JP6747442B2 - 吸着処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、円筒状ロータに対して径方向に流体を流すための流路形成部材と円筒状ロータとを気密または液密に接続するシール部材を固定するためのシール部材固定構造を利用した吸着処理装置に関する。
従来、低濃度の被処理物質を含む大流量の被処理流体を処理する方法として、吸着濃縮処理方法がある。この処理方法においては、連続に回転する吸着体の吸着区画に大風量の被処理流体を流入して被処理流体に含まれ被処理物質を吸着除去させる。一方で、被処理流体を流入する吸着区画から別途独立した脱着区画に少量の加熱流体を流入し、大風量の被処理流体に含まれる被処理物質を小風量の加熱流体に移動させる。このように、高濃度被処理物質を含む小風量のいわゆる濃縮流体を生成し、この濃縮流体を別途2次処理することにより、トータルの処理コストを低減させることができる。
被処理流体が気体であり、被処理流体に含まれる被処理物質が有機溶剤(VOC)の場合には、上述の処理方法を用いたVOC排気ガス処理装置が利用されている。このVOC排気ガス処理装置には、主としてハニカム形状の吸着材が用いられている。
また、被処理流体が気体であり、被処理流体に含まれる被処理物質が水分である場合には、上述の処理方法を用いた除湿装置が利用されている。この除湿装置には、主としてハニカム形状の吸着材が用いられている。
上記のVOC排気処理装置および除湿装置のように、ハニカム形状の吸着材を具備する吸着処理装置として、一般的に、特殊一体成形される円盤状吸着体を利用した円盤型(ディスク型)吸着処理装置や、特開昭63−84616号公報(特許文献1)に開示のような複数の定型の吸着材を円筒状ロータに嵌め込んだ円筒状ロータ型(シリンダー型)吸着処理装置が知られている。
特開昭63−84616号公報
たとえば、VOCを含む工場排気ガスを吸着濃縮により処理する場合、その排気ガスにはVOC以外に吸着性能が低下させるガス状物質が含まれることがある。吸着性能が低下した吸着体は、交換が必要となる。
ディスク型吸着処理装置に具備される吸着体は、特殊一体成形されているため製造コストが割高となる。さらに、この吸着体を交換する際には、全体的に交換する必要が生じ交換作業に労力が掛かる。
一方、シリンダー型吸着処理装置に具備される複数の吸着体は、それぞれ定型を有しているためその製造コストを低減することができる。また、この吸着体を交換する際には、部分的に交換できるため、交換作業も容易に行なうことができる。
ガス状物質以外の要因においても吸着性能が低下する場合があり、たとえばその要因の一つとして、ミストや粉塵が挙げられる。ミストや粉塵が被処理流体に含まれる場合には、これらによって吸着材の目詰まりが発生する。
ディスク型吸着処理装置においては、吸着区画と脱着区画とを区画するシール部材が吸着体に直接接触した状態で、吸着体が回転する。このため、被処理流体に含まれるミストや粉塵をシール部材によって吸着体に押し付けることとなり、吸着体の目詰まりを助長させる場合がある。
一方、シリンダー型吸着処理装置においては、吸着区画と脱着区画とを区画するシール部材は吸着体に直接接触しないため、ミストや粉塵による吸着体の目詰まりを助長することが無い。
以上のように、吸着性能を考慮すると、吸着体に影響を与える物質を含む被処理流体を処理する場合には、シリンダー型吸着処理装置は、ディスク型吸着処理装置よりも適していると言える。
近年、吸着処理装置にあっては、大型化に伴って当該吸着処理装置を構成する部材も大きくなっている。このため、上述のシール部材等の消耗材に関しては、容易に交換できることが要求される。
シリンダー型吸着処理装置にあっては、円筒状ロータの内側および外側に配設される内周側流路形成部材および外周側流路形成部材と円筒状ロータとを気密に連通するために、複数のシール部材が用いられる。複数のシール部材は、円筒状ロータの内周側および外周側のそれぞれに所定のピッチで設置され、円筒状ロータの回転に伴って内周側流路形成部材および外周側流路形成部材に摺動するように設けられている。
このため、シール部材は、使用し続けることにより摩耗する。内側流路形成部材および外側流路形成部材と円筒状ロータとを気密に維持するためには、劣化状況に応じてシール部材を交換する必要が生じる。
吸着処理装置の大型化した場合には、シール部材は、円筒状ロータの軸線方向に沿って相当程度長く延在するように設けられる。シール部材を固定する態様として、延在方向に沿って複数箇所で、締結部材を用いてシール部材を設置部材に対して締結固定することが考えられる。
このような場合には、1つのシール部材を交換する場合でも、それぞれの締結を解除した後に、新たなシール部材に対して複数箇所で締結しなければならない。複数のシール部材を交換することとなれば、さらにこの作業を複数回繰り返さなければならず、交換作業に相当手間がかかってしまう。
特許文献1の第4図に図示されているように、シール部材を押さえ板で押さえ込みながら締結固定することにより、締結箇所を減らすことができる。押さえ板は相当程度の長さを有するため、その平坦度を長さ方向に亘って一定に保つことは困難である。このため、何ら手立てなく押さえ板でシール部材を押さえつけた場合には、押さえムラが発生する。これにより、シール部材には、設置部材と押さえ板とで強く挟み込まれている部分と、設置部材と押さえ板とによって弱く挟み込まれる部分とが存在することとなる。
内側流路形成部材および外側流路形成部材のような被摺動部材にシール部材が摺動する場合には、シール部材が被摺動部材側に引っ張られる。この際、設置部材と押さえ板とによって強く挟み込まれている部分に集中して引張力が作用し、当該部分からシール部材が破損する。これにより、被摺動部材側にシール部材が引き込まれ、気密状態を維持できなくなる場合がある。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、被摺動部材に摺動するシール部材を容易に交換できるとともに、シール部材が被摺動部材側へ滑ることを抑制し、気密状態を安定して維持できる吸着処理装置を提供することにある。
本発明に基づく吸着処理装置は、吸着体を含むとともに、周方向に吸着領域と脱着領域とに区画され、軸周りに回転可能な回転体を備え、上記回転体を回転させつつ、上記吸着領域に被処理物質を含む第1流体を流動させ、上記脱着領域に入口部から出口部に向けて第2流体を流動させることにより、上記吸着領域を通過する上記吸着体に被処理物質を吸着させ、上記脱着領域を通過する上記吸着体から上記吸着領域にて吸着された被処理物質を脱着させる吸着処理装置であって、上記回転体の回転方向に並設される複数のシール部材と、上記回転体に設けられ、複数の上記シール部材の各々が設置される複数の設置面と、上記シール部材の各々を上記設置面に固定する複数の押さえ板と、をさらに備える。上記吸着処理装置にあっては、上記複数のシール部材は、上記回転体が回転する際に、上記脱着領域の上記入口部に配設される入口側流路形成部材および上記脱着領域の上記出口部に配設される出口側流路形成部材に摺動可能に設けられ、上記複数のシール部材のうち入口側流路部材および出口側流路部材に摺動するシール部材によって、入口側流路形成部材、出口側流路形成部材および上記脱着領域が気密または液密に連通され、上記シール部材、上記押さえ板、および上記設置面の少なくともいずれかに、上記シール部材が入口側流路形成部材および出口側流路形成部材に対して摺動する際に上記シール部材が上記設置面に対して滑ることを防止する滑り防止部が設けられている。
上記本発明に基づく吸着処理装置にあっては、上記滑り防止部は、上記シール部材と対向する部分の上記設置面および上記シール部材と対向する部分の上記押さえ板の少なくとも一方に接合されたゴム部材によって構成されていてもよい。
上記本発明に基づく吸着処理装置にあっては、上記滑り防止部は、上記シール部材と対向する部分の上記設置面および上記シール部材と対向する部分の上記押さえ板の少なくとも一方に接合されたヤスリ状部材によって構成されていてもよい。
上記本発明に基づく吸着処理装置にあっては、上記滑り防止部は、上記シール部材と対向する部分の上記設置面および上記シール部材と対向する部分の上記押さえ板の少なくとも一方に上記シール部材が入口側流路形成部材および出口側流路形成部材に対して摺動する際に上記シール部材が引っ張られる方向に抗する方向に摩擦力を作用させるように設けられた目立て加工部によって構成されていてもよい。
上記本発明に基づく吸着処理装置にあっては、上記滑り防止部は、上記シール部材から見た場合に上記設置面が位置する側とは反対側に向けて隆起するように上記シール部材に設けられた隆起部によって構成されていてもよい。この場合には、上記隆起部は、上記シール部材が入口側流路形成部材および出口側流路形成部材に対して摺動する際に、上記押さえ板に対して突き当り可能に設けられていることが好ましい。
上記本発明に基づく吸着処理装置にあっては、上記押さえ板は、ヒンジ機構によって上記回転体に連結され、上記シール部材を上記設置面とによって挟み込む状態と、上記シール部材から離間した状態とを切換え可能に設けられていてもよい。
上記本発明に基づく吸着処理装置にあっては、上記押さえ板は、上記回転体の軸方向に平行な方向における両端側のそれぞれで、締結部材を用いて上記設置面に締結されることが好ましい。
上記本発明に基づく吸着処理装置にあっては、上記設置面の法線方向における、上記押さえ板と上記設置面とによって挟まれている部分のシール部材の厚さは、上記押さえ板と上記設置面とによって挟まれていない部分のシール部材の厚さの50%以上100%以下の範囲内にあることが好ましい。
本発明によれば、被摺動部材に摺動するシール部材を容易に交換できるとともに、シール部材が被摺動部材側へ滑ることを抑制し、気密状態を安定して維持できる吸着処理装置を提供することができる。
実施の形態1に係る吸着処理装置の縦断面図である。 図1に示すII−II線に沿った断面図である。 図1に示す円筒状ロータの要部の拡大断面図である。 実施の形態1に係るシール部材固定構造の拡大図である。 図4に示すシール部材固定構造におけるシール部材が被摺動部材に摺動する際の様子を示す図である。 実施の形態2に係るシール部材固定構造の拡大図である。 実施の形態3に係るシール部材固定構造の拡大図である。 図7に示すシール部材固定構造におけるシール部材が被摺動部材に摺動する際の様子を示す図である。 実施の形態4に係るシール部材固定構造の拡大図である。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態においては、同一のまたは共通する部分について図中同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態に係る吸着処理装置の縦断面図である。図2は、図1に示すII−II線に沿った断面図である。図3は、図1に示す円筒状ロータの要部の拡大断面図である。図1から図3を参照して、本実施の形態に係る吸着処理装置100について説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係る吸着処理装置100は、処理室1内に供給された大風量の被処理流体F1に含まれる被処理物質を後述する吸着体30を用いて吸着除去して、清浄化された清浄空気F2を排出する。また、吸着処理装置100は、吸着除去された被処理物質が吸着された吸着体30に少量の加熱流体F3を吹き付けることにより、当該吸着体30から被処理物質を脱着させて濃縮流体F4として排出する。
被処理物質の吸着処理は、後述する円筒状ロータ90の第2領域R2(図2参照)で行われる。第2領域R2は、吸着領域に相当する。被処理物質の脱着処理は、後述する円筒状ロータ90の第1領域R1(図2参照)で行われる。第1領域R1は、脱着領域に相当する。円筒状ロータ90が筒軸C周りに回転することにより、第1領域R1を通過して第2領域R2に位置する吸着体30に対して吸着処理が行われ、吸着処理後に第2領域R2を通過して第1領域R1に位置する吸着体30に対して脱着処理が行われる。このように、吸着処理装置100においては、吸着処理および脱着処理が連続的に実施される。
図1から図3に示すように、吸着処理装置100は、回転体としての円筒状ロータ90、第1流路形成部材2、入口部側流路形成部材としての内周側流路形成部材4、および出口部側流路形成部材としての外周側流路形成部材5を備える。
円筒状ロータ90は、処理室1内に設置される。円筒状ロータ90は、径方向に流体を流動できるように設けられている。円筒状ロータ90は、筒軸C周りに回転可能に設けられている。円筒状ロータ90は、筒軸C方向が鉛直方向に向くようにして、支柱等の複数の支持部材6によって回転可能に支持されている。
円筒状ロータ90は、一対の円盤10、複数の仕切体20および複数の吸着体30によって構成されている。
一対の円盤10は、互いに対向するように配置されている。一対の円盤10は、第1円盤11と第2円盤12とを含む。第1円盤11の中央部には、開口部11aが設けられている。第1円盤11と第2円盤12とは、円筒状ロータ90の筒軸C方向から見た場合に中心位置が重なるように互いに対向して配置されている。第1円盤11および第2円盤12は、これらの間に仕切体20および吸着体30を配置できるように距離を隔てて設けられている。
複数の仕切体20は、一対の円盤10間の空間を周方向に互いに独立した複数の空間部S(図3参照)に仕切る。具体的には、複数の仕切体20は、筒軸C方向から見た場合に、第1円盤11と第2円盤12とが重なる部分における一対の円盤10間の空間を、周方向に互いに独立した複数の空間部Sに仕切る。
複数の仕切体20は、それらの中心O(図3参照)が所定のピッチで周方向に並ぶように配置されている。複数の仕切体20は、筒軸C方向に気密および/または液密となるように一対の円盤10間に取付けられている。
複数の吸着体30のぞれぞれは、互いに独立した複数の空間部Sに収容されている。複数の吸着体30は、所定のピッチで周方向に並んでいる。吸着体30は、たとえばブロック形状を有する。
吸着体30は、活性アルミナ、シリカゲル、活性炭、ゼオライトのいずれかを含む吸着材にて構成される。好適には、吸着体30は、粒状、紛体状、ハニカム状等の活性炭やゼオライトが利用される。活性炭やゼオライトは、低濃度の有機化合物を吸着および脱着するのに優れている。また、ハニカム状にすることにより、流体の圧力損失を低減させることができ、処理能力を増大させることができる。さらに、ゴミ等の固形物による目詰まりを抑制することができる。
一対の円盤10間で、複数の仕切体20と複数の吸着体30とを交互に周方向に複数並べて円筒状とすることにより構成される円筒状ロータ90においては、第1円盤11の開口部11aに連通するように中央空間部90aが形成される。
第1流路形成部材2の一端側は、第1流路形成部材2の内部と円筒状ロータ90の中央空間部90aとを気密に維持しつつ、円筒状ロータ90が筒軸C周りの回転することを許容するように構成されている。具体的には、たとえば、第1流路形成部材2の一端側にはフランジ部が設けられており、当該フランジ部と開口部11aの周縁に位置する部分の第1円盤11とによって環状のシール部材を挟持する。第1流路形成部材2の他端側は、処理室1外に引き出されている。
円筒状ロータ90の内周側である中央空間部90aには、内周側流路形成部材4が配設されている。円筒状ロータ90の外周側には、外周側流路形成部材5が配設されている。内周側流路形成部材4および外周側流路形成部材5は、周方向における円筒状ロータ90の一部を挟み込むように、円筒状ロータ90の内周側および外周側において互いに対向して配設されている。
内周側流路形成部材4は、中央空間部90a内を筒軸C方向に沿って延在し、開口部11aから円筒状ロータ90の外側に向けて延出するように設けられている。
内周側流路形成部材4の一端側には、円筒状ロータ90の内周側に向かい合う内周側開口端部4aが設けられている。内周側開口端部4aにおける開口面は、周方向において円筒状ロータ90の内周側の一部の領域に対して対向するように設けられている。また、当該開口面は、内周側流路形成部材4の第1円盤11および第2円盤12の間にかけて筒軸C方向に円筒状ロータ90の内周側に対向するように設けられている。内周側流路形成部材4の他端側は、第1流路形成部材2に設けられた開口部2aから第1流路形成部材2の外側に突出している。
外周側流路形成部材5の一端側には、円筒状ロータ90の外周側に向かい合う外周側開口端部5aが設けられている。外周側開口端部5aの開口面は、周方向において円筒状ロータの外周側の一部の領域に対向するように設けられている。当該開口面は、第1円盤11および第2円盤12との間にかけて筒軸C方向に円筒状ロータ90の外周側に対向するように設けられている。
図2に示すように、円筒状ロータ90は、周方向に区画された第1領域R1(図2参照)および第2領域R2(図2参照)を含む。複数の吸着体30は、円筒状ロータ90が回転することにより、第1領域R1と第2領域R2とを交互に移動する。
図3に示すように、第1領域R1は、内周側流路形成部材4および外周側流路形成部材5に対して、円筒状ロータ90の回転に伴って回転する複数の空間部Sの一部が気密に連通することにより区画される。後述するように、第1領域R1内を内周側から外周側に向けて流体が流動する場合には、第1領域R1のうち内周側が入口部E1に相当し、第1領域R1のうち外周側が出口部E2に相当する。
円筒状ロータ90は、複数の仕切体20のそれぞれに設けられたシール部材40を含む。複数のシール部材40は、円筒状ロータ90の回転方向(図2,図3中矢印方向)に並設される。シール部材40は、内側シール部材41と外側シール部材42を含む。複数の仕切体20のそれぞれは、本体部21およびシール部材40を設置するための設置部22を含む。本体部21は、たとえば三角筒形状を有する。設置部22は、内周側設置部23および外周側設置部24を有する。
内周側設置部23は、板状形状を有する。内周側設置部23は、筒軸C方向に延在するように設けられている。内周側設置部23は、円筒状ロータ90の内周側に位置する本体部21の頂辺部から、円筒状ロータ90の径方向内側に向けて突出するように設けられている。内周側設置部23は、本体部21と一体に構成されていてもよいし、本体部21とは別部材で構成されていてもよい。内周側設置部23は、後述する内側シール部材41を設置するための内周側設置面23aを有する。内周側設置面23aは、円筒状ロータ90の回転方向に交差する。
外周側設置部24は、板状形状を有する。外周側設置部24は、筒軸C方向に延在するように設けられている。外周側設置部24は、円筒状ロータ90の外周側に位置する本体部21の側面から、円筒状ロータ90の径方向外側に向けて突出するように設けられている。外周側設置部24は、本体部21と一体に構成されていてもよいし、本体部21とは別部材で構成されていてもよい。なお、外周側設置部24が、本体部21と別部材で構成される場合には、外周側設置部24は、たとえばL字形状等の本体部21に取付け可能な形状を有する。外周側設置部24は、後述する外側シール部材42を設置するための外周側設置面24aを有する。外周側設置面24aは、円筒状ロータ90の回転方向に交差する。
内側シール部材41は、仕切体20が有する設置面のうち、円筒状ロータ90の内周側に位置する内周側設置面23aに設置されている。内側シール部材41は、一対の円盤10間を一方の円盤(第1円盤11)から他方の円盤(第2円盤12)にかけて延在する。内側シール部材41は、円筒状ロータ90の径方向内側に向けて仕切体20から突出する。
外側シール部材42は、仕切体20が有する設置面のうち、円筒状ロータ90の外周側に位置する外周側設置面24aに設置されている。外側シール部材42は、一対の円盤10間を一方の円盤(第1円盤11)から他方の円盤(第2円盤12)にかけて延在する。外側シール部材42は、円筒状ロータ90の径方向外側に向けて仕切体20から突出する。
内周側流路形成部材4において、円筒状ロータ90の回転方向の前方側に位置する内周側開口端部4aの回転方向前方側縁部および円筒状ロータ90の回転方向の後方側に位置する内周側開口端部4aの回転方向後方側縁部のそれぞれには、回転方向に沿って湾曲する内周側湾曲面4b,4cが設けられている。
外周側流路形成部材5において、円筒状ロータ90の回転方向の前方側に位置する外周側開口端部5aの回転方向前方側縁部および円筒状ロータ90の回転方向の後方側に位置する外周側開口端部5aの回転方向後方側縁部のそれぞれには、回転方向に沿って湾曲する外周側湾曲面5b,5cが設けられている。
円筒状ロータ90の回転に伴って、内周側湾曲面4b,4cに対して内側シール部材41が摺動し、外周側湾曲面5b,5cに対して外側シール部材42が摺動することにより、複数の空間部Sの一部(第1領域R1)が内周側流路形成部材4および外周側流路形成部材5に対して気密に連通する。
具体的には、内周側湾曲面4bおよび外周側湾曲面5bの間に位置する仕切体20と、内周側湾曲面4cおよび外周側湾曲面5cの間に位置する仕切体20との間に位置する空間部Sが、内周側流路形成部材4および外周側流路形成部材5に対して気密に連通する。
このようにして、円筒状ロータ90は、内周側流路形成部材4および外周側流路形成部材5に対して気密に連通する第1領域R1と、内周側流路形成部材4および外周側流路形成部材5には連通せず、第1領域R1とは、異なる流路を構成する第2領域R2とに区画される。
図1および図3に示すように、第1領域R1および第2領域R2には、それぞれ流体が導入される。第2領域R2を通過する流体が流れる方向と、第1領域R1を通過する流体が流れる方向とは、円筒状ロータ90の径方向の向きにおいて逆方向であることが好ましい。
第2領域R2には、内周側流路形成部材4の周囲に位置する部分の円筒状ロータ90の中央空間部90aを通過して、第1円盤11の開口部11aから流出するように、円筒状ロータ90の外周側から内周側に向けて流体が導入される。
一方で、第1領域R1には、第1円盤11の開口部11aを通過する内周側流路形成部材4を通ってから円筒状ロータ90の内周側から外周側に向かうように流体が導入される。
第2領域R2に導入される流体は、排気ガス等の被処理流体である。当該被処理流体には、被処理物質としての有機溶剤が含まれる。第2領域R2においては、被処理流体の清浄化が行われる。
清浄化に際して、まず、円筒状ロータ90の第2領域R2に対して、円筒状ロータ90の外周側から内周側に向かうように排気ガスを導入する。第2領域R2に導入された排気ガスは、径方向に沿って円筒状ロータ90を通過する際に、第2領域R2に位置する複数の吸着体30によって有機溶剤が吸着除去されることにより、清浄化される。
清浄化された排気ガスは、清浄空気として第2領域R2から円筒状ロータ90の中央空間部90aに流入する。円筒状ロータ90の中央空間部90aに流入した清浄空気は、内周側流路形成部材4の周囲に位置する部分の円筒状ロータの中央空間部90aを通過して、第1円盤11の開口部11aから流出する。開口部11aから流出された清浄空気は、第1流路形成部材2を通って処理室1外に排出される。
第1領域R1に導入される流体は、加熱空気等の加熱流体である。第1領域R1においては、吸着体30に吸着された有機溶剤を脱着することにより、吸着体30の再生を行なうとともに、有機溶剤の濃度が高くなった濃縮流体を生成する。
有機溶剤の脱着を行なうためには、内周側流路形成部材4の他端側から加熱空気を導入する。内周側流路形成部材4の他端側から導入された加熱空気は、第1円盤11の開口部11aを通過する内周側流路形成部材4の内部を通って、当該内周側流路形成部材4の一端側から、第1領域R1に導入される。
第1領域R1に導入された加熱空気は、円筒状ロータ90の内周側から外周側に向けて円筒状ロータ90を通過する際に、熱によって第1領域R1に位置する複数の吸着体30からこれらに吸着している有機溶剤を脱着させる。有機溶剤を含んだ加熱空気は、濃縮流体として、第1領域R1から外周側流路形成部材5に排出される。外周側流路形成部材5に排出された濃縮流体は、回収または燃焼等の後処理がなされる後処理装置に導入される。
図4は、本実施の形態に係るシール部材固定構造の拡大図である。図4は、円筒状ロータ90の外周側に位置するシール部材固定構造を図示している。なお、円筒状ロータ90の内周側に位置するシール部材固定構造は、仕切体20に対してシール部材が突出する方向が外周側に位置するシール部材固定構造と相違するのみで、その他の構成はほぼ同様の構成である。図4を参照して、シール部材固定構造80について説明する。
シール部材固定構造80は、円筒状ロータ90と、内周側流路形成部材4および外周側流路形成部材5とを気密に連通させるシール部材40を固定するための固定構造である。シール部材40は、円筒状ロータ90の筒軸Cに平行な方向に延在する押さえ板50と仕切体20が有する設置面とに挟み込まれることにより固定される。
具体的には、図4に示すように、外側シール部材42は、押さえ板50と外周側設置部24が有する外周側設置面24aとに挟み込まれることにより固定される。外側シール部材42は、複数の仕切体20に含まれる外周側設置部24のそれぞれに固定されている。
図4には図示されていないが、内側シール部材41は、押さえ板と内周側設置部23が有する内周側設置面23aとに挟み込まれることにより固定される。内側シール部材41は、複数の仕切体20に含まれる内周側設置部23のそれぞれに固定されている。
シール部材40は、円筒状ロータ90の回転に伴って内周側流路形成部材4および外周側流路形成部材5に対して摺動するように固定される。外側シール部材42の外側端部は、外周側流路形成部材5の外周側湾曲面5b,5cに摺動する。内側シール部材41の内側端部は、内周側流路形成部材4の内周側湾曲面4b,4cに摺動する。
シール部材固定構造80においては、シール部材40が被摺動部材である内周側流路形成部材4および外周側流路形成部材5に対して摺動する際にシール部材40が仕切体20の設置面に対して滑ることを防止する滑り防止部が設けられている。
本実施の形態においては、滑り防止部は、たとえば、シール部材40と対向する部分の押さえ板50に接合されたヤスリ状部材70によって構成されている。ヤスリ状部材70は、少なくともシール部材40に接触することとなる表面にヤスリ状の凹凸を有するシート部材である。ヤスリ状部材70は、内側シール部材41および外側シール部材42をそれぞれ押さえ込む各押さえ板50に接合されている。
押さえ板50は、たとえば金属片によって構成されている。押さえ板50は、筒軸Cに平行な方向における両端側のそれぞれで、ボルト等の締結部材60を用いて仕切体20の設置面に締結固定される。押さえ板50は、内周側設置面23aおよび外周側設置面24aのそれぞれに締結固定される。
シール部材固定構造80にあっては、設置面の法線方向における、押さえ板50と設置面(図4においては、外周側設置面24a)とによって挟まれている部分のシール部材40(図4においては、外側シール部材42)の厚さT1は、押さえ板50と設置面とによって挟まれていない部分のシール部材の厚さT2の50%以上100%以下の範囲内にあることが好ましい。
厚さT1を厚さT2の50%以上とすることにより、後述するようにシール部材40が被摺動部材側に向けて引っ張られる際に、押さえ板50と設置面とによって挟まれている部分のシール部材40に掛かる負荷を低減し、当該部分が破損することを防止できる。
図5は、図4に示すシール部材固定構造におけるシール部材が被摺動部材に摺動する際の様子を示す図である。図5においては、シール部材として外側シール部材42を図示し、被摺動部材として外周側流路形成部材5を図示している。図5を参照して、シール部材が被摺動部材に摺動する際の様子について説明する。
図5に示すように、外側シール部材42が外周側流路形成部材5の外周側湾曲面5bに摺動する際には、外周側流路形成部材5側に位置する外側シール部材42の端部側が弾性的に撓み変形し、外側シール部材42が外周側流路形成部材5に向けて引っ張られる。
本実施の形態においては、ヤスリ状部材70が有するヤスリ状の凹凸表面を外側シール部材42に接触させていることにより、外側シール部材42が被摺動部材に向けて引っ張られる際には、被摺動部材に向かうように作用する引張力f1に抗するように相当程度大きな摩擦力f2が作用する。これにより、外側シール部材42が外周側流路形成部材5に向けて外周側設置面24aに対して滑ることが抑制される。
図5において図示していないが、同様に、内側シール部材41が内周側流路形成部材4の内周側湾曲面4bに摺動する際には、内周側流路形成部材4側に位置する内側シール部材41の端部側が弾性的に撓み変形し、内側シール部材41が内周側流路形成部材4に向けて引っ張られる。
ヤスリ状部材70が有するヤスリ状の凹凸表面を内側シール部材41に面接触させていることにより、内側シール部材41が内周側流路形成部材4に向けて引っ張られる際には、内周側流路形成部材4に向かうように作用する引張力に抗するように相当程度大きな摩擦力が作用する。これにより、内側シール部材41が内周側流路形成部材4に向けて内周側設置面23aに対して滑ることが抑制される。
このように、押さえ板50に接合されたヤスリ状部材70が有するヤスリ状の凹凸表面をシール部材40に面接触させることにより、引張力に抗するように相当程度大きな摩擦力を作用させることができ、この結果、シール部材40が被摺動部材に向けて設置面に対して滑ることが抑制される。
また、上述のようにヤスリ状部材の凹凸表面をシール部材40に面接触させて摩擦力を作用させることにより、シール部材40を押さえ板50にて押さえ込む際に、押さえムラが発生して、シール部材40に設置面と押さえ板50との間で強く挟み込まれている部分と、設置面と押さえ板50とによって弱く挟み込まれる部分とが存在した場合であっても、強く挟み込まれる部分に作用する引張力を緩和することができる。これにより、シール部材40の破損を防止することもできる。
さらには、押さえ板50と仕切体20とによってシール部材40を挟み込んで固定するとともに、押さえ板50を筒軸方向に平行な方向の両端側の2箇所にて締結固定する構成とすることにより、多数の箇所で締結部材のみを用いてシール部材40を固定する場合と比較して、シール部材40を交換する際に締結部材を取り外す回数を低減させることができる。これにより、交換作業時間を大幅に削減し、容易に交換作業を行なうことができる。
以上のように、本実施の形態に係るシール部材固定構造80およびこれを用いた吸着処理装置100にあっては、シール部材を容易に交換することができるとともに、被摺動部材側への滑りを抑制できる。また、被摺動部材側への滑りを抑制する際に、シール部材40に設置面と押さえ板50との間で強く挟み込まれている部分に作用する引張力を緩和することができる。これにより、シール部材40の破損を防止し、気密状態を安定して維持できる。
なお、本実施の形態においては、滑り防止部を構成するヤスリ状部材70が、シール部材40と対向する部分の押さえ板50に接合される場合を例示して説明したが、これに限定されず、シール部材40と対向する部分の仕切体20の設置面に接合されていてもよいし、シール部材40と対向する部分の押さえ板50と上記設置面の両方に接合されていてもよい。
この場合においても、ヤスリ状の凹凸表面をシール部材40に面接触させることにより、引張力f1に抗するように相当程度大きな摩擦力f2を作用させて、この結果、シール部材40が被摺動部材に向けて設置面に対して滑ることが抑制される。また、摩擦力を作用させることにより、シール部材40を押さえ板50にて押さえ込む際に、押さえムラが発生して、シール部材40に設置面と押さえ板50との間で強く挟み込まれている部分と、設置面と押さえ板50とによって弱く挟み込まれる部分とが存在した場合であっても、強く挟み込まれる部分に作用する引張力を緩和することができる。
また、本実施の形態においては、滑り防止部を構成するヤスリ状部材70が、シール部材40と対向する部分の押さえ板50に接合される場合を例示して説明したが、これに限定されず、ヤスリ状部材70に代えてゴム部材がシール部材と対向する部分の設置面およびシール部材40と対向する部分の押さえ板50の少なくとも一方に接合されていてもよい。この場合には、ゴム部材が滑り防止部を構成し、シール部材40が被摺動部材に摺動する際に、シール部材40が被摺動部材に向けて設置面に対して滑ることが抑制される。また、ゴム部材とシール部材40との間に摩擦力を作用させることにより、シール部材40を押さえ板50にて押さえ込む際に、押さえムラが発生して、シール部材40に設置面と押さえ板50との間で強く挟み込まれている部分と、設置面と押さえ板50とによって弱く挟み込まれる部分とが存在した場合であっても、強く挟み込まれる部分に作用する引張力を緩和することができる。これにより、シール部材40の破損を防止し、気密状態を安定して維持できる。
また、本実施の形態においては、第2領域R2に導入される流体が、有機溶剤を含む排気ガスであり、第1領域R1に導入される流体が、加熱空気である場合を例示して説明したがこれに限定されず、第2領域R2に導入される流体が、有機溶剤を含む排水であってもよく、第1領域R1に導入される流体が、水蒸気であってもよい。このように、液体を流動させる場合には、内周側流路形成部材4および外周側流路形成部材5と、第1領域R1とは液密に連通するように構成される。
また、本実施の形態においては、第2領域R2には、被処理流体を円筒状ロータ90の内周側から外周側に向かうように導入し、第1領域R1には、加熱流体を円筒状ロータ90の外周側から内周側に向かうように導入してもよい。この場合には、第1領域R1の外周側が入口部に相当し、第1領域R1の内周側が出口部に相当する。また、内周側流路形成部材4は、出口部側流路形成部材に相当し、外周側流路形成部材5は、入口部側流路形成部材に相当する。
さらには、第2領域R2を通過する流体が流れる方向と、第1領域R1を通過する流体が流れる方向とは、円筒状ロータ90の径方向の向きにおいて同じ方向となるように、被処理流体を第2領域R2に、加熱流体を第1領域R1に導入してもよい。
(実施の形態2)
図6は、本実施の形態に係るシール部材固定構造の拡大図である。図6を参照して、本実施の形態に係るシール部材固定構造80Aについて説明する。
図6に示すように、本実施の形態に係るシール部材固定構造80Aは、実施の形態1に係るシール部材固定構造80と比較した場合に、押さえ板50がヒンジ機構60Aによって円筒状ロータ90の筒軸Cと平行な軸周りに回動可能に仕切体20に連結され、シール部材40を設置面とによって挟み込む状態と、シール部材40から離間した状態とを切換え可能に設けられている点において相違する。その他の構成については、ほぼ同様である。
このように構成した場合にあっても、滑り防止部としてのヤスリ状部材70が設けられていることにより、シール部材40が被摺動部材に摺動する際に、シール部材40が被摺動部材に向けて設置面に対して滑ることが抑制することができる。また、シール部材40とヤスリ状部材70との間に摩擦力を作用させることにより、シール部材40を押さえ板50にて押さえ込む際に、押さえムラが発生して、シール部材40に設置面と押さえ板50との間で強く挟み込まれている部分と、設置面と押さえ板50とによって弱く挟み込まれる部分とが存在した場合であっても、強く挟み込まれる部分に作用する引張力を緩和することができる。これにより、シール部材40の破損を防止し、気密状態を安定して維持できる。
また、押さえ板50は、筒軸方向に平行な方向の両端側の2箇所にて締結固定されるため、シール部材40を交換する際に締結部材を取り外す回数を低減させることができる。これにより、交換作業時間を大幅に削減し、容易に交換作業を行なうことができる。
したがって、本実施の形態においても、実施の形態1とほぼ同様の効果が得られる。さらに、ヒンジ機構60Aを設けた構成とすることにより、押さえ板50でシール部材40を押さえる際に、押さえ板50が位置ずれすることを防止し、所定の位置でシール部材40を安定して固定することができる。
なお、ヒンジ機構60Aによって、押さえ板50が仕切体20の設置面に向けて付勢するように構成される場合には、締結部材60による上記締結固定を省略して、押さえ板50と設置面とでシール部材40を挟み込むことのみによってシール部材40を固定してもよい。
(実施の形態3)
図7は、本実施の形態に係るシール部材固定構造の拡大図である。図7を参照して、本実施の形態に係るシール部材固定構造80Bについて説明する。
図7に示すように、本実施の形態に係るシール部材固定構造80Bは、実施の形態1に係るシール部材固定構造80と比較した場合に、滑り防止部の構成が相違する。その他の構成については、ほぼ同様である。
本実施の形態においては、滑り防止部は、仕切体20の設置面が位置する側とは反対側に向けて隆起するようにシール部材40に設けられた隆起部45によって構成されている。隆起部45は、シール部材が内周側流路形成部材4および外周側流路形成部材5に対して摺動する際に、上記押さえ板50に対して突き当り可能に設けられている。
具体的には、シール部材40は、略L字状に設けられている。隆起部45は、押さえ板50から見た場合に、被摺動部材とは反対側に設けられている。隆起部45は、筒軸C方向におけるシール部材40の一端側から他端側にかけて延在するように設けられている。なお、隆起部45は、筒軸C方向に沿って断続的に設けられていてもよい。隆起部45は、摺動相手側に向く突き当り面45aを有する。
図8は、図7に示すシール部材固定構造におけるシール部材が被摺動部材に摺動する際の様子を示す図である。図8においては、シール部材として外側シール部材42を図示し、被摺動部材として外周側流路形成部材5を図示している。図8を参照して、シール部材が外周側流路形成部材に摺動する際の様子について説明する。
図8に示すように、外側シール部材42が外周側流路形成部材5の外周側湾曲面5bに摺動する際には、外周側流路形成部材5側に位置する外側シール部材42の端部側が弾性的に撓み変形し、外側シール部材42が外周側流路形成部材5に向けて引っ張られる。
本実施の形態においては、押さえ板50から見た場合に被摺動部材と反対側に隆起部45が設けられていることにより、シール部材40(図8においては外側シール部材42)が被摺動部材(図8においては外周側流路形成部材5)に向けて引っ張られる際には、隆起部45の突き当り面45aが押さえ板50に突き当たる。
この際、シール部材40には、被摺動部材に向かうように作用する引張力f1に抗するように反作用力f3が作用する。これにより、シール部材40が被摺動部材に向けて設置面に対して滑ることが抑制される。
また、反作用力f3を作用させることにより、シール部材40を押さえ板50にて押さえ込む際に、押さえムラが発生して、シール部材40に設置面と押さえ板50との間で強く挟み込まれている部分と、設置面と押さえ板50とによって弱く挟み込まれる部分とが存在した場合であっても、強く挟み込まれる部分に作用する引張力を緩和することができる。このため、シール部材40の破損を防止することもできる。これにより、シール部材40の破損を防止し、気密状態を安定して維持できる。
さらには、押さえ板50と仕切体20とによってシール部材40を挟み込んで固定するとともに、押さえ板50を筒軸方向に平行な方向の両端側の2箇所にて締結固定する構成とすることにより、多数の箇所で締結部材のみを用いてシール部材40を固定する場合と比較して、シール部材40を交換する際に締結部材を取り外す回数を低減させることができる。これにより、交換作業時間を大幅に削減し、容易に交換作業を行なうことができる。
以上のように、本実施の形態に係るシール部材固定構造およびこれを用いた吸着処理装置にあっても、実施の形態1と同様に、シール部材を容易に交換することができるとともに、被摺動部材側への滑りを抑制し、気密状態を安定して維持できる。
(実施の形態4)
図9は、本実施の形態に係るシール部材固定構造の拡大図である。図9を参照して、本実施の形態に係るシール部材固定構造80Cについて説明する。
図9に示すように、本実施の形態に係るシール部材固定構造80Cは、実施の形態1に係るシール部材固定構造80と比較して、ヤスリ状部材が設けられていなく、シール部材40と対向する部分の押さえ板50に目立て加工部51が設けられている点において相違する。その他の構成は、ほぼ同様である。
目立て加工部51は、シール部材40が被摺動部材に向けて引っ張られる方向に抗する方向に摩擦力を作用させるように設けられている。目立て加工部51の目が、シール部材40が被摺動部材に向けて引っ張られる方向に抗する方向に向く。
このように、滑り防止部としての目立て加工部51が設けられていることにより、シール部材40が被摺動部材に摺動する際に、シール部材40が被摺動部材に向けて設置面に対して滑ることが抑制することができる。また、目立て加工部51を設けて設置面とシール部材40との間に摩擦力を作用させることにより、シール部材40を押さえ板50にて押さえ込む際に、押さえムラが発生して、シール部材40に設置面と押さえ板50との間で強く挟み込まれている部分と、設置面と押さえ板50とによって弱く挟み込まれる部分とが存在した場合であっても、強く挟み込まれる部分に作用する引張力を緩和することができる。これにより、シール部材40の破損を防止でき、気密状態を安定して維持できる。
また、押さえ板50は、筒軸方向に平行な方向の両端側の2箇所にて締結固定されるため、シール部材40を交換する際に締結部材を取り外す回数を低減させることができる。これにより、交換作業時間を大幅に削減し、容易に交換作業を行なうことができる。
以上のように、本実施の形態に係るシール部材固定構造およびこれを用いた吸着処理装置にあっても、実施の形態1と同様に、シール部材を容易に交換することができるとともに、被摺動部材側への滑りを抑制し、気密状態を安定して維持できる。
なお、本実施の形態においては、滑り防止部を構成する目立て加工部が、シール部材40と対向する部分の押さえ板50に設けられている場合を例示して説明したが、これに限定されず、シール部材40と対向する部分の仕切体20の設置面に設けられていてもよいし、シール部材40と対向する部分の押さえ板50と上記設置面の両方に設けられていてもよい。
この場合においても、目立て加工部をシール部材40に接触させることにより、引張力f1に抗するように相当程度大きな摩擦力f2を作用させることができ、この結果、シール部材40が被摺動部材に向けて設置面に対して滑ることが抑制される。
上述のように、複数の実施の形態が存在する場合は、特に記載がある場合を除き、各々の実施の形態の特徴部分を適宜組み合わせることは、当初から予定されている。たとえば、実施の形態2から4に係るシール部材固定構造を、実施の形態1に係る吸着処理装置100に適用することができる。また、実施の形態1,2,4に係るシール部材固定構造に実施の形態3に係るシール部材固定構造を適用してもよい。
上述した実施の形態1から4においては、仕切体20が略三角筒形状を有する場合を例示して説明したが、これに限定されず、一対の円盤10を支持できるような強度を有し、かつシール部材40を設置可能な設置面を有する限り、その形状は、板状形状等であってもよく、適宜変更することができる。
上述した実施の形態1から4においては、シール部材固定構造がいわゆるシリンダー型の吸着処理装置に用いられる場合を例示して説明したが、これに限定されず、いわゆるディスク型の吸着処理装置に用いられてもよい。この場合には、軸線方向に互いに対向する円盤状吸着体の主面上に軸線方向に平行な設置面を有する設置部が放射状に設けられ、当該設置面にシール部材が当該シール部材固定構造によって固定される。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1 処理室、2 第1流路形成部材、2a 開口部、3 第2流路形成部材、4 内周側流路形成部材、4a 内周側開口端部、4b,4c 内周側湾曲面、5 外周側流路形成部材、5a 外周側開口端部、5b,5c 外周側湾曲面、6 支持部材、10 円盤、11 第1円盤、11a 開口部、12 第2円盤、20 仕切体、21 本体部、22 設置部、23 内周側設置部、23a 内周側設置面、24 外周側設置部、24a 外周側設置面、30 吸着体、40 シール部材、41 内側シール部材、42 外側シール部材、45 隆起部、45a 突き当り面、50 押さえ板、51 目立て加工部、60 締結部材、60A ヒンジ機構、70 ヤスリ状部材、80,80A,80B,80C シール部材固定構造、90 円筒状ロータ、90a 中央空間部、100 吸着処理装置。

Claims (8)

  1. 吸着体を含むとともに、周方向に吸着領域と脱着領域とに区画され、軸周りに回転可能な回転体を備え、前記回転体を回転させつつ、前記吸着領域に被処理物質を含む第1流体を流動させ、前記脱着領域に入口部から出口部に向けて第2流体を流動させることにより、前記吸着領域を通過する前記吸着体に被処理物質を吸着させ、前記脱着領域を通過する前記吸着体から前記吸着領域にて吸着された被処理物質を脱着させる吸着処理装置であって、
    前記回転体の回転方向に並設される複数のシール部材と、
    前記回転体に設けられ、複数の前記シール部材の各々が設置される複数の設置面と、
    前記シール部材の各々を前記設置面に固定する複数の押さえ板と、をさらに備え、
    前記複数のシール部材は、前記回転体が回転する際に、前記脱着領域の前記入口部に一端側が対向する入口側流路形成部材および前記脱着領域の前記出口部に一端側が対向する出口側流路形成部材に摺動可能に設けられ、
    前記複数のシール部材のうち入口側流路形成部材および出口側流路形成部材に摺動するシール部材によって、入口側流路形成部材、出口側流路形成部材および前記脱着領域が気密または液密に連通され、
    前記シール部材、前記押さえ板、および前記設置面の少なくともいずれかに、前記シール部材が入口側流路形成部材および出口側流路形成部材に対して摺動する際に前記シール部材が前記設置面に対して滑ることを防止する滑り防止部が設けられている、吸着処理装置。
  2. 前記滑り防止部は、前記シール部材と対向する部分の前記設置面および前記シール部材と対向する部分の前記押さえ板の少なくとも一方に接合されたゴム部材によって構成されている、請求項1に記載の吸着処理装置。
  3. 前記滑り防止部は、前記シール部材と対向する部分の前記設置面および前記シール部材と対向する部分の前記押さえ板の少なくとも一方に接合されたヤスリ状部材によって構成されている、請求項1に記載の吸着処理装置。
  4. 前記滑り防止部は、前記シール部材と対向する部分の前記設置面および前記シール部材と対向する部分の前記押さえ板の少なくとも一方に、前記シール部材が入口側流路形成部材および出口側流路形成部材に対して摺動する際に前記シール部材が引っ張られる方向に抗する方向に摩擦力を作用させるように設けられた目立て加工部によって構成されている、請求項1に記載の吸着処理装置。
  5. 前記滑り防止部は、前記シール部材から見た場合に前記設置面が位置する側とは反対側に向けて隆起するように、前記シール部材に設けられた隆起部によって構成され、
    前記隆起部は、前記シール部材が入口側流路形成部材および出口側流路形成部材に対して摺動する際に、前記押さえ板に対して突き当り可能に設けられている、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の吸着処理装置。
  6. 前記押さえ板は、ヒンジ機構によって前記回転体に連結され、前記シール部材を前記設置面とによって挟み込む状態と、前記シール部材から離間した状態とを切換え可能に設けられている、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の吸着処理装置。
  7. 前記押さえ板は、前記回転体の軸方向に平行な方向における両端側のそれぞれで、締結部材を用いて前記設置面に締結される、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の吸着処理装置。
  8. 前記設置面の法線方向における、前記押さえ板と前記設置面とによって挟まれている部分のシール部材の厚さは、前記押さえ板と前記設置面とによって挟まれていない部分のシール部材の厚さの50%以上100%以下の範囲内にある、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の吸着処理装置。
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