JP2016008600A - 軸受機構および過給機 - Google Patents

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Hiroshi Saiura
寛 采浦
真一 金田
Shinichi Kaneda
真一 金田
祐一 大東
Yuichi Daito
祐一 大東
友美 大谷
Tomomi Otani
友美 大谷
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英之 小島
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Abstract

【課題】セミフローティングメタルの内周面側の潤滑油の減少を抑える。
【解決手段】軸受機構は、ハウジングに形成された軸受孔2aと、軸受孔に収容される円筒状の本体部を有し、本体部の内周に軸受面7bが形成されたセミフローティングメタル7と、セミフローティングメタルの本体部に挿通され、軸受面によって回転自在に軸支されるシャフト8と、セミフローティングメタルの本体部のうち、シャフトの軸方向の一端面7gに対向し、シャフトのスラスト荷重を一端面に作用させる対向部8aと、を備え、セミフローティングメタルの本体部の外周面と軸受孔の内周面との間には間隙が形成され、本体部の内周面および外周面の双方に潤滑油が供給される軸受機構であって、本体部における一端面の径方向外側には、本体部の軸方向中心側から一端面側に導かれる潤滑油の流速を低下させる開放部19bが設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、軸受孔に配されたセミフローティングメタルでシャフトを軸支する軸受機構および過給機に関する。
従来、一端にタービンインペラが設けられ他端にコンプレッサインペラが設けられたシャフトが、ベアリングハウジングに回転自在に軸支された過給機が知られている。こうした過給機をエンジンに接続し、エンジンから排出される排気ガスによってタービンインペラを回転させるとともに、このタービンインペラの回転によって、シャフトを介してコンプレッサインペラを回転させる。こうして、過給機は、コンプレッサインペラの回転に伴い空気を圧縮してエンジンに送出する。
ベアリングハウジングには軸受孔が形成され、当該軸受孔の中には軸受が配される。軸受は、シャフトが挿通される挿通孔を有し、その内周面にラジアル荷重を受ける軸受面が形成される。特許文献1に記載の過給機には、このような軸受の一種であるセミフローティングメタルが設けられている。セミフローティングメタルは、軸受面が形成される内周面側に潤滑油を供給するとともに、セミフローティングメタルの外周面と軸受孔との間に潤滑油を満たしてダンパとして機能させるため、セミフローティングメタルの外周面にも潤滑油を供給する必要がある。また、セミフローティングメタルの軸方向の端面は、シャフトと一体に回転する対向部に対向して、対向部からシャフトのスラスト荷重を受けさせることができる。
特開2012−193709号公報
ところで、セミフローティングメタルの内周面に供給された潤滑油は、ラジアル荷重を受ける軸受面を潤滑した後、セミフローティングメタルの軸方向の端部から、スラスト荷重を受ける上記の対向部を潤滑しながら、シャフトの径方向外側に排出される。このとき、シャフトの回転に伴う遠心力(ポンプ効果)によって、潤滑油がセミフローティングメタルの内周面側から吸い出されるが、シャフトの回転数が高くなると、ポンプ効果によって吸い出される潤滑油の油量が増し、軸受面や対向部といった荷重を受ける部位における潤滑油の油量が低下しやすくなる。そのため、今後、要求されるシャフトの回転数がさらに高速となっても、荷重を受ける部位における潤滑油の油量を十分に維持することが可能となる新たな軸受機構の開発が希求されている。
本発明の目的は、セミフローティングメタルの荷重を受ける部位における潤滑油の油量を十分に維持することが可能な軸受機構および過給機を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の軸受機構は、ハウジングに形成された軸受孔と、軸受孔に収容される円筒状の本体部を有し、本体部の内周に軸受面が形成されたセミフローティングメタルと、セミフローティングメタルの本体部に挿通され、軸受面によって回転自在に軸支されるシャフトと、セミフローティングメタルの本体部のうち、シャフトの軸方向の一端面に対向し、シャフトのスラスト荷重を一端面に作用させる対向部と、を備え、セミフローティングメタルの本体部の外周面と軸受孔の内周面との間には間隙が形成され、本体部の内周面および外周面の双方に潤滑油が供給される軸受機構であって、セミフローティングメタルの本体部における一端面の径方向外側には、本体部の軸方向中心側から一端面側に導かれる潤滑油の流速を低下させる開放部が形成されていることを特徴とする。
開放部は、セミフローティングメタルにおける本体部の外周面において、一端面からシャフトの軸方向に延在する溝または切り欠きによって形成されてもよい。
対向部は、少なくとも一部が軸受孔の内側に位置してもよい。
軸受孔のうち、一端面側の端部には、潤滑油を鉛直下側に導く排油部が設けられていてもよい。
軸受孔のうち、一端面側の端部には、開放部に対しシャフトの径方向外側に位置する軸受孔よりも内径が大きい大径部が設けられ、対向部は、セミフローティングメタルより外径が大きく、対向部の少なくとも一部は、大径部に収容されてもよい。
上記課題を解決するために、本発明の過給機は、上記軸受機構を備えることを特徴とする。
本発明によれば、セミフローティングメタルの荷重を受ける部位における潤滑油の油量を十分に維持することが可能となる。
過給機の概略断面図である。 図1の一点鎖線部分の抽出図である。 開放部を説明するための説明図である。 第3変形例を説明するための説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、過給機Cの概略断面図である。以下では、図に示す矢印L方向を過給機Cの左側とし、矢印R方向を過給機Cの右側として説明する。図1に示すように、過給機Cは、過給機本体1を備えて構成される。この過給機本体1は、ベアリングハウジング2(ハウジング)と、ベアリングハウジング2の左側に締結機構3によって連結されるタービンハウジング4と、ベアリングハウジング2の右側に締結ボルト5によって連結されるコンプレッサハウジング6と、が一体化されて形成されている。
ベアリングハウジング2には、過給機Cの左右方向に貫通する軸受孔2aが形成されており、この軸受孔2aに収容されたセミフローティングメタル7によって、シャフト8が回転自在に軸支されている。シャフト8の左端部にはタービンインペラ9が一体的に固定されており、このタービンインペラ9がタービンハウジング4内に回転自在に収容されている。また、シャフト8の右端部にはコンプレッサインペラ10が一体的に固定されており、このコンプレッサインペラ10がコンプレッサハウジング6内に回転自在に収容されている。
コンプレッサハウジング6には、過給機Cの右側に開口するとともに不図示のエアクリーナに接続される吸気口11が形成されている。また、締結ボルト5によってベアリングハウジング2とコンプレッサハウジング6とが連結された状態では、これら両ハウジング2、6の対向面によって、空気を昇圧するディフューザ流路12が形成される。このディフューザ流路12は、シャフト8(コンプレッサインペラ10)の径方向内側から外側に向けて環状に形成されており、上記の径方向内側において、コンプレッサインペラ10を介して吸気口11に連通している。
また、コンプレッサハウジング6には、ディフューザ流路12よりもシャフト8(コンプレッサインペラ10)の径方向外側に位置する環状のコンプレッサスクロール流路13が設けられている。コンプレッサスクロール流路13は、不図示のエンジンの吸気口と連通するとともに、ディフューザ流路12にも連通している。したがって、コンプレッサインペラ10が回転すると、吸気口11からコンプレッサハウジング6内に空気が吸気されるとともに、当該吸気された空気は、コンプレッサインペラ10の翼間を流通する過程において遠心力の作用により増速され、ディフューザ流路12およびコンプレッサスクロール流路13で昇圧されてエンジンの吸気口に導かれることとなる。
タービンハウジング4には、過給機Cの左側に開口するとともに不図示の排気ガス浄化装置に接続される吐出口14が形成されている。また、タービンハウジング4には、流路15と、この流路15よりもシャフト8(タービンインペラ9)の径方向外側に位置する環状のタービンスクロール流路16とが設けられている。タービンスクロール流路16は、エンジンの排気マニホールドから排出される排気ガスが導かれる不図示のガス流入口と連通するとともに、上記の流路15にも連通している。したがって、ガス流入口からタービンスクロール流路16に導かれた排気ガスは、流路15およびタービンインペラ9を介して吐出口14に導かれるとともに、その流通過程においてタービンインペラ9を回転させることとなる。そして、上記のタービンインペラ9の回転力は、シャフト8を介してコンプレッサインペラ10に伝達されることとなり、コンプレッサインペラ10の回転力によって、上記のとおりに、空気が昇圧されてエンジンの吸気口に導かれることとなる。
図2は、図1の一点鎖線部分の抽出図である。過給機Cは、図2に示すように、ベアリングハウジング2に形成された軸受孔2aおよびセミフローティングメタル7を含んで構成される軸受機構17を備えている。
セミフローティングメタル7は、円筒状の本体部7aが軸受孔2aに収容されており、本体部7aの内周には、軸受面7bがシャフト8の軸方向に離隔して2つ形成されている。シャフト8は、セミフローティングメタル7の本体部7aに挿通され、軸受面7bによって回転自在に軸支されている。
本体部7aのうち、2つの軸受面7bの間の位置には、シャフト8の径方向に貫通する位置決め孔7cが形成されており、ベアリングハウジング2に螺合して固定されたピン18の先端が、位置決め孔7cに挿通されている。そのため、セミフローティングメタル7は、ピン18によって、シャフト8の回転方向および軸方向の移動が規制されている。
油孔7dは、本体部7aの外周面7eから内周面まで、シャフト8の径方向に貫通する貫通孔である。油孔7dの外周面7e側の開口は、ベアリングハウジング2に形成された油路2bの軸受孔2a側の開口に対向しており、油路2bを流通して軸受孔2aに供給された潤滑油は、一部が油孔7dを通って本体部7aの内周に導かれるとともに、一部が本体部7aの外周面7eと軸受孔2aの内周面との間に形成された間隙19に供給される。
本体部7aの外周面7eのうち、軸受孔2aの内周面との間隙19が最も狭い部位はダンパ面7fとなっている。ダンパ面7fと軸受孔2aの内周面との間隙19aに供給された潤滑油がダンパとして機能し、シャフト8の振動が抑制される。
対向部8aは、シャフト8の一部であって、シャフト8のうち、セミフローティングメタル7の本体部7aに挿通される部位よりも外径が大きい。また、対向部8aは、少なくとも一部が軸受孔2aの内側に位置しており、セミフローティングメタル7の本体部7aのうち、シャフト8の軸方向の一方の端面(ここでは、図2中、左側の端面)である一端面7gに対向する。
本実施形態では、スラスト荷重を受けるためのスラスト軸受を別途設けることなく、ラジアル荷重を受けるセミフローティングメタル7に、スラスト荷重も受けさせる構成を採用している。ここでは、セミフローティングメタル7の一端面7gが、シャフト8の対向部8aに軸方向に対向しており、対向部8aは、スラスト荷重を一端面7gに作用させる。
図2中、左側の軸受面7bを潤滑した後の潤滑油の一部は、軸受面7bから一端面7g側に排出され、一端面7gの径方向内側から径方向外側に向かって流動する。このとき、潤滑油は、一端面7gと対向部8aとの間に油膜を形成して、スラスト荷重を受ける一端面7gを潤滑している。
軸受孔2aのうち、一端面7g側の端部2dには、排油部2eが設けられている。排油部2eは、潤滑油を鉛直下側に導く切り欠きで構成されており、一端面7gを潤滑した後の潤滑油は、本体部7aの外周面7e側を流通した潤滑油と合流し、軸受孔2aの端部2dや排油部2eを通って軸受孔2aから排出される。
ところで、一端面7gと対向部8aの間隙を潤滑油が流通するとき、シャフト8の回転に伴う遠心力(ポンプ効果)によって、潤滑油が本体部7aの軸受面7b側から吸い出される。シャフト8の回転数が高くなると、ポンプ効果によって吸い出される潤滑油の油量が増すことから、高回転域では、軸受面7bや一端面7g(対向部8a)における油量が低下しやすくなる。そのため、高回転域においても、セミフローティングメタル7の内周面側の潤滑油の油量を十分に維持するための機構が必要となる。
そこで、本実施形態では、本体部7aにおける一端面7gの径方向外側に、間隙19により開放部19bが形成されている。
図3は、開放部19bを説明するための説明図であり、図3(a)には、図2の二点鎖線部分を抽出して示し、図3(b)には、第1変形例における図3(a)に対応する部位の断面を示し、図3(c)には、第2変形例における図3(a)に対応する部位の断面を示す。
図3(a)に示すように、開放部19bを構成する間隙は、セミフローティングメタル7の外周面7eにおいて、一端面7gからシャフト8の軸方向に延在する環状の溝7hによって形成される。
このように、開放部19bを設けた結果、一端面7gと対向部8aの間隙を流通した潤滑油の一部は、一端面7gの径方向外側まで到達すると、図3(a)中、矢印で示すように流れることから、潤滑油の流れに淀みが生じる。また、本体部7aの外周面7eを流通する潤滑油は、開放部19bに到達すると、流路幅が大きくなることから流速が減速する。その結果、一端面7gと対向部8aの間隙を流通する潤滑油の流速が抑えられ、ポンプ効果によって軸受面7b側から吸い出される流れが抑制される。こうして、開放部19bは、本体部7aの軸方向中心側から一端面7g側に導かれる潤滑油の流速を低下させ、軸受面7b側の潤滑油の減少を抑えることが可能となる。
また、対向部8aが軸受孔2aに収容される位置関係となっていることから、一端面7gと対向部8aの間隙を流通した潤滑油は、シャフト8の径方向外側への流れ方向を軸方向に変更させられる。その結果、潤滑油が開放部19bに流入して、淀みによる流速の低減効果が高められる。
上述した実施形態では、排油部2eは、軸受孔2aの端部2dに形成された切り欠きで構成される場合について説明した。第1変形例においては、図3(b)に示すように、排油部22eは、軸受孔2aの端部2d側に形成され、軸受孔2aの内周面から鉛直下方に向かってベアリングハウジング2を貫通する貫通孔で構成される。いずれの排油部2e、22eを設けても、排油性を向上することが可能となる。
また、図3(c)に示すように、第2変形例においては、軸受孔2aのうち、一端面7g側の端部2dには、大径部2fが設けられている。大径部2fは、軸受孔2aのうち、開放部19bよりも、内径が大きい。そして、対向部8aは、セミフローティングメタル7の本体部7aより外径が大きく、対向部8aの少なくとも一部は、大径部2fに収容される。
そのため、本体部7aの外周面7e側をシャフト8の軸方向に流れる潤滑油は、大径部2fおよび対向部8aの間隙を通るときに、図3(c)中、矢印で示すように、流れ方向が直角に変更される。その結果、図3(c)中、左側(タービンインペラ9側)への潤滑油の流速を抑制し、タービンインペラ9側への潤滑油の漏れを抑えることが可能となる。
図4は、第3変形例を説明するための説明図であり、図4(a)には、第3変形例における図3(a)に対応する部位の断面を示し、図4(b)には、比較例における図3(a)に対応する部位の断面を示す。図4中、矢印は、潤滑油の流れ方向を示す。
図4(a)に示すように、第3変形例においては、対向部8aは、軸受孔2aに収容されることなく軸受孔2aの外側に位置している。この場合、本体部7aの外周面7eと軸受孔2aの内周面との間隙19を流通する潤滑油は、対向部8aの径方向外側からタービンインペラ9側へと噴出する。このとき、潤滑油は、対向部8aと一端面7gとの隙間を径方向内側から径方向外側へ向けて流れる潤滑油と合流することで、図4(a)中、矢印aで示す方向に向かって噴出することとなる。
ただし、このような構成でも、開放部19bを設けることで、軸受面7bにおける潤滑油の油量低下を抑制することができる。すなわち、図4(b)に示すように、開放部19bが設けられていない比較例の構成によれば、セミフローティングメタルの本体部Mの外周面Oを流通する潤滑油が、本体部Mの一端部Eから軸方向に噴出する。また、本体部Mの軸受面Bを潤滑した後、一端部Eと対向部Tとの隙間を潤滑した潤滑油は、径方向内側から径方向外側へと噴出する。このとき、本体部Mの一端部Eから軸方向に噴出する潤滑油と、径方向内側から径方向外側へと噴出する潤滑油とが合流することから、図4(b)の矢印で示す方向に潤滑油が飛散する。
これに対して、第3変形例においては、本体部7aの外周面7eを流通する潤滑油は、開放部19bに到達すると、流路幅が大きくなることから流速が減速する。その結果、一端面7g近傍において潤滑油の流れに淀みが生じる。また、本体部7aの軸受面7bを潤滑した潤滑油は、さらに、対向部8aと一端面7gとを潤滑した後、径方向外側(開放部19b)へと流れるが、上記実施形態と同様に、開放部19bにおいて淀みが生じていることから(図4(a)中、矢印bで示す)、この径方向外側へ向かう潤滑油の流速も抑制される。したがって、この第3変形例の構成でも、軸受面7bにおける潤滑油の油量低下が抑制され、軸受面7bにおける潤滑油の油量を維持することができる。
また、この第3変形例によれば、本体部7aの外周面7eを流通する潤滑油の流速が低下することから、開放部19b近傍から飛散する潤滑油の流れ方向は、比較例よりも、シャフト8の軸方向に対する角度が大きくなる。その結果、図4(b)に示す開放部19bを設けていない比較例の構成よりも、タービンインペラ9側への潤滑油の漏れを抑えることが可能となる。
上述した実施形態および変形例では、開放部19bは、セミフローティングメタル7における本体部7aの外周面7eに形成された溝7hで構成される場合について説明したが、例えば、軸受孔2aの内周面に形成された溝であってもよい。ただし、開放部19bを、セミフローティングメタル7における本体部7aの外周面7eに形成された溝7hとすることで、加工性が向上する。
また、上述した実施形態および変形例では、開放部19bは、環状の溝7hで構成される場合について説明したが、開放部19bは、本体部7aの外周面7eの周方向の一部にのみ形成された切り欠きであってもよい。ただし、溝7hを本体部7aの外周面7eの全周に亘って形成することで、加工性が向上するとともに、潤滑油の流速を抑える効果が向上する。
また、上述した実施形態および変形例では、開放部19bは、1つの溝7hで構成される場合について説明したが、溝7hを、シャフト8の軸方向に複数設けてもよい。溝7hを複数設けることで、潤滑油のシャフト8の軸方向の流速をより抑えることが可能となる。
また、上述した実施形態および変形例では、排油部2eを設ける場合について説明したが、排油部2eを設けずともよい。この場合、軸受面7bの潤滑油が不足すると、油圧とシャフト8の回転数の関係によっては、開放部19bに滞留した潤滑油が、対向部8aと一端面7gとの間隙を通って、軸受面7bに導かれ、軸受面7bを潤滑することが可能となる。
また、上述した実施形態および変形例では、開放部19bは、セミフローティングメタル7におけるタービンインペラ9側にのみ設けられる場合について説明したが、コンプレッサインペラ10側にのみ設けてもよいし、タービンインペラ9側とコンプレッサインペラ10側の両方に設けてもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、軸受孔に配されたセミフローティングメタルでシャフトを軸支する軸受機構および過給機に利用することができる。
C 過給機
2 ベアリングハウジング(ハウジング)
2a 軸受孔
2d 端部
2e、22e 排油部
2f 大径部
7 セミフローティングメタル
7a 本体部
7b 軸受面
7e 外周面
7g 一端面
7h 溝
8 シャフト
8a 対向部
17 軸受機構
19、19a 間隙
19b 開放部

Claims (6)

  1. ハウジングに形成された軸受孔と、
    前記軸受孔に収容される円筒状の本体部を有し、該本体部の内周に軸受面が形成されたセミフローティングメタルと、
    前記セミフローティングメタルの本体部に挿通され、前記軸受面によって回転自在に軸支されるシャフトと、
    前記セミフローティングメタルの本体部のうち、前記シャフトの軸方向の一端面に対向し、該シャフトのスラスト荷重を該一端面に作用させる対向部と、
    を備え、
    前記セミフローティングメタルの本体部の外周面と前記軸受孔の内周面との間には間隙が形成され、該本体部の内周面および外周面の双方に潤滑油が供給される軸受機構であって、
    前記セミフローティングメタルの本体部における前記一端面の径方向外側には、該本体部の軸方向中心側から該一端面側に導かれる潤滑油の流速を低下させる開放部が形成されていることを特徴とする軸受機構。
  2. 前記開放部は、前記セミフローティングメタルにおける本体部の外周面において、前記一端面から前記シャフトの軸方向に延在する溝または切り欠きによって形成されることを特徴とする請求項1に記載の軸受機構。
  3. 前記対向部は、少なくとも一部が前記軸受孔の内側に位置することを特徴とする請求項2に記載の軸受機構。
  4. 前記軸受孔のうち、前記一端面側の端部には、潤滑油を鉛直下側に導く排油部が設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載の軸受機構。
  5. 前記軸受孔のうち、前記一端面側の端部には、前記開放部に対し前記シャフトの径方向外側に位置する前記軸受孔よりも内径が大きい大径部が設けられ、
    前記対向部は、前記セミフローティングメタルより外径が大きく、該対向部の少なくとも一部は、前記大径部に収容されることを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の軸受機構。
  6. 前記請求項1から5のいずれか1項に記載の軸受機構を備える過給機。
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