JP3214019U - 剥離治具 - Google Patents

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裕徳 岩崎
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祥悟 稲田
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一 西山
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亮 稲辺
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Abstract

【課題】配線板用母材が傷付き難く、かつ保護膜を剥離する作業効率の高い剥離治具を提供する。【解決手段】本考案の一態様に係る剥離治具は、表面に保護膜を有する複数のフレキシブルプリント配線板が行列に配設された方形シート状の配線板用母材から上記保護膜のうち行列に存在する複数の不必要領域を剥離するための剥離治具であって、表面側に平面視で端辺平行状に上記配線板用母材を固定する位置決め領域を有する方形平板状の治具本体1と、上記治具本体の特定辺側に1又は複数の粘着テープロールXがこの特定辺と垂直方向に粘着テープYを操出可能に配設されるテープリール2と、上記治具本体の特定辺側のうち上記位置決め領域及びテープリール間に配設され、上記テープリールから上記位置決め領域へ操出された粘着テープを切断可能なカッター3とを備える。【選択図】図2

Description

本考案は、剥離治具に関する。
両面に回路を有する両面基板の外面に外層基板が積層された多層フレキシブルプリント配線板が公知である。このようなフレキシブルプリント配線板では、外層基板のスルホール加工、スルホールメッキ、外層回路形成、保護膜形成などの実装処理が施された後、保護膜のうち不必要領域が除去される(例えば特開平7−122856号公報参照)。
この不必要領域の除去処理は、複数のフレキシブルプリント配線板が行列に配設された、いわゆる定尺の配線板用母材に対して行われる。具体的には以下の手順による。不必要領域は、その裏面側に接着層を設けず、または周囲に切れ込みを入れておくことで、除去し易くする。その上で、外層基板表面に剥離用の粘着テープを貼り、配線板用母材を抑えながらこの粘着テープを剥がす。そうすると、不必要領域のみが粘着テープに付着した状態で粘着テープが剥がされる。これにより、不必要領域が除去される。なお、不必要領域となる外層基板表面の保護膜は、フレキシブルプリント配線板により種類が異なるが、例えばソルダーレジスト等である。
特開平7−122856号公報
この従来の不必要領域の除去処理では、除去処理作業時に配線板用母材が保護されていないため、押し傷、皺折れ、破れ等が傷付きが発生するおそれがある。また、粘着テープを貼ったり剥がしたりする作業が、作業者の個人技量に依存するため、作業時間や仕上がりの品質にばらつきが生じ易い。
本考案は、このような不都合に鑑みてなされたものであり、配線板用母材が傷付き難く、かつ保護膜を剥離する作業効率の高い剥離治具の提供を課題とする。
上記課題を解決するためになされた本考案の一態様に係る剥離治具は、表面に保護膜を有する複数のフレキシブルプリント配線板が行列に配設された方形シート状の配線板用母材から上記保護膜のうち行列に存在する複数の不必要領域を剥離するための剥離治具であって、表面側に平面視で端辺平行状に上記配線板用母材を固定する位置決め領域を有する方形平板状の治具本体と、上記治具本体の特定辺側に1又は複数の粘着テープロールがこの特定辺と垂直方向に粘着テープを操出可能に配設されるテープリールと、上記治具本体の特定辺側のうち上記位置決め領域及びテープリール間に配設され、上記テープリールから上記位置決め領域へ操出された粘着テープを切断可能なカッターとを備える。
本考案の剥離治具は、配線板用母材が傷付き難く、かつ保護膜を剥離する作業効率が高い。
配線板用母材の構成を示す模式的斜視図である。 本考案の一実施形態に係る剥離治具の模式的斜視図である。 図2の剥離治具の押さえ板を示す模式的斜視図である。 図3の押さえ板の裏面を示す模式的斜視図である。 図2の剥離治具の押付部材を示す模式図である。 図2の剥離治具のカッター部分を示す模式的拡大平面図である。
[本考案の実施形態の説明]
本考案の一態様に係る剥離治具は、表面に保護膜を有する複数のフレキシブルプリント配線板が行列に配設された方形シート状の配線板用母材から上記保護膜のうち行列に存在する複数の不必要領域を剥離するための剥離治具であって、表面側に平面視で端辺平行状に上記配線板用母材を固定する位置決め領域を有する方形平板状の治具本体と、上記治具本体の特定辺側に1又は複数の粘着テープロールがこの特定辺と垂直方向に粘着テープを操出可能に配設されるテープリールと、上記治具本体の特定辺側のうち上記位置決め領域及びテープリール間に配設され、上記テープリールから上記位置決め領域へ操出された粘着テープを切断可能なカッターとを備える。
当該剥離治具は、治具本体が配線板用母材を固定するので、配線板用母材が安定し、配線板用母材の傷付きが発生し難い。また、当該剥離治具は、テープリールから位置決め領域へ操出された粘着テープを切断可能なカッターを備えるので、このカッターにより配線板用母材へ貼り付けた後の粘着テープを一度に切断できる。従って、効率的に作業が行えると共に仕上がりの品質にばらつきが生じ難い。
上記治具本体が、上記位置決め領域のうち上記特定辺と垂直方向に多条に複数の凸領域を有するとよい。保護膜のうち行列に存在する複数の不必要領域をこの凸領域により下方から支持することで、粘着テープの貼付及び剥離を容易に行うことができる。従って、作業効率がさらに向上する。
上記治具本体の表面に重ね合わせ可能な方形平板状であって、上記治具本体の複数の凸領域と嵌合する複数の開口領域を有する押さえ板をさらに備えるとよい。上記押さえ板を備えることで、配線板用母材を固定する際の安定度が増すので、配線板用母材の傷付き発生の抑止効果が高められる。
上記配線板用母材の表面に繰り出した上記1又は複数の粘着テープを配線板用母材の表面に押し付けるための押付部材をさらに備え、この押付部材が、筒体と、この筒体表面のうち上記複数の凸領域と合致する領域に形成される複数の凸部と、上記筒体表面から突設される保持部とを有するとよい。上記押付部材の凸部により粘着テープの貼付後の配線板用母材を押圧することで、粘着テープを強固に貼付できる。従って、より確実に不必要領域を剥離することができる。
[本考案の実施形態の詳細]
以下、本考案に係る剥離治具の実施形態について図面を参照しつつ詳説する。
〔配線板用母材〕
図1に、当該剥離治具の対象である配線板用母材Aを示す。配線板用母材Aは方形シート状である。具体的には、配線板用母材Aは、方形シート状の母材フィルムBと、この母材フィルムBの表面に行列に配設された複数のフレキシブルプリント配線板Cとを備える。また、複数のフレキシブルプリント配線板Cは、表面に保護膜を有する。
〔剥離治具〕
当該剥離治具は、配線板用母材Aから上記保護膜のうち行列に存在する複数の不必要領域を剥離するための剥離治具である。当該剥離治具は、図2に示す方形平板状の治具本体1、上記治具本体1の特定辺側に配設されるテープリール2、上記治具本体1の特定辺側に配設されるカッター3、図3及び図4に示す方形平板状の押さえ板4を備える。また、当該剥離治具は、図5に示す押付部材5をさらに備える。
<治具本体>
治具本体1は、配線板用母材Aを支持する部材である。治具本体1の材質としては、配線板用母材Aを支持できる限り特に限定されないが、木材、樹脂、金属等を挙げることができる。中でも強度と軽量性の観点から樹脂が好ましい。
治具本体1の平面視での大きさは、配線板用母材A等の大きさにより適宜設定されるが、例えば特定辺が30cm以上120cm以下、この特定辺と直交する端辺が20cm以上80cm以下とできる。
治具本体1の平均厚さ(後述する凸領域、凹部、縁部等を含まない治具本体1のベースとなる平均厚さ)の下限としては、1cmが好ましく、2cmがより好ましい。一方、治具本体1の平均厚さの上限としては、4cmが好ましく3cmがより好ましい。治具本体1の平均厚さが上記下限未満であると、治具本体1の強度が不足するおそれがある。逆に、治具本体1の平均厚さが上記上限を超えると、当該剥離治具が重くなり過ぎ、取扱いに支障をきたすおそれがある。
治具本体1は、表面側に平面視で端辺平行状に配線板用母材Aを固定する位置決め領域11を有する。つまり、位置決め領域11は、治具本体1と同じ方形状であり、位置決め領域11の各辺は、これと対向する治具本体1の辺と平行である。また、治具本体1は、位置決め領域11のうち上記特定辺と垂直方向に多条に複数の凸領域12を有する。当該剥離治具では、保護膜のうち行列に存在する複数の不必要領域をこの凸領域12により下方から支持することで、粘着テープYの貼付及び剥離を容易に行うことができる。従って、作業効率がさらに向上する。
凸領域12の材質としては、配線板用母材Aの保護の観点から、ゴム、フェルト等を用いることができる。
この凸領域12は、配線板用母材Aに配設されているフレキシブルプリント配線板Cに対応して設けられている。従って、凸領域12の配設数は、配線板用母材Aに配設されているフレキシブルプリント配線板Cと同数とでき、その平面視形状は、フレキシブルプリント配線板Cの形状と一致させるとよい。また、凸領域12の平均厚さとしては、フレキシブルプリント配線板Cの平均厚さとの和が後述する押さえ板4の平均厚さと等しくなることが好ましく、例えば1cm以上3cm以下とできる。凸領域12の平均厚さを、フレキシブルプリント配線板Cの平均厚さとの和が押さえ板4の平均厚さと等しくなるようにすることで、押さえ板4により配線板用母材Aを押さえた際に、フレキシブルプリント配線板Cの表面と押さえ板4の表面とが面一となる。このため、粘着テープYの貼付及び剥離作業を容易に行うことができる。
治具本体1は、位置決め領域11の外側の周囲に第1凹部13a、第2凹部13b、及び第3凹部13cを有する。つまり、第1凹部13a、第2凹部13b、及び第3凹部13cは、この治具本体1に載置される配線板用母材Aを取り囲むように配設されている。
第1凹部13aは、位置決め領域11の長辺(治具本体1の特定辺と平行な辺)に沿って、後述する押さえ板4の第1凸部43aと嵌合可能に配設される。また、第2凹部13bは、位置決め領域11の短辺に沿って、押さえ板4の第2凸部43bと嵌合可能に配設される。第1凹部13a及び第2凹部13bの形状及び個数は、押さえ板4の第1凸部43a及び第2凸部43bの形状及び個数に対応するように決定される。
第3凹部13cは、治具本体1の特定辺側の第1凹部13aの外側に治具本体1の特定辺と平行に、押さえ板4の第3凸部43cと嵌合可能に配設される。第3凹部13cの形状及び個数は、押さえ板4の第3凸部43cの形状及び個数に対応するように決定される。なお、図4に示す押さえ板4では複数ある第3凸部43cの一部が第1凸部43aと近接して配設されているため、この第3凸部43cに対応する第3凹部13cは、第1凹部13aと連続している。
また、治具本体1は、上記特定辺と対向する対向辺と、上記一対の端辺とがそれぞれ交わる角に、端辺及び対向辺に沿って平面視でL字型に配設される一対の第1縁部14a、及び治具本体1の一対の端辺のそれぞれに接し、第1縁部14aとカッター3との間に平面視で直線状に配設される一対の第2縁部14bを有する。これらの第1縁部14a、第2縁部14b、及び後述するカッター3の基台31により、押さえ板4を治具本体1の表面に重ね合わせる際に、押さえ板4の位置合わせを行うことができる。
第1縁部14a及び第2縁部14bの形状は、例えば断面が正方形の棒状とできる。第1縁部14a及び第2縁部14bの断面の大きさとしては、断面の1辺が2cm以上5cm以下とできる。また、第1縁部14aの対向辺側部分及び短辺側部分の長さ、並びに第2縁部14bの長さとしては、5cm以上10cm以下とできる。断面の1辺や上記長さが上記下限未満であると、押さえ板4の位置合わせとして十分に機能しないおそれがある。逆に、断面の1辺や上記長さが上記上限を超えると、押さえ板4の位置合わせが返って困難となるおそれがある。
治具本体1は、対向辺側に切欠部15を有する。この切欠部15の長さ(対向辺方向の長さ)は、例えば一対の第1縁部14a間と同じ長さとできる。また、切欠部15の平均幅(短辺方向の長さ)は、例えば3cm以上8cm以下とできる。このような切欠部15を設けることで、治具本体1に重ね合わせた押さえ板4の対向辺側が切欠部15上に位置するので、押さえ板4を容易に取り外すことができる。
<テープリール>
テープリール2は、中心軸が上記特定辺と平行に配設され、粘着テープロールXを保持する円柱状のリール21と、このリール21の中心軸を通り、リール21を回転可能とする軸心22と、この軸心22の両端を支える一対のリール支持部23とを有する。テープリール2には、治具本体1の特定辺側に複数の粘着テープロールXがこの特定辺と垂直方向に粘着テープYを操出可能に配設される。
粘着テープロールXは、中空円筒状の芯と、この芯の周囲に巻き付けられた粘着テープYとを有する。粘着テープロールXは、特定辺と垂直方向に操出す粘着テープYの延長線上に凸領域12が位置するように配設される。上記芯の中空部の直径は、特に限定されないが、例えば3cm以上6cm以下とできる。また、粘着テープYの平均幅は、その延長線上にある凸領域12を覆うため、少なくとも凸領域12の平均幅以上の長さが必要とされるが、通常凸領域12の平均幅と同じ長さとされる。
リール21は、粘着テープロールXの芯の中空部分を貫通することで粘着テープロールXを保持する。このため、リール21の直径は、粘着テープロールXの芯の直径と等しくされる。リール21の長さは、全ての凸領域12に粘着テープYを繰り出せるように粘着テープロールXが配設可能な長さとされる。また、リール21は、複数の粘着テープロールXが互いに独立して回転できるように粘着テープロールXごとに分割されている。このリール21の材質としては、例えば樹脂とすることができる。
軸心22は、リール21の中心軸を貫通し、リール支持部23に回転可能に固定される。また、軸心22は、リール支持部23から取り外し可能に構成され、リール21及び軸心22をリール支持部23から取り外すことで、粘着テープロールXの着脱が行える。軸心22の材質としては、例えば樹脂や金属とすることができる。軸心22の直径は、強度の観点から、0.5cm以上2cm以下とできる。また、軸心22の長さは、リール21を貫通しリール支持部23に固定できる長さに適宜定められる。
一対のリール支持部23は、リール21を挟み対向するように配設されている。リール支持部23の上部には、軸心22を着脱可能とするためのU字溝が設けられている。このU字溝の平均幅は、軸心22の直径と同じ長さとされる。リール支持部23の大きさは、リール21を支持し、回転可能とできる大きさに適宜定められる。また、リール支持部23の材質としては、木材、樹脂、金属等が挙げられる。
<カッター>
カッター3は、治具本体1の特定辺側のうち位置決め領域11及びテープリール2間に配設され、テープリール2から位置決め領域11へ操出された粘着テープYを切断可能とする。カッター3は、基台31と、レバー32と、このレバー32に取り付けられた刃部33と、治具本体1の特定辺の両端に配設され、レバー32の両端を支持する一対のレバー支持部34とを有する。
基台31は、直方体状であり、位置決め領域11及びテープリール2間の治具本体1表面に配設されている。基台31の材質としては、例えば金属を用いることができる。
基台31は、粘着テープロールXから凸領域12に繰り出される粘着テープYがその上部を通過する。このため、基台31の長辺(治具本体1の特定辺に平行な辺)の長さは、少なくともリール21の長さより大きい。例えば図2の剥離治具では、基台31の長辺長さは、一対のリール支持部23の平均間隔と同程度の長さとされている。
基台31の短辺の長さとしては、安定して粘着テープYを切断できる長さであれば特に限定されないが、例えば2cm以上5cm以下とできる。
基台31の高さは、治具本体1の表面に重ね合わせた際の押さえ板4の表面よりも基台31の表面が高くなるように設定される。上記押さえ板4の表面と基台31の表面との高さの差の下限としては、1cmが好ましく、2cmがより好ましい。一方、上記高さの差の上限としては、5cmが好ましく、3cmがより好ましい。上記高さの差が上記下限未満であると、刃部33により基台31上の粘着テープYを十分に押すことができず、カッター3による粘着テープYの切断が困難となるおそれがある。逆に、上記高さの差が上限を超えると、基台31と押さえ板4との段差により粘着テープYがフレキシブルプリント配線板Cの表面から剥がれ易くなり、不必要領域の剥離に支障を生じるおそれがある。
レバー32は、一対のレバー支持部34から治具本体1の対向辺方向へ延びる一対のアーム32aと、この一対のアーム32aの治具本体1の対向辺側の間に架け渡される操作棒32bとを有する。レバー32は、この一対のアーム32aの中間位置に架け渡される刃部33と共に一対のレバー支持部34を中心として回転可能に構成される。レバー32及び刃部33の材質としては、例えば金属が挙げられる。
レバー32は、通常は刃部33が基台31の表面よりも上側となる位置に保持され、操作棒32bを下方に押すことによりレバー支持部34を中心として回転する。この回転により図6に示すように刃部33と、治具本体1の対向辺側の基台31の長辺とが接するように構成されている。この刃部33が基台31の上記長辺と接する際に加わる下方への圧力により上記長辺の位置で粘着テープYを切断することができる。
レバー32は、上述のように構成されるので、一対のアーム32aの平均間隔は、基台31の長辺の長さよりも大きい。一対のアーム32aの長さは、レバー32が回転した後に操作棒32bが基台31と位置決め領域11との間に位置する長さとされる。
また、一対のレバー支持部34は、操作棒32bよりも治具本体1の特定辺側に配設するとよく、例えば図2及び図6に示すように治具本体1の特定辺と端辺との角に、一対のリール支持部23を挟み込むように配設される。レバー支持部34の材質としては、例えば金属が挙げられる。
<押さえ板>
押さえ板4は、治具本体1の表面に重ね合わせ可能な板である。押さえ板4は、図3に示すように押さえ板本体4aと、治具本体1と重ね合わせた際、押さえ板本体4aの治具本体1の特定辺側に上記特定辺と平行に位置する棒状部4bを有する。この棒状部4bは、複数の蝶番41により押さえ板本体4aと連結されている。つまり、押さえ板本体4aは、棒状部4bを基軸として押さえ板4の表面(蝶番41が配設されている面)側へ回転可能に構成されている。また、押さえ板4は、押さえ板本体4aに治具本体1の複数の凸領域12と嵌合する複数の開口領域42を有する。この押さえ板4を備えることで、配線板用母材Aを固定する際の安定度が増すので、配線板用母材Aの傷付き発生の抑止効果が高められる。
押さえ板4の材質としては、治具本体1と同様のものとできる。また、押さえ板4の平面視での大きさは、治具本体1の表面に重ね合わせた際に押さえ板4が固定されるように定められる。具体的には、押さえ板4の平面視での大きさは、治具本体1の第1縁部14a、第2縁部14b、及びカッター3の基台31に治具本体1の内側から接する大きさとされる。押さえ板4のうち、棒状部4bの平均幅(押さえ板4の短辺方向の長さ)は、押さえ板4を治具本体1の表面に重ね合わせた際に治具本体1の位置決め領域11に棒状部4bが重ならないように決定される。このように棒状部4bを治具本体1の位置決め領域11に重ならないようにすることで、押さえ板本体4aを表面側に回転させることで、押さえ板4を取り外すことなく配線板用母材Aを交換することができるので、作業効率を高めることができる。
押さえ板4の平均厚さ(後述する凸部を含まない押さえ板4のベースとなる平均厚さ)の下限としては、1cmが好ましく、2cmがより好ましい。一方、押さえ板4の平均厚さの上限としては、4cmが好ましく3cmがより好ましい。押さえ板4の平均厚さが上記下限未満であると、押さえ板4の強度が不足するおそれがある。逆に、押さえ板4の平均厚さが上記上限を超えると、当該剥離治具が重くなり過ぎ、取扱いに支障をきたすおそれがある。なお、押さえ板本体4aと棒状部4bとの平均厚さは異なってもよいが、強度の観点から同じとすることが好ましい。
押さえ板本体4aと棒状部4bとを連結する複数の蝶番41は、後述する第1離型フィルム44aとの干渉を避けるため、棒状部4bから開口領域42を見て、重ならない領域に配設される。具体的には、複数の蝶番41は、第1離型フィルム44aの間及び外側に配設されている。蝶番41としては、公知の蝶番41を用いることができる。また、その大きさは、第1離型フィルム44aの間に配設可能な大きさとされる。
押さえ板4は、図4に示すように第1凸部43a、第2凸部43b、及び第3凸部43cを裏面側に有する。
第1凸部43aは、複数の開口領域42の両端、かつ隣り合う開口領域42の間に、押さえ板4の長辺(棒状部4bの長さ方向の辺)と平行に配設されている。この第1凸部43aは、治具本体1の第1凹部13aと嵌合する。第1凸部43aは、開口領域42の間に収まる大きさであれば特に限定されないが、例えば平面視で各辺が2cm以上5cm以下の正方形状や長方形状とできる。また、第1凸部43aの高さとしては、第1凹部13aと安定して嵌合できる高さを有するとよく、例えば1cm以上3cm以下とできる。なお、第1凸部43aは、全ての開口領域42間に配設されてもよいが、図4に示すように例えば開口領域42間の幅が大きい間隙にのみ配設されてもよい。
第2凸部43bは、最外の開口領域42のさらに外側に押さえ板4の短辺(上記長辺と垂直方向の辺)と平行に配設されている。なお、「最外の開口領域42」とは、一対の短辺のそれぞれに最も近い開口領域42を指し、全体で2つ存在する。従って、第2凸部43bも一対の短辺のそれぞれの側に配設される。この第2凸部43bは、治具本体1の第2凹部13bと嵌合する。第2凸部43bは、特に限定されないが、例えば平面視で短辺が2cm以上5cm以下、長辺が8cm以上15cm以下の長方形状とできる。また、第2凸部43bの高さとしては、第1凸部43aの高さと同じとするとよい。第2凸部43bの高さを第1凸部43aの高さと同じとすることで、凸部同士を嵌合させ易くすることができる。なお、それぞれの側の第2凸部43bの個数は、1つでもよいが、図4に示すように複数であってもよい。
第3凸部43cは、棒状部4bの表面に配設されている。第3凸部43cの配設位置は、特に限定されないが、例えば図4に示すように蝶番41と対向する位置とすることができる。この第3凸部43cは、治具本体1の第3凹部13cと嵌合する。第3凸部43cの大きさは、特に限定されないが、例えば、第3凸部43cの押さえ板4の長辺方向の長さが蝶番41の長辺方向と同じ長さで、短辺方向の長さが棒状部4bの平均幅と同じ長さとすることができる。また、第3凸部43cの高さとしては、第1凸部43aの高さと同じとするとよい。第3凸部43cの高さを第1凸部43aの高さと同じとすることで、凸部同士を嵌合させ易くすることができる。なお、図4に示す押さえ板4では、上述のように第1凸部43a及び第3凸部43cが配設されるので、複数ある第3凸部43cの一部が第1凸部43aと近接して配設される。
また、押さえ板4は、複数の開口領域42の棒状部4b側に第1離型フィルム44aと、複数の開口領域42の棒状部4bとは反対側に第2離型フィルム44bとを有する。第1離型フィルム44a及び第2離型フィルム44bとしては、公知の離型フィルムを用いることができる。
第1離型フィルム44aは、押さえ板4の表面側に配設され、開口領域42から棒状部4bまでを被覆する。また、第2離型フィルム44bは、帯状であり、開口領域42を通過して押さえ板本体4aの表裏を被覆し、その両端が押さえ板本体4aから突出した位置で接合されている。
このように開口領域42の端部から押さえ板本体4aの長辺までを離型フィルムで被覆することで、押さえ板4の開口領域42に配設されるフレキシブルプリント配線板Cに粘着テープYを貼付する際に、押さえ板4の表面にも接着する粘着テープYを容易に剥離させることができる。また、第2離型フィルム44bの端部を押さえ板本体4aから突出させることで、粘着テープYの貼付後に、この突出部分を上方(粘着テープ側)に持ち上げることで、貼付した粘着テープYと第2離型フィルム44bとの間に間隙を容易に生じさせることができる。従って、この間隙を起点として、貼付した粘着テープYを容易に剥離させることができるので、作業効率が向上する。
第2離型フィルム44bの突出距離(押さえ板本体4aの長辺から第2離型フィルム44bの端部までの長さ)の下限としては、2cmが好ましく、3cmがより好ましい。一方、第2離型フィルム44bの突出距離の上限としては、5cmが好ましく、4cmがより好ましい。第2離型フィルム44bの突出距離が上記下限未満であると、粘着テープYの剥離を容易化させる効果が不足するおそれがある。逆に、第2離型フィルム44bの突出距離が上記上限を超えると、当該剥離治具の取扱いに支障をきたすおそれがある。
<押付部材>
押付部材5は、配線板用母材Aの表面に繰り出した複数の粘着テープYを配線板用母材Aの表面に押し付けるための部材である。この押付部材5は、筒体51と、この筒体51表面のうち治具本体1の複数の凸領域12の一部と合致する領域に形成される複数の凸部52と、筒体51表面から突設される保持部53とを有する。この押付部材5の凸部52により粘着テープYの貼付後の配線板用母材Aを押圧することで、粘着テープYを強固に貼付できる。従って、より確実に不必要領域を剥離することができる。
筒体51は、例えば円筒状とすることができる。筒体51の材質としては、特に限定されないが、強度及び軽量性の観点からポリ塩化ビニル等の樹脂を用いることが好ましい。
筒体51の長さは、一度に押付けを行う複数の開口領域42を横断できる長さとされる。筒体51の直径は、特に限定されないが、例えば3cm以上5cm以下とできる。
図6の押付部材5は、4つの凸部52を有し、これらの凸部52は、図2に示す治具本体1の8つの凸領域12のうち、一方の端辺側(例えば図2の左側)の4つの凸領域12又は、他方の端辺側(例えば図2の右側)の4つの凸領域12と合致する。なお、図2の治具本体1では、一方の端辺側の4つの凸領域12と、他方の端辺側の4つの凸領域12とは同一の平均幅及び平均間隔で配設される繰返しパターンとなっている。従って、押付部材5をこのような繰返しパターン単位で構成することで、同一の押付部材5を用いて異なる場所の押付けを行うことができる。
なお、押付部材5を8つの凸領域12と合致する構成とすることもできるが、一度に押す凸領域12上のフレキシブルプリント配線板Cに貼付される粘着テープYの数が増加すると、押付け圧力が個々の凸領域12に分散されて弱まる上に、加わる押付け圧力がばらつき易くなるため、押付部材5の取扱いが困難となる。逆に、押付部材5を2つの凸領域12と合致する構成とすることもできる。図2に示す治具本体1では、2つの凸領域12がフリップされながら繰り返されているので、2つの凸領域12と合致する構成としても同一の押付部材5を用いて異なる場所の押付けを行うことができる。しかしながら、8つの凸領域12に対して粘着テープYを押し付ける処理を行うには、4回の作業が必要となるため、作業効率が低下する。以上の観点から、押付部材5の凸部52の数としては、3以上6以下が好ましい。
凸部52は、凸部52の曲率を調整するリング部52aと、このリング部52aの表面のうち、少なくとも保持部53が連結されている側とは反対側を覆う被覆部52bとを有する。
リング部52aは、筒状で筒体51と同軸に配設される。リング部52aの断面は、例えば四角形等の多角形状とすることもできるが、図6に示すように円形状とすることが好ましい。リング部52aの断面を円形状とすることで、凸部52を凸領域12に押し付ける際の接触面積を小さくすることができるので、押付け圧力を高められる。また、リング部52aの材質としては、筒体51の材質と同様のものを用いることができる。
リング部52aの長さは、少なくとも治具本体1の対応する凸領域12の平均幅以上の長さとされる。また、リング部52aの長さは、押さえ板4の対応する開口領域42の平均幅以下の長さとすることが好ましい。リング部52aの長さを開口領域42の平均幅以下とすることで、リング部52aが開口領域42に接触し、押付け圧力が不十分となるおそれがある。なお、押さえ板4の開口領域42は、治具本体1の凸領域12と嵌合するので、開口領域42の平均幅は凸領域12の平均幅よりも大きいが、その差は通常小さい。従って、実質的にはリング部52aの長さは、凸領域12の平均幅と等しいことが好ましい。
リング部52aの断面を円形状とする場合、断面の直径の上限としては、8cmが好ましく、7cmがより好ましい。断面の直径が上記上限を超えると、凸部52を凸領域12に押し付ける際の接触面積が大きくなり易く、断面を円形とすることによる押付け圧力の向上効果が不十分となるおそれがある。一方、断面直径の下限は、筒体51の直径とできる。リング部52aの直径を筒体51の直径とすると、リング部52aの肉厚が0cmとなるが、これはリング部52aを設けないことを意味する。つまり、凸部52は、被覆部52bのみを有する構成としてもよい。
被覆部52bの材質としては、押し付ける際に、凸領域12と押付部材5との間に配設されているフレキシブルプリント配線板Cの傷付きを防止しつつ、押付け圧力を吸収しない、すなわちクッション性の抑止された材質が好ましい。このような材質としては、例えば硬質ゴム、フェルト等を挙げることができる。
被覆部52bの平均幅(筒体51の中心軸方向の長さ)は、凸領域12の平均幅以上で、リング部52aの長さ以下の長さが好ましい。また、被覆部52bの平均厚さとしては、被覆部52bの材質の特性を損なわない程度に小さくすることが好ましく、例えば0.5cm以上1cm以下とできる。被覆部52bの長さは、少なくとも保持部53が連結されている側とは反対側を覆える長さであればよい。
保持部53は、筒体51表面から突設し、この保持部53を握持して押すことで被覆部52bを介して凸領域12上のフレキシブルプリント配線板Cに貼付される粘着テープYに押付部材5を押し付けられる構成であれば特に限定はされない。例えば図6の押付部材5は、4つの凸部52のうち内側の2つの凸部52から延設される一対の保持部53を有する。個々の保持部53は、凸部52のリング部52aから突設する接続部53aと、接続部53aに連結されるパイプ53bと、このパイプ53bの上記接続部53aとは反対側に連結されるL字型ジョイント53cとを有する。
接続部53aは、パイプ53bを固定するための部材であり、リング部52aの材質と同様の材質のものを用いることができる。また、接続部53aは、パイプ53bと嵌合する筒状とできる。この接続部53aとしては、円筒状の部材を用いて、リング部52aに接着して構成してもよいが、リング部52aと接続部53aとが一体成形されたT字型のジョイントを用いてもよい。T字型ジョイントを用いる方が、円筒状の部材を接着して構成するよりも強度が高められるので、好ましい。
パイプ53bは、保持部53の長さを調整するための部材である。パイプ53bの材質としては、特に限定されないが、筒体51の材質と同様とできる。
パイプ53bの長さは、L字型ジョイント53cと筒体51との距離が所望の距離となるように決定される。L字型ジョイント53cと筒体51との距離の下限としては、10cmが好ましく、15cmがより好ましい。一方、L字型ジョイント53cと筒体51との距離の上限としては、30cmが好ましく、25cmがより好ましい。L字型ジョイント53cと筒体51との距離が上記下限未満であると、保持部53を作業者が握持し難くなるおそれがある。逆に、L字型ジョイント53cと筒体51との距離が上記上限を超えると、パイプ53bが撓み易くなるため、押付け圧力が吸収され、治具本体1の凸領域12に十分に伝わらないおそれがある。
L字型ジョイント53cは、一方の端部がパイプ53bに連結され、L字型の折れ曲がり方向が筒体51の中心軸と平行となるように固定されている。また、一対のL字型ジョイント53cの折れ曲がり方向は、互いに乖離する方向である。このように構成することで、L字型ジョイント53cの筒体51の中心軸と平行な部分(折れ曲がり部分)が握持し易くなるので、凸部52を凸領域12に押し付ける際の押付け圧力を高め易くなる。
L字型ジョイント53cの材質としては、特に限定されないが、筒体51の材質と同様とできる。また、L字型ジョイント53cの折れ曲がり部分の長さは、握持し易い長さが好ましく、例えば5cm以上10cm以下とできる。
〔剥離治具の使用方法〕
次に、当該剥離治具の使用方法について説明する。当該剥離治具の使用方法は、配線板用母材配設工程と、押さえ板重合わせ工程と、粘着テープ貼付工程と、押付け工程と、剥離工程と、配線板用母材取出工程とを備える。
<配線板用母材配設工程>
配線板用母材配設工程では、治具本体1の位置決め領域11に配線板用母材Aを配設する。具体的には、治具本体1の凸領域12と、配線板用母材Aに行列に配設されている複数のフレキシブルプリント配線板Cとが重なるように配線板用母材Aを治具本体1の表面に配設する。
<押さえ板重合わせ工程>
次に押さえ板重合わせ工程で、押さえ板4を治具本体1の表面に重ね合わせる。具体的には、押さえ板4の蝶番41が配設されている面を上面とし、下面を治具本体1の表面と対向させ、重ね合わせる。重ね合わせる際は、治具本体1の第1縁部14a、第2縁部14b、及びカッター3の基台31に内側から接するように押さえ板4の位置を調整することで、治具本体1と押さえ板4との位置合わせを行うことができる。この重ね合わせにより、押さえ板4の裏面側の第1凸部43a、第2凸部43b、及び第3凸部43cは、治具本体1の第1凹部13a、第2凹部13b、及び第3凹部13cと嵌合し、配線板用母材Aを固定する。また、配線板用母材Aに行列に配設されている複数のフレキシブルプリント配線板Cは、押さえ板4の開口領域42から露出する。
<粘着テープ貼付工程>
次に粘着テープ貼付工程で、テープリール2から位置決め領域11へ粘着テープYを操出し、押さえ板4の開口領域42から露出しているフレキシブルプリント配線板Cの表面の保護膜に粘着テープYを貼付する。このとき、粘着テープYの先端が第2離型フィルム44bの突出部分まで覆うように貼り付ける。なお、貼り付けた粘着テープYはカッター3により切断する。
<押付け工程>
次に押付け工程で、フレキシブルプリント配線板Cの保護膜表面に貼付した粘着テープYを治具本体1の凸領域12に押し付ける。具体的には、押付部材5の保持部53を握持し、凸部52をフレキシブルプリント配線板Cの保護膜表面に貼付した粘着テープYに押付け、押し付けた状態で押付部材5を治具本体1の凸領域12の長手方向(治具本体1の端辺と平行な方向)に移動させる。これにより粘着テープYをフレキシブルプリント配線板Cの保護膜表面に確実に貼付し、保護膜の不要領域を容易に剥離し易くできる。なお、図6に示す押付部材5の場合、一度の押付け工程で、4つの凸領域12に配設されているフレキシブルプリント配線板Cの保護膜に貼付された粘着テープYを押し付けることができる。図2に示す治具本体1では、8つの凸領域12にフレキシブルプリント配線板Cが配設されており、都合2回の押付けを繰り返すことで、全てのフレキシブルプリント配線板Cの保護膜に貼付された粘着テープYの押付けを完了することができる。
<剥離工程>
次に剥離工程で、貼付した粘着テープYを剥離する。具体的には、第2離型フィルム44bの突出部分を上方に持ち上げ、粘着テープYと第2離型フィルム44bとを剥離させ、この剥離部分を起点に粘着テープYを全て剥離する。これにより、フレキシブルプリント配線板Cの保護膜のうち不必要領域を粘着テープYと共に剥離することができる。
<配線板用母材取出工程>
最後に配線板用母材取出工程で、配線板用母材Aを治具本体1から取り出す作業を完了する。配線板用母材Aの取出しは、押さえ板4を取り除いて行ってもよいが、押さえ板4の押さえ板本体4aのみを棒状部4bを基軸として押さえ板4の表面側へ持ち上げて、配線板用母材Aを取り出す方法によってもよい。このように押さえ板本体4aのみを持ち上げて、配線板用母材Aを取り出すことで、押さえ板重合わせ工程を行うことなく、次の配線板用母材Aを配設して保護膜の不要領域の剥離作業を行えるので、作業効率を高められる。
〔利点〕
当該剥離治具は、治具本体1が配線板用母材Aを固定するので、配線板用母材Aが安定し、配線板用母材Aの傷付きが発生し難い。また、当該剥離治具は、テープリール2から位置決め領域11へ操出された粘着テープYを切断可能なカッター3を備えるので、このカッター3により配線板用母材Aへ貼り付けた後の粘着テープYを一度に切断できる。従って、効率的に作業が行えると共に仕上がりの品質にばらつきが生じ難い。
[その他の実施形態]
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本考案の範囲は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲によって示され、実用新案登録請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
上記実施形態では、治具本体が凸領域を有する場合を説明したが、凸領域は必須の構成要件ではなく、凸領域を有さない治具本体も本考案の意図するところである。
上記実施形態では、粘着テープロールを保持するリールが、粘着テープロールごとに分割されている場合を説明したが、複数の粘着テープロールが互いに独立して回転できる限り、他の構成であってもよい。例えば、粘着テープロール毎にテープリールを設けてもよい。
また、上記実施形態では、凸領域及び粘着テープロールが複数ある場合を説明したが、凸領域及び粘着テープロールが1つである場合も本考案の意図するところである。
上記実施形態では、カッターがレバーを有し、レバーを回転させることで粘着テープを切断する構成を説明したが、カッターの構成はこれに限定されない。例えば、治具本体の対向辺側の基台の長辺に、この長辺をスライドする刃部を有するスライド式のカッターを設ける構成としてもよい。
上記実施形態では、治具本体が切欠部を有する場合を説明したが、この切欠部は必須の構成要件ではなく、切欠部を有さない治具本体を備える剥離治具も本考案の意図するところである。
上記実施形態では、押さえ板が押さえ板本体と棒状部とを有する場合を説明したが、押さえ板は、押さえ板本体のみで構成されてもよい。この場合、押さえ板を重ね合わせたままで配線板用母材を取り出すことができないため、配線板用母材取出工程では、その都度押さえ板を取り除いて、配線板用母材を取り出す。
上記実施形態では、治具本体の第1縁部、第2縁部、及びカッターの基台を用いて押さえ板の位置合わせを行う場合を説明したが、位置合わせ方法はこれに限定されない。例えば押さえ板の裏面側の第1凸部、第2凸部、及び第3凸部と、治具本体の第1凹部、第2凹部、及び第3凹部との嵌合により行うこともできる。この場合、治具本体の第1縁部、及び第2縁部は不要とできる。
逆に、上記実施形態において、押さえ板の裏面側の第1凸部、第2凸部、及び第3凸部と、治具本体の第1凹部、第2凹部、及び第3凹部とを省略することもできる。
また、押さえ板の第1離型フィルム及び第2離型フィルムは必須の構成要件ではなく、その一部又は全部を省略することもできる。この場合、粘着テープの粘着力の調整や、押さえ板の該当部分に離型剤を塗布する等の方法を用いることで、粘着テープの剥離性を向上させることができる。
さらに、押さえ板自体を省略することもできる。つまり、治具本体に配設された配線板用母材のフレキシブルプリント配線板に直接粘着テープを貼付し、剥離させてもよい。
上記実施形態では、当該剥離治具が押付部材を備える場合を説明したが、押付部材は必須の構成要件ではなく、省略可能である。押付部材を用いない場合、例えば作業員が手作業によりテープ貼付する際に、同時に押圧を施す方法が挙げられる。
以上のように、本考案の剥離治具は、配線板用母材が傷付き難く、かつ保護膜を剥離する作業効率が高い。
1 治具本体
11 位置決め領域
12 凸領域
13a 第1凹部
13b 第2凹部
13c 第3凹部
14a 第1縁部
14b 第2縁部
15 切欠部
2 テープリール
21 リール
22 軸心
23 リール支持部
3 カッター
31 基台
32 レバー
32a アーム
32b 操作棒
33 刃部
34 レバー支持部
4 押さえ板
4a 押さえ板本体
4b 棒状部
41 蝶番
42 開口領域
43a 第1凸部
43b 第2凸部
43c 第3凸部
44a 第1離型フィルム
44b 第2離型フィルム
5 押付部材
51 筒体
52 凸部
52a リング部
52b 被覆部
53 保持部
53a 接続部
53b パイプ
53c L字型ジョイント
A 配線板用母材
B 母材フィルム
C フレキシブルプリント配線板
X 粘着テープロール
Y 粘着テープ

Claims (4)

  1. 表面に保護膜を有する複数のフレキシブルプリント配線板が行列に配設された方形シート状の配線板用母材から上記保護膜のうち行列に存在する複数の不必要領域を剥離するための剥離治具であって、
    表面側に平面視で端辺平行状に上記配線板用母材を固定する位置決め領域を有する方形平板状の治具本体と、
    上記治具本体の特定辺側に1又は複数の粘着テープロールがこの特定辺と垂直方向に粘着テープを操出可能に配設されるテープリールと、
    上記治具本体の特定辺側のうち上記位置決め領域及びテープリール間に配設され、上記テープリールから上記位置決め領域へ操出された粘着テープを切断可能なカッターと
    を備える剥離治具。
  2. 上記治具本体が、上記位置決め領域のうち上記特定辺と垂直方向に多条に複数の凸領域を有する請求項1に記載の剥離治具。
  3. 上記治具本体の表面に重ね合わせ可能な方形平板状であって、上記治具本体の複数の凸領域と嵌合する複数の開口領域を有する押さえ板をさらに備える請求項2に記載の剥離治具。
  4. 上記配線板用母材の表面に繰り出した上記1又は複数の粘着テープを配線板用母材の表面に押し付けるための押付部材をさらに備え、
    この押付部材が、
    筒体と、
    この筒体表面のうち上記複数の凸領域と合致する領域に形成される複数の凸部と、
    上記筒体表面から突設される保持部と
    を有する請求項2又は請求項3に記載の剥離治具。

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