JPWO2017051759A1 - コネクタの清掃用具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 凹凸が存在するようなコネクタの端面であっても的確に塵埃を取り除くことができるコネクタの清掃用具を提供する。【解決手段】 緩衝体と緩衝体に設けられた粘着体とを備え、ガイドピンが突設されたコネクタの接続端面に向かって押圧された場合に、ガイドピンを粘着体を介して緩衝体に進入させる。【選択図】 図2

Description

本発明は、コネクタの接続面を清掃するための清掃用具に関するものである。
光コネクタなどのコネクタのフェルールの端面に塵埃が存在すると端面同士を密着させることができず間隙が生ずる。間隙が生ずると端面の間に空気が介在し光などの信号を適切に(効率よく)伝達させることができない。このため、フェルールの端面を清掃するための様々な清掃用具が考案されている。
例えば、テープ状の清掃体をコネクタのフェルールに接触させ、テープ状の清掃体を供給リールから巻取リールに移動させることで清掃するものがあった(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
また、長尺な清掃具をコネクタのフェルールの端面に当接させて清掃するものがあった(例えば、特許文献3参照)。
特開平08−101325号公報 特開平09−285766号公報 特開平10−197757号公報
コネクタのフェルールの端面にはガイドピンなどの突出物が突出する場合があり、従来の清掃方法では、塵埃を端に移動又は除去させるだけで、ガイドピンの根本及びガイドピンの外側などのガイドピンの周囲まで十分に塵埃を取り除くことができなかった。
また、綿棒のようなタイプやテープ状の清掃体を擦りつけて清掃する方法では、フェルールの端面に傷をつける恐れがあった。
さらに、メス型のコネクタでは、端面を周回する壁面(アダプタ)が形成されており、端面を清掃するための部材を挿入しにくく、端面を十分に清掃することが困難になっていた。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、凹凸が存在するようなコネクタの端面であっても的確に塵埃を取り除くことができるコネクタの清掃用具を提供することにある。
本発明によるコネクタの清掃用具の実施態様は、
緩衝体と前記緩衝体に設けられた粘着体とを備え、
ガイドピンが突設されたコネクタの接続端面に向かって押圧された場合に、前記ガイドピンを前記粘着体を介して前記緩衝体に進入させる。
上述した構成によれば、ガイドピンが突設されたコネクタの接続端面に向かって押圧された場合に、ガイドピンが粘着体を介して緩衝体に進入するので、粘着体を接続端面に到達するまで移動させて接触させることができる。粘着体を接続端面に接触させることで、接続端面の塵埃を粘着体の粘着力で引き付けることができる。
本発明によるコネクタの清掃用具の実施態様は、さらに、
前記接続端面が、開口部を有する収容体に収容され、
前記開口部から挿入されて前記接続端面に向かって前記緩衝体及び前記粘着体が移動可能に構成されている。
接続端面が、収容体に収容されている場合でも、粘着体を接続端面に接触させて、接続端面の塵埃を粘着体の粘着力で引き付けることができる。
本発明によるコネクタの清掃用具の実施態様は、さらに、
前記接続端面が、光ファイバーを接続するための端面である。
接続端面の塵埃を粘着体の粘着力で引き付けて除去できるので、光信号を効率よく伝達させることができる。
本発明によるコネクタの清掃用具の実施態様は、さらに、
前記緩衝体及び前記粘着体を着脱可能に保持する保持部材をさらに備えることである。
緩衝体及び粘着体が着脱可能に保持されるので、緩衝体及び粘着体のみを交換することができる。
本発明によるコネクタの清掃用具の実施態様は、さらに、
前記緩衝体及び前記粘着体を一体に保持する保持部材をさらに備えることである。
緩衝体及び粘着体が一体に保持されるので、構成を簡素にでき、コネクタの清掃用具の全体が使い捨てであることを明確にできる。
本発明によるコネクタの清掃用具の実施態様は、さらに、
前記収容体に掛止可能な掛止部材であって、前記収容体に掛止されたときに前記粘着体が前記接続端面に接触する状態を保持する掛止部材をさらに備えることである。
掛止されたときに粘着体が接続端面に接触する状態を保持するので、作業者の力加減や癖や熟練度などによることなく粘着層の接続端面への接触状態を一定にでき、塵埃を安定して除去することができる。
本発明によるコネクタの清掃用具の実施態様は、さらに、
前記緩衝体は、ショアA硬度が10〜80である。
ショアA硬度が10〜80であるので、ガイドピンを緩衝体に的確に刺衝するとともに刺衝した後に緩衝体をガイドピンの根本まで到達させることができ、ガイドピンの根本の塵埃を取り除くことができる。
凹凸が存在するようなコネクタの端面であっても的確に塵埃を取り除くことができる。
本実施の形態によるコネクタの清掃用具の概観を示す斜視図である。 用具本体の断面を示す断面図である。 清掃チップを収納体に取り付ける過程を示す断面図である。 コネクタの清掃用具によるフェルールの端面の清掃の過程を示す断面図である。 清掃の作業の過程を示す斜視図である。 コネクタの清掃用具によるフェルールの端面の清掃の過程を示す断面図である。 別の態様の清掃チップを収納体に取り付ける過程を示す断面図である。 第2の実施の形態による清掃用具2100の全体の構成を示す斜視図である。 清掃チップ200を保持部2400に近づける状態を示す断面図(図9A)と、清掃チップ200を保持部2400にさらに近づけ、保持開口部2450を介して清掃チップ200を2つの溝壁部2410の間に押入した状態を示す断面図(図9B)と、清掃チップ200を保持部2400に取り付けた状態を示す断面図(図9C)である。 清掃用具2100をメス型コネクタCに取り付ける過程を示す図である(図10A及び図10B)。 清掃用具2100をメス型コネクタCに取り付ける過程を示す図である(図11A及び図11B)。 清掃用具2100をメス型コネクタCに取り付ける過程を示す図である(図12A〜図12D)。 第3の実施の形態による清掃用具3100の全体の構成を示す斜視図(図13A)と、保持部3400を示す正面図(図13B)である。 第4の実施の形態による清掃用具4100の全体の構成を示す斜視図(図14A)と、保持部4400を示す正面図(図14B)である。 第5の実施の形態による清掃用具5100の全体の構成を示す斜視図である。
<<<<第1の実施の形態>>>>
本発明の第1の実施態様によれば、
緩衝体(例えば、後述する緩衝体210など)と前記緩衝体に設けられた粘着体(例えば、後述する粘着層220など)とを備え、
ガイドピン(例えば、後述するガイドピンPなど)が突設されたコネクタ(例えば、後述するコネクタCなど)の接続端面(例えば、後述するフェルールFの端面など)に向かって押圧された場合に、前記ガイドピンを前記粘着体を介して前記緩衝体に進入させるコネクタの清掃用具が提供される。
コネクタの清掃用具は、緩衝体と、緩衝体に設けられた粘着体とを備える。コネクタの接続端面にはガイドピンが突設されており、コネクタの接続端面に向かって押圧された場合に、ガイドピンを粘着体を介して緩衝体に進入させる。
本発明の第2の実施態様は、本発明の第1の実施態様において、
前記接続端面が、開口部(例えば、後述する開口部Nなど)を有する収容体(例えば、後述するメス型のコネクタCなど)に収容され、
前記開口部から挿入されて前記接続端面に向かって前記緩衝体及び前記粘着体が移動可能に構成される。
メス型のコネクタなどのように、接続端面が収容体に収容されている場合でも、粘着体を接続端面に到達させて接触させ、接続端面の塵埃を粘着体の粘着力で引き付けることができる。
本発明の第3の実施態様は、本発明の第1又は第2の実施態様において、
前記接続端面が、光ファイバー(例えば、後述する光ファイバーOなど)を接続するための端面であるように構成される。
接続端面の塵埃を粘着体の粘着力で引き付けて除去できるので、光ファイバ接続面を傷つけることがなく、よって光信号を効率よく伝達させることができる。
本発明の第4の実施態様は、本発明の第1ないし第3の実施態様において、
前記緩衝体及び前記粘着体を着脱可能に保持する保持部材をさらに備える。
緩衝体及び粘着体が着脱可能に保持されるので、緩衝体及び粘着体のみを交換することができる。
本発明の第5の実施態様は、本発明の第1ないし第3の実施態様において、
前記緩衝体及び前記粘着体を一体に保持する保持部材をさらに備える。
緩衝体及び粘着体が一体に保持されるので、構成を簡素にでき、コネクタの清掃用具の全体が使い捨てであることを明確にできる。
本発明の第6の実施態様は、本発明の第2の実施態様において、
前記収容体に掛止可能な掛止部材であって、前記収容体に掛止されたときに前記粘着体が前記接続端面に接触する状態を保持する掛止部材(例えば、後述する掛止部材360など)をさらに備える。
本発明の第7の実施態様は、本発明の第1ないし第6の実施態様において、
前記緩衝体は、ショアA硬度が10〜80である。
ショアA硬度が10〜80であるので、ガイドピンを緩衝体に的確に刺衝するとともに、刺衝した後に緩衝体をガイドピンの根本まで到達させることができ、ガイドピンの根本の塵埃を取り除くことができる。
<<<コネクタの清掃用具>>>
コネクタの清掃用具100は、コネクタの接続端面、特に光コネクタの接続端面を清掃するための清掃用具である。具体的には、光コネクタの接続端面に付着した塵埃を取り除くための清掃用具である。
図4に示すように、コネクタCの接続端面とは、コネクタCを構成するフェルールFの端面である。フェルールFの端面には、複数本の光ファイバーOの端部が光通信可能に設けられている(図4参照)。また、フェルールFの端面には、2本のガイドピンPが、フェルールFの端面から垂直に突出して設けられている(図4参照)。
図1に示すように、コネクタの清掃用具100は、清掃チップ200と用具本体300とを有する。清掃チップ200が用具本体300に着脱可能に取り付けられる。清掃チップ200は、緩衝体210及び粘着層220とからなる。後で詳述するように、粘着層220の粘着力によって、コネクタCのフェルールFの端面の2本のガイドピンPに妨げられることなく、フェルールFの端面に付着した塵埃を取り除くことができる。
<<清掃チップ200>>
図2に示すように、清掃チップ200は、緩衝体210及び粘着層220とからなる。
<緩衝体210>
緩衝体210は、横、縦及び高さからなる略直方体状の形状を有する(図1参照)。緩衝体210の横及び縦の長さ並びに形状は、コネクタCのフェルールFの端面の大きさ及び形状とおおよそ同じに形成されている。緩衝体210の高さは、粘着層220が保持部320から突出するように規定される。
緩衝体210は、可撓性を有するとともに、所定の硬度及び弾性又は塑性を有する。後述するように、所定の硬度を有することで、2本のガイドピンPに緩衝体210を刺衝することができる。そして、弾性を有する場合は、弾性力により粘着層220を元の形状に戻してフェルールFの端面に密着させることができ、塑性を有する場合は、塑性変形によりガイドピンPを刺衝部以外を変形せずに緩衝体210に収めることができる。
緩衝体210は、2本のガイドピンPに緩衝体210を刺衝でき、弾性変形または塑性変形により粘着層220をフェルールFの端面に密着させることができるものであればどのようなものを用いてもよい。例えば、ゴム、ウレタン、シリコン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂等の緩衝材を緩衝体210として用いることができる。緩衝材のショアA硬度が10〜80、好ましくは10〜70、より好ましくは10〜65である。80超では緩衝体210が硬すぎてガイドピンPなどの突起を刺衝することが困難であり、10未満では緩衝体210が柔らかすぎてガイドピンPなどの突起の根本の塵埃を取り除くことが困難である。
<粘着層220>
粘着層220は、可撓性を有し、略フィルム状の形状を有し、互いに対向する第1の面222及び第2の面224を有する。粘着層220の横及び縦の長さは、フェルールFの端面の大きさとおおよそ同じに形成されており、緩衝体210の横及び縦の長さと略同じである。粘着層220の厚さは、30〜1000ミクロン、好ましくは50〜700ミクロンである。粘着層220の厚さは、粘着層220の材料や塵埃の種類などで適宜に定めることができるが、厚さが30ミクロン未満では製造時のハンドリングが難しくなるほか、粘着層220の凝集力が低く、清掃後に清掃用具を引き抜く際に粘着層220がガイドピンPに引っ掛かるなどして裂ける可能性が高くなる。1000ミクロン超では使用上の問題はないものの、粘着材の材料費が高くなってしまう。
粘着層220の第1の面222及び第2の面224の双方の面に粘着性の部材が付着されている。第1の面222は、フェルールFの端面に接触してフェルールFの端面の塵埃を除去するための面である。第2の面224は、粘着層220を緩衝体210に接着するための面であり、粘着層220は、第2の面224によって緩衝体210に貼り付けられ、緩衝体210と一体になる。緩衝体210及び粘着層220は可撓性を有し、第2の面224により粘着層220を緩衝体210に密着させて貼り付けることができる。
粘着層220と緩衝体210とが一体になった状態で清掃チップ200が構成される。清掃チップ200は、用具本体300に取り付けられたり取り外されたりでき、着脱可能に構成される。
本発明に係る粘着層220に用いられる粘着剤は、好ましくは凝集力が高く、かつタック性のあるUV粘着剤が用いられる。
このようなUV粘着剤としては、例えば、弾性重合体、紫外線架橋樹脂、重合開始剤、及び、重合禁止剤からなるもの等を挙げることができる。上記弾性重合体としては、例えば、アクリル樹脂系粘着剤、飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂等を挙げることができる。なかでも、アクリル樹脂系粘着剤が好ましい。上記アクリル樹脂系粘着剤としては、例えば、アクリル酸エステルモノマーと他の共重合可能なモノマーとの共重合体等を挙げることができる。このアクリル酸エステルモノマーと他の共重合可能なモノマーとの共重合体は、粘着性を付与するために、低いガラス転移点を有する重合体を形成することが可能な上記アクリル酸エステルモノマーを主なモノマーとして使用し、一方、上記他の共重合可能なモノマーとして、凝集性を付与するために高いガラス転移点を有する固い重合体を形成することが可能なモノマーと、架橋性や接着性を改良するためにカルボン酸基、アミド基、グリシジル基、ヒドロキシル基等の官能基を有するモノマーとを使用することにより得られる。
上記アクリル酸エステルモノマーとしては、例えば、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル等のアクリル酸アルキルエステル等を挙げることができる。
上記高いガラス転移点を有する固い重合体を形成することが可能なモノマーとしては、例えば、酢酸ビニル、アクリロニトリル、スチレン、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル等を挙げることができる。また、上記カルボン酸基、アミド基、グリシジル基、ヒドロキシル基等の官能基を有するモノマーとしては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、ヒドロキシルエチルメタクリレート、ヒドロキシルプロピルメタクリレート、アクリルアミド、グリシジルメタクリレート等を挙げることができる。
上記紫外線架橋性樹脂としては、例えば、特定波長域の紫外線の照射により架橋するオリゴマー又はモノマーとしてのアクリル酸エステル又はメタクリル酸エステルを挙げることができ、これらは、分子内に少なくとも2つのアクリロイル基又はメタクリロイル基を有するものであることが好ましい。
上記オリゴマーとしては、例えば、オリゴエステルアクリレート等を挙げることができ、上記モノマーとしては、例えば、1,6−ヘキサンジオールアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、テトラメチロールメタンテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート等の多価アルコールとアクリル酸とのエステル、又は、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、テトラメチロールメタンテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート等の多価アルコールとメタクリル酸とのエステル等を挙げることができる。また、そのほかにも、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート等を挙げることができる。
上記UV粘着剤を調製するには、上記弾性重合体100重量部に対して、上記紫外線架橋性樹脂を0.5〜50重量部、好ましくは、0.5〜10重量部である。配合する。0.5重量部未満であると、紫外線照射前後でUV粘着剤の接着力が実質的に変化しないことがあり、一方、50重量部を超えると、紫外線照射後にUV粘着剤が硬化しすぎ、粘着力が低下する。
上記重合開始剤は、上記紫外線架橋性樹脂の紫外線照射による架橋を促進するために用いられる。本発明においては、従来より公知の重合開始剤を用いることができる。これらの重合開始剤としては、例えば、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインプロピルエーテル等のベンゾインアルキルエーテル類、ベンゾイン、ベンジル、ベンゾフェノン等の芳香族オキシケトン類や芳香族ケトン類、ベンジルジメチルケタール、ポリビニルベンゾフェノン等を挙げることができる。
上記重合開始剤の配合量は、上記弾性重合体100重量部に対して0.1〜20重量部、好ましくは、0.5〜10重量部である。0.1重量部未満であると、紫外線を照射しても紫外線架橋性樹脂の架橋が進行しないので、接着力の低下の度合いが小さく、20重量部を超えても、重合開始剤としての効果は余り変わらず、経済的でない。
上記粘着剤は、ゲル分率が60%以上が好ましく、85%以上がより好ましい。上記架橋の程度は、常温又は高温での粘着剤の凝集力に関連しており、ゲル分率が60%未満であると、流動性が増してフェルールFの端面及びガイドピンPに粘着層220が裂けるなどして糊残りを生じさせる可能性がある。
なお、上記ゲル分率は、溶媒として例えば酢酸エチル等の有機溶媒を用い、30℃の温度でこの溶媒中に粘着剤を浸漬して膨潤させた後、不溶解分を200メッシュ網にてろ過し、溶媒を乾燥した後、その重量を測定し、下記式により算出することができる。
ゲル分率(%)=(溶媒浸漬後ろ過分の乾燥重量/溶媒浸漬前重量)×100
<<用具本体300>>
図1に示すように、用具本体300は、収納体310と可動体350と掛止部材360とを有する。
<収納体310>
収納体310は長尺な筒状で中空の形状を有する。収納体310は、保持部320及び支持部330を有する。保持部320及び支持部330には貫通孔340(図2参照)が形成されている。貫通孔340は、保持部320の内側の貫通孔342と、支持部330の内側の貫通孔344とからなり、貫通孔340によって保持部320及び支持部330は連通する。貫通孔340は、収納体310の内側に収納体310の長手方向に沿って形成される。
図1及び図2に示すように、保持部320は、略角筒状の形状を有するとともに、第1の開口322を有する。図1に示すように、支持部330は略円筒状の形状を有するとともに、第2の開口332を有する。保持部320と支持部330とは一体に形成されて収納体310を構成する。貫通孔340は、保持部320の第1の開口322と支持部330の第2の開口332との間を貫通する孔である。
<保持部320>
後述するように、保持部320には、清掃チップ200(緩衝体210及び粘着層220)が着脱可能に取り付けられる。上述したように、粘着層220及び緩衝体210は、予め一体に形成されて清掃チップ200を構成する。
図1に示すように、保持部320の第1の開口322は、略長方形状の形状を有する。第1の開口322は、緩衝体210の横及び縦の長さよりも若干小さく形成されている。このため、保持部320の第1の開口322に緩衝体210を嵌め入れることで清掃チップ200を保持部320に保持することができる。
清掃チップ200は、粘着層220が保持部320から突出して露出するように保持部320に嵌め入れられて保持される。
保持部320には、係止壁324が形成されている。係止壁324は、可動体350が第2の開口332に移動したときに、係止体352を係止させるための壁面である。係止体352を係止壁324によって係止させることで、粘着層220が保持部320から突出して露出した状態を維持することができる。
<支持部330>
図1に示すように、支持部330は略円筒状の形状を有する。支持部330は、清掃する作業者が用具本体300をコネクタCに取り付ける際に指で保持するための箇所である(図5参照)。
<可動体350>
図2に示すように、可動体350は、係止体352と係止体352に連結された操作棒354とからなる。操作棒354は長尺な形状を有し、清掃する作業者は操作棒354を指で摘んで操作することができる。
上述したように、保持部320は、略角筒状の形状を有し、係止体352は保持部320の貫通孔340で往復移動可能に設けられる。また、支持部330は、略円筒状の形状を有し、操作棒354は支持部330の貫通孔340で往復移動可能に設けられる。操作棒354の端部356が、支持部330の第2の開口332から突出する。
清掃する作業者が操作棒354の端部356を第1の開口322に向かって押動操作すると、操作棒354は移動し、操作棒354に連結されている係止体352も第1の開口322に向かって移動する。これにより、係止体352は、清掃チップ200を保持部320から押し出し、清掃チップ200を用具本体300から取り外すことができる。
<<清掃チップ200の取り付け及び取り外し>>
図3は、清掃チップ200を収納体310に取り付ける過程又は取り外す過程を示す断面図である。
<清掃チップ200の取り付け>
図3Aに示すように、清掃チップ200の粘着層220が外側(用具本体300から離隔する方向)に向くように、保持部320の第1の開口322から清掃チップ200の緩衝体210を嵌め入れる。
緩衝体210を保持部320に嵌め入れると、図3Bに示すように、緩衝体210は、可動体350の係止体352に当接する。さらに、緩衝体210を保持部320の内側に向かって押し込むと、図3Cに示すように、可動体350の全体を第2の開口332(図1参照)移動させて、緩衝体210は保持部320に嵌め込まれる。このようにして、清掃チップ200を保持部320に取り付けて収納体310に保持させる。
<清掃チップ200の取り外し>
一方、清掃チップ200を取り外す場合には、逆の工程で行えばよい。すなわち、図3Cに示す状態で、作業者が操作棒354の端部356を第1の開口322に向かって移動させることで、図3Bに示すように、係止体352は、保持部320から緩衝体210を押し出す。さらに、操作棒354を第1の開口322に向かって移動させることで、図3Aに示すように、保持部320から清掃チップ200を収納体310から取り外すことができる。
<<清掃の過程>>
図4は、コネクタの清掃用具100によるフェルールFの端面の清掃の過程を示す断面図である。図4は、フェルールFの端面と清掃チップ200の位置関係を示す図である。図4に示すように、フェルールFには、12本の光ファイバーOの端部が並んで設けられている。また、フェルールFには、2本のガイドピンPが、12本の光ファイバーOを挟んでフェルールFの端面から垂直に突出するように設けられている。
清掃の作業は、図5に示すように、作業者がコネクタの清掃用具100をメス型のコネクタCに取り付けることで行われる。メス型のコネクタCでは、フェルールFの端面は、コネクタCの壁面によって囲まれ、開口部Nから奥まった位置に配置される。
まず、図5Aに示すように、作業者が支持部330を指で保持し、コネクタの清掃用具100の保持部320をメス型のコネクタCの開口部Nに近づける。次いで、図5Bに示すように、メス型のコネクタCの開口部Nに保持部320を挿入し、掛止部材360によって、メス型のコネクタCにコネクタの清掃用具100を掛止する。メス型のコネクタCにコネクタの清掃用具100を掛止することで、清掃チップ200の粘着層220をフェルールFの端面に密着させた状態にできる。
具体的な過程を以下で説明する。
まず、作業者がメス型のコネクタCの開口部Nに保持部320を挿入すると、図4Aに示すように、清掃チップ200の粘着層220は、フェルールFの端面と離隔した位置で向かい合う。
さらに、作業者がメス型のコネクタCに向かって支持部330を押すと、図4Bに示すように、清掃チップ200の粘着層220はフェルールFの端面に近づく。図4Bに示す状態では、清掃チップ200は、フェルールFの2本のガイドピンPの先端部と接触し、2本のガイドピンPによって押圧されて弾性変形する。この状態は、清掃チップ200は弾性変形している状態であり、粘着層220は、2本のガイドピンPの先端部のみに接触している状態である。
次いで、作業者が力を加えて支持部330を押すと、図4Cに示すように、清掃チップ200(緩衝体210及び粘着層220)は、2本のガイドピンPによって刺衝され、2本のガイドピンPは緩衝体210の内部に入り込む。緩衝体210の硬度を適切な範囲にすることで、緩衝体210の弾性変形を解消して、2本のガイドピンPによって緩衝体210及び粘着層220を刺衝することができる。
次に、作業者が支持部330にさらに力を加えると、図4Dに示すように、清掃チップ200がフェルールFの端面まで到達する。このとき、2本のガイドピンPの接触によって弾性変形した箇所は、緩衝体210の弾性力により元の形状に戻る。緩衝体210が弾性力で元の直方体状の形状に戻ることで、粘着層220とフェルールFの端面との間に隙間が生ずることなく粘着層220をフェルールFの端面の全体に密着させることができる。フェルールFの端面に粘着層220を密着させることで、2本のガイドピンPの根本まで粘着層220を付着させることができ、フェルールFの端面の塵埃を粘着層220の粘着力で引き付けることができる、塵埃は、フェルールFの端面に静電気力などで付着している。2本のガイドピンPの周囲や2本のガイドピンPの外側に付着している塵埃であっても、粘着層220の粘着力によって除去することができる。
なお、図4Dの状態は、用具本体300の掛止部材360が、メス型のコネクタCの被掛止部材L(図5A参照)によって掛止された状態であり、図5Bに示す状態である。メス型のコネクタCに掛止することで、図4Dの状態を作業者によることなく再現できる。すなわち、作業者の力加減や癖や熟練度などによることなく常にフェルールFの端面の全体に粘着層220を密着させることができる。作業者によることなく粘着層220のフェルールFの端面への接触状態を一定にでき、作業者に左右されることなく塵埃を安定して除去することができる。
図4は、緩衝体210が2本のガイドピンPによって弾性変形して刺衝されていく過程を示すが、2本のガイドピンPによって緩衝体210を塑性変形させてもよい。図6は、緩衝体210が塑性変形する場合の例を示す図である。緩衝体210を弾性変形させて刺衝するか、塑性変形させて刺衝するかは、緩衝体210のショアA硬度などを適宜に定めればよい。
図6Aは図4Aと同じ状態である。図6Bに示すように、2本のガイドピンPが清掃チップ200(緩衝体210及び粘着層220)に接触して押圧されると、緩衝体210は、2本のガイドピンPによって塑性変形し、2本のガイドピンPとの接触の当初から刺衝が始まる。次いで、清掃チップ200を押し込むと、図6Cに示すように、さらに塑性変形が進行し、徐々に2本のガイドピンPは、緩衝体210に刺衝されていく。最終的には、図6Dに示すように、緩衝体210は塑性変形しながら、清掃チップ200はフェルールFの端面に到達する。このように、緩衝体210を塑性変形させる場合でも、2本のガイドピンPの根本まで清掃チップ200の粘着層220を付着させることができる。
<<他の態様1>>
上述した実施の形態では、2本のガイドピンPに対応する孔を緩衝体210及び粘着層220に形成せず、2本のガイドピンPの刺衝によって緩衝体210及び粘着層220が穿孔される場合を示した。このような例に限らず、2本のガイドピンPの太さや長さや位置に合せて事前に孔を形成した清掃チップ500(緩衝体510及び粘着層520)を用いてもよい。
この場合には、図7に示すように、清掃チップ500(緩衝体510及び粘着層520)を取り付ける過程では、清掃チップ500の弾性変形や、2本のガイドピンPによる刺衝などが生ずることなく、フェルールFの端面に粘着層520を密着させることができる。2本のガイドピンPに対応する孔を事前に清掃チップ500に形成することで、弾性変形の解消や刺衝しやすさなどを考慮する必要がなく、各種の材料を緩衝体510に用いることができる。
<<他の態様2>>
また、上述した実施の形態では、清掃チップ200が用具本体300と着脱可能に構成される例を示したが、清掃チップが用具本体などと一体に形成されていてもよい。構成を簡素にでき、使い捨てであることを明確にし、新しい清掃用具に交換することを意識させて常に清浄な清掃チップで清掃することができる。
<<実施例及び比較例>>
<粘着剤Aの調整>
粘着層220に用いる粘着剤Aとして次のものを使用した。
・弾性重合体 藤倉化成社製 LKG−2102 100重量部
・紫外線架橋樹脂 新中村化学工業社製 A−HD−N 1重量部
・重合開始剤 BASF社製 イルガキュア184 1重量部
この組成にて粘着層220を緩衝体210上に形成させた。粘着剤Aのゲル分率は95であった。
<粘着剤Bの調整>
粘着層220に用いる粘着剤Bとして、DIC社製(品名:FINETACK Exp.U14500)を使用した。これは、弾性重合体、紫外線架橋樹脂、重合開始剤があらかじめ混合されている。粘着剤Bのゲル分率は46であった。
実施例および比較例1〜6を表1のように作成した。
Figure 2017051759
上記の他に、比較例7としてNTT−AT社製 NEO CLEAN−M、比較例8としてフジクラ社製 MPO CLEANERを清掃用具として使用した。
上記実施例及び比較例について、MPOアダプタの清掃を行った際の評価を行った。アダプタ(メス)側の接続端面にガイドピンPが付いているものを使用した。評価項目はフェルールFの端面の、1)ガイドピンPの内側(たとえば図4Aの2つのガイドピンPの間)、2)ガイドピンPの外側(例えば図4AのガイドピンPとアダプタCの間)、3)ガイドピンPの周り(ガイドピンPの付け根付近)と、4)糊残り(フェルールFの端面またはガイドピンP)の4項目を行った。1)〜3)については、塵埃を除去できたものを「○」、完全には除去できなかったものを「△」、除去できなかったものを「×」とした。4)については、フェルールFの端面及びガイドピンPのいずれにも糊残りしなかったものを「○」、いずれかに糊残りがあったものを「△」、両方共糊残りしたものを「×」とした。評価結果は表2のとおりになった。
Figure 2017051759
このように、実施例1〜9は、いずれも、比較例1〜8に比べて良好な結果が得られた。
<<<<第2の実施の形態>>>>
上述した第1の実施の形態による清掃用具100では、清掃チップ200を取り付ける保持部320が略角筒状の形状を有し、保持部320の第1の開口322が略長方形状の形状を有する。このため、清掃用具100は、清掃チップ200を周回して支持することができる。また、清掃用具100は、可動体350を操作することで、保持部320に取り付けた清掃チップ200を清掃用具100から取り外す機構を有する。さらに、清掃用具100は、掛止部材360によってメス型のコネクタCに掛止される。
第2の実施の形態による清掃用具2100は、清掃用具100よりも簡素な構造を有するとともに、清掃チップ200の着脱を簡便にする。なお、清掃チップ200は、第2の実施の形態による清掃用具2100においても同様の構造及び機能を有し、同じ符号を付して説明する。
<<<清掃用具2100の構成>>>
図8は、第2の実施の形態による清掃用具2100の全体の構成を示す斜視図である。清掃用具2100は、保持部2400と掛止部2500と操作部2600とを有する。清掃用具2100は、全体的に略T字状の形状を有し、長尺な形状を有する。操作部2600は、長尺な形状を有し、清掃用具2100の長手方向LDに沿って延在する。保持部2400及び掛止部2500は、清掃用具2100の長手方向LDに対して略垂直な方向(清掃用具2100の短手方向SD)に沿って延在する。
なお、清掃用具2100の長手方向LDは、メス型のコネクタCに対して清掃用具2100を着脱する方向となる。すなわち、清掃用具2100の長手方向LDは、清掃用具2100をメス型のコネクタCに取り付けるときに、メス型のコネクタCのフェルールFの端面に対して垂直な方向となる。また、清掃用具2100の短手方向SDは、メス型のコネクタCのフェルールFの端面の長手方向となる。
後述するように、操作部2600は、長手方向LDに沿った端に第1の端部2620と第2の端部2630とを有する。操作部2600の第1の端部2620は、他の部材に連結されることなく、独立して存在する。操作部2600の第2の端部2630は、掛止部2500に連結される。
掛止部2500は、略直方体状の形状を有し、操作部2600の第2の端部2630が連結される面の反対側の面から突出するように保持部2400が形成される。第2の実施の形態では、保持部2400と掛止部2500と操作部2600とは一体に形成されて清掃用具2100が構成される。なお、保持部2400と掛止部2500と操作部2600とのうち、いずれかが着脱可能に構成されていてもよい。
操作部2600は、略円柱状の形状を有する。図8に示すように、操作部2600の軸心が、保持部2400及び掛止部2500の中心と一致するように、保持部2400と掛止部2500と操作部2600とは配置される。
上述したように、第2の実施の形態による清掃用具2100においても、第1の実施の形態と同様の清掃チップ200を用いる。図8に示すように、清掃チップ200の横方向の長さはHであり、縦方向の長さはVであり、奥行き方向の長さはDである。清掃チップ200の横方向の長さH及び縦方向の長さVは、メス型のコネクタCのフェルールFの端面の大きさなどに応じて適宜に定めればよい。また、清掃チップ200の奥行き方向の長さDは、後述する保持部2400の溝部2430の深さGD(長手方向LDに沿った溝部2430の長さ)よりも長く定められる。清掃チップ200を保持部2400に取り付けたときに、清掃チップ200が保持部2400から突出するようにできる(図9C参照)。清掃チップ200を突出させる長さは、清掃用具2100をメス型のコネクタCに取り付けたときに、清掃チップ200がメス型のコネクタCのフェルールFの端面を押圧する力や粘着層220の粘着力などによって定めることができる。
<<保持部2400>>
保持部2400は、清掃チップ200を保持する機能を有する。保持部2400は、断面が略U字状の溝構造を有する。保持部2400は、2つの溝壁部2410と溝底部2420とを有する。
<溝壁部2410>
2つの溝壁部2410は、略薄板状の形状を有する。溝底部2420は、略直方体状の形状を有する。2つの溝壁部2410は、溝底部2420に立設され、溝底部2420に対して略垂直に溝底部2420から離れるように延在する。図8に示すように、2つの溝壁部2410は、清掃用具2100の長手方向LDに沿って延在する。さらに、2つの溝壁部2410は、互いに離隔して略平行に配置され、清掃用具2100の短手方向SDに沿って延在する。
<溝底部2420>
溝底部2420は、2つの溝壁部2410に対して略垂直に配置される。2つの溝壁部2410及び溝底部2420によって、溝部2430が画定される。溝部2430の断面は、2つの溝壁部2410及び溝底部2420の配置により略U字状の形状を有する。溝部2430に清掃チップ200が配置される。
<清掃チップ200の取り付け>
2つの溝壁部2410及び溝底部2420は、長尺な形状を有する。2つの溝壁部2410及び溝底部2420の長手方向(清掃用具2100の短手方向SD)の長さは、清掃チップ200の横方向の長さH(清掃チップ200の長手方向の長さ)と略同じである。上述したように、清掃チップ200の横方向の長さHは、メス型のコネクタCのフェルールFの端面の大きさなどに応じて適宜に定めればよい。
上述したように、2つの溝壁部2410は、溝底部2420に立設されており、溝底部2420から最も離隔した位置に、先端辺2440を有する。2つの溝壁部2410は、互いに離隔しており、先端辺2440も離隔する。2つの先端辺2440によって挟まれる領域に保持開口部2450が形成される。保持開口部2450を介して、清掃チップ200を着脱することができる。
図9A〜図9Cは、図8に示す線C−C断面図であり、清掃チップ200を保持部2400に取り付ける過程を示す断面図である。図9Aは、清掃チップ200を保持部2400に近づける状態を示す断面図である。図9Bは、清掃チップ200を保持部2400にさらに近づけ、保持開口部2450を介して清掃チップ200を2つの溝壁部2410の間に押入した状態を示す断面図である。
2つの溝壁部2410は弾性変形可能に形成されており、図9Bに示すように、清掃チップ200が2つの溝壁部2410の間に押入されると、2つの溝壁部2410は弾性変形し(図9Bの矢印参照)、2つの溝壁部2410の間隔が一旦広がる。なお、2つの溝壁部2410(先端辺2440)の間隔は、2つの溝壁部2410が弾性変形していないときには、GWである(図9A参照)。2つの溝壁部2410の間隔GWは、清掃チップ200の縦方向の長さVよりも若干短い。
図9Cに示すように、清掃チップ200が溝底部2420に達するまで押入することができる。このようにして、清掃チップ200を2つの溝壁部2410の間に押入させて、保持部2400に取り付けることができる。
2つの溝壁部2410が弾性変形すると、溝壁部2410に弾性力(復元力)が生じ、2つの溝壁部2410は、元の形状に戻ろうとする(図9Cの矢印参照)。一方、清掃チップ200は、第1の実施の形態と同様のもので、緩衝体210は弾性を有する。このため、溝壁部2410の弾性力が緩衝体210に加えられると、緩衝体210も弾性変形する。緩衝体210が弾性変形すると、緩衝体210にも弾性力(復元力)が生じ、緩衝体210は、元の形状に戻ろうとする。上述したように、2つの溝壁部2410の間隔GWは、清掃チップ200の縦方向の長さVよりも若干短い。このため、2つの溝壁部2410に生ずる弾性力と、緩衝体210に生ずる弾性力とが作用しあって、清掃チップ200は、2つの溝壁部2410によって挟持されて、保持部2400に保持される。
さらに、図9A〜図9Cに示すように、2つの溝壁部2410の各々には、溝部2430を挟んで互いに向かい合う面に複数の突条2460が形成されている。複数の突条2460は、互いに平行にかつ溝壁部2410から突出するように形成されている。複数の突条2460は、溝壁部2410の長手方向(図8に示す短手方向SD)に沿って形成されている。2つの溝壁部2410の間に清掃チップ200が配置されると、突条2460は、清掃チップ200の緩衝体210に咬み込み、清掃チップ200は、突条2460によって咬んだ状態で止められる(咬止される)。
このように、清掃チップ200は、2つの溝壁部2410による挟持と、突条2460による咬止とによって、保持部2400に安定して保持される。
上述したように、清掃チップ200の奥行き方向の長さDは、保持部2400の溝部2430の深さGDよりも長い。清掃チップ200を保持部2400に取り付けたときに、清掃チップ200は、保持部2400の先端辺2440から突出する(図9C参照)。
特に、清掃チップ200の奥行き方向の長さDと、保持部2400の溝部2430の深さGDとの関係は、保持部2400の先端辺2440から突出する清掃チップ200の長さが、清掃チップ200の奥行き方向の長さDの半分未満であるのが好ましい。すなわち、D−GD<D/2を満たすのが好ましい。このようにすることで、緩衝体210の弾性力を十分に生じさせ、清掃用具2100をメス型のコネクタCに取り付けたときに、フェルールFの端面の全面に亘って粘着層220を密着させることができる。
さらに、保持部2400の先端辺2440から突出する清掃チップ200の長さが、清掃チップ200の奥行き方向の長さDの20分の1より長いのが好ましい。このようにすることで、保持部2400の先端辺2440から少なくとも粘着層220を突出させ、清掃用具2100をメス型のコネクタCに取り付けたときに、フェルールFの端面に粘着層220を接触させることができる。
また、上述した例では、2つの溝壁部2410の各々に複数の突条2460が形成されている場合を示したが、突条ではなく1個以上の突起でもよい。例えば、円錐状や三角錐状の形状の突起にすることができる。突条や突起は、このような形状や数によることなく、緩衝体210を保持できるものであればよい。
<清掃チップ200の取り外し>
上述したように、2つの溝壁部2410は、略薄板状の形状を有し、溝底部2420に立設され、互いに離隔して略平行に配置される。このため、2つの溝壁部2410の長手方向に沿った両端の各々に位置する2つの側面2470は、閉塞されておらず開放されている。すなわち、2つの側面2470には、断面が略U字状の側部間隙2480が形成される(図8参照)。
清掃チップ200が保持部2400に取り付けられたときには、側部間隙2480に清掃チップ200の側面が位置づけられ、側部間隙2480から緩衝体210が露出する。このため、清掃チップ200を保持部2400から取り外すときには、側部間隙2480で露出している清掃チップ200の緩衝体210の側面を、ピンなどの取出し用補助具を使って引っ掛け、溝部2430から清掃チップ200を引き摺り出すことで、清掃チップ200を保持部2400から容易に取り外すことができる。このように、清掃チップ200を保持部2400から取り外すときには、側部間隙2480を利用することができる。
<係合凸部2490>
保持部2400の長手方向(図8に示す短手方向SD)に沿った両端の各々に位置する2つの側面2470には、係合凸部2490が、保持部2400と一体になって形成されている。係合凸部2490は、清掃用具2100の長手方向LDに対して略垂直方向に沿って形成されている。
係合凸部2490は、略三角柱状の形状を有し、2つの斜面2492A及び斜面2492Bを有する。係合凸部2490は、2つの斜面2492Aと斜面2492Bとの境界に境界辺2494を有する(図8、図10及び図11参照)。境界辺2494は、係合凸部2490において、側面2470から最も離隔した辺である。すなわち、係合凸部2490は、境界辺2494が側面2470から最も突出するように溝底部2420の側面2470に形成されている。
係合凸部2490は、後述する係合開口部2520に隣接して形成される。係合凸部2490は、側面2470から突出して形成されており、2つの斜面2492Aと斜面2492Bによって係合開口部2520の一部を干渉するように係合凸部2490が配置される。
<掛止部2500>
図8に示すように、保持部2400は、清掃用具2100の長手方向LDに沿って掛止部2500から突出するように設けられている。なお、第2の実施の形態では、保持部2400は、掛止部2500と一体に形成されているが、保持部2400を着脱可能に構成してもよい。着脱可能にすることで、メス型のコネクタCの開口部Nの形状及び大きさや、清掃チップ200の形状及び大きさなどに対応させて、適宜に適切な保持部2400を選択して交換することができる。
掛止部2500は、略直方体状の形状を有する。掛止部2500の長手方向(図8に示す短手方向SD)に沿った両端の各々に位置する2つの側面2470には、係合溝部2510が形成されている。係合溝部2510は、清掃用具2100の長手方向LDに沿って形成され、断面が略U字状の形状を有する。係合溝部2510は、係合開口部2520及び係合終端部2530を有する。係合開口部2520は、保持部2400側に位置し、係合終端部2530は、操作部2600側に位置する。
後述するように、係合開口部2520は、メス型のコネクタCの係合突起Eを係合溝部2510(図10、図11及び図12参照)に収容するための開口である。係合溝部2510は、メス型のコネクタCの係合突起Eを、係合開口部2520から係合終端部2530まで案内するための溝である。係合終端部2530は、メス型のコネクタCの係合突起Eを係止するための壁面である。すなわち、メス型のコネクタCの係合突起Eは、係合開口部2520を介して係合溝部2510に進入し、係合溝部2510によって案内されて係合終端部2530により係止される。
上述したように、係合開口部2520に隣接して係合凸部2490が位置づけられており、清掃用具2100がメス型のコネクタCに取り付けられたときには、メス型のコネクタCの係合突起Eは、係合溝部2510に収納され、係合凸部2490と係合終端部2530との双方に係合し、安定して清掃用具2100の掛止状態が維持される。
<操作部2600>
図8に示すように、保持部2400とは反対の方向に向かって掛止部2500から突出して操作部2600が設けられている。操作部2600は、長尺な略円柱状の形状を有する。操作部2600は、略一定の直径を有する。操作部2600の直径(太さ)及び長手方向の長さは、人間の指で握持しやすいものを適宜に決めればよい。また、操作部2600の形状は、略円柱状である必要はなく、人間の指で握持しやすい形状であればよい。
操作部2600は、長手方向の中程には、滑り止め2610が形成されている。滑り止め2610は、略環状の形状を有し、操作部2600を周回する複数の環状部からなる。環状部は、滑り止め2610の太さよりも若干太く形成されている。滑り止め2610は、環状の形状である必要はなく、滑りにくくできるものであればよく、人間の指との間で接触面積を増やしたり、抵抗力を高めたりするものであればよい。例えば、凹凸形状を形成したり、ゴムなどの樹脂を設けたりすればよい。
<<<清掃用具2100の取り付け>>>
図10A及び図10B、図11A及び図11B並びに図12A〜図12Dは、清掃用具2100をメス型コネクタCに取り付ける過程を示す図である。図10A、図10B、図11A及び図11Bは、図8に示した線A−A断面図である。図12A〜図12Dは、図10A、図10B、図11A及び図11Bに示した線B−B断面図である。
<突出片L及び係合突起E>
図10A、図10B、図11A及び図11Bに示すように、メス型コネクタCには、オス型コネクタ(図示せず)が配置される領域CA(以下、オス型コネクタ配置領域CAと称する。)を挟むように、オス型コネクタの着脱方向に沿って、2つの突出片Lが互いに離隔して形成されている。なお、第2の実施の形態では、オス型コネクタ配置領域CAには、保持部2400及び掛止部2500が配置される。
2つの突出片Lは、オス型コネクタの着脱方向に沿って、長尺な形状を有する。2つの突出片Lは、弾性変形可能な樹脂などの材料で構成されている。2つの突出片Lは、弾性変形により、互いに離れたり近づいたりするように変位できる。
2つの突出片Lの端部には、突出する部分が互いに向かい合うように、係合突起Eが形成されている。図10A、図10B、図11A及び図11Bに示すように、係合突起Eは、断面形状が台形に近い多角形の形状を有する。係合突起Eは、主に、先端面ETと前斜面FSと中間面MSと後斜面RSとを有する。
先端面ETは、突出片Lの先端に位置する面で、突出片Lの長手方向に対して略垂直方向に沿って形成されている。前斜面FS及び後斜面RSは、突出片Lの長手方向に対して斜め方向に形成された面である。前斜面FS及び後斜面RSの傾きが、突出片Lの長手方向に対して互いに逆向きになっている。中間面MSは、前斜面FSと後斜面RSとの間に配置された面で、突出片Lの長手方向に沿って形成されている。
図11Bに示すように、オス型コネクタ配置領域CAには、清掃用具2100の保持部2400と掛止部2500とが配置される。すなわち、2つの突出片Lの間に、清掃用具2100の保持部2400と掛止部2500とが配置される。
<清掃用具2100の挿入前>
図10A及び図12Aは、清掃用具2100をメス型コネクタCに近づけている過程を示す図である。清掃用具2100の保持部2400には、清掃チップ200が予め取り付けられており、清掃チップ200の粘着層220がメス型のコネクタCのフェルールFと向かい合うように、清掃用具2100はメス型コネクタCに近づけられる。この状態では、清掃用具2100のいずれも部材もメス型コネクタCの部材と接触していない。
<係合凸部2490の境界辺2494通過前>
図10B及び図12Bは、清掃用具2100がメス型コネクタCにある程度挿入された状態を示す図である。
清掃チップ200の粘着層220がメス型のコネクタCのフェルールFと向かい合う状態を維持しつつ清掃用具2100をメス型コネクタCに挿入する。さらに、清掃用具2100をフェルールFに向かって進入させていくと、係合突起Eの前斜面FSが、まず、係合凸部2490の斜面2492Aと接触する。
さらに、清掃用具2100をフェルールFに向かって進入させると、係合突起Eが係合凸部2490の斜面2492Aによって押圧され、2つの突出片Lが弾性変形し、係合突起Eが互いに離れるように変位する。図10B及び図12Bに示す状態は、係合突起Eが斜面2492Aによって押圧され、2つの突出片Lが弾性変形することで、係合突起Eが互いに離れた状態を示す図である。
図10B及び図12Bに示す状態では、まだ、係合突起Eの前斜面FSが境界辺2494と接触している状態である。係合突起Eの中間面MSは、境界辺2494を通過していない。
<係合凸部2490の境界辺2494通過後>
図11A及び図12Cは、清掃用具2100をメス型コネクタCのフェルールFに向かって近づけている過程を示す図である。
さらに、清掃用具2100をフェルールFに向かって進入させると、係合突起Eの中間面MSが境界辺2494を通過し、その後、係合凸部2490の後斜面RSが斜面2492Bと接触する。この状態は、係合突起Eが係合凸部2490の斜面2492Bによって押圧され、2つの突出片Lが弾性変形し、係合突起Eが互いに離れるように変位する。図11A及び図12Cに示す状態は、係合突起Eが斜面2492Bによって押圧され、2つの突出片Lが弾性変形することで、係合突起Eが互いに離れた状態を示す図である。
さらに、図11A及び図12Cに示すように、清掃チップ200(緩衝体210及び粘着層220)は、メス型のコネクタCのフェルールFの2本のガイドピンPによって刺衝され、2本のガイドピンPが緩衝体210の内部に入り込んだ状態となる。
<係合状態の完了>
図11B及び図12Dは、清掃用具2100の清掃チップ200の粘着層220が、メス型コネクタCのフェルールFに接触した状態を示す図である。
清掃用具2100をフェルールFに向かってさらに進入させると、2本のガイドピンPによる刺衝が進行するとともに、最終的には、コネクタCのフェルールFに清掃チップ200の粘着層220が接触する。
また、係合突起Eの中間面MSは、斜面2492Bを通過して、係合突起Eは、係合溝部2510に収納される。係合突起Eの先端面ETは、係合溝部2510の係合終端部2530によって係止される。また、係合突起Eの後斜面RSは、係合凸部2490の斜面2492Bによって係止される。このように、係合突起Eは、係合凸部2490と係合終端部2530との双方の係止によって係合溝部2510に保持される。このように、係合突起Eを係合溝部2510に保持することによって、清掃用具2100をメス型のコネクタCに対して一定の位置に位置づけることができる。
清掃用具2100がメス型のコネクタCに対して位置づけられる一定の位置は、粘着層220が、2本のガイドピンPの根本まで到達できる位置である。清掃用具2100をメス型のコネクタCに対して一定の位置に位置づけることで、粘着層220をフェルールFの端面に対して一定の力で押圧するだけでなく、粘着層220とフェルールFの端面との間に隙間が生ずることなく粘着層220をフェルールFの端面の全体に密着させることができる。
このように、2本のガイドピンPの根本まで粘着層220を到達させることで、フェルールFの端面の全面の塵埃を粘着層220の粘着力で引き付けることができる、塵埃は、フェルールFの端面に静電気力などで付着している。2本のガイドピンPの周囲や2本のガイドピンPの外側に付着している塵埃であっても、粘着層220の粘着力によって除去することができる。
さらに、係合凸部2490と係合終端部2530との双方に係合突起Eを係止させることで、フェルールFの端面の全面に亘って粘着層220の粘着力を一定に加えることができ、作業者の力加減や癖や熟練度などによることなく常にフェルールFの端面の全体に亘って粘着層220を密着させることができる。作業者によることなく粘着層220のフェルールFの端面への接触状態を一定にでき、塵埃を安定して除去することができる。
清掃用具2100をメス型のコネクタCから取り外すときには、清掃用具2100に力を加え、係合突起Eが係合溝部2510から離隔し係合凸部2490の境界辺2494を乗り越えるようにする。例えば、清掃用具2100の移動方向に対して、斜め方向の力を清掃用具2100に加えることで、突出片Lを変位させ、係合突起Eと係合溝部2510との係合を解除しやすくできる。
<<<第3の実施の形態>>>
第2の実施の形態の清掃用具2100では、保持部2400の保持開口部2450の形状は略長方形で、2つの溝壁部2410を保持開口部2450の長辺に沿って形成する例を示した。溝壁部は、これに限られず、溝壁部を保持開口部の短辺に沿って形成してもよい。
図13Aは、第3の実施の形態による清掃用具3100の全体の構成を示す斜視図である。清掃用具3100の保持部3400の構造は、第2の実施の形態の清掃用具2100の保持部2400の構造と異なる。なお、第3の実施の形態において、第2の実施の形態の清掃用具2100と同様の構造及び機能を有する部材については、同じ符号を付した。
<<保持部3400>>
保持部3400は、保持部2400と同様に、清掃チップ200を保持する機能を有する。保持部3400は、断面が略U字状の溝構造を有する。保持部3400は、2つの溝壁部3410と溝底部3420とを有する。保持部3400の保持開口部3450の形状は略長方形である。
<溝壁部3410>
図13Aに示すように、2つの溝壁部3410は、略長方形の形状を有する保持開口部3450の短辺に沿って形成されている。
2つの溝壁部3410は、略薄板状の形状を有する。2つの溝壁部3410は、溝底部3420に立設され、溝底部3420に対して略垂直に溝底部3420から離れるように延在する。すなわち、2つの溝壁部3410は、清掃用具3100の長手方向LDに沿って延在する。さらに、2つの溝壁部3410は、互いに離隔して向かい合い、略平行に配置され、保持開口部3450の短辺に沿って延在する。
2つの溝壁部3410及び溝底部3420によって形成される間隙により、溝部3430が形成される。2つの溝壁部3410は、溝底部3420に立設されており、溝底部3420から最も離隔した位置に、先端辺3440を有する。2つの溝壁部3410の先端辺3440の間の領域に保持開口部3450が形成される。保持開口部3450を介して、清掃チップ200を着脱することができる。
上述したように、2つの溝壁部3410は、保持開口部3450の短辺に形成されている。このため、2つの溝壁部3410の間隔を広くでき、保持開口部3450の長辺側を開放することができる。このため、清掃チップ200が保持開口部3450の長辺側に露出する部分を広くでき、清掃チップ200の着脱の操作を容易にすることができる。
第1の実施の形態で説明したように、メス型のコネクタCでは、2本のガイドピンPがフェルールFから突出するように設けられている。このため、清掃用具3100をメス型のコネクタCに取り付けたときに、2つの溝壁部3410が、ガイドピンPの妨げにならないように、2つの溝壁部3410の厚さを定めればよい。
また、図13Bに示すように、溝壁部3410の形状を、ガイドピンPを回避するような形状にしてもよい。図13Bは、保持部3400を示す正面図である。ガイドピンPを中心軸にした略半円柱状の領域を、溝壁部3410が形成されない非形成領域にすることで、清掃用具3100をメス型のコネクタCに取り付けるときに、溝壁部3410がガイドピンPと干渉することを防止できる。非形成領域の形状は、溝壁部3410の厚さや非形成領域の大きさに合わせて適宜に定めればよい。
<<<第4の実施の形態>>>
また、第1の実施の形態と同様に、清掃チップ200を周回して支持するようにしてもよい。四方向に形成された壁面によって清掃チップ200を周回して支持するので、清掃チップ200を安定して保持することができる。
図14Aは、第4の実施の形態による清掃用具4100の全体の構成を示す斜視図である。清掃用具4100は、保持部4400の構造が、第2の実施の形態の清掃用具2100の保持部2400や、第3の実施の形態の清掃用具3100の保持部3400と異なる。なお、第4の実施の形態において、第2の実施の形態の清掃用具2100及び第3の実施の形態の清掃用具3100と同様の構造及び機能を有する部材については、同じ符号を付した。
<<保持部4400>>
保持部4400は、保持部2400や保持部3400と同様に、清掃チップ200を保持する機能を有する。保持部4400は、4つの側壁部4410と溝底部4420とを有し、4つの側壁部4410は、略角筒状の形状を有する。保持部4400の保持開口部4450の形状は略長方形である。
<側壁部4410>
図14Aに示すように、4つの側壁部4410は略角筒状の形状を有し、略長方形の形状を有する保持開口部4450に沿って形成されている。
4つの側壁部4410は、略薄板状の形状を有する。4つの側壁部4410は、溝底部4420に立設され、溝底部4420に対して略垂直に溝底部4420から離れるように延在する。
4つの側壁部4410によって形成される間隙により、溝部4430が形成される。4つの側壁部4410は、溝底部4420に立設されており、溝底部4420から最も離隔した位置に、先端辺4440を有する。4つの側壁部4410の先端辺4440の間の領域に保持開口部4450が形成される。保持開口部4450を介して、清掃チップ200を着脱することができる。
上述したように、4つの側壁部4410によって、清掃チップ200を周回して支持するので、清掃チップ200を安定して保持することができる。
なお、2本のガイドピンPがフェルールFから突出するように設けられている。このため、側壁部4410は、ガイドピンPの妨げにならないように、側壁部4410の厚さを定めればよい。
また、図14Bに示すように、側壁部4410の形状を、ガイドピンPを回避するような形状にしてもよい。図14Bは、保持部4400を示す正面図である。ガイドピンPを中心軸にした略半円柱状の領域を、側壁部4410が形成されない非形成領域にすることで、清掃用具4100をメス型のコネクタCに取り付けるときに、側壁部4410がガイドピンPと干渉することを防止できる。非形成領域の形状は、側壁部4410の厚さや非形成領域の大きさに合わせて適宜に定めればよい。
<<<第5の実施の形態>>>
上述した例では、清掃チップ200の長辺又は短辺の少なくとも一方の全体を挟持するものであったが、清掃チップ200を保持できれば、清掃チップ200の長辺又は短辺の少なくとも一部分を挟持するものでもよい。
図15は、第5の実施の形態による清掃用具5100の全体の構成を示す斜視図である。図15に示すように、清掃用具5100の保持部5400の溝壁部5410が、第2の実施の形態の清掃用具2100の保持部2400の溝壁部2410よりも短く形成されている。なお、第5実施の形態において、第2の実施の形態の清掃用具2100と同様の構造及び機能を有する部材については、同じ符号を付した。
2つの溝壁部5410及び溝底部5420によって形成される間隙により、溝部5430が形成される。2つの溝壁部5410は、溝底部5420に立設されており、溝底部5420から最も離隔した位置に、先端辺5440を有する。2つの溝壁部5410の先端辺5440の間の領域に保持開口部5450が形成される。保持開口部5450を介して、清掃チップ200を着脱することができる。
保持部5400の材料や、溝壁部5410の厚さなどを適宜に選択することで、清掃チップ200の挟持に要する弾性力を生じさせればよい。
同様に、清掃チップ200の短辺の一部を挟持する構造にしたり、清掃チップ200の長辺の一部と短辺の一部との双方を挟持する構造にしたりすることができる(図示せず)。どちらの場合も、保持部5400の材料や、溝壁部5410の厚さなどを適宜に選択して、清掃チップ200の挟持に要する弾性力を生じさせればよい。
<<<第2の実施の形態〜第5の実施の形態の概要>>>
<第8の実施態様>
本発明の第8の実施態様によれば、
緩衝体(例えば、清掃チップ200の緩衝体210など)と前記緩衝体に設けられた粘着体(例えば、清掃チップ200の粘着層220など)と、
少なくとも1対の保持片(例えば、溝壁部2410など)を有し、前記少なくとも1対の保持片は、間隙(例えば、溝部2430、3430、4430、5430など)を挟んで互いに向かい合い、前記少なくとも1対の保持片は、前記間隙に配置された前記緩衝体を着脱可能に保持する、保持部(例えば、保持部2400、3400、4400、5400など)と、を備え、
ガイドピン(例えば、後述するガイドピンPなど)が突設されたコネクタ(例えば、後述するコネクタCなど)の接続端面(例えば、後述するフェルールFの端面など)に向かって押圧された場合に、前記ガイドピンを前記粘着体を介して前記緩衝体に進入させるコネクタの清掃用具が提供される。
コネクタの清掃用具は、緩衝体と、緩衝体に設けられた粘着体とを備える。コネクタの接続端面にはガイドピンが突設されており、コネクタの接続端面に向かって押圧された場合に、ガイドピンを粘着体を介して緩衝体に進入させる。
さらに、コネクタの清掃用具は、保持部を備える。保持部は、少なくとも1対の保持片を有する。少なくとも1対の保持片は、間隙を挟んで互いに向かい合う。間隙には、緩衝体が配置される。少なくとも1対の保持片は、間隙に配置された緩衝体を着脱可能に保持する。1対の保持片は、緩衝体を着脱可能に保持できればよく、少なくとも1対の保持片の形状や大きさによることなく、緩衝体の少なくとも一部と接触して保持できればよい。
緩衝体には、粘着体が設けられている。緩衝体が、1対の保持片によって保持されたときには、粘着体が保持部から離れる方向に向かうように配置される。特に、粘着体が保持部から最も離れた位置に配置されるのが好ましい。具体的には、粘着体と緩衝体の一部とが、保持部から離れる方向に向かって突出するのが好ましい。粘着体と緩衝体の一部とを保持部から突出させることで、コネクタの接続端面に粘着体を密着させることができる。特に、保持部から一部が突出する緩衝体を、粘着体を介してコネクタの接続端面に押圧することで、緩衝体を弾性変形させ、緩衝体の弾性力を利用することで、粘着体のコネクタの接続端面への密着度を高め、コネクタの接続端面の全体に亘って粘着体を密着させることができる。
上述したように、保持部は少なくとも1対の保持片を有する。すなわち、保持部は、複数対の保持片を有していてもよい。緩衝体を着脱可能に保持できれば、対の数は、問わない。複数対の保持片を有する場合には、隣り合う対の保持片が互いに離隔するように並べて配置されても、隣り合う対の保持片が互いに接触するように並べて配置されてもよい。隣り合う対の保持片が、互いに離隔するように配置された場合には、その隙間を利用することで、緩衝体(清掃チップ200)の着脱を容易にすることができる。また、隣り合う対の保持片が、互いに接触するように配置された場合には、緩衝体(清掃チップ200)と接触できる面積を増やすことができ、緩衝体(清掃チップ200)を安定して保持することができる。
このように、少なくとも1対の保持片によって、緩衝体を着脱可能に保持することで、緩衝体の交換作業を容易にでき、作業の効率を高めることができる。また、コネクタの清掃用具を継続的に使用するにつれ、粘着体の粘着力が低下した場合であっても、直ちに、緩衝体を交換することができ、粘着力の高い粘着体で接続端面を清掃することで、接続端面を常に清浄に保つことができる。
保持部は、少なくとも1対の保持片を有し、少なくとも1対の保持片は、緩衝体の少なくとも一部と接触して保持できればよく、保持部は、緩衝体と接触しない領域を有していてもよい。
すなわち、保持部(例えば、保持部2400、3400、4400、5400など)は、
少なくとも1対の保持片(例えば、溝壁部2410など)であって、前記1対の保持片は、間隙(例えば、溝部2430、3430、4430、5430など)を挟んで互いに向かい合い、前記1対の保持片は、前記間隙に配置された前記緩衝体を着脱可能に保持する少なくとも1対の保持片と、
前記少なくとも1対の保持片に接続されかつ緩衝体と非接触となる非接触領域(例えば、側部間隙2480など)と、を有する。
このような構成にすることで、緩衝体が、保持片によって保持された状態となっても、非接触領域(例えば、側部間隙2480など)は、緩衝体と接触することがなく、非接触領域では、緩衝体が露出し開放状態となる。このように、保持片によって緩衝体が保持されている状態であっても、緩衝体の一部は、非接触領域で保持部から露出する。このため、ピンなどの取出し用の補助具を、非接触領域で緩衝体に接触させやすくでき、緩衝体(例えば、清掃チップ200など)を取り外す作業を容易にすることができる。
清掃チップ200は、一般に、使い捨てや再利用として取り扱われるが、いずれの場合であっても、清掃チップ200の緩衝体に設けられた粘着体の粘着力が弱くなったときには、清掃チップ200を交換する必要がある。上述したように、保持部に非接触領域を形成することで、ピンなどの取出し用の補助具を用いて清掃チップ200の交換作業を容易にすることができる。
非接触領域は、側部間隙2480などのように略U字状の形状を有するものでもよい(図8参照)。すなわち、非接触領域は、長尺な形状を有する開口で、長尺な開口の一端が開放され、他端が閉塞されているような形状の開口にすることができる。一端を開放することで、清掃チップ200を取り出しやすくできるとともに、他端を閉塞することで、緩衝体との接触状態を維持することができる。
また、非接触領域となる開口は、開放された端部を有しない形状、例えば、円形や楕円や多角形状などの閉じた輪郭を有する形状であっても、開口から緩衝体の表面が露出するものであればよい。開放された端部を有しないので、保持部の全体が連結し、保持部の剛性を高めることができ、緩衝体を安定して保持しつつ、清掃チップ200の取り出しを容易にすることができる。
さらにまた、上述したように、複数対の保持片を有する場合に、隣り合う対の保持片が互いに離隔するように並べて配置することもできる。各々の対の保持片は、緩衝体の少なくとも一部と接触して保持できればよい。
すなわち、保持部は、
複数対の保持片(例えば、溝壁部2410など)であって、隣り合う対の保持片が互いに離隔して配置され、各々の対の保持片は、間隙(例えば、溝部2430、3430、4430、5430など)を挟んで互いに向かい合い、前記各々の対の保持片は、前記間隙に配置された前記緩衝体を着脱可能に保持する、複数対の保持片と、
隣り合う対の保持片の間に形成され、緩衝体と非接触となる非接触領域部と、を有する。
このような構成にすることで、緩衝体が、全ての複数対の保持片によって保持された状態となっても、非接触領域は、緩衝体と接触することがなく、非接触領域では、緩衝体が、隣り合う対の保持片の間から露出し開放状態となる。このように、複数対の保持片によって緩衝体が保持されている状態であっても、緩衝体の一部は、非接触領域で露出する。このため、ピンなどの取出し用の補助具を、非接触領域で緩衝体に接触させやすくでき、緩衝体(例えば、清掃チップ200など)を取り外す作業を容易にすることができる。
<第9の実施態様>
本発明の第9の実施態様は、本発明の第8の実施態様において、
前記接続端面を挟んで設けられた突出片(例えば、メス型のコネクタCの突出片Lなど)を収納するための係合溝(例えば、係合溝部2510など)をさらに備える。
このように、突出片は、係合溝に収納されるので、コネクタの清掃用具を一定の経路でコネクタに案内することができる。
<第10の実施態様>
本発明の第10の実施態様は、本発明の第9の実施態様において、
前記突出片の端部に設けられた係合突起(例えば、メス型のコネクタCの係合突起Eなど)を係止するための係合凸部(例えば、係合凸部2490など)と係合終端部(例えば、係合終端部2530)とを、前記係合溝に隣接してさらに備える。
係合突起は、係合凸部と係合終端部とによって係止されるので、コネクタの清掃用具をコネクタに一定の位置に配置でき、粘着体を接続端面に一定の力で押圧し、粘着体を接続端面の全体に密着させることができる。
<第11の実施態様>
本発明の第11の実施態様は、本発明の第8の実施態様において、
前記保持部は、互いに向かい合って形成され、前記緩衝体を押圧して保持する保持部(例えば、突条2460)をさらに備える。
保持部によって、緩衝体を保持部に安定して保持させることができる。
100 清掃用具
200 清掃チップ
210 緩衝体
220 粘着層(粘着体)
300 用具本体
310 収納体
320 保持部(保持部材)
330 支持部
340 貫通孔
360 掛止部材
350 可動体
2100、3100、4100、5100 清掃用具
2400、3400、4400、5400 保持部
2410、3410、5410 溝壁部
4410 側壁部
2430 溝部
2510 係合溝部
2490 係合凸部
2530 係合終端部
2460 突条
C メス型のコネクタ
F フェルール
P ガイドピン
N 開口部
L 突出片
E 係合突起
<<参考例>>
<粘着剤Aの調整>
粘着層220に用いる粘着剤Aとして次のものを使用した。
・弾性重合体 藤倉化成社製 LKG−2102 100重量部
・紫外線架橋樹脂 新中村化学工業社製 A−HD−N 1重量部
・重合開始剤 BASF社製 イルガキュア184 1重量部
この組成にて粘着層220を緩衝体210上に形成させた。粘着剤Aのゲル分率は95であった。
参考例1〜15を表1のように作成した。
Figure 2017051759
上記の他に、参考例16としてNTT−AT社製 NEO CLEAN−M、参考例17としてフジクラ社製 MPO CLEANERを清掃用具として使用した。
上記参考例について、MPOアダプタの清掃を行った際の評価を行った。アダプタ(メス)側の接続端面にガイドピンPが付いているものを使用した。評価項目はフェルールFの端面の、1)ガイドピンPの内側(たとえば図4Aの2つのガイドピンPの間)、2)ガイドピンPの外側(例えば図4AのガイドピンPとアダプタCの間)、3)ガイドピンPの周り(ガイドピンPの付け根付近)と、4)糊残り(フェルールFの端面またはガイドピンP)の4項目を行った。1)〜3)については、塵埃を除去できたものを「○」、完全には除去できなかったものを「△」、除去できなかったものを「×」とした。4)については、フェルールFの端面及びガイドピンPのいずれにも糊残りしなかったものを「○」、いずれかに糊残りがあったものを「△」、両方共糊残りしたものを「×」とした。評価結果は表2のとおりになった。
Figure 2017051759
このように、参考例1〜9は、いずれも、参考1017に比べて良好な結果が得られた。

Claims (7)

  1. 緩衝体と前記緩衝体に設けられた粘着体とを備え、
    ガイドピンが突設されたコネクタの接続端面に向かって押圧された場合に、前記ガイドピンを前記粘着体を介して前記緩衝体に進入させるコネクタの清掃用具。
  2. 前記接続端面は、開口部を有する収容体に収容され、
    前記開口部から挿入されて前記接続端面に向かって前記緩衝体及び前記粘着体が移動可能な請求項1に記載のコネクタの清掃用具。
  3. 前記接続端面は、光ファイバーを接続するための端面である請求項1又は2に記載のコネクタの清掃用具。
  4. 前記緩衝体及び前記粘着体を着脱可能に保持する保持部材をさらに備える請求項1ないし3のいずれかに記載のコネクタの清掃用具。
  5. 前記緩衝体及び前記粘着体を一体に保持する保持部材をさらに備える請求項1ないし3のいずれかに記載のコネクタの清掃用具。
  6. 前記収容体に掛止可能な掛止部材であって、前記収容体に掛止されたときに前記粘着体が前記接続端面に接触する状態を保持する掛止部材をさらに備える請求項2に記載のコネクタの清掃用具。
  7. 前記緩衝体は、ショアA硬度が10〜80である請求項1ないし6のいずれかに記載のコネクタの清掃用具。
JP2017541530A 2015-09-25 2016-09-14 コネクタの清掃用具 Pending JPWO2017051759A1 (ja)

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