JPWO2017026240A1 - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents

内燃機関のバルブタイミング制御装置 Download PDF

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陽輔 岩瀬
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幹弘 梶浦
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    • F01L2001/3445Details relating to the hydraulic means for changing the angular relationship
    • F01L2001/34483Phaser return springs

Abstract

カバー部材4のカバー本体28の外側面28bに設けられた収容溝56の対向両側面に、各上面に突起部60を有する一対の棚部58が設けられ、前記収容溝内にリテーナ55の支持軸61の両端部61a、61bに支持された一対の捩りコイルばね32の各巻き線部32aが収容されていると共に、支持軸61の中央位置に両固定用突壁62bを設け、該両固定用突壁の中央に穿設された固定用孔62cを、前記各棚部の各突起部に挿入させた状態で、該各突起部の先端部を溶着することによってリテーナを各棚部58に固定した。これによって、装置の軸方向の短尺化と、カバー部材に対する支持部材の強固な固定状態を得ることができる。

Description

本発明は、例えば吸気弁や排気弁の開閉タイミングを制御する内燃機関のバルブタイミング制御装置に関する。
内燃機関のバルブタイミング制御装置としては、本出願人が先に出願した以下の特許文献1に記載されているものが知られている。
このバルブタイミング制御装置は、電動モータのモータハウジングの前端部にプレート状の封止部材が固定されていると共に、前記前端部の前方位置には、所定のクリアランスをもってカバー部材が配置されている。前記封止部材には、前記クリアランスに臨む内外二重の給電用スリップリングが設けられている一方、前記カバー部材には、先端部が前記各給電用スリップリングに摺接して前記電動モータへ給電を行う一対の給電用ブラシが設けられている。
前記各給電用ブラシは、この給電用ブラシの後端側に弾装されたコイルスプリングによって、各先端部が前記各スリップリングの上面方向へ付勢されている。
そして、外部電源から給電用コネクタを介して給電用ブラシに供給された電流は、前記各スリップリングを介して切り換え用ブラシやコミュテータから電動モータのコイルに通電されて、モータ出力軸が回転駆動されることにより、クランクシャフトに対するカムシャフトの相対回転位相を変更して吸気弁のバルブタイミングを制御するようになっている。
しかしながら、前記公報記載のバルブタイミング制御装置にあっては、前記各コイルスプリングが、各給電用ブラシの軸方向端部に軸方向に沿って直列状態に設けられていることから、装置の軸方向の長さが必然的に長くなってしまう。この結果、車両のエンジンルーム内でのレイアウトの自由度が制約されてしまう。
特開2014−098376号公報
本発明は、前記従来の技術的課題に鑑みて案出されたもので、装置の軸方向の短尺化と、カバー部材に対する支持部材の強固な固定状態が得られる内燃機関のバルブタイミング制御装置を提供することを目的としている。
本願請求項1に記載の発明は、とりわけ、第1部材または第2部材の一方側に一体的に設けられ、通電されることによって前記第1部材に対する第2部材の相対回転位相を変更する電動モータと、該電動モータの前端部を覆うように配置固定されたカバー部材と、前記電動モータ側に設けられ、内外二重に設けられた一対の給電用のスリップリングと、前記カバー部材側に設けられ、対応する前記各スリップリングに接触して給電する一対の給電用ブラシと、前記カバー部材側に、巻き線部が前記カバー部材の径方向において前記各給電用ブラシと重なるように設けられて、前記各給電用ブラシを前記各スリップリング方向へ付勢する一対の捩りコイルばねと、前記各捩りコイルばねの内部軸方向に挿通する支持軸と、該支持軸に設けられて、前記2つの捩りコイルばねを軸方向で隔成しつつ前記カバー部材に固定される隔壁とを有する支持部材と、前記カバー部材の前記捩りコイルばねが配置される外側面側に設けられた突起部と、前記支持部材に貫通形成されて、前記突起部に嵌入されることにより前記支持部材をカバー部材に固定する固定用孔と、を備えたことを特徴としている。
この発明によれば、装置の軸方向の長さの短尺化が図れると共に、支持部材をカバー部材に対して強固に固定することができる。
本発明に係るバルブタイミング制御装置の一実施形態を示す縦断面図である。 本実施形態における主要な構成部品を示す分解斜視図である。 図1のA−A線断面図である。 図1のB矢視図である。 本実施形態に供される封止部材の背面図である。 本実施形態に供されるカバー本体の平面図である。 本実施形態に供される捩りコイルばねとリテーナがカバー本体に組み付けられた状態を示す平面図である。 本実施形態に供される捩りコイルばねとリテーナを示す分解斜視図である。 カバー本体に組み込まれた捩りコイルばねとリテーナを示す斜視図である。 図7のC−C線断面図である。
以下、本発明に係る内燃機関のバルブタイミング制御装置の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、この実施形態では、バルブタイミング制御装置を吸気弁側に適用したものを示している。
このバルブタイミング制御装置は、図1及び図2に示すように、内燃機関のクランクシャフトによって回転駆動する第1部材(駆動回転体)であるタイミングスプロケット1と、シリンダヘッド01上に軸受02を介して回転自在に支持され、前記タイミングスプロケット1から伝達された回転力によって回転する第2部材であるカムシャフト2と、前記タイミングスプロケット1とカムシャフト2の間に配置されて、機関運転状態に応じて両者1,2の相対回転位相を変更する位相変更機構3と、該位相変更機構3の前端側に配置されたカバー部材4と、を備えている。
前記タイミングスプロケット1は、全体が鉄系金属によって環状一体に形成され、内周面が段差径状のスプロケット本体1aと、該スプロケット本体1aの外周に一体に設けられて、巻回された図外のタイミングチェーンを介してクランクシャフトからの回転力を受けるギア部1bと、前記スプロケット本体1aの前端側に一体に設けられた内歯構成部5と、から構成されている。
また、このタイミングスプロケット1は、スプロケット本体1aと前記カムシャフト2の前端部に設けられた後述する従動部材9との間に、1つの大径ボールベアリング43が介装されており、この大径ボールベアリング43によって、タイミングスプロケット1が前記従動部材9の外周に相対回転自在に軸受されている。
前記大径ボールベアリング43は、一般的なもので、外輪43aと、内輪43b及び該両輪の間に介装されたボール43cと、から構成され、前記外輪43aがスプロケット本体1aの内周側に形成された円環状の外輪固定部1dに圧入固定されているのに対して内輪43bが従動部材9の段差円環状の内輪固定部9eに圧入固定されている。
前記内歯構成部5は、前記スプロケット本体1aの前端部外周側に一体に設けられ、位相変更機構3の前方へ延出した円筒状に形成されていると共に、内周には波形状の複数の内歯5aが形成されている。
さらに、スプロケット本体1aの内歯構成部5と反対側の後端部には、図4にも示すように、円環状のストッパプレート21が配置されている。このストッパプレート21は、金属板材によって円環状に形成され、外径が前記スプロケット本体1aの外径とほぼ同一に設定されていると共に、内径が前記大径ボールベアリング43の外輪43aの内径よりも小径に設定されている。
前記ストッパプレート21の内周部21aは、前記外輪43aの軸方向の外端面に当接配置されていると共に、内周縁の所定位置には、径方向内側、つまり中心軸方向に向かって突出したストッパ凸部21bが一体に設けられている。このストッパ凸部21bは、ほぼ扇状に形成されて、先端縁21cが後述するストッパ凹溝22dの円弧状内周面に沿った円弧状に形成されている。
前記スプロケット本体1a(内歯構成部5)及びストッパプレート21の各外周部には、それぞれボルト7が挿通する挿通孔1c、21dが周方向のほぼ等間隔位置に6つ貫通形成されている。なお、前記スプロケット本体1aと内歯構成部5は、後述する減速機構12のケーシングとして構成されている。
前記カムシャフト2は、外周に図外の吸気弁を開作動させる一気筒当たり2つの駆動カムを有していると共に、軸方向の一端部に有するフランジ部2aにアダプタ22を介して従動回転体である従動部材9がカムボルト10によって軸方向から共締め固定されている。
前記従動部材9は、鉄系金属によって一体に形成され、図1に示すように、後端側(カムシャフト2側)に形成された円板状の固定端部9aと、該固定端部9aの前端面中央位置から軸方向へ突出した円筒部9bと、内部軸方向に貫通形成されて、カムボルト10を挿通させるボルト挿通孔9cと、を備えている。
また、固定端部9aは、後端面に形成された第1嵌合溝9dが前記カムシャフト2のフランジ部2aの前端面に後述するアダプタ22を介して当接配置されて、前記カムボルト10の軸力によってフランジ部2aに軸方向から圧接固定されている。固定端部9aの外周部には、後述する複数のローラ48を保持する円筒状の保持器41が一体に設けられている。
前記円筒部9bは、外周に小径ボールベアリング37とニードルベアリング38が軸方向に沿って並列に設けられている。
前記アダプタ22は、図1及び図2に示すように、一定の肉厚を有する円盤状の金属板をプレス成形によって縦断面ほぼクランク状に折曲形成され、フランジ状の外周部22aと、電動モータ11方向へ突出した有底円筒状の中央側の内周部22bと、から構成されている。
前記外周部22aは、外径が従動部材9の固定端部9aの外径よりも僅かに大きく形成されて、各構成部品の組立て後に、電動モータ11側の内側面の外周側が規制面22cとして構成されている。この規制面22cは、前記大径ボールベアリング43の内輪43bの軸方向他端面に当接して軸方向外側への移動を規制するようになっている。
また、前記外周部22aの外周面には、図4に示すように、前記ストッパプレート21のストッパ凸部21bが係入するストッパ凹溝22dが円周方向に沿って円弧状に形成されている。このストッパ凹溝22dは、円周方向へ所定長さの円弧状に形成されて、この長さ範囲で回動したストッパ凸部21bの両端縁が周方向の対向縁にそれぞれ当接することによって、タイミングスプロケット1に対するカムシャフト2の最大進角側あるいは最大遅角側の相対回転位置を規制するようになっている。
前記内周部22bは、電動モータ11側に突出した有底円筒状の凸部と、該凸部をプレス成形によって成形した際に、同時に形成された円盤溝状の第2嵌合溝22eと、から構成されている。
また、内周部22bの凸部の中央位置には、前記カムボルト10の軸部10bが挿通する挿通孔22fが貫通形成されていると共に、前記第2嵌合溝22eにはカムシャフト2のフランジ部2aの端面から突出した円環状の突部2dが嵌合するようになっている。また、内周部22bには、後述する潤滑油通路の一部を構成する図外の油通路孔が貫通形成されている。
前記凸部は、前記従動部材9の第1嵌合溝9d内に軸方向から圧入によって嵌合しており、この嵌合した状態で、前記凸部の先端壁を、カムボルト10によってカムシャフト2の突部2dと従動部材9の固定端部9aとの間に挟持状態に結合されている。
前記カムボルト10は、図1に示すように、頭部10aの軸方向端面が小径ボールベアリング37の内輪を軸方向から支持していると共に、軸部10bの外周に前記カムシャフト2の一端部から内部軸方向に形成された雌ねじ2cに螺着する雄ねじ10cが形成されている。
前記位相変更機構3は、前記従動部材9の円筒部9bの前端側に配置された電動モータ11と、該電動モータ11の回転速度を減速してカムシャフト2に伝達する減速機構12と、から主として構成されている。
前記電動モータ11は、図1及び図2に示すように、ブラシ付きのDCモータであって、前記タイミングスプロケット1と一体に回転するヨークであるモータハウジング13と、該モータハウジング13の内部に回転自在に設けられた円筒状のモータ出力軸14と、モータハウジング13の内周面に固定された半円弧状の4つの永久磁石15と、モータハウジング13の前端部にかしめ固定された封止部材16と、を備えている。
前記モータハウジング13は、図1に示すように、鉄系金属材をプレス成形によって有底筒状に形成されて、後端側に円板状の隔壁13aを有し、該隔壁13aのほぼ中央に後述する偏心軸部39が挿通される大径な軸挿通孔13bが形成されていると共に、該軸挿通孔13bの孔縁にカムシャフト2の軸方向へ突出した円筒状の延出部13cが一体に設けられている。また、前記隔壁13aの外周部の内部には、雌ねじ孔13dが軸方向に沿って形成されている。
前記雌ねじ孔13dは、各ボルト挿通孔1c、21dと対応した位置に形成されており、これらに挿通した6本のボルト7によって前記タイミングスプロケット1とストッパプレート21及びモータハウジング13が軸方向から共締め固定されている。なお、モータハウジング13の隔壁13aの後端面に、前記内歯構成部5が軸方向から当接している。
前記モータ出力軸14は、図1及び図2に示すように、周壁が段差径状に形成されて、軸方向のほぼ中央位置に形成された段差壁14cを介してカムシャフト2側の一端部に形成された大径部14aと、その軸方向反対側の他端部に形成された小径部14bと、を有し、内部軸方向には、前記カムボルト10が挿入可能な挿入孔14dが貫通形成されている。
前記大径部14aは、外周に鉄心ロータ17が固定されていると共に、後端側に減速機構12の一部を構成する後述の偏心軸部39が軸方向に沿って一体に設けられている。
一方、前記小径部14bは、外周にコミュテータ20が圧入固定されていると共に、内周に後述する角度センサ35の被検出部50が挿入固定されている。
前記鉄心ロータ17は、図1及び図2に示すように、複数の磁極を持つ磁性材によって形成され、外周側がコイル18のコイル線を巻回させるスロットを有するボビンとして構成され、内周部が前記モータ出力軸14の段差壁14cの外周に軸方向の位置決めされつつ固定されている。
一方、前記コミュテータ20は、内周側の円環部材20aと、該円環部材20aの外周に設けられた環状の電極部20bと、から構成されている。前記円環部材20aは、その外径が前記大径部14aの外径とほぼ同一に設定されていると共に、小径部14bの軸方向のほぼ中央位置に配置されている。前記電極部20bは、導電材によって円環状に形成されて、前記鉄心ロータ17の極数と同数に分割された各セグメントに前記コイル18の引き出されたコイル線の端末が電気的に接続されている。
前記各永久磁石15は、全体が円筒状に形成されて円周方向に複数の磁極を有していると共に、その軸方向の位置が、図1に示すように、前記鉄心ロータ17の軸方向の中心に対して前記封止部材16側にオフセット配置されている。
前記封止部材16は、図1及び図5に示すように、鉄系金属材からなる円盤状のプレート部16aと、該プレート部16aのほぼ全体をモールドした円板状の樹脂部16bと、中央部に貫通形成されて、モータ出力軸14の小径部14bが挿通される軸挿通孔16cと、から構成されている。
前記プレート部16aは、前記樹脂部16bに覆われていない外周部が前記モータハウジング13の前端部内周面に形成された円環溝にかしめによって位置決め固定されている。
また、前記封止部材16には、図5に示すように、前記プレート部16aに形成された複数の開口孔の内側に配置されて、前記樹脂部16bの前端部に複数のリベット40により固定された銅製の一対のブラシホルダ23a、23bと、該各ブラシホルダ23a、23bの内部に径方向に沿って摺動自在に収容配置されて、コイルスプリング24a、24bのばね力で円弧状の各先端面が前記コミュテータ20の外周面に径方向から弾接する整流子である一対の切換用ブラシ25a、25bと、樹脂部16bの前端面側に、それぞれの外面を露出した状態でモールド固定された内外二重の給電用スリップリング26a,26bと、前記各切換用ブラシ25a、25bと各スリップリング26a,26bを電気的に接続するハーネス27a、27bと、が設けられている。前記内周側の小径な給電用スリップリング26aと、外周側の大径な給電用スリップリング26bは、銅材からなる薄板をプレスによって円環状に打ち抜き形成されている。
前記カバー部材4は、図1、図2及び図6、図7に示すように、ほぼ円盤状に形成されて、封止部材16の前端側に対向配置されており、前記モータハウジング13の前端部を覆う形で配置されたカバー本体28と、該カバー本体28の外側面28bの一部を覆う合成樹脂製のキャップ部29と、から構成されている。
前記カバー本体28は、外径が前記モータハウジング13の外径より大きく形成されて、合成樹脂材によって所定の肉厚に形成された外層部の内部には金属製の補強プレート28aがモールド固定されている。
また、カバー本体28は、外周部の4箇所に突設された円弧状のボス部28cに、チェーンケース36に固定されるボルトが挿通されるボルト挿通孔28dが樹脂材にモールドされた金属製のスリーブ28eによってそれぞれ形成されていると共に、図6中、下側の左右2つのボス部28cには、カバー部材4をチェーンケース36に取り付ける際に位置決めピンを挿通する2つのピン挿通孔28f、28fが貫通形成されている。
前記補強プレート28aは、カバー本体28の外径よりも小さなほぼ円盤状に形成され、中央位置に形成された貫通孔に合成樹脂材が充填されており、この樹脂材によって凹溝である後述の円形穴28kを形成すると共に、下部側には後述する信号用コネクタ34の導電材が配置される細長い長方形状の図外の切欠部が径方向に沿って形成されている。
また、カバー本体28は、前記補強プレート28aの図6中のほぼ上方位置に形成された窓孔内に充填された合成樹脂材によって一対の矩形状のホルダ孔28g、28gが貫通形成されていると共に、該ホルダ孔28g、28gの斜め上方位置には、後述する一対の捩りコイルばね32、32を収容する凹部である収容溝56が形成されている。
前記各ホルダ孔28g、28gに、角筒状のブラシホルダ30a、30bが軸方向に沿ってモールド固定されている。
また、カバー本体28の外側面28bには、図1及び図6に示すように、前記キャップ部29が嵌着固定される異形円形状の係止壁28hが一体に設けられている。一方、前記キャップ部29は、円盤プレート状に形成されて、外周縁に一体に形成された円環状の係止凸部29aがカバー本体28の係止壁28hに軸方向から圧入によって係止固定されている。
また、カバー本体28は、図7に示すように、前記各ホルダ孔28g、28g内に、前記各スリップリング26a、26bと軸方向から対向する位置に銅製の一対の角筒状ブラシホルダ30a、30bが軸方向に沿って固定されていると共に、該各ブラシホルダ30a、30bの内部には、各先端面が前記各スリップリング26a、26bに摺接する一対の給電用ブラシ31a、31bが軸方向へ摺動自在に保持されている。
前記ブラシホルダ30a、30b及び給電用ブラシ31a、31bは、前記カバー本体28の径方向内側で内側と外側に並設されていると共に、それぞれの後端部が前記カバー本体28の外側面28bに臨んでいる。
前記カバー本体28の電動モータ11側の内面のほぼ中央位置に形成された前記円形穴28kは、内径が後述する被検出部50の先端部の外径よりも大きく形成されていると共に、その深さは前記カバー本体28の軸方向の幅長さよりも僅かに小さく形成されて、薄肉な底壁を有している。
前記カバー本体28の外側面28bには、前記各給電用ブラシ31a、31bを前記スリップリング26a、26b方向へ付勢する一対の捩りコイルばね32、32を支持部材であるリテーナ55を介して収容する矩形状の収容溝56が形成されている。
この収容溝56は、図6及び図7に示すように、前記補強プレート28aの窓部内に充填された合成樹脂材を、カバー本体28のほぼ径方向に沿って長方形状に切り欠いて形成され、前記両給電用ブラシ31a、31bの上方位置にほぼ並行状態に配置されている。つまり、この収容溝56の形成位置は、各給電用ブラシ31a、31bを挟んで後述する給電用コネクタ33と反対側の径方向位置に設けられている。
この収容溝56は、図6、図7、図9に示すように、リテーナ55に支持された状態で一対の捩りコイルばね32,32を収容する保持溝部57と、該保持溝部57の対向両側面57a、57bの長手方向のほぼ中央位置に形成された一対の固定用の棚部58、58と、前記保持溝部57の一側面57aの長手方向の両端部(一方の棚部58の両側)に形成された一対の支持溝部59、59と、から構成されている。
前記保持溝部57は、平面から視て長方形状に形成されて、上端開口から底面までの深さが最も深く形成されていると共に、その巾は前記各捩りコイルばね32,32の外径よりも大きく、かつ、その長さLは前記リテーナ55の軸方向長さよりも僅かに大きく形成されている。
前記一対の棚部58、58は、それぞれほぼ立方形状に形成されて、各上面58aがカバー本体28の外側面28bより一段低く形成されて各上面58a上が凹状部58bに形成されていると共に、前記各上面58aのほぼ中央位置に先端が円錐状の突起部60、60が立設されている。
前記各支持溝部59,59は、保持溝部57の一側面57aの両端部から軸直角方向へ延出していると共に、それぞれの巾長さは比較的小さく形成されている。
前記一対の捩りコイルばね32、32は、図7〜図9に示すように、前記両給電用ブラシ31a、31bに対して平行かつ直線状に配置されており、ばね力を発生する円筒状の巻き線部32a、32aと、該巻き線部32a、32aの軸方向一端側から接線方向に沿って延出して、前記各給電用ブラシ31a、31bの後端面に形成されたV字溝31c、31dの底部に弾接したアーム状の一端部32b、32bと、巻き線部32a、32aの軸方向他端側から前記一端部32b、32bとは逆方向へ延出して、前記カバー部材4の各支持溝部59、59の上面に弾接するアーム状の他端部32c、32cと、を備えている。
前記各巻き線部32a、32aは、巻線方向が互いに逆方向に設定されていると共に、所定の巻き線量によって開き方向へ所望のばね力を発生させるようになっている。また、各巻き線部32a、32aは、外径が前記保持溝部57の巾寸法よりも小さく形成されて全体が保持溝部57の内部に所定隙間をもって収容可能になっていると共に、図10に示すようにそれぞれの一部が、前記補強プレート28aの所定位置に形成された貫通部28iと軸方向でオーバーラップ状態に配置されている。つまり、貫通部28iの内径側に位置している。
前記各一端部32b、32bは、各先端部が円弧状に折曲形成されて、その各屈曲頂部が前記各給電用ブラシ31a、31bのV字溝31c、31dの底部に点接触状態で弾接している、つまり、一端部32b、32bは、前記各給電用ブラシ31a、31bのV字溝31c、31c底部に弾接してスリップリング26a、26b方向へ押圧するようになっている。また、この各一端部32b、32bは、前記各巻き線部32a、32aの巻線方向が互いに逆方向になっていることから、互いに軸方向へ近接した位置、つまり、後述するリテーナ55の隔壁62の両側面側へ互いに近接した位置になっていると共に、前記両側面に沿って各給電用ブラシ31a、31bの後端面方向に並行に延出している。
一方、前記各他端部32c、32cは、各先端部がほぼ直線状に形成されて、それぞれの下端縁が前記カバー部材4の支持溝部59,59の各上面に線接触状態で弾接している。また、この各他端部32c、32cは、前記各巻き線部32a、32aの巻線方向が互いに逆方向になっていることから、互いに軸方向へ離間した位置になっている。
各捩りコイルばね32,32は、それぞれの一端部32b、32bと他端部32c、32cが互いに開く方向へ作用するばね力によって各給電用ブラシ31a、31bを付勢している。
前記リテーナ55は、図7〜図10に示すように、合成樹脂材によって一体に形成され、一本軸状に形成された支持軸61と、該支持軸61の軸方向中央位置に一体に設けられた係止部である隔壁62と、から構成されている。
前記支持軸61は、中実な円柱状に形成されて、その軸方向の長さが前記収容溝56の長手方向の長さよりも僅かに短く形成されて軸方向の両端面が前記収容溝56の長手方向の対向面に微小なクリアランスをもって対峙していると共に、左右の両端部61a、61bに各捩りコイルばね32,32が各巻き線部32a、32aを介して互いに軸方向の反対側から嵌挿されるようになっている。
前記隔壁62は、支持軸61の中央底部側に一体に有する底壁部62aと、該底壁部62aの上方位置にある支持軸61の径方向の両側面から水平方向へ突出した一対の固定用突壁62b、62bと、を備えている。
前記底壁部62aは、ほぼ直方体に形成されて前記収容溝56の保持溝部57に嵌合保持されている。
各固定用突壁62b、62bは、肉厚なほぼ矩形板状に形成されて前記棚部58、58の凹状部58b、58bに嵌合しつつ各下面が前記各棚部58、58の上面58a、58aに載置されていると共に、中央位置に前記各突起部60、60が挿入される固定用孔62c、62cが上下方向に貫通形成されている。
また、前記各突起部60、60は、前記固定用孔62c、62cに挿入された後は、上端部が図7及び図9の一点鎖線で示すように、所定の加熱治具によって茸の傘状に溶着されて、各固定用突壁62b、62bを各棚部58,58上に位置決めしつつ固定するようになっている。
前記各ブラシホルダ30a、30bは、前後端に開口部が形成されて、前端側の開口部から前記各給電用ブラシ31a、31bの先端部が進退自在になっていると共に、図9に示すように、各一側壁の長手方向に形成されたスリット63、63を介して各給電用ブラシ31a、31aの後端側部に一対のピグテールハーネス64、64のそれぞれの一端部が接続されている。
前記各ピグテールハーネス64,64は、各他端部が後述する給電用コネクタ33の一対の端子片の各一端部33a、33aに半田付けによって接続されており、前記給電用ブラシ31a、31bが前記捩りコイルばね32、32のばね力など介して摺動すると、前記各スリット63,63内を移動してブラシホルダ30a、30bと一緒に移動するようになっている。
前記各給電用ブラシ31a、31bは、角柱状に形成されて所定の軸方向長さに設定されていると共に、前述した各捩りコイルばね32,32のばね力によって、平坦な各先端面が前記各スリップリング26a,26bに軸方向からそれぞれ当接するようになっている。
また、前記カバー本体28の下端部には、図6及び図7に示すように、前記各給電用ブラシ31a、31bに図外のコントロールユニットを介して電源バッテリーから電流を供給する給電用コネクタ33が一体に設けられていると共に、前記検出部51で検出された回転角度信号を前記コントロールユニットに出力する信号用コネクタ34が前記給電用コネクタ33と並行かつ径方向に沿って突設されている。
前記給電用コネクタ33は、その開口部がカバー部材4の外周側下端部にほぼ径方向に沿って突設されていると共に、カバー本体28の内部に部分的に埋設された一対の端子片の前記各一端部33a、33aが前記ピグテールハーネス64,64に接続されている一方、開口部の内部に配置されて外部に露出した図外の他端部がコントロールユニット側の雌コネクタ端子に接続されるようになっている。
一方、前記信号用コネクタ34は、図1及び図6に示すように、開口部がカバー部材4の外周側下端部にほぼ径方向に沿って形成されて、前記給電用コネクタ33の開口部と並行に形成されていると共に、全体の巾長さがカバー部材4の巾長さとほぼ同じ長さになっている。また、この信号用コネクタ34は、図1に示すように、カバー本体28内に部分的に埋設された導電材である複数の端子片を有し、該各端子片の一端部34aが後述するプリント基板65の集積回路66に接続されていると共に、他端部34bがコントロールユニット側の図外の雌コネクタ端子に接続されるようになっている。
前記モータ出力軸14の小径部14bと、前記カバー本体28の円形穴28kの底壁を挟んだ中央部との間には、図1に示すように、モータ出力軸14の回転角度位置を検出する前記角度センサ35が設けられている。
この角度センサ35は、電磁誘導型であって、前記モータ出力軸14の小径部14b内に固定された被検出部50と、前記カバー本体28のほぼ中央位置に固定されて、前記被検出部50からの検出信号を受信する検出部51と、から構成されている。
前記被検出部50は、合成樹脂材からなるほぼ有底円筒状に形成されて、前記小径部14b内に挿入固定される円筒状の挿入部52と、該挿入部52の先端部の底壁外面に固定された3葉形状の薄板な被検出ロータ53と、から主として構成されている。
また、前記被検出部50は、先端部が前記円形穴28k内に挿入配置されると共に、挿入された状態で被検出ロータ53が円形穴28kの薄肉な底壁の底面に微少クリアランスCを介して対向配置されている。
前記検出部51は、前記カバー本体28のほぼ中央位置から径方向に延設されたほぼ長方形状のプリント基板65と、該プリント基板65の長手方向の一端部外面に設けられた複数の集積回路(ASIC)66と、該集積回路66と同じ外面の他端部側に設けられた図外の受信回路及び発振回路と、を備えている。
前記プリント基板65は、図外の前記受信、発振回路の中央に位置決め用小孔が形成されており、この位置決め用小孔が前記被検出部50の先端部中央に突設された位置決め用凸部28jに圧入嵌合して前記被検出ロータ53の中心と受信、発振回路の中心が位置決めされるようになっている。
また、このプリント基板65は、前記カバー本体28の外側面18bに対してビスなどの所定の固定手段によって固定されており、したがって、前記受信、発振回路は、固定されたプリント基板65を介して前記円形穴28kの底壁と微少クリアランスCを介して前記被検出ロータ53に軸方向から対峙している。
よって、前記モータ出力軸14の回転に伴って前記被検出ロータ53が回転することにより、前記受信、発信回路と被検出ロータ53との間に誘導電流が流れて、この電磁誘導作用によって前記集積回路66がモータ出力軸14の回転角度を検出し、この検出信号をコントロールユニットに出力するようになっている。
前記モータ出力軸14と偏心軸部39は、従動部材9の円筒部9bの外周面に設けられた小径ボールベアリング37と該小径ボールベアリング37の側部に配置されたニードルベアリング38とによって回転自在に支持されている。
前記ニードルベアリング38は、偏心軸部39の内周面に圧入された円筒状のベアリングリテーナと、該ベアリングリテーナの内部に回転自在に保持された複数の転動体であるニードルローラと、から構成されている。
前記小径ボールベアリング37は、内輪が従動部材9の円筒部9bの前端縁とカムボルト10の頭部10aとの間に挟持状態に固定されている一方、外輪が前記偏心軸部39の段差拡径状の内周面に圧入固定されていると共に、前記内周面に形成された段差縁に当接して軸方向の位置決めがなされている。
また、前記モータ出力軸14(偏心軸部39)の外周面と前記モータハウジング13の延出部13cの内周面との間には、減速機構12の内部から電動モータ11内への潤滑油のリークを阻止する小径なオイルシール46が設けられている。
前記コントロールユニットは、図外のクランク角センサやエアーフローメータ、水温センサ、アクセル開度センサなど各種のセンサ類からの情報信号に基づいて現在の機関運転状態を検出し、これに基づいて機関制御を行うと共に、前記給電用ブラシ31a、31bや各スリップリング26a,26b、切換用ブラシ25a、25b、コミュテータ20などを介してコイル18に通電してモータ出力軸14の回転制御を行い、減速機構12によってカムシャフト2のタイミングスプロケット1に対する相対回転位相を制御するようになっている。
前記減速機構12は、図1〜図3に示すように、偏心回転運動を行う前記偏心軸部39と、該偏心軸部39の外周に設けられた中径ボールベアリング47と、該中径ボールベアリング47の外周に設けられた前記ローラ48と、該ローラ48を転動方向に保持しつつ径方向の移動を許容する前記保持器41と、該保持器41と一体の前記従動部材9と、から主として構成されている。
前記偏心軸部39は、図1に示すように、外周面に形成されたカム面39aの軸心Yがモータ出力軸14の軸心Xから径方向へ僅かに偏心している。
前記中径ボールベアリング47は、前記ニードルベアリング38の径方向位置で全体がほぼオーバーラップする状態に配置され、内輪47aと外輪47b及び該両輪47a、47bとの間に介装されたボールとから構成されている。前記内輪47aは、前記偏心軸部39の外周面に圧入固定されているのに対して、前記外輪47bは、軸方向で固定されることなくフリーな状態になっている。つまり、この外輪47bは、軸方向の電動モータ11側の一端面がどの部位にも接触せず、また軸方向の他端面がこれに対向する保持器41の内側面との間に微小な第1隙間C1が形成されてフリーな状態になっている。また、この外輪47bの外周面には、前記各ローラ48の外周面が転動自在に当接していると共に、この外輪47bの外周側には、円環状の第2隙間C2が形成されて、この第2隙間C2によって中径ボールベアリング47全体が前記偏心軸部39の偏心回転に伴って径方向へ移動可能、つまり偏心動可能になっている。
前記保持器41は、前記固定端部9aの外周部前端から前方へ断面ほぼL字形状に折曲されて、前記円筒部9bと同方向へ突出した有底円筒状に形成されている。この保持器41の筒状先端部41aは、前記内歯構成部5や隔壁13aなどによって隔成された円環凹状の収容空間を介してモータハウジング13の隔壁13a方向へ延出している。また、前記筒状先端部41aの周方向のほぼ等間隔位置には、複数のローラ48をそれぞれ転動自在に保持するほぼ長方形状の複数のローラ保持孔41bが周方向の等間隔位置に形成されている。このローラ保持孔41bは、先端部側が閉塞されて前後方向に細長い長方形状に形成されて、その全体の数(ローラ48の数)が前記内歯構成部5の内歯5aの全体の歯数よりも少なくなっており、これによって、減速比を得るようになっている。
前記各ローラ48は、鉄系金属によって形成され、前記中径ボールベアリング47の偏心動に伴って径方向へ移動しつつ前記内歯構成部5の内歯5aに嵌入すると共に、保持器41のローラ保持孔41bの両側縁によって周方向にガイドされつつ径方向へ揺動運動させるようになっている。
前記減速機構12の内部には、潤滑油供給手段によって潤滑油が供給されるようになっている。この潤滑油供給手段は、前記シリンダヘッド01の軸受02の内部に形成されて、図外のメインオイルギャラリーから潤滑油が供給される油供給通路と、前記カムシャフト2の内部軸方向に形成されて、前記油供給通路にグルーブ溝67aを介して連通した油供給孔67と、前記従動部材9の内部軸方向に貫通形成されて、一端が前記油供給孔67に環状溝67bを介して開口し、他端が前記ニードルベアリング38と中径ボールベアリング47の付近に開口した図外のオイル孔と、前記大径ボールベアリング43の内部を介して潤滑油を外部に排出する図外のオイル排出孔と、から構成されている。
〔本実施形態の作動〕
以下、本実施形態の作動について説明すると、まず、機関のクランクシャフトの回転駆動に伴ってタイミングチェーンを介してタイミングスプロケット1が回転し、その回転力が内歯構成部5を介してモータハウジング13に伝達されて、該モータハウジング13が同期回転する。一方、前記内歯構成部5の回転力が、各ローラ48から保持器41及び従動部材9を経由してカムシャフト2に伝達される。これによって、カムシャフト2に設けられた複数の駆動カムが各気筒の吸気弁を開閉作動させる。
そして、機関始動後の所定の機関運転時には、前記コントロールユニットから一対の端子片の各一端部33a、33aや各ピグテールハーネス64,64及び給電用ブラシ31a、31b、各スリップリング26a,26bなどを介して電動モータ11のコイル18に通電される。これによって、モータ出力軸14が回転駆動され、この回転力が減速機構12を介してカムシャフト2に減速された回転力が伝達される。
すなわち、前記モータ出力軸14の回転に伴い偏心軸部39が偏心回転すると、各ローラ48がモータ出力軸14の1回転毎に保持器41の各ローラ保持孔41bで径方向へガイドされながら前記内歯構成部5の一つの内歯5aを乗り越えて隣接する他の内歯5aに転動しながら移動し、これを順次繰り返しながら円周方向へ転接する。この各ローラ48の転接によって前記モータ出力軸14の回転が減速されつつ前記従動部材9に回転力が伝達される。
これにより、カムシャフト2がタイミングスプロケット1に対して正逆相対回転して相対回転位相が変換されて、吸気弁の開閉タイミングを進角側あるいは遅角側に変換制御するのである。
前記タイミングスプロケット1に対するカムシャフト2の正逆相対回転の最大位置規制(角度位置規制)は、前記ストッパ凸部21bの各側面がストッパ凹溝22dの各対向面のいずれか一方に当接することによって行われる。したがって、吸気弁の開閉タイミングが進角側あるいは遅角側へ最大に変換されて、機関の燃費や出力の向上が図れる。
また、前記電動モータ11のモータ出力軸14の回転に伴って前記角度センサ35の被検出部50が回転すると、検出部51との間の誘導電流が流れ、この電磁誘導作用によって集積回路66がモータ出力軸14の回転角度を検出して、この検出信号によってコントロールユニットにおいてモータ出力軸14の現在の回転角度位置を検出する。この回転角度位置とクランクシャフトとの回転位置によってコントロールユニットが電動モータ11に回転駆動信号を出力して、現在の機関運転状態に応じてクランクシャフトに対するカムシャフト2の相対回転位相を精度良く制御するようになっている。
そして、本実施形態では、前述したように、カバー本体28に設けられた収容溝56を、各ブラシホルダ30a、30b(給電用ブラシ31a、31b)に対して径方向の近接した側部位置に並列状態(巻き線部32a、32aがカバー部材4の径方向において給電用ブラシ31a、31bと重なる状態)に形成したことから、給電用ブラシ31a、31bに対する各捩りコイルばね32,32との配置構成が装置の軸方向ではなく径方向の配置となる。このため、前記カバー部材4全体を扁平化することが可能になって、装置全体の軸方向の長さを十分に短くすることが可能になる。
この結果、このバルブタイミング制御装置を搭載した内燃機関のエンジンルーム内でのレイアウトの自由度が向上する。
特に、前記各捩りコイルばね32,32やリテーナ55は、全体がカバー本体28の外側面28bから突出することなく、収容溝56内に収容されてカバー本体28の外側面28bからの突出量を低くできる。
つまり、前記各巻き線部32a、32aやリテーナ55の支持軸61は、ほぼ全体が前記収容溝56の保持溝部57内に収容され、各巻き線部32a、32aの各他端部32c、32cは各支持溝部59,59内に収容され、さらに、リテーナ55の各突壁62b、62bも凹状部58b、58b内に収容されて、いずれもが外側面28bから突出することがないことから、軸方向の長さをさらに短くすることが可能になる。また、各突壁62b、62bが凹状部58b、58b内に収容されていることから、リテーナ55の位置ずれが抑えられるため、組み付け精度と組み付け後の耐久性が向上する。
また、前記各巻き線部32a、32aの巻き線方向を互いに逆方向に設定したことによって、前記各一端部32b、32bを前記隔壁62の軸方向両側面側へ互いに近接して配置できると共に、各他端部32c、32cを互いに離間した位置に配置できることから、前記巻き線部32a、32aの巻き線量やレイアウトの自由度が向上する。
すなわち、本実施形態では、前記両捩りコイルばね32,32の両一端部32b、32bの軸方向の位置が一定になる、つまり、両者32b、32b間の距離が巻き線部32a、32aの巻き線量に拘わらず前記隔壁62を介して常に一定になることから、各巻き線部32a、32aの巻き線量やレイアウトの自由度が向上するのである。
また、本実施形態では、前記隔壁62の巾厚さWを、両給電用ブラシ31a、31bの離間巾に合わせて比較的肉厚に形成することができるので、隔壁62自体の剛性も高めることができる。
これにより、前記リテーナ55全体の剛性を高くすることができ、この結果、前記各捩りコイルばね32、32を安定かつ確実に支持することが可能になると共に、耐久性の向上が図れる。
また、前記隔壁62をリテーナ55の固定用に用いたことから、リテーナ55の支持軸61の軸方向における長さを短くすることができる。このため、カバー本体28の径方向レイアウトのコンパクト化が可能になる。
また、前述のように、前記両捩りコイルばね32,32の両一端部32b、32b間の位置を巻き線部32a、32aの巻き線量に拘わらず一定に設定できることから、各給電用ブラシ31a、31bの間の距離のレイアウトの自由度が向上する。これにより、前記2つのスリップリング26a、26bの間の距離のレイアウト自由度も向上する。つまり、2つのスリップリング26a、26bの間を狭く構成することが可能となり、径方向レイアウトのコンパクト化が可能となる。
しかも、この実施形態では、前記各突壁62b、62bは、各突起部60,60の先端部の溶着によって各棚部58,58の上面に一体的に固定されることから、強固かつ確実な固定状態を得ることができる。
また、リテーナ55の隔壁62は、底壁部62aと突壁62b、62bによって段差状に形成されていることから、各突起部60,60の長さを隔壁62の径方向厚さよりも短くできる。この結果、組み付け時や溶着後に各突起部60,60にかかるモーメントの影響を低減し、各突起部60,60の折れなどの破損を抑制することができる。
また、本実施形態では、それぞれの巻き線部32a、32aは、各一端部32b、32bの他に、前記各他端部32c、32cも径方向へ延出して各支持溝部59、59の上面に弾接していることから、各捩りコイルばね32,32の各自の回転モーメントによって僅かに上昇して各巻き線部32a、32aの内面の一部が各支持軸61の各端部61a、61bの外周面に軽く当接するものの、該各巻き線部32a、32aの倒れの発生が少なくなる。
したがって、各巻き線部32a、32aの内面と各支持軸61の各端部61a、61bの外周面との間でのフリクションを低減させることができ、各捩りコイルばね32,32のばね荷重の変化を抑制することができる。この結果、各給電用ブラシ31a、31bに対して常時安定した付勢力を付与することが可能になる。
本発明は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、例えば、前記各捩りコイルばね32,32のコイル径や巻き線部32a、32aの巻き線量を任意に設定することも可能である。
また、リテーナ55は、隔壁62によってカバー本体28に固定されるものに限らず、例えば各支持軸61の端部61a、61bを前記カバー部材に嵌着や溶接によって固定することで保持されても良い。
さらに、リテーナ55をカバー本体28に固定する方法としては、前記カバー本体28側にネジ孔を切り、前記固定用孔62c、62cにネジを挿通して固定することも可能である。また、前記各突起部60,60によって各固定用突壁62b、62bを固定する方法としては、前記各突起部60,60を溶着する他に、前記各突起部60,60の先端部に割りピンを挿入して固定することも可能である。
前記第1部材としては、前記タイミングスプロケットの他に、タイミングプーリなどであっても良い。
以上説明した実施形態に基づく内燃機関のバルブタイミング制御装置としては、例えば、以下に述べる態様のものが考えられる。
内燃機関のバルブタイミング制御装置は、その一つの態様において、第1部材に対する第2部材の相対回転位相を変更することによって、機関弁の作動特性を可変にする内燃機関のバルブタイミング制御装置であって、前記第1部材または第2部材の一方側に一体的に設けられ、通電されることによって前記第1部材に対する第2部材の相対回転位相を変更する電動モータと、該電動モータの前端部を覆うように配置固定されたカバー部材と、前記電動モータ側に設けられ、内外二重に設けられた一対の給電用のスリップリングと、前記カバー部材側に設けられ、対応する前記各スリップリングに接触して給電する一対の給電用ブラシと、前記カバー部材側に、巻き線部が前記カバー部材の径方向において前記各給電用ブラシと重なるように設けられ、前記各給電用ブラシを前記各スリップリング方向へ付勢する一対の捩りコイルばねと、前記各捩りコイルばねの内部軸方向に挿通する支持軸と、該支持軸に設けられて、前記2つの捩りコイルばねを軸方向で隔成しつつ前記カバー部材に固定される隔壁とを有する支持部材と、前記カバー部材の前記捩りコイルばねが配置される外側面側に設けられた突起部と、前記支持部材に貫通形成されて、前記突起部に嵌入される固定用孔と、を備えている。
前記内燃機関のバルブタイミング制御装置の好ましい態様において、前記固定用孔は前記支持部材の前記隔壁に設けられている。
別の好ましい態様では、前記内燃機関のバルブタイミング制御装置の態様のいずれかにおいて、前記カバー部材の外側面に凹部が形成されていると共に、前記支持部材と各捩りコイルばねが前記突起部と固定用孔を介して前記凹部内に収容固定される。
さらに別の好ましい態様では、前記内燃機関のバルブタイミング制御装置の態様のいずれかにおいて、前記突起部を前記固定用孔に挿入した状態で、前記突起部の先端が溶着されて、前記隔壁が前記凹部の壁部に固定されている。
さらに別の好ましい態様では、前記内燃機関のバルブタイミング制御装置の態様のいずれかにおいて、前記隔壁の固定用孔は、前記支持軸に対して交差する方向の位置に2つ設けられている。
さらに別の好ましい態様では、前記内燃機関のバルブタイミング制御装置の態様のいずれかにおいて、前記凹部は、長溝状に形成された保持溝部と、該保持溝部の対向する両長辺側の長手方向の両端の間に内方へ突設された一対の棚部と、を有し、該両棚部の上面に前記突起部がそれぞれ設けられている一方、前記支持部材の隔壁は、前記支持軸の下部に一体に設けられて、前記支持軸と一緒に前記保持溝部に収容される底壁部と、前記支持軸の径方向の両側から突設されて、前記各棚部の上面に載置されると共に、前記各突起部が挿通する前記固定用孔が穿設された一対の固定用突壁と、を有する。
この態様によれば、リテーナの隔壁は、各突起部の長さを隔壁の径方向厚さよりも短くできる。この結果、組み付け時や溶着後に各突起部にかかるモーメントの影響を低減し、各突起部の折れなどの破損を抑制することができる。
さらに別の好ましい態様では、前記内燃機関のバルブタイミング制御装置の態様のいずれかにおいて、前記支持部材の支持軸の軸心が前記保持溝部内に位置する。
さらに別の好ましい態様では、前記内燃機関のバルブタイミング制御装置の態様のいずれかにおいて、前記カバー部材は、樹脂材によって形成された外層部と、該外層部の内部にモールドされた金属製の芯材とからなり、前記芯材の所定位置に、前記樹脂材が充填された貫通部を有すると共に、該貫通部の形成位置に前記樹脂材によって前記凹部が形成されている。
さらに別の好ましい態様では、前記内燃機関のバルブタイミング制御装置の態様のいずれかにおいて、前記凹部内に前記支持部材を介して収容固定された状態で、前記各捩りコイルばねの巻き線部の一部が前記芯材の貫通部と径方向で重なるように設けられている。
さらに別の好ましい態様では、前記内燃機関のバルブタイミング制御装置の態様のいずれかにおいて、前記一対の給電用ブラシの後端面に、前記一対の捩りコイルばねの一端部が嵌入して当接する凹溝が形成されている。
さらに別の好ましい態様では、前記内燃機関のバルブタイミング制御装置の態様のいずれかにおいて、前記一対の捩りコイルばねは、巻き線方向が互いに逆方向に形成されていると共に、前記一対の給電用ブラシの後端面をそれぞれ押圧する各一端部間の距離が近接しているのに対して、前記カバー部材に弾接する各他端部間の距離が離間している。
さらに別の好ましい態様では、前記内燃機関のバルブタイミング制御装置の態様のいずれかにおいて、前記一対の捩りコイルばねは、前記一対の給電用ブラシを押圧する各一端部が各他端部との相対関係で互いに閉じ側から開く方向にばね力が作用する。
また、内燃機関のバルブタイミング制御装置は、別の観点から、クランクシャフトからの回転力が伝達される駆動回転体と、カムシャフトと一体に回転する従動回転体と、を有し、前記駆動回転体に対して従動回転体の相対回転位相を変換する内燃機関のバルブタイミング制御装置において、前記駆動回転体に一体に設けられた電動モータと、該電動モータの前記カムシャフトと反対側の前端部に軸方向から対向配置されたカバー部材と、前記電動モータの前端部に内外二重に設けられた給電用スリップリングと、前記カバー部材に設けられ、前記各スリップリングにそれぞれ当接する一対の給電用ブラシと、円柱状の支持軸と該支持軸の軸方向のほぼ中央位置に設けられた係止部と、を有する支持部材と、前記係止部を挟んだ前記支持軸の両端部に巻き線部がそれぞれ嵌挿され、各一端部が前記各給電用ブラシを前記各スリップリング方向へ付勢する一方、各他端部が前記カバー部材に係止された一対の捩りコイルばねと、前記カバー部材に、前記カバー部材の径方向において前記各給電用ブラシと重なるように形成されて、各捩りコイルばねが前記支持部材の支持軸に取り付けられた状態で内部に収容される凹部と、前記支持部材の係止部を前記カバー部材の前記凹部内に固定する固定手段と、を備えている。
前記内燃機関のバルブタイミング制御装置の好ましい態様において、前記カバー部材は、樹脂部と、該樹脂部の内部にモールド固定された金属板状の芯材とからなり、前記芯材の切り欠かれた所定部位に充填された前記樹脂部によって前記凹部が形成されていると共に、該凹部内に配置された前記支持部材の係止部の一部が、前記凹部を介して前記芯材に対して径方向でオーバーラップするように配置されている。
別の好ましい態様では、前記内燃機関のバルブタイミング制御装置の態様のいずれかにおいて、前記カバー部材は、カバー本体が樹脂材で形成された外層部と、該外層部にモールドされた金属製の芯材とを有し、前記芯材は、所定位置に貫通部を有すると共に、前記カバー本体の凹部が前記芯材の貫通部に前記樹脂材によって隔成されている。
この態様によれば、各捩りコイルばねを収容する凹部を貫通部の形成位置に形成することによって、前記各捩りコイルばねを含めたカバー本体全体の肉厚を可及的に小さくできるので、装置の軸方向の長さを短くすることができる。また、金属製の芯材によってカバー本体全体の剛性を高められる。
さらに別の好ましい態様では、前記内燃機関のバルブタイミング制御装置の態様のいずれかにおいて、前記固定手段は、前記カバー部材の前記捩りコイルばねが配置される外側面側に設けられた突起部と、前記支持部材に貫通形成されて、前記突起部に嵌入される固定用孔と、を含む。

Claims (16)

  1. 第1部材に対する第2部材の相対回転位相を変更することによって、機関弁の作動特性を可変にする内燃機関のバルブタイミング制御装置であって、
    前記第1部材または第2部材の一方側に一体的に設けられ、通電されることによって前記第1部材に対する第2部材の相対回転位相を変更する電動モータと、
    該電動モータの前端部を覆うように配置固定されたカバー部材と、
    前記電動モータ側に設けられ、内外二重に設けられた一対の給電用のスリップリングと、
    前記カバー部材側に設けられ、対応する前記各スリップリングに接触して給電する一対の給電用ブラシと、
    前記カバー部材側に、巻き線部が前記カバー部材の径方向において前記各給電用ブラシと重なるように設けられ、前記各給電用ブラシを前記各スリップリング方向へ付勢する一対の捩りコイルばねと、
    前記各捩りコイルばねの内部軸方向に挿通する支持軸と、該支持軸に設けられて、前記2つの捩りコイルばねを軸方向で隔成しつつ前記カバー部材に固定される隔壁とを有する支持部材と、
    前記カバー部材の前記捩りコイルばねが配置される外側面側に設けられた突起部と、
    前記支持部材に貫通形成されて、前記突起部に嵌入される固定用孔と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  2. 請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記固定用孔は前記支持部材の前記隔壁に設けられていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  3. 請求項2に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記カバー部材の外側面に凹部が形成されていると共に、前記支持部材と各捩りコイルばねが前記突起部と固定用孔を介して前記凹部内に収容固定されることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  4. 請求項3に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記突起部を前記固定用孔に挿入した状態で、前記突起部の先端が溶着されて、前記隔壁が前記凹部の壁部に固定されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  5. 請求項2に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記隔壁の固定用孔は、前記支持軸に対して交差する方向の位置に2つ設けられていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  6. 請求項3に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記凹部は、長溝状に形成された保持溝部と、該保持溝部の対向する両長辺側の長手方向の両端の間に内方へ突設された一対の棚部と、を有し、該両棚部の上面に前記突起部がそれぞれ設けられている一方、
    前記支持部材の隔壁は、前記支持軸の下部に一体に設けられて、前記支持軸と一緒に前記保持溝部に収容される底壁部と、前記支持軸の径方向の両側から突設されて、前記各棚部の上面に載置されると共に、前記各突起部が挿通する前記固定用孔が穿設された一対の固定用突壁と、
    を有することを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  7. 請求項6に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記支持部材の支持軸の軸心が前記保持溝部内に位置することを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  8. 請求項3に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記カバー部材は、樹脂材によって形成された外層部と、該外層部の内部にモールドされた金属製の芯材とからなり、
    前記芯材の所定位置に、前記樹脂材が充填された貫通部を有すると共に、該貫通部の形成位置に前記樹脂材によって前記凹部が形成されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  9. 請求項8に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記凹部内に前記支持部材を介して収容固定された状態で、前記各捩りコイルばねの巻き線部の一部が前記芯材の貫通部と径方向で重なるように設けられていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  10. 請求項3に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記一対の給電用ブラシの後端面に、前記一対の捩りコイルばねの一端部が嵌入して当接する凹溝が形成されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  11. 請求項3に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記一対の捩りコイルばねは、巻き線方向が互いに逆方向に形成されていると共に、前記一対の給電用ブラシの後端面をそれぞれ押圧する各一端部間の距離が近接しているのに対して、前記カバー部材に弾接する各他端部間の距離が離間していることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  12. 請求項3に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記一対の捩りコイルばねは、前記一対の給電用ブラシを押圧する各一端部が各他端部との相対関係で互いに閉じ側から開く方向にばね力が作用することを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  13. クランクシャフトからの回転力が伝達される駆動回転体と、カムシャフトと一体に回転する従動回転体と、を有し、前記駆動回転体に対して従動回転体の相対回転位相を変換する内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記駆動回転体に一体に設けられた電動モータと、
    該電動モータの前記カムシャフトと反対側の前端部に軸方向から対向配置されたカバー部材と、
    前記電動モータの前端部に内外二重に設けられた給電用スリップリングと、
    前記カバー部材に設けられ、前記各スリップリングにそれぞれ当接する一対の給電用ブラシと、
    円柱状の支持軸と該支持軸の軸方向のほぼ中央位置に設けられた係止部と、を有する支持部材と、
    前記係止部を挟んだ前記支持軸の両端部に巻き線部がそれぞれ嵌挿され、各一端部が前記各給電用ブラシを前記各スリップリング方向へ付勢する一方、各他端部が前記カバー部材に係止された一対の捩りコイルばねと、
    前記カバー部材に、前記カバー部材の径方向において前記各給電用ブラシと重なるように形成されて、各捩りコイルばねが前記支持部材の支持軸に取り付けられた状態で内部に収容される凹部と、
    前記支持部材の係止部を前記カバー部材の前記凹部内に固定する固定手段と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  14. 請求項13に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記カバー部材は、樹脂部と、該樹脂部の内部にモールド固定された金属板状の芯材とからなり、
    前記芯材の切り欠かれた所定部位に充填された前記樹脂部によって前記凹部が形成されていると共に、該凹部内に配置された前記支持部材の係止部の一部が、前記凹部を介して前記芯材に対して径方向でオーバーラップするように配置されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  15. 請求項14に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記カバー部材は、カバー本体が樹脂材で形成された外層部と、該外層部にモールドされた金属製の芯材とを有し、
    前記芯材は、所定位置に貫通部を有すると共に、前記カバー本体の凹部が前記芯材の貫通部に前記樹脂材によって隔成されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  16. 請求項13に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記固定手段は、前記カバー部材の前記捩りコイルばねが配置される外側面側に設けられた突起部と、前記支持部材に貫通形成されて、前記突起部に嵌入される固定用孔と、を含むことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
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