JPWO2016171121A1 - 樹脂分散体、微粒子、及びそれらの製造方法 - Google Patents

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Abstract

ガラス転移温度が100℃以上であることを特徴とする樹脂からなる群より選ばれる少なくとも一種の樹脂の水分散体であって、樹脂粒子が、より長期にわたり沈降し難い分散体を提供することが本発明の課題である。本発明は、酸析法によって、ガラス転移温度が100℃以上であることを特徴とする樹脂からなる群より選ばれる少なくとも一種の樹脂粒子をアニオン性基含有有機高分子化合物により被覆することで、高濃度であっても分散安定性の高い該粒子からなる分散体、及びそれから得られる粉体粒子(微粒子)を提供することにより上記課題を解決するものである。

Description

本発明は、アニオン性基含有有機高分子化合物により被覆された樹脂粉体粒子(微粒子)及び該粒子からなる樹脂分散体、並びにそれらの製造方法に関する。
エンジニアリングプラスチックは、耐熱性、機械的強度、耐摩耗性に優れ、機械部品、自動車用部品、電子機器部品など、高性能と耐久性、安全性が求められる基幹部品においても金属材料を代替し、軽量化、低コスト化を実現している。
一方で、エンジニアリングプラスチックは、粉体塗料及び水性塗料用途としての展開が注目されており、樹脂微粒子、分散液を得る手段として、いくつかの手法が提案されている。
特許文献1では、ポリマーAとポリマーBと有機溶媒とを溶解混合した際に、ポリマーAを主成分とする溶液相と、ポリマーBを主成分とする溶液相の2相に相分離する系において、エマルションを形成させた後、ポリマーAの貧溶媒を接触させて、ポリマーAを析出させるポリマー微粒子の製造方法において、エマルションの形成を100℃以上の温度で実施することを特徴とする方法が提案されている。
特許文献2では、特定のポリスルホンを衝撃型機械粉砕機にて8〜24μmに凍結粉砕し、その後、粉砕した該ポリスルホンと純水、界面活性剤を混合し攪拌及び超音波分散して、水分散液が提案されている。
国際公開2012/043509号公報 特開2011−068862号公報
しかしながら、塗料用途としては、調製時や塗工時の作業環境改善、有機溶剤の廃棄及び回収コスト削減の点から、前記特許文献1のような有機溶媒を分散媒とする塗料より、水を分散媒とする水性塗料が好ましいが、エンジニアリングプラスチックは水に溶解し難くその作製は容易でない。
また、いくつかの熱可塑性樹脂の水分散体を作製した例(前記特許文献2)があるものの、この方法では、樹脂を機械的粉砕後に、界面活性剤を使用して分散体化しているため、分散時の粒径が大きく、分散安定性の維持の観点から十分でないという問題があった。
さらに、これら塗料用途においては、分散体中の樹脂粒子を高濃度で含有する分散体を得ることが要求されている。
そこで、本発明の課題は、エンジニアリングプラスチックの水分散体であって、より長期に樹脂粒子が沈降し難い、分散安定性に優れた分散体を提供することにある。
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意研究した結果、酸析法により、エンジニアリングプラスチックに分類される特定の樹脂の粒子をアニオン性基含有有機高分子化合物により被覆することで、分散安定性の高い、水媒体の樹脂分散体が得られ、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
『項1.ガラス転移温度が100℃以上であることを特徴とする樹脂からなる群より選ばれる少なくとも一種の樹脂粒子と、アニオン性基含有有機高分子化合物と、塩基と、水性媒体とを含んでなる樹脂分散体において、前記樹脂粒子がアニオン性基含有有機高分子化合物により被覆されていることを特徴とする分散体。
項2.前記アニオン性基含有有機高分子化合物のアニオン性基が、カルボキシル基、カルボキシレート基、スルホン酸基、スルホネート基及びリン酸基からなる群より選ばれる少なくとも一種のアニオン性基であることを特徴とする項1に記載の分散体。
項3.前記アニオン性基含有有機高分子化合物の主骨格が、(メタ)アクリル酸エステル樹脂、(メタ)アクリル酸エステル−スチレン樹脂、(メタ)アクリル酸エステル−エポキシ樹脂、ビニル樹脂、ウレタン樹脂及びポリアミドイミド樹脂からなる群より選ばれる少なくとも一種の有機高分子化合物であることを特徴とする項1又は項2に記載の分散体。
項4.前記アニオン性基含有有機高分子化合物の酸価が10〜300mgKOH/gであることを特徴とする項1〜3いずれか一項に記載の分散体。
項5.前記アニオン性基含有有機高分子化合物において、アニオン性基の中和に用いられる塩基が金属水酸化物及び有機アミンからなる群より選ばれる少なくとも一種の塩基であることを特徴とする項1〜4いずれか一項に記載の分散体。
項6.前記分散体中の樹脂粒子の分散粒径が1μm未満であることを特徴とする項1〜項5いずれか一項に記載の分散体。
項7−1.前記項1〜6いずれか一項に記載の分散体を、乾燥させて得られる粉体粒子(微粒子)。
項7−2.前記項1〜6いずれか一項に記載の分散体の乾燥物である粉体粒子(微粒子)。
項7−3.ガラス転移温度が100℃以上である樹脂の微粒子であって、該微粒子がアニオン性基含有有機高分子化合物で被覆されていることを特徴とする粉体粒子(微粒子)。
項8.ガラス転移温度が100℃以上であることを特徴とする樹脂からなる群より選ばれる少なくとも一種の樹脂溶液とアニオン性基含有有機高分子化合物水溶液とを混合し、樹脂微粒子を形成させる工程(A)と、
工程(A)で得られた樹脂微粒子と酸とを反応させて樹脂微粒子表面にアニオン性基含有有機高分子化合物を析出させてアニオン性基含有有機高分子により被覆された樹脂粒子を沈殿させる工程(B)と、
工程(B)で得られたアニオン性基含有有機高分子により被覆された樹脂粒子をろ別、洗浄し、含水アニオン性基含有有機高分子により被覆された樹脂粒子ウェットケーキを得る工程(C)と、
工程(C)で得られた含水アニオン性基含有有機高分子により被覆された樹脂粒子ウェットケーキと塩基とを反応させてアニオン性基含有有機高分子化合物により被覆された樹脂粒子からなる分散体を得る工程(D)と、を含む樹脂分散体の製造方法。
項9.ガラス転移温度が100℃以上であることを特徴とする樹脂からなる群より選ばれる少なくとも一種の樹脂溶液とアニオン性基含有有機高分子化合物水溶液とを混合し、樹脂微粒子を形成させる工程(A)と、
工程(A)で得られた樹脂微粒子と酸とを反応させて樹脂微粒子表面にアニオン性基含有有機高分子化合物を析出させてアニオン性基含有有機高分子により被覆された樹脂粒子を沈殿させる工程(B)と、
工程(B)で得られたアニオン性基含有有機高分子により被覆された樹脂粒子をろ別、洗浄し、含水アニオン性基含有有機高分子により被覆された樹脂粒子ウェットケーキを得る工程(C)と、
工程(C)で得られた含水アニオン性基含有有機高分子により被覆された樹脂粒子ウェットケーキを乾燥してアニオン性基含有有機高分子により被覆された樹脂粉体粒子を得る工程(E1)と、を含む樹脂粉体粒子の製造方法。
項10.ガラス転移温度が100℃以上であることを特徴とする樹脂からなる群より選ばれる少なくとも一種の樹脂溶液とアニオン性基含有有機高分子化合物水溶液とを混合し、樹脂微粒子を形成させる工程(A)と、
工程(A)で得られた樹脂微粒子と酸とを反応させて樹脂微粒子表面にアニオン性基含有有機高分子化合物を析出させてアニオン性基含有有機高分子により被覆された樹脂粒子を沈殿させる工程(B)と、
工程(B)で得られたアニオン性基含有有機高分子により被覆された樹脂粒子をろ別、洗浄し、含水アニオン性基含有有機高分子により被覆された樹脂粒子ウェットケーキを得る工程(C)と、
工程(C)で得られた含水アニオン性基含有有機高分子により被覆された樹脂粒子ウェットケーキと塩基とを反応させてアニオン性基含有有機高分子化合物により被覆された樹脂粒子からなる分散体を得る工程(D)と、
工程(D)で得られたアニオン性基含有有機高分子化合物により被覆された樹脂粒子からなる分散体を乾燥してアニオン性基含有有機高分子により被覆された樹脂粉体粒子を得る工程(E2)と、を含む樹脂粉体粒子の製造方法。
項11.前記工程(A)の後に、工程(A)で得られた樹脂微粒子の分散液に対し、機械的粉砕を行うことを特徴とする項8に記載の樹脂分散体の製造方法。
項12.前記工程(A)の後に、工程(A)で得られた樹脂微粒子の分散液に対し、機械的粉砕を行うことを特徴とする項9又は項10に記載の樹脂粉体粒子の製造方法。
項13−1.前記項1〜6のいずれか一項に記載の分散体を用いてなる塗料。
項13−2.前記項1〜6のいずれか一項に記載のポリアリーレンスルフィド分散体を用いて得られた塗膜。』に関する。
また、本発明は、
『項14.前記樹脂が、ポリスルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルスルホン、ポリカーボネート、ポリフェニレンエーテル及びポリフェニルスルホンからなる群から選ばれる少なくとも一種の樹脂である、前記項1に記載の分散体。
項15.前記樹脂が、ポリスルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルスルホン及びポリフェニルスルホンからなる群から選ばれる少なくとも一種の樹脂である、前記項1に記載の分散体。
項16.前記樹脂が、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン及びポリフェニルスルホンからなる群から選ばれる少なくとも一種の樹脂である、前記項1に記載の分散体。
項17.前記樹脂が、ポリエーテルスルホンである、前記項1に記載の分散体。
項18.前記樹脂が、ポリフェニルスルホンである、前記項1に記載の分散体。』
に関する。
本発明により、ガラス転移温度が100℃以上であることを特徴とする樹脂からなる群より選ばれる少なくとも一種の樹脂粒子がアニオン性基含有有機高分子化合物で被覆されており、長期に優れた分散安定性を示す前記樹脂の水分散体を提供することができる。
また、本発明の分散体は、樹脂粒子を高濃度で含有させることが可能である。
このような効果を有する本発明の分散体は、塗料用途として好適に用いることができる。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
本発明の樹脂分散液に含有される粒子は、ガラス転移温度が100℃以上であることを特徴とする樹脂が、アニオン性基含有有機高分子化合物を用いて、水性媒体中に微粒子として分散されたものである。樹脂微粒子の分散方法の詳細については後述する。
ここで、水性媒体としては、水単独であってもよく、水と水溶性溶媒からなる混合溶媒でもよい。
本発明に使用可能な樹脂は、ガラス転移温度が100℃以上であることを特徴とする樹脂(以下、樹脂(X)と表記する場合がある)である。これらの樹脂は、市販品を用いてもよいし、公知の方法で合成して用いてもよい。
このような樹脂(X)として、たとえば、ポリスルホン(PSF)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリカーボネート、ポリフェニレンエーテル(PPE)、ポリフェニルスルホン(PPSU)などが挙げられる。なかでも、より好ましくは、ポリスルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニルスルホンが挙げられ、さらに好ましくは、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニルスルホンが挙げられる。
本発明を詳述するために、本発明で用いる樹脂の具体例を以下説明するが、これらの説明は、本発明を限定する目的で記載されるものではない。
ポリスルホン(PSF)は、構成単位中にスルホニル基を有し、下記式:
Figure 2016171121
で表される樹脂である。PSFの市販品としては、BASF社製のウルトラゾーン(登録商標) S−2010(Ultrason S−2010)、ウルトラゾーン(登録商標) S−3010(Ultrason S−3010)、ウルトラゾーン(登録商標) S−6010(Ultrason S−6010)などが挙げられる。
ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)は、ベンゼン環がエーテル結合とケトン結合を介して繋がる構成単位を有することを特徴とする、下記式:
Figure 2016171121
で表される樹脂である。PEEKの市販品としては、ビクトレックス社製のものなどが挙げられる。
ポリエーテルスルホン(PES)は、構成単位中にスルホニル基を有し、下記式:
Figure 2016171121
で表される樹脂である。PESの市販品としては、ソルベイアドバンストポリマー社製のユーデル(登録商標)シリーズ P−1700、ソルベイアドバンストポリマー社製のレーデルAシリーズ(RADEL(登録商標)Aシリーズ)、BASF社製のウルトラゾーン(登録商標) Eシリーズ(Ultrason E−1010など)、住友化学社製のスミカエクセルシリーズ(スミカエクセル5003P、スミカエクセル4100Pなど)などが挙げられる。
ポリフェニルスルホン(PPSU)は、構成単位中にスルホニル基を有し、下記式:
Figure 2016171121
で表される樹脂である。PPSUの市販品としては、ソルベイアドバンストポリマー社製のレーデルRシリーズ(RADEL(登録商標)Rシリーズ)、BASF社製のウルトラゾーン(登録商標) P−3010(Ultrason P−3010)等が挙げられる。
ポリカーボネートは、カーボネート基を有し、下記式:
Figure 2016171121
で表される樹脂である。ポリカーボネートの市販品としては、帝人化成(株)製のパンライト(登録商標)、三菱エンジニアリングプラスチック(株)製のユーピロン(登録商標)、住友ダウ(株)製のSDポリカ(登録商標)、ダウケミカル(株)製のカリバー(登録商標)等が挙げられる。
ポリフェニレンエーテル(PPE)は、下記式:
Figure 2016171121
で表される樹脂である。PPEは他の樹脂とポリマーアロイを形成(変性PPE)することができ、本発明においてはポリスチレンとのポリマーアロイであるm−PPE等を用いることもできる。PPEの市販品としては、GE社製のノリル N1250等のノリル(登録商標、変性PPE)シリーズ、旭化成社製のザイロン(登録商標、変性PPE) X 9102等が挙げられる。
これらは、いずれもエンジニアリングプラスチックに分類される樹脂である。
[樹脂分散体の作製]
次に、本発明の樹脂分散体について詳細に説明する。本発明における樹脂分散体とは、上記樹脂(X)を溶解させた樹脂溶液と、アニオン性基含有有機高分子化合物の水溶液とを混合して樹脂(X)の微粒子を形成させる工程(A)(晶析工程)と、酸によりアニオン性基含有有機高分子化合物を樹脂(X)微粒子の表面に析出させ被覆させる工程(B)(酸析工程)と、アニオン性基含有有機高分子化合物被覆された樹脂(X)粒子をろ別し、水洗して含水アニオン性基含有有機高分子化合物被覆樹脂(X)粒子ウェットケーキを得る工程(C)(ウェットケーキ作製工程)と、得られたウェットケーキを塩基により中和して再分散、調整(工程(D):分散体作製工程)して得られる樹脂(X)分散体のことである。
樹脂(X)は、溶媒に溶解させたものを用いる。ここで後述する無機塩を加える場合もあるが、特に加えなくても良い。本発明に用いることのできる樹脂(X)の形態は特に問わないが、具体的に例示するならば粉体、顆粒、ペレット、繊維、フィルム、成形品等が挙げられる。操作性及び溶解に要する時間を短縮させる観点から、粉末、顆粒、ペレットが望ましい。これらの中でも特に粉体の樹脂(X)が好ましく用いられる。通常、樹脂(X)、溶媒を容器中に投入した後、溶解を行うが、容器へ投入する順序は問わない。
容器は、高温下で使用する場合には、耐圧製容器を用いる方が好ましい。容器中の雰囲気は、空気雰囲気下、不活性ガス雰囲気下のいずれでも良いが、樹脂(X)と反応したり、樹脂(X)自身を劣化させるような雰囲気を避けるべきであるため、不活性ガス雰囲気下が好ましい。
ここでいう、不活性ガスとは、窒素ガス、二酸化炭素、ヘリウムガス、アルゴンガス、ネオンガス、クリプトンガス、キセノンガスなどが挙げられ、経済性、入手容易性を勘案して、窒素ガス、アルゴンガス、二酸化炭素ガスが望ましく、より好ましくは窒素ガス或いはアルゴンガスが用いられる。
無機塩として、特に制限はないが、通常、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニアなどの塩化物、臭化物、炭酸塩、硫酸塩等が用いられる。具体的には、塩化ナトリウム、塩化リチウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化アンモニウム等の塩化塩、臭化ナトリウム、臭化リチウム、臭化カリウム、臭化カルシウム、臭化マグネシウム、臭化アンモニウム等の臭化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸アンモニウム等の炭酸塩、硫酸カルシウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸リチウム、硫酸マグネシウム、硫酸アンモニウム等の硫酸塩等が用いられるが、塩化ナトリウム、塩化リチウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化アンモニウム等の塩化物が好ましい。これらは一種または二種以上で用いることができる。
無機塩を加える場合の樹脂(X)に対する無機塩の重量比率は、樹脂(X) 1質量部に対して0.1〜10質量部の範囲、好ましくは、0.5〜5質量部の範囲である。
本発明で用いられる溶媒としては、樹脂(X)を溶解するものであれば特に制限はなく本発明の分散体を得ることができる。例えば、クロロホルム、ブロモホルム、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、1,1,1−トリクロロエタン、クロロベンゼン、o−ジクロロベンゼン、p−ジクロロベンゼン、2,6−ジクロロトルエン、1−クロロナフタレン、ヘキサフルオロイソプロパノール等のハロゲン系溶媒、N−メチル−2−ピロリジノン、N−エチル−2−ピロリジノン等のN−アルキルピロリジノン系溶媒、N−メチル−ε−カプロラクタム、N−エチル−ε−カプロラクタム等のN−アルキルカプロラクタム系溶媒、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、N、N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、ヘキサメチルリン酸トリアミド、ジメチルスルホキシド、ジメチルスルホン、テトラメチレンスルホン等の極性溶媒の中から選ばれる少なくとも一種の溶媒が挙げられる。好ましくは、N−メチル−2−ピロリドン、1−クロロナフタレン、o−ジクロロベンゼン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンの中から選ばれる少なくとも一種の溶媒である。これらの中でも特に、作業性、水溶性を考慮するとN−メチル−2−ピロリドン、1−クロロナフタレン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンが好ましく用いられる。
溶媒に対する樹脂(X)の重量比率は、溶媒に樹脂(X)が溶解する限り特に制限はないが、溶媒100質量部に対して0.1〜20質量部の範囲を例示することができ、好ましくは、0.1〜10質量部であり、より好ましくは、0.1〜5質量部である。ここで、樹脂(X)をより良く溶解させるために、混合した反応液を昇温させて行うこともできる。
また、反応液を攪拌してもしなくても良いが、好ましくは攪拌したほうが良く、これにより溶解に要する時間を短くすることができる。
次に上記で得られた樹脂(X)溶解液を基に、本発明である樹脂(X)分散体及びそれから得られる粉体粒子の製造方法を、製造工程順に詳細に説明する。
[晶析工程](工程A)
まず、予めアニオン性基含有有機高分子化合物水溶液を調整する。ここで使用されるアニオン性基含有有機高分子化合物中のアニオン性基としては、例えば、カルボキシル基、カルボキシレート基、スルホン酸基、スルホネート基、リン酸基などを使用することができ、なかでも、前記カルボキシル基やスルホン酸基の一部または全部が塩基性化合物等によって中和されたカルボキシレート基やスルホネート基を使用することが、良好な水分散安定性を付与するうえで好ましい。
また、前記アニオン性基含有有機高分子化合物の主骨格は、(メタ)アクリル酸エステル樹脂、(メタ)アクリル酸エステル−スチレン樹脂、(メタ)アクリル酸エステル−エポキシ樹脂、ビニル樹脂、ウレタン樹脂、ポリアミドイミド樹脂である。また、本発明で使用されるアニオン性基含有有機高分子化合物は、単体でも上記アニオン性基含有有機高分子化合物を1種類以上混合してもよく、塩基性の状態で溶解すれば、本発明の樹脂(X)分散体、樹脂(X)粉体粒子に使用することができる。
アニオン性基含有有機高分子化合物は、塩基性水溶液中で完全に溶解させる。ここで使用する塩基としては、アンモニアや、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機の金属水酸化物、メチルアミン、エチルアミン、n−ブチルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリ−n−ブチルアミンの如きアルキルアミン類;N−メチルアミノエタノール、N,N−ジメチルアミノエタノール、N,N−ジエチルアミノエタノール、2−アミノ−2−メチルプロパノール、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンの如きヒドロキシルアミン類;エチレンジアミン、ジエチレントリアミンの如き多価アミン類等の有機アミン等が好ましい。これらは一種または二種以上で用いることができる。また、アニオン性基含有有機高分子化合物を溶解するための塩基量としては、樹脂を完全に溶解させるために、アニオン性基含有有機高分子化合物の酸価に対して、70〜300%がより好ましい。
また、アニオン性基含有有機高分子化合物の酸価が10〜300mgKOH/gのものを使用することが好ましい。この範囲よりも低い酸価を有するアニオン性基含有有機高分子化合物を使用すると分散安定性が不十分となってしまうために好ましくない。中でも50〜240mgKOH/gとなるアニオン性基含有有機高分子化合物を使用することが、最も分散安定性が高くなるためにより好ましい。
このようなアニオン性基含有有機高分子化合物は後述の製造例に記載の方法等で合成して用いても良いし、市販品を用いても良い。市販品の具体例としては、アクリディックWML−542(DIC株式会社製)、ユニディックEMG−1015(DIC株式会社製)等が挙げられる。
さらに、本発明では、アニオン性基含有有機高分子化合物により、樹脂(X)の粒子の一部または表面全体を被覆しても、分散安定性に効果が得られる。そのため、樹脂(X)100質量部に対して、1質量部〜200質量部を使用することが好ましい。中でも5質量部〜150質量部になるように使用するのが、最も分散安定性が高くなるため好ましい。
次に、調整したアニオン性基含有有機高分子化合物水溶液に上記で調整した樹脂(X)溶解液を注ぐことで、樹脂(X)分散液(晶析液)を得ることができる。この時点では本発明の目的物である「アニオン性基含有有機高分子化合物により被覆された樹脂(X)粒子の分散体」とは異なるものである。この晶析工程にける樹脂(X)の粒子状態については後述の通りである。
調整したアニオン性基含有有機高分子化合物水溶液は、撹拌羽根等の撹拌機で高速撹拌された水流を作製することが好ましい。乱流、層流いずれでも構わないが、周速は速い方が晶析した粒子サイズを細かく出来るため好ましい。
樹脂(X)の溶解液の注水速度は、遅いほど細かい粒子を形成し得る上で好適である。注水方法としては、調整したアニオン性基含有有機高分子化合物溶液を強撹拌した溶液に、直接注水する方法がある。ここで、アニオン性基含有有機高分子化合物溶液の撹拌は、微細な樹脂粒子を形成するために、強撹拌が好ましい。
また、樹脂(X)の溶解液を注ぎ終えた後に得られた樹脂(X)分散液(晶析液)に対して機械的粉砕を行うことにより分散させる工程[分散工程]を経ることもできる。これにより、より良好な分散安定性を保持することができる。ここで、機械的粉砕としては、後述する機械的粉砕装置の項目で述べた装置を用いる方法などが挙げられる。
この晶析工程にける樹脂(X)の粒子状態は、アニオン性基含有有機高分子化合物が樹脂(X)粒子の表層に存在しており、まだ強固に固着している状態ではないと思われる。アニオン性基含有有機高分子化合物末端の酸性基がアルカリ金属とのイオン結合状態であるため、柔軟に樹脂(X)粒子の表層上に存在していると推測されるためである。後工程の酸析工程で酸により、アニオン性基含有有機高分子化合物の官能基の塩交換反応がおき、樹脂(X)表面に固着されるものである。
[酸析工程](工程B)
上記工程で得られた水溶性樹脂が表層に存在する樹脂(X)粒子を、酸によって酸析出させ、アニオン性基含有有機高分子化合物により被覆された樹脂(X)粒子を沈殿させたスラリーを作製する工程である。
酸析出に使用される酸としては、塩酸、硫酸、酢酸、硝酸等が挙げられ、中でも塩酸が好ましい。
酸濃度は、各種アニオン性基含有有機高分子化合物、各種樹脂(X)にもよるが、アニオン性基含有有機高分子化合物の末端置換基数による設定が必要で、酸により系内のpHを2〜5に調整する。
[ウェットケーキ作製工程](工程C)
上記酸析工程で得られたアニオン性基含有高分子化合物により被覆された樹脂(X)粒子を沈殿させたスラリーから、アニオン性基含有高分子化合物により被覆された樹脂(X)粒子をろ別し、ウェットケーキにする工程である。ろ別する方法としては、ろ過や遠心分離等、粒子と液体が分離可能であれば如何なる方法でも構わない。ろ別されたウェットケーキ中の水分量は、15〜55%の範囲が好ましく、水分量が低すぎると後工程での再分散でほぐれにくくなり、再分散性が悪くなるため、好ましい水分量は、20〜45%である。ウェットケーキは、残存する有機溶媒や、未析出の樹脂を洗浄するため、イオン交換水、蒸留水、純水、水道水等で洗浄を行う。洗浄方法は、ウェットケーキ上から、洗浄溶媒をかけてろ過洗浄してもよいし、ウェットケーキを洗浄溶媒に再解膠して洗浄してもよい。
[分散体作製工程](工程D)
上記ウェットケーキ作製工程で得られたウェットケーキを水にビーズミルや超音波分散機等で、再解膠し、前述した、無機塩基、有機塩基でpHを6〜10に調整して、樹脂(X)分散体を得ることができる。得られる分散体中の不揮発分は、15〜40%である。
[樹脂(X)粉体粒子の作製](工程E1及び工程E2)
さらに、本発明における樹脂(X)粉体粒子とは、上記工程Cで得られたウェットケーキあるいは、工程Dで得られた樹脂(X)分散体から水分を除去し、その後乾燥して得られるアニオン性基含有有機高分子化合物で被覆された樹脂(X)粉体粒子のことである。乾燥した後、各種粉砕装置で粉砕して、所望の粒子サイズに調整して使用することが可能である。
後述の測定方法における分散粒径が1μm未満になるまで上記樹脂(X)粗粒子を分散させた樹脂(X)粗粒子懸濁液の機械的粉砕を行う。好ましくは分散粒径が500nm未満となるまで機械的粉砕を行う。
[機械的粉砕装置]
機械的粉砕装置として、市販の機械的粉砕装置を挙げることができる。特に樹脂(X)粗粒子を効率よく分散、粉砕し、粒径の小さな樹脂(X)微粒子の分散液を作製するために好適な機械的粉砕装置として、ボールミル装置、ビーズミル装置、サンドミル装置、コロイドミル装置、ディスパー分散攪拌装置、湿式微粒化装置(例えば、スギノマシン製のアルティマイザー、Hielscher社製の超音波分散機等)が挙げられるが、なかでもボールミル装置、ビーズミル装置、サンドミル装置、湿式微粒化装置、から選択される装置が好ましい。機械的粉砕の際の粉砕の力は一般に大きくなるほど、また粉砕時間が長くなるほど得られる微粒子の分散粒径は、小さくなる方向にあるが、これらが過度になると凝集が生じやすくなるので、適切な範囲に制御される。例えばビーズミルではビーズ径やビーズ量の選択、周速の調整で、その制御が可能である。
樹脂(X)微粒子分散液においても、場合によっては沈殿物を含む場合もある。その際には、沈殿部と分散部を分離して利用してもよい。分散液のみを得る場合には、沈殿部と分散部の分離を行えばよく、そのためには、デカンテーション、ろ過などを行えば良い。また、より粒径の細かい粒子まで必要な場合には、遠心分離などを行い、粒径の大きなものを完全に沈降させ、デカンテーションやろ過を行い、沈殿部分を除去すればよい。
本発明で得られた樹脂(X)微粒子分散液は、通常24時間静置しても微粒子とアニオン性基含有有機高分子化合物水溶液とが分離しない。
このようにして得られた樹脂(X)微粒子分散液は、その特性から塗料、接着、ポリマーコンパウンド分野における有用な添加剤となる。
以下、実施例を挙げることにより、本発明をより詳細に説明する。しかし、本発明はこれらに限定されるものではない。
後記する実施例、比較実施例で得た樹脂分散体の分散粒径及び沈降性の測定方法を記載する。
[分散粒径の測定]
得られた樹脂分散液を、「MT−3300EXII」(日機装社製のレーザードップラー式粒度分布計)を用いて測定したD50粒径を分散粒径とした。
[目視による沈降の確認]
得られた樹脂分散体を24時間静置させた際の上澄みを確認した。上澄みが透明である場合は「沈降あり」、上澄みが確認されない場合は「沈降なし」と判断した。
[アニオン性基含有有機高分子化合物の製造]
本明細書で用いられるアニオン性基含有有機高分子化合物の製造方法の一例として、スチレン(メタ)アクリル系共重合体、アルコール変性ポリアミドイミド樹脂の製造例を以下に記載するが、これら以外のアニオン性基含有有機高分子化合物についても同様の方法で製造することができる。
(製造例1)アニオン性基含有有機高分子化合物(R−1)の製造
攪拌装置、滴下装置、温度センサー、および上部に窒素導入装置を有する還流装置を取り付けた反応容器を有する自動重合反応装置(重合試験機DSL−2AS型、轟産業(株)製)の反応容器に重合溶剤として2−プロパノール(以下、IPAと表記する)720部を仕込み、攪拌しながら反応容器内を窒素置換した。反応容器内を窒素雰囲気に保ちながら80℃に昇温させた後、滴下装置よりメタクリル酸ベンジル 120部、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル 49.8部、メタクリル酸 153.72部、スチレン 180部、メタクリル酸グリシジル 0.6部、メタクリル酸n−ブチル 34.62部、アクリル酸ブチル 60.66部、メタクリル酸メチル 0.6部および「パーブチル(登録商標)O」(有効成分ペルオキシ2−エチルヘキサン酸t−ブチル、日油(株)製)48部、チオグリセロール 24部の混合液を4時間かけて滴下した。滴下終了後、さらに同温度で15時間反応を継続させた後、樹脂分濃度を45%に調整し、実測酸価 157mgKOH/gのアニオン性基含有高分子化合物である、スチレン(メタ)アクリル系共重合体(R−1)のIPA溶液を得た。
(製造例2)アニオン性基含有有機高分子化合物(R−2)の製造
撹拌装置、温度計、コンデンサを付けたフラスコにPGMAc(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)1086g、IPDI3N(イソホロンジイソシアネートから合成されたイソシアヌレート型トリイソシアネート:NCO%=17.2)587.3g(0.80mol)及びシクロヘキサン−1,3,4−トリカルボン酸−3,4−無水物 499.1g(2.52mol)を加え、140℃まで昇温した。反応は、発泡とともに進行した。この温度で8時間反応させた。系内は淡黄色の液体となり、赤外スペクトルにて特性吸収を測定した結果、イソシアネート基の特性吸収である2270cm−1が完全に消滅し、1780cm−1、1720cm−1にイミド基の吸収が確認された。酸価は、固形分換算で212mgKOH/gで、分子量はポリスチレン換算で数平均分子量4700であった。酸無水物基の濃度は、固形分換算で1.14mmol/gであった。また、樹脂分の濃度は47.4質量%であった。この樹脂の溶液をイミド樹脂の溶液と略記する。続いて、得られたイミド樹脂の溶液にn−ブタノール 96.3g(1.3mol)を加え、120℃にて2時間反応させた。赤外スペクトルにて特性吸収を測定した結果、酸無水物基の特性吸収である1860cm−1の質量吸収が完全に消失した。酸価は、固形分換算で、148mgKOH/gで、分子量はポリスチレン換算で数平均分子量4800であった。また、樹脂分の濃度は49.2質量%であった。この樹脂の溶液がアニオン性基含有有機高分子化合物(アルコール変性ポリアミドイミド樹脂(R−2と略す))である。
(実施例1)
・工程(A)[晶析工程]
激しく攪拌させたアニオン性基含有有機高分子化合物水溶液(アニオン性基含有有機高分子化合物(R−1、IPA 55%含有)2.22gと、25%KOH水溶液 0.66gと、水 2500gを混合したもの)に、PPSU(BASF社製 Ultrason P−3010) 10gをN−メチル−2−ピロリドン 500gに180℃にて溶解させたPPSU溶液を投入し、金属メッシュ(目開き45μm)にて粗大粒子を除去することで、PPSU微粒子を含む分散液(晶析液)を得た。この操作を5回繰り返し行なった。
・工程(B)[酸析工程]
前記工程(A)で得られたPPSU微粒子分散液に2%塩酸を130g添加し、アニオン性基含有有機高分子化合物をPPSU粒子表面に析出させて、酸析スラリー(PPSU微粒子−アニオン性樹脂粒子)を得た。
・工程(C)[ウェットケーキ作製工程]
前記工程(B)で得られた酸析スラリーより水性媒体を吸引ろ過し、ろ集し、水洗・搾汁することで、不揮発分30%のアニオン性基含有有機高分子化合物被覆PPSUウェットケーキを得た。
・工程(D)[微粒子分散体作製工程]
前記工程(C)で得られたウェットケーキ110gと50%ジメチルエタノールアミン水溶液2.1gを超音波分散機(hielscher製 UP400S)にて60分間超音波照射し、不揮発分31%のPPSU分散体を得た。得られた分散体の分散粒径を、Microtrac−MT3300EX II(日機装株式会社製)で測定したところ、D50=160nmであった。また、一晩静置しても目視での沈殿はみられなかった(固液分離なし)。
(実施例2)
前記実施例1で用いたアニオン性基含有有機高分子化合物 R−1に代えて、アニオン性基含有有機高分子化合物R−2 2.27gを用い、また、25%KOHの量を0.59gに代えた以外は、実施例1と同条件にてPPSU分散体を得た。得られた分散体の分散粒径をMicrotrac−MT3300EX II(日機装株式会社製)で測定したところ、D50=182nmであった。また、一晩静置しても目視での沈殿はみられなかった(固液分離なし)。
(実施例3)
前記実施例1で用いたアニオン性基含有有機高分子化合物 R−1に代えて、スチレン−アクリル系樹脂(ジョンクリル683、BASF社製、酸価:160mgKOH/g) 1gを用い、また、25%KOHの量を0.64gに代えた以外は、実施例1と同条件にてPPSU分散体を得た。得られた分散体の分散粒径をMicrotrac−MT3300EX II(日機装株式会社製)で測定したところ、D50=85nmであった。また、一晩静置しても目視での沈殿はみられなかった(固液分離なし)。
(実施例4)
前記実施例1で用いたPPSUに代えて、ポリエーテルスルホン(PES)(BASF社製 Ultrason E−1010)を用いた以外は、実施例1と同様にして(実施例1と同様にアニオン性基含有有機高分子化合物としてはR−1を使用)、不揮発分31%のPES分散体を得た。得られた分散体の分散粒径を、Microtrac−MT3300EX II(日機装株式会社製)で測定したところ、D50=162nmであった。また、一晩静置しても目視での沈殿はみられなかった(固液分離なし)。
(実施例5)
前記実施例4で用いたアニオン性基含有有機高分子化合物 R−1に代えて、アニオン性基含有有機高分子化合物R−2 2.27gを用い、また、25%KOHの量を0.59gに代えた以外は、実施例4と同条件にてPES分散体を得た。得られた分散体の分散粒径をMicrotrac−MT3300EX II(日機装株式会社製)で測定したところ、D50=186nmであった。また、一晩静置しても目視での沈殿はみられなかった(固液分離なし)。
(実施例6)
前記実施例4で用いたアニオン性基含有有機高分子化合物 R−1に代えて、スチレン−アクリル系樹脂(ジョンクリル683、BASF社製、酸価:160mgKOH/g) 1gを用い、また、25%KOHの量を0.64gに代えた以外は、実施例4と同条件にてPES分散体を得た。得られた分散体の分散粒径をMicrotrac−MT3300EX II(日機装株式会社製)で測定したところ、D50=55nmであった。また、一晩静置しても目視での沈殿はみられなかった(固液分離なし)。
(実施例7)
前記実施例1で用いたPPSUに代えて、ポリスルホン(PSF)(BASF社製 Ultrason S−2010)を用いた以外は、実施例1と同様にして(実施例1と同様にアニオン性基含有有機高分子化合物としてはR−1を使用)、不揮発分30%のPES分散体を得た。得られた分散体の分散粒径を、Microtrac−MT3300EX II(日機装株式会社製)で測定したところ、D50=173nmであった。また、一晩静置しても目視での沈殿はみられなかった(固液分離なし)。
(比較例1)
前記実施例1において、アニオン性基含有有機高分子化合物水溶液の代わりに、25%KOH水溶液 0.66gと、水 2500gとを混合した水溶液を用いたこと以外は、実施例1と同様の操作を実施したが、酸析出せず、アニオン性基含有有機高分子化合物被覆PPSUウェットケーキを作製することができなかった。(分散体作製不可能)
(比較例2)
前記実施例1において、アニオン性基含有有機高分子化合物(R−1) 2.22gの代わりに、アセチレングリコール系非イオン性界面活性剤であるサーフィノール465(エアープロダクツアンドケミカルズ社製)を1.0g使用した以外は、実施例1と同様の操作を実施したが、酸析出せず、アニオン性基含有有機高分子化合物被覆PPSUウェットケーキを作製することができなかった。(分散体作製不可能)
(比較例3)
前記実施例4において、アニオン性基含有有機高分子化合物水溶液の代わりに、25%KOH水溶液 0.66gと、水 2500gとを混合した水溶液を用いたこと以外は、実施例4と同様の操作を実施したが、酸析出せず、アニオン性基含有有機高分子化合物被覆PESウェットケーキを作製することができなかった。(PES分散体作製不可能)
(比較例4)
前記実施例4において、アニオン性基含有有機高分子化合物(R−1) 2.22gの代わりに、アセチレングリコール系非イオン性界面活性剤であるサーフィノール465(エアープロダクツアンドケミカルズ社製)を1.0g使用した以外は、実施例4と同様の操作を実施したが、酸析出せず、アニオン性基含有有機高分子化合物被覆PESウェットケーキを作製することができなかった。(PES分散体作製不可能)
本発明のアニオン性基含有有機高分子化合物で被覆された樹脂の粉体粒子及び該粒子からなる分散体は、長期に分散安定性に優れ、さらに樹脂粒子を高濃度に含有するものであるから、塗料用途などにおいても好適に利用可能である。

Claims (13)

  1. ガラス転移温度が100℃以上であることを特徴とする樹脂からなる群より選ばれる少なくとも一種の樹脂粒子と、アニオン性基含有有機高分子化合物と、塩基と、水性媒体とを含んでなる樹脂分散体において、前記樹脂粒子がアニオン性基含有有機高分子化合物により被覆されていることを特徴とする樹脂分散体。
  2. 前記アニオン性基含有有機高分子化合物のアニオン性基が、カルボキシル基、カルボキシレート基、スルホン酸基、スルホネート基及びリン酸基からなる群より選ばれる少なくとも一種のアニオン性基であることを特徴とする請求項1に記載の分散体。
  3. 前記アニオン性基含有有機高分子化合物の主骨格が、(メタ)アクリル酸エステル樹脂、(メタ)アクリル酸エステル−スチレン樹脂、(メタ)アクリル酸エステル−エポキシ樹脂、ビニル樹脂、ウレタン樹脂及びポリアミドイミド樹脂からなる群より選ばれる少なくとも一種の有機高分子化合物であることを特徴とする請求項1または2に記載の分散体。
  4. 前記アニオン性基含有有機高分子化合物の酸価が10〜300mgKOH/gであることを特徴とする請求項1〜3いずれか一項に記載の分散体。
  5. 前記アニオン性基含有有機高分子化合物において、アニオン性基の中和に用いられる塩基が金属水酸化物及び有機アミンからなる群より選ばれる少なくとも一種の塩基であることを特徴とする請求項1〜4いずれか一項に記載の分散体。
  6. 前記分散体中の樹脂粒子の分散粒径が1μm未満であることを特徴とする請求項1〜5いずれか一項に記載の分散体。
  7. ガラス転移温度が100℃以上である樹脂の微粒子であって、該微粒子がアニオン性基含有有機高分子化合物で被覆されていることを特徴とする微粒子。
  8. ガラス転移温度が100℃以上であることを特徴とする樹脂からなる群より選ばれる少なくとも一種の樹脂溶液とアニオン性基含有有機高分子化合物水溶液とを混合し、樹脂微粒子を形成させる工程(A)と、
    工程(A)で得られた樹脂微粒子と酸とを反応させて樹脂微粒子表面にアニオン性基含有有機高分子化合物を析出させてアニオン性基含有有機高分子により被覆された樹脂粒子を沈殿させる工程(B)と、
    工程(B)で得られたアニオン性基含有有機高分子により被覆された樹脂粒子をろ別、洗浄し、含水アニオン性基含有有機高分子により被覆された樹脂粒子ウェットケーキを得る工程(C)と、
    工程(C)で得られた含水アニオン性基含有有機高分子により被覆された樹脂粒子ウェットケーキと塩基とを反応させてアニオン性基含有有機高分子化合物により被覆された樹脂粒子からなる分散体を得る工程(D)と、を含む樹脂分散体の製造方法。
  9. ガラス転移温度が100℃以上であることを特徴とする樹脂からなる群より選ばれる少なくとも一種の樹脂溶液とアニオン性基含有有機高分子化合物水溶液とを混合し、樹脂微粒子を形成させる工程(A)と、
    工程(A)で得られた樹脂微粒子と酸とを反応させて樹脂微粒子表面にアニオン性基含有有機高分子化合物を析出させてアニオン性基含有有機高分子により被覆された樹脂粒子を沈殿させる工程(B)と、
    工程(B)で得られたアニオン性基含有有機高分子により被覆された樹脂粒子をろ別、洗浄し、含水アニオン性基含有有機高分子により被覆された樹脂粒子ウェットケーキを得る工程(C)と、
    工程(C)で得られた含水アニオン性基含有有機高分子により被覆された樹脂粒子ウェットケーキを乾燥してアニオン性基含有有機高分子により被覆された樹脂粉体粒子を得る工程(E1)と、を含む樹脂粉体粒子の製造方法。
  10. ガラス転移温度が100℃以上であることを特徴とする樹脂からなる群より選ばれる少なくとも一種の樹脂溶液とアニオン性基含有有機高分子化合物水溶液とを混合し、樹脂微粒子を形成させる工程(A)と、
    工程(A)で得られた樹脂微粒子と酸とを反応させて樹脂微粒子表面にアニオン性基含有有機高分子化合物を析出させてアニオン性基含有有機高分子により被覆された樹脂粒子を沈殿させる工程(B)と、
    工程(B)で得られたアニオン性基含有有機高分子により被覆された樹脂粒子をろ別、洗浄し、含水アニオン性基含有有機高分子により被覆された樹脂粒子ウェットケーキを得る工程(C)と、
    工程(C)で得られた含水アニオン性基含有有機高分子により被覆された樹脂粒子ウェットケーキと塩基とを反応させてアニオン性基含有有機高分子化合物により被覆された樹脂粒子からなる分散体を得る工程(D)と、
    工程(D)で得られたアニオン性基含有有機高分子化合物により被覆された樹脂粒子からなる分散体を乾燥してアニオン性基含有有機高分子により被覆された樹脂粉体粒子を得る工程(E2)と、を含む樹脂粉体粒子の製造方法。
  11. 前記工程(A)の後に、工程(A)で得られた樹脂微粒子の分散液に対し、機械的粉砕を行うことを特徴とする請求項8に記載の樹脂分散体の製造方法。
  12. 前記工程(A)の後に、工程(A)で得られた樹脂微粒子の分散液に対し、機械的粉砕を行うことを特徴とする請求項9又は10に記載の樹脂粉体粒子の製造方法。
  13. 請求項1〜6いずれか一項に記載の分散体を用いてなる塗料。
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