JP6704107B2 - スラストカラーおよびスラスト軸受装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スラストカラーおよびそれを備えたスラスト軸受装置に関する。
従来、高速で回転する回転軸を備える過給機等の回転機械は、回転軸の軸方向の荷重を支持するスラスト軸受を備えている。スラスト軸受は、軸方向のスラスト力を受けながら回転軸と一体に回転するスラストディスクと、このスラストディスクに対向して配置された固定側ディスクとを備えている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1のスラスト軸受は、固定側ディスクを平坦面とし、スラストディスクの軸受面に潤滑油が供給される給油溝を設けたものである。特許文献1のスラスト軸受の軸受面には、平坦面が形成されたランド部と、給油溝からランド部へ向けて徐々に浅くなるテーパ部とが設けられている。
特開2013−113412号公報
特許文献1等に開示されるスラスト軸受において、潤滑油を給油溝に供給する潤滑油ポンプが一時的な停電等により停止した場合、給油溝への潤滑油の供給が停止してしまう。この場合、スラストディスクと固定側ディスクとの間に十分な量の潤滑油による油膜が保持されていないと、高速回転するスラストディスクと固定側ディスクとの摩擦により発生する摩擦熱によって焼き付き等の不具合が発生してしまう。特に、スラストディスクの外周側は、回転軸回りの周方向の移動速度が内周側よりも高くなるため、摩擦熱が発生し易い。
特許文献1のスラスト軸受は、給油溝が半径方向外向きに断面積を狭める形状となっている。そのため、外周側に十分な量の潤滑油が保持されず、各種の不具合が発生し易い。各種の不具合とは、例えば、ディスク同士の摩擦により発生する摩擦熱による焼き付きである。また、例えば、金属製のディスク同士の直接接触による焼き付きである。また、例えば、ディスク同士の接触によりディスクが摩耗することによる軸受寿命の劣化である。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、潤滑油の供給が一時的に停止した場合であっても、高速に回転するスラストカラーとそれを支持する軸受部との間に十分な量の潤滑油が保持されないことにより発生する各種の不具合を低減させることを可能としたスラストカラーおよびそれを備えたスラスト軸受装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、以下の手段を採用した。
本発明の第1態様のスラストカラーは、軸線に沿って延びる回転軸と一体に回転方向に回転し、軸受部の支持面に隣接して配置される円環状であり、前記支持面と対向する対向面に形成されるとともに前記軸線の軸線方向に直交する径方向に延びる複数の給油溝と、前記給油溝の内周側端部に設けられるとともに潤滑油を該給油溝へ供給する供給部と、前記給油溝の外周側端部に設けられるとともに該外周側端部からの前記潤滑油の漏出を抑制する壁部と、を有し、前記給油溝が、前記内周側端部から前記外周側端部へ向けて断面積が漸次大きくなるように形成されている。
本発明の第1態様のスラストカラーによれば、径方向に延びる複数の給油溝の内周側端部に供給部から潤滑油が供給される。給油溝の内周側端部に供給された潤滑油は、回転軸の回転による遠心力の作用により給油溝に沿って外周側端部へ向けて移動する。外周側端部には潤滑油の漏出を抑制する壁部が設けられているため、外周側端部へ移動した潤滑油の適量がスラストカラーの対向面と軸受部の支持面との間に保持される。
また、内周側端部から外周側端部へ向けて断面積が漸次大きくなるように給油溝が形成されているため、スラストカラーの対向面の外周側に十分な量の潤滑油が保持される。そのため、潤滑油の供給が一時的に停止した場合であっても、高速に回転するスラストカラーとそれを支持する軸受部との間に発生する摩擦熱を低減させることができる。
本発明の第1態様のスラストカラーにおいては、前記給油溝が、前記径方向の各位置における前記軸線回りの周方向の流路幅を一定とし、前記径方向の内周側から外周側へ向けて流路深さが漸次深くなる形状となっていてもよい。
給油溝の周方向の流路幅を一定とすることにより、給油溝以外の領域を狭めることなくスラストカラーの対向面と軸受部の支持面との接触面積を十分に確保することができる。また、給油溝の流路深さを径方向の内周側から外周側へ向けて漸次深くすることにより、スラストカラーの対向面の外周側に十分な量の潤滑油が保持される。
本発明の第1態様のスラストカラーにおいては、前記給油溝が、前記径方向の各位置における流路深さを一定とし、前記径方向の内周側から外周側へ向けて前記軸線回りの周方向の流路幅が漸次広くなる形状となっていてもよい。
給油溝の径方向の各位置における流路深さを一定とすることにより、スラストカラーへの給油溝の形成を比較的容易に行うことができる。また、給油溝の周方向の流路幅を径方向の内周側から外周側へ向けて漸次広くすることにより、スラストカラーの対向面の外周側の給油溝に十分な量の潤滑油が保持される。
本発明の第2態様のスラストカラーは、軸線に沿って延びる回転軸と一体に回転方向に回転し、軸受部の支持面に隣接して配置される円環状であり、前記支持面と対向する対向面に形成されるとともに前記軸線の軸線方向に直交する径方向に延びる複数の給油溝と、前記給油溝の内周側端部に設けられるとともに潤滑油を該給油溝へ供給する供給部と、前記給油溝の外周側端部に設けられるとともに該外周側端部からの前記潤滑油の漏出を抑制する壁部と、前記回転方向の前側に前記給油溝に隣接して配置されるとともに前記径方向に延びる平坦面を形成するランド部と、前記給油溝から前記ランド部へ向けた傾斜面を形成するテーパ部と、を有し、前記ランド部の前記軸線回りの周方向の長さに対する前記テーパ部の前記周方向の長さを、前記径方向の内周側から外周側へ向けて漸次長くしたものである。
本発明の第2態様のスラストカラーによれば、径方向に延びる複数の給油溝の内周側端部に供給部から潤滑油が供給される。給油溝の内周側端部に供給された潤滑油は、回転軸の回転による遠心力の作用により給油溝に沿って外周側端部へ向けて移動する。外周側端部には潤滑油の漏出を抑制する壁部が設けられているため、外周側端部へ移動した潤滑油の適量がスラストカラーの対向面と軸受部の支持面との間に保持される。
また、ランド部の周方向の長さに対するテーパ部の周方向の長さを、径方向の内周側から外周側へ向けて漸次長くしている。そのため、ランド部よりも多くの潤滑油を保持可能なテーパ部の周方向の長さの比率が、内周側から外周側へ向けて漸次高くなる。これにより、スラストカラーの対向面の外周側におけるテーパ部の領域が広くなり、スラストカラーの対向面の外周側に十分な量の潤滑油が保持される。
本発明の第3態様のスラストカラーは、軸線に沿って延びる回転軸と一体に回転方向に回転し、軸受部の支持面に隣接して配置される円環状であり、前記支持面と対向する対向面に形成されるとともに前記軸線の軸線方向に直交する径方向に延びる複数の給油溝と、前記給油溝の内周側端部に設けられるとともに潤滑油を該給油溝へ供給する供給部と、前記給油溝の外周側端部に設けられるとともに該外周側端部からの前記潤滑油の漏出を抑制する壁部と、前記回転方向の前側に前記給油溝に隣接して配置されるとともに前記径方向に延びる平坦面を形成するランド部と、前記給油溝から前記ランド部へ向けた傾斜面を形成するテーパ部と、を有し、前記テーパ部が、前記給油溝に連結されるとともに前記軸線に直交する平面に対する前記給油溝から前記ランド部へ向けた傾斜角度が一定の第1傾斜面が形成された第1テーパ部と、前記第1傾斜面と前記ランド部とを連結するとともに前記軸線に直交する平面に対する前記給油溝から前記ランド部へ向けた傾斜角度が一定の第2傾斜面が形成された第2テーパ部と、を有し、前記軸線に直交する平面に対する前記第1傾斜面の傾斜角度よりも前記第2傾斜面の傾斜角度が大きい。
本発明の第3態様のスラストカラーによれば、径方向に延びる複数の給油溝の内周側端部に供給部から潤滑油が供給される。給油溝の内周側端部に供給された潤滑油は、回転軸の回転による遠心力の作用により給油溝に沿って外周側端部へ向けて移動する。外周側端部には潤滑油の漏出を抑制する壁部が設けられているため、外周側端部へ移動した潤滑油の適量がスラストカラーの対向面と軸受部の支持面との間に保持される。
また、給油溝に連結される第1テーパ部の第1傾斜面の傾斜角度よりも第1傾斜面とランド部とを連結する第2テーパ部の第2傾斜面の傾斜角度を大きくしている。そのため、給油溝からランド部へ一定の勾配の傾斜面を形成する場合に比べ、傾斜面が凹んだ形状となり、スラストカラーの対向面に十分な量の潤滑油が保持される。
本発明の一態様のスラスト軸受装置は、軸線に沿って延びる回転軸と一体に回転方向に回転する円環状のスラストカラーと、該スラストカラーに隣接して配置されるとともに該スラストカラーを支持する支持面が形成された軸受部と、を備え、前記スラストカラーが、前記支持面と対向する対向面に形成されるとともに前記軸線の軸線方向に直交する径方向に延びる複数の給油溝と、前記給油溝の内周側端部に設けられるとともに潤滑油を該給油溝へ供給する供給部と、前記給油溝の外周側端部に設けられるとともに該外周側端部からの前記潤滑油の漏出を抑制する第1壁部と、を有し、前記軸受部が、前記第1壁部の外周側に隣接して配置されるとともに前記支持面から突出するように前記軸線回りの周方向に壁状に形成され、前記支持面と前記第1壁部との間から排出される前記潤滑油の漏出を抑制する第2壁部を有する。
本発明の一態様のスラスト軸受装置によれば、径方向に延びるスラストカラーの給油溝の内周側端部に供給部から潤滑油が供給される。給油溝の内周側端部に供給された潤滑油は、回転軸の回転による遠心力の作用により給油溝に沿って外周側端部へ向けて移動する。外周側端部には潤滑油の漏出を抑制する第1壁部が設けられているため、外周側端部へ移動した潤滑油の適量がスラストカラーの対向面と軸受部の支持面との間に保持される。
また、軸受部が、第1壁部の外周側に隣接して配置される第2壁部を有しているため、支持面と第1壁部との間から排出される潤滑油の漏出が抑制され、潤滑油の適量がスラストカラーの対向面と軸受部の支持面との間に保持される。
本発明によれば、潤滑油の供給が一時的に停止した場合であっても、高速に回転するスラストカラーとそれを支持する軸受部との間に発生する摩擦熱を低減させることを可能としたスラストカラーおよびそれを備えたスラスト軸受装置を提供することができる。
第1実施形態の過給機を示す部分縦断面図である。 図1に示すスラストカラーを遠心圧縮機側からみた側面図である。 図2に示すスラストカラーのI−I矢視断面図である。 図2のB部分を示すスラストカラーの部分拡大図である。 図4に示すスラストカラーのII―II矢視断面図である。 図1に示す軸受部をタービン側からみた側面図である。 図6に示す軸受部のIII−III矢視断面図である。 図1のA部分を示すスラスト軸受装置の部分縦断面図である。 第2実施形態のスラスト軸受装置が備えるスラストカラーの部分拡大図である。 第2実施形態のスラスト軸受装置の部分縦断面図である。 第3実施形態のスラスト軸受装置が備えるスラストカラーの部分拡大図である。 第4実施形態のスラスト軸受装置が備えるスラストカラーの周方向に沿った断面図である。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態の過給機100について図面を参照して説明する。
本実施形態の過給機100は、船舶に用いられる舶用ディーゼル機関(内燃機関)に供給する気体(例えば、空気)を一定圧力(例えば、大気圧)以上に高めて、舶用ディーゼル機関の燃焼効率を高める装置である。
図1に示すように、本実施形態の過給機(回転機械)100は、スラストカラー20と軸受部30を有するスラスト軸受装置10と、軸線Xに沿って延びるロータ軸(回転軸)40と、ロータ軸40の一端に連結された遠心圧縮機50と、ロータ軸40の他端に連結されたタービン60と、ジャーナル軸受装置70と、を備える。
なお、図1においては、遠心圧縮機50を収容するケーシングや、タービン60を収容するケーシング等についての図示を省略している。
遠心圧縮機50は、過給機100の外部から流入する気体を羽根車51により圧縮し、舶用ディーゼル機関を構成するシリンダライナ(図示略)の内部と連通する掃気トランク(図示略)に圧縮した気体(以下、圧縮気体という。)を供給する装置である。
タービン60は、舶用ディーゼル機関から排出される排ガスによりタービン翼61を軸線X回りに回転させ、その回転力をロータ軸40に伝達する装置である。タービン60により回転力を与えられたロータ軸40は軸線X回りに回転する。ロータ軸40の端部に連結された遠心圧縮機50の羽根車51は、ロータ軸40とともに軸線X回りに回転し、舶用ディーゼル機関に圧縮気体を供給する。
舶用ディーゼル機関から排出される排ガスは、図1に矢印で示すように、タービン60から遠心圧縮機50へ向けた方向に沿ってタービン60へ流入する。タービン60に流入する排ガスにより、タービン60には軸線Xに沿って遠心圧縮機50へ向けた方向のスラスト力が与えられる。この遠心圧縮機50へ向けたスラスト力は、タービン60に連結されたロータ軸40に伝達される。
スラスト軸受装置10は、ロータ軸40を支持する装置である。スラスト軸受装置10は、軸線Xの軸線方向に沿って遠心圧縮機50へ向けてロータ軸40に作用するスラスト力に対する反力を発生させ、ロータ軸40の軸線方向の位置を一定の位置に保持する。
ジャーナル軸受装置70は、ロータ軸40を支持する装置である。ジャーナル軸受装置70は、軸線Xの軸線方向に直交する径方向に沿ってロータ軸40に作用する力に対する反力を発生させ、ロータ軸40を軸線X上に保持する。
本実施形態の過給機100と舶用ディーゼル機関を備える船舶は、スラスト軸受装置10等に潤滑油を循環させる潤滑油循環系統(図示略)を備えている。潤滑油循環系統は、電力により潤滑油を圧送する動力を発生させる潤滑油ポンプを有している。本実施形態の船舶においては、舶用ディーゼル機関の急停止等により潤滑油ポンプに供給される電力が遮断され、潤滑油ポンプによる潤滑油の圧送が急停止してしまう場合がある。
本実施形態のスラスト軸受装置10は、潤滑油ポンプによる潤滑油の圧送が急停止してしまう場合であっても、高速に回転するスラストカラー20とそれを支持する軸受部との間に発生する摩擦熱によって焼き付き等の不具合が発生することを抑制するものである。
以下、本実施形態のスラスト軸受装置10について、詳細に説明する。
図1に示すように、スラスト軸受装置10は、遠心圧縮機50へ向けた軸線方向のスラスト力が作用するロータ軸40と一体に回転方向Rd(図2参照)に回転する円環状のスラストカラー20と、スラストカラー20の遠心圧縮機50側に隣接して配置される軸受部30と、を備える。軸受部30は、過給機100に固定された状態で設置されている。
スラストカラー20は、図2(図1に示すスラストカラー20を遠心圧縮機50側からみた側面図)および図3(図2に示すスラストカラー20のI−I矢視断面図)に示すように、軸受部30の支持面30aと対向する対向面20aに、給油溝21と、供給溝22(供給部)と、外周壁23(第1壁部)と、ランド部24と、テーパ部25とが形成された円環状の部材である。
スラストカラー20の材料としては、例えば、焼き入れ処理を行ったSCM415等のクロムモリブデン鋼を用いることができる。
図2に示すように、スラストカラー20に設けられる対向面20aには、給油溝21,テーパ部25,ランド部24を一組とした複数組(図2に示す例では45°間隔で8組)が、軸線X回りの周方向に沿って連続的に配置されている。各組においては、給油溝21,テーパ部25,ランド部24が、ロータ軸40の回転方向Rdの前側から後側へ向けた軸線X回りの周方向に沿って、給油溝21,テーパ部25,ランド部24の順に配置されている。給油溝21,テーパ部25,ランド部24の順に配置しているのは、スラストカラー20の回転方向Rdへの回転に伴って、給油溝21に供給された潤滑油が、テーパ部25において、給油溝21からランド部24へ向けて導かれるようにするためである。
給油溝21は、軸線Xの軸線方向に直交する径方向に延びるように形成されており、スラストカラー20の対向面20aの8箇所に放射状に形成されている。
図3に示すように、給油溝21は、軸線Xに直交する径方向の内周側端部から外周側端部へ向けて軸線Xと平行な方向の流路深さDpが一定の勾配で漸次深くなるように形成されている。
図4(図2のB部分を示すスラストカラー20の部分拡大図)に示すように、給油溝21は、径方向の各位置における周方向の流路幅Wを一定とした形状となっている。給油溝21は、流路幅Wが一定である一方で内周側端部から外周側端部へ向けて流路深さDpが漸次深くなるように形成されている。そのため、給油溝21は、内周側端部から外周側端部へ向けて断面積が漸次大きくなる形状となっている。
供給溝22は、軸線X回りの周方向に沿って無端状に形成される溝であり、複数の給油溝21の内周側端部のそれぞれに連結されている。後述するように、供給溝22には、軸受部30から潤滑油が供給されるようになっている。給油溝21の内周側端部に設けられた供給溝22は、軸受部30から供給された潤滑油を複数の給油溝21の内周側端部のそれぞれへ供給する。
外周壁23は、スラストカラー20の対向面20aの外周側端部に設けられるとともに外周側端部からの潤滑油の漏出を抑制する部材である。外周壁23は、スラストカラー20の対向面20aにおいて、軸線X回りの周方向の全周に渡って無端状に形成されている。
ランド部24は、図5(図4に示すスラストカラーのII−II矢視断面図)に示すように、回転方向Rdの前側に給油溝21に隣接して配置されるとともに径方向に延びる平坦面24aを形成するものである。
テーパ部25は、図5に示すように、給油溝21からランド部24へ向けた傾斜面25aを形成するものである。図5に示すように、軸線Xに直交する平面(ランド部24の平坦面24aと平行な平面)に対する傾斜面25aの傾斜角度θは、給油溝21からランド部24へ向けた周方向の各位置で一定となっている。
図4に示すように、ランド部24の周方向の長さL1に対するテーパ部25の周方向の長さL2は、径方向の各位置で一定となっている。すなわち、図4に示すランド部24およびテーパ部25は、径方向の位置に拘わらずL2/L1の値が一定となっている。本実施形態のスラストカラー20は、図4に示す軸線Xからの距離がR1となる径方向の位置におけるL2/L1の値と、距離がR2となる径方向の位置におけるL2/L1の値とが一致する。
このようにすることで、平坦面24aの領域に対するテーパ部25の領域の比率を径方向の位置にかかわらず一定とし、スラストカラー20の対向面20aと軸受部30の支持面30aとの接触面積を十分に確保することができる。
次に、本実施形態のスラスト軸受装置10が備える軸受部30について説明する。
軸受部30は、図6(図1に示す軸受部30をタービン側からみた側面図)および図7(図6に示す軸受部30のIII−III矢視断面図)に示すように、スラストカラー20の対向面20aを支持する支持面30aが形成された円環状の部材である。
軸受部30の材料としては、例えば、対向面20a部分にCAC603等の鉛青銅鋳物を用い、その他の部分にS25C等の機械構造用炭素鋼を用いることができる。
軸受部30の支持面30aには、供給溝31と、堰(第2壁部)32が形成されている。また、軸受部30は、軸受部30の外周面に形成される外周溝33と、外周溝33と供給溝31とを連通させる複数の給油穴34と、を有する。
供給溝31は、給油穴34から供給される潤滑油を保持するとともに対向して配置されるスラストカラー20の供給溝22に潤滑油を供給するものである。図6に示すように、供給溝31は、軸線X回りに無端状に形成される溝である。
堰32は、軸受部30に設けられスラストカラー20を支持する支持面30aから突出するように形成される壁状の部材であり、軸線X回りの周方向に無端状に形成されるものである。
図8(図1のA部分を示すスラスト軸受装置10の部分縦断面図)に示すように、堰32は、スラストカラー20の外周壁23の外周側に隣接して配置され、支持面30aと外周壁23の間から排出される潤滑油の漏出を抑制するものである。
外周溝33は、軸受部30の外周面に、軸線X回りの周方向に沿って無端状に形成される溝である。外周溝33には、潤滑油ポンプ(図示略)により圧送される潤滑油が供給されるようになっている。外周溝33に供給された潤滑油は、外周溝33に連通した給油穴34の外周側端部から給油穴34へ流入する。
給油穴34は、図6および図7に示すように、軸受部30の内部に形成されるとともに軸線Xに直交する径方向に延びるように形成された穴である。給油穴34は、軸線X回りの周方向に45°間隔で8箇所に放射状に設けられている。なお、ここでは、給油穴34を45°間隔で8箇所に設けるものとしたが、60°間隔で6箇所等、任意の間隔で設けるようにしてもよい。
給油穴34は、外周側端部が外周溝33に連通しているため、外周溝33に保持された潤滑油が潤滑油ポンプによる圧送により供給される。また、給油穴34は、内周側端部が供給溝31に連通しているため、潤滑油ポンプによる圧送により、供給溝31へ潤滑油を供給する。
次に、図8を参照して、本実施形態のスラスト軸受装置10における潤滑油の循環系統について説明する。図8に示す矢印は、潤滑油が流通する流通方向を示すものである。
図8に示すように、潤滑油ポンプによる圧送により外周溝33に供給された潤滑油は、給油穴34の外周側端部から給油穴34の内部へ流入し、給油穴34の内周側端部から供給溝31へ排出される。
供給溝31に排出された潤滑油は、供給溝31と対向する位置に配置されるスラストカラー20の供給溝22へ供給される。供給溝22へ供給された潤滑油は、供給溝22と連通する給油溝21へ供給される。
給油溝21へ供給された潤滑油は、スラストカラー20の軸線X回りの回転による遠心力によって給油溝21の内周側端部から外周側端部へ向けて移動する。
外周壁23により、給油溝21の外周側端部へ移動した潤滑油のスラストカラー20の外部への漏出が抑制され、適量の潤滑油がスラストカラー20の対向面20aと軸受部30の支持面30aとの間に保持された状態となる。
これにより、潤滑油ポンプが一時的な停電等により停止した場合であっても、対向面20aと支持面30aとの間にこれらの直接接触を防止可能な適正な厚さの油膜が保持された状態となる。そのため、スラストカラー20と軸受部30との間に過度な摩擦熱が発生せずに、円滑に軸受部30によるスラストカラー20の支持が行われる。
また、スラストカラー20の外周壁23の外周側に隣接して堰32が配置されているため、外周壁23の軸受部30側の先端部と支持面30aとの間から流出する潤滑油の外部への漏出が抑制される。これにより、潤滑油ポンプが一時的な停電等により停止した場合に、適量の潤滑油がスラストカラー20の対向面20aと軸受部30の支持面30aとの間に保持される状態を、より確実に維持することができる。
ここで、外周壁23と堰32との間の距離は、ロータ軸40に振動が発生した際に、これらが接触しない距離とするのが望ましい。
なお、潤滑油ポンプが正常に稼働している場合は、潤滑油ポンプによる圧送により、堰32と外周壁23との間を通過した潤滑油が外部へ漏出する。外部へ漏出した潤滑油は、潤滑油系統(図示略)を経由して再び潤滑油ポンプへ導かれる。
以上説明した本実施形態のスラスト軸受装置10が奏する作用および効果について説明する。
本実施形態のスラスト軸受装置10によれば、径方向に延びるスラストカラー20の給油溝21の内周側端部に供給溝22から潤滑油が供給される。給油溝21の内周側端部に供給された潤滑油は、ロータ軸40の回転による遠心力の作用により給油溝21に沿って外周側端部へ向けて移動する。外周側端部には潤滑油の漏出を抑制する外周壁23が設けられているため、外周側端部へ移動した潤滑油の適量がスラストカラー20の対向面20aと軸受部30の支持面30aとの間に保持される。
また、内周側端部から外周側端部へ向けて断面積が漸次大きくなるように給油溝21が形成されているため、スラストカラー20の対向面の外周側に十分な量の潤滑油が保持される。そのため、潤滑油の供給が一時的に停止した場合であっても、高速に回転するスラストカラー20とそれを支持する軸受部30との間に発生する摩擦熱を低減させることができる。
本実施形態のスラスト軸受装置10においては、給油溝21が、径方向の各位置における周方向の流路幅Wを一定とし、径方向の内周側から外周側へ向けて流路深さDpが漸次深くなる形状となっている。
給油溝21の周方向の流路幅Wを一定とすることにより、給油溝21以外の領域を狭めることなくスラストカラー20の対向面20aと軸受部30の支持面30aとの接触面積を十分に確保することができる。また、給油溝21の流路深さDpを径方向の内周側から外周側へ向けて漸次深くすることにより、スラストカラー20の対向面20aの外周側に十分な量の潤滑油が保持される。
また、本実施形態のスラスト軸受装置10においては、軸受部30が、スラストカラー20の外周壁23の外周側に隣接して配置される堰32を有している。そのため、支持面30aと外周壁23との間から排出される潤滑油の漏出が抑制され、潤滑油の適量がスラストカラー20の対向面20aと軸受部30の支持面30aとの間に保持される。
〔第2実施形態〕
次に本発明の第2実施形態のスラスト軸受装置10Aについて説明する。
本実施形態は第1実施形態の変形例であり、以下で特に説明する場合を除き、第1実施形態のスラスト軸受装置10と同様であるものとする。
第1実施形態のスラスト軸受装置10は、給油溝21が、径方向の各位置における周方向の流路幅Wを一定とし、径方向の内周側から外周側へ向けて流路深さDpが漸次深くなる形状となっている。
それに対して、本実施形態のスラスト軸受装置10Aは、給油溝21Aが、径方向の各位置における流路深さDpを一定とし、径方向の内周側から外周側へ向けて周方向の流路幅Wが漸次広くなる形状となっている。
図9は、第2実施形態のスラスト軸受装置10Aが備えるスラストカラー20Aの部分拡大図である。図9は、図2と同様に、スラストカラー20Aを遠心圧縮機50側からみた側面図となっている。
図9に示すように、本実施形態のスラスト軸受装置10Aは、給油溝21Aが、径方向の内周側から外周側へ向けて周方向の流路幅Wが漸次広くなる形状となっている。それに対して、図9に比較例として示す第1実施形態の給油溝21は、径方向の各位置で周方向の流路幅Wが一定となっている。
一方、図10に示すように、本実施形態のスラスト軸受装置10Aは、給油溝21Aが、径方向の各位置における流路深さDpを一定とした形状となっている。そのため、給油溝21Aは、内周側端部から外周側端部へ向けて断面積が漸次大きくなる形状となっている。
本実施形態のスラスト軸受装置10Aによれば、給油溝21Aの径方向の各位置における流路深さDpを一定とすることにより、スラストカラー20Aへの給油溝21Aの形成を比較的容易に行うことができる。また、給油溝21Aの周方向の流路幅Wを径方向の内周側から外周側へ向けて漸次広くすることにより、スラストカラー20Aの対向面20aの外周側の給油溝21Aに十分な量の潤滑油が保持される。
〔第3実施形態〕
次に本発明の第3実施形態のスラスト軸受装置について説明する。
本実施形態は第1実施形態の変形例であり、以下で特に説明する場合を除き、第1実施形態のスラスト軸受装置10と同様であるものとする。
第1実施形態のスラスト軸受装置10は、ランド部24の周方向の長さL1に対するテーパ部25の周方向の長さL2を、径方向の各位置で一定とするものであった。
それに対して本実施形態のスラスト軸受装置は、ランド部24Aの周方向の長さL1に対するテーパ部25Aの周方向の長さL2を、径方向の内周側から外周側へ向けて漸次長くするものである。
図11は、本実施形態のスラスト軸受装置が備えるスラストカラー20Bの部分拡大図である。
図11に示すように、ランド部24Aの周方向の長さL1は径方向の各位置で一定となっている。一方で、テーパ部25Aの周方向の長さL2は、径方向の内周側から外周側へ向けて漸次長くなっている。
すなわち、図11に示すランド部24Aおよびテーパ部25Aは、径方向の内周側から外周側へ向けてL2/L1の値が漸次大きくなる形状となっている。本実施形態のスラストカラー20Bは、図11に示す軸線Xからの距離がR1となる径方向の位置におけるL2/L1の値よりも、距離がR2となる径方向の位置におけるL2/L1の値とが大きくなる。
このようにすることで、スラストカラー20Bの対向面の外周側におけるテーパ部25Aの領域が広くなり、十分な量の潤滑油が保持される。
〔第4実施形態〕
次に本発明の第4実施形態のスラスト軸受装置について説明する。
本実施形態は第1実施形態の変形例であり、以下で特に説明する場合を除き、第1実施形態のスラスト軸受装置10と同様であるものとする。
第1実施形態のスラスト軸受装置10は、テーパ部25が、給油溝21からランド部24へ向けた傾斜面25aを形成するものであり、傾斜面25aの傾斜角度θを一定とするものであった。
それに対して本実施形態のスラスト軸受装置は、テーパ部25Bの傾斜面の傾斜角度を2段階で異ならせるものである。
図12は、スラストカラーの周方向に沿った断面図である。図12に示す断面図は、第1実施形態の図4に示すスラストカラーのII−II矢視断面図と同位置の断面を示す図である。
図12に示すように、本実施形態のスラスト軸受装置は、テーパ部25Bが、給油溝21の連結される第1傾斜面26aが形成された第1テーパ部26と、第1傾斜面26aとランド部24とを連結する第2傾斜面27aが形成された第2テーパ部27と、を有する。
図12に示すように、軸線Xに直交する平面に対する第1傾斜面26aの傾斜角度θ1よりも第2傾斜面27aの傾斜角度θ2が大きいものである。
本実施形態のスラスト軸受装置によれば、給油溝21に連結される第1テーパ部26の第1傾斜面26aの傾斜角度θ1よりも第1傾斜面26aとランド部24とを連結する第2テーパ部27の第2傾斜面27aの傾斜角度θ2を大きくしている。そのため、給油溝21からランド部24へ一定の勾配の傾斜面を形成する第1実施形態の例に比べ、傾斜面が凹んだ形状となり、スラストカラー20Cの対向面に十分な量の潤滑油が保持される。
〔他の実施形態〕
第1実施形態において、給油溝21は、軸線Xに直交する径方向の内周側端部から外周側端部へ向けて流路深さDpが一定の勾配で漸次深くなるように形成されているものとしたが、他の態様であってもよい。
例えば、径方向の内周側端部から外周側端部へ向けて流路深さDpが一定でない任意の勾配で漸次深くなるように形成されていてもよい。
第1実施形態において、給油溝21は、軸線Xに直交する径方向の内周側端部から外周側端部へ向けて流路幅Wを一定としたものであったが、他の態様であってもよい。例えば、給油溝21は、径方向の内周側端部から外周側端部へ向けて流路幅Wを漸次拡大する形状であってもよい。
第2実施形態において、給油溝21Aは、軸線Xに直交する径方向の内周側端部から外周側端部へ向けて流路深さDpを一定としたものであったが、他の態様であってもよい。例えば、給油溝21Aは、径方向の内周側端部から外周側端部へ向けて流路深さDpを漸次深くする形状であってもよい。
第4実施形態は、第1実施形態の変形例であるものとしたが、第2実施形態のスラストカラーが備えるテーパ部や、第3実施形態のスラストカラーが備えるテーパ部の形状として、第4実施形態のスラストカラーが備えるテーパ部の形状を採用してもよい。
10,10A スラスト軸受装置
20,20A,20B,20C スラストカラー
20a 対向面
21,21A 給油溝
22 供給溝(供給部)
23 外周壁(第1壁部)
24,24A ランド部
25,25A,25B テーパ部
25a 傾斜面
26 第1テーパ部
26a 第1傾斜面
27 第2テーパ部
27a 第2傾斜面
30 軸受部
30a 支持面
31 供給溝
32 堰(第2壁部)
33 外周溝
34 給油穴
40 ロータ軸(回転軸)
50 遠心圧縮機
60 タービン
70 ジャーナル軸受装置
100 過給機
Dp 流路深さ
Rd 回転方向
W 流路幅
X 軸線

Claims (5)

  1. 軸線に沿って延びる回転軸と一体に回転方向に回転し、軸受部の支持面に隣接して配置される円環状のスラストカラーであって、
    前記支持面と対向する対向面に形成されるとともに前記軸線の軸線方向に直交する径方向に延びる複数の給油溝と、
    前記給油溝の内周側端部に設けられるとともに潤滑油を該給油溝へ供給する供給部と、
    前記給油溝の外周側端部に設けられるとともに該外周側端部からの前記潤滑油の漏出を抑制する壁部と、を有し、
    前記給油溝が、前記径方向の各位置における前記軸線回りの周方向の流路幅を一定とし、前記径方向の内周側から外周側へ向けて流路深さが漸次深くなる形状となっているスラストカラー。
  2. 軸線に沿って延びる回転軸と一体に回転方向に回転し、軸受部の支持面に隣接して配置される円環状のスラストカラーであって、
    前記支持面と対向する対向面に形成されるとともに前記軸線の軸線方向に直交する径方向に延びる複数の給油溝と、
    前記給油溝の内周側端部に設けられるとともに潤滑油を該給油溝へ供給する供給部と、
    前記給油溝の外周側端部に設けられるとともに該外周側端部からの前記潤滑油の漏出を抑制する壁部と、を有し、
    前記給油溝が、前記径方向の各位置における流路深さを一定とし、前記径方向の内周側から外周側へ向けて前記軸線回りの周方向の流路幅が漸次広くなる形状となっているスラストカラー。
  3. 軸線に沿って延びる回転軸と一体に回転方向に回転し、軸受部の支持面に隣接して配置される円環状のスラストカラーであって、
    前記支持面と対向する対向面に形成されるとともに前記軸線の軸線方向に直交する径方向に延びる複数の給油溝と、
    前記給油溝の内周側端部に設けられるとともに潤滑油を該給油溝へ供給する供給部と、
    前記給油溝の外周側端部に設けられるとともに該外周側端部からの前記潤滑油の漏出を抑制する壁部と、
    前記回転方向の前側に前記給油溝に隣接して配置されるとともに前記径方向に延びる平坦面を形成するランド部と、
    前記給油溝から前記ランド部へ向けた傾斜面を形成するテーパ部と、を有し、
    前記ランド部の前記軸線回りの周方向の長さに対する前記テーパ部の前記周方向の長さを、前記径方向の内周側から外周側へ向けて漸次長くしたスラストカラー。
  4. 軸線に沿って延びる回転軸と一体に回転方向に回転し、軸受部の支持面に隣接して配置される円環状のスラストカラーであって、
    前記支持面と対向する対向面に形成されるとともに前記軸線の軸線方向に直交する径方向に延びる複数の給油溝と、
    前記給油溝の内周側端部に設けられるとともに潤滑油を該給油溝へ供給する供給部と、
    前記給油溝の外周側端部に設けられるとともに該外周側端部からの前記潤滑油の漏出を抑制する壁部と、
    前記回転方向の前側に前記給油溝に隣接して配置されるとともに前記径方向に延びる平坦面を形成するランド部と、
    前記給油溝から前記ランド部へ向けた傾斜面を形成するテーパ部と、を有し、
    前記テーパ部が、
    前記給油溝に連結されるとともに前記軸線に直交する平面に対する前記給油溝から前記ランド部へ向けた傾斜角度が一定の第1傾斜面が形成された第1テーパ部と、前記第1傾斜面と前記ランド部とを連結するとともに前記軸線に直交する平面に対する前記給油溝から前記ランド部へ向けた傾斜角度が一定の第2傾斜面が形成された第2テーパ部と、を有し、
    前記軸線に直交する平面に対する前記第1傾斜面の傾斜角度よりも前記第2傾斜面の傾斜角度が大きいスラストカラー。
  5. 軸線に沿って延びる回転軸と一体に回転方向に回転する円環状のスラストカラーと、
    該スラストカラーに隣接して配置されるとともに該スラストカラーを支持する支持面が形成された軸受部と、を備え、
    前記スラストカラーが、
    前記支持面と対向する対向面に形成されるとともに前記軸線の軸線方向に直交する径方向に延びる複数の給油溝と、
    前記給油溝の内周側端部に設けられるとともに潤滑油を該給油溝へ供給する供給部と、
    前記給油溝の外周側端部に設けられるとともに該外周側端部からの前記潤滑油の漏出を抑制する第1壁部と、を有し、
    前記軸受部が、
    前記第1壁部の外周側に隣接して配置されるとともに前記支持面から突出するように前記軸線回りの周方向に壁状に形成され、前記支持面と前記第1壁部との間から排出される前記潤滑油の漏出を抑制する第2壁部を有するスラスト軸受装置。
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