JPWO2015190364A1 - 軸受構造、および、過給機 - Google Patents

軸受構造、および、過給機 Download PDF

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Abstract

軸受構造は、少なくとも一端にインペラが設けられたシャフト(8)と、シャフト(8)を回転自在に支持するセミフローティングメタル(7)と、を備える。セミフローティングメタル(7)は、円筒形状を有する本体(7a)と、本体(7a)の内周面に形成され、シャフト(8)を支持する軸受面(7b)と、軸受面(7b)において、周方向に間隔を隔てて複数配され、シャフト(8)の回転軸方向の一端から他端に向かって延在する軸受溝(7f)と、を有する。複数の軸受溝(7f)は、形状および配置の少なくとも一方が、シャフト(8)の回転軸に垂直な断面において、回転軸中心に非対称である。

Description

本発明は、軸受部によってシャフトが支持される軸受構造、および、過給機に関する。
従来、一端にタービンインペラが設けられ他端にコンプレッサインペラが設けられたシャフトが、ベアリングハウジングに回転自在に支持された過給機が知られている。こうした過給機をエンジンに接続し、エンジンから排出される排気ガスによってタービンインペラを回転させるとともに、このタービンインペラの回転によって、シャフトを介してコンプレッサインペラを回転させる。こうして、過給機は、コンプレッサインペラの回転に伴い空気を圧縮してエンジンに送出する。
ベアリングハウジングには軸受孔が形成され、当該軸受孔の中には軸受が配される。軸受は、シャフトが挿通される挿通孔を有し、その内周面にラジアル荷重を受ける軸受面が形成される。過給機に設けられるこのような軸受の一種として、セミフローティングメタル及びフルフローティングメタルが知られている。セミフローティングメタルはシャフトの回転方向の移動が規制され、フルフローティングメタルはシャフトの回転に伴って回転する(所謂連れまわり(drag rotation))。セミフローティングメタルは、特許文献1に記載の過給機に設けられている。また、2つのフルフローティングメタルが、特許文献2に記載の過給機に設けられている。
特開2012−193709号公報 特許第3125227号公報
近年、シャフトの回転の高速化が求められている。しかし、シャフトの回転数が高い高回転域においては、軸受面とシャフトとの間に供給された潤滑油の連れまわりの影響により、オイルホワール(自励振動)が発生しやすくなる。従って、オイルホワールへの対策を講じる必要がある。
本発明の目的は、オイルホワールの発生を抑え、高回転域における回転体の安定性を向上することが可能な軸受構造、および、過給機を提供することである。
本発明の第1の態様は軸受構造であって、少なくとも一端にインペラが設けられたシャフトと、シャフトを回転自在に支持する軸受部と、を備え、軸受部は、円筒形状を有する本体と、本体の内周面に形成され、シャフトを支持する軸受面と、軸受面において周方向に間隔を隔てて複数配され、シャフトの回転軸方向の一端から他端に向かって延在する軸受溝と、を有し、複数の軸受溝は、形状および配置の少なくとも一方が、シャフトの回転軸に垂直な断面において、回転軸中心に非対称であることを要旨とする。
軸受部は、本体の内周面に回転軸方向に離隔して2つの軸受面が形成されたセミフローティングメタルであってもよい。
複数の軸受溝の少なくとも1つは、他の軸受溝と、シャフトの回転軸に垂直な断面における面積が異なる特異溝であってもよい。
軸受部が収容されたハウジングには、潤滑油を供給する油路が形成され、特異溝は、面積が他の軸受溝よりも大きく、各軸受面に1つ設けられ、且つ、油路の軸受部に対向する出口端を起点として、この起点からシャフトの回転方向前方側に180度までの位相の範囲に配されてもよい。
軸受部が収容されたハウジングには、潤滑油を供給する油路が形成され、特異溝は、面積が他の軸受溝よりも小さく、各軸受面に1つ設けられ、且つ、油路の軸受部に対向する出口端を起点として、この起点からシャフトの回転方向後方側に180度までの位相の範囲に配されてもよい。
軸受部は、外周面からそれぞれの軸受溝まで貫通する複数の給油孔を有し、複数の給油孔の少なくとも1つは、他の給油孔と大きさが異なってもよい。
本発明の第2の態様は軸受構造であって、少なくとも一端にインペラが設けられたシャフトと、シャフトの軸方向に離隔して2つ配され、シャフトを回転自在に支持するフルフローティングメタルと、を備え、フルフローティングメタルは、円筒形状であってシャフトが挿通される本体と、本体の内周面に形成され、シャフトを支持する軸受面と、本体の周方向に複数配され、外周面から軸受面まで貫通して軸受面に潤滑油を導く給油孔と、を有し、複数の給油孔は、形状および配置の少なくとも一方が、シャフトの回転軸に垂直な断面において、回転軸中心に非対称であることを要旨とする。
複数の給油孔の少なくとも1つは、他の給油孔と大きさが異なってもよい。
フルフローティングメタルは、軸受面において、周方向に間隔を隔てて複数配され、シャフトの回転軸方向の一端から他端に向かって延在する軸受溝を有し、複数の軸受溝の少なくとも1つは、他の軸受溝と大きさが異なってもよい。
本発明の第3の態様は過給機であって、上記の軸受構造を備えることを要旨とする。
本発明によれば、オイルホワールの発生を抑え、高回転域における回転体の安定性を向上することが可能となる。
図1は、本発明の一実施形態に係る過給機の概略断面図である。 図2は、図1の破線部分の抽出図である。 図3(a)〜図3(c)は、本発明の一実施形態に係るセミフローティングメタルを説明するための説明図であり、図3(a)は、セミフローティングメタルにおける過給機の左側の端面を正面に見た図、図3(b)は図3(a)のIII(b)‐III(b)線断面を示す図、図3(c)は図3(b)のIII(c)‐III(c)線断面を示す図である。 図4(a)〜図4(d)は、本発明の一実施形態の第1〜3変形例を説明する図であり、図4(a)及び図4(b)は第1変形例、図4(c)は第2変形例、図4(d)は第3変形例を示す。 図5(a)及び図5(b)は、本発明の一実施形態の第4変形例を説明するための図である。 図6は、本発明の一実施形態の第5変形例を説明するための図である。 図7(a)〜図7(c)は、本発明の一実施形態に係るフルフローティングメタルを説明するための図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の一実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、過給機Cの概略断面図である。以下では、図1に示す矢印Lを過給機Cの左側を示す方向とし、矢印Rを過給機Cの右側を示す方向として説明する。図1に示すように、過給機Cは、過給機本体1を備える。過給機本体1は、ベアリングハウジング2と、ベアリングハウジング2の左側に締結機構3によって連結されるタービンハウジング4と、ベアリングハウジング2の右側に締結ボルト5によって連結されるコンプレッサハウジング6と、を有する。これらは一体化されている。
ベアリングハウジング2の外周面は、突起2aを有する。突起2aはタービンハウジング4近傍に設けられ、ベアリングハウジング2の径方向に突出する。また、タービンハウジング4の外周面は、突起4aを有する。突起4aはベアリングハウジング2近傍に設けられ、タービンハウジング4の径方向に突出する。ベアリングハウジング2とタービンハウジング4は、突起2a、4aを締結機構3によってバンド締結して固定される。締結機構3は、突起2a、4aを挟持する締結バンド(例えばGカップリング)で構成される。
ベアリングハウジング2には軸受孔2bが形成されている。軸受孔2bは、過給機Cの左右方向に貫通する。軸受孔2bにはセミフローティングメタル7(軸受部)が設けられている。セミフローティングメタル7はシャフト8を回転自在に支持している。シャフト8の左端部にはタービンインペラ9が一体的に固定されている。タービンインペラ9はタービンハウジング4内に回転自在に収容されている。また、シャフト8の右端部にはコンプレッサインペラ10が一体的に固定されている。コンプレッサインペラ10はコンプレッサハウジング6内に回転自在に収容されている。
コンプレッサハウジング6には吸気口11が形成されている。吸気口11は、過給機Cの右側に開口し、エアクリーナ(図示せず)に接続する。また、締結ボルト5によってベアリングハウジング2とコンプレッサハウジング6とが連結されると、これら両ハウジング2、6の互いの対向面が、空気を昇圧するディフューザ流路12を形成する。ディフューザ流路12は、シャフト8(コンプレッサインペラ10)の径方向内側から外側に向けて環状に形成されている。また、ディフューザ流路12は、上記の径方向内側において、コンプレッサインペラ10を介して吸気口11に連通している。
コンプレッサハウジング6にはコンプレッサスクロール流路13が設けられている。コンプレッサスクロール流路13は環状に形成され、ディフューザ流路12よりもシャフト8(コンプレッサインペラ10)の径方向外側に位置する。コンプレッサスクロール流路13は、エンジンの吸気口(図示せず)と連通する、また、コンプレッサスクロール流路13は、ディフューザ流路12にも連通している。したがって、コンプレッサインペラ10が回転すると、空気が吸気口11からコンプレッサハウジング6内に吸引され、コンプレッサインペラ10の翼間を流通する過程において遠心力の作用により増速され、ディフューザ流路12およびコンプレッサスクロール流路13で昇圧されてエンジンの吸気口に導かれる。
タービンハウジング4には吐出口14が形成されている。吐出口14は、過給機Cの左側に開口し、排気ガス浄化装置(図示せず)に接続する。また、タービンハウジング4には、流路15と、タービンスクロール流路16とが設けられている。タービンスクロール流路16は環状に形成され、流路15よりもシャフト8(タービンインペラ9)の径方向外側に位置する。タービンスクロール流路16は、エンジンの排気マニホールド(図示せず)から排出される排気ガスが導かれるガス流入口(図示せず)と連通する。また、タービンスクロール流路16は、流路15にも連通している。したがって、排気ガスは、ガス流入口からタービンスクロール流路16に導かれ、流路15およびタービンインペラ9を介して吐出口14に導かれる。この流通過程において、排気ガスはタービンインペラ9を回転させる。そして、タービンインペラ9の回転力は、シャフト8を介してコンプレッサインペラ10に伝達され、コンプレッサインペラ10の回転力によって、空気が昇圧されてエンジンの吸気口に導かれる。
図2は、過給機Cの軸受構造Bを説明するための図であり、図1の破線部分の抽出図である。図2に示すように、軸受構造Bは、セミフローティングメタル7とシャフト8を含んでいる。
セミフローティングメタル7は、円筒形状の本体7aを有する。本体7aにはシャフト8が挿通される。本体7aの内周面には2つの軸受面7b、7bが設けられている。軸受面7b、7bは、シャフト8の回転軸方向(以下、単に軸方向と称す)において互いに離隔している。
また、軸方向における2つの軸受面7b、7bの間には、本体7aの内周面として、非軸受面7cが設けられている。軸受面7bの内径は、非軸受面7cの内径よりも小さい。
シャフト8のうち、セミフローティングメタル7の本体7aに挿通されている部位には、小径部8aと、2つの大径部8b、8bが形成されている。各大径部8bは、小径部8aよりも径が大きい。大径部8bは、軸方向における小径部8aの両側にそれぞれ形成されている。各大径部8bは、対応するセミフローティングメタル7の軸受面7bに、シャフト8の径方向に対向する。
セミフローティングメタル7の非軸受面7cと、シャフト8は、シャフト8の径方向に離隔している。そのため、本体7a内に間隙Sが形成されている。そして、セミフローティングメタル7には油路7dが設けられている。油路7dは、シャフト8の径方向にセミフローティングメタル7を貫通し、非軸受面7cで開口している。また、油路7dは、ベアリングハウジング2に形成された油路2cに対向している。油路7dは、間隙Sに潤滑油を供給する。
セミフローティングメタル7は、ピン18によってベアリングハウジング2に対する相対的な移動が規制されている。シャフト8が回転すると、シャフト8の大径部8bとセミフローティングメタル7の軸受面7bとの間に相対的な回転移動が生じる。このとき、間隙Sに供給された潤滑油が2つの軸受面7bを潤滑することで、シャフト8が軸受面7bに回転自在に支持される。
また、シャフト8にはカラー8cが設けられている。カラー8cは、タービンインペラ9側(図2中の左側)の大径部8bにおけるタービンインペラ9側に位置し、大径部8bと連続して形成されている。また、カラー8cは、大径部8bよりも外径が大きい。カラー8cは、セミフローティングメタル7のタービンインペラ9側の端面7eに対向し、シャフト8と一体回転する。セミフローティングメタル7は、カラー8cを介してシャフト8のスラスト荷重を受ける。
図3(a)〜図3(c)は、セミフローティングメタル7を説明するための図である。図3(a)は、セミフローティングメタル7における過給機Cの左側の端面7eを正面に見た図である。説明の便宜上、図3(a)は、ベアリングハウジング2の一部を抽出して示している。図3(b)は図3(a)のIII(b)‐III(b)線断面を示す図、図3(c)は図3(b)のIII(c)‐III(c)線断面を示す図である。
図3(a)及び図3(b)に示すように、セミフローティングメタル7の軸受面7bには、軸受溝7fが形成されている。軸受溝7fは、シャフト8の周方向に間隔を隔てて複数(ここでは4つ)配され、軸方向の一端から他端に向かって延在する。ここでは、軸受溝7fは、軸方向に沿って延在する。
また、複数の軸受溝7fの1つは特異溝7gである。特異溝7gは、他の軸受溝7fと、シャフト8の回転軸に垂直な断面(例えば、図3(c)に示す断面)における面積が異なる。図3(c)中、特異溝7gの面積は、軸受面7bの延長線(破線で示す)と特異溝7gの壁面で囲繞された領域の面積である。
セミフローティングメタル7の周方向において、特異溝7gの幅(以下、単に溝幅と称す)が、他の軸受溝7fよりも大きく、上記の面積が他の軸受溝7fよりも大きい。すなわち、複数の軸受溝7fは、シャフト8の回転軸に垂直な断面において、形状が回転軸中心に非対称である。
ところで、シャフト8の回転数が高い高回転域においては、軸受面7bとシャフト8との間に供給された潤滑油の連れまわりの影響により、オイルホワール(自励振動)が発生しやすい。オイルホワール(自励振動)は、特に、偏心率が小さい場合に発生しやすい。ここで、偏心率は、シャフト8の軸心(中心軸)に対するシャフト8の回転軸中心(図の例ではセミフローティングメタル7の軸心)のずれの程度を意味する。換言すれば、偏心率は、シャフト8の回転時に、セミフローティングメタル7の軸心に対してシャフト8の軸心がずれる量(偏心量)の度合いを示す。この偏心率は、例えば、シャフト8の軸心がセミフローティングメタル7と同心に置かれた時の両者の隙間に対するシャフト8の回転時のシャフト8の軸心のずれ量の比率として表される。
本実施形態では、上述の特異溝7gが設けられている。このため、特異溝7gと他の軸受溝7fでは、溝に供給される潤滑油の量に差が生じる。その結果、シャフト8と軸受面7bとの間に発生する油膜圧力がシャフト8の対角方向(回転方向)に不均一となり、偏心率を高めることができる。
そのため、セミフローティングメタル7は、オイルホワールの発生が抑えられ、高回転域における安定性を向上することができる。
油路2cの出口端2dは、セミフローティングメタル7に対向している。出口端2dは、図3(a)中、セミフローティングメタル7の上側に配されている。なお、図3(a)、(b)、(c)において、上側が鉛直上側、下側が鉛直下側であるものとする。
特異溝7gは、各軸受面7bに1つずつ設けられる。そして、特異溝7gは、軸受面7bにおける位相の範囲Aに配される。位相の範囲Aは、油路2cの出口端2dを起点とし、シャフト8の回転方向前方側(図3(a)中、矢印で示す)に180度回転させた範囲である。換言すれば、油路2cの出口端2dを起点(即ち位相角0度)として、シャフト8の回転方向前方側に(即ち、正回転方向に)当該起点(0度)から180度までの範囲を指す。なお、起点は、シャフト8の回転方向における出口端2dの幅の中心とする。図3(c)は、これに対応する位置Oを示す。
詳細には、特異溝7gは、位相の範囲A内の範囲Aaに配される。ここで範囲Aaは、位置O(出口端2d)を起点とし、シャフト8の回転方向前方側に90度回転させた範囲である。換言すれば、範囲Aaは、シャフト8の回転方向前方側に(即ち、正回転方向に)、起点(位置O、出口端2d)から90度までの位相の範囲を指す。さらに換言すれば、範囲Aaは、位相の範囲Aの中心(即ち位置Oから90度)から回転方向後方側に(逆回転方向に)90度までの範囲をいう。、
油路2cの出口端2dがセミフローティングメタル7の鉛直上側に配されていることから、セミフローティングメタル7の油路7dは、出口端2dに対向するように、セミフローティングメタル7の鉛直上側に配される。そのため、セミフローティングメタル7の内部に供給される潤滑油は、鉛直上側の方から鉛直下側に向かって供給される。
上記のように、シャフト8は、図3(a)に示す矢印の向きに回転している。従って、潤滑油もシャフト8に追随するように同方向に回転する。即ち、潤滑油の連れまわりが生じる。その結果、潤滑油は、鉛直上側が供給され易く、鉛直上側から回転方向前方側に向かうにつれて供給されにくくなる。
すなわち、図3(a)に示すような4つの軸受溝7fがある場合、図3(c)中の範囲Aaに位置する左上の軸受溝7fは、出口端2dを起点とする潤滑油の流通方向において最も上流に配される。従って、左上の軸受溝7fは他の軸受溝7fに比べて、潤滑油が供給され易い。そこで、図3(a)中、左上の軸受溝7fを特異溝7gとして形成することで、偏心率を効果的に高めて、オイルホワールの発生を抑制することが可能となる。
図4(a)〜図4(c)は、第1〜3変形例を説明する図である。図4(a)は、第1変形例において、上述した実施形態における図3(b)に対応する部位の断面を示し、図4(b)は、図4(a)のIV(b)‐IV(b)線断面を示す。
図4(a)及び図4(b)に示すように、第1変形例のセミフローティングメタル17においては、図4(a)中の左下の軸受溝7fが特異溝17gとして設けられている。すなわち、特異溝17gは、位相の範囲Aのうちの範囲Abに配されている。ここで範囲Abは、回転方向前方側の90度の位相の範囲である。換言すれば、範囲Abは、位相の範囲Aの中心から回転方向前方側に(正回転方向に)90度までの位相の範囲を指す。
溝幅が異なる複数の軸受溝に潤滑油が供給される場合、溝幅の小さい溝よりも溝幅の大きい溝に潤滑油が供給され易い傾向がある。図4(b)に示すように、特異溝17gの配置を、回転方向前方側の範囲に設定することで、高回転域における偏心率を高めて、オイルホワールの発生を抑制することができる。また、左下の軸受溝7fを溝の大きい特異溝17gとして設けることで、シャフト8の偏心率を、上記の実施形態よりも微小に調整できる。
図4(c)は、第2変形例において、上述した実施形態における図3(c)に対応する部位の断面を示す。図4(c)に示すように、第2変形例のセミフローティングメタル27において、4つの軸受溝7fのうちの1つが特異溝27gとして設けられている。特異溝27gは、溝幅が他の軸受溝7fよりも小さく、上記で規定する面積が他の軸受溝7fよりも小さい。
そして、図4(c)中の右上の軸受溝7fが特異溝27gとして設けられている。すなわち、特異溝27gは、軸受面7bにおける位相の範囲Bに配されている。位相の範囲Bは、油路2cの位置Oを起点として、シャフト8の回転方向後方側(図4(c)中、実線矢印で示す)に180度回転させた範囲をいう。換言すれば、位相の範囲Bは、油路2cの位置Oを起点として、シャフト8の回転方向後方側に(逆回転方向に)当該起点から180度までの範囲である。詳細には、第2変形例に係る特異溝27gは、位相の範囲Bのうちの範囲Baに配される。ここで範囲Baは、回転方向後方側の90度の位相の範囲をいう。換言すれば、範囲Baは、位置Oを起点とし、シャフト8の回転方向後方側に90度回転させた位相の範囲である。さらに換言すれば、範囲Baは、起点から回転方向後方側に(逆回転方向に)90度までの位相の範囲をいう。
上記のように、潤滑油は、鉛直上側が供給され易く、鉛直上側から回転方向前方側に向かうにつれて供給されにくくなる。すなわち、図4(c)に示すような4つの軸受溝7fがある場合、図4(c)中の右上の軸受溝7fへの潤滑油の供給は、他の軸受溝7fに比べて小さくなる。そこで、図4(c)中の右上の軸受溝7fを、溝幅の小さい特異溝27gとすることで、偏心率を効果的に高めてオイルホワールの発生を抑制することができる。
図4(d)は、第3変形例において、上述した実施形態における図3(c)に対応する部位の断面を示す。図4(d)に示すように、第3変形例のセミフローティングメタル37において、特異溝37gは、第2変形例と同様、溝幅が他の軸受溝7fよりも小さく、上記の面積が他の軸受溝7fよりも小さい。
そして、特異溝37gは、図4(d)中の右下の軸受溝7fである。すなわち、特異溝37gは、軸受面7bのうち、位相の範囲Bのうちの範囲Bbに配される。ここで範囲Bbは、回転方向後方側の90度の位相の範囲である。換言すれば、範囲Bbは、位相の範囲Bの中心から回転方向後方側に(逆回転方向に)90度までの位相の範囲をいう。
図4(d)中の右下の軸受溝7fが特異溝37gとして設けられているので、特異溝37gへの潤滑油の供給は、第2変形例と同様に小さくなる傾向をもつ。このように、溝幅の小さい特異溝37gの配置を、回転方向後方側の範囲に設定することで、高回転域における偏心率を高めて、オイルホワールの発生を抑制することが可能となる。ただし、右下の軸受溝7fを、溝幅の小さい特異溝17gとして設けることで、偏心率を、上記の第2変形例よりも微小に調整できる。
図5(a)及び図5(b)は、第4変形例を説明するための図である。図5(a)は、第4変形例において図3(a)に対応する端面を示す。図5(b)は、図5(a)のV(b)‐V(b)線断面を示す。図5(a)及び図5(b)に示すように、第4変形例において、セミフローティングメタル47は、非軸受面7cに開口する油路7dの代わりに複数の給油孔47iを有している。各給油孔47iは、外周面47hからそれぞれに対応する軸受溝7fまで貫通している。
給油孔47iは、軸受溝7fごとに1つずつ設けられる。各軸受溝7fは、軸受溝7fから径方向外側に向かって外周面47hまで延在する。また、図5(b)に示すように、外周面47hには外周溝47jが形成されている。外周溝47jは、径方向に窪んだ環状の溝であって、4つの給油孔47iを周方向に連通させる。
ベアリングハウジング2に設けられた油路2cは、軸受孔2bにおいて、外周溝47jが位置する部位まで連通している。従って、潤滑油は外周溝47jに直接給油される。潤滑油は外周溝47jに供給され、外周溝47jに沿って周方向に流れながら、それぞれの給油孔47iに流入し、給油孔47iを介して軸受面7bに供給される。
複数の給油孔47iのうち、図5(a)中の左上の給油孔47iは、溝幅が他の軸受溝7fよりも大きい特異溝7gに連通している。また、この給油孔47iは、他の給油孔47iよりも大きい。即ち、左上の給油孔47iは、他の給油孔47iと大きさが異なる。そのため、特異溝7gには、他の軸受溝7fよりも潤滑油が供給され易く、上述した実施形態と同様に偏心率を高めて、オイルホワールの発生を抑制することができる。また、本変形例では、外周溝47jに潤滑油を直接給油することで、全体の供給量を減らして、メカニカルロスを低減させることができる。
本変形例では、少なくとも1つの給油孔47iが、他の給油孔47iと大きさが異なればよい。例えば、特異溝7gが、他の軸受溝7fよりも溝幅が小さく、特異溝7gに連通する給油孔47iが、他の給油孔47iよりも小さくてもよい。
また、他の給油孔47iと大きさが異なる給油孔47iが、特異溝7gと連通しておらず、その他の軸受溝7fと連通していてもよい。いずれにしても、特異溝7gの設定に加えて、大きさが異なる給油孔47iを設定することで、偏心率を高める調整の自由度を広げることが容易となる。
図6は、第5変形例を説明するための図であり、第5変形例における軸受部近傍の断面を抽出して示す。図6に示すように、第5変形例において、軸受部は、フルフローティングメタル57で構成される。フルフローティングメタル57は、軸方向に離隔して2つ配される。
フルフローティングメタル57は、円筒形状を有する本体57aを備える。本体57aには、シャフト8が挿通される。タービンインペラ9側に配されるフルフローティングメタル57は、軸方向の前後から2つのリング58に挟まれ、軸方向の動きが規制されている。また、コンプレッサインペラ10側に配されるフルフローティングメタル57は、軸方向の左側からリング58、右側から不図示のスラスト軸受で挟まれ、軸方向の動きが規制されている。
ベアリングハウジング2に設けられた油路2cは、軸受孔2bにおいて、それぞれのフルフローティングメタル57が配された部位まで連通している。従って、潤滑油は、フルフローティングメタル57に直接給油される。
フルフローティングメタル57の本体57aの内周面には、シャフト8を支持する軸受面57bが形成されている。そして、本体57aには給油孔57dが形成されている。給油孔57dは、本体57aの外周面57cから軸受面57bまで貫通し、軸受面57bに潤滑油を導く。
給油孔57dは、油路2cの出口端2dと、軸方向の位置が重なる位置関係となっている。フルフローティングメタル57は、シャフト8に追随するように、シャフト8に対して大凡半分程度の回転数で回転する。シャフト8の回転に伴って、フルフローティングメタル57の連れまわりが生じている。潤滑油は、給油孔57dを介して軸受面57bに導かれる。また潤滑油は、フルフローティングメタル57の外周面57cと軸受孔2bとの間隙に流れ込み、軸受孔2bに対するフルフローティングメタル57の動きを支持する。
図7(a)〜図7(c)は、フルフローティングメタル57を説明するための図である。図7(a)は、フルフローティングメタル57における軸方向の端面を正面から見た図である。図7(b)は、図7(a)のVII(b)‐VII(b)線断面を示す。図7(c)は、図7(b)のVII(c)‐VII(c)線断面を示す。
図7(a)及び図7(c)に示すように、給油孔57dは、フルフローティングメタル57の本体57aの周方向に複数(ここでは4つ)配される。シャフト8の回転軸に垂直な断面(例えば図7(c)に示す断面)において、複数の給油孔57dの形状は、回転軸中心に非対称である。例えば、複数の給油孔57dのうち、図7(c)中の下側の給油孔57dは、他の給油孔57dよりも大きい。
そのため、図7(c)中の下側の給油孔57dには他の給油孔57dよりも多量の潤滑油が供給される。その結果、シャフト8と軸受面57bとの間に発生する油膜圧力がシャフト8の対角方向に不均一となり、偏心率を高めることができる。そのため、オイルホワールの発生が低減され、高回転域における安定性を向上することが可能となる。
また、フルフローティングメタル57の軸受面57bには、軸受溝57fが設けられている。軸受溝57fは、フルフローティングメタル57の周方向に間隔を隔てて複数(ここでは4つ)配されている。各軸受溝57fは、シャフト8の軸方向の一端から他端に向かって延在している。
軸受溝57fは、周方向に隣り合う給油孔57dの開口の間に設けられている。そして、複数の軸受溝57fのうちの1つ(図7(a)及び図7(c)中の右下の軸受溝57f)は、他の軸受溝57fよりも大きい。即ち右下の軸受溝57fは、他の軸受溝57fと大きさが異なる。その結果、軸受面57bに発生する油膜圧力がシャフト8の対角方向に不均一となる。
そのため、給油孔57dに加えて、例えば大きさが異なる軸受溝57fを設定することで、偏心率を高める調整の自由度を広げることが容易となる。
上述した実施形態および変形例では、特異溝7g、17g、27g、37gに対して対角上に(換言すれば、セミフローティングメタルの軸心を挟んで反対側に)溝が存在する場合について説明した。しかし、例えば、120°ピッチに3つの溝を配置するなど、形状が回転軸中心に非対称となっていれば、溝を配置する位相は、任意で構わない。
上述した実施形態および変形例では、特異溝7g、17g、27g、37gを設けることで、シャフト8の回転軸に垂直な断面において、形状が回転軸中心に非対称となっている場合について説明した。しかし、例えば、軸受溝7fの周方向のピッチ(間隔)を不均一として、シャフト8の回転軸に垂直な断面において、軸受溝7fの配置を回転軸中心に非対称にしてもよい。
ただし、例えば、特異溝7g、17g、27g、37gを設けて、形状によって対称性を崩すことで、ピッチが広くならずに、特異溝を適切な位相に配置することができる。この結果、軸受面7bの潤滑油が部分的に不足することを抑制しつつ、オイルホワールの発生を抑えることが可能となる。
また、上述した実施形態および変形例では、特異溝7g、17g、27g、37gは、軸受面7bごとに1つずつ設けられる場合について説明したが、軸受面7bごとに複数設けられてもよい。
また、上述した実施形態および変形例では、特異溝7g、17g、27g、37gは、他の軸受溝7fと、溝幅が異なる場合について説明したが、溝幅に限らず、シャフト8の回転軸に垂直な断面(例えば、図3(c)に示す断面)における面積が異なればよい。
また、上述した第5変形例において、フルフローティングメタル57は、1つの給油孔57dの大きさが他の給油孔57dよりも大きい場合について説明したが、例えば、給油孔57dの周方向のピッチを不均一として、シャフト8の回転軸に垂直な断面において、給油孔57dの配置を回転軸中心に非対称にしてもよい。
ただし、給油孔57dの形状によって対称性を崩すことで、ピッチが広くなった結果、軸受面7bの潤滑油が部分的に薄くなり過ぎるといった事態を回避しつつ、オイルホワールの発生を抑えることが可能となる。
また、上述した第5変形例において、フルフローティングメタル57は、1つの給油孔57dの大きさが他の給油孔57dよりも大きい場合について説明したが、1つの給油孔57dの大きさが他の給油孔57dよりも小さくてもよいし、2つ以上の給油孔57dの大きさが他の給油孔57dの大きさと異なっていてもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、軸受部によってシャフトが支持される軸受構造、および、過給機に利用することができる。

Claims (9)

  1. 少なくとも一端にインペラが設けられたシャフトと、
    前記シャフトを回転自在に支持する軸受部と、
    を備え、
    前記軸受部は、
    円筒形状を有する本体と、
    前記本体の内周面に形成され、前記シャフトを支持する軸受面と、
    前記軸受面において周方向に間隔を隔てて複数配され、前記シャフトの回転軸方向の一端から他端に向かって延在する軸受溝と、
    を有し、
    複数の前記軸受溝は、形状および配置の少なくとも一方が、前記シャフトの回転軸に垂直な断面において、前記回転軸中心に非対称であることを特徴とする軸受構造。
  2. 前記軸受部は、前記本体の内周面に前記回転軸方向に離隔して2つの前記軸受面が形成されたセミフローティングメタルであることを特徴とする請求項1に記載の軸受構造。
  3. 前記複数の軸受溝の少なくとも1つは、他の軸受溝と、前記シャフトの回転軸に垂直な断面における面積が異なる特異溝であることを特徴とする請求項2に記載の軸受構造。
  4. 前記軸受部が収容されたハウジングには、潤滑油を供給する油路が形成され、
    前記特異溝は、面積が他の軸受溝よりも大きく、各前記軸受面に1つ設けられ、且つ、前記油路の前記軸受部に対向する出口端を起点として、前記起点から前記シャフトの回転方向前方側に180度までの位相の範囲或いは前記起点から前記シャフトの回転方向後方側に180度までの位相の範囲に配されることを特徴とする請求項3に記載の軸受構造。
  5. 前記軸受部は、
    外周面からそれぞれの前記軸受溝まで貫通する複数の給油孔を有し、
    前記複数の給油孔の少なくとも1つは、他の給油孔と大きさが異なることを特徴とする請求項3または4に記載の軸受構造。
  6. 少なくとも一端にインペラが設けられたシャフトと、
    前記シャフトの軸方向に離隔して2つ配され、前記シャフトを回転自在に支持するフルフローティングメタルと、
    を備え、
    前記フルフローティングメタルは、
    円筒形状であって前記シャフトが挿通される本体と、
    前記本体の内周面に形成され、前記シャフトを支持する軸受面と、
    前記本体の周方向に複数配され、外周面から前記軸受面まで貫通して前記軸受面に潤滑油を導く給油孔と、
    を有し、
    前記複数の給油孔は、形状および配置の少なくとも一方が、前記シャフトの回転軸に垂直な断面において、前記回転軸中心に非対称であることを特徴とする軸受構造。
  7. 前記複数の給油孔の少なくとも1つは、他の給油孔と大きさが異なることを特徴とする請求項6に記載の軸受構造。
  8. 前記フルフローティングメタルは、
    前記軸受面において、周方向に間隔を隔てて複数配され、前記シャフトの回転軸方向の一端から他端に向かって延在する軸受溝を有し、
    前記複数の軸受溝の少なくとも1つは、他の軸受溝と大きさが異なることを特徴とする請求項6または7に記載の軸受構造。
  9. 前記請求項1から8のいずれか1項に記載の軸受構造を備えることを特徴とする過給機。
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