JP2016011714A - スラスト軸受、および、過給機 - Google Patents

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Abstract

【課題】低速回転時および高速回転時のいずれの場合であっても、潤滑油をランド部に効率的に供給して、スラスト荷重を受ける性能を向上する。【解決手段】スラスト軸受10は、シャフトが挿通される挿通孔21が形成された軸受本体20と、軸受本体に形成され、挿通孔にシャフトが挿通された状態でスラストカラー9に対面するスラスト面22と、スラスト面においてシャフトの回転方向に互いに離隔して複数形成され、径方向内側から径方向外側に位置する外端部23bに向かうにしたがって、スラストカラーに近接する方向に傾斜するテーパ部23と、回転方向に隣り合う2つのテーパ部の間、および、テーパ部よりも径方向外側の双方に設けられ、テーパ部の外端部と面一もしくは外端部よりもスラストカラー側に位置する平面状のランド部24と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、シャフトのスラスト荷重を受けるスラスト軸受、および、過給機に関する。
例えば、特許文献1に示すように、テーパランド型のスラスト軸受は、すべり軸受の一種である。テーパランド型のスラスト軸受のうち、スラスト荷重を受けるスラスト面には、スラスト面の周方向に交互に、ランド部とテーパ部が形成されており、ランド部に形成された油膜の圧力によってスラスト荷重を受ける。テーパランド型のスラスト軸受は、過給機のようなシャフトが回転する機械に設けられる。
スラスト面のランド部において油膜を形成する潤滑油は、シャフトが挿通される挿通孔からスラスト面に供給される。スラスト面に供給された潤滑油は、シャフトの回転に引っ張られてシャフトの回転方向に流動すると共に、遠心力によってシャフトの径方向外側に向かって流動する。
特表2001−527627号公報
スラスト面における潤滑油の流動方向は、シャフトの回転数によって変化する。例えば、低速回転時では、潤滑油はシャフトの回転の影響が大きく、シャフトの径方向よりもシャフトの回転方向に沿う向きに流動する。この場合、テーパ部を流動する潤滑油の多くは、テーパ部に対してスラスト面の周方向に隣接するランド部に導かれ、油膜の圧力によってスラスト荷重を受けることが可能となる。
一方、高速回転時では、潤滑油は遠心力の影響が大きく、シャフトの回転方向よりもシャフトの径方向外側に沿う向きに流動する。この場合、テーパ部を流動する潤滑油の一部は、ランド部に導かれることなく、テーパ部から径方向外側に排出されてしまう。そのため、これらの潤滑油は、スラスト荷重を受ける性能に寄与しづらかった。
本発明の目的は、低速回転時および高速回転時のいずれの場合であっても、潤滑油をランド部に効率的に供給して、スラスト荷重を受ける性能を向上することが可能なスラスト軸受、および、過給機を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明のスラスト軸受は、シャフトに設けられたスラストカラーを介してシャフトのスラスト荷重を受けるスラスト軸受であって、シャフトが挿通される挿通孔が形成された軸受本体と、軸受本体に形成され、挿通孔にシャフトが挿通された状態でスラストカラーに対面するスラスト面と、スラスト面においてシャフトの回転方向に互いに離隔して複数形成され、径方向内側から径方向外側に位置する外端部に向かうにしたがって、スラストカラーに近接する方向に傾斜するテーパ部と、回転方向に隣り合う2つのテーパ部の間、および、テーパ部よりも径方向外側の双方に設けられ、テーパ部の外端部と面一もしくは外端部よりもスラストカラー側に位置する平面状のランド部と、を備えることを特徴とする。
ランド部のうち、2つのテーパ部の間の部位、および、テーパ部よりも径方向外側の部位は、面一であってもよい。
テーパ部の外端部は、ランド部と面一であってもよい。
テーパ部のうち、シャフトの回転方向後方側の後端部には、挿通孔から径方向外側に向かって延在する導油溝が隣接していてもよい。
導油溝は、径方向内側から径方向外側に向かって浅くなってもよい。
テーパ部のうち、シャフトの回転方向前方側には、回転方向前方側に向かうにつれスラストカラー側に位置し、周方向に隣接するランド部に連続する傾斜部が設けられていてもよい。
上記課題を解決するために、本発明の過給機は、上記スラスト軸受を備えることを特徴とする。
本発明によれば、低速回転時および高速回転時のいずれの場合であっても、潤滑油をランド部に効率的に供給して、スラスト荷重を受ける性能を向上することが可能となる。
過給機の概略断面図である。 スラスト軸受を説明するための説明図である。 スラスト面における潤滑油の流れを説明するための説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、過給機Cの概略断面図である。以下では、図1に示す矢印L方向を過給機Cの左側とし、矢印R方向を過給機Cの右側として説明する。図1に示すように、過給機Cは、過給機本体1を備えて構成される。この過給機本体1は、ベアリングハウジング2と、ベアリングハウジング2の左側に締結機構3によって連結されるタービンハウジング4と、ベアリングハウジング2の右側に締結ボルト5によって連結されるコンプレッサハウジング6と、が一体化されて形成されている。
ベアリングハウジング2のタービンハウジング4近傍の外周面には、ベアリングハウジング2の径方向に突出する突起2aが設けられている。また、タービンハウジング4のベアリングハウジング2近傍の外周面には、タービンハウジング4の径方向に突出する突起4aが設けられている。ベアリングハウジング2とタービンハウジング4は、突起2a、4aを締結機構3によってバンド締結して固定される。締結機構3は、突起2a、4aを挟持する締結バンド(Gカップリング)で構成される。
ベアリングハウジング2には、過給機Cの左右方向に貫通する軸受孔2bが形成されており、この軸受孔2bに設けられたセミフローティングメタル7によって、シャフト8が回転自在に軸支されている。また、シャフト8にはセミフローティングメタル7より図1中、右側において外径が縮径しており、その外径差によって段差面8aが形成されている。スラストカラー9は、シャフト8のコンプレッサハウジング6側の端部からシャフト8が挿通されて段差面8aに当接しており、シャフト8と一体に回転する。スラストカラー9は、シャフト8の軸方向の両側から2つのスラスト軸受10、11によって挟まれており、シャフト8のスラスト荷重は、スラストカラー9を介してスラスト軸受10、11に作用する。
シャフト8の左端部にはタービンインペラ12が一体的に固定されており、このタービンインペラ12がタービンハウジング4内に回転自在に収容されている。また、シャフト8の右端部にはコンプレッサインペラ13が一体的に固定されており、このコンプレッサインペラ13がコンプレッサハウジング6内に回転自在に収容されている。
コンプレッサハウジング6には、過給機Cの右側に開口するとともに不図示のエアクリーナに接続される吸気口14が形成されている。また、締結ボルト5によってベアリングハウジング2とコンプレッサハウジング6とが連結された状態では、これら両ハウジング2、6の対向面によって、空気を昇圧するディフューザ流路15が形成される。このディフューザ流路15は、シャフト8(コンプレッサインペラ13)の径方向内側から外側に向けて環状に形成されており、上記の径方向内側において、コンプレッサインペラ13を介して吸気口14に連通している。
また、コンプレッサハウジング6には、ディフューザ流路15よりもシャフト8(コンプレッサインペラ13)の径方向外側に位置する環状のコンプレッサスクロール流路16が設けられている。コンプレッサスクロール流路16は、不図示のエンジンの吸気口と連通するとともに、ディフューザ流路15にも連通している。したがって、コンプレッサインペラ13が回転すると、吸気口14からコンプレッサハウジング6内に空気が吸気されるとともに、当該吸気された空気は、コンプレッサインペラ13の翼間を流通する過程において遠心力の作用により増速され、ディフューザ流路15およびコンプレッサスクロール流路16で昇圧されてエンジンの吸気口に導かれることとなる。
タービンハウジング4には、過給機Cの左側に開口するとともに不図示の排気ガス浄化装置に接続される吐出口17が形成されている。また、タービンハウジング4には、流路18と、この流路18よりもシャフト8(タービンインペラ12)の径方向外側に位置する環状のタービンスクロール流路19とが設けられている。タービンスクロール流路19は、不図示のエンジンの排気マニホールドから排出される排気ガスが導かれる不図示のガス流入口と連通するとともに、上記の流路18にも連通している。したがって、ガス流入口からタービンスクロール流路19に導かれた排気ガスは、流路18およびタービンインペラ12を介して吐出口17に導かれるとともに、その流通過程においてタービンインペラ12を回転させることとなる。そして、上記のタービンインペラ12の回転力は、シャフト8を介してコンプレッサインペラ13に伝達されることとなり、コンプレッサインペラ13の回転力によって、上記のとおりに、空気が昇圧されてエンジンの吸気口に導かれることとなる。
図2は、スラスト軸受10を説明するための説明図であり、図2(a)には、スラスト軸受10をスラストカラー9側から捉えた正面図を示し、図2(b)には、図2(a)におけるII(b)−II(b)線断面を示し、図2(c)には、図2(a)におけるII(c)−II(c)線断面を示す。理解を容易とするため、図2(b)、(c)にスラストカラー9の一部断面を抽出して示す。
スラスト軸受10は、所謂テーパランド型のすべり軸受であって、図2(a)に示すように、スラスト軸受10の軸受本体20には、挿通孔21が形成されている。挿通孔21は、シャフト8が挿通される孔であって、軸受本体20をシャフト8の軸方向に貫通する。
また、軸受本体20にはスラスト面22が形成されている。スラスト面22は、挿通孔21にシャフト8が挿通された状態で、スラストカラー9に対面する。
スラスト面22には、テーパ部23とランド部24が形成されている。テーパ部23は、スラスト面22においてシャフト8の回転方向(図2(a)中、矢印aで示す方向)に互いに離隔して複数(ここでは、3つ)形成される。
テーパ部23は、図2(b)に示すように、径方向内側に位置する内端部23aから、径方向外側に位置する外端部23bに向かうにしたがって、スラストカラー9に近接する方向に傾斜する傾斜面である。すなわち、テーパ部23は、内端部23aから外端部23bに向かって面高さが高くなっている。面高さは、軸受本体20からスラストカラー9側への突出高さである。
また、テーパ部23は、図2(c)に示すように、スラスト面22の周方向(シャフト8の回転方向)に亘って、スラストカラー9との距離(面高さ)が大凡一定となる平坦部23cを有している。
テーパ部23のうち、シャフト8の回転方向前方側(図2(c)中、左側)には、回転方向前方側に向かうにつれスラストカラー9側に位置し、周方向に隣接するランド部24に連続する傾斜部23dが設けられている。
テーパ部23のうち、シャフト8の回転方向後方側(図2(c)中、右側)の後端部23eには、挿通孔21から径方向外側に向かって延在する導油溝25が隣接している。導油溝25は、スラスト面22(シャフト8)の径方向内側から径方向外側に向かって浅くなる。
ランド部24は、シャフト8の回転方向に隣り合う2つのテーパ部23の間に形成されるとともに、テーパ部23よりも径方向外側にも形成される平面状の部位である。図2では、ランド部24のうち、隣り合う2つのテーパ部23の間に形成される部位を、領域A、テーパ部23よりも径方向外側に形成される部位を、領域Bとして示す。
ランド部24は、シャフト8の軸方向に対して垂直方向に延在しており、テーパ部23の外端部23bと面一となっている。すなわち、ランド部24の面高さは、テーパ部23の外端部23bと等しい。
また、図2(a)に示すように、ランド部24のうち、2つのテーパ部23の間に形成される部位である領域Aは、テーパ部23よりも径方向外側に形成される部位である領域Bと面一である。
そして、テーパ部23およびランド部24では、シャフト8を介して挿通孔21から供給された潤滑油を受けて油膜が形成される。スラスト軸受10は、テーパ部23およびランド部24に形成された油膜の圧力によって、シャフト8に設けられたスラストカラー9を介してシャフト8のスラスト荷重を受ける。
図3は、スラスト面22における潤滑油の流れを説明するための説明図であり、図3(a)には、シャフト8の低速回転時でのスラスト面22における潤滑油の流れ方向の一例を矢印で示し、図3(b)には、シャフト8の高速回転時でのスラスト面22における潤滑油の流れ方向の一例を矢印で示す。
図3(a)に示すように、低速回転時では、潤滑油は、シャフト8の回転(回転方向を矢印aで示す)の影響が大きく、シャフト8の径方向よりもシャフト8の回転方向に沿う向きに流動する。その結果、テーパ部23を流動する潤滑油の多くは、テーパ部23に対してスラスト面22の周方向に隣接するランド部24の領域Aに導かれ、油膜の圧力によってスラスト荷重を受けることが可能となる。
一方、図3(b)に示すように、高速回転時では、潤滑油は、遠心力の影響が大きく、シャフト8の回転方向(矢印aで示す)よりもシャフト8の径方向外側に沿う向きに流動する。この場合、従来のスラスト軸受では、テーパ部を流動する潤滑油の一部はランド部に導かれることなく、テーパ部から径方向外側に排出されてしまう。
本実施形態では、図3(b)に示すように、テーパ部23の径方向外側にランド部24の領域Bが形成されていることから、高速回転時、潤滑油はテーパ部23およびランド部24の領域Bに油膜を形成し、油膜の圧力によってスラスト荷重を受けることが可能となる。
このように、スラスト軸受10は、シャフト8の回転数によらず、高速回転時および低速回転時のいずれの場合であっても、ランド部24に油膜を形成して、シャフト8のスラスト荷重を受けることが可能となる。そのため、従来に比べ、潤滑油を効率的にランド部24に供給することができ、ランド部24の単位面積当たりに受けられるスラスト荷重による圧力を向上することが可能となる。
その結果、スラスト軸受10に要求される、スラスト荷重の耐荷重を満たしつつ、ランド部24の面積を縮小し、潤滑油のせん断抵抗によるメカロスを低減することが可能となる。また、換言すれば、ランド部24の面積を拡大することなく、許容されるスラスト荷重の耐荷重を向上することが可能となる。
上述した実施形態では、ランド部24は、テーパ部23の外端部23bと面一となっている場合について説明したが、ランド部24が、外端部23bよりもスラストカラー9側に位置してもよい。ただし、ランド部24がテーパ部23の外端部23bと面一となっている場合、テーパ部23からランド部24の領域Bに潤滑油が導かれ易く、ランド部24の領域Bに油膜が効率的に形成される。
また、上述した実施形態では、ランド部24のうち、2つのテーパ部23の間の部位である領域A、および、テーパ部23よりも径方向外側の部位である領域Bが、面一である場合について説明した。しかし、ランド部24の領域Aおよび領域Bは面一でなく、例えば、領域Bの方が面高さを低くしてもよい。この場合、領域Aおよび領域Bの面高さの差を相殺するように、スラストカラー9側に段差を形成するとよい。ただし、領域Aと領域Bが面一であれば、面加工の工数を減らして作業性を向上することができる。
また、上述した実施形態では、テーパ部23の後端部23eに導油溝25が隣接している場合について説明したが、導油溝25は必須の構成ではない。ただし、導油溝25を設けることで、挿通孔21からテーパ部23に潤滑油が流入しやすくなり、テーパ部23およびランド部24の潤滑油不足を抑制することが可能となる。
また、上述した実施形態では、導油溝25は、スラスト面22の径方向内側から径方向外側に向かって浅くなる場合について説明したが、例えば、スラスト面22の径方向に亘って深さが一定であってもよい。ただし、導油溝25を、スラスト面22の径方向内側から径方向外側に向かって浅くする構成により、導油溝25を流通する潤滑油がテーパ部23に流入しやすくなる。
また、上述した実施形態では、テーパ部23のうち、シャフト8の回転方向前方側に傾斜部23dが設けられている場合について説明したが、傾斜部23dは必須の構成ではない。ただし、傾斜部23dを設けることで、潤滑油は、テーパ部23からランド部24の領域Aへ流入し易くなり、ランド部24の領域Aに油膜が効率的に形成される。
また、上述した実施形態では、テーパ部23は、周方向に亘って面高さが大凡一定となる平坦部23cを有する場合について説明したが、テーパ部23の部位が、回転方向後方側から前方側に向かって、スラストカラー9との隙間が小さくなるように傾斜していてもよい。ただし、平坦部23cを設けることで、テーパ部の形状が複雑化せず、生産性を向上することが可能となる。
また、上述した実施形態では、タービンインペラ12側のスラスト軸受10について説明したが、上述したスラスト軸受10の構成を、コンプレッサインペラ13側のスラスト軸受11に適用してもよいし、セミフローティングメタル7の端面でスラスト荷重を受ける場合、セミフローティングメタル7の端面に適用してもよい。
また、上述した実施形態では、2つのスラスト軸受10、11でスラストカラー9を挟み込む構成について説明したが、1つのスラスト軸受を、スラストカラーで挟み込み、1つのスラスト軸受の両面が、それぞれスラストカラーからのスラスト荷重を受ける構成であってもよい。
また、上述した実施形態では、スラスト面22にテーパ部23が3つ形成される場合について説明したが、テーパ部23の数は複数であればよい。
また、上述した実施形態では、コンプレッサインペラ13側から見て、シャフト8が時計回り(右回り)に回転する場合について説明したが、スラスト軸受10の構成を、コンプレッサインペラ13側から見て、シャフト8が反時計回り(左回り)に回転する過給機Cに適用してもよい。
また、上述した実施形態では、過給機Cに搭載されるスラスト軸受10について説明したが、スラスト軸受10の構成を、他の装置に搭載されるスラスト軸受に適用してもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、シャフトのスラスト荷重を受けるスラスト軸受、および、過給機に利用することができる。
C 過給機
8 シャフト
9 スラストカラー
10 スラスト軸受
20 軸受本体
21 挿通孔
22 スラスト面
23 テーパ部
23b 外端部
23d 傾斜部
23e 後端部
24 ランド部
25 導油溝

Claims (7)

  1. シャフトに設けられたスラストカラーを介して該シャフトのスラスト荷重を受けるスラスト軸受であって、
    前記シャフトが挿通される挿通孔が形成された軸受本体と、
    前記軸受本体に形成され、前記挿通孔に前記シャフトが挿通された状態で前記スラストカラーに対面するスラスト面と、
    前記スラスト面において前記シャフトの回転方向に互いに離隔して複数形成され、径方向内側から径方向外側に位置する外端部に向かうにしたがって、前記スラストカラーに近接する方向に傾斜するテーパ部と、
    前記回転方向に隣り合う2つの前記テーパ部の間、および、該テーパ部よりも前記径方向外側の双方に設けられ、該テーパ部の前記外端部と面一もしくは該外端部よりも前記スラストカラー側に位置する平面状のランド部と、
    を備えたことを特徴とするスラスト軸受。
  2. 前記ランド部のうち、前記2つのテーパ部の間の部位、および、該テーパ部よりも前記径方向外側の部位は、面一であることを特徴とする請求項1に記載のスラスト軸受。
  3. 前記テーパ部の前記外端部は、前記ランド部と面一であることを特徴とする請求項1または2に記載のスラスト軸受。
  4. 前記テーパ部のうち、前記シャフトの回転方向後方側の後端部には、前記挿通孔から前記径方向外側に向かって延在する導油溝が隣接していることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のスラスト軸受。
  5. 前記導油溝は、前記径方向内側から前記径方向外側に向かって浅くなることを特徴とする請求項4に記載のスラスト軸受。
  6. 前記テーパ部のうち、前記シャフトの回転方向前方側には、該回転方向前方側に向かうにつれ前記スラストカラー側に位置し、周方向に隣接する前記ランド部に連続する傾斜部が設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のスラスト軸受。
  7. 前記請求項1から6のいずれか1項に記載のスラスト軸受を備えた過給機。
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