JP2014034879A - 過給機および軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】フルフローティングメタルのホワール振動を抑えつつ、内周面の傷や摩耗を抑制する。
【解決手段】過給機は、過給機本体内に形成された軸受孔内に設けられ、環状の本体21aの外周面と軸受孔との間の油膜圧力によって回転自在に支持されると共に、環状の本体にタービン軸を挿通させて、本体の内周面21dである受圧面21gとタービン軸との間の油膜圧力によってタービン軸を回転自在に軸支するフルフローティングメタル21と、を備え、フルフローティングメタルは、本体の径方向に貫通し、本体の外周面側から内周面側に潤滑油を流通させる貫通孔21bと、本体の内周面に形成され、タービン軸の軸方向に延在するとともに、過給機本体の中心側に位置する本体の一端面21fおよび他端面21hのいずれか一方に開口する溝部21eと、を有し、本体の一端面および他端面のいずれか他方と溝部との間には、内周面と面一である受圧面が延在している。
【選択図】図3

Description

本発明は、軸受孔に潤滑油が供給される過給機および軸受に関する。
従来、一端にタービンインペラが設けられ他端にコンプレッサインペラが設けられたタービン軸が、ベアリングハウジングに回転自在に保持された過給機が知られている。こうした過給機をエンジンに接続し、エンジンから排出される排気ガスによってタービンインペラを回転させるとともに、このタービンインペラの回転によって、タービン軸を介してコンプレッサインペラを回転させる。こうして、過給機は、コンプレッサインペラの回転に伴い空気を圧縮してエンジンに送出する。
ベアリングハウジングは、タービン軸の軸方向に軸受孔が貫通しており、軸受孔に軸受が配されている。フルフローティングメタルは、この軸受として用いられる環状のブッシュであり、1対のフルフローティングメタルにタービン軸が挿通され、タービン軸の回転に伴ってそれぞれ同じような速度で回転する。このフルフローティングメタル双方の回転の作用によって、タービン軸が円筒モードで振動する所謂ホワール振動が生じることがある。そこで、特許文献1には、一方のフルフローティングメタルの内周面に、フルフローティングメタルの一方の端面から他方の端面までタービン軸の軸方向に延在する溝を設けた構成が記載されている。特許文献1では、潤滑油の油膜を介してタービン軸の回転トルクを受け易くし、フルフローティングメタル双方の回転速度を意図的に異ならせることで、ホワール振動を抑制するとしている。
特開2011−153668号公報
ところで、フルフローティングメタルの内周面には、ラジアル荷重が負荷される。したがって、上述した特許文献1に記載の技術のように、フルフローティングメタルの内周面にタービン軸の軸方向の溝を設ける場合、溝の分だけラジアル荷重を受ける受圧面積が小さくなってしまう。
本発明の目的は、フルフローティングメタルのホワール振動を抑えつつ、内周面の傷や摩耗を抑制することが可能な過給機および軸受を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の過給機は、過給機本体と、一端にタービンインペラが設けられ、他端にコンプレッサインペラが設けられたタービン軸と、前記過給機本体内に形成された軸受孔と、前記軸受孔内に設けられ、環状の本体の外周面と該軸受孔との間の油膜圧力によって回転自在に支持されると共に、該環状の本体に前記タービン軸を挿通させて、当該本体の内周面と該タービン軸との間の油膜圧力によって該タービン軸を回転自在に軸支するフルフローティングメタルと、を備え、前記フルフローティングメタルは、前記本体の径方向に貫通し、当該本体の外周面側から前記内周面側に潤滑油を流通させる貫通孔と、前記本体の前記内周面に形成され、前記タービン軸の軸方向に延在するとともに、前記過給機本体の中心側に位置する当該本体の一端面および他端面のいずれか一方に開口する溝部と、を有し、前記本体の一端面および他端面のいずれか他方と前記溝部との間には、前記内周面と面一である受圧面が延在していることを特徴とする。
前記溝部は、前記過給機本体の中心側に位置する一端面に開口し、前記他端面と前記溝部との間に前記受圧面が延在していてもよい。
前記溝部は、前記本体の端面の開口側から前記受圧面側に向かって、前記本体の径方向の深さが徐々に浅くなってもよい。
上記課題を解決するために、本発明の軸受は、内周面と外周面を有する環状の本体は、前記本体の径方向に貫通し、当該本体の外周面側から内周面側に貫通する貫通孔と、前記内周面に形成され前記本体の軸心方向に延在するとともに、前記本体の一端面に開口する溝部と、を有し、前記溝部と前記本体の他端面との間には、前記内周面と面一である受圧面が延在していることを特徴とする。
本発明によれば、フルフローティングメタルのホワール振動を抑えつつ、内周面の摩耗を抑制することが可能となる。
過給機の概略断面図である。 図1のベアリングハウジング内部の部分拡大図である。 本実施形態のフルフローティングメタルを説明するための説明図である。 比較例のフルフローティングメタルを説明するための説明図である。 変形例におけるフルフローティングメタルを説明するための説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、過給機Cの概略断面図である。以下では、図1に示す矢印F方向を過給機Cの前側とし、矢印R方向を過給機Cの後側として説明する。図1に示すように、過給機Cは、過給機本体1を備えて構成される。この過給機本体1は、ベアリングハウジング2と、ベアリングハウジング2の前側に締結ボルト3によって連結されるタービンハウジング4と、ベアリングハウジング2の後側に締結ボルト5によって連結されるコンプレッサハウジング6と、が一体化されて形成されている。
ベアリングハウジング2には、過給機Cの前後方向(タービン軸7の軸方向)に貫通する軸受孔2aが形成されており、この軸受孔2aに収容された軸受部20によって、タービン軸7が回転自在に軸支されている。タービン軸7の前端部(一端)にはタービンインペラ8が一体的に固定されており、このタービンインペラ8がタービンハウジング4内に回転自在に収容されている。また、タービン軸7の後端部(他端)にはコンプレッサインペラ9が一体的に固定されており、このコンプレッサインペラ9がコンプレッサハウジング6内に回転自在に収容されている。
コンプレッサハウジング6には、過給機Cの後側に開口するとともに不図示のエアクリーナに接続される吸気口10が形成されている。また、締結ボルト5によってベアリングハウジング2とコンプレッサハウジング6とが連結された状態では、これら両ハウジング2、6の対向面によって、空気を圧縮して昇圧するディフューザ流路11が形成される。このディフューザ流路11は、タービン軸7(コンプレッサインペラ9)の径方向内側から外側に向けて環状に形成されており、上記の径方向内側において、コンプレッサインペラ9を介して吸気口10に連通している。
また、コンプレッサハウジング6には、ディフューザ流路11よりもタービン軸7(コンプレッサインペラ9)の径方向外側に位置する環状のコンプレッサスクロール流路12が設けられている。コンプレッサスクロール流路12は、不図示のエンジンの吸気口と連通するとともに、ディフューザ流路11にも連通している。したがって、コンプレッサインペラ9が回転すると、吸気口10からコンプレッサハウジング6内に流体が吸気されるとともに、当該吸気された流体は、ディフューザ流路11およびコンプレッサスクロール流路12で昇圧されてエンジンの吸気口に導かれることとなる。
タービンハウジング4には、過給機Cの前側に開口するとともに不図示の排気ガス浄化装置に接続される吐出口13が形成されている。また、タービンハウジング4には、流路14と、この流路14よりもタービン軸7(タービンインペラ8)の径方向外側に位置する環状のタービンスクロール流路15とが設けられている。タービンスクロール流路15は、不図示のエンジンの排気マニホールドから排出される排気ガスが導かれるガス流入口と連通するとともに、上記の流路14にも連通している。したがって、ガス流入口からタービンスクロール流路15に導かれた排気ガスは、流路14およびタービンインペラ8を介して吐出口13に導かれるとともに、その流通過程においてタービンインペラ8を回転させることとなる。そして、上記のタービンインペラ8の回転力は、タービン軸7を介してコンプレッサインペラ9に伝達されることとなり、コンプレッサインペラ9の回転力によって、上記のとおりに、流体が昇圧されてエンジンの吸気口に導かれることとなる。
図2は、図1のベアリングハウジング2内部の部分拡大図であり、図1中、破線の四角で囲われた部分を示す。以下、図2を参照しながら、軸受孔2a内に収容された軸受部20によるタービン軸7の支持構造について説明する。
本実施形態において、軸受部20は、フルフローティングメタル21、22と、スラスト軸受23、24とで構成される。ベアリングハウジング2の軸受孔2aのうち、径が小さい部位にフルフローティングメタル21、22が配され、径が大きい部位にスラスト軸受23、24が配される。
フルフローティングメタル21は、ベアリングハウジング2の軸受孔2aにおいて、タービンインペラ8側(図2中、左側)に配され、フルフローティングメタル22は、コンプレッサインペラ9側(図2中、右側)に配される。
そして、フルフローティングメタル21、22は、それぞれ、環状の本体21a、22aにタービン軸7を挿通させて軸支する。タービンインペラ8側に配されるフルフローティングメタル21は、タービン軸7の軸方向の前後から2つのリング25a、25bに挟まれ、タービン軸7の軸方向の動きが規制されている。
また、コンプレッサインペラ9側に配されるフルフローティングメタル22は、タービン軸7の軸方向の前側からリング25c、後ろ側からスラスト軸受23で挟まれ、タービン軸7の軸方向の動きが規制されている。
フルフローティングメタル21、22については、本実施形態に特有の構成を有するため、後に詳述する。
スラスト軸受23は、タービン軸7のコンプレッサインペラ9側に固定されたスラストカラー26に対してタービンインペラ8側に対向し、スラスト軸受24は、スラストカラー26に対してコンプレッサインペラ9側に対向する。そして、両スラスト軸受23、24は、それぞれ、タービン軸7の軸方向の荷重を受ける。
潤滑油供給部27は、ベアリングハウジング2(過給機本体1)の外部から軸受部20まで連通する孔を含んで構成され、ベアリングハウジング2の外部から軸受部20に潤滑油を供給する。
ベアリングハウジング2には、軸受孔2aと連通し、鉛直下方に開口する鉛直孔2bが設けられている。そして、潤滑油供給部27によってフルフローティングメタル21、22に供給された潤滑油の一部は、フルフローティングメタル21、22を潤滑した後、鉛直孔2bを介して、鉛直下方に排出される。
また、フルフローティングメタル21、22に供給された潤滑油は、軸受孔2aのタービン軸7の軸方向の両端側からも排出され、軸受孔2aのコンプレッサインペラ9側に排出された潤滑油は、スラスト軸受23、24を潤滑して鉛直下方に排出される。
図3は、本実施形態のフルフローティングメタル21を説明するための説明図である。図3(a)には、フルフローティングメタル21の斜視図を示し、図3(b)には、フルフローティングメタル21の正面図を示し、図3(c)には、図3(b)におけるフルフローティングメタル21のIII(c)−III(c)線断面図を示す。
ここでは、フルフローティングメタル21について詳述し、フルフローティングメタル22の構成については、フルフローティングメタル21と実質的に等しいため、重複を避けるため説明を省略する。
フルフローティングメタル21の外周面21cと軸受孔2aとの間には、潤滑油供給部27によって供給された潤滑油が流通しており、フルフローティングメタル21は、外周面21cと軸受孔2aとの間の油膜圧力によって回転自在に支持される。
また、図3に示すように、フルフローティングメタル21は、本体21aの径方向に貫通する貫通孔21bを有する。貫通孔21bは、例えば、本体21aの周方向に等間隔に6つ設けられ、潤滑油供給部27によって軸受孔2aに供給された潤滑油の一部を、本体21aの外周面21c側から内周面21d側に導く。
フルフローティングメタル21の内周面21dとタービン軸7との間には、潤滑油供給部27によって供給された潤滑油が流通しており、フルフローティングメタル21は、内周面21dとタービン軸7との間の油膜圧力によって、タービン軸7を回転自在に軸支する。
そして、フルフローティングメタル21は、タービン軸7の回転に伴う潤滑油の流れによってタービン軸7より低速で回転する。すなわち、フルフローティングメタル21は、軸受孔2aに対して非接触なまま相対回転する。
また、フルフローティングメタル21の内周面21dには、溝部21eが設けられている。溝部21eは、タービン軸7の径方向に窪んだ部位であって、タービン軸7の軸方向(本体21aの軸心方向)に延在している。
そして、溝部21eは、ベアリングハウジング2の中心側(図3(c)中、右側)に位置する本体21aの一端面21fに開口している。ここで、ベアリングハウジング2の中心側とは、フルフローティングメタル21とフルフローティングメタル22の対向する側である。
換言すれば、本体21aの一端面21f側における貫通孔21bの縁には、溝部21eによって、切り欠きが形成されている。
図4は、比較例のフルフローティングメタルMを説明するための説明図である。図4(a)には、フルフローティングメタルMの斜視図を示し、図4(b)には、フルフローティングメタルMの正面図を示し、図4(c)には、図4(b)におけるIV(c)‐IV(c)線断面図を示す。
図4に示すように、比較例のフルフローティングメタルMにおいては、内周面Iに設けられた溝Dは、内周面Iの一端面Fから他端面Fまでに亘って、タービン軸の軸方向に延在している。そして、溝部Dは、一端面Fおよび他端面Fの双方に開口している。
このように、フルフローティングメタルMの内周面Iに溝部Dを設けることで、内周面Iとタービン軸の間に流れる潤滑油に対し、タービン軸の回転方向の流れを妨げる効果がある。そのため、潤滑油のタービン軸の回転方向の速度が抑制され、ホワール振動が抑えられる。
しかし、タービン軸の両端には、タービンインペラやコンプレッサインペラが設けられているため、フルフローティングメタルMの内周面Iのうち、タービン軸の中心側(図4(c)中、右側)よりも端部側(図4(c)中、左側)に近い方が高負荷となる。そのため、フルフローティングメタルMの内周面Iの端部側は傷や摩耗が生じやすい。
ホワール振動抑制のため溝部Dを設けたことで、内周面Iの受圧面積が小さくなると、単位面積当たりの負荷が増加し、さらに、フルフローティングメタルMの内周面Iの端部側における傷や摩耗のリスクが高まる。
そこで、本実施形態では、図3に示すように、本体21aの他端面21hと溝部21eとの間には、内周面21dと周方向に面一となる受圧面21gを延在させている。ここで、他端面21hは、一端面21fと反対側の端面であって、フルフローティングメタル21とフルフローティングメタル22双方が離隔する方向に位置する。
このように、溝部21eをタービン軸7の軸方向に、一端面21fから他端面21hまで延在させずに、受圧面21gを残すことで、受圧面積が大きくなり、内周面21dの傷や摩耗を抑制することが可能となる。
特に、ベアリングハウジング2(タービン軸7)の中心側ではなく、タービン軸7の端部側となる他端面21h側に受圧面21gを残すことで、内周面21dのうち、負荷の大きい部分の受圧面積を大きくし、単位面積当たりの負荷を小さくして、内周面21dの傷や摩耗を抑制することが可能となる。
また、フルフローティングメタル21の溝部21eが、タービン軸7の端部側が受圧面21gで閉じられ、タービン軸7の中心側が開口しているのと同様に、図2に示すフルフローティングメタル22についても、その溝部は、タービン軸7の端部側が受圧面で閉じられ、タービン軸7の中心側が開口している。そのため、フルフローティングメタル21、22を潤滑した後の潤滑油は、フルフローティングメタル21、22から、タービン軸7の端部側(図2中、左側と右側)には流れにくく、タービン軸7の中心側に向かって鉛直孔2bから排出される流れが増加する。
このように、フルフローティングメタル21、22を潤滑した後の潤滑油が、鉛直孔2bから排出され易くなることから、軸受孔2aのタービン軸7の軸方向の両端側からの潤滑油の排出が抑制される。こうして、フルフローティングメタル21、22は、タービン軸7の両端に設けられたタービンインペラ8やコンプレッサインペラ9への潤滑油の漏れを抑制することができる。
(変形例)
続いて、変形例におけるフルフローティングメタル31について説明する。図5は、変形例におけるフルフローティングメタル31を説明するための説明図である。図5(a)には、フルフローティングメタル31における、図3(c)に対応する位置の断面図を示し、図5(b)には、図5(a)におけるフルフローティングメタル31のV(b)−V(b)線断面図を示す。
上記の実施形態のフルフローティングメタル21において、溝部21eは、タービン軸7の軸方向(図3(c)中、左右方向)に亘って深さが一様である。
一方、図5(b)に記載のように、変形例のフルフローティングメタル31において、溝部31eは、本体31aの一端面31f側(端面の開口側)から他端面31h側(受圧面側)に向かって、本体31aの径方向(図5(b)中、上下方向)の深さが徐々に浅くなる。
このように、溝部31eをテーパ形状とすることで、溝部31eのタービン軸7の軸方向の油圧変化が滑らかとなり、溝部31eによる油圧変化がタービン軸7の回転に与える影響を抑制することが可能となる。
上述した実施形態では、過給機Cの軸受として用いられる場合のフルフローティングメタル21について説明したが、フルフローティングメタル21は、過給機Cに限らず、回転軸のラジアル荷重を受ける様々な軸受として用いることができる。この場合であっても、回転軸のホワール振動を抑えつつ、内周面21dの傷や摩耗を抑制することが可能となる。
また、上述した実施形態および変形例では、溝部21e、31eが、ベアリングハウジング2の中心側に位置する本体21a、31aの一端面21f、31fに開口し、本体21a、31aの他端面21h、31hと溝部21e、31eとの間には、内周面と周方向に面一となる受圧面を延在させる場合について説明した。しかし、溝部は、本体21a、31aの他端面21h、31hに開口し、本体21a、31aの一端面21f、31fと溝部21e、31eとの間に、内周面と周方向に面一となる受圧面を延在させてもよい。換言すれば、フルフローティングメタル21、31の向きを反転させてもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、軸受孔に潤滑油が供給される過給機および軸受に利用することができる。
C …過給機
1 …過給機本体
2a …軸受孔
7 …タービン軸
8 …タービンインペラ
9 …コンプレッサインペラ
21、22、31 …フルフローティングメタル
21a、22a、31a …本体
21b …貫通孔
21c …外周面
21d …内周面
21e、31e …溝部
21f、31f …一端面
21g …受圧面
21h、31h …他端面

Claims (4)

  1. 過給機本体と、
    一端にタービンインペラが設けられ、他端にコンプレッサインペラが設けられたタービン軸と、
    前記過給機本体内に形成された軸受孔と、
    前記軸受孔内に設けられ、環状の本体の外周面と該軸受孔との間の油膜圧力によって回転自在に支持されると共に、該環状の本体に前記タービン軸を挿通させて、当該本体の内周面と該タービン軸との間の油膜圧力によって該タービン軸を回転自在に軸支するフルフローティングメタルと、を備え、
    前記フルフローティングメタルは、
    前記本体の径方向に貫通し、当該本体の外周面側から前記内周面側に潤滑油を流通させる貫通孔と、
    前記本体の前記内周面に形成され、前記タービン軸の軸方向に延在するとともに、前記過給機本体の中心側に位置する当該本体の一端面および他端面のいずれか一方に開口する溝部と、を有し、
    前記本体の一端面および他端面のいずれか他方と前記溝部との間には、前記内周面と面一である受圧面が延在していることを特徴とする過給機。
  2. 前記溝部は、前記過給機本体の中心側に位置する一端面に開口し、前記他端面と前記溝部との間に、前記受圧面が延在していることを特徴とする請求項1に記載の過給機。
  3. 前記溝部は、前記本体の端面の開口側から前記受圧面側に向かって、前記本体の径方向の深さが徐々に浅くなることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の過給機。
  4. 内周面と外周面を有する環状の本体は、
    前記本体の径方向に貫通し、当該本体の外周面側から内周面側に貫通する貫通孔と、
    前記内周面に形成され前記本体の軸心方向に延在するとともに、前記本体の一端面に開口する溝部と、を有し、
    前記溝部と前記本体の他端面との間には、前記内周面と面一である受圧面が延在していることを特徴とする軸受。
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