JP2004066074A - 光コネクタ用清掃具 - Google Patents
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Abstract
【課題】コネクタの接合端面の拭き取りずらい部分の汚れや嵌合ピンの周面の汚れを簡単かつ短時間で行う。
【解決手段】光コネクタ清掃具4は、把持部3cと把持部3cに被覆されていない清掃部1bとによって形成されている。清掃部1bは1デニール以下の多数の合成繊維の繊維束を折り返して形成されており、先端部にループ部1cが設けられている。ループ部1cをコネクタ6の嵌合ピン64に係入し嵌合ピン64を回転中心として光コネクタ清掃具4を回転させることにより、嵌合ピン64を清掃する。
【選択図】 図4
【解決手段】光コネクタ清掃具4は、把持部3cと把持部3cに被覆されていない清掃部1bとによって形成されている。清掃部1bは1デニール以下の多数の合成繊維の繊維束を折り返して形成されており、先端部にループ部1cが設けられている。ループ部1cをコネクタ6の嵌合ピン64に係入し嵌合ピン64を回転中心として光コネクタ清掃具4を回転させることにより、嵌合ピン64を清掃する。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、整列用嵌合ピンを備えた光コネクタの接合面および整列用嵌合ピンを清掃する光コネクタ用清掃具に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、光ファイバ間を接続する光コネクタにおいては、互いの接合部における無塵性や清浄性がきわめて重要な要素になってきている。特に、2W級のハイパワーレーザの使用要求が高まるにしたがって、清掃の重要性が益々高まっている。従来においては、図5に示すように、細い心棒81の先端部に清掃布82を被せた綿棒型清掃具8を用いて光コネクタ6の接合端面61およびファイバ62,62のフェルール端面を清掃していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
通常、MT、MPO、MT−RJ、MPXと呼ばれているMT形光コネクタのフェールールを主部品としたコネクタ間の接続に際しては、嵌合ピン64,64を必要としている。特に、MPX形光コネクタは、受側のコネクタ端面の嵌合ピンは固定式であるため、嵌合ピン64,64間に充分な清掃スペースができない。したがって、上述した従来の綿棒型清掃具8では、接合端面62の清掃が充分にできず、かつ整列に重要な嵌合ピン64の周面を清掃する機能を有していなかった。また、MT形光コネクタの場合には、接続の際に屈折率整合材であるジェル材を接合端面62に塗布する必要があり、この屈折率整合材に塵埃が取り込まれてしまった場合には、これを拭き取ることはきわめて困難であった。また、屈折率整合材が整合ピンに付着することもあり、この場合にも上述したように綿棒型清掃具8によって拭き取ることが難しかった。さらに、MT、MPO、MT−RJ、MPXと呼ばれる光コネクタは、アダプタを用いて装置の裏面やプリントボードに実装する要求が増加してきている。この場合には、光コネクタの接合端面がアダプタの端面から10mm以上内側に位置付けられているので、従来の綿棒型清掃具によって、接合端面や嵌合ピンの清掃を完全に行うことは不可能であった。
【0004】
本発明は上記した従来の問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、コネクタの接合端面の拭き取りずらい部分の汚れや嵌合ピンの周面の汚れを簡単かつ短時間で行うことができる光コネクタ用清掃具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1に係る発明は、嵌合ピンを備えた光コネクタを清掃する光コネクタ用清掃具であって、1デニール以下の合成繊維によって形成した繊維束に清掃用の折り返し部を設け、繊維束のうち清掃用の折り返し部以外の部位を樹脂で被覆し、この被覆部を把持部としたものである。
したがって、清掃する部分が極めて狭い場合にも合成繊維が入り込む。また、清掃する部分に合成繊維の裁断面が当接することなく折り返し部が当接するから、清掃中に塵の発生を防止できる。
【0006】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、折り返し部の先端部をループ状に形成し、このループ部の内径を嵌合ピンの直径よりも大きく形成したものである。
したがって、折り返し部の先端部を嵌合ピンに係入して、折り返し部によって擦ることにより嵌合ピンの周面が清掃される。
【0007】
また、請求項3に係る発明は、請求項1に係る発明において、被覆部を重ね合わせ、これら被覆部を一体化したものである。
したがって、一体化した被覆部を把持して清掃を行う。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。図1は本発明に係る光コネクタ用清掃具の製造方法を説明するための側面図、図2は同じく外観を示す斜視図である。図3は同じく光コネクタの接合端面を清掃している状態を示す斜視図、図4は同じく光コネクタの嵌合ピンを清掃している状態を示す斜視図である。
【0009】
図1(a)において、全体を符号1で示すものは、1デニール以下の多数の合成繊維2が互いに接合されることなく、扁平な細長い長方形を呈するように束ねられた繊維束である。この繊維束1全体を合成樹脂または生分解樹脂によって両端が開口した袋状に形成されたカバーで覆い、同図(b)に示すように、繊維束1とカバー3とを所定の長さに切断する。次いで、カバー3の略中央部で、図中破線で囲まれた部位をホットカッターによって溶融し、同図(c)に示すように、繊維束1の中央部を露呈させ、長さL1に形成した露呈部1aを設けるとともに、繊維束1を覆う全長が共にL2に形成されたカバー3によって被覆された被覆部3b,3bを設ける。
【0010】
同図(d)に示すように、繊維束1の露呈部1aの略中央部を2つ折りするようにして被覆部3b,3bを重ね合わせ、これら被覆部3b,3bを熱融着によって接合して一体化して、図2に示すように本発明に係る光コネクタ用清掃具4を形成する。
【0011】
このように形成された光コネクタ用清掃具4には、被覆部3b,3bを一体化することにより把持部3cが形成されるとともに、繊維束1の露呈部1aが折り返されて清掃部1bが形成される。この清掃部1bの先端部は、丸みを帯びたループ部1cが形成されており、このループ部1cの内径Dは、光コネクタ6の嵌合ピン64の直径よりも僅かに大きく形成されている。また、把持部3cは樹脂によって形成された被覆部3bによって所定の剛性を有している。
【0012】
次に、図3を用いてこのように構成された光コネクタ清掃具4によって光コネクタ6の接合端面61を清掃する方法を説明する。
同図に示すように、光コネクタ清掃具4の清掃部1bのループ部1cを光コネクタ6の接合端面61に当接させ、光コネクタ清掃具4を接合端面61と平行となるように移動させることにより、ループ部1cが接合端面61を摺接するので、接合端面61がループ部1cによって清掃される。この場合、把持部3cが所定の剛性を有しているので、光コネクタ清掃具4を移動させて清掃する際に把持部3cが撓むことがないので、清掃部1bによる清掃作業が確実かつ短時間で行うことができる。
【0013】
また、清掃部1bは、多数の合成繊維2が互いに接合されることなく束ねられているので、従来の綿棒型清掃具8の清掃布82と比較して清掃に使用される表面積がはるかに大きくなるから、清掃能力が向上する。また、清掃部1cは、きわめて細い合成繊維2によって束ねられているから、細かい箇所にも清掃部1cが入り込むので高精度の清掃が可能になる。さらに、清掃部1cの先端部がループ状に形成され、裁断された状態にはなっていないから、清掃中に光ファイバ接続において最も問題となる発塵を阻止することができる。
【0014】
次に、図4を用いて光コネクタ清掃具4によって光コネクタ6の嵌合ピン64を清掃する方法を説明する。
同図に示すように、光コネクタ清掃具4の把持部3cを把持し、光コネクタ6の一方の嵌合ピン64に、光コネクタ清掃具4の清掃部1bのループ部1cを係入する。嵌合ピン64を回転中心として、光コネクタ清掃具4を回転させることにより、一方の嵌合ピン64の周面が清掃部1bの裏面によって清掃される。
【0015】
次いで、光コネクタ6の一方の嵌合ピン64から光コネクタ清掃具4の清掃部1bのループ部1cを取り外し、このループ部1bを光コネクタ6の他方の嵌合ピン64に係入する。他方の嵌合ピン64を回転中心として、光コネクタ清掃具4を回転させることにより、他方の嵌合ピン64の周面が清掃部1bの裏面によって清掃される。このように、ループ部1cによって、従来清掃ができなかった嵌合ピン64,64の清掃が可能になる。
【0016】
【実施例】
光コネクタ清掃具4の清掃部1bの幅Wを4mmとし、長さLを7mmとした。また、ループ部1cの内径Dを0.2〜3mmとした。繊維束1の露呈部1aの長さL1を10mm以下とし、カバー3の被覆部3bの長さL2を30mmとした。
【0017】
なお、本実施の形態においては、被覆部3b,3bを熱融着によって一体化して把持部3cを形成したが、リング状の止め金具等によって一体化してもよく、種々の設計変更が可能である。また、本実施の形態では、光コネクタ清掃具4によって光コネクタ6を清掃する場合について説明したが、アダプタの嵌合溝等の清掃にも適用できるし、他の光学部品、例えばレンズの表面を清掃する等微細な部分の清掃にも適用できる。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、嵌合ピンを備えた光コネクタの接合端面および嵌合ピンの清掃を確実かつ簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光コネクタ用清掃具の製造方法を説明するための側面図である。
【図2】本発明に係る光コネクタ用清掃具の外観を示す斜視図である。
【図3】本発明に係る光コネクタ用清掃具によって、光コネクタの接合端面を清掃している状態を示す斜視図である。
【図4】本発明に係る光コネクタ用清掃具によって、光コネクタの嵌合ピンを清掃している状態を示す斜視図である。
【図5】従来の光コネクタ用清掃具によって、光コネクタを清掃している状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…繊維束、1b…清掃部、1c…ループ部、2…合成繊維、3…カバー、3b…被覆部、3c…把持部、4…光コネクタ用清掃具、6…光コネクタ、61…接合端面、62…ファイバ、64…嵌合ピン。
【発明の属する技術分野】
本発明は、整列用嵌合ピンを備えた光コネクタの接合面および整列用嵌合ピンを清掃する光コネクタ用清掃具に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、光ファイバ間を接続する光コネクタにおいては、互いの接合部における無塵性や清浄性がきわめて重要な要素になってきている。特に、2W級のハイパワーレーザの使用要求が高まるにしたがって、清掃の重要性が益々高まっている。従来においては、図5に示すように、細い心棒81の先端部に清掃布82を被せた綿棒型清掃具8を用いて光コネクタ6の接合端面61およびファイバ62,62のフェルール端面を清掃していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
通常、MT、MPO、MT−RJ、MPXと呼ばれているMT形光コネクタのフェールールを主部品としたコネクタ間の接続に際しては、嵌合ピン64,64を必要としている。特に、MPX形光コネクタは、受側のコネクタ端面の嵌合ピンは固定式であるため、嵌合ピン64,64間に充分な清掃スペースができない。したがって、上述した従来の綿棒型清掃具8では、接合端面62の清掃が充分にできず、かつ整列に重要な嵌合ピン64の周面を清掃する機能を有していなかった。また、MT形光コネクタの場合には、接続の際に屈折率整合材であるジェル材を接合端面62に塗布する必要があり、この屈折率整合材に塵埃が取り込まれてしまった場合には、これを拭き取ることはきわめて困難であった。また、屈折率整合材が整合ピンに付着することもあり、この場合にも上述したように綿棒型清掃具8によって拭き取ることが難しかった。さらに、MT、MPO、MT−RJ、MPXと呼ばれる光コネクタは、アダプタを用いて装置の裏面やプリントボードに実装する要求が増加してきている。この場合には、光コネクタの接合端面がアダプタの端面から10mm以上内側に位置付けられているので、従来の綿棒型清掃具によって、接合端面や嵌合ピンの清掃を完全に行うことは不可能であった。
【0004】
本発明は上記した従来の問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、コネクタの接合端面の拭き取りずらい部分の汚れや嵌合ピンの周面の汚れを簡単かつ短時間で行うことができる光コネクタ用清掃具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1に係る発明は、嵌合ピンを備えた光コネクタを清掃する光コネクタ用清掃具であって、1デニール以下の合成繊維によって形成した繊維束に清掃用の折り返し部を設け、繊維束のうち清掃用の折り返し部以外の部位を樹脂で被覆し、この被覆部を把持部としたものである。
したがって、清掃する部分が極めて狭い場合にも合成繊維が入り込む。また、清掃する部分に合成繊維の裁断面が当接することなく折り返し部が当接するから、清掃中に塵の発生を防止できる。
【0006】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、折り返し部の先端部をループ状に形成し、このループ部の内径を嵌合ピンの直径よりも大きく形成したものである。
したがって、折り返し部の先端部を嵌合ピンに係入して、折り返し部によって擦ることにより嵌合ピンの周面が清掃される。
【0007】
また、請求項3に係る発明は、請求項1に係る発明において、被覆部を重ね合わせ、これら被覆部を一体化したものである。
したがって、一体化した被覆部を把持して清掃を行う。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。図1は本発明に係る光コネクタ用清掃具の製造方法を説明するための側面図、図2は同じく外観を示す斜視図である。図3は同じく光コネクタの接合端面を清掃している状態を示す斜視図、図4は同じく光コネクタの嵌合ピンを清掃している状態を示す斜視図である。
【0009】
図1(a)において、全体を符号1で示すものは、1デニール以下の多数の合成繊維2が互いに接合されることなく、扁平な細長い長方形を呈するように束ねられた繊維束である。この繊維束1全体を合成樹脂または生分解樹脂によって両端が開口した袋状に形成されたカバーで覆い、同図(b)に示すように、繊維束1とカバー3とを所定の長さに切断する。次いで、カバー3の略中央部で、図中破線で囲まれた部位をホットカッターによって溶融し、同図(c)に示すように、繊維束1の中央部を露呈させ、長さL1に形成した露呈部1aを設けるとともに、繊維束1を覆う全長が共にL2に形成されたカバー3によって被覆された被覆部3b,3bを設ける。
【0010】
同図(d)に示すように、繊維束1の露呈部1aの略中央部を2つ折りするようにして被覆部3b,3bを重ね合わせ、これら被覆部3b,3bを熱融着によって接合して一体化して、図2に示すように本発明に係る光コネクタ用清掃具4を形成する。
【0011】
このように形成された光コネクタ用清掃具4には、被覆部3b,3bを一体化することにより把持部3cが形成されるとともに、繊維束1の露呈部1aが折り返されて清掃部1bが形成される。この清掃部1bの先端部は、丸みを帯びたループ部1cが形成されており、このループ部1cの内径Dは、光コネクタ6の嵌合ピン64の直径よりも僅かに大きく形成されている。また、把持部3cは樹脂によって形成された被覆部3bによって所定の剛性を有している。
【0012】
次に、図3を用いてこのように構成された光コネクタ清掃具4によって光コネクタ6の接合端面61を清掃する方法を説明する。
同図に示すように、光コネクタ清掃具4の清掃部1bのループ部1cを光コネクタ6の接合端面61に当接させ、光コネクタ清掃具4を接合端面61と平行となるように移動させることにより、ループ部1cが接合端面61を摺接するので、接合端面61がループ部1cによって清掃される。この場合、把持部3cが所定の剛性を有しているので、光コネクタ清掃具4を移動させて清掃する際に把持部3cが撓むことがないので、清掃部1bによる清掃作業が確実かつ短時間で行うことができる。
【0013】
また、清掃部1bは、多数の合成繊維2が互いに接合されることなく束ねられているので、従来の綿棒型清掃具8の清掃布82と比較して清掃に使用される表面積がはるかに大きくなるから、清掃能力が向上する。また、清掃部1cは、きわめて細い合成繊維2によって束ねられているから、細かい箇所にも清掃部1cが入り込むので高精度の清掃が可能になる。さらに、清掃部1cの先端部がループ状に形成され、裁断された状態にはなっていないから、清掃中に光ファイバ接続において最も問題となる発塵を阻止することができる。
【0014】
次に、図4を用いて光コネクタ清掃具4によって光コネクタ6の嵌合ピン64を清掃する方法を説明する。
同図に示すように、光コネクタ清掃具4の把持部3cを把持し、光コネクタ6の一方の嵌合ピン64に、光コネクタ清掃具4の清掃部1bのループ部1cを係入する。嵌合ピン64を回転中心として、光コネクタ清掃具4を回転させることにより、一方の嵌合ピン64の周面が清掃部1bの裏面によって清掃される。
【0015】
次いで、光コネクタ6の一方の嵌合ピン64から光コネクタ清掃具4の清掃部1bのループ部1cを取り外し、このループ部1bを光コネクタ6の他方の嵌合ピン64に係入する。他方の嵌合ピン64を回転中心として、光コネクタ清掃具4を回転させることにより、他方の嵌合ピン64の周面が清掃部1bの裏面によって清掃される。このように、ループ部1cによって、従来清掃ができなかった嵌合ピン64,64の清掃が可能になる。
【0016】
【実施例】
光コネクタ清掃具4の清掃部1bの幅Wを4mmとし、長さLを7mmとした。また、ループ部1cの内径Dを0.2〜3mmとした。繊維束1の露呈部1aの長さL1を10mm以下とし、カバー3の被覆部3bの長さL2を30mmとした。
【0017】
なお、本実施の形態においては、被覆部3b,3bを熱融着によって一体化して把持部3cを形成したが、リング状の止め金具等によって一体化してもよく、種々の設計変更が可能である。また、本実施の形態では、光コネクタ清掃具4によって光コネクタ6を清掃する場合について説明したが、アダプタの嵌合溝等の清掃にも適用できるし、他の光学部品、例えばレンズの表面を清掃する等微細な部分の清掃にも適用できる。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、嵌合ピンを備えた光コネクタの接合端面および嵌合ピンの清掃を確実かつ簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光コネクタ用清掃具の製造方法を説明するための側面図である。
【図2】本発明に係る光コネクタ用清掃具の外観を示す斜視図である。
【図3】本発明に係る光コネクタ用清掃具によって、光コネクタの接合端面を清掃している状態を示す斜視図である。
【図4】本発明に係る光コネクタ用清掃具によって、光コネクタの嵌合ピンを清掃している状態を示す斜視図である。
【図5】従来の光コネクタ用清掃具によって、光コネクタを清掃している状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…繊維束、1b…清掃部、1c…ループ部、2…合成繊維、3…カバー、3b…被覆部、3c…把持部、4…光コネクタ用清掃具、6…光コネクタ、61…接合端面、62…ファイバ、64…嵌合ピン。
Claims (3)
- 嵌合ピンを備えた光コネクタを清掃する光コネクタ用清掃具であって、1デニール以下の合成繊維によって形成した繊維束に清掃用の折り返し部を設け、繊維束のうち清掃用の折り返し部以外の部位を樹脂で被覆し、この被覆部を把持部としたことを特徴とする光コネクタ用清掃具。
- 請求項1記載の光コネクタ用清掃具において、折り返し部の先端部をループ状に形成し、このループ部の内径を嵌合ピンの直径よりも大きく形成したことを特徴とする光コネクタ用清掃具。
- 請求項1記載の光コネクタ用清掃具において、被覆部を重ね合わせ、これら被覆部を一体化したことを特徴とする光コネクタ用清掃具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002227282A JP2004066074A (ja) | 2002-08-05 | 2002-08-05 | 光コネクタ用清掃具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002227282A JP2004066074A (ja) | 2002-08-05 | 2002-08-05 | 光コネクタ用清掃具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004066074A true JP2004066074A (ja) | 2004-03-04 |
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ID=32014365
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002227282A Pending JP2004066074A (ja) | 2002-08-05 | 2002-08-05 | 光コネクタ用清掃具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004066074A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107924031A (zh) * | 2015-09-25 | 2018-04-17 | 株式会社巴川制纸所 | 连接器的清扫用具 |
-
2002
- 2002-08-05 JP JP2002227282A patent/JP2004066074A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107924031A (zh) * | 2015-09-25 | 2018-04-17 | 株式会社巴川制纸所 | 连接器的清扫用具 |
CN107924031B (zh) * | 2015-09-25 | 2020-08-14 | 株式会社巴川制纸所 | 连接器的清扫用具 |
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Legal Events
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080115 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080603 |