出部分が底面側端部にあるので、溝部120の底面に堆積するすす等の微粒子を検出しやすい。埋設部分は、外気や排気ガスに曝されることがないので、検知電極の電気特性が変化することを抑制することができる。
図13は、本発明のさらに他の実施形態であるセンサ基板およびセンサ装置を示す平面図である。本実施形態では、溝部120の形状およびその両側面に設けられる一対の対向電極部分103a,103bが上記の実施形態の直線状とは異なり、ミアンダ(蛇行)形状である。このようにすることで、例えば平面視における絶縁基板102の大きさをできるだけ小さく抑えながら、検知電極103の長さをより長くすることができる。検知電極103の長さが長いほど、すす等の微粒子が存在したときの検知電極103の抵抗値の変化が大きくなる。すなわち、センサ基板101が配置される環境における微粒子の量が少ない場合でも、その微粒子をより確実に検知することができる。
したがって、本実施形態では、センサ基板101が配置される環境におけるすす等の微粒子の検知の精度および感度の向上、および平面視における小型化の点でより有利なセンサ基板101およびセンサ装置110を提供することができる。
図14は、リード端子を備えるセンサ基板およびセンサ装置を示す断面図である。図14において図9と同様の部位には同じ参照符号を付して説明を省略する。
図14に示す例では、接続パッド103cにリード端子106が接合されている。この場合には、リード端子106のうち接続パッド103cに接合されている端部とは反対側の端部が外部電気回路の所定部位に接合され、接続パッド103cと外部電気回路とが電気的に接続される。すなわち、リード端子106を介してセンサ基板101(センサ装置110)の外部電気回路に対する電気的および機械的な接続が行なわれる。電源部111の異なる電極(正極および負極等)は、互いに異なるリード端子106にそれぞれ接続されている。リード端子106を介したセンサ基板101と外部電気回路との機械的な接続が行なわれる場合には、リード端子106の弾性変形によって、センサ基板101の絶縁基板102と外部電気回路が設けられている樹脂基板等の外部基板(図示せず)との熱膨張差に起因した熱応力等の応力の緩和がより容易になる。したがって、この場合には、外部接続の信頼性等の向上に有利なセンサ基板101およびセンサ装置110を提供することができる。
リード端子106は、接続パッド103cと同様に、微粒子の検知のためのものではない。そのため、リード端子106を形成する材料は、その用いられる環境、センサ基板101としての生産性および経済性等の条件に応じて、適宜選択することができる。例えば、リード端子106が白金または金等の耐酸化性に優れた金属材料からなるものであれば、センサ装置110としての信頼性の点で有利である。また、リード端子106は、経済性等を重視して、鉄−ニッケル−コバルト合金等の鉄系合金、または銅等からなるもので形成してもよい。また、リード端子106が鉄系合金からなるときに、その露出する表面が金めっき層等のめっき層で保護されていてもよい。
リード端子106の接続パッド103cに対する接合は、例えば、銀ろう(銀銅ろう材)または金ろう等のろう材(符号なし)によって行なわれる。ろう材についても、リード端子106と同様に、センサ基板101が製造または使用されるときの種々の条件に応じて、適宜その材料が選択される。
なお、本発明は、上述の実施の形態の例に限定されるものではなく、例えば検知電極103は、絶縁基板102に複数設けられていてもよい。
(第4の実施形態)
図15(a),(b)は、第4の実施形態に係る多層構造のセンサ基板の構成の一例を示す図面である。図15(a)は、センサ基板1cの上面図であり、図15(b)は、図15(a)の切断面線D−Dにおける断面図である。図15(a),(b)に示すセンサ基板1cと、上記図6〜図7で示したセンサ基板1bとは、溝部220の有無が異なるだけで、他の共通の構成については、同じ参照符号を用いて説明を省略する。
センサ基板1cの特徴は、溝部220を配設し、この溝部220にすす等の微粒子を堆積させることによって、さらに検出感度を高めることを図ったことである。
具体的に説明すると、上記の第2の実施形態と同じく、検知電極13a,13bは、外部の(図示していない)直流電源(例えば、50[V])の正極に接続されており、検知電極13c,13dは、直流電源の負極に接続されている。そして、検知電極13a,13bと検知電極13d,13cとの間の絶縁基板12には、溝部220が設けられている。溝部220の形態は、例えば、上面から見た形状が、50μm×10mmの矩形であり、深さが150μmである。
本実施形態のセンサ基板1cによれば、すす等の微粒子が溝部220の内部に堆積し、溝部220の両側に設けられた一対の検知電極13aと13d,および一対の検知電極13bと13cは、堆積した微粒子による電気特性の変化について検出しやすくなるので、センサ基板1cの検出感度をより高くすることができる。
なお、本実施形態におけるセンサ基板の検知電極および溝部については、上記図15(a),(b)に示す構成以外に、上述の第3の実施形態における図12(a)〜(c)に示す検知電極および溝部と同様に構成することもできる。
例えば、上記図12(a)に示す、一対の対向電極部分103a,103bのそれぞれに連なる表面電極部分103e,103fのように、センサ基板1cにおける検知電極13aまたは13b,13dまたは13cを、絶縁基板12の上面から上に一部突出させ、かつ、溝部220から離れる方向に検知電極を延長して(または付加して)形成することもできる。これにより、すす等の微粒子の直径が溝幅を超えるような大きなものであったとしても、検知電極にすすが接触するので、より検出感度を高めることができる。
さらに、上記図12(b)に示す、一対の対向電極部分103a,103bのように、溝部220の開口幅が、底面幅よりも広くなるように形成することもできる。すなわち、溝部220の横断面が逆台形状であり、溝部220の両側面を底面から開口に向かって互いに離反する方向に傾斜させ、一対の検知電極13a,13dのそれぞれの一部が、この傾斜に沿うように肩部分を欠損させて形成する。このように、溝部220の開口幅を底面幅より広くしたことで、すす等の微粒子が溝部220内に進入し易くし、底面幅が狭い底面にすす等を堆積しやすくしたので、さらに検出感度を高めることができる。
さらにまた、図12(c)に示す、一対の対向電極部分103a,103bのように、検知電極13a,13dの一部を絶縁基板12に埋設させ、他の一部が溝部220に露出するように形成することもできる。この場合の露出部分は、溝部220の底面側端部まで延びている部分である。このように、露出部分を底面側端部にあるので、溝部220の底面に堆積するすす等の微粒子が検出しやすくなるとともに、検知電極13b,13cの埋設部分は、外気や排気ガスに曝されることがないので、検知電極の電気特性が変化することを抑制することができる。
(第5の実施形態)
図16(a),(b)は、第5の実施形態に係る多層構造のセンサ基板の構成の一例を示す図面である。図16(a)は、センサ基板1dの上面図であり、図16(b)は、図16(a)の切断面線E−Eにおける断面図である。図16(a),(b)に示す実施形態と、上記図1〜図2で示したセンサ基板1aとは、溝部320の有無が異なるだけで、他の共通の構成については、同じ参照符号を用いて説明を省略する。
センサ基板1dの特徴としては、検知電極3a〜3dの外周に溝部320を配設し、溝部320にすす等の微粒子を堆積させることによって、さらに検出感度を高めることを図ったことである。
具体的に説明すると、上記の第1の実施形態と同様に、検知電極3a,3cは、外部の(図示していない)直流電源(例えば、50[V])の正極に接続されており、検知電極3b,3dは、直流電源の負極に接続されている。そして、検知電極3a〜3dの外周の絶縁基板2には、溝部320が設けられている。溝部320の形態は、例えば、上面から見た形状が4mm×10mmの矩形であり、深さが150μmである。
本実施形態のセンサ基板によれば、すす等の微粒子が溝部320の内部に堆積させて、溝部320の内面に設けられた一対の検知電極3aと3d,3aと3b,3cと3b,3cと3dは、いずれも堆積した微粒子によって電気特性が変化しやすくなるので、センサ基板1dの検出精度をより高くすることができる。なお、本実施形態に係る溝部については、図16に示す溝部320より小さく形成し、溝部の内側と検知電極3a〜3dの外側とが接するように構成してもよい。
本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形態で実施できる。したがって、前述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、本発明の範囲は特許請求の範囲に示すものであって、明細書本文には何ら拘束されない。さらに、特許請求の範囲に属する変形や変更は全て本発明の範囲内のものである。
1a,1b,1c,1d,101 センサ基板
2,12,102 絶縁基板
2a,12a 第1面
3a,3b,3c,3d,13a,13b,13c,13d 検知電極
4a,4b,4c,4d,14a,14b,14c,14d 電極端子
5a,5b,5c,5d,8a,8b,15a,15c,18a,18b,105 内部配線
6a,6b,6c,6d,16a,16c 内層配線
7,17,104 発熱電極
9a,9b,19a,19b,103c 接続パッド
10,110 センサ装置
20 全体制御部
31 第1煤検出部
32 第2煤検出部
33 第3煤検出部
34 第4煤検出部
35 第5煤検出部
36 第6煤検出部
40 ヒーター制御部
50 温度検知部
60 表示部
102a 主面
103,103A,103B 検知電極
103a,103b 対向電極部分
103c 接続パッド
103e,103f 表面電極部分
104 発熱電極
106 リード端子
111 電源部
120,121,220,320 溝部
120a 一側面
120b 他側面
120c 底面

Claims (15)

  1. 絶縁基板と、
    前記絶縁基板に配設された、少なくとも正負一対の柱状の検知電極であって、該正負一対の検知電極の正極および負極それぞれの一部が、前記絶縁基板の一表面に露出している正負一対の検知電極と、
    前記絶縁基板の内部に埋設された、前記正負一対の検知電極の正極および負極それぞれに対応する内層配線と、を備えることを特徴とするセンサ基板。
  2. 前記正負一対の検知電極の正極および負極それぞれの前記一部を除く残部が、前記絶縁基板の内部に埋設されており、
    前記正負一対の検知電極の正極および負極それぞれの一部は、該正極および負極それぞれの上面であり、該上面が前記絶縁基板の一表面と面一に露出していることを特徴とする請求項1に記載のセンサ基板。
  3. 前記正負一対の検知電極は、前記絶縁基板の一表面に複数配設されていることを特徴とする請求項1に記載のセンサ基板。
  4. 前記内層配線は、前記複数の検知電極の各正極に共通して接続される内層配線と、各負極に共通して接続される内層配線とを含み、該内層配線はそれぞれ外部に接続されていることを特徴とする請求項3に記載のセンサ基板。
  5. 前記内層配線は、前記正負一対の検知電極の正極毎および負極毎に1対1に対応づけて接続される内層配線を含み、該内層配線はそれぞれ外部に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のセンサ基板。
  6. 前記絶縁基板の内部に埋設されている発熱電極を備えることを特徴とする請求項1に記載のセンサ基板。
  7. 前記正負一対の検知電極の正極および負極が、それぞれ円柱状、四角柱状または八角柱状であることを特徴とする請求項1に記載のセンサ基板。
  8. 前記正負一対の検知電極の正極および負極の前記絶縁基板の一表面に露出している形状が、互いに相似形であることを特徴とする請求項7に記載のセンサ基板。
  9. 前記絶縁基板には、前記正負一対の検知電極の電極間には溝部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のセンサ基板。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載のセンサ基板と、
    前記内層配線を介して前記正負一対の検知電極に電力を供給する電源と、を備えるセンサ装置。
  11. 前記絶縁基板は、溝部が設けられた主面を有し、
    前記検知電極は、前記溝部に対向して設けられた一対の柱状の検知電極であり、
    前記絶縁基板に埋設された発熱電極と、を備えることを特徴とする請求項1に記載のセンサ基板。
  12. 前記一対の検知電極は、前記溝部の底面側端部まで延びていることを特徴とする請求項11記載のセンサ基板。
  13. 前記一対の検知電極は、前記絶縁基板に埋設されていることを特徴とする請求項11または12に記載のセンサ基板。
  14. 前記溝部において、開口幅は、底面幅よりも広いことを特徴とする請求項11〜13のいずれか1項に記載のセンサ基板。
  15. 請求項11〜14のいずれか1項に記載のセンサ基板と、
    前記一対の検知電極に電位を供給する電源部と、を備えることを特徴とするセンサ装置。
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