JP4178411B2 - 光ファイバテープ心線の分岐工具及び分岐方法 - Google Patents

光ファイバテープ心線の分岐工具及び分岐方法 Download PDF

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Description

本発明は、光ファイバテープ心線を構成する光ファイバを単心に分岐するための光ファイバテープ心線の分岐工具および分岐方法に関するものである。
近年、FTTH等の普及により多心の光ファイバテープ心線を用いる要求が強くなっている。このような光ファイバテープ心線を最終的に端末に配線して接続する際には、光ファイバテープ心線を構成している光ファイバを単心に分岐する作業が頻繁に行われる。
従来の光ファイバテープ心線の分岐方法としては、剪断力により光ファイバを一括被覆している外被を切断して光ファイバを単心に分岐するものがある(例えば、特許文献1参照。)。
このような剪断力により分岐する分岐工具100では、図6に示すように、凸状の刃部101aを有する上刃101と、この凸状の刃部101aが嵌合する凹状の刃部102aを有する下刃102との協働により、上刃101と下刃102の間に位置決めされた光ファイバテープ心線103を所望の本数、例えば1本と、2本と、1本とに分岐するものもある。
また、鑢を光ファイバテープ心線に押し当てて、相対的に移動させることにより外被を破壊して光ファイバテープ心線の分岐を行うものもある(例えば、特許文献2参照。)。
すなわち、図7に示すように、この分岐工具110では、基端部がピン111によって回動自在に支持された1対のアーム112a,112bの先端部側面に、各々支持部113a,113bが張り出して設けられていて、互いに接離可能となっている。各支持部113a,113bの対向する面には、各々鑢114a,114bが設けられており、鑢114a,114bで光ファイバテープ心線を挟んで相対的に移動させることによって、光ファイバテープ心線の外被を除去するようになっている。
特開平8−75929号公報 特開平10−319251号公報
しかしながら、前述した特許文献1に示されている技術においては、刃101,102と光ファイバテープ心線103の相対的位置が所定の位置からずれたり、あるいは光ファイバテープ心線103の多心化に伴って光ファイバテープ心線103に含まれる光ファイバ104のピッチがその長手方向でずれて製造されているような場合には、光ファイバ104を刃101,102が傷つけてしまう虞がある。
さらに、前述した分岐工具100を用いる場合、光ファイバテープ心線103の光ファイバ104が1本でも信号を伝えている活線状態であれば、剪断による分岐時に光ファイバ104が部分的に小径に曲げられると、当該活線が瞬間的に断線するので、前述した分岐方法では光ファイバ104を分岐することが難しかった。
また、前述した特許文献2に示されている技術においては、鑢114a,114bによる外被の除去が光ファイバテープ心線103の幅方向で偏って各光ファイバ104が同時に分岐されない場合があり、その場合には分岐していない部分の残った外被を除去するために鑢114a,114bと光ファイバテープ心線との相対移動を引き続き行うために、既に単心に分岐された光ファイバを鑢114a,114bで擦ってしまって傷つけてしまう虞がある。
本発明の目的は、容易かつ安全に光ファイバを分岐し、分岐された光ファイバを傷つけることのない光ファイバテープ心線の分岐工具及び分岐方法を提供することにある。
上記の目的を達成することのできる本発明に係る光ファイバテープ心線の分岐工具は、複数本の光ファイバを外被により一体化した光ファイバテープ心線の少なくとも一方の側面に当接する複数の可撓性部材を備え、前記可撓性部材の先端に前記可撓性部材の長手方向と直交する方向に突き出た突起を設け、複数の前記可撓性部材の間に、前記突起が設けられた前記可撓性部材の先を前記光ファイバテープ心線に押し当てつつ前記光ファイバテープ心線に対して相対移動させて前記外被を除去して前記光ファイバテープ心線から分岐した単心の前記光ファイバを1本以上収容可能であることを特徴としている。
このように構成された光ファイバテープ心線の分岐工具は、突起が設けられた複数の可撓性部材の先端が光ファイバテープ心線に当接して容易に外被を剥がし、光ファイバを単心に分岐する。この際、可撓性部材の間には単心の光ファイバを収容できる間隔が設けられているので、分岐された光ファイバは可撓性部材の間に入り込んで収容され、さらに可撓性部材によって擦られて光ファイバを傷つけるような事態を防止することができることになる。また、可撓性部材の先端に設けられている突起の可撓性部材の長手方向に突き出た突起が、分岐されて可撓性部材間に収容されている光ファイバが外部に離脱することを阻止するので、分岐された光ファイバを傷つけることなく、光ファイバの分岐作業を行うことができる。
また、本発明に係る光ファイバテープ心線の分岐工具において、前記光ファイバテープ心線の他方の側面に当接する押さえ部材を備え、前記光ファイバテープ心線を前記可撓性部材と前記押さえ部材とにより挟持可能であることが好ましい。
このように構成された光ファイバテープ心線の分岐工具は、光ファイバテープ心線の一方の側面の外被を可撓性部材により剥がす際に、光ファイバテープ心線の他方の側面を押さえ部材で押さえて光ファイバテープ心線を挟持することにより、可撓性部材から外被に作用する力を確実に伝えることができ、効率良く外被を剥がすことができる。
また、本発明に係る光ファイバテープ心線の分岐工具において、複数の前記可撓性部材は、前記光ファイバテープ心線の両方の側面に当接するように配置されていることが好ましい。
このように構成された光ファイバテープ心線の分岐工具は、可撓性部材により一度に光ファイバテープ心線の両側面の外被を剥がすことができるので、短時間で光ファイバの分岐を行うことができる。また、光ファイバテープ心線の両側面を可撓性部材により挟持して押さえることができるため、効率良く外被を剥がすことができる。
また、本発明に係る光ファイバテープ心線の分岐工具において、前記可撓性部材が、前記突起を除く部分が円柱形状の線材であることが好ましい。
このように構成された光ファイバテープ心線の分岐工具は、分岐されて可撓性部材間に収容された光ファイバは、可撓性部材の円柱形状の側面に接触しても、擦られて傷つくことが防止される。
また、本発明に係る光ファイバテープ心線の分岐工具において、前記可撓性部材の前記先端が凸曲面状に形成されていることが好ましい。
このように構成された光ファイバテープ心線の分岐工具は、可撓性部材の先端が凸曲面状であるため、分岐した光ファイバが可撓性部材の間に案内されやすくなるので、分岐された光ファイバをより確実に可撓性部材の間に収容して、光ファイバを傷つけることなく分岐することができる。
また、本発明に係る光ファイバテープ心線の分岐方法は、複数本の光ファイバを外被により一体化した光ファイバテープ心線に可撓性部材の長手方向と直交する方向に突き出た突起を先端に設けた複数の前記可撓性部材の先を押し当てつつ前記光ファイバテープ心線に対して相対移動させて前記外被を除去し、前記光ファイバテープ心線から単心に分岐した前記光ファイバを、前記可撓性部材の先端と接触しない位置に移動させることを特徴としている。
このように構成された光ファイバテープ心線の分岐方法は、突起が設けられた可撓性部材の先端を光ファイバテープ心線の外被に押し当てて外被を除去し、分岐した単心の光ファイバを可撓性部材の先端と接触しない位置に移動させるので、外被を除去して分岐された光ファイバをさらに可撓性部材が擦って傷つけるのを防止することができる。

また、本発明に係る光ファイバテープ心線の分岐方法において、前述した光ファイバテープ心線の分岐工具を用いて前記光ファイバテープ心線を分岐し、その際、複数の前記可撓性部材の間に、前記光ファイバテープ心線から分岐された単心の前記光ファイバを移動させることが好ましい。
このように構成された光ファイバテープ心線の分岐方法では、複数の可撓性部材により光ファイバテープ心線の外被を剥がして光ファイバを容易に分岐できる。この際、分岐された光ファイバは可撓性部材の間に入り込んで収容され、さらに可撓性部材によって擦られて光ファイバを傷つけることを防止することができる。
本発明によれば、可撓性部材の間には単心の光ファイバを収容できる間隔が設けられているので、複数の可撓性部材が光ファイバテープ心線の外被を剥がして光ファイバを分岐する際に、分岐された光ファイバは可撓性部材の間に入り込んで収容される。これにより、分岐された光ファイバがさらに可撓性部材によって擦られて傷つくことを防止することができる。
以下、本発明に係る光ファイバテープ心線の分岐工具及び分岐方法の実施形態の例を、図面を参照しつつ説明する。図1(A)は本発明に係る光ファイバテープ心線の分岐工具の一例を示す正面図であり、図1(B)はその要部拡大図である。なお、本発明において用いられる光ファイバテープ心線11は、8本の光ファイバ11aを外被11bにより一体化したものであるが、その形態は特に問わない。また、ここでいう光ファイバ11aとは、コアとクラッドを有するガラスやプラスチックからなる裸ファイバに被覆層を設けたものであり、光ファイバテープ心線11の一構成要素となるものであれば特にその形態を問わない。
図1(A),(B)に示すように、本実施形態の光ファイバテープ心線の分岐工具10Aは、支点部13cを挟んで、一対のアーム部材13a,13bが接近可能に設けられており、両アーム部材13a,13bの先端部には、可撓性部材20が各々複数本設けられている。一対のアーム部材13a,13bは、支点部13cの弾性力により、通常時は所定の間隔で離反しているようになっており、作業者がアーム部材13a,13bを手指で挟むことにより、接近可能となっている。
可撓性部材20は、アーム部材13a,13bの対向する内側の面にそれぞれ複数設けられており、アーム部材13a,13bの間に配置した光ファイバテープ心線11に対してアーム部材13a,13bを接近させたときに、それらの先端が光ファイバテープ心線11の側面に押し付けられるように当接する長さとなっている。可撓性部材20は、例えばプラスチック製の線材であり、アーム部材13a,13bの長手方向(図1において左右方向)に複数本並設されている。また、可撓性部材20はアーム部材13a,13bの幅方向(図1の面に対して垂直方向)にも複数本並設されている。可撓性部材20の材質は、ナイロン、ポリプロピレン、塩化ビニル、エステル、コーネックス等のプラスチックが好ましく、このうち、ナイロンが特に好適である。また、可撓性部材20として馬毛、豚毛、白山羊毛、ベラ毛等の動物性部材を用いることもできる。
このような可撓性部材20は、光ファイバテープ心線11の外被11bに当接させつつ光ファイバテープ心線11の長手方向や幅方向に相対移動させることにより、外被11bを徐々に破壊して削るように、あるいは外被11bに破断のきっかけとなる損傷を与えて、光ファイバ11aの周囲から外被11bを除去することができる。
アーム部材13a,13bの長手方向(図1において左右方向)に隣接する可撓性部材20同士の間には、分岐されて単心化した光ファイバ11aを収容することができる空間が設けられている。なお、可撓性部材20同士の各間隔は、一定となっていることが好ましいが、一定でなくても良い。また、可撓性部材20の最小間隔は、単心となった光ファイバ11aのみを収容することや外被11bの除去性を考慮すると、光ファイバ11aの外径の2倍よりも小さくすることが好ましい。なお、アーム部材13a,13bの幅方向(図1の面に対して垂直方向)に隣接する可撓性部材20の間隔は、外被11bの除去性を考慮すると狭いほど好ましい。すなわち、可撓性部材20を線材とする代わりにアーム部材13a,13bの幅方向に延びる帯状部材として形成しても構わない。
また、可撓性部材20は、光ファイバ11aを損傷させない程度の軟質のシート14に対して立設され、シート14がアーム部材13a,13bに対して接着されることで設けられていると良い。例えば、シート14の材質は、ナイロン等のプラスチックであると良い。また、化学合成繊維を織り合わせたもの、板状のもの、綿等の自然繊維や、動物性部材を織り合わせたものであっても良い。これにより、可撓性部材20間に収容された光ファイバ11aが、硬いアーム部材13a,13bに当たって傷つくことを防止することができる。また、図1(B)に示すように、可撓性部材20の高さは多少不揃いである方が、外被11bの除去が光ファイバテープ心線11の幅方向において均等に行われやすい。
また、可撓性部材20を線材とした場合には、その形状は円柱形状であると良い。すなわち、可撓性部材20の間に収容された光ファイバ11aが接触する側面が曲面となり、収容された光ファイバ11aを傷つけにくい。
以上説明したような分岐工具10Aを用いて光ファイバテープ心線11を分岐する際には、まず、図1(A),(B)に示すように、可撓性部材20を備えたアーム部材13a,13bの間に、光ファイバテープ心線11を配置する。その際、光ファイバテープ心線11の長手方向の向きは、アーム部材13a,13bの幅方向に略沿うようにする。そして、アーム部材13a,13bを手指等で接近させ、光ファイバテープ心線11の側面(図1における上下側の面)にそれぞれ可撓性部材20の先端を押し当てる。
次いで、可撓性部材20により光ファイバテープ心線11の両側面を挟んだ状態で、光ファイバテープ心線11に対して分岐工具10Aを光ファイバテープ心線11の主に長手方向に沿って繰り返し移動させ、可撓性部材20の先端によって外被11bを擦って破壊する。そして、最初に分岐した光ファイバ11aは、他の分岐していない光ファイバ11aと比べて自由に移動可能となり、光ファイバテープ心線11の幅方向に間隔が設けられた隣接する可撓性部材20同士の間に入り込んで収容される。また、続いて単心化した他の光ファイバ11aも順次可撓性部材20同士の間に収容される。これにより、分岐した光ファイバ11aは可撓性部材20の間に順次収容されつつ、分岐していない光ファイバ11aの周囲に存在する外被11bに対しては可撓性部材20の先端が当接した状態を維持して、分岐工具10Aとの相対移動によって分岐作業が続行される。
このように、光ファイバ11aが単心に分岐するタイミングがずれても、分岐した単心の光ファイバ11aを可撓性部材20の先端と接触しない位置に移動させるため、先に分岐した光ファイバ11aに対してさらに可撓性部材20の先端で擦って傷つけることを防止することができる。
なお、前述したように可撓性部材20が円柱形状の線材であれば、先に分岐して可撓性部材20間に収容した光ファイバ11aに対して接触する面が円柱形状の湾曲した側面となるので、よりいっそう分岐した光ファイバ11aを傷つけにくくなる。
また、分岐工具10Aを光ファイバテープ心線11の長手方向に沿って移動させても、光ファイバテープ心線11の幅方向にも若干量は移動するため、分岐工具10Aの移動を繰り返し行うことで、光ファイバテープ心線11の幅方向に間隔が設けられた可撓性部材20を光ファイバテープ心線11の幅方向に略均等の割合で押し当てることができる。また、前述したように、可撓性部材20の高さが多少不揃いである方が、この幅方向の均等化の効果が得られやすくなる。
次に、可撓性部材20の他の形態について説明する。
図2(A)〜(E)には、単心に分岐された光ファイバ11aが、隣接する可撓性部材20の間に収容されている種々の態様を示している。
図2(A)に示す形態の場合は、可撓性部材20がシート14に対して略垂直に立設されており、隣接する可撓性部材20の間隔は基端部と先端部の両方で光ファイバ11aの外径よりも大きくなっている。この場合、分岐された光ファイバ11aはスムースに隣接する可撓性部材20の間に収容される。
図2(B)に示す形態の場合には、可撓性部材20が傾斜して立設されており、可撓性部材20の基端部における間隔は光ファイバ11aの外径よりも大きくなっているが、可撓性部材20の先端部における間隔は光ファイバ11aの外径よりも小さくなっている。このように、入り口である可撓性部材20の先端部が狭くなっていても、可撓性部材20の可撓性を利用して先端部の間隔を押し広げるようにして光ファイバ11aを可撓性部材20間に収容できる。また、一旦収容された光ファイバ11aが可撓性部材20の間から脱出しにくくなり、他の光ファイバ11aを分岐させるために分岐治具10Aと光ファイバテープ心線11を相対移動させている間でも、光ファイバ11aを可撓性部材20の間に保持しやすい。
また、図2(C)に示す形態の場合には、可撓性部材20が傾斜して立設されており、可撓性部材20の基端部における間隔が光ファイバ11aの外径よりも小さくなっているものの、可撓性部材20の先端部における間隔が光ファイバ11aの外径よりも大きくなっているので、可撓性部材20の間に案内しやすく、光ファイバ11aを隣接する可撓性部材20の間によりスムースに収容することができる。
図2(D)に示す形態の場合には、隣接する可撓性部材20が平行に傾斜して立設されており、両可撓性部材20の間隔は光ファイバ11aの外径よりも大きくなっている。
また、図2(E)に示す形態の場合には、可撓性部材20が長くなっており、両可撓性部材20の間に単心化した2本の光ファイバ11aが収容されている。
なお、図2(A)〜(E)のいずれの場合においても、可撓性部材20を光ファイバテープ心線11の長手方向(図2において図面垂直方向)に傾斜して設けるようにしてもよい。
なお、図2(A)〜(E)では、可撓性部材20間に光ファイバ11aを収容可能な空間が形成されているが、光ファイバ11aを収納前にこのような大きさの空間が形成されている必要はない。例えば、収納前では、図3(A)に示すように、光ファイバ11aの長手方向で見て可撓性部材20の先端が互いに接近して傾斜されていて、可撓性部材20間の空間が光ファイバ11aの外径円よりも小さくなっていても、各可撓性部材20が光ファイバ11aの長手方向で千鳥状にずれているような場合には、図3(B)に示すように可撓性部材20間に収容される。その際、光ファイバ11aが多少蛇行して各可撓性部材20の間に収容されても良い。
図4(A)〜(E)には、可撓性部材20の先端に設けられている突起21形態が例示されている。
図4(A)に示す形態の場合には、可撓性部材20の先端に上凸面の半球形状の突起21aが設けられている。この突起21aにより、可撓性部材20間に収容された光ファイバ11aの脱出が防止される。また、可撓性部材20の先端に設ける突起の形状としては、上凸面の半球形状の突起21aのほかに、球状の突起21b(図4(B)参照)、円盤状の突起21c(図4(B)参照)、下凸面の半球形状の突起21d(図4(D)参照)、先端が平坦で基端部に向けて次第に細くなる形状の突起21e(図4(E)参照)等を例示することができる。
なお、図4(A),(B)のように、可撓性部材20の先端が上方向に凸曲面状に形成されていると、光ファイバ11aを可撓性部材20の間に案内しやすくなる。
なお、本発明に係る光ファイバテープ心線の分岐工具は、図5に示すような形態としても良い。
例えば、前述した実施形態においては、図1に示したように、可撓性部材20を光ファイバテープ心線11の両方の側面に当接するように配置した場合を例示したが、このほか、図5(A),(B)に示す分岐工具10Bのように、複数の可撓性部材20を光ファイバテープ心線11の一方の側面のみに当接するように設けてもよい。この場合、光ファイバテープ心線11の他方の側面に当接する押さえ部材12を設けると良い。この分岐工具10Bを用いた場合には、アーム部材13a,13bを接近させることで光ファイバテープ心線11の他方の側面を押さえ部材12により押さえつつ、光ファイバテープ心線11の一方の側面に可撓性部材20を押し当てて、光ファイバテープ心線11の一方の側面側の外被11bを破壊して除去することができる。そして、光ファイバテープ心線11を挟持することにより、可撓性部材20から外被11bに作用する力を確実に伝えることができ、効率良く外被11bを剥がすことができる。なお、押さえ部材12は、アーム部材13bとは別個に設けることができるが、アーム部材13bを押さえ部材として使用することも可能である。
また、本発明に係る光ファイバテープ心線の分岐方法としては、前述したような分岐工具10A,10Bを用いずに、複数の可撓性部材を光ファイバテープ心線の側面に押し当てて相対的に移動させ、光ファイバテープ心線の外被を擦って除去し、単心に分岐させることもできる。その際、光ファイバテープ心線を構成する全ての光ファイバが単心に分岐するより先に、単心に分岐した光ファイバが可撓性部材の先端に接触しないように作業者がその単心の光ファイバを他の位置に退避させても良い。そして、他の光ファイバの分岐を続行する。これにより、既に分岐した光ファイバをさらに可撓性部材により擦って傷つけるのを防止することができる。
以上、前述した光ファイバテープ心線の分岐工具および分岐方法によれば、複数の可撓性部材20が光ファイバテープ心線11の外被11bを剥がして光ファイバ11aを分岐する際に、可撓性部材20の間に設けられている空間に単心の光ファイバ11aを収容することができるので、分岐された光ファイバ11aは可撓性部材20の間に入り込んで収容される。このため、分岐された光ファイバ11aがさらに可撓性部材20によって擦られて傷つくことを防止することができるとともに、光ファイバ11aを小径に曲げることも防げるため、分岐作業時の光信号の伝送損失変動量を0.5dB以下とすることができる。
図1に示した光ファイバテープ心線の分岐工具10Aを用いて光ファイバテープ心線11の分岐を行った。ここで用いた分岐工具10Aは、図1に示す長さL=40mm、可撓性部材20が設けられている部分L1=15mm、通常の高さH=15mmであり、厚さ1mmのシート14にナイロン製の線材を立設して可撓性部材20を設けたものである。なお、光ファイバテープ心線11は、外径0.25mmの光ファイバ11aを8本並べてUV樹脂により被覆して一体化したものである。
分岐後の外観を顕微鏡により観察したが、その結果、外傷はなく、先に分岐された光ファイバ11aを傷つけない様に分岐作業が行われたことがわかる。また、波長1550nmの光を用いて、分岐時の電圧変動を1番心、4番心(1番端の光ファイバ11aから1番心、2番心、・・・、8番心と呼ぶ)に関して、5回(N=1〜5)ずつ、オシロスコープにて測定した。その結果を表1に示す。表1に示すように、分岐時の最大ロス増は何れも0.5dB以下となった。
Figure 0004178411
(A)は本発明に係る光ファイバテープ心線の分岐工具の一例を示す正面図であり、(B)は可撓性部材の間隔を示す拡大図である。 可撓性部材間に収容された光ファイバの態様を示す模式図である。 (A)は可撓性部材の他の形態における光ファイバ収容前の状態を示す模式図であり、(B)は光ファイバが可撓性部材間に収容されている状態を示す模式図である。 可撓性部材の先端に設けられている突起の例を示す模式図である。 (A)は本発明に係る光ファイバテープ心線の分岐工具の他の例を示す正面図であり、(B)は可撓性部材の間隔を示す拡大図である。 従来の光ファイバテープ心線の分岐工具の例を示す断面図である。 従来の光ファイバテープ心線の分岐工具の他の例を示す斜視図である。
符号の説明
10A、10B 分岐工具
11 光ファイバテープ心線
11a 光ファイバ
11b 外被
12 押さえ部材
14 シート
20 可撓性部材
21a〜21e 突起

Claims (7)

  1. 複数本の光ファイバを外被により一体化した光ファイバテープ心線の少なくとも一方の側面に当接する複数の可撓性部材を備え、
    前記可撓性部材の先端に前記可撓性部材の長手方向と直交する方向に突き出た突起を設け、
    複数の前記可撓性部材の間に、前記突起が設けられた前記可撓性部材の先を前記光ファイバテープ心線に押し当てつつ前記光ファイバテープ心線に対して相対移動させて前記外被を除去して前記光ファイバテープ心線から分岐した単心の前記光ファイバを1本以上収容可能であることを特徴とする光ファイバテープ心線の分岐工具。
  2. 請求項1に記載の光ファイバテープ心線の分岐工具であって、
    前記光ファイバテープ心線の他方の側面に当接する押さえ部材を備え、
    前記光ファイバテープ心線を前記可撓性部材と前記押さえ部材とにより挟持可能であることを特徴とする光ファイバテープ心線の分岐工具。
  3. 請求項1に記載の光ファイバテープ心線の分岐工具であって、
    複数の前記可撓性部材は、前記光ファイバテープ心線の両方の側面に当接するように配置されていることを特徴とする光ファイバテープ心線の分岐工具。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載の光ファイバテープ心線の分岐工具であって、
    前記可撓性部材は、前記突起を除く部分が円柱形状の線材であることを特徴とする光ファイバテープ心線の分岐工具。
  5. 請求項1から4の何れか一項に記載の光ファイバテープ心線の分岐工具であって、前記可撓性部材の前記先端が凸曲面状に形成されていることを特徴とする光ファイバテープ心線の分岐工具。
  6. 複数本の光ファイバを外被により一体化した光ファイバテープ心線に可撓性部材の長手方向と直交する方向に突き出た突起を先端に設けた複数の前記可撓性部材の先を押し当てつつ前記光ファイバテープ心線に対して相対移動させて前記外被を除去し、
    前記光ファイバテープ心線から単心に分岐した前記光ファイバを、前記可撓性部材の先端と接触しない位置に移動させることを特徴とする光ファイバテープ心線の分岐方法。
  7. 請求項6に記載の光ファイバテープ心線の分岐方法であって、請求項1から5の何れか一項に記載した分岐工具を用いて前記光ファイバテープ心線を分岐し、
    その際、複数の前記可撓性部材の間に、前記光ファイバテープ心線から分岐された単心の前記光ファイバを移動させることを特徴とする光ファイバテープ心線の分岐方法。
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