JP6594767B2 - 端面クリーナ - Google Patents

端面クリーナ Download PDF

Info

Publication number
JP6594767B2
JP6594767B2 JP2015248977A JP2015248977A JP6594767B2 JP 6594767 B2 JP6594767 B2 JP 6594767B2 JP 2015248977 A JP2015248977 A JP 2015248977A JP 2015248977 A JP2015248977 A JP 2015248977A JP 6594767 B2 JP6594767 B2 JP 6594767B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adhesive layer
face
cleaner
pressure
sensitive adhesive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015248977A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016175061A (ja
Inventor
正義 鈴木
展宏 橋本
寛 杉山
章嘉 島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tomoegawa Co Ltd
Original Assignee
Tomoegawa Paper Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tomoegawa Paper Co Ltd filed Critical Tomoegawa Paper Co Ltd
Priority to CA2979794A priority Critical patent/CA2979794A1/en
Priority to PCT/JP2016/058451 priority patent/WO2016148226A1/ja
Priority to CN201680015528.3A priority patent/CN107405652B/zh
Priority to US15/557,666 priority patent/US20180074267A1/en
Priority to EP16765055.5A priority patent/EP3272434A4/en
Publication of JP2016175061A publication Critical patent/JP2016175061A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6594767B2 publication Critical patent/JP6594767B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/36Mechanical coupling means
    • G02B6/38Mechanical coupling means having fibre to fibre mating means
    • G02B6/3807Dismountable connectors, i.e. comprising plugs
    • G02B6/3833Details of mounting fibres in ferrules; Assembly methods; Manufacture
    • G02B6/3866Devices, tools or methods for cleaning connectors
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B08CLEANING
    • B08BCLEANING IN GENERAL; PREVENTION OF FOULING IN GENERAL
    • B08B7/00Cleaning by methods not provided for in a single other subclass or a single group in this subclass
    • B08B7/0028Cleaning by methods not provided for in a single other subclass or a single group in this subclass by adhesive surfaces
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/36Mechanical coupling means
    • G02B6/38Mechanical coupling means having fibre to fibre mating means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B08CLEANING
    • B08BCLEANING IN GENERAL; PREVENTION OF FOULING IN GENERAL
    • B08B2240/00Type of materials or objects being cleaned
    • B08B2240/02Optical fibers or optical fiber connectors
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/36Mechanical coupling means
    • G02B6/38Mechanical coupling means having fibre to fibre mating means
    • G02B6/3807Dismountable connectors, i.e. comprising plugs
    • G02B6/3873Connectors using guide surfaces for aligning ferrule ends, e.g. tubes, sleeves, V-grooves, rods, pins, balls
    • G02B6/3882Connectors using guide surfaces for aligning ferrule ends, e.g. tubes, sleeves, V-grooves, rods, pins, balls using rods, pins or balls to align a pair of ferrule ends
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/36Mechanical coupling means
    • G02B6/38Mechanical coupling means having fibre to fibre mating means
    • G02B6/3807Dismountable connectors, i.e. comprising plugs
    • G02B6/3873Connectors using guide surfaces for aligning ferrule ends, e.g. tubes, sleeves, V-grooves, rods, pins, balls
    • G02B6/3885Multicore or multichannel optical connectors, i.e. one single ferrule containing more than one fibre, e.g. ribbon type

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Cleaning In General (AREA)
  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)

Description

本発明は、たとえば嵌合ピンが突設された光コネクタ等の端面を清掃するための端面クリーナに関する。
光ファイバ間を接続するための光コネクタには、光信号を正確に伝送するために、接続端面が清浄であることが要求される。そこで、光ファイバを接続する作業現場では、作業者が清掃具で接続端面を清掃することが行なわれている。
接続端面を清掃するための清掃具として、たとえば特許文献1には、筐体の一端に回転軸とその駆動機構を備え、回転軸の先端に、清掃ごとに新しい清掃面が現れる光コネクタ清掃部を有する清掃器が開示されている。特許文献2には、箱型のケースの清掃用窓から、ケースに内蔵されている清掃シートを表出させ、表出した清掃シートにより光コネクタの接続端面を清掃する清掃具が開示されている。特許文献3には、筐体内に備えられた帯状の清掃布が清掃ヘッドにより押されて筐体から突出し、光コネクタの接続端面を清掃する清掃具が開示されている。
一方、特許文献4には、合成繊維束を折り返して形成したループ部と、作業者が把持する把持部とを備え、ループ部に光コネクタの嵌合ピンを係入れ、嵌合ピンを回転中心として清掃具を回転させることにより、嵌合ピンの周面を清掃するブラシ状の清掃具が開示されている。
特開平09−285766号公報 特開2001−246343号公報 国際公開第2014/141405号 特開2004−66074号公報
しかしながら、特許文献1〜3の清掃具は、機構が大がかりで複雑でありコスト面で不利であるうえ、清掃をするためにはいくつかの操作が必要であり、端面全体を1つの操作で清掃できるものではなかった。また、たとえば、清掃対象の光コネクタの端面がいわゆる「8°研磨」で仕上げられたものであって、嵌合ピンと端面との角度が直角でない場合には、嵌合ピンの先端側に出ている側の端面は比較的容易に清掃できたとしても、後退している側の端面の清掃はしにくく、端面全体を均質にムラなく清掃することは困難であった。
一方、特許文献4の清掃具は、簡単な構成ではあるが、光コネクタの嵌合ピンを清掃する場合には、作業者がループに嵌合ピンを係入れた後、清掃具を回転させる操作が必要であり、やはり1つの操作で端面と嵌合ピンとを清掃することはできなかった。そのため、作業の簡便性に劣るとともに、1つの端面の清掃作業に時間を要する。
本発明の目的は、嵌合ピン等のピンが突設された端面を、ピンの周面も含めて、簡単な1つの操作で、かつ短時間で清掃することができ、構成が簡単でコスト的にも有利な端面クリーナを提供することである。
本発明は、以下の態様を有する。
[1]ピンが突設された端面を清掃する端面クリーナであって、前記ピンが刺入可能な粘着剤層と、該粘着剤層の表面の一部が露出するように該粘着剤層を支持する支持体と、を有する、端面クリーナ。
[2]前記支持体は、板体からなる、[1]の端面クリーナ。
[3]前記支持体は、板体と、前記粘着剤層を側方から囲むように前記板体の周縁に形成された側壁部とからなる、[1]の端面クリーナ。
[4]前記支持体は、前記板体から立設した仕切板をさらに有する、[3]の端面クリーナ。
[5]前記板体は1層以上からなり、前記板体の前記粘着剤層と接する層は、前記ピンが刺入可能である、[2]〜[4]の端面クリーナ。
[6]前記板体には、1つ以上の開口部が形成され、前記開口部から前記粘着剤層の表面が露出している、[2]の端面クリーナ。
[7]前記支持体として、前記粘着剤層の一方の面を覆う第1支持体と、他方の面を覆う第2支持体とを有し、前記第1支持体は板体からなり、該板体には、1つ以上の開口部が形成され、前記開口部から前記粘着剤層の表面が露出している、[1]の端面クリーナ。
[8]前記第2支持体は、板体からなる、[7]の端面クリーナ。
[9]前記第2支持体は、板体と、前記粘着剤層を側方から囲むように前記板体の周縁に形成された側壁部とからなる、[7]の端面クリーナ。
[10]前記第2支持体の前記板体は1層以上からなり、前記第2支持体の前記板体の前記粘着剤層と接する層は、前記ピンが刺入可能である、[8]または[9]の端面クリーナ。
[11]露出している前記粘着剤層の表面を覆うカバーを有する、[1]〜[10]の端面クリーナ。
[12]前記板体の前記粘着剤層と接触する層は、発泡体から形成されている、[5]または[10]の端面クリーナ。
[13]端面にピンが突設された光コネクタの清掃用である、[1]〜[12]の端面クリーナ。
本発明の端面クリーナは、嵌合ピン等のピンが突設された端面を、ピンの周面も含めて、簡単な1つの操作で、かつ短時間で清掃することができ、構成が簡単でコスト的にも有利である。
(a)は第1実施形態例の端面クリーナを示す斜視図、(b)は第1実施形態例の端面クリーナを示す縦断面図、(c)は光コネクタを示す斜視図である。 第1実施形態例の端面クリーナを用いて、嵌合ピンが突設された光コネクタの端面を清掃する方法を説明する断面図であり、(a)端面クリーナの粘着剤層に対して、光コネクタの端面に突設された嵌合ピンを刺入し、端面を粘着剤層の表面に押し当てた状態を示す断面図、(b)嵌合ピンを粘着剤層から抜き取った状態を示す断面図である。 第2実施形態例の端面クリーナを示す縦断面図である。 第2実施形態例の端面クリーナを用いて、嵌合ピンが突設された光コネクタの端面を清掃する際において、端面クリーナの粘着剤層に対して、光コネクタの端面に突設された嵌合ピンを刺入し、端面を粘着剤層の表面に押し当てた状態を示す断面図である。 第3実施形態例の端面クリーナを用いて、嵌合ピンが突設された光コネクタの端面を清掃する際において、端面クリーナの粘着剤層に対して、光コネクタの端面に突設された嵌合ピンを刺入し、端面を粘着剤層の表面に押し当てた状態を示す断面図である。 第4実施形態例の端面クリーナを示す縦断面図である。 第5実施形態例の端面クリーナを示す縦断面図である。 第5実施形態例の端面クリーナについて、その他の形態を示す(a)斜視図、(b)縦断面図である。 図8の端面クリーナを用いて、嵌合ピンが突設された光コネクタの端面を清掃する方法を説明する断面図であり、(a)一枚のフィルム片を剥離する様子を示す断面図、(b)フィルム片が剥離されて露出した粘着剤層に対して、光コネクタの端面に突設された嵌合ピンを刺入し、端面を粘着剤層の表面に押し当てた状態を示す断面図、(c)嵌合ピンを粘着剤層から抜き取った状態を示す断面図である。 第6実施形態例の端面クリーナを示す縦断面図である。 第6実施形態例の端面クリーナについて、その他の形態を示す縦断面図である。 第7実施形態例の端面クリーナを示す縦断面図である。 第7実施形態例の端面クリーナについて、その他の形態を示す縦断面図である。 (a)は第8実施形態例の端面クリーナを示す斜視図、(b)は第8実施形態例の端面クリーナを示す縦断面図である。 第8実施形態例の端面クリーナを用いて、嵌合ピンが突設された光コネクタの端面を清掃する方法を説明する断面図であり、(a)一枚のフィルム片を剥離する様子を示す断面図、(b)フィルム片が剥離されて露出した粘着剤層に対して、光コネクタの端面に突設された嵌合ピンを刺入し、端面を粘着剤層の表面に押し当てた状態を示す断面図、(c)嵌合ピンを粘着剤層から抜き取った状態を示す断面図である。 第9実施形態例の端面クリーナを示す縦断面図である。 第10実施形態例の端面クリーナを示す縦断面図である。 第11実施形態例の端面クリーナを示す縦断面図である。
本発明の端面クリーナは、ピンが突設された端面を清掃するための端面クリーナである。清掃対象物としては、嵌合ピン(ピン)が突設された端面を有する光コネクタ(MTコネクタ(F12形多心光ファイバコネクタ:JIS C 5981)、MPOコネクタ(F13形多心光ファイバコネクタ:JIS C 5982)、MTRJコネクタ、MPXコネクタ等。);コンセントのソケットに差し込むための2〜3本のピンが突設されたプラグ等が挙げられる。
本発明の端面クリーナは、ピンが刺入可能な粘着剤層と、粘着剤層の表面の一部が露出するように該粘着剤層を支持する支持体とを有する。詳しくは後述するように、本発明の端面クリーナは、その露出した粘着剤層の表面に対して、清掃対象物の端面に突設されたピンを刺入し、端面を粘着剤層の表面に押し当てることによって、ピンが突設された端面を、ピンの周面も含めて、簡単かつ短時間で清掃可能としたものである。
以下、本発明の端面クリーナについて、実施形態例を挙げ、嵌合ピンが突設された光コネクタの端面を清掃する場合を示して、詳細に説明する。
本発明において、「刺入」とは、ピンを押し込むことである。ピンを押し込むことで、ピンを押し込まれた部分の粘着剤層はピンの形状に追従して凹む、または貫通もしくは非貫通の穴が形成される。なお、ピンを抜き取った後の粘着剤層は、凹みが解消されて元の形状に戻る、または貫通もしくは非貫通の穴が閉じる。
〔第1実施形態例〕
図1(a)は第1実施形態例の端面クリーナを示す斜視図、図1(b)は第1実施形態例の端面クリーナを示す縦断面図、図1(c)は清掃対象物である光コネクタを示す斜視図である。図1(c)に例示した光コネクタ20は、端面(接続端面)21に、2本の嵌合ピン22が突設された光コネクタである。図1(c)中の符号Fは、光ファイバである。
第1実施形態例の端面クリーナ10Aは、嵌合ピン22が刺入可能な粘着剤層11aと、粘着剤層11aの一方の表面に積層してこれを支持する、剛性を備えた板体12a(支持体)とを有し、携帯可能な大きさの矩形板状に形成されたものである。板体12aが設けられておらず露出した側の粘着剤層11aの表面11cには、カバーフィルム(カバー)13が剥離可能に設けられ、粘着剤層11aの表面11cを覆っている。カバーフィルム13は、端面クリーナ10Aを用いて光コネクタ20を清掃する時には剥離されるものである。
第1実施形態例の端面クリーナ10Aの有する粘着剤層11aは、図1(a)〜(c)に示すように、光コネクタ20の有する嵌合ピン22の長さ(L)以上の厚み(D)を有している。この例では、粘着剤層11aの厚み(D)は、2.5〜3.0mm程度である。
粘着剤層11aは、ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ウレタン系粘着剤等の公知の粘着剤から形成されている。粘着剤層11aには、たとえば粘着付与剤、充填剤等の粘着剤用の添加剤が適宜配合されていてもよい。
カバーフィルム13としては、粘着剤層11aに対する離型処理がなされた公知の樹脂フィルム等を使用できる。
なお、以下の各実施形態例において、粘着剤層、カバーフィルムには、ここに例示したもの等を同様に使用できる。
剛性を備えた板体12aは、たとえば金属板、樹脂板(ポリオレフィン(ポリプロピレン、ポリエチレン)、非晶性ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ナイロン等からなる板。)等からなり、粘着剤層11aを安定に支持できるように、その材質等に応じた厚みに設定されている。板体12aは、嵌合ピン22が刺入可能である必要はない。
なお、以下の各実施形態例において、剛性を備えた板体には、ここに例示したもの等を同様に使用できる。
第1実施形態例の端面クリーナ10Aを用いて、嵌合ピン22が突設された光コネクタ20の端面(接続端面)21を清掃する場合には、まず、作業者が端面クリーナ10Aのカバーフィルム13を剥離し、粘着剤層11aの表面11cを露出させる。
ついで、作業者が一方の手で光コネクタを持ち、他方の手で端面クリーナ10Aを持ち、図2(a)に示すように、光コネクタ20の端面21を端面クリーナ10Aの露出した粘着剤層11aの表面11cに接近させ、嵌合ピン22を粘着剤層11aに刺入し、端面21を粘着剤層11aの表面11cに押し当てる。この例では、粘着剤層11aの厚み(D)は、光コネクタ20の嵌合ピン22の長さ(L)以上であるため、嵌合ピン22が全長にわたって粘着剤層11aに刺入された状態となる。また、この例では、嵌合ピン22を粘着剤層11aに刺入することで、非貫通の穴が形成される。
ついで、図2(b)に示すように、光コネクタ20の端面21を粘着剤層11aから引き離して、嵌合ピン22を粘着剤層11aから抜き取る。なお、嵌合ピン22を粘着剤層11aから抜き取ると、非貫通の穴は閉じる。
以上の清掃作業においては、光コネクタ20の端面21に付着していた塵、埃等は、端面21が粘着剤層11aの表面11cに押し当てられることにより、粘着剤層11aの表面11cに付着し、移行する。また、嵌合ピン22の周面に付着していた塵、埃等も、嵌合ピン22が粘着剤層11aへ刺入され、その後抜き取られる間に、粘着剤層11aに付着し、移行する。
このように第1実施形態例の端面クリーナ10Aによれば、作業者が、光コネクタ20の端面21を端面クリーナ10Aの粘着剤層11aに押し当て、嵌合ピン22を刺入し、抜き取るだけの簡単かつ短時間の操作により、端面21や嵌合ピン22の周面に付着していた塵、埃等を除去できる。よって、嵌合ピン22が突設された端面21を、嵌合ピン22の周面も含めて、一度に1つの操作で清掃することができる。
また、たとえば、光コネクタの端面がいわゆる「8°研磨」により仕上げられたものであって、嵌合ピンと端面との角度が直角でない場合であっても、端面の表面を均質にムラなく清掃することができる。
また、第1実施形態例の端面クリーナ10Aは、構成が簡単であり、コスト的に有利である。
また、第1実施形態例の端面クリーナ10Aは、作業者が携帯できる大きさに形成されている。そのため、作業者がある場所で光コネクタ接続作業を行った後に、別の場所に移動して光コネクタ接続作業を行う場合等に、端面クリーナ10Aを容易に持ち運び、各場所で清掃作業を行うことができる。
なお、図2(a)では、カバーフィルム13を粘着剤層11aの表面11cの全面が露出するように完全に剥離した状態を図示した。しかしながら、カバーフィルム13は、粘着剤層11aの表面11cの全面が露出するように剥離する必要はなく、光コネクタ20の端面21を清掃するのに必要な面積および形状の表面11cが露出する限りにおいては、部分的に剥離してもよい。
たとえば、この例のように、光コネクタ20の端面21の面積に比べて、粘着剤層11aの表面11cの面積が充分に大きい場合には、粘着剤層11aの表面11cの一部のみを露出させて清掃の操作を行ってよい。また、その後、カバーフィルム13を元に戻し、露出した粘着剤層11aの表面11cを再び覆ってもよい。
そして、次に、別の光コネクタ20の端面21を清掃する場合には、再度、カバーフィルム13を部分的に剥離して、粘着剤層11aの表面11cを露出させ、清掃を行えばよい。この際、清掃対象の光コネクタ20の端面21および嵌合ピン22に付着している塵、埃の量が少なく、汚れの程度が小さい場合には、粘着剤層11aの表面11cにおける同一領域で、複数の光コネクタ20の端面21を清掃してもよい。汚れの程度が大きい場合には、1つの光コネクタ20を清掃するたびに、別の新しい表面11cを露出させ、端面21の清掃を行うことが好ましい。
このように1つの端面クリーナ10Aにより、複数の光コネクタ20に対して、清掃を行うことができる。
また、粘着剤層11aを覆うカバーフィルム13は、1枚で構成されたものでなく、後述の第5〜第11実施形態例で説明するように、複数枚に分割されたものでもよい。このような構成とすることにより、分割された複数枚のうちの一部を剥離して、粘着剤層11aの一部の領域のみを露出させることもできる。
これにより、光コネクタ20の端面21の面積に比べて、粘着剤層11aの表面11cの面積が充分に大きい場合には、1つの光コネクタ20の端面21の清掃に必要な分だけ、粘着剤層11aの表面11cを露出させることができる。
また、図2では、端面クリーナ10Aの長手方向と、光コネクタ20の端面21の長手方向とが平行になる位置関係で、光コネクタ20の端面21を粘着剤層11aの表面11cに押し当てた状態を図示しているが、端面クリーナ10Aの長手方向と、光コネクタ20の端面21の短手方向とが平行になるように押し当ててもよく、清掃作業におけるこれらの位置関係には特に制限はない。
第1実施形態例の端面クリーナ10Aは、剛性を備えた板体12aの上に粘着剤層11aを形成し、カバーフィルム13をその上に設ける方法で製造できる。
粘着剤層11aの形成は、粘着剤層11aの材質等に応じて行えばよく、たとえば、粘着剤層11aを構成するモノマー成分を板体12aの上に塗布し、その後、必要に応じて、加熱、光照射等を行って、モノマー成分を硬化(架橋)させる方法等で形成できる。また、粘着剤層は、別途用意した転写性を備えたシート上に形成しておき、これを板体12a上に転写する等して形成してもよい。
〔第2実施形態例〕
図3は、第2実施形態例の端面クリーナを示す縦断面図である。
第2実施形態例の端面クリーナ10Bは、嵌合ピン22が刺入可能な粘着剤層11bと、粘着剤層11bの一方の表面に積層してこれを支持する、嵌合ピン22が刺入可能な板体12b(支持体)とを有し、携帯可能な大きさの矩形板状に形成されたものである。板体12bが設けられておらず露出した側の粘着剤層11bの表面11cには、カバーフィルム(カバー)13が剥離可能に設けられ、粘着剤層11bの表面11cを覆っている。
第2実施形態例の端面クリーナ10Bは、図3に示すように、粘着剤層11bが、光コネクタ20の有する嵌合ピン22の長さ(L)よりも小さな厚み(D)で形成されている点、また、支持体として、嵌合ピン22が刺入可能な板体12bを有している点で、第1実施形態例の端面クリーナ10Aと異なる。
嵌合ピン22が刺入可能な板体12bとしては、たとえばポリウレタン、エチレンビニルアセテート、ポリスチレン、ポリエチレン等の樹脂の発泡体、ネオプレン、天然スポンジなどのゴム系スポンジ等が挙げられる。この例では、粘着剤層11bと嵌合ピン22が刺入可能な板体12bとの合計厚み(D)が、光コネクタ20の嵌合ピン22の長さ(L)以上に設定されている。
なお、以下の各実施形態例において、嵌合ピン等のピンが刺入可能な板体には、ここに例示したもの等を同様に使用できる。
第2実施形態例の端面クリーナ10Bを用いた場合も、第1実施形態例の端面クリーナ10Aの場合と同様に、作業者がこれを携帯し、同様の簡単な手順、操作で、嵌合ピン22が突設された光コネクタ20の端面21の清掃を短時間で行うことができる。
第2実施形態例の端面クリーナ10Bにおいては、粘着剤層11bの厚み(D)が、嵌合ピン22の長さ(L)よりも小さい。そのため、この例では、図4に示すように、作業者が、光コネクタ20の嵌合ピン22を粘着剤層11bに刺入すると、嵌合ピン22を押し込まれた部分の粘着剤層11bが嵌合ピン22の形状に追従して凹む。しかしながら、このような場合でも、嵌合ピン22の周面に付着していた塵、埃等は、嵌合ピン22が粘着剤層11bを凹ませ、その後抜き取られる過程で、粘着剤層11bに付着し、移行する。光コネクタ20の端面21に付着していた塵、埃等は、第1実施形態例の場合と同様に、端面21が粘着剤層11bの表面11cに押し当てられることにより、粘着剤層11bに付着し、移行する。これにより、塵、埃等が除去される。
なお、嵌合ピン22が刺入された部分の板体12bは嵌合ピン22の形状に追従して凹む、または貫通もしくは非貫通の穴が形成される。
また、嵌合ピン22を抜き取った後の粘着剤層11bは、凹みが解消されて元の形状に戻る。一方、板体12bは、凹みが解消されて元の形状に戻る、または貫通もしくは非貫通の穴が閉じる。ただし、板体12bがポリスチレンの場合、嵌合ピン22を刺入すると貫通もしくは非貫通の穴が形成され、嵌合ピン22を抜き取っても穴は閉じにくい。
第2実施形態例の端面クリーナ10Bは、第1実施形態例の端面クリーナ10Aにくらべて、粘着剤層を形成する粘着剤の量を削減することができる。よって、粘着剤層の形成に要するコストを抑制できる。
また、第2実施形態例の端面クリーナ10Bの板体12bに発泡体を使用することにより、端面クリーナ10Bの使用感を向上させることができる。すなわち、作業者が嵌合ピン22を刺入したときに、抵抗感が低減される一方、清掃作業に対する応答の明確性(刺しごたえ)を得ることができる。
第2実施形態例の端面クリーナ10Bは、嵌合ピン22が刺入可能な板体12bの上に粘着剤層11bを形成し、カバーフィルム13をその上に設ける方法で製造できる。
粘着剤層11bの形成は、上述のとおり、粘着剤層11bの材質等に応じて行えばよい。
〔第3実施形態例〕
第3実施形態例の端面クリーナは、第2実施形態例の端面クリーナと同様に、すなわち図3に示すように、嵌合ピン22が刺入可能な粘着剤層11bと、粘着剤層11bの一方の表面に積層してこれを支持する、嵌合ピン22が刺入可能な板体12b(支持体)とを有し、携帯可能な大きさの矩形板状に形成されたものである。板体12bが設けられておらず露出した側の粘着剤層11bの表面11cには、カバーフィルム(カバー)13が剥離可能に設けられ、粘着剤層11bの表面11cを覆っている。
第3実施形態例の端面クリーナ10Bは、図3に示すように、粘着剤層11bが、光コネクタ20の有する嵌合ピン22の長さ(L)よりも小さな厚み(D)で形成されている点、また、支持体として、嵌合ピン22が刺入可能な板体12bを有している点で、第1実施形態例の端面クリーナ10Aと異なる。
嵌合ピン22が刺入可能な板体12bとしては、たとえばポリウレタン、エチレンビニルアセテート、ポリスチレン、ポリエチレン等の樹脂の発泡体、ネオプレン、天然スポンジなどのゴム系スポンジ等が挙げられる。この例では、粘着剤層11bと嵌合ピン22が刺入可能な板体12bとの合計厚み(D)が、光コネクタ20の嵌合ピン22の長さ(L)以上に設定されている。
なお、以下の各実施形態例において、嵌合ピン等のピンが刺入可能な板体には、ここに例示したもの等を同様に使用できる。
第3実施形態例の端面クリーナ10Bを用いた場合も、第1実施形態例の端面クリーナ10Aの場合と同様に、作業者がこれを携帯し、同様の簡単な手順、操作で、嵌合ピン22が突設された光コネクタ20の端面21の清掃を短時間で行うことができる。
第3実施形態例の端面クリーナ10Bにおいては、粘着剤層11bの厚み(D)が、嵌合ピン22の長さ(L)よりも小さい。そのため、この例では、図5に示すように、作業者が、光コネクタ20の嵌合ピン22を粘着剤層11bに刺入し、端面21を粘着剤層11bの表面11cに押し当てた場合には、嵌合ピン22は粘着剤層11bを貫通し、嵌合ピン22の先端側の部分は粘着剤層11bではなく、嵌合ピン22が刺入可能な板体12b内に位置することになる。すなわち、粘着剤層11bには貫通の穴が形成される。しかしながら、このような場合でも、嵌合ピン22の周面に付着していた塵、埃等は、嵌合ピン22が粘着剤層11bを貫通し、その後抜き取られる過程で、粘着剤層11bに付着し、移行する。光コネクタ20の端面21に付着していた塵、埃等は、第1実施形態例の場合と同様に、端面21が粘着剤層11bの表面11cに押し当てられることにより、粘着剤層11bに付着し、移行する。これにより、塵、埃等が除去される。
なお、嵌合ピン22が刺入された部分の板体12bは嵌合ピン22の形状に追従して凹む、または貫通もしくは非貫通の穴が形成される。
また、嵌合ピン22を抜き取ると、粘着剤層11bに形成された貫通の穴は閉じる。一方、板体12bは、凹みが解消されて元の形状に戻る、または貫通もしくは非貫通の穴が閉じる。ただし、板体12bがポリスチレンの場合、嵌合ピン22を刺入すると貫通もしくは非貫通の穴が形成され、嵌合ピン22を抜き取っても穴は閉じにくい。
第3実施形態例の端面クリーナ10Bは、第2実施形態例の端面クリーナ10Bと同様に、第1実施形態例の端面クリーナ10Aにくらべて、粘着剤層を形成する粘着剤の量を削減することができる。よって、粘着剤層の形成に要するコストを抑制できる。
また、第3実施形態例の端面クリーナ10Bの板体12bに発泡体を使用することにより、端面クリーナ10Bの使用感を向上させることができる。すなわち、作業者が嵌合ピン22を刺入したときに、抵抗感が低減される一方、清掃作業に対する応答の明確性(刺しごたえ)を得ることができる。
第3実施形態例の端面クリーナ10Bは、嵌合ピン22が刺入可能な板体12bの上に粘着剤層11bを形成し、カバーフィルム13をその上に設ける方法で製造できる。
粘着剤層11bの形成は、上述のとおり、粘着剤層11bの材質等に応じて行えばよい。
〔第4実施形態例〕
図6は、第4実施形態例の端面クリーナを示す縦断面図である。
上述の第2実施形態例および第3実施形態例の端面クリーナ10Bにおいては、図3に示したように、支持体は、粘着剤層11bに接して設けられた、嵌合ピン22が刺入可能な板体12bのみから構成されていた。これに対して第4実施形態例の端面クリーナ10Cの支持体は、図6に示すように、粘着剤層11bに接して設けられた、嵌合ピン22が刺入可能な板体12bに加えて、金属板、樹脂板等の剛性を備えた板体12aとの2層で構成されている。剛性を備えた板体12aは、嵌合ピン22が刺入可能である必要はない。
このような構成とすることにより、端面クリーナ10Cに、より剛性および強度を付与でき、また、嵌合ピン22が刺入可能な板体12bを保護することもできる。
支持体として使用される板体は、この例では2層であるが、必要に応じて3層以上としてもよい。ただし、板体として、嵌合ピン22が刺入可能な板体12bを用いる場合には、該板体12bは、図6に示すように、粘着剤層11bに接する側に設けられる必要がある。
第4実施形態例の端面クリーナ10Cにおいても、支持体である板体12aおよび板体12bが設けられておらず露出した側の粘着剤層11bの表面11cには、カバーフィルム(カバー)13が剥離可能に設けられ、粘着剤層11bの表面11cを覆っている。
第4実施形態例の端面クリーナ10Cを用いた場合も、第1実施形態例の端面クリーナ10Aの場合と同様に、作業者がこれを携帯し、同様の簡単な手順、操作で、嵌合ピン22が突設された光コネクタ20の端面21の清掃を短時間で行うことができる。
第4実施形態例の端面クリーナ10Cは、剛性を備えた板体12aと嵌合ピン22が刺入可能な板体12bとの積層体を形成し、嵌合ピン22が刺入可能な板体12bに接触するように、その上に粘着剤層11bを形成し、カバーフィルム13をその上に設ける方法で製造できる。
粘着剤層11bの形成は、上述のとおり、粘着剤層11bの材質等に応じて行えばよい。また、剛性を備えた板体12aと、嵌合ピン22が刺入可能な板体12bとの間には、図示しない接着層が介在していてもよい。
〔第5実施形態例〕
図7は、第5実施形態例の端面クリーナを示す縦断面図である。
第5実施形態例の端面クリーナ10Dは、支持体として、剛性を備えた板体12aと、粘着剤層11aを側方から囲むように板体12aの周縁に立設、形成された側壁部12cとからなるものを備えている点で、第1実施形態例の端面クリーナ10Aと異なる。
第5実施形態例の端面クリーナ10Dを用いた場合も、第1実施形態例の端面クリーナ10Aの場合と同様に、作業者がこれを携帯し、同様の簡単な手順、操作で、嵌合ピン22が突設された光コネクタ20の端面21の清掃を短時間で行うことができる。
剛性を備えた板体12aと、板体12aの周縁に形成された側壁部12cとからなる支持体としては、一端(上端)が開口した浅い皿状の容器等を使用できる。
このように皿状の容器等を使用すると、この中に粘着剤層11aを構成するモノマー成分を流し込むことができる。そして、これらモノマー成分を必要に応じて加熱、光照射する等して硬化(架橋)させ、容易に端面クリーナ10Dを製造できる。
側壁部12cの材質は、板体12aと同じでも異なっていてもよい。
また、図8(a)および(b)に示すように、支持体として、上述の板体12aと側壁部12cに加えて、板体12aから立設して粘着剤層11aを複数に分割する1つ以上の仕切板12fをさらに有しているものを使用してもよい。この例では、仕切板12fは、該端面クリーナ10D’の短手方向に平行に、かつ、互いに等間隔に4枚配置されている。これらの仕切板12fにより、粘着剤層11aが5つの領域に分割され、各領域において、粘着剤層11aの表面11cが露出している。そして、各領域の粘着剤層11aの表面11cは、光コネクタ20の端面21と略相似形で、該端面21よりもやや大きなサイズとなるように形成されている。
また、各領域の粘着剤層11aの表面11cには、各粘着剤層11aの表面11cを剥離可能に覆うように、カバーフィルム13が設けられている。この例では、カバーフィルム13は、各粘着剤層11aの表面11cに対応するように、複数(この例では5つ。)に分割されている。すなわち、この例のカバーフィルム13は、5つのフィルム片13aに分割されている。
図8の端面クリーナ10D’を用いて、嵌合ピン22が突設された光コネクタ20の端面(接続端面)21を清掃する場合には、まず、作業者が図9(a)に示すように、端面クリーナ10D’の長手方向の末端に位置する1枚のフィルム片13aを剥離し、このフィルム片13aによって覆われていた領域の粘着剤層11aの表面11cを露出させる。
ついで、作業者が一方の手で光コネクタを持ち、他方の手で端面クリーナ10D’を持ち、図9(b)に示すように、フィルム片13aが剥離されて露出した領域の粘着剤層11aの表面11cに、光コネクタ20の端面21を接近させ、嵌合ピン22を粘着剤層11aに刺入し、端面21を粘着剤層11aの表面11cに押し当てる。この例では、粘着剤層11aの厚み(D)は、光コネクタ20の嵌合ピン22の長さ以上であるため、嵌合ピン22が全長にわたって粘着剤層11aに刺入された状態となる。また、この例では、嵌合ピン22を粘着剤層11aに刺入することで、非貫通の穴が形成される。
その後、図9(c)に示すように、光コネクタ20の端面21を粘着剤層11aから引き離して、嵌合ピン22を粘着剤層11aから抜き取る。なお、嵌合ピン22を粘着剤層11aから抜き取ると、非貫通の穴は閉じる。
この端面クリーナ10D’を使用して、次に、別の光コネクタ20の端面21を清掃する場合には、先に剥離したフィルム片13a以外のフィルム片13a(たとえば、先に剥離したフィルム片13aの隣のフィルム片13a。)を剥離して、別の領域の粘着剤層11aの表面11cを新たに露出させる。そして、この露出した粘着剤層11aの表面11cに対して、先に説明した方法と同様にして、光コネクタ20の端面21を接近させて嵌合ピン22を粘着剤層11aに刺入し、端面21を粘着剤層11aの表面11cに押し当て、その後、嵌合ピン22を粘着剤層11aから抜き取ればよい。
なお、清掃対象の光コネクタ20の端面21および嵌合ピン22に付着している塵、埃の量が少なく、汚れの程度が小さい場合には、同一の領域の粘着剤層11aの表面11cで、複数の光コネクタ20の端面21を清掃してもよい。汚れの程度が大きい場合には、新たに別の領域のフィルム片13aを剥離して新しい表面11cを露出させ、端面21の清掃を行うことが好ましい。
なお、この例では、カバーフィルム13は、各領域の粘着剤層11aの表面11cに対応するように、仕切板12fで分割された粘着剤層11aの数と同じ数に分割された複数のフィルム片13aから構成されているが、必ずしも分割されていなくてもよい。
分割されていない場合には、1つの領域の粘着剤層11aの表面11cが露出するように、カバーフィルムを部分的に剥離し、この表面11cに光コネクタ20の端面21を押し当てて、清掃を行う。清掃後には、カバーフィルムを元に戻し、露出した粘着剤層11aを再び覆えばよい。
この例の端面クリーナ10D’は、上述のとおり、仕切板12fと側壁部12cを備えた支持体を備え、仕切板12fにより分割された各領域において露出した粘着剤層11aの表面11cに、光コネクタ20の端面21を押し当て、嵌合ピン22を刺入することで、端面21を清掃するようになっている。
このように粘着剤層11aが複数の領域に分割されていると、光コネクタ20の端面21の清掃に不慣れな作業者に対して、分割された各領域において露出している粘着剤層11aの表面11cに対して、光コネクタ20の端面21を押し当てることを案内し、促すことができる。そのため、不慣れな作業者であっても、問題なく円滑に清掃作業を行える。
なお、仕切板12fがたとえばこの例のように、端面クリーナ10D’の短手方向に平行に、かつ、互いに等間隔に配置されるなどして、各領域の粘着剤層11aが整列していると、1つの端面クリーナ10D’で多数の光コネクタ20の端面21を清掃する場合に、末端の領域の粘着剤層11aから順番に使用していくことができ、作業性に優れるが、場合によってはランダムに配置された複数の仕切板により粘着剤層がランダムに分割されていてもよい。また、この例では、該端面クリーナ10D’の短手方向に平行な仕切板12fが設けられているが、端面クリーナ10D’の長手方向に平行な仕切板が設けられていてもよいし、短手方向に平行な仕切板と長手方向に平行な仕切板の両方が設けられていてもよい。すなわち、粘着剤層が端面クリーナの長手方向と短手方向に分割されていてもよい。
また、各領域の粘着剤層11aの表面11cは、この例のように、光コネクタ20の端面21と略相似形で、該端面21よりもやや大きなサイズとなるように形成されていると、清掃に不慣れな作業者に対して、各領域の粘着剤層11aの表面11cに光コネクタ20の端面21を1つずつ押し当てることを促す点からは好ましいが、各領域において露出している粘着剤層11aの表面11cのサイズ、形状は、少なくとも1つの端面21の全面を押し当てることができるものであれば、これに限定されない。
また、この例の端面クリーナ10D’も、作業者が携帯できる大きさに形成されている。そのため、作業者がある場所で光コネクタ接続作業を行った後に、別の場所に移動して光コネクタ接続作業を行う場合等には、端面クリーナ10D’を容易に持ち運び、各場所で清掃作業を行うことができる。
端面クリーナ10D’の有する、剛性を備えた板体12aと、板体12aの周縁に形成された側壁部12cと、1つ以上の仕切板12fとからなる支持体としては、一端(上端)が開口した浅い皿状の容器が複数連なった連続体等を使用できる。
このように皿状の容器が複数連なった連続体等を使用すると、該連続体をベルトコンベア等で連続的に搬送しつつ、各容器の中に粘着剤層11aを構成するモノマー成分を流し込み、ついで、連続体をモノマー成分を硬化させる硬化ゾーンに搬送し、モノマー成分を硬化させる方法により、連続的に、生産性よく、端面クリーナ10D’を製造できる。硬化ゾーンには、モノマー成分の種類等に応じた硬化手段として、加熱手段、光照射手段等が設けられる。仕切板12fの材質は、板体12aや側壁部12cと同じでも異なっていてもよい。粘着剤層11aの形成後、カバーフィルム13をその上に設けることにより、この例の端面クリーナ10D’を製造できる。
〔第6実施形態例〕
図10は、第6実施形態例の端面クリーナを示す縦断面図である。
第6実施形態例の端面クリーナ10Eは、支持体として、嵌合ピン22が刺入可能な板体12bと、粘着剤層11bを側方から囲むように板体12bの周縁に形成された側壁部12dとからなるものを備えている点で、第2実施形態例および第3実施形態例の端面クリーナ10Bと異なる。
第6実施形態例の端面クリーナ10Eを用いた場合も、第1実施形態例の端面クリーナ10Aの場合と同様に、作業者がこれを携帯し、同様の簡単な手順、操作で、嵌合ピン22が突設された光コネクタ20の端面21の清掃を短時間で行うことができる。
嵌合ピン22が刺入可能な板体12bと、板体12bの周縁に形成された側壁部12dとからなる支持体としては、一端(上端)が開口した浅い皿状の容器等を使用でき、これにより、上述のとおり、容易に端面クリーナ10Eを製造できる。
側壁部12dの材質は、板体12bと同じでも異なっていてもよい。
また、図11に示すように、支持体として、上述の板体12bと側壁部12dに加えて、板体12bから立設して粘着剤層11bを複数に分割する仕切板12fをさらに有しているものを使用してもよい。この例の端面クリーナ10E’における仕切板12fの数、配列の仕方、カバーフィルム13の形態等は、図8の端面クリーナ10D’について説明した内容と同様に設定、構成できる。また、仕切板12fの材質は、板体12bや側壁部12dと同じでも異なっていてもよい。また、端面クリーナ10E’は、端面クリーナ10D’と同様の方法で使用できる。また、図8の端面クリーナ10D’と同様に、連続的に、生産性よく、製造できる。
〔第7実施形態例〕
図12は、第7実施形態例の端面クリーナを示す縦断面図である。
第7実施形態例の端面クリーナ10Fは、支持体として、剛性を備えた板体12aおよび嵌合ピン22が刺入可能な板体12bとの2層からなる板体と、粘着剤層11bを側方から囲むように板体の周縁に形成された側壁部12cが形成されている点で、第4実施形態例の端面クリーナ10Cと異なる。この例では、側壁部12cは、剛性を備えた板体12aから立設している。
第7実施形態例の端面クリーナ10Fを用いた場合も、第1実施形態例の端面クリーナ10Aの場合と同様に、作業者がこれを携帯し、同様の簡単な手順、操作で、嵌合ピン22が突設された光コネクタ20の端面21の清掃を短時間で行うことができる。
板体12aおよび板体12bの2層からなる板体と、該板体の周縁に形成された側壁部12cからなる支持体としては、一端(上端)が開口した浅い皿状の剛性を備えている容器の内底に、嵌合ピン22が刺入可能な板体12bを形成したもの等を使用できる。
このようなものを使用すると、この中に粘着剤層11bを構成するモノマー成分を流し込むことができる。そして、これらモノマー成分を必要に応じて加熱、光照射する等して硬化(架橋)させ、容易に端面クリーナ10Fを製造できる。
また、板体12bは、一端(上端)が開口した浅い皿状の剛性を備えている容器に、発泡体の原料を流しこみ、発泡、硬化させる等する方法で、形成してもよい。
また、図13に示すように、支持体として、上述の剛性を備えた板体12aおよび嵌合ピン22が刺入可能な板体12bとの2層からなる板体および側壁部12cに加えて、板体12bから立設して粘着剤層11bを複数に分割する仕切板12fをさらに有しているものを使用してもよい。この例の端面クリーナ10F’における仕切板12fの数、配列の仕方、カバーフィルム13の形態等は、図8の端面クリーナ10D’について説明した内容と同様に設定、構成できる。また、仕切板12fの材質は、板体12bや側壁部12cと同じでも異なっていてもよい。また、端面クリーナ10F’は、端面クリーナ10D’と同様の方法で使用できる。また、図8の端面クリーナ10D’と同様に、連続的に生産性よく、製造できる。
なお、この例では、仕切板12fは、板体12bから立設しているが、板体12aから立設していてもよい。板体12aから立設する場合には、仕切板12fにより、板体12bも分割されることになるが、問題はない。
〔第8実施形態例〕
図14(a)は第8実施形態例の端面クリーナを示す斜視図、図14(b)は第8実施形態例の端面クリーナを示す縦断面図である。
第8実施形態例の端面クリーナ10Gは、嵌合ピンが刺入可能な粘着剤層11aと、粘着剤層11aの一方の表面に積層してこれを支持する板体12a’(支持体)とを有し、携帯可能な大きさの矩形板状に形成されたものである。板体12a’は剛性を有し、かつ、板体12a’には1つ以上の開口部12eが形成されている。そして、開口部12eから粘着剤層11aの表面11cが露出している。
第8実施形態例の端面クリーナ10Gは、このように各開口部12eから露出した粘着剤層11aの表面11cに対して、光コネクタ20の端面21に突設された嵌合ピン22を刺入し、端面21をその表面11cに押し当てることによって、嵌合ピン22が突設された端面21を、嵌合ピン22の周面も含めて、簡単かつ短時間で清掃可能としたものである。
第8実施形態例の端面クリーナ10Gは、図14(b)に示すように、光コネクタ20の有する嵌合ピン22の長さ(L)以上の厚み(D)を有する粘着剤層11aを有する。
板体12a’は剛性を有し、かつ、複数(この例では5つ。)の開口部12eが、端面クリーナ10Gの長手方向に沿う1列に形成され、各開口部12eから粘着剤層11aの表面11cが露出している。各開口部12eは、光コネクタ20の端面21と略相似形で、該端面21よりもやや大きなサイズで形成されている。
開口部12eは、剛性を有する板体を打ち抜く等の公知の方法で形成できる。
この例の板体12a’は、第1実施形態例の場合と同様に、金属板、樹脂板等からなり、粘着剤層11aを安定に支持できる剛性を有するように、その材質等に応じた厚みに設定されている。
また、板体12a’において、粘着剤層11aが設けられていない側の面には、開口部12eを剥離可能に覆うように、カバーフィルム13が設けられている。この例では、カバーフィルム13は、各開口部12eに対応するように、複数(この例では5つ。)に分割されている。すなわち、この例のカバーフィルム13は、5つのフィルム片13aに分割されている。
なお、この例において、板体12a’が設けられていない側の粘着剤層11aの表面11dは、清掃には用いられない。そのため、該表面11dには、粘着剤層11aを剥離不能に覆う被覆フィルム14が設けられている。この被覆フィルム14は、粘着剤層11aを支持可能な剛性を備えていなくてよく、その材質等に制限はない。たとえば樹脂フィルム、紙等を用いることができる。
第8実施形態例の端面クリーナ10Gを用いて、嵌合ピン22が突設された光コネクタ20の端面(接続端面)21を清掃する場合には、まず、作業者が図15(a)に示すように、端面クリーナ10Gの長手方向の末端に位置する1枚のフィルム片13aを剥離し、このフィルム片13aによって覆われていた開口部12eを開口し、粘着剤層11aの表面11cを露出させる。
ついで、作業者が一方の手で光コネクタを持ち、他方の手で端面クリーナ10Gを持ち、図15(b)に示すように、フィルム片13aが剥離されて開口部12eから露出した粘着剤層11aの表面11cに、光コネクタ20の端面21を接近させ、嵌合ピン22を粘着剤層11aに刺入し、端面21を粘着剤層11aの表面11cに押し当てる。この例では、粘着剤層11aの厚み(D)は、光コネクタ20の嵌合ピン22の長さ以上であるため、嵌合ピン22が全長にわたって粘着剤層11aに刺入された状態となる。また、この例では、嵌合ピン22を粘着剤層11aに刺入することで、非貫通の穴が形成される。
その後、図15(c)に示すように、光コネクタ20の端面21を粘着剤層11aから引き離して、嵌合ピン22を粘着剤層11aから抜き取る。なお、嵌合ピン22を粘着剤層11aから抜き取ると、非貫通の穴は閉じる。
この端面クリーナ10Gを使用して、次に、別の光コネクタ20の端面21を清掃する場合には、先に剥離したフィルム片13a以外のフィルム片13a(たとえば、先に剥離したフィルム片13aの隣のフィルム片13a。)を剥離して、開口部12eから粘着剤層11aの表面11cを新たに露出させる。そして、この露出した粘着剤層11aの表面11cに対して、先に説明した方法と同様にして、光コネクタ20の端面21を接近させて嵌合ピン22を粘着剤層11aに刺入し、端面21を粘着剤層11aの表面11cに押し当て、その後、嵌合ピン22を粘着剤層11aから抜き取ればよい。
なお、清掃対象の光コネクタ20の端面21および嵌合ピン22に付着している塵、埃の量が少なく、汚れの程度が小さい場合には、同一の開口部12eから露出した粘着剤層11aの表面11cで、複数の光コネクタ20の端面21を清掃してもよい。汚れの程度が大きい場合には、新たに別の開口部12eからフィルム片13aを剥離して新しい表面11cを露出させ、端面21の清掃を行うことが好ましい。
なお、この例では、カバーフィルム13は、各開口部12eに対応するように、開口部12eの数と同じ数に分割された複数のフィルム片13aから構成されているが、必ずしも分割されていなくてもよい。
分割されていない場合には、1つの開口部12eが開口するようにカバーフィルムを部分的に剥離して、粘着剤層11aの表面11cを露出させ、この表面11cに光コネクタ20の端面21を押し当てて、清掃を行う。清掃後には、カバーフィルムを元に戻し、露出した粘着剤層を再び覆えばよい。
第8実施形態例の端面クリーナ10Gは、上述のとおり、開口部12eが形成された板体12a’を支持体として備え、開口部12eから露出した粘着剤層11aの表面11cに、光コネクタ20の端面21を押し当て、嵌合ピン22を刺入することで、端面21を清掃するようになっている。
このように板体12a’に開口部12eが形成されていると、光コネクタ20の端面21の清掃に不慣れな作業者に対して、開口部12eから露出している粘着剤層11aの表面11cに光コネクタ20の端面21を押し当てることを案内し、促すことができる。そのため、不慣れな作業者であっても、問題なく円滑に作業を行える。
なお、開口部12eがこの例のように整列して形成されていると、1つの端面クリーナ10Gで多数の光コネクタ20の端面21を清掃する場合に、末端の開口部12eから順番に使用していくことができ、作業性に優れるが、場合によっては開口部はランダムに配置されていてもよい。また、開口部は、1列ではなく、2列以上で配列していてもよく、列数に制限はない。
また、開口部12eの形状、大きさは、この例のように、光コネクタ20の端面21と略相似形で、該端面21よりもやや大きなサイズで開口していることが、清掃に不慣れな作業者に対して、開口部12eから露出している粘着剤層11aの表面11cに光コネクタ20の端面21を1つずつ押し当てることを促す点からは好ましいが、少なくとも1つの端面21の全面を押し当てることができるサイズ、形状に形成されていれば、これに限定されない。
また、この例の端面クリーナ10Gも、作業者が携帯できる大きさに形成されている。
そのため、作業者がある場所で光コネクタ接続作業を行った後に、別の場所に移動して光コネクタ接続作業を行う場合等には、端面クリーナ10Gを容易に持ち運び、各場所で清掃作業を行うことができる。
第8実施形態例の端面クリーナ10Gは、たとえば被覆フィルム14の上に粘着剤層11aを形成し、その上に、開口部12eが形成された板体12a’、カバーフィルム13を順次積層する方法で製造できる。粘着剤層11aの形成は、上述のとおり、粘着剤層の材質等に応じて行えばよい。
〔第9実施形態例〕
図16は第9実施形態例の端面クリーナを示す縦断面図である。
第9実施形態例の端面クリーナ10Hは、光コネクタ20の有する嵌合ピン22の長さ(L)以上の厚み(D)を有する粘着剤層11aを備えている。該粘着剤層11aの一方の面には、第8実施形態例で用いたものと同様の開口部12eが形成された板体12a’が第1支持体として設けられている。粘着剤層11aの他方の表面11dには、開口部が形成されていない、剛性を備えた板体12aが第2支持体として設けられている。
第9実施形態例の端面クリーナ10Hは、第8実施形態例の端面クリーナ10Gの有する被覆フィルム14が、剛性を備えた板体12a(第2支持体)に置き換えられ、より剛性および強度が付与された態様である。
第9実施形態例の端面クリーナ10Hも、第8実施形態例の端面クリーナ10Gと同様に、作業者がこれを携帯し、同様の簡単な手順、操作で、嵌合ピン22が突設された光コネクタ20の端面21の清掃を短時間で行うことができる。また、被覆フィルムの代わりに、剛性を備えた板体12aを用いる以外は、第8実施形態例の端面クリーナ10Gと同様の方法で製造できる。
〔第10実施形態例〕
図17は、第10実施形態例の端面クリーナを示す縦断面図である。
第10実施形態例の端面クリーナ10Jは、粘着剤層11bが、光コネクタ20の有する嵌合ピン22の長さ(L)よりも小さな厚み(D)で形成されているとともに、第2支持体として、嵌合ピン22が刺入可能な板体12bを有している点で、第9実施形態例の端面クリーナ10Hと異なる。粘着剤層11bと嵌合ピン22が刺入可能な板体12bとの合計厚み(D)は、光コネクタ20の嵌合ピン22の長さ(L)以上に設定されている。
第10実施形態例の端面クリーナ10Jは、第9実施形態例の端面クリーナ10Hにくらべて、粘着剤層を形成する粘着剤の量を削減することができる。よって、粘着剤層の形成に要するコストを抑制できる。
また、第10実施形態例の端面クリーナ10Jの板体12bに発泡体を使用することにより、端面クリーナ10Jの使用感を向上させることができる。すなわち、作業者が嵌合ピン22を刺入したときに、抵抗感が低減される一方、清掃作業に対する応答の明確性(刺しごたえ)を得ることができる。
第10実施形態例の端面クリーナ10Jも、第8実施形態例の端面クリーナ10Gと同様に、作業者がこれを携帯し、同様の簡単な手順、操作で、嵌合ピン22が突設された光コネクタ20の端面21の清掃を短時間で行うことができる。また、第10実施形態例の端面クリーナ10Jは、嵌合ピン22が刺入可能な板体12bの上に粘着剤層11bを形成する以外は、第8実施形態例の端面クリーナ10Gと同様の方法で製造できる。
(第11実施形態例)
図18は、第11実施形態例の端面クリーナを示す縦断面図である。
上述の第10実施形態例の端面クリーナ10Jにおいては、第2支持体は、粘着剤層11bと接するように設けられた、嵌合ピン22が刺入可能な板体12bのみから構成されていたが、図18に示すように、第11実施形態例の端面クリーナ10Kの備える第2支持体は、粘着剤層11bと接するように設けられた、嵌合ピン22が刺入可能な板体12bと、金属板、樹脂板等の剛性を備えた板体12aとの2層で構成されている。第2支持体の板体12aは、嵌合ピン22が刺入可能である必要はない。
このような構成とすることにより、端面クリーナ10Kに、より剛性および強度を付与でき、また、嵌合ピン22が刺入可能な板体12bを保護することもできる。
第2支持体として使用される板体は、この例では2層であるが、必要に応じて3層以上としてもよい。ただし、板体として、嵌合ピン22が刺入可能な板体12bを用いる場合には、該板体12bは、図18に示すように、粘着剤層11bに接するように設けられる必要がある。
第11実施形態例の端面クリーナ10Kを用いた場合も、第8実施形態例の端面クリーナ10Gの場合と同様に、作業者がこれを携帯し、同様の簡単な手順、操作で、嵌合ピン22が突設された光コネクタ20の端面21の清掃を短時間で行うことができる。
第11実施形態例の端面クリーナ10Kは、剛性を備えた板体12aと嵌合ピン22が刺入可能な板体12bとの積層体を形成し、嵌合ピン22が刺入可能な板体12bに接触するように、その上に粘着剤層11bを形成し、さらにその上に、開口部12eが形成された板体12a’、カバーフィルム13を順次積層する方法等で製造できる。
粘着剤層11bの形成は、上述のとおり、粘着剤層11bの材質等に応じて行えばよい。また、剛性を備えた板体12aと、嵌合ピン22が刺入可能な板体12bとの間には、図示しない接着層が介在していてもよい。
〔その他の態様〕
以上の第9〜第11実施形態例では、第2支持体として板体を用いているが、第5〜第7実施形態例の端面クリーナ10D,10E,10Fのように、板体とその周縁に形成された側壁部とからなるものを用いてもよい。
また、露出している粘着剤層の表面を覆うカバーの形態はフィルム状に限定されず、蓋状、キャップ状等、粘着剤層を汚れから保護できるものであれば、その形態に制限はない。
また、たとえば第1実施形態例の端面クリーナ10Aは、図1の形態においては、粘着剤層11aの側面が露出した状態となっているが、粘着剤層11aの周囲に枠体等を設けて、粘着剤層11aの側面が汚れないように保護することが好ましい。他の例(支持体が側壁部を有しない例)においても、同様に粘着剤層の側面を枠体等で覆ってよい。
また、以上の第1〜第11実施形態例では、各端面クリーナ10A〜10Kとして、作業者が携帯可能な大きさに形成された矩形板状のクリーナを例示したが、形状は矩形に限定されず、円形等でもよい。また、端面クリーナは、清掃対象物に応じて、板状以外の形状としてもよいし、携帯可能な大きさとしなくてもよい。
また、清掃対象物がその端面に有するピンの数は、2本に限定されず、1本でも3本以上でもよい。さらに、ピンの横断面(長手方向に対して直交する面)の形状は、円形に限定されず、多角形状、C字状等の形状でもよく、制限はない。
10A〜10K 端面クリーナ
11a,11b 粘着剤層
11c 粘着剤層の表面
12a (剛性を備えた)板体
12a’ (剛性を備え開口部が形成された)板体
12b (ピンが刺入可能な)板体
12c,12d 側壁部
12e 開口部
12f 仕切板
13 カバーフィルム(カバー)
20 光コネクタ
21 光コネクタの端面
22 嵌合ピン

Claims (14)

  1. ピンが突設された端面を清掃する端面クリーナであって、
    前記ピンが刺入可能な粘着剤層と、
    該粘着剤層の表面の一部が露出するように該粘着剤層を支持する支持体と、
    を有し、
    前記支持体は、板体からなる、端面クリーナ。
  2. ピンが突設された端面を清掃する端面クリーナであって、
    前記ピンが刺入可能な粘着剤層と、
    該粘着剤層の表面の一部が露出するように該粘着剤層を支持する支持体と、
    を有し、
    前記支持体は、板体と、前記粘着剤層を側方から囲むように前記板体の周縁に形成された側壁部とからなる、端面クリーナ。
  3. 前記支持体は、皿状の容器である、請求項2に記載の端面クリーナ。
  4. 前記支持体は、前記板体から立設した仕切板をさらに有する、請求項2または3に記載の端面クリーナ。
  5. 前記板体は1層以上からなり、前記板体の前記粘着剤層と接する層は、前記ピンが刺入可能である、請求項〜4のいずれか一項に記載の端面クリーナ。
  6. 前記板体には、1つ以上の開口部が形成され、前記開口部から前記粘着剤層の表面が露出している、請求項に記載の端面クリーナ。
  7. 前記板体の前記粘着剤層と接する層は、発泡体から形成されている、請求項5に記載の端面クリーナ。
  8. ピンが突設された端面を清掃する端面クリーナであって、
    前記ピンが刺入可能な粘着剤層と、
    該粘着剤層の表面の一部が露出するように該粘着剤層を支持する支持体と、
    を有し、
    前記支持体として、前記粘着剤層の一方の面を覆う第1支持体と、他方の面を覆う第2支持体とを有し、
    前記第1支持体は板体からなり、該板体には、1つ以上の開口部が形成され、前記開口部から前記粘着剤層の表面が露出している、端面クリーナ。
  9. 前記第2支持体は、板体からなる、請求項に記載の端面クリーナ。
  10. 前記第2支持体は、板体と、前記粘着剤層を側方から囲むように前記板体の周縁に形成された側壁部とからなる、請求項に記載の端面クリーナ。
  11. 前記第2支持体の前記板体は1層以上からなり、前記第2支持体の前記板体の前記粘着剤層と接する層は、前記ピンが刺入可能である、請求項または10に記載の端面クリーナ。
  12. 露出している前記粘着剤層の表面を覆うカバーを有する、請求項1〜11のいずれか一項に記載の端面クリーナ。
  13. 前記第2支持体の前記板体の前記粘着剤層と接する層は、発泡体から形成されている、請求項11に記載の端面クリーナ。
  14. 端面にピンが突設された光コネクタの清掃用である、請求項1〜13のいずれか一項に記載の端面クリーナ。
JP2015248977A 2015-03-18 2015-12-21 端面クリーナ Active JP6594767B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CA2979794A CA2979794A1 (en) 2015-03-18 2016-03-17 End-face cleaner
PCT/JP2016/058451 WO2016148226A1 (ja) 2015-03-18 2016-03-17 端面クリーナ
CN201680015528.3A CN107405652B (zh) 2015-03-18 2016-03-17 端面清洁器
US15/557,666 US20180074267A1 (en) 2015-03-18 2016-03-17 End-face cleaner
EP16765055.5A EP3272434A4 (en) 2015-03-18 2016-03-17 End-surface cleaner

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015055103 2015-03-18
JP2015055103 2015-03-18

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016175061A JP2016175061A (ja) 2016-10-06
JP6594767B2 true JP6594767B2 (ja) 2019-10-23

Family

ID=57069482

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015248977A Active JP6594767B2 (ja) 2015-03-18 2015-12-21 端面クリーナ

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20180074267A1 (ja)
EP (1) EP3272434A4 (ja)
JP (1) JP6594767B2 (ja)
CN (1) CN107405652B (ja)
CA (1) CA2979794A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10739531B2 (en) 2015-09-25 2020-08-11 Tomoegawa Co., Ltd. Connector cleaning tool
WO2018074468A1 (ja) 2016-10-17 2018-04-26 株式会社巴川製紙所 クリーナ
JP2020109426A (ja) * 2017-04-28 2020-07-16 株式会社巴川製紙所 保護キャップ
EP3767353A1 (en) * 2018-03-12 2021-01-20 Tomoegawa Co., Ltd. Optical connector end surface cleaner
JP6498814B1 (ja) * 2018-04-12 2019-04-10 株式会社フジクラ 光コネクタ清掃工具及び光コネクタの清掃方法
CN110653222B (zh) * 2019-09-17 2022-09-30 深圳市欧耐特通讯有限公司 一种mtp光纤母头的清理方法
JP6869398B1 (ja) * 2020-04-20 2021-05-12 エヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ株式会社 光コネクタ用清掃具

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6681437B1 (en) * 1999-04-30 2004-01-27 Ntt Advanced Technology Corporation Cleaning tool for optical fiber connectors
JP3459590B2 (ja) * 1999-04-30 2003-10-20 エヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ株式会社 光コネクタの清掃具
JP2002219421A (ja) * 2001-01-25 2002-08-06 Fujikura Ltd 光コネクタ端面清掃具および光コネクタ端面清掃方法
US6975803B2 (en) * 2003-07-15 2005-12-13 Japan Aviation Electronics Industry, Limited Optical fiber end face cleaner
US7192197B2 (en) * 2004-09-27 2007-03-20 Neptec Optical Solutions, Inc. Planetary cleaning motion optical connector cleaner
US8945312B2 (en) * 2009-12-23 2015-02-03 Afl Telecommunications Llc Bristle based fiber optic connector cleaner sub-surface
US20190025524A1 (en) * 2016-02-01 2019-01-24 Tomoegawa Co., Ltd Cleaner

Also Published As

Publication number Publication date
CN107405652B (zh) 2020-09-22
CA2979794A1 (en) 2016-09-22
EP3272434A1 (en) 2018-01-24
EP3272434A4 (en) 2018-10-17
CN107405652A (zh) 2017-11-28
JP2016175061A (ja) 2016-10-06
US20180074267A1 (en) 2018-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6594767B2 (ja) 端面クリーナ
WO2016148226A1 (ja) 端面クリーナ
KR101369025B1 (ko) 파이프의 연결 구조 및 청소구
WO2005112692A3 (en) Grooming/cleaning apparatus
JP6276164B2 (ja) ロール袋の保持具
JP2017149034A (ja) 塗膜転写具
CN104145066A (zh) 具有施加有粘合剂的片材的地板嵌板
JP2009173344A (ja) 把手孔を有する運搬用容器及び把手孔の開閉部材並びに開閉部材の製造方法
JP4890619B2 (ja) スクレーパー
CN105416661A (zh) 屏幕保护膜贴合装置及方法
JP3235487U (ja) 清掃具
KR102285643B1 (ko) 차량 광택용 핸드 패드 조립체
KR101135991B1 (ko) 테이프 원터치 커팅기
KR101633697B1 (ko) 광학 필름용 단차방지형 관체
WO2019176404A1 (ja) 光コネクタ端面クリーナ
JP5869618B2 (ja) ハンディモップ用モップ本体部材
TWM583447U (zh) 膠帶台
JP2014042973A (ja) クリーニング用具およびその製造方法
JP3183155U (ja) 図画工作用クリップ及び学校教材
JP5823812B2 (ja) ウエブ継ぎ合わせ用接合テープ、継ぎ合わせ用治具およびウエブの継ぎ合わせ方法
JP7036339B2 (ja) 粘着部材の切断装置
JP3214019U (ja) 剥離治具
JP2005270164A (ja) 研磨具
JP3116863U (ja) 毛取り具
KR101597175B1 (ko) Fpcb의 습식공정 후처리 작업용 공구 및 이를 이용한 fpcb의 습식 공정 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180516

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190305

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190409

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190917

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190925

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6594767

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350