JPWO2015190202A1 - 光拡散性シート及び該シートを含むバックライト装置 - Google Patents

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Abstract

高い光拡散性を有することにより、バックライト装置において、輝度の低下を極力抑えつつ、局所的な輝度ムラ及び局所的な光漏れが低減した光拡散性シートを提供する。本発明の光拡散性シートは、光拡散層を有する光拡散性シートであって、前記光拡散層は、バインダー樹脂と、光拡散性樹脂粒子と、無機微粒子と、を含み、前記光拡散性シートは、JIS Z 8722:2000のD65光源の透過測定方法によるY値が、0.3以上2.1以下である。無機微粒子は、例えば、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化亜鉛の1種または2種以上であり、バインダー樹脂(固形分)100重量部に対し40〜480重量部含有される。

Description

本発明は、光拡散性シート及び該シートを含むバックライト装置に関する。
表示装置等に用いられているバックライト装置には、エッジライト型と直下型があり、近年は、装置の薄型化や軽量化の要望から、エッジライト型が主流になっている。エッジライト型のバックライト装置では、LEDや冷陰極管等の光源に導光板が組み合わせて用いられ、その導光板の上には、光拡散性フィルム等の光学部材が組み込まれる。光拡散性シートとしては、特に拡散性の高い高拡散タイプの光拡散性シートが多用されている。
このような光拡散性シートとして、特許文献1は、導光板に設けられたパターンを見えなくするという光拡散性シートの本来の性能を満足しつつ、表示画面の正面方向の輝度を向上させる光拡散性シートを提案している。
特開平6−59107号公報
近年、バックライト装置と組み合わせた表示装置の表示部をできる限り広く使用するために、表示画面の額縁を狭くする傾向にある。その結果、バックライト装置の光源に近接した部分も表示部の領域に含まれることとなり、例えば、表示部の光源付近の輝度ムラを低減し、導光板端部の光漏れを目立たなくすることを含めた、表示面全体の輝度の均一化の要望がある。しかし、特許文献1の光拡散性シートでは、表示部の光源付近の輝度ムラを低減し、導光板端部の光漏れを目立たなくするという課題を考慮していない。
また、一般に輝度の均一化を図るために、バックライト装置に組み込まれる光拡散性シート、フィルム等の光拡散性を高めることが考えられる。そして、この高光拡散性を得るために、従来手法では、光拡散層を高いヘーズ値を有する塗膜にすべく、光拡散層中の樹脂粒子(光拡散材)の種類、粒径、量等を変化させていた。しかし、これらの手段では、ヘーズ値はある高い値で頭打ちになってしまい、そのような高いヘーズ値であっても上述した輝度ムラや光漏れを充分に低減した塗膜は得られず、更に樹脂粒子を添加しても、塗膜が脆弱になる、輝度が下がるなどの問題があった。
本発明の目的は、高い光拡散性を有することにより、バックライト装置において、輝度の低下を極力抑えつつ、局所的な輝度ムラ及び局所的な光漏れを低減した光拡散性シートを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明者らは、光拡散性の指標として、従来この分野で広く用いられたであるヘーズ値(JIS K7105)ではなく、CIE(国際照明委員会)−XYZ表色系による、「Y値(明度)」で「高光拡散性」を評価したところ、Y値を特定の範囲にすることにより、上述した輝度ムラや端部の光漏れを改善しうることを見出し本発明に至ったものである。
すなわち、本発明の光拡散性シートは、光拡散層を有する光拡散性シートであって、前記光拡散層は、バインダー樹脂と、光拡散性樹脂粒子と、無機微粒子と、を含み、前記光拡散性シートは、JIS Z 8722:2000のD65光源の透過測定方法によるY値が、0.3以上2.1以下であることを特徴とする。
また、本発明の光拡散性シートは、上記特徴を基本として、無機微粒子及びバインダーが次の態様を採りえる。
無機微粒子が、バインダー樹脂より屈折率が高い高屈折率金属酸化物である。
無機微粒子の屈折率が1.9以上である。
高屈折率金属酸化物が、酸化ジルコニウム、酸化チタン、および酸化亜鉛から選ばれる一種以上である。
無機微粒子が、酸化ジルコニウムであり、前記バインダー樹脂(固形分)100重量部に対し、120〜320重量部含まれる。
バインダー樹脂が、ガラス転移温度が30℃以下のアクリルポリオール樹脂を含む。
バインダー樹脂が、さらに、ガラス転移温度が40℃以上のアクリルポリオール樹脂を含む。
ガラス転移温度が30℃以下のアクリルポリオール樹脂(固形分)と前記ガラス転移温度が40℃以上のアクリルポリオール樹脂(固形分)の合計が100重量部の場合に、前記ガラス転移温度が30℃以下のアクリルポリオール樹脂が50重量部以上である。
また、本発明の光拡散性シートは、全光線透過率が45%〜88%であることを特徴とする。
また、本発明の光拡散性シートは、バインダー樹脂と、前記バインダー樹脂(固形分)100重量部に対し60〜120重量部の光拡散性樹脂粒子と、前記バインダー樹脂(固形分)100重量部に対し40〜480重量部の無機微粒子と、を含み、無機微粒子の屈折率が1.9以上であって、JIS Z 8722:2000のD65光源の透過測定方法によるY値が0.3以上2.1以下、全光線透過率が45%〜88%であることを特徴とする。
また、本発明のバックライト装置は、反射シートと、前記反射シートの上方に設置された導光板と、前記導光板の側面に配置された光源と、前記導光板の光出射面の側に配置された光拡散性シートと、前記光拡散性シートの光出射面の側に配置されたプリズムシートとを備え、前記光拡散性シートとして本発明の光拡散性シートを用いたことを特徴とする。
また、本発明のバックライト装置は、光源と、前記光源の一方の側に配置された拡散板と、前記光源の他方の側に配置された反射フィルムと、前記拡散板の上方に配置された光拡散性シートと、前記光拡散性シートの光出射面の側に配置されたプリズムシートとを備え、前記光拡散性シートとして本発明の光拡散性シートを用いたことを特徴とする。
本発明において、光拡散性シートとは、フィルム状のもの等をも含むものであり、また本発明の光拡散性シートは光拡散層の単層で構成されたもの及び透明基材等の支持体上に光拡散層を積層したものを含む。
本発明によれば、Y値を所望の範囲にすることにより、高い光拡散性を持つ光拡散性シートを提供することができる。またバックライト装置に組み込んだときに、輝度の低下を極力抑えつつ、局所的な輝度ムラ及び局所的な光漏れを低減した光拡散性シートを提供できる。
本発明の光拡散性シートの一実施形態を示す模式的な図 本発明の光拡散性シートを用いたバックライト装置の一実施形態を示す模式的な図 本発明の光拡散性シートを用いたバックライト装置の他の実施形態を示す模式的な図 実施例15の結果を示すグラフ。 実施例17〜19の結果を示すグラフ。
以下、本発明の光拡散性シートの実施の形態について説明する。
本発明の光拡散性シートは、光拡散層を有する光拡散性シートであって、光拡散層は、バインダー樹脂と、光拡散性樹脂粒子と、無機微粒子と、を含む。光拡散性シートは、JIS Z 8722:2000のD65光源の透過測定方法によるY値が、0.3以上2.1以下である。三刺激値の一つであるY値は0〜100の値を取り、Y値が低いほど視感透過率が低く隠ぺい性が高い。本発明では、このY値を上述した範囲とすることにより、本発明の光拡散性シートを適用した表示装置等の輝度を低下させることなく表示面の輝度むらや光漏れを防止することができる。
Y値は、光拡散性シートを構成する要素、特に光拡散層を構成する要素によって決まり、これらを調整することにより目的とするY値を実現できる。以下、上述したY値を実現するための具体的な構成を説明する。
本発明の光拡散性シートの構造は、光拡散層を含むものであれば、光拡散層単層でもよいし、支持体上に光拡散層が積層されてなるものでもよい。又、光拡散層の機能を阻害しない限り、他の層(光拡散層を含む)を有していてもよい。例えば、図1に示すように、本実施形態の光拡散性シートは、光拡散層11、支持体12、及びバックコート層を含んでよい。
次に光拡散層の構成について説明する。光拡散層は、少なくとも、バインダー樹脂、光拡散性樹脂粒子、及び無機微粒子を含む。
光拡散層のバインダー樹脂としては、電離放射線硬化性樹脂、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂等が挙げられる。
電離放射線硬化性樹脂としては、電離放射線(紫外線または電子線)の照射によって架橋硬化することができる光重合性プレポリマーを用いることができ、この光重合性プレポリマーとしては、1分子中に2個以上のアクリロイル基を有し、架橋硬化することにより3次元網目構造となるアクリル系プレポリマーが特に好ましく使用される。このアクリル系プレポリマーとしては、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート、メラミンアクリレート、ポリフルオロアルキルアクリレート、シリコーンアクリレート等が使用できる。さらにこれらのアクリル系プレポリマーは単独でも使用可能であるが、架橋硬化性を向上させ光拡散層の硬度をより向上させるために、光重合性モノマーを加えることが好ましい。
光重合性モノマーとしては、2−エチルヘキシルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、ブトキシエチルアクリレート等の単官能アクリルモノマー、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ヒドロキシピバリン酸エステルネオペンチルグリコールジアクリレート等の2官能アクリルモノマー、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、トリメチルプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート等の多官能アクリルモノマー等の1種若しくは2種以上が使用される。
上述した光重合性プレポリマー及び光重合性モノマーの他、紫外線照射によって硬化させる場合には、光重合開始剤や光重合促進剤等の添加剤を用いることが好ましい。
光重合開始剤としては、アセトフェノン、ベンゾフェノン、ミヒラーケトン、ベンゾイン、ベンジルメチルケタール、ベンゾイルベンゾエート、α−アシルオキシムエステル、チオキサンソン類等が挙げられる。
また、光重合促進剤は、硬化時の空気による重合障害を軽減させ硬化速度を速めることができるものであり、例えば、p−ジメチルアミノ安息香酸イソアミルエステル、p−ジメチルアミノ安息香酸エチルエステル等が挙げられる。
熱硬化性樹脂としては、シリコーン系樹脂、フェノール系樹脂、尿素系樹脂、メラミン系樹脂、フラン系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、ジアリルフタレート系樹脂、グアナミン系樹脂、ケトン系樹脂、アミノアルキッド系樹脂、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂等が挙げられる。これらは単独でも使用可能であるが、架橋性、架橋硬化塗膜の硬度をより向上させるためには、硬化剤を加えることが望ましい。
硬化剤としては、ポリイソシアネート、アミノ樹脂、エポキシ樹脂、カルボン酸などの化合物を、適合する樹脂に合わせて適宜使用することができる。
熱可塑性樹脂としては、ABS樹脂、ノルボルネン樹脂、シリコーン系樹脂、ナイロン系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、変性ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、スルフォン系樹脂、イミド系樹脂、フッ素系樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、ゴム系樹脂、ポリビニルエーテル、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール等が挙げられる。
なお、樹脂層とした際の塗膜強度や、良好な透明性が得られる観点から、これら電離放射線硬化性樹脂、熱硬化性樹脂或いは熱可塑性樹脂のうち、アクリル系樹脂の熱硬化性樹脂或いは熱可塑性樹脂を用いることが好ましい。また、これら熱硬化性樹脂或いは熱可塑性樹脂は、それぞれ複数種組み合わせた複合樹脂として用いることもできる。
またバインダー樹脂は、ガラス転移温度(Tg)を調整することによって、光拡散層の性質を調整することができる。例えば、光拡散層に含まれる無機微粒子の種類によっては、量が多くなるとカールが発生しやすくなるので、それを防止する観点から、バインダー樹脂はガラス転移温度(Tg)が低いものが好ましい。具体的には、ガラス転移温度(Tg)が低いものは、ガラス転移温度が30℃以下、好ましくは20℃以下のものである。一方、ガラス転移温度が高いバインダー樹脂を用いると光拡散性シートの正面輝度を高くすることができる。このような観点からは、バインダー樹脂は、ガラス転移温度(Tg)が高いもの含むことが好ましい。具体的には、ガラス転移温度(Tg)が高いものは、ガラス転移温度が40℃以上、好ましくは50℃以上のものである。上記ガラス転移温度(Tg)を持ったバインダー樹脂としては、アクリルポリオール樹脂が好ましい。
バインダー樹脂のガラス転移温度(Tg)は、例えばアクリルポリオール樹脂で言えば、樹脂中のアクリル系成分やスチレン系成分などのモノマー成分の種類や割合等を適宜変更することにより調整することができる。例えば、スチレンのホモポリマーのガラス転移温度は100℃であり、これと共重合させるアクリル系モノマーを選択することによりガラス転移温度を調整することができる。またアクリル系モノマーにはガラス転移温度が0℃以下のものから100℃以上のものまであることが知られており、アクリル系成分の種類を選択することによりガラス転移温度を調整できる。一例として、スチレン(St):メチルメタクリレート(MMA):ブチルアクリレート(BA)=20:55:25のガラス転移温度は46.2℃(計算値)であるが、同じモノマー組成でもSt:MMA:BA=20:70:10とした場合には、78.5℃(計算値)とすることができる。
アクリル系成分のモノマーとしては、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート等のメタクリレート系モノマー、メチルアクリレート、エチルアクリレート等のアクリレート系モノマー、ヒドロキシエチルメタクリレート、アクリルアミド等をその代表例として例示でき、スチレン系モノマーとしてはスチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等をその代表例として例示できる。これらモノマーの共重合にあたっては、これらを主成分として、必要に応じて他のモノマーを共重合してもよいし、アクリル系樹脂の側鎖にスチレン系モノマーをグラフト重合するか、スチレン系樹脂の側鎖にアクリル系モノマーをグラフト重合したものでもよい。
市販されているガラス転移温度30℃以下のアクリルポリオール樹脂としては、例えば、DIC社の商品名アクリディックA811(Tg:19℃)、商品名アクリディック49−394IM(Tg:16℃)、商品名アクリディック52−614(Tg:16℃)、商品名アクリディック48−261(Tg:30℃)などが例示される。
一方、市販されているガラス転移温度40℃以上のアクリルポリオール樹脂としては、例えば、DIC社の商品名アクリディックA817(Tg:96℃)、商品名アクリディックA814(Tg:87℃)、商品名アクリディックA815−45(Tg:101℃)、商品名アクリディックA808(Tg:70℃)などが例示される。
本実施形態の好適な態様では、バインダー樹脂は、低いガラス転移温度(Tg)として、ガラス転移温度が30℃以下のアクリルポリオール樹脂を含む。また、バインダー樹脂は、低いガラス転移温度のバインダー樹脂に加えて、高いガラス転移温度のバインダー樹脂として、ガラス転移温度が40℃以上のアクリルポリオール樹脂を含むことができる。
ガラス転移温度(Tg)の低い樹脂とガラス転移温度の高い樹脂を併用する場合、両者の混合は、樹脂(固形分)での混合比で、高いガラス転移温度を有する樹脂:低いガラス転移温度を有する樹脂の比が5:5から0:10の範囲が望ましい。言い換えると、バインダー樹脂は、ガラス転移温度の低い樹脂(固形分)と高い樹脂(固形分)の合計が100重量部の場合に、ガラス転移温度の低い樹脂が50重量部以上含むことが望ましい。例えば、ガラス転移温度が30℃以下のアクリルポリオール樹脂とガラス転移温度が40℃以上のアクリルポリオール樹脂の合計が100重量部の場合に、ガラス転移温度が30℃以下のアクリルポリオール樹脂が50重量部以上であることが好ましい。
次に、光拡散性樹脂粒子としては、一般に光拡散性樹脂粒子として用いられる材料を用いることができ、具体的には、スチレン樹脂、ウレタン樹脂、ナイロン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂などの樹脂粒子を用いることもできる。これらのうち、光透過性が高く、輝度性能を向上させる観点から、アクリル樹脂を用いることが好ましい。これら粒子は、1種だけでなく、複数種を組み合わせて使用することもできる。
光拡散性樹脂粒子の大きさは、平均粒子径が0.5〜10μmのものが好ましく、1〜8μmのものがより好ましい。平均粒子径を10μm以下とすることにより、光拡散性シートを薄くすることができ、0.5μm以上とすることにより、光拡散性、正面輝度を良好にすることができる。特に光拡散性樹脂粒子として、平均粒子径が一種のものだけを用いる場合には、平均粒子径1〜4μmのものがさらに好ましい。
また平均粒子径が異なる二種以上の光拡散性樹脂粒子を組み合わせて使用する場合には、平均粒子径1〜4μmの粒子と、それより平均粒子径が大きい粒子を組み合わせることが好ましい。平均粒子径が大きい粒子としては、平均粒子径が4〜10μmのものが好ましく、5〜8μmのものがより好ましい。平均粒子径が比較的大きい粒子を加えることにより、異物等による光拡散層の傷つきが抑制されると考えられる。両者を組み合わせる場合の平均粒子径が大きい粒子の割合は、平均粒子径が小さい粒子と同量かそれ以下であることが好ましく、特に小さい粒子:大きい粒子の比が100:40〜100:60の範囲が好ましい。
また、光拡散性樹脂粒子の形状は、特に限定されるものではないが、真球状粒子に近いものが好ましい。このような形状により、正面輝度を向上させることができる。
光拡散性樹脂粒子の屈折率は、特に限定されるものではないが、バインダー樹脂との屈折率差が小さいものであることが好ましい。バインダー樹脂と粒子との屈折率差は、好ましくは、0.03以下、より好ましくは、0.02以下である。このような範囲とすることにより、光拡散層内の内部ヘーズによる光線透過ロスを少なくしやすい。上述したバインダー樹脂の屈折率は、約1.43〜1.57であるので、光拡散性樹脂粒子の屈折率は具体的には1.40〜1.60が好ましく、1.45〜1.55がより好ましい。
バインダー樹脂に対する光拡散性樹脂粒子の含有割合は、平均粒子径にもよるが、バインダー樹脂(固形分)100重量部に対し60〜220重量部が好ましく、80〜200重量部がより好ましい。上述した平均粒子径が小さい粒子については、必要とする光拡散性を発揮させるために、バインダー樹脂(固形分)100重量部に対し60〜180重量部が好ましい。さらなる正面輝度向上の観点からは、80〜120重量部含有させることがより好ましい。光拡散性は、主として平均粒子径が小さい粒子の添加によって発揮されるので、平均粒子径が大きい粒子は、上述した小さい粒子に対する割合の範囲(同量以下)であれば、180重量部という含有割合に制限されずに加えることができる。
無機微粒子は、輝度を低下させることなく所定のY値を得るために添加されるものであり、バインダー樹脂より屈折率が高い無機微粒子が好ましく、特に、高屈折率金属酸化物や金属塩が好ましい。無機微粒子の屈折率は、1.9以上が好ましく、2.0以上がより好ましく、2.3以上が特に好ましい。屈折率が高くなると、光の反射率を高くすることができ、無機微粒子の添加量を低減しても低いY値を実現することができる。また無機微粒子の添加量を低減することにより、光拡散層を支持体上に形成する場合には、支持体に対する光拡散層の良好な接着性を保つことができる。
高屈折率金属酸化物や金属塩としては、ヒドロオキシ炭酸鉛(2PbCOPb(OH))(屈折率1.94〜2.09)、酸化チタン(屈折率2.71)、酸化ジルコニウム(屈折率2.4)、酸化亜鉛(屈折率1.95)、酸化アルミニウム(屈折率1.76)等が好適に使用される。
また無機微粒子は、光拡散層塗膜中で白色を呈するものが好ましい。白色を呈する無機微粒子を用いることにより、光拡散性シートが白色を呈し、バックライト装置の光源付近の輝度ムラを低減し、導光板端部の光漏れを目立たなくするという効果を高めることができる。白色度を呈する無機微粒子として、上述した無機微粒子の中で特に酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化亜鉛が好適であり、中でも酸化ジルコニウム及び酸化チタンが好適である。
上述した高屈折率金属酸化物や金属塩、或いは白色無機微粒子は、1種だけでなく、複数種を組み合わせて使用することもできる。複数種組み合わせることにより、無機微粒子全体としての含有量や、その結果としてのY値やそれ以外の光拡散層塗膜の性質、例えば、支持体に対する接着性やカール防止性などが調整しやすくなる。
無機微粒子の一次粒子径は特に限定されるものではないが、10〜50nmのものを用いることができる。このようなnmオーダーの微粒子は、光拡散層に分散された状態ではほとんどが凝集体として光拡散層に含まれる。無機微粒子を凝集体として含ませることにより、所定のY値を得やすくなることに加え、過度な分散工程を必要としないため液製造工程が向上する。凝集体としての平均粒子径(二次粒子径)は、所定のY値又は所定の白色度をもつことにより輝度の低下を極力抑えつつ高い拡散性を得る観点から、100〜2000nmが好ましく、400〜1000nmがより好ましい。なお光拡散層中の凝集体の粒子径は、塗膜断面等を透過型電子顕微鏡(TEM)により測定することができる。
所望のY値を得るために、無機微粒子のバインダー樹脂(固形分)100重量部に対する配合量は、無機微粒子の種類にもよるが、40重量部以上から480重量部以下が好ましく、120重量部以上から320重量部以下がより好ましく、160重量部以上から240重量部以下がさらに好ましい。
無機微粒子が酸化ジルコニウムの場合は、無機微粒子のバインダー樹脂(固形分)100重量部に対する配合量の下限値は、120重量部以上が好ましく、140重量部以上がより好ましく、160重量部以上がさらに好ましく、上限値は、320重量部以下が好ましく、280重量部以下がより好ましく、240重量部以下がさらに好ましい。120重量部以上にすることにより、輝度の均一化が改善される。320重量部以下にすることにより、Y値が低くなりすぎることを防ぐ。
無機微粒子が酸化チタンの場合は、無機微粒子のバインダー樹脂(固形分)100重量部に対する配合量の下限値は、40重量部以上が好ましく、50重量部以上がより好ましく、上限値は、130重量部以下が好ましく、120重量部以下がより好ましく、110重量部以下がさらに好ましい。40重量部以上にすることにより、輝度の均一化が改善される。130重量部以下にすることにより、光拡散層が黄色に着色することを防ぐ。
無機微粒子が酸化亜鉛の場合は、無機微粒子のバインダー樹脂(固形分)100重量部に対する配合量の下限値は、200重量部以上が好ましく、220重量部以上がより好ましく、240重量部以上がさらに好ましく、上限値は、480重量部以下が好ましく、420重量部以下がより好ましく、360重量部以下がさらに好ましい。200重量部以上にすることにより、輝度の均一化を改善する。480重量部以下にすることにより光拡散性シートのカールが顕著に発生することを防ぐ。
なお上述のように無機微粒子の種類によって好適な配合量の範囲がずれているので、複数種の無機微粒子を組み合わせて用いる場合、無機微粒子全体の配合量の範囲は、それぞれの配合比に応じた中間的な範囲であればよい。一例として、酸化ジルコニウムと酸化チタンを併用する場合、両者の合計でバインダー樹脂(固形分)100重量部に対し、好ましくは80〜200重量部、より好ましくは100〜180重量部とする。
光拡散層中には、上述したバインダー樹脂、光拡散性樹脂粒子、無機微粒子の他、レベリング剤・消泡剤などの界面活性剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤などの添加剤を添加してもよい。
光拡散層の厚みは、本発明の光拡散性シートを光拡散層単層で構成する場合には、10〜500μmとすることが好ましく、10〜250μmとすることがより好ましい。厚みを10μm以上とすることにより、塗膜強度を十分なものとし、また、ハンドリング性を良好なものとすることができる。一方、厚みを500μm以下とすることにより、光拡散層の透明性を良好なものとすることができる。また、支持体上に光拡散層を形成する場合には、光拡散性能を発揮しつつ本発明の所望の出射特性を得易くする観点から、2〜20μmとすることが好ましく、3〜15μmとすることがより好ましい。なお、光拡散層の厚みとは、光拡散層の凹凸面の凸部の先端から、凹凸面とは反対面の光拡散層表面までの厚みをいう。
本発明の光拡散性シートが支持体を有する場合には、Y値の範囲を逸脱しない限り、支持体は光学的透明性の高いプラスチックフィルムであれば特に制限されることなく使用することができる。例えばポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、トリアセチルセルロース、アクリル、ポリ塩化ビニル、ノルボルネン化合物等が使用できる。このうち、延伸加工、特に二軸延伸加工されたポリエチレンテレフタレートフィルムが、機械的強度や寸法安定性に優れる点で好ましい。また、光拡散層との接着性を向上させるために、表面にコロナ放電処理を施したり、易接着層を設けたものも好適に用いられる。なお、支持体の厚みは、通常10〜400μm程度であることが好ましい。
また、本発明の光拡散性シート表面の凹凸面とは反対側の面には、他の部材との密着を防ぐために微マット処理を施したり、光透過率を向上させるために反射防止処理を施してもよい。さらには、下記のような塗布乾燥方法により、バックコート層や帯電防止層(図1に示さず)や粘着層(図1に示さず)を設けてもよい。
バックコート層の基本的な機能は、対向する部材との密着を防止することであり、さらに対向する部材への傷つき防止性や、拡散性を併せ持つことができる。このようなバックコート層は、表面に凹凸形状を有するものであり、例えばバインダー樹脂及び粒子等を含んで構成される。バインダー樹脂及び粒子は、上述した光拡散性シートの光拡散層で用いられるバインダー樹脂及び粒子と同様のものを用いることができ、バックコート層に付与する機能に応じて、適切な材料、適切な量を用いることが好ましい。
例えば、密着防止性に加えて、対向する部材への傷つき防止性をも兼用するバックコート層の場合には、光拡散層で列挙されたものの中でもナイロン樹脂粒子及び/又はシリコーン樹脂粒子が下記の観点から好ましい。これらの樹脂粒子は、単独だけでなく適宜組み合わせて用いてもよい。またバインダー樹脂としては、ガラス転移温度Tgが15〜100℃の熱硬化性樹脂を用いることが好ましい。バックコート層中におけるバインダー樹脂に対する粒子の含有割合は、バインダー樹脂(固形分)100重量部に対して0.1〜2重量部とすることが好ましいが、更に多く含有させることもできる。
傷つき防止性のうち、バックライト装置使用時に光拡散性シートが導光板に密着し、当該部材どうしが擦り合わされることで生じる導光板の磨耗傷を防止するという観点からは、特にナイロン樹脂粒子が好ましい。ナイロン樹脂粒子は、平均粒子径が1〜10μmであることが好ましい。またナイロン樹脂粒子を熱硬化性樹脂100重量部に対して0.1〜2重量部含有させることが好ましいが、更に多く含有させることもできる。
また、バックライト装置を指等で加圧した際に光拡散性シートと導光板とが密着して起こりうる導光板の傷付き(加圧傷)を効果的に防止するという観点からは、シリコーン樹脂粒子が好ましい。シリコーン樹脂粒子は、平均粒子径が1〜10μmであることが好ましい。シリコーン樹脂粒子は、シリコーンゴムからなる球状芯部がシリコーン樹脂膜により覆われた二重構造であることが特に好ましい。加圧時の傷付きを防止するため、シリコーン樹脂粒子を当該熱硬化性樹脂100重量部に対して0.1〜2重量部含有させることが好ましいが、更に多く含有させることもできる。
また、バックコート層には、上述したように、密着防止性に加えて光拡散性を付与することができる。この場合、光拡散性バックコート層のヘーズは、正面輝度を維持しつつ光拡散性を向上する観点から、光拡散層のヘーズよりも低いものとすることが好ましい。具体的にはヘーズは50%〜70%程度であることが好ましい。また、光拡散性バックコート層中におけるバインダー樹脂と粒子との含有割合に関しては、光拡散層中におけるバインダー樹脂と粒子との含有割合よりも粒子の割合を低いものとすることが、正面輝度が低下するのを防止する観点から好ましい。
バックコート層の厚みは、一般的に1〜10μmとすることが好ましい。また、必要に応じて、分散剤、帯電防止剤、レベリング剤等の添加剤を適宜含有させることもできる。
帯電防止層は、Y値の範囲を逸脱しない限り、一般的なものでよく、帯電防止層の厚みは、0.1μm以下とするのが好ましい。
粘着層は、Y値の範囲を逸脱しない限り、一般的なものでよく、粘着層の厚みは、30μm以下とするのが好ましい。
本発明の光拡散性シートは、上述したバインダー樹脂や粒子などの材料を適当な溶媒に溶解、または分散させた光拡散層用塗布液や、必要に応じて設けたバックコート層用塗布液等を、従来から公知の方法、例えば、バーコーター、ブレードコーター、スピンコーター、ロールコーター、グラビアコーター、フローコーター、ダイコーター、スプレー、スクリーン印刷等により支持体上に塗布し、乾燥することにより作製することができる。また、光拡散層を支持体上に形成したものから、当該支持体を剥離除去することで、光拡散層単層からなる光拡散性シートとすることもできる。
本発明の光拡散性シートは、JIS Z 8722:2000のD65光源の透過測定方法に基づいて、Y値を0.3以上2.1以下にすることにより、バックライト装置において、輝度低下を極力おさえつつ、局所的な輝度ムラ及び局所的な光漏れを改善しうる光拡散性シートにすることができる。測定したY値が低すぎると遮光性が高くなるので、十分な輝度を得る観点から、Y値の下限値は、0.3以上が好ましく、0.4以上がより好ましく、0.45以上がさらに好ましく、0.5以上が特に好ましい。一方、局所的な輝度ムラ及び局所的な光漏れを改善する観点から、Y値の上限値は、2.1以下が好ましく、1.8以下がより好ましく、1.5以下がさらに好ましく、1.2以下が特に好ましい。
バックライト装置として本発明の光拡散性シートを組み込んだ場合、光源からの光に色味が付かないように、本発明の光拡散性シートは所謂白色が好ましい。光拡散性シートを白色にするためには、前述のとおり、無機微粒子は、光拡散層塗膜中で白色を呈するものが好ましい。本発明の光拡散性シートの白色度の好ましい範囲は、JIS Z 8722:2000のD65光源の透過測定方法による、Yxyのx値の下限として、好ましくは0.30以上、より好ましくは0.31以上、y値の下限として、好ましくは0.31以上、より好ましくは0.32以上、x値の上限としては、好ましくは0.36以下、より好ましくは0.35以下、y値の上限としては、好ましくは0.37以下、より好ましくは0.36以下である。
本発明の光拡散性シートは、JIS K 7105測定方法に基づいて測定した全光線透過率の範囲は、下限値が、45%以上が好ましく、54%以上がより好ましく、60%以上がさらに好ましい。一方、上限値は88%以下が好ましく、84%以下がより好ましく、80%以下がさらに好ましい。本発明の光拡散性シートは、Y値を低く抑えたことにともない、全光線透過率は低下していくが、バックライト装置に組み込んだ時の輝度値は全光線透過率の高いものに比べほとんど下がらない。この理由は次のように考えられる。本発明の光拡散性シートはY値の低下により、白色度が強くなり、全光線透過率自体は低下する。一方、本発明の光拡散性シートを、バックライト装置に組み込んだ場合、当該シートに入射した光線は、光拡散層に分散されている多数の無機微粒子の表面で反射を繰り返す。本発明に使用される無機微粒子は、高屈折率性を有しており、つまりは高反射性を有しており、かつ、当該微粒子部分での光の透過や吸収はほとんど生じていないと考えられ、反射を繰り返した入射光は、最初は正面方向に出射できなくても、反射を繰り返す間に、正面方向に出射するか、あるいはバックライト装置の裏面に設置される反射シート36で反射され、結局は、入射した光線のほとんど全部がロス無く正面方向に出射することになるので、正面輝度が高いままで維持されると考えられる。
次に、本発明の光拡散性シートを使用したバックライト装置について説明する。バックライト装置は、直下型の構造又はエッジライト型の構造のいずれにも適用できる。また、大型又は小型の液晶表示のいずれにも使用されてよい。
図2に、本発明の光拡散性シートを使用したバックライト装置の一実施形態としてエッジライト型のバックライト装置30を示す。このバックライト装置は、主な構成として、導光板35と、その一端部に配置された光源34と、導光板35の下に配置された反射シート36と、導光板35の上に配置された光拡散性シート33、プリズムシート31、32とを備えている。なお図2では、光拡散性シート33が1枚、プリズムシート31及び32が2枚用いられている場合を示しているが、それぞれ、1枚のみ用いてもよく、複数枚重ねて用いてもよい。
導光板35は、少なくとも一つの側面を光入射面とし、これと略直交する一方の面を光出射面とするように成形された略平板状からなるものであり、主としてポリメチルメタクリレート、ポリカーボネートや非晶質オレフィン系樹脂などの高透明な樹脂から選ばれるマトリックス樹脂からなる。必要に応じてマトリックス樹脂と屈折率の異なる樹脂粒子が添加されていてもよい。導光板の各面は、一様な平面ではなく複雑な表面形状をしているものでも、ドットパターンなどの光拡散印刷が設けられていてもよい。
光源34は、導光板35の少なくとも一端部に配置されるものであり、主として冷陰極管、LED光源等が使用される。光源の形状としては点状、線状、L字状のもの等が挙げられる。
反射シート36は、導光板35の下に配置されるものである。該反射シートは、輝度値を低下させない限り、特に限定されない。例えば、銀蒸着やアルミニウムが担持された金属光沢のある反射シートが好適に使用される。
プリズムシート31、32は、光拡散性シート33の上に配置されるものである。該プリズムシートは、輝度値を低下させない限り、従来公知のものを使用してよい。
バックライト装置には、上述したプリズムシート、光拡散性シート、導光板、反射シート及び光源の他に、目的に応じて偏光フィルム、電磁波シールドフィルム等が備えられる。
本実施形態のバックライト装置30は、導光板35と、導光板35の少なくとも一端部に配置された光源34を備えたものに加え、導光板35の光出射面上に上述した本発明の光拡散性シート33とプリズムシート31、32とを順に有するため、バックライト装置の表示画面の額縁を狭くしても、従来のバックライト装置に比べて、輝度がそれほど低下せず、光源34付近の輝度ムラを低減しかつ導光板35端部の光漏れを目立たなくすることができる。
次に、図3に本発明の光拡散性シートを使用したバックライト装置の他の実施形態として直下型のバックライト装置50を示す。このバックライト装置は、主な構成として、シャーシ55内に収納された、反射フィルム56、反射フィルム56上に光源54を複数配置し、その上に拡散板53を介して、本発明の光拡散性シート52を配置し、さらにプリズムシート51が配置された構造を有している。なお、図3では、光拡散性シート52とプリズムシート51が1枚ずつ用いられている場合を示しているが、それぞれ複数枚重ねて用いてもよい。
拡散板53は、直下型のバックライト装置の光源上に設置され、光源のパターンを低減させる役割を有し、主として合成樹脂からなるものである。このような拡散板は、単に光拡散性を持たせる為に厚みは1〜10mmと厚い必要があり、光拡散性シートを支持し、本発明の光拡散性シートとは異なるものである。
拡散板53を構成する合成樹脂としては、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、アクリルウレタン系樹脂、ポリエステルアクリレート系樹脂、ポリウレタンアクリレート系樹脂、エポキシアクリレート系樹脂、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、セルロース系樹脂、アセタール系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、メラミン系樹脂、フェノール系樹脂、シリコーン系樹脂などの熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、電離放射線硬化性樹脂等が挙げられる。これらの中でも、光学特性に優れるアクリル系樹脂が好適に使用される。
拡散板53中には、光拡散性を付与するため、微粒子が添加される。微粒子としては、シリカ、クレー、タルク、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、珪酸アルミニウム、酸化チタン、合成ゼオライト、アルミナ、スメクタイト等の無機微粒子の他、スチレン樹脂、ウレタン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂等からなる有機微粒子が挙げられる。
光源54は、主として冷陰極管、LED光源等が使用される。光源の形状としては点状、線状、L字状のもの等が挙げられる。
反射フィルム56は、光源54の下に配置されてよい。輝度値を低下させない限り、特に限定されない。具体的には、白色フィルムが好適に使用される。
プリズムシート51は、本発明の光拡散性シートの上に配置されてよい。輝度値を低下させない限り、従来公知のものを使用してよい。
シャーシ55は、直下型バックライト装置に用いられる、従来公知のものを使用してよい。
なお、バックライト装置には、本発明の光拡散性シートだけでなく、従来公知の光学部材を適宜組み合わせて用いることもできる。例えば、バックライト装置には、上述したプリズムシート、光拡散性シート、拡散板、反射フィルム及び光源の他に、目的に応じて反射板、偏光フィルム、電磁波シールドフィルム等が備えられる。
本実施形態のバックライト装置は、シャーシ55内に収納された、反射フィルム56、反射フィルム上に光源54を複数配置し、その上に拡散板53を介して、本発明の光拡散性シート52を配置し、さらにプリズムシート51が配置された構造を有しているため、バックライト装置の表示画面の額縁を狭くしても、従来のバックライト装置に比べて、輝度がそれほど低下せず、光源54付近の輝度ムラを低減しかつ拡散板53の端部の光漏れを目立たなくすることができる。
なお、本発明は光拡散性シートが特徴であり、本発明は、本発明の光拡散性シートを用いるものであれば、上述した実施形態以外のバックライト装置や、バックライト装置以外の光源装置にも適宜適用することができる。
以下、実施例により本発明を更に説明する。なお、「部」、「%」は特に示さない限り、重量基準とし、希釈溶剤以外の量は、すべて固形量とする。
1.光拡散性シートの作製
<実施例1>
下記処方の光拡散層用塗布液を混合し撹拌した後、厚み23μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(ルミラーT60:東レ社)からなる支持体上に、乾燥後の厚みが5μmとなるようにバーコーティング法により塗布、乾燥して光拡散層を形成した。次いで、当該支持体の光拡散層が形成された面とは反対面に、下記処方のバックコート層用塗布液を乾燥後の厚みが5μmとなるようにバーコーティング法により塗布、乾燥して、バックコート層を形成し、実施例1の光拡散性シートを得た。
<光拡散層塗膜用塗布液>
・アクリルポリオール樹脂 4部
(アクリディックA−817:DIC社、固形分50%、Tg96℃、屈折率1.51)
・アクリルポリオール樹脂 6部
(アクリディックA−811:DIC社、固形分50%、Tg19℃、屈折率1.49)
・ポリイソシアネート 2部
(タケネートD110N:三井化学社、固形分60%)
・アクリル樹脂粒子 10部
(ポリメチルメタクリレート真球状粒子、平均粒子径2〜3μm、屈折率1.49)
・二酸化ジルコニウム 14.4部
(酸化ジルコニウムPCS:日本電工社、一次粒子径20nm、屈折率2.40、比重6)
・希釈溶剤 94部
<実施例1のバックコート層用塗布液>
・アクリルポリオール樹脂 10部
(アクリディックA−807:DIC社、固形分50%)
・ポリイソシアネート 2部
(タケネートD110N:三井化学社、固形分60%)
・ナイロン樹脂粒子 0.1部
(ナイロン樹脂真球状粒子:平均粒子径5μm)
・希釈溶剤 38部
<実施例2>
実施例1の光拡散層用塗布液のうち、二酸化ジルコニウムの重量部を16.8部に変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例2の光拡散性シートを得た。
<実施例3>
実施例1の光拡散層用塗布液のうち、二酸化ジルコニウムの重量部を19.2部に変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例3の光拡散性シートを得た。
<実施例4>
実施例1の光拡散層用塗布液のうち、二酸化ジルコニウムの重量部を21.6部に変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例4の光拡散性シートを得た。
<実施例5>
実施例1の光拡散層用塗布液のうち、二酸化ジルコニウムの重量部を24.0部に変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例5の光拡散性シートを得た。
<実施例6>
実施例1の光拡散層用塗布液を下記処方に変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例6の光拡散性シートを得た。
<実施例6の光拡散層塗膜用塗布液>
・アクリルポリオール樹脂 10部
(アクリディックA−811:DIC社、固形分50%、Tg19℃、屈折率1.49)
・ポリイソシアネート 2部
(タケネートD110N:三井化学社、固形分60%)
・アクリル樹脂粒子 10部
(ポリメチルメタクリレート真球状粒子、平均粒子径2〜3μm、屈折率1.49)
・二酸化ジルコニウム 24.0部
(酸化ジルコニウムPCS:日本電工社、一次粒子径20nm、屈折率2.40、比重6)
・希釈溶剤 94部
<実施例7>
実施例6の光拡散層用塗布液のうち、二酸化ジルコニウムの重量部を26.4部に変更した以外は、実施例6と同様にして、実施例7の光拡散性シートを得た。
<実施例8>
実施例6の光拡散層用塗布液のうち、二酸化ジルコニウムの重量部を28.8部に変更した以外は、実施例6と同様にして、実施例8の光拡散性シートを得た。
<実施例9>
実施例6の光拡散層用塗布液のうち、二酸化ジルコニウムの重量部を33.6部に変更した以外は、実施例6と同様にして、実施例9の光拡散性シートを得た。
<実施例10>
実施例6の光拡散層用塗布液のうち、二酸化ジルコニウムの重量部を38.4部に変更した以外は、実施例6と同様にして、実施例10の光拡散性シートを得た。
<実施例11>
実施例6の光拡散層用塗布液のうち、二酸化ジルコニウムを二酸化チタン(ルチル型TiO)(トロノックスR−KB−2、バイエル社、一次粒子径20nm、屈折率2.71、比重4.3)に変更し、重量部を7.2部に変更した以外は、実施例6と同様にして、実施例11の光拡散性シートを得た。
<実施例12>
実施例6の光拡散層用塗布液のうち、二酸化ジルコニウムを実施例11で使用した二酸化チタンと同様の二酸化チタンに変更し、重量部を14.4部に変更した以外は、実施例6と同様にして、実施例12の光拡散性シートを得た。
<実施例13>
実施例6の光拡散層用塗布液のうち、二酸化ジルコニウムを酸化亜鉛(ナノファイン50A、境化学工業、一次粒子径20nm、屈折率1.95、比重5.6)に変更し、重量部を28.8部に変更した以外は、実施例6と同様にして、実施例13の光拡散性シートを得た。
<実施例14>
実施例6の光拡散層用塗布液のうち、二酸化ジルコニウムを実施例13で使用した酸化亜鉛と同様の酸化亜鉛に変更し、重量部を57.6部に変更した以外は、実施例6と同様にして、実施例14の光拡散性シートを得た。
<比較例1>
実施例6の光拡散層用塗布液のうち、二酸化ジルコニウムの重量部を12.0部に変更した以外は、実施例6と同様にして、比較例1の光拡散性シートを得た。
<比較例2>
実施例6の光拡散層用塗布液のうち、二酸化ジルコニウムの重量部を9.6部に変更した以外は、実施例6と同様にして、比較例2の光拡散性シートを得た。
<比較例3>
実施例6の光拡散層用塗布液のうち、二酸化ジルコニウムを実施例13で使用した酸化亜鉛と同様の酸化亜鉛に変更し、重量部を14.4部に変更した以外は、実施例6と同様にして、比較例3の光拡散性シートを得た。
<比較例4>
実施例6の光拡散層用塗布液のうち、二酸化ジルコニウムを実施例13で使用した酸化亜鉛と同様の酸化亜鉛に変更し、重量部を7.2部に変更した以外は、実施例6と同様にして、比較例4の光拡散性シートを得た。
<比較例5>
実施例6の光拡散層用塗布液のうち、二酸化ジルコニウムの重量部を48.0部に変更した以外は、実施例6と同様にして、比較例5の光拡散性シートを得た。
<比較例6>
実施例6の光拡散層用塗布液のうち、二酸化ジルコニウムを実施例11で使用した二酸化チタンと同様の二酸化チタンに変更し、重量部を28.8部に変更した以外は、実施例6と同様にして、比較例6の光拡散性シートを得た。
<比較例7>
実施例6の光拡散層用塗布液のうち、二酸化ジルコニウムを実施例13で使用した酸化亜鉛と同様の酸化亜鉛に変更し、重量部を72.0部に変更した以外は、実施例6と同様にして、比較例7の光拡散性シートを得た。
<実施例15>
実施例1の光拡散層用塗布液を下記処方に変更した以外は、実施例1と同様にして、光拡散性シートを作成した。下記処方のうち、アクリル樹脂粒子(小粒子)の含有量Mのみを、11.2部、14.4部、18部、21.6部に異ならせて4種の光拡散性シートを得た。
<実施例15の光拡散層塗膜用塗布液>
・アクリルポリオール樹脂 10部
(アクリディックA−811:DIC社、固形分50%、Tg19℃、屈折率1.49)
・ポリイソシアネート 2部
(タケネートD110N:三井化学社、固形分60%)
・アクリル樹脂粒子(小粒子) M部
(ポリメチルメタクリレート真球状粒子、平均粒子径2〜3μm、屈折率1.49)
・アクリル樹脂粒子(大粒子) 4.8部
(ポリメチルメタクリレート真球状粒子、平均粒子径5μm、屈折率1.49)
・二酸化チタン(ルチル型TiO) 6部
(トロノックスR−KB−2、バイエル社、一次粒子径20nm、屈折率2.71、比重4.3)
希釈溶剤 94部
<実施例16>
実施例15の光拡散層用塗布液を下記処方に変更した以外は、実施例15と同様にして光拡散性シートを作成した。下記処方の2種の無機微粒子のうち、二酸化ジルコニウムの含有量Lを7.2部に固定し、二酸化チタンの含有量Nを4.8部、5.4部、6部に異ならせて、3種の光拡散性シートを得た。
<実施例16の光拡散層塗膜用塗布液>
・アクリルポリオール樹脂 10部
(アクリディックA−811:DIC社、固形分50%、Tg19℃、屈折率1.49)
・ポリイソシアネート 2部
(タケネートD110N:三井化学社、固形分60%)
・アクリル樹脂粒子(小粒子) 9.6部
(ポリメチルメタクリレート真球状粒子、平均粒子径2〜3μm、屈折率1.49)
・アクリル樹脂粒子(大粒子) 4.8部
(ポリメチルメタクリレート真球状粒子、平均粒子径5μm、屈折率1.49)
・二酸化ジルコニウム L部
(酸化ジルコニウムPCS:日本電工社、一次粒子径20nm、屈折率2.40、比重6)
・二酸化チタン(ルチル型TiO) N部
(トロノックスR−KB−2、バイエル社、一次粒子径20nm、屈折率2.71、比重4.3)
希釈溶剤 94部
<実施例17−19>
実施例16と同様の処方で、2種の無機微粒子(二酸化ジルコニウムと二酸化チタン)の割合を異ならせた複数の光拡散シートを作成した。実施例17では、実施例16の処方における二酸化チタンの含有量Nを2.4部に固定し、二酸化ジルコニウムの含有量Lを9.6部、12部、14.4部、16.8部と異ならせた。また実施例18では、実施例16の処方における二酸化チタンの含有量Nを3.6部に固定し、二酸化ジルコニウムの含有量Lを9.6部、12部、14.4部と異ならせた。実施例19では、実施例16の処方における二酸化チタンの含有量Nを4.8部に固定し、二酸化ジルコニウムの含有量Lを8.4部、9.6部、12部、14.4部、16.8部と異ならせた。
<実施例20、21>
実施例16の光拡散層用塗布液のうち、二酸化ジルコニウムの含有量L及び二酸化チタンの含有量Nをそれぞれ9.6部、4.8部(無機微粒子の含有量として14.4部)に固定し、アクリル樹脂粒子の小粒子と大粒子との割合を異ならせて、複数の光拡散性シートを作成した。実施例20では大粒子の含有量を実施例16と同じ4.8部に固定し、小粒子の含有量を4.8部、7.2部に変えた。実施例21では小粒子の含有量を実施例16と同じ9.6部に固定して、大粒子の含有量を2.4部、3.6部に変えた。
2.バックライト装置の作製
実施例1〜21、比較例1〜7の光拡散性シートを、4インチのエッジライト型バックライト(光度1300mcdのLED光源8灯、厚さ0.5mmのポリカーボネート製の導光板内蔵)において、当該光拡散性シートのバックコート層が当該導光板と対向するように組み込み、更に、当該光拡散性シートの光拡散層上に、厚み65μmの第一のプリズムシート(TBEF2−GT:住友スリーエム社)と厚み68μmの第二のプリズムシート(TBEF2−GM:住友スリーエム社)を重ねて配置し、実施例1〜21、比較例1〜7の各々のバックライト装置を作製した。なお、2枚のプリズムシートは、構造列を上側(出射側)にし、構造列それぞれの稜線が直交するように配置した。
3.Y値の測定
CIE−XYZ表色系による、「Y値」で「高光拡散性」を評価した。カラーメーター(日本電色工業社、ZE−2000)により、光拡散性シートの光拡散層を入光面として、JIS Z 8722:2000のD65光源の透過測定方法によるY値を測定した。
4.目視による輝度均一化評価
上記「バックライト装置の作製」で作製したバックライト装置で、2枚のプリズムシートを取り外して(光拡散性シートのみで)点灯して、実施例1〜14、比較例1〜7の光拡散性シートの、光源付近の輝度ムラ及び導光板端部の光漏れを目視により評価した。評価は、バックライト装置の光出射面からほぼ垂直に30cmの距離から、LED光源(点光源)のパターンが見えず、且つ、光出射面端部の光漏れが無く、総合して表示面全体が均一に見えるものを「○」、LED光源パターンが見えてしまうか、あるいは、端部の光漏れが見え、総合して表示面全体が均一に見えないものを「×」とした。
5.輝度比の測定
上記「バックライト装置の作製」で作製したバックライト装置(2枚のプリズムシート含む)を点灯し、色彩輝度計 CS−200(コニカミノルタ 社製)を用いて、正面方向の輝度を測定し、無機微粒子を含まない光拡散性シートの正面輝度測定値(12,000 cd/m)で除して、各光拡散性シートの輝度比を算出した。輝度の測定は暗室下で行った。
<測定条件>
・測定距離: 30 cm
・測定角(受光角): 1度
・測定点: 中央1点
6.全光線透過率(Tt)およびヘーズ(Haze)の測定方法
JIS K 7105測定方法に従って、ヘーズメーター(スガ試験機社、型式HGM−2K)、カラーコンピューター(スガ試験機社、型式SM−4)により、光拡散性シートの光拡散層を入光面として、全光線透過率(Tt)およびヘーズ(Haze)を測定した。
7.評価
実施例1〜14及び比較例1〜7について、測定結果を表1に示す。また実施例15〜21について、それぞれ、代表的な一例についての結果を表2に示す。表1及び表2において、量(phr)はバインダー樹脂(固形分)100重量部に対する無機微粒子の重量部である。なお、バインダー樹脂(固形分)100重量部には、硬化剤としてのポリイソシアネートの量を含む。
Figure 2015190202
Figure 2015190202
表1及び表2の目視による輝度均一化評価の結果からわかるように、Y値が0.3から2.1の範囲にある実施例1から21は、光源付近の輝度ムラが低減し、導光板端部の光漏れも減少した。実施例1から21は、輝度比がほとんど変化していないことから、輝度低下はそれほど起きずに、光源付近の輝度ムラが低減し、導光板端部の光漏れが減少した。なお、これらの実施例は、全光線透過率(Tt)の高いものと比較しても輝度比に遜色はなかった。
実施例5と実施例6(バインダー樹脂中高いガラス転移温度の樹脂を含まない)を比較すると、実施例5は若干の光拡散層側の凹カールが見られたが、実際の使用上まったく問題なかった。一方、実施例6は表1の評価や、諸物性が実施例5と同じだが、カールが発生しなかった。
なお、実施例1から実施例21の光拡散性シートは目視から白色であった。そこで、代表として実施例8及び実施例12に関して、CIE−XYZ表色系による「Yxy」の、x値(スモールx値)、y値(スモールy値)を「3.Y値の測定」のセクションで説明したカラーメーターで同様に測定した。その結果、実施例8のx値が0.3344、y値が0.3430、実施例12のx値が0.3308、y値が0.3433であった。上記x値とy値の測定結果から、CIE−XYZ表色系において、実施例8、実施例12を含む本発明の光拡散性シートは白色を呈していることがわかった。なお、二酸化ジルコニウムを含む光拡散性シート実施例1〜10と、二酸化チタンを含む実施例12の光拡散性シートとを比較すると、実施例12のシートより、実施例1〜10のシートの方がより白色度が高かった。
比較例1から比較例4は、Y値が0.3から2.1の範囲外にあるため、光源付近の輝度ムラや、導光板端部の光漏を改善しなかった。比較例5から比較例7は、光源付近の輝度ムラや、導光板端部の光漏を改善したものの、Y値が0.3から2.1の範囲外にあるため、輝度低下が生じた。比較例5は、光拡散層側のカールが発生し、実際の使用には不向きであった。比較例6は、カールは発生しなかったものの、光拡散層が黄色に着色し、実際の使用には不向きであった。比較例7は、カールが発生し、塗膜接着性も悪かった。なお比較例5及び比較例7において、カールが発生した理由は無機微粒子の含有量が多いためと推定され、カール発生防止には、無機微粒子として比較的少ない含有量で所望の効果が得られる無機微粒子(例えば酸化チタン)を用いることが好ましいことがわかる。
実施例15は、無機微粒子として二酸化チタンを用い、光拡散性樹脂粒子として平均粒子径の異なる2種類の樹脂粒子(小粒子、大粒子という)を用いた実施例である。同じ二酸化チタンを用いた実施例11と比較すると、アクリル樹脂粒子の合計量が実施例15では実施例11より多いにもかかわらず、二酸化チタンの含有量が少ない(実施例11はバインダー樹脂100部に対し60部、実施例15はバインダー樹脂100部に対し50部)ため、全光線透過率が実施例11より上昇し、4種の平均で約65%以上であった。また図4のグラフに示すように、Y値についてもほぼ1.0±0.1の範囲であり、十分な輝度均一化を図ることができた。さらに傷発生防止のための大粒子を添加した場合にも、Y値が所望の範囲に保たれることが確認できた。また主として光拡散性に寄与する小粒子の含有量の増加に伴い、Y値が低下する傾向が見られたが、好適な小粒子の含有量範囲であれば適正なY値に保たれることが確認された。なお図4のグラフにおいて横軸は、小粒子の光拡散性樹脂粒子の含有量(バインダー樹脂100部に対する部)である。
実施例16は、無機微粒子のうち二酸化ジルコニウムの量が少ない(7.2部:バインダー100部に対し60部)条件で二酸化チタンを併用した実施例である。実施例16では、二酸化チタンの含有量が増加するにつれて、Y値が0.98から0.86に低下したが、いずれも、高い輝度比を維持し、且つ65%以上の全光線透過率を保つことができた。即ち、輝度比を下げることなく隠ぺい性を挙げるという本発明の効果が確認された。
また二酸化ジルコニウムだけを用いた実施例1と比べ、無機微粒子の含有量が少ないにも関わらず、Y値が下がった。この結果から、二酸化ジルコニウムと二酸化チタンを併用することにより、含有量を増加させずに高い輝度均一化を図ることができることがわかる。
実施例17〜実施例19は、実施例16の知見をもとに、二酸化チタン及び二酸化ジルコニウムの比率を異ならせた場合のY値の変化を検討した実施例である。これら2種の無機微粒子の割合を異ならせた場合のY値の変化を図5に示す。図5において、横軸は2種の無機微粒子の合計の含有量(バインダー樹脂100部に対する部)である。また図5には参考として、実施例1〜4の光拡散性シート(二酸化ジルコニウムの含有量が異なる4種の実施例)のY値の変化を示した。
図5に示す結果からわかるように、1種類の無機微粒子を用いた場合よりも、2種類の無機微粒子を用いた場合には、含有量によるY値の変化をなだらかにすることができ、Y値が調整しやすいことがわかる。また好適なY値を得るために比較的多くの含有量を必要とする無機粒子(例えば二酸化ジルコニウム)と比較的少ない含有量の無機粒子(例えば二酸化チタン)を組み合わせることにより、Y値以外に無機粒子の含有量が影響する塗膜の性質、例えば、塗膜の接着性やカールの発生などを調整しやすくすることができる。
実施例20及び実施例21は、2種の無機微粒子の含有量を14.4部(バインダー樹脂100部に対し120部)に固定して、2種の光拡散性樹脂粒子の割合及び合計の含有量を異ならせたものである。実施例20、21の結果から、光拡散性粒子(特に小粒子の含有量)が少なくても、無機微粒子が適正な範囲であれば、Y値は最大でも1.16程度であり、輝度の均一化が図れることが確認された。
10 光拡散性シート
11 光拡散層
12 支持体
13 バックコート層
30 エッジライト型バックライト装置
31 プリズムシート
32 プリズムシート
33 光拡散性シート
34 光源
35 導光板
36 反射シート
50 直下型バックライト装置
51 プリズムシート
52 光拡散性シート
53 拡散版
54 光源
55 シャーシ
56 反射フィルム

Claims (18)

  1. 光拡散層を有する光拡散性シートであって、
    前記光拡散層は、バインダー樹脂と、光拡散性樹脂粒子と、無機微粒子と、を含み、
    前記光拡散性シートは、JIS Z 8722:2000のD65光源の透過測定方法によるY値が、0.3以上2.1以下であることを特徴とする光拡散性シート。
  2. 請求項1に記載の光拡散性シートであって、
    前記無機微粒子が、前記バインダー樹脂より屈折率が高い高屈折率金属酸化物であることを特徴とする光拡散性シート。
  3. 請求項1に記載の光拡散性シートであって、
    前記無機微粒子の屈折率が1.9以上であることを特徴とする光拡散性シート。
  4. 請求項2に記載の光拡散性シートであって、
    前記高屈折率金属酸化物が、酸化ジルコニウム、酸化チタン、および酸化亜鉛から選ばれる一種以上であることを特徴とする光拡散性シート。
  5. 請求項1に記載の光拡散性シートであって、
    前記無機微粒子が、酸化ジルコニウムであり、前記バインダー樹脂(固形分)100重量部に対し、120〜320重量部含まれることを特徴とする光拡散性シート。
  6. 請求項4に記載の光拡散性シートであって、
    前記高屈折率金属酸化物として、酸化ジルコニウム及び酸化チタンを用いることを特徴とする光拡散性シート。
  7. 請求項6に記載の光拡散性シートであって、
    酸化ジルコニウムと酸化チタンとの重量比が、50:50〜80:20であることを特徴とする光拡散性シート。
  8. 請求項7に記載の光拡散性シートであって、
    前記酸化ジルコニウムと酸化チタンの合計含有量が、前記バインダー樹脂(固形分)100重量部に対し、80〜200重量部であることを特徴とする光拡散性シート。
  9. 請求項1又は6に記載の光拡散性シートであって、
    前記光拡散性樹脂粒子は、平均粒子径の異なる2種の樹脂粒子を含むことを特徴とする光拡散性シート。
  10. 請求項9に記載の光拡散性シートであって、
    前記光拡散性樹脂粒子は、平均粒子径の大きい方の樹脂粒子の割合が平均粒子径の小さい方の樹脂粒子の割合と同じかそれ以下であることを特徴とする光拡散性シート。
  11. 請求項10に記載の光拡散性シートであって、平均粒子径の小さい方の樹脂粒子の平均粒子径が1μm以上4μm以下であることを特徴とする光拡散性シート。
  12. 請求項1から11のいずれか一項に記載の光拡散性シートであって、
    前記バインダー樹脂が、ガラス転移温度が30℃以下のアクリルポリオール樹脂を含むことを特徴とする光拡散性シート。
  13. 請求項12に記載の光拡散性シートであって、
    前記バインダー樹脂が、さらに、ガラス転移温度が40℃以上のアクリルポリオール樹脂を含むことを特徴とする光拡散性シート。
  14. 請求項13に記載の光拡散性シートであって、
    前記ガラス転移温度が30℃以下のアクリルポリオール樹脂(固形分)と前記ガラス転移温度が40℃以上のアクリルポリオール樹脂(固形分)の合計が100重量部の場合に、前記ガラス転移温度が30℃以下のアクリルポリオール樹脂が50重量部以上であることを特徴とする光拡散性シート。
  15. 請求項1から14のいずれか一項に記載の光拡散性シートであって、
    全光線透過率が45%〜88%であることを特徴とする光拡散性シート。
  16. バインダー樹脂と、前記バインダー樹脂(固形分)100重量部に対し60〜220重量部の光拡散性樹脂粒子と、前記バインダー樹脂(固形分)100重量部に対し40〜480重量部の無機微粒子と、を含み、
    前記無機微粒子の屈折率が1.9以上であって、JIS Z 8722:2000のD65光源の透過測定方法によるY値が0.3以上2.1以下、全光線透過率が45%〜88%であることを特徴とする光拡散性シート。
  17. 反射シートと、前記反射シートの上方に設置された導光板と、前記導光板の側面に配置された光源と、前記導光板の光出射面の側に配置された光拡散性シートと、前記光拡散性シートの光出射面の側に配置されたプリズムシートとを備えたバックライト装置であって、前記光拡散性シートとして請求項1から16のいずれか一項に記載の光拡散性シートを用いたことを特徴とするバックライト装置。
  18. 光源と、前記光源の一方の側に配置された拡散板と、前記光源の他方の側に配置された反射フィルムと、前記拡散板の上方に配置された光拡散性シートと、前記光拡散性シートの光出射面の側に配置されたプリズムシートとを備えたバックライト装置であって、前記光拡散性シートとして請求項1から16のいずれか一項に記載の光拡散性シートを用いたことを特徴とするバックライト装置。
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