JPWO2016021100A1 - 搬送装置 - Google Patents

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Abstract

サイクルタイムを短縮化して処理能力の向上を図ることができる搬送装置を提供する。本技術の一形態に係る搬送装置は、作業テーブル(100)と、搬送ロボット(200)と、少なくとも1つの装着ユニット(300)とを具備する。上記作業テーブル(100)は、少なくとも1つの電子機器(W)を支持することが可能に構成される。上記搬送ロボット(200)は、上記電子機器(W)に装着されるワークを搬送することが可能に構成される。上記装着ユニット(300)は、支持体と、駆動部とを有する。上記支持体は、上記搬送ロボット(200)によって搬送された上記ワークを支持する。上記駆動部は、上記支持体を上記作業テーブル(100)上の上記電子機器(W)に向けて搬送する。

Description

本技術は、例えば電子機器の組立、検査などに用いられる搬送装置に関する。
例えば、電子機器や電子部品の製造ラインにおけるワークの搬送工程には、種々の産業用ロボットが用いられている。この種の産業用ロボットにおいては、例えば、搬送作業時間の短縮化による処理能力の向上が要求されている。
例えば特許文献1には、バッファ内に収容された磁気ディスクを洗浄装置へ搬送するロボットを備えたワーク搬送システムにおいて、ロボットによって搬送される2枚の磁気ディスクを受け取り、これら2枚の磁気ディスクのピッチを所定のピッチに変換して洗浄装置へ供給するピッチ変換機構が記載されている。
また特許文献2には、複数の光ディスクが装填されたカートリッジと、光ディスクを回転させるスピンドルと、光ディスクカートリッジとスピンドルとの間で搬送する第1ロボットアームおよび第2ロボットアームとを備えた情報記録再生装置が開示されている。
特開2001−105364号公報 特開2005−310194号公報
例えば電子機器の組立工程や電子機器の機能を評価する検査工程に産業用ロボットを用いる場合、組立部品や検査用部品(以下、単にワークともいう。)の機器への装着に高い搬送精度が要求される。したがって、ワークの機器への装着に要する時間の短縮には限界があり、装置全体の処理能力を向上させることは非常に困難であった。特に、一台のロボットで複数の機器にワークを装着する搬送システムにおいては、上記問題が顕著であった。
以上のような事情に鑑み、本技術の目的は、サイクルタイムを短縮化して処理能力の向上を図ることができる搬送装置を提供することにある。
本技術の一形態に係る搬送装置は、作業テーブルと、搬送ロボットと、少なくとも1つの装着ユニットとを具備する。
上記作業テーブルは、少なくとも1つの電子機器を支持することが可能に構成される。
上記搬送ロボットは、上記電子機器に装着されるワークを搬送することが可能に構成される。
上記装着ユニットは、支持体と、駆動部とを有する。上記支持体は、上記搬送ロボットによって搬送された上記ワークを支持する。上記駆動部は、上記支持体を上記作業テーブル上の上記電子機器に向けて搬送する。
上記搬送装置は、搬送ロボットと装着ユニットとによってワークの機器への搬送作業を分担するように構成される。これにより、機器に対するワークの高精度な組み込みが可能となるとともに、サイクルタイムの短縮を図ることが可能となる。このような作用効果は、作業テーブル上の複数の機器に対応して複数の装着ユニットが設置される場合に特に顕著となる。
上記支持体は、受容部と、把持部とを有してもよい。上記受容部は、上記搬送ロボットによって搬送された上記ワークを受容することが可能に構成される。上記把持部は、上記受容部で受容された上記ワークを把持することが可能に構成される。
これにより、搬送ロボットから装着ユニットへのワークの落下供給が可能となり、サイクルタイムの短縮を図ることができる。
上記受容部は、上記ワークを所定姿勢に位置決めする位置決め機構を有してもよい。これにより、ワークの把持位置のばらつきを防止することが可能となる。
例えば、上記ワークがディスク状記録媒体の場合、上記把持部は、上記ディスク状記録媒体の記録面上の所定位置とその反対面とを把持するように構成される。これにより、ワークの安定保持が可能となる。
上記搬送装置は、検査装置として構成することができる。この場合、上記ワークは、上記電子機器が読み出し可能な情報を格納する記録媒体で構成される。
一方、上記装着ユニットは、上記搬送ロボットとの間で上記ワークを受け渡す第1の位置と、上記電子機器との間で上記ワークを受け渡す第2の位置との間で、上記支持体を直線的に往復移動させることが可能に構成される。
上記構成によれば、装着ユニットによって、電子機器への記録媒体の挿入および電子機器からの記録媒体の取出しを適切に行うことが可能となる。
上記電子機器は、上記作業テーブルの上に配置された複数の電子機器を含んでもよい。上記装着ユニットは、上記複数の電子機器に対応して配置された複数の装着ユニットを含む。
これにより、一の装着ユニットが一の電子機器に対してワークの装着を行っている間、搬送ロボットは他の装着ユニットに対してワークの授受を行うことが可能となるため、処理能力の向上を図ることができる。
上記複数の装着ユニットは、上記作業テーブルの周囲に等角度間隔で配置されてもよい。この場合、上記作業テーブルは、上記等角度間隔で回転可能なインデックステーブルで構成される。
これにより、複数の装着ユニットを用いて作業テーブルの各回転位置において電子機器へワークを装着することができる。各回転位置において電子機器へ装着されるワークは、相互に異なっていてもよいし、同一のものであってもよい。
上記搬送ロボットは、上記作業テーブルの中心部に、上記作業テーブルとは非接触で配置されてもよい。
これにより、各装着ユニットに対して搬送ロボットを等距離に配置することができる。
上記搬送ロボットは、上記電子機器を把持することが可能な第1のクランプ装置と、上記ワークを把持することが可能な第2のクランプ装置とを含むハンド部を有してもよい。
これにより、共通の搬送ロボットによって電子機器とワークを搬送することが可能となる。
以上のように、本技術によれば、サイクルタイムを短縮化して処理能力の向上を図ることができる。
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
本技術の一実施形態に係る検査装置の概略斜視図である。 上記検査装置における架台ユニットの全体を示す概略斜視図である。 上記架台ユニットの正面方向から見た断面図である。 上記架台ユニットの平面図である。 上記架台ユニットの振動面に静荷重を加えたときの変形の様子を示すシミュレーション結果である。 比較例に係る架台ユニットの振動面に静荷重を加えたときの変形の様子を示すシミュレーション結果である。 上記検査装置における搬送ロボットが備えるクランプ装置の概略構成を示す斜視図である。 上記クランプ装置の正面図である。 上記クランプ装置の平面図である。 上記クランプ装置の側面図である。 上記クランプ装置の作用を説明する平面図である。 上記クランプ装置の作用を説明する正面図である。 比較例に係るクランプ装置の概略構成を示す平面図および正面図である。 横臥状態にある電子機器のクランプ手順を示すクランプ装置の平面図である。 上記検査装置における装着ユニットの一側方から見た斜視図である。 上記装着ユニットの他の側方から見た斜視図である。 上記装着ユニットの一側面図である。 上記装着ユニットの平面図である。 上記装着ユニットにおける受容部の要部概略断面図である。 上記装着ユニットにおける把持部の概略断面図である。 Aは上記把持部の第1の位置における側面図であり、Bは上記把持部の第2の位置における側面図である。 上記受容部の一作用を説明する装着ユニットの要部側面図である。 上記検査装置における作業テーブルの概略平面図である。 上記作業テーブルの要部断面図である。 上記検査装置の一作用を説明する図である。 上記クランプ装置の構成の変形例を示す正面図である。
以下、本技術に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本技術の一実施形態に係る検査装置10の概略斜視図である。検査装置10は、電子機器Wの製造ラインにおける製品検査工程に使用される産業用ロボットとして構成される。
[検査装置の概要]
検査装置10は、電子機器Wの搬送ライン20に隣接して設置される。検査装置10は、作業テーブル100と、搬送ライン20と作業テーブル100との間で電子機器Wを搬送する搬送ロボット200と、作業テーブル100に載置された電子機器へワークとして検査用の光ディスク(ディスク状記録媒体)を挿脱する複数の装着ユニット300とを有する。
作業テーブル100の中央部には、搬送ロボット200を収容する開口部101が設けられている。作業テーブル100は、後述するように回転インデックステーブルで構成され、開口部101が形成された内周領域に回転テーブル部110を備える。
複数の装着ユニット300は、回転テーブル部110の外周側に位置する固定テーブル部111に等角度間隔で配置され、回転テーブル部110の上の対向する電子機器Wへ検査用の光ディスクを装着し、あるいは当該電子機器Wから上記光ディスクを抜き出す。
搬送ロボット200は、搬送ライン20と作業テーブル100との間で電子機器Wを1個ずつ搬送する。搬送ロボット200は、搬送ライン20から回転テーブル部110上の所定位置に電子機器Wを順次搬送し、回転テーブル部110から検査済みの電子機器Wを搬送ライン20上へ順次搬送する。さらに搬送ロボット200は、後述するように、回転テーブル部110の周囲に等角度間隔で設置された複数のディスクストッカMと、複数の装着ユニット300との間において検査用の光ディスクを搬送する。
搬送ロボット200および複数の装着ユニット300の動作、回転テーブル部110の回転動作、検査用の光ディスクを用いて実行される各電子機器Wの起動およびその機能評価などは、コントローラ90によって制御される。コントローラ90は、典型的にはコンピュータで構成される。コントローラ90は、電子機器Wの評価結果に応じて、電子機器Wの搬送位置が異なるように搬送ロボット200を制御してもよい。またコントローラ90は、搬送ライン20の動作をも制御するように構成されてもよい。なおコントローラ90は、検査装置10の一部として構成されてもよいし、検査装置10とは別の制御装置で構成されてもよい。
検査装置10は、検査用の光ディスクを用いて電子機器Wの機能評価を行う。電子機器Wには、光ディスクドライブを内蔵する各種電子機器が適用可能である。検査に使用される光ディスクの数は単数でもよいし、複数であってもよく、検査の目的に応じて決定可能である。
本実施形態では、記録フォーマットが相互に異なる複数枚の光ディスクが用いられる。複数のディスクストッカMにはそれぞれ複数種の光ディスクが収容されている。検査装置10は、個々の電子機器Wがこれら各種の光ディスクに格納されたデータを正常に読み取ることが可能かどうかを検査する。
電子機器Wの種類、形状は特に限定されず、本実施形態では、電子機器Wとして、平面視が略矩形の直方体形状を有する光ディスク装置が用いられる。電子機器Wは、図1に示すように、搬送ライン20上において横臥した姿勢で載置され、作業テーブル100の上で直立した姿勢で載置される。なおこれに限られず、電子機器Wの姿勢は、搬送装置および検査装置の構成に応じて適宜設定可能である。
検査装置10は、作業テーブル100および搬送ロボット200を共通に支持する架台ユニット400を有する。架台ユニット400は、搬送ロボット200を支持する第1の架台41と、作業テーブル100を支持する第2の架台42とを有する。
[架台ユニット]
図2は架台ユニット400の全体を示す概略斜視図、図3は架台ユニット400の正面方向から見た断面図(図4における[A]−[A]線断面図)、図4は架台ユニット400の平面図である。各図においてX軸およびY軸方向は相互に直交する水平方向を示し、Z軸はこれらに直交する高さ方向を示している。
架台ユニット400は、骨組み構造を有する立体的な金属製の枠体で構成される。架台ユニット400は、床面Sから所定の高さH1、H2(図3参照)の位置にそれぞれ搬送ロボット200および作業テーブル100を設置可能にその高さが設定されている。
架台ユニット400は、第1の架台41と、第2の架台42と、連結フレーム43とを有する。
(第1の架台)
第1の架台41は、立体的な金属製の枠体で構成される。第1の架台41は、搬送ロボット200を支持する第1の上端部41Tと、床面Sに設置される第1の底部41Bとを有する。
第1の架台41は、さらに、第1のベースフレーム411と、第2のベースフレーム412との組み合わせ構造を有する。
第1のベースフレーム411は、第1の底部41Bを含む骨組み構造を有する。すなわち第1のベースフレーム411は、X軸方向に延びる複数の軸部材411xと、Y軸方向に伸びる複数の軸部材411yと、Z軸方向に延びる複数の軸部材411zとを含み、これら複数の軸部材を相互に組み合わせた立体構造の枠体で構成される。第1の底部41Bは、床面Sに平行な枠面で構成される。
第2のベースフレーム412は、第1の上端部41Tを含む骨組み構造を有する。すなわち第2のベースフレーム412は、X軸方向に延びる複数の軸部材412xと、Y軸方向に伸びる複数の軸部材412yと、Z軸方向に延びる複数本の軸部材412zとを含み、これら複数の軸部材を相互に組み合わせた立体構造の枠体で構成される。第1の上端部41Tは、床面Sに平行な枠面で構成される。
第2のベースフレーム412を構成する複数の軸部材412x,412y,412zは、第1のベースフレーム411を構成する複数の軸部材411x,411y,411zよりも短い軸長を有する。このように構成された第2のベースフレーム412は、第1のベースフレーム411の上部中央に設置される。
第1のベースフレーム411および第2のベースフレーム412は、上記複数の軸部材をボルト締結あるいは溶接等により結合あるいは一体化される。上記各軸部材の長さ、断面形状、太さ等は特に限定されず、搬送ロボット200を安定に支持することができる所定の剛性および強度が得られるように設計される。
搬送ロボット200は、作業テーブル100の開口部101から上方に突き出るように第1の架台41の上端部41Tに設置される。開口部101と搬送ロボット200との間には一定の隙間があり、搬送ロボット200は、作業テーブル100とは非接触で動作する。
本実施形態において、第2のベースフレーム412は、第1のベースフレーム411に対して着脱可能に構成される。この場合、第2のベースフレーム412は、搬送ロボット200と共に第1のベースフレーム411に対して取り外される。これにより、搬送ロボット200の種類に応じて第2のベースフレーム412の構成を最適化することができる。
(第2の架台)
第2の架台42は、第1の架台41と同様に、立体的な金属製の枠体で構成される。第2の架台42は、作業テーブル100を支持する第2の上端部42Tと、床面Sに設置される第2の底部42Bとを有する。
第2の架台42は、第2の底部42Bと第2の上端部42Tとを含む骨組み構造を有し、第1の架台41を囲むように構成される。第2の底部42Bおよび第2の上端部42Tは、それぞれ床面Sに平行な枠面で構成される。本実施形態において第2の架台42は、本体フレーム部421と、複数の補助フレーム部422とを有する。
本体フレーム部421は、X軸方向に延びる複数の軸部材421xと、Y軸方向に伸びる複数の軸部材421yと、Z軸方向に延びる複数本の軸部材421zとを含み、これら複数の軸部材を相互に組み合わせた直方体形状の枠体で構成される。
本体フレーム部421を構成する複数の軸部材421x,421y,421zは、第1のベースフレーム411を構成する複数の軸部材411x,411y,411zよりも長い軸長を有する。本実施形態では、Z軸方向に沿った軸部材421zは、第1のベースフレーム411の軸部材411zと第2のベースフレーム412の軸部材412zとの和よりも大きい軸長を有する。
複数の補助フレーム部422は、本体フレーム部421の四側面にそれぞれ設置される。補助フレーム部422は、X軸方向に延びる複数の軸部材422xと、Y軸方向に延びる複数の軸部材422yと、Z軸方向に延びる複数本の軸部材422zとを含み、これら複数の軸部材を相互に組み合わせた直方体形状の枠体で構成される。
各補助フレーム部422および本体フレーム部421各々の上面は、相互に面一となるように構成され、これにより第2の上端部42Tが形成される。第2の上端部42Tの適宜の位置には、作業テーブル100を固定するための複数のボルト締結孔が設けられている。
一方、各補助フレーム部422および本体フレーム部421各々の下面は、相互に面一となるように形成され、これにより第2の底部42Bが形成される。第2の底部42Bは、図示しない複数のアンカーボルトを介して床面Sに固定される。これらアンカーボルトによる固定位置は特に限定されず、例えば図4において符号Pで示す補助フレーム部422上の複数の固定位置において、架台ユニット400が床面Sに固定される。
本体フレーム部421および補助フレーム部422は、上記複数の軸部材をボルト締結あるいは溶接等により結合あるいは一体化される。上記各軸部材の長さ、断面形状、太さ等は特に限定されず、作業テーブル100を安定に支持することができる所定の剛性および強度が得られるように設計される。
(連結フレーム)
連結フレーム43は、第1の底部41Bと第2の底部42Bとを相互に連結する複数の軸部材で構成される。第1の底部41Bおよび第2の底部42Bは、それぞれ同一の平面上に形成される。連結フレーム43は、当該平面に平行な複数の軸部材で構成され、本実施形態では、図4に示すように、X軸方向に延びる複数の軸部材43xで構成されるが、これに代えて又はこれに加えて、Y軸方向に延びる複数の軸部材で構成されてもよい。
連結フレーム43を構成する複数の軸部材43xは、それぞれ独立した軸部材で構成されてもよいし、第1の架台41または第2の架台42を構成する軸部材と共通に構成されてもよい。本実施形態において軸部材43xは、第1の底部41Bを構成する軸部材411xと共通の軸部材で構成され、第2の底部42Bを構成する本体フレーム部421の軸部材421yにボルト締結あるいは溶接により一体的に接合されている。
連結フレーム43が第1の底部41Bと第2の底部42Bとの間に設けられるため、第1の上端部41Tから第2の上端部42Tに至るまでに、第1および第2の架台41,42を構成する複数の軸部材が介在することになる。これにより、搬送ロボット200を支持する第1の上端部41Tから作業テーブル100を支持する第2の上端部42Tまでの振動伝達経路を最大限長くすることができる。したがって、搬送ロボット200の旋回、伸縮等の動作に伴って発生する振動が、電子機器Wおよび装着ユニット300が載置される作業テーブル100へ伝達しにくくなり、電子機器Wの機能評価を安定かつ適正に実施することが可能となる。
特に本実施形態において、第1の架台41は、第1および第2のベースフレーム411,412の組み合わせ構造を有し、かつ、第2のベースフレーム412が第1のベースフレーム411よりも幅狭に構成されているため、振動面である第1の上端部41Tから連結フレーム43までの到達距離が、軸部材411x,411yを経由する分延長される。これにより、第1の架台41の剛性及び強度を高めつつ、作業テーブル100への振動伝達阻止機能のさらなる向上を図ることができる。
図5および図6は、構成の異なる2つの架台に白抜き矢印で示す方向へ所定の大きさの静荷重を加えたときの変形の様子を示すシミュレーション結果である。
図5は、本実施形態の架台構造に相当するシミュレーション結果であって、第1の架台41の上端部に水平方向から静荷重を加えたときの様子を示している。図5に示すように、変形は第1の架台41、連結フレーム43、第2の架台42の底部にとどまっており、第2の架台42の上端部における変形は認められなかった。
一方、図6は、比較例に係る架台構造に相当するシミュレーション結果である。この比較例では、共通のテーブル上に電子機器、装着ユニットおよび搬送ロボットが設置される検査装置の架台構造を有し、当該架台を上記第2の架台と同一として上端部に水平方向から上記静荷重を加えたときの変形の様子を測定した。その結果、図6に示すように、変形は架台全体に及び、特に、上記テーブルを支持する上端部の変形が著しかった。このことから、本実施形態における優位性が容易に推認される。
さらに本実施形態によれば、第2の架台42の底部42Bを複数のアンカーボルトで床面Sに固定しているため、当該床面Sとの固定位置において振動伝達経路の縁切り効果を生じさせることができる。特に、第1および第2の架台41,42においてZ軸方向に延びる軸部材(支柱)の直下にアンカーボルトによる固定位置を設定することで、上記効果をより顕著なものとすることができる。なお、当該アンカーボルトによる固定位置を連結フレーム43に設定することによっても、上述と同様の効果を得ることができる。
以上のように本実施形態の架台ユニット400によれば、搬送ロボット200による電子機器Wの搬送中であっても上記機能評価を適切に行うことができるため、検査装置一台あたりのサイクルタイムを短くすることができる。また、所望とするタクトを実現するための検査装置の台数を少なくすることができる。
また本実施形態の架台ユニット400においては、第1の架台41および第2の架台42が連結フレーム43を介して一体化されているため、例えば、装置の立ち上げ時やラインのレイアウト変更時において、両架台41,42の所望とする設置精度を確保することができる。これにより、2つの架台が分離している場合と比較して、架台ユニットの設置作業性を高めることができる。
[搬送ロボット]
続いて、搬送ロボット200の詳細について説明する。
図1に示すように、搬送ロボット200は、多関節アーム210と、多関節アーム210の先端部に接続されたハンド部220と、多関節アーム210の基端部に接続された駆動ユニット230とを有する。
多関節アーム210は、例えば垂直多関節アームで構成されるが、これに限られず、水平多関節型、SCARA(Selective Compliance Assembly Robot Arm)型、フログレグ(frog leg)型、パラレルリンク型等の他の形式の多関節アームで構成されてもよい。
駆動ユニット230は、多関節アーム210と第1の架台41の第2のベースフレーム412との間に固定され、コントローラ90から送信される制御指令に基づいて多関節アーム210およびハンド部220を駆動する。コントローラ90は、多関節アーム210の伸縮、Z軸まわりの旋回およびハンド部220の回転等の動作を制御する。典型的には、コントローラ90は、当該コントローラのメモリに格納されたプログラムを実行することで、搬送ロボット200を所定のシーケンスで動作させる。
[クランプ装置]
ハンド部220は、図7に示すように、電子機器Wおよび検査用の光ディスクDsを把持可能なクランプ装置で構成される。以下、ハンド部220を構成するクランプ装置の詳細について説明する。
図7〜図12は、ハンド部220を構成するクランプ装置500を概略的に示す全体図であり、図7は斜視図、図8は正面図、図9は平面図、図10は側面図、図11はクランプ装置500の作用を説明する平面図、図12はその正面図である。各図においてa軸、b軸およびc軸は相互に直交する3軸方向を示しており、特にa軸方向は、クランプ装置500の正面方向を示している。
クランプ装置500は、ベース部50と、第1のクランプユニット51と、第2のクランプユニット52と、第3のクランプユニット53とを有する。第1および第2のクランプユニット51,52は、電子機器Wを把持することが可能な「第1のクランプ装置」を構成し、第3のクランプユニット53は、光ディスクDsを把持することが可能な「第2のクランプ装置」を構成する。
(ベース部)
ベース部50は、アルミニウム合金等の金属材料で構成され、ab平面に平行な主面を有する板状部材で構成される。
ベース部50は、その周縁からa軸方向およびb軸方向にそれぞれ突出する板状の複数の突出片501A,501B,501Cおよび501Dを有する。突出片501Aおよび501Bはそれぞれa軸方向に対向し、突出片501Cおよび501Dはそれぞれb軸方向に対向する。突出片501Aおよび501Bは、b軸方向に対向して2組形成される。一方、突出片501Cおよび501Dは、突出片501B側へ偏った位置に1組形成される。
ベース部50の主面には、多関節アーム210の先端部211と接続される接続部503が設けられている(図7参照)。接続部503は、多関節アーム210の先端部に対して、a軸まわりに回動可能に接続される。
(第1のクランプユニット)
第1のクランプユニット51は、爪部511A,511B(第1および第2の爪部)と、駆動源512A,512B(第1および第2の駆動源)と、リニアガイド513A,513B(第1および第2のリニアガイド)とを有する。
爪部511A,511Bは、a軸方向に相互に対向し、第1のクランプ位置で電子機器Wをa軸方向にクランプする。駆動源512A,512Bは、爪部511A,511Bにそれぞれ連結され、爪部511A,511Bを上記第1のクランプ位置へ移動させる。リニアガイド513A,513Bは、ベース部50に設けられ、爪部511A,511Bをそれぞれベース部50に対して移動可能に支持する。
爪部511Aは、突出片501Aにa軸方向に移動可能に取り付けられる。爪部511Bは、突出片501Bにa軸方向に移動可能に取り付けられる。本実施形態では、爪部511A,511Bは、b軸方向に2組配列される。
爪部511A,511Bは、b軸方向に幅方向、c軸方向に長手方向を有する垂直板部521と、b軸方向に幅方向、a軸方向に長手方向を有する水平板部522とを有する。垂直板部521の内面側の電子機器Wとの接触領域には、例えばシリコーンゴムからなる弾性からなる保護層511Rが設けられている。これにより、爪部511A,511Cと電子機器Wとの密着性を高めることができるとともに、クランプ時における電子機器の損傷を防止することができる。
駆動源512Aは、突出片501Aの一方の主面(図10において上面)に固定され、a軸方向に伸縮する駆動ロッドを介して爪部511Aの垂直板部521に連結される。駆動源512Bは、突出片501Bの一方の主面(図10において上面)に固定され、a軸方向に伸縮する駆動ロッドを介して爪部511Bの垂直板部に連結される。駆動源512A,512Bは、突出片501A,501Bの端部あるいはその近傍にそれぞれ固定される。駆動源512A,512Bは、エアシリンダで構成されるが、これ以外にも油圧シリンダ、電動モータ等の他のアクチュエータで構成されてもよい。駆動源512A,512Bの動作は、コントローラ90によって制御される。
リニアガイド513Aは、突出片501Aの他方の主面(図10において下面)に設置される。リニアガイド513Bは、突出片501Bの他方の主面(図10において下面)に設置される。リニアガイド513A,513Bは、突出片501A,501B側に設置されたa軸方向に延びるガイドレールと、当該ガイドレールに沿って移動可能であり爪部511A,511Bの水平板部522に固定されたスライダとからそれぞれ構成される。
(第2のクランプユニット)
一方、第2のクランプユニット52は、爪部511C,511D(第3および第4の爪部)と、駆動源512C,512D(第3および第4の駆動源)と、リニアガイド513C,513D(第3および第4のリニアガイド)とを有する。
爪部511C,511Dは、b軸方向に相互に対向し、第2のクランプ位置で電子機器Wをb軸方向にクランプする。駆動源512C,512Dは、爪部511C,511Dにそれぞれ連結され、爪部511C,511Dを上記第2のクランプ位置へ移動させる。リニアガイド513C,513Dは、ベース部50に設けられ、爪部511C,511Dをそれぞれベース部50に対して移動可能に支持する。
爪部511C,511D、駆動源512C,512Dおよびリニアガイド513C,513Dの詳細は、上述した爪部511A,511B、駆動源512A,512Bおよびリニアガイド513A,513Bと同様であるため、ここでは説明は省略する。
(第3のクランプユニット)
第3のクランプユニット53は、光ディスクDsをクランプするためのもので、ベース部50の主面に設置されている。第3のクランプユニット53は、ベース部50の主面に立設された一対の柱状部530と、これら一対の柱状部530の先端にそれぞれ設けられた一対のクランプ部531とを有する。一対の柱状部530および一対のクランプ部531はそれぞれ同一の構成を有している。
一対の柱状部530は、ベース部50の主面にb軸方向に相互に対向するように設置されている。一対のクランプ部531は、光ディスクDsをそれぞれb軸方向にクランプすることが可能に構成される。クランプ部531の駆動源は、柱状部530の内部に設けられており、例えばエアシリンダ、油圧シリンダ、電動モータ等の適宜のアクチュエータで構成される。
(第1および第2のクランプユニットの動作例)
爪部511A,511Bは、駆動源512A,512Bによって、電子機器Wをa軸方向にクランプする第1のクランプ位置(図11A、図12)と、上記クランプ作用を解除するクランプ解除位置(図11B)との間を移動可能に構成される。一方、爪部511C,511Dは、駆動源512C,512Dによって、電子機器Wをb軸方向にクランプする第2のクランプ位置(図11A、図12)と、上記クランプ作用を解除するクランプ解除位置(図11B)との間を移動可能に構成される。
上述の第1および第2のクランプユニット51,52によるクランプ動作は、各々同時に行われてもよいし、異なるタイミングで行われてもよい。また、各クランプユニット51,52におけるクランプ力は、電子機器Wを安定にクランプし搬送できるチャック力が得られる限りにおいて特に限定されない。
本実施形態において、クランプ装置500は、2軸方向からのクランプ作用によって電子機器Wを安定にクランプすることができる。また、複数の爪部511A〜511Cはそれぞれ、独立して設けられた複数の駆動源512A〜512Dによって駆動されるとともに、リニアガイド513A〜513Dを介して突出片501A〜501Dに支持される。これにより、電子機器Wのクランプ時に爪部511A〜511Dに作用するモーメント負荷に対して高い耐久性が得られる。したがって本実施形態によれば、大型で高重量の電子機器であっても高い搬送精度を維持することが可能となる。
図13A,Bは、比較例に係るクランプ装置600の概略構成を示す平面図および正面図である。
当該クランプ装置600は、a軸方向に対向する一対の爪部611A,611Bと、b軸方向に対向する一対の爪部611C,611Dと、一対の爪部611A,611Bを共通に駆動する第1の駆動源612Aと、一対の爪部611C,611Dを共通に駆動する第2の駆動源612Bとを有する。第1および第2の駆動源612A,612Bは、電子機器Wの中央位置においてc軸方向に対向して配置される。
上記構成の比較例に係るクランプ装置600においては、駆動源612A,612Bと爪部611A〜611Dにおける電子機器Wの支持点までの距離が長く、これにより駆動源612A,612Bに大きなモーメント荷重が加わるため、クランプ装置600の剛性および強度が低いと、搬送動作の高速化および搬送精度の確保が困難となる。
これに対して本実施形態のクランプ装置500においては、爪部511A〜511Dの駆動源512A〜512Dがそれぞれ独立であり、かつ、各駆動源512A〜512Dがベース部の各突出片501A〜501Dの端部にそれぞれ固定される。このため、駆動源512A〜512Dと爪部511A〜511Dとの距離を小さくすることができ、したがって各駆動源512A〜512Dに加わるモーメント荷重を小さくすることができる。これにより、ベース部50の剛性および強度を極度に大きくすることなく、搬送動作の高速化を実現できるとともに、所定の搬送精度を維持することができる。
(クランプ方法)
次に、本実施形態のクランプ装置500による電子機器Wのクランプ方法について説明する。
図14A,Bは、横臥状態にある電子機器Wのクランプ手順を示すクランプ装置500の平面図である。
クランプ装置500の各爪部511A〜511Dは、多関節アーム210によって、搬送ライン20上の電子機器Wの周面に対して所定の隙間をあけて配置される。そして、クランプ装置500は、図14A,Bに示す手順で電子機器Wをクランプする。
まず図14Aに示すように、クランプ装置500は、駆動源512A,512Cを駆動して爪部511Aと爪部511Cとを第1および第2のクランプ位置にそれぞれ移動させる。続いて、図14Bに示すように、クランプ装置500は、駆動源512B,512Dを駆動して残りの爪部511B,511Dを第1および第2のクランプ位置へそれぞれ移動させる。
ここで、本実施形態では、第1および第2のクランプユニット51,52は、一方側の爪部511A,511Cについて各々の第1のクランプ位置を規制する規制部514A,514C(第1および第2の規制部)を有する。規制部514Aは、図10に示すように、突出片501Aの他方の主面に、爪部511Aの水平板部522の先端と対向するように設置される。一方、規制部514Cは、図8に示すように、突出片501Cの他方の主面に、爪部511Cの水平板部522と対向するように設置される。
爪部511A,511Cの第1のクランプ位置を規制することにより、これら爪部511A,511Cのクランプ位置を基準とした電子機器Wの位置決めが可能となる。例えば、クランプ前において電子機器Wの周面に対する爪部511A〜511Cの位置にばらつきが生じる場合においても、爪部511A,511Bによってクランプ装置500に対する電子機器Wの2つの側面W1,W2が位置決めされる。爪部511A,511Cが電子機器Wに当接する前に規制部514A,514Cによって移動規制を受けたとしても、その後の爪部511B,511Dの駆動によって電子機器Wは爪部511A,511Cに向かって移動されるため、所期の位置決め精度が確保される。
第1のクランプ位置へ爪部511A,511Bを移動させるときの駆動源512A,512Bの駆動力は、それぞれ同一である場合に限られず、異なっていてもよい。同様に、第2のクランプ位置へ爪部511C,511Dを移動させるときの駆動源512C,512Dの駆動力は、それぞれ同一である場合に限られず、異なっていてもよい。
本実施形態では、一方側の駆動源512A,512Cが、他方側の駆動源512B,512Cよりも駆動力が大きく設定されており、これにより一方側の爪部511A,511Cは、第1および第2のクランプ位置へ向けて、他方側の爪部511B,511Dよりも大きな駆動力で移動させられるように構成される。駆動源512A,512Cの駆動力(第1の駆動力)と、駆動源512B,512Dの駆動力(第2の駆動力)との差は特に限定されないが、例えば、第1の駆動力は、第2の駆動力の1.5倍以上に設定される。
上記構成によれば、爪部511A,511Cが電子機器Wの側面W1,W2に接触しているか否かによらず、爪部511A,511Cは上記第1の駆動力で規制部514A,514Cに押し付けられる。この状態において爪部511B,511Dは、電子機器Wの他の側面を上記第2の駆動力で押し付ける。これにより、電子機器Wは、爪部511A,511Cに常に押し付けられた状態でクランプされるため、搬送中においてもクランプ装置500に対して所定の位置決め精度が確保されることになる。
なお、電子機器Wの基準面(W1,W2)を支持する爪部511A,511Cは、リニアガイド513A,513Cを構成するスライダの数を増やす等して、他の爪部511B,511Dと比較して剛性あるいは強度が高い設計とされてもよい。
上述のようにしてクランプされた電子機器Wは、多関節アーム210によって側面W1が下向きとなる直立姿勢に変換された後、作業テーブル100の所定の検査位置に搬送される。このとき、検査位置には、クランプ装置500の爪部511Aを収容可能な逃げ部が設けられることで、移載後におけるクランプ解除動作が可能となる。
一方、検査装置10は、作業テーブル100から検査済みの電子機器Wを搬送ライン20上に搬送する。このときも図14A,Bに示した手順で、クランプ装置500により作業テーブル100上の電子機器Wをクランプする。
[装着ユニット]
続いて、装着ユニット300の詳細について説明する。作業テーブル100上の複数の装着ユニット300は、それぞれ同一の構成を有している。
図15〜18は、装着ユニット300の一構成例を示す全体図であり、図15は一側方から見た斜視図、図16は他の側方から見た斜視図、図17は一側面図、図18は平面図である。各図においてx軸およびy軸は相互に直交する水平方向を示し、z軸はこれらに直交する高さ方向を示している。
装着ユニット300は、搬送ロボット200と電子機器Wとの間で検査用の光ディスクDsを搬送する中継ロボットとしての機能を有する。装着ユニット300は、ベース部30と、搬送ロボット200によって搬送されたディスクDsを支持する支持体31と、支持体31を作業テーブル100(回転テーブル部110)上の電子機器Wに向けて搬送する駆動部33とを有する。
支持体31および駆動部33は、ベース部30に設置される。ベース部30は、略矩形の金属板で構成され、作業テーブル100上の固定テーブル部111に設置される。ベース部30は、図示しない脚部を介して作業テーブル100の上面から所定高さの位置に設置される。ベース部30は、各装着ユニット300に設けられているが、複数の装着ユニット300に共通に設置されてもよい。
(支持体)
支持体31は、搬送ロボット200によって搬送された光ディスクDsを受容することが可能な受容部310と、受容部310で受容された光ディスクDsを把持することが可能な把持部320とを有する。
図18に示すように、受容部310は、光ディスクDsの下縁2か所を支持可能な一対の支持片311,312と、これら一対の支持片311,312を一体に保持する板部材313とを有する。板部材313は、y軸方向に長辺を有する概略矩形の金属板で構成される。一対の支持片311,312は、板部材313の長辺側の両端部にそれぞれ固定される。
図19は、光ディスクDsを受容する受容部310の要部概略断面図である。一対の支持片311,312は、概略直角三角柱形状に形成され、y軸方向に相互に対向するように配置されている。受容部310は、光ディスクDsをyz平面に平行な所定姿勢に位置決めする位置決め機構を有する。
すなわち本実施形態において、支持片311,312は、各々の斜面部311a,312aで光ディスクDsの下縁部をそれぞれ支持する。各斜面部311a,312aの両側縁には、x軸方向に相互に対向し光ディスクDsの中心に向かって突出する一対の壁部311bおよび一対の壁部312bがそれぞれ形成されており、これら一対の壁部311bおよび一対の壁部312bの間に光ディスクDsの下縁部がそれぞれ収容される。一対の壁部311bの距離および一対の壁部312bの距離はそれぞれ、光ディスクDsを所定姿勢に位置決めできる所定の大きさに形成される。上記距離は、斜面部311a,312aに向かって漸次狭くなるように構成されてもよい。
把持部320は、受容部310に受容された光ディスクDsをx軸方向にクランプ可能な一対のクランプ片321,322と、一対のクランプ片321,322をx軸方向に沿って相互に近接あるいは離間させる駆動源324とを有する。
把持部320は、受容部310の直上に配置される。一対のクランプ片321,322は、受容部310の支持片311,312に支持された光ディスクDsの記録面およびその反対面にそれぞれ対向するように構成される。駆動源324は、光ディスクDsをクランプしない状態(初期位置)において、一対のクランプ片321,322の間隔を光ディスクDsの厚みよりも大きな間隔に拡げる。このとき一対のクランプ片321,322は、受容部310(支持片311,312)で受容された光ディスクDsの倒れを抑制する。これにより、受容部310および把持部320による光ディスクDsの支持構造が実現される。
一対のクランプ片321,322は、駆動源324により、光ディスクDsの記録面上の所定位置と、その反対面とを把持するように構成される。一対のクランプ片321,322の相互に対向する内面部には、パッド部323(第1のパッド部および第2のパッド部)がそれぞれ接合されている。各パッド部323は、弾性材料で構成され、光ディスクDsの記録面および非記録面に弾性的に密着するように構成されている。
図20は、クランプ片321と光ディスクDsとの相対的な関係を示す把持部320の概略断面図である。
一対のクランプ片321,322のうち、光ディスクDsの記録面に対向するクランプ片321に接合されたパッド部323(第1のパッド部)には、上記記録面に向かって突出する複数の突起323a〜323dが設けられている。複数の突起323a〜323dは、光ディスクDsの記録面上における所定領域に接触するように相互の位置が設定されている。
本実施形態の光ディスクDsは、径方向に離散して検査用のデータ(情報)が記録されている。すなわち図20に示すように、光ディスクDsの記録領域には、検査用のデータが記録されていない複数の同心的な環状の情報未記録領域Sa,Sbが形成されている。複数の突起323a〜323dは、これら情報未記録領域Sa,Sbに当接するように構成される。図示の例では、突起323a,323dが情報未記録領域Saに対向して配置され、突起323c,323dが情報未記録領域Sbに対向して配置される。
突起323a〜323dの数は上記の例に限られず、少なくとも1つ、好ましくは3つ以上設けられる。突起323a〜323dは、典型的には、パッド部323と同一の材料によってパッド部323と一体成形される。パッド部323は、光ディスクDsへの貼り付きを防止するため、例えば高離型性のゴム材料で構成されるのが好ましい。
(移動機構)
装着ユニット300は、図16および図18に示すように、受容部310をz軸方向およびx軸方向にそれぞれ平行移動させる移動機構34をさらに有する。
移動機構34は、受容部310を支持する支持部材341と、支持部材341をベース部30に対してx軸方向に相対移動させることが可能な第1の駆動シリンダ342xと、受容部310を支持部材341に対してz軸方向に相対移動させることが可能な第2の駆動シリンダ342zとを有する。
支持部材341は、図16に示すように、xz平面に平行な第1の板部341aと、yz平面に平行な第2の板部341bとを有する。第1および第2の板部341a,341bは、適宜の連結部材を介して相互に結合されている。
第1の板部341aは、x軸方向に平行に延びる第1のリニアガイドGxを介して、ベース部30に一体的に固定された保持板343の一方の主面に取り付けられている。第1の駆動シリンダ342xは、保持板343の他方の主面に固定されている。第1の駆動シリンダ342xは、x軸方向に伸縮する駆動ロッドを有し、その駆動ロッドの先端部は、保持板343を跨いで第1の板部341aに連結される連結部材344に固定されている。
これにより支持部材341は、第1の駆動シリンダ342xの駆動ロッドの伸縮により、第1のリニアガイドGxを介してx軸方向に往復移動可能に構成される。保持板343には、連結部材344との当接により上記駆動ロッドの最大伸長位置を規定するストッパ345が設けられている(図18参照)。当該駆動ロッドの最大伸長位置は、受容部310によって光ディスクDsを受容するx位置を決定する。
第2の板部341bの一方の主面には、z軸方向に平行に延びる第2のリニアガイドGzを介して、受容部310の板部材313が取り付けられている。第2の駆動シリンダ342zは、第2の板部341bの他方の主面に固定されている。第2の駆動シリンダ342zは、z軸方向に伸縮する駆動ロッドを有し、その駆動ロッドの先端部は、第2の板部341bを跨いで受容部310の板部材313に連結される連結部材346に固定されている。
これにより受容部310は、第2の駆動シリンダ342zの駆動ロッドの伸縮により、第2のリニアガイドGzを介してz軸方向に往復移動可能に構成される。なお図示せずとも、上記駆動ロッドの最大伸長位置を規定するストッパが設けられる。当該駆動ロッドの最大伸長位置は、受容部310によって光ディスクDsを受容するz位置を決定する。
(駆動部)
駆動部33は、把持部320をy軸方向に移動させることが可能に構成される。駆動部33は、把持部320の駆動源324を支持する可動部材331と、y軸方向に平行に延びる第3のリニアガイドGyを介して可動部材331を支持するガイドブロック332と、可動部材331をガイドブロック332に対してy軸方向に相対移動させることが可能な第3の駆動シリンダ333とを有する。
ガイドブロック332は、ベース部30に一体的に固定され、その上面部にリニアガイドGyを介して可動部材331が取り付けられている。第3の駆動シリンダ333は、y軸方向に伸縮する駆動ロッド333a(図21B参照)を有し、駆動ロッド333aの先端部は可動部材331に固定されている。
ガイドブロック332はy軸方向に長辺を有する概略矩形の金属板で構成されており、その一方の端部には第3の駆動シリンダ333を固定する固定具334が取り付けられ、その他方の端部には、可動部材331との当接により第3の駆動シリンダ333の駆動ロッドの最大伸長位置を規定するストッパ335が取り付けられている。
駆動部33は、搬送ロボット200との間で光ディスクDsを受け渡す第1の位置と、回転テーブル部110上の電子機器Wとの間で光ディスクDsを受け渡す第2の位置との間で、把持部320を直線的に往復移動させることが可能に構成される。
図21A,Bは、把持部320が上記第1の位置および第2の位置に移動したときの様子をそれぞれ示す側面図である。
把持部320は、図21Aに示す第1の位置において、搬送ロボット200(ハンド部220)との間で光ディスクDsの受け渡しを行う。第1の位置は、第3の駆動シリンダ333の駆動ロッド333aが最も縮んだ位置に相当する。また、把持部320は、図21Bに示す第2の位置において、電子機器Wのディスク挿入口との間で光ディスクDsの受け渡しを行う。第2の位置は、第3の駆動シリンダ333の駆動ロッド333aの最大伸長位置に相当する。
把持部320の往復移動の際、受容部310は、移動機構34により所定の退避位置に移動させられる。
退避の手順としては、まず、第2の駆動シリンダ342zの駆動により受容部310が図22に示すようにz軸方向に沿って光ディスクDsの下方に所定距離移動させられる。これにより支持片311,312による光ディスクDsの位置決め機能が解除される。
次いで、第1の駆動シリンダ342xに駆動により受容部310がx軸方向に沿って図22の紙面裏側に向かって所定距離移動させられる(図18)。これにより、受容部310は、把持部320(光ディスクDs)の移動を妨げない位置に退避される。
なお、把持部320が第1の位置においてハンド部220と光ディスクDsの受け渡しを行う際は、上記とは逆の手順で受容部310が光ディスクDsを位置決めする初期位置に復帰する。
第1〜第3の駆動シリンダ342x,342z,333および把持部320の駆動源324は、典型的にはエアシリンダで構成されるが、これに限られず、油圧シリンダなどの他のアクチュエータで構成されてもよい。第1〜第3の駆動シリンダ342x,342z,333および駆動源324の駆動は、コントローラ90から送信される制御指令に基づいて制御される。コントローラ90は、当該コントローラのメモリに格納されたプログラムを実行することで、第1〜第3の駆動シリンダ342x,342z,333および駆動源324(すなわち装着ユニット300)を所定のシーケンスで動作させる。
以上のように構成される装着ユニット300は、搬送ロボット200と協働して、光ディスクDsを電子機器Wへ搬送する搬送装置を構成する。
また以上のように、本実施形態の装着ユニット300は、光ディスクDsを所定姿勢で把持する把持装置を構成する。
上記把持機構は、位置決め機構と、把持機構と、駆動機構とを具備する。
上記位置決め機構は、ディスク状記録媒体(光ディスクDs)を位置決めするように構成される。
上記把持機構は、上記位置決め部で位置決めされた上記ディスク状記録媒体を把持するように構成される。
上記駆動機構は、上記把持部に把持された上記ディスク状記録媒体を電子機器Wのディスク挿入口へ搬送するように構成される。
(装着ユニットの動作例)
続いて、搬送ロボット200および装着ユニット300による光ディスクDsの搬送動作例とその作用効果について説明する。
電子機器Wは、そのディスク挿入口を装着ユニット300に向けて作業テーブル100(回転テーブル部110)上に配置される。装着ユニット300は、把持部320を図21に示す第1の位置に、また、受容部310をディスク位置決め位置に待機させる。さらに装着ユニット300は、把持部320を非クランプ状態で待機させる。
搬送ロボット200は、第3のクランプユニット53が下向きとなるようにハンド部220を反転させる。そして、搬送ロボット200は、その一方のクランプ部531でディスクストッカM内の所定の1枚の光ディスクDsをクランプし、装着ユニット300へ向けて搬送する。搬送ロボット200は、装着ユニット300の直上位置においてハンド部を停止させ、クランプ部531でクランプされた光ディスクDsを装着ユニット300の支持体31に供給する。
本実施形態においてハンド部220は、支持体31の直上位置に光ディスクDsを対向させた後、光ディスクDsの記録面をクランプ片321側に向けた状態で、所定距離下降する。上記所定距離としては、ハンド部220の停止位置から図21に示すように光ディスクDsの少なくとも一部が把持部320の一対のクランプ321,322間に位置するまでの距離とされる。ハンド部220の下降動作が停止した後、クランプ部531による光ディスクDsのクランプ動作が解除される。これにより光ディスクDsは、自由落下により受容部310の支持片311,312に受容される。
装着ユニット300に光ディスクDsが供給されると、支持片311,312による位置決め作用によって光ディスクDsが所定の直立姿勢に維持される。続いて装着ユニット300は、受容部310に受容された光ディスクDsを把持部320によって把持する。このとき、一方側のクランプ片321に設けられたパッド部323上の複数の突起323a〜323dは、図20に示すように、光ディスクDsの記録面上の情報未記録領域Sa,Sb上に接触する。これにより、光ディスクDsの情報記録領域が保護されるため、電子機器Wの適正な機能評価を確保することができるとともに、複数の電子機器Wに対する共通の光ディスクDsの長期使用が可能となる。
装着ユニット300は、把持部320で光ディスクDsをクランプした後、移動機構34によって受容部310を退避位置へ移動させる。この動作は、上述のように、図22に示すように受容部310を鉛直下方に所定距離移動させた後、図18に実線で示すように受容部310をx軸方向に所定距離移動させる。これにより、光ディスクDsの周縁部を損傷させることなく、受容部310を所定の退避位置へ移動させることが可能となる。
次に、装着ユニット300は、駆動部33によって把持部320を図21Aに示す第1の位置から図21Bに示す第2の位置へ直線的に移動させる。これにより光ディスクDsは、電子機器Wのディスク挿入口へ搬送される。
把持部320の第2の位置は、光ディスクDsの一部が電子機器Wのディスク挿入口に挿入される位置であって、電子機器W内部のローディング機構によって光ディスクDsのローディングが開始される位置とされる。したがって、把持部320が第2の位置に到達すると、装着ユニット300は把持部320によるクランプ力を解除する。これにより、電子機器Wによる光ディスクDsのローディング動作を阻害することなく、光ディスクDsを適正に電子機器Wへ挿入することが可能となる。その後、装着ユニット300は、把持部320を第2の位置にそのまま待機させる。
光ディスクDsを用いた電子機器Wの機能評価が完了すると、電子機器Wは当該光ディスクDsのアンローディング動作を実行する。装着ユニット300は、把持部320を第2の位置に待機させ、ディスク挿入口から排出された光ディスクDsを把持部320によってクランプする。そして、装着ユニット300は、駆動部33によって把持部320を第1の位置へ戻し、移動機構34によって受容部310を上記とは逆の手順で位置決め位置へ移動させ、把持部320による光ディスクDsのクランプ動作を解除する。これにより光ディスクDsは、受容部310(支持片311,312)上において所定の直立姿勢に維持される。
その後、搬送ロボット200は、装着ユニット300内の光ディスクDsの直上位置にハンド部220を移動させる。そして、ハンド部220の昇降動作によって光ディスクDsがクランプ部531を介して取り出される。
本実施形態においてハンド部220は、第3のクランプユニット53として一対のクランプ部531を備えている。したがって、一方のクランプ部531に他の検査用の光ディスクをあらかじめクランプしておくようにすれば、他方のクランプ部531で先の検査に用いた光ディスクDsを取り出した後、装着ユニット300に対するハンド部220の相対位置を調整し、上記所定の昇降動作を繰り返すことで、装着ユニット300内に当該他の検査用の光ディスクDsを供給することができる。これにより、光ディスクの搬送時間が短縮されるので、複数枚の光ディスクDsを用いた電子機器Wの機能評価に必要なサイクルタイムを低減することが可能となる。
以上のようにして、搬送ロボット200および装着ユニット300による電子機器Wへの光ディスクDsの搬送動作が行われる。以上の動作は、作業テーブル100上の複数の装着ユニット300によって各々個別に実施される。
本実施形態によれば、一台のロボットによってディスクストッカに収容された光ディスクを電子機器へ挿入する場合と比較して、光ディスクを保護しつつ、電子機器への光ディスクDsの適正な挿入作業を確保し、さらに光ディスクの搬送処理能力を向上させることが可能となる。
すなわち、一般にロボットなどを用いてその先端に取り付けたハンドで光ディスクを電子機器へ直接挿入する場合、当該ロボットによる光ディスクの搬送位置精度、搬送速度、処理能力が問題となる。
例えば、ディスク挿入口は光ディスクの厚み程度に狭く形成されているため、挿入位置精度が悪いとディスク挿入口の周辺に光ディスクを接触させるおそれがあり、このときの挿入速度が高いと、光ディスクおよび電子機器へ与えるダメージが増加する。また、挿入速度が高いと、電子機器のローディング機構にダメージを与える可能性が高くなる。さらに、ロボットはローディングが開始されるまで光ディスクを保持し続けなければならないため、サイクルタイムが長くなり、電子機器が複数台になるとこのような問題はより顕著となる。
これに対して本実施形態の検査装置10は、搬送ロボット200と装着ユニット300とによって電子機器Wへの光ディスクDsの挿入作業を分担するように構成される。これにより、電子機器Wに対する光ディスクDsの適切な挿入作業を確保することが可能となるとともに、サイクルタイムの短縮を図ることが可能となる。このような作用効果は、作業テーブル上の複数の機器に対応して複数の装着ユニットが設置される場合に特に顕著となる。
より具体的に、本実施形態によれば、一の装着ユニット300によって一の電子機器への光ディスクDsの挿入作業を実施している間、搬送ロボット200は、他の装着ユニットによって他の電子機器の検査に用いる光ディスクを搬送したり、搬送ライン20と作業テーブル100との間で更に他の電子機器を搬送したりすることができるため、作業の並列化が可能となり、これによりサイクルタイムの短縮および処理能力の飛躍的な向上を図ることが可能となる。
しかも本実施形態によれば、搬送ロボット200から装着ユニット300への光ディスクDsの搬送に、所定位置からの光ディスクDsの自由落下を利用しているため、両者間の光ディスクの搬送に要する時間が短縮化され、これによりサイクルタイムのさらなる短縮を実現することができる。
また本実施形態によれば、装着ユニット300において光ディスクDsは所定の姿勢に位置決めされるため、把持部320による光ディスクDsのクランプ位置のばらつきを防止し、光ディスクDsの適正な挿入姿勢および挿入位置精度を確保することができる。これにより、電子機器Wへの光ディスクDsの衝突を防止し、光ディスクDsおよび電子機器Wの双方を保護することができる。
しかも本実施形態によれば、把持部320によって光ディスクDsの記録面上の情報未記録領域Sa,Sbを把持するように構成されているため、光ディスクDsの記録面の保護を図ることができる。また、光ディスクDsの両面をクランプするため、光ディスクDsに対する安定したクランプ作用が確保される。
なお、記録領域のクランプを回避するために、ディスク周縁の両面をクランプしたり、ディスク周縁の複数個所をその径方向にクランプしたりする方法が考えられる。しかしながら前者の場合はディスクの搬送姿勢が不安定となり、後者の場合はディスク挿入口への適正なディスク挿入が困難になる。本実施形態によれば、このような問題を生じさせることなく、光ディスクを電子機器へ安定かつ適正に挿入することができる。
さらに本実施形態によれば、装着ユニット300は光ディスクDsを電子機器Wへ向けて直線的に搬送するように構成されているため、構造の簡素化および搬送精度の向上を図ることができる。
特に、受容部310および移動機構34を分離して光ディスクDsをクランプする把持部320のみが搬送されるため、被搬送体の軽量化を実現することができる。これにより個々の装着ユニット300におけるディスク搬送時の反作用が低減されるため、作業テーブル100の振動の発生も抑制され、したがって当該振動による他の装着ユニット300への悪影響を回避することができる。
そして、装着ユニット300と電子機器Wとの間の相対距離を短くできるため、作業テーブル100の大型化を抑制し、検査装置10のコンパクト化を実現することができる。
[作業テーブル]
続いて、作業テーブル100の詳細について説明する。
図23は、作業テーブル100の概略平面図である。
作業テーブル100は、回転テーブル部110と固定テーブル部111とを有する。
回転テーブル部110は、面内において所定角度ピッチでZ軸(図1)まわりに間欠的に回転することが可能なインデックステーブルで構成される。本実施形態では、回転テーブル部110上に8個の電子機器Wが等角度間隔(45度間隔)で配置される。このため回転テーブル部110は、45度ピッチで一定方向(例えば図23において時計方向)に回転するように構成される。
一方、固定テーブル部111には、複数の装着ユニット300が等角度間隔で配置される。本実施形態では8個の装着ユニット300が各電子機器Wに対向するように45度間隔で配置されている。
回転テーブル部110の中心部には、搬送ロボット200を設置するための開口部101が設けられている。搬送ロボット200は、作業テーブル100(開口部101)とは非接触で配置されており、これにより搬送ロボット200との接触による作業テーブル100の振動の発生が防止される。
回転テーブル部110は、所定時間ごとに45度ピッチで回転する。上記所定時間は、検査ステーションおよび電子機器の搬入/搬出ステーションを含む回転テーブル部110の各回転位置において、所定の処理を実施することができる時間に設定される。典型的には、上記所定時間は、各ステーションのうち、処理に要する時間が最も長い時間に設定される。
回転テーブル部110には、電子機器Wを支持することが可能な複数の受台150が等角度間隔で設置されている。図24は、受台150の構成を示す作業テーブル100の要部断面図である。受台150は、電子機器Wを支持する台座部151と、台座部151上で電子機器Wを位置決めするプッシャ152とを有する。
電子機器Wは、そのディスク挿入口が形成される正面Waを装着ユニット300に向けた起立姿勢で台座部151の上に載置される。台座部151は、電子機器Wの正面Waに部分的に当接可能な基準面151aを有する。プッシャ152は、回転テーブル部110の上面に一体的に形成された壁部110vとプッシャ152との間に設置されたスプリング153の付勢力を受けて、電子機器Wを基準面151aに向けて押圧するように構成される。これにより電子機器Wは、回転テーブル部110に対して高い位置決め精度で配置される。
受台150に対する電子機器Wの着脱は、回転テーブル部110の所定の回転位置(電子機器の搬入/搬出ステーション)で実施される。この回転位置には、図24に示すようにプッシャ152の直下に配置される解除用シリンダ160が設置される。プッシャ152は、回転テーブル部110に形成された孔部110aを貫通する軸部152aを有する。軸部152aの先端部152bは、解除用シリンダ160の駆動ロッド160aの先端部160bに対向している。軸部152aの先端部152bは、駆動ロッド160aの上昇時に先端部160bと当接し、その先端部160bによる突き上げ作用によって、スプリング153の付勢力に抗して、プッシャ152が図24に二点鎖線で示す後退位置へ移動するテーパ面で構成される。
以上のように、解除用シリンダ160の駆動により、プッシャ152による電子機器Wの位置決め作用が解除されるため、受台150からの電子機器Wの離脱が可能となる。また、解除用シリンダ160の駆動により、プッシャ152が非位置決め位置へ後退するため、受台150への電子機器Wの搬送が可能となる。
なお図示せずとも、各受台150は、図24におけるy軸方向に沿った電子機器Wの位置決め機能だけでなく、x軸方向に沿った電子機器Wの位置決め機能をそれぞれ有する。この場合、台座部151は、電子機器Wに対してx軸方向に対向する基準面が形成され、受台150は、当該基準面に電子機器Wを押圧するプッシャをさらに有する。
さらに図示せずとも、各受台150は、台座部151に載置された電子機器Wに対して電源ケーブルや信号ケーブル等を含むケーブル類を挿脱するケーブルユニットをそれぞれ備える。上記ケーブルユニットは、上記電子機器の搬入/搬出ステーションに設置され、上記ケーブル類は、コントローラ90や電源に接続される。
[検査装置の動作]
検査装置10は、作業テーブル100の回転テーブル部110を所定時間毎に等角度ピッチで回転させながら、各回転位置において電子機器Wに対する所定の機能評価および電子機器の搬入/搬出動作を実行する。検査装置10の動作は、コントローラ90により制御される。
図24に示すように、検査装置10は、複数の検査ステーションP1〜P8を有する。第1の検査ステーションP1は、電子機器Wの搬入ステーションを兼ねる。搬送ロボット200は、搬送ライン20から第1の検査ステーションP1へ電子機器Wを搬送する。
このとき搬送ロボット200は、上述のように第1及び第2のクランプユニット51,52で電子機器Wをクランプし、正面Waが装着ユニット300と対向する所定の起立姿勢に変換して第1の検査ステーションP1上の受台150に載置する。受台150の台座部151に電子機器Wが載置された後、解除用シリンダ160が解除され、プッシャ152により電子機器Wが位置決めされる(図24)。
第1の検査ステーションP1へ電子機器Wが移載され、当該電子機器Wに各種ケーブル類が接続されることで、電子機器Wの起動が開始される。その後、搬送ロボット200は、第3のクランプユニット53を介して、第1の検査ステーションP1のディスクストッカMから所定の検査用光ディスクDsをピックアップし、第1の検査ステーションP1の装着ユニット330へ当該光ディスクDsが搬送される。光ディスクDsを受容した装着ユニット300は、上述した動作によって電子機器Wのディスク挿入口へ光ディスクDsを挿入し、当該光ディスクDsを用いた第1の機能評価が実施される。
第1の検査ステーションP1における電子機器Wの第1の機能評価が完了すると、電子機器Wから光ディスクDsが排出され、装着ユニット300によって当該光ディスクDsが取り出される。その後、当該光ディスクDsは、搬送ロボット200によって装着ユニット300からディスクストッカMへ戻される。
続いて電子機器Wは、回転テーブル部110の回転により、第1の検査ステーションP1からこれに隣接する第2の検査ステーションP2へ搬送される。このとき、第2の検査ステーションP2における装着ユニット300は、搬送ロボット200によって搬送された、第2の機能評価を実施するための光ディスクDsを収容している。そして、当該装着ユニット300によって電子機器Wへ当該光ディスクDsが挿入され、第2の機能評価が開始される。
第2の検査ステーションP2において電子機器Wの機能評価が実施されている間、搬送ロボット200によって、搬送ライン20から第1の検査ステーションP1上へ別の電子機器Wが搬送され、上述と同様の処理(電子機器の位置決め、起動、第1の機能評価など)が当該電子機器Wに対して実施される。
電子機器Wに対する第2の機能評価が終了し、装着ユニット300による光ディスクDsの取り出しが完了すると、回転テーブル部110の回転動作が再開し、第2の検査ステーションP2から第3の検査ステーションP3へ電子機器Wが搬送されて、当該電子機器Wに対する第3の機能評価が実施される。同時に、第1の検査ステーションP1に載置された別の電子機器Wが第2の検査ステーションにおいて第2の機能評価が実施される。
検査装置10は、典型的には、上記動作を繰り返し実行することで、電子機器Wを第1の検査ステーションP1から第8の検査ステーションP8へ順次搬送し、所定の数の機能評価を実施する。第8の検査ステーションP8は、電子機器Wの搬出ステーションを兼ねる。第8の検査ステーションP8で最終の機能評価が完了した電子機器Wは、受台150における位置決め機構が解除され、各種ケーブル類が抜き取られた後、搬送ロボット200によって検査装置10から所定の搬送先へ搬出される。
以上のようにして、検査装置10による電子機器Wの各種機能評価が実施される。コントローラ90は、作業テーブル100、搬送ロボット200、装着ユニット300などの駆動を制御することで、装置全体を所定のサイクルタイムで稼働させる。
一般に、一台の検査装置で多種類の検査を同時に行う場合、当該装置のサイクルタイムは、最も時間を要する検査工程のサイクルタイムに依存する。それ以外の検査工程に要する時間がどんなに短くても、装置全体のサイクルタイムを最長の検査工程のサイクルタイムより短くすることはできない。
そこで本実施形態では、以下のようにして上記問題を解決するようにしている。
図25は、本実施形態の検査装置10による電子機器の検査方法の一例を説明する図である。図示の例では、電子機器Wに対して第1〜第6の機能評価(検査1〜検査6)が実施される。各検査ステーションP1〜P6に示される矢印は、各機能評価で使用される光ディスクDsの搬送方向をそれぞれ示している。
ここでは、第1、第2、第4および第6の機能評価のための検査時間が回転テーブル部110のインターバル期間(回転停止期間)よりも短く、第3および第5の機能評価のための検査時間が回転テーブル部110のインターバル期間よりも長い場合を例に挙げて説明する。
図25に示すように、電子機器Wは、第1の検査ステーションP1に搬入された後、第1の機能評価(検査1)が実施される。続いて、電子機器Wは、第2の検査ステーションP2で第2の機能評価(検査2)が実施される。そして、電子機器Wは、第3の検査ステーションP3および第4の検査ステーションP4で第3の機能評価(検査3)が実施される。
この第3の機能評価は、第3の検査ステーションP3において第3の機能評価に必要な光ディスクDsが装着ユニット300を介して電子機器Wへ挿入される。第3の機能評価は、回転テーブル部110のインターバル期間よりも長い時間を必要とする。このため本実施形態では、第3の検査ステーションP3と第4の検査ステーションP4とを跨いで第3の機能評価が実施される。
第3の機能評価は、回転テーブル部110の回転中においても行われるが、回転テーブル部110の回転加速度の大きさ等により、回転中は検査の一部(例えば光ディスクDsからの情報の読み出し)を中断してもよい。本実施形態では、回転テーブル部110の回転加速度を所定以下に制限することで、回転中の機能評価を可能とし、これによりサイクルタイムの低減を図るようにしている。
第3の機能評価の終了後、第3の機能評価に使用された光ディスクDsは、第4の検査ステーションP4における装着ユニット300に排出され、搬送ロボット200によって当該装着ユニット300から第3の検査ステーションP3におけるディスクストッカMに戻される。
続いて、電子機器Wは、第5の検査ステーションで第4の機能評価(検査4)が実施され、さらに上述の第3の機能評価工程と同様な手順で、第6および第7の検査ステーションP6,P7間において第5の機能評価(検査5)が実施される。そして電子機器Wは、第8の検査ステーションP8で第6の機能評価(検査6)が実施された後、搬送ロボット200によって検査装置10から外部へ搬出される。
本実施形態においては、長時間のサイクルタイムを要する検査工程を相互に隣接する複数の検査ステーション間で実施するようにしている。これにより、装置全体のサイクルタイムが最も時間のかかる検査工程に左右されることがなくなる。このように、長大なサイクルタイムを有する検査工程の一部を、検査を継続したまま別ステーションに搬送して行うことにより、各検査ステーションでの検査時間が均一化され、結果的に装置全体のサイクルタイムが短縮される。したがって本実施形態によれば、サイクルタイムの短縮を図ることができるため、検査装置10の処理能力の向上を実現することができる。
また本実施形態によれば、搬送ロボット200は、回転テーブル部110の中心に形成された開口部101内に設置されているため、搬送ロボット200は各検査ステーションP1〜P8に対してそれぞれ等距離に位置することになる。これにより検査ステーションにおける光ディスクDsの搬送に要するタクトタイムが均一化され、さらに装置全体のコンパクト化を図ることができる。
しかも、搬送ロボット200は、電子機器Wおよび光ディスクDsをクランプ可能なハンド部220を備えているため、一台の搬送ロボット200によって電子機器Wおよび光ディスクDsの搬送が可能となり、これによりロボットの数の削減を図ることができる。
また図25に示した例では、検査ステーションP1,P2,P5,P8においてそれぞれ単一の機能評価が行われたが、これに限られず、2種以上の機能評価が行われてもよい。検査ステーションP3,P4,P6,P7においても同様に、ステーション間を跨る機能評価の前あるいは後に、他の機能評価が追加的に行われてもよい。
以上、本技術の実施形態について説明したが、本技術は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば以上の実施形態では、産業用ロボットとして、電子機器の電気的な動作を検査する検査装置を例に挙げて説明したが、これに代えて、電子機器の組立ユニットや溶接ユニットを備えた他の産業用ロボットにも適用可能である。この場合、装着ユニットは、例えば、ワークとして組立用部品や溶接棒などを電子機器の所定位置へ搬送するように構成される。
また以上の実施形態では、第1の架台41にワーク搬送用の搬送ロボット200が設置され、第2の架台42に装着ユニット300および電子機器Wを支持する作業テーブル100が設置されたが、これに限られない。例えば、第1および第2の架台に振動源となる他の装置が設置される場合においても、両架台間における振動の伝達(クロストーク)が抑制されるため、両架台上において精度の要求される独立した作業を実施することが可能となる。
また以上の実施形態では、第2の架台42は第1の架台41を囲むように配置されたが、両架台のレイアウトは特に限定されない。架台の数も2台に限られず、3台以上の架台が連結フレームを介して連結された種々の架台構造について本技術は適用可能である。
さらに、クランプ装置500の爪部511A〜511Cの形状は、上述の例に限られない。例えば図26に示すように、爪部の先端を電子機器W側に屈曲させてもよい。この場合、爪部の垂直板部521と水平板部522との間に斜面部523を設け、この斜面部523の表面に保護層511Rと同様の保護層515Rが取り付けられてもよい。これにより、電子機器Wの高さ位置を規制できるため、3軸方向における電子機器Wのクランプ位置精度を向上させることができる。
さらに、電子機器Wおよび光ディスクDsがそれぞれ共通の搬送ロボット200によって搬送される例に限られず、電子機器Wおよび光ディスクDsはそれぞれ別々の搬送ロボットで搬送されてもよい。
さらに以上の実施形態では、検査装置10は、回転インデックステーブルを用いて電子機器を所定角度ピッチで搬送するように構成されたが、これに限られず、所定ピッチで電子機器を直線的に搬送することが可能な搬送機構を用いて、電子機器を各検査ステーションへ順次搬送するように構成されてもよい。
さらに、作業テーブル上に複数の装着ユニットが設置される場合に限られず、少なくとも1つの装着ユニットが設置されていればよい。この場合、検査装置は、例えば、単一の装着ユニットが各々設置された複数の作業テーブルへ搬送ロボットを用いて電子機器を順次搬送するように構成されてもよい。
なお、本技術は以下のような構成もとることができる。
(1)少なくとも1つの電子機器を支持する作業テーブルと、
前記電子機器に装着されるワークを搬送する搬送ロボットと、
前記搬送ロボットによって搬送された前記ワークを支持する支持体と、前記支持体を前記作業テーブル上の前記電子機器に向けて搬送する駆動部とを有する、少なくとも1つの装着ユニットと
を具備する搬送装置。
(2)上記(1)に記載の搬送装置であって、
前記支持体は、
前記搬送ロボットによって搬送された前記ワークを受容することが可能な受容部と、
前記受容部で受容された前記ワークを把持することが可能な把持部とを有する
搬送装置。
(3)上記(2)に記載の搬送装置であって、
前記受容部は、前記ワークを所定姿勢に位置決めする位置決め機構を有する
搬送装置。
(4)上記(3)に記載の搬送装置であって、
前記ワークは、ディスク状記録媒体であり、
前記把持部は、前記ディスク状記録媒体の記録面上の所定位置とその反対面とを把持する
搬送装置。
(5)上記(1)〜(4)のいずれか1つに記載の搬送装置であって、
前記ワークは、前記電子機器が読み出し可能な情報を格納する記録媒体であり、
前記駆動部は、前記搬送ロボットとの間で前記ワークを受け渡す第1の位置と、前記電子機器との間で前記ワークを受け渡す第2の位置との間で、前記支持体を直線的に往復移動させることが可能に構成される
搬送装置。
(6)上記(1)〜(5)のいずれか1つに記載の搬送装置であって、
前記電子機器は、前記作業テーブルの上に配置された複数の電子機器を含み、
前記装着ユニットは、前記複数の電子機器に対応して配置された複数の装着ユニットを含む
搬送装置。
(7)上記(6)に記載の搬送装置であって、
前記複数の装着ユニットは、前記作業テーブルの周囲に等角度間隔で配置され、
前記作業テーブルは、前記等角度間隔で回転可能なインデックステーブルで構成される
搬送装置。
(8)上記(7)に記載の搬送装置であって、
前記搬送ロボットは、前記作業テーブルの中心部に、前記作業テーブルとは非接触で配置される
搬送装置。
(9)上記(1)〜(8)のいずれか1つに記載の搬送装置であって、
前記搬送ロボットは、前記電子機器を把持することが可能な第1のクランプ装置と、前記ワークを把持することが可能な第2のクランプ装置とを含むハンド部を有する
搬送装置。
また、本技術は、以下のような検査方法を含む。
所定ピッチで検査対象物を間欠的に搬送し、
第1の搬送位置において、前記検査対象物に対する第1の検査を実施し、
第2の搬送位置において、前記検査対象物に対する第2の検査処理を実施し、
前記第2の搬送位置に隣接する第3の搬送位置において、前記第2の検査処理を引き続き実施する
検査方法。
また、本技術は、以下のような電子機器の検査方法を含む。
(1)等角度間隔で間欠的に回転可能な作業テーブルに電子機器を載置し、
前記作業テーブルの第1の回転位置において、前記電子機器に対する第1の機能評価を実施し、
前記作業テーブルの第2の回転位置において、前記電子機器に対する第2の機能評価を開始し、
前記第2の回転位置よりも下流の第3の回転位置において、前記第2の機能評価を終了する
電子機器の検査方法。
(2)上記(1)に記載の電子機器の検査方法であって、
前記第2の機能評価を実施する工程は、
前記第2の回転位置で、前記第2の機能評価に必要な記録媒体を前記電子機器へ挿入するステップと、
前記第3の回転位置で、前記記録媒体を前記電子機器から抜き取るステップとを有する
電子機器の検査方法。
(3)上記(1)に記載の電子機器の検査方法であって、
前記作業テーブルには、複数の電子機器が前記等角度間隔で載置され、
前記第1の機能評価と前記第2の機能評価とが各々同時に実施される
電子機器の検査方法。
さらに、本技術は、以下のような把持装置を含む。
(1)ディスク状記録媒体を位置決めする位置決め機構と、
前記位置決め部で位置決めされた前記ディスク状記録媒体を把持する把持機構と、
前記把持部に把持された前記ディスク状記録媒体を電子機器のディスク挿入口へ搬送する駆動機構と
を具備する把持装置。
(2)上記(1)に記載の把持装置であって、
前記把持機構は、
前記ディスク状記録媒体の記録面上の所定位置に当接可能な第1のパッド部と、
前記記録面の反対面に当接可能な第2のパッド部とを有する
把持装置。
(3)上記)(2)に記載の把持装置であって、
前記第1のパッド部は、複数の突起を有する
把持装置。
(4)上記(2)または(3)に記載の把持装置であって、
前記第1のパッド部は、前記記録面上の情報が記録されていない領域に当接可能に構成される
把持装置。
10…検査装置
20…搬送ライン
31…支持体
33…駆動部
34…移動機構
41…第1の架台
42…第2の架台
43…連結フレーム
50…ベース部
51…第1のクランプユニット
52…第2のクランプユニット
53…第3のクランプユニット
100…作業テーブル
110…回転テーブル部
200…搬送ロボット
210…多関節アーム
300…装着ユニット
310…受容部
311,312…支持片
320…把持部
400…架台ユニット
411…第1のベースフレーム
412…第2のベースフレーム
500…クランプ装置
511A〜511D…爪部
511R,515R…保護層
512A〜512D…駆動源
513A〜513D…リニアガイド
514A,514C…規制部
Ds…光ディスク
W…電子機器

Claims (9)

  1. 少なくとも1つの電子機器を支持する作業テーブルと、
    前記電子機器に装着されるワークを搬送する搬送ロボットと、
    前記搬送ロボットによって搬送された前記ワークを支持する支持体と、前記支持体を前記作業テーブル上の前記電子機器に向けて搬送する駆動部とを有する、少なくとも1つの装着ユニットと
    を具備する搬送装置。
  2. 請求項1に記載の搬送装置であって、
    前記支持体は、
    前記搬送ロボットによって搬送された前記ワークを受容することが可能な受容部と、
    前記受容部で受容された前記ワークを把持することが可能な把持部とを有する
    搬送装置。
  3. 請求項2に記載の搬送装置であって、
    前記受容部は、前記ワークを所定姿勢に位置決めする位置決め機構を有する
    搬送装置。
  4. 請求項3に記載の搬送装置であって、
    前記ワークは、ディスク状記録媒体であり、
    前記把持部は、前記ディスク状記録媒体の記録面上の所定位置とその反対面とを把持する
    搬送装置。
  5. 請求項1に記載の搬送装置であって、
    前記ワークは、前記電子機器が読み出し可能な情報を格納する記録媒体であり、
    前記駆動部は、前記搬送ロボットとの間で前記ワークを受け渡す第1の位置と、前記電子機器との間で前記ワークを受け渡す第2の位置との間で、前記支持体を直線的に往復移動させることが可能に構成される
    搬送装置。
  6. 請求項1に記載の搬送装置であって、
    前記電子機器は、前記作業テーブルの上に配置された複数の電子機器を含み、
    前記装着ユニットは、前記複数の電子機器に対応して配置された複数の装着ユニットを含む
    搬送装置。
  7. 請求項6に記載の搬送装置であって、
    前記複数の装着ユニットは、前記作業テーブルの周囲に等角度間隔で配置され、
    前記作業テーブルは、前記等角度間隔で回転可能なインデックステーブルで構成される
    搬送装置。
  8. 請求項7に記載の搬送装置であって、
    前記搬送ロボットは、前記作業テーブルの中心部に、前記作業テーブルとは非接触で配置される
    搬送装置。
  9. 請求項1に記載の搬送装置であって、
    前記搬送ロボットは、前記電子機器を把持することが可能な第1のクランプ装置と、前記ワークを把持することが可能な第2のクランプ装置とを含むハンド部を有する
    搬送装置。
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