JPWO2016189958A1 - 吸着処理装置 - Google Patents

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Abstract

吸着処理装置(100)は、複数の吸着体(30)が筒孔(90a)を有する筒状に配置された筒状ロータ(90)と、互いに区画され、円筒状ロータ(90)が回転することにより、複数の吸着体(30)が交互に通過することとなる第1領域(R1)と第2領域(R2)を備え、第1領域(R1)は、内周側流路形成部材(4)および外周側流路形成部材(5)に対して複数の吸着体(30)の一部が気密または液密に連通する領域であり、第2領域(R2)は、筒孔(90a)の両方の開口から流出するように、筒状ロータ(90)の外周側から内周側に向けて流体が吸着体(30)に導入される領域、または、筒孔(90a)の両方の開口から流入した流体が、筒状ロータ(90)の内周側から外周側に向けて、吸着体(30)に導入される領域である。

Description

本発明は、大流量の流体を処理する吸着処理装置に関する。
従来、低濃度の被処理物質を含む大流量の被処理流体を処理する方法として、吸着濃縮処理方法がある。この処理方法においては、連続に回転する吸着体の吸着区画に大風量の被処理流体を流入して被処理流体に含まれ被処理物質を吸着除去させる。一方で、被処理流体を流入する吸着区画から別途独立した脱着区画に少量の加熱流体を流入し、大風量の被処理流体に含まれる被処理物質を小風量の加熱流体に移動させる。このように、高濃度被処理物質を含む小風量のいわゆる濃縮流体を生成し、この濃縮流体を別途2次処理することにより、トータルの処理コストを低減させることができる。
被処理流体が気体であり、被処理流体に含まれる被処理物質が有機溶剤(VOC)の場合には、上述の処理方法を用いたVOC排気ガス処理装置が利用されている。このVOC排気ガス処理装置には、ハニカム形状の吸着材が用いられている。
また、被処理流体が気体であり、被処理流体に含まれる被処理物質が水分である場合には、上述の処理方法を用いた除湿装置が利用されている。この除湿装置には、ハニカム形状の吸着材が用いられている。
上記のVOC排気処理装置および除湿装置のように、ハニカム形状の吸着材を具備する吸着処理装置として、一般的に、特殊一体成形される円盤状吸着体を利用した円盤型(ディスク型)吸着処理装置や、特開昭63−84616号公報(特許文献1)、実公昭60−34991号公報(特許文献2)に開示のような複数の定型の吸着材を円筒状ロータに嵌め込んだ円筒状ロータ型(シリンダー型)吸着処理装置が知られている。
特開昭63−84616号公報 実公昭60−34991号公報
たとえば、VOCを含む工場排気ガスを吸着濃縮により処理する場合、その排気ガスにはVOC以外に吸着性能が低下させるガス状物質が含まれることがある。吸着性能が低下した吸着体は、交換が必要となる。
ディスク型吸着処理装置に具備される吸着体は、特殊一体成形されているため製造コストが割高となる。さらに、この吸着体を交換する際には、全体的に交換する必要が生じ交換作業に労力が掛かる。
一方、シリンダー型吸着処理装置に具備される複数の吸着体は、それぞれ定型を有しているためその製造コストを低減することができる。また、この吸着体を交換する際には、部分的に交換できるため、交換作業も容易に行なうことができる。
ガス状物質以外の要因においても吸着性能が低下する場合があり、たとえばその要因の一つとして、ミストや粉塵が挙げられる。ミストや粉塵が被処理流体に含まれる場合には、これらによって吸着体の目詰まりが発生する。
ディスク型吸着処理装置においては、吸着区画と脱着区画とを区画するシール材が吸着体に直接接触した状態で、吸着体が回転する。このため、被処理流体に含まれるミストや粉塵をシール材によって吸着体に押し付けることとなり、吸着体の目詰まりを助長させる場合がある。
一方、シリンダー型吸着処理装置においては、吸着区画と脱着区画とを区画するシール材は直接接触しないため、ミストや粉塵による吸着体の目詰まりを助長することが無い。
以上のように、吸着性能を考慮すると、吸着体に影響を与える物質を含む被処理流体を処理する場合には、シリンダー型吸着処理装置は、ディスク型吸着処理装置よりも適していると言える。
近年、吸着処理装置にあっては、処理流量を増加させることが要求されている。シリンダー型吸着処理装置にあっては、処理流量は円筒状ロータの筒孔を通過する被処理流体の量に影響されるため、円筒状ロータの内径を大きくしたり、筒軸方向の高さを大きくしたりすることにより、処理流量を増加させることができる。
しかしながら、特許文献1および特許文献2に開示のように、筒軸が鉛直方向を向くように円筒状ロータを筒軸周りに回転可能にステージ上に設置する態様でシリンダー型吸着処理装置を構成する場合には、内径を大きくしたり、筒軸方向の高さを大きくしたりすることにより、高さ制限や幅等の規制によって輸送上に問題が発生してしまう。このため、上述のように内径や高さを大きくした円筒状ロータは、実用的でなかった。
さらに、特許文献1および特許文献2に開示のように、円筒状ロータの筒軸方向における一方側からのみ被処理流体を流出させるように構成される場合には、流出口に近い一方側では、流体の流動抵抗は小さく、流出口から遠い円筒状ロータの筒軸方向における他方側では、流体の流動抵抗は大きくなる。円筒状ロータの高さを大きくする場合には、このような流動抵抗の差による影響が大きくなり、円筒状ロータに流体を通過させる際に、円筒状ロータの高さ方向に流量分布が生じやすくなる。この結果、吸着体に吸着する被処理物質の量も高さ方向に分布が生じ、処理にムラができる。また、円筒状ロータの高さを大きくすることにより、筒軸が鉛直方向からずれることもあり、円筒状ロータが安定して回転できない場合がある。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、実用的な大きさを有し、被処理流体の処理流量を増加させることができる吸着処理装置を提供することにある。
本発明の第1の局面に基づく吸着処理装置は、複数の吸着体が筒孔を有する筒状に配置され、筒軸周りに回転可能な中空のロータであり、内周が上記筒孔を規定する筒状ロータと、互いに区画され、かつ、上記筒状ロータが回転することにより複数の上記吸着体が交互に通過することとなる第1領域および第2領域と、を備え、上記筒孔は、両端が開口しており、上記第1領域は、上記筒状ロータの内周側および外周側において互いに対向するように配設される内周側流路形成部材および外周側流路形成部材に対して、上記筒状ロータの回転に伴って移動する複数の上記吸着体の一部が気密または液密に連通する領域であり、上記第2領域は、上記内周側流路形成部材の周囲に位置する上記筒状ロータの上記筒孔を通過して上記筒孔の両方の開口から流出するように、上記筒状ロータの外周側から内周側に向けて流体が上記吸着体に導入される領域、または、上記筒孔の両方の開口から流入し上記内周側流路形成部材の周囲に位置する上記筒孔を通過した流体が、上記筒状ロータの内周側から外周側に向けて、上記吸着体に導入される領域である。
上記本発明の第1の局面に基づく吸着処理装置にあっては、上記内周側流路形成部材は、上記筒孔の両端の上記開口の間を一方の上記開口から他方の上記開口にかけて上記筒軸方向に沿って延在する部分を含み、上記筒孔の両方の上記開口の少なくとも一方から外部に延出されることが好ましい。また、上記第1領域は、上記内周側部材の内部を通過した流体が上記筒状ロータの内周側から外周側に向けて上記吸着体に導入される領域、または、上記内周側流路形成部材に導入されるように、流体が上記筒状ロータの外周側から内周側に向けて上記吸着体に導入される領域であることが好ましい。
上記本発明の第1の局面に基づく吸着処理装置にあっては、上記筒状ロータの上記筒軸は、水平方向に延在することが好ましい。
上記本発明の第1の局面に基づく吸着処理装置は、
筒状ロータは、互いに隣り合う吸着体の間にそれぞれが配置される複数の仕切体をさらに含み、
上記複数の仕切体によって複数の上記吸着体の各々が配置される複数の空間部が形成され、上記内周側流路形成部材は、上記筒状ロータの内周側に向かい合う内周側開口端部を含むことが好ましい。この場合には、上記筒状ロータの回転方向の前方側に位置する上記内周側開口端部の回転方向前方側縁部および上記筒状ロータの上記回転方向の後方側に位置する上記内周側開口端部の回転方向後方側縁部のそれぞれには、上記回転方向に沿って湾曲する内周側湾曲面が設けられることが好ましい。さらに、上記外周側流路形成部材は、上記筒状ロータの外周側に向かい合う外周側開口端部を含むことが好ましい。この場合には、上記筒状ロータの上記回転方向の前方側に位置する上記外周側開口端部の回転方向前方側縁部および上記筒状ロータの上記回転方向の後方側に位置する上記外周側開口端部の回転方向後方側縁部のそれぞれには、上記回転方向に沿って湾曲する外周側湾曲面が設けられることが好ましい。また、上記筒状ロータの内周側に位置する部分の上記仕切体には、上記筒孔の一端側から他端側にかけて延在し、上記筒状ロータの径方向内側に向けて上記仕切体から突出する内側シール部材が設けられることが好ましく、上記筒状ロータの外周側に位置する部分の上記仕切体には、上記筒孔の一端側から他端側にかけて延在し、上記径方向外側に向けて上記仕切体から突出する外側シール部材が設けられることが好ましい。さらに、この場合には、上記筒状ロータの回転に伴って、上記内周側湾曲面に対して上記内側シール部材が摺動し、上記外周側湾曲面に対して上記外側シール部材が摺動することにより、複数の上記空間部の一部が上記内周側流路形成部材および上記外周側流路形成部材に対して気密または液密に連通することが好ましい。
上記本発明の第2の局面に基づく吸着処理装置は、複数の吸着体が筒孔を有する筒状に配置され、筒軸周りに回転可能な中空のロータであり、内周が上記筒孔を規定する複数の筒状ロータと、互いに区画され、かつ、複数の上記筒状ロータが回転することにより、複数の上記吸着体が交互に通過することとなる第1領域および第2領域と、を備え、上記筒孔は、両端が開口しており、複数の上記筒状ロータは、複数の上記筒状ロータの各々が有する上記筒孔が互いに連通するように水平方向に並んで配置される。上記第1領域は、連通する複数の上記筒孔内において複数の上記筒状ロータに跨る部分を含むように設けられた内周側流路形成部材、および、上記内周側流路形成部材に対向するように複数の上記筒状ロータの外周側に配置された外周側流路形成部材に対して、複数の上記筒状ロータの回転に伴って移動する複数の上記筒状ロータに含まれる複数の上記吸着体の一部が、気密または液密に連通する領域である。上記第2領域は、連通する複数の上記筒孔のうち上記内周側流路形成部材の周囲に位置する部分を通過して、水平方向に並ぶ複数の上記筒状ロータのうち一方の端に位置する上記筒状ロータにおいて隣接する上記筒状ロータが無い側の上記筒孔の開口および水平方向に並ぶ複数の上記筒状ロータのうち他方の端に位置する上記筒状ロータにおいて隣接する上記筒状ロータが無い側の上記筒孔の開口から流出するように、複数の上記筒状ロータの外周側から内周側に向けて、流体が上記吸着体に導入される領域、または、水平方向に並ぶ複数の上記筒状ロータのうち一方の端に位置する上記筒状ロータにおいて隣接する上記筒状ロータが無い側の上記筒孔の開口および水平方向に並ぶ複数の上記筒状ロータのうち他方の端に位置する上記筒状ロータにおいて隣接する上記筒状ロータが無い側の上記筒孔の開口から流入し、連通する複数の上記筒孔のうち上記内周側流路形成部材の周囲に位置する部分を通過した流体が、複数の上記筒状ロータの内周側から外周側に向けて上記吸着体に導入される領域である。
上記本発明の第2の局面に基づく吸着処理装置にあっては、上記外周側流路形成部材は、複数の流路形成部材を含み、上記複数の流路形成部材の各々は、複数の上記筒状ロータのそれぞれに対応して配置されていてもよい。
上記本発明の第2の局面に基づく吸着処理装置にあっては、上記内周側流路形成部材は、水平方向に並ぶ複数の上記筒状ロータのうち一方の端に位置する上記筒状ロータにおいて隣接する上記筒状ロータが無い側の上記筒孔の上記開口および水平方向に並ぶ複数の上記筒状ロータのうち他方の端に位置する上記筒状ロータにおいて隣接する上記筒状ロータが無い側の上記筒孔の上記開口の少なくとも一方から外部に延出されることが好ましい。また、上記第1領域は、上記内周側流路形成部材の内部を通ってから複数の上記筒状ロータの内周側から外周側に向かうように流体が上記吸着体に導入される領域、または、上記内周側流路形成部材に導入されるように、流体が複数の上記筒状ロータの外周側から内周側に向けて上記吸着体に導入される領域であることが好ましい。
上記本発明の第2の局面に基づく吸着処理装置にあっては、筒状ロータは、互いに隣り合う吸着体の間にそれぞれが配置される複数の仕切体をさらに含んでいてもよい。この場合には、上記複数の仕切体によって複数の上記吸着体の各々が配置される複数の空間部が形成されることが好ましい。さらに、上記内周側流路形成部材は、複数の上記筒状ロータの内周側に向かい合う内周側開口端部を含み、上記筒状ロータの回転方向の前方側に位置する上記内周側開口端部の回転方向前方側縁部および上記筒状ロータの上記回転方向の後方側に位置する上記内周側開口端部の回転方向後方側縁部のそれぞれには、上記回転方向に沿って湾曲する内周側湾曲面が設けられ、上記外周側流路形成部材は、複数の上記筒状ロータの外周側に向かい合う外周側開口端部を含むことが好ましい。この場合には、上記筒状ロータの上記回転方向の前方側に位置する上記外周側開口端部の回転方向前方側縁部および上記筒状ロータの上記回転方向の後方側に位置する上記外周側開口端部の回転方向後方側縁部のそれぞれには、上記回転方向に沿って湾曲する外周側湾曲面が設けられることが好ましい。また、複数の上記筒状ロータの各々において、上記筒状ロータの内周側に位置する部分の上記仕切体には、上記筒孔の一端側から他端側にかけて延在し、上記筒状ロータの径方向内側に向けて上記仕切体から突出する内側シール部材が設けられることが好ましく、複数の上記筒状ロータの各々において、上記筒状ロータの外周側に位置する部分の上記仕切体には、上記筒孔の一端側から他端側にかけて延在し、上記径方向外側に向けて上記仕切体から突出する外側シール部材が設けられることが好ましい。複数の上記筒状ロータの回転に伴って、上記内周側湾曲面に対して上記内側シール部材が摺動し、上記外周側湾曲面に対して上記外側シール部材が摺動することにより、複数の上記空間部の一部が上記内周側流路形成部材および上記外周側流路形成部材に対して気密または液密に連通することが好ましい。
上記本発明の第1および第2の局面に基づく吸着処理装置にあっては、上記第1領域に導入される流体は、好適には、加熱流体であり、上記第2領域に導入される流体は、好適には、被処理物質が含まれる被処理流体である。この場合には、上記被処理流体は、上記筒状ロータの外周側から内周側に導入されることが好ましい。
上記本発明の第3の局面に基づく吸着処理装置は、中央部に開口部が設けられ、互いに対向するように配置された一対の中空円盤、上記一対の中空円盤間の空間を周方向に互いに独立した複数の空間部に仕切る複数の仕切体、および複数の上記空間部のそれぞれに配設される複数の吸着体によって筒状に構成され、筒軸周りに回転可能な円筒状ロータと、互いに区画され、かつ、上記円筒状ロータが回転することにより、複数の上記吸着体が交互に通過することとなる第1領域および第2領域と、を備え、上記第1領域は、上記円筒状ロータの内周側および外周側において互いに対向するように配設される内周側流路形成部材および外周側流路形成部材に対して、上記円筒状ロータの回転に伴って回転する複数の上記空間部の一部が気密または液密に連通する領域であり、上記第2領域は、上記内周側流路形成部材の周囲に位置する上記円筒状ロータの筒孔を通過して上記一対の中空円盤の両方の上記開口部から流出するように、上記円筒状ロータの外周側から内周側に向けて流体が導入される領域、または、上記一対の中空円盤の両方の上記開口部から流入し上記内周側流路形成部材の周囲に位置する上記円筒状ロータの上記筒孔を通ってから上記円筒状ロータの内周側から外周側に向かうように、流体が導入される領域である。
上記本発明の第3の局面に基づく吸着処理装置にあっては、上記内周側流路形成部材は、上記一対の中空円盤の両方の上記開口部間を一方の上記開口部から他方の上記開口部にかけて上記筒軸方向に沿って延在する部分を含み、上記第1領域は、上記一対の中空円盤の両方の上記開口部の少なくとも一方を通過する上記内周側流路形成部材の内部を通ってから上記円筒状ロータの内周側から外周側に向かうように流体が導入される領域、または、上記円筒状ロータの外周側から内周側に向けて上記円筒状ロータを通ってから上記一対の中空円盤の両方の上記開口部の少なくとも一方を通過する上記内周側流路形成部材の内部を通るように流体が導入される領域であることが好ましい。
上記本発明の第3の局面に基づく吸着処理装置にあっては、上記円筒状ロータの上記筒軸は、水平方向に延在することが好ましい。
上記本発明の第3の局面に基づく吸着処理装置にあっては、上記内周側流路形成部材は、上記円筒状ロータの内周側に向かい合う内周側開口端部を含むことが好ましい。この場合には、上記円筒状ロータの回転方向の前方側に位置する上記内周側開口端部の回転方向前方側縁部および上記円筒状ロータの上記回転方向の後方側に位置する上記内周側開口端部の回転方向後方側縁部のそれぞれには、上記回転方向に沿って湾曲する内周側湾曲面が設けられることが好ましい。さらに、上記外周側流路形成部材は、上記円筒状ロータの外周側に向かい合う外周側開口端部を含むことが好ましい。この場合には、上記円筒状ロータの上記回転方向の前方側に位置する上記外周側開口端部の回転方向前方側縁部および上記円筒状ロータの上記回転方向の後方側に位置する上記外周側開口端部の回転方向後方側縁部のそれぞれには、上記回転方向に沿って湾曲する外周側湾曲面が設けられることが好ましい。また、上記円筒状ロータの内周側に位置する部分の上記仕切体には、上記一対の中空円盤間を一方の中空円盤から他方の中空円盤にかけて延在し、円筒状ロータの径方向内側に向けて上記仕切体から突出する内側シール部材が設けられることが好ましく、上記円筒状ロータの外周側に位置する部分の上記仕切体には、上記一対の中空円盤間を上記一方の中空円盤から上記他方の中空円盤にかけて延在し、上記径方向外側に向けて上記仕切体から突出する外側シール部材が設けられることが好ましい。さらに、この場合には、上記円筒状ロータの回転に伴って、上記内周側湾曲面に対して上記内側シール部材が摺動し、上記外周側湾曲面に対して上記外側シール部材が摺動することにより、複数の上記空間部の一部が上記内周側流路形成部材および上記外周側流路形成部材に対して気密または液密に連通することが好ましい。
本発明の第4の局面に基づく吸着処理装置は、中央部に開口部が設けられ、互いに対向するように配置された一対の中空円盤、上記一対の中空円盤間の空間を周方向に互いに独立した複数の空間部に仕切る複数の仕切体、および複数の上記空間部のそれぞれに配設される複数の吸着体によって筒孔を有する筒状に構成され、筒軸周りに回転可能な複数の円筒状ロータと、互いに区画され、かつ、上記複数の円筒状ロータが回転することにより、複数の上記吸着体が交互に通過することとなる第1領域および第2領域と、を備え、複数の上記円筒状ロータは、複数の上記円筒状ロータの各々が有する上記筒孔が互いに連通するように水平方向に並んで配置され、上記第1領域は、連通する複数の上記筒孔内において複数の上記円筒状ロータに跨る部分を含むように設けられた内周側流路形成部材、および、上記内周側流路形成部材に対向するように複数の上記円筒状ロータの外周側に配置されるとともに複数の上記円筒状ロータに対応して設けられた複数の外周側流路形成部材に対して、複数の上記円筒状ロータに含まれる複数の上記空間部の一部が、気密または液密に連通する領域であり、上記第2領域は、連通する複数の上記筒孔のうち上記内周側流路形成部材の周囲に位置する部分を通過して、水平方向に並ぶ複数の上記円筒状ロータのうち一方側に位置する上記円筒状ロータにおける上記一対の中空円盤の上記一方側の上記開口部、および他方側に位置する上記円筒状ロータにおける上記一対の中空円盤の上記他方側の上記開口部から流出するように、複数の上記円筒状ロータの外周側から内周側に向けて流体が導入される領域、または、水平方向に並ぶ複数の上記円筒状ロータのうち一方側に位置する上記円筒状ロータにおける上記一対の中空円盤の上記一方側の上記開口部、および他方側に位置する上記円筒状ロータにおける上記一対の中空円盤の上記他方側の上記開口部から流入し、連通する複数の上記筒孔のうち上記内周側流路形成部材の周囲に位置する部分を通ってから複数の上記円筒状ロータの内周側から外周側に向かうように、流体が導入される領域である。
上記本発明の第4の局面に基づく吸着処理装置にあっては、上記第1領域は、上記一方側に位置する上記円筒状ロータにおける上記一対の中空円盤の上記一方側の上記開口部および上記他方側に位置する上記円筒状ロータにおける上記一対の中空円盤の上記他方側の上記開口部の少なくとも一方を通過する上記内周側流路形成部材の内部を通ってから上記円筒状ロータの内周側から外周側に向かうように流体が導入される領域、または、上記円筒状ロータの外周側から内周側に向けて複数の上記円筒状ロータを通ってから、上記一方側に位置する上記円筒状ロータにおける上記一対の中空円盤の上記一方側の上記開口部および上記他方側に位置する上記円筒状ロータにおける上記一対の中空円盤の上記他方側の上記開口部の少なくとも一方を通過する上記内周側流路形成部材の内部を通るように流体が導入される領域であることが好ましい。
上記本発明の第3および第4の局面に基づく吸着処理装置にあっては、上記第1領域に導入される流体は、好適には、加熱流体であり、上記第2領域に導入される流体は、好適には、被処理物質が含まれる被処理流体である。この場合には、上記被処理流体は、上記円筒状ロータの外周側から内周側に導入されることが好ましい。
上記本発明の第1から第4の局面に基づく吸着処理装置にあっては、上記第1領域に導入される流体は、好適には加熱流体であり、上記第2領域に導入される流体は、好適には被処理物質が含まれる被処理流体である。この場合には、上記第2領域に上記被処理流体が導入されることにより、上記被処理物質が上記第2領域に位置する上記吸着体によって上記被処理流体から吸着除去されることが好ましく、上記第1領域に上記加熱流体が導入されることにより、上記吸着体に吸着された上記被処理物質が上記第1領域に位置する上記吸着体から脱着されることが好ましい。
上記本発明の第1から第4の局面に基づく吸着処理装置にあっては、上記第2領域を通過する上記被処理流体が流れる方向と、上記第1領域を通過する上記加熱流体が流れる方向とが、径方向の向きにおいて逆方向であることが好ましい。
上記本発明の第1から第4の局面に基づく吸着処理装置にあっては、上記被処理流体は、好適には排気ガスであり、上記加熱流体は、好適には加熱空気である。
上記本発明の第1から第4の局面に基づく吸着処理装置にあっては、上記被処理物質は、好適には有機溶剤である。
上記本発明の第1から第4の局面に基づく吸着処理装置にあっては、上記吸着体は、ハニカム構造を有することが好ましい。
本発明によれば、実用的な大きさを有し、被処理流体の処理流量を増加させることができる吸着処理装置を提供することができる。
実施の形態1に係る吸着処理装置の縦断面図である。 図1に示すII−II線に沿った断面図である。 図1に示す円筒状ロータの要部の拡大断面図である。 実施の形態2に係る吸着処理装置の縦断面図である。 実施の形態3に係る吸着処理装置の縦断面図である。 実施の形態4に係る吸着処理装置の縦断面図である。 実施の形態5に係る吸着処理装置の縦断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態においては、同一のまたは共通する部分について図中同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。また、以下に複数の実施の形態が存在する場合は、特に記載がある場合を除き、各々の実施の形態の特徴部分を適宜組み合わせることは、当初から予定されている。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態に係る吸着処理装置の縦断面図である。図2は、図1に示すII−II線に沿った断面図である。図3は、図1に示す円筒状ロータの要部の拡大断面図である。図1から図3を参照して、本実施の形態に係る吸着処理装置100について説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係る吸着処理装置100は、処理室1内に供給された大風量の被処理流体F1に含まれる被処理物質を後述する吸着体30を用いて吸着除去して、清浄化された清浄空気F2を排出する。また、吸着処理装置100は、吸着除去された被処理物質を含む吸着体30に少量の加熱流体F3を吹き付けることにより、当該吸着体30から被処理物質を脱着させて濃縮流体F4として排出する。
被処理物質の吸着処理は、後述する第2領域R2(図2参照)で行われる。被処理物質の脱着処理は、後述する第1領域R1(図2参照)で行われる。円筒状ロータ90が筒軸C周りに回転することにより、第1領域R1を通過して第2領域R2に位置する吸着体30に対して吸着処理が行われ、吸着処理後に第2領域R2を通過して第1領域R1に位置する吸着体30に対して脱着処理が行われる。このように、吸着処理装置100においては、吸着処理および脱着処理が連続的に実施される。
図1から図3に示すように、吸着処理装置100は、円筒状ロータ90、第1流路形成部材2、第2流路形成部材3、内周側流路形成部材4、および外周側流路形成部材5を備える。
円筒状ロータ90は、処理室1内に設置される。円筒状ロータ90は、中空のロータである。円筒状ロータ90は、両端が開口した筒孔90aを有する。円筒状ロータ90は、径方向に流体を流動できるように設けられている。円筒状ロータ90は、筒軸C周りに回転可能に設けられている。円筒状ロータ90は、筒軸C方向が鉛直方向に向くようにして、支柱等の複数の支持部材6上で回転可能に支持されている。
円筒状ロータ90は、一対の中空円盤10、複数の仕切体20および複数の吸着体30によって構成されている。円筒状ロータ90の形状は、主として複数の吸着体30によって規定される。円筒状ロータ90は、主として複数の吸着体30が筒孔90aを有する円筒筒状に配置されることにより構成される。
一対の中空円盤10は、互いに対向するように配置されている。一対の中空円盤10は、第1中空円盤11と第2中空円盤12とを含む。第1中空円盤11および第2中空円盤12の中央部には、それぞれ開口部11aおよび開口部12aが設けられている。第1中空円盤11および第2中空円盤12は、これらの間に仕切体20および吸着体30を配置できるように距離を隔てて設けられている。
複数の仕切体20は、一対の中空円盤10間の空間を周方向に互いに独立した複数の空間部S(図3参照)に仕切る。すなわち、複数の仕切体20によって複数の吸着体30の各々が配置される複数の空間部Sが形成される。複数の仕切体20は、それらの中心O(図3参照)が所定のピッチで周方向に並ぶように配置されている。複数の仕切体20の各々は、周方向において互いに隣り合う吸着体の間に配置される。複数の仕切体20は、筒軸C方向に気密および/または液密となるように一対の中空円盤10間に取付けられている。
複数の吸着体30のぞれぞれは、互いに独立した複数の空間部Sに収容されている。複数の吸着体30は、たとえば円筒状に配置される。複数の吸着体30は、所定のピッチで周方向に並んでいる。吸着体30は、たとえばブロック形状を有する。複数の吸着体30は、個別に交換できるようになっている。たとえば、再生しても吸着性能が落ちてきた場合には新しいものに交換する。交換により装置としての寿命を延ばすことができる。
吸着体30は、活性アルミナ、シリカゲル、活性炭、ゼオライトのいずれかを含む吸着材にて構成される。好適には、吸着体30は、粒状、紛体状、ハニカム状等の活性炭やゼオライトが利用される。活性炭やゼオライトは、低濃度の有機化合物を吸着および脱着するのに優れている。また、ハニカム状にすることにより、流体の圧力損失を低減させることができ、処理能力を増大させることができる。さらに、ゴミ等の固形物による目詰まりを抑制することができる。
一対の中空円盤10間で、複数の仕切体20と複数の吸着体30とを交互に周方向に複数並べて円筒状とすることにより構成される円筒状ロータ90においては、第1中空円盤11の開口部11aと第2中空円盤12の開口部12aとを連結するように筒孔90a(中央空間部)が形成される。筒孔90aの一端の開口は、開口部11aに連通し、筒孔90aの他端の開口は、開口部12aに連通する。
第1流路形成部材2の一端側は、第1流路形成部材2の内部と円筒状ロータ90の筒孔90aとを気密に維持しつつ、円筒状ロータ90が筒軸C周りの回転することを許容するように構成されている。具体的には、たとえば、第1流路形成部材2の一端側にはフランジ部が設けられており、当該フランジ部と開口部11aの周縁に位置する部分の第1中空円盤11とによって環状のシール部材を挟持する。第1流路形成部材2の他端側は、処理室1外に引き出されている。
第2流路形成部材3の一端側は、第2流路形成部材2の内部と円筒状ロータ90の筒孔90aとを気密に維持しつつ、円筒状ロータ90が筒軸C周りに回転することを許容するように構成されている。具体的には、たとえば、第2流路形成部材3の一端側にはフランジ部が設けられており、当該フランジ部と開口部12aの周縁に位置する部分の第2中空円盤12とによって環状のシール部材を挟持する。第2流路形成部材3は、複数の支持部材6に干渉しないように設けられている。第2流路形成部材3の他端側は、処理室1外に引き出されている。
円筒状ロータ90の内周側である筒孔90aには、内周側流路形成部材4が配設されている。円筒状ロータ90の外周側には、外周側流路形成部材5が配設されている。内周側流路形成部材4および外周側流路形成部材5は、周方向における円筒状ロータ90の一部を挟み込むように、円筒状ロータ90の内周側および外周側において互いに対向して配設されている。
内周側流路形成部材4は、筒孔90aに沿って延在し、開口部11aから円筒状ロータ90の外側に向けて延出するように設けられている。内周側流路形成部材4は、一対の中空円盤10の両方の開口部11a,12a間を一方の開口部11aから他方の開口部12aにかけて筒軸C方向に沿って延在する部分を含む。すなわち、内周側流路形成部材4は、筒孔90aの両方の開口の間を一方の開口から他方の開口にかけて筒軸C方向に沿って延在する部分を含み、筒孔90aの両方の開口のうち一方の開口から外部に延出される。
内周側流路形成部材4の一端側には、円筒状ロータ90の内周側に向かい合う内周側開口端部4aが設けられている。内周側開口端部4aにおける開口面は、周方向において円筒状ロータ90の内周側の一部の領域に対して対向するように設けられている。また、当該開口面は、内周側流路形成部材4の第1中空円盤11および第2中空円盤12の間にかけて筒軸C方向に円筒状ロータ90の内周側に対向するように設けられている。内周側流路形成部材4の他端側は、第1流路形成部材2に設けられた開口部2aから第1流路形成部材2の外側に突出している。
外周側流路形成部材5の一端側には、円筒状ロータ90の外周側に向かい合う外周側開口端部5aが設けられている。外周側開口端部5aの開口面は、周方向において円筒状ロータの外周側の一部の領域に対向するように設けられている。当該開口面は、第1中空円盤11および第2中空円盤12との間にかけて筒軸C方向に円筒状ロータ90の外周側に対向するように設けられている。
図2に示すように、吸着処理装置100は、周方向に区画された第1領域R1(図2参照)および第2領域R2(図2参照)を備える。複数の吸着体30は、円筒状ロータ90が筒軸C周りに回転することにより、第1領域R1と第2領域R2とを交互に移動する。
図3に示すように、第1領域R1は、内周側流路形成部材4および外周側流路形成部材5に対して、筒状ロータ90の回転に伴って移動する複数の吸着体30の一部が気密または液密に連通する領域である。すなわち、第1領域R1は、内周側流路形成部材4および外周側流路形成部材5に対して、円筒状ロータ90の回転に伴って回転(移動)する複数の空間部Sの一部が気密に連通する領域である。
また、第1領域R1は、流体が吸着体30に導入される領域でもある。具体的には、後述のように、第1領域R1は、内周側流路形成部材4の内部を通過した流体が、筒状ロータ90の内周側から外周側に向けて、吸着体30に導入される領域でもある。
なお、流体の流れを逆向きとしてもよく、第1領域R1は、内周側流路形成部材4に導入されるように、流体が筒状ロータ90の外周側から内周側に向けて吸着体30に導入される領域であってもよい。
第2領域R2は、後述するように、内周側流路形成部材4の周囲に位置する筒孔90aを通過して筒孔90aの両端の開口から流出するように、筒状ロータ90の外周側から内周側に向けて流体が吸着体30に導入される領域である。
なお、第2領域は、筒孔90aの両端の開口から流入し内周側流路形成部材4の周囲に位置する筒孔90aを通過した流体が、筒状ロータ90の内周側から外周側に向けて、吸着体30に導入される領域であってもよい。
円筒状ロータ90は、複数の仕切体20のそれぞれに設けられたシール部材40を含む。複数の仕切体20のそれぞれは、本体部21およびシール部材40を設置するための設置部22を含む。本体部21は、たとえば三角筒形状を有する。設置部22は、内周側設置部23および外周側設置部24を有する。
内周側設置部23は、板状形状を有する。内周側設置部23は、筒軸C方向に延在するように設けられている。内周側設置部23は、円筒状ロータ90の内周側に位置する本体部21の頂辺部から、円筒状ロータ90の径方向内側に向けて突出するように設けられている。内周側設置部23は、本体部21と一体に構成されていてもよいし、本体部21とは別部材で構成されていてもよい。内周側設置部23は、後述する内側シール部材41を設置するための設置面23aを有する。設置面23aは、円筒状ロータ90の回転方向に交差する。
外周側設置部24は、板状形状を有する。外周側設置部24は、筒軸C方向に延在するように設けられている。外周側設置部24は、円筒状ロータ90の外周側に位置する本体部21の側面から、円筒状ロータ90の径方向外側に向けて突出するように設けられている。外周側設置部24は、本体部21と一体に構成されていてもよいし、本体部21とは別部材で構成されていてもよい。なお、外周側設置部24が、本体部21と別部材で構成される場合には、外周側設置部24は、たとえばL字形状等の本体部21に取付け可能な形状を有する。外周側設置部24は、後述する外側シール部材42を設置するための設置面24aを有する。設置面24aは、円筒状ロータ90の回転方向に交差する。
シール部材40は、たとえば、弾性を有するゴム部材によって構成されている。シール部材40は、円筒状ロータ90の内周側に位置する内側シール部材41と円筒状ロータ90の外周側に位置する外側シール部材42を含む。
内側シール部材41は、仕切体20が有する設置面のうち、円筒状ロータ90の内周側に位置する内周側設置面23aに設置されている。内側シール部材41は、一対の中空円盤10間を一方の中空円盤(第1中空円盤11)から他方の中空円盤(第2中空円盤12)にかけて延在する。すなわち、内側シール41は、筒孔90aの一端側から他端側にかけて延在する。内側シール部材41は、円筒状ロータ90の径方向内側に向けて仕切体20から突出する。
外側シール部材42は、仕切体20が有する設置面のうち、円筒状ロータ90の外周側に位置する外周側設置面24aに設置されている。外側シール部材42は、一対の中空円盤10間を一方の中空円盤(第1中空円盤11)から他方の中空円盤(第2中空円盤12)にかけて延在する。すなわち、外側シール部材42は、筒孔90aの一端側から他端側にかけて延在する。外側シール部材42は、円筒状ロータ90の径方向外側に向けて仕切体20から突出する。
内周側流路形成部材4において、円筒状ロータ90の回転方向の前方側に位置する内周側開口端部4aの回転方向前方側縁部および円筒状ロータ90の回転方向の後方側に位置する内周側開口端部4aの回転方向後方側縁部のそれぞれには、回転方向に沿って湾曲する内周側湾曲面4b,4cが設けられている。
外周側流路形成部材5において、円筒状ロータ90の回転方向の前方側に位置する外周側開口端部5aの回転方向前方側縁部および円筒状ロータ90の回転方向の後方側に位置する外周側開口端部5aの回転方向後方側縁部のそれぞれには、回転方向に沿って湾曲する外周側湾曲面5b,5cが設けられている。
円筒状ロータ90の回転に伴って、内周側湾曲面4b,4cに対して内側シール部材41が摺動し、外周側湾曲面5b,5cに対して外側シール部材42が摺動することにより、複数の空間部Sの一部が内周側流路形成部材4および外周側流路形成部材5に対して気密に連通する。
具体的には、内周側湾曲面4bおよび外周側湾曲面5bの間に位置する仕切体20と、内周側湾曲面4cおよび外周側湾曲面5cの間に位置する仕切体20との間に位置する空間部Sが、内周側流路形成部材4および外周側流路形成部材5に対して気密に連通する。
このようにして、円筒状ロータ90は、内周側流路形成部材4および外周側流路形成部材5に対して気密に連通する第1領域R1と、内周側流路形成部材4および外周側流路形成部材5には連通せず、第1領域R1とは、異なる流路を構成する第2領域R2とに区画される。
図1および図3に示すように、第1領域R1および第2領域R2には、それぞれ流体が導入される。第2領域R2を通過する流体が流れる方向と、第1領域R1を通過する流体が流れる方向とは、円筒状ロータ90の径方向の向きにおいて逆方向であることが好ましい。
第2領域R2には、内周側流路形成部材4の周囲に位置する部分の円筒状ロータ90の筒孔90aを通過して一対の中空円盤10の両方の開口部11a,12aから流出するように、円筒状ロータ90の外周側から内周側に向けて流体が導入される。すなわち、第2領域R2においては、内周側流路形成部材4の周囲に位置する筒状ロータ90の筒孔90aを通過して筒孔の両端の開口から流出するように、筒状ロータ90の外周側から内周側に向けて流体が吸着体30に導入される。
一方で、第1領域R1には、一対の中空円盤10の一方の開口部11aを通過する内周側流路形成部材4の内部を通ってから円筒状ロータ90の内周側から外周側に向かうように流体が導入される。すなわち、第1領域R1においては、内周側流路形成部材4の内部を通過した流体が筒状ロータ90の内周側から外周側に向けて吸着体30に導入される。
第2領域R2に導入される流体は、排気ガス等の被処理流体である。当該被処理流体には、被処理物質としての有機溶剤が含まれる。第2領域R2においては、被処理流体の清浄化が行われる。
清浄化に際して、まず、吸着装置100の第2領域R2に対して、円筒状ロータ90の外周側から内周側に向かうように排気ガスを導入する。第2領域R2に導入された排気ガスは、径方向に沿って円筒状ロータ90を通過する際に、第2領域R2に位置する複数の吸着体30によって有機溶剤が吸着除去されることにより、清浄化される。円筒状ロータ90の内周側端部側での排気ガスの風速は、たとえば20m/秒以下であることが好ましく、10m/秒以下であることがさらに好ましい。排気ガスの風速を20m/秒以下とすることにより、有機溶剤を効果的に吸着除去することができ、10m/秒以下とすることにより、有機溶剤をさらに効果的に吸着除去することができる。
清浄化された排気ガスは、清浄空気として第2領域R2から円筒状ロータ90の筒孔90aに排出される。円筒状ロータ90の筒孔90aに排出された清浄空気は、内周側流路形成部材4の周囲に位置する部分の筒孔90a内を通過して筒孔の両端の開口から流出する。すなわち、円筒状ロータ90の筒孔90aに排出された清浄空気は、上記筒孔90a内を通過して一対の中空円盤10の両方の開口部11a,12aから流出する。両方の開口部11a,12aからは、同流量の清浄空気が流出されることが好ましいが、異なる流量の清浄空気が流出されてもよい。両方の開口部11a,12aから流出された清浄空気は、それぞれ第1流路形成部材2および第2流路形成部材3を通って処理室1外に排出される。
第1領域R1に導入される流体は、加熱空気等の加熱流体である。第1領域R1においては、吸着体30に吸着された有機溶剤を脱着することにより、吸着体30の再生を行なうとともに、有機溶剤の濃度が高くなった濃縮流体を生成する。
有機溶剤の脱着を行なうためには、内周側流路形成部材4の他端側から加熱空気を導入する。内周側流路形成部材4の他端側から導入された加熱空気は、第1中空円盤11の開口部11aを通過する内周側流路形成部材4の内部を通って、当該内周側流路形成部材4の一端側から第1領域R1に導入される。
第1領域R1に導入された加熱空気は、円筒状ロータ90の内周側から外周側に向けて円筒状ロータ90を通過する際に、熱によって第1領域R1に位置する複数の吸着体30からこれらに吸着している有機溶剤を脱着させる。有機溶剤を含んだ加熱空気は、濃縮流体として、第1領域R1から外周側流路形成部材5に排出される。外周側流路形成部材5に排出された濃縮流体は、回収または燃焼等の後処理がなされる後処理装置に導入される。
以上のように吸着処理装置100を構成し、円筒状ロータ90の筒孔90a(中央空間部)の筒軸C方向の両端側から清浄空気を排出可能とすることにより、筒軸方向の一方側のみから清浄空気を排出する構成と比較して、流動抵抗を低減させることができ、円筒状ロータ90から排出される流量を多くすることができる。これにより、輸送上に制限が出る大きさに円筒状ロータ90を大きくすること無しに、実用的な大きさで、被処理流体の処理流量を増加させることができる。
なお、本実施の形態においては、第2領域R2に導入される流体が、有機溶剤を含む排気ガスであり、第1領域R1に導入される流体が、加熱空気である場合を例示して説明したがこれに限定されず、第2領域R2に導入される流体が、有機溶剤を含む排水であってもよく、第1領域R1に導入される流体が、水蒸気であってもよい。このように、液体を流動させる場合には、内周側流路形成部材4および外周側流路形成部材5と、第1領域R1とは液密に連通するように構成される。
また、本実施の形態においては、第2領域R2には、被処理流体を円筒状ロータ90の内周側から外周側に向かうように導入してもよい。この場合には、第2領域R2は、一対の中空円盤10の両方の開口部11a,12aから流入し内周側流路形成部材4の周囲に位置する円筒状ロータ90の筒孔90aを通ってから円筒状ロータ90の内周側から外周側に向かうように、流体が導入される領域となる。
また、第1領域R1には、加熱流体を円筒状ロータ90の外周側から内周側に向かうように導入してもよい。
さらには、第2領域R2を通過する流体が流れる方向と、第1領域R1を通過する流体が流れる方向とは、円筒状ロータ90の径方向の向きにおいて同じ方向となるように、被処理流体を第2領域R2に、加熱流体を第1領域R1に導入してもよい。
なお、吸着処理装置100は、円筒状ロータ90を回転させるための回転機構(不図示)、および駆動装置(不図示)を備える。回転機構は、円筒状ロータ90を支持しつつ、円筒状ロータ90の筒軸C周りに移動可能な移動体、筒軸Cが安定するように円筒状ロータ90の回転移動を案内する移動案内部、自身が動かされることにより円筒状ロータ90を回転させる従動部材を含む。
移動体しては、たとえば車輪等が挙げられる。移動案内部としては、円筒状ロータ90の一部に係合し、円筒状ロータ90の移動を案内するものであってもよいし、車輪の移動を案内するものであってもよい。移動案内部として、たとえばガイドレールが挙げられる。従動部材は、たとえば円筒状ロータ90の周囲に巻き掛けられたベルトやチェーンによって構成される。
モータ等の駆動装置によって発生された駆動力が、シャフトおよびギヤ等の動力伝達機構によって、上記従動部材を駆動させるギヤ等の駆動部材に伝達されることにより、駆動部材が駆動する。これにより、従動部材とともに円筒状ロータ90が筒軸C周りに回転する。なお、従動部材を省略し、駆動装置によって車輪等を回転させることにより、円筒状ロータ90を筒軸C周りに回転させてもよい。
円筒状ロータ90は、連続して回転する。円筒状ロータ90は、たとえば、一時間あたり、1〜10回程度筒軸C周りに回転する。
(実施の形態2)
図4は、本実施の形態に係る吸着処理装置の縦断面図である。図4を参照して、本実施の形態に係る吸着処理装置100Aについて説明する。
図4に示すように、本実施の形態に係る吸着処理装置100Aは、実施の形態1に係る吸着処理装置100と比較した場合に、円筒状ロータ90の筒軸Cが略水平方向を向くようにして、筒軸C周りに回転可能に支持されている点において相違する。その他の構成については、ほぼ同様である。
円筒状ロータ90は、一対の中空円盤10の周端面に当接する複数の支持輪7によって回転可能に支持されている。複数の支持輪7は支持部材6上に設置されている。支持輪7としては、片側にフランジ部が設けられた車輪、両側にフランジ部が設けられた車輪等が挙げられる。水平方向を軸方向として軸周りに支持輪7を回転駆動させることにより、円筒状ロータ90を筒軸C周りに回動させることができる。支持輪7の回転は、モータ等の駆動装置(不図示)、ならびに、シャフトおよびギヤ等の動力伝達機構(不図示)によって行なう。
なお、支持輪7を直接回動させずに、円筒状ロータ90に巻き掛けられたベルトやチェーン等を、上述の駆動装置および動力伝達機構によって回転させることで、円筒状ロータ90を回転させてもよい。
以上のように構成する場合であっても、円筒状ロータ90の筒孔90a(中央空間部)の筒軸方向の両端側から清浄空気を排出することができ、筒孔90a内を通過する流体の流動抵抗を低減させることができる。これにより、本実施の形態に係る吸着処理装置100Aにあっても、円筒状ロータ90から排出される流量を多くすることができ、実施の形態1に係る吸着処理装置100とほぼ同様の効果が得られる。また、筒軸Cを略水平方向に向けることにより、円筒状ロータ90の回転を安定させることができる。
(実施の形態3)
図5は、本実施の形態に係る吸着処理装置の縦断面図である。図5を参照して、本実施の形態に係る吸着処理装置100Bについて説明する。
図5に示すように、本実施の形態に係る吸着処理装置100Bは、実施の形態1に係る吸着処理装置100と比較した場合に、内周側流路形成部材4Bの構成が相違する。その他の構成については、ほぼ同様である。
内周側流路形成部材4Bは、筒孔90aに沿って延在し、一対の中空円盤10の両方の開口部11a,12aから円筒状ロータ90の外側に向けて延出するように設けられている。すなわち、内周側流路形成部材4Bは、筒孔90aの両端の開口の間を一方の開口から他方の開口にかけて筒軸C方向に沿って延在する部分を含み、筒孔90aの両端の開口のうち両方の開口から外部に延出される。内周側流路形成部材4Bの途中領域には、円筒状ロータ90の内周側に向かい合う内周側開口端部4aが設けられている。
第1流路形成部材2側に位置する部分の内周側流路形成部材4Bは、第1流路形成部材2に設けられた開口部2aから第1流路形成部材2の外側に突出している。第2流路形成部材3側に位置する部分の内周側流路形成部材4Bは、第2流路形成部材3に設けられた開口部3aから外側に突出している。
この場合には、第1領域R1には、一対の中空円盤10の両方の開口部11a,12aを通過する内周側流路形成部材4Bの内部を通ってから円筒状ロータ90の内周側から外周側に向かうように加熱流体が導入される。すなわち、第1領域R1においては、内周側流路形成部材4の内部を通過した加熱流体が筒状ロータ90の内周側から外周側に向けて吸着体30に導入される。
なお、第1領域R1には、円筒状ロータ90の外周側から内周側に向けて円筒状ロータ90を通ってから、一対の中空円盤10の両方の開口部11a,12aを通過する部分の内周側流路形成部材4Bの内部を通るように加熱流体が導入されてもよい。すなわち、内周側流路形成部材4Bに導入されるように、加熱流体が筒状ロータ90の外周側から内周側に向けて吸着体30に導入されてもよい。
以上のように構成する場合であっても、円筒状ロータ90の筒孔90a(中央空間部)の筒軸方向の両端側から清浄空気を排出することができ、筒孔90a内を通過する流体の流動抵抗を低減させることができる。これにより、本実施の形態に係る吸着処理装置100Bにあっても、円筒状ロータ90から排出される流量を多くすることができ、実施の形態1に係る吸着処理装置100とほぼ同様の効果が得られる。また、第1領域R1に導入できる加熱流体の量を増加させることができるため、より効果的に吸着体30から有機溶剤を脱着させることができる。
(実施の形態4)
図6は、本実施の形態に係る吸着処理装置の縦断面図である。図6を参照して、本実施の形態に係る吸着処理装置100Cについて説明する。
図6に示すように、本実施の形態に係る吸着処理装置100Cは、実施の形態2に係る吸着処理装置100Aと比較した場合に、複数の円筒状ロータ90が平行に並んで配置されている点において相違する。
複数の円筒状ロータ90は、水平方向に並んで配置されている。複数の円筒状ロータ90の各々の筒孔90aの両端は、開口している。複数の筒状ロータ90の各々が有する筒孔90aは、連通する。
複数の円筒状ロータ90は、隣り合う円筒状ロータ90の筒孔90a同士が気密に維持されるように並んで配置されている。たとえば、複数の一対の中空円盤10のうち互いに隣り合う中空円盤の間には、隣り合う筒孔90a同士を気密に維持するためのシール部材8が設けられている。
第1流路形成部材2の一端側は、複数の円筒状ロータ90が並ぶ方向において両側に位置する2つの円筒状ロータ90のうち一方側に位置する円筒状ロータ90の筒孔90aと第1流路形成部材2の内部とを気密に維持しつつ、円筒状ロータ90が筒軸C周りに回転することを許容するように構成されている。具体的には、たとえば、第1流路形成部材2の一端側にはフランジ部が設けられており、当該フランジ部と、上記一方側に位置する円筒状ロータ90の開口部11aの周縁に位置する部分の第1中空円盤11とによって環状のシール部材を挟持する。第1流路形成部材2の他端側は、処理室1外に引き出されている。
第2流路形成部材3の一端側は、複数の円筒状ロータ90が並ぶ方向において両側に位置する2つの円筒状ロータ90のうち他方側に位置する円筒状ロータ90の筒孔90aと第2流路形成部材3の内部とを気密に維持しつつ、円筒状ロータ90が筒軸C周りに回転することを許容するように構成されている。具体的には、たとえば、第2流路形成部材3の一端側にはフランジ部が設けられており、当該フランジ部と、上記他方側に位置する円筒状ロータ90の開口部12aの周縁に位置する部分の第2中空円盤12とによって環状のシール部材を挟持する。第2流路形成部材3の他端側は、処理室1外に引き出されている。
気密に連通する複数の筒孔90aには、内周側流路形成部材4Cが配設されている。複数の円筒状ロータ90の外周側には、それぞれ流路形成部材としての外周側流路形成部材5が配設されている。複数の外周側流路形成部材5のそれぞれと内周側流路形成部材4Cとは、各円筒状ロータ90の周方向における一部を挟み込むように、互いに対向して配設されている。
内周側流路形成部材4Cは、気密に連通する複数の円筒90a内を筒軸C方向に沿って延在し、上記一方側に位置する円筒状ロータ90の開口部11aから上記一方側に位置する円筒状ロータ90の外側に向けて延出するように設けられている。すなわち、内周側流路形成部材4Cは、複数の円筒状ロータ90に跨る部分を含むように設けられている。
内周側流路形成部材4Cの一端側(具体的には複数の筒孔90a内を筒軸C方向に沿って延在する部分の内周側流路形成部材4C)には、複数の円筒状ロータ90の内周側に向かい合うように内周側開口端部4aが設けられている。内周側開口端部4aにおける開口面は、複数の円筒状ロータ90の内周側の周方向における一部の領域に対して対向するように設けられている。内周側流路形成部材4Cの他端側は、第1流路形成部材2に設けられた開口部2aから第1流路形成部材2の外側に突出している。
複数の外周側流路形成部材5のそれぞれの一端側には、対応する円筒状ロータ90の外周側に向かい合う外周側開口端部5aが設けられている。外周側開口端部5aの開口面は、周方向において円筒状ロータ90の外周側の一部の領域に対向するように設けられている。当該開口面は、対応する円筒状ロータ90の第1中空円盤11および第2中空円盤12との間にかけて筒軸C方向に円筒状ロータ90の外周側に対向するように設けられている。
複数の円筒状ロータ90は、内周側流路形成部材4Cおよび外周側流路形成部材5に対して気密に連通する第1領域R1と、内周側流路形成部材4Cおよび外周側流路形成部材5には連通せず、第1領域R1とは、異なる流路を構成する第2領域R2とに区画される。
第1領域R1は、連通する複数の筒孔90a内において複数の円筒状ロータ90に跨る部分を含むように設けられた内周側流路形成部材4C、および、内周側流路形成部材4Cに対向するように複数の円筒状ロータ90の外周側に配置された外周側流路形成部材5に対して、複数の円筒状ロータ90の回転に伴って移動する複数の円筒状ロータ90に含まれる複数の吸着体30の一部が、気密または液密に連通する領域である。
すなわち、第1領域R1は、連通する複数の筒孔90a内において複数の円筒状ロータ90に跨る部分を含むように設けられた内周側流路形成部材4C、および、内周側流路形成部材4Cに対向するように複数の円筒状ロータ90の外周側に配置された外周側流路形成部材5に対して、複数の円筒状ロータ90に含まれる複数の空間部Sの一部が、気密または液密に連通する領域である。
本実施の形態においては、吸着処理装置100Cの第2領域R2に対して、円筒状ロータ90の外周側から内周側に向かうように排気ガスを導入する。
第2領域は、連通する複数の筒孔90aのうち内周側流路形成部材4Cの周囲に位置する部分を通過して、水平方向に並ぶ複数の円筒状ロータ90のうち一方側に位置する円筒状ロータ90における一対の板状部材10の一方側の開口部11a、および他方側に位置する円筒状ロータ90における一対の板状部材10の他方側の開口部12aから流出するように、複数の円筒状ロータ90の外周側から内周側に向けて流体が導入される領域である。
すなわち、第2領域R2は、後述するように、連通する複数の筒孔90aのうち内周側流路形成部材4Cの周囲に位置する部分を通過して、水平方向に並ぶ複数の筒状ロータ90のうち一方の端に位置する筒状ロータ90において隣接する筒状ロータが無い側の筒孔90aの開口および水平方向に並ぶ複数の筒状ロータ90のうち他方の端に位置する筒状ロータ90において隣接する筒状ロータが無い側の筒孔の開口から流出するように、複数の筒状ロータ90の外周側から内周側に向けて、流体が吸着体30に導入される領域である。
なお、第2領域R2は、水平方向に並ぶ複数の筒状ロータ90のうち一方の端に位置する筒状ロータ90において隣接する筒状ロータが無い側の筒孔90aの開口および水平方向に並ぶ複数の筒状ロータ90のうち他方の端に位置する筒状ロータ90において隣接する筒状ロータが無い側の筒孔90aの開口から流入し、連通する複数の筒孔90aのうち内周側流路形成部材の周囲に位置する部分を通ってから複数の筒状ロータの内周側から外周側に向かうように、流体が導入される領域であってもよい。
第2領域R2に導入された排気ガスは、径方向に沿って、対応する円筒状ロータ90をそれぞれ通過する際に、第2領域R2に位置する複数の吸着体30によって有機溶剤が吸着除去されることにより、清浄化される。
清浄化された排気ガスは、清浄空気として第2領域R2から、各円筒状ロータ90の筒孔90aに排出される。各円筒状ロータ90の筒孔90aのそれぞれに排出された清浄空気は、内周側流路形成部材4Cの周囲に位置する部分において気密に連通する複数の円筒90a内を通過して上記一方側に位置する円筒状ロータ90の開口部11aおよび上記他方側に位置する円筒状ロータ90の開口部12aから流出する。
上記一方側に位置する円筒状ロータ90の開口部11aおよび上記他方側に位置する円筒状ロータ90の開口部12aの両方から流出された清浄空気は、それぞれ第1流路形成部材2および第2流路形成部材3を通って処理室外1に排出される。
一方で、吸着処理装置100Cの第1領域R1には、上記一方側の円筒状ロータ90の開口部11aを通過する内周側流路形成部材4Cの内部を通ってから円筒状ロータ90の内周側から外周側に向かうように加熱空気が導入される。
第1領域R1に導入された加熱空気は、円筒状ロータ90の内周側から外周側に向けて円筒状ロータ90のそれぞれを通過する際に、熱によって第1領域R1に位置する複数の吸着体30からこれらに吸着している有機溶剤を脱着させる。有機溶剤を含んだ加熱空気は、濃縮流体として、第1領域R1から外周側流路形成部材5のそれぞれに排出される。外周側流路形成部材5のそれぞれに排出された濃縮流体は、回収または燃焼等の後処理がなされる後処理装置に導入される。
以上のように本実施の形態に係る吸着処理装置100Cにおいても、円筒状ロータ90の筒孔90aの筒軸方向の両端側から清浄空気を排出可能とすることにより、筒軸方向の一方側のみから清浄空気を排出する構成と比較して、流動抵抗を低減させることができ、円筒状ロータ90から排出される流量を多くすることができる。また、筒軸Cを略水平方向に向けることにより、円筒状ロータ90の回転を安定させることができる。これにより、本実施の形態に係る吸着処理装置100Cは、実施の形態2とほぼ同様の効果が得られる。
加えて、複数の円筒状ロータ90を並べた構成とすることにより、実施の形態2に係る吸着処理装置100Aと比較して、処理量を大幅に増加させることができる。
なお、本実施の形態においては、吸着処理装置100Cは、実施の形態2の吸着処理装置100Aと比較してサイズが大きくなるが、複数の円筒状ロータ90を並べて設置する構成である。このため、個々の円筒状ロータ90に着目すると、その大きさは、輸送上の制限を受ける大きさではなく、実用的な大きさが維持される。
なお、上述した本実施の形態においては、外周側流路形成部材5が複数設けられている場合を例示して説明したが、これに限定されず、外周側流路形成部材5が単数であってもよい。この場合には、外周側流路形成部材5は、複数の円筒状ロータ90が並ぶ方向において一方側から他方側にかけて延在するように設けられる。さらに、この場合には、外周側流路形成部材5の他端側は、複数に分岐されていてもよい。
さらに、上記の場合において、内周側流路形成部材4Cおよび単数の外周側流路形成部材は、実施の形態1に係る内周側流路形成部材4および外周側流路形成部材5とほぼ同様の構成を有している。
内周側流路形成部材4Cは、複数の筒状ロータ90の内周側に向かい合う内周側開口端部4aを含み、筒状ロータ90のロータの回転方向の前方側に位置する内周側開口端部4aの回転方向前方側縁部および筒状ロータ90の回転方向の後方側に位置する内周側開口端部の回転方向後方側縁部のそれぞれには、回転方向に沿って湾曲する内周側湾曲面が設けられている。さらに、外周側流路形成部材は、複数の筒状ロータ90の外周側に向かい合う外周側開口端部を含み、筒状ロータ90の回転方向の前方側に位置する外周側開口端部の回転方向前方側縁部および筒状ロータ90の回転方向の後方側に位置する外周側開口端部の回転方向後方側縁部のそれぞれには、回転方向に沿って湾曲する外周側湾曲面が設けられている。複数の筒状ロータ90A,90B,90Cの各々において、筒状ロータ90の内周側に位置する部分の仕切体20には、筒孔90aの一端側から他端側にかけて延在し、筒状ロータ90の径方向内側に向けて仕切体20から突出する内側シール部材が設けられている。また、複数の筒状ロータ90の各々において、筒状ロータ90の外周側に位置する部分の仕切体20には、筒孔90aの一端側から他端側にかけて延在し、筒状ロータ90の径方向外側に向けて仕切体20から突出する外側シール部材が設けられている。複数の筒状ロータ90A,90B,90Cの回転に伴って、内周側湾曲面に対して内側シール部材が摺動し、外周側湾曲面に対して外側シール部材が摺動することにより、複数の空間部Sの一部が内周側流路形成部材4Aおよび外周側流路形成部材に対して気密または液密に連通する。
また、複数の円筒状ロータ90の第2領域R2に対して、円筒状ロータ90の内周側から外周側に向かうように排気ガスを導入してもよい。この場合には、第2領域R2は、水平方向に並ぶ複数の円筒状ロータ90のうち一方の端に位置する円筒状ロータ90における一対の板状部材10の一方側の開口部11a、および他方の端に位置する円筒状ロータ90における一対の板状部材10の他方側の開口部12aから流入し、連通する複数の筒孔90aのうち内周側流路形成部材4Cの周囲に位置する部分を通ってから複数の円筒状ロータ90の内周側から外周側に向かうように、流体が導入される領域となる。
(実施の形態5)
図7は、本実施の形態に係る吸着処理装置の縦断面図である。図7を参照して、本実施の形態に係る吸着処理装置100Dについて説明する。
図7に示すように、本実施の形態に係る吸着処理装置100Dは、実施の形態2に係る吸着処理装置100Aと比較した場合に、一対の中空円盤10間が複数のプレート9によって筒軸C方向に分割されている点および、これに伴って円筒状ロータ90を支持する支持輪7が増加している点において相違する。その他の構成については、ほぼ同様である。
プレート9は、中空円盤11,12に対応する形状を有する。プレート9は、一対の中空円盤10間に配置される。複数のプレート9は、筒軸C方向に空間部Sを分割する。筒軸C方向に分割された空間部Sのそれぞれには、分割された空間部Sのサイズに応じた吸着体30が収容される。
円筒状ロータ90は、一対の中空円盤10の周端面に当接する複数の支持輪7および複数のプレート9の周端面に当接する複数の支持輪7によって回転可能に支持されている。
以上のように構成する場合であっても、円筒状ロータ90の筒孔90a(中央空間部)の筒軸方向の両端側から清浄空気を排出することができ、筒孔90a内を通過する流体の流動抵抗を低減させることができる。また、筒軸Cを略水平方向に向けることにより、円筒状ロータ90の回転を安定させつつ、円筒状ロータ90から排出される流量を多くすることができ、実施の形態2に係る吸着処理装置100Aとほぼ同様の効果が得られる。
さらに、複数のプレート9を設け、一対の中空円盤10に加えて、これら複数のプレート9を複数の支持輪7にて回転可能に支持することにより、実施の形態2よりもさらに安定して円筒状ロータ90を回転させることができる。
なお、本実施の形態においては、複数のプレート9によって一対の中空円盤10間が筒軸C方向に分割される場合を例示して説明したがこれに限定されず、単数のプレート9によって一対の中空円盤10間が筒軸C方向に分割されてもよい。
なお、上述した実施の形態1から5においては、仕切体20が略三角筒形状を有する場合を例示して説明したが、これに限定されず、一対の中空円盤10を支持できるような強度を有し、かつシール部材40を設置可能である限り、その形状は、板状形状等であってもよく、適宜変更することができる。
なお、上述した実施の形態1から5においては、円筒状ロータ90の形状が、円筒形状である場合を例示して説明したが、これに限定されず、四角筒形状等の多角筒形状および楕円筒形状等の筒状形状であればよい。この場合には、一対の中空円盤10の形状は、円形状に限定されず、上記の筒状形状に応じて、多角形状および楕円形状等の板状形状に構成されていればよい。なお、筒状形状のロータは、主として複数の吸着体30が筒孔を有する筒状に配置されることにより構成される。
また、上述した実施の形態1から5において説明した特徴的な構成を、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、適宜組み合わせてもよい。たとえば、実施の形態4に係る内周側流路形成部材4Cが、実施の形態3に係る内周側流路形成部材4Bのように、複数の円筒状ロータ90のうち一方側に位置する円筒状ロータ90の開口部11aおよび他方側に位置する円筒状ロータ90の開口部12aから外側に向けて延出するように設けられていてもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1 処理室、2 第1流路形成部材、2a 開口部、3 第2流路形成部材、3a 開口部、4,4B 内周側流路形成部材、4a 内周側開口端部、4b,4c 内周側湾曲面、5 外周側流路形成部材、5a 外周側開口端部、5b,5c 外周側湾曲面、6 支持部材、7 支持輪、8 シール部材、10 一対の中空円盤、11 第1中空円盤、11a 開口部、12 第2中空円盤、12a 開口部、20 仕切体、21 本体部、22 設置部、23 内周側設置部、23a 内周側設置面、24 外周側設置部、24a 外周側設置面、30 吸着体、40 シール部材、41 内側シール部材、42 外側シール部材、90 円筒状ロータ、90a 筒孔、100,100A,100B,100C,100D 吸着処理装置。

Claims (22)

  1. 複数の吸着体が筒孔を有する筒状に配置され、筒軸周りに回転可能な中空のロータであり、内周が前記筒孔を規定する筒状ロータと、
    互いに区画され、かつ、前記筒状ロータが回転することにより複数の前記吸着体が交互に通過することとなる第1領域および第2領域と、を備え、
    前記筒孔は、両端が開口しており、
    前記第1領域は、前記筒状ロータの内周側および外周側において互いに対向するように配設される内周側流路形成部材および外周側流路形成部材に対して、前記筒状ロータの回転に伴って移動する複数の前記吸着体の一部が気密または液密に連通する領域であり、
    前記第2領域は、前記内周側流路形成部材の周囲に位置する前記筒状ロータの前記筒孔を通過して前記筒孔の両端の開口から流出するように、前記筒状ロータの外周側から内周側に向けて流体が前記吸着体に導入される領域、または、前記筒孔の両端の開口から流入し前記内周側流路形成部材の周囲に位置する前記筒孔を通過した流体が、前記筒状ロータの内周側から外周側に向けて、前記吸着体に導入される領域である、吸着処理装置。
  2. 前記内周側流路形成部材は、前記筒孔の両端の前記開口の間を一方の前記開口から他方の前記開口にかけて前記筒軸方向に沿って延在する部分を含み、前記筒孔の両端の前記開口の少なくとも一方から外部に延出され、
    前記第1領域は、前記内周側流路形成部材の内部を通過した流体が前記筒状ロータの内周側から外周側に向けて前記吸着体に導入される領域、または、前記内周側流路形成部材に導入されるように、流体が前記筒状ロータの外周側から内周側に向けて前記吸着体に導入される領域である、請求項1に記載の吸着処理装置。
  3. 前記筒状ロータの前記筒軸は、水平方向に延在する、請求項1または2に記載の吸着処理装置。
  4. 前記筒状ロータは、互いに隣り合う前記吸着体の間にそれぞれが配置される複数の仕切体をさらに含み、
    前記複数の仕切体によって複数の前記吸着体の各々が配置される複数の空間部が形成され、
    前記内周側流路形成部材は、前記筒状ロータの内周側に向かい合う内周側開口端部を含み、
    前記筒状ロータの回転方向の前方側に位置する前記内周側開口端部の回転方向前方側縁部および前記筒状ロータの前記回転方向の後方側に位置する前記内周側開口端部の回転方向後方側縁部のそれぞれには、前記回転方向に沿って湾曲する内周側湾曲面が設けられ、
    前記外周側流路形成部材は、前記筒状ロータの外周側に向かい合う外周側開口端部を含み、
    前記筒状ロータの前記回転方向の前方側に位置する前記外周側開口端部の回転方向前方側縁部および前記筒状ロータの前記回転方向の後方側に位置する前記外周側開口端部の回転方向後方側縁部のそれぞれには、前記回転方向に沿って湾曲する外周側湾曲面が設けられ、
    前記筒状ロータの内周側に位置する部分の前記仕切体には、前記筒孔の一端側から他端側にかけて延在し、前記筒状ロータの径方向内側に向けて前記仕切体から突出する内側シール部材が設けられ、
    前記筒状ロータの外周側に位置する部分の前記仕切体には、前記筒孔の一端側から他端側にかけて延在し、前記径方向外側に向けて前記仕切体から突出する外側シール部材が設けられ、
    前記筒状ロータの回転に伴って、前記内周側湾曲面に対して前記内側シール部材が摺動し、前記外周側湾曲面に対して前記外側シール部材が摺動することにより、複数の前記空間部の一部が前記内周側流路形成部材および前記外周側流路形成部材に対して気密または液密に連通する、請求項1から3のいずれか1項に記載の吸着処理装置。
  5. 複数の吸着体が筒孔を有する筒状に配置され、筒軸周りに回転可能な中空のロータであり、内周が前記筒孔を規定する複数の筒状ロータと、
    互いに区画され、かつ、複数の前記筒状ロータが回転することにより、複数の前記吸着体が交互に通過することとなる第1領域および第2領域と、を備え、
    前記筒孔は、両端が開口しており、
    複数の前記筒状ロータは、複数の前記筒状ロータの各々が有する前記筒孔が互いに連通するように水平方向に並んで配置され、
    前記第1領域は、連通する複数の前記筒孔内において複数の前記筒状ロータに跨る部分を含むように設けられた内周側流路形成部材、および、前記内周側流路形成部材に対向するように複数の前記筒状ロータの外周側に配置された外周側流路形成部材に対して、複数の前記筒状ロータの回転に伴って移動する複数の前記筒状ロータに含まれる複数の前記吸着体の一部が、気密または液密に連通する領域であり、
    前記第2領域は、連通する複数の前記筒孔のうち前記内周側流路形成部材の周囲に位置する部分を通過して、水平方向に並ぶ複数の前記筒状ロータのうち一方の端に位置する前記筒状ロータにおいて隣接する前記筒状ロータが無い側の前記筒孔の開口および水平方向に並ぶ複数の前記筒状ロータのうち他方の端に位置する前記筒状ロータにおいて隣接する前記筒状ロータが無い側の前記筒孔の開口から流出するように、複数の前記筒状ロータの外周側から内周側に向けて、流体が前記吸着体に導入される領域、または、水平方向に並ぶ複数の前記筒状ロータのうち一方の端に位置する前記筒状ロータにおいて隣接する前記筒状ロータが無い側の前記筒孔の開口および水平方向に並ぶ複数の前記筒状ロータのうち他方の端に位置する前記筒状ロータにおいて隣接する前記筒状ロータが無い側の前記筒孔の開口から流入し、連通する複数の前記筒孔のうち前記内周側流路形成部材の周囲に位置する部分を通過した流体が、複数の前記筒状ロータの内周側から外周側に向けて前記吸着体に導入される領域である、吸着処理装置。
  6. 前記外周側流路形成部材は、複数の流路形成部材を含み、
    前記複数の流路形成部材の各々は、複数の前記筒状ロータのそれぞれに対応して配置されている、請求項5に記載の吸着処理装置。
  7. 前記内周側流路形成部材は、水平方向に並ぶ複数の前記筒状ロータのうち一方の端に位置する前記筒状ロータにおいて隣接する前記筒状ロータが無い側の前記筒孔の前記開口および水平方向に並ぶ複数の前記筒状ロータのうち他方の端に位置する前記筒状ロータにおいて隣接する前記筒状ロータが無い側の前記筒孔の前記開口の少なくとも一方から外部に延出され、
    前記第1領域は、前記内周側流路形成部材の内部を通ってから複数の前記筒状ロータの内周側から外周側に向かうように流体が前記吸着体に導入される領域、または、前記内周側流路形成部材に導入されるように、流体が複数の前記筒状ロータの外周側から内周側に向けて前記吸着体に導入される領域である、請求項5または6に記載の吸着処理装置。
  8. 複数の前記筒状ロータの各々は、互いに隣り合う前記吸着体の間にそれぞれが配置される複数の仕切体をさらに含み、
    前記複数の仕切体によって複数の前記吸着体の各々が配置される複数の空間部が形成され、
    前記内周側流路形成部材は、複数の前記筒状ロータの内周側に向かい合う内周側開口端部を含み、
    前記筒状ロータの回転方向の前方側に位置する前記内周側開口端部の回転方向前方側縁部および前記筒状ロータの前記回転方向の後方側に位置する前記内周側開口端部の回転方向後方側縁部のそれぞれには、前記回転方向に沿って湾曲する内周側湾曲面が設けられ、
    前記外周側流路形成部材は、複数の前記筒状ロータの外周側に向かい合う外周側開口端部を含み、
    前記筒状ロータの前記回転方向の前方側に位置する前記外周側開口端部の回転方向前方側縁部および前記筒状ロータの前記回転方向の後方側に位置する前記外周側開口端部の回転方向後方側縁部のそれぞれには、前記回転方向に沿って湾曲する外周側湾曲面が設けられ、
    複数の前記筒状ロータの各々において、前記筒状ロータの内周側に位置する部分の前記仕切体には、前記筒孔の一端側から他端側にかけて延在し、前記筒状ロータの径方向内側に向けて前記仕切体から突出する内側シール部材が設けられ、
    複数の前記筒状ロータの各々において、前記筒状ロータの外周側に位置する部分の前記仕切体には、前記筒孔の一端側から他端側にかけて延在し、前記径方向外側に向けて前記仕切体から突出する外側シール部材が設けられ、
    複数の前記筒状ロータの回転に伴って、前記内周側湾曲面に対して前記内側シール部材が摺動し、前記外周側湾曲面に対して前記外側シール部材が摺動することにより、複数の前記空間部の一部が前記内周側流路形成部材および前記外周側流路形成部材に対して気密または液密に連通する、請求項5から7のいずれか1項に記載の吸着処理装置。
  9. 前記第1領域に導入される流体は、加熱流体であり、
    前記第2領域に導入される流体は、被処理物質が含まれる被処理流体であり、
    前記被処理流体は、前記筒状ロータの外周側から内周側に導入される、請求項1から8のいずれか1項に記載の吸着処理装置。
  10. 中央部に開口部が設けられ、互いに対向するように配置された一対の中空円盤、前記一対の中空円盤間の空間を周方向に互いに独立した複数の空間部に仕切る複数の仕切体、および複数の前記空間部のそれぞれに配設される複数の吸着体によって筒状に構成され、筒軸周りに回転可能な円筒状ロータと、
    互いに区画され、かつ、前記円筒状ロータが回転することにより、複数の前記吸着体が交互に通過することとなる第1領域および第2領域と、を備え、
    前記第1領域は、前記円筒状ロータの内周側および外周側において互いに対向するように配設される内周側流路形成部材および外周側流路形成部材に対して、前記円筒状ロータの回転に伴って回転する複数の前記空間部の一部が気密または液密に連通する領域であり、
    前記第2領域は、前記内周側流路形成部材の周囲に位置する前記円筒状ロータの筒孔を通過して前記一対の中空円盤の両方の前記開口部から流出するように、前記円筒状ロータの外周側から内周側に向けて流体が導入される領域、または、前記一対の中空円盤の両方の前記開口部から流入し前記内周側流路形成部材の周囲に位置する前記円筒状ロータの前記筒孔を通ってから前記円筒状ロータの内周側から外周側に向かうように、流体が導入される領域である、吸着処理装置。
  11. 前記内周側流路形成部材は、前記一対の中空円盤の両方の前記開口部間を一方の前記開口部から他方の前記開口部にかけて前記筒軸方向に沿って延在する部分を含み、
    前記第1領域は、前記一対の中空円盤の両方の前記開口部の少なくとも一方を通過する前記内周側流路形成部材の内部を通ってから前記円筒状ロータの内周側から外周側に向かうように流体が導入される領域、または、前記円筒状ロータの外周側から内周側に向けて前記円筒状ロータを通ってから前記一対の中空円盤の両方の前記開口部の少なくとも一方を通過する前記内周側流路形成部材の内部を通るように流体が導入される領域である、請求項10に記載の吸着処理装置。
  12. 前記円筒状ロータの前記筒軸は、水平方向に延在する、請求項10または11に記載の吸着処理装置。
  13. 前記内周側流路形成部材は、前記円筒状ロータの内周側に向かい合う内周側開口端部を含み、
    前記円筒状ロータの回転方向の前方側に位置する前記内周側開口端部の回転方向前方側縁部および前記円筒状ロータの前記回転方向の後方側に位置する前記内周側開口端部の回転方向後方側縁部のそれぞれには、前記回転方向に沿って湾曲する内周側湾曲面が設けられ、
    前記外周側流路形成部材は、前記円筒状ロータの外周側に向かい合う外周側開口端部を含み、
    前記円筒状ロータの前記回転方向の前方側に位置する前記外周側開口端部の回転方向前方側縁部および前記円筒状ロータの前記回転方向の後方側に位置する前記外周側開口端部の回転方向後方側縁部のそれぞれには、前記回転方向に沿って湾曲する外周側湾曲面が設けられ、
    前記円筒状ロータの内周側に位置する部分の前記仕切体には、前記一対の中空円盤間を一方の中空円盤から他方の中空円盤にかけて延在し、前記円筒状ロータの径方向内側に向けて前記仕切体から突出する内側シール部材が設けられ、
    前記円筒状ロータの外周側に位置する部分の前記仕切体には、前記一対の中空円盤間を前記一方の中空円盤から前記他方の中空円盤にかけて延在し、前記径方向外側に向けて前記仕切体から突出する外側シール部材が設けられ、
    前記円筒状ロータの回転に伴って、前記内周側湾曲面に対して前記内側シール部材が摺動し、前記外周側湾曲面に対して前記外側シール部材が摺動することにより、複数の前記空間部の一部が前記内周側流路形成部材および前記外周側流路形成部材に対して気密または液密に連通する、請求項10から12のいずれか1項に記載の吸着処理装置。
  14. 中央部に開口部が設けられ、互いに対向するように配置された一対の中空円盤、前記一対の中空円盤間の空間を周方向に互いに独立した複数の空間部に仕切る複数の仕切体、および複数の前記空間部のそれぞれに配設される複数の吸着体によって筒孔を有する筒状に構成され、筒軸周りに回転可能な複数の円筒状ロータと、
    互いに区画され、かつ、前記複数の円筒状ロータが回転することにより、複数の前記吸着体が交互に通過することとなる第1領域および第2領域と、を備え、
    複数の前記円筒状ロータは、複数の前記円筒状ロータの各々が有する前記筒孔が互いに連通するように水平方向に並んで配置され、
    前記第1領域は、連通する複数の前記筒孔内において複数の前記円筒状ロータに跨る部分を含むように設けられた内周側流路形成部材、および、前記内周側流路形成部材に対向するように複数の前記円筒状ロータの外周側に配置された外周側流路形成部材に対して、複数の前記円筒状ロータに含まれる複数の前記空間部の一部が、気密または液密に連通する領域であり、
    前記第2領域は、連通する複数の前記筒孔のうち前記内周側流路形成部材の周囲に位置する部分を通過して、水平方向に並ぶ複数の前記円筒状ロータのうち一方側に位置する前記円筒状ロータにおける前記一対の中空円盤の前記一方側の前記開口部、および他方側に位置する前記円筒状ロータにおける前記一対の中空円盤の前記他方側の前記開口部から流出するように、複数の前記円筒状ロータの外周側から内周側に向けて流体が導入される領域、または、水平方向に並ぶ複数の前記円筒状ロータのうち一方側に位置する前記円筒状ロータにおける前記一対の中空円盤の前記一方側の前記開口部、および他方側に位置する前記円筒状ロータにおける前記一対の中空円盤の前記他方側の前記開口部から流入し、連通する複数の前記筒孔のうち前記内周側流路形成部材の周囲に位置する部分を通ってから複数の前記円筒状ロータの内周側から外周側に向かうように、流体が導入される領域である、吸着処理装置。
  15. 前記外周側流路形成部材は、複数の流路形成部材を含み、
    前記複数の流路形成部材の各々は、複数の前記円筒状ロータのそれぞれに対応して配置されている、請求項14に記載の吸着処理装置。
  16. 前記第1領域は、前記一方側に位置する前記円筒状ロータにおける前記一対の中空円盤の前記一方側の前記開口部および前記他方側に位置する前記円筒状ロータにおける前記一対の中空円盤の前記他方側の前記開口部の少なくとも一方を通過する前記内周側流路形成部材の内部を通ってから前記円筒状ロータの内周側から外周側に向かうように流体が導入される領域、または、前記円筒状ロータの外周側から内周側に向けて複数の前記円筒状ロータを通ってから、前記一方側に位置する前記円筒状ロータにおける前記一対の中空円盤の前記一方側の前記開口部および前記他方側に位置する前記円筒状ロータにおける前記一対の中空円盤の前記他方側の前記開口部の少なくとも一方を通過する前記内周側流路形成部材の内部を通るように流体が導入される領域である、請求項14または15に記載の吸着処理装置。
  17. 前記第1領域に導入される流体は、加熱流体であり、
    前記第2領域に導入される流体は、被処理物質が含まれる被処理流体であり、
    前記被処理流体は、前記円筒状ロータの外周側から内周側に導入される、請求項10から16のいずれか1項に記載の吸着処理装置。
  18. 前記第1領域に導入される流体は、加熱流体であり、
    前記第2領域に導入される流体は、被処理物質が含まれる被処理流体であり、
    前記第2領域に前記被処理流体が導入されることにより、前記被処理物質が前記第2領域に位置する前記吸着体によって前記被処理流体から吸着除去され、
    前記第1領域に前記加熱流体が導入されることにより、前記吸着体に吸着された前記被処理物質が前記第1領域に位置する前記吸着体から脱着される、請求項1から17のいずれか1項に記載の吸着処理装置。
  19. 前記第2領域を通過する前記被処理流体が流れる方向と、前記第1領域を通過する前記加熱流体が流れる方向とが、径方向の向きにおいて逆方向である、請求項18に記載の吸着処理装置。
  20. 前記被処理流体は、排気ガスであり、
    前記加熱流体は、加熱空気である、請求項17から19のいずれか1項に記載の吸着処理装置。
  21. 前記被処理物質は有機溶剤である、請求項17から20のいずれか1項に記載の吸着処理装置。
  22. 前記吸着体は、ハニカム構造を有する、請求項1から21のいずれか1項に記載の吸着処理装置。
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