JPWO2017033713A1 - プリント配線板用基板、プリント配線板及びプリント配線板用基板の製造方法 - Google Patents

プリント配線板用基板、プリント配線板及びプリント配線板用基板の製造方法 Download PDF

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Abstract

本発明の一態様に係るプリント配線板用基板は、ベースフィルムと、このベースフィルムの少なくとも一方の面に配設されている金属層とを備え、酸性溶液を用いたエッチングにより金属層除去後に露出するベースフィルム表面のXPS分析におけるN1sのスペクトルのピーク面積に基づいて求められる窒素の単位面積当たりの存在量が1atomic%以上10atomic%以下である。

Description

本発明は、プリント配線板用基板、プリント配線板及びプリント配線板用基板の製造方法に関する。本出願は、2015年8月21日出願の日本出願第2015−164234号に基づく優先権を主張し、前記日本出願に記載された全ての記載内容を援用するものである。
近年、電子機器の小型化及び高性能化に伴い、プリント配線板の高密度化が要求されている。高密度化されたプリント配線板は、金属パターンの微細化に伴って金属パターンがベースフィルムから剥離し易くなるため、このような高密度化の要求を満たすプリント配線板用基板として、金属層とベースフィルムとの密着性に優れたプリント配線板用基板が求められている。
このような要求に対し、耐熱性絶縁ベースフィルムに接着剤層を介することなく銅薄層を積層したプリント配線板用基板が提案されている(特開平9−136378号公報参照)。この従来のプリント配線板用基板は、耐熱性絶縁ベースフィルムの両面にスパッタリング法を用いて厚み0.25〜0.30μmの銅薄膜層を形成し、その上に電気メッキ法を用いて銅厚膜層を形成している。
特開平9−136378号公報
発明の一態様に係るプリント配線板用基板は、ベースフィルムと、このベースフィルムの少なくとも一方の面に配設されている金属層とを備えるプリント配線板用基板であって、酸性溶液を用いたエッチングにより上記金属層除去後に露出するベースフィルム表面のXPS分析におけるN1sのスペクトルのピーク面積に基づいて求められる窒素の単位面積当たりの存在量が1atomic%以上10atomic%以下であるプリント配線板用基板である。
別の本発明の一態様に係るプリント配線板は、ベースフィルムと、このベースフィルムの少なくとも一方の面に配設されている金属パターンとを備えるプリント配線板であって、酸性溶液を用いたエッチングにより上記金属パターン除去後に露出するベースフィルム表面のXPS分析におけるN1sのスペクトルのピーク面積に基づいて求められる窒素の単位面積当たりの存在量が1atomic%以上10atomic%以下であるプリント配線板である。なお、ポリイミドについては、無処理ポリイミド単体でXPS分析におけるN1sのスペクトルのピーク面積に基づいて求められる窒素の単位面積を差し引いた値とする。差し引いた値がマイナスとなる場合は0%と規定する。
さらに別の本発明の一態様に係るプリント配線板用基板の製造方法は、金属層の一方の面に窒素を含有するカップリング剤を塗布する工程と、上記金属層のカップリング剤の塗布面にベースフィルムを重畳する工程と、上記金属層及びベースフィルムの重畳体を熱プレスする工程とを備えるプリント配線板用基板の製造方法である。
本発明の一実施形態に係るプリント配線板用基板の模式的斜視図である。 図1のプリント配線板用基板の製造方法のカップリング剤塗布工程を説明する模式的部分断面図である。 図1のプリント配線板用基板の製造方法の図2Aの次の工程を説明する模式的部分断面図である。 図1のプリント配線板用基板の製造方法の図2Bの次の工程を説明する模式的部分断面図である。 図1のプリント配線板用基板を用いるプリント配線板の製造方法のレジスト被覆工程を説明する模式的部分断面図である。 図1のプリント配線板用基板を用いるプリント配線板の製造方法の図3Aの次の工程を説明する模式的部分断面図である。 図1のプリント配線板用基板を用いるプリント配線板の製造方法の図3Bの次の工程を説明する模式的部分断面図である。 図1のプリント配線板用基板を用いるプリント配線板の製造方法の図3Cの次の工程を説明する模式的部分断面図である。
[本開示が解決しようとする課題]
上記公報で提案されているプリント配線板用基板は、金属層とベースフィルムとの間の密着力を大きくできる点で高密度プリント配線の要求に沿う基板であるといえる。しかし、上記従来のプリント配線板用基板は、金属層をベースフィルムに密着させるためスパッタリング法を用いて銅薄膜層を形成しているので、真空設備を必要とし、設備の建設、維持、運転等におけるコストが高くなる。その結果、プリント配線板用基板の製造コストが高くなる。
本発明は以上のような事情に基づいてなされたものであり、低コストで金属層とベースフィルムとの間の密着力を向上できるプリント配線板用基板、プリント配線板及びプリント配線板用基板の製造方法を提供することを目的とする。
発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、プリント配線板用基板のベースフィルムと金属層との間に窒素が存在することでこれらの密着力が向上し、さらにこの窒素の存在量が多くなると上記密着力が大きくなる傾向があることを知見した。このことより、発明者らは、ベースフィルム及び金属層間の窒素の存在量を制御することで、真空設備を使用しなくても金属層をベースフィルムに密着させられることを見出した。
[本開示の効果]
本発明のプリント配線板用基板及びプリント配線板は、低コストで金属層とベースフィルムとの間の密着力を向上できる。また、本発明のプリント配線板用基板の製造方法により、金属層とベースフィルムとの間の密着力が大きいプリント配線板用基板を低コストで製造できる。
[本発明の実施形態の説明]
本発明の一態様に係るプリント配線板用基板は、ベースフィルムと、このベースフィルムの少なくとも一方の面に配設されている金属層とを備えるプリント配線板用基板であって、酸性溶液を用いたエッチングにより上記金属層除去後に露出するベースフィルム表面のXPS(X線光電分光法:X−ray Photoelectron Spectroscopy)分析におけるN1sのスペクトルのピーク面積に基づいて求められる窒素の単位面積当たりの存在量が1atomic%以上10atomic%以下であるプリント配線板用基板である。
当該プリント配線板用基板は、ベースフィルム及び金属層間に窒素が存在するため、熱プレス時の加熱温度によるベースフィルムを構成する樹脂の一部の分解及びラジカル化により、上記樹脂中の炭素とベースフィルム及び金属層間の窒素との間でCN結合が形成されている。つまり、当該プリント配線板用基板は、酸性溶液を用いたエッチングにより金属層除去後に露出するベースフィルム表面における窒素の存在量が上記範囲内であることで、ベースフィルム表面にこのようなCN結合が所定量以上形成され、ベースフィルム及び金属層間に大きな密着力が得られる。また、当該プリント配線板用基板は、ベースフィルムと金属層との間の密着力を確保するために少なくともベースフィルム及び金属層間に窒素が存在していればよいので、スパッタリング等の物理的蒸着に用いる高価な真空設備が必要なく、製造コストを低減できる。
上記露出するベースフィルム表面のXPS分析におけるSi2pのスペクトルのピーク面積に基づいて求められるケイ素の単位面積当たりの存在量としては、1atomic%以上10atomic%以下が好ましい。上記CN結合における窒素はケイ素との結合力が大きく、さらにこのケイ素は酸素を介して金属層と結合し易いので、ケイ素の存在量を上記範囲内とすることで、ベースフィルムと金属層との間の密着力をより向上できる。
上記露出するベースフィルム表面のケイ素の単位面積当たりの存在量の窒素の単位面積当たりの存在量に対する比の上限としては、4が好ましい。このように、窒素の存在量に対するケイ素の存在量の比を上記上限以下とすることで、ケイ素の添加量を過大とすることなく窒素の存在による密着力を向上できるので、製造コストの増加を抑制しつつ密着力を向上させ易い。
上記ベースフィルムと金属層との界面近傍に窒素を含有するカップリング剤又はこのカップリング剤に由来する基が存在するとよい。このように、上記界面近傍に窒素を含有するカップリング剤又はこのカップリング剤に由来する基が存在することで、容易に上記CN結合を形成させることができ、ベースフィルムと金属層との間の密着力をより向上できる。
上記カップリング剤がシランカップリング剤であるとよい。このように、シランカップリング剤を用いることで、ケイ素を介してCN結合における窒素と金属層とが結合し易くなるので、ベースフィルムと金属層との間の密着力をより向上させ易くなる。
上記金属層のベースフィルム側の面の十点平均粗さRzとしては、0.01μm以上5.0μm以下が好ましい。このように、金属層のベースフィルム側の面の十点平均粗さRzを上記範囲内とすることで、金属パターンの伝送遅延及び伝送損失が低く高周波特性及び回路形成性に優れたプリント配線板を得ることができる。
上記ベースフィルムがフッ素樹脂を主成分とするとよい。このように、主成分がフッ素樹脂のベースフィルムとすることで、ベースフィルムの誘電率を低下させ易いので、金属層における伝送遅延及び伝送損失を低減し易くなる。
本発明の他の一態様に係るプリント配線板は、ベースフィルムと、このベースフィルムの少なくとも一方の面に配設されている金属パターンとを備えるプリント配線板であって、酸性溶液を用いたエッチングにより上記金属パターン除去後に露出するベースフィルム表面のXPS分析におけるN1sのスペクトルのピーク面積に基づいて求められる窒素の単位面積当たりの存在量が1atomic%以上10atomic%以下であるプリント配線板である。
当該プリント配線板は、上記プリント配線板用基板を用いるので、ベースフィルムと金属パターンとの密着力が大きく、かつ低コストで製造できる。
本発明のさらに他の一態様に係るプリント配線板用基板の製造方法は、金属層の一方の面に窒素を含有するカップリング剤を塗布する工程と、上記金属層のカップリング剤の塗布面にベースフィルムを重畳する工程と、上記金属層及びベースフィルムの重畳体を熱プレスする工程とを備えるプリント配線板用基板の製造方法である。
当該プリント配線板用基板の製造方法は、金属層のカップリング剤の塗布面にベースフィルムを重畳した重畳体を熱プレスするので、この熱プレス時の加熱温度によりベースフィルムを構成する樹脂の一部が分解及びラジカル化し、上記樹脂中の炭素とベースフィルム及び金属層間の窒素との間でCN結合が形成される。これにより、当該プリント配線板用基板の製造方法を用いることで、ベースフィルム及び金属層間に大きな密着力を有するプリント配線板用基板が得られる。また、当該プリント配線板用基板の製造方法は、窒素を含有するカップリング剤を塗布した後、熱プレスを行えばよいので、スパッタリング等の物理的蒸着に用いる高価な真空設備が必要なく、製造コストを低減できる。
ここで「界面近傍」とは、ベースフィルム及び金属層の界面に近い領域であり、例えばベースフィルム及び金属層の界面から500nm以下の領域を意味する。「カップリング剤に由来する基」とは、カップリング剤から少なくとも1つの有機官能基や加水分解性基などが取り除かれて形成される基を意味する。「十点平均粗さ(Rz)」とは、JIS−B0601:2013に準拠し、評価長さ(l)を3.2mm、カットオフ値(λc)を0.8mmとして測定される値である。「主成分」とは、最も含有量が多い成分であり、例えば含有量が50質量%以上の成分をいう。
[本発明の実施形態の詳細]
以下、本発明の実施形態に係るプリント配線板用基板、プリント配線板及びプリント配線板用基板の製造方法を図面を参照しつつ説明する。
〔プリント配線板用基板〕
図1の当該プリント配線板用基板は、ベースフィルム1と、このベースフィルム1の一方の面に配設されている金属層2とを備える。また、ベースフィルム1及び金属層2の界面近傍には窒素が存在する。
<ベースフィルム>
当該プリント配線板用基板を構成するベースフィルム1は絶縁性を有する。このベースフィルム1の材料としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリイミド(PI)、フッ素樹脂等が挙げられる。ここで「フッ素樹脂」とは、高分子鎖の繰り返し単位を構成する炭素原子に結合する水素原子の少なくとも1つが、フッ素原子又はフッ素原子を有する有機基(以下「フッ素原子含有基」ともいう)で置換されたものをいう。フッ素原子含有基は、直鎖状又は分岐状の有機基中の水素原子の少なくとも1つがフッ素原子で置換されたものであり、例えばフルオロアルキル基、フルオロアルコキシ基、フルオロポリエーテル基等を挙げることができる。フッ素樹脂としては、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリテトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロ(四フッ化)エチレン・エチレン共重合体(ETFE)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、クロロトリフルオロエチレン・エチレン共重合体(ECTFE)、ポリフッ化ビニル(PVF)、フルオロエラストマー、並びにテトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン及びビニリデンフルオライドの3種類のモノマーからなる熱可塑性フッ素樹脂(THV)等が挙げられる。これらのフッ素樹脂の中でも、耐熱性の観点より、FEP、PFA、PTFE等が好ましい。
上記ベースフィルム1の厚みは、当該プリント配線板用基板を利用するプリント配線板によって設定されるものであり特に限定されないが、例えば上記ベースフィルム1の平均厚みの下限としては、5μmが好ましく、12μmがより好ましい。一方、上記ベースフィルム1の平均厚みの上限としては、2mmが好ましく、1.6mmがより好ましい。上記ベースフィルム1の平均厚みが上記下限に満たないと、ベースフィルム1の強度が不十分となるおそれがある。逆に、ベースフィルム1の平均厚みが上記上限を超えると、プリント配線板の薄板化が困難となるおそれがある。
<金属層>
金属層2は、図1に示すようにベースフィルム1の一方の面に配設されている。
上記金属層2の主成分としては、導電性の高い金属が好ましく、例えば銅、ニッケル、アルミニウム、金、銀、これらの合金等が挙げられる。これらの中でも、導電性がよく、ベースフィルム1との密着性に優れる金属として、銅又は銅合金が好ましい。
上記金属層2の平均厚みの下限としては、0.05μmが好ましく、0.1μmがより好ましい。一方、上記金属層2の平均厚みの上限としては、2μmが好ましく、1.5μmがより好ましい。上記金属層2の平均厚みが上記下限に満たないと、金属層2が損傷し易くなるおそれがある。逆に、上記金属層2の平均厚みが上記上限を超えると、プリント配線板の薄板化が困難となるおそれがある。
金属層2のベースフィルム1側の面の十点平均粗さRzの下限としては、0.01μmが好ましく、0.05μmがより好ましい。一方、上記十点平均粗さRzの上限としては、5.0μmが好ましく、3.0μmがより好ましい。上記十点平均粗さRzが上記下限に満たないと、当該プリント配線板の製造コストが増加するおそれがある。逆に、上記十点平均粗さRzが上記上限を超えると、表皮効果により伝送速度の低下や伝送損失の増大を招くおそれがある。
また、金属層2の表面に防錆処理層を形成してもよい。防錆処理層は、金属層2の表面が酸化することによる密着力の低下を抑制するものである。この防錆処理層としては、コバルト、クロム又は銅を含むことが好ましく、コバルト又はコバルト合金を主成分として含むことがさらに好ましい。また、防錆処理層は、1層として形成しても複数層として形成してもよい。また、防錆処理層は、メッキ層として形成してもよい。このメッキ層は、単一金属メッキ層又は合金メッキ層として形成される。単一金属メッキ層を構成する金属としてはコバルトが好ましい。また、合金メッキ層を構成する合金としては、例えばコバルト−モリブデン、コバルト−ニッケル−タングステン、コバルト−ニッケル−ゲルマニウム等のコバルト系合金などが挙げられる。
(ベースフィルム及び金属層の界面)
ベースフィルム1及び金属層2の界面近傍には、窒素が存在している。この窒素は、ベースフィルム1を構成する樹脂中の炭素とCN結合を形成しているので、この窒素の存在により金属層2及びベースフィルム1間の大きな密着力が得られる。
上記界面近傍における窒素の存在量は、酸性溶液を用いたエッチングにより金属層2を除去した後に露出するベースフィルム1表面における窒素の単位面積当たりの存在量により確認することができる。この窒素の単位面積当たりの存在量は、上記ベースフィルム1表面へのX線の照射、及びベースフィルム表面から放出される光電子の運動エネルギーの分析を行うX線光電子分光分析装置を用いて、N1sのスペクトルのピーク面積に基づいて求めることができる。
このようにして求められる窒素の単位面積当たりの存在量の下限としては、1atomic%であり、3atomic%が好ましく、5atomic%がより好ましい。一方、上記窒素の単位面積当たりの存在量の上限としては、10atomic%であり、9atomic%が好ましく、8atomic%がより好ましい。上記窒素の単位面積当たりの存在量が上記下限に満たないと、ベースフィルム1表面に形成されるCN結合の数が少なくなるためベースフィルム1及び金属層2間に所定の密着力が得られず、金属層2が剥離し易くなるおそれがある。逆に、上記窒素の単位面積当たりの存在量が上記上限を超えると、窒素の存在量を増加させるために当該プリント配線板用基板の製造コストが過大となるおそれがある。
ベースフィルム1及び金属層2の界面近傍には、窒素に加えてケイ素が存在していることが好ましい。上記界面近傍にケイ素が存在すると、上記CN結合を形成する窒素がケイ素を介して金属層2内の酸素と結合し易くなり、窒素の存在による密着力の向上効果が高められる。
上記界面近傍におけるケイ素の存在量は、酸性溶液を用いたエッチングにより金属層2を除去した後に露出するベースフィルム1表面におけるケイ素の単位面積当たりの存在量により確認することができる。このケイ素の単位面積当たりの存在量は、上述の窒素の単位面積当たりの存在量を求める方法と同様の方法により求めることができる。つまり、ケイ素の単位面積当たりの存在量は、X線光電子分光分析装置を用いてSi2pのスペクトルのピーク面積に基づいて求めることができる。
このようにして求められるケイ素の単位面積当たりの存在量の下限としては、1atomic%が好ましく、3.5atomic%がより好ましい。一方、上記ケイ素の単位面積当たりの存在量の上限としては、10atomic%が好ましく、5.5atomic%がより好ましい。上記ケイ素の単位面積当たりの存在量が上記下限に満たないと、窒素の存在による密着力の向上効果を十分に高められないおそれがある。逆に、上記ケイ素の単位面積当たりの存在量が上記上限を超えると、窒素の存在による密着力向上に対し、ケイ素の添加量の増加が過大となるために当該プリント配線板用基板の製造コストが増加するおそれがある。
上記XPS分析における窒素の単位面積当たりの存在量に対するケイ素の単位面積当たりの存在量の比の下限としては、0.1が好ましく、0.3がより好ましい。一方、上記比の上限としては、4が好ましく、1.5がより好ましい。上記比が上記下限に満たないと、窒素の存在により得られる密着力に対してケイ素による向上効果が十分に得られないおそれがある。逆に、上記比が上記上限を超えると、窒素の存在による密着力の向上効果に対し、ケイ素の添加量が過大となるために当該プリント配線板用基板の製造コストが増加するおそれがある。
当該プリント配線板用基板の上記界面近傍に窒素を存在させる方法として、例えば窒素を含有するカップリング剤を用いてベースフィルム1と金属層2とを積層する方法が挙げられる。具体的には、例えば金属層2となる金属箔にカップリング剤を塗布した後、この金属箔の塗布面にベースフィルム1を重畳し、この重畳体を熱プレスする。このように窒素を含有するカップリング剤を用いて当該プリント配線板用基板を作製した場合、ベースフィルム1と金属層2との界面近傍には、窒素を含有するカップリング剤又はこのカップリング剤に由来する基が存在する。ここで「カップリング剤に由来する基」とは、カップリング剤から少なくとも1つの有機官能基や加水分解性基などが取り除かれて形成される基であり、例えば加水分解性基としてアルコキシ基を有するシランカップリング剤からアルコキシ基が取り除かれて形成される基などである。
上記窒素を含有するカップリング剤としては、シランカップリング剤が好ましい。シランカップリング剤を用いることにより、ベースフィルム1及び金属層2の界面近傍にケイ素も存在させることができ、ベースフィルム1及び金属層2間の密着力をより向上させることができる。このようなシランカップリング剤として、例えばN−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−トリエトキシシリル−N−(1,3−ジメチル−ブチリデン)プロピルアミン、N−フェニル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(ビニルベンジル)−2−アミノエチル−3−アミノプロピルトリメトキシシランの塩酸塩、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等を用いることができる。
また、上記カップリング剤を塗布する金属層2は、市販の金属箔を用いてもよいし、例えば電気メッキ、無電解メッキ、スパッタリング法、物理気相蒸着法(PVD)、化学気相蒸着法(CVD)等の公知の方法で基板上に形成された金属薄膜の剥離により作成したものを用いてもよい。
また、当該プリント配線板用基板の上記界面近傍に窒素を存在させる他の方法として、酸素プラズマ処理を用いてもよい。具体的には、例えばベースフィルム1表面に酸素プラズマ処理を施して酸素元素(カルボニル基)を導入した後、一級アミンを用いてこのカルボニル基に対して求核付加反応を生じさせてベースフィルム1表面へ窒素を導入しておき、その後、この窒素を導入したベースフィルム1と金属層2とを重畳することで、当該プリント配線板用基板の上記界面近傍に窒素を存在させることができる。
金属層2及びベースフィルム1間の剥離強度の下限としては、0.5N/cmが好ましく、2N/cmがより好ましく、5N/cmがさらに好ましい。上記剥離強度が上記下限に満たないと、金属層2が剥離し易くなるおそれがある。ここで「剥離強度」とは、JIS−K6854−2:1999に準拠し測定される値である。
〔プリント配線板用基板の製造方法〕
当該プリント配線板用基板の製造方法は、金属層の一方の面に窒素を含有するカップリング剤を塗布する工程(カップリング剤塗布工程)と、上記金属層のカップリング剤の塗布面にベースフィルムを重畳する工程(重畳工程)と、上記金属層及びベースフィルムの重畳体を熱プレスする工程(熱プレス工程)とを備える。
<カップリング剤塗布工程>
カップリング剤塗布工程では、図2Aに示すように、銅箔などの金属層2の一方の面に窒素を含有するカップリング剤Sを塗布し、乾燥させる。カップリング剤Sの塗布は、スプレー吹付け、コーター塗布、浸漬、流しかけ等の公知の方法を用いることができる。
カップリング剤Sの塗布量の下限としては、0.1mg/mが好ましく、1mg/mがより好ましい。一方、カップリング剤Sの塗布量の上限としては、30mg/mが好ましく、8mg/mがより好ましい。カップリング剤Sの塗布量が上記下限に満たないと、カップリング剤Sによる密着力向上効果が十分に得られないおそれがある。逆に、カップリング剤Sの塗布量が上記上限を超えると、カップリング剤S自体の凝集力が低下する場合があり、塗膜が剥離し易くなるおそれがある。
<重畳工程>
重畳工程では、図2Bに示すように、金属層2のカップリング剤Sを塗布した面にベースフィルム1を重畳する。
<熱プレス工程>
熱プレス工程では、図2Cに示すように、上記金属層2及びベースフィルム1の重畳体に熱プレスを行い、金属層2及びベースフィルム1を接合する。この熱プレス時の加熱温度によりベースフィルム1を構成する樹脂の一部が分解及びラジカル化することで、上記樹脂中の炭素とカップリング剤又はカップリング剤に由来する基に含まれる窒素との間でCN結合が形成される。
上記熱プレスにおける加熱温度の下限としては、150℃が好ましく、160℃がより好ましい。一方、上記加熱温度の上限としては、500℃が好ましく、450℃がより好ましい。上記加熱温度が上記下限に満たないと、上述のラジカルの生成が不十分となり、金属層2及びベースフィルム1間の密着力が低下するおそれがある。逆に、上記加熱温度が上記上限を超えると、ベースフィルム1が劣化するおそれがある。
上記熱プレスにおける圧力の下限としては、0.8MPaが好ましく、1.0MPaがより好ましい。一方、上記圧力の上限としては、8MPaが好ましく、3MPaがより好ましい。上記圧力が上記下限に満たないと、金属層2及びベースフィルム1が十分に接着されず、所定の密着力が得られないおそれがある。逆に、上記圧力が上記上限を超えると、ベースフィルム1と金属層2との界面における面方向へのせん断応力が増大するため、プレス時に良好な結合状態を維持できなくなるおそれがある。
上記熱プレス時の加圧時間の下限としては、1分が好ましく、10分がより好ましい。一方、上記加圧時間の上限としては、1.5時間が好ましく、1時間がより好ましい。上記加圧時間が上記下限に満たないと、金属層2及びベースフィルム1間の十分な密着力が得られないおそれがある。逆に、上記加圧時間が上記上限を超えると、ベースフィルム1が劣化するおそれがある。
〔プリント配線板〕
当該プリント配線板は、図3Dに示すように、ベースフィルム1と、このベースフィルム1の一方の面に配設されている金属パターン11とを備える。当該プリント配線板は、上記プリント配線板用基板を用いて形成されるので、酸性溶液を用いたエッチングにより上記金属パターン11除去後に露出するベースフィルム1表面のXPS分析におけるN1sのスペクトルのピーク面積に基づいて求められる窒素の単位面積当たりの存在量は、1atomic%以上10atomic%以下である。なお、ポリイミドについては、ポリイミド単体でXPS分析におけるN1sのスペクトルのピーク面積に基づいて求められる窒素の単位面積を差し引いた値とする。差し引いた値がマイナスとなる場合は0%と規定する。
〔プリント配線板の製造方法〕
次に、上記プリント配線板用基板を用いる当該プリント配線板の製造方法の実施形態について説明する。ここでは、サブトラクティブ法により金属パターンを形成する場合について説明する。
まず、図3Aに示すように、所定の大きさに調製された上記プリント配線板用基板の一方の面に、感光性のレジスト10を被覆形成する。次に、図3Bに示すように、露光、現像等により、レジスト10に対して金属パターンに対応するパターニングを行う。次に、図3Cに示すように、レジスト10をマスクとしてエッチングにより金属パターン以外の部分の金属層2を除去する。最後に、図3Dに示すように、残ったレジスト10を除去することにより、金属パターン11がベースフィルム1上に形成されたプリント配線板が得られる。
ここでは、サブトラクティブ法により回路を形成するプリント配線板の製造方法について説明したが、セミアディティブ法等、他の公知の製造方法を用いて回路を形成しても当該プリント配線板を製造できる。当該プリント配線板は、上記プリント配線板用基板を用いて製造されるので、ベースフィルム1と金属層2との密着力が大きく、ベースフィルム1から金属パターン11が剥離し難い。
〔利点〕
当該プリント配線板用基板は、ベースフィルム及び金属層間に窒素が存在することで、ベースフィルムを構成する樹脂中の炭素と上記窒素との間でCN結合が形成される。これにより、当該プリント配線板用基板は、ベースフィルム及び金属層間に大きな密着力が得られる。
また、当該プリント配線板用基板は、スパッタリング等の物理的蒸着に必要な高価な真空設備を使用せずに製造できるので、低コストで製造できる。
[その他の実施形態]
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
上記実施形態では、ベースフィルムの一方の面に金属層が配設されている構成としたが、ベースフィルムの両面に金属層が配設されている構成の両面プリント配線板用基板としてもよい。このような両面プリント配線板用基板の製造方法は、上記実施形態と同様の形成方法により両面に金属層を形成してもよいし、上記実施形態で得たプリント配線板用基板の他方の面に他の方法で金属層を形成してもよい。例えば、上記プリント配線板用基板の他方の面に、電気メッキにより金属層を形成してもよい。
以下、実施例によって本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[No.1]
まず、ベースフィルムとして平均厚み50μmのPI(ポリイミド)フィルム(株式会社カネカの「アピカル」)と、平均厚み17μmの銅箔の両面に防錆処理層を形成し、一方の防錆処理層の表面にシランカップリング剤としてN−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシランを塗布したもの2枚とを準備した。次に、シランカップリング剤を塗布した面がPIフィルム側となるようにして上記銅箔、PIフィルム、銅箔の順に積層した後、この重畳体に対し、ホットプレス機を用いて熱プレスを実施し、実施例としてNo.1のプリント配線板用基板を得た。ここで、熱プレス条件は、圧力6.0MPa、加熱温度320℃、加圧時間40分とした。また、熱プレス時の温度プロファイルとして、温度25℃から320℃まで約90分間で上昇させ、温度320℃で40分間保持した後、温度320℃から25℃まで降下させた。
[No.2]
ベースフィルムとして平均厚み50μmのPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム(帝人株式会社の「G2」)を用い、熱プレス時の加熱温度及び温度プロファイルを以下のように異ならせた以外は、No.1のプリント配線板用基板と同様の方法により、実施例としてNo.2のプリント配線板用基板を得た。ここで、熱プレス時の加熱温度は210℃とし、温度プロファイルとして、温度25℃から210℃まで約90分間で上昇させ、温度210℃で40分間保持した後、温度210℃から25℃まで降下させた。
[No.3]
ベースフィルムとして平均厚み50μmのPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)フィルム(中興化成工業株式会社製)を用いたこと、シランカップリング剤として3−アミノプロピルトリエトキシシランを用いたこと、熱プレス時の加熱温度及び温度プロファイルを以下のように異ならせた以外は、No.1のプリント配線板用基板と同様の方法により、実施例としてNo.3のプリント配線板用基板を得た。ここで、熱プレス時の加熱温度は400℃とし、温度プロファイルとして温度25℃から400℃まで約90分間で上昇させ、温度400℃で40分間保持した後、温度400℃から25℃まで降下させた。
[No.4]
ベースフィルムとして平均厚み50μmのPFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)フィルム(ダイキン工業株式会社の「AF−0050」)を用い、熱プレス時の加熱温度及び温度プロファイルを以下のように異ならせた以外は、No.3のプリント配線板用基板と同様の方法により、実施例としてNo.4のプリント配線板用基板を得た。ここで、熱プレス時の加熱温度は300℃とし、温度プロファイルとして、温度25℃から300℃まで約90分間で上昇させ、温度300℃で40分間保持した後、温度300℃から25℃まで降下させた。
[No.5]
ベースフィルムとして平均厚み50μmのFEP(テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体)フィルム(ダイキン工業株式会社の「NF−0050」)を用い、熱プレス時の加熱温度及び温度プロファイルを以下のように異ならせた以外は、No.3のプリント配線板用基板と同様の方法により、実施例としてNo.5のプリント配線板用基板を得た。ここで、熱プレス時の加熱温度は320℃とし、温度プロファイルとして、温度25℃から320℃まで約90分間で上昇させ、温度320℃で40分間保持した後、温度320℃から25℃まで降下させた。
[No.6]
熱プレス時の圧力を1.2MPaとした以外は、No.1のプリント配線板用基板と同様の方法により、実施例としてNo.6のプリント配線板用基板を得た。
[No.7]
熱プレス時の圧力を1.2MPaとした以外は、No.2のプリント配線板用基板と同様の方法により、実施例としてNo.7のプリント配線板用基板を得た。
[No.8]
熱プレス時の圧力を1.2MPaとした以外は、No.3のプリント配線板用基板と同様の方法により、実施例としてNo.8のプリント配線板用基板を得た。
[No.9]
熱プレス時の圧力を1.2MPaとした以外は、No.4のプリント配線板用基板と同様の方法により、実施例としてNo.9のプリント配線板用基板を得た。
[No.10]
熱プレス時の圧力を1.2MPaとした以外は、No.5のプリント配線板用基板と同様の方法により、実施例としてNo.10のプリント配線板用基板を得た。
[No.11]
熱プレス時の加熱温度を280℃とし、温度プロファイルとして温度25℃から280℃まで約90分間で上昇させ、温度280℃で40分間保持した後、温度280℃から25℃まで降下させた以外は、No.1のプリント配線板用基板と同様の方法により、実施例としてNo.11のプリント配線板用基板を得た。
[No.12]
熱プレス時の加熱温度を170℃とし、温度プロファイルとして温度25℃から170℃まで約90分間で上昇させ、温度170℃で40分間保持した後、温度170℃から25℃まで降下させた以外は、No.2のプリント配線板用基板と同様の方法により、実施例としてNo.12のプリント配線板用基板を得た。
[No.13]
熱プレス時の加熱温度を360℃とし、温度プロファイルとして温度25℃から360℃まで約90分間で上昇させ、温度360℃で40分間保持した後、温度360℃から25℃まで降下させた以外は、No.3のプリント配線板用基板と同様の方法により、実施例としてNo.13のプリント配線板用基板を得た。
[No.14]
熱プレス時の加熱温度を260℃とし、温度プロファイルとして温度25℃から260℃まで約90分間で上昇させ、温度260℃で40分間保持した後、温度260℃から25℃まで降下させた以外は、No.4のプリント配線板用基板と同様の方法により、実施例としてNo.14のプリント配線板用基板を得た。
[No.15]
熱プレス時の加熱温度を280℃とし、温度プロファイルとして温度25℃から280℃まで約90分間で上昇させ、温度280℃で40分間保持した後、温度280℃から25℃まで降下させた以外は、No.5のプリント配線板用基板と同様の方法により、実施例としてNo.15のプリント配線板用基板を得た。
[No.16]
まず、ベースフィルムとして、平均厚み50μmのPIフィルムに対して酸素プラズマ処理を施すことによりPIフィルム表面のフッ素元素を脱離させ酸素元素(カルボニル基)を導入し、その後、一級アミンを用いてこの導入したカルボニル基に対して求核付加反応を生じさせることにより窒素元素を導入したものと、平均厚み17μmの銅箔の両面に防錆処理層を形成したもの2枚とを準備した。次に、上記銅箔、PIフィルム、銅箔の順に積層した後、この重畳体に対し、ホットプレス機を用いてNo.1と同様の熱プレス条件及び温度プロファイルで熱プレスを実施し、実施例としてNo.16のプリント配線板用基板を得た。
[No.17]
ベースフィルムとして、No.16と同様の方法により平均厚み50μmのPETフィルム表面に窒素元素を導入したものを用い、No.2と同様の熱プレス条件及び温度プロファイルで熱プレスを実施した以外は、No.16のプリント配線板用基板と同様の方法により、実施例としてNo.17のプリント配線板用基板を得た。
[No.18]
ベースフィルムとして、No.16と同様の方法により平均厚み50μmのPTFEフィルム表面に窒素元素を導入したものを用い、No.3と同様の熱プレス条件及び温度プロファイルで熱プレスを実施した以外は、No.16のプリント配線板用基板と同様の方法により、実施例としてNo.18のプリント配線板用基板を得た。
[No.19]
ベースフィルムとして、No.16と同様の方法により平均厚み50μmのPFAフィルム表面に窒素元素を導入したものを用い、No.4と同様の熱プレス条件及び温度プロファイルで熱プレスを実施した以外は、No.16のプリント配線板用基板と同様の方法により、実施例としてNo.19のプリント配線板用基板を得た。
[No.20]
ベースフィルムとして、No.16と同様の方法により平均厚み50μmのFEPフィルム表面に窒素元素を導入したものを用い、No.5と同様の熱プレス条件及び温度プロファイルで熱プレスを実施した以外は、No.16のプリント配線板用基板と同様の方法により、実施例としてNo.20のプリント配線板用基板を得た。
[No.21]
銅箔の一方の防錆処理層の表面に塗布するシランカップリング剤として、窒素を含有しない3−グリシドキシプロピルトリエトキシシランを用いたこと以外は、No.1のプリント配線板用基板と同様の方法により、比較例としてNo.21のプリント配線板用基板を得た。
[No.22]
銅箔の一方の防錆処理層の表面に塗布するシランカップリング剤として、窒素を含有しない3−グリシドキシプロピルトリエトキシシランを用いたこと以外は、No.2のプリント配線板用基板と同様の方法により、比較例としてNo.22のプリント配線板用基板を得た。
[No.23]
銅箔の一方の防錆処理層の表面に塗布するシランカップリング剤として、窒素を含有しない3−グリシドキシプロピルトリエトキシシランを用いたこと以外は、No.3のプリント配線板用基板と同様の方法により、比較例としてNo.23のプリント配線板用基板を得た。
[No.24]
銅箔の一方の防錆処理層の表面に塗布するシランカップリング剤として、窒素を含有しない3−グリシドキシプロピルトリエトキシシランを用いたこと以外は、No.4のプリント配線板用基板と同様の方法により、比較例としてNo.24のプリント配線板用基板を得た。
[No.25]
銅箔の一方の防錆処理層の表面に塗布するシランカップリング剤として、窒素を含有しない3−グリシドキシプロピルトリエトキシシランを用いたこと以外は、No.5のプリント配線板用基板と同様の方法により、比較例としてNo.25のプリント配線板用基板を得た。
<窒素及びケイ素の存在量の測定>
酸性溶液を用いたエッチング液によりNo.1〜No.25のプリント配線板用基板の銅箔を除去し、X線光電子分光分析装置(ULVAC−PHI社の「QuanteraSXM」)を用いて銅箔除去後のベースフィルム表面にX線を照射し、ベースフィルム表面から放出される光電子の運動エネルギーに基づいてベースフィルム表面における窒素及びケイ素の存在量を測定した。具体的には、N1sのスペクトルのピーク面積に基づいて窒素の単位面積当たりの存在量[atomic%]を求め、Si2pのスペクトルのピーク面積に基づいて求められるケイ素の単位面積当たりの存在量[atomic%]を求めた。窒素及びケイ素の存在量の測定結果を表1に示す。また、これらの測定で得られた窒素の存在量に対するケイ素の存在量の比(Si存在量/N存在量)も表1に示す。なお、No.21〜No.25については、窒素の存在量が0であったため、上記存在量の比は算出していない。なお、ポリイミドについては、ポリイミド単体でXPS分析におけるN1sのスペクトルのピーク面積に基づいて求められる窒素の単位面積を差し引いた値とする。差し引いた値がマイナスとなる場合は0%と規定する。
<密着力評価>
No.1〜No.25のプリント配線板用基板について、ベースフィルム及び銅箔間の剥離強度(N/cm)を測定し、ベースフィルムと銅箔との密着力を評価した。剥離強度は、JIS−K6854−2:1999「接着剤−はく離接着強さ試験方法−2部:180度はく離」に準じた方法により測定した。剥離強度の測定結果を表1に示す。
Figure 2017033713
[評価結果]
表1の結果より、ベースフィルム表面に窒素が存在することによりベースフィルム及び銅箔間の密着力が顕著に向上し、また、この窒素の存在量が多いと密着力が向上することがわかる。
すなわち、窒素が存在しない比較例のNo.21〜No.25では剥離強度が0.4N/cm以下と非常に小さいのに対し、単位面積当たりの窒素の存在量が1atomic%以上である実施例のNo.1〜No.20では、5.1N/cm以上という顕著に大きい剥離強度が得られることがわかる。また、No.1〜No.5、No.6〜No.10、No.11〜No.15のそれぞれの同じベースフィルムのプリント配線板用基板同士を比較すると、窒素の存在量が多いほど上記密着力が向上することがわかる。
また、No.1〜No.5とNo.6〜No.10とを比較すると、熱プレス時の圧力を1.2MPaとしたNo.6〜No.10の方が、熱プレス時の圧力を6.0MPaとしたNo.1〜No.5よりも窒素の存在量が多く、剥離強度が大きいことがわかる。これは、熱プレス時の圧力が大きくなると、ベースフィルムと銅箔との界面での面方向のせん断応力が増大するため、No.1〜No.5では熱プレス時にベースフィルム及び銅箔間の良好な結合状態が維持できなったと考えられる。
また、No.1〜No.5とNo.11〜No.15とを比較すると、熱プレス時の加熱温度がそれそれ40℃高いNo.1〜No.5の方が、No.11〜No.15よりも窒素の存在量が多く、剥離強度が大きいことがわかる。これにより、熱プレス時の温度を制御することにより上記窒素の存在量を調整できると考えられる。
また、No.21〜No.25の結果より、窒素が存在しない場合には、ケイ素が存在しても上記密着力の向上に寄与しないと考えられる。これに対し、No.1〜No.5とNo.16〜No.20とを比較すると、これらの窒素の存在量はほぼ同じであるが、ケイ素が存在するNo.1〜No.5の方が剥離強度が大きいことがわかる。これらのことより、窒素が存在しなければケイ素は密着力向上に寄与しないが、窒素が存在する場合には、ケイ素の存在が密着力向上に寄与すると考えられる。
1 ベースフィルム 2 金属層 10 レジスト
11 金属パターン S カップリング剤

Claims (9)

  1. ベースフィルムと、このベースフィルムの少なくとも一方の面に配設されている金属層とを備えるプリント配線板用基板であって、
    酸性溶液を用いたエッチングにより上記金属層除去後に露出するベースフィルム表面のXPS分析におけるN1sのスペクトルのピーク面積に基づいて求められる窒素の単位面積当たりの存在量が1atomic%以上10atomic%以下であるプリント配線板用基板。
  2. 上記露出するベースフィルム表面のXPS分析におけるSi2pのスペクトルのピーク面積に基づいて求められるケイ素の単位面積当たりの存在量が1atomic%以上10atomic%以下である請求項1に記載のプリント配線板用基板。
  3. 上記露出するベースフィルム表面のケイ素の単位面積当たりの存在量の窒素の単位面積当たりの存在量に対する比が4以下である請求項1又は請求項2に記載のプリント配線板用基板。
  4. 上記ベースフィルムと金属層との界面近傍に窒素を含有するカップリング剤又はこのカップリング剤に由来する基が存在する請求項1、請求項2又は請求項3に記載のプリント配線板用基板。
  5. 上記カップリング剤がシランカップリング剤である請求項4に記載のプリント配線板用基板。
  6. 上記金属層のベースフィルム側の面の十点平均粗さRzが0.01μm以上5.0μm以下である請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のプリント配線板用基板。
  7. 上記ベースフィルムがフッ素樹脂を主成分とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のプリント配線板用基板。
  8. ベースフィルムと、このベースフィルムの少なくとも一方の面に配設されている金属パターンとを備えるプリント配線板であって、
    酸性溶液を用いたエッチングにより上記金属パターン除去後に露出するベースフィルム表面のXPS分析におけるN1sのスペクトルのピーク面積に基づいて求められる窒素の単位面積当たりの存在量が1atomic%以上10atomic%以下であるプリント配線板。
  9. 金属層の一方の面に窒素を含有するカップリング剤を塗布する工程と、
    上記金属層のカップリング剤の塗布面にベースフィルムを重畳する工程と、
    上記金属層及びベースフィルムの重畳体を熱プレスする工程と
    を備えるプリント配線板用基板の製造方法。
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