JPWO2016079903A1 - コモンモードノイズフィルタ - Google Patents

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Abstract

コモンモードノイズフィルタは、複数の絶縁体層に形成され、渦巻状の第1および第2のコイル導体で構成される第1のコイルと、複数の絶縁体層に形成され、渦巻状の第3および第4のコイル導体で構成される第2のコイルと、を有する。第1と第3のコイル導体を磁気結合させて第1のコモンモードフィルタ部が形成され、第2と第4のコイル導体を磁気結合させて第2のコモンモードフィルタ部が形成される。そして、上面視で、第1のコモンモードフィルタ部における第1および第3のコイル導体に電流が流れる第1の方向と、第2のコモンモードフィルタ部における第2および第4のコイル導体に電流が流れる第2の方向とを、逆方向にしている。

Description

本発明は、デジタル機器やAV機器、情報通信端末等の各種電子機器に使用される小形で薄型のコモンモードノイズフィルタに関する。
従来のコモンモードノイズフィルタについて図面を参照しながら説明する。図11は従来のコモンモードノイズフィルタの分解斜視図である。図11に示すように、従来のコモンモードノイズフィルタは、複数の絶縁体層1a〜1gが積層され、第1のコイル2と第2のコイル3とを有する。第1のコイル2は、渦巻状の第1のコイル導体4aおよび第2のコイル導体4bを接続して構成されている。第2のコイル3は、渦巻状の第3のコイル導体5aおよび第4のコイル導体5bを接続して構成されている。第1のコイル2を構成するコイル導体(第1のコイル導体4a、第2のコイル導体4b)と、第2のコイル3を構成するコイル導体(第3のコイル導体5a、第4のコイル導体5b)とが交互に配置されている。そして、第1のコイル導体4aと第3のコイル導体5aとを磁気結合させて第1のコモンモードフィルタ部6が形成されている。更に、第2のコイル導体4bと第4のコイル導体5bを磁気結合させて、第2のコモンモードフィルタ部7が形成されている。第1のコモンモードフィルタ部6と第2のコモンモードフィルタ部7を直列接続することにより、従来のコモンモードノイズフィルタは、高いコモンモードインピーダンスを確保し、コモンモードノイズを除去していた。
なお、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2002−373810号公報
本発明の一態様のコモンモードノイズフィルタは、積層された複数の絶縁体層と、複数の絶縁体層に形成され、渦巻状の第1のコイル導体および渦巻状の第2のコイル導体で構成される第1のコイルと、複数の絶縁体層に形成され、渦巻状の第3のコイル導体および渦巻状の第4のコイル導体で構成される第2のコイルと、を有する。また、(1)第1のコイルと、第2のコイルが交互に配置されるように、第1〜第4のコイル導体は配置される、または、(2)第3のコイル導体および第4のコイル導体が、第1のコイル導体と第2のコイル導体で挟まれるように配置される、のうちいずれかのように配置される。更に、第1のコイル導体と第3のコイル導体を磁気結合させて第1のコモンモードフィルタ部が形成され、第2のコイル導体と第4のコイル導体を磁気結合させて第2のコモンモードフィルタ部が形成される。更に、第1のコモンモードフィルタ部と第2のコモンモードフィルタ部が直列に接続される。更に、上面視で、第1のコモンモードフィルタ部における第1のコイル導体および第3のコイル導体に電流が流れる第1の方向と、第2のコモンモードフィルタ部における第2のコイル導体および第4のコイル導体に電流が流れる第2の方向とを、逆方向にしている。
この構成により本発明の一態様のコモンモードノイズフィルタは、2つの周波数帯域においてコモンモードノイズを減衰させることができる。
実施の形態1におけるコモンモードノイズフィルタの分解斜視図 実施の形態1におけるコモンモードノイズフィルタの斜視図 実施の形態1におけるコモンモードノイズフィルタの回路模式図 実施の形態1におけるコモンモードノイズフィルタと、従来のコモンモードノイズフィルタとのコモンモード減衰特性を比較した図 実施の形態1におけるコモンモードノイズフィルタの変形例の分解斜視図 実施の形態2におけるコモンモードノイズフィルタの分解斜視図 実施の形態2におけるコモンモードノイズフィルタの変形例の分解斜視図 実施の形態1におけるコモンモードノイズフィルタと、実施の形態2におけるコモンモードノイズフィルタとの差動信号損失を比較した図 実施の形態1におけるコモンモードノイズフィルタのモード変換特性を比較した図 実施の形態3におけるコモンモードノイズフィルタの分解斜視図 従来のコモンモードノイズフィルタの分解斜視図
本発明の実施の形態の説明に先立ち、発明者(たち)が気付いた、図11に示す従来のコモンモードノイズフィルタにおける課題を説明する。
近年は、携帯情報端末だけでなく、TV等にもWiFiが搭載されるようになり、その受信感度を確保するために、内部回路からの輻射ノイズを抑制するノイズフィルタが使われている。特に、例えば2.4GHz近傍と5GHz近傍の2つの周波数帯域において高いコモンモードノイズ減衰量をもつコモンモードノイズフィルタが望まれている。
しかし、図11に示すコモンモードノイズフィルタにおいては、第1のコモンモードフィルタ部6および第2のコモンモードフィルタ部7を単に直列接続させた周波数特性しか得られない。そのため、コモンモードノイズが入ってきたときに自己共振による減衰極が1つだけとなる。よって、自己共振の周波数以外での周波数帯域では減衰が取れず、2つの周波数帯域においてコモンモードノイズを減衰させることができない。
本実施の形態によるコモンモードノイズフィルタは、2つの周波数帯域においてコモンモードノイズを減衰させることができる。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1によるコモンモードノイズフィルタについて図1〜図3を参照しながら説明する。
図1は本発明の実施の形態1におけるコモンモードノイズフィルタの分解斜視図、図2は本発明の実施の形態1におけるコモンモードノイズフィルタの斜視図、図3は本発明の実施の形態1におけるコモンモードノイズフィルタの回路模式図である。
本発明の実施の形態1におけるコモンモードノイズフィルタは、図1に示すように、絶縁体層11a〜11gが下から順に積層されている。本実施の形態のコモンモードノイズフィルタは、積層された複数の絶縁体層(絶縁体層11a〜11g)と、複数の絶縁体層に形成され、渦巻状の第1のコイル導体14および渦巻状の第2のコイル導体15で構成される第1のコイル12を有する。更に、複数の絶縁体層に形成され、渦巻状の第3のコイル導体16および渦巻状の第4のコイル導体17で構成される第2のコイル13を有する。そして、第1のコイル12と、第2のコイル13が交互に配置されるように、第1のコイル導体14、第2のコイル導体15、第3のコイル導体16、および第4のコイル導体17は配置されている。具体的には、上から順に、第1のコイル導体14、第3のコイル導体16、第2のコイル導体15、第4のコイル導体17は並んで配置されている。
そして、第1のコイル導体14と第3のコイル導体16を磁気結合させて第1のコモンモードフィルタ部18が形成されている。また、第2のコイル導体15と第4のコイル導体17を磁気結合させて第2のコモンモードフィルタ部19が形成されている。
そして、第1のコモンモードフィルタ部18と第2のコモンモードフィルタ部19が直列に接続される。
なお、上面視で、第1のコモンモードフィルタ部18における第1のコイル導体14および第3のコイル導体16に電流が流れる第1の方向と、第2のコモンモードフィルタ部19における第2のコイル導体15および第4のコイル導体17に電流が流れる第2の方向とを、逆方向にしている。第1〜第4のコイル導体14〜17の巻き方向の詳細については後述する。
更に、本実施の形態のコモンモードノイズフィルタでは、第1のコモンモードフィルタ部18における第1のコイル導体14および第3のコイル導体16の巻き数と、第2のコモンモードフィルタ部19における第2のコイル導体15および第4のコイル導体17の巻き数とを、異なるようにしている。
具体的には、第1のコモンモードフィルタ部18における第1のコイル導体14および第3のコイル導体16の巻き数はいずれも3で、第2のコモンモードフィルタ部19における第2のコイル導体15および第4のコイル導体17の巻き数はいずれも1である。つまり、本実施の形態では、第1のコモンモードフィルタ部18における第1のコイル導体14および第3のコイル導体16の巻き数は、第2のコモンモードフィルタ部19における第2のコイル導体15および第4のコイル導体17の巻き数より多い。
なお、本明細書においては、『巻き数』とは、完全に1周した数のこととし、端数については切り捨てる。
上記構成において、絶縁体層11a〜11gは、下から順に積層されている。絶縁体層11b〜11fは磁性体ではない材料、例えばCu−Znフェライト、ガラスセラミック等の絶縁性の非磁性材料によりシート状に構成されている。そして、絶縁体層11a、11gは、Cu−Ni−Znフェライト等の絶縁性の磁性材料によりシート状に構成されている。なお、全ての絶縁体層11a〜11gを非磁性材料で構成してもよい。
さらに、絶縁体層11b〜11fの内部に第1、第2のコイル12、13が形成され、また、第1のコイル12を、渦巻状の第1のコイル導体14および渦巻状の第2のコイル導体15で構成し、第2のコイル13を、渦巻状の第3のコイル導体16および渦巻状の第4のコイル導体17で構成している。
そして、第1〜第4のコイル導体14〜17は、それぞれ銀等の導電材料を渦巻状にめっきまたは印刷することにより形成されている。
第1のコイル導体14は絶縁体層11eの上面に、第2のコイル導体15は絶縁体層11cの上面に、第3のコイル導体16は絶縁体層11dの上面に、第4のコイル導体17は絶縁体層11bの上面に、それぞれ形成されている。
第1のコイル12を構成する第1、第2のコイル導体14、15と、第2のコイル13を構成する第3、第4のコイル導体16、17は、交互に積層されている。本実施の形態では、第1〜第4のコイル導体14〜17を上下方向に積層しているため、省スペースも実現できる。さらに、上面視にて第1のコイル導体14と第3のコイル導体16の一部を略同じ位置に配置し、かつ、電流が流れる方向を同一方向とすることによって磁気結合させて、第1のコモンモードフィルタ部18が形成されている。同様に、上面視にて第2のコイル導体15と第4のコイル導体17の一部を略同じ位置に配置し、かつ、電流が流れる方向を同一方向とすることによって磁気結合させて第2のコモンモードフィルタ部19が形成されている。
さらに、第1のコモンモードフィルタ部18における第1、第3のコイル導体14、16の電流が流れる方向と、第2のコモンモードフィルタ部19における第2、第4のコイル導体15、17に電流が流れる方向が逆方向になっている。コモンモードノイズが入ってきたときに、図1では、上面視にて第1、第3のコイル導体14、16に時計回りに電流が流れている場合、第2、第4のコイル導体15、17には反時計回りに電流が流れている。したがって、第1のコモンモードフィルタ部18と第2のコモンモードフィルタ部19は従来例のように互いに強めあう磁気結合はせず、コモンモードノイズフィルタ全体としては大きな磁気結合は得られない。
そしてさらに、第1のコモンモードフィルタ部18における第1、第3のコイル導体14、16の巻き数(ターン数)が、第2のコモンモードフィルタ部19における第2、第4のコイル導体15、17の巻き数(ターン数)より多くなっている。このとき、第1〜第4のコイル導体14〜17は、それぞれ導体間ピッチは略同一で、第2、第4のコイル導体15、17は第1、第3のコイル導体14、16と上面視にて対向している。
なお、第2、第4のコイル導体15、17の巻き数は、第1、第3のコイル導体14、16の巻き数の1/3〜2/3とするのが好ましい。
さらに、要望される特性に応じて、第2、第4のコイル導体15、17の最も外側に位置する部分が、第1、第3のコイル導体14、16の最も外側に位置する部分と対向するようにしてもよく、第2、第4のコイル導体15、17の最も内側に位置する部分が、第1、第3のコイル導体14、16の最も内側に位置する部分と対向するようにしてもよい。
また、第1のコイル導体14および第2のコイル導体15が、絶縁体層11d、11eにそれぞれ形成された第1のビア電極20aを介して互いに接続されることで、第1のコイル12が構成される。さらに、第3のコイル導体16および第4のコイル導体17が、絶縁体層11c、11dにそれぞれ形成された第2のビア電極20bを介して互いに接続されることで、第2のコイル13が構成される。
なお、絶縁体層11dに形成される第1のビア電極20aと、絶縁体層11eに形成される第1のビア電極20aはそれぞれ上面視にて同じ位置に設けられる。同様に、絶縁体層11cに形成される第2のビア電極20bと絶縁体層11dに形成される第2のビア電極20bもそれぞれ上面視にて同じ位置に設けられている。また、第1のビア電極20a、第2のビア電極20bは、各絶縁体層の所定の箇所に、レーザで孔あけ、その孔に銀を充填して形成される。
なお、本実施の形態では、絶縁体層は、絶縁体層11a〜11g(7枚のシート)で構成されているが、各絶縁体層11a〜11gの枚数は、図1に示された枚数に限られるものではない。
そして、上記した構成により、図2に示すように、コモンモードノイズフィルタの本体部21が形成される。また、本体部21の両端面には、第1〜第4の外部電極22a〜22dが設けられ、そして第1〜第4の外部電極22a〜22dはそれぞれ第1〜第4のコイル導体14〜17と接続されている。さらに、第1〜第4の外部電極22a〜22dは、本体部21の端面に銀を印刷することにより形成される。また、第1〜第4の外部電極22a〜22dの表面にめっきによってニッケルめっき層が形成され、さらに、ニッケルめっき層の表面にめっきによってすずやはんだ等の低融点金属めっき層が形成されている。
上術したように本発明の実施の形態1におけるコモンモードノイズフィルタにおいては、第1のコモンモードフィルタ部18における第1、第3のコイル導体14、16に電流が流れる方向と、第2のコモンモードフィルタ部19における第2、第4のコイル導体15、17の電流が流れる方向が逆方向になるように形成されている。これにより、コモンモードノイズが入ってきたときに2つの周波数帯域においてコモンモードノイズ減衰量を得ることができる。より好ましくは、第1のコモンモードフィルタ部18における第1、第3のコイル導体14、16の巻き数と、第2のコモンモードフィルタ部19における第2、第4のコイル導体15、17の巻き数を異なるようにしているため、第1のコモンモードフィルタ部18と第2のコモンモードフィルタ部19とで異なる周波数特性が発生し、これにより、コモンモードノイズが入ってきたときに2つの周波数帯域においてコモンモードノイズ減衰量を得ることができる。
すなわち、第1のコモンモードフィルタ部18と第2のコモンモードフィルタ部19が磁束の発生方向が逆となるため、従来のように第1のコモンモードフィルタ部18と第2のコモンモードフィルタ部19が互いに強めあうような磁気結合が生じない。よって、第1のコモンモードフィルタ部18と第2のコモンモードフィルタ部19とで異なる周波数特性が発生するため、2つの周波数帯域においてコモンモードノイズ減衰量を得ることができるという効果が得られる。
次に、コモンモード減衰特性について説明する。
図4は、本発明の実施の形態1におけるコモンモードノイズフィルタと従来のコモンモードノイズフィルタとのコモンモード減衰特性を比較した図である。
図4から明らかなように、従来では、1つの周波数帯域においてのみで、減衰量を得ていたが、本発明の実施の形態1では、2つの周波数帯域において減衰量を得ることができることが分かる。
さらに図1に示す通り、絶縁体層11e、11f(第1の絶縁体層)は、第1〜第4のコイル導体14〜17のうち第1、第3のコイル導体14、16の両方またはいずれか一方のみに接する。また、絶縁体層11b、11c(第2の絶縁体層)は、第2のコモンモードフィルタ部19における第2、第4のコイル導体15、17の両方またはいずれか一方のみに接する。そして、絶縁体層11e、11fの誘電率と、絶縁体層11b、11cの誘電率とを異なるようにすれば、より好ましい。誘電率の違いによって第1のコモンモードフィルタ部18と第2のコモンモードフィルタ部19とで異なる周波数特性が発生するため、2つの周波数帯域において減衰量を得ることができる。絶縁体層11dは、第1のコモンモードフィルタ部18を構成する第3のコイル導体16と第2のコモンモードフィルタ部19を構成する第2のコイル導体15の両方のコイル導体に接するため、該当しない。
なお、図5に示すように、第1のコモンモードフィルタ部18における第1、第3のコイル導体14、16より巻き数が少ない第2のコモンモードフィルタ部19における第2、第4のコイル導体15、17において、その積層方向の外側(下方)に磁性体(絶縁体層11a)を形成しないようにしてもよい。つまり、前記複数の絶縁体層の上方側および下方側のうち、巻き数が多いコイル導体(第1、第3のコイル導体14、16)が形成されている側だけに磁性体11gが形成されている。この構成により、第2のコモンモードフィルタ部19において磁性体による磁気損失及び誘電体損失が発生するのを防ぐことができるため、巻き数が少ない方の第2のコモンモードフィルタ部19の周波数特性におけるコモンモードノイズの減衰極の周波数でのインピーダンスが低下するのを防止し、高いコモンモード減衰量を得ることができる。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2によるコモンモードノイズフィルタについて図面を参照しながら説明する。
図6、図7は本発明の実施の形態2におけるコモンモードノイズフィルタの分解斜視図である。なお、この本発明の実施の形態2においては、上記した本発明の実施の形態1と同様の構成については、同一符号を付して説明を省略する。
図6、図7に示すように、本発明の実施の形態2において、上述した本発明の実施の形態1と相違する点は、以下の点である。
第2のコイル導体15と第4のコイル導体17が積層される順番が入れ替わっている点のみである。なお、第2のコイル導体15と第4のコイル導体17が積層される順番を入れ替えるのに伴い、コイル導体の引き回しの仕方は実施の形態1と実施の形態2とでは、多少異なる。
図6、図7に示すように、第2のコイル13を構成する第3のコイル導体16および第4のコイル導体17が、第1のコイル12を構成する第1のコイル導体14と第2のコイル導体15で挟まれるように配置されている。
なお、実施の形態2におけるコモンモードノイズフィルタの回路模式図は、図3に示す本発明の実施の形態1の回路模式図と同様である。
以上のように構成される本実施の形態2のコモンモードノイズフィルタでは、隣接する第3のコイル導体16および第4のコイル導体17が、第2のコイル13を構成しているため、同電位となる。よって、第1のコモンモードフィルタ部18と第2のコモンモードフィルタ部19の間(特に、第1のコモンモードフィルタ部18を構成する第3のコイル導体16と、第2のコモンモードフィルタ部19を構成する第4のコイル導体17の間)の浮遊容量が減少する。よって、差動信号が入力されても、第1のコモンモードフィルタ部18と第2のコモンモードフィルタ部19を流れる信号はその間の浮遊容量による劣化を抑えることができる。従って、本実施の形態のコモンモードノイズフィルタでは、第1のコモンモードフィルタ部18と第2のコモンモードフィルタ部19それぞれで差動信号のバランスが良くなる。その結果、2つの周波数帯域において減衰量を得ることができるだけでなく、入力された差動信号成分がコモンモードに変換され出力される割合が低くなり、また、差動信号の損失が劣化することもなくなる。
さらに、本発明の実施の形態1、2において、第1のコイル12を構成するコイル導体14、15の全体の長さ(第1のコイル12の線路長)と、第2のコイル13を構成するコイル導体16、17の全体の長さ(第2のコイル13の線路長)とを、実質的に同一にすることが好ましい。この構成により、差動信号が入力されても、第1のコイル12の2つのコイル導体14、15を通るそれぞれの信号間、及び第2のコイル13の2つのコイル導体16、17を通るそれぞれの信号間の、振幅及び位相の差動バランスが理想状態からあまりずれない。よって、差動信号のバランスが良くなり、差動信号の損失が劣化することもなくなるととともに、入力された差動信号成分がコモンモードノイズに変換され出力される割合が低くなる。
つまり、図11に示す従来のコモンモードフィルタフィルタでは、差動信号がコモンモードフィルタフィルタ内部を通過する際にコモンモードノイズを発生させてしまう可能性がある。特に、スマートフォンやパーソナルコンピュータなどに搭載されるWiFi等の無線機能は2.4GHz帯、5GHz帯の通信周波数帯域をもっており、差動信号が2.4GHz〜5GHzまでの周波数成分を持つ場合、その差動信号成分の一部が、2.4GHz〜5GHzのコモンモードノイズに変換されてしまう。そして、このコモンモードノイズによりWiFi等の無線機能の受信感度を劣化させてしまう。よって、差動信号成分がコモンモードノイズに変換される割合を極力抑える必要があり、本発明のコモンモードノイズフィルタはこの点において非常に有効な作用を発揮する。
<線路長の比較>
次に、線路長が異なる場合を比較した結果を図8、図9を参照しながら説明する。
図8、図9において、実施の形態1(条件1)で示すグラフは、図1を参照しながら説明した実施の形態1における第1のコイル12、第2のコイル13の線路長が同じあるという条件で測定した結果である。実施の形態1(条件2)で示すグラフは、第1のコイル12、第2のコイル13の線路長が異なるという条件で測定した結果である。実施の形態2で示すグラフは、図6を参照しながら説明した実施の形態2における第1のコイル12、第2のコイル13の線路長が同じであるという条件で測定した結果である。
図8は、上述した3つの条件における、差動信号損失を比較した図である。
図9は、上述した3つの条件における、差動モードからコモンモードへのモード変換特性を比較した図である。
図8、図9から明らかなように、本発明の実施の形態2におけるコモンモードノイズフィルタは、本発明の実施の形態1において第1のコイル12、第2のコイル13の線路長が異なる場合、本発明の実施の形態1において第1のコイル12、第2のコイル13の線路長が同じ場合、のいずれの場合よりも、高周波領域において差動信号の損失が劣化することがなく、差動信号成分がコモンモードに変換される割合も低いことが分かる。
また、第1のコイル12、第2のコイル13の線路長を同じにした方が、第1のコイル12、第2のコイル13の線路長が異なる場合より好ましい。更に、図6に示すように第2のコイル13を構成する第3のコイル導体16、第4のコイル導体17を、第1のコイル12を構成する第1のコイル導体14と第2のコイル導体15で挟むように配置する方が、図1に示すように第1のコイル12と、第2のコイル13が交互に配置されるように、第1のコイル導体14、第2のコイル導体15、第3のコイル導体16、および第4のコイル導体17を配置するより、差動信号成分のコモンモードに変換されるのを抑制する点において、好ましい。
また、第1のコモンモードフィルタ部18と第2のコモンモードフィルタ部19の間に位置する絶縁体層11d(第3の絶縁体層)の厚みを、他の絶縁体層の厚みより厚くしてもよい。なお絶縁体層11dが複数枚の絶縁体層で形成されている場合もある。この時、複数枚の絶縁体層をまとめて、絶縁体層11dとする。絶縁体層11dを形成する複数の絶縁体層全体をトータルした厚みを、第1のコモンモードフィルタ部18と第2のコモンモードフィルタ部19の間に位置する絶縁体層の厚み(第3の絶縁体層の厚み)と考える。
また、第1のコモンモードフィルタ部18と第2のコモンモードフィルタ部19の間に位置する絶縁体層11d(第3の絶縁体層)の誘電率を、他の絶縁体層の誘電率より小さくしてもよい。
これらのような構成にすることによって、第1のコモンモードフィルタ部18と第2のコモンモードフィルタ部19の間の浮遊容量が減少するため、差動信号が入力されても、第1のコモンモードフィルタ部18と第2のコモンモードフィルタ部19を流れる信号はその間の浮遊容量による劣化を抑えることができる。よって、第1のコモンモードフィルタ部18と第2のコモンモードフィルタ部19それぞれで差動信号のバランスが良くなり、差動信号の損失が劣化することもなくなるととともに、入力された差動信号成分がコモンモードノイズに変換され出力される割合が低くなる。
(実施の形態3)
以下、本発明の実施の形態3によるコモンモードノイズフィルタについて図面を参照しながら説明する。
図10は本発明の実施の形態3におけるコモンモードノイズフィルタの分解斜視図である。なお、実施の形態3においては、上述した実施の形態1、2と同様の構成を有するものについては、同一符号を付して、説明は省略する。
実施の形態3において、図6を参照しながら説明した実施の形態2と相違する点は、第1のコモンモードフィルタ部18と第2のコモンモードフィルタ部19の間に、第5のコイル導体23と第6のコイル導体24からなる第3のコモンモードフィルタ部25が配置されている点である。そして、第5のコイル導体23を介して第1のコイル導体14と第2のコイル導体15は接続されている。また、第6のコイル導体24を介して第3のコイル導体16と第4のコイル導体17は接続されている。
第3のコモンモードフィルタ部25における第5のコイル導体23と第6のコイル導体24に電流が流れる方向は、第1のコモンモードフィルタ部18における第1のコイル導体14と第3のコイル導体16に電流が流れる方向とを、逆方向になるようにしている。そして、第5のコイル導体23は、第1のコイル導体14と第2のコイル導体15に接続されていることから第1のコイル12の一部を構成することになる。さらに、第6のコイル導体24は、第3のコイル導体16と第4のコイル導体17に接続されていることから第2のコイル13の一部を構成することになる。
つまり、本実施の形態のコモンモードノイズフィルタは、第5のコイル導体23および第6のコイル導体24を有する第3のコモンモードノイズフィルタ部25を有する。そして、第1のコモンモードフィルタ部18と第2のコモンモードフィルタ部19の間に、第1のコイル12を形成する第5のコイル導体23と第2のコイル13を形成する第6のコイル導体24が配置される。第5のコイル導体23を介して第1のコイル導体14と第2のコイル導体15は接続される。第6のコイル導体24を介して第3のコイル導体16と第4のコイル導体17は接続される。
また、第1のコイル導体14と第2のコイル導体15は、第1のビア電極20aと、第5のコイル導体23と、第5、第6のコイル導体23、24の外側に位置する第3のビア電極20cと、引き回し用導体26aとで接続される。
また、第3のコイル導体16と第4のコイル導体17は、第2のビア電極20bと、第6のコイル導体24と、第6のコイル導体24の外側に位置する第4のビア電極20dと、引き回し用導体26bとで接続される。なお、第5のコイル導体23は絶縁体層11jの上面に形成され、第6のコイル導体24は、絶縁体層11iの上面に形成され、引き回し用導体26a、26bは絶縁体層11hの上面に形成される。
つまり、この構成によれば、第3のコモンモードフィルタ部25の第5のコイル導体23、第6のコイル導体24の長さを調整することによって、第1のコイル12を構成するコイル導体の全体の長さを、第2のコイル13を構成するコイル導体の全体の長さと略同一にすることができる。
本実施の形態では、第5のコイル導体23は、第1のコイル12の一部とし形成されている。(図3および図10参照。なお、図3には、第5のコイル導体23は図示せず。)第5のコイル導体23は、第3のビア電極20cを介して第2のコイル導体15に接続される。そして、第3のビア電極20cは、第5のコイル導体23を一部とする第1のコイル12と接続される第2の外部電極22bの近傍に設けられている。
同様に、第6のコイル導体24は、第2のコイル13の一部として形成されている。(図3および図10参照。なお、図3には、第6のコイル導体24は図示せず。)第6のコイル導体24は、第4のビア電極20dを介して第4のコイル導体17に接続される。そして、第4のビア電極20dは、第6のコイル導体24を一部とする第2のコイル13と接続される第3の外部電極22cの近傍に設けられている。
なお、本実施の形態では、第3のビア電極20cを第2の外部電極22bの近傍に設けているが、第1の外部電極22aの近傍に設けてもよい。また、第4のビア電極20dを第3の外部電極22cの近傍に設けているが、第4の外部電極22dの近傍に設けてもよい。
これにより、第3のビア電極20c、第4のビア電極20dは、それぞれ同電位となる外部電極近傍に形成されるため、第5のコイル導体23、第6のコイル導体24と外部電極との絶縁信頼性を確保できる。
つまり、本実施の形態のコモンモードノイズフィルタは、第5のコイル導体23と第1のコイル導体14との接続、および、第5のコイル導体23と第2のコイル導体15との接続は、それぞれビア電極20a、20cによって行われている。また、第6のコイル導体24と第3のコイル導体16との接続、および、第6のコイル導体24と第4のコイル導体17との接続は、それぞれビア電極20b、20dによって行われている。第5のコイル導体23と接続するビア電極20a、20cの少なくとも一部は、第1のコイル12が接続された外部電極22aまたは外部電極22b近傍に設けられている。さらに、第6のコイル導体24と接続するビア電極20b、20dの少なくとも一部は、第2のコイル13が接続された外部電極22cまたは外部電極22d近傍に設けられている。
なお、上記した本発明の実施の形態1〜3におけるコモンモードノイズフィルタにおいては、第1のコイル12、第2のコイル13をそれぞれ1つ設けたものについて説明したが、2つ以上設けてアレイタイプとしてもよい。
また、第1のコモンモードフィルタ部18と第2のコモンモードフィルタ部19をそれぞれ1つ設けたものについて説明したが、2つ以上設けて、より多くの周波数帯域で減衰量を得るようにしてもよい。
さらに、磁気結合を向上させるために、絶縁体層11b〜11fの中央部に磁性部を形成してもよい。
本発明に係るコモンモードノイズフィルタは、2つの周波数帯域において減衰量を得ることができる。特にデジタル機器やAV機器、情報通信端末等の各種電子機器のノイズ対策として使用される小形で薄型のコモンモードノイズフィルタ等において有用である。
11a〜11g 絶縁体層
12 第1のコイル
13 第2のコイル
14 第1のコイル導体
15 第2のコイル導体
16 第3のコイル導体
17 第4のコイル導体
18 第1のコモンモードフィルタ部
19 第2のコモンモードフィルタ部
23 第5のコイル導体
24 第6のコイル導体
25 第3のコモンモードフィルタ部

Claims (9)

  1. 積層された複数の絶縁体層と、
    前記複数の絶縁体層に形成され、渦巻状の第1のコイル導体および渦巻状の第2のコイル導体で構成される第1のコイルと、
    前記複数の絶縁体層に形成され、渦巻状の第3のコイル導体および渦巻状の第4のコイル導体で構成される第2のコイルと、
    を備え、
    (1)前記第1のコイルと、前記第2のコイルが交互に配置されるように、前記第1のコイル導体、前記第2のコイル導体、前記第3のコイル導体、および前記第4のコイル導体は配置される、
    または、
    (2)前記第3のコイル導体および前記第4のコイル導体が、前記第1のコイル導体と前記第2のコイル導体で挟まれるように配置される、
    のうちいずれかのように配置され、
    前記第1のコイル導体と前記第3のコイル導体を磁気結合させて第1のコモンモードフィルタ部が形成され、
    前記第2のコイル導体と前記第4のコイル導体を磁気結合させて第2のコモンモードフィルタ部が形成され、
    前記第1のコモンモードフィルタ部と前記第2のコモンモードフィルタ部が直列に接続され、
    上面視で、前記第1のコモンモードフィルタ部における前記第1のコイル導体および前記第3のコイル導体に電流が流れる第1の方向と、前記第2のコモンモードフィルタ部における前記第2のコイル導体および前記第4のコイル導体に電流が流れる第2の方向とを、逆方向にしたコモンモードノイズフィルタ。
  2. 前記第1のコモンモードフィルタ部における前記第1のコイル導体および前記第3のコイル導体の巻き数と、前記第2のコモンモードフィルタ部における前記第2のコイル導体および前記第4のコイル導体の巻き数とを、異なるようにした請求項1に記載のコモンモードノイズフィルタ。
  3. 前記複数の絶縁体層は、第1の絶縁体層および第2の絶縁体層を有し、
    前記第1の絶縁体層は、前記第1〜第4のコイル導体のうち、前記第1のコイル導体および前記第3のコイル導体の両方またはいずれか一方のみに接し、
    前記第2の絶縁体層は、前記第1〜第4のコイル導体のうち、前記第2のコイル導体および前記第4のコイル導体の両方またはいずれか一方のみに接し、
    前記第1の絶縁体層の誘電率と、前記第2の絶縁体層の誘電率とを異なるようにした請求項1に記載のコモンモードノイズフィルタ。
  4. 前記複数の絶縁体層の上方側および下方側のうち、コイル導体の巻き数が多いコイル導体が形成されている側だけに、磁性体が形成されている請求項2に記載のコモンモードノイズフィルタ。
  5. 前記第1のコイルを構成するコイル導体の全体の長さと、前記第2のコイルを構成するコイル導体の全体の長さとを、実質的に同一にした請求項1に記載のコモンモードノイズフィルタ。
  6. 前記複数の絶縁体層が、第3の絶縁体層を有し、
    前記第3の絶縁体層は、前記第1のコモンモードフィルタ部と前記第2のコモンモードフィルタ部の間に位置し、
    前記第3の絶縁体層の厚みは、前記複数の絶縁体層のうち他の絶縁体層の厚みより厚くした請求項1に記載のコモンモードノイズフィルタ。
  7. 前記複数の絶縁体層が、第3の絶縁体層を有し、
    前記第3の絶縁体層は、前記第1のコモンモードフィルタ部と前記第2のコモンモードフィルタ部の間に位置し、
    前記第3の絶縁体層の誘電率を、前記複数の絶縁体層のうち他の絶縁体層の誘電率より小さくした請求項1に記載のコモンモードノイズフィルタ。
  8. 第5のコイル導体および第6のコイル導体を有する第3のコモンモードノイズフィルタ部を更に備え、
    前記第1のコモンモードフィルタ部と前記第2のコモンモードフィルタ部の間に、前記第1のコイルを形成する前記第5のコイル導体と前記第2のコイルを形成する前記第6のコイル導体が配置され、
    前記第5のコイル導体を介して前記第1のコイル導体と前記第2のコイル導体は接続され、
    前記第6のコイル導体を介して前記第3のコイル導体と前記第4のコイル導体は接続された請求項1に記載のコモンモードノイズフィルタ。
  9. 前記第5のコイル導体と前記第1のコイル導体との接続、および、前記第5のコイル導体と前記第2のコイル導体との接続は、それぞれビア電極によって行われ、
    前記第6のコイル導体と前記第3のコイル導体との接続、および、前記第6のコイル導体と前記第4のコイル導体との接続は、それぞれビア電極によって行われ、
    前記第5のコイル導体と接続する前記ビア電極の少なくとも一部は、前記第1のコイルが接続された外部電極近傍に設け、
    前記第6のコイル導体と接続する前記ビア電極の少なくとも一部は、前記第2のコイルが接続された外部電極近傍に設けた請求項8に記載のコモンモードノイズフィルタ。
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