JPWO2017086042A1 - 過熱検出装置および半導体装置 - Google Patents

過熱検出装置および半導体装置 Download PDF

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Abstract

温度検出精度の低下の抑制を図る。過熱検出装置(1)は、温度センサ部(1a)、検出部(1b)およびフィルタ部(1c)を備える。温度センサ部(1a)は、温度を検知して、温度検知信号(Temp)を出力する。検出部(1b)は、温度が正常状態であることを判別するための第1閾値と、温度が過熱状態であることを判別するための第2閾値とを有し、内部グランドを基準にして動作する。検出部(1b)は、第1閾値および第2閾値に対する、温度検知信号(Temp)の検知レベルの位置関係に応じて、正常状態または過熱状態を認識して状態信号(s0)を出力する。フィルタ部(1c)は、内部グランドの電位変動に伴う状態信号(s0)の発振をフィルタリング処理する。

Description

本技術は、過熱検出装置および半導体装置に関する。
近年、パワー半導体素子を用いたスイッチ素子と、スイッチ素子の駆動回路およびその周辺の制御回路や保護回路などを1チップ化したIPS(Intelligent Power Switch)と呼ばれる半導体装置の開発が進んでいる。
IPSは、例えば、トランスミッション、エンジンおよびブレーキなどの自動車電装システムに広く利用されており、小型化、高性能化および高信頼性に応える製品が要望されている。
従来技術として、ツェナーダイオードのクランプ耐圧により電位を固定して回路の誤動作を防止する技術が提案されている(特許文献1)。
米国特許出願公開第2012/0287684号明細書
電源の正極と負荷との間にスイッチ素子を介在させたハイサイド型のIPSでは、電源電圧から所定レベル下げた電圧を生成し、この所定レベル下げた電圧をIPS内部の回路を駆動するための内部グランドとして供給している。
また、IPSでは、運用時における温度上昇または下降を検出するための過熱検出回路が備えられており、過熱検出回路にも内部グランドは供給されている。このため、従来では、内部グランドの電位が変動すると、過熱検出回路が誤動作する可能性があり、温度検出精度の低下を引き起こすという問題があった。
本発明はこのような点に鑑みて、温度検出精度の低下を抑制した過熱検出装置および半導体装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、1つの案では、過熱検出装置が提供される。過熱検出装置は、温度センサ部、検出部およびフィルタ部を備える。温度センサ部は、温度を検知して、温度検知信号を出力する。検出部は、温度が正常状態であることを判別するための第1閾値と、温度が過熱状態であることを判別するための第2閾値とを有し、第1閾値および第2閾値に対する、温度検知信号の検知レベルの位置関係に応じて、正常状態または過熱状態を認識して状態信号を出力し、内部グランドを基準にして動作する。フィルタ部は、内部グランドの電位変動に伴う状態信号の発振をフィルタリング処理する。
また、1つの案では、上記の過熱検出装置を備える半導体装置が提供される。
温度検出精度の低下を抑制することが可能になる。
本発明の上記および他の目的、特徴および利点は本発明の例として好ましい実施の形態を表す添付の図面と関連した以下の説明により明らかになるであろう。
(a)過熱検出装置の構成例を示す図である。(b)内部グランドの電位変動に伴う状態信号と状態通知信号とのレベルを示す図である。 半導体装置の構成例を示す図である。 半導体装置の構成例を示す図である。 半導体装置の構成例を示す図である。 チャージポンプの昇圧動作を説明するための図である。 内部GNDに変動が生じる理由を説明するための図である。 ロジック回路に含まれるインバータ素子を示す図である。 (a)はインバータの入力レベルがLレベルの場合のトランジスタの動作を示す図である。(b)はインバータの入力レベルがHレベルの場合のトランジスタの動作を示す図である。 貫通電流の流れを示す図である。 CMOS動作波形を示す図である。 CMOS特性を示す図である。 本発明の半導体装置の構成例を示す図である。 本発明の半導体装置の構成例を示す図である。 過熱検出回路の構成例を示す図である。 ダイオードの電流と電圧の特性を示す図である。 検出部における検出動作を説明するための図である。 SRフリップフロップの真理値表を示す図である。 状態信号に誤発振が生じている場合を示す図である。 フィルタ部から出力される状態通知信号を示す図である。 フィルタ部の回路構成の一例を示す図である。 フィルタ部の回路構成の一例を示す図である。 フィルタ部の回路構成の一例を示す図である。 フィルタ部の回路構成の一例を示す図である。 フィルタ部の回路構成の一例を示す図である。 過熱検出回路の変形例の構成を示す図である。 ハイサイド型のIPSの構成例を示す図である。
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
図1(a)は過熱検出装置の構成例を示す図である。過熱検出装置1は、温度センサ部1a、検出部1bおよびフィルタ部1cを備える。温度センサ部1aは、温度を検知して、温度検知信号Tempを出力する。
検出部1bは、温度が正常状態であることを判別するための第1閾値と、温度が過熱状態であることを判別するための第2閾値とを有し、内部グランドを基準にして動作する。正常状態とは、装置の温度が定格を超えない温度状態のことである。過熱状態とは、装置の温度が上昇し、定格を超えて過熱になった状態のことである。
また、検出部1bは、第1閾値および第2閾値に対する、温度検知信号Tempの検知レベルの位置関係に応じて、正常状態または過熱状態を認識して状態信号s0を出力する。フィルタ部1cは、内部グランドの電位変動に伴う状態信号s0の発振をフィルタリング処理(ローパスフィルタリング処理)して状態通知信号s1を出力する。
図1(b)は内部グランドの電位変動に伴う状態信号と状態通知信号とのレベルを示す図である。縦軸は電圧、横軸は時間である。グラフg1は、内部グランドの波形を示し、グラフg2は、状態信号s0の波形を示し、グラフg3は、状態通知信号s1の波形を示している。
時刻t1、t2、t3において、内部グランドの電位に変動が生じているものとする。この場合、検出部1bは、内部グランドを動作基準の電圧にしているので、内部グランドの電位が変動すると、検出部1bから出力される状態信号s0の振幅も変動する。ただし、過熱検出装置1では、検出部1bの後段にフィルタ部1cを備えている。
このフィルタ部1cは、状態信号s0の発振をフィルタリング処理するので、内部グランドの電位に変動が生じたような場合でも、過熱状態であるか否かを通知するための状態通知信号s1には、内部グランドの変動に伴う誤発振が含まれない。
このように、過熱検出装置1では、内部グランドの電位が変動しても、誤発振を含まない状態通知信号s1を出力することができるので、正確な温度状態を通知することができ、温度検出精度の低下を抑制することが可能になる。
次にIPSなどに適用される半導体装置について説明する。半導体装置では、チャージポンプに使用される内部グランドが、過熱検出回路にも共通して使用されるものと、チャージポンプに使用される内部グランドとは別系統の内部グランドが、過熱検出回路に使用されるものとの2つのタイプがある。以下タイプ毎に分けて説明する。
図2は半導体装置の構成例を示す図である。半導体装置101は、チャージポンプに使用される内部グランドが過熱検出回路にも共通して使用されるタイプである(以降では、グランドをGNDと表記する)。
半導体装置101は、電荷出力源110、過熱検出回路200、ロジック回路31および内部GND回路11を備え、電荷出力源110は、発振回路12と、チャージポンプ13を含む。
電荷出力源110には、電源VDDと、内部GND回路11で生成された内部GNDとが供給される。一方、過熱検出回路200およびロジック回路31には、電源VCCと、内部GND回路11で生成された内部GNDとが供給される。
なお、VCCは、外部電源電圧である。VDDは、装置内の各トランジスタ等が安定してターンオン駆動する際に必要な電圧であり、VCCを用いて装置内部で生成されて供給される電源電圧である。さらに、装置内の各回路を駆動するために、電源VCCから所定レベル下げて生成される基準電圧が内部GNDである。
図3は半導体装置の構成例を示す図である。半導体装置102は、チャージポンプに使用される内部グランドとは別系統の内部グランドが過熱検出回路に使用されるタイプである。
半導体装置102は、電荷出力源110、過熱検出回路200、ロジック回路31および内部GND回路11、11aを備え、電荷出力源110は、発振回路12と、チャージポンプ13を含む。
また、電荷出力源110には、電源VDDと、内部GND回路11で生成された内部GNDとが供給される。一方、過熱検出回路200およびロジック回路31には、電源VCCと、内部GND回路11aで生成された内部GNDとが供給される。
最初に、半導体装置101における内部GNDの電位変動について、図4〜図6を用いて説明する。図4は半導体装置の構成例を示す図である。図中のGND0は、0Vの通常のグランドを表している。
半導体装置101は、負荷6と接続し、内部GND回路11、発振回路12、チャージポンプ13、過熱検出回路200、ロジック回路31およびスイッチ素子14を備えている。半導体装置101は、例えば、ハイサイド型のIPSに適用可能である。
内部GND回路11は、NチャネルMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)であるNMOSトランジスタM1〜M3、PチャネルMOSFETであるPMOSトランジスタM4およびダイオードD1、D2を含む。また、スイッチ素子14には、パワーMOSFETとして、NMOSトランジスタMH1を使用している。
各回路素子の接続関係について記すと、電源VCCは、NMOSトランジスタM1のドレインと、NMOSトランジスタM1のゲートと接続する。NMOSトランジスタM1のソースは、NMOSトランジスタM2のドレインと、NMOSトランジスタM2のゲートと接続する。
NMOSトランジスタM2のソースは、NMOSトランジスタM3のドレインと、PMOSトランジスタM4のゲートと接続する。NMOSトランジスタM3のゲートは、NMOSトランジスタM3のソースと、ダイオードD1のアノードと接続し、ダイオードD1のカソードは、GND0に接続する。
また、電源VDDは、発振回路12の一方の電源端子と、チャージポンプ13の一方の電源端子と接続する。発振回路12とチャージポンプ13とは互いに接続し、チャージポンプ13の出力端子は、NMOSトランジスタMH1のゲートに接続する。
NMOSトランジスタMH1のドレインは、電源VCCに接続し、NMOSトランジスタMH1のソースは、負荷6の一端に接続し、負荷6の他端は、GND0に接続する。
また、発振回路12の他方の電源端子は、チャージポンプ13の他方の電源端子と、ダイオードD2のアノードと、出力端子OUT2と、PMOSトランジスタM4のドレインと接続する。PMOSトランジスタM4のソースは、GND0に接続し、ダイオードD2のカソードは、出力端子OUT1に接続する。なお、発振回路12およびチャージポンプ13の他方の電源端子は、内部GNDに接続する端子になる。
さらに、電源VCCは、過熱検出回路200とロジック回路31に接続し、過熱検出回路200とロジック回路31は互いに接続し、出力端子OUT2は、過熱検出回路200とロジック回路31に接続する。
ここで、内部GND回路11のNMOSトランジスタM1、M2は、ソースフォロワを構成し、また、NMOSトランジスタM3およびダイオードD1によって電流引込み部を構成している。
ソースフォロワを構成しているNMOSトランジスタM1、M2のそれぞれの閾値電圧をVth1とすれば、図4の例では、ソースフォロワは、NMOSトランジスタM1、M2の2段で構成されているので、NMOSトランジスタM2のソースの電位は、(VCC−Vth1×2)である。
よって、この電圧がVCCを分圧した電圧Vaとして出力されることになる。分圧された電圧Vaは、PMOSトランジスタM4のゲートに印加される。したがって、PMOSトランジスタM4の閾値電圧をVthとすれば、PMOSトランジスタM4のドレインからは、電圧(Va+Vth)が出力され、この電圧が内部GNDとして、出力端子OUT2を介して、過熱検出回路200およびロジック回路31に供給されることになる。
なお、内部GNDは、発振回路12、およびチャージポンプ13にも供給されている。また、ソースフォロワは、この例では2段の構成としているが、所望の段数で構成してよい。
次に半導体装置101における内部GNDの電位が変動する原因について説明する。半導体装置101の構成の場合、内部GNDの電位が変動する主な原因としては、チャージポンプによる昇圧動作が考えられる。
すなわち、チャージポンプは、発振回路を用いてコンデンサの充放電を高速に繰り返して電荷を溜めるという動作を行っているので、この影響により、内部GNDの電位に顕著な変動が生じやすい。
最初に、チャージポンプ13の動作について説明する。メインスイッチであるNMOSトランジスタMH1がフルオンして負荷6を駆動するためには、NMOSトランジスタMH1のゲート電圧には例えば、28Vの電圧印加を要する。
これに対し、半導体装置101の電源電圧VCCは、例えば、13Vである。このため、チャージポンプ13は、VCC=13Vから、NMOSトランジスタMH1をフルオンするために必要な電荷を溜めてゲート電圧を昇圧する。そして、チャージポンプ13は、NMOSトランジスタMH1のゲートに対して、昇圧したゲート電圧を印加することで、NMOSトランジスタMH1のターンオンを実行している。
次にチャージポンプ13の昇圧動作の一例について説明する。図5はチャージポンプの昇圧動作を説明するための図である。チャージポンプ13は、NMOSトランジスタM11、ダイオードD3およびコンデンサC11、C12を含む。
構成素子の接続関係を記すと、NMOSトランジスタM11のゲートには、発振回路12の出力端が接続する。コンデンサC11の一端は、電源VDDと、ダイオードD3のアノードに接続し、コンデンサC11の他端は、NMOSトランジスタM11のドレインに接続する。
コンデンサC12の一端は、電源VDD、ダイオードD3のカソード、および図4に示すNMOSトランジスタMH1のゲートに接続し、コンデンサC12の他端は、NMOSトランジスタM11のソースおよび内部GNDに接続する。
ここで、例えば、NMOSトランジスタM11のゲートに、高電位レベル(以下、Hレベルと表記)と、低電位レベル(以下、Lレベルと表記)とが繰り返す発振信号が印加される場合、発振信号がHレベルのとき、NMOSトランジスタM11はオンする。
この場合、コンデンサC11に対して、電源VDDから容量が充電される(コンデンサC11の端子電圧がVDDまでチャージされる)。
一方、発振信号がLレベルになると、NMOSトランジスタM11がオフし、図5中のポイントP1の電位は、NMOSトランジスタM11がオンのときの電位よりも上昇する。すると、コンデンサC11に充電されていた電荷が、ダイオードD3を介して、コンデンサC12へ流れて移動することになる。
このとき、コンデンサC12では、電源VDDによる充電と、コンデンサC11から流れてきたVDD分の電荷による充電とが行われるので、ポイントP2の電位は、VDDの2倍まで上昇することになる。
このような構成によって、スイッチ素子14であるNMOSトランジスタMH1をフルオンさせるに十分な電荷を生成している。なお、VDDのn倍の昇圧を行う場合は、原理的には上記のような回路構成をn段設けることになる。
次に半導体装置101における内部GNDの電位に変動が生じる理由について説明する。チャージポンプ13は、上記のように、発振回路12を動力源に用いて、コンデンサの充放電を高速に繰り返して電荷を溜めるという動作を行っているので、この影響により、内部GNDの電位が変動するという現象が生じる。
図6は内部GNDに変動が生じる理由を説明するための図である。NMOSトランジスタMH1をターンオンさせるために、発振回路12が発振し、チャージポンプ13が作動する。
そして、NMOSトランジスタMH1のゲートに印加する電荷が溜まり、NMOSトランジスタMH1の閾値電圧を超えたときに、NMOSトランジスタMH1がターンオンする。
チャージポンプ13は、上述のように、電荷を溜めるために充放電の高速切り替えを行う。このとき、経路L0(チャージポンプ13稼働時に内部GND回路11に対して、電荷が流れる経路)を通じて、PMOSトランジスタM4のドレイン端子とゲート端子との間の寄生コンデンサCpを介して、PMOSトランジスタM4のゲートに電荷が溜まる。
その結果、チャージポンプ13から出力される電荷の増減に応じて、PMOSトランジスタM4のゲート電位が変動することになる。このため、PMOSトランジスタM4の導通能力が変化し、PMOSトランジスタM4のドレイン電位が振動する、すなわち、内部GNDが変動することになる。
内部GNDは、過熱検出回路200にも供給されているため、内部GNDの電位が変動すると、過熱検出回路200が誤動作してしまい、温度検出精度の低下を引き起こすことになる。
次に半導体装置102における内部GNDの電位変動について、図7〜図11を用いて説明する。図3に示した半導体装置102では、ロジック回路31における論理切替時のトランジスタスイッチングによって発生する貫通電流により、内部GND回路11aから出力される内部GNDの電位が変動するものである。
図7はロジック回路に含まれるインバータ素子を示す図である。ロジック回路31は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)で構成されており、図7では、ロジック回路31に含まれるCMOS素子として、インバータ300を例に示している。インバータ300には、電源VCCと、内部GND回路11aからの内部GNDとが供給され、入力端子INには、所定レベルの信号が入力され、出力端子OUTから信号が出力される。
図8はインバータを構成するトランジスタの動作を示す図である。図8(a)はインバータの入力レベルがLレベルの場合のトランジスタの動作を示しており、図8(b)はインバータの入力レベルがHレベルの場合のトランジスタの動作を示している。
インバータ300は、PMOSトランジスタM31と、NMOSトランジスタM32とを含む。まず、接続関係を示すと、PMOSトランジスタM31のゲートは、NMOSトランジスタM32のゲートと、入力端子INと接続する。
PMOSトランジスタM31のソースは、電源VCCに接続し、PMOSトランジスタM31のドレインは、NMOSトランジスタM32のドレインと、出力端子OUTと接続する。NMOSトランジスタM32のソースは、内部GNDに接続する。
図8(a)において、入力端子INにLレベル信号が入力すると、PMOSトランジスタM31はオン状態となり、NMOSトランジスタM32はオフ状態となって、出力端子OUTからは、Hレベル信号が出力される。
図8(b)において、入力端子INにHレベル信号が入力すると、PMOSトランジスタM31はオフ状態となり、NMOSトランジスタM32はオン状態となって、出力端子OUTからは、Lレベル信号が出力される。
図9は貫通電流の流れを示す図である。図8に示すようなトランジスタのスイッチングによって、インバータ300は動作する。しかし、スイッチング時において、インバータ300には、電源VCCから内部GNDに向けて貫通電流Ifが流れる時間帯がある。
図10はCMOS動作波形を示す図である。領域r1は、PMOSトランジスタM31がオン、NMOSトランジスタM32がオフとなる領域である(図8(a))。領域r2は、PMOSトランジスタM31がオフ、NMOSトランジスタM32がオンとなる領域である(図8(b))。領域r3は、PMOSトランジスタM31と、NMOSトランジスタM32とが共にオンとなる領域である。
図11はCMOS特性を示す図である。縦軸は電流(I)、横軸は電圧(V)である。また、Vth1は、NMOSトランジスタM32の動作閾値電圧、Vth2は、PMOSトランジスタM31の動作閾値電圧、Vth0は、インバータ300の動作閾値電圧となる。
ここで、ロジック回路31に用いているCMOS(インバータ300)は、スイッチング時において、PMOSトランジスタM31と、NMOSトランジスタM32とが同時にオン状態となる領域r3があり、このときに電源VCCから内部GNDに向けて貫通電流Ifが流れることになる。
このように、内部GND回路11aで発生される内部GNDには、貫通電流が流れるので、内部GNDの電位に変動を引き起こす。また、この内部GNDは、過熱検出回路200にも供給されているため、内部GNDの電位が変動すると、過熱検出回路200が誤動作してしまい、温度検出精度の低下を引き起こすことになる。
以上説明したように、図2に示した半導体装置101では、チャージポンプ13の電荷の増減に応じて、内部GND回路11から出力される内部GNDの電位が変動するものである。内部GND回路11で生成される内部GNDは、チャージポンプ13と過熱検出回路200で共通して使用されるため、過熱検出回路200が誤動作してしまう。
一方、図3に示した半導体装置102では、ロジック回路31の論理切替時の貫通電流によって、内部GND回路11aから出力される内部GNDの電位が変動するものである。内部GND回路11aで生成される内部GNDは、過熱検出回路200に供給されているため、過熱検出回路200が誤動作してしまう。
なお、上述の従来技術(特許文献1)では、ツェナーダイオードのクランプ耐圧により電位を固定している。
しかし、この方法では、特定な電位を満足するように、ツェナーダイオードのクランプ耐圧の調整を要するので、クランプ耐圧を調整するためのプロセス工程数が増えることになる。また、ツェナーダイオードの製造バラツキによって、内部GNDの振動幅は異なるので、内部GNDの電位変動による過熱検出回路の誤動作を確実に抑制することが困難といえる。
本技術はこのような点に鑑みてなされたものであり、内部GNDの電位変動が生じた場合でも、温度検出精度の低下を抑制した過熱検出装置および半導体装置を提供するものである。
次に本発明の半導体装置および過熱検出回路について説明する。図12は本発明の半導体装置の構成例を示す図である。半導体装置10−1は、半導体装置101を改善したものであり、負荷6と接続し、内部GND回路11、電荷出力源110、スイッチ素子14、ロジック回路31および過熱検出回路20を備えている。電荷出力源110は、発振回路12およびチャージポンプ13を含む。
半導体装置10−1は、図4で示した半導体装置101の過熱検出回路200を本発明の過熱検出回路20に置き換えたものであり、その他の構成は同じである。なお、過熱検出回路20は、図1に示した過熱検出装置1の機能を有する。
図13は本発明の半導体装置の構成例を示す図である。半導体装置10−2は、半導体装置102を改善したものであり、負荷6と接続し、内部GND回路11、11a、電荷出力源110、スイッチ素子14、ロジック回路31および本発明の過熱検出回路20を備えている。電荷出力源110は、発振回路12およびチャージポンプ13を含む。
図14は過熱検出回路の構成例を示す図である。過熱検出回路20は、温度センサ部21、検出部22およびフィルタ部23を備える。なお、温度センサ部21は、図1の温度センサ部1aに対応し、検出部22は、図1の検出部1bに対応し、フィルタ部23は、図1のフィルタ部1cに対応する。
温度センサ部21は、定電流源Iaと、ダイオードD0−1〜D0−nとを含む。検出部22は、インバータ22a−1、22a−2と、インバータ22bと、ラッチ回路としてSRフリップフロップ22cとを含む。フィルタ部23は、例えば、インバータやトランジスタ等で構成される(フィルタ部23の内部構成については後述する)。
温度センサ部21は、半導体装置10−1、10−2内の温度検知を行って、温度検知信号Tempを出力する。検出部22は、温度検知信号Tempのレベルにもとづいて、半導体装置10−1、10−2内の温度上昇または下降を示す状態信号s0を出力する。フィルタ部23は、状態信号s0の入力に対して所定のフィルタリング処理を施した後の状態通知信号s1を生成して出力する。
なお、この回路の論理例では、状態信号s0(状態通知信号s1)がHレベルのときに、半導体装置10−1、10−2の温度が過熱状態であるとし、状態信号s0(状態通知信号s1)がLレベルのときに、半導体装置10−1、10−2の温度が正常状態であるとして以降説明する。
各回路素子の接続関係について記すと、定電流源Iaの一端は、電源VCCに接続し、定電流源Iaの他端は、ダイオードD0−1のアノード、インバータ22a−1の入力端子およびインバータ22bの入力端子に接続する。
ダイオードD0−1〜D0−nにおいて、ダイオードD0−1のカソードが次段のダイオードD0−2のアノードに接続し、ダイオードD0−2のカソードがさらに次段のダイオードのアノードに接続するというように、シリアルに接続している。また、ダイオードD0−nのカソードは、内部GNDに接続している。
インバータ22a−1の出力端子は、インバータ22a−2の入力端子に接続し、インバータ22a−2の出力端子は、SRフリップフロップ22cのセット端子に接続する。インバータ22bの出力端子は、SRフリップフロップ22cのリセット端子に接続する。
SRフリップフロップ22cの出力端子Qは、フィルタ部23の入力端子に接続する。また、各回路素子のGND入力端子には、内部GNDが接続する。
なお、以降では、SRフリップフロップ22cのセット端子をセット端子SNと表記し、リセット端子をリセット端子RNと表記する(“N”は負論理でアクティブを意味する)。
次に温度センサ部21について説明する。温度センサ部21は、例えば、シリコンダイオードであるダイオードD0−1〜D0−nを温度センサとして使用しており、定電流源IaからダイオードD0−1〜D0−nに対して一定の順方向電流を流す構成になっている。そして、温度変化に伴って変化するダイオードD0−1〜D0−nにかかる電圧を、温度検知結果を示す温度検知信号Tempとして出力している。
図15はダイオードの電流と電圧の特性を示す図である。縦軸は電流、横軸は電圧であり、シリコンダイオードにおけるI(電流)−V(電圧)特性を示している。
シリコンダイオードの順方向電圧は、温度によって変化し、温度が上がると電圧は低下することが知られている。すなわち、シリコンダイオードは、順方向電圧が温度依存性を持っている。
図15の例では、温度Taのときに順方向曲線k1であったものが、温度Tb(>Ta)になると、順方向曲線k2に変化している。すなわち、ダイオードに一定の順方向電流が流れている場合の温度の上昇時、順方向曲線k1から順方向曲線k2に変化しており、ダイオードの両端にかかる電圧が低下していることがわかる。
このように、温度センサ部21では、ダイオードの順方向電圧の温度依存性を利用して、ダイオードD0−1〜D0−nに定電流源Iaから一定の電流を流し、ダイオードD0−1のアノードと、ダイオードD0−nのカソードとにかかる順方向電圧を、温度検知信号Tempとして出力するものである。
次に検出部22について説明する。検出部22内のインバータ22a−1とインバータ22bには、半導体装置10−1、10−2内の温度の変化に伴って変化する温度検知信号Tempが入力される。
また、インバータ22a−1、22a−2の論理閾値電圧と、インバータ22bの論理閾値電圧とは互いに異なっており、2つの異なる論理閾値電圧を持つインバータによって、半導体装置10−1、10−2の過熱状態または正常状態を検出するようにしている。なお、これらインバータは、論理閾値電圧を上回るレベルの信号入力をHレベル、論理閾値電圧を下回るレベルの信号入力をLレベルと認識するものとする。
さらに、インバータ22a−1、22a−2、22bの他に、SRフリップフロップ22cを備えることで、温度の大きな変化には反応し、温度の小さな変化には反応しないようにするためのヒステリシス特性を持たせている。
図16は検出部における検出動作を説明するための図である。半導体装置10−1、10−2の温度上昇/下降時の温度検知信号Tempの変化と、その変化に伴うSRフリップフロップ22cの動作タイミングチャートとを示している。座標の縦軸は電圧、横軸は時間(t)である。なお、図17にSRフリップフロップ22cの真理値表を示す。
復帰検出閾値VTH1(第1閾値)は、半導体装置10−1、10−2の正常状態を判別するための閾値であり、過熱検出閾値VTH2(第2閾値)は、半導体装置10−1、10−2の過熱状態を判別するための閾値である。また、復帰検出閾値VTH1のレベルの方が、過熱検出閾値VTH2のレベルよりも高い。
温度検知信号Tempのレベル(検知レベル)が復帰検出閾値VTH1に到達および上回る場合には、半導体装置10−1、10−2の温度が正常状態にあることを示す。また、復帰検出閾値VTH1は、インバータ22b(第1の論理回路)の論理閾値電圧と等しい。
一方、温度検知信号Tempのレベルが過熱検出閾値VTH2に到達および下回る場合には、半導体装置10−1、10−2の温度が過熱状態にあることを示す。また、過熱検出閾値VTH2は、インバータ22a−1、22a−2(第2の論理回路)の論理閾値電圧と等しい。
なお、温度検知信号Tempのレベルが、過熱検出閾値VTH2を上回り、かつ復帰検出閾値VTH1を下回る場合は、前回に遷移したときの温度状態を継続しているものと判断される。以下、時間間隔毎に詳しく説明する。
まず、半導体装置10−1、10−2の温度が上昇する場合、温度センサ部21から出力される温度検知信号Tempのレベルは、温度上昇に伴って下降することになる。
〔t0≦t≦t1〕温度検知信号Tempのレベルは、復帰検出閾値VTH1のレベル以上である。復帰検出閾値VTH1は、インバータ22bの論理閾値電圧と等しいので、温度検知信号Tempのレベルは、インバータ22bに対してHレベルと認識される。したがって、インバータ22bからはLレベルが出力されて、SRフリップフロップ22cのリセット端子RNの入力レベルはLレベルとなる。
また、温度検知信号Tempのレベルは、過熱検出閾値VTH2を超えている。過熱検出閾値VTH2は、インバータ22a−1の論理閾値電圧と等しいので、温度検知信号Tempのレベルは、インバータ22a−1に対してHレベルと認識される。したがって、インバータ22a−1からはLレベルが出力されるから、インバータ22a−2の出力レベルはHレベルとなり、SRフリップフロップ22cのセット端子SNの入力レベルはHレベルとなる。
したがって、SRフリップフロップ22cにおいて、セット端子SNの入力レベルはHレベルであり、リセット端子RNの入力レベルはLレベルであるから、出力端子QからはLレベルが出力される。
〔t1<t<t2〕温度検知信号Tempのレベルは、復帰検出閾値VTH1を下回る。復帰検出閾値VTH1は、インバータ22bの論理閾値電圧と等しいので、温度検知信号Tempのレベルは、インバータ22bに対してLレベルと認識される。したがって、インバータ22bからはHレベルが出力されて、SRフリップフロップ22cのリセット端子RNの入力レベルはHレベルとなる。
また、温度検知信号Tempのレベルは、過熱検出閾値VTH2を超えている。過熱検出閾値VTH2は、インバータ22a−1の論理閾値電圧と等しいので、温度検知信号Tempのレベルは、インバータ22a−1に対してHレベルと認識される。したがって、インバータ22a−1からはLレベルが出力されるから、インバータ22a−2の出力レベルはHレベルとなり、SRフリップフロップ22cのセット端子SNの入力レベルはHレベルとなる。
したがって、SRフリップフロップ22cにおいて、セット端子SNの入力レベルはHレベルであり、リセット端子RNの入力レベルはHレベルであるから、前回の出力レベル状態(Lレベル)が保持されることにより、出力端子QからはLレベルが出力される。
〔t2≦t≦t3〕温度検知信号Tempのレベルは、復帰検出閾値VTH1を下回る。復帰検出閾値VTH1は、インバータ22bの論理閾値電圧と等しいので、温度検知信号Tempのレベルは、インバータ22bに対してLレベルと認識される。したがって、インバータ22bからはHレベルが出力されて、SRフリップフロップ22cのリセット端子RNの入力レベルはHレベルとなる。
また、温度検知信号Tempのレベルは、過熱検出閾値VTH2のレベル以下である。過熱検出閾値VTH2は、インバータ22a−1の論理閾値電圧と等しいので、温度検知信号Tempのレベルは、インバータ22a−1に対してLレベルと認識される。したがって、インバータ22a−1からはHレベルが出力されるから、インバータ22a−2の出力レベルはLレベルとなり、SRフリップフロップ22cのセット端子SNの入力レベルはLレベルとなる。
したがって、SRフリップフロップ22cにおいて、セット端子SNの入力レベルはLレベルであり、リセット端子RNの入力レベルはHレベルであるから、出力端子QからはHレベルが出力される。なお、時刻t3において、温度下降が始まるとしている。
次に、時刻t3において、温度下降が始まるとする。半導体装置10−1、10−2の温度が下降する場合、温度センサ部21から出力される温度検知信号Tempのレベルは、温度下降に伴って上昇することになる。
〔t3<t≦t4〕温度検知信号Tempのレベルは、過熱検出閾値VTH2のレベル以下である。過熱検出閾値VTH2は、インバータ22a−1の論理閾値電圧と等しいので、温度検知信号Tempのレベルは、インバータ22a−1に対してLレベルと認識される。したがって、インバータ22a−1からはHレベルが出力されるから、インバータ22a−2からはLレベルが出力されて、SRフリップフロップ22cのセット端子SNの入力レベルはLレベルとなる。
また、温度検知信号Tempのレベルは、復帰検出閾値VTH1を下回る。復帰検出閾値VTH1は、インバータ22bの論理閾値電圧と等しいので、温度検知信号Tempのレベルは、インバータ22bに対してLレベルと認識される。したがって、インバータ22bからはHレベルが出力されて、SRフリップフロップ22cのリセット端子RNの入力レベルはHレベルとなる。
したがって、SRフリップフロップ22cにおいて、セット端子SNの入力レベルはLレベルであり、リセット端子RNの入力レベルはHレベルであるから、出力端子QからはHレベルが出力される。
〔t4<t<t5〕温度検知信号Tempのレベルは、過熱検出閾値VTH2を超えている。過熱検出閾値VTH2は、インバータ22a−1の論理閾値電圧と等しいので、温度検知信号Tempのレベルは、インバータ22a−1に対してHレベルと認識される。したがって、インバータ22a−1からはLレベルが出力されるから、インバータ22a−2からはHレベルが出力されて、SRフリップフロップ22cのセット端子SNの入力レベルはHレベルとなる。
また、温度検知信号Tempのレベルは、復帰検出閾値VTH1を下回る。復帰検出閾値VTH1は、インバータ22bの論理閾値電圧と等しいので、温度検知信号Tempのレベルは、インバータ22bに対してLレベルと認識される。したがって、インバータ22bからはHレベルが出力されて、SRフリップフロップ22cのリセット端子RNの入力レベルはHレベルとなる。
したがって、SRフリップフロップ22cにおいて、セット端子SNの入力レベルはHレベルであり、リセット端子RNの入力レベルはHレベルであるから、前回の出力レベル状態(Hレベル)が保持されることにより、出力端子QからはHレベルが出力される。
〔t5≦t〕温度検知信号Tempのレベルは、過熱検出閾値VTH2を超えている。過熱検出閾値VTH2は、インバータ22a−1の論理閾値電圧と等しいので、温度検知信号Tempのレベルは、インバータ22a−1に対してHレベルと認識される。したがって、インバータ22a−1からはLレベルが出力されるから、インバータ22a−2からはHレベルが出力されて、SRフリップフロップ22cのセット端子SNの入力レベルはHレベルとなる。
また、温度検知信号Tempのレベルは、復帰検出閾値VTH1のレベル以上である。復帰検出閾値VTH1は、インバータ22bの論理閾値電圧と等しいので、温度検知信号Tempのレベルは、インバータ22bに対してHレベルと認識される。したがって、インバータ22bからはLレベルが出力されて、SRフリップフロップ22cのリセット端子RNの入力レベルはLレベルとなる。
したがって、SRフリップフロップ22cにおいて、セット端子SNの入力レベルはHレベルであり、リセット端子RNの入力レベルはLレベルであるから、出力端子QからはLレベルが出力される。
以上、図16に示したように、検出部22では、温度検知信号Tempのレベルが、過熱検出閾値VTH2のレベル以下であれば、過熱状態であるとしてHレベルの状態信号s0が出力される。また、温度検知信号Tempのレベルが、復帰検出閾値VTH1のレベル以上であれば、正常状態であるとしてLレベルの状態信号s0が出力される。
一方、検出部22では、温度上昇時、復帰検出閾値VTH1と過熱検出閾値VTH2との間に、温度検知信号Tempのレベルが位置する場合は、まだ過熱状態に至ってないものとして、Lレベルの状態信号s0が継続出力されることになる。
また、検出部22では、温度下降時、復帰検出閾値VTH1と過熱検出閾値VTH2との間に、温度検知信号Tempのレベルが位置する場合は、まだ正常状態に至ってないものとして、Hレベルの状態信号s0が継続出力されることになる。
次にフィルタ部23について説明する。フィルタ部23は、検出部22から出力される状態信号s0の入力にもとづきフィルタリング処理を行って、内部GNDの電位変動によって生じる状態信号s0の誤発振を抑制し、誤発振を除去した状態通知信号s1を出力する。
図18は状態信号に誤発振が生じている場合を示す図である。グラフg11は、内部GNDの電位を示し、グラフg12−1は、状態信号s0のレベルを示している。縦軸は電圧、横軸は時間である。
上述したように、チャージポンプ13の充放電の切替えによって、PMOSトランジスタM4のゲート電位に変動が生じる等の現象が起きると、これに呼応して内部GNDの電位が変動する。
時刻t1〜t4に示すように、内部GNDが発振すると、検出部22から出力される状態信号s0も誤発振してしまう。例えば、内部グランドが発振して波形が持ち上がると、温度検知信号Tempと内部GNDとの間の電位差が小さくなる。このとき、半導体装置10−1、10−2の温度が過熱検出閾値の近傍温度に位置するような場合、わずかな温度変化で過熱状態であると誤検出してしまう可能性がある。
図19はフィルタ部から出力される状態通知信号を示す図である。グラフg11は、内部GNDの電位を示し、グラフg12−1は、状態信号s0のレベルを示し、グラフg13−1は、状態通知信号s1のレベルを示している。縦軸は電圧、横軸は時間である。
時刻t1〜t4に示すように、内部GNDが発振すると、検出部22から出力される状態信号s0も誤発振するが、状態信号s0は、フィルタ部23に入力してフィルタリング処理を受けている。このため、フィルタ部23からは誤発振が抑制された信号である状態通知信号s1が出力されることになる。
このように、本発明では、検出部22の後段にフィルタ部23を設けて、内部GNDの電位変動時の誤発振を抑制する構成とした。これにより、回路構成を大きく変えることなく、わずかな回路の追加で、温度検出精度の低下を効率よく抑制することが可能になる。
次にフィルタ部23内の構成例について説明する。フィルタ部23内は、インバータ、トランジスタ等による遅延回路で構成される。図20はフィルタ部の回路構成の一例を示す図である。フィルタ部230aは、定電流源Ib、NMOSトランジスタM20、コンデンサC1およびインバータInv1、Inv2を含む。なお、コンデンサC1の容量と、NMOSトランジスタM20および定電流源Ibの抵抗成分とによって時定数が定まる時定数回路が構成される。
定電流源Ibの一端は、電源VCCに接続し、定電流源Ibの他端は、NMOSトランジスタM20のドレイン、コンデンサC1の一端およびインバータInv1の入力端子に接続する。NMOSトランジスタM20のゲートは、図14のSRフリップフロップ22cの出力端子Qに接続し、NMOSトランジスタM20のソースは、内部GNDに接続する。
インバータInv1の出力端子は、インバータInv2の入力端子に接続する。コンデンサC1およびインバータInv1、Inv2の各GND端子は、内部GNDに接続する。
なお、SRフリップフロップ23cの出力端子の直後にインバータを配置する場合は、NMOSトランジスタM20をPMOSトランジスタに変えて構成することができる。
このような構成において、過熱状態のときの状態信号s0のHレベルによってNMOSトランジスタM20がオンして、定電流源IbからコンデンサC1へ信号を流してフィルタリング処理が行われる。そして、フィルタリング処理後の信号がインバータInv1、Inv2で波形整形されて状態通知信号s1になって出力される。
図21はフィルタ部の回路構成の一例を示す図である。フィルタ部230a−1は、NMOSトランジスタMd、NMOSトランジスタM20、コンデンサC1およびインバータInv1、Inv2を含む。図20で示した定電流源Ibとして、デプレッション型のNMOSトランジスタMdを使用している。デプレッション型のトランジスタは、ゲート電圧が0Vでドレイン−ソース間に電流が流れるトランジスタであり、電流源として使用される。
NMOSトランジスタMdのドレインは、電源VCCに接続し、NMOSトランジスタMdのゲートは、NMOSトランジスタMdのソース、NMOSトランジスタM20のドレイン、コンデンサC1の一端およびインバータInv1の入力端子に接続する。その他の接続関係は図20と同じである。
図22はフィルタ部の回路構成の一例を示す図である。フィルタ部230a−2は、抵抗R1、NMOSトランジスタM20、コンデンサC1およびインバータInv1、Inv2を含む。図20で示した定電流源Ibとして、抵抗素子を使用している。
抵抗R1の一端は、電源VCCに接続し、抵抗R1の他端は、NMOSトランジスタM20のドレイン、コンデンサC1の一端およびインバータInv1の入力端子に接続する。その他の接続関係は図20と同じである。
図23はフィルタ部の回路構成の一例を示す図である。フィルタ部230bは、インバータInv3(第1のインバータ)、インバータInv4(第2のインバータ)、抵抗R2およびコンデンサC2を含む。抵抗R2とコンデンサC2とで時定数回路が構成されている。
インバータInv3の入力端子は、図14のSRフリップフロップ22cの出力端子Qに接続し、インバータInv3の出力端子は、抵抗R2の一端に接続する。抵抗R2の他端は、コンデンサC2の一端と、インバータInv4の入力端子とに接続する。コンデンサC2の他端と、インバータInv3、Inv4とのGND端子は、内部GNDに接続する。
図24はフィルタ部の回路構成の一例を示す図である。フィルタ部230cは、インバータInv5−1、Inv5−2、・・・Inv5−nを含む。
インバータInv5−1の入力端子は、図14のSRフリップフロップ22cの出力端子Qに接続し、インバータInv5−1の出力端子は、次段のインバータInv5−2の入力端子に接続し、インバータInv5−2の出力端子がさらに次段のインバータInv5−3の入力端子に接続するというように、シリアルに接続している。また、インバータInv5−1〜Inv5−nの各GND端子は、内部GNDに接続する。このように、複数のインバータをシリアルに接続した遅延回路で構成することもできる。
次に過熱検出回路20の変形例について説明する。図25は過熱検出回路の変形例の構成を示す図である。過熱検出回路20aは、温度センサ部21、検出部22、スイッチ部24、モニタ部25およびフィルタ部23bを含む。変形例では新たに、スイッチ部24、モニタ部25およびフィルタ部23bを含んでおり、これらの構成素子について説明する。
フィルタ部23bは、第1フィルタ230−1、第2フィルタ230−2を含む。第1フィルタ230−1は、スイッチ部24を介して送信された状態信号s0をローパスフィルタリングして状態通知信号s1−1を生成して出力する。第2フィルタ230−2は、スイッチ部24を介して送信された状態信号s0をローパスフィルタリングして状態通知信号s1−2を生成して出力する。
一方、モニタ部25の入力端子は、例えば、図6に示したPMOSトランジスタM4のソースに接続し、モニタ部25は、内部GNDの変動量(振幅値など)をモニタし、モニタ結果をスイッチ部24に出力する。
スイッチ部24は、モニタ結果にもとづき、内部GNDの変動量が所定閾値を超えると判断した場合には、第1フィルタ230−1を選択して、検出部22から出力される状態信号s0を第1フィルタ230−1に送る。
また、スイッチ部24は、モニタ結果にもとづき、内部GNDの変動量が所定閾値を超えないと判断した場合には、第2フィルタ230−2を選択して、検出部22から出力される状態信号s0を第2フィルタ230−2に送る。
第1フィルタ230−1、第2フィルタ230−2は、フィルタリング特性が互いに異なり、例えば、第1フィルタ230−1の方が第2フィルタ230−2よりも時定数が大きいとする。
このような構成において、内部GNDの変動量が所定閾値を超える場合には、第2フィルタ230−2よりも時定数のより大きな第1フィルタ230−1が選択されてフィルタリング処理することにより、確実に状態信号s0の誤発振を抑制することができる。
また、内部GNDの変動量が所定閾値を超えない場合には、第1フィルタ230−1よりも時定数の小さな第2フィルタ230−2が選択されてフィルタリング処理することにより、波形を必要以上になまらせることなく状態信号s0の誤発振を抑制することができる。
このような変形例の構成にすることにより、内部GNDの変動に応じて適切なフィルタリング処理を行うことが可能になる。
次に本発明の半導体装置10−2が適用されるIPSの構成例について説明する。図26はハイサイド型のIPSの構成例を示す図である。
IPS30は、負荷6、マイコン4、バッテリ5に接続している。また、IPS30は、ロジック回路31、レベルシフトドライバ32、内部電源回路33、ST(status)回路34、低電圧検出回路35、短絡検出回路36、負荷開放検出回路37、内部GND回路11a、過電流検出回路38および過熱検出回路39を備える。過熱検出回路39は、本発明の過熱検出装置1の機能を有する。
さらに、IPS30は、負荷6を駆動するためのスイッチ素子M0を有し、スイッチ素子M0にはダイオードD10(FWD:Free Wheel Diode)が接続されている(スイッチ素子M0は、上述した図13のスイッチ素子14(NMOSトランジスタMH1)に該当する)。
スイッチ素子M0がオフになる瞬間、モータ等の誘導性の負荷6からは、逆起電力が発生する。このため、スイッチ素子M0に対して、ダイオードD10を逆並列に接続して、このときの負荷電流を還流させる構成としている。
ここで、ロジック回路31は、端子INから入力されるマイコン4からの制御信号、および各保護回路の状態検出信号を一括して認識し、スイッチ素子M0を制御するためのONBH(ON By H)信号を出力する。
レベルシフトドライバ32は、ロジック回路31から出力されたONBH信号を、スイッチ素子M0をフルオンさせるに要するレベルまで昇圧したGS信号を生成し、スイッチ素子M0のゲートに印加する。なお、レベルシフトドライバ32は、上述の発振回路12およびチャージポンプ13の機能を含む。
内部電源回路33は、VCC電圧より低い値から段階的に上昇させる電源電圧である内部電源を生成し、内部電源で制御が必要な回路に対して供給する。なお、内部電源回路33は、内部GND回路11の機能および電荷出力源110の機能を含む。
ST回路34は、スイッチ素子M0の動作状態を、ST端子を介して、マイコン4に送信する。
低電圧検出回路35は、VCC電圧が定格電圧より低いとき、異常信号をロジック回路31に送信する。低電圧検出回路35から送信された異常信号を受信したロジック回路31は、スイッチ素子M0を制御するONBH信号をオフ信号にして出力する。
短絡検出回路36は、スイッチ素子M0のソースに接続している出力端子OUTがGNDにショートしたとき、異常信号をロジック回路31に送信する。短絡検出回路36から送信された異常信号を受信したロジック回路31は、スイッチ素子M0を制御するONBH信号をオフ信号にして出力する。
負荷開放検出回路37は、スイッチ素子M0のソースに接続する出力端子OUTがオープンになったとき、異常信号をロジック回路31に送信する。負荷開放検出回路37から送信された異常信号を受信したロジック回路31は、スイッチ素子M0を制御するONBH信号をオフ信号にして出力する。
過電流検出回路38は、スイッチ素子M0とカレントミラー回路を構成しているトランジスタMcから、スイッチ素子M0に流れる電流と同一の電流を受信する。そして、定格より異常な大電流が流れたことを検出すると、異常信号をロジック回路31に送信する。過電流検出回路38から送信された異常信号を受信したロジック回路31は、スイッチ素子M0を制御するONBH信号をオフ信号にして出力する。
過熱検出回路39は、スイッチ素子M0が定格より異常な高温になったときなど、異常信号(状態通知信号s1に該当)をロジック回路31に送信する。過熱検出回路39から送信された異常信号を受信したロジック回路31は、スイッチ素子M0を制御するONBH信号をオフ信号にして出力する。
以上、実施の形態を例示したが、実施の形態で示した各部の構成は同様の機能を有する他のものに置換することができる。また、他の任意の構成物や工程が付加されてもよい。
上記については単に本発明の原理を示すものである。さらに、多数の変形、変更が当業者にとって可能であり、本発明は上記に示し、説明した正確な構成および応用例に限定されるものではなく、対応するすべての変形例および均等物は、添付の請求項およびその均等物による本発明の範囲とみなされる。
1 過熱検出装置
1a 温度センサ部
1b 検出部
1c フィルタ部
Temp 温度検知信号
s0 状態信号
s1 状態通知信号
g1 内部グランドの波形
g2 状態信号の波形
g3 状態通知信号の波形
t1、t2、t3 時刻
ここで、内部GND回路11のNMOSトランジスタM1、M2は、ダイオード接続されており、また、NMOSトランジスタM3およびダイオードD1によって電流引込み部を構成している。
ダイオード接続されているNMOSトランジスタM1、M2のそれぞれのドレイン−ソース間電圧をVds1とすれば、図4の例では、NMOSトランジスタM1、M2の2段で構成されているので、NMOSトランジスタM2のソースの電位は、(VCC−Vds1×2)である。
よって、この電圧がVCCを分圧した電圧Vaとして出力されることになる。分圧された電圧Vaは、PMOSトランジスタM4のゲートに印加される。したがって、PMOSトランジスタM4のドレイン−ゲート間電圧をVdgとすれば、PMOSトランジスタM4のドレインからは、電圧(Va+Vdg)が出力され、この電圧が内部GNDとして、出力端子OUT2を介して、過熱検出回路200およびロジック回路31に供給されることになる。
なお、内部GNDは、発振回路12、およびチャージポンプ13にも供給されている。また、この例では2段の構成としているが、所望の段数で構成してよい。
なお、SRフリップフロップ22cの出力端子の直後にインバータを配置する場合は、NMOSトランジスタM20をPMOSトランジスタに変えて構成することができる。
このような構成において、過熱状態のときの状態信号s0のHレベルによってNMOSトランジスタM20がオンして、定電流源IbからコンデンサC1へ信号を流してフィルタリング処理が行われる。そして、フィルタリング処理後の信号がインバータInv1、Inv2で波形整形されて状態通知信号s1になって出力される。
一方、モニタ部25の入力端子は、例えば、図6に示したPMOSトランジスタM4のドレインに接続し、モニタ部25は、内部GNDの変動量(振幅値など)をモニタし、モニタ結果をスイッチ部24に出力する。

Claims (11)

  1. 温度を検知して、温度検知信号を出力する温度センサ部と、
    温度が正常状態であることを判別するための第1閾値と、温度が過熱状態であることを判別するための第2閾値とを有し、前記第1閾値および前記第2閾値に対する、前記温度検知信号の検知レベルの位置関係に応じて、前記正常状態または前記過熱状態を認識して状態信号を出力し、内部グランドを基準にして動作する検出部と、
    前記内部グランドの電位変動に伴う前記状態信号の発振をフィルタリング処理するフィルタ部と、
    を有することを特徴とする過熱検出装置。
  2. 前記フィルタ部は、トランジスタ、電流源、コンデンサおよびインバータを含み、前記電流源および前記コンデンサによって時定数回路が形成され、前記過熱状態のときの前記状態信号のレベルによって前記トランジスタがオンして、前記電流源から前記時定数回路へ信号を流して、所定の時定数で前記信号をフィルタリング処理し、前記時定数回路の出力信号を前記インバータで波形整形して出力することを特徴とする請求項1記載の過熱検出装置。
  3. 前記フィルタ部は、第1、第2のインバータ、抵抗およびコンデンサを含み、前記抵抗および前記コンデンサによって時定数回路が形成され、前記第1のインバータで前記状態信号を受信し、前記第1のインバータの出力信号を前記時定数回路でフィルタリング処理し、前記時定数回路の出力信号を前記第2のインバータで波形整形して出力することを特徴とする請求項1記載の過熱検出装置。
  4. 前記フィルタ部は、シリアルに接続された複数のインバータで構成され、複数の前記インバータによってフィルタリング処理することを特徴とする請求項1記載の過熱検出装置。
  5. 前記検出部は、
    前記検知レベルが前記第2閾値以下に位置する場合は、前記過熱状態と認識して第1レベルを持つ前記状態信号を出力し、
    前記検知レベルが前記第1閾値以上に位置する場合は、前記正常状態と認識して第2レベルを持つ前記状態信号を出力し、
    温度上昇時に、前記検知レベルが前記第1閾値と前記第2閾値との間に位置する場合は、前記検知レベルが前記第2閾値に達するまでは、前記第2レベルの前記状態信号を継続出力し、
    温度下降時に、前記検知レベルが前記第1閾値と前記第2閾値との間に位置する場合は、前記検知レベルが前記第1閾値に達するまでは、前記第1レベルの前記状態信号を継続出力する、
    ことを特徴とする請求項1記載の過熱検出装置。
  6. 前記検出部は、前記温度検知信号を受信し、前記第1閾値のレベルを論理閾値電圧に持つ第1の論理回路と、前記温度検知信号を受信し、前記第2閾値のレベルを論理閾値電圧に持つ第2の論理回路と、前記第1の論理回路の出力および前記第2の論理回路の出力が入力し、入力レベルに応じた出力レベルを保持するフリップフロップ回路と、を備えることを特徴とする請求項1記載の過熱検出装置。
  7. 発振回路と、前記発振回路の発振動作によって充放電を繰り返し、スイッチ素子のターンオンに要する駆動電圧まで電荷を溜めるチャージポンプとを含む電荷出力源と、
    電源電圧を分圧して所定電圧を生成する分圧回路と、前記所定電圧がゲートに印加され、前記所定電圧と、自己の閾値電圧とを加算した電圧を、前記内部グランドとしてドレインから出力し、前記ドレインには前記電荷出力源が接続されているトランジスタと、を含む内部グランド回路と、
    が接続されることを特徴とする請求項1記載の過熱検出装置。
  8. CMOS素子で構成されて論理制御を行うロジック回路と、前記内部グランドを生成し、前記ロジック回路および前記過熱検出装置に前記内部グランドを供給する内部グランド回路とが接続されることを特徴とする請求項1記載の過熱検出装置。
  9. 前記フィルタ部は、フィルタリング特性が互いに異なる第1フィルタおよび第2フィルタを含み、
    前記内部グランドの変動量をモニタするモニタ部と、モニタ結果にもとづき前記状態信号をスイッチングして、前記状態信号を前記第1フィルタへ、または前記第2フィルタへ出力するスイッチ部と、をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の過熱検出装置。
  10. 負荷を作動させるスイッチ素子と、
    発振回路と、前記発振回路の発振動作によって充放電を繰り返し、前記スイッチ素子のターンオンに要する駆動電圧まで電荷を溜めるチャージポンプとを含む電荷出力源と、
    電源電圧を分圧して所定電圧を生成する分圧回路と、前記所定電圧がゲートに印加され、前記所定電圧と、自己の閾値電圧とを加算した電圧を、内部グランドとしてドレインから出力し、前記ドレインには前記電荷出力源が接続されているトランジスタと、を含む内部グランド回路と、
    温度を検知して、温度検知信号を出力する温度センサ部と、温度が正常状態であることを判別するための第1閾値と、温度が過熱状態であることを判別するための第2閾値とを有し、前記第1閾値および前記第2閾値に対する、前記温度検知信号の検知レベルの位置関係に応じて、前記正常状態または前記過熱状態を認識して状態信号を出力し、前記内部グランドを基準にして動作する検出部と、前記内部グランドの電位変動に伴う前記状態信号の発振をフィルタリング処理するフィルタ部と、を備える過熱検出回路と、
    を有することを特徴とする半導体装置。
  11. CMOS素子で構成されて論理制御を行うロジック回路と、
    温度を検知して、温度検知信号を出力する温度センサ部と、温度が正常状態であることを判別するための第1閾値と、温度が過熱状態であることを判別するための第2閾値とを有し、前記第1閾値および前記第2閾値に対する、前記温度検知信号の検知レベルの位置関係に応じて、前記正常状態または前記過熱状態を認識して状態信号を出力し、内部グランドを基準にして動作する検出部と、前記内部グランドの電位変動に伴う前記状態信号の発振をフィルタリング処理するフィルタ部と、を備える過熱検出回路と、
    前記内部グランドを生成し、前記ロジック回路および前記過熱検出回路に前記内部グランドを供給する内部グランド回路と、
    を有することを特徴とする半導体装置。
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