JP2536860Y2 - 回転型ガス吸着機または熱交換器用シール - Google Patents
回転型ガス吸着機または熱交換器用シールInfo
- Publication number
- JP2536860Y2 JP2536860Y2 JP10495790U JP10495790U JP2536860Y2 JP 2536860 Y2 JP2536860 Y2 JP 2536860Y2 JP 10495790 U JP10495790 U JP 10495790U JP 10495790 U JP10495790 U JP 10495790U JP 2536860 Y2 JP2536860 Y2 JP 2536860Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seal
- heat exchanger
- rotor
- elastic sheet
- rotary gas
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
- Drying Of Gases (AREA)
- Treating Waste Gases (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は多数の小透孔が両端面に透通している円筒状
のガス吸着機たとえば除湿機、有機溶剤蒸気吸着機また
は熱交換器たとえば全熱交換器のロータを駆動回転し、
小透孔内に2種類の気体を交互に通過させ、小透孔壁を
介して両気体間で熱または湿気あるいは有機溶剤蒸気、
臭気ガスその他活性ガスを吸脱着するに際し、2種類の
気体および外気との間における差圧による気体の漏洩を
防止するシールに関するものである。
のガス吸着機たとえば除湿機、有機溶剤蒸気吸着機また
は熱交換器たとえば全熱交換器のロータを駆動回転し、
小透孔内に2種類の気体を交互に通過させ、小透孔壁を
介して両気体間で熱または湿気あるいは有機溶剤蒸気、
臭気ガスその他活性ガスを吸脱着するに際し、2種類の
気体および外気との間における差圧による気体の漏洩を
防止するシールに関するものである。
従来の技術とその問題点 従来の回転型除湿機は第4図および第8図に示す如く
多数の小透孔1が両端面に透通し該小透孔1の表面にお
いて小透孔1内を通過する空気その他気体から湿気を吸
脱着し得る除湿機用ロータ2をケーシング3内に駆動回
転可能に納め、ロータ端面を除湿ゾーン4と再生ゾーン
5とに区分し、第8図に示す如く処理空気用ダクト6,
7、再生空気用ダクト8,9に接続し、ロータ2を駆動回転
し、処理空気10、再生空気11を夫々ダクト6,8に送つて
除湿、再生の操作を繰返し連続的に除湿空気12を得るも
のである。また従来の回転型全熱交換器は第12図、第13
図に示す如く多数の小透孔1が両端面に透通した全熱交
換器用ロータ13をケーシング14内に駆動回転可能に納
め、ロータ端面を入気ゾーン15、給気ゾーンと還気ゾー
ン、排気ゾーン16とに区分し、第13図に示す如く外気用
ダクト17、給気用ダクト18、還気用ダクト19、排気用ダ
クト20に接続し、外気21と還気22との間で全熱交換を行
ない、給気23を供給し排気24を排出するものである。
多数の小透孔1が両端面に透通し該小透孔1の表面にお
いて小透孔1内を通過する空気その他気体から湿気を吸
脱着し得る除湿機用ロータ2をケーシング3内に駆動回
転可能に納め、ロータ端面を除湿ゾーン4と再生ゾーン
5とに区分し、第8図に示す如く処理空気用ダクト6,
7、再生空気用ダクト8,9に接続し、ロータ2を駆動回転
し、処理空気10、再生空気11を夫々ダクト6,8に送つて
除湿、再生の操作を繰返し連続的に除湿空気12を得るも
のである。また従来の回転型全熱交換器は第12図、第13
図に示す如く多数の小透孔1が両端面に透通した全熱交
換器用ロータ13をケーシング14内に駆動回転可能に納
め、ロータ端面を入気ゾーン15、給気ゾーンと還気ゾー
ン、排気ゾーン16とに区分し、第13図に示す如く外気用
ダクト17、給気用ダクト18、還気用ダクト19、排気用ダ
クト20に接続し、外気21と還気22との間で全熱交換を行
ない、給気23を供給し排気24を排出するものである。
上記何れの場合においてもロータ2,13の各ゾーンには
可撓性のゴム条片よりなるシール25を摺動可能に設けて
その一端を固定し他端をシール25のゴム弾性によりロー
タの端面に押圧摺動して各通過気体の漏洩および混合を
防止しているが、このシールは静止しているケーシング
3,14と回転しているロータ2,13との間に介在するもので
必ずロータの摺動面に接し、ロータ端面の平面度がよく
ない場合またはロータ端面が正確に回転軸に対し直角で
ない場合にはシールの密封性が不完全になり、また設計
製造を完璧に行なつた場合でもロータを通過する2気体
間またはロータを通過する気体と外気との間に20〜500m
mAq以上の圧力差がある場合には高圧気体側から低圧気
体側に気体が漏洩混入するのは避けられず、たとえば除
湿機により空気を除湿して低露点の空気を得ようとする
場合極く僅かの再生空気が除湿空気12に混入することに
より得られた除湿空気12の露点が著しく上昇し、安定し
て低露点の空気を連続して得ることができなくなる。
可撓性のゴム条片よりなるシール25を摺動可能に設けて
その一端を固定し他端をシール25のゴム弾性によりロー
タの端面に押圧摺動して各通過気体の漏洩および混合を
防止しているが、このシールは静止しているケーシング
3,14と回転しているロータ2,13との間に介在するもので
必ずロータの摺動面に接し、ロータ端面の平面度がよく
ない場合またはロータ端面が正確に回転軸に対し直角で
ない場合にはシールの密封性が不完全になり、また設計
製造を完璧に行なつた場合でもロータを通過する2気体
間またはロータを通過する気体と外気との間に20〜500m
mAq以上の圧力差がある場合には高圧気体側から低圧気
体側に気体が漏洩混入するのは避けられず、たとえば除
湿機により空気を除湿して低露点の空気を得ようとする
場合極く僅かの再生空気が除湿空気12に混入することに
より得られた除湿空気12の露点が著しく上昇し、安定し
て低露点の空気を連続して得ることができなくなる。
上記の欠点を改良するためたとえば実開昭55-6650号
公報には第14図に示す如く中空ゴムチユーブ26の外面の
一部に弗素樹脂シート27を被着してなるシートの弗素樹
脂シート27がロータ13に面接触するように取付けた構造
が提案されている。この構造のシールでは中空ゴムチユ
ーブ26の弾撥性によりシールを特に強くロータ端面に押
付けて摺動させなくても通常の運転においては充分シー
ル作用を果たすことができるが、シールの両面にかかる
気体の圧力差およびシールとロータとの押圧摺動による
摩擦によつて第15図に示す如くロータの回転方向に沿っ
てシールが変形し、シールの弗素樹脂シート27とロータ
端面との面接触が不完全となり、高圧側の気体が低圧側
に漏洩するおそれがある。
公報には第14図に示す如く中空ゴムチユーブ26の外面の
一部に弗素樹脂シート27を被着してなるシートの弗素樹
脂シート27がロータ13に面接触するように取付けた構造
が提案されている。この構造のシールでは中空ゴムチユ
ーブ26の弾撥性によりシールを特に強くロータ端面に押
付けて摺動させなくても通常の運転においては充分シー
ル作用を果たすことができるが、シールの両面にかかる
気体の圧力差およびシールとロータとの押圧摺動による
摩擦によつて第15図に示す如くロータの回転方向に沿っ
てシールが変形し、シールの弗素樹脂シート27とロータ
端面との面接触が不完全となり、高圧側の気体が低圧側
に漏洩するおそれがある。
問題点を解決するための手段 本案は上記の問題点を解決したものであつて、剛性板
と断面U字形をなす弾性体シートとによつてクツシヨン
体を包囲してなるシールの構造を要旨とするもので、こ
のシールをロータ端面所要部に該シールの弾性体シート
がロータ端面に押圧され面接触するように取付けるもの
である。
と断面U字形をなす弾性体シートとによつてクツシヨン
体を包囲してなるシールの構造を要旨とするもので、こ
のシールをロータ端面所要部に該シールの弾性体シート
がロータ端面に押圧され面接触するように取付けるもの
である。
実施例1 第1図に示す如く断面T字形の鉄板その他剛性板28a
の一面にクツシヨン性を有するスポンジゴムの条片29を
あてがい、その外面に弾性体シート27を包被して弾性体
シート27の両縁を剛性板28aの両縁にボルト30,30または
ビスネジ等で固定してなる回転型ガス吸着機または熱交
換器用シールである。このシールを除湿機について使用
した例を以下説明する。第4図に示す如く除湿機のケー
シング3の両面に除湿ゾーン4と再生ゾーン5とを形成
するよう開孔し、第1図(第4図のA−A断面)に示す
如く開孔部周縁3aに条片3cを溶接する。該条片3cに上記
のシールの剛性板28aをボルト31等により固着する。第
5図(第4図のB−B断面)に示す如く2本の条片を有
する剛性板28bを用いて同様に構成したシールをチヤン
ネルの形状にした開孔部周縁3b,3bにボルト31等により
固着する。多数の小透孔1が両端面に透通し該小透孔1
の表面において小透孔1を通過する空気その他の気体か
ら湿気を吸脱着し得る除湿機用ロータ2を駆動回転可能
に支持し、駆動機構(図示せず)を取付ける。シールの
弾性体シート27がロータ2の両端面所要部に面接触し摺
動自在に押圧されるようケーシングの開孔部端縁の条片
3aとの関係位置を剛性板28a,28bの長孔32により調節
し、弾性体シート27のロータ2の端面に対する押圧力を
調整する。
の一面にクツシヨン性を有するスポンジゴムの条片29を
あてがい、その外面に弾性体シート27を包被して弾性体
シート27の両縁を剛性板28aの両縁にボルト30,30または
ビスネジ等で固定してなる回転型ガス吸着機または熱交
換器用シールである。このシールを除湿機について使用
した例を以下説明する。第4図に示す如く除湿機のケー
シング3の両面に除湿ゾーン4と再生ゾーン5とを形成
するよう開孔し、第1図(第4図のA−A断面)に示す
如く開孔部周縁3aに条片3cを溶接する。該条片3cに上記
のシールの剛性板28aをボルト31等により固着する。第
5図(第4図のB−B断面)に示す如く2本の条片を有
する剛性板28bを用いて同様に構成したシールをチヤン
ネルの形状にした開孔部周縁3b,3bにボルト31等により
固着する。多数の小透孔1が両端面に透通し該小透孔1
の表面において小透孔1を通過する空気その他の気体か
ら湿気を吸脱着し得る除湿機用ロータ2を駆動回転可能
に支持し、駆動機構(図示せず)を取付ける。シールの
弾性体シート27がロータ2の両端面所要部に面接触し摺
動自在に押圧されるようケーシングの開孔部端縁の条片
3aとの関係位置を剛性板28a,28bの長孔32により調節
し、弾性体シート27のロータ2の端面に対する押圧力を
調整する。
以上除湿機について説明したが、有機溶剤回収装置、
脱臭装置その他気体に含まれている活性物質を吸脱着し
得る吸着機、収着機にも全く同様に適用し得る。
脱臭装置その他気体に含まれている活性物質を吸脱着し
得る吸着機、収着機にも全く同様に適用し得る。
実施例2 第2図に示す如く鉄板その他剛性板28の一面にクツシ
ヨン性を有するスポンジゴムの条片29および薄い鉄板そ
の他剛板33をあてがい、その外面に弾性体シート27を包
被して弾性体シート27の両縁を剛性板28の両縁にボルト
30,30により固定してなる回転型ガス吸着機または熱交
換器用シールである。このシールを回転型ガス吸着機の
一例として脱臭装置について使用した例を以下説明す
る。第6図および第7図に示す如くケーシング3の両面
に吸着ゾーン4と脱着ゾーン5とを形成するよう開孔
し、夫々の開孔部周縁3a,3b,3bに第2図に示す如く上記
シールの剛性板28をボルト31,31により固定する。多数
の小透孔1が両端面に透通し該小透孔1の表面において
小透孔1を通過する空気その他の気体から活性ガスを吸
脱着し得るガス吸着機用ロータ2を駆動回転可能に支持
し、駆動機構(図示せず)を取付ける。シールの弾性体
シート27(第2図参照)がロータ2の両端面所要部に面
接触し摺動自在に押圧されるよう開孔部周縁3a,3b,3bに
ボルト31,31により固定し、コイルバネ34その他の押圧
手段(図示せず)によりその押圧力を調整する。
ヨン性を有するスポンジゴムの条片29および薄い鉄板そ
の他剛板33をあてがい、その外面に弾性体シート27を包
被して弾性体シート27の両縁を剛性板28の両縁にボルト
30,30により固定してなる回転型ガス吸着機または熱交
換器用シールである。このシールを回転型ガス吸着機の
一例として脱臭装置について使用した例を以下説明す
る。第6図および第7図に示す如くケーシング3の両面
に吸着ゾーン4と脱着ゾーン5とを形成するよう開孔
し、夫々の開孔部周縁3a,3b,3bに第2図に示す如く上記
シールの剛性板28をボルト31,31により固定する。多数
の小透孔1が両端面に透通し該小透孔1の表面において
小透孔1を通過する空気その他の気体から活性ガスを吸
脱着し得るガス吸着機用ロータ2を駆動回転可能に支持
し、駆動機構(図示せず)を取付ける。シールの弾性体
シート27(第2図参照)がロータ2の両端面所要部に面
接触し摺動自在に押圧されるよう開孔部周縁3a,3b,3bに
ボルト31,31により固定し、コイルバネ34その他の押圧
手段(図示せず)によりその押圧力を調整する。
実施例3 第3図に示す如く断面T字形の鉄板その他剛性板28a
の一面にクツシヨン性を有するスポンジゴムの条片29を
接着し、その外面に弾性体シート27を包被して弾性体シ
ート27の両縁を剛性板28aの両縁にボルト等30,30により
固定し、スポンジゴムの条片29と弾性体シート27との間
に若干の空洞部35を設けてなる回転型ガス吸着機または
熱交換器用シールである。このシールを熱交換器の一例
として全熱交換器について使用した例を以下説明する。
第9図および第10図に示す如く全熱交換器のケーシング
14の両面に入気ゾーン15、吸気ゾーン、還気ゾーン、排
気ゾーン16を形成するよう開孔し、開孔部周縁14aに条
片14cを固着する。該条片14cに上記のシールの剛性板28
aをボルト31により固着する。開孔部周縁14bは第11図に
示す如くチヤンネルの形状をなすので、シールの剛性板
28bに条片28c,28cを連設しチヤンネル14bに条片28c,28c
をボルト31,31により固着する。多数の小透孔1が両端
面に透通し該小透孔1の表面において小透孔1を通過す
る空気その他の気体から熱および湿気を吸収および放出
し得る全熱交換器用ロータ13を駆動回転可能に支持し、
駆動機構(図示せず)を取付ける。シールの弾性体シー
ル27がロータ13の両端面所要部に面接触し摺動自在に押
圧されるよう剛性板28a,28bとケーシングの部分14c,14b
との関係位置を剛性板28a,28bの長孔32,32aにより調節
し、弾性体シート27のロータ13の端面に対する押圧力を
調整する。
の一面にクツシヨン性を有するスポンジゴムの条片29を
接着し、その外面に弾性体シート27を包被して弾性体シ
ート27の両縁を剛性板28aの両縁にボルト等30,30により
固定し、スポンジゴムの条片29と弾性体シート27との間
に若干の空洞部35を設けてなる回転型ガス吸着機または
熱交換器用シールである。このシールを熱交換器の一例
として全熱交換器について使用した例を以下説明する。
第9図および第10図に示す如く全熱交換器のケーシング
14の両面に入気ゾーン15、吸気ゾーン、還気ゾーン、排
気ゾーン16を形成するよう開孔し、開孔部周縁14aに条
片14cを固着する。該条片14cに上記のシールの剛性板28
aをボルト31により固着する。開孔部周縁14bは第11図に
示す如くチヤンネルの形状をなすので、シールの剛性板
28bに条片28c,28cを連設しチヤンネル14bに条片28c,28c
をボルト31,31により固着する。多数の小透孔1が両端
面に透通し該小透孔1の表面において小透孔1を通過す
る空気その他の気体から熱および湿気を吸収および放出
し得る全熱交換器用ロータ13を駆動回転可能に支持し、
駆動機構(図示せず)を取付ける。シールの弾性体シー
ル27がロータ13の両端面所要部に面接触し摺動自在に押
圧されるよう剛性板28a,28bとケーシングの部分14c,14b
との関係位置を剛性板28a,28bの長孔32,32aにより調節
し、弾性体シート27のロータ13の端面に対する押圧力を
調整する。
以上全熱交換器について説明したが、顕熱交換器にも
全く同様に適用し得る。
全く同様に適用し得る。
上記実施例において剛性板28,28a,28b,33としては鋼
鉄、硬質合成樹脂等、クツシヨン体29としては弾褥性を
有するスポンジゴムその他発泡プラスチツク、フエルト
等の条片を使用し得るが、特に発泡シリコンゴム等耐熱
性を有するものが好ましい。弾性体シート27としては適
度のゴム弾性を有しロータ端面との摺擦に順応し耐磨耗
性、耐熱性の優れた材料を使用し、特に摩擦係数の小さ
い弗素ゴム、弗素樹脂が好適であり、またステンレス
鋼、燐青銅等摩擦係数の小さい金属の極薄シートも同様
に使用し得る。シールの各部分の寸法の一例を挙げれば
スポンジゴム条片29の厚さ3〜15mm、巾10〜30mm、弾性
体シート27の厚さは弗素樹脂の場合0.5〜3.0mm、金属シ
ートの場合10〜100μ程度である。
鉄、硬質合成樹脂等、クツシヨン体29としては弾褥性を
有するスポンジゴムその他発泡プラスチツク、フエルト
等の条片を使用し得るが、特に発泡シリコンゴム等耐熱
性を有するものが好ましい。弾性体シート27としては適
度のゴム弾性を有しロータ端面との摺擦に順応し耐磨耗
性、耐熱性の優れた材料を使用し、特に摩擦係数の小さ
い弗素ゴム、弗素樹脂が好適であり、またステンレス
鋼、燐青銅等摩擦係数の小さい金属の極薄シートも同様
に使用し得る。シールの各部分の寸法の一例を挙げれば
スポンジゴム条片29の厚さ3〜15mm、巾10〜30mm、弾性
体シート27の厚さは弗素樹脂の場合0.5〜3.0mm、金属シ
ートの場合10〜100μ程度である。
考案の効果 本案は上記の如き構成よりなるので、シールを回転し
ているロータの端面に特に強く押圧して摺動させなくて
も弾性体シートの弾性とクツシヨン体の弾褥性および弾
性体シートとロータ表面との面接触の相乗作用により充
分シール効果を発揮することができ、たとえばシールの
両側における気体の間の圧力差が3000mmAq程度に達して
も高圧気体側(たとえば処理ゾーン)から低圧気体側
(たとえば脱着ゾーン)へ気体が漏洩あるいは外気と混
合するおそれなく、安定して湿気その他のガスの吸着ま
たは熱交換の効率を挙げ得るとともに、シールの磨耗も
少なく長期の使用に耐え得る効果を有するものである。
本案シールを使用した第4図、第5図の除湿機をロータ
外径2190mm、処理ゾーンにおける風量26000m3/hr、シー
ルの押え圧力0.2kg/cm2、シールとロータとの接触幅15m
m、シールの両側における気体の圧力差0〜3000mmAqの
条件で運転した場合のシールの両側における圧力差と処
理風量に対する処理空気と再生空気との間の漏れ率との
関係を第16図に示す。
ているロータの端面に特に強く押圧して摺動させなくて
も弾性体シートの弾性とクツシヨン体の弾褥性および弾
性体シートとロータ表面との面接触の相乗作用により充
分シール効果を発揮することができ、たとえばシールの
両側における気体の間の圧力差が3000mmAq程度に達して
も高圧気体側(たとえば処理ゾーン)から低圧気体側
(たとえば脱着ゾーン)へ気体が漏洩あるいは外気と混
合するおそれなく、安定して湿気その他のガスの吸着ま
たは熱交換の効率を挙げ得るとともに、シールの磨耗も
少なく長期の使用に耐え得る効果を有するものである。
本案シールを使用した第4図、第5図の除湿機をロータ
外径2190mm、処理ゾーンにおける風量26000m3/hr、シー
ルの押え圧力0.2kg/cm2、シールとロータとの接触幅15m
m、シールの両側における気体の圧力差0〜3000mmAqの
条件で運転した場合のシールの両側における圧力差と処
理風量に対する処理空気と再生空気との間の漏れ率との
関係を第16図に示す。
また第2図に示す如くクツシヨン体29と弾性体シート
27との間に剛性板33を挟んだ場合には弾性体シート27の
外面からロータでシールが押えられたときに弾性体シー
ト27の表面にロータの微細な凹凸に応じて凹凸を生ずる
おそれなく平面度を一層確実に保有し得る効果を有する
ものである。
27との間に剛性板33を挟んだ場合には弾性体シート27の
外面からロータでシールが押えられたときに弾性体シー
ト27の表面にロータの微細な凹凸に応じて凹凸を生ずる
おそれなく平面度を一層確実に保有し得る効果を有する
ものである。
第1図乃至第3図は本案のシールの概要を示す断面図、
第4図は回転型除湿機の一部欠截斜視図、第5図は第4
図のB−B線断面図で本案のシールの他の実施例を示
す。第6図および第7図は本案の他の実施例を示す回転
型脱臭装置の側面図および垂直断面図、第8図は従来の
除湿機の中央垂直断面図、第9図は本案の更に他の実施
例を示す全熱交換器を示す中央垂直断面図、第10図は同
側面図、第11図は第10図のC−C線断面図である。第12
図は従来の回転型全熱交換器の一部欠截斜視図、第13図
は同中央垂直断面図、第14図および第15図は従来のシー
ルの例を示す断面図、第16図は本案のシールのシール効
果を示すデータのグラフである。 図中1は小透孔、2は除湿機用ロータ、13は熱交換器用
ロータ、3,14はケーシング、27は弾性体シート、28,33
は剛性板、29はクツシヨン体を示す。
第4図は回転型除湿機の一部欠截斜視図、第5図は第4
図のB−B線断面図で本案のシールの他の実施例を示
す。第6図および第7図は本案の他の実施例を示す回転
型脱臭装置の側面図および垂直断面図、第8図は従来の
除湿機の中央垂直断面図、第9図は本案の更に他の実施
例を示す全熱交換器を示す中央垂直断面図、第10図は同
側面図、第11図は第10図のC−C線断面図である。第12
図は従来の回転型全熱交換器の一部欠截斜視図、第13図
は同中央垂直断面図、第14図および第15図は従来のシー
ルの例を示す断面図、第16図は本案のシールのシール効
果を示すデータのグラフである。 図中1は小透孔、2は除湿機用ロータ、13は熱交換器用
ロータ、3,14はケーシング、27は弾性体シート、28,33
は剛性板、29はクツシヨン体を示す。
Claims (4)
- 【請求項1】剛性板と断面U字形をなす弾性体シートと
によつてクツシヨン体を包囲してなり、弾性体シートが
回転型ガス吸着機または熱交換器のロータの摺動面に面
接触するよう構成してなる回転型ガス吸着機または熱交
換器用シール。 - 【請求項2】弾性体シートが弗素含有重合体または金属
の薄いシートである実用新案登録請求の範囲第1項記載
の回転型ガス吸着機または熱交換器用シール。 - 【請求項3】クツシヨン体が発泡ゴムまたは合成樹脂発
泡体よりなる実用新案登録請求の範囲第1項記載の回転
型ガス吸着機または熱交換器用シール。 - 【請求項4】クツシヨン体と弾性体シートとの間に第二
の剛性板を挟入してなる実用新案登録請求の範囲第1項
記載の回転型ガス吸着機または熱交換器用シール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10495790U JP2536860Y2 (ja) | 1990-10-04 | 1990-10-04 | 回転型ガス吸着機または熱交換器用シール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10495790U JP2536860Y2 (ja) | 1990-10-04 | 1990-10-04 | 回転型ガス吸着機または熱交換器用シール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0461617U JPH0461617U (ja) | 1992-05-27 |
JP2536860Y2 true JP2536860Y2 (ja) | 1997-05-28 |
Family
ID=31850435
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10495790U Expired - Lifetime JP2536860Y2 (ja) | 1990-10-04 | 1990-10-04 | 回転型ガス吸着機または熱交換器用シール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2536860Y2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002071171A (ja) * | 2000-08-30 | 2002-03-08 | Toshiba Kyaria Kk | 加湿ユニット |
JP4772197B2 (ja) * | 2001-03-23 | 2011-09-14 | 株式会社西部技研 | ガス吸着濃縮装置 |
JP2008086995A (ja) * | 2007-11-15 | 2008-04-17 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 除湿装置 |
JP5356783B2 (ja) * | 2008-11-17 | 2013-12-04 | 新日本空調株式会社 | 除湿ロータの外周シール構造 |
WO2017006785A1 (ja) * | 2015-07-03 | 2017-01-12 | 東洋紡株式会社 | 吸着処理装置 |
-
1990
- 1990-10-04 JP JP10495790U patent/JP2536860Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0461617U (ja) | 1992-05-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4399863A (en) | Floating seal system for rotary devices | |
US6039109A (en) | Air to air heat and moisture recovery ventilator | |
JP2536860Y2 (ja) | 回転型ガス吸着機または熱交換器用シール | |
JP2950453B2 (ja) | 発熱体を有するシート状収着体、発熱体を有する収着用積層体および発熱体を有する収着用積層体を用いた除湿装置 | |
JP7041373B2 (ja) | 空調回転体及び空気処理装置 | |
JP2004100940A (ja) | シール装置及びそれを備えた吸着装置 | |
JPH05508802A (ja) | 除湿機 | |
JP2971217B2 (ja) | 全熱交換器用素子およびその製造法 | |
KR101487053B1 (ko) | 공기청정기능을 갖는 제습로터 및 상기 제습로터의 제작방법 | |
JP2829356B2 (ja) | 全熱交換器用素子およびその製造法 | |
JPH0737693Y2 (ja) | 回転型ガス吸着機または熱交換器用シール | |
KR20180032798A (ko) | 데시칸트 제습 장치 | |
EP1598601A2 (en) | Humidity adjusting apparatus using desiccant | |
JP5241693B2 (ja) | デシカントシステム | |
JP2001246220A (ja) | 除湿機 | |
JPS6351053B2 (ja) | ||
JPH0966214A (ja) | フィルター再生機能付き気体浄化装置 | |
JP2512614Y2 (ja) | 回転型ガス吸着機または熱交換器用シ―ル | |
JP3553163B2 (ja) | 回転マトリクス型熱交換器 | |
JP2006071171A (ja) | 調湿装置 | |
JP2008151462A (ja) | デシカント空調機及びそのシール部材 | |
JP2004025126A (ja) | ガス濃縮装置及びガス濃縮方法 | |
JP2000218127A (ja) | 乾式吸着装置およびその吸着材 | |
JPH10156128A (ja) | 円筒回転式ガス濃縮装置 | |
KR20200081111A (ko) | 제습로터 및 이에 연결되는 송풍기와 열교환기의 조립 구조 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |