JPH061878B2 - ノイズフイルタ - Google Patents

ノイズフイルタ

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JPH061878B2
JPH061878B2 JP62052288A JP5228887A JPH061878B2 JP H061878 B2 JPH061878 B2 JP H061878B2 JP 62052288 A JP62052288 A JP 62052288A JP 5228887 A JP5228887 A JP 5228887A JP H061878 B2 JPH061878 B2 JP H061878B2
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JP
Japan
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noise
capacitor
noise filter
main coil
frequency range
Prior art date
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JP62052288A
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JPS63217813A (ja
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徹 原田
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ACラインにおけるノーマルモードノイズや
コモンモードノイズを除去するためのノイズフィルタに
関し、特に高周波域での性能を損なうことなく、低周波
域でのノイズを除去できるとともに、より広い範囲での
減衰を得ることのできるように改良されたノイズフィル
タに関する。
〔従来の技術〕
一般に、電源線から入ってくる雑音や、また反対に電子
機器から電源線に入ってくる雑音を除去するためのノイ
ズフィルタとして、従来から、例えば第5図に示すもの
がある。図において、1はノーマルモードノイズ用ノイ
ズフィルタ(以下、ノイズフィルタと略す)の回路を示
し、これは交流電源2と負荷3とを接続する両伝送線
4,4に、主コイル5を直列接続するとともに、両伝送
線4,4間にコンデンサ6を並列接続して構成されてい
る。このノイズフィルタ1は、上記伝送線4間に発生す
るノーマルモードノイズを除去する機能を有している。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところで、上記従来のノイズフィルタ1では、一般的に
主コイル5のインダクタンスLが数mH程度の場合、数
10KHzの低周波域のノイズに対して、充分な減衰が
得られないという問題点がある。この低周波域ノイズの
問題点を解決するには、上記主コイルのインダクタンス
Lが、例えば数10mH〜数100mHぐらいの大型コ
イルを採用すればよいわけであるが、この場合、大きな
設置スペースを確保しなければならず、しかもコスト高
になることから採用しがたい。
そこで、上記主コイル5にコンデンサを並列に接続する
ことが考えられるが、この場合は、主コイルとコンデン
サとの共振により低周波域での減衰が得られるものの、
高周波域では減衰が消滅してしまいノイズフィルタとし
ての本来の機能が損なわれるという問題がある。
本発明の目的は、大型のコイルを採用することなく、か
つ高周波域での性能を損なわず、低周波域でのノイズを
除去できるとともに、より広い範囲での減衰を得ること
のできるノイズフィルタを提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、交流電源と負荷との間に主コイルを接続して
ノーマルモードノイズ,コモンモードノイズを除去する
ノイズフィルタにおいて、2つの補助コイルの間に1つ
のコンデンサを直列接続してなる直列接続体を、上記主
コイルに並列接続し、上記コンデンサのCと主コイルの
Lとの共振周波数を低周波域に選定し、上記補助コイル
として高周波域でのZより上記コンデンサと主コイルと
の共振点付近でのZが小さいものを選定したことを特徴
としている。
〔作用〕
本発明に係るノイズフィルタによれば、2つの補助コイ
ルの間に1つのコンデンサを直列接続してなる直列接続
体を主コイルに並列接続し、さらに、上記コンデンサの
Cと主コイルのLとの共振周波数を低周波数域に選定し
たので、所定の低周波域でのノイズを除去できる。また
上記補助コイルは、高周波域ではZが大きくなり、かつ
上記コンデンサと主コイルとの共振点付近ではZが小さ
くなるものを選定したので、高周波域でのノイズ除去を
可能にできる。即ち、上記コンデンサと主コイルとの共
振点付近では、補助コイルのZが小さいため上記コンデ
ンサと主コイルとの並列共振が確保され、これによりノ
イズが除去される。また、高周波域では、補助コイルの
Zが高いため、ノイズがコンデンサによりバイパスされ
るのを防ぐこととなる。その結果、高周波域での減衰特
性を損なうことなく、低周波域でのノイズを除去でき
る。また、2つ補助コイルを設けたので、互いの特性を
バランス良く設定することにより、補助コイルとコンデ
ンサとによる反共振を小さくでき、より広い範囲での減
衰が可能となる。さらに本発明の補助コイルは、負荷電
流が流れる主コイルと異なり、ノイズ電流しか流れない
ために、チップ型等の信号ライン用の小型コイルが採用
でき、さらにコンデンサは、形状が大きくなる規格品で
なくても採用できることから、配置スペース,コストの
問題を解消できる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図について説明する。
第1図は本発明の一実施例によるノーマルモードノイズ
用ノイズフィルタを示す。本実施例では、従来のノーマ
ルモードノイズ用ノイズフィルタ1に適用した場合を例
にとって説明し、図中、第5図と同一符号は同一又は相
当部分を示す。
本実施例のノイズフィルタ1の主コイル5には、補助コ
イル7,10の間にコンデンサ8を直列接続してなる直
列接続体9が並列接続されている。
上記コンデンサ8は、該コンデンサ8と主コイル5との
共振周波数が、例えば0.06MHzになるように選定され
ている。また上記補助コイル7,10は、高周波域での
インピーダンスZが大きくなり、かつ上記コンデンサ8
と主コイル5との共振周波数域ではZが小さくなるもの
が選定されている。
次に本実施例の作用効果について説明する。
本実施例のノーマルモードノイズ用ノイズフィルタ1
は、ACラインにおける伝送線4間に発生するノーマル
モードノイズを除去するものである。そして、上記ノイ
ズフィルタ1によれば、補助コイル7,10とコンデン
サ8との直列接続体9を主コイル5に並列接続したの
で、上記コンデンサ8と主コイル5との並列共振により
所定の低周波域でのノイズが除去され、また上記補助コ
イル7,10の高インピーダンズにより、高周波域での
ノイズがコンデンサ8によりバイパスされることなく除
去される。
このように小さなインダクタンスの主コイルでもって高
周波域での減衰特性を損なうことなく、低周波域でのノ
イズを除去でき、かつ小型で安価な補助コイルやコンデ
ンサを採用できるから、大きなインダクタンスの主コイ
ルを使用する場合に比べてスペース,コストの問題を解
消できる。
また、この場合、上記共振周波数はコンデンサ8のC選
定によって自由に設定できるから、スイッチング電源の
基本周波数が問題になる場合,あるいはある狭い範囲の
低い周波数が問題になる場合に、特に有利である。
第3図は、本実施例によるノイズフィルタ1の周波数と
減衰量との関係を示す特性図であり、図中、曲線Aは本
実施例のノイズフィルタを示し、曲線Bは従来のノイズ
フィルタを示し、曲線Cは従来のノイズフィルタにおい
て、主コイルにコンデンサを並列接続した場合を示す。
図からも明らかなように、従来のノイズフィルタ(曲線
B)では低周波域で充分な減衰が得られておらず、ま
た、これにコンデンサを並列接続した場合(曲線C)
は、低周波域での減衰が得られているものの、高周波域
では減衰が全くなくなっていることがわかる。それに対
して本実施例のノイズフィルタ(曲線A)では、低周波
域での減衰が得られているとともに、高周波域での減衰
も得られている。
ここで、本実施例のノイズフィルタ(曲線A)には、コ
ンデンサと補助コイルとによる反共振aが生じている。
しかしながらこの反共振aは、直列接続体9の補助コイ
ル7,10の特性をバランスよく設定することにより、
小さくでき、またより広い範囲での減衰を得ることがで
きる。
なお、上記実施例では、ノーマルモードノイズ用ノイズ
フィルタを例にとって説明したが、本発明は勿論他のノ
イズフィルタにも適用できる。第4図は、コモンモード
ノイズ用のノイズフィルタに適用した場合の回路を示
し、この場合は、コモンチョーク11に本発明の直列接
続体9を並列接続して構成されている。
また、本発明は基板のパターン上に別部品としての補助
コイル7,10とコンデンサ8を直列に組み込んでも、
あるいは別体の絶縁体基板上や誘導体基板上に補助コイ
ル7,10とコンデンサ8とを直列に配置してなる素子
を基板のパターン上に組み込んでもよい。
〔発明の効果〕 以上のように本発明に係るノイズフィルタによれば、2
つの補助コイルの間に1つのコイルを直列接続してなる
直列接続体を主コイルに並列接続し、上記コンデンサの
Cと主コイルのLとの共振周波数を低周波域に選定し、
上記補助コイルとして高周波域でのZより上記コンデン
サと主コイルとの共振点付近でのZが小さいものを選定
したので、小型,低コストで、低周波域でのノイズ及び
高周波域でのノイズを除去できる効果があるとともに、
より広い範囲での減衰を得ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例によるノーマルモードノイズ
用ノイズフィルタを説明するための回路図、第2図はそ
の補助コイル部分の回路図、第3図は周波数と減衰量と
の関係を示す特性図、第4図は本発明の他の実施例を示
す回路図、第5図は従来のノーマルモードノイズ用ノイ
ズフィルタを示す回路図である。 図において、1はノーマルモードノイズ用ノイズフィル
タ(ノイズフィルタ)、2は交流電源、3は負荷、5は
主コイル、7,10は補助コイル、8はコンデンサ、9
は直列接続体である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも交流電源と負荷との間に接続さ
    れた主コイルを備えてなるノイズフィルタにおいて、2
    つの補助コイルの間に1つのコンデンサを直列接続して
    なる直列接続体を上記主コイルに並列接続し、上記コン
    デンサのCと主コイルのLとの共振周波数を低周波域に
    選定し、上記補助コイルとして高周波域でのZより上記
    コンデンサと主コイルとの共振点付近でのZが小さいも
    のを選定したことを特徴とするノイズフィルタ。
JP62052288A 1987-03-06 1987-03-06 ノイズフイルタ Expired - Lifetime JPH061878B2 (ja)

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JP62052288A JPH061878B2 (ja) 1987-03-06 1987-03-06 ノイズフイルタ

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JPS63217813A JPS63217813A (ja) 1988-09-09
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JP2020048047A (ja) * 2018-09-19 2020-03-26 パナソニックIpマネジメント株式会社 コモンモードノイズフィルタ

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