JPWO2016157746A1 - 燃料電池用触媒層及び燃料電池 - Google Patents

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Abstract

燃料電池用触媒層は、複数の炭素粒子と、複数の触媒粒子と、複数の炭素粒子の間に配置された少なくとも1つの板状の炭素部材とを備えている。複数の触媒粒子は、複数の炭素粒子の表面に担持されている。また、板状の炭素部材に代えて、棒状の炭素部材を用いてもよい。

Description

本開示は、燃料電池用触媒層及び燃料電池に関する。
燃料電池は、水素と酸素から電気エネルギーを発生させる装置であり、その発電効率は高い。近年、燃料電池において触媒層の白金利用率を向上させる取り組みが行われている。従来技術では、ガス拡散層に炭素部材を添加することで、空気や水素ガスなどの拡散性を向上させる取り組みがなされている。例えば、特許文献1には、ガス拡散層に棒状の炭素部材を添加した電極が開示されている。ガス拡散層に棒状の炭素部材を添加することで、ガスの拡散性、排水性の向上を図っている。また、特許文献2には、棒状の炭素部材に白金を担持した触媒層が開示されている。白金を担持する炭素部材を球状から棒状にすることで、触媒層内の空隙を増加させ、ガスの拡散性の向上を図っている。
特開2011−124237号公報 特開2009−224181号公報
第1の開示に係る燃料電池用触媒層は、複数の炭素粒子と、複数の触媒粒子と、複数の炭素粒子の間に配置された少なくとも1つの板状の炭素部材とを備えている。複数の触媒粒子は、複数の炭素粒子の表面に担持されている。
第2の開示に係る燃料電池用触媒層は、複数の炭素粒子と、複数の触媒粒子と、複数の炭素粒子の間に配置された少なくとも1つの棒状の炭素部材とを備えている。複数の触媒粒子は、複数の炭素粒子の表面に担持されている。第2の開示に係る燃料電池用触媒層は、さらに、第1面と、第1面の反対側の第2面を有すると共に、第1面に露出する第1領域と、第1領域よりも第2面に近い第2領域を有する。第1領域におけるアイオノマー/カーボン比は、第2領域におけるアイオノマー/カーボン比よりも大きい。
第3の開示に係る燃料電池は、電解質膜と、アノード触媒層と、アノードガス拡散層と、カソード触媒層と、カソードガス拡散層と、を備えている。アノード触媒層は、電解質膜の第1主面上に形成され、アノードガス拡散層は、アノード触媒層の電解質膜の反対側に形成されている。カソード触媒層は、電解質膜の第1主面の反対側の第2主面上に形成され、カソードガス拡散層は、カソード触媒層の電解質膜の反対側に形成されている。アノード触媒層とカソード触媒層の少なくとも1つが、第1の開示又は第2の開示の燃料電池用触媒層である。
本開示によると、燃料電池用触媒層において空隙の比率を大きくすることができるので、ガス拡散性が向上し、最大出力密度を向上させることができる。また、空隙の増加により、プロトンと電子の反応により生成した水を排水する能力も向上させることができる。さらに、白金などの高価な触媒金属の利用率が向上するため、触媒金属の使用量削減が可能であり、燃料電池用触媒層や燃料電池の低コスト化を達成することができる。
図1は、本開示の実施形態に係る燃料電池の斜視図である。 図2は、本開示の第1実施形態の燃料電池の要部の模式図である。 図3は、本開示の第1実施形態の板状の炭素部材の斜視図である。 図4は、作製したサンプルのIP曲線(電流密度−出力密度曲線)を示す図である。 図5は、図1に示す燃料電池の部分正面図である。 図6は、本開示の第2実施形態の棒状の炭素部材の斜視図である。 図7は、本開示の第2実施形態の燃料電池の要部の模式図である。 図8は、従来の燃料電池の要部の模式図である。
本開示の実施の形態の説明に先立ち、従来技術における問題点を図8を参照しながら簡単に説明する。図8は、従来の燃料電池のうち電解質膜910と触媒層920とを模式的に示している。従来の触媒層920の構造では、球状の炭素部材923に担持されている白金924のうち触媒層920の電解質膜910付近に存在する白金924には、空気や水素ガスが十分に供給されていない。そのため、ガス拡散律速に陥っている。これは、図8に示すように触媒層920の構造が密になり過ぎていることが原因と推測される。電解質膜910付近に存在する白金924の表面までガスを供給することができれば、発電効率を向上させることができる。よって、本開示は、例えば白金等の金属触媒の利用率を向上させて、発電効率が向上した燃料電池用触媒層及び燃料電池を提供する。
以下、図面を参照して本開示の実施形態における燃料電池用触媒層及び燃料電池の構成について説明する。
(第1実施形態)
図1を参照して第1実施形態について説明する。図1は本実施形態に係る燃料電池1の斜視図である。燃料電池1は、電解質膜10を有している。電解質膜10の一方主面(第1主面)の上にはアノード側の触媒層20、すなわち、アノード触媒層20Aが形成され、他方主面(第2主面)の上にはカソード側の触媒層20、すなわち、カソード触媒層20Cが形成されている。また、アノード触媒層20Aの電解質膜10と反対側にはアノード側のガス拡散層30、すなわち、アノードガス拡散層30Aが形成され、カソード触媒層20Cの電解質膜10と反対側にはカソード側のガス拡散層30、すなわち、カソードガス拡散層30Cが形成されている。
電解質膜10は、湿潤状態において良好なイオン伝導性を示し、アノード触媒層20Aとカソード触媒層20Cとの間でプロトンを移動させるイオン交換膜として機能する。電解質膜10は、例えば含フッ素重合体や非フッ素重合体等の固体高分子材料によって形成される。電解質膜10の材料としては、スルホン酸型パーフルオロカーボン重合体、ポリサルホン樹脂、ホスホン酸基又はカルボン酸基を有するパーフルオロカーボン重合体等を用いることができる。スルホン酸型パーフルオロカーボン重合体の例としては、ナフィオン(デュポン社製:登録商標)等が挙げられる。非フッ素重合体の例としては、スルホン化された、芳香族ポリエーテルエーテルケトンやポリスルホン等が挙げられる。電解質膜10の厚さは、例えば3μm以上、100μm以下である。
図2は、電解質膜10とカソード触媒層20Cを示した模式図である。アノード触媒層20A及びカソード触媒層20Cは、それぞれプロトン伝導性を有するアイオノマー(図示せず)及び触媒粒子24、触媒粒子24を担持する炭素粒子23を有する。また、カソード触媒層20Cはさらにグラフェンで形成された板状の炭素部材21を有する。板状の炭素部材21は、複数の炭素粒子23の間に配置される。アノード触媒層20A及びカソード触媒層20Cが有するアイオノマーは、触媒粒子24と電解質膜10を接続し、両者間においてプロトンを伝達する役割を果たす。このアイオノマーは、電解質膜10と同様の高分子材料から形成することができる。触媒粒子24は、例えば、Sc、Y、Ti、Zr、V、Nb、Fe、Co、Ni、Ru、Rh、Pd、Pt、Os、Ir、ランタノイド系列元素やアクチノイド系列の元素の中から選ばれる合金や単体で形成されている。また、炭素粒子23としては、カーボンブラック、アセチレンブラック、ケッチェンブラック等を用いることができる。アノード触媒層20A及びカソード触媒層20Cの厚さは、それぞれ、例えば100nm以上、50μm未満である。グラフェンは板状の炭素部材の一例である。
アノードガス拡散層30A、カソードガス拡散層30Cの厚さは、例えば50μm以上、500μm以下である。
なお、アノード触媒層20Aとアノードガス拡散層30Aとが積層された構造をアノードと称し、カソード触媒層20Cとカソードガス拡散層30Cとが積層された構造をカソードと称する場合がある。
本実施形態の燃料電池用触媒層(カソード触媒層20C)は、板状の炭素部材21を備えている。これにより、カソード触媒層20C内の炭素粒子23間に空隙25が生じる。また、複数の板状の炭素部材21が不規則に積み重なることによりカソード触媒層20Cに形成される空隙25の比率が大きくなっている。すなわち、触媒層20の構造が疎となっているので、電解質膜10の近傍に存在する触媒粒子24の表面までガスを供給することができ、燃料電池1の発電効率を向上させることができる。
図3に示すように板状の炭素部材21の厚みをa、幅をb、奥行きをcとすると、板状の炭素部材21は、10≦b/a≦40000、a<b、a<cの関係を満たすと共に、0.5nm<a<100nm、50nm<b<20μm、50nm<c<20μmであることが好ましい。
板状の炭素部材21は板状であるのでa<b、a<cである。基本的には、アスペクト比(b/a)は大きいほど効果がある。しかし、アスペクト比が大き過ぎると、板状の炭素部材21の強度に問題が生じる。例えば、カソード触媒層20Cを形成する際に用いるインク(後に「第1工程」の説明で詳述する)の作製時において、触媒粒子24を担持する炭素粒子23とアイオノマーとを有機溶媒に分散させる際に、板状の炭素部材21が触媒粒子24を担持する炭素粒子23と接触することにより粉砕される可能性がある。よって、b/a≦40000とするのが好ましい。一方、アスペクト比(b/a)が小さすぎると板状の炭素部材21の強度が増すため、触媒粒子24を担持した炭素粒子23のストラクチャー構造が破壊されてしまう可能性があり、ストラクチャー構造が破壊されると電子伝導性が悪化してしまう。また、空隙25を形成するのが困難となる。よって、10≦b/aとするのが好ましい。
0.5nm<a<100nmとすることで、触媒粒子24を担持する炭素粒子23の粒子間に板状の炭素部材21を入れやすくすることができる。また、50nm<b<20μmや50nm<c<20μmとすることで、触媒層20における空隙25の比率を大きくすることができるので、カソード触媒層20Cの中を空気などのガスが通過するのを阻害する虞を低減することが可能となる。
また、板状の炭素部材21は、第1群の板状炭素部材と第2群の板状炭素部材とから構成されることが好ましい。第1群の板状炭素部材の幅bと奥行きcのうちの大きいもの(長辺の長さ)の平均値(第1平均値)を例えばxとした場合、第2群の板状炭素部材の幅bと奥行きcのうちの大きいもの(長辺の長さ)の平均値(第2平均値)は、第1平均値の1/100以上(すなわち、x/100以上)、第1平均値の1/2以下(すなわち、x/2以下)とすることが望ましい。すなわち、触媒層20は、第1群の板状炭素部材と第2群の板状炭素部材とを備え、第2群の板状炭素部材の長辺の長さの平均値は、第1群の板状炭素部材の長辺の長さの平均値の1/100以上、1/2以下であることが望ましい。第1群の板状炭素部材と第2群の板状炭素部材とを触媒層20に備えることにより、以下の効果を有する。すなわち、第1群の板状炭素部材が空隙25を増加させる働きをする。そして、第2群の板状炭素部材は、ストラクチャー構造を形成し、触媒粒子24を担持した炭素粒子23を数珠つなぎにすることで、電子の輸送経路を複数確保して触媒層20の導電性を向上させる働きをする。
なお、第1群の板状炭素部材と第2群の板状炭素部材の配合比には特に制限は無いが、上述した効果が発揮される程度の配合比とすれば良い。
板状の炭素部材21のアスペクト比の算出に必要な、厚みa、幅b、奥行きcの測定方法は以下の通りである。すなわち、まずカソード触媒層20Cを切断して断面を形成する。当該断面を研磨した後、走査型電子顕微鏡(SEM)で断面を撮像する。そして、得られた断面の画像において、板状の炭素部材21の厚みa、幅b、奥行きcを測定する。また、透過型電子顕微鏡(TEM)を用いて測定することもできる。
また、他の測定方法としては以下の方法を挙げることができる。すなわち、カソード触媒層20Cの一部を切り出し、その一部を、アイオノマーを溶解させる溶媒に投入する。これにより、カソード触媒層20C中のアイオノマーを溶解する。そして、ろ過などの公知の操作により、分離された板状の炭素部材21を溶媒中から回収する。分離された板状の炭素部材21を無作為に例えば400個抽出し、SEMを用いて板状の炭素部材の厚みa、幅b、奥行きcを測定する。板状の炭素部材21を分離する方法としては、アイオノマーを溶解させる溶媒を用いない方法を採用することもできる。この方法では、切り出された触媒層20の一部を、例えば窒素雰囲気などの不活性ガス雰囲気中で温度500℃で30分間加熱する。これにより、アイオノマーを焼き飛ばして、板状の炭素部材21を分離する。
上述した固体高分子型の燃料電池1では、以下の反応が起こる。すなわち、アノードガス拡散層30Aを介してアノード触媒層20Aに燃料ガスとしての水素ガスが供給されると、アノード触媒層20Aにおいて下記式(1)で示す反応が起こり、水素がプロトンと電子に分解される。プロトンは、電解質膜10中をカソード触媒層20C側へ移動する。電子は、アノードガス拡散層30Aを経由して外部回路(図示せず)に移動し、外部回路からカソードガス拡散層30Cを経由してカソード触媒層20Cに流れ込む。一方、カソードガス拡散層30Cを介してカソード触媒層20Cに酸化剤ガスとしての空気が供給されると、カソード触媒層20Cにおいて下記式(2)で示す反応が起こり、空気中の酸素がプロトン及び電子と反応して水になる。この結果、外部回路においてアノードからカソードに向かって電子が流れることとなり、電力を取り出すことができる。
アノード触媒層20A:H→2H+2e (1)
カソード触媒層20C:2H+(1/2)O+2e→HO (2)
(製造方法)
次に、第1実施形態の燃料電池の製造方法の一例について説明する。
この製造方法は、インクの作製(第1工程)、触媒層形成(第2工程)、熱プレス(第3工程)を有している。
(第1工程)
第1工程において、インクを作製する。あらかじめ、触媒粒子24として、Sc、Y、Ti、Zr、V、Nb、Fe、Co、Ni、Ru、Rh、Pd、Pt、Os、Ir、ランタノイド系列元素やアクチノイド系列の元素の中から選ばれる合金や単体といった触媒金属を用意する。また、炭素粒子23として、カーボンブラック、アセチレンブラック、ケッチェンブラック等を用意する。そして、炭素粒子23に触媒粒子24を担持させておく。また、プロトンを伝導するアイオノマーも用意する。
触媒粒子24を担持した炭素粒子23とアイオノマーとを例えばエタノール等の有機溶媒に分散させてインクを作製する。なお、カソード触媒層形成用のインクのみにグラフェン等の板状の炭素部材21を添加しておき、アノード触媒層形成用のインクには板状の炭素部材は添加しない。
(第2工程)
第2工程において、電解質膜10の上に触媒層20を形成する。まず、電解質膜10のカソード側の主面に、カソード触媒層形成用のインクを塗工し、電解質膜10のアノード側の主面に、アノード触媒層形成用のインクを塗工する。また、インク塗工済みの電解質膜10を所定の温度の雰囲気に所定の時間だけ放置して仮乾燥させる。
(第3工程)
第3工程において、電解質膜10、触媒層20、ガス拡散層30を一体化させる。
まず、ガス拡散層30を用意する。ガス拡散層30はバインダー樹脂と炭素部材を含有する多孔質な部材である。
次に、アノード触媒層20Aの電解質膜10とは反対側の主面にガス拡散層30(アノードガス拡散層30A)を配置し、カソード触媒層20Cの電解質膜10とは反対側の主面にガス拡散層30(カソードガス拡散層30C)を配置し、その後、熱プレスすることにより電解質膜10、触媒層20、ガス拡散層30を一体化させる。
これにより本実施形態による燃料電池が完成する。
(実施例)
上述した製造方法により燃料電池のサンプル1〜4を作製した。なお、板状の炭素部材21としてグラフェンを使用した。このグラフェンのサイズは、厚みaは6〜8nm、幅bと奥行きcはいずれも1μm以上2μm以下である。また、触媒粒子24を担持した炭素粒子23としては、触媒金属としての白金を担持した粒子状のカーボンブラックを用いた。
カソード触媒層用インクへのグラフェンの添加量は白金を担持したカーボンブラックに対して20wt%となるようにした。なお、白金のカーボンブラックへの担持量はCV測定を行って算出し、触媒層の厚みは断面の顕微鏡観察または、マイクロメータを用いて計測した。なお、アノード触媒層用インクへはグラフェンを添加していない。ここで、CV測定とは電極電位を掃引することで応答する電流を測定し、電気化学的に電極表面の変化を測定する手法である。
各サンプルの白金の含有量、及び、カソード触媒層用インクへのグラフェンの添加の有無は以下の通りである。
サンプル1:白金の含有量=0.3mg/cm、グラフェン添加有り
サンプル2:白金の含有量=0.6mg/cm、グラフェン添加有り
サンプル3:白金の含有量=0.3mg/cm、グラフェン添加無し
サンプル4:白金の含有量=0.6mg/cm、グラフェン添加無し
図4は、作製した各サンプルのIP曲線(電流密度−出力密度曲線)を示す図である。横軸に電流密度を、縦軸に出力密度(相対値表示)を示している。以下に、各サンプルのIP曲線における最大出力密度の大きさを用いて、各サンプルの性能について説明する。
図4に示すように、グラフェンを添加していないサンプル3とサンプル4を比較すると、サンプル4の最大出力密度は、サンプル3の最大出力密度に対して大きい。具体的には、白金の含有量を2倍にすることにより最大出力密度は約4%向上している。
次に、白金の含有量が0.3mg/cmであるサンプル1とサンプル3を比較すると、サンプル1の最大出力密度は、サンプル3の最大出力密度に対して大きい。具体的には、グラフェンを添加することにより最大出力密度は約4%向上している。
また、白金の含有量が0.3mg/cmであってグラフェンを添加したサンプル1と白金の含有量が0.6mg/cmであってグラフェンを添加していないサンプル4を比較すると、サンプル1の最大出力密度はサンプル4の最大出力密度とほぼ同じである。
すなわち、高価な白金の含有量を0.3mg/cmから0.6mg/cmへ増加させなくても、相対的に低廉なグラフェンを添加させることにより、白金の添加量を0.6mg/cmに増量したときと同程度にまで最大出力密度を向上させることができる。換言すれば、本開示により、カソード触媒層20Cに板状の炭素部材21であるグラフェンを添加することで、白金の使用量を低減化することが可能となる。
次に、白金の含有量が0.6mg/cmであるサンプル2とサンプル4を比較すると、サンプル2の最大出力密度は、サンプル4の最大出力密度に対して、約10%低下していた。つまり、グラフェンを添加することにより逆に最大出力密度が低下していた。この原因について以下に説明する。サンプル2及び4においては、白金の含有量を大きくするためにカソード触媒層用インクを厚く塗工したことにより、カソード触媒層20Cの厚みが大きくなっている。サンプル2ではグラフェンを添加したインクを使用したことにより厚みがさらに増加したため、カソードガス拡散層30Cからカソード触媒層20Cへ供給された空気がカソード触媒層20Cの電解質膜10近傍の領域へ進入することができないため最大出力密度が低下したと推定される。
カソード触媒層20Cの厚みを測定したところ、サンプル2では50μmであり、サンプル1では25μmとなっていた。よって、上記弊害を回避するため、カソード触媒層20Cの厚みは50μm未満とするのが好ましく、25μm以下とするのがより好ましい。また、第2工程において塗工できるカソード触媒層20Cの厚みの下限値を考慮すると、カソード触媒層20Cの厚みは100nm以上であることが好ましい。
本実施形態では、板状の炭素部材としてグラフェンを用いたので、次に述べる効果を得ることができる。すなわち、グラフェンは弱いファンデルワールス力で積層されやすく、例えば触媒層内でグラフェンが複数密接しても各グラフェン間の距離をある一定の距離に保つことができる。このグラフェンとグラフェンの間の空間を空隙として利用できるため、単なる板状の炭素部材よりもガスの拡散効果が高い。また、グラフェンはシート状なので、非常に薄い。このため、カソード触媒層20Cにグラフェンを添加しても、カソード触媒層20Cの厚さが過度に大きくならないので、空気がカソード触媒層20Cの電解質膜10近傍の領域へ進入することを抑制する虞が低く、最大出力密度の低下を抑えることができる。また、グラフェンは炭素部材の中でも抵抗が非常に小さいので、カソード触媒層20Cにおいて電子を効率的に輸送することができる。
本実施形態では、カソード触媒層20Cのみにグラフェンを具備させており、アノード触媒層20Aにはグラフェンを具備させていない。よって、アノード触媒層20Aの厚みが増加することを防止することができ、アノード触媒層20Aの抵抗増加が抑えられる。また、アノード触媒層20Aの厚みが増加するほど、アノード触媒層20Aが乾燥しやすくなるため電解質膜10の乾燥を防ぐことができる。
図5は、本実施形態における燃料電池の部分正面図である。カソード触媒層20Cは、電解質膜10に対向する領域であるカソード触媒層内側領域20CA(第1領域)と、カソード触媒層内側領域20CAよりもカソードガス拡散層30Cに近い領域であるカソード触媒層外側領域20CB(第2領域)と有している。すなわち、カソード触媒層20Cは、電解質膜10に対向する第1面と、その反対側の第2面とを有し、カソード触媒層内側領域20CAは第1面に露出し、カソード触媒層外側領域20CBはカソード触媒層内側領域20CAよりも第2面の近くに位置している。同様に、アノード触媒層20Aは、電解質膜10に対向する領域であるアノード触媒層内側領域20AA(第1領域)と、アノード触媒層内側領域20AAよりもアノードガス拡散層30Aに近い領域であるアノード触媒層外側領域20AB(第2領域)と有している。
なお、同図においては、カソード触媒層内側領域20CAとカソード触媒層外側領域20CBとの境界、及び、アノード触媒層内側領域20AAとアノード触媒層外側領域20ABとの境界を示すために便宜上、破線を付している。
カーボンに対するアイオノマーの比率であるアイオノマー/カーボン比(I/C)が、カソード触媒層外側領域20CBよりもカソード触媒層内側領域20CAの方が大きい構成とすることができる。この構成にすることにより電解質膜10からのプロトン輸送が向上する。アイオノマー/カーボン比が均一な構成と比較すると、カソード触媒層内側領域20CAにおいてはアイオノマーの量が増加するので、酸素ガスの拡散性は低下するが、板状の炭素部材が具備されていることにより酸素ガスの拡散性の低下を補うことができる。そのため、総合的にみるとカソード触媒層20Cの性能は向上する。
図5に示すように、カソードガス拡散層30Cはカソード触媒層20Cに対向する領域に形成されている撥水層であるカソード多孔質層(MPL)30CPを備えており、アノードガス拡散層30Aはアノード触媒層20A側に対向する領域に形成されている撥水層であるアノード多孔質層30APを備えている。
カソード多孔質層30CPには、カソード触媒層20Cと同様に板状の炭素部材21を具備させることができる。この構成により、カソードガス拡散層30Cにおける酸素ガスの拡散性を向上させることが可能となり、また、カソード多孔質層30CPとカソード触媒層20Cとの接触抵抗を下げることも可能となる。
(第2実施形態)
第1実施形態では、カソード触媒層20Cには板状の炭素部材(グラフェン等)21が添加されていたが、第2実施形態では板状の炭素部材21に替えて棒状の炭素部材22が添加されていることが第1実施形態と異なる。以下に、第1実施形態との差異点を中心に説明し、共通する事項についての説明は省略又は簡略化する。また、第1実施形態と同一の部材、部分については第1実施形態と同一の符号を付すこととする。
図6及び図7を参照して本実施形態について説明する。本実施形態のカソード触媒層20Cは、棒状の炭素部材22と、表面に触媒粒子24が担持された炭素粒子23とを備えている。よって、図7に示すように、複数の棒状の炭素部材22が不規則に積み重なることによりカソード触媒層20Cに形成される空隙25の比率が大きくなっている。すなわち、カソード触媒層20Cの構造が疎となっているので、電解質膜10近傍に存在する触媒粒子24の表面までガスを供給することができ、燃料電池1の発電効率を向上させることができる。
ただし、第1実施形態の燃料電池用触媒層と比較すると、第2実施形態の燃料電池用触媒層の方が空隙25の比率が小さい。棒状の炭素部材22個々の体積が板状の炭素部材21個々の体積よりも小さいからである。よって、電解質膜10近傍に存在する触媒粒子24の表面までガスを供給させて、燃料電池1の発電効率を向上させるという作用効果の観点から言えば、第2実施形態の燃料電池用触媒層よりも第1実施形態の燃料電池用触媒層の方が好ましい。
第1実施形態と同様に本実施形態においても、カソード触媒層外側領域20CBのアイオノマー/カーボン比よりもカソード触媒層内側領域20CAのアイオノマー/カーボン比の方を大きくすることができる。この構成にすることにより、第1実施形態で説明したものと同様の効果を得ることができる。
カソード多孔質層30CPはカソード触媒層20Cと同様に棒状の炭素部材22を具備させることができる。この構成により、カソードガス拡散層30Cにおける酸素ガスの拡散性を向上させることが可能となり、また、カソード多孔質層30CPとカソード触媒層20Cとの接触抵抗を下げることも可能となる。
棒状の炭素部材22としては、例えば、カーボンナノチューブ、ポリアクリロニトリル系炭素繊維、レーヨン系炭素繊維、ピッチ系炭素繊維等のカーボンファイバーや、金属繊維、あるいは炭素で被覆された金属繊維などの金属と炭素の複合材料等を用いることができる。図6に示すように棒状の炭素部材22の直径をa、長さをbとすると、棒状の炭素部材22は、10≦b/a≦40000、a<bの関係を満たすことが好ましい。また、0.5nm<a<100nm、50nm<b<20μmであることが好ましい。
棒状の炭素部材22は棒状であるのでa<bである。基本的には、アスペクト比(b/a)は大きいほど効果がある。しかし、アスペクト比が大き過ぎると、棒状の炭素部材22の強度に問題が生じる。例えば、カソード触媒層20Cを形成する際に用いるインクの作製時において、触媒粒子24を担持した炭素粒子23とアイオノマーを有機溶媒に分散させる際に、棒状の炭素部材22が触媒粒子24を担持した炭素粒子23と接触することにより粉砕される可能性ある。よって、b/a≦40000とするのが好ましい。一方、アスペクト比(b/a)が小さすぎると棒状の炭素部材22の強度が増すため、触媒粒子24を担持した炭素粒子23のストラクチャー構造が破壊されてしまう可能性があり、ストラクチャー構造が破壊されると電子伝導性が悪化してしまう。また、空隙25を形成するのが困難となる。よって、10≦b/aとするのが好ましい。
0.5nm<a<100nmとしたり、50nm<b<20μmとすることで、カソード触媒層20Cにおける空隙25の比率を大きくすることができるので、カソード触媒層20Cの中を空気などのガスが通過するのを阻害する虞を低減することが可能となる。
棒状の炭素部材22のアスペクト比の算出に必要な、直径a、長さbの測定方法は、第1実施形態で説明した、板状の炭素部材21のアスペクト比の算出に必要な、厚みa、幅b、奥行きcの測定方法を流用することができる。
なお、このカソード触媒層20Cの厚みの数値範囲は、第2実施形態における板状の炭素部材21をカソード触媒層20Cと同様の数値範囲を用いる。
第2実施形態では、棒状の炭素部材22としてカーボンナノチューブを用いたので、次に述べる効果を得ることができる。すなわち、カーボンナノチューブは中空構造(管状)を有しているため、空気や水素ガス等のガスが中空部を抜け道として拡散し易くなり(ガス拡散性の向上)、また、空気中の酸素がプロトン及び電子と反応することにより生成した水を中空部を通して除去することができる(排水性の向上)。カーボンナノチューブの中空部が空隙としても機能するため、単なる棒状の炭素部材よりもガスの拡散効果が大きい。
なお、第2実施形態の構成は、特許文献2の技術に対して、触媒粒子24を担持した炭素粒子23と棒状の炭素部材22がある。そのため、カソード触媒層20Cにおける電子の輸送経路が増加する。その結果、棒状の炭素部材22のみよりも抵抗が低下する。
以下では、第1実施形態と第2実施形態で共通する構成について説明する。
カソード触媒層20C内における炭素粒子23の総重量は、板状の炭素部材21の総重量よりも大きいことが好ましい。板状の炭素部材21をカソード触媒層20Cに添加し過ぎると、カソード触媒層20Cの厚みが必要以上に増加する。その場合、板状の炭素部材21を添加することによる空隙の増加という効果よりも、カソード触媒層20Cの一方主面(カソードガス拡散層30Cに対向する面)から他方主面(電解質膜10に対向する面)までのガスの移動距離が増加するという弊害の方が大きくなる。そのため、ガス拡散効果が低下する。
白金の含有量が0.3mg/cmの場合、炭素粒子23の総重量に対する板状の炭素部材21の総重量の比率、すなわち、板状の炭素部材21の添加量比率を変数として最大出力密度を測定した。板状の炭素部材21を添加していないカソード触媒層20Cの最大出力密度を基準とすると、板状の炭素部材21の添加量比率を1wt%にしたカソード触媒層20Cでは最大出力密度は5mW/cm増加した。また、板状の炭素部材21の添加量比率を5wt%にしたカソード触媒層20Cでは最大出力密度は10mW/cm増加し、板状の炭素部材21の添加量比率を20wt%にしたカソード触媒層20Cでは最大出力密度は30mW/cm増加し、板状の炭素部材21の添加量比率を40wt%にしたカソード触媒層20Cでは最大出力密度は5mW/cm増加した。よって、炭素粒子23の総重量に対する板状の炭素部材21の総重量の比率は、1%以上、40%以下の範囲内であることが好ましく、5%以上、20%以下の範囲内であることがより好ましい。
今回の添加した板状の炭素部材21では、20wt%添加した触媒層が最も高い効果を示した。また、棒状の炭素部材22でも同様の範囲で効果が見られた。しかし、板状の炭素部材21よりも効果が小さかった。これは、板状の炭素部材21の方が空隙を形成しやすいためと考えられる。
炭素粒子23よりも板状の炭素部材21の方が、触媒の劣化の原因となる触媒粒径の増大が発生しやすい。これは、板状の炭素部材21の表面に凹凸が少ないため、触媒が担持体上を移動しやすいためと考えられる。そのため、炭素粒子23の触媒担持率Aは、板状の炭素部材21の触媒担持率Bよりも大きいことが好ましい。同様に、炭素粒子23の触媒担持率Aは、棒状の炭素部材22の触媒担持率Cよりも大きいことが好ましい(触媒担持率A>触媒担持率B≒触媒担持率C)。ここで、触媒担持率Aとは、複数の炭素粒子と、前記複数の炭素粒子の表面に担持された複数の触媒粒子の合計重量に対する複数の触媒粒子の重量の比率である。触媒担持率Bとは、複数の板状炭素部材と、前記複数の板状炭素部材の表面に担持された複数の触媒粒子の合計重量に対する複数の触媒粒子の重量の比率である。触媒担持率Cとは、複数の棒状炭素部材と、前記複数の棒状炭素部材の表面に担持された複数の触媒粒子の合計重量に対する複数の触媒粒子の重量の比率である。
本開示は、上述した実施形態に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施形態も本開示の範囲に含まれうるものである。
例えば、カソード触媒層20Cに板状の炭素部材21と棒状の炭素部材22の両方を具備させることも可能である(この形態を「変形実施形態」という)。このように板状や棒状という異なった形状の炭素部材を添加することで、触媒層に空隙を形成させることができる。空隙率としては、第1実施形態>変形実施形態>第2実施形態の順で大きくなる。
アノード触媒層20Aに板状または棒状の炭素部材を添加することで、アノード触媒層20Aのガス拡散性の向上が期待できる。また、アノード触媒層20Aとアノードガス拡散層30Aとの接触抵抗を下げるため、アノード触媒層20A及び/又はアノードガス拡散層30Aのアノード多孔質層30APが板状の炭素部材21や棒状の炭素部材22を備える形態とすることも可能である。しかしながら、水素ガスと酸素ガスのガス拡散性を考慮すると、アノード触媒層20Aに添加するよりも、カソード触媒層20Cに添加するほうがその効果は大きい。
また、アノード触媒層20Aに板状の炭素部材21や棒状の炭素部材22を備えている場合、アノード触媒層内側領域20AAのアイオノマー/カーボン比がアノード触媒層外側領域20ABのアイオノマー/カーボン比よりも大きくすることにより、上述の効果を得ることができる。
第1実施形態においてアノード多孔質層30APが板状の炭素部材21を含んだり、あるいは、第2実施形態においてアノード多孔質層30APが棒状の炭素部材22を含んだりすることにより、上述の効果を得ることができる。
第1群の板状炭素部材と第2群の板状炭素部材をカソード触媒層20Cに替えて、アノード触媒層20Aに具備させても良い。あるいは、第1群の板状炭素部材と第2群の板状炭素部材をカソード触媒層20Cに加えて、アノード触媒層20Aに具備させても良い。
本開示の燃料電池用触媒層や燃料電池は、最大出力密度を向上させることができ、家庭用や車載用の電源等に用いることができる。
1 燃料電池
10 電解質膜
20 触媒層
20A アノード触媒層
20C カソード触媒層
20CA カソード触媒層内側領域
20CB カソード触媒層外側領域
20AA アノード触媒層内側領域
20AB アノード触媒層外側領域
21 板状の炭素部材
22 棒状の炭素部材
23 炭素粒子
24 触媒粒子
25 空隙
30 ガス拡散層
30A アノードガス拡散層
30C カソードガス拡散層
30CP カソード多孔質層
30AP アノード多孔質層
910 電解質膜
920 触媒層
(実施例)
上述した製造方法により燃料電池のサンプル1〜4を作製した。なお、板状の炭素部材21としてグラフェンを使用した。このグラフェンのサイズは、厚みaは6nm以上、8nm以下、幅bと奥行きcはいずれも1μm以上2μm以下である。また、触媒粒子24を担持した炭素粒子23としては、触媒金属としての白金を担持した粒子状のカーボンブラックを用いた。
なお、このカソード触媒層20Cの厚みの数値範囲は、第実施形態における板状の炭素部材21カソード触媒層20Cと同様の数値範囲を用いる。
炭素粒子23よりも板状の炭素部材21の方が、触媒の劣化の原因となる触媒粒径の増大が発生しやすい。これは、板状の炭素部材21の表面に凹凸が少ないため、触媒が担持体上を移動しやすいためと考えられる。そのため、炭素粒子23の触媒担持率Aは、板状の炭素部材21の触媒担持率Bよりも大きいことが好ましい。同様に、炭素粒子23の触媒担持率Aは、棒状の炭素部材22の触媒担持率Cよりも大きいことが好ましい(触媒担持率A>触媒担持率B≒触媒担持率C)。ここで、触媒担持率Aとは、複数の炭素粒子と、複数の炭素粒子の表面に担持された複数の触媒粒子の合計重量に対する複数の炭素粒子の表面に担持された複数の触媒粒子の重量の比率である。触媒担持率Bとは、複数の板状炭素部材と、複数の板状炭素部材の表面に担持された複数の触媒粒子の合計重量に対する複数の板状炭素部材の表面に担持された複数の触媒粒子の重量の比率である。触媒担持率Cとは、複数の棒状炭素部材と、複数の棒状炭素部材の表面に担持された複数の触媒粒子の合計重量に対する複数の棒状炭素部材の表面に担持された複数の触媒粒子の重量の比率である。

Claims (16)

  1. 複数の炭素粒子と、前記複数の炭素粒子の表面に担持された複数の触媒粒子と、前記複数の炭素粒子の間に配置された少なくとも1つの板状の炭素部材とを備えたことを特徴とする燃料電池用触媒層。
  2. 前記複数の炭素粒子の総重量は、前記少なくとも1つの板状の炭素部材の総重量よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池用触媒層。
  3. 前記複数の炭素粒子の総重量に対する前記少なくとも1つの板状の炭素部材の総重量の比率は、1%以上、40%以下の範囲内であることを特徴とする請求項2に記載の燃料電池用触媒層。
  4. 前記複数の炭素粒子の総重量に対する前記複数の炭素粒子へ担持される前記複数の触媒粒子の総重量の割合である第1触媒担持率は、前記少なくとも1つの板状の炭素部材の総重量に対する前記少なくとも1つの板状の炭素粒子へ担持される前記複数の触媒粒子の総重量の割合である第2触媒担持率よりも大きいことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の燃料電池用触媒層。
  5. 前記少なくとも1つの板状の炭素部材の厚みをa、幅をb、奥行きをcとすると、10≦b/a≦40000、a<b、a<cの関係を満たすと共に、0.5nm<a<100nm、50nm<b<20μm、50nm<c<20μmであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の燃料電池用触媒層。
  6. 前記燃料電池用触媒層は、第1面と、前記第1面の反対側の第2面を有すると共に、前記第1面に露出する第1領域と、前記第1領域よりも前記第2面に近い第2領域を有し、
    前記第1領域におけるアイオノマー/カーボン比は、前記第2領域におけるアイオノマー/カーボン比よりも大きいことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の燃料電池用触媒層。
  7. 電解質膜を有する燃料電池に組み込んだ際に、前記第1面が前記電解質膜に対向することを特徴とする請求項6に記載の燃料電池用触媒層。
  8. 前記板状の炭素部材はグラフェンであることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の燃料電池用触媒層。
  9. 複数の炭素粒子と、前記複数の炭素粒子に担持された複数の触媒粒子と、前記複数の炭素粒子の間に配置された少なくとも1つの棒状の炭素部材とを備え、
    さらに、第1面と、前記第1面の反対側の第2面を有すると共に、前記第1面に露出する第1領域と、前記第1領域よりも前記第2面に近い第2領域を有し、
    前記第1領域におけるアイオノマー/カーボン比は、前記第2領域におけるアイオノマー/カーボン比よりも大きいことを特徴とする燃料電池用触媒層。
  10. 前記少なくとも1つの棒状の炭素部材の直径をa、長さをbとすると、10≦b/a≦40000、a<bの関係を満たすと共に、0.5nm<a<100nm、50nm<b<20μmであることを特徴とする請求項9に記載の燃料電池用触媒層。
  11. 前記少なくとも1つの棒状の炭素部材はカーボンナノチューブであることを特徴とする請求項9又は10に記載の燃料電池用触媒層。
  12. 前記カソード触媒層の厚みが100nm以上、50μm未満であることを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の燃料電池用触媒層。
  13. 電解質膜と、
    前記電解質膜の第1主面上に形成されたアノード触媒層と、前記アノード触媒層の前記電解質膜の反対側に形成されたアノードガス拡散層と、
    前記電解質膜の前記第1主面の反対側の第2主面上に形成されたカソード触媒層と、前記カソード触媒層の前記電解質膜の反対側に形成されたカソードガス拡散層と、を備え、
    前記アノード触媒層と前記カソード触媒層の少なくとも1つが、請求項1から12のいずれか1項に記載の燃料電池用触媒層であることを特徴とする燃料電池。
  14. 前記アノードガス拡散層と前記カソードガス拡散層の少なくとも1つは、前記燃料電池用触媒層に対向する領域に形成された多孔質層を備えており、
    前記多孔質層は、前記少なくとも1つの板状の炭素部材と前記少なくとも1つの棒状の炭素部材の少なくとも一方を備えていることを特徴とする請求項13に記載の燃料電池。
  15. 前記燃料電池用触媒層が前記少なくとも1つの板状の炭素部材を備えている場合、前記多孔質層は少なくとも1つの板状の炭素部材を備え、
    前記燃料電池用触媒層が前記少なくとも1つの棒状の炭素部材を備えている場合、前記多孔質層は少なくとも1つの棒状の炭素部材を備えていることを特徴とする請求項14に記載の燃料電池。
  16. 前記燃料電池用触媒層は、前記カソード触媒層のみに用いられることを特徴とする請求項13から15のいずれか1項に記載の燃料電池。
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