JP2020048047A - コモンモードノイズフィルタ - Google Patents

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【課題】超高速データ通信用のコモンモードノイズフィルタにおいても低周波領域に発生するコモンモードノイズを減衰させることができコモンモードノイズフィルタを提供する。【解決手段】コモンモードノイズフィルタは、磁気結合する第1のコイル12と第2のコイル13で構成されるコモンモードフィルタ部14と、第1、第2のインダクタ部15a、15bと、第1、第2のコンデンサ部16a、16bと、これらを絶縁体層に形成し積層して構成された積層体と、積層体の表面に形成された第1〜第4の外部電極18a〜18dとを備える。第1のインダクタ部15aと第1のコンデンサ部16aとを直列に接続した第1回路部19は、第1のコイル12の両端部と接続される。第2のインダクタ部15bと第2のコンデンサ部16bとを直列に接続した第2回路部20は、第2のコイル13の両端部と接続されている。【選択図】図3

Description

本発明は、デジタル機器やAV機器、情報通信端末等の各種電子機器に使用されるコモンモードノイズフィルタに関する。
従来のこの種のコモンモードノイズフィルタは、図8に示すように、複数の絶縁体層1と、絶縁体層1に形成され互いに対向する2つのコイル導体2、3と、このコイル導体2、3にそれぞれ接続された引出導体2a、3aとを備えていた。
なお、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2012−89543号公報
上記した従来のコモンモードノイズフィルタにおいては、超高速データ通信用インターフェイスに使用される場合、信号劣化がないようにする必要があり、このために、コイル導体2、3の巻き数を減らしてコイル導体2、3自体による損失を減らしたり、コイル導体2、3周辺部を低誘電率、低損失の材料で構成したりしていた。
しかし、このような超高速データ通信用のコモンモードノイズフィルタでは、コモンモードに対してコイルのインダクタンスがあまり大きくないため大きなインイーダンスを得られず、特に低周波領域に発生するノイズを減衰させ難い。
そして、8k解像度の映像データ伝送ができるインターフェイスHDMI(登録商標)ver2.1においては、8k信号を伝送するために超高速伝送モードがあり、従来のHDMIver2.0までの方式ではクロック信号ラインとして用いられていた伝送ラインを超高速データ伝送用ラインとして使い、かつ伝送速度を8〜12Gbpsまで高速化しデータ転送帯域幅を増やす方式となっている。
このような伝送方式では、クロック信号ラインに使われるコモンモードノイズフィルタは、前述のような構成の超高速データ通信用のコモンモードノイズフィルタを搭載する必要がある。
しかし、8K信号よりも下位の解像度をもつHDMI機器が接続された場合に、クロック信号ラインから低周波領域にコモンモードノイズが発生する可能性があり、超高速データ通信用のコモンモードノイズフィルタではコモンモードノイズに対するインピーダンスが低くなるため低周波領域のコモンモードノイズが減衰しない可能性があるという課題があった。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、超高速データ通信用のコモンモードノイズフィルタにおいても低周波領域に発生するコモンモードノイズを減衰させることができるコモンモードノイズフィルタを提供することを目的とする。
第1の態様に係るコモンモードノイズフィルタは、複数の絶縁体層と、第1のコイルおよび前記第1のコイルと磁気結合する第2のコイルで構成されるコモンモードフィルタ部と、第1、第2のインダクタ部と、第1、第2のコンデンサ部と、これらを前記絶縁体層に形成し積層して構成された積層体と、前記積層体の表面に形成された第1〜第4の外部電極とを備え、前記第1のインダクタ部と前記第1のコンデンサ部とを直列に接続した第1回路部は、前記第1のコイルと並列接続され、前記第2のインダクタ部と前記第2のコンデンサ部とを直列に接続した第2回路部は、前記第2のコイルと並列接続されている。
第2の態様に係るコモンモードノイズフィルタは、第1の態様において、前記第1回路部は、前記第1のインダクタ部、前記第1のコンデンサ部、第3のインダクタ部の順に直列接続された構成であり、前記第2回路部は、前記第2のインダクタ部、前記第2のコンデンサ部、第4のインダクタ部の順に直列接続された構成である。
第3の態様に係るコモンモードノイズフィルタは、第2の態様において、前記第1のインダクタ部と前記第3のインダクタ部のインダクタンス値が略同一であり、前記第2のインダクタ部と前記第4のインダクタ部のインダクタンス値が略同一である。
第4の態様に係るコモンモードノイズフィルタは、第1の態様において、前記第1回路部は、前記第1のインダクタ部、前記第1のコンデンサ部、第1の抵抗部が直列接続された構成であり、前記第2回路部は、前記第1のインダクタ部、前記第2のコンデンサ部、第2の抵抗部が直列接続された構成である。
第5の態様に係るコモンモードノイズフィルタは、第1〜4の態様において、前記第1、第2のインダクタ部、前記第1、第2のコンデンサ部、前記第1、第2の抵抗部のうち少なくとも1つが外付け部品である。
以上のように本発明のコモンモードノイズフィルタは、第1のコイルと並列に第1回路部を構成し、第2のコイルと並列に第2回路部を構成しているため、第1、第2のコイルで構成されるコモンモードフィルタ部を超高速データ通信用のコモンモードノイズフィルタとして使用しても、第1、第2回路部によって、低周波領域に発生するコモンモードノイズを減衰させることができる。
本発明の一実施の形態におけるコモンモードノイズフィルタの分解斜視図 同コモンモードノイズフィルタの斜視図 同コモンモードノイズフィルタの等価回路図 同コモンモードノイズフィルタのコモンモードノイズ減衰特性を示す図 同コモンモードノイズフィルタの他の例の分解斜視図 同コモンモードノイズフィルタの他の例の等価回路図 同コモンモードノイズフィルタの他の例の等価回路図 従来のコモンモードノイズフィルタの分解斜視図
図1は本開示の一実施の形態におけるコモンモードノイズフィルタの分解斜視図、図2は同コモンモードノイズフィルタの斜視図である。
本開示の一実施の形態におけるコモンモードノイズフィルタは、図1、図2に示すように、第1〜第8の絶縁体層11a〜11hと、第1のコイル12および第1のコイル12
と磁気結合する第2のコイル13とで構成されるコモンモードフィルタ部14と、第1、第2のインダクタ部15a、15bと、第1、第2のコンデンサ部16a、16bと、これらを第1〜第8の絶縁体層11a〜11hに形成し積層して構成された積層体17と、この積層体17の表面に形成された第1〜第4の外部電極18a〜18bとを備えている。
また、第1のコイル12の両端部12a、12bは第1、第2の外部電極18a、18bと接続され、第1のインダクタ部15aと第1のコンデンサ部16aとを直列に接続した第1回路部19は、第1、第2の外部電極18a、18bを介して第1のコイル12の両端部12a、12bと接続されている。
第2のコイル13の両端部13a、13bは第3、第4の外部電極18c、18dと接続され、第2のインダクタ部15bと第2のコンデンサ部16bとを直列に接続した第2回路部20は、第3、第4の外部電極18c、18dを介して第2のコイル13の両端部13a、13bと接続されている。
上記構成において、第1〜第8の絶縁体層11a〜11hは、下からこの順に積層され、また、ガラスセラミック等のガラスを含有する非磁性材料によりシート状に構成されている。
なお、第1〜第8の絶縁体層11a〜11hの枚数は、図1に示された枚数に限られるものではない。また、第1、第2のインダクタ部15a、15bが形成されている第2、第3、第7、第8の絶縁体層11b、11c、11g、11hはCu−Ni−Znフェライト等の磁性材料によりシート状に構成してもよい。この磁性材料の特性により第1、第2のインダクタ部15a、15bのインダクタンス値を大きくすることができる。
前記第1のコイル12は、渦巻き状に形成された第1のコイル導体21aと第1の引出導体21bとで構成されている。第1のコイル導体21aは第4の絶縁体層11d上面に形成され、第1の引出導体21bは第3の絶縁体層11c上面に形成され、そして、第1のコイル導体21aと第1の引出導体21bは第4の絶縁体層11dに形成された第1ビア電極22aを介して接続され、第1のコイル12が構成される。
前記第2のコイル13は、第1のコイル12と独立しており、渦巻き状に形成された第2のコイル導体23aと第2の引出導体23bとで構成されている。第2のコイル導体23aは第5の絶縁体層11e上面に形成され、第2の引出導体23bは第6の絶縁体層11f上面に形成され、そして、第2のコイル導体23aと第2の引出導体23bは第6の絶縁体層11fに形成された第2ビア電極22bを介して接続され、第2のコイル13が構成される。
第1のコイル12の一端部12aは、第1のコイル導体21aの外部に露出する部分、他端部12bは、第1の引出導体21bの外部に露出する部分であり、一端部12aは第1の外部電極18aと接続され、他端部12bは第2の外部電極18bと接続される。
第2のコイル13の一端部13aは、第2のコイル導体23aの外部に露出する部分、他端部13bは、第2の引出導体23bの外部に露出する部分であり、一端部13aは第3の外部電極18cと接続され、他端部13bは第4の外部電極18dと接続される。
第1のコイル導体21aと第2のコイル導体23aとは第5の絶縁体層11eを介して対向し、これにより、第1のコイル12と第2のコイル13が磁気結合する。この第1のコイル12と第2のコイル13によってコモンモードフィルタ部14が構成される。
なお、第1、第2のコイル導体21a、23aの形状は、渦巻状ではなく、螺旋状等の他の形状としてもよい。
さらに、コモンモードフィルタ部14は、図1に示す構造に限定されず、例えば、第1、第2の引出導体21b、23bを渦巻き状にしたり、第1のコイル12を構成する複数の導体と第2のコイル13を構成する複数の導体とを交互に積層したり、第1のコイル12を構成する複数の導体で第2のコイル13を構成する導体を挟み込むように積層したりしたものであってもよい。
前記第1のインダクタ部15aは、第2の絶縁体層11b上面に形成され、渦巻き状に構成されている。その一端部は第1の外部電極18aに接続され、第1の外部電極18bを介して第1のコイル12の一端部12aと電気的に接続する。他端部は第2の絶縁体層11b上面で第1コンデンサ用電極24aと電気的に接続されている。
前記第2のインダクタ部15bは、第7の絶縁体層11g上面に形成され、渦巻き状に構成されている。その一端部は第3の外部電極18cに接続され、第3の外部電極18cを介して第2のコイル13の一端部13aと電気的に接続する。他端部は第7の絶縁体層11g上面で第2コンデンサ用電極24bと電気的に接続されている。
また、第1、第2のインダクタ部15a、15bの巻き数(長さ)は、第1、第2のコイル導体21a、23aの巻き数(長さ)は、特性に応じて変えることができる。さらに、コモンモードノイズに対して、コモンモードフィルタ部14での周波数特性(減衰極となる周波数)、第1、第2のインダクタ部15a、15bでの周波数特性が異なる。
なお、第1、第2のインダクタ部15a、15bは、渦巻き状以外の蛇行状などの他の形状であってもよい。また、第1、第2のインダクタ部15a、15bは、第1、第2のコイル12、13と磁気結合しない。
さらに、第1の絶縁体層11aの上面には第3コンデンサ用電極24cが形成され、前記第1コンデンサ用電極24aとで第1のコンデンサ部16aが構成される。第3コンデンサ用電極24cは第2の外部電極18bと接続され、第1のコイル12の他端部12bと電気的に接続する。
そして、第8の絶縁体層11hの上面には第4コンデンサ用電極24dが形成され、前記第2コンデンサ用電極24bとで第2のコンデンサ部16bが構成される。第4コンデンサ用電極24dは第4の外部電極18dと接続され、第2のコイル13の他端部13bと電気的に接続する。なお、図示されていないが、第4コンデンサ用電極24dの上面には他の絶縁体層が形成されている。
なお、図1では、第1コンデンサ用電極24aは第1のインダクタ部15aとともに同じ第2の絶縁体層11bに形成されているが、別の絶縁体層に形成してもよい。同様に、第2コンデンサ用電極24bは第2のインダクタ部15bとともに同じ第7の絶縁体層11fに形成されているが、別の絶縁体層に形成してもよい。
上記の構成により、図3の等価回路図のように、第1のインダクタ部15aと第1のコンデンサ部16aとが直列接続した第1回路部19が構成され、第1回路部19と第1のコイル12とが並列接続する。また、第2のインダクタ部15bと第2のコンデンサ部16bとが直列接続した第2回路部20が構成され、第2回路部20と第2のコイル13とが並列接続する。
なお、第1、第2のコイル導体21a、23a、第1、第2の引出導体21b、23b、第1、第2のインダクタ部15a、15b、第1〜第4コンデンサ用電極24a〜24dは、それぞれ銀からなる導電材料を所定形状になるように、所定の箇所にめっきまたは印刷することにより形成されている。
上記したように本開示の一実施の形態におけるコモンモードノイズフィルタにおいては、第1のコイル12と並列に第1回路部19を構成し、第2のコイル13と並列に第2回路部20を構成しているため、コモンモードノイズが侵入してきた際に、第1、第2のコイル12、13で構成されるコモンモードフィルタ部14を超高速データ通信用のコモンモードノイズフィルタとして使用しても、第1、第2回路部19、20によって、低周波領域に発生するコモンモードノイズも減衰させることができる。
そして、第1、第2のインダクタ部15a、15bのインダクタンス値や、第1のコンデンサ部16aと第2のコンデンサ部16bを調整して、コモンモードノイズ減衰周波数特性における減衰極となる周波数を調整する。
さらに、第1、第2回路部19、20に第1、第2のコンデンサ部16a、16bを形成しているため、第1、第2のインダクタ部15a、15bがコモンモードフィルタ部14とDC的に直接並列接続となり、これにより、コモンモードノイズに対するインダクタンスが減って十分なインピーダンスを得られずにコモンモードノイズ減衰量が大幅に減るのを防止できる。
すなわち、コモンモードノイズに対して、コモンモードフィルタ部14による高周波領域でのコモンモードノイズ減衰周波数特性における減衰極と、第1、第2回路部19、20の第1、第2のインダクタ部15a、15bによる低周波領域でのコモンモードノイズ減衰周波数特性における減衰極が得られる。
また、差動信号に対しては、コモンモードフィルタ部14が低インピーダンスとなり低損失の差動信号の伝送経路が形成され、そして、並列に接続された第1、第2回路部19、20の影響が少ないため、第1の外部電極18a、第3の外部電極18cと第2の外部電極18b、第4の外部電極18dの間を通過する差動信号の劣化が生じにくい。
図4に本開示の一実施の形態におけるコモンモードノイズフィルタのコモンモードノイズ減衰特性の周波数依存性を示したものである。また、図8に示す従来のコモンモードノイズフィルタについても示している。
図4からわかるように、コモンモードフィルタ部14によるコモンモードノイズ減衰極が4GHz付近にあるが、本発明の一実施の形態におけるコモンモードノイズフィルタは、4GHz付近の減衰極をほぼ維持したまま、900MHz付近の低周波コモンモードノイズを除去する減衰極を形成している。
なお、図1で示したコモンモードノイズフィルタは、第1、第2回路部19、20にそれぞれ1つのインダクタ部を形成したが、図5、図6に示すように、2つのインダクタ部を形成してもよい。なお、図5は、コモンモードフィルタ部14を省略し第1、第2回路部19、20のみを示す。
このとき、第1回路部19では、第1のコンデンサ部16aの一方に第1のインダクタ部15aが接続され、他方に第3のインダクタ部15cが接続されている。すなわち、第1のインダクタ部15a、第1のコンデンサ部16a、第3のインダクタ部15cの順に
直列接続された構成となっている。
第2回路部20では、第2のコンデンサ部16bの一方に第2のインダクタ部15bが接続され、他方に第4のインダクタ部15dが接続されている。すなわち、第2のインダクタ部15b、第2のコンデンサ部16b、第4のインダクタ部15dの順に直列接続された構成となっている。
第3のインダクタ部15cは、第1、第2のコイル導体21a、23aの巻き数より少ない巻き数であり、第1の絶縁体層11aの下面、第9の絶縁体層11iの上面に形成され、第2の外部電極18bには第1のコンデンサ部16aではなく第3のインダクタ部15cが直接接続されている。
第4のインダクタ部15dは、第1、第2のコイル導体21a、23aの巻き数より少ない巻き数であり、第4コンデンサ用電極24d上面の第10の絶縁体層11jの上面に形成され、第4の外部電極18dには第2のコンデンサ部16bではなく第4のインダクタ部15dが直接接続されている。
ここで、第3のインダクタ部15cと第3コンデンサ用電極24cとは、第1の絶縁体層11aに設けられた第3ビア電極22cを介して直列接続している。また、第4のインダクタ部15dと第4コンデンサ用電極24dとは、第10の絶縁体層11jに設けられた第4ビア電極22dを介して直列接続している。
このような構成により、実装方向性を小さくすることができる。すなわち、第1の外部電極18a、第3の外部電極18cを差動信号の入力側とする場合と、第2の外部電極18b、第4の外部電極18dを差動信号の入力側とする場合の差動信号やコモンモードノイズに対する応答特性の差が小さくできる。
また、第1のインダクタ部15aと第3のインダクタ部15cのインダクタンス値が略同一で、第2のインダクタ部15bと第4のインダクタ部15dのインダクタンス値が略同一であれば、実装方向性をほぼ無くすことができる。
さらに、図5、図6に示す新たな第3のインダクタ部15cの代わりに図7に示すように、第1の抵抗部25aを設け、新たな第4のインダクタ部15dの代わりに図7に示すように、第2の抵抗部25bを設けてもよい。
第1、第2のインダクタ部15a、15bによって形成されるコモンモードノイズ減衰周波数特性における減衰極となる周波数の近辺の周波数で、反共振点が発生してコモンモードノイズの減衰量が減ってしまうが、第1の抵抗部25a、第2の抵抗部25bによって、このことを防止することができる。
図4においては、900MHz付近でコモンモードノイズ減衰極を得ているが、1GHz近傍では反共振点があり、第1の抵抗部25a、第2の抵抗部25bを設けることによってコモンモードノイズの減衰量が減ってしまうのを抑制することができる。
なお、上述した本発明の一実施の形態におけるコモンモードノイズフィルタにおいては、第1〜第4のインダクタ部15a〜15d、第1、第2のコンデンサ部16a、16b、第1、第2の抵抗部25a、25bを構成する素子をすべて積層体17内部に設けるようにしたが、これらのうち少なくとも1つを積層体17外部の外付け部品としてもよい。
例えば、コモンモードノイズ減衰極の周波数調整において、積層体17の内部に形成で
きない大きなインダクタンスが必要な場合など外付け部品で構成することにより、第1、第2回路部19、20でのコモンモードノイズ減衰周波数特性における減衰極となる周波数を容易に調整できる。
本発明に係るコモンモードノイズフィルタは、超高速データ通信用のコモンモードノイズフィルタにおいても低周波領域に発生するコモンモードノイズを減衰させることができるという効果を有するものであり、特にデジタル機器やAV機器、情報通信端末等の各種電子機器のノイズ対策として使用されるコモンモードノイズフィルタ等において有用となるものである。
11a〜11h 第1〜第8の絶縁体層
12 第1のコイル
13 第2のコイル
14 コモンモードフィルタ部
15a 第1のインダクタ部
15b 第2のインダクタ部
16a 第1のコンデンサ部
16b 第2のコンデンサ部
18a〜18d 第1〜第4の外部電極
19 第1回路部
20 第2回路部

Claims (5)

  1. 複数の絶縁体層と、第1のコイルおよび前記第1のコイルと磁気結合する第2のコイルで構成されるコモンモードフィルタ部と、第1、第2のインダクタ部と、第1、第2のコンデンサ部と、これらを前記絶縁体層に形成し積層して構成された積層体と、前記積層体の表面に形成された第1〜第4の外部電極とを備え、前記第1のインダクタ部と前記第1のコンデンサ部とを直列に接続した第1回路部は、前記第1のコイルと並列接続され、前記第2のインダクタ部と前記第2のコンデンサ部とを直列に接続した第2回路部は、前記第2のコイルと並列接続されているコモンモードノイズフィルタ。
  2. 前記第1回路部は、前記第1のインダクタ部、前記第1のコンデンサ部、第3のインダクタ部の順に直列接続された構成であり、前記第2回路部は、前記第2のインダクタ部、前記第2のコンデンサ部、第4のインダクタ部の順に直列接続された構成である請求項1に記載のコモンモードノイズフィルタ。
  3. 前記第1のインダクタ部と前記第3のインダクタ部のインダクタンス値が略同一であり、前記第2のインダクタ部と前記第4のインダクタ部のインダクタンス値が略同一である請求項2に記載のコモンモードノイズフィルタ。
  4. 前記第1回路部は、前記第1のインダクタ部、前記第1のコンデンサ部、第1の抵抗部が直列接続された構成であり、前記第2回路部は、前記第1のインダクタ部、前記第2のコンデンサ部、第2の抵抗部が直列接続された構成である請求項1に記載のコモンモードノイズフィルタ。
  5. 前記第1、第2のインダクタ部、前記第1、第2のコンデンサ部、前記第1、第2の抵抗部のうち少なくとも1つが外付け部品である請求項1〜4のいずれかに記載のコモンモードノイズフィルタ。
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