JPH11352358A - 光コネクタの製造方法及び光コネクタフェルール - Google Patents

光コネクタの製造方法及び光コネクタフェルール

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JPH11352358A
JPH11352358A JP16209498A JP16209498A JPH11352358A JP H11352358 A JPH11352358 A JP H11352358A JP 16209498 A JP16209498 A JP 16209498A JP 16209498 A JP16209498 A JP 16209498A JP H11352358 A JPH11352358 A JP H11352358A
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JP
Japan
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optical fiber
optical
ferrule
connector
optical connector
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JP16209498A
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Inventor
Kenichiro Otsuka
健一郎 大塚
Tomohiko Ueda
知彦 上田
Toshiaki Kakii
俊昭 柿井
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現場での研磨作業を必要とせず、単心光コネ
クタのみならず、多心光コネクタであっても容易に製造
することのできる光コネクタの製造方法を提供するこ
と。 【解決手段】 光コネクタフェルールAの光ファイバ収
納部3の接続端面側に光ファイバFを内蔵させた光コネ
クタを製造する光コネクタの製造方法であって、光ファ
イバ心線Tの被覆部を除去して、フェルールAに内蔵さ
せる光ファイバFを露出させ、露出させた光ファイバF
の先端部を切断し、先端部が切断された光ファイバF
を、接続端面側から光ファイバ収納部3内に挿入して固
定し、光ファイバ収納部3内に固定された光ファイバF
の基端側を切断し、フェルールAの接続端面側を研磨す
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバ心線同
士を接続させる光コネクタの製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】光ファイバ心線同士を着脱自在に接続す
るには、光ファイバ心線の端部に光コネクタを取り付け
て、この光コネクタ同士を接続することが一般に行われ
ている。このような光コネクタにおいては、接続時にお
ける接続損失を低減させるために、光コネクタ同士の接
合面(即ち、光ファイバの端面)を研磨する必要があっ
た。従来は、接続現場で光ファイバ心線の端部にフェル
ールを取り付けた後に、研磨作業を行わなくてはならな
かった。しかし、この研磨作業は非常に時間と手間がか
かるもので、接続作業上改良が望まれていた。
【0003】そこで、特開平9-304657号公報などに記載
されているような、現場での研磨作業を行わずに光コネ
クタ同士を接続させるための単心光コネクタが提案され
ている。このような単心コネクタの一例を図6に示す。
図6に示すように、この光コネクタにおいては、工場な
どにおいて予め光ファイバFがフェルール10内に収納
固定される。現場では光ファイバ心線tの先端に露出さ
れた光ファイバfを光ファイバFの基端側に突き当て
て、クランプ固定させるだけで済む。工場などにおける
フェルール10内への光ファイバFの固定は、予め切断
された光ファイバFを図6中右方から挿入して図6中左
方の接続端面側に一旦突出させ、光ファイバFの側面に
接着剤を塗布した後に再度引き戻し、接着剤の硬化後に
接続端面を研磨していた。その他、多心コネクタについ
ては、特開平10-123366号公報に記載されているMPOコネ
クタなどがあるが、これは従来のMPOハウジングを流用
することはできないものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した方法
では、短く切断された光ファイバをフェルール内に挿入
させにくく、製造効率を向上させる上で改善が望まれて
いた。また、切断された光ファイバをフェルール内に挿
入させる際に、手の油などが付かないように細心の注意
を図る必要もあった。光ファイバに手の油が付くと、接
着剤をはじいてしまうためである。また、接着剤を光フ
ァイバ収納部内に行き渡らせるため、光ファイバを一旦
突出させて接着剤を塗布させた後に引き戻す必要があ
り、光ファイバの側面を傷つけないように細心の注意を
図る必要もあった。
【0005】さらに、発明者らは予め光ファイバを内蔵
させた多心光ファイバコネクタを新たに検討したが、多
心光ファイバの場合は、光ファイバを一本ずつ光ファイ
バ収納部に収納させるため、一本毎に上述した問題が生
じており、対策が望まれていた。また、多心光ファイバ
コネクタの場合は、光ファイバ収納部に収納された複数
本の光ファイバの先端位置が揃えられていなくてはなら
ず、単心光ファイバコネクタの場合以上に製造が困難と
なるという問題があり、対策が望まれていた。
【0006】従って、本発明の目的は、現場での研磨作
業を必要とせず、単心光コネクタのみならず、多心光コ
ネクタであっても容易に製造することのできる光コネク
タの製造方法を提供することにある。
【0007】また、本発明のもう一つの目的は、現場で
の研磨作業を必要とせず、単心光コネクタのみならず、
多心光コネクタであっても容易に製造することのできる
光コネクタを製造する際に好適に用いることのできる光
コネクタフェルールを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、光コネクタフェルールの光ファイバ収納部の接続端
面側に光ファイバを内蔵させた光コネクタを製造する光
コネクタの製造方法であって、光ファイバ心線の被覆部
を除去して、フェルールに内蔵させる光ファイバを露出
させ、露出させた光ファイバの先端部を切断し、先端部
が切断された光ファイバを、接続端面側から光ファイバ
収納部内に挿入して固定し、光ファイバ収納部内に固定
された光ファイバの基端側を切断し、フェルールの接続
端面側を研磨することを特徴としている。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、フェルールの接続端面側に、光ファイ
バ収納部に連通する光ファイバ案内溝を形成させてお
き、光ファイバを光ファイバ案内溝により案内させつつ
接続端面側から光ファイバ収納部内に挿入することを特
徴としている。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、フェルールの接続端面側に段差部を設
け、段差部の表面に光ファイバ案内溝を形成させておく
ことを特徴としている。
【0011】請求項4に記載の発明は、光ファイバ収納
部を有する光コネクタフェルールにおいて、接続端面側
に、光ファイバ収納部に連通する光ファイバ案内溝が形
成されていることを特徴としている。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の発明において、接続端面側に段差部が設けられ、段差
部の表面に光ファイバ案内溝が形成されていることを特
徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の光コネクタの製造方法の
実施形態について光コネクタフェルールの実施形態と共
に、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明は、
光コネクタとしていわゆるMTコネクタを例にして説明
するが、本発明の製造方法及びフェルールは、MTコネ
クタ以外の種々の多心光コネクタや単心光コネクタを製
造する際にも用いることができる。
【0014】図1〜図3に、本発明の光コネクタの製造
方法の第一実施形態における工程を順次示す。図1に示
されるフェルールAに対して光ファイバFを内蔵させ
て、最終的に図3に示される光コネクタCを製造する。
まず、第一実施形態において用いるフェルールAについ
て説明する。
【0015】フェルールAは、合成樹脂製の部材で、直
方体の一端(図1中右方)に鍔状の部分を形成させた形
態を有しており、その上面に開口部5が形成されてい
る。開口部5の底部には、予め内蔵させておく光ファイ
バFと製造後の光コネクタCが取り付けられる光ファイ
バf(図3参照)とを位置決めして収納する四本の光フ
ァイバ収納部3が四本平行に形成されている。
【0016】光ファイバ収納部3は、開口部5の下方領
域においては溝状に形成されており、これよりも接続端
面側(図1中左方)の領域においてはフェルールA内を
貫通する孔状に形成されている。光ファイバ収納部3の
溝幅及び内径は、内部に挿入される光ファイバF,fを
位置決めするため、光ファイバF,fの外径とほぼ等し
くされている。なお、「接続端面S」は、図3に示され
るように、製造後の光コネクタCの一端に形成されるも
ので、図1及び図2における状態ではまだ形成されてい
ない。ここでいう「接続端面側」とは、接続端面Sが形
成される側ということである。
【0017】上述した光ファイバ収納部3の両側方に
は、一対のガイドピン孔4がフェルールAの内部を貫通
して形成されている。一対のガイドピン孔4も、上述し
た光ファイバ収納部3に対して平行に配置されている。
これらのガイドピン孔4は、製造後の光コネクタCの接
続時に、図示されないガイドピンが挿入され、相手側の
光コネクタなどとの位置決めに用いられる。
【0018】フェルールAの接続端面側には、段差部2
が形成されている。この段差部2は、フェルールAの厚
さ方向の中央に形成されており、その表面には光ファイ
バ案内溝1が形成されている。光ファイバ案内溝1は、
四本平行に形成されており、それぞれ光ファイバ収納部
3に連通している。光ファイバ案内溝1の溝幅は、光フ
ァイバ収納部3と同様に、光ファイバFの外径とほぼ等
しくされている。
【0019】次に、上述したフェルールAを用いて光コ
ネクタを製造する工程について説明する。
【0020】まず、上述したフェルールAに内蔵させる
光ファイバFを有する光ファイバ心線Tを用意する。光
ファイバ心線Tの先端部の被覆部を、通常用いられる被
覆除去装置などを用いて除去し、光ファイバFを露出さ
せる。露出された光ファイバFの端部を、通常用いられ
る光ファイバ切断装置などを用いて切断する。光ファイ
バ切断装置を用いて切断された複数本の光ファイバFの
端面位置は、きれいに揃えらえた状態となる。また、切
断された光ファイバFの切断面も、光接続に適した鏡面
となる。もし必要であるならば、端面を放電処理などに
より整えても良い。この状態が図1に示されている。
【0021】この状態から、光ファイバFを接続端面側
から光ファイバ収納部3に挿入する。このとき、光ファ
イバFの先端は、まず上方から光ファイバ案内溝1内に
収納された後、この光ファイバ案内溝1に案内されつ
つ、光ファイバ収納部3に導かれる。このため、光ファ
イバFの先端を光ファイバ収納部3に円滑に挿入させる
ことができるため、光ファイバFの端面を傷つけること
もない。
【0022】光ファイバFの先端を光ファイバ収納部3
内に1mm程度挿入させたところで、光ファイバFの側面
に接着剤を塗布し、さらに光ファイバFを光ファイバ収
納部3内に挿入させる。このようにすることで、接着剤
を光ファイバ収納部3の内部にまで充填させることがで
きる。光ファイバFの先端が、光ファイバ収納部3の溝
状の部分にまで達したところで、接着剤を硬化させる。
接着剤に熱硬化型のものを用いている場合は、加熱する
ことにより接着剤を硬化させることができる。
【0023】接着剤を硬化させた後、光ファイバFの基
端側(光ファイバ案内溝1と光ファイバ心線Tの被覆部
との間)を、できるだけ光ファイバ案内溝1に近い位置
で切断する。この状態が、図2に示されている。製造す
る光コネクタCが多心光ファイバコネクタであるような
場合は、このようにすることで、光ファイバFを一本ず
つ光ファイバ収納部3内に収納固定させる必要なく、一
度の作業で全ての光ファイバFをフェルールA内に内蔵
させることができる。また、内蔵された複数本の光ファ
イバFの先端位置もきれいに揃えられた状態となる。
【0024】さらに、この方法によれば、光ファイバF
を一方向に挿入するだけであり、引き戻したりする工程
が発生しない。このため、光ファイバFと光ファイバ収
納部3の内面との擦れ合いが抑制され、光ファイバFの
側面に傷が付くのを抑制することができる。光ファイバ
Fの側面に傷が付くと、長期的に見た場合、傷が伸展し
て最悪破断といったことも危惧されるため、傷の発生を
できる限り抑制することは伝送特性の悪化防止上からも
効果的である。これは、多心光ファイバコネクタの場合
のみならず、単心光ファイバコネクタの場合も同様であ
る。
【0025】最後に、フェルールAの接続端面側を研磨
する。これにより、段差部2は削り取られ、平坦な接続
端面Sが形成される。この状態が、図3に示されてい
る。図3に示される状態が、製造後の光コネクタCであ
り、ここまでの工程は工場などで予め製造されることに
なる。この光コネクタCが、実際に光ファイバケーブル
同士を接続する作業現場に持ち込まれ、光ファイバ心線
tの先端に取り付けられて用いられる。光コネクタCの
端面は既に研磨された状態であるため、現場での研磨作
業は発生せず、接続作業を円滑に進められる。
【0026】次に、現場において、光コネクタCを光フ
ァイバ心線tの先端に取り付ける工程について簡単に説
明する。まず、光コネクタCを取り付ける光ファイバ心
線tの先端の被覆部を除去して光ファイバfを露出さ
せ、露出された光ファイバfの先端を切断する。切断さ
れた複数本の光ファイバfは、先端位置が揃えられてい
る。この光ファイバfを光コネクタC内部の光ファイバ
収納部3内に収納させ、光ファイバF,fの端面同士を
当接させた状態で、光ファイバ心線tをフェルールAに
対して機械的に固定する。なお、光ファイバ心線tを固
定する以前に、光ファイバF,fの端面同士の当接部分
に屈折率整合剤を予め塗布し、低損失・高反射減衰量を
実現する。
【0027】次に、本発明の光コネクタの製造方法及び
光コネクタフェルールの第二実施形態について説明す
る。図4及び図5には、第二実施形態において用いるフ
ェルールBが示されている。
【0028】フェルールBは、上述したフェルールAと
は、接続端面側の形状が異なるだけであり、その他の部
分についてはフェルールAと全く同様の構成を有してい
る。このため、以下には、特にフェルールAと異なる部
分について説明し、フェルールAと同一の部分について
は同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0029】フェルールBの接続端面側には、フェルー
ルAのような段差部2は形成されておらず、図4に示さ
れるように、傾斜平面として形成されている。そして、
フェルールBは、接続端面側が傾斜平面とされているた
め、図5に示されるように、光ファイバ案内溝1が形成
されている。この光ファイバ案内溝1の長さは、上述し
たフェルールAの場合より短くなるが、光ファイバFの
先端を載せることができるので、光ファイバFを光ファ
イバ収納部3に案内させるには充分である。このように
光ファイバ案内溝1を形成させた場合も、光ファイバF
を光ファイバ収納部3に円滑に挿入させることができ
る。
【0030】このフェルールBを用いて光コネクタを製
造する手順は、上述したフェルールAの場合と全く同様
であるため、詳しい説明は省略するが、フェルールBの
端面側が研磨されるので、製造後の光コネクタは図3に
示される光コネクタCと全く同一のものとなる。
【0031】上述した製造方法によれば、光ファイバF
を内蔵した光コネクタCを製造することにより、接続現
場においては、光ファイバ心線tの端部に光コネクタC
を取り付けるだけで良く、接続現場での研磨作業が必要
でなくなり、接続現場における接続作業を簡単に行うこ
とができるようになる。
【0032】また、上述した製造方法によれば、フェル
ールA,Bに対して、接続端面側から光ファイバFを一
方向に挿入させるので、光ファイバFを引き戻したりす
る工程がなく、光ファイバFの側面を傷つけてしまうこ
とを抑制することができる。また、光ファイバFを挿入
する際には、光ファイバ心線Tの被覆部を持って作業す
ることができるので、光ファイバF自体に手の油などを
付着させずに作業することも可能である。
【0033】また、上述した製造方法によれば、特に多
心光コネクタを製造する際に、光コネクタC内の光ファ
イバFの端面をきれいに揃えることができるため、製造
後の光コネクタCの伝送特性は非常に良好なものとな
る。また、光ファイバFの端面を揃えるために手間がか
かることはなく、製造効率を阻害させてしまうことはな
く、光ファイバ内蔵型の多心光コネクタCを製造する際
には非常に好適な製造方法である。
【0034】さらに、光ファイバ案内溝1を形成させて
あるため、光ファイバFを光ファイバ収納部3に挿入さ
せ易く、光コネクタCの製造効率を向上させることがで
きる。特に、製造される光コネクタCが多心光コネクタ
であるような場合は、テープ状の多心光ファイバ心線T
を用いて作業することになるが、このように光ファイバ
案内溝1が形成されていれば、複数本の光ファイバFを
光ファイバ収納部3内に同時に挿入させることができ、
製造効率を飛躍的に向上させることが可能となる。
【0035】また、光ファイバ案内溝1を形成させるに
あたっては、フェルールAのように接続端面側に段差部
2を形成させて、この段差部2の表面に光ファイバ案内
溝1を形成させるようにすると、光ファイバ案内溝1の
長さを充分に確保でき、光ファイバFを上方から光ファ
イバ案内溝1に容易に収納させることができる。この結
果、光コネクタCの製造効率をより一層向上させること
ができる。
【0036】なお、本発明の製造方法は、上述した実施
形態に限定されるものではない。例えば請求項1に記載
の発明に関して言えば、上述した第一実施形態や第二実
施形態のように、光ファイバ案内溝1を形成させなくて
も良い。この場合、光ファイバ収納部3の接続端面側を
この接続端面側に近くなるにつれて徐々に拡張するテー
パー状の孔部として形成させておけば、接続端面側から
光ファイバFを挿入させ易くなる。この場合、光ファイ
バ収納部3のテーパー状の部分は、最終的に研磨されて
なくなってしまう。
【0037】また、光ファイバ案内溝1を形成させる場
合であっても、上述した第一実施形態においては、光フ
ァイバ案内溝1が一定幅を有するように形成されたが、
光ファイバ案内溝1の接続端面側をこの接続端面側に近
くなるにつれて徐々に拡張するテーパー状の溝として形
成させておけば、接続端面側から光ファイバFを挿入さ
せ易くなる。この場合も、光ファイバ案内溝1のテーパ
ー状の部分は、最終的に研磨されてなくなってしまう。
【0038】また、上述した実施形態においては、フェ
ルールAに対して光ファイバ心線tを機械的に固定した
が、接着剤を用いて固定しても良く、固定方法によって
は開口部5が設けられない場合もある。また、先にも述
べたが、本発明の製造方法は、MTコネクタ以外の種々
の多心光コネクタや単心光コネクタに適用可能である。
【0039】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、接続現
場での研磨作業を行わなくて済む光コネクタを製造で
き、接続現場における接続作業を円滑に行うことができ
るようになる。また、内蔵させる光ファイバをフェルー
ルに対して一方向に挿入させるので、光ファイバの側面
が傷つくのを抑制することができる。また、光ファイバ
を挿入する際には、光ファイバ心線の被覆部を持って作
業することができるので、光ファイバF自体に手の油な
どを付着させずに作業することも可能である。
【0040】また、特に多心光コネクタを製造する際に
は、光コネクタに内蔵される光ファイバの端面をきれい
に揃えられるため、製造後の光コネクタは非常に良好な
伝送特性有するものとなる。このとき、内蔵される光フ
ァイバの端面を揃えるために手間がかかることはないの
で、製造効率を阻害させてしまうことはなく、光ファイ
バ内蔵型の多心光コネクタを製造する際には非常に好適
な製造方法となる。
【0041】請求項2に記載の発明によれば、光ファイ
バ案内溝を形成させてあるため、光ファイバを光ファイ
バ収納部に挿入させ易く、光コネクタの製造効率を向上
させることができる。特に、多心光コネクタを製造する
際には、多心光ファイバ心線の複数本の光ファイバを光
ファイバ収納部内に同時に挿入させることができ、製造
効率を飛躍的に向上させることが可能となる。
【0042】請求項3に記載の発明によれば、光ファイ
バ収納溝が段差部の表面に形成されているため、光ファ
イバ案内溝の長さを充分に確保でき、光ファイバを光フ
ァイバ案内溝に対して上方から容易に収納させることが
できる。この結果、光コネクタの製造効率をより一層向
上させることができる。
【0043】請求項4に記載の発明であるフェルールを
用いて光コネクタを製造すれば、光ファイバ心線先端の
光ファイバを接続端面側から一方向に挿入させることに
なるので、光ファイバの側面を傷つけてしまうこともな
く、光ファイバ自体に手の油などを付着させることがな
く、安定した伝送特性を有する光コネクタを製造するこ
とができる。また、光ファイバ案内溝を形成させてある
ため、光ファイバを光ファイバ収納部に挿入させ易く、
光コネクタの製造効率を向上させることができる。
【0044】特に多心光コネクタを製造する際に用いる
と、光コネクタに内蔵される光ファイバの端面をきれい
に揃えることができ、光ファイバ案内溝により複数本の
光ファイバを光ファイバ収納部内に同時に挿入させるこ
とができる。この結果、光コネクタの製造効率を飛躍的
に向上させることが可能となる。
【0045】請求項5に記載の発明であるフェルールを
用いて光コネクタを製造すれば、光ファイバ収納溝が段
差部の表面に形成されているため、光ファイバ案内溝の
長さを充分に確保でき、光ファイバを光ファイバ案内溝
に対して上方から容易に収納させることができる。この
ため、より一層、光コネクタの製造効率を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光コネクタの製造方法の第一実施形態
(第一段階)を示す斜視図である。
【図2】本発明の光コネクタの製造方法の第一実施形態
(第二段階)を示す斜視図である。
【図3】本発明の光コネクタの製造方法の第一実施形態
(第三段階)を示す斜視図である。
【図4】本発明の光コネクタの製造方法に用いられる光
コネクタフェルールの第二実施形態を示す斜視図であ
る。
【図5】図4に示される光コネクタフェルールの接続端
面側の拡大断面図である。
【図6】従来の光コネクタを示す断面図である。
【符号の説明】
A,B…フェルール、C…光コネクタ、1…光ファイバ
案内溝、2…段差部、3…光ファイバ収納部、4…ガイ
ドピン孔、5…開口部、F,f…光ファイバ、T,t…
光ファイバ心線。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光コネクタフェルールの光ファイバ収納
    部の接続端面側に光ファイバを内蔵させた光コネクタを
    製造する光コネクタの製造方法であって、 光ファイバ心線の被覆部を除去して、前記フェルールに
    内蔵させる前記光ファイバを露出させ、 露出させた前記光ファイバの先端部を切断し、 先端部が切断された前記光ファイバを、前記接続端面側
    から前記光ファイバ収納部内に挿入して固定し、 前記光ファイバ収納部内に固定された前記光ファイバの
    基端側を切断し、 前記フェルールの前記接続端面側を研磨することを特徴
    とする光コネクタの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記フェルールの前記接続端面側に、前
    記光ファイバ収納部に連通する光ファイバ案内溝を形成
    させておき、前記光ファイバを前記光ファイバ案内溝に
    より案内させつつ前記接続端面側から前記光ファイバ収
    納部内に挿入する、請求項1に記載の光コネクタの製造
    方法。
  3. 【請求項3】 前記フェルールの前記接続端面側に段差
    部を設け、前記段差部の表面に前記光ファイバ案内溝を
    形成させておく、請求項2に記載の光コネクタの製造方
    法。
  4. 【請求項4】 光ファイバ収納部を有する光コネクタフ
    ェルールにおいて、 接続端面側に、前記光ファイバ収納部に連通する光ファ
    イバ案内溝が形成されていることを特徴とする光コネク
    タフェルール。
  5. 【請求項5】 前記接続端面側に段差部が設けられ、前
    記段差部の表面に前記光ファイバ案内溝が形成されてい
    る、請求項4に記載の光コネクタフェルール。
JP16209498A 1998-06-10 1998-06-10 光コネクタの製造方法及び光コネクタフェルール Pending JPH11352358A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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