JP2010127240A - 羽根車の取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】加工工程の簡略化を図り、コンプレッサ羽根車をロータ軸に取り付ける際の作業工程を簡素化し、コンプレッサ羽根車をロータ軸に取り付ける際の作業時間を短縮させること。
【解決手段】羽根車20の底面から回転軸線Cに沿って、羽根車20の頂面と反対側に突出する突部41と、ロータ軸15に取り付けられてロータ軸15とともに回転するスリーブ42とを備え、羽根車20およびスリーブ42をロータ軸15に組み付けた際に、スリーブ42の頂面と対向する突部41の端面には、周方向にわたって連続する第1の接触面44が平坦面となるように形成され、スリーブ42の頂面には、周方向にわたって連続する第2の接触面43が平坦面となるように形成されており、羽根車20およびスリーブ42をロータ軸15に組み付けた際に、第1の接触面44と第2の接触面43とが、周方向全体にわたって接触するようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は、過給機(例えば、排気タービン過給機)や遠心圧縮機等のコンプレッサ羽根車をロータ軸に取り付ける羽根車の取付構造に関するものである。
従来の羽根車の取付構造は、例えば、特許文献1に開示された過給機に適用され得るものであり、コンプレッサ羽根車の底面(大径側の端面)中央部に形成された2個または4個の爪部と、これら爪部と嵌合する4個の溝部が頂面に形成されたスリーブとを備えている。
特開2005−98267号公報
また、このような羽根車の取付構造では、コンプレッサ羽根車をロータ軸に取り付けた際に、コンプレッサ羽根車がロータ軸に対して傾かないよう、各爪部の頂面および各溝部の底面を、回転軸線に対して垂直となるように加工する必要がある。各爪部の頂面は、旋盤等で同時に加工することができるため、各爪部の頂面を回転軸線に対して垂直となるように加工することができる。これに対して、各溝部の底面は、旋盤等で同時に加工することができない。そのため、各溝部は、エンドミル等によって加工することになる。各溝部をエンドミル等によって加工した場合、各溝部の底面を回転軸線に対して垂直となるように加工することは難しく、コンプレッサ羽根車をロータ軸に取り付けた際に、コンプレッサ羽根車がロータ軸に対して傾いてしまうことがある。そして、コンプレッサ羽根車がロータ軸に対して傾いた状態で取り付けられていると、安定した高速回転を得ることができず、好ましくない。
そこで、このような場合には、ロータ軸に取り付けたコンプレッサ羽根車を一旦取り外し、コンプレッサ羽根車をロータ軸に取り付けた際に、コンプレッサ羽根車がロータ軸に対して傾かないよう、各溝部の底面を、熟練した作業員が手作業で修正していた。そのため、コンプレッサ羽根車をロータ軸に取り付けるのに多大な時間が費やされてしまうといった問題点があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、加工工程の簡略化を図ることができ、コンプレッサ羽根車をロータ軸に取り付ける際の作業工程を簡素化することができて、コンプレッサ羽根車をロータ軸に取り付ける際の作業時間を短縮させることができる羽根車の取付構造を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
本発明に係る羽根車の取付構造は、羽根車をロータ軸に取り付ける羽根車の取付構造であって、前記羽根車の底面から回転軸線に沿って、前記羽根車の頂面と反対側に突出する突部と、前記ロータ軸に取り付けられて前記ロータ軸とともに回転するスリーブとを備え、前記羽根車および前記スリーブを前記ロータ軸に組み付けた際に、前記スリーブの頂面と対向する前記突部の端面には、周方向にわたって連続する第1の接触面が平坦面となるように形成され、前記スリーブの頂面には、周方向にわたって連続する第2の接触面が平坦面となるように形成されており、前記羽根車および前記スリーブを前記ロータ軸に組み付けた際に、前記第1の接触面と前記第2の接触面とが、周方向全体にわたって接触するように構成されている。
本発明に係る羽根車の取付構造によれば、旋盤等で同時に加工することができる第1の接触面および第2の接触面を備え、羽根車をロータ軸に取り付けた際に、羽根車がロータ軸に対して傾いてしまうことがないので、取付(組立)作業時における接触面の修正作業をなくすことができて、取付(組立)作業に要する作業時間を短縮させることができる。
上記羽根車の取付構造において、前記突部の端面で、前記第1の接触面の半径方向外側または半径方向内側に、前記羽根車の頂面と反対側に突出する複数個の爪部が形成され、前記スリーブの頂面で、前記羽根車および前記スリーブを前記ロータ軸に組み付けた際に、前記爪部と対向する領域に、前記爪部を受け入れる溝部が形成されており、前記羽根車および前記スリーブを前記ロータ軸に組み付けた際に、前記爪部の頂面と前記溝部の底面との間に隙間が形成されるように構成されているとさらに好適である。
このような羽根車の取付構造によれば、爪部は、溝部内に嵌り込むように形成されているので、スリーブに対して羽根車を容易に位置決めすることができるとともに、スリーブに対する羽根車の周方向へのズレ(移動)を制限(防止)することができる。
上記羽根車の取付構造において、前記スリーブの頂面で、前記第2の接触面の半径方向外側または半径方向内側に、前記スリーブの底面と反対の側に突出する複数個の爪部が形成され、前記突部の端面で、前記羽根車および前記スリーブを前記ロータ軸に組み付けた際に、前記爪部と対向する領域に、前記爪部を受け入れる溝部が形成されており、前記羽根車および前記スリーブを前記ロータ軸に組み付けた際に、前記爪部の頂面と前記溝部の底面との間に隙間が形成されるように構成されているとさらに好適である。
このような羽根車の取付構造によれば、爪部は、溝部内に嵌り込むように形成されているので、スリーブに対して羽根車を容易に位置決めすることができるとともに、スリーブに対する羽根車の周方向へのズレ(移動)を制限(防止)することができる。
本発明に係る排気タービン過給機は、羽根車をロータ軸に取り付けた際に、羽根車がロータ軸に対して傾いてしまったり、スリーブ(すなわち、ロータ軸)に対して羽根車が周方向へズレてしまうことのない羽根車の取付構造を具備している。
本発明に係る排気タービン過給機によれば、安定した高速回転を得ることができ、性能および信頼性を向上させることができる。
本発明に係る遠心圧縮機は、羽根車をロータ軸に取り付けた際に、羽根車がロータ軸に対して傾いてしまったり、スリーブ(すなわち、ロータ軸)に対して羽根車が周方向へズレてしまうことのない羽根車の取付構造を具備している。
本発明に係る遠心圧縮機によれば、安定した高速回転を得ることができ、性能および信頼性を向上させることができる。
本発明に係る羽根車の取付構造は、加工工程の簡略化を図ることができ、コンプレッサ羽根車をロータ軸に取り付ける際の作業工程を簡素化することができて、コンプレッサ羽根車をロータ軸に取り付ける際の作業時間を短縮させることができるという効果を奏する。
以下、本発明の一実施形態に係る羽根車の取付構造について、図1から図4を参照しながら説明する。
図1は本発明に係る羽根車の取付構造を具備した排気タービン過給機の縦断面図、図2は図1の要部拡大図、図3は図1および図2に示すコンプレッサ羽根車の底面を示す図であって、スリーブと対向する部分のみを示す底面図、図4は図1および図2に示すスリーブの平面図である。
以下、本発明に係る羽根車の取付構造の一実施形態について、図1から図4を参照しながら説明する。
本発明に係る羽根車の取付構造は、例えば、図1に示すような排気タービン過給機10に適用され得るものである。
また、本発明に係る羽根車の取付構造を具備した排気タービン過給機10は、例えば、図示しない舶用ディーゼル機関(例えば、低速2サイクルディーゼル機関)に装着されて、舶用ディーゼル機関を構成するシリンダライナ(図示せず)の内部と連通する給気マニホールド(図示せず)に、圧縮された空気を供給する装置である。
図1に示すように、排気タービン過給機10は、ガス入口ケーシング11、ガス出口ケーシング12、軸受台13、およびコンプレッサ側の空気案内ケーシング14がボルト(図示せず)によって一体に締結されることにより構成されている。ロータ軸15は、軸受台13内にスラスト軸受16およびラジアル軸受17,18により回転自在に支持されており、一端部にタービン部を構成するタービン19が固結され、他端部にコンプレッサ部を構成するコンプレッサ羽根車(羽根車)20が固結されている。
タービン19は外周部に多数のブレード19aを有している。このブレード19aは、ガス入口ケーシング11に設けられた排気ガス導入路22と、ガス出口ケーシング12に設けられた排気ガス排出路23との間に配置されている。
一方、コンプレッサ羽根車20は外周部に多数のブレード20aを有している。ブレード20aは、空気案内ケーシング14に設けられた吸入空気導入路24の後方に配置されている。吸入空気導入路24は、コンプレッサ羽根車20を介して渦巻き室25に接続され、さらに渦巻き室25は図示しない吸入空気導入路を介してエンジンの燃焼室に接続されている。
なお、符号26は吸入空気が吸入空気導入路24に吸入される前段で吸入空気を通過させることで該吸入空気を整流するフィルタである。
また、軸受台13には潤滑油供給通路27が形成されており、この潤滑油供給通路27の基端部はエンジンのオイルポンプに接続されている。一方、潤滑油供給通路27の他端部は、スラスト軸受16およびラジアル軸受17,18にそれぞれ接続される分岐通路28,29,30に分岐されており、各軸受にはこれら3つの分岐通路を介して潤滑油が供給されるようになっている。
さらに、軸受台13におけるタービン19側の端部にはシール部材31が取り付けられており、このシール部材31はタービン19に摺接することで、排気ガスの漏洩を防止している。一方、軸受台13におけるコンプレッサ羽根車20側の端部にはシール部32が設けられている。このシール部材32は、コンプレッサ羽根車20に摺接することで吸入空気の漏洩を防止している。
さて、図1および図2に示すように、羽根車の取付構造40は、コンプレッサ羽根車20の底面(大径側の端面)中央部に形成された突部41と、ロータ軸15に取り付けられてロータ軸15とともに回転するスリーブ42とを備えている。
突部41は、コンプレッサ羽根車20の底面から回転軸線C(図2参照)に沿って、コンプレッサ羽根車20の頂面(小径側の端面)と反対側に突出するとともに、底面視環形状を呈する突起である。図2および図3に示すように、突部41の半径方向内側で、コンプレッサ羽根車20およびスリーブ42をロータ軸15に組み付けた際に、スリーブ42の頂面に形成された接触面(第2の接触面)43と対向する領域(位置)には、周方向全体にわたって一定の高さを有する平坦な接触面(第1の接触面)44が形成されている。また、この接触面44の半径方向外側で、コンプレッサ羽根車20およびスリーブ42をロータ軸15に組み付けた際に、スリーブ42の頂面に形成された溝部(凹部)45と対向する領域(位置)には、その溝部45の底面に向かって突出する複数個の爪部(本実施形態では90度間隔に配置された4個の凸部)46が形成されている。そして、突部41の中央部(すなわち、接触面44の半径方向内側)には、回転軸線C(図2参照)に沿って、ロータ軸15を貫通させる貫通穴47が形成されている。
スリーブ42は、所定の板厚を有する環状の部材である。図2および図3に示すように、スリーブ42の半径方向内側で、コンプレッサ羽根車20およびスリーブ42をロータ軸15に組み付けた際に、突部41に形成された接触面44と対向する領域(位置)には、周方向全体にわたって一定の高さを有する平坦な接触面43が形成されている。また、この接触面43の半径方向外側で、コンプレッサ羽根車20およびスリーブ42をロータ軸15に組み付けた際に、突部41に形成された爪部(凸部)46と対向する領域(位置)には、その爪部46を受け入れる複数個の溝部(本実施形態では90度間隔に配置された4個の凹部)45が形成されている。そして、スリーブ42の中央部(すなわち、接触面43の半径方向内側)には、回転軸線C(図2参照)に沿って、ロータ軸15を貫通させる貫通穴48が形成されている。また、この貫通穴48の内周面には、回転軸線Cに沿ってロータ軸15の外周面に形成された複数本(本実施形態では30本)の凸部49と嵌合する複数本(本実施形態では30本)の凹部50が筋状に形成されている。
なお、図2に示すように、ロータ軸15にコンプレッサ羽根車20およびスリーブ42が組み付けられた際には、突部41の接触面44とスリーブ42の接触面43とは、周方向全体にわたって接触することとなるが、爪部46の頂面(溝部45の底面と対向する面)と溝部45の底面(爪部46の頂面と対向する面)との間には隙間が形成され、爪部46の頂面と溝部45の底面とは、周方向全体にわたって接触しないようになっている。
また、溝部45は、周方向の寸法および半径方向の寸法が、爪部46の周方向の寸法および半径方向の寸法よりも大きくなるように形成されており、ロータ軸15にコンプレッサ羽根車20およびスリーブ42が組み付けられた際には、溝部45の側面(半径方向に沿う面)と爪部46の側面(半径方向に沿う面)との間、および溝部45の周面(周方向に沿う面)と爪部46の周面(周方向に沿う面)との間に隙間が形成されるようになっている。
本実施形態に係る羽根車の取付構造40によれば、旋盤等で同時に加工することができる接触面43,44を備え、コンプレッサ羽根車20をロータ軸15に取り付けた際に、コンプレッサ羽根車20がロータ軸15に対して傾いてしまうことがないので、取付(組立)作業時における接触面の修正作業をなくすことができて、取付(組立)作業に要する作業時間を短縮させることができる。
また、爪部46は、溝部45内に嵌り込むように形成されているので、スリーブ42に対してコンプレッサ羽根車20を容易に位置決めすることができるとともに、スリーブ42に対するコンプレッサ羽根車20の周方向へのズレ(移動)を制限(防止)することができる。
本実施形態に係る羽根車の取付構造40を具備した排気タービン過給機10によれば、コンプレッサ羽根車20をロータ軸15に取り付けた際に、コンプレッサ羽根車20がロータ軸15に対して傾いてしまったり、スリーブ42(すなわち、ロータ軸15)に対してコンプレッサ羽根車20が周方向へズレてしまうことがないので、安定した高速回転を得ることができ、性能および信頼性を向上させることができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で、適宜必要に応じて変形実施および変更実施することができる。
例えば、上述した実施形態において、溝部(凹部)45を突部41の側に設け、爪部(凸部)46をスリーブ42の側に設けるようにすることもできる。
また、図5に示すように、突部41の半径方向内側に爪部46を設け、半径方向外側に接触面44を設けるようにすることもできる。この場合、スリーブ42の半径方向内側に溝部45が形成され、半径方向外側に接触面43が形成されることとなる。
さらに、図6に示すように、スリーブ42の半径方向内側に爪部46を設け、半径方向外側に接触面43を設けるようにすることもできる。この場合、凸部41の半径方向内側に溝部45が形成され、半径方向外側に接触面44が形成されることとなる。
さらにまた、上述した実施形態では、本発明に係る羽根車の取付構造を排気タービン過給機10に適用した例を説明したが、本発明はこのようなものに限定されるものではなく、例えば、タービン部を備えていない遠心圧縮機にも適用可能である。
本発明の一実施形態に係る羽根車の取付構造を具備した排気タービン過給機の縦断面図である。 図1の要部拡大図である。 図1および図2に示すコンプレッサ羽根車の底面を示す図であって、スリーブと対向する部分のみを示す底面図である。 図1および図2に示すスリーブの平面図である。 本発明の他の実施形態を示す図であって、図3と同様の図である。 本発明の別の実施形態を示す図であって、図4と同様の図である。
符号の説明
10 排気タービン過給機
15 ロータ軸
20 コンプレッサ羽根車(羽根車)
40 羽根車の取付構造
41 突部
42 スリーブ
43 接触面(第2の接触面)
44 接触面(第1の接触面)
45 溝部
46 爪部
C 回転軸線

Claims (5)

  1. 羽根車をロータ軸に取り付ける羽根車の取付構造であって、
    前記羽根車の底面から回転軸線に沿って、前記羽根車の頂面と反対側に突出する突部と、前記ロータ軸に取り付けられて前記ロータ軸とともに回転するスリーブとを備え、
    前記羽根車および前記スリーブを前記ロータ軸に組み付けた際に、前記スリーブの頂面と対向する前記突部の端面には、周方向にわたって連続する第1の接触面が平坦面となるように形成され、
    前記スリーブの頂面には、周方向にわたって連続する第2の接触面が平坦面となるように形成されており、
    前記羽根車および前記スリーブを前記ロータ軸に組み付けた際に、前記第1の接触面と前記第2の接触面とが、周方向全体にわたって接触することを特徴とする羽根車の取付構造。
  2. 前記突部の端面で、前記第1の接触面の半径方向外側または半径方向内側に、前記羽根車の頂面と反対側に突出する複数個の爪部が形成され、
    前記スリーブの頂面で、前記羽根車および前記スリーブを前記ロータ軸に組み付けた際に、前記爪部と対向する領域に、前記爪部を受け入れる溝部が形成されており、
    前記羽根車および前記スリーブを前記ロータ軸に組み付けた際に、前記爪部の頂面と前記溝部の底面との間に隙間が形成されることを特徴とする請求項1に記載の羽根車の取付構造。
  3. 前記スリーブの頂面で、前記第2の接触面の半径方向外側または半径方向内側に、前記スリーブの底面と反対の側に突出する複数個の爪部が形成され、
    前記突部の端面で、前記羽根車および前記スリーブを前記ロータ軸に組み付けた際に、前記爪部と対向する領域に、前記爪部を受け入れる溝部が形成されており、
    前記羽根車および前記スリーブを前記ロータ軸に組み付けた際に、前記爪部の頂面と前記溝部の底面との間に隙間が形成されることを特徴とする請求項1に記載の羽根車の取付構造。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の羽根車の取付構造を備えてなることを特徴とする排気タービン過給機。
  5. 請求項1から3のいずれか一項に記載の羽根車の取付構造を備えてなることを特徴とする遠心圧縮機。
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